JP2020053930A - アンテナ及び窓ガラス組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】窓ガラス上及びその近傍のアンテナ構成に基づいて複数種類の周波数帯を効率的にカバーする。【解決手段】アンテナは、窓ガラス50上に形成され、第1の周波数帯での無線通信が可能な第1アンテナ100と、窓ガラスの室内側表面よりも室内側に少なくとも一部が延在し、第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯での無線通信が可能な第2アンテナ200と、第1アンテナと第2アンテナとをカップリング又は直接に接続する接続部とを含む。第1アンテナ及び第2アンテナは、接続部を介して、第1の周波数帯及び第2の周波数帯のいずれとも異なる第3の周波数帯での無線通信が可能である第3アンテナを形成する。【選択図】図1
Description
本開示は、アンテナ及び窓ガラス組立体に関する。
車両用窓ガラスの車室内側表面から車室内側にオフセットして設けられる車載アンテナが知られている。
しかしながら、従来技術では、窓ガラス上及びその近傍のアンテナ構成に基づいて、複数種類の周波数帯を効率的にカバーすることが難しい。一般的に、複数種類の周波数帯をカバーするためには、その種類の数だけアンテナを別々に設ける傾向がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、窓ガラス上及びその近傍のアンテナ構成に基づいて複数種類の周波数帯を効率的にカバーすることを目的とする。
1つの側面では、窓ガラス上に形成され、第1の周波数帯での無線通信が可能な第1アンテナと、
前記窓ガラスの室内側表面よりも室内側に少なくとも一部が延在し、前記第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯での無線通信が可能な第2アンテナと、
前記第1アンテナと前記第2アンテナとをカップリング又は直接に接続する接続部とを含み、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記接続部を介して、前記第1の周波数帯及び前記第2の周波数帯のいずれとも異なる第3の周波数帯での無線通信が可能である第3アンテナを形成する、アンテナが提供される。
前記窓ガラスの室内側表面よりも室内側に少なくとも一部が延在し、前記第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯での無線通信が可能な第2アンテナと、
前記第1アンテナと前記第2アンテナとをカップリング又は直接に接続する接続部とを含み、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記接続部を介して、前記第1の周波数帯及び前記第2の周波数帯のいずれとも異なる第3の周波数帯での無線通信が可能である第3アンテナを形成する、アンテナが提供される。
1つの側面では、本発明によれば、窓ガラス上及びその近傍のアンテナ構成に基づいて複数種類の周波数帯を効率的にカバーすることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら各実施形態について詳細に説明する。
なお、形態を説明するための図面において、方向について特に記載しない場合には図面上での方向をいうものとし、各図面の向きは、記号、数字の方向に対応する。また、平行、直角、鉛直などの方向は、本発明の効果を損なわない程度のズレを許容するものである。また、受信だけを述べている形態は、受信だけではなく送信も可能である。
また、無線通信とは、電波による通信であり、例えば、電波を使用して行うすべての種類の記号、信号、文言、影像、音響又は情報の送信、発射又は受信をいう。従って、無線通信とは、テレビやラジオのような放送の受信や、衛星又はその類からの電波の受信、他の固定端末や他の移動端末との間の通信等を含む概念である。
図1は、一実施形態による車両用窓ガラス組立体1の概略図である。図2は、図1のQ部の分解斜視図である。図3は、窓ガラス50におけるカバー90(及びブラケット80)が取り付けられる部分の側面図である。図4は、カップリング部300の一例の説明図であり、ブラケット80と窓ガラス50との間の接続位置周辺の概略的な断面図である。
図1には、窓ガラスが自動車用窓ガラスである場合には、車両筐体70が併せて示される。図1は、窓ガラス(フロントガラス)50の面を対向して視たときの図であって、窓ガラスが車両に取り付けられた状態を車室内から視た図であり、図面上での左右方向(横方向)が水平方向に相当し、上下方向がガラスの傾斜方向に相当し、下側が路面側に相当する。また、図1は、窓ガラス50が車両の前部に取り付けられるフロントガラスなので、図面上での左右方向が車幅方向に相当する。また、図2では、後述のブラケット80は窓ガラス50から離れた位置(取り付け前の状態)で示される。また、図2では、遮蔽膜54の図示が省略されている。なお、窓ガラスは自動車のみならず、いろいろな車両に適用でき、電車などにも適用できる。
また、窓ガラスが建築用の窓ガラスである場合には、図1における窓ガラス50が建築用の窓ガラスとなる。
以下では、窓ガラス50の表面に対して略垂直な方向を、「窓ガラス50の面直方向」とも称する。なお、「窓ガラス50の表面に対して略垂直な方向」という表現のうちの、「略垂直な方向」とは、窓ガラス50の表面が厳密には平面とは言えないために使用した表現であり、対応する位置で窓ガラス50の表面を平面で近似したときに垂直な方向であればよい。
車両用窓ガラス組立体1は、図1から図4に示すように、窓ガラス50と、ブラケット80(図1では可視でない。図2参照)と、カバー90と、第1アンテナ100と、第2アンテナ200と、カップリング部300(図1では可視でない。図4参照)(接続部の一例)とを含む。なお、第1アンテナ100、第2アンテナ200、及びカップリング部300は、車載アンテナの一例を形成する。
窓ガラス50は、車両筐体70の開口部を覆う窓板である。窓ガラス50の素材は、ガラスに限られず、樹脂、フィルム等であってもよいが、電波を通過するものであるとする。窓ガラス50は、車両筐体70に形成されたボデーフランジに取り付けられている。窓ガラス50の外周縁50a、50b、50c、50dは図1の破線で図示されている。車両筐体70は、車体の窓開口部を形成するボデーフランジの縁部70a、70b、70c、70dを有している。
フロントガラス用の窓ガラス50は、面上の周縁領域に黒色又は茶色等の遮蔽膜54が形成される。遮蔽膜54は、黒色セラミックス膜等のセラミックスにより形成される。なお、この遮蔽膜54は、車載用デバイスを取り付ける場合に車外及び車内からの意匠性を向上するものであって、電波を透過するものとする。遮蔽膜54は、窓ガラス50の外周縁から略一定幅で形成される一定幅部54aと、窓ガラス50の上部かつ中央部(左右方向の中央部)において下側に凸となる凸部54bとを有する。なお、凸部54bは、下側に向かうほど左右方向の幅が小さくなる形態(左右対称の略台形の形態)であってもよい。
ブラケット80は、窓ガラス50の上部に取り付けられる。例えば、ブラケット80は、窓ガラス50の上部かつ中央部(左右方向の中央部)に取り付けられる。ブラケット80は、窓ガラス50上に接着等により固定される。ブラケット80は、車外から容易に見えないように、一定幅部54a及び凸部54bを利用して遮蔽膜54の形成領域内に設けられる。なお、遮蔽膜54は、ブラケット80の全体を隠す態様で延在する。例えば、ブラケット80は、図2等に示すように、凸部54bの形態に合わせて、下側で上側よりも左右方向の幅が小さくなる左右対称の形態であってもよい。ブラケット80は、例えば樹脂により形成される。ブラケット80は、例えばABS樹脂やPBT樹脂等により形成されてよい。また、ブラケット80は、低損失(誘電正接の小さい)の材料により形成されてもよい。この場合、ブラケット80は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のようなフッ素系樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系の熱可塑系の樹脂材料等であってよい。
図2に示す例では、一例として、ブラケット80は、窓ガラス50の表面に沿う底部82と、窓ガラス50の面直方向に延在する側面部84とを有する。ブラケット80は、底部82の中央部に開口82aを有する。開口82aは、レーダセンサ(例えばミリ波レーダセンサ)及び画像センサ(すなわちカメラであり、例えばステレオカメラ)用に設けられる。すなわち、開口82aは、レーダセンサに係る検出波の送信と反射波の受信が可能となるようにかつ画像センサの視野が確保されるように設けられる。側面部84は、ブラケット80の底部82の外周縁の全体にわたり設けられる。なお、ブラケット80は、ルームミラー(図示せず)を支持する機能を備えてもよい。
カバー90は、ブラケット80をカバーする。すなわち、カバー90は、ブラケット80の車室内側を覆うように設けられる。カバー90は、例えばブラケット80に嵌合等により固定される。本実施形態では、後述するように一例としてカバー90に第2アンテナ200が設けられるので、カバー90は、好ましくは、低損失の材料により形成される。低損失の材料としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のようなフッ素系樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系の熱可塑系の樹脂材料等であってよい。
カバー90は、窓ガラス50の面直方向でブラケット80との間に空間を形成し、当該空間には、各種電子機器が実装可能である。すなわち、カバー90は、ブラケット80と協動して、内部に電子機器を収容可能な空間を形成する。例えば、窓ガラス50の面直方向でカバー90とブラケット80との間には、レーダセンサや、画像センサ、LiDAR(ライダー)、基板等が収容されてよい。また、窓ガラス50の面直方向でカバー90とブラケット80との間には、後述の第1アンテナ100及び第2アンテナ200とは異なる別のアンテナ(後述の第1アンテナ100及び第2アンテナ200とは協動することのない別のアンテナ)が収容されてもよい。本実施形態では、一例として、少なくともレーダセンサ及び画像センサが配置されるものとする。
図2に示す例では、一例として、カバー90は、上部92と、側面部94と、フランジ部96(図4参照)とを有する。
上部92は、ブラケット80の底部82に窓ガラス50の面直方向で対向する。上部92は、窓ガラス50の面直方向に視て、ブラケット80の底部82と略同じ外形であるが、上部92の方が若干大きい。
側面部94は、窓ガラス50の面直方向に延在する。側面部94は、カバー90の上部92の外周縁の全体にわたり設けられる。カバー90がブラケット80に取り付けられた状態では、カバー90の側面部94は、ブラケット80の側面部84を覆う。これにより、ブラケット80は、カバー90に実質的に隠れて車室内側から見えない状態となる。このようにして、ブラケット80は、車室外側からは遮蔽膜54により隠され、車室内側からはカバー90により隠される。
フランジ部96は、側面部94における窓ガラス50側の端部に形成される。フランジ部96は、窓ガラス50の表面に沿って延在し、窓ガラス50に対して僅かな距離だけ離間する。フランジ部96は、側面部94の全周にわたって設けられてもよいし、第2アンテナ200が形成される範囲だけに対応して設けられてもよい。
第1アンテナ100は、窓ガラス50の表面上に形成される。第1アンテナ100は、窓ガラス50に平面的なパターンとして形成される。例えば、第1アンテナ100は、銀のプリントパターンのような、導体プリントにより形成される。
例えば、第1アンテナ100は、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを窓ガラス50の車室内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラス50の車室内側表面又は車室外側表面に形成してもよく、窓ガラス50に接着剤等により貼付してもよく、窓ガラス自身の内部に設けてもよい。
第1アンテナ100は、給電部102と、アンテナ導体(アンテナ素子)104とを含む。
給電部102は、アンプ等を含む信号処理回路(図示せず)に所定の導電性部材を介して電気的にアンテナ導体104を接続するための部位である。導電性部材として、例えば、AV線や同軸ケーブル(図4の同軸ケーブル40参照)などの給電線が用いられる。同軸ケーブルを用いる場合には、同軸ケーブルの内部導体を給電部102に電気的に接続し、同軸ケーブルの外部導体を車両筐体70にアース接続すればよい。同軸ケーブルの外部導体は、ブラケット80等に形成されてもよい導体パターン(例えば銅のベタパターン)にアース接続されてもよい。また、アンプ等の信号処理回路を給電部102に電気的に接続するためのコネクタを、給電部102に実装する構成を採用してもよい。このようなコネクタによって、AV線や同軸ケーブルの内部導体を給電部102に取り付けることが容易になる。また、給電部102に突起状の導電性部材を設置し、窓ガラス50が取り付けられる車両筐体70に設けられた接続部にその突起状の導電性部材が接触、嵌合するような構成としてもよい。なお、上述のような給電部102への配線構造(例えば同軸ケーブル等)は、カバー90とブラケット80との間の空間を利用して実現されてよい。
給電部102は、好ましくは、美観や見栄えの観点から、遮蔽膜54上に位置するように形成される。また、給電部102は、更に好ましくは、窓ガラス50の面直方向に視てブラケット80又はカバー90に重なる位置に形成される。この場合、後述のカップリング部300によるカップリングが容易となる(図4参照)。
アンテナ導体104は、1つ以上の線状エレメントからなる。アンテナ導体104を形成する1つ以上の線状エレメントの各線幅(各導体幅)の最小値は、プリントされたエレメントの断線を防止する点で、0.4mm以上が好ましく、0.6mm以上がより好ましい。また、各線幅の最大値は、ガラスの曲げ成形時に発生する歪みを抑える点で、3.0mm以下が好ましく、2.8mm以下がより好ましい。
第1アンテナ100は、第1の周波数帯での無線通信が可能である。第1の周波数帯は、比較的低い周波帯域であり、例えば、60MHz以上3GHz未満の間に位置することが好ましい。例えば、第1アンテナ100は、デジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DAB)用や、地上波デジタル放送用、FM放送等であってよい。なお、DABでは、例えば、174から240MHzのband III(バンドIII)と1452から1492MHzのL band(Lバンド)の2つの異なる周波数帯が使用される。地上波デジタル放送では、例えば、470から720MHzの周波数帯が使用される。また、FM放送では、例えば68から74MHzや76.1から94.9MHzの周波数帯が使用される。
また、現在、例えば、セルラー帯として、700MHz、800MHz、1.5GHz、1.7GHz、2GHz、2.6GHzが設定されており、更に対応周波数が増加する予定がある。従って、第1アンテナ100は、セルラー帯の一部(例えば700MHz、800MHz)をカバーするように構成されてもよい。また、第1アンテナ100は、複数設定されてもよい。
なお、第1アンテナ100は、例えばDABのデュアルバンドに対応可能で高い受信感度を有してもよい。かかる第1アンテナ100を実現するためのアンテナ構成自体は、例えば国際特許公開WO2014/104365号から知られている。
なお、図1及び図2に示す例では、アンテナ導体104は、直線状に延在する形態であるが、湾曲状に延在してもよいし、楕円状や円形状の形態であってもよい。また、アンテナ導体104の幅は、一定である必要もなく、位置に応じて変化してもよい。
第2アンテナ200は、第1アンテナ100とは別に設けられる。ただし、第2アンテナ200は、後述のように、カップリング部300を介して第1アンテナ100と結合(カップリング)される。
本実施形態では、一例として、第2アンテナ200は、図2に示すように、カバー90に設けられる。ただし、他の実施形態(一部については後述)では、第2アンテナ200は、ブラケット80に設けられてもよいし、カバー90とブラケット80により形成される内部空間内に設けられてもよいし、カバー90及びブラケット80の2部品にわたって設けられてもよい。
第2アンテナ200は、窓ガラス50の車室内側表面から車室内側にオフセットした位置に設けられる。すなわち、第2アンテナ200は、窓ガラス50上に形成される第1アンテナ100とは異なり、窓ガラス50よりも車室内側に位置するカバー90に設けられることで、窓ガラス50の車室内側表面上から離れている。ただし、他の実施形態では、第2アンテナ200の一部は、第1アンテナ100と同じ窓ガラス50の車室内側表面上に延在してもよい。ただし、この場合でも、第2アンテナ200の他の一部は、第1アンテナ100とは異なり、窓ガラス50の車室内側表面上から離れている。このように、第2アンテナ200は、窓ガラス50の車室内側表面から車室内側にオフセットした位置に少なくとも一部が延在すればよい。
図2に示す例では、第2アンテナ200は、カバー90の上部92に設けられるアンテナ導体200aと、カバー90の側面部94に設けられるアンテナ導体200bと、カバー90のフランジ部96(図4参照)に設けられるアンテナ導体200cを含む。なお、アンテナ導体200a、アンテナ導体200b、及びアンテナ導体200cは、連続したアンテナ素子を形成する。
図2に示す例では、第2アンテナ200は、アンテナ導体200bが2本存在する態様の特定の形態であるが、第2アンテナ200の形態は、これに限られない。例えば、第2アンテナ200は、より複雑なパターンで形成されてもよいし、より簡易なパターンで形成されてもよい。また、第2アンテナ200は、好ましくは、アンテナ導体200aのみからなる平面状の形態ではなく、アンテナ導体200bを有するような3次元の形態である。また、第2アンテナ200は、平面状の形態である場合は、好ましくは、窓ガラス50に対して角度をなす(すなわち平行でない)平面状の形態である。例えば、第2アンテナ200は、図3に示すような車両前方から到来する電波(垂直偏波)の受信感度が向上する。ここで、車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)に関しては、水平面(地平面)に対する第2アンテナ200の傾斜角が90°(鉛直)に近いほど、アンテナ利得の観点からはより好適である。具体的には、水平面(地平面)に対する第2アンテナ200の傾斜角は、好ましくは60°以上90°以下の範囲である。
第2アンテナ200は、例えばカバー90の上部92の表面に金属膜を形成することで(すなわちメタライズにより)形成されてもよい。あるいは、第2アンテナ200は、銅張積層板により形成され、カバー90に取り付けられてもよい。例えば、第2アンテナ200は、フレキシブルなフィルム状の誘電体シート(例えばフッ素系樹脂のシート)に形成され、カバー90に取り付けられてもよい。例えばフッ素系樹脂のシートは、フッ素系の低損失の接着層を含み、当該接着層を利用してカバー90に接着されてよい。この場合、接着層での損失の最小化を図ることができる。フッ素系樹脂は、高周波帯で低損失であるので、後述のように比較的高い周波数帯をカバーする第2アンテナ200用に好適である。あるいは、第2アンテナ200は、ガラスエポキシ基板や、ガラスクロス等で補強された樹脂製の誘電体基板のような基板により形成され、カバー90に取り付けられてもよい。あるいは、カバー90は、成形回路部品(MID:Molded Interconnect Device)として第2アンテナ200と一体的に形成されてもよい。なお、MIDの工法は任意であり、One−Shot法やTwo−Shot法が用いられてもよい。
第2アンテナ200は、第1アンテナ100がカバーする第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯での無線通信が可能である。第2の周波数帯は、比較的高い周波帯域であり、例えば、3GHz以上に位置することが好ましく、例えば3GHz以上6GHz以下の間に位置することが好ましい。例えば、第2アンテナ200は、例えばITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)(5.89GHz)用や、5G(3.6から6GHz帯)用、Wi−Fi(2.4GHz、5GHz)用であってよい。
ところで、第1アンテナ100のような、窓ガラス50の表面と略平行に延在するアンテナ(導体プリントからなる1層のアンテナ)は、窓ガラス50における比較的広い領域を利用して形成できるので、比較的低い周波数帯用のアンテナとして好適に機能できる。その反面、第1アンテナ100のような、窓ガラス50上のアンテナは、周波数によっては透過しにくいことがある。
この点、第2アンテナ200は、窓ガラス50を基板(誘電体)として形成されるものでないため、窓ガラス50よりも低損失の基板上に形成できる。例えば、第2アンテナ200は、上述のように、低損失のフッ素系樹脂のシートを利用して形成できる。従って、第2アンテナ200は、比較的高い周波数帯に対しても有効に機能できる。
また、窓ガラス50は、鉛直方向に対して傾斜しているので(図3参照)、第1アンテナ100のような、窓ガラス50の表面と略平行に延在するアンテナは、車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)に対して感度が弱まる傾向がある。すなわち、図3に示すように、水平方向に対する窓ガラス50の角度θ1が小さくなるほど、車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)に対して第1アンテナ100の受信感度が弱まる傾向がある。例えばITSにおける車車間通信や路車間通信には車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)が用いられており、車車間通信や路車間通信の送受信を効率よく行うためには、車両前方又は車両後方からの電波に対して高い受信感度を有することが好ましい。
この点、第2アンテナ200は、窓ガラス50の車室内側表面から車室内側にオフセットした位置に設けられるので、窓ガラス50の傾斜に大きく依存することなく、配置できる。従って、第2アンテナ200は、車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)に対しても高い受信感度を確保しやすくなる。
ここで、カバー90の上部92の車室内側表面が窓ガラス50の表面と略平行である場合、第2アンテナ200のアンテナ導体200aは、窓ガラス50の表面に略平行な面内に延在することになる。これは、第1アンテナ100と同様である。他方、カバー90の上部92の車室内側表面が窓ガラス50の表面と略平行である場合、カバー90の側面部94は、窓ガラス50の表面に対して0度よりも大きい角度をなす方向に延在することになる。従って、カバー90の側面部94上のアンテナ導体200bは、図3に示すように、窓ガラス50の表面に対して0度よりも大きい角度θ2をなす方向に延在することになる。なお、図3では、窓ガラス50の中心線L0とアンテナ導体200bの延在方向のラインL1とが示されている。
なお、一般的に、車両に窓ガラス50を取り付けた状態では、水平面(地平面)に対する窓ガラス50の傾斜角θ1は、10°〜90°程度である。この場合、角度θ2は、例えば10°〜90°が好ましい。
このようにして、カバー90の上部92の車室内側表面が窓ガラス50の表面と略平行である場合でも、第2アンテナ200は、カバー90の側面部94上のアンテナ導体200bを有することで、車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)に対しても高い受信感度を確保しやすくなる。
なお、カバー90の上部92の車室内側表面が窓ガラス50の表面に対して傾斜している場合(例えば図3の一点鎖線L4参照)は、アンテナ導体200aが窓ガラス50の表面に対して0度よりも大きい角度をなす方向に延在することになる。この場合は、第2アンテナ200は、車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)に対しても高い受信感度を確保しやすくなる。
第2アンテナ200が、窓ガラス50の表面に対して0度よりも大きい角度をなす方向に延在する部分(本実施形態では、アンテナ導体200b)を有する場合、当該部分は、水平面に対する傾斜角度が、90°(鉛直)に近いほど、アンテナ利得の観点からは好ましい。他方、90°は、意匠性やカバー90の形状に関する制約等に依存して実現できない場合があるので、第2アンテナ200は、一部分の水平面に対する傾斜角度が90度に可能な限り近くなるように構成されてよい。
なお、本実施形態では、第2アンテナ200は、カバー90の車室内側表面に設けられるが、他の実施形態では、カバー90の裏面側(すなわち内部空間側)の表面に設けられてもよい。この場合、カバー90の裏面側は、カバー90の車室内側表面とは異なり、意匠を形成しないので、形状自由度が高い。従って、カバー90の上部92の車室内側表面が窓ガラス50の表面と略平行である場合でも、カバー90の裏面側表面を、窓ガラス50の表面に対して0度よりも大きい角度をなす平面内に形成できる場合がある。この場合、第2アンテナ200におけるカバー90の裏面側表面に形成される部分によって、車両前方又は車両後方から到来する電波(垂直偏波)に対しても高い受信感度を確保しやすくなる。
また、本実施形態では、第2アンテナ200は、カバー90に設けられるが、同様の態様でブラケット80に設けられてもよい。例えば、第2アンテナ200は、ブラケット80の表面に金属膜を形成することで形成されてもよい。あるいは、第2アンテナ200は、フレキシブルなフィルム状の誘電体シート(例えばフッ素系樹脂のシート)に形成され、ブラケット80に取り付けられてもよい。あるいは、第2アンテナ200は、ガラスエポキシ基板のような基板により形成され、ブラケット80に取り付けられてもよい。あるいは、ブラケット80は、成形回路部品として第2アンテナ200と一体的に形成されてもよい。
また、本実施形態では、第2アンテナ200は、カバー90に設けられるが、カバー90とブラケット80との間の内部空間に配置されてもよい。例えば、第2アンテナ200は、銅張積層板により形成され、カバー90又はブラケット80に設けられる支持部材により支持されてもよい。なお、カバー90とブラケット80との間の内部空間には、レーダセンサ及び画像センサ等が配置されるので、第2アンテナ200は、内部空間以外に配置される方が、内部空間の利用効率の観点から有利である。
カップリング部300は、第1アンテナ100と第2アンテナ200とをカップリングする。カップリングとは、高周波信号が伝達可能な態様の結合であり、インダクタンス、静電容量、又はこれらの組み合わせによる結合であり、非接触な結合も含まれる。設計の自由度の観点で非接触であることが好ましい。ただし、変形例では、カップリング部300は、第1アンテナ100と第2アンテナ200とを直接的に接続する直接接続部(接続部の他の一例)で置換されてもよい。この場合、直接接続部は、第1アンテナ100と第2アンテナ200とを物理的に結合する。この場合、例えば、回路チップを設け、スイッチでオン/オフ(第3アンテナの機能をオン/オフ)させてもよい。このように、第1アンテナ100と第2アンテナ200とを接続する方法としては、カップリングで接続するためにカップリング部300を設ける方法と、直接に接続するために直接接続部を設ける方法がある。カップリング部と直接接続部とを併せて「接続部」とも称する。
図4に示す例では、第1アンテナ100及び第2アンテナ200は、給電部102とアンテナ導体200cとが窓ガラス50の面直方向で近接しかつ対向することで、カップリング部300を形成する。なお、窓ガラス50の面直方向に視たときの給電部102とカップリング部300との対向範囲(すなわち、カップリング部300の範囲)やその形状等は、必要なアンテナ特性(例えば図5参照)が実現されるように適宜調整されてよい。なお、上述のようにカップリング部300に代えて直接接続部を実現する変形例では、第1アンテナ100及び第2アンテナ200は、給電部102とアンテナ導体200cとが窓ガラス50の面直方向で当接することで(又は他の導体を介して接続することで)、直接接続部を形成してもよい。
なお、図4に示す例では、同軸ケーブル40は、内部導体(芯線)41が第1アンテナ100の給電部102に電気的に接続されている。この場合、同軸ケーブル40は、上述のように、外部導体(図示せず)が車両筐体70にアース接続されてもよいし、ブラケット80等に形成されてもよい導体パターン(例えば銅のベタパターン)にアース接続されてもよい。なお、図4に示す例では、同軸ケーブル40は、内部導体41が第1アンテナ100の給電部102に電気的に接続されているが、これに限らない。すなわち、同軸ケーブル40は、内部導体41が第2アンテナ200に電気的に接続されてもよい。この場合、例えば、内部導体41は、第2アンテナ200のアンテナ導体200cに電気的に接続されてよい。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の効果について説明する。
図5は、本実施形態の効果の説明図であり、横軸に周波数を取り、縦軸にS11を取り、第1アンテナ100、第2アンテナ200、及びカップリング部300により実現される車載アンテナが有するアンテナ特性の概略が示される。なお、図5に示す特性は、比較例との対比や効果の説明用であり、実際の特性を正確に表すものではない。図6は、比較例による同特性を示す図である。なお、S11は、低いほどアンテナ特性として良好であることを示し、ピークとなる周波数がアンテナとして良好に機能できる周波数となる。
比較例は、第1アンテナ100に対応するアンテナと、第2アンテナ200に対応するアンテナとが、カップリング部300のようなカップリングで結合されることなく、別々に設けられる構成である。この場合、それぞれのアンテナに対応して2つのピークが発生する(図6のP1及びP2参照)。
これに対して、本実施形態によれば、第1アンテナ100及び第2アンテナ200がカップリング部300を介して結合するので、図5に示すように、第1アンテナ100と、第2アンテナ200と、第1アンテナ100及び第2アンテナ200を組み合わせた第3アンテナのそれぞれに対応して、3つのピークが発生する(図5のP1からP3参照)。
すなわち、第1アンテナ100、第2アンテナ200、及びカップリング部300により実現される車載アンテナによれば、図5に示すように、同時に3つのアンテナとして機能することができる。具体的には、1GHz付近でのピークは、第1アンテナ100に起因したピークであり、4.5GHz付近でのピークは、第2アンテナ200に起因したピークであり、1.75GHz付近でのピークは、第3アンテナ(第1アンテナ100及び第2アンテナ200の組み合わせによるアンテナ)に起因したピークである。この結果、本実施形態によれば、第1アンテナ100及び第2アンテナ200を利用して、互いに分離した3つの周波数帯に対して機能する車載アンテナを実現できる。例えば図5に示す特性であれば、約1GHzを中心とした比較的低い第1の周波数帯と、約4.5GHzを中心とした比較的高い第2の周波数帯と、約1.75GHzを中心とした第3の周波数帯に対して、機能する車載アンテナを実現できる。
ところで、近年、車両における通信形態の多様化が顕著である。特に自動運転では、車載センサでは取得できないような情報を、車車間通信や路車間通信を介して取得する場合がある。例えば、先行車に追従させる際、先行車の目標加速度(目標駆動力)の情報が車車間通信を介して取得され、当該目標加速度の情報が自車の目標加速度を導出する際に利用される場合がある。また、信号機のない交差点を、交差する車線上の複数の車両を停車せずに通過させるために、車車間通信が利用される場合がある。
また、車両の“つながる化”のため、車両に、携帯電話の通信網を利用して通信できる通信モジュールを搭載し、センタサーバとの通信を介して実現する各種サービス等も充実しつつある。なお、セルラー帯として、上述のように、700MHz、800MHz、1.5GHz、1.7GHz、2GHz、2.6GHzが搭載されており、更に対応周波数が増加する予定がある。一方、セルラー帯域以外にも、GPS(1.5GHz)やWi−Fi(2.4GHz、5GHz)は、MIMO(Multi−Input Multi−Output)用として2系統必要となりえる。
このような通信形態の多様化に伴って、通信に利用される周波数帯の増加(及びそれに伴う通信に利用される周波数帯の分布の広帯域化)が顕著となりつつある。一般的に、複数種類の周波数帯をカバーするためには、その種類の数だけアンテナを別々に設ける必要がある。すなわち、同一又は周波数が近しい無線通信システム間は比較的容易に共用化ができる(例えば、セルラーサブアンテナの1.5GHz帯とGPSや、Wi−FiとBluetooth(登録商標)など)が、有意に異なる周波数間では共用化が困難である。
他方、窓ガラス50上のプリントアンテナの場合、見栄えの観点から制約があり、搭載自由度は高くなく、また、上述のように損失の関係から高周波帯への対応が困難である。また、窓ガラス50の近傍(例えばルームミラー周辺)に目を向けても、上述の自動運転化に伴って、ステレオカメラやレーダ等が搭載される可能性が高く、アンテナ用の搭載スペースを確保すること自体が難しくなっている。
このように、通信システムの増加や対応周波数の増加が予測される一方で、窓ガラス50上及びその近傍の搭載性の低さ(搭載スペースの不足)が、高周波帯を含む複数の周波数帯に対応できる車載アンテナの成立を困難としている。
この点、本実施形態によれば、上述のように、窓ガラス50上のプリントアンテナである第1アンテナ100と、凸部54bに設けられる部材(本実施形態ではカバー90)を利用した第2アンテナ200とを備えることで、新たな部材やスペースを必要とすることなく、2つのアンテナを実現できる。特に、第2アンテナ200は、第1アンテナ100とは異なり、比較的高い周波帯帯への対応が容易であるので、車載アンテナの高周波帯への対応が可能となる。
また、本実施形態によれば、上述のように、第1アンテナ100及び第2アンテナ200がカップリング部300を介して結合されるので、実質的に2つのアンテナ用の構成で3つのアンテナを実現できる。この結果、通信システムの増加や対応周波数の増加(及びそれに伴う広帯域化)にも対応しやすくなる。
このようにして、本実施形態によれば、窓ガラス50上及びその近傍のアンテナ構成に基づいて複数種類の周波数帯を効率的にカバーできる。
なお、図5に示す例では、特定の周波数帯をカバーする特性が示されているが、カバーする周波数帯は、必要な通信形態に応じて適宜定まる。ただし、上述のように、窓ガラス50上の第1アンテナ100は、高周波帯への対応が困難であることから、比較的低い周波数帯、例えば60MHz以上3GHz未満の間に属する周波数帯をカバーすることが望ましい。他方、第2アンテナ200は、比較的高い周波帯への対応が比較的容易であることから、比較的高い周波帯、例えば上述のように3GHz以上6GHz以下の間に属する周波数帯をカバーすることが望ましい。この場合、第1アンテナ100でカバーされる周波数帯の上限と第2アンテナ200でカバーされる周波数帯の下限との間の一部の周波数帯は、第1アンテナ100及び第2アンテナ200の組み合わせによる第3アンテナによりカバーされてよい。
以上、各実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施形態の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
1 車両用窓ガラス組立体
40 同軸ケーブル
41 内部導体
50 窓ガラス
50a 外周縁
50b 外周縁
50c 外周縁
50d 外周縁
54 遮蔽膜
54a 一定幅部
54b 凸部
70 車両筐体
70a 縁部
70b 縁部
70c 縁部
70d 縁部
80 ブラケット
82 底部
82a 開口
84 側面部
90 カバー
92 上部
94 側面部
96 フランジ部
100 第1アンテナ
102 給電部
104 アンテナ導体
200 第2アンテナ
200a アンテナ導体
200b アンテナ導体
200c アンテナ導体
300 カップリング部
40 同軸ケーブル
41 内部導体
50 窓ガラス
50a 外周縁
50b 外周縁
50c 外周縁
50d 外周縁
54 遮蔽膜
54a 一定幅部
54b 凸部
70 車両筐体
70a 縁部
70b 縁部
70c 縁部
70d 縁部
80 ブラケット
82 底部
82a 開口
84 側面部
90 カバー
92 上部
94 側面部
96 フランジ部
100 第1アンテナ
102 給電部
104 アンテナ導体
200 第2アンテナ
200a アンテナ導体
200b アンテナ導体
200c アンテナ導体
300 カップリング部
Claims (9)
- 窓ガラス上に形成され、第1の周波数帯での無線通信が可能な第1アンテナと、
前記窓ガラスの室内側表面よりも室内側に少なくとも一部が延在し、前記第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯での無線通信が可能な第2アンテナと、
前記第1アンテナと前記第2アンテナとをカップリング又は直接に接続する接続部とを含み、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記接続部を介して、前記第1の周波数帯及び前記第2の周波数帯のいずれとも異なる第3の周波数帯での無線通信が可能である第3アンテナを形成する、アンテナ。 - 前記第3の周波数帯は、前記第1の周波数帯よりも高く、前記第2の周波数帯よりも低い、請求項1に記載のアンテナ。
- 前記第1の周波数帯は、60MHz以上3GHz未満の間に位置し、前記第2の周波数帯は、3GHz以上6GHz以下の間に位置する、請求項1に記載のアンテナ。
- 前記第2アンテナは、前記窓ガラスの上部に取り付けられるブラケット、前記ブラケットをカバーするカバー、及び、前記ブラケットと前記カバーの間、のうちの少なくともいずれかに設けられる、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のアンテナ。
- 前記第2アンテナは、少なくとも一部が、前記窓ガラスの表面に対して0度よりも大きい角度をなす方向に延在する、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のアンテナ。
- 前記第2アンテナは、少なくとも一部が、前記窓ガラスの表面に対して60度以上90度以下の角度をなす方向に延在する、請求項5に記載のアンテナ。
- 窓ガラスと、
前記窓ガラス上に形成され、第1の周波数帯での無線通信が可能な第1アンテナと、
前記窓ガラスの室内側表面よりも室内側に少なくとも一部が延在し、前記第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯での無線通信が可能な第2アンテナと、
前記第1アンテナと前記第2アンテナとをカップリング又は直接に接続する接続部とを含み、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、前記接続部を介して、前記第1の周波数帯及び前記第2の周波数帯のいずれとも異なる第3の周波数帯での無線通信が可能である第3アンテナを形成する、窓ガラス組立体。 - 前記窓ガラスの上部に取り付けられるブラケットと、
前記ブラケットをカバー可能なカバーとを更に含み、
前記第2アンテナは、前記ブラケット、前記カバー、及び、前記ブラケットと前記カバーの間、のうちの少なくともいずれかに設けられる、請求項7に記載の窓ガラス組立体。 - 前記ブラケットと前記カバーの間に設けられるセンサを更に含む、請求項8に記載の窓ガラス組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018184077A JP2020053930A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | アンテナ及び窓ガラス組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018184077A JP2020053930A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | アンテナ及び窓ガラス組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020053930A true JP2020053930A (ja) | 2020-04-02 |
Family
ID=69997719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018184077A Pending JP2020053930A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | アンテナ及び窓ガラス組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020053930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112020005753T5 (de) | 2019-11-22 | 2022-09-08 | Denso Corporation | Kältekreislaufvorrichtung |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018184077A patent/JP2020053930A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112020005753T5 (de) | 2019-11-22 | 2022-09-08 | Denso Corporation | Kältekreislaufvorrichtung |
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