JP2020056869A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 排出される記録材が積載される排出トレイを誤って開いてしまうことを低減することが求められている。【解決手段】 そこで、『筺体と、前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、前記排出トレイから引き出し可能に収納される延長トレイと、を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、前記延長トレイに設けられた係合部と、前記筺体に設けられた被係合部と、を有し、前記延長トレイを前記排出トレイから引き出すと、前記係合部と前記被係合部とが係合することにより前記排出トレイを前記筺体に対して開放できないようにロックした状態になる』画像形成装置を提供する。【選択図】 図5
Description
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置では、図2に示すように、装置本体の上面から画像形成部となる感光ドラム等を含むプロセスカートリッジ60を矢印A方向に対して挿抜できるような開口、及びそれを開閉する開閉部材を装置本体の上部に設けることが多い。
図14及び図15に示す比較例のように、装置本体の上部に設けた開口を開閉する開閉部材を排出トレイ51の一部もしくは全部により構成したものが知られている。このような排出トレイ51は、記録材Sの搬送方向の長さが長い場合に記録材Sを支持するための延長トレイ52を備えることにより記録材の積載性を確保することが多い。
記録材の搬送方向の長さが標準的な長さの場合や画像形成装置を使用しない場合に延長トレイ52を格納しておくことにより画像形成装置の専有体積を減らすことができる。特許文献1では、排紙トレイの下流に設けられた開閉カバーに取り付けられた延長トレイを回動させて、延長トレイの開閉を行っている。特許文献2、3では、排出トレイに対して延長トレイを記録材の排出方向に引き出し可能に設けている。
プロセスカートリッジ60を挿抜するための開口を開閉する開閉カバーを排出トレイが兼ねる場合で、延長トレイを使用している場合には以下のような課題がある。排出トレイ上に排出された記録材束を取る際に記録材束と共に不用意に延長トレイを掴んで持ち上げたり、新しい記録材を給送部にセットする際に延長トレイを不用意に押し上げてしまうことがある。ユーザが延長トレイを不用意に持ち上げることにより延長トレイが結合された排出トレイを誤って開いてしまう場合がある。
通常、印刷動作中において、プロセスカートリッジ60等の動作物にユーザが触れることがないように排出トレイを開いた時に安全装置等により印刷動作を中断する構成が備えられている。そのためユーザの不用意な動作に起因して、印刷動作の中断や不要なジャム処理が発生してユーザビリティが低下する。
これらの課題は、引き出し式や着脱式の延長トレイで特に起こり易い。一方、回動方式の延長トレイにおいて、排出トレイの上方に画像読取装置等が無い場合には、上記課題は発生し難い。一方、図14及び図15に示す比較例のように、装置本体2の上方に画像読取部80を備えた画像形成装置4の需要が増加し、しかも本体サイズの小サイズ化が求められている。
そのため図14に示すように、排出トレイ51と画像読取部80との間の隙間Gを小さく設定して画像形成装置4の高さを低くすることがある。排出トレイ51に対して回動して開閉する延長トレイ52では、延長トレイ52の開閉操作を行うために延長トレイ52の記録材Sの排出方向の長さLは、隙間Gよりも短くしなければならない。延長トレイ52の長さLが短くなると、排出方向に長い記録材Sを延長トレイ52により支持するのに十分な長さが確保できなくなる。
また、プロセスカートリッジ60の挿抜を容易にするために、図15に示す比較例のように、画像読取部80を回動可能にすることで、延長トレイ52の長さLを十分にとることができるようになる。この場合、延長トレイ52の開閉操作を行う際には、画像読取部80を必ず回動させる必要性があるため画像読取部80に原稿がある場合には、延長トレイ52の開閉操作を行うことができない。つまり画像読取部80を備えた画像形成装置4で本体サイズの小型化を考慮すると、排出トレイ51に対して回動可能な延長トレイ52よりも排出トレイ51に対して引き出し可能な延長トレイ52の方が有利である。
そこで、本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、筺体と、前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、前記排出トレイから引き出し可能に収納される延長トレイと、を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、前記延長トレイに設けられた係合部と、前記筺体に設けられた被係合部と、を有し、前記延長トレイを前記排出トレイから引き出すと、前記係合部と前記被係合部とが係合することにより前記排出トレイを前記筺体に対して開放できないようにロックした状態になることを特徴とする。
本発明によれば、排出される記録材を積載可能な排出トレイを誤って開いてしまうことを低減した画像形成装置を提供することができる。
図により画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図5を用いて画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
図1〜図5を用いて画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
図1及び図2を用いて、画像形成装置1の構成について説明する。図1は、画像形成装置1の構成を示す断面図である。図2は、画像形成装置1の排出トレイ51を開いた様子を示す断面図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いたレーザビームプリンタの一例である。図1に示すように、画像形成装置1の装置本体2には、電子写真方式により厚紙や普通紙などの記録材Sに画像を形成する画像形成部3と、給送カセット10内に収容された記録材Sを画像形成部3に給送するための給送部が設けられている。
図1及び図2を用いて、画像形成装置1の構成について説明する。図1は、画像形成装置1の構成を示す断面図である。図2は、画像形成装置1の排出トレイ51を開いた様子を示す断面図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いたレーザビームプリンタの一例である。図1に示すように、画像形成装置1の装置本体2には、電子写真方式により厚紙や普通紙などの記録材Sに画像を形成する画像形成部3と、給送カセット10内に収容された記録材Sを画像形成部3に給送するための給送部が設けられている。
ここで、装置本体2は、画像形成装置1からプロセスカートリッジ60を除いた部分をいう。筺体53は、装置本体2の構造躯体としてのフレームと、フレームに取り付けられる外装を含む。
<画像形成部>
画像形成部3は、図1の時計回り方向に回転し、トナー像を形成する像担持体となる感光ドラム61を有する。更に、感光ドラム61の表面を一様に帯電する帯電手段となる帯電ローラ62を有する。更に、一様に帯電した感光ドラム61の表面上に画像情報に応じてレーザ光を照射する露光手段となるレーザスキャナ70を有する。更に、レーザスキャナ70により照射されたレーザ光により感光ドラム61の表面上に形成された静電潜像に現像剤(トナー)を供給する現像手段となる現像装置63を有する。更に、感光ドラム61の表面上に現像されたトナー像を記録材Sに転写する転写手段となる転写ローラ31等を備えている。
画像形成部3は、図1の時計回り方向に回転し、トナー像を形成する像担持体となる感光ドラム61を有する。更に、感光ドラム61の表面を一様に帯電する帯電手段となる帯電ローラ62を有する。更に、一様に帯電した感光ドラム61の表面上に画像情報に応じてレーザ光を照射する露光手段となるレーザスキャナ70を有する。更に、レーザスキャナ70により照射されたレーザ光により感光ドラム61の表面上に形成された静電潜像に現像剤(トナー)を供給する現像手段となる現像装置63を有する。更に、感光ドラム61の表面上に現像されたトナー像を記録材Sに転写する転写手段となる転写ローラ31等を備えている。
感光ドラム61と、帯電ローラ62と、現像装置63とは、プロセスカートリッジ60として一体的に構成されている。装置本体2には、開閉カバーを兼ねる排出トレイ51が回動可能に支持されている。図2に示すように、筺体53の一部を構成する回動軸53dを中心に排出トレイ51を回動して排出トレイ51を筺体53に対して開放した状態で開口33が形成される。そして、開口33を介してプロセスカートリッジ60を装置本体2の筺体53に対して図2の矢印A方向に着脱可能に構成されている。ここで、筺体53は、装置本体2の躯体としてのフレームを含めた外装を意味する。
<画像形成動作>
次に、図1を用いて、画像形成装置1の画像形成動作について説明する。図1の時計回り方向に感光ドラム61が回転すると、帯電ローラ62により感光ドラム61の表面が一様に帯電される。その後、図示しないホストコンピュータ等の外部装置からの画像信号に基づいてレーザスキャナ70から画像情報に応じたレーザ光が一様に帯電された感光ドラム61の表面に照射される。これにより感光ドラム61の表面上に静電潜像が形成される。
次に、図1を用いて、画像形成装置1の画像形成動作について説明する。図1の時計回り方向に感光ドラム61が回転すると、帯電ローラ62により感光ドラム61の表面が一様に帯電される。その後、図示しないホストコンピュータ等の外部装置からの画像信号に基づいてレーザスキャナ70から画像情報に応じたレーザ光が一様に帯電された感光ドラム61の表面に照射される。これにより感光ドラム61の表面上に静電潜像が形成される。
次に、現像装置63内に設けられた現像剤担持体となる現像スリーブ63aにより感光ドラム61の表面に形成された静電潜像にトナー(現像剤)が供給される。これにより感光ドラム61の表面上の静電潜像がトナー像として現像される。一方、画像形成装置1の下部に設けられた給送カセット10内には、コイルバネ12の弾性力により給送ローラ11側に付勢されている中板13が回動可能に設けられている。中板13上に積載された記録材Sの先端部は、給送ローラ11に対して所定の力で圧接されている。
給送ローラ11は、所定のタイミングで給送時のみ図1の時計回り方向に回転するように制御される。中板13上に積載された記録材Sは、給送ローラ11に圧接されており、給送ローラ11が図1の時計回り方向に回転することで摩擦力により記録材Sを給送する。中板13上の記録材Sが複数枚同時に送り出されると、分離パッド14の作用により最上位の記録材Sのみ分離されて下流へと搬送される。
給送ローラ11と分離パッド14との協働作用により1枚ずつ分離給送された記録材Sは、停止したレジストローラ20のニップ部に先端部が突き当てられて斜行が補正される。感光ドラム61に対向して、転写手段となる転写ローラ31が設けられている。感光ドラム61の表面上のトナー像の画先が感光ドラム61と転写ローラ31とにより形成される転写ニップ部30に到達するタイミングに合わせて記録材Sの先端部が転写ニップ部30に到達するようにレジストローラ20により記録材Sが搬送される。
図示しない転写バイアス電源から転写ローラ31に転写バイアスが印加されると、転写ニップ部30において、感光ドラム61の表面上のトナー像が転写ローラ31により電気的に引きつけられて記録材Sに転写される。転写後に感光ドラム61の表面に残留したトナーは、図示しないクリーニング手段となるクリーニングブレードにより掻き取られて回収される。
トナー像が転写された記録材Sは、定着手段となる定着装置40に搬送される。定着装置40に設けられた加熱ユニット41と加圧ローラ42との間をトナー像が転写された記録材Sが挟持搬送される間に加熱及び加圧されてトナー像が記録材Sに定着される。トナー像が定着された記録材Sは、排出ローラ50により挟持搬送されて装置本体2の上面を構成する排出トレイ51上に排出される。
<排出トレイ>
次に、図1及び図2を用いて、排出トレイ51の構成について説明する。図1に示すように、排出トレイ51は、排出ローラ50の下流側で機外に露出して設けられている。図2に示すように、排出トレイ51は、装置本体2の6面の躯体を構成する筺体53の上部に設けられた図示しないヒンジ部材により回動軸53dを中心に回動可能に設けられている。プロセスカートリッジ60を筺体53に対して図2の矢印A方向に挿抜する場合は、排出トレイ51の回動軸53dと反対側の端部51cを上方に持ち上げて回動軸53dを中心に図2の反時計回り方向に回動させる。これによりプロセスカートリッジ60を装着する装着部32への通り道である開口33を開放することができる。
次に、図1及び図2を用いて、排出トレイ51の構成について説明する。図1に示すように、排出トレイ51は、排出ローラ50の下流側で機外に露出して設けられている。図2に示すように、排出トレイ51は、装置本体2の6面の躯体を構成する筺体53の上部に設けられた図示しないヒンジ部材により回動軸53dを中心に回動可能に設けられている。プロセスカートリッジ60を筺体53に対して図2の矢印A方向に挿抜する場合は、排出トレイ51の回動軸53dと反対側の端部51cを上方に持ち上げて回動軸53dを中心に図2の反時計回り方向に回動させる。これによりプロセスカートリッジ60を装着する装着部32への通り道である開口33を開放することができる。
図2に示すように、開口33が開放状態にあるときのみユーザはプロセスカートリッジ60を筺体53に対して図2の矢印A方向に挿抜することが可能となる。プロセスカートリッジ60を開口33から挿入して装置本体2の内壁面に設けられた図示しないガイド部に沿って挿入し、装着部32に装着する。
その後、排出トレイ51の端部51cを押し下げることで、排出トレイ51は、回動軸53dを中心に図2の時計回り方向に回動し、開口33を閉じる。これにより排出トレイ51は、図1に示す状態となり排出ローラ50により挟持搬送された記録材Sを排出トレイ51上に積載することができる。
画像形成装置1が動作中は、プロセスカートリッジ60を構成する感光ドラム61、帯電ローラ62、現像装置63等が回転している。このためユーザがこれらの部品に不用意に触れられないようにする必要がある。そのため排出トレイ51が押し下げられて開口33が完全に閉じられた状態にあるか否かを検出する図示しない検知部を備えている。図示しない制御部は、検知部の検出結果に応じて画像形成装置1による印刷動作の実行可否を決定する。
図示しない制御部は、検知部の検出結果から排出トレイ51により開口33が完全に閉じられた状態であると判断すれば、画像形成装置1による印刷動作を実行可能とする。一方、図示しない制御部は、検知部の検出結果から排出トレイ51により開口33が完全に閉じられた状態でないと判断すれば、画像形成装置1による印刷動作を止めるか、もしくは新たな動作を開始しない。
<延長トレイ>
次に、図3〜図5を用いて、排出トレイ51に設けられる延長トレイ52の構成について説明する。図3(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を引き出した様子を示す斜視図である。図3(b)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を引き出し可能に支持する支持部を裏側から見た斜視図である。図3(c)は、図3(b)の部分拡大図である。図3(d)は、延長トレイ52を上から見た斜視図である。図3(e)は、延長トレイ52を裏側から見た斜視図である。
次に、図3〜図5を用いて、排出トレイ51に設けられる延長トレイ52の構成について説明する。図3(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を引き出した様子を示す斜視図である。図3(b)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を引き出し可能に支持する支持部を裏側から見た斜視図である。図3(c)は、図3(b)の部分拡大図である。図3(d)は、延長トレイ52を上から見た斜視図である。図3(e)は、延長トレイ52を裏側から見た斜視図である。
図4(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を示す斜視図である。図4(b)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を最大限に引き出した様子を示す斜視図である。図4(c)は、排出トレイ51を開いた様子を示す斜視図である。図5(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を示す図4(a)のB1−B1断面図である。図5(b)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を最大限に引き出した様子を示す図4(b)のB1−B1断面図である。図5(c)は、図5(b)の部分拡大図である。図5(d)は、排出トレイ51を開いた様子を示す図4(c)のB1−B1断面図である。
図3(a)に示すように、排出トレイ51には、排出トレイ51の前端部に対して記録材Sの排出方向に相対的に引き出し可能に収納される延長トレイ52が設けられている。排出トレイ51は、図1に示す筺体53の一部を構成する回動軸53dを中心に回動可能に設けられている。回動軸53dは、排出トレイ51の記録材Sの排出方向上流側に配置されている。これにより排出トレイ51は、回動軸53dを介して上下方向に開閉可能に設けられている。排出トレイ51には、筺体53の内部から排出される記録材Sが積載される。
排出トレイ51の上面には、装置本体2側に設けられた排出ローラ50により挟持搬送されて機外に排出される記録材Sを積載する積載面51aを備えている。積載面51aは、積載面51a上に積載された記録材Sの排出方向上流端部よりも下流端部が高くなるように水平面に対して傾斜した傾斜面により構成される。
図3(b)に示す筺体53は、図3(c)に示す部分が見易いように、一部を省略している。図3(b),(c)に示すように、排出トレイ51の積載面51aの裏面側には、ガイド51bが設けられている。図3(d),(e)に示すように、延長トレイ52の長手方向に沿って側端部52cが設けられている。排出トレイ51のガイド51bに沿って延長トレイ52の側端部52cが案内される。
これにより延長トレイ52は、排出トレイ51に対して記録材Sの排出方向に相対的に移動可能に設けられている。これにより延長トレイ52は、排出トレイ51から引き出し可能に収納される。延長トレイ52は、記録材Sの排出方向に伸びる矩形状の部材で構成される。延長トレイ52の記録材Sの排出方向と直交する方向の幅W2は、排出トレイ51の記録材Sの排出方向と直交する方向の幅W1よりも小さい。
延長トレイ52の上面で記録材Sを積載する積載面52aは、記録材Sの排出方向と直交する方向(以下、「幅方向」という)の中央部領域を部分的に支持するようになっている。また、図3(d),(e)に示すように、延長トレイ52の記録材Sの排出方向下流側の前端部52jには、凹部52bが設けられている。
図4(a)及び図5(a)に示すように、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納されている状態から、ユーザは延長トレイ52の前端部52jに設けた凹部52bに指をかけて、図3(a)の矢印F1方向に延長トレイ52を引き出す。本実施形態では、ユーザの指かけ部として延長トレイ52に凹部52bを備えた場合の一例について説明した。他に、ユーザの指かけ部として延長トレイ52に凸部を備えても良い。
<延長トレイの支持部>
次に、図4及び図5を用いて、延長トレイ52の支持部の構成について説明する。図4(a)及び図5(a)に示すように、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納された第1位置にある状態では、排出トレイ51は、筺体53の一部を構成する回動軸53dを中心に回動して上下方向に開閉できる状態となる。延長トレイ52の記録材Sの排出方向上流側には、断面L字形状の爪部からなる係合部52dが設けられている。装置本体2側に設けられた筺体53には、断面L字形状の爪部からなる被係合部53aが設けられている。
次に、図4及び図5を用いて、延長トレイ52の支持部の構成について説明する。図4(a)及び図5(a)に示すように、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納された第1位置にある状態では、排出トレイ51は、筺体53の一部を構成する回動軸53dを中心に回動して上下方向に開閉できる状態となる。延長トレイ52の記録材Sの排出方向上流側には、断面L字形状の爪部からなる係合部52dが設けられている。装置本体2側に設けられた筺体53には、断面L字形状の爪部からなる被係合部53aが設けられている。
<ロック部>
延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとは、延長トレイ52が排出トレイ51から引き出された第2位置にあるとき、排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックするロック部5を構成する。ロック部5は、延長トレイ52に設けられた係合部52dと、筺体53に設けられた被係合部53aとを有する。
延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとは、延長トレイ52が排出トレイ51から引き出された第2位置にあるとき、排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックするロック部5を構成する。ロック部5は、延長トレイ52に設けられた係合部52dと、筺体53に設けられた被係合部53aとを有する。
延長トレイ52に設けられた係合部52dは、延長トレイ52の裏面側であって、延長トレイ52の引き出し方向の上流側に配置され、下方に向かって延びる垂下片52d6を有する。更に、垂下片52d6に接続され、延長トレイ52の引き出し方向の下流側に向かって延びる係止片52d2を有して構成される。垂下片52d6の下方端部に係止片52d2がある構成になっている。
一方、筺体53に設けられた被係合部53aは、筺体53に設けられ、上方に向かって延びる起立片53a7と、起立片53a7に接続され、延長トレイ52の引き出し方向の上流側に向かって延びる被係止片53a2とを有して構成される。そして、延長トレイ52が図5(b)に示す第2位置にあるときに、係止片52d2と被係止片53a2とが係合し、延長トレイ52が図5(a)に示す第1位置にあるときに、係止片52d2と被係止片53a2とが離間している。
図5(b),(c)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出したとき、係合部52dと、被係合部53aとが係合することにより排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックする。係合部52dは、延長トレイ52の裏面側(図5(c)の下面側)に設けられ、延長トレイ52の引き出し方向(図5(c)の右方向)に延びる係止片52d2を有する。
被係合部53aは、延長トレイ52の引き出し方向の上流側(図5(c)の左側)に向かって延びる被係止片53a2を有する。被係止片53a2は、係止片52d2が係止可能な位置に設けられる。被係合部53aの被係止片53a2は、延長トレイ52が最大限引き出された状態で、係合部52dの係止片52d2に係合する位置に設けられている。係合部52dは、延長トレイ52の引き出し方向の上流側(図5(c)の左側)の端部に設けられている。
図5(a)に示すように、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納された状態では、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとは係合していない。このため排出トレイ51内に延長トレイ52が収納された状態の排出トレイ51は、図4(c)及び図5(d)に示すように、筺体53の一部を構成する回動軸53dを中心に回動して上下方向に開閉可能な状態となっている。図5(d)に示す状態から、図2に示すように、排出トレイ51を筺体53に対して開放した状態で、カートリッジとしてのプロセスカートリッジ60を筺体53に対して着脱することができる。
図4(b)及び図5(b)に示すように、排出トレイ51に対してガイド51bに沿って延長トレイ52が最大限に引き出された状態では、図5(b),(c)に示すように、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとが係合する。これにより排出トレイ51を回動軸53dを中心に矢印H方向に回動して、排出トレイ51を閉状態から開こうとすると、延長トレイ52の係合部52dが筺体53の被係合部53aに係合して移動が規制される。
筺体53の被係合部53aに係合して延長トレイ52の係合部52dの移動が規制されることにより延長トレイ52と結合された排出トレイ51も開閉することができなくなる。即ち、図4(b)及び図5(b),(c)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51から最大限に引き出す。すると、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとが係合する。これにより排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックした状態にできる。
本実施形態では、図4(b)及び図5(b),(c)に示すように、排出トレイ51に対して延長トレイ52を最大限に引き出す。その状態で、延長トレイ52の係合部52dが筺体53の被係合部53aに係止される。これにより排出トレイ51が筺体53に対して開閉できないように支持される。これによりユーザが不用意に延長トレイ52を持ち上げても延長トレイ52が結合された排出トレイ51が開くことがなく、画像形成装置1の印刷動作を継続することができる。
尚、本実施形態では、排出トレイ51に対して1つの延長トレイ52を引き出し可能に設けた。他に、延長トレイ52の記録材Sの排出方向下流側の前方に延長トレイ52に対して回動可能な図示しない第二の延長トレイを備えた構成であっても良い。また、延長トレイ52の記録材Sの排出方向下流側の前方に延長トレイ52に対して引き出し可能な図示しない第二の延長トレイを備えた構成であっても良い。本実施形態によれば、図4(b)及び図5(b),(c)に示すように、排出トレイ51に対して延長トレイ52を引き出すことで、排出方向に長い記録材Sを支持するのに十分な長さを確保することができる。
また、排出トレイ51に対して延長トレイ52を最大限に引き出す。その状態で、延長トレイ52の係合部52dが筺体53の被係合部53aに係止される。これによりユーザが不用意に延長トレイ52を持ち上げても延長トレイ52が結合された排出トレイ51が開くことがない。これによりユーザが排出トレイ51を誤って開いてしまうことがない。このため画像形成装置1の印刷動作を継続することができる。また、排出トレイ51に対して延長トレイ52を最大限に引き出しても延長トレイ52が排出トレイ51に対して係止されるため延長トレイ52を紛失するおそれが無い。
〔第2実施形態〕
次に、図6を用いて画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図6(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を引き出し可能に支持する支持部を下側から見た斜視図である。図6(b)は、図6(a)の部分拡大図である。図6(c)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を示す図6(a)のB2−B2断面図である。
次に、図6を用いて画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図6(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を引き出し可能に支持する支持部を下側から見た斜視図である。図6(b)は、図6(a)の部分拡大図である。図6(c)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を示す図6(a)のB2−B2断面図である。
図6(d)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を最大限に引き出した様子を示す図6(a)のB2−B2断面図である。図6(e)は、図6(d)の部分拡大図である。図6(f)は、図6(d)のB3−B3断面図である。
前記第1実施形態では、排出トレイ51に対して延長トレイ52を最大限に引き出したとき、延長トレイ52に設けられた係合部52dと、筺体53に設けられた被係合部53aとが係合する構成とした。本実施形態では、排出トレイ51に対して延長トレイ52を引き出している途中でも有効である。その際にも延長トレイ52に設けられた逆T字形状の係合部52dと、筺体53に設けられた断面L字形状で、拘束部53a1が互いに向き合った被係合部53aとが係合する。
<ロック部>
係合部52dと、被係合部53aとは、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出したとき、排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックするロック部5を構成する。係合部52dは、延長トレイ52の裏面側(図6(e)の下面側)であって延長トレイ52の引き出し方向の上流側に配置され、下方に向かって突出して設けられた軸部52d3を有する。更に、軸部52d3の端部で、軸部52d3の軸線方向と直交する方向に突出して設けられた突起部52d1とを有する。係合部52dは、延長トレイ52の引き出し方向の上流側(図6(e)の左側)の端部に設けられている。
係合部52dと、被係合部53aとは、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出したとき、排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックするロック部5を構成する。係合部52dは、延長トレイ52の裏面側(図6(e)の下面側)であって延長トレイ52の引き出し方向の上流側に配置され、下方に向かって突出して設けられた軸部52d3を有する。更に、軸部52d3の端部で、軸部52d3の軸線方向と直交する方向に突出して設けられた突起部52d1とを有する。係合部52dは、延長トレイ52の引き出し方向の上流側(図6(e)の左側)の端部に設けられている。
被係合部53aは、係合部52dの軸部52d3が移動可能に嵌入され、延長トレイ52の引き出し方向に延びるガイド溝53a3を有する。更に、係合部52dの突起部52d1をガイド溝53a3に沿って移動可能で、排出トレイ51が開く方向(図6(d)の矢印H方向)に移動することを拘束する拘束部53a1を有する。更に、延長トレイ52が最大限引き出された状態で、拘束部53a1が当接する当接部53a4とを有する。
図6(d)に示すように、延長トレイ52が排出トレイ51から引き出された第2位置にあるとき、突起部52d1と拘束部53a1とが係合する。一方、図6(c)に示すように、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納された第1位置にあるとき、突起部52d1と拘束部53a1とが離間している。
尚、当接部53a4には、係合部52dの軸部52d3または拘束部53a1の少なくとも何れかが当接することでも良い。係合部52dは、延長トレイ52の引き出し方向の上流側の端部に設けられている。被係合部53aは、延長トレイ52が引き出される途中の所定量だけ引き出された状態で、係合部52dに係合する位置に設けられている。
<延長トレイの支持部>
図6を用いて、本実施形態における延長トレイ52の支持部の構成について説明する。図6(a)〜(c)は、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納された状態を示す。図6(a)〜(f)に示すように、延長トレイ52の記録材Sの排出方向上流側の後端部には、逆T字形状の係合部52dが設けられている。係合部52dは、排出される記録材Sの幅方向の外側に向かって、それぞれ延びる突起部52d1を有する。
図6を用いて、本実施形態における延長トレイ52の支持部の構成について説明する。図6(a)〜(c)は、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納された状態を示す。図6(a)〜(f)に示すように、延長トレイ52の記録材Sの排出方向上流側の後端部には、逆T字形状の係合部52dが設けられている。係合部52dは、排出される記録材Sの幅方向の外側に向かって、それぞれ延びる突起部52d1を有する。
一方、筺体53には、被係合部53aが設けられている。被係合部53aは、排出される記録材Sの幅方向の内側に向かって、それぞれ延びる拘束部53a1を有する。図6(a)〜(c)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51内に収納した状態では、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとは係合していない。このため排出トレイ51は、筺体53に対して開閉可能な状態になっている。
図6(d)〜(f)に示すように、排出トレイ51から延長トレイ52を引き出す途中において、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとが係合する。これにより排出トレイ51が開かないように係止される。本実施形態の筺体53の被係合部53aは、記録材Sの排出方向上流に向かって延長されている。このため排出トレイ51に対して延長トレイ52を引き出している途中で延長トレイ52に設けられた係合部52dと、筺体53に設けられた被係合部53aとが係合する。
排出トレイ51に対して延長トレイ52を引き出している途中で排出トレイ51が開かないように係止される。これによりユーザが不用意に延長トレイ52を図6(d)の矢印H方向に持ち上げても延長トレイ52が結合された排出トレイ51が開くことがない。これにより画像形成装置1の印刷動作を継続することができる。
前記第1実施形態では、排出トレイ51に対して延長トレイ52を完全に引き出した状態で排出トレイ51が開かないように係止される。これに対して、本実施形態では、排出トレイ51に対して延長トレイ52を引き出している途中から排出トレイ51が開かないように係止される。
<変形例>
次に、図6(g)を用いて、本実施形態の変形例について説明する。図6(g)は、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとの変形例を図6(d)の矢印B3方向から見た断面図である。図6(g)に示す変形例では、延長トレイ52の排出される記録材Sの幅方向の略中央部に設けられた断面C字形状の係合部52dに対して、筺体53に設けられた断面T字形状の被係合部53aが係合する。
次に、図6(g)を用いて、本実施形態の変形例について説明する。図6(g)は、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとの変形例を図6(d)の矢印B3方向から見た断面図である。図6(g)に示す変形例では、延長トレイ52の排出される記録材Sの幅方向の略中央部に設けられた断面C字形状の係合部52dに対して、筺体53に設けられた断面T字形状の被係合部53aが係合する。
<ロック部>
係合部52dと、被係合部53aとは、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出したとき、排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックするロック部5を構成する。筺体53に設けられる被係合部53aは、延長トレイ52に向かって延びる軸部53a5を有する。更に、軸部53a5の延長トレイ52側(延長トレイ側)の端部で、延長トレイ52の引き出し方向と直交する方向(図6(g)の左右方向)に突出して設けられた突起部53a6とを有する。
係合部52dと、被係合部53aとは、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出したとき、排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックするロック部5を構成する。筺体53に設けられる被係合部53aは、延長トレイ52に向かって延びる軸部53a5を有する。更に、軸部53a5の延長トレイ52側(延長トレイ側)の端部で、延長トレイ52の引き出し方向と直交する方向(図6(g)の左右方向)に突出して設けられた突起部53a6とを有する。
延長トレイ52に設けられる係合部52dは、被係合部53aの軸部53a5が嵌入されるガイド溝52d4を有する。更に、被係合部53aの突起部53a6に当接して排出トレイ51が開く方向に移動することを拘束する拘束部52d5を有する。筺体53には、延長トレイ52が最大限引き出された状態で、拘束部52d5が当接する図示しない当接部(図6(e)に示す当接部53a4に相当)が設けられている。
延長トレイ52が排出トレイ51から引き出された第2位置にあるときに、突起部53a6と拘束部52d5とが係合し、延長トレイ52が排出トレイ51内に収納された第1位置にあるときに、突起部53a6と拘束部52d5とが離間している。係合部52dは、延長トレイ52の引き出し方向の上流側の端部に設けられている。被係合部53aは、延長トレイ52が引き出される途中の所定量だけ引き出された状態で、係合部52dに係合する位置に設けられている。
前記各実施形態では、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとを排出される記録材Sの幅方向の略中央部に設けた一例について説明した。他に延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとを排出される記録材Sの幅方向の一端部、或いは、両端部に設けても良い。また、延長トレイ52の係合部52dと、筺体53の被係合部53aとを排出される記録材Sの幅方向の中央部や端部以外の位置に設けることもできる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
〔第3実施形態〕
次に、図7及び図8を用いて画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図7(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を下側から見た斜視図である。図7(b),(c)は、図7(a)の部分拡大図である。
次に、図7及び図8を用いて画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図7(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を下側から見た斜視図である。図7(b),(c)は、図7(a)の部分拡大図である。
図7(d)は、図7(a)のC−C断面図である。図7(e)は、図7(d)の部分拡大図である。図7(f)は、収納した延長トレイ52を持ち上げて排出トレイ51を閉状態から開状態にする様子を示す図7(a)のC−C断面図である。図7(g)は、図7(f)の部分拡大図である。図8(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を引き出した様子を下側から見た斜視図である。図8(b)は、図8(a)の部分拡大図である。図8(c)は、図8(a)のC−C断面図である。図8(d)は、図8(c)の部分拡大図である。本実施形態の第1、第2実施形態と異なる点は、延長トレイ52を支持する支持部の構成が異なるという点にある。
<排出トレイの支持部>
図7(a)〜(g)に示すように、排出トレイ51の記録材Sの排出方向下流(前方)には、下方に突出する係合部としての爪部51dが設けられている。また、延長トレイ52の記録材Sの排出方向上流(後方)には、下方に突出する保持部52eが設けられている。図7(d),(e)に示すように、筺体53に対して排出トレイ51が閉状態にあるときは、排出トレイ51の爪部51dと、筺体53に設けられた凸部からなる被係合部53bとが係合した状態になる。
図7(a)〜(g)に示すように、排出トレイ51の記録材Sの排出方向下流(前方)には、下方に突出する係合部としての爪部51dが設けられている。また、延長トレイ52の記録材Sの排出方向上流(後方)には、下方に突出する保持部52eが設けられている。図7(d),(e)に示すように、筺体53に対して排出トレイ51が閉状態にあるときは、排出トレイ51の爪部51dと、筺体53に設けられた凸部からなる被係合部53bとが係合した状態になる。
図7(f),(g)に示すように、係合部としての爪部51dは、第一斜面部51eと、第二斜面部51fとを備えている。これにより筺体53に対して排出トレイ51を開くとき筺体53の被係合部53bが第一斜面部51eに当接摺動して爪部51dを図7(g)の矢印J方向(後方)に倒す力に変換される。爪部51dが図7(g)の矢印J方向(後方)に弾性変形することで、排出トレイ51の爪部51dが筺体53の被係合部53bを乗り越える。これにより筺体53に対して排出トレイ51を開くことができる。
一方、筺体53に対して排出トレイ51を閉じるとき筺体53の被係合部53bが第二斜面部51fに当接摺動して爪部51dを図7(g)の矢印J方向(後方)に倒す力に変換される。爪部51dが図7(g)の矢印J方向(後方)に弾性変形することで、排出トレイ51の爪部51dが筺体53の被係合部53bを乗り越える。これにより筺体53に対して排出トレイ51を閉じることができる。
図7(a),(d),(f)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51内に収納しているときには、筺体53に対して排出トレイ51を図7(f)の矢印H方向とその反対方向に回動して開閉することができる。即ち、延長トレイ52を排出トレイ51に収納した状態で、排出トレイ51を筺体53に対して開閉する。そのとき、図7(d)〜(g)に示すように、係合部としての爪部51dの上下に設けられた第一、第二斜面部51e,51fが筺体53の被係合部53bに摺動すると共に係合部としての爪部51dが弾性変形して排出トレイ51が開閉する。
図8(a)〜(d)に示すように、排出トレイ51から延長トレイ52が最大限に引き出された状態では、延長トレイ52に設けられた保持部52eの突当面52fが排出トレイ51の爪部51dに近接もしくは当接する。延長トレイ52の保持部52eは、延長トレイ52を排出トレイ51から最大限に引き出したときに排出トレイ51に設けられた係合部としての爪部51dに当接して爪部51dの形状を保持する。
図8(c),(d)に示すように、排出トレイ51の爪部51dが筺体53の被係合部53bと係合し、爪部51dは後方にある延長トレイ52の保持部52eが当接して支持される。延長トレイ52が排出トレイ51から最大限に引き出された状態において、延長トレイ52は、排出トレイ51に対して、支持部としてのガイド51bにより支持される。
延長トレイ52の保持部52eが排出トレイ51の爪部51dに当接して爪部51dが支持されている。このため排出トレイ51の爪部51dが後方に倒れることができなくなる。そのため排出トレイ51の爪部51dと筺体53の被係合部53bとの係合状態が解除されず、延長トレイ52と結合された排出トレイ51を筺体53に対して開くことができなくなる。
即ち、図8(a)〜(d)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出すと、延長トレイ52の保持部52eが排出トレイ51に設けられた係合部としての爪部51dに当接して爪部51dを保持する。これにより排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックした状態になる。
以上のように、排出トレイ51から延長トレイ52を引き出した状態で、排出トレイ51が筺体53に対して開閉できないように支持する。これによりユーザが不用意に延長トレイ52を持ち上げても延長トレイ52が結合された排出トレイ51が筺体53に対して開くことがない。これにより画像形成装置1の印刷動作を継続することができる。
尚、本実施形態では、排出トレイ51の係合部としての爪部51dが弾性変形して排出トレイ51が筺体53に対して開閉する構成の一例について説明した。他に、爪部を排出トレイ51とは別部材で構成し、排出トレイ51に対して爪部を回動可能やスライド可能に設けても良い。
他に、排出トレイ51の爪部51dと筺体53の被係合部53bとの前後の位置関係を反転した構成とすることもできる。更に、被係合部53bを変形可能や移動可能に構成することもできる。そして、延長トレイ52を排出トレイ51内に収納した状態で、排出トレイ51を筺体53に対して開閉する。そのとき、被係合部53bに設けられた図示しない斜面部が係合部としての爪部51dに摺動すると共に被係合部53bが弾性変形して排出トレイ51が開閉する。
一方、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出すと、延長トレイ52の保持部52eが被係合部53bに当接して被係合部53bの形状を保持することにより排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックした状態となる。このように構成することもできる。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
〔第4実施形態〕
次に、図9〜図11を用いて画像形成装置の第4実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。本実施形態が前記各実施形態と異なる点は、延長トレイ52を支持する支持部の構成が異なるという点にある。
次に、図9〜図11を用いて画像形成装置の第4実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。本実施形態が前記各実施形態と異なる点は、延長トレイ52を支持する支持部の構成が異なるという点にある。
<筺体の支持部>
図9を用いて、筺体53の支持部の構成について説明する。図9(a)は、本実施形態の筺体53の構成を示す斜視図である。図9(b)は、図9(a)の部分拡大図である。図9(c)は、トレイ支持部材54の構成を示す斜視図である。図9(d)は、トレイ支持部材54を装着する案内部53cの構成を示す斜視図である。図9(e)は、図9(a)のD−D断面図である。
図9を用いて、筺体53の支持部の構成について説明する。図9(a)は、本実施形態の筺体53の構成を示す斜視図である。図9(b)は、図9(a)の部分拡大図である。図9(c)は、トレイ支持部材54の構成を示す斜視図である。図9(d)は、トレイ支持部材54を装着する案内部53cの構成を示す斜視図である。図9(e)は、図9(a)のD−D断面図である。
図9(a)〜(e)に示すように、筺体53には、被係合部となるトレイ支持部材54が設けられている。筺体53には、案内部53cが設けられている。被係合部としてのトレイ支持部材54は、案内部53cに沿って移動可能に設けられている。トレイ支持部材54と筺体53とは支持ばね55により接続されている。支持ばね55は、引張りばねである。図9(c),(d)に示すように、トレイ支持部材54の両側面には、スライド突起部54aが設けられている。
筺体53に設けられた案内部53cによりスライド突起部54aが案内される。案内部53cによりトレイ支持部材54のスライド突起部54aが案内されることで、図9(e)に示すように、トレイ支持部材54は、延長トレイ52の引き出し方向に沿って移動可能に設けられる。
<排出トレイの支持部>
図10及び図11を用いて、排出トレイ51の支持部の構成について説明する。図10(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を裏側から見た斜視図である。図10(b)は、図10(a)の部分拡大図である。
図10及び図11を用いて、排出トレイ51の支持部の構成について説明する。図10(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を裏側から見た斜視図である。図10(b)は、図10(a)の部分拡大図である。
図11(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を示す断面図である。図11(b)は、図11(a)の部分拡大図である。図11(c)は、収納した延長トレイ52を持ち上げた様子を示す断面図である。図11(d)は、図11(c)の部分拡大図である。図11(e)は、延長トレイ52を引き出している途中の様子を示す断面図である。図11(f)は、図11(e)の部分拡大図である。図11(g)は、図11(e)の状態から延長トレイ52を持ち上げた様子を示す断面図である。図11(h)は、図11(g)の部分拡大図である。
図10は延長トレイ52を排出トレイ51から引き出している途中を示す。図11(c)は、図11(a)の状態から排出トレイ51を開く途中を示す。図11(e)は、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出している途中を示す。図11(g)は、図11(e)の状態から排出トレイ51を開く途中を示す。
図10に示すように、排出トレイ51の前方に第1係合部としての爪部51gが設けられている。爪部51gは、爪支持面51hと斜面部51iとを備えている。延長トレイ52の前方に第2係合部としての爪部52gが設けられている。第2係合部としての爪部52gは、第一斜面部52hと第二斜面部52iとを備えている。
図11(a)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51に収納した状態を考慮する。そのとき、図10(b)に示す排出トレイ51の第1係合部としての爪部51gと、延長トレイ52の第2係合部としての爪部52gとは、記録材Sの排出方向と直交する方向から見たときに重なる位置に配置されている。更に、排出トレイ51の爪部51gと、延長トレイ52の爪部52gとは、図11(a)に示す筺体53に設けられた被係合部としてのトレイ支持部材54と対向する位置に配置されている。
図11(a),(b)に示すように、排出トレイ51が筺体53に対して閉状態で、かつ、延長トレイ52が排出トレイ51に対して収納された状態を考慮する。そのとき、トレイ支持部材54の爪支持面54cの端部と、延長トレイ52の爪部52gの第一斜面部52hとが対向する状態にある。
図11(c),(d)に示すように、図11(a),(b)の状態から排出トレイ51を筺体53に対して図11(c)の矢印H方向に開こうとする。そのとき、爪支持面54cの端部と第一斜面部52hとが当接摺動して、トレイ支持部材54が後方(図11(d)の矢印方向)に退避して爪支持面54cの端部と第一斜面部52hとの係合状態が解除される。これにより排出トレイ51を筺体53に対して図11(c)の矢印H方向に回動して開状態にすることができる。
即ち、図11(a)〜(d)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51に収納した状態で、排出トレイ51を筺体53に対して開く。そのとき、図11(b),(d)に示すように、被係合部としてのトレイ支持部材54の爪支持面54cの端部が第一斜面部52hに摺動すると共に被係合部としてのトレイ支持部材54が図11(d)の矢印方向に移動する。これにより、被係合部としてのトレイ支持部材54の爪支持面54cと排出トレイ51の第1係合部としての爪部51gの爪支持面51hとが係合することなく排出トレイ51を開くことができる。
図11(e),(f)に示すように、排出トレイ51が筺体53に対して閉状態で、かつ、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出している状態を考慮する。そのとき、延長トレイ52に設けられた第2係合部としての爪部52gの第一斜面部52hは、トレイ支持部材54の爪支持面54cから離れた位置に移動している。これによりトレイ支持部材54の爪支持面54cと、排出トレイ51の爪支持面51hとが対向する状態にある。
図11(g),(h)に示すように、図11(e),(f)の状態から排出トレイ51を筺体53に対して図11(g)の矢印H方向に開こうとする。そのとき、筺体53に設けられたトレイ支持部材54の爪支持面54cと排出トレイ51の第1係合部としての爪部51gの爪支持面51hとが当接して、排出トレイ51の図11(g)の矢印H方向の動きを規制する。そのため延長トレイ52を排出トレイ51から引き出した状態にあるとき、排出トレイ51を筺体53に対して開くことができなくなる。
即ち、図11(e)〜(h)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出すと、延長トレイ52の第2係合部としての爪部52gの第一斜面部52hは、被係合部としてのトレイ支持部材54から離れた位置に退避する。そして、被係合部としてのトレイ支持部材54の爪支持面54cと排出トレイ51の第1係合部としての爪部51gの爪支持面51hとが当接して係合する。これにより排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックした状態になる。
このように、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出した状態で排出トレイ51が筺体53に対して開閉できないように支持する。これによりユーザが不用意に延長トレイ52を持ち上げても延長トレイ52が結合された排出トレイ51が筺体53に対して開くことがない。これにより画像形成装置1の印刷動作を継続することができる。
前記第1、第3実施形態では、延長トレイ52を排出トレイ51から最大限引き出した状態において、排出トレイ51が筺体53に対して開閉できないように支持される構成であった。これに対して、本実施形態では、延長トレイ52を収納状態から少しでも引き出していれば、排出トレイ51が筺体53に対して開閉できないように支持される。
また、延長トレイ52を排出トレイ51に収納した状態で、排出トレイ51を筺体53に対して閉じる。そのとき、延長トレイ52の第2係合部としての爪部52gの第二斜面部52iが被係合部としてのトレイ支持部材54の斜面部54bに当接摺動する。このとき、被係合部としてのトレイ支持部材54が図11(d)の矢印方向に移動して排出トレイ51を閉じることができる。
また、排出トレイ51が筺体53に対して開状態で、かつ、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出している状態から、排出トレイ51を筺体53に対して閉状態にする。そのときにも排出トレイ51の爪部51gの斜面部51iがトレイ支持部材54の斜面部54bに当接摺動して、トレイ支持部材54が図11(d)の矢印方向で示す後方に移動して退避する。これにより排出トレイ51を筺体53に対して閉じることができる。
また、本実施形態では、トレイ支持部材54を筺体53に設けられた案内部53cに沿って案内して後方に退避する構成の一例について説明した。他に、被係合部としてのトレイ支持部材54を筺体53に対して回動可能に設けることができる。その際に、トレイ支持部材54の爪部の下方に回動中心を設けて回動して後方に退避する構成でも良い。他にもトレイ支持部材54の代わりに、筺体53に爪部を設け、爪部の弾性変形により爪部を後方に退避させる構成でも良い。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
〔第5実施形態〕
次に、図12及び図13を用いて画像形成装置の第5実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。本実施形態と前記各実施形態とが異なる点は、延長トレイ52を支持する支持部の構成が異なるという点にある。
次に、図12及び図13を用いて画像形成装置の第5実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。本実施形態と前記各実施形態とが異なる点は、延長トレイ52を支持する支持部の構成が異なるという点にある。
<排出トレイの支持部>
図12及び図13を用いて、本実施形態における排出トレイ51の支持部の構成について説明する。図12(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を下側から見た斜視図である。図12(b)は、図12(a)の部分拡大図である。図12(c)は、図12(a)のE1−E1断面図である。図12(d)は、図12(c)の部分拡大図である。図12(e)は、図12(c)のE2−E2断面図である。
図12及び図13を用いて、本実施形態における排出トレイ51の支持部の構成について説明する。図12(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を収納した様子を下側から見た斜視図である。図12(b)は、図12(a)の部分拡大図である。図12(c)は、図12(a)のE1−E1断面図である。図12(d)は、図12(c)の部分拡大図である。図12(e)は、図12(c)のE2−E2断面図である。
図13(a)は、本実施形態の排出トレイ51の延長トレイ52を最大限に引き出した様子を下側から見た斜視図である。図13(b)は、図13(a)の部分拡大図である。図13(c)は、図13(a)のE1−E1断面図である。図13(d)は、図13(c)の部分拡大図である。図13(e)は、図13(c)のE2−E2断面図である。
図12(a),(b)に示すように、排出トレイ51の前方には、排出トレイ51の左右方向の中央を境にして左右両側に一対の係合部としての爪部51dが設けられている。爪部51dは、排出トレイ51の下部から下方向に延びた後、左右方向の外側に向かって突起が設けられている。
係合部としての爪部51dの左右方向の外側に向かってそれぞれ設けられた突起は、第一斜面部51eと、第二斜面部51fとを備えている。図12(c),(d)に示すように、筺体53には、筺体53の左右方向の中央を境にして左右両側に一対の被係合部53bが設けられている。排出トレイ51が閉状態にあるとき、爪部51dと被係合部53bとが係合した状態になる。
排出トレイ51を筺体53に対して回動して開閉動作を行う際に、爪部51dは、第一斜面部51eもしくは第二斜面部51fが被係合部53bに当接する。これにより図12(e)に示すように、爪部51dが左右方向の内側(図12(e)の矢印方向)に倒れる。
爪部51dが図12(e)の矢印方向に倒れることで、爪部51dが被係合部53bを乗り越え、延長トレイ52の収納時に排出トレイ51を回動して開閉することができる。即ち、図12(a)〜(e)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51に収納した状態で、排出トレイ51を筺体53に対して開閉する。そのとき、排出トレイ51の係合部としての爪部51dの上下側に設けられた第一、第二斜面部51e,51fが筺体53の被係合部53bに摺動すると共に係合部としての爪部51dが弾性変形して排出トレイ51が開閉する。
図13(a),(b)に示すように、延長トレイ52の引出方向下流側でかつ延長トレイ52の左右両側に一対の保持部52eが配置されている。保持部52eには、左右方向の外側に向かて延びる突起に設けられた突当面52fを備えている。保持部52eは、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出すときに、係合部としての爪部51dを保持する。
延長トレイ52が排出トレイ51から引き出された状態において、延長トレイ52に設けられた保持部52eの突当面52fが爪部51dに近接もしくは当接する。すると、図13(c),(d)に示すように、爪部51dが被係合部53bと係合し、爪部51dは、延長トレイ52の引出方向下流側に設けられた保持部52eに係合して支持される。
図13(e)に示すように、排出トレイ51に設けられた爪部51dは、延長トレイ52の保持部52eに支持されているため爪部51dが図12(e)の矢印方向に倒れることができなくなる。そのため排出トレイ51の爪部51dと、筺体53の被係合部53bとの係合状態が解除されず、延長トレイ52と結合された排出トレイ51を開くことができなくなる。
即ち、図13(a)〜(e)に示すように、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出すと、延長トレイ52の保持部52eが係合部としての爪部51dを保持する。これにより排出トレイ51を筺体53に対して開放できないようにロックした状態になる。
このように延長トレイ52を排出トレイ51から引き出した状態で排出トレイ51が筺体53に対して開閉できないよう支持することで、ユーザが不用意に延長トレイ52を持ち上げても延長トレイ52が結合された排出トレイ51が開くことがない。これにより画像形成装置1の印刷動作を継続することができる。
本実施形態では、図13(e)に示すように、排出トレイ51の爪部51dと、筺体53の被係合部53bと、延長トレイ52の保持部52eと、が延長トレイ52の左右方向の中央を境にして左右両側に一対で配置される構成の一例について説明した。他に、延長トレイ52の左右方向の片側のみの1ヶ所に、それぞれ排出トレイ51の爪部51dと、筺体53の被係合部53bと、延長トレイ52の保持部52eとによる支持部を設けても良い。
また、本実施形態では、延長トレイ52の保持部52eが延長トレイ52の左右方向の中央を境にして左右両側に一対で配置される構成の一例について説明した。他に、排出トレイ51の左右方向の中央を境にして左右両側に一対で配置された爪部51dの間に、延長トレイ52に設けられた1つの保持部52eが係合する構成でも良い。
また、本実施形態では、延長トレイ52の引き出し方向の下流側端部に保持部52eを設けた一例について説明した。このため延長トレイ52を排出トレイ51に対して最大限引き出した状態で保持部52eが爪部51dを支持する位置に到達する。他に変形例として、延長トレイ52の保持部52eを延長トレイ52の引き出し方向の上流に延長して延長トレイ52を排出トレイ51から引き出す途中で保持部52eが爪部51dを支持する位置に到達する構成でも良い。
この場合、延長トレイ52を排出トレイ51から引き出している途中で保持部52eの突当面52fが爪部51dの倒れを抑制することになり、ユーザが不用意に延長トレイ52を持ち上げても延長トレイ52が結合された排出トレイ51が開くことがない。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
尚、前記各実施形態では、1個の感光ドラム61を有するモノクロ用の画像形成装置1に適用した一例について説明した。他に、複数の感光ドラム61を有するタンデム方式でカラー用の画像形成装置や1個の感光ドラム61を有するロータリー方式でカラー用の画像形成装置にも適用することができる。また、記録材Sを坦持して搬送する記録材搬送ベルトを用いる画像形成装置にも応用可能である。
S…記録材
1…画像形成装置
51…排出トレイ
52…延長トレイ
52d…係合部
53…筺体
53a…被係合部
1…画像形成装置
51…排出トレイ
52…延長トレイ
52d…係合部
53…筺体
53a…被係合部
Claims (16)
- 筺体と、
前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、
前記排出トレイから引き出し可能に収納される延長トレイと、
を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
前記延長トレイに設けられた係合部と、
前記筺体に設けられた被係合部と、
を有し、
前記延長トレイを前記排出トレイから引き出すと、前記係合部と前記被係合部とが係合することにより前記排出トレイを前記筺体に対して開放できないようにロックした状態になることを特徴とする画像形成装置。 - 筺体と、
前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、
前記排出トレイから引き出し可能に収納され、前記排出トレイに収納された第1位置と前記排出トレイから引き出された第2位置とを移動可能な延長トレイと、
を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
前記延長トレイに設けられた係合部と、
前記筺体に設けられた被係合部と、
を有し、
前記係合部は、
前記延長トレイの裏面側であって前記延長トレイの引き出し方向の上流側に配置され、下方に向かって延びる垂下片と、
前記垂下片に接続され、前記延長トレイの引き出し方向の下流側に向かって延びる係止片と、
を有し、
前記被係合部は、
前記筺体に設けられ、上方に向かって延びる起立片と、
前記起立片に接続され、前記延長トレイの引き出し方向の上流側に向かって延びる被係止片と、
を有し、
前記延長トレイが第2位置にあるときに、前記係止片と前記被係止片とが係合し、前記延長トレイが第1位置にあるときに、前記係止片と前記被係止片とが離間していることを特徴とする画像形成装置。 - 筺体と、
前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、
前記排出トレイから引き出し可能に収納され、前記排出トレイに収納された第1位置と前記排出トレイから引き出された第2位置と、を移動可能な延長トレイと、
を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
前記延長トレイに設けられた係合部と、
前記筺体に設けられた被係合部と、
を有し、
前記係合部は、
前記延長トレイの裏面側であって前記延長トレイの引き出し方向の上流側に配置され、下方に向かって突出して設けられた軸部と、
前記軸部の端部で、前記軸部の軸線方向と直交する方向に突出して設けられた突起部と、
を有し、
前記被係合部は、
前記軸部が移動可能に嵌入され、前記延長トレイの引き出し方向に延びるガイド溝と、
前記突起部を前記ガイド溝に沿って移動可能で、前記排出トレイが開く方向に移動することを拘束する拘束部と、
前記延長トレイが引き出された状態で、前記軸部または前記突起部の少なくとも何れかが当接する当接部と、
を有し、
前記延長トレイが第2位置にあるときに、前記突起部と前記拘束部とが係合し、前記延長トレイが第1位置にあるときに、前記突起部と前記拘束部とが離間していることを特徴とする画像形成装置。 - 筺体と、
前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、
前記排出トレイから引き出し可能に収納され、前記排出トレイに収納された第1位置と前記排出トレイから引き出された第2位置とを移動可能な延長トレイと、
を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
前記延長トレイに設けられた係合部と、
前記筺体に設けられた被係合部と、
を有し、
前記被係合部は、
前記延長トレイに向かって延びる軸部と、
前記軸部の前記延長トレイ側の端部で、前記延長トレイの引き出し方向と直交する方向に突出して設けられた突起部と、
を有し、
前記係合部は、
前記軸部が嵌入されるガイド溝と、
前記突起部に当接して前記排出トレイが開く方向に移動することを拘束する拘束部と、
を有し、
前記筺体は、前記延長トレイが引き出された状態で、前記拘束部が当接する当接部を有し、
前記延長トレイが第2位置にあるときに、前記突起部と前記拘束部とが係合し、前記延長トレイが第1位置にあるときに、前記突起部と前記拘束部とが離間していることを特徴とする画像形成装置。 - 筺体と、
前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、
前記排出トレイから引き出し可能に収納される延長トレイと、
を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
前記排出トレイに設けられた係合部と、
前記筺体に設けられた被係合部と、
前記係合部または前記被係合部の少なくとも一方に設けられた斜面部と、
前記延長トレイに設けられ、前記延長トレイを前記排出トレイから引き出すときに、前記係合部または前記被係合部に当接して前記係合部または前記被係合部の形状を保持する保持部と、
を有し、
前記延長トレイを前記排出トレイに収納した状態で、前記排出トレイを前記筺体に対して開閉するとき、前記斜面部が前記係合部または前記被係合部に摺動すると共に前記係合部または前記被係合部の少なくとも一方が弾性変形して前記排出トレイが開閉し、
前記延長トレイを前記排出トレイから引き出すと、前記保持部が前記係合部または前記被係合部に当接して当接された前記係合部または前記被係合部の形状を保持することにより前記排出トレイを前記筺体に対して開放できないようにロックした状態になることを特徴とする画像形成装置。 - 筺体と、
前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、
前記排出トレイから引き出し可能に収納される延長トレイと、
を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
前記筺体に設けられた被係合部と、
前記排出トレイに設けられた第1係合部と、
前記延長トレイに設けられた第2係合部と、
前記第2係合部に設けられた斜面部と、
を有し、
前記第1係合部と前記第2係合部とは、前記延長トレイを前記排出トレイに収納した状態で、前記被係合部と対向する位置に配置され、
前記延長トレイを前記排出トレイに収納した状態で、前記排出トレイを前記筺体に対して開くとき、前記被係合部が前記斜面部に摺動すると共に前記被係合部が移動して前記排出トレイが開き、
前記延長トレイを前記排出トレイから引き出すと、前記斜面部は前記被係合部から離れた位置に退避し、前記被係合部と第1係合部とが係合することにより前記排出トレイを前記筺体に対して開放できないようにロックした状態になることを特徴とする画像形成装置。 - 筺体と、
前記筺体に対して開閉可能に設けられ、前記筺体の内部から排出される記録材が積載される排出トレイと、
前記排出トレイから引き出し可能に収納される延長トレイと、
を有し、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
前記筺体に設けられた被係合部と、
前記排出トレイに設けられ、前記延長トレイを前記排出トレイに収納した状態で、前記被係合部と対向する位置に配置された第1係合部と、
前記延長トレイに設けられ、前記延長トレイを前記排出トレイに収納した状態で、前記被係合部と対向する位置に配置された第2係合部と、
前記第2係合部に設けられ、前記延長トレイを前記排出トレイに収納した状態で、前記排出トレイを前記筺体に対して開くとき、前記被係合部が摺動して前記被係合部を移動させる斜面部であって、前記延長トレイを前記排出トレイから引き出すと、前記被係合部から離れた位置に退避する斜面部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記係合部は、前記延長トレイの引き出し方向の上流側の端部に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記被係合部は、前記延長トレイが所定量だけ引き出された状態で、前記係合部に係合する位置に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記被係合部は、前記延長トレイが最大限引き出された状態で、前記係合部に係合する位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記被係合部は、
前記筺体に設けられ、上方に向かって延びる起立片と、
前記起立片に接続され、前記延長トレイの引き出し方向の上流側に向かって延びる被係止片と、
を有することを特徴とする請求項1または請求項10に記載の画像形成装置。 - 前記被係合部は、前記筺体に対して回動可能に設けられていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記筺体は、案内部を備え、
前記被係合部は、前記案内部に沿って移動可能に設けられたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記第2係合部は、第2の斜面部を有し、
前記延長トレイを前記排出トレイに収納した状態で、前記排出トレイを前記筺体に対して閉じるとき、前記被係合部が前記第2の斜面部に摺動すると共に前記被係合部が移動して前記排出トレイが閉じることを特徴とする請求項6、7、12、13のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記排出トレイは、前記筺体に対して回動することで開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記筺体に対して着脱可能なカートリッジを有し、
前記排出トレイを前記筺体に対して開放した状態で、前記カートリッジを前記筺体に対して着脱することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018186515A JP2020056869A (ja) | 2018-10-01 | 2018-10-01 | 画像形成装置 |
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2018
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