JP2020056463A - コンプレッションリング - Google Patents
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Abstract
Description
て延在するとともに前記合口空間に連なるオイル排出溝が形成されている、コンプレッションリングである。
対の合口端面の一方から他方に亘って延在していてもよい。即ち、オイル排出溝がコンプレッションリングの全周に亘って形成されていてもよい。これによると、周長方向の全範囲において、リング上面とリング溝の上壁との隙間内のオイルを、オイル排出溝を通じて合口空間に排出することができる。その結果、周長方向の全範囲において、リング上面とリング溝の上壁との密着性を高めることができる。また、オイル排出溝が一対の合口端面の両方において合口空間と連通していることから、一対の合口端面の一方のみにおいて合口空間と連通している場合と比較して、該隙間内のオイルを合口空間に排出し易くすることができる。但し、本発明は、オイル排出溝がリングの全周に亘って形成されていなくてもよく、例えば、オイル排出溝が、中途で間欠していてもよい。
図である。図4Bは、セカンドリング20の第2合口端面2の端面図である。図1に示すように、実施形態に係る内燃機関100は、シリンダ50と、シリンダ50に装着されたピストン40と、を有する。以下、内燃機関100において、シリンダ50の軸方向を「上下方向」と定義する。また、シリンダ50の軸方向のうち、燃焼室60側を「上側」(図4における上方向)と定義し、その反対側(即ち、クランク室70側)を「下側」と定義する。
が隙間PC1を通って燃焼室60からクランク室70側に漏れることが抑制される。リング外周面3の下縁31がシリンダ内壁50aに摺接することで、シリンダ内壁50aに付着したオイルが掻き落とされ、余分なオイルが隙間PC1を通ってクランク室70側から燃焼室60側に流出することが抑制される。リング外周面3の下縁31は、本発明に係る「リング本体の外周端」の一例に相当する。「外周端」は、即ち、リング本体201において径方向の最外端に位置する部分であり、使用状態においてシリンダ内壁50aに摺接する部分である。なお、図4A及び図4Bに示すように、実施形態に係るセカンドリング20は、リング外周面3の下部が切り欠かれることによって、アンダーカット部20aが形成されている。セカンドリング20の下部に形成されたアンダーカット部20aの空間がピストン40下降時に掻き落とされたオイルをバッファすることで、オイル上がりの抑制性能が向上している。但し、本発明は、セカンドリング20がアンダーカット部20aを有さない構成であってもよい。リング外周面3の形状としては、ストレートフェース形状、テーパフェース形状、バレルフェース形状などが挙げられる。
形成面9Bは、外側下端面63及び内側下端面64に対して軸方向上側(即ち、燃焼室60側)に深くなることで、リング下面溝8Bを形成している。本例では、溝形成面9Bは、周長方向に直交する断面において軸方向下向きに凹状の円弧形状をなす溝として形成されている。但し、リング下面溝8Bの形状はこれに限定されず、矩形溝、V溝、台形溝など、様々な形状を選択することができる。
いるため、リング上面溝8T内のオイルが合口空間7に抜け易くなっている。これにより、隙間C1内で圧縮されたオイルがリング上面溝8Tを流れ、第1溝開口81T及び第2溝開口82Tから合口空間7へ排出される。その結果、隙間C1内のオイルの量が低減する。
となるように設計されている。
ング上面5とセカンドリング溝402の上壁W1との密着性を高めることができる。また、リング上面溝8Tが第1溝開口81と第2溝開口82において合口空間7と連通していることから、第1溝開口81と第2溝開口82の一方のみにおいて合口空間7と連通している場合と比較して、隙間C1内のオイルを合口空間7に排出し易くすることができる。但し、リング上面溝8Tは、セカンドリング20の全周に亘って形成されていなくてもよい。例えば、リング上面溝8Tは、中途で間欠していてもよい。
図8は、実施形態の変形例に係るセカンドリング80の第1合口端面1の端面図である。図8に示すように、変形例に係るセカンドリング80は、リング上面5にのみリング面溝8が形成されている点で、セカンドリング20と相違する。セカンドリング80は、セカンドリング20と同様にリング上面溝8Tを有していることにより、オイルシール性能を向上させることができる。
実施形態に係るセカンドリング20によるオイル上がりの抑制効果を確認すべく、膜厚計測装置を用いた膜厚計測実験を行った。本実験に用いた膜厚計測装置は、透光部を備えたシリンダホルダと全体が透明ガラス製のシリンダとを用いた非燃焼式の内燃機関構造を備えている。膜厚計測装置は、蛍光物質を混合したオイルをシリンダとピストンとの間に介在させた状態でピストンを往復させ、その間にシリンダホルダの透光部にレーザ光を照射するとともに蛍光物質が発する蛍光強度分布を高速度カメラにより取得し、蛍光強度分布に基づいてピストン外周面におけるオイルの膜厚(油膜厚さ)を算出する。
実験例として、実施形態に係るセカンドリング20を膜厚計測装置の内燃機関構造に設けた場合のピストン外周面の油膜厚さを計測した。実験例に係るセカンドリングは、実施形態に係るセカンドリング20に相当する。即ち、実験例のセカンドリングは、リング本体の上下面において、全周に亘ってオイル排出溝が設けられている。
比較例として、従来のオイル排出溝が設けられていないセカンドリングを膜厚計測装置の内燃機関構造に設けた場合のピストン外周面の油膜厚さを計測した。比較例に係るセカンドリングは、実施形態に係るセカンドリング20からリング上面溝8T及びリング下面溝8Bを排除した構成に相当する。
図9は、膜厚計測実験において膜厚計測装置の内燃機関構造が1サイクル運転する間のピストン外周面のトップランドにおける油膜厚さを示すグラフである。図9中の横軸はクランク角度を示しており、縦軸は油膜厚さを示している。また、図10は、実験例と比較例の油膜厚さの平均値を示すグラフである。図10中の縦軸は図9に示す油膜厚さの平均値を示している。
10 :トップリング
20 :セカンドリング
30 :オイルリング
1 :第1合口端面
2 :第2合口端面
3 :リング外周面
31 :下縁(外周端)
4 :リング内周面
5 :リング上面
53 :外側上端面
54 :内側上端面(内側上端領域)
6 :リング下面
63 :外側下端面
64 :内側下端面
7 :合口空間
8 :リング面溝
81 :第1溝開口
82 :第2溝開口
83 :外周縁
84 :内周縁
9 :溝形成面
40 :ピストン
40a :ピストン外周面
401 :トップリング溝
402 :セカンドリング溝
403 :オイルリング溝
W1 :上壁
W11 :上壁外周縁
W2 :下壁
W21 :下壁外周縁
50 :シリンダ
50a :シリンダ内壁
60 :燃焼室
70 :クランク室
Claims (5)
- 内燃機関のシリンダに装着されるピストンに形成されたリング溝に設けられるコンプレッションリングであって、
リング状を有するリング本体と、前記リング本体に設けられ、互いに対向することで合口空間を形成する一対の合口端面と、を有し、
前記リング本体において前記リング溝の上壁と対向するリング上面には、前記コンプレッションリングの周長方向に沿うとともに前記合口空間に連なるオイル排出溝が形成されている、
コンプレッションリング。 - 前記リング本体の外周端から前記オイル排出溝の外周縁までの距離は、前記ピストンが前記シリンダに装着された場合における前記シリンダの内壁から前記リング溝の上壁の外周縁までの最大離間距離よりも大きい、
請求項1に記載のコンプレッションリング。 - 前記オイル排出溝の内周縁は、前記リング本体の内周面よりも該コンプレッションリングの径方向外側に形成されており、
前記リング上面は、前記オイル排出溝の内周縁よりも前記径方向内側において平坦面に形成された内側上端領域を有し、
前記オイル排出溝は、前記リング本体の内周面に開口せず、前記合口空間にのみ開口している、
請求項1又は2に記載のコンプレッションリング。 - 前記オイル排出溝は、前記コンプレッションリングの周長方向に沿って、前記一対の合口端面の一方から他方に亘って形成されている、
請求項1から3の何れか一項に記載のコンプレッションリング。 - 前記リング本体において前記リング溝の下壁と対向するリング下面には、前記コンプレッションリングの周長方向に沿ってリング下面溝が形成されている、
請求項1から4の何れか一項に記載のコンプレッションリング。
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