JP2020056577A - 検査用ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】検査用ディスクの中心軸のまわりで検査用ディスクを回転させたときに液体試料の飛散を抑制することが可能な検査用ディスクを提供する。【解決手段】検査用ディスク1は、ウェル形成ディスク本体2、カートリッジ3及び通気流路11を備える。ウェル形成ディスク本体2は、第1ウェル21及び第2ウェル22を有する。第2ウェル22は、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向において表面2A及び裏面から離れており第1ウェル21に連通している。カートリッジ3は、液体試料を収納可能な収納空間31を有し、ウェル形成ディスク本体2の第1ウェル21に嵌め込まれる。通気流路11は、カートリッジ3の側面とウェル形成ディスク本体2との間に形成される。通気流路11は、ウェル形成ディスク本体2の外部と第2ウェル22とに連通する。【選択図】図1

Description

本発明は、検査用ディスクに関し、より詳細には、液体試料を検査するための検査用ディスクに関する。
従来、液体試料の検査用ディスクとして、例えば、第1のチップと、第1のチップに接続される2つ以上の第2チップと、を備える分析チップが提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載された分析チップでは、第1のチップの厚み方向から見た第1のチップの形状は、例えば、円形である。また、第2のチップの厚み方向から見た第2のチップの形状は、例えば、扇形である。
第1のチップは、検体注入部及び接続部を備えている。検体注入部は、検体が注入される空間である。検体注入部は、検体注入孔を有しており、検体注入孔から検体注入部へ検体が注入される。検体は、分析対象となる成分を含み得る試料を指す。検体の例としては、血液、尿、唾液等が挙げられる。接続部には、第2のチップが接続される。接続部を介して第2のチップを第1のチップに接続すれば、分析チップを回転させることによって、遠心力によって第2のチップへ検体を送液することができる。
第2のチップは、導入路及び試薬保持部を備えている。第2のチップは、さらに混合流路、検出部、定量部及び排出部を備えている。導入路は、第2のチップが接続部に接続された場合に、検体注入部へと注入された検体を第2のチップへ導入する。導入路を通過した検体と試薬保持部から流出した試薬とが混合流路において混合される。検出部は、混合流路において導入路及び試薬保持部と連結されている一端とは反対側の端部に連結されている。検出部には、大気開放された空気孔が連結されている。これにより、遠心力に加えて毛細管力によって、検体及び試薬を混合流路から検出部へと送液することができる。排出部は、空気孔に連結されている。これにより、遠心力に加えて毛細管力によって、余分な量の検体を排出部へと送液することができる。
特開2014−232023号公報
特許文献1に記載された分析チップでは、例えば、第1のチップと第2のチップとの接続箇所でリークが発生すると、空気孔がその機能を果たさないだけでなく、分析チップの回転中に検体及び試薬が飛散してしまう懸念がある。
本発明の目的は、検査用ディスクの中心軸のまわりで検査用ディスクを回転させたときに液体試料の飛散を抑制することが可能な検査用ディスクを提供することにある。
本発明の一態様に係る検査用ディスクは、ウェル形成ディスク本体と、カートリッジと、通気流路と、を備える。前記ウェル形成ディスク本体は、厚さ方向において互いに反対側にある表面及び裏面を有する。前記ウェル形成ディスク本体は、第1ウェル及び第2ウェルを有する。前記第1ウェルは、前記ウェル形成ディスク本体の前記表面側から前記厚さ方向に沿って形成された凹部からなる。前記第2ウェルは、前記第1ウェルに連通している。前記カートリッジは、液体試料を収納可能な収納空間を有する。前記カートリッジは、前記ウェル形成ディスク本体の前記第1ウェルに嵌め込まれる。前記通気流路は、前記カートリッジの側面と前記ウェル形成ディスク本体との間に形成される。前記通気流路は、前記ウェル形成ディスク本体の外部と前記第2ウェルとに連通する。
この検査用ディスクにおいて、前記カートリッジが、前記収納空間から前記第2ウェルへ移動する前記液体試料から特定の物質を除去するフィルタを有するのが好ましい。ここで、前記フィルタが、前記収納空間と前記第2ウェルとの間にあるのが好ましい。
この検査用ディスクにおいて、前記カートリッジは、前記第2ウェル側の端に開口を有し前記フィルタを保持するケースを備えるのが好ましい。ここで、前記フィルタが、前記開口を塞ぐように配置されているのが好ましい。前記カートリッジでは、前記ケースと前記フィルタとで囲まれた空間が前記収納空間を構成しているのが好ましい。
この検査用ディスクにおいて、前記第1ウェル及び前記第2ウェルが、前記ウェル形成ディスク本体の中心側から外周側に向かってこの順に並んでいるのが好ましい。
この検査用ディスクにおいて、前記ウェル形成ディスク本体は、流路と、連結流路と、を更に有するのが好ましい。前記流路は、前記第1ウェルと前記第2ウェルとの間にあって前記第1ウェルと第2ウェルとに連通しているのが好ましい。前記連結流路は、前記ウェル形成ディスク本体の周方向において前記流路の隣で、前記通気流路と前記第2ウェルとの間にあり前記通気流路及び前記第2ウェルに連通しているのが好ましい。前記流路の開口面積は、前記第1ウェルから離れて前記第2ウェルに近づくにつれて徐々に小さくなっているのが好ましい。
この検査用ディスクにおいて、前記ウェル形成ディスク本体は、前記凹部の内壁面から前記カートリッジの前記側面に向かって突出して前記凹部の底面に対向するリブを備えるのが好ましい。ここで、前記凹部の底面と前記リブとの間の空間が前記通気流路の一部を構成しているのが好ましい。
この検査用ディスクにおいて、前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向における前記凹部の底面から前記リブまでの高さの最小高さが、前記通気流路において前記第2ウェル内の前記液体試料に対して毛細管力が働かないような高さであるのが好ましい。
検査用ディスクにおいて、前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向における前記凹部の底面から前記リブまでの高さの最小高さが、前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向における前記第2ウェルの底面から天面までの高さの最小高さよりも大きくてもよい。
検査用ディスクにおいて、前記ウェル形成ディスク本体の周方向において前記カートリッジの両側に前記通気流路が形成されているのが好ましい。
検査用ディスクにおいて、前記ウェル形成ディスク本体の周方向において前記カートリッジの片側のみに前記通気流路が形成されていてもよい。
検査用ディスクにおいて、前記第2ウェルの容積が前記収納空間の容積よりも大きいのが好ましい。
この検査用ディスクにおいて、前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向から見て、前記第2ウェルの面積が前記第1ウェルの面積よりも大きいのが好ましい。
この検査用ディスクにおいて、前記通気流路は、前記ウェル形成ディスク本体の前記第1ウェルの内壁面において前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向に沿って設けられた溝と前記カートリッジの側面との間に形成される空間を含んでもよい。
検査用ディスクでは、前記通気流路は、前記ウェル形成ディスク本体の前記第1ウェルの内壁面と、前記カートリッジの側面において前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向に沿って設けられた溝との間に形成される空間を含んでもよい。
本発明の検査用ディスクは、第1ウェル及び第2ウェルを有するウェル形成ディスク本体と、カートリッジの側面とウェル形成ディスク本体との間に形成されウェル形成ディスク本体の外部と第2ウェルとに連通する通気流路と、を備えるので、検査用ディスクの中心軸のまわりで検査用ディスクを回転させたときに液体試料の飛散を抑制することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査用ディスクの平面図である。 図2Aは、同上の検査用ディスクの一部破断した平面図である。図2Bは、同上の検査用ディスクを示し、図2AのX−X断面図である。図2Cは、同上の検査用ディスクを下側から見て一部破断した斜視図である。 図3Aは、同上の検査用ディスクの斜視図である。図3Bは、同上の検査用ディスクを上側から見て一部破断した斜視図である。図3Cは、同上の検査用ディスクを示し、図3Bの要部Cの拡大図である。 図4は、同上の検査用ディスクの分解斜視図である。 図5Aは、同上の検査用ディスクにおけるディスク本体の上側から見た斜視図である。図5Bは、同上の検査用ディスクにおけるディスク本体の下側から見た斜視図である。図5Cは、同上の検査用ディスクを示し、図5AのX1−X1断面図である。図5Dは、同上の検査用ディスクを示し、図5Cの要部拡大図である。 図6は、同上の検査用ディスクにおけるトラックの拡大平面図である。 図7は、同上の検査用ディスクにおけるフィルタを構成する多孔質構造体のSEM像(Scanning Electron Microscope Image)図である。 図8は、同上の検査用ディスクを利用して液体試料の検査を行う検出装置の構成図である。 図9A〜9Cは、同上の検査用ディスクの製造方法を説明するための工程断面図である。
下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中において各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態)
以下では、本実施形態の液体試料を検査するための検査用ディスク1(以下、「ディスク1」という)について、図1〜9Cに基づいて説明する。
ディスク1は、円盤状のウェル形成ディスク本体2と、複数のカートリッジ3と、を備える。ウェル形成ディスク本体2は、厚さ方向において互いに反対側にある表面2A及び裏面2Bを有する。ウェル形成ディスク本体2は、円盤状であるのが好ましい。ウェル形成ディスク本体2は、第1ウェル21及び第1ウェル21に連通する第2ウェル22を有する。ウェル形成ディスク本体2は、図3A〜3C及び4に示すように、ディスク本体4と、ディスク本体4よりも柔軟なプレート5と、を備える。ディスク本体4は、円盤状であるのが好ましい。また、プレート5は、円盤状であるのが好ましい。
ウェル形成ディスク本体2では、ディスク本体4とプレート5とが互いに重なるようにして接合されている。以下、ウェル形成ディスク本体2を積層ディスク本体2ということもある。積層ディスク本体2では、ディスク本体4の中心軸45(図4参照)とプレート5の中心軸56(図4参照)とを一直線上に揃えてある。ディスク1の中心軸10(図8参照)は、ディスク本体4の中心軸45及びプレート5の中心軸56と一直線上に揃えてあるのが好ましい。
ディスク本体4は、液体試料を入れるチャンバー400を有する。ディスク本体4は、厚さ方向において互いに反対側にある第1面41及び第2面42を有する。プレート5は、ディスク本体4の第1面41側においてチャンバー400を覆うようにディスク本体4に接合されている。チャンバー400は、図5Bに示すように、第1チャンバー401と、第2チャンバー402と、を有する。第1チャンバー401は、ディスク本体4の厚さ方向に貫通しており、プレート5側の開口をプレート5により塞がれている。これにより、積層ディスク本体2では、第1チャンバー401は、ディスク本体4の厚さ方向においてプレート5側とは反対側が開放されている。第2チャンバー402は、ディスク本体4の第1面41に形成されており、ディスク本体4の厚さ方向においてプレート5側とは反対側が閉塞されている。また、第2チャンバー402は、プレート5側の開口をプレート5により塞がれている。第2チャンバー402は、第1チャンバー401と連通している(繋がっている)。ここにおいて、ディスク本体4は、第1チャンバー401と第2チャンバー402との間に、第1チャンバー401及び第2チャンバー402それぞれに連通するチャネル403(図2B、5B及び5C参照)を有するのが好ましい。チャネル403は、ディスク本体4の第1面41に形成されており、ディスク本体4の厚さ方向においてプレート5側とは反対側が閉塞されている。
積層ディスク本体2では、ディスク本体4における第1チャンバー401の内壁面とプレート5とで囲まれた空間が、液体試料を溜めることが可能な第1ウェル21を構成している。また、積層ディスク本体2では、ディスク本体4における第2チャンバー402の内壁面とプレート5とで囲まれた空間が、第1ウェル21から移動させた液体試料を溜めることが可能な第2ウェル22を構成している。また、積層ディスク本体2では、ディスク本体4におけるチャネル403の内壁面とプレート5とで囲まれた空間が、第1チャンバー401と第2チャンバー402との間で液体試料を通す流路23(図2C及び3B参照)を構成している。
液体試料は、複数種類の物質を含んでいる。カートリッジ3は、第1チャンバー401から第2チャンバー402へ移動する液体試料から特定の物質を除去するフィルタ35を有する。ここで、「特定の物質を除去する」とは、特定の物質を捕捉することを意味する。要するに、フィルタ35は、液体試料から特定の第1物質を捕捉し特定の第2物質を通す多孔質構造体36(図7参照)を含む。以下、カートリッジ3をフィルタカートリッジ3ともいう。フィルタカートリッジ3は、ディスク本体4の第1チャンバー401に入れられる。ここにおいて、ディスク1では、フィルタカートリッジ3は、積層ディスク本体2の第1ウェル21に嵌め込まれる。
ディスク1は、例えば、液状の生体試料(例えば、人の血液)中の検体(例えば、赤血球)への病原性微生物(例えば、マラリアの原虫)の感染率を検査するために用いられる。マラリアの原虫は、例えば、ハマダラ蚊が人の血を吸ったときに人の体内に侵入し、血液中において赤血球に侵入し、赤血球中に寄生する。ここでいう「感染率」は、{[病原性微生物の感染している検体の数]/[検体の全数]}×100〔%〕である。液体試料は、少なくとも、液状の生体試料を含む。液体試料は、例えば、生体試料が血液である場合、粘性を低下させるために、血液を希釈液により希釈してあるのが好ましい。希釈液としては、生体試料に含まれる血液細胞(赤血球、白血球)を変性させない液を用いる。希釈液としては、例えば、緩衝液、等張液、培養液、界面活性剤等を用いることができる。
ディスク1では、病原性微生物の核酸を染色するための蛍光試薬(蛍光色素)が、積層ディスク本体2の第2ウェル22に配置されているのが好ましい。蛍光試薬は、例えば、凍結乾燥法、スピンコート法などにより配置されているのが好ましい。これにより、ディスク1では、第2ウェル22へ移動した液体試料中の検体(赤血球)に寄生している病原性微生物の核酸を蛍光標識することが可能となる。蛍光試薬により染色された核酸は、外部から励起光が照射されたときに蛍光を発する。病原性微生物の核酸を染色するための蛍光試薬は、粉末でもよい。
ディスク1では、フィルタ35が、特定の第2物質(検体)である赤血球を通し、かつ、特定の第1物質である白血球を捕捉するように構成されている。言い換えれば、フィルタ35は、赤血球と白血球とを分離し赤血球を抽出する分離部として機能するように構成されている。したがって、ディスク1では、生体試料から赤血球を抽出することが可能となる。
病原性微生物の核酸を染色するための蛍光試薬は、白血球も染色することができる材料である。しかしながら、ディスク1では、第1ウェル21に入れられた液体試料中の白血球がフィルタ35に捕捉される。よって、ディスク1では、第1ウェル21へ入れられた液体試料に含まれている白血球が蛍光試薬により染色されるのを防ぐことが可能となる。
ディスク1において、フィルタカートリッジ3は、液体試料を収納可能な収納空間31を有する。ここで、フィルタカートリッジ3におけるフィルタ35は、ディスク本体4の径方向において収納空間31と第2ウェル22との間にあるのが好ましい。ディスク1では、フィルタカートリッジ3がディスク本体4の第1ウェル21に入れられるので、フィルタカートリッジ3の収納空間31にある液体試料を、第1ウェル21内に入れた液体試料とみなすことができる。ディスク1では、フィルタカートリッジ3におけるフィルタ35が収納空間31と第2ウェル22との間にあることにより、収納空間31に入れた液体試料中の赤血球を、フィルタ35を通して第2ウェル22へ移動させることが可能となる。収納空間31に液体試料を入れる作業は、フィルタカートリッジ3が積層ディスク本体2の第1ウェル21に嵌め込まれた状態で行うのが好ましい。
ディスク1では、フィルタカートリッジ3が第1ウェル21に入れられた状態において、収納空間31、フィルタ35及び第2ウェル22が、ディスク本体4の中心側から外周側に向かってこの順に並んでいるのが好ましい。要するに、ディスク1では、積層ディスク本体2の中心側から積層ディスク本体2の径方向外向きにおいて、収納空間31、フィルタ35及び第2ウェル22が、この順に並んでいるのが好ましい。これにより、ディスク1をディスク1の中心軸のまわりで回転させたときに液体試料に作用する遠心力により、収納空間31中の液体試料を、フィルタ35を通して第2ウェル22へ移動させることが可能となる。第2ウェル22内において、液体試料には、遠心力の他に、表面張力等も作用する。ディスク1の回転方向は、ディスク1の上側(積層ディスク本体2の表面2A側)から見て、時計回り(右回り)の方向である。
積層ディスク本体2の形状は、光ディスク(CD、DVD等)と同様、円盤状であるのが好ましい。積層ディスク本体2の中央には、円形状の孔28が形成されているのが好ましい。ディスク1の直径は、例えば、120mmである。
積層ディスク本体2は、上述のように、円盤状のディスク本体4と、ディスク本体4の第1面41側においてディスク本体4に接合された円盤状のプレート5と、を備える。ここにおいて、ディスク本体4の中央には、積層ディスク本体2の孔28の一部を構成する円形状の孔48が形成されている。また、プレート5の中央には、積層ディスク本体2の孔28の一部を構成する円形状の孔58が形成されている。また、プレート5は、円盤状のプレート本体50(図3C参照)を備える。プレート本体50の材質は、例えば、透明な樹脂である。プレート本体50は、厚さ方向において互いに反対側にある表面51及び裏面52を有する。プレート本体50の表面51には、光ディスクと同様に、プレート本体50の裏面52を通して入射したビーム状の光を追従させるための螺旋状のトラック53(図6参照)が形成されているのが好ましい。トラック53は、溝である。トラック53は、プレート本体50の中央部から外周部まで螺旋状に形成されている。トラック53にはアドレス情報が連続的に記録されている。これにより、プレート本体50では、アドレス情報によって位置が特定できるようになっている。したがって、例えば、ディスク1の面内における第2ウェル22の位置情報は、アドレス情報により特定される。ディスク1は、CDやDVDと同様、トラック53が光により走査されることにより、アドレス情報が再生される。光は、励起光である。励起光の波長は、例えば、400nm〜410nmであるのが好ましく、405nmであるのがより好ましい。トラック53の深さは、例えば、50nmである。
プレート5は、プレート本体50の表面51上に形成された誘電体膜54(図3C参照)を更に備えている。誘電体膜54は、例えば、ZnS−SiO2膜である。誘電体膜54は、トラック53を覆うように形成されている。誘電体膜54は、トラッキングのために励起光の一部を反射し、残りのほとんどを透過させるように構成されている。励起光に対する誘電体膜54の反射率は、例えば、5%以上20%以下である。上述の蛍光に対する誘電体膜54の反射率は、例えば、上述の励起光に対する誘電体膜54の反射率以下であるのが好ましい。ディスク1では、プレート本体50の裏面52に入射した励起光を反射する反射面55(図3C参照)が、誘電体膜54とプレート本体50との界面により構成される。
ディスク1において第1ウェル21からフィルタ35を通して第2ウェル22へ送られた液体試料中の検体は、例えば、図8に示すような検出装置70によって検査される。
検出装置70は、例えば、光ディスク用の光ピックアップ装置と同様の光学系を備えており、その動作も同様である。検出装置70の光学系は、半導体レーザ71と、偏光ビームスプリッタ72と、対物レンズ73と、ダイクロイックプリズム74と、蛍光検出器75と、アナモフィックレンズ76と、反射励起光検出器77と、を備えている。
検出装置70は、上述の光学系の他、ホルダ81と、アクチュエータ82と、回転装置83と、第1の信号演算回路84と、サーボ回路85と、第2の信号演算回路86と、画像解析装置87と、画像表示装置88と、を備えている。回転装置83は、モータである。回転装置83は、サーボ回路85によって制御される。
検出装置70では、回転装置83により回転するテーブルにディスク1がセットされた後に、所定動作が開始される。
光学系、ホルダ81及びアクチュエータ82は、CDやDVDの記録/再生に用いる既存の光ピックアップ装置と同様、ハウジングに設置される。また、このハウジングは、所定のガイド機構によって、ディスク1の径方向に移動可能となっている。サーボ回路85は、ハウジングの移動の制御も行う。この制御は、既存のCDプレーヤやDVDプレーヤにおける制御と同様のアクセス制御なので、その詳細な説明は省略する。
半導体レーザ71は、波長405nm程度の光(励起光)を出射する。図8には、光の進行経路を一点鎖線で示してある。半導体レーザ71から出射された励起光は、偏光ビームスプリッタ72によって反射され、対物レンズ73に入射する。
対物レンズ73は、所定の開口数(Numerical Aperture)を有し、励起光をディスク1に対して適正に収束させるよう構成されている。具体的には、対物レンズ73は、偏光ビームスプリッタ72側から入射する励起光が収束するよう構成されている。
対物レンズ73は、ホルダ81に保持された状態で、アクチュエータ82により、フォーカス方向(ディスク1の厚さ方向)とトラッキング方向(ディスク1の径方向)に駆動される。すなわち、対物レンズ73は、励起光がディスク1の反射面55(図3C参照)に合焦された状態でトラック53(図6参照)を追従するように駆動される。反射面55に合焦された励起光は、一部が反射面55によって反射され、大部分が反射面55を透過する。
対物レンズ73によって収束された励起光が赤血球において蛍光標識された核酸に照射されると、蛍光が発生する。蛍光の波長は、励起光の波長と異なる。蛍光の波長は、例えば、440nm〜490nmであるのが好ましく、455nmであるのがより好ましい。蛍光色素としては、例えば、SYTO(登録商標)Blue等を用いることができる。マラリアの原虫が感染していない赤血球は、蛍光標識されていないので、励起光を照射されても蛍光を発生しない。したがって、検出装置70では、マラリアの原虫が感染している赤血球と感染していない赤血球とを蛍光の有無で区別することができる。
ダイクロイックプリズム74は、波長405nm程度の光を反射し、波長440〜600nm程度の光を透過するよう構成されている。
反射面55によって反射された励起光(以下、「反射励起光」という)は、偏光ビームスプリッタ72を透過し、ダイクロイックプリズム74によって反射され、アナモフィックレンズ76に入射する。
アナモフィックレンズ76は、偏光ビームスプリッタ72側から入射する反射励起光に非点収差を導入する。アナモフィックレンズ76を透過した反射励起光は、反射励起光検出器77に入射する。反射励起光検出器77は、受光面上に反射励起光を受光するための4分割センサを有している。反射励起光検出器77の検出信号は、第2の信号演算回路86に入力される。
第2の信号演算回路86は、反射励起光検出器77の検出信号から、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成し、かつ、ウォブル信号(Wobble Signal)を生成する。フォーカスエラー信号は、対物レンズ73の焦点位置とディスク1とのずれ(焦点誤差)を示す信号である。トラッキングエラー信号は、励起光のスポットとトラック53とのずれ(トラッキング誤差)を示す信号である。ウォブル信号は、トラック53により規定されるグルーブの蛇行形状に応じた波形信号である。フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は、非点収差法と1ビームプッシュプル法に従って生成される。ウォブル信号は、トラッキングエラー信号に基づいて生成される。具体的には、トラッキングエラー信号から、ウォブル信号に応じた周波数成分を抽出することにより、ウォブル信号が生成される。サーボ回路85は、第2の信号演算回路86から出力されたフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を用いて、アクチュエータ82を制御する。また、サーボ回路85は、第2の信号演算回路86から出力されたウォブル信号を用いて、所定の線速度でディスク1が回転されるように回転装置83を制御する。
また、第2の信号演算回路86は、ウォブル信号を復調して生成した再生データ(アドレス情報)を画像解析装置87に出力する。
対物レンズ73側からダイクロイックプリズム74に入射する蛍光は、ダイクロイックプリズム74を透過し、蛍光検出器75に入射する。蛍光検出器75は、受光した蛍光を電気信号からなる検出信号に変換して出力するセンサを有している。蛍光検出器75の検出信号は、第1の信号演算回路84に入力される。
第1の信号演算回路84は、蛍光検出器75からの検出信号を増幅して生成した蛍光輝度情報を画像解析装置87に出力する。
画像解析装置87は、第1の信号演算回路84から出力される蛍光輝度情報と、第2の信号演算回路86から出力されるアドレス情報と、に基づいて第2ウェル22内の液体試料の画像を生成して画像表示装置88に表示させ、当該画像における赤血球及び赤血球に感染しているマラリア原虫の核酸を検出して、感染率を演算し、その演算結果を画像表示装置88に表示させる。画像解析装置87は、例えば、パーソナルコンピュータに適宜のプログラムを実行させることにより実現できる。また、画像表示装置88は、例えば、パーソナルコンピュータのディスプレイにより構成できる。
ディスク1及び検出装置70を用いて赤血球の検査を行う例の手順について、簡単に説明する。
患者から採血された血液(生体試料)を準備してから、血液と希釈液とを混合することで液体試料を調製する。
その後、フィルタカートリッジ3の収納空間31に液体試料を入れる。収納空間31に生体試料を入れるときには、例えば、ピペット(Pipette)、シリンジ(Syringe)、毛細管(Capillary)等を用いる。ここでは、フィルタカートリッジ3を積層ディスク本体2の第1ウェル21に嵌め込んだ状態において液体試料を収納空間31に入れるのが好ましい。
その後、検出装置70において、ディスク1を所定の線速度で所定の回転時間だけ回転させる。検出装置70は、積層ディスク本体2の中心軸25を中心としてディスク1を回転させる。このとき、液体試料中の白血球は、フィルタカートリッジ3のフィルタ35に捕捉され、流路23及び第2ウェル22へは到達しない。よって、ディスク1では、液体試料に含まれている赤血球を第1ウェル21から第2ウェル22へ移動させることができ、かつ、液体試料に含まれている白血球をフィルタ35で捕捉することができる。
その後、検出装置70において、第2ウェル22内の液体試料(ここで、第2ウェル22内に移動した液体試料は液相状態から固相状態に変化していてもよい)の画像を生成して、画像表示装置88に表示させ、更に感染率を画像表示装置88に表示させる。これにより、医師等が顕微鏡を利用して検査を行う場合と比べて、検査時間を短縮することが可能となる。第2ウェル22内に移動した液体試料は、検出装置70において検査を行う場合に、液相状態でもよいし、液相状態から固相状態に変化していてもよいが、液体試料の励起光に対する屈折率は、円盤状のディスク本体4、円盤状のプレート5、及びディスク本体4とプレート5とを接合している接合部6それぞれの材料の励起光に対する屈折率に近いほうが好ましく、1.3〜1.6程度である。
ディスク1は、フィルタカートリッジ3を備えており、フィルタカートリッジ3単体でフィルタ性能の検査を行うことができる。ここにおいて、「フィルタ性能」とは、フィルタ35の性能であり、赤血球を透過し白血球を捕捉する性能である。ディスク1では、フィルタカートリッジ3単体でフィルタ性能の検査を行うことができることにより、フィルタ性能の信頼性の向上を図ることが可能となる。これにより、例えば、ディスク1及び検出装置70を用いた感染率の検査の精度を向上させることが可能となる。
ディスク1の各構成要素については、以下に、詳細に説明する。
ディスク1は、積層ディスク本体2と、複数(9つ)のフィルタカートリッジ3と、を備える。図1では、9つのフィルタカートリッジ3のうち5つのフィルタカートリッジ3のみを図示してある。
積層ディスク本体2の形状は、円盤状である。積層ディスク本体2は、円盤状のディスク本体4と、円盤状のプレート5とが、接合部6を介して積層されている。
積層ディスク本体2におけるディスク本体4には、複数(9つ)のフィルタカートリッジ3に一対一に対応する複数(9つ)のチャンバー400が形成されている。チャンバー400は、ディスク本体4の厚さ方向から見て、ディスク本体4の中心から離れるにつれてディスク本体4の周方向に沿った方向の幅が徐々に大きくなっており、外周側の端において幅が徐々に狭くなっている。ここにおいて、複数のチャンバー400は、ディスク本体4の周方向に略等間隔で並んでいる。したがって、複数の第1チャンバー401、複数のチャネル403及び複数の第2チャンバー402それぞれは、ディスク本体4の周方向において等間隔で並んでいる。積層ディスク本体2には、第1ウェル21と、第2ウェル22と、第1ウェル21と第2ウェル22との間にある流路23と、のセットが9セット形成される。
積層ディスク本体2には、積層ディスク本体2の中心側から外周側に向かって、第1ウェル21、流路23及び第2ウェル22がこの順で設けられている。ディスク1では、フィルタカートリッジ3を第1ウェル21に積層ディスク本体2の厚さ方向から嵌め込むことができるので、フィルタカートリッジ3を積層ディスク本体2の径方向から嵌め込む場合に比べて、比較的容易に嵌め込むことが可能となる。
ディスク1では、複数のチャンバー400が、積層ディスク本体2の中心軸25を中心に等角度間隔で放射状に配列されている。よって、ディスク1では、複数の第1ウェル21がディスク1の中心軸10を中心に等角度間隔で放射状に配列されている。また、複数の第2ウェル22がディスク1の中心軸10を中心に等角度間隔で放射状に配列されている。これにより、ディスク1は、複数の液体試料の検査に利用することができる。また、ディスク1を利用した赤血球の検査方法では、複数のフィルタカートリッジ3の収納空間31それぞれに液体試料を入れ、かつ、複数のフィルタカートリッジ3を積層ディスク本体2において一対一で対応する第1ウェル21に嵌め込んだ状態で、ディスク1を、積層ディスク本体2の中心軸25を中心として回転させる。これにより、検査方法では、複数の液体試料それぞれから赤血球を互いに異なる第2ウェル22へ抽出することが可能となり、検査時間の短縮化を図ることが可能となる。
第1ウェル21は、ディスク本体4の第1面41に形成された第1チャンバー401の内壁面と、プレート5と、接合部6と、で囲まれた空間である。言い換えれば、第1ウェル21は、積層ディスク本体2の表面2Aにおいて積層ディスク本体2の厚さ方向に沿って形成された凹部29(図1及び2B参照)からなる。第1チャンバー401は、ディスク本体4の径方向において、ディスク本体4の孔48付近に設けられている。第1チャンバー401及び第1ウェル21の形状は、積層ディスク本体2の厚さ方向から見てフィルタカートリッジ3と略同じである。これにより、ディスク1では、第1ウェル21に嵌め込まれたフィルタカートリッジ3のがたつきを抑制することが可能となる。
積層ディスク本体2では、第1ウェル21と第2ウェル22とが積層ディスク本体2の径方向において離れており、第1ウェル21と第2ウェル22とが流路23を介して連通しているのが好ましい。
流路23の開口面積は、第1ウェル21から離れて第2ウェル22に近づくにつれて徐々に小さくなっているのが好ましい。これにより、ディスク1では、第1ウェル21から第2ウェル22へ移動した液体試料中に気泡が発生するのを抑制することが可能となる。
ディスク本体4におけるチャンバー400は、ディスク本体4の周方向においてチャネル403(以下、「第1チャネル403」ともいう)の両側に1つずつ形成された2つの第2チャネル405(図2C参照)を有する。第2チャネル405の深さは、第2チャンバー402の深さと略同じである。第2チャネル405は、ディスク1における通気流路11(図2A〜2C参照)に連通している。通気流路11は、第2ウェル22内とディスク1の外部との通気用の流路である。ディスク1では、ディスク本体4の第2チャネル405の底面とプレート5との間に、通気流路11と第2ウェル22とを連通させる連結流路27が形成されている。要するに、ディスク1は、連結流路27を有する。連結流路27は、積層ディスク本体2の周方向において流路23の隣で、通気流路11と第2ウェル22との間にあり通気流路11及び第2ウェル22に連通している。通気流路11は、積層ディスク本体2の第1ウェル21の内壁面において積層ディスク本体2の厚さ方向に沿って設けられた溝404とフィルタカートリッジ3の側面との間に形成される。ディスク1では、フィルタカートリッジ3における積層ディスク本体2の周方向に沿った方向の両側それぞれに通気流路11が形成される。これにより、ディスク1では、収納空間31から第2ウェル22へ液体試料を移動させたときに第2ウェル22内に気泡が発生するのを抑制することが可能となる。よって、ディスク1では、検出装置70により光を照射したときにノイズの原因となる気泡の発生を抑制できるので、検出装置70による検査の精度を向上させることが可能となる。ディスク1では、積層ディスク本体2の周方向に沿った方向における通気流路11の幅は、例えば、500μmである。ディスク1では、積層ディスク本体2の周方向に沿った方向におけるカートリッジ3と積層ディスク本体2との間隔は、例えば、100μm以下である。また、通気流路11の幅は、例えば、500μmである。
ディスク1におけるディスク本体4は、第1チャンバー401の内壁面からディスク本体4の周方向に沿った方向においてフィルタカートリッジ3に向かって突出したリブ47(図2C参照)を一体に備えている。リブ47は、積層ディスク本体2の凹部29(図1及び2B参照)の底面から離れており、この底面に対向している。リブ47と凹部29の底面とフィルタカートリッジ3の側面とで囲まれた空間は、通気流路11の一部を構成している。ここにおいて、ディスク本体4では、リブ47におけるプレート5との対向面と第2チャネル405の底面とが連続して略面一となっている。ディスク1は、リブ47を備えることにより、収納空間31から第2ウェル22へ移動する液体試料が通気流路11を通してディスク1の外へ飛散するのを抑制することが可能となる。また、ディスク1は、リブ47を備えることにより、フィルタカートリッジ3のがたつきを、より抑制することが可能となる。第2チャネル405の底面は、第2チャンバー402の底面と連続して略面一となっている。
ディスク1では、積層ディスク本体2の厚さ方向における凹部29の底面からリブ47までの高さの最小高さが、通気流路11において第2ウェル22内の液体試料に対して毛細管力が働かないような高さであるのが好ましい。ディスク1では、積層ディスク本体2の厚さ方向における凹部29の底面からリブ47までの高さの最小高さは、例えば、第2チャンバー402の最小深さと、接合部6の厚さと、を合わせた寸法(言い換えれば、プレート5と第2チャンバー402の底面との距離)と同じに設定してある。ここにおいて、第2チャンバー402の深さは、例えば、第2チャンバー402の底面の全域で400μmであり、最小深さも400μmである。上記の最小高さは、例えば、500μm程度である。第2ウェル22は、プレート5のディスク本体4側の面の一部により構成される底面221と、ディスク本体4の第2チャンバー402のプレート5側の面(第2チャンバー402の底面)により構成される天面222と、を有する。第2ウェル22の底面221及び天面222は、積層ディスク本体2の厚さ方向において、積層ディスク本体2の表面2Aと裏面2Bとの間に位置する。ここで、ディスク1では、積層ディスク本体2の厚さ方向において、積層ディスク本体2の裏面2Bと天面222との距離が、積層ディスク本体2の裏面2Bと底面221との距離よりも長い。また、第2ウェル22の底面221は、積層ディスク本体2の厚さ方向において、積層ディスク本体2の表面2Aと裏面2Bとの間で裏面2Bに近い。ディスク1では、積層ディスク本体2の厚さ方向で見たときに、凹部29の深さが、第2ウェル22の底面221と天面222との距離よりも大きく、かつ、凹部29の底面からリブ47までの高さの最小高さよりも大きい。
積層ディスク本体2では、第2ウェル22の容積がフィルタカートリッジ3の収納空間31の容積よりも大きいのが好ましい。これにより、ディスク1では、フィルタカートリッジ3の収納空間31から第2ウェル22へ液体試料を移動させたときに、液体試料を第2ウェル22内に収めることができる(液体試料が第2ウェル22から溢れるのを防止することができる)。
ディスク本体4の厚さ方向から見て第2チャンバー402の面積が第1チャンバー401の面積よりも大きいのが好ましい。これにより、ディスク1では、第1ウェル21から第2ウェル22へ液体試料を移動させたときに、液体試料を第2ウェル22内において第1ウェル21よりも広い範囲に広げることが可能となる。よって、ディスク1は、ディスク1の厚さ方向において赤血球が重なるのを抑制することが可能となり、検出装置70による検査の精度を向上させることが可能となる。
ディスク1では、第2ウェル22の底面221に適宜の表面処理が施されているのが好ましい。ここにおいて、表面処理としては、例えば、プレート5における第2チャンバー402の底面との対向面に、赤血球の電荷と逆極性の電荷を持たせるプラズマ処理等である。これにより、ディスク1では、収納空間31から第2ウェル22へ移動した赤血球がプレート5の厚さ方向において重なるのを抑制することが可能となり、プレート5上のより広い範囲に赤血球を単層化することが可能となる。言い換えれば、プレート5上における赤血球の被覆率を高め、かつプレート5の厚さ方向に赤血球が重なるのを抑制することが可能となる。
プレート5の厚さは、例えば、0.6mmである。ディスク1は、プレート5におけるプレート本体50の裏面52側から検査用の光(励起光)を入射させることを想定している。このため、ディスク1では、プレート5の厚さがディスク本体4の厚さよりも薄いのが好ましい。プレート5の厚さは、励起光のビームスポットのコマ収差を低減する観点から、励起光の波長が短いほど薄いのが好ましい。
プレート本体50の材質は、透明な樹脂であるのが好ましい。プレート本体50は、射出成形によって形成されている。これにより、プレート本体50には、孔58、トラック53(図6参照)が形成されている。プレート本体50の材質は、例えば、ポリカーボネートであるが、これに限らない。プレート本体50の材質は、例えば、ポリメチルメタクリレート、非晶質ポリオレフィン、ポリエチレン、エチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、不飽和ポリエステル、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、アセタール樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル・ブタジエンスチレン共重合体、シリコーン樹脂、ポリフェニレンオキサイド及びポリスルホン等でもよい。
ディスク本体4の材質は、例えば、アクリル樹脂であるが、これに限らない。ディスク本体4の材質は、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等のプレート本体50の材質と同じ材質でもよい。ただし、プレート本体50とディスク本体4の材質は必ずしも同じ材質を採用する必要はなく、例えば、プレート本体50がポリカーボネート、ディスク本体4がポリスチレンという組み合わせでもよい。ディスク本体4は、射出成形によって形成されている。これにより、ディスク本体4には、孔48、チャンバー400等が形成されている。
ディスク本体4は、蛍光色素と同様に半導体レーザ71からの励起光によって励起されて蛍光を発する蛍光材を含有させてあるのが好ましい。これにより、ディスク1では、検出装置70により赤血球の検査を行うときに、画像において赤血球の背景画像を明るくすることが可能となり、赤血球の輪郭を画像認識しやすくなり、検査の精度を向上させることが可能となる。蛍光材から発生する蛍光の波長は、例えば、480〜600nmである。このような蛍光材としては、希土類イオンで付活された蛍光体等を採用することができる。
無機系の蛍光体の例として、BAM系の蛍光体(例えば、BaMgAl1017:Eu2+)、SCA系の蛍光体(例えば(Sr,Ba,Ca)5(PO43Cl:Eu2+)、SMS系の蛍光体(Sr3MgSi28:Eu2+)、YAG系の蛍光体(例えばY3Al312)、CASN系蛍光体(例えばCaAlSiN3:Eu)、SSE系蛍光体(Sr3SiO5:Eu)等が挙げられる。上記の蛍光体は必ずしも上記組成と完全一致する必要はなく、添加物が含まれていたり、組成比が異なったりしてもよい。また、上記の蛍光体以外にも、3波長形蛍光ランプ用蛍光体、特殊ランプ用蛍光体、冷陰極ランプ用蛍光体、PDP(Plasma Display Panel)用蛍光体、LED(Light Emitting Diode)用蛍光体、蛍光灯用蛍光体、等の広く用いられている蛍光体を使用することができる。また、有機系の蛍光体の例として、赤色発光蛍光体(Eu錯体化合物、Sm錯体化合物、Pr錯体化合物、ジシアノメチレン系化合物、ベンゾピラン誘導体、ローダミン誘導体、ベンゾチオキサンテン誘導体、ポリアルキルチオフェン誘導体)、黄色発光蛍光体(ルブレン系化合物、ペリミドン誘導体)、青色発光蛍光体(ペリレン系化合物、ピレン系化合物、アントラセン系化合物、ジスチリル誘導体、ポリジアルキルフルオレン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体)、緑色発光蛍光体(クマリン系化合物、Tb錯体化合物、キナクリドン化合物)等が挙げられる。
これらの蛍光体は、1種を単独で用いてもよいし、同色系ないしは異なる色調に発光するものの2種以上を併用してもよい。少量配合で良好な蛍光発光特性を示す観点から、有機系の蛍光体としては、赤色発光蛍光体のEu錯体化合物を用いることが好ましい。
ディスク本体4の第1面41と第2面42との間の厚さは、例えば、2.0mmである。ここにおいて、ディスク本体4の第2チャンバー402の深さは、検体のサイズよりも十分に大きいのが好ましい。第2チャンバー402の深さは、例えば、400μmである。
ところで、ディスク本体4は、図5A〜5Dに示すように、第1面41に形成されたゲート跡411と、第2面42から突出し、ディスク本体4の厚さ方向においてゲート跡411に重なる突部421と、を有する。ゲート跡411は、一例として、ディスク本体4の第1面41に形成された凹部410の底面である。ディスク本体4では、ディスク本体4の厚さ方向から見て突部421の面積がゲート跡411の面積よりも大きいのが好ましい。ゲート跡411については、目視での確認ができない場合でも、例えば、偏光顕微鏡による観察により特定することが可能である。
ディスク本体4では、突部421の先端面の全体が、第2面42における突部421以外の部位と比べて表面粗さの大きな粗面部431であるのが好ましい。ここにおいて、表面粗さについては、例えば、JIS B 0601−2001(ISO 4287−1997)で規定されている算術平均粗さRaを採用することができる。表面粗さの測定は、例えば、AFM(Atomic Force Microscope)等の3次元形状測定装置により行うことができる。
ディスク本体4の厚さについて、第1面41と第2面42との間の厚さは、上述のように、例えば、2.0mmである。これに対し、第2面42からの突部421の突出高さは、例えば、0.5mmである。また、第1面41と突部421の先端面との間の厚さは、例えば、2.5mmである。この場合、粗面部431の算術平均粗さRaは、例えば、100nm〜200nm程度であるのが好ましい。
ディスク1では、上述のように、ディスク本体4がチャンバー400を複数備え、複数のチャンバー400がディスク本体4の周方向に並んでいるのが好ましい。ここにおいて、ディスク1では、ゲート跡411が複数のチャンバー400の各々に対してチャンバー400よりもディスク本体4の外周側にあるのが好ましい。ディスク本体4では、複数のチャンバー400が、ディスク本体4の中心軸45を中心として2回以上の回転対称性を有するように配置されているのが好ましい。
上述の説明から分かるように、ディスク本体4は、第1面41に9つのゲート跡411が形成され、第2面42から突出する9つの突部421を備えている。9つの突部421の各々は、ディスク本体4の厚さ方向から見てディスク本体4の径方向に直交する方向を長手方向とする長方形状である。ディスク本体4では、9つの突部421の各々の先端面が粗面部431である。これにより、例えば、ディスク1を使って検査を行う人(例えば、医者等)は、9つのチャンバー400に入れる液体試料を区別する情報(例えば、血液を提供した被験者を区別するための検体情報)等をペン、鉛筆等で粗面部431に記入することが可能となる。また、ディスク本体4では、9つの粗面部431を区別するために、9つの粗面部431の近傍に互いに異なる文字A〜Iが形成されている。文字A〜Iは、ディスク本体4の第2面42から突出している。文字A〜Iは、ディスク本体4の成形時に形成されている。
プレート5とディスク本体4とは、例えば、接着剤からなる接合部6により接合されている。接着剤は、例えば、アクリレート系の接着剤である。
プレート5は、ディスク本体4の第1面41側でディスク本体4に接合されている。これにより、プレート5とディスク本体4との間に介在させる接合部6の厚さを薄くすることが可能となる。また、ディスク1では、積層ディスク本体2の外周部において、接合部6にボイド等が発生するのを抑制することが可能となる。これにより、ディスク1は、ディスク1の外周部におけるプレート5とディスク本体4との接合性を向上させることが可能となる。
フィルタカートリッジ3におけるフィルタ35は、多孔質構造体36(図7参照)を含んでいる。多孔質構造体36は、例えば、特定の第1物質(白血球)を通過させず特定の第2物質(赤血球)を通過させることができるように構成されている。多孔質構造体36は、例えば、図7に示すSEM像図のように、複数の繊維状物質361により形成されている。より詳細には、多孔質構造体36は、複数の繊維状物質361が互いに絡み合って形成されており、多数の空隙362が形成されている。空隙362は、隣り合う繊維状物質361間にある。多孔質構造体36は、複数の繊維状物質361がそれぞれ湾曲して絡み合っている。繊維状物質361は、例えば、酸化シリコンからなる。より詳細には、繊維状物質361は、アモルファス状の二酸化シリコンからなる。繊維状物質361の太さ(繊維径)は、例えば、0.01μm〜1μm程度である。繊維状物質361は、枝分かれしていてもよい。空隙362は、例えば、多孔質構造体36において、赤血球を通し、かつ、白血球を捕捉できるような大きさである。ここで、空隙362は、赤血球よりも大きいのが好ましいが、必ずしも赤血球よりも大きい必要はない。これは、赤血球が、変形能を有し、自身よりも小さな空隙362を通ることが可能であるからである。また、空隙362は、白血球等の捕捉対象物よりも小さい。これは、白血球は、赤血球よりも変形能が小さいからである。
フィルタカートリッジ3は、フィルタ35を保持するケース30を備えている。ケース30は、積層ディスク本体2の厚さ方向から見て第1ウェル21と略同じ形状である。ケース30は、積層ディスク本体2の厚さ方向から見て、積層ディスク本体2の径方向において積層ディスク本体2の中心から離れるにつれて幅が徐々に広くなる形状である。ケース30は、第2チャンバー402側の一面に開口320(図2C参照)を有する。フィルタカートリッジ3では、フィルタ35がケース30の開口320を塞ぐように配置されている。フィルタ35は、ケース30に対して、例えば、接着剤により固定されている。フィルタカートリッジ3では、ケース30とフィルタ35とで囲まれた空間が液体試料の収納空間31を構成している。
フィルタカートリッジ3は、液体試料の注入孔33を有する。これにより、フィルタカートリッジ3の収納空間31に液体試料が入っておらず、かつ、フィルタカートリッジ3を積層ディスク本体2の第1ウェル21に嵌め込んでいないときに、フィルタ35のフィルタ性能の検査の一種としてリーク試験を行うことが可能となる。リーク試験では、例えば、フィルタ35の圧力損失を測定する。フィルタ35の圧力損失は、例えば、試験用清浄空気をフィルタ35に流通させたときの上流側と下流側との全圧差をマノメータによって測定することよって得られる。より詳細には、注入孔33から所定圧力の試験用清浄空気をケース30内へ導入したときのフィルタ35での圧力損失を測定する。これにより、ディスク1では、フィルタカートリッジ3を積層ディスク本体2の第1ウェル21に嵌め込む前に、フィルタ35のフィルタ性能を検査することができる。注入孔33は、ケース30の上壁において開口320から遠い位置にあるのが好ましい。
また、フィルタカートリッジ3の収納空間31の形状は、ディスク1の厚さ方向から見て、図1に示すように、U字形状である。フィルタカートリッジ3では、ケース30においてU字形状の収納空間31の第1端に連通するように注入孔33が設けられ、第2端に連通するように通気孔38が設けられていることが望ましい。これにより、フィルタカートリッジ3の収納空間31に液体試料を注入する際に、収納空間31内部に存在していた空気をフィルタ35以外の部分からも逃がすことが可能となるために、スムーズに液体試料を注入することができる。通気孔38の形状は、例えば、円形である。通気孔38は、液体試料の漏れを防ぐ観点から小さいほうが好ましく、注入孔33よりも小さいのが好ましい。
フィルタカートリッジ3の製造時には、多孔質構造体36を含むフィルタ35をケース30に固定する前に、多孔質構造体36の厚さをレーザ変位計等によって測定することができる。フィルタカートリッジ3では、その製造時に、フィルタ性能を決める要因の一つである多孔質構造体36の厚さをレーザ変位計等により検査することができる。
次に、ディスク1の製造方法の一例について説明する。
ディスク1の製造方法では、射出成形により成形したディスク本体4と、プレート5と、を接合する。
ここにおいて、ディスク本体4の成形工程は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程と、を有する。
第1工程では、図9Aに示すように、第1金型91と第2金型92とを準備して、第1金型91と第2金型92とで囲まれたキャビティ93を形成する。ここにおいて、第1金型91は、一面910にキャビティ形成用の円形状の第1凹部911を有し第1凹部911の底面にキャビティ形成用の第2凹部912が形成されている。第1凹部911の直径は、ディスク本体4の直径と略同じである。第1凹部911の深さは、ディスク本体4の第1面41と第2面42との間の厚さと略同じである。第1凹部911の内側面には、適宜の抜き勾配が設けられている。第2凹部912の深さは、ディスク本体4の突部421の突出高さと略同じである。第2凹部912の底面が第1凹部911の底面よりも粗面である。第1金型91の第2凹部912の底面は、例えばサンドブラスト加工によって粗面化されている。ここにおいて、第2凹部912の底面は、ディスク本体4の突部421の粗面部431のテンプレートになる。第2金型92は、第1金型91の第1凹部911の開口を覆う。
第2工程では、溶融した成形樹脂材料(例えば、蛍光体を含有させたアクリル樹脂、蛍光体を含有させたポリカーボネート等)を、第2金型92において第2凹部912の底面の投影領域にあるゲート921を通してキャビティ93に注入して硬化させることによりディスク本体4の元になる樹脂成形体40を形成する(図9B参照)。ゲート921は、ピンポイントゲートであるのが好ましい。これにより、研磨等の後工程が不要となる。
第3工程では、第2金型92を第1金型91及び樹脂成形体40から離すことによりゲート跡411を有するディスク本体4を形成する。
第4工程では、ディスク本体4のうち第1金型91の第1凹部911の底面に接している部位の一部を、複数(9つ)のエジェクタピン94により押してディスク本体4を第1金型91から離型させる(図9C参照)。ディスク本体4には、エジェクタピン94の当たっていた部位に凹部44(図5A及び5C参照)が形成される。
ディスク本体4の成形工程では、ディスク本体4の残留応力を低減でき、また、ひけの発生を抑制することが可能となる。
ディスク1では、樹脂成形体であるディスク本体4が、第1面41に形成されたゲート跡411と、第2面42から突出し、ディスク本体4の厚さ方向においてゲート跡411に重なる突部421と、を有し、突部421の先端面の少なくとも一部が、第2面42における突部421以外の部位と比べて表面粗さの大きな粗面部431である。これにより、ディスク1では、突部421を有することにより、ディスク本体4の残留応力を低減することが可能となり、また、粗面部431を有することにより、突部421の離型抵抗を軽減することが可能となる。よって、ディスク1は、樹脂成形体であるディスク本体4の反りを抑制することが可能となる。
以上説明したディスク1及び検出装置70を用いた検査方法では、赤血球へのマラリアの原虫の感染の有無を確認することにより、自覚症状のない潜伏期間においてマラリアの原虫の感染の有無を精度よく検査することが可能となる。
上記の実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、ディスク1では、ウェル形成ディスク本体2の周方向においてカートリッジ3の片側のみに通気流路11が形成されていてもよい。
また、通気流路11は、ウェル形成ディスク本体2の第1ウェル21の内壁面と、カートリッジ3の側面においてウェル形成ディスク本体2の厚さ方向に沿って設けられた溝との間に形成される空間を含んでもよい。
また、ディスク1では、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向における凹部29の底面からリブ47までの高さの最小高さが、通気流路11において第2ウェル22内の液体試料に対して毛細管力が働くような高さであってもよい。この場合、ディスク1は、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向における凹部29の底面からリブ47までの高さの最小高さが、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向における第2ウェル22の底面221から天面222までの高さの最小高さよりも大きいのが好ましい。
また、ディスク1は、通気流路11の内面に疎水処理が施されていてもよい。例えば、ディスク1では、通気流路11の内面に、疎水性をもたせるためのSAM(Self-Assembled Monolayer)が形成されていてもよい。疎水性をもせせるためのSAMは、例えば、OTS(Octadecyltrichlorosilane)等をディップコート法等によって塗布することで形成できる。
また、ディスク1は、第2ウェル22の内壁面に親水化処理が施されていてもよい。親水化処理としては、例えば、TritonX(登録商標)に代表される界面活性剤や、水酸基、スルホン酸基、カルボキシル基等の親水基を持つ高分子化合物を塗布する処理がある。また、親水化処理としては、酸素プラズマ処理、コロナ放電処理等もある。
また、ウェル形成ディスク本体2では、複数の第1ウェル21が、2以上の整数nを用いた場合にディスク本体4の中心軸45を中心としてn回回転対称性を有するように配置されているのが好ましい。同様に、ウェル形成ディスク本体2では、複数の第2ウェル22が、2以上の整数nを用いた場合にディスク本体4の中心軸45を中心としてn回回転対称性を有するように配置されているのが好ましい。
プレート5とディスク本体4との接合の方法は、接着剤には限られず、例えば、溶着(熱溶着、超音波溶着、振動溶着、スピン溶着、レーザ溶着)、プラズマ接合、表面活性化接合等を採用してもよい。
また、フィルタカートリッジ3の収納空間31に入れる液体試料は、病原性微生物の核酸を染色する染色液を含んでいてもよい。この場合、積層ディスク本体2には、核酸を染色させるための蛍光試薬を配置しなくてもよい。染色液を利用した染色方法としては、例えば、ギムザ染色、アクリジンオレンジ染色、ライト染色、ジェンナー染色、リーシュマン染色、ロマノフスキー染色等を採用することができる。染色液は、病原性微生物の種類及び染色方法に応じて適宜の染色液を用いればよい。
ディスク1を赤血球の検査に用いる例について説明したが、ディスク1の用途はこれに限定されず、例えば、DNA検査、蛋白質検査等にも用いることが可能である。
上述の実施形態から明らかなように、第1の態様に係るディスク1は、ウェル形成ディスク本体2と、カートリッジ3と、通気流路11と、を備える。ウェル形成ディスク本体2は、厚さ方向において互いに反対側にある表面2A及び裏面2Bを有する。ウェル形成ディスク本体2は、第1ウェル21及び第2ウェル22を有する。第1ウェル21は、ウェル形成ディスク本体2の表面2A側から厚さ方向に沿って形成された凹部29からなる。第2ウェル22は、第1ウェル21に連通している。カートリッジ3は、液体試料を収納可能な収納空間31を有する。カートリッジ3は、ウェル形成ディスク本体2の第1ウェル21に嵌め込まれる。通気流路11は、カートリッジ3の側面とウェル形成ディスク本体2との間に形成される。通気流路11は、ウェル形成ディスク本体2の外部と第2ウェル22とに連通する。
以上の構成により、ディスク1では、第1ウェル21及び第2ウェル22を有するウェル形成ディスク本体2と、カートリッジ3の側面とウェル形成ディスク本体2との間に形成されウェル形成ディスク本体2の外部と第2ウェル22とに連通する通気流路11と、を備えるので、ディスク1の中心軸10のまわりでディスク1を回転させたときに液体試料の飛散を抑制することが可能となる。
第2の態様に係るディスク1は、第1の態様において、カートリッジ3が、収納空間31から第2ウェル22へ移動する液体試料から特定の物質を除去するフィルタ35を有する。ここで、フィルタ35が、収納空間31と第2ウェル22との間にある。これにより、ディスク1は、カートリッジ3の有するフィルタ35が収納空間31と第2ウェル22との間にあるので、収納空間31に入れた液体試料中の特定の物質が第2ウェル22へ移動するのを抑制することが可能となる。また、ディスク1では、カートリッジ3を第1ウェル21に嵌め込む前にカートリッジ3の有するフィルタ35のフィルタ性能を検査することができる。これにより、ディスク1では、フィルタ性能の信頼性の向上を図れるので、ディスク1の信頼性の向上を図ることが可能となる。
第3の態様に係るディスク1では、第2の態様において、カートリッジ3は、ケース30を備えるのが好ましい。ケース30は、第2ウェル22側の端に開口320を有しフィルタ35を保持する。ここで、フィルタ35が、ケース30の開口320を塞ぐように配置されているのが好ましい。カートリッジ3では、ケース30とフィルタ35とで囲まれた空間が収納空間31を構成している。これにより、ディスク1は、カートリッジ3の収納空間31の容積をより大きくすることが可能となる。
第4の態様に係るディスク1では、第1乃至3のいずれか一つの態様において、第1ウェル21及び第2ウェル22が、ウェル形成ディスク本体2の中心側から外周側に向かってこの順に並んでいる。これにより、ディスク1は、ディスク1を回転させたときに液体試料に作用する遠心力により、カートリッジ3の収納空間31中の液体試料を、第2ウェル22へ移動させることが可能となる。
第5の態様に係るディスク1では、第1乃至4のいずれか一つの態様において、ウェル形成ディスク本体2は、流路23と、連結流路27と、を更に有する。流路23は、第1ウェル21と第2ウェル22との間にあって第1ウェル21と第2ウェル22とに連通している。連結流路27は、ウェル形成ディスク本体2の周方向において流路23の隣で、通気流路11と第2ウェル22との間にあり通気流路11及び第2ウェル22に連通している。流路23の開口面積は、第1ウェル21から離れて第2ウェル22に近づくにつれて徐々に小さくなっている。これにより、ディスク1は、収納空間31から第2ウェル22へ移動した液体試料中に気泡が発生するのを抑制することが可能となる。
第6の態様に係るディスク1では、第5の態様において、ウェル形成ディスク本体2は、凹部29の内壁面からカートリッジ3の側面に向かって突出して凹部29の底面に対向するリブ47を備える。凹部29の底面とリブ47との間の空間が通気流路11の一部を構成している。これにより、ディスク1は、収納空間31から第2ウェル22へ移動する液体試料が通気流路11を通してディスク1の外へ飛散するのを抑制することが可能となる。
第7の態様に係るディスク1では、第6の態様において、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向における凹部29の底面からリブ47までの高さの最小高さが、通気流路11において第2ウェル22内の液体試料に対して毛細管力が働かない高さである。これにより、ディスク1は、第2ウェル22内の液体試料が通気流路11へ移動するのを抑制することが可能となる。
第8の態様に係るディスク1では、第6の態様において、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向における凹部29の底面からリブ47までの高さの最小高さが、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向における第2ウェル22の底面221から天面222までの高さの最小高さよりも高い。これにより、ディスク1は、通気流路11において第2ウェル22内の液体試料に対して毛細管力が働いて通気流路11へ移動するのを抑制することが可能となる。
第9の態様に係るディスク1では、第1乃至8のいずれか一つの態様において、ウェル形成ディスク本体2の周方向においてカートリッジ3の両側に通気流路11が形成されている。これにより、ディスク1は、ディスク1の回転方向に関係なく通気流路11から液体試料が飛散するのを抑制することが可能となる。
第10の態様に係るディスク1では、第1乃至8のいずれか一つの態様において、ウェル形成ディスク本体2の周方向においてカートリッジ3の片側のみに通気流路11が形成されている。これにより、ディスク1は、ウェル形成ディスク本体2の周方向においてカートリッジ3から見て通気流路11が形成されている側へ回転させて使用する場合に通気流路11から液体試料が飛散するのを抑制することが可能となる。要するに、ディスク1の回転方向を矢印で模式的に示したときに、カートリッジ3は、矢印の矢先のある側に通気流路11が形成されていればよい。
第11の態様に係るディスク1では、第1乃至10のいずれか一つの態様において、第2ウェル22の容積が収納空間31の容積よりも大きい。これにより、ディスク1では、カートリッジ3の収納空間31から第2ウェル22へ液体試料を移動させたときに、液体試料を第2ウェル22内により確実に収めることが可能となる。
第12の態様に係るディスク1では、第1乃至11のいずれか一つの態様において、ウェル形成ディスク本体2の厚さ方向から見て、第2ウェル22の面積が第1ウェル21の面積よりも大きい。これにより、ディスク1では、カートリッジ3の収納空間31から第2ウェル22へ液体試料を移動させたときに、液体試料を第2ウェル22内において第1ウェル21よりも広い範囲に広げることが可能となる。
第13の態様に係るディスク1では、第1乃至12のいずれか一つの態様において、通気流路11は、ウェル形成ディスク本体2の第1ウェル21の内壁面においてウェル形成ディスク本体2の厚さ方向に沿って設けられた溝404とカートリッジ3の側面との間に形成される空間を含む。これにより、ディスク1では、ウェル形成ディスク本体2の第1ウェル21にカートリッジ3を嵌め込むことにより通気流路11を形成することが可能となる。
第14の態様に係るディスク1では、第1乃至12のいずれか一つの態様において、通気流路11は、ウェル形成ディスク本体2の第1ウェル21の内壁面と、カートリッジ3の側面においてウェル形成ディスク本体2の厚さ方向に沿って設けられた溝との間に形成される空間を含む。これにより、ディスク1では、ウェル形成ディスク本体2の第1ウェル21にカートリッジ3を嵌め込むことにより通気流路11を形成することが可能となる。
1 検査用ディスク
10 中心軸
11 通気流路
2 ウェル形成ディスク本体
2A 表面
2B 裏面
21 第1ウェル
22 第2ウェル
221 底面
222 天面
23 流路
27 連結流路
29 凹部
3 カートリッジ
30 ケース
31 収納空間
35 フィルタ
320 開口
404 溝

Claims (14)

  1. 厚さ方向において互いに反対側にある表面及び裏面を有し、前記表面側から前記厚さ方向に沿って形成された凹部からなる第1ウェル及び前記第1ウェルに連通している第2ウェルを有するウェル形成ディスク本体と、
    液体試料を収納可能な収納空間を有し、前記ウェル形成ディスク本体の前記第1ウェルに嵌め込まれるカートリッジと、
    前記カートリッジの側面と前記ウェル形成ディスク本体との間に形成され、前記ウェル形成ディスク本体の外部と前記第2ウェルとに連通する通気流路と、を備える
    ことを特徴とする検査用ディスク。
  2. 前記カートリッジが、前記収納空間から前記第2ウェルへ移動する前記液体試料から特定の物質を除去するフィルタを有し、
    前記フィルタが、前記収納空間と前記第2ウェルとの間にある
    ことを特徴とする請求項1記載の検査用ディスク。
  3. 前記カートリッジは、前記第2ウェル側の端に開口を有し前記フィルタを保持するケースを備え、
    前記フィルタが、前記開口を塞ぐように配置されており、
    前記カートリッジでは、前記ケースと前記フィルタとで囲まれた空間が前記収納空間を構成している
    ことを特徴とする請求項2記載の検査用ディスク。
  4. 前記第1ウェル及び前記第2ウェルが、前記ウェル形成ディスク本体の中心側から外周側に向かってこの順に並んでいる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
  5. 前記ウェル形成ディスク本体は、前記第1ウェルと前記第2ウェルとの間にあって前記第1ウェルと第2ウェルとに連通している流路と、前記ウェル形成ディスク本体の周方向において前記流路の隣で、前記通気流路と前記第2ウェルとの間にあり前記通気流路及び前記第2ウェルに連通した連結流路と、を更に有し、
    前記流路の開口面積は、前記第1ウェルから離れて前記第2ウェルに近づくにつれて徐々に小さくなっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
  6. 前記ウェル形成ディスク本体は、前記凹部の内壁面から前記カートリッジの前記側面に向かって突出して前記凹部の底面に対向するリブを備え、
    前記凹部の底面と前記リブとの間の空間が前記通気流路の一部を構成している
    ことを特徴とする請求項5記載の検査用ディスク。
  7. 前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向における前記凹部の底面から前記リブまでの高さの最小高さが、前記通気流路において前記第2ウェル内の前記液体試料に対して毛細管力が働かないような高さである
    ことを特徴とする請求項6記載の検査用ディスク。
  8. 前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向における前記凹部の底面から前記リブまでの高さの最小高さが、前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向における前記第2ウェルの底面から天面までの高さの最小高さよりも大きい
    ことを特徴とする請求項6記載の検査用ディスク。
  9. 前記ウェル形成ディスク本体の周方向において前記カートリッジの両側に前記通気流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
  10. 前記ウェル形成ディスク本体の周方向において前記カートリッジの片側のみに前記通気流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
  11. 前記第2ウェルの容積が前記収納空間の容積よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
  12. 前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向から見て、前記第2ウェルの面積が前記第1ウェルの面積よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
  13. 前記通気流路は、前記ウェル形成ディスク本体の前記第1ウェルの内壁面において前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向に沿って設けられた溝と前記カートリッジの側面との間に形成される空間を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
  14. 前記通気流路は、前記ウェル形成ディスク本体の前記第1ウェルの内壁面と、前記カートリッジの側面において前記ウェル形成ディスク本体の厚さ方向に沿って設けられた溝との間に形成される空間を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の検査用ディスク。
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