JP2020053896A - 画像形成システムおよび画像形成プログラム - Google Patents

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ゆき子 宮越
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Abstract

【課題】原画像に付与画像を付与する場合に、原画像と付与画像をそれぞれ形成する際の位置ずれを考慮しない場合に比べて、位置ずれを目立ちにくくすること。【解決手段】入力される原画像(21〜26)を囲む大きさの付与画像(31〜33)を生成する生成手段(C9)であって、原画像(21〜26)の形成時と付与画像(31〜33)の形成時とにおいて、媒体(S1)での原画像(21〜26)と付与画像(31〜33)との位置ずれ量に基づいて、位置ずれ量よりも大きな付与画像(31〜33)を生成する生成手段(C9)を備えたことを特徴とする画像形成システム(S)。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成システムおよび画像形成プログラムに関する。
複数の画像形成装置を使用して、1つの媒体に複数回画像を形成する技術に関して、下記の特許文献1、2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2011−137956号公報には、原本上の特定のオブジェクト(文字や図形)に対してクリアトナーの印刷が支持されている場合に、オブジェクト上にクリアトナーがずれないように印刷するために、印刷データからCMYK有色トナー(第1の印刷データ)の画像とクリアトナー(第2の印刷データ)の画像を作成し、第2の印刷データの位置(オフセット、変倍、太らせ処理を含む)を補正して、版ずれを抑制する技術が記載されている。
特許文献2としての特開2008−283574号公報には、画像データの高輝度領域を検出して、光沢色または蛍光色の特色画像データや、星形や十字型の画像に置き換えて印刷する技術が記載されている。
特開2011−137956号公報(「0042」〜「0062」) 特開2008−283574号公報(「0026」、「0047」〜「0049」、図19、図20)
本発明は、原画像に付与画像を付与する場合に、原画像と付与画像をそれぞれ形成する際の位置ずれを考慮しない場合に比べて、位置ずれを目立ちにくくすることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成システムは、
入力される原画像に基づいて前記原画像を囲む大きさの付与画像を生成する生成手段であって、前記原画像の形成時と前記付与画像の形成時とにおいて、媒体での原画像と前記付与画像との位置ずれ量に基づいて、前記位置ずれ量よりも大きな前記付与画像を生成する生成手段と、
前記原画像と前記付与画像とを媒体に形成する像形成手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
予め定められた装飾性を有する前記付与画像であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
非対称な形状の図形により構成された前記付与画像であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
前記原画像と前記付与画像とが重なる領域および前記位置ずれ量の範囲内では濃度が最高に設定された前記付与画像であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成システムにおいて、
前記原画像と前記付与画像とが重なる領域および前記位置ずれ量の範囲よりも外側では、濃度が場所によって変化する前記付与画像であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
前記原画像を構成する要素に応じて、それぞれ前記付与画像を生成する前記生成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
複数の付与画像の各画像領域において一方の画像領域が他方の画像領域に重複した場合に、前記複数の付与画像を合成した合成付与画像を生成する前記生成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
予め定められた複数の付与画像の中から利用者が選択した内容を入力可能な入力手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成システムにおいて、
付与画像の大きさを変更する入力が可能な前記入力手段
を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
予め定められた複数の色の中から利用者が選択した内容を入力可能な入力手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
画像が印刷される媒体の種類に基づいて、前記付与画像として使用する色と、前記原画像と前記付与画像との印刷順と、を設定する設定手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
前記設定手段で設定された印刷順を利用者に告知する告知手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
原画像を形成する第1の像形成手段を有する第1の画像形成装置と、
付与画像を形成する第2の像形成手段を有し、前記第1の画像形成装置から搬出された媒体に画像を形成可能な第2の画像形成装置と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項14に記載の発明の画像形成プログラムは、
コンピュータを、
入力される原画像に基づいて前記原画像を囲む大きさの付与画像を生成する生成手段であって、前記原画像の形成時と前記付与画像の形成時とにおいて、媒体での原画像と前記付与画像との位置ずれ量に基づいて、前記位置ずれ量よりも大きな前記付与画像を生成する生成手段、
として機能させることを備えたことを特徴とする。
請求項1,14に記載の発明によれば、原画像に付与画像を付与する場合に、原画像と付与画像をそれぞれ形成する際の位置ずれを考慮しない場合に比べて、位置ずれを目立ちにくくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、原画像に装飾性を付与することができる。
請求項3に記載の発明によれば、対称な図形に比べて、位置ずれを目立ちにくくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、原画像が重なる領域と位置ずれ量の領域で濃度を最高にしない場合に比べて、原画像の色味が部分的に異なることを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、濃度が場所によって変化しない場合に比べて、装飾性の高い付与画像を作成できる。
請求項6に記載の発明によれば、文字や図形のような構成要素のそれぞれに対して付与画像を生成できる。
請求項7に記載の発明によれば、近接する構成要素をまとめて覆う付与画像を生成することができる。
請求項8に記載の発明によれば、利用者が目的や好みに応じて付与画像を指定することができる。
請求項9に記載の発明によれば、利用者が目的や好みに応じて付与画像の大きさを変更することができる。
請求項10に記載の発明によれば、利用者が目的や好みに応じて付与画像の色を変更することができる。
請求項11に記載の発明によれば、利用者の指定に応じて適切な印刷順を自動的に設定できる。
請求項12に記載の発明によれば、利用者に適切な印刷順が告知されない場合に比べて、印刷間違いを防止できる。
請求項13に記載の発明によれば、原画像と付与画像の両方を形成可能な専用の画像形成装置を備える場合に比べて、画像形成装置の費用を削減できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成システムの全体説明図である。 図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図3は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。 図4は実施例1のクライアントパソコンの制御部が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。 図5は実施例1の表示画面の説明図であり、図5Aは装飾の設定の有無を指定する画面の説明図、図5Bは装飾画像の形状を設定する画面の説明図、図5Cは装飾画像の縁取り量を設定する画面の説明図、図5Dは装飾画像の色を設定する画面の説明図、図5Eは白引きの指定と視認方向を指定する画面の説明図、図5Fは印刷順を告知する画像の説明図である。 図6は実施例の装飾画像の一例の説明図であり、図6Aは星形の装飾画像の説明図、図6Bは丸形の装飾画像の説明図、図6Cは四角形の装飾画像の説明図、図6Dは雲形の装飾画像の説明図である。 図7は実施例1のオブジェクト領域の説明図であり、図7Aはカラー画像の一例の説明図、図7Bは図7Aカラー画像から生成された特色画像の一例の説明図、図7Cは図7Aのカラー画像と図7Bの特色画像が重ね合わされた印刷画像の説明図である。 図8は実施例1の付加画像の大きさの設定の説明図である。 図9は実施例1の付加画像の合成の説明図であり、図9Aは合成前の各付加画像の説明図であり、図9Bは合成後の付加画像の説明図である。 図10は実施例1の下引き画像の説明図である。 図11は実施例1の複合機が備えている機能を機能ブロック図で示した図である。 図12は本発明の実施例1の印刷制御処理のフローチャートである。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成システムの全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成システムSは、情報処理装置の一例としてのクライアントパソコンPCを有する。前記クライアントパソコンPCは、通信回線の一例としてのネットワークNを介して、画像形成装置の一例としての複合機Uに接続されている。実施例1の複合機Uは、複写、プリンタ、FAX、スキャナの機能を利用可能な公知の画像形成装置である。実施例1では、ネットワークNには、複数の複合機Ua,Ubが接続されている。
なお、実施例1のネットワークNは、いわゆる、インターネット回線により構成されている。また、実施例1のクライアントパソコンPCは、電子計算機の一例としてのコンピュータ装置により構成されている。
実施例1の前記クライアントパソコンPCは、装置本体の一例としてのコンピュータ本体H1を有する。前記コンピュータ本体H1には、表示手段の一例としてのディスプレイH2が接続されている。また、前記コンピュータ本体H1には、入力手段の一例としてのキーボードH3およびマウスH4が接続されている。前記コンピュータ本体H1は、図示しない記憶手段の一例としてのHDドライブ、すなわち、ハードディスクドライブや、記憶媒体の読取装置の一例としてのCDドライブ、すなわち、コンパクトディスクドライブ等を有する。
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2において、画像形成装置の一例としての複合機U(Ua,Ub)は、上部の原稿搬送装置U1と、下部の装置本体U2とを有する。
前記原稿搬送装置U1は、原稿給紙部TG1を有する。原稿給紙部TG1には、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される。原稿給紙部TG1の下方には、原稿排紙部TG2が配置されている。原稿排紙部TG2は、原稿給紙部TG1から給紙されて、原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過した原稿Giが排出される。
前記装置本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。操作部UIには、表示部の一例としてのディスプレイUIaと、入力部の一例としての入力ボタンUIbとを有する。なお、実施例1のディスプレイUIaは、いわゆるタッチパネルにより構成されており、利用者が指で触れることで入力することも可能に構成されている。すなわち、ディスプレイUIaは、入力部の機能も有する。
前記原稿搬送装置U1で原稿読取り面PG上を搬送される原稿または手動で原稿読取り面PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤:R、緑:G、青:Bの電気信号に変換される。
第1の複合機Uaでは、情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号や、クライアントパソコンPCから送信された印刷情報を黒:K、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:Cの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の画像情報として書込回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒:Kのみの画像情報が書込回路DLに入力される。
なお、実施例1では、第1の複合機Uaは、第1の現像剤の一例としての有色のY,M,C,Kの4色の現像剤を使用して画像形成を行うように構成されている。また、第2の複合機Ubでは、Y,M,C,Kの現像剤の色が透過可能な第2の現像剤の一例としての透明現像剤(いわゆるクリアトナー)と、Y,M,C,Kの現像剤の色を遮光可能な第3の現像剤の一例としての金、銀、白の4つの現像剤を使用して画像形成を行うように構成されている。
以下の説明において、第1の複合機Uaと第2の複合機Ubは、使用される現像剤が異なるだけで、構成自体は同様であるため、第1の複合機Uaについて説明を行い、第2の複合機Ubについては詳細な説明は省略する。
前記書込回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置された潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに出力する。なお、実施例1では、LEDヘッドLHy〜LHkは、発光素子の一例としてのLEDが画像の幅方向に沿って線状に配列されたLEDアレイにより構成されている。LEDヘッドLHy〜LHkは、入力された信号に応じて、LEDが発光する。したがって、LEDヘッドLHy〜LHkは、入力された信号に応じた書込光を出力する。
図3は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
図2、図3において、各LEDヘッドLHy〜LHkの上方には、像保持手段の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkが配置されている。
各感光体PRy,PRm,PRc,PRkの回転方向に対して、LEDヘッドLHy〜LHkの上流側には、帯電手段の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkが、感光体PRy〜PRkに接触して配置されている。感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、LEDヘッドLHy〜LHkの下流側には、現像手段の一例としての現像装置Gy,Gm,Gc,Gkが配置されている。感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、現像装置Gy〜Gkの下流側には、1次転写手段の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kが配置されている。感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、1次転写ロールT1y〜T1kの下流側には、像保持手段の清掃手段の一例としての感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkが配置されている。
前記Y色の感光体PRy、帯電ロールCRy、LEDヘッドLHy、現像装置Gy、1次転写ロールT1y、感光体クリーナCLyにより、可視像の一例としてのトナー像を形成する実施例1のY色の第1の像形成手段の一例としてのY色の作像部Uyが構成されている。同様に、各感光体PRm,PRc,PRk、帯電ロールCRm,CRc,CRk、LEDヘッドLHm,LHc,LHk、現像装置Gm,Gc,Gk、1次転写ロールT1m,T1c,T1k、感光体クリーナCLm,CLc,CLkにより、前記M,C,K色の作像部Um,Uc,Ukが構成されている。なお、第2の複合機Ubにも、第2の像形成手段の一例として金(G)、銀(S)、白(W)に対応する作像部Ug,Us,Uwが設けられている。前記Y,M,C、K,金、銀、白の作像部Uy〜Uk,Ug〜Uw,により、実施例1の像形成手段が構成されている。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、中間転写手段の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。ベルトモジュールBMは、像保持手段の一例であって、中間転写手段の一例として、無端帯状の中間転写ベルトBを有する。中間転写ベルトBは、駆動手段の一例としてのベルト駆動ロールRdと、張架部材の一例としてのテンションロールRtと、片寄りを補正する部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としてのアイドラロールRfと、2次転写領域の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、により回転可能に支持されている。
前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに対向する位置には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。実施例1では、バックアップロールT2aは接地され、2次転写ロールT2bには電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより、2次転写手段の一例としての実施例1の2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとが接触する領域により2次転写領域Q4が形成される。
中間転写ベルトBの回転方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、中間転写体の清掃器の一例として、ベルトクリーナCLbが配置されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、実施例1の転写装置(転写手段)T1+T2+Bが構成されている。また、作像部Uy〜Ukおよび転写装置T1+T2+Bとにより、実施例1の画像の記録部Uy〜Uk+T1+T2+Bが構成されている。
ベルトモジュールBMの上方には、現像剤の収容容器の一例としてのトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkが着脱可能に装着されている。
図2において、作像部Uy〜Ukの下方には、案内部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが3段設けられている。各ガイドレールGRには、給紙手段の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3には、媒体の一例としての記録シートS1が収容される。
給紙トレイTR1〜TR3の左上方には、取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。記録シートS1の搬送方向に対して、ピックアップロールRpの下流側には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。記録シートS1の搬送方向に対して、捌きロールRsの下流側には、媒体の搬送路の一例として、上方に延びる給紙路SHが形成されている。給紙路SHには、搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaが配置されている。
給紙路SHには、2次転写領域Q4の上流側に、搬送時期の調節部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
記録シートS1の搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、定着手段の一例としての定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱用の定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧用の定着部材の一例としての加圧ロールFpと、を有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域により定着領域Q5が構成されている。
定着装置Fの上方には、搬送路の一例としての排紙路SH3が配置されている。排紙路SH3は、媒体の排出部の一例として、装置本体U2の上面に形成された排紙トレイTRhに向けて延びる。排紙路SH3の下流端の排出口SH3aには、媒体の搬送部材の一例としての排紙ロールRhが配置されている。
(複合機の機能の説明)
前記構成を備えた実施例1の複合機Uでは、固体撮像素子CCDで読み取られた画像情報やクライアントパソコンPCから送信された印刷情報は、Y,M,C,Kの画像情報に変換される。変換された画像情報に応じて、LEDヘッドLHy〜LHkが制御されて書込光が出力される。
各感光体PRy〜PRkは、画像形成が開始されると回転駆動する。帯電ロールCRy〜CRkには、電源回路Eから帯電電圧が印加される。したがって、感光体PRy〜PRkの表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。帯電された感光体PRy〜PRkは、書込位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、LEDヘッドLHy〜LHkからの書込光により、表面に静電潜像が形成される。感光体PRy〜PRkの静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像ロールR0y,R0m,R0c,R0kにより可視像の一例としてのトナー像に現像される。現像装置Gy〜Gkにおいて現像剤が消費されると、消費量に応じて、トナーカートリッジKy〜Kkから現像剤が補給される。
現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールT1y〜T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。したがって、各感光体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトBに転写される。なお、多色のトナー像の場合、上流側の1次転写領域で中間転写ベルトBに転写されたトナー像に重ねて、下流側のトナー像が転写される。
1次転写後の感光体PRy〜PRkの残留物、付着物は、感光体クリーナCLy〜CLkにより清掃される。清掃された感光体PRy〜PRk表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより再帯電される。
1次転写領域Q3y〜Q3kで1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトB上に転写された単色または多色のトナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
画像が記録される記録シートS1は、使用される給紙トレイTR1〜TR3のピックアップロールRpにより、取り出される。ピックアップロールRpで取り出された記録シートS1は、複数枚の記録シートS1が重ねて取り出された場合、捌きロールRsにより1枚ずつに分離される。捌きロールRsで分離された記録シートS1は、搬送ロールRaにより給紙路SHを搬送される。給紙路SHを搬送された記録シートS1は、レジロールRrに送られる。
レジロールRrは、中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期を合わせて、記録シートS1を2次転写領域Q4に搬送する。2次転写ロールT2bには、電源回路Eによりトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。したがって、中間転写ベルトB上のトナー像は、中間転写ベルトBから記録シートS1に転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
前記トナー像が2次転写された記録シートS1は、定着領域Q5を通過する際に加熱定着される。
画像が定着された記録シートS1は、排紙路SH3を搬送される。排紙路SH3を搬送された記録シートS1は、排紙ロールRhにより排紙トレイTRhに排出される。
(実施例1の制御部の説明)
図4は実施例1のクライアントパソコンの制御部が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図4において、前記クライアントパソコンPCのコンピュータ本体H1は、I/O、すなわち、入出力インターフェースを有する。前記入出力インターフェースは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う。また、前記コンピュータ本体H1は、ROM、すなわち、Read Only Memory:リードオンリーメモリを有する。前記リードオンリーメモリには、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶される。また、前記コンピュータ本体H1は、RAM、すなわち、Random Access Memory:ランダムアクセスメモリを有する。前記ランダムアクセスメモリは、必要なデータを一時的に記憶する。また、前記コンピュータ本体H1は、CPU、すなわち、Central Processing Unit:中央演算処理装置を有する。前記中央演算処理装置は、ハードディスク等に記憶されたプログラムに応じた処理を行う。また、前記コンピュータ本体H1は、クロック発振器等も有する。
前記クライアントパソコンPCは、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記クライアントパソコンPCのハードディスクには、基本ソフトウェアとしてのオペレーティングシステムOSが記憶されている。前記オペレーティングシステムOSは、コンピュータ装置の基本動作を制御する。
また、前記クライアントパソコンPCのハードディスクには、アプリケーションソフトウェアの一例としての印刷制御プログラムAP1が記憶されている。前記印刷制御プログラムAP1は、利用者の入力に応じて、印刷設定に応じて各複合機Ua,Ubに印刷情報や制御信号を送信して印刷を制御する。
なお、クライアントパソコンPCのハードディスクには、図示しない文書作成用ソフトウェアとしてのワープロソフトウェアや、電子メール送受信用ソフトウェア等のアプリケーションプログラム等が記憶されている。
以下、従来公知のオペレーティングシステムOSや図示しないアプリケーションプログラムを除く、印刷制御プログラムAP1の各機能(制御手段)を説明する。
(印刷制御プログラムAP1)
画像形成プログラムの一例としての印刷制御プログラムAP1は、次の機能C1〜C9を有する。
図5は実施例1の表示画面の説明図であり、図5Aは装飾の設定の有無を指定する画面の説明図、図5Bは装飾画像の形状を設定する画面の説明図、図5Cは装飾画像の縁取り量を設定する画面の説明図、図5Dは装飾画像の色を設定する画面の説明図、図5Eは白引きの指定と視認方向を指定する画面の説明図、図5Fは印刷順を告知する画像の説明図である。
装飾設定画像の表示手段C1は、クライアントパソコンPC上で、付加画像の一例としての装飾画像を付与するか否かの指定を行うためのする画像をディスプレイH2に表示させる。図5Aにおいて、実施例1の装飾設定画像の表示手段C1は、文書や画像等を印刷する際に、画像形成条件を指定する入力(印刷設定の入力)がされた場合に、装飾画像の有無を指定する装飾有無指定画像11が表示される。装飾有無指定画像11には、装飾の有無を指定するボタン11aと、図形の形状の設定を行うためのボタン11bと、縁取り量の設定を行うためのボタン11cと、装飾画像の色を設定するボタン11dと、白引きの有無の設定を行うためのボタン11eと、を有する。
図6は実施例の装飾画像の一例の説明図であり、図6Aは星形の装飾画像の説明図、図6Bは丸形の装飾画像の説明図、図6Cは四角形の装飾画像の説明図、図6Dは雲形の装飾画像の説明図である。なお装飾画像とは、原画像に付与されることにより、原画像を目立たせたり、強調させたりするようなものを含む。
図形の形状の設定を行うボタン11bの入力がされると、図5Bに示す図形指定画像12が表示される。図形指定画像12には、縁取りを指定する縁取りボタン12fと、Y,M,C,Kの画像(以下、カラー画像)に応じて付与するS,G,Wの画像(以下、特色画像)図形を自動的に選択する処理を指定する図形自動ボタン12aと、カラー画像20の周りを囲む星形の図形30a(図6A参照)を指定する星形指定ボタン12bと、カラー画像20の周りを囲む丸型の図形30b(図6B参照)を指定する丸形指定ボタン12cと、カラー画像20の周りを囲む四角形30c(図6C参照)の図形を指定する四角形指定ボタン12dと、カラー画像20の周りを囲む雲形30d(図6D参照)の図形を指定する雲形指定ボタン12eと、を有する。
縁取り量の設定を行うためのボタン11cの入力がされると、図5Cに示す縁取り量指定画像13が表示される。縁取り量指定画像13は、縁取り量を上下させる入力を行う縁取り調整ボタン13aを有する。
装飾画像の色を設定するボタン11dが入力されると、図5Dに示す色指定画像14が表示される。実施例1の色指定画像14は、金、銀、白の各色のいずれかを指定する各ボタン14a〜14cを有する。
白引きの有無の設定を行うためのボタン11eが入力されると、図5Eに示す白引き指定画像16が表示される。実施例1の白引き指定画像16は、白引き、すなわち、カラー画像の下地層として白の画像の層を形成するか否かを指定するボタン16aと、OHPや樹脂フィルム等の透明な媒体を使用する場合に媒体に形成される画像を視認する方向を指定するボタン16bとを有する。
装飾設定の記憶手段C2は、装飾有無指定画像11〜白引き指定画像16で指定された装飾の各種設定を記憶する。
レジずれ量の記憶手段C3は、第1の複合機Uaと第2の複合機Ubとの間における、画像の位置ずれ量:レジずれ量を記憶する。すなわち、第1の複合機Uaで印刷された記録シートS1を第2の複合機Ubにセットして印刷した場合に、第1の複合機で印刷された画像と、第2の複合機で印刷された画像との位置ずれ量が、レジずれ量として記憶される。実施例1では、レジずれ量は、複合機Ua,Ubの設置時に、サービスエンジニア等の作業者が計測して、キーボードH3等の入力手段から入力されたものが記憶されている。なお、画像を印刷する際に、利用者の一例としてのユーザーが入力、変更可能にすることも可能である。
媒体情報の記憶手段C4は、印刷に使用する記録シートS1の種類を記憶する。すなわち、普通紙や色紙、OHPシート等の記録シートS1の種類を記憶する。
装飾設定の判別手段C5は、文書作成ソフトや画像編集ソフト等から印刷を開始する入力がされた場合に、装飾設定がされているか否かを判別する。実施例1の装飾設定の判別手段C5は、装飾の有無を指定するボタン11aにおいて装飾なしの場合は装飾がなしと判別し、装飾ありの場合は、装飾ありと判別して、図形指定や縁取り量等の各設定を読み込む。
図7は実施例1のオブジェクト領域の説明図であり、図7Aはカラー画像の一例の説明図、図7Bは図7Aカラー画像から生成された特色画像の一例の説明図、図7Cは図7Aのカラー画像と図7Bの特色画像が重ね合わされた印刷画像の説明図である。
オブジェクト領域の判別手段C6は、カラー画像において印刷される文字や図形等の画像の構成要素:オブジェクトを検出して、オブジェクトの領域を判別する。図7Aにおいて、一例として、星形の図形21と、文字22、数字23、線24、四角形の枠26を有するカラー画像において、各オブジェクト21〜26の領域A1〜A5を検出する。領域A1〜A5は各オブジェクトの外形を囲む領域を検出する。なお、図7では、一例として、文字22や数字23は、1つずつではなく文字の塊を1つの領域A2として検出し、図7Aでは文字22の塊が数字23の塊と近接しているため、文字22と数字23は一塊のオブジェクトとして検出している。なお、これに限定されず、文字22や数字23は1つずつをオブジェクト領域として検出してもよいし、文字22の塊と数字23の塊とを別のオブジェクト領域として検出してもよい。
印刷順の設定手段C7は、媒体の種類と、白引き指定画像16での視認方向の指定とに基づいて、印刷順、すなわち、第1の複合機Ua、第2の複合機Ubの順に印刷を行うのか、第2の複合機Ub、第1の複合機Uaの順に印刷を行うのかを設定する。実施例1では、媒体の種類が、OHP等の透明の媒体の場合で且つ視認方向が印刷面の反対側(裏側)の場合に、第1の複合機Uaから印刷を行い、その他の場合は、第2の複合機Ubから印刷を行うように印刷順を設定する。
告知手段の一例としての印刷順の表示手段C8は、印刷順の設定手段C7で設定された印刷順を告知する画像17(図5F参照)をディスプレイH2に表示する。
付加画像の作成手段C9は、大きさの設定手段C9Aと、画像合成手段C9Bと、白引き領域の補正手段C9Cとを有し、付加画像の一例としての装飾画像を作成する。図7Bにおいて、実施例1の付加画像の作成手段C9は、オブジェクト領域A1〜A5と、レジずれ量に基づいて、オブジェクト領域A1〜A5の大きさよりも、少なくともレジずれ量分大きい大きさの装飾画像31〜33を生成する。また、付加画像の作成手段C9は、装飾設定の記憶手段C2に記憶された色等の各種の指定にも基づいて装飾画像31〜33を生成する。なお、実施例1では、図形指定画像で自動が設定された場合には、文字22や数字23に対しては丸形、図形21,24,26については原画像に最も近い形状の図形を選択するように装飾画像を生成する。
図8は実施例1の付加画像の大きさの設定の説明図である。
大きさの設定手段C9Aは、オブジェクト領域A1〜A5の大きさと、レジずれ量とに基づいて、装飾画像31〜33の大きさを設定する。図8において、実施例1では、一例として、オブジェクト領域A0の外端から、レジずれ量L0分大きな領域B0を演算する。そして、領域B0を基準として、縁取りの指定がされている場合には縁取り量に応じた領域C0を装飾画像31〜33の大きさに設定する。また、装飾画像の形状(星形、丸形等)の指定がある場合には、各形状に対して予め定められた大きさの領域C0を装飾画像31〜33の大きさに設定する。
図9は実施例1の付加画像の合成の説明図であり、図9Aは合成前の各付加画像の説明図であり、図9Bは合成後の付加画像の説明図である。
画像合成手段C9Bは、複数の装飾画像の各画像領域C0において一方の画像領域C0が他方の画像領域C0に重複した場合に、合成付与画像の一例としての装飾画像を合成した1つの装飾画像32を生成する。図9において、一例として、文字22および数字23に基づく楕円状の装飾画像32aと、線24に基づく四角形上の装飾画像32bが生成された場合に、各画像領域C0a、C0bの一部C0cが重複する。したがって、実施例1では、2つの装飾画像32a,32bを合成して、1つの装飾画像32を生成する。
図10は実施例1の下引き画像の説明図である。
白引き領域の補正手段C9Cは、白引き領域の指定がある場合に、白引き領域としての装飾画像33の補正を行う。図10において、一例として、原画像であるカラー画像21〜25の領域A1〜A5に対して、下引き領域としての濃度が100%の白の装飾画像の大きさを、領域A1〜A5に対してレジずれ量分大きな領域を下引き領域の大きさB0′として補正する。そして、下引き画像33の大きさB0′よりも外側の領域の濃度は、丸形や雲形等の装飾画像33として予め設定された濃度の画像が形成される。したがって、カラー画像の領域A1〜A5の下地部分と、その外側のレジずれ量の領域B0′の部分は、濃度が100%に設定されるが、領域B0′の外側の領域は、グラデーション等により濃度が場所によって変化する画像とすることが可能である。
(画像形成装置の制御部の説明)
図11は実施例1の複合機が備えている機能を機能ブロック図で示した図である。
なお、以下は、第1の複合機Uaの制御部Cについて説明し、第2の複合機Ubについては同様であるため、詳細な説明は省略する。
実施例1の第1の複合機Uaの制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
制御部Cは、操作部UIや図示しない各種センサ等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、ディスプレイUIaや入力ボタンUIb等を備えている。なお、実施例1の入力ボタンUIbは、画像形成動作を開始するためのスタートキーや、テンキー、矢印キー等を有する。
(制御部Cの機能)
制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能C101〜C102を有する。
印刷情報の受信手段C101は、クライアントパソコンPCから送信された印刷情報を受信する。
画像形成の制御手段C102は、原稿搬送装置U1の読取りや、装置本体U2の各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して画像形成動作であるジョブを実行する。
(実施例1の印刷制御処理のフローチャートの説明)
図12は本発明の実施例1の印刷制御処理のフローチャートである。
図12のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、クライアントパソコンPCの印刷制御プログラムに従って行われる。また、この処理は前記制御部の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
なお、画像形成条件を指定する画像を表示する処理や、各複合機Ua,UbのディスプレイUIaに画像を表示する処理は、簡単なため図示及び詳細な説明は省略する。
図12に示すフローチャートは印刷制御プログラムAP1が起動された場合に開始される。
図12のST1において、印刷開始の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、装飾のユーザー指定があるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST3に進み、イエス(Y)の場合はST4に進む。
ST3において、装飾画像31〜33を生成しないカラー画像(原画像)21〜26だけの画像形成を実行する。すなわち、第1の複合機Uaにのみ印刷データを送信して、カラー画像を印刷させる。そして、ST1に戻る。
ST4において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST5に進む。
(1)レジずれ量を取得する
(2)装飾画像31〜33の色や縁取り量、形状等のユーザー指定データを取得する。
(3)媒体の種類のデータを取得する。
ST5において、カラー画像21〜26のオブジェクト領域A1〜A5を検出する。そして、ST6に進む。
ST6において、媒体の種類に応じて印刷順を判別して、表示する。そして、ST7に進む。
ST7において、オブジェクト領域A1〜A5と、レジずれ量、ユーザー指定に応じて、装飾画像(付加画像)31〜33を作成する。そして、ST8に進む。
ST8において、重複する装飾画像32a,32bを合成する。そして、ST9に進む。
ST9において、白引き領域の大きさB0′と濃度をレジずれ量に応じて補正する。そして、ST10に進む。
ST10において、カラー画像21〜26のデータを第1の複合機Uaに送信すると共に、作成された装飾画像31〜33のデータを第2の複合機Ubに送信する。そして、ST1に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成システムSでは、利用者が画像形成条件として、装飾の有無や装飾の内容が指定可能である。そして、指定された装飾の内容に応じて、装飾画像31〜33が作成される。したがって、利用者が画像編集ソフト等で装飾画像を作成しなくても、原画像(カラー画像)に応じた装飾画像31〜33が自動的に作成される。したがって、装飾性の高い画像を容易に得ることが可能である。
また、実施例1では、装飾画像31〜33は、カラー画像21〜26に対して、レジずれ量以上大きい領域B0,B0′が形成される。仮に、カラー画像21〜26に対して、レジずれ量を考慮せずに装飾画像31〜33を形成した場合に、第1の複合機Uaと第2の複合機Ubとの間のレジずれで、カラー画像21〜26の片側によったり、カラー画像21〜26の片側に装飾画像が存在しなかったりする場合がある。このようにして形成された印刷物は、位置ずれが目立ちやすく、印刷物として不良となる恐れが高い。これに対して、実施例1では、レジずれ量以上の領域B0,B0′を基準として装飾画像31〜33が生成されており、レジずれ量を考慮しない場合に比べて、位置ずれが目立ちにくい。
また、実施例1では、利用者の指定に応じて、星形30aや丸形30b、四角形30c、雲形30d等の任意の装飾画像を形成可能である。幅方向の中央を中心として線対称な星形30aや丸形30b、四角形30cでは、カラー画像21〜26に対して装飾画像31〜33がレジずれでずれると、対称の形状であるため、左右の幅が異なり、レジずれが目立ちやすい。一方で、非対称な雲形30dでは、レジずれがあっても目立ちにくい。したがって、非対称の装飾画像30dを形成した場合には、対称の装飾画像を形成した場合に比べて、さらにレジずれ(位置ずれ)が目立ちにくくなる。
さらに、実施例1では、白引き領域の場合には、レジずれ量分の領域B0′の濃度が最高の濃度である100%、いわゆる白ベタに設定される。仮に、カラー画像21〜26の下地の領域のみが100%濃度で、レジずれ量分の領域B0′の濃度が低濃度の場合、レジずれで低濃度の部分にカラー画像21〜26が差し掛かると、100%濃度が下地の部分と、低濃度が下地の部分とで、記録シートS1の地色との関係で、カラー画像21〜26の色味に違いが発生する問題がある。これに対して、実施例1では、レジずれ量分の領域B0′が最高濃度に設定されており、レジずれがあっても、カラー画像21〜26の色味への悪影響が低減される。また、レジずれ量分の領域B0′よりも外側では、濃度変化が可能であり、装飾画像31〜33の画像の自由度は確保され、装飾性の高い装飾画像31〜33を生成可能である。
また、実施例1では、装飾画像31〜33の生成を「自動」に指定した場合には、原画像21〜26に応じて、それぞれ装飾画像31〜33が自動的に生成される。よって、利用者が装飾画像31〜33の選択に迷っても、自動で原画像21〜26に適した装飾画像31〜33が自動的に生成される。
さらに、実施例1では、装飾画像32a,32bが重なる場合には、1つの装飾画像32に合成される。したがって、近接する文字22や数字23、線24等に対して個別に装飾画像が付与されるのではなく、文字22等の塊をまとめて覆う装飾を行うことが可能である。また、2つの画像を生成して印刷する場合、境界の部分に隙間が発生したり、色味に違いがでて装飾性が低下し、隙間等が目立ちやすいが、1つの画像に合成して印刷すると、隙間等が発生しにくく、装飾性の低下を回避可能である。
さらに、実施例1では、装飾有無指定画像11等で、利用者が装飾の内容を指定することが可能である。したがって、利用者の好みに応じた装飾画像31〜33を生成可能である。また、実施例1では、縁取り量を変更することで、実質的に装飾画像31〜33の大きさを変更可能である。したがって、利用者の好みや目的に応じて装飾画像31〜33の大きさも変更可能である。さらに、装飾画像の色も利用者が指定することが可能である。
また、実施例1では、媒体の種類や視認方向の指定に応じて、印刷順が判別され、表示される。したがって、カラー画像21〜26と下地の画像(装飾画像31〜33)とが視認方向に対して適切な順に積層されるように、印刷順が自動的に設定され、表示される。したがって、利用者が、自分で印刷順を考えなくても、自動的に適切な印刷順が表示される。よって、印刷順を間違えて不適切な画像が印刷されることが防止される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、各画面や画像は、例示したものに限定されず、設計や仕様等に応じて、任意の画像に変更可能である。
(H02)前記実施例において、画像形成装置の一例として、複数の機能を有する複合機を例示したが、これに限定されない。例えば、複写機やプリンタ、FAX等の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、装飾画像の条件として、形状や縁取り量、色、白引き、視認方向を例示したが、これに限定されない。いずれかの設定ができないようにすることも可能であるし、他にも条件を追加することも可能である。また、使用する現像剤として、金、銀、白を例示したが、これに限定されない。例えば、透明なトナーや、オレンジ、グリーン、バイオレット等の有色の現像剤を使用したり、企業が自社のイメージカラーとして設定した色(いわゆるコーポレートカラー)の現像剤を使用したり、偽造防止用の赤外線を吸収する現像剤(可視光は透過性の現像剤)を使用することも可能である。したがって、使用する現像剤に応じて条件を追加、変更することも可能である。他にも、実施例で例示していない使用法として、透明トナーを下地として使用して画像の縁取りのような効果を出させることも可能である。
(H04)前記実施例において、2台の複合機Ua,Ubを使用する構成を例示したがこれに限定されない。3台以上の複合機を使用する構成とすることも可能である。また、クライアントパソコンPCで画像形成システムSの制御を行う構成を例示したがこれに限定されない。例えば、クライアントパソコンPCと複合機Ua,Ubとの間にプリントサーバを設置してプリントサーバが装飾画像31〜33の生成や複合機Ua,Ubの印刷順や印刷情報の送受信等を制御する構成とすることも可能である。他にも、装飾画像の条件の指定をクライアントパソコンPCで行わず、複合機Ua,Ubの操作部UI(入力手段)で入力する構成とすることも可能である。また、広く普及している4色の画像形成が可能な2台の複合機Ua,Ubを使用することが費用面で望ましいが、1台の複合機の筐体の中に8色分(5色以上)の作像部を内蔵した専用の構成とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、複数台の複合機Ua,Ubの間を、利用者が手動で記録シートS1を移動させる構成を例示したが、これに限定されない。複合機Ua,Ubの間を用紙搬送装置で連結して、一方の複合機で印刷後の用紙を他方の複合機に搬送する構成とすることも可能である。
21〜26…原画像、
21,22,23,24,26…原画像を構成する要素、
31〜33…付与画像、
A1〜A5…原画像が重なる領域、
C0a,C0b…複数の付与画像の各画像領域、
C7…設定手段、
C8…告知手段、
C9…生成手段、
H3,H4…入力手段、
S…画像形成システム、
S1…媒体、
Ua…第1の画像形成装置、
Ub…第2の画像形成装置、
Uy〜Uk…像形成手段。

Claims (14)

  1. 入力される原画像に基づいて前記原画像を囲む大きさの付与画像を生成する生成手段であって、前記原画像の形成時と前記付与画像の形成時とにおいて、媒体での原画像と前記付与画像との位置ずれ量に基づいて、前記位置ずれ量よりも大きな前記付与画像を生成する生成手段と、
    前記原画像と前記付与画像とを媒体に形成する像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 予め定められた装飾性を有する前記付与画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 非対称な形状の図形により構成された前記付与画像であることをことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記原画像と前記付与画像とが重なる領域および前記位置ずれ量の範囲内では濃度が最高に設定された前記付与画像であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 前記原画像と前記付与画像とが重なる領域および前記位置ずれ量の範囲よりも外側では、濃度が場所によって変化する前記付与画像であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記原画像を構成する要素に応じて、それぞれ前記付与画像を生成する前記生成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成システム。
  7. 複数の付与画像の各画像領域において一方の画像領域が他方の画像領域に重複した場合に、前記複数の付与画像を合成した合成付与画像を生成する前記生成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 予め定められた複数の付与画像の中から利用者が選択した内容を入力可能な入力手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成システム。
  9. 付与画像の大きさを変更する入力が可能な前記入力手段
    を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 予め定められた複数の色の中から利用者が選択した内容を入力可能な入力手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成システム。
  11. 画像が印刷される媒体の種類に基づいて、前記付与画像として使用する色と、前記原画像と前記付与画像との印刷順と、を設定する設定手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成システム。
  12. 前記設定手段で設定された印刷順を利用者に告知する告知手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成システム。
  13. 原画像を形成する第1の像形成手段を有する第1の画像形成装置と、
    付与画像を形成する第2の像形成手段を有し、前記第1の画像形成装置から搬出された媒体に画像を形成可能な第2の画像形成装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成システム。
  14. コンピュータを、
    入力される原画像に基づいて前記原画像を囲む大きさの付与画像を生成する生成手段であって、前記原画像の形成時と前記付与画像の形成時とにおいて、媒体での原画像と前記付与画像との位置ずれ量に基づいて、前記位置ずれ量よりも大きな前記付与画像を生成する生成手段、
    として機能させることを備えたことを特徴とする画像形成プログラム。
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