JP2020057341A - 生産管理装置および生産管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
これらの情報(例えば在庫数情報、製品製造設備情報等)は、例えば製造部門のコンピュータや営業部門のコンピュータや品質部門のコンピュータから取得されるようになっており、取得された情報が管理部門の計画担当者に参照される(例えば特許文献1参照)。
これにより、計画担当者が、例えば購買費用や製造費用等のコストを最小化するように、製品や部品を製造設備で作製する生産計画を作成している。
しかしながら、種々の異なる製品を扱う工場では、製品ごとに期限が異なり、また、製品のカテゴリーも汎用製品だけでなくいわゆる特注製品や別作製品が存在し、これらが混在する状態で、実績との乖離の少ない生産計画を作成することは容易ではない。
蓄積された加工実績データを用いて形成された前記製造設備の加工能力データを参照して、当該製造設備による前記少なくとも一の部品の加工計画を作成する部品加工指示部と、
前記加工計画に従って、前記製造設備に前記少なくとも一の部品の加工を実施させ、前記製造設備による前記少なくとも一の部品の加工実績データを取得する加工実績部と、
前記加工能力データを保持し、取得した前記加工実績データと蓄積された前記加工実績データとを用いて、前記加工能力データを更新する加工能力部と、
前記加工計画を利用しつつ、蓄積された組立に要した時間を測定した組立実績データに基づく組立能力データを参照して、前記製品の組立計画を作成する組立指示部と、
前記組立計画に従って実施された前記製品の組立についての組立実績データを取得する組立実績部と、
取得した前記組立実績データと蓄積された前記組立実績データを用いて、前記組立能力データを更新する組立能力部と、を含み、
前記組立指示部は、前記加工計画に対して前記加工実績データに遅延が発生した場合には、前記組立計画の実行への影響を排除すべく、前記組立能力データを参照して前記組立計画を修正する。
部品加工指示部が、蓄積された前記製造設備の加工に要した時間を測定した加工実績データに基づく前記製造設備の加工能力データを参照して、当該製造設備による前記少なくとも一の部品の加工計画を作成し、
加工実績部が、前記加工計画に従って実施された前記製造設備による前記少なくとも一の部品の加工についての加工実績データを取得し、
加工能力部が、取得した前記加工実績データと蓄積された前記加工実績データとを用いて、前記加工能力データを更新し、
組立指示部が、前記加工計画を利用しつつ、蓄積された組立に要した時間を測定した組立実績データに基づく組立能力データを参照して、前記製品の組立計画を作成し、
組立実績部が、前記組立計画に従って実施された前記製品の組立についての組立実績データを取得し、
組立能力部が、取得した前記組立実績データと蓄積された前記組立実績データを用いて、前記組立能力データを更新し、
前記組立指示部が、前記加工計画に対して前記加工実績データに遅延が発生した場合には、前記組立計画の実行への影響を排除すべく、前記組立能力データを参照して前記組立計画を修正する、
ことを含む。
図1は、本発明の生産管理装置の一実施形態を示す概略構成図であり、図2は図1の各アプリにより達成される各種機能の機能ブロック図である。
図1に示す生産管理装置1は、コンピュータと記憶装置とソフトウエアにより構築されており、ソフトウエアは、営業管理アプリ10、物流倉庫管理アプリ20、物流管理アプリ30、生産管理アプリ40、仕入先管理アプリ50、購買管理アプリ60、機械加工管理アプリ70および組立管理アプリ80を含む。
物流倉庫管理アプリ20は、在庫製品を保管する物流倉庫の出荷データ21および在庫データ22を管理している。
物流管理アプリ30は、工場内の営業の受注データ31、顧客の売上データ32、製品の在庫データ33を管理している。
生産管理アプリ40は、原価データ41、生産計画データ42、部品の在庫データ43を管理している。
仕入先管理アプリ50は、部品や材料を仕入れる仕入先データを管理する。
購買管理アプリ60は、部品の発注データ61と部品の入荷データ62を管理している。
機械加工管理アプリ70は、部品加工データ71および加工能力データ72を管理している。
組立管理アプリ80は、組立データ81および組立能力データ82を管理している。
工場内に在庫製品が無い場合には、製造指示を出す(F9)。
生産管理装置1は、製造指示(PR1)を出すと、生産計画を立案する(PR2)。生産計画は、製品の月次毎の製造予定数等を立案する。製品の月次毎の製造予定数は、納期を確実に守ることができるように立案される。
生産計画が立案されると、製品を複数の部品に展開する(PR3)。部品展開すると、購買指示、加工指示、組立指示を行う。生産計画を作成する上での基準は、
(A)製造納期
(B)部品在庫状態
(C)加工能力
(D)組立能力
(E)製造原価
である。なお、加工能力および組立能力については後述する。
発注した部品の入荷を確認すると(PR6)、機械加工が必要な場合には、部品加工を指示する(PR7)。機械加工が不要な場合には、部品在庫として管理する(PR8)。機械加工により加工された部品も部品在庫として管理する。
部品在庫情報を確認しながら、製品の組立指示を行い(PR9)、組立が完了すると、出荷指示を出す(PR10)。
部品手配指示F16では、部品手配計画を作成する。この部品手配計画は、協力会社の部品の納入予定F18を参照して行われる。そして、実際に部品が納入されると納入実績F17として記憶され、納入実績に基づいて納入予定F18が新たに更新される。
部品加工指示F12は、生産計画F10(生産管理アプリ40)から、例えば、図7Aに示すような加工指示データを部品加工指示F12で受け取ると(ステップS1)、加工能力F14で加工能力データを取得する(ステップS2)。
1)機械番号 どの設備で加工を行ったか(社内で付与されているシリアル番号)
加工設備にはそれぞれ機種情報がリンクされている。
機種(メーカー名、機種名、年式)
2)部品コード(部品別に付与されたユニークな番号)
部品コードにはそれぞれ以下がリンクされている。
・部品名
・代表品番(部品の適用される代表的な品番)
・改訂番号(変更履歴管理)
部品コードは分類番号が付与されており、サイズ属性、材質属性、用途属性等でそれぞれ分類することができる。これをグループテクノロジーと呼んでいる。これらが新規部品の加工時間を推測する場合や異常が発生した場合の原因究明に使用される。
3)加工個所(どの部分の加工か? (例)中心部、横穴etc)
同部品内でも加工する部分の違いにより細分化されている。
4)工程コード(どうような加工か? (例)荒化工、仕上げ加工etc)
工場内を流れる工程とは別に加工工程は更に細分化して内部の工程を保持している。
5)納期
6)数量
100個の部品Aの加工時間が3500分であれば、1個当たりの加工時間は35分となり、これと過去の加工実績データとの平均値により加工能力が更新される。また、製造設備のもつ消耗品の交換頻度と交換時間のデータを入力することで、加工能力データにこれらの時間を加味するように構成することができる。
加工実績データは、例えば、作業時間(時間データ)を含め、図8Aに示す情報を持っている。
加工が完了した部品は、在庫部品として登録される。
組立指示F20は、生産計画F10から組立指示を受けると(ステップS10)、組立部品の加工計画(部品の在庫計画)を取得する(ステップS11)。
生産計画F10からの組立指示情報は、例えば、図7Bに示すように、
・工程名
・製品コード
・納期
・数量
からなる。
組立能力データは、工場の稼働日において出勤している作業員の情報である。具体的には、組立能力データは、各作業員の個人単位での能力の情報である。スキルレベルを数段階用いて作業スピード、や作業品質が高いものから順序をつけ、図8に示すように、時間に換算している。この組立能力データは、過去に蓄積された組立に要した時間を測定した組立実績データに基づいて形成され、新たな組立実績データが取得される毎に更新される。
組立実績データは、例えば、作業時間(時間データ)を含め、図8Bに示すような情報を持っている。
このため、生産管理装置1は、作成した組立計画を修正する必要があるかを判断する(ステップS14)。
組立計画を修正する必要がある場合には、この組立作業の遅延を排除するべく、例えば、組立計画を以下のように修正をする(ステップS15)。
組立能力データの範囲内で作業員の人数を増加させることにより、組立工期の短縮が可能となる。
・作業員の稼働時間の調整(延長)
組立能力データの範囲内で一人当たりの稼働時間を増加させることで、組立工期の短縮が可能となる。
・組立ロットの変更
組立能力データの範囲内で組立計画を修正できない場合には、所定の納期の範囲内で組立ロットの時期を変更する。
10 :営業管理アプリ
11 :受注データ
12 :売上データ
20 :物流倉庫管理アプリ
21 :出荷データ
22 :在庫データ
30 :物流管理アプリ
31 :受注データ
32 :売上データ
33 :在庫データ
40 :生産管理アプリ
41 :原価データ
42 :生産計画データ
43 :在庫データ
50 :仕入先管理アプリ
60 :購買管理アプリ
61 :発注データ
62 :入荷データ
70 :機械加工管理アプリ
71 :部品加工データ
72 :加工能力データ
80 :組立管理アプリ
81 :組立データ
82 :組立能力データ
100 :記憶装置
A :部品
F10 :生産計画
F12 :部品加工指示
F14 :加工能力
F16 :部品手配指示
F17 :納入実績
F18 :納入予定
F20 :組立指示
PA :加工時間
Claims (2)
- 生産計画に含まれる製品を構成する複数の部品の中の少なくとも一の部品を製造設備に加工させる加工工程と、加工される前記少なくとも一の部品を用いる前記製品の組立工程とを有する生産工程を管理する生産管理装置であって、
蓄積された加工実績データを用いて形成された前記製造設備の加工能力データを参照して、当該製造設備による前記少なくとも一の部品の加工計画を作成する部品加工指示部と、
前記加工計画に従って、前記製造設備に前記少なくとも一の部品の加工を実施させ、前記製造設備による前記少なくとも一の部品の加工実績データを取得する加工実績部と、
前記加工能力データを保持し、取得した前記加工実績データと蓄積された前記加工実績データとを用いて、前記加工能力データを更新する加工能力部と、
前記加工計画を利用しつつ、蓄積された組立に要した時間を測定した組立実績データに基づく組立能力データを参照して、前記製品の組立計画を作成する組立指示部と、
前記組立計画に従って実施された前記製品の組立についての組立実績データを取得する組立実績部と、
取得した前記組立実績データと蓄積された前記組立実績データを用いて、前記組立能力データを更新する組立能力部と、を含み、
前記組立指示部は、前記加工計画に対して前記加工実績データに遅延が発生した場合には、前記組立計画の実行への影響を排除すべく、前記組立能力データを参照して前記組立計画を修正する、生産管理装置。 - 生産計画に含まれる製品を構成する複数の部品の中の少なくとも一の部品を製造設備に加工させるための加工計画を作成してこれを実施する加工工程と、加工される前記少なくとも一の部品を用いる前記製品の組立工程とを有する生産工程を管理する生産管理装置による生産管理方法であって、
部品加工指示部が、蓄積された前記製造設備の加工に要した時間を測定した加工実績データに基づく前記製造設備の加工能力データを参照して、当該製造設備による前記少なくとも一の部品の加工計画を作成し、
加工実績部が、前記加工計画に従って実施された前記製造設備による前記少なくとも一の部品の加工についての加工実績データを取得し、
加工能力部が、取得した前記加工実績データと蓄積された前記加工実績データとを用いて、前記加工能力データを更新し、
組立指示部が、前記加工計画を利用しつつ、蓄積された組立に要した時間を測定した組立実績データに基づく組立能力データを参照して、前記製品の組立計画を作成し、
組立実績部が、前記組立計画に従って実施された前記製品の組立についての組立実績データを取得し、
組立能力部が、取得した前記組立実績データと蓄積された前記組立実績データを用いて、前記組立能力データを更新し、
前記組立指示部が、前記加工計画に対して前記加工実績データに遅延が発生した場合には、前記組立計画の実行への影響を排除すべく、前記組立能力データを参照して前記組立計画を修正する、
ことを含む生産管理方法。
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