JP2020059061A

JP2020059061A - 層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断する装置

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Publication number: JP2020059061A
Application number: JP2019181195A
Authority: JP
Inventors: セルジオ・ダッラン; Dallan Sergio
Original assignee: Dallan SpA
Current assignee: Dallan SpA
Priority date: 2018-10-12
Filing date: 2019-10-01
Publication date: 2020-04-16
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Abstract

【課題】層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断する装置を提供する。【解決手段】切断作業領域内で移動可能な少なくとも１つのレーザー又はプラズマ切断ヘッド１１とを有する切断ステーションと、切断面上の切断作業領域内に層状材料の少なくとも一部を位置決めする手段とを備える。位置決め手段は、スパイクベッドタイプのコンベヤベルト２１を有する。装置は、切断作業領域への層状材料の入口のために保護キャビンに設けられた第１開口部を閉鎖する第１閉鎖デバイス７１と、切断作業領域からの層状材料の出口のために保護キャビンに設けられた第２開口部を閉鎖する第２閉鎖デバイス７２とを更に備える。コンベヤベルトは、第１支持構造体１６から機械的に分離され独立した第２支持構造体２２に関連付けられる。第１及び第２閉鎖デバイスは、第１支持構造体から機械的に分離され独立した支持構造体に関連付けられる。【選択図】図４

Description

本発明の主題は、層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断する装置である。

本発明に係る切断装置は、コイルに巻かれた層状材料と個々のシートの形態の層状材料との両方を加工するために使用するのに有利である。

層状材料Ｍの一部をレーザー又はプラズマ切断する装置が知られており、切断工程中、層状材料は、コンベヤベルトで構成される可動支持構造体上に配置される。コンベヤベルトは、ベルトの進行方向を横切り且つ互いに離れて配置される複数のロッドによって画定される。各ロッドは、層状材料が置かれる突出点の列を有する。このタイプのコンベヤベルトは、スパイクベッド（「ファキールベッド」）と呼ばれ、材料と可動支持体との接触領域で層状材料が燃焼することを抑える。切断工程中に、（普通に小さい又は非常に小さい）機械加工された切り屑は、スパイクベッドの空のスペースに滑り込むため、切断工程中には既に、機械加工されたピース及び骨格（すなわち、機械加工されたピース及び切り屑が除去された層状材料）から分離される。したがって、切り屑は、いわゆる切断ステーション内の切断領域の下方の領域に収集されるが、機械加工されたピース及び骨格は、スパイクベッド上を一緒に移動し続け、切断領域の外側の下流の収集ステーションに搬送される。

コイルに巻かれた材料を機械加工するための装置の例が図１及び図２に概略的に示されており、レーザー切断ステーションがＡで示され、スパイクベッドがＦで示されている。

一般に、このタイプの切断装置において、切断ステーションＡは、デカルト軸操作手段Ｈを有する少なくとも１つのレーザー又はプラズマ切断ヘッドＴを備えている。スパイクベッドコンベヤは、切断ヘッドの操作手段を支持する切断ステーションの支持構造体に一体化されている。

一般に、前記装置は、切断ステーションの入口及び出口において、層状材料（コイルの形態又は単一のシートの状態）が切断ステーション内に配置され、切断作業を行う準備ができたときに、切断ステーションＡを閉鎖するように構成されたデバイスＣを更に備える。これらのデバイスＣは、切断ヘッドの操作手段及びスパイクベッドコンベヤを支持する切断ステーションの支持構造体に組み込まれている。それらは、レーザー又はプラズマ切断ヘッドＴがオペレータに危険を及ぼす可能性のあるレーザー放射又は高強度光線の漏洩を抑えるように動作する切断領域を隔離するのに役立つ。動作上、これらのデバイスは、駆動すると、入口又は出口の当接面、又は層状材料と直接接触する。

切断ヘッドの動作によって生じる振動は、スパイクベッド上の層状材料の位置決めに影響を及ぼすことがわかっている。この現象は、機械加工された層状材料がコイルに巻かれている場合よりも、機械加工された層状材料が単一のシートの形態である場合に、より顕著になる。場合によっては、このことは切断精度に悪影響を及ぼし得る。

従って、言及する技術分野では、特に機械加工される層状材料が単一のシートの形態であるときに、切断精度が切断ヘッドの動作による影響を受け難い、スパイクベッドを備えたレーザー又はプラズマ切断装置が必要である。

従って、本発明の主な目的は、切断精度が切断ヘッドの動作による影響を受け難い、スパイクベッドを備えた層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断する装置を提供することによって、前述の従来技術の欠点の全て又は一部を解消することにある。

本発明の更なる目的は、実施するのが簡単で経済的な層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断するための装置を提供することにある。

前述の目的による本発明の技術的特徴は、下記の特許請求の範囲の内容から明白であり、その利点は、純粋に１つ又は複数の例示的且つ非限定的な実施形態を表す添付の図面を参照してなされる以下の詳細な説明においてより明らかになるであろう。
スパイクベッドを備え、コイルに巻かれたシート材料の一部をレーザー又はプラズマ切断するための既知のタイプの装置の立面の直交概略図である。スパイクベッドを備え、コイルに巻かれたシート材料の一部をレーザー又はプラズマ切断するための既知のタイプの装置を上方から見た直交概略図である。本発明の第１実施形態に係る層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断するための装置の立面の直交概略図であって、切断ステーションから取り出されたスパイクベッドの構成を示す図である。本発明の第１実施形態に係る層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断するための装置を上方から見た直交概略図であって、切断ステーションから取り出されたスパイクベッドの構成を示す図である。図３及び図４に示す装置の立面の直交概略図であって、切断ステーションに挿入されたスパイクベッドの構成を示す図である。図３及び図４に示す装置を上方から見た直交概略図であって、切断ステーションに挿入されたスパイクベッドの構成を示す図である。本発明の第２実施形態に係る層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断するための装置の立面の直交概略図であって、スパイクベッドだけでなく、部分的に分解して示され、切断ヘッドの支持構造体から機械的に独立した保護キャビンを備える装置、すなわち、切断ヘッドの支持構造体から物理的に分離されたスパイクベッドと保護キャビンとを備える装置を示す図である。本発明の第２実施形態に係る層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断するための装置を上方から見た直交概略図であって、スパイクベッドだけでなく、部分的に分解して示され、切断ヘッドの支持構造体から機械的に独立した保護キャビンを備える装置、すなわち、切断ヘッドの支持構造体から物理的に分離されたスパイクベッドと保護キャビンとを備える装置を示す図である。図７及び図８の実施形態に係る切断装置の切断ステーションの断面図であって、組立状態及び搬送用の構成で示され、断面が図７及び図８に示される断面ＩＸ−ＩＸに従って描かれている図である

本発明に係る層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断する装置は、添付の図面において全体として”１”で示すものとする。

本明細書、以下の説明及び特許請求の範囲では、使用状態の切断装置１に言及する。したがって、この意味で、下側又は上側の位置、或いは、水平又は垂直方向の言及が理解されるべきである。

本発明に係る切断装置１は、コイル状に巻かれた層状材料と個々のシートの形態の層状材料の両方を機械加工するために使用され得る。

本発明の一般的な実施形態によれば、切断装置１は切断ステーション１０を備え、切断ステーション１０は、
−第１支持構造体１６と、
−少なくとも１つのレーザー又はプラズマ切断ヘッド１１と、
を備える。

前述の少なくとも１つの切断ヘッド１１は、第１支持構造体１６に関連付けられ、第１支持構造体１６に対して切断作業領域１２内で移動可能である。

添付の図に示されているように、切断ステーション１０は、前述の切断作業領域１２を囲む保護キャビン１５も備えている。

好ましくは、保護キャビン１５は、切断作業領域１２のための保護及びシールドとして配置された複数の側壁及びカバーによって画定される。

保護キャビン１５には、切断作業領域１２における層状材料の入口用の第１開口部１０’と、切断作業領域１２からの層状材料の出口用の第２開口部１０”とが形成されている。

特に、切断ステーション１０の動作は、当業者には周知である（例えば、イタリア特許第１４０９８７６号に記載されているような）従来のタイプであってもよく、詳細には説明しない。

特に、切断ステーション１０は、２つ以上のレーザー又はプラズマ切断ヘッド１１を備えてもよい。また、単一の切断ヘッド１１又は複数の切断ヘッド（設けられる場合）の操作手段１３は、従来のタイプのものであるので、詳細には説明しない。添付の図に示されるように、単一の切断ヘッドの場合、これらの操作手段は、（添付の図に示される）デカルト軸タイプであっても、ロボットアームで構成されてもよい。

切断装置１は、好ましくは水平な切断面ｍ上の前述の動作領域１２内の層状材料（単一のシート又はコイルの形態）の少なくとも一部を位置決めする手段２１を更に備える。

より具体的には、これらの位置決め手段は、「スパイクベッド（spike bed）」タイプのコンベヤベルト２１で構成される。

「スパイクベッド」タイプのコンベヤベルトは、当業者に周知であるので、詳細には説明しない。ここでは、スパイクベッドは、可動支持構造であり、ベルトの進行方向を横切り且つ互いに間隔を空けた複数のロッドによって画定されたコンベヤベルトで構成されていることを想起するのに留める。各ロッドには、層状材料が置かれる突出点の列がある。このタイプのコンベヤベルトは、層状材料と可動支持体との接触領域での層状材料の燃焼を抑える。コンベヤアベルトの動作は、少なくとも１つが電動化された複数の支持ホイール／ローラーに委ねられる。添付の図では、ホイール／ローラーは”２４”で示されている。

図３から図８に概略的に示すように、切断装置１は、更に、
−前述の第１開口部１０’を閉鎖するように構成された第１閉鎖デバイス７１と、
−前述の第２開口部１０”を閉鎖するように構成された第２閉鎖デバイス７２と、
を備える。

動作上、閉鎖デバイス７１，７２の両方は、レーザー又はプラズマ切断ヘッド１１が動作する切断ゾーンを隔離するように機能し、オペレータにとって危険なレーザー放射又は高強度光線の漏れを防ぐ。動作上、これらの装置は、作動すると、当接面（abutment surface）に接触するか、或いは、層状材料に直接接触する。

好ましくは、前述の閉鎖デバイス７１，７２のそれぞれは、参照として本明細書に組み込まれる同じ出願人名の欧州特許出願公開第３３４２５３２号明細書に記載されているものに従って作製される。

より具体的には、添付図面に詳細に示されていない好適な実施形態によれば、各閉鎖デバイス７１，７２は、切断ステーションを通る層状材料の進行軸に対して横方向に配置されたバーを備えている。Ｕ字型に折り畳まれ、エッジの前で終了する複数の横方向の切り込みの影響を受ける鋼板の長手方向のエッジは、このバーの垂直側面の下側エッジにバインドされる。動作上、この折り畳まれたＵ字型の板は、変形可能であり、（切断される材料がコイルではなく単一のシートの形態である場合）層状材料又は当接面に押し付けられるものである。この目的のために、前記装置は、好ましくは自動的に制御可能な、前述のバーの垂直操作手段を備える。

また、特に図３から図８に示すように、切断装置１がコイルに巻かれた層状材料を処理するものである場合、切断装置１は、第１入口開口部１０’の上流側に、材料の長手進行方向Ｘに沿ってコイルＢから来る層状材料Ｍを切断面ｍ上に案内し且つ直線化する手段５１を備えてもよい。また、切断装置１は、第２出口開口部１０''の下流側に、材料の長手進行方向Ｘに沿って、切断作業領域１２から層状材料Ｍを取り出す手段５２も備えてもよい。

前述の案内及び直線化手段５１、並びに、前述の取り出し手段５２は、それ自体が当業者に知られているので、詳細には説明しない。

本発明によれば、前述のコンベヤベルト２１は、前述の第１支持構造体１６から機械的に分離され独立した第２支持構造体２２に関連付けられている。

本発明によれば、前述の第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２も、第１支持構造体１６（すなわち、切断ヘッド１１を支持する構造体）から機械的に分離され独立した支持構造体に関連付けられている。

特に、支持構造体を第１支持構造体から「機械的に分離され独立した」と定義することは、これらの支持構造体が互いに切り離されているため、第１支持構造体の寄与を必要とせずにその支持機能を実行することを意味する。

第２支持構造体２２（すなわち、スパイクベッドコンベヤ２１を支持する構造）及び第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２が関連付けられた支持構造体が、切断ステーション１０の第１支持構造体１６（前述の少なくとも１つの切断ヘッド１１が関連付けられた構造）と機械的に分離され独立しているという事実により、１つの構造体から別の構造体への振動の伝達が回避されるか、或いは、少なくとも著しく低減される。

このように、スパイクベッド２１も、（切断作業中に層状材料と接触する可能性がある）閉鎖デバイス７１，７２も、従来の装置と比較して、層状材料に対して振動を伝達しないか、或いは、少なくとも大幅に低減した部分のみを伝達する。

従って、本発明によれば、従来の同様の切断装置と比較して、切断ヘッドの移動による影響を受け難い切断装置１の切断精度を得ることが可能である。

本発明に係る切断装置１で得られる切断精度に対するプラスの効果は、機械加工される層状材料が単一のシートの形態であるとき、及び、機械加工される層状材料がコイルから連続的に巻き戻されるときの両方で見られる。

層状材料が個々のシートの形態で機械加工されるとき、本発明によって許容される切断精度に対するプラスの効果は特に注目に値する。この場合、層状材料の個々のシートは、実際に予め決められた位置に固定されているのではなく、単にスパイクベッドに置かれ、振動によって引き起こされる動きをより受けやすくなる。

本発明によって許容される切断精度に対するプラスの効果は、機械加工される層状材料がコイルから連続的に巻き戻される場合にも認められる。この場合、個々のシートとは異なり、それは単にスパイクベッド上に置かれるだけでなく、コイル巻き戻し手段によって案内されるため、変位の影響を受け難くなる。しかしながら、切断作業中、それは閉鎖デバイス７１，７２と接触している。既に述べたように、従来の解決策では、これらの閉鎖デバイスは、切断ヘッドの支持構造体に機械的に接続されており、必然的に振動を層状材料に伝達する構成要素になる。層状材料は、ガイドされているが、これらの装置から振動を受ける。本発明に係る装置においては、層状材料に伝達されるこの部分の振動も除去又は少なくとも低減することによって、この状況が回避される。

また、前述の閉鎖デバイス７１，７２によって材料に伝達される振動を除去又は少なくとも低減することは、層状材料が単一のシートの形態である場合、これらのシートが切断領域よりも長く、出口及び／又は入口から突出し、閉鎖デバイスに係合する場合に有用である。

好ましくは、図３から図８に示すように、第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２が関連付けられる支持構造体は、第２支持構造体２２、すなわち、スパイクベッドコンベヤ２１の支持構造体と一致する。

図３から図６に示すように、前述の保護キャビン１５は、第１支持構造体１６に機械的に一体化されてもよい。また、この場合、スパイクベッドコンベヤ２１の支持構造体と前述の第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２は、保護キャビン１５から機械的に分離される。

図７、図８、及び図９に示す実施形態によれば、保護キャビン１５も、前述の第１支持構造体１６から機械的に分離し独立させてもよい。この場合、第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２が関連付けられる支持構造体は、第２支持構造体２２又は保護キャビン１５のいずれかと一致する。

また、添付の図面に示されるように、前記関連付けられたスパイクベッドコンベヤ２１（及び場合によっては、前記関連付けられた第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２）を備えた前述の第２支持構造体２２は、前述の切断ステーション１０から完全に取り出され、切断ステーション１０から独立した動作ユニットを構成してもよい。

また、前述の切断ステーション１０には、切断作業領域１２への外部アクセス開口部１４を設けてもよく、前記関連付けられたコンベヤベルト２１（及び場合によっては、前記関連付けられた第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２）は、この開口部１４を通じて挿入され、切断ステーション１０から取り出されてもよい。

添付の図面に示される好適な実施形態によれば、第２支持構造体２２は、第２支持構造体の全体及び前記関連付けられたコンベヤベルト２１を切断ステーション１０に対して取り扱うためのキャリッジ２３を備える。特に、図３から図８に示すように、第２支持構造体２２は、トラック４２上の前述のキャリッジ２３によって、切断ステーション１０からの出入り運動において摺動可能に案内されてもよい。

動作上、切断ステーション１０から分離可能な動作ユニットを形成するコンベヤベルト２１及び第２支持構造体２２によって、切断ステーション１０は、スパイクベッドコンベヤの代替品として、層状材料の他のタイプの位置決め手段と組み合わせて使用されてもよい。

具体的には、切断ステーション１０は、スライド可能な操作デバイスによって、下方の支持体なしで、層状材料を空中で引き伸ばすのに適した位置決め手段と組み合わせて使用されてもよい。そのような位置決め手段の例は、イタリア特許第１４０９８７６号に記載されている。

好ましくは、添付の図面に示されるように、前述の第１及び第２閉鎖デバイス７１，７２と同様に、切断面ｍ上の層状材料Ｍを案内及び直線化する前述の手段５１、並びに、層状材料Ｍを切断作業領域１２（提供される場合）から取り出すための手段５２は、第１支持構造体１６とは機械的に分離され独立した支持構造体に関連付けられる。このようにして、これらの手段５１，５２が切断作業中に層状材料に振動を伝達して切断精度に影響することが抑えられる。

好ましくは、前述の案内及び直線化手段５１、並びに、取り出し手段５２が関連付けられる支持構造体は、第２支持構造体２２、すなわちスパイクベッドコンベヤを支持する構造体と一致する。

添付の図面に示される実施形態によれば、２つの閉鎖デバイス７１，７２、案内及び直線化手段５１、及び取り出し手段５２は全て、好ましくは第２支持構造体２２（すなわち、スパイクベッドコンベヤを支持する構造体）と一致する、同一の支持構造体に関連付けられる。

また、第１支持構造体１６（前述の少なくとも１つの切断ヘッド１１が関連付けられる構造体）及び第２支持構造体２２（スパイクベッドコンベヤ２１、及び場合によっては、閉鎖デバイス７１，７２を支持する構造体及び手段５１，５２）は、機械的接続手段８０によって可逆的に互いに機械的に拘束されてもよい。機械的接続手段８０は、ある場所から別の場所への装置１の搬送段階中に、２つの支持構造体１６，２２を予め決められた相対位置に保持することができるものである。

具体的には、図９に示されるように、そのような機械的接続手段８０は、
−支持構造体１６，２２に得られた適当な貫通孔で２つの支持構造体１６，２２を横方向に接続する１以上のピン８１と、
−２つの支持構造体１６，２２の間に配置され、その相対位置をロックするための１以上のスペーサ８２と、
を備えてもよい。

好ましくは、スペーサ８２は、ピン８１によって係合される。

このような機械的接続手段８０の存在により、２つの支持構造体１６，２２を一時的に互いに接続することができ、少なくとも２つの支持構造体間の相対位置を変更することなく、少なくとも切断ステーションのユニットとして搬送することが可能になる。

動作上、第１支持構造体１６は、実際には、切断ヘッドを管理するための動作システムを較正する機能として、第２支持構造体２２に対して予め決められた位置を有していなければならない。したがって、この予め決められた位置は、工場出荷時に設定される。この設定を失うことなく工場から動作場所まで装置１又は少なくとも切断ステーションを搬送できることにより、装置１の動作が大幅に簡素化される。

保護キャビン１５が第１支持構造体１６に機械的に一体化される場合、保護キャビン自体は、第１支持構造体１６と一緒に直接的に取り付けられて輸送されるか、動作場所で第１支持構造体１６に取り付けられる。

また、保護キャビン１５も第１支持構造体１６から機械的に分離され独立している場合、保護キャビン１５は、（図９に示すように）前述の機械的接続手段８０によって、第１支持構造体１６及び第２支持構造体２２に対して可逆的に機械的に拘束できるように構成されてもよい。これらの機械的接続手段は、ある場所から別の場所への装置１の搬送段階中に、２つの支持構造体１６，２２の一方又は両方に対して保護キャビン１５を予め決められた相対位置に保持するのに適している。

また、添付の図面に示されるように、切断装置１は、切断ステーション１０の下流側に位置し、コンベヤベルト２１によって切断ステーション１０の外側に移動する層状材料のための支持面を画定する第３支持構造体４０を備えてもよい。

好ましくは、この第３支持構造体４０によって画定される切断ステーション１０を出る層状材料の支持面は、前述の切断面ｍと実質的に同一平面上にある。

好ましくは、図３から図８に示されるように、前述の第３支持構造体４０はローラーテーブルで構成される。

好適な実施形態によれば、前述の第３支持構造体４０は、切断ステーション１０に対してこの第３支持構造体を取り扱うためのキャリッジ４１を備える。

具体的には、添付の図３から図８に示されるように、キャリッジ４１を備えた前述の第３支持構造体４０は、（スパイクベッドコンベヤ２１に関連付けられた）第２支持構造体２２と一緒に移動するように一体化されてもよい。

本発明により、既に部分的に説明された多くの利点が得られる。

本発明に係る層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断する装置は、スパイクベッドを備える場合であっても、切断ヘッドの動作による影響を受け難い切断精度を有する。

事実上、切断ステーションの第１支持構造体と、スパイクベッドコンベヤ２１及び閉鎖デバイス７１，７２（及び場合によっては手段５１，５２）を支持する構造体との間の分離及び独立性によって、ある構造体から別の構造体への振動の伝達を大幅に減少し、それにより、切断ヘッドから層状材料への振動の伝達を大幅に減少する。

このことは、層状材料の切断作業中において、切断ヘッドの動きが、スパイクベッド上にある層状材料に伝達され、層状材料とスパイクベッドとの間に相対的な動きを引き起こすことによって、第１支持構造体に発生する振動のリスクを排除、又は少なくとも大幅に低減する。

本発明によれば、使用される装置（切断ヘッド、スパイクベッド、閉鎖デバイス、案内手段、及び取り出し手段）の数が等しいため、切断精度が改善される。

最後に、本発明に係る装置は、従来の技術的解決策よりもはるかに、複雑なシステムの設置を必要としないため、実施することが簡単で且つ経済的である。

したがって、このようにして着想された本発明は、前述の目的を達成する。

当然のことながら、その実際の実施において、本保護範囲から逸脱することなく、上記に例示したもの以外の実施形態及び構成を採ることも想定され得る。

更に、全ての詳細は技術的に同等の構成要素に置き換えてもよく、使用される寸法、形状、及び材料は、必要に応じてどのような種類のものであってもよい。

Claims

層状材料の一部をレーザー又はプラズマ切断する装置であって、
第１支持構造体（１６）と、前記第１支持構造体（１６）に関連付けられ、切断作業領域（１２）内でそれに対して移動可能な少なくとも１つのレーザー又はプラズマ切断ヘッド（１１）とを有し、前記切断作業領域（１２）を囲む保護キャビン（１５）を更に有する切断ステーション（１０）と、
切断面（ｍ）上の前記切断作業領域（１２）内に前記層状材料の少なくとも一部を位置決めする手段（２１）であって、スパイクベッドタイプのコンベヤベルト（２１）を有する位置決め手段（２１）と、
前記切断作業領域（１２）への前記層状材料の入口のために前記保護キャビン（１５）に設けられた第１開口部（１０’）を閉鎖するように構成された第１閉鎖デバイス（７１）と、
前記切断作業領域（１２）からの前記層状材料の出口のために前記保護キャビン（１５）に設けられた第２開口部（１０”）を閉鎖するように構成された第２閉鎖デバイス（７２）と、
を備え、
前記コンベヤベルト（２１）は、前記第１支持構造体（１６）から機械的に分離され独立した第２支持構造体（２２）に関連付けられ、前記第１閉鎖デバイス（７１）及び前記第２閉鎖デバイス（７２）は、前記第１支持構造体（１６）から機械的に分離され独立した支持構造体に関連付けられている、
装置。
前記第１閉鎖デバイス（７１）及び前記第２閉鎖デバイス（７２）が関連付けられる支持構造体は、前記第２支持構造体（２２）と一致する、請求項１に記載の装置。
前記保護キャビン（１５）は、前記第１支持構造体（１６）に機械的に一体化され、前記第１閉鎖デバイス（７１）及び前記第２閉鎖デバイス（７２）は、前記保護キャビン（１５）からも機械的に分離されている、請求項１又は２に記載の装置。
前記保護キャビン（１５）は、前記第１支持構造体（１６）から機械的に分離され独立しており、前記第１閉鎖デバイス（７１）及び前記第２閉鎖デバイス（７２）が関連付けられる支持構造体は、前記第２支持構造体（２２）又は前記保護キャビン（１５）と一致する、請求項１又は２に記載の装置。
前記第２支持構造体（２２）は、前記関連付けられたコンベヤベルト（２１）を備え、前記第１閉鎖デバイス（７１）及び前記第２閉鎖デバイス（７２）を備えてもよく、前記切断ステーション（１０）から完全に取り出し可能であり、前記切断ステーション（１０）から独立した操作ユニットを構成する、請求項１〜４のいずれか１つに記載の装置。
前記切断ステーション（１０）には、前記切断作業領域（１２）への外部アクセス開口部（１４）が設けられ、前記第２支持構造体（２２）は、前記関連付けられたコンベヤベルト（２１）を備え、前記関連付けられた第１閉鎖デバイス（７１）及び前記第２閉鎖デバイス（７２）を備えてもよく、前記外部アクセス開口部を通じて挿入され、前記切断ステーション（１０）から取り出される、請求項５に記載の装置。
前記第１支持構造体（１６）及び前記第２支持構造体（２２）は、機械的接続手段（８０）によって可逆的に互いに機械的に拘束され、前記機械的接続手段（８０）は、ある場所から別の場所への前記装置（１）の搬送段階中に、前記第１支持構造体（１６）及び前記第２支持構造体（２２）を予め決められた相対位置に保持するように構成されている、請求項１〜６のいずれか１つに記載の装置。
前記保護キャビン（１５）は、前記第１支持構造体（１６）からも機械的に分離され独立しており、前記機械的接続手段（８０）によって、前記第１支持構造体（１６）及び／又は前記第２支持構造体に機械的に可逆的に拘束され、前記機械的接続手段（８０）は、ある場所から別の場所への前記装置（１）の搬送段階中に、前記第１支持構造体（１６）及び前記第２支持構造体（２２）の一方又は両方に対して前記保護キャビン（１５）を予め決められた相対位置に保持するように構成されている、請求項７に記載の装置。
請求項１〜８のいずれか１つに記載の装置であって、
前記第１開口部（１０’）の上流側に設けられ、前記切断面（ｍ）上の前記層状材料（Ｍ）を案内及び直線化するための手段（５１）と、
前記第２開口部（１０”）の下流側に設けられ、前記切断作業領域（１２）から前記層状材料（Ｍ）を取り出すための手段（５２）と、
を備え、
前記案内及び直線化するための手段（５１）及び前記取り出すための手段（５２）は、前記第１支持構造体（１６）から機械的に分離され独立した支持構造体に関連付けられ、前記手段（５１，５２）が関連付けられる支持構造体（２２）は、前記第２支持構造体（２２）と一致する、装置。