JP2020053276A - 電気ケーブルの接続構造 - Google Patents

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剛志 神田
Tsuyoshi Kanda
剛志 神田
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Abstract

【課題】簡単な構造で誤配線を防止することができる電気ケーブルの接続構造を提供する。【解決手段】この電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブル4に、端部に接続された端子4aと、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体20とを有するコネクタ19が設けられる。筐体8の端子台9の各端子に電気ケーブル4の端子4aが接続され、コネクタ本体20が電気ケーブル4を覆う筒状部分20aとこの筒状部分20aの円周方向の一部から外径側に突出しボルト取付孔20baを有するフランジ20bを有する。筐体8の壁部14に設けられたケーブル挿通孔15に筒状部分20aが挿通され、フランジ20bがボルト22により壁部14に固定される。複数本の電気ケーブル4の各コネクタ19におけるフランジ20bの電気ケーブル回りの突出角度が互いに異なる。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、電気自動車等におけるインバータとバッテリ間、またはインバータとモータ間に接続される電気ケーブルの接続構造に関する。
電気自動車(Electric Vehicle:略称EV)、ハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicle:略称HEV)におけるインバータとバッテリ間、またはインバータとモータ間では、大電流が通電可能なシールドした電気ケーブルで接続をしている(特許文献1〜3)。それらの配線をもし間違って接続した場合には、動作不能、逆転または振動するなどの誤作動、最悪の場合はバッテリまたは内部の素子に異常を生じてしまう可能性があり、誤配線しないような仕組みまたは配慮が必要である。
特許第5908312号公報 特許第5889478号公報 特許第4398948号公報
特許文献1は一本の電気ケーブルを接続する構造であるため、誤配線の可能性がある。
特許文献2,3は二本または三本の電気ケーブルが一つのコネクタ筐体に固定されており、誤配線することはないが、構造が複雑で高価である。
この発明の目的は、簡単な構造で誤配線を防止することができる電気ケーブルの接続構造を提供することである。
この発明における第1の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分の円周方向の一部から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタにおける前記フランジの前記電気ケーブル回りの突出角度が互いに異なる。
この構成によると、フランジの電気ケーブル回りの突出角度がコネクタ毎に互いに異なるため、いずれかのコネクタ本体の筒状部分を、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通した場合、フランジのボルト取付孔を壁部のねじ部に合わせると、この電気ケーブルの端子が、端子台の端子に対し角度が発生してしまい端子同士を重ね合わせて接続することができなくなる。逆に電気ケーブルの端子を端子台の端子に重ね合わせると、フランジのボルト取付孔が壁部のねじ部に対しずれるため、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
前記電気ケーブルおよび前記コネクタ本体のいずれか一方または両方に、前記電気ケーブルの誤配線を防止するマーキングが設けられてもよい。この場合、作業者がマーキングを目視により確認することで、電気ケーブルの誤配線をより確実に防止することができる。
前記各電気ケーブルと、対応する電気ケーブルに挿通される前記筒状部分とが相対回転することを阻止する相対回転阻止手段を前記各コネクタに備えてもよい。
フランジの電気ケーブル回りの突出角度の違いで電気ケーブルの誤配線を防止しているところ、電気ケーブルと、対応する電気ケーブルに挿通される筒状部分とが仮に容易に相対回転してしまうと、筒状部分を、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通しても接続部のずれが無くなり誤配線していることに気付かないことが懸念される。
この構成によると、各電気ケーブルと、対応する電気ケーブルに挿通される筒状部分とが相対回転することを阻止する相対回転阻止手段を各コネクタに備えたため、誤配線している場合に接続部のずれを確実に生じさせることができる。
前記相対回転阻止手段は、前記筒状部分の内部で前記電気ケーブルの外周に加締められた円筒状の導電性スリーブと、前記筒状部材における、前記端子とは逆側の開口端付近に設けられ前記導電性スリーブの軸方向一端部を押圧する押圧部材とを有するものであってもよい。
前記開口端付近は、筒状部材の前記開口端を含み、且つこの開口端から軸方向一方および他方に定められた長さ離れた部分である。前記定められた長さは、設計等によって任意に定める長さであって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方等により適切な長さを求めて定められる。
この場合、押圧部材が導電性スリーブの軸方向一端部を押圧することで、電気ケーブルの外周に加締められた導電性スリーブが筒状部材に押し付けられる。これにより導電性スリーブと共に電気ケーブルが弾性変形することで、電気ケーブルとコネクタ本体との摩擦抵抗を大きくする結果、電気ケーブルとコネクタ本体との相対的な角度が保持される。
前記相対回転阻止手段は、前記筒状部分の内部で前記電気ケーブルの外周に加締められた円筒状の導電性スリーブと、前記筒状部材に螺合され前記導電性スリーブの外周面に先端部が当接するボルトとを有するものであってもよい。この場合、ボルトを筒状部材に螺合しこのボルトの先端部を導電性スリーブの外周面に当接して押し付けることで、電気ケーブルとコネクタ本体との摩擦抵抗を大きくする結果、電気ケーブルに挿通される筒状部分が相対回転することを阻止することができる。よって、電気ケーブルとコネクタ本体との相対的な角度が保持される。
この発明における第2の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタにおける前記フランジは、前記ボルトが挿通される前記ボルト取付孔の位置または大きさが、前記コネクタ毎に互いに異なる。
この構成によると、フランジのボルトが挿通されるボルト取付孔の位置または大きさが、コネクタ毎に異なるため、いずれかのコネクタ本体の筒状部分を、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通した場合、フランジのボルト取付孔と壁部のねじ部とが合わないため、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第3の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタの前記筒状部分およびこの筒状部分が挿通される前記ケーブル挿通孔の大きさが、前記コネクタ毎に互いに異なる。
この構成によると、各コネクタの筒状部分およびこの筒状部分が挿通されるケーブル挿通孔の大きさが、コネクタ毎に互いに異なるため、いずれかのコネクタ本体の筒状部分を、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に挿通しようとしても、挿通できないかまたは挿通できたとしても筒状部分、ケーブル挿通孔間の隙間が不所望に大きくなる。したがって、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第4の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
前記複数のコネクタにおけるいずれかまたは全ての前記フランジは、前記壁部に固定された状態で前記壁部における被係合部に係合する係合部を有し、前記被係合部および前記係合部の有無または位置が、バッテリの正、負の電気ケーブルまたはモータの相毎に異なる。
この構成によると、被係合部および係合部の有無または位置が、バッテリの正、負の電気ケーブルまたはモータの相毎に異なるため、いずれかのコネクタ本体の筒状部分を、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通した場合、フランジの係合部が壁部の被係合部に係合することができないため、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第5の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
前記端子台の各端子と、前記複数本の電気ケーブルの各端子とを接続するボルトの径が、前記コネクタ毎に異なる。
この構成によると、端子台の各端子と、複数本の電気ケーブルの各端子とを接続するボルトの径が、コネクタ毎に異なるため、いずれかのコネクタ本体の筒状部分を、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通した場合、端子台の端子と電気ケーブルの端子とをボルトで接続することができないことから誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第6の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
前記筐体の壁部から前記端子台の各端子における固定部までの距離が、前記コネクタ毎に異なる。
この構成によると、筐体の壁部から端子台の各端子における固定部までの距離が、コネクタ毎に異なるため、いずれかのコネクタ本体の筒状部分を、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通した場合、電気ケーブルの端子の孔と、端子台の各端子における固定部が合わないことから誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第1の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分の円周方向の一部から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタにおける前記フランジの前記電気ケーブル回りの突出角度が互いに異なる。このため、簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第2の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタにおける前記フランジは、前記ボルトが挿通される前記ボルト取付孔の位置または大きさが互いに異なる。このため、簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第3の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタの前記筒状部分およびこの筒状部分が挿通される前記ケーブル挿通孔の大きさが、前記コネクタ毎に互いに異なる。このため、簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第4の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、前記複数のコネクタにおけるいずれかまたは全ての前記フランジは、前記壁部に固定された状態で前記壁部における被係合部に係合する係合部を有し、前記被係合部および前記係合部の有無または位置が、バッテリの正、負の電気ケーブルまたはモータの相毎に異なる。このため、簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第5の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、前記端子台の各端子と、前記複数本の電気ケーブルの各端子とを接続するボルトの径が、前記コネクタ毎に異なる。このため、簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明における第6の発明の電気ケーブルの接続構造は、複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、前記筐体の壁部から前記端子台の各端子における固定部までの距離が、前記コネクタ毎に異なる。このため、簡単な構造で誤配線を防止することができる。
この発明の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造の平面図である。 図1のII-II線断面図である。 図1のIII-III線断面図である。 同接続構造の各コネクタを同電気ケーブルの端子側から見た図である。 (A)は同接続構造のV相のコネクタの正面図、(B)は同相のコネクタの側面図、(C)は同相のコネクタの平面図である。 (A)はこの発明の他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造における、いずれかの電気ケーブルを正しく接続した例を示すコネクタの平面図、(B)は同電気ケーブルを誤配線した例を示すコネクタの平面図である。 (A)はこの発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造における、いずれかの電気ケーブルを正しく接続した例を示すコネクタの平面図、(B)は同電気ケーブルを誤配線した例を示すコネクタの平面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造における、各コネクタを同電気ケーブルの端子側から見た図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造の平面図である。 同接続構造の各コネクタを同電気ケーブルの端子側から見た図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造の各コネクタを同電気ケーブルの端子側から見た図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造の各コネクタを同電気ケーブルの端子側から見た図である。 (A)はこの発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造における、いずれかのコネクタとケーブル挿通孔との関係を示す断面図、(B)は同接続構造における、他のコネクタとケーブル挿通孔との関係を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造における、いずれかのコネクタとケーブル挿通孔との関係を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造における、いずれかのコネクタとケーブル挿通孔との関係を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造の平面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造の平面図である。 この発明のいずれかの実施形態に係る電気ケーブルの接続構造を採用した電気自動車の駆動部等を概略的に示すブロック図である。 従来例の電気ケーブルの接続構造の各コネクタを同電気ケーブルの端子側から見た図である。 他の従来例の電気ケーブルの接続構造の各コネクタを同電気ケーブルの端子側から見た図である。
[第1の実施形態]
この発明の実施形態に係る電気ケーブルの接続構造を図1ないし図5と共に説明する。この電気ケーブルの接続構造は、例えば、図18に示す電気自動車におけるインバータ装置1とバッテリ2間、またはインバータ装置1とモータ3間に接続される電気ケーブル4の接続構造に適用される。この電気自動車は、運転者によるアクセル5の操作角を車両専用のコントローラ(vehicle-control-unit;略称VCU)6が読み取り、それをトルク指令に換算して、インバータ装置1に指令する。インバータ装置1は、バッテリ2からの電力を、前記トルク指令に基づいた三相交流電流に変換して、左右の駆動輪(例えば後輪)7,7の各モータ3をそれぞれ個別に制御する。
図1に示すように、電気機器であるインバータ装置1(図18)またはモータ3(図18)の筐体8に設けられた端子台9のU相,V相,W相の各端子9U,9V,9Wに、複数本(この例では3本)の電気ケーブル4の端子4aが接続される。筐体8は、例えば、インバータ装置1(図18)またはモータ3(図18)の筐体本体部(図示せず)の一部を成す。
端子4aは、図5(A)および(C)に示すように、電気ケーブル4の端部の芯線(図示せず)に圧着により取付けられた筒状の圧着部分4abと、この圧着部分4abの軸方向先端部から平板状に延びる平板部4acとを有する。これら圧着部分4abおよび平板部4acは、例えば、無酸素銅板等から一体形成される。圧着部分4abは、円周方向の一箇所が切断された一つ割りの筒状であってもよく、全周に連なる筒状であってもよい。前記平板部4acに、端子固定ねじを挿通する孔4aaが形成されている。図2に示すように、端子台9の各端子に端子4aの平板部4acが重ね合わされ、且つ、端子台9の孔と孔4aaが略同心に位置決めされた状態で、端子固定ねじ(ボルト)17およびナット18により、端子同士が接続される。この例では、孔4aaとして長孔が適用される。
<電気ケーブル4について>
図5(A)に示すように、電気ケーブル4は、図示外の芯線の外周を、絶縁被覆10、シールド(図示せず)、および外皮被覆(図示せず)で同心円状に覆ったものが用いられる。前記芯線の外周が絶縁被覆10、前記シールド、および前記外皮被覆で完全に覆われた状態の電気ケーブル4に対して、前記外皮被覆を一部取り除いて前記シールドを露出させ、露出させた前記シールドの部分が所定長さになるように電気ケーブル4を切断する。次に、前記シールドを基端側の一部を除いて取り除き、さらに先端側の絶縁被覆10を取り除き、前記芯線を露出させる。露出した前記芯線に端子4aが圧着により取り付けられる。
<筐体について>
図1および図2に示すように、筐体8は、上方が開放した形状であり、平面形状で長方形の底面部13と、この底面部13から上方に立ち上がる壁部14とを有する。壁部14の上方開口部には、必要に応じて図示外のカバーが取り付けられる。壁部14における長方形の一辺の壁部14は、他の部分よりも背が高く形成されている。この壁部14には、平行に並ぶ複数本の電気ケーブル4が挿通可能な複数(電気ケーブル4と同数)のケーブル挿通孔15が設けられている。また筐体8は、例えば、鉄、銅、アルミニウム等の導電性材料から成る。
筐体8の内部における底面部13には、背が高い前記壁部14に所定間隔を空けて平行に設けられる矩形状の端子絶縁部材16が固定されている。端子絶縁部材16における、前記壁部14と対向する内側面に、端子台9のU相,V相,W相の各端子9U,9V,9Wが設けられている。薄板状の端子台9の各端子9U,9V,9Wは、底面部13から定められた高さH1となる位置で底面部13と平行に設置され、且つ、複数本の電気ケーブル4の並び方向と平行に並ぶように設置される。
筐体8の平面視において、各相の電気ケーブル4の軸心L1が対応する相の端子の中央部を通るように端子台9の各端子9U,9V,9Wが端子絶縁部材16に設置されている。また電気ケーブル4の軸心L1に対し、端子台9の各端子9U,9V,9Wの上面が定められた高さH2端子厚み方向下方に位置するようになっている。端子固定ねじ(ボルト)17およびナット18により、端子台9の各端子9U,9V,9Wに、電気ケーブル4の端部に接続された各相の端子4aが重ねて接続されている。
<コネクタ>
図5A〜図5Cに示すように、各コネクタ19は、各電気ケーブル4の端部に接続された端子4aと、前記電気ケーブル4の端部付近の外周に設けられたコネクタ本体20とを有する。コネクタ本体20は、例えば、鉄、銅、アルミニウム等の導電性材料から成る。コネクタ本体20は、電気ケーブル4を覆う筒状部材20aと、この筒状部材20aの円周方向の一部から外径側に突出するフランジ20bとを有する。図5Aに示すように、筒状部材20aにおける、ケーブル挿通孔15(図2)に挿通される軸方向一端部には、防水のためのOリング21が嵌められている。
図2に示すように、筐体8の壁部14に設けられたケーブル挿通孔15に筒状部材20aの軸方向一端部が挿通され、フランジ20bがボルト22により壁部14に固定される。図3および図4に示すように、複数本の電気ケーブル4の各コネクタ19におけるフランジ20bは、電気ケーブル回りの突出角度が互いに異なる。換言すれば、コネクタ本体20のケーブル挿通孔15(図1)の中心P1とフランジ20bのボルト22の取付孔20baの中心を結んだ線L2と、端子4aの厚み方向L3との角度αを電気ケーブル毎に変える。前記角度α(「フランジ20bの角度α」と言う場合がある。)は、電気ケーブル4をケーブル回りに無理に回してもボルト22または端子固定ねじ17(図2)が嵌められない程度の角度が望ましい。
前記フランジ20bの角度αを、複数の電気ケーブル4の並び方向に仮に90°ずつずらした電気ケーブル4を使った場合でも、コネクタ本体20を180°位相の異なる反対側のケーブル挿通孔15(図1)に挿通して不所望に取付けたときに、端子台9からの端子4aの高さが変わるため、誤配線は防げる。但し、前記フランジ20bの角度αを必要以上に大きくすると、並び方向一方のコネクタ本体20の一方端から並び方向他方のコネクタ本体20の他方端までの距離が大きくなってしまうので、必要最低限とするのが望ましい。
端子4aがケーブル回りに回せる角度は、コネクタ本体20から端子4aまでの距離が長いもの程大きくなるので、前記距離が長くなる程前記角度を大きくするとよい。例えば、図5(A)のような長さの電気ケーブル4が三本ある場合、図4に示すように、例えば、真ん中のV相のコネクタ本体20のフランジ20bの角度は0°とし、左右のコネクタ本体20のフランジ20bの角度αは例えばU相が−30°、W相が+30°とする。真ん中のコネクタ本体20のフランジ20bの角度を0°とした場合は、例えば、二本共フランジ20bの角度αを付けたもの(図10)と比べて相対的な角度差が殆ど無いため、比較的大きめに角度を付ける必要があるからである。但し、前記各角度αに限定されるものではない。なお前記角度αは、フランジ20bを端子側から見て端子厚み方向L3を基準に時計回りの角度を正、反時計回りの角度を負とした。
<相対回転阻止手段について>
各コネクタ19には、各電気ケーブル4と、対応する電気ケーブル4に挿通される筒状部分20aとが相対回転することを阻止する相対回転阻止手段が設けられている。相対回転阻止手段は、例えば、円筒状の導電性スリーブ(図示せず)と、筒状部材20aに螺合され前記導電性スリーブの外周面に先端部が当接するボルト(図示せず)とを有する。前記ボルトを筒状部材20aに螺合していきこのボルトの先端部を前記導電性スリーブの外周面に当接して押し付けることで、電気ケーブル4とコネクタ本体20との摩擦抵抗を大きくする結果、電気ケーブル4に挿通される筒状部分20aが相対回転することを阻止し得る。
<本実施形態の接続構造と従来例の接続構造との比較>
図19に示す従来例の接続構造では、複数本の電気ケーブルの各コネクタにおけるフランジ20bは、電気ケーブル回りの突出角度が同一であるため、誤配線する可能性がある。また誤配線しても気が付かない場合がある。
これに対して図4等に示す本実施形態の接続構造では、複数本の電気ケーブル4の各コネクタ19におけるフランジ20bは、電気ケーブル回りの突出角度が互いに異なるため、いずれかのコネクタ本体20の筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通した場合、フランジ20bのボルト取付孔のずれまたは端子同士の面ずれが生じ電気ケーブル4の接続ができなくなる。よって誤配線していることに気付く。
<作用効果>
以上説明した電気ケーブルの接続構造によれば、フランジ20bの電気ケーブル回りの突出角度がコネクタ毎に互いに異なるため、いずれかのコネクタ本体20の筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔15ではないケーブル挿通孔15に誤って挿通した場合、フランジ20bのボルト取付孔20baを壁部14のねじ部に合わせると、この電気ケーブル4の端子4aが、端子台9の端子に対し角度が発生してしまい端子同士を重ね合わせて接続することができなくなる。逆に電気ケーブル4の端子4aを端子台9の端子に重ね合わせると、フランジ20bのボルト取付孔20baが壁部14のねじ部に対しずれるため、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
フランジ20bの電気ケーブル回りの突出角度の違いで電気ケーブル4の誤配線を防止しているところ、電気ケーブル4と、対応する電気ケーブル4に挿通される筒状部分20aとが仮に容易に相対回転してしまうと、筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔15ではないケーブル挿通孔15に誤って挿通しても接続部のずれが無くなり誤配線していることに気付かないことが懸念される。
この構成によると、各電気ケーブル4と、対応する電気ケーブル4に挿通される筒状部分20aとが相対回転することを阻止する相対回転阻止手段を各コネクタ19に備えたため、誤配線している場合に接続部のずれを確実に生じさせることができる。
<他の実施形態について>
以下の説明においては、各実施の形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図6(A),図7(A)に示すように、前述の実施形態において、電気ケーブル4の上面またはコネクタ本体20の上面に、電気ケーブル4の誤配線を防止するマーキングMkを例えば軸方向に沿って付けておいてもよい。電気ケーブル4が筐体に正常に組み付けられた場合、筐体を上方から見た平面視において、前記マーキングMkは電気ケーブル4の頂部(図6(A))、またはコネクタ本体20の頂部(図7(A))に位置する。
もし間違った電気ケーブル4を端子4aを無理やりケーブル回りに回転させて固定した場合、筐体を上方から見た平面視において、前記マーキングMkは電気ケーブル4の頂部から円周方向にずれた位置(図6(B))、またはコネクタ本体20の頂部から円周方向にずれた位置(図7(B))に位置する。この場合、作業者がマーキングMkを目視により確認することで、電気ケーブル4の誤配線をより確実に防止することができる。マーキングMkは、例えば、ペイント、レーザー、シールのいずれかを用いてもよいし、絶縁被覆または外皮被覆に互いに異なる色の線が入った電気ケーブル4を使ってもよい。その他マーキングMkは、コネクタ本体20に印の入った形状としてもよい。
図8に示すように、例えば、真ん中のV相のコネクタ本体20のフランジ20bの角度は0°とし、左右のコネクタ本体20,20のフランジ20bの角度αは例えばU相が+30°、W相が−30°としてもよい。
図9および図10に示すように、この電気ケーブル4の接続構造を、インバータ装置1とバッテリ2(図18)間に接続される正、負の電気ケーブルの接続構造に適用してもよい。この実施形態では、正の電気ケーブル4に設けられたコネクタ本体20のフランジ20bの角度αが例えば−15°、負の電気ケーブル4に設けられたコネクタ本体20のフランジ20bの角度αが例えば+15°に設定されている。この場合にも、フランジ20bの電気ケーブル回りの突出角度がコネクタ毎に互いに異なるため、前述の実施形態と同様に誤配線を未然に防止し得る。なおこの図9および図10に示す実施形態においても前記マーキングMk(図6、図7)を施してもよい。
なお図20に示す従来例の接続構造では、正、負の電気ケーブルの各コネクタにおけるフランジ20bは、電気ケーブル回りの突出角度が同一であるため、誤配線する可能性がある。
図11に示すように、各コネクタ19におけるフランジ20bは、ボルトの取付孔20baの位置が互いに異なるものであってもよい。具体的には、コネクタ本体20のケーブル挿通孔の中心P1から、フランジ20bのボルトの取付孔20baの中心までの距離をコネクタ毎に変える。この実施形態では、正の電気ケーブルに設けられたコネクタ本体20のフランジ20bの前記距離Aを、負の電気ケーブルに設けられたコネクタ本体20のフランジ20bの前記距離Bよりも大きくする。例えば、取付孔20baがM6用の孔である場合、前記距離をM6の半分の3mm程度ずらす。
図12に示すように、各コネクタ19におけるフランジ20bは、ボルトの取付孔20baの大きさがコネクタ毎に異なるものであってもよい。例えば、正の電気ケーブルに設けられたコネクタ本体20におけるフランジ20bのボルト取付孔20baを、負の電気ケーブルに設けられたコネクタ本体20におけるフランジ20bのボルト取付孔20baよりも大きくする。具体的には、一方のボルト取付孔20baに挿通するボルトをM6ボルト、他方のボルト取付孔20baに挿通するボルトをM5ボルトとする。
図11、図12の構成によれば、フランジ20bのボルト取付孔20baの位置または大きさが、コネクタ毎に異なるため、いずれかのコネクタ本体20の筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔ではないケーブル挿通孔に誤って挿通した場合、フランジ20bのボルト取付孔20baと壁部14(図9)のねじ部とが合わないため、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
図13(A)および図13(B)に示すように、各コネクタ19の筒状部分20aおよびこの筒状部分20aが挿通されるケーブル挿通孔15の大きさが、コネクタ毎に互いに異なるものであってもよい。例えば、ケーブル挿通孔15の大きさをコネクタ毎に直径1mm程度ずらす。
この構成によると、いずれかのコネクタ本体20の筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔15ではないケーブル挿通孔15に挿通しようとしても、挿通できないかまたは挿通できたとしても筒状部分20a、ケーブル挿通孔15間の隙間が不所望に大きくなる。したがって、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
図14に示すように、フランジ20bは、壁部14に固定された状態で壁部14における凹み部(被係合部)30に係合する突起(係合部)31を有し、凹み部30、突起31の有無または位置を、電気ケーブル毎に変えるようにしてもよい。
図15に示すように、フランジ20bは、壁部14に固定された状態で壁部14における突起(被係合部)32に係合する凹み部(係合部)33を有し、突起32、凹み部33の有無または位置を、電気ケーブル毎に変えるようにしてもよい。
図14、図15の構成によると、いずれかのコネクタ本体20の筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔15ではないケーブル挿通孔15に誤って挿通した場合、フランジ20bの係合部が壁部14の被係合部に係合することができないため、誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
図16に示すように、端子台9の各端子と、複数本の電気ケーブル4の各端子4aとを接続するボルトの径が、コネクタ毎に異なるものであってもよい。例えば、一方のコネクタ19のボルトをM6ボルト、他方のコネクタ19のボルトをM5ボルトとする。各端子4aには、ケーブル長の公差および端子台9、図示外のバスバーの公差を考慮して長孔から成る孔4aaが開けられている。よって端子4aはM6用の孔4aaとM5用の孔4aaにする。この構成によると、いずれかのコネクタ本体20の筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔15ではないケーブル挿通孔15に誤って挿通した場合、端子台9の端子と電気ケーブル4の端子4aとをボルトで接続することができないことから誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
図17に示すように、筐体の壁部14から端子台9の各端子におけるボルト中心(固定部)P2までの距離が、コネクタ毎に異なるものであってもよい。前述のように、各端子4aには長孔が開けられているため、前記距離は長孔でも入らないような距離にしなければならない。例えば、M6のボルト17で端子4aを固定する場合、前記距離をコネクタ毎に5mm程度ずらす。この構成によると、いずれかのコネクタ本体20の筒状部分20aを、正しいケーブル挿通孔15ではないケーブル挿通孔15に誤って挿通した場合、電気ケーブル4の端子4aの孔と、端子台9の各端子における固定部が合わないことから誤配線していることに気付く。このように簡単な構造で誤配線を防止することができる。
各実施形態は、インバータ装置側、モータ側、バッテリ側のいずれにおいても適用可能であり、両側に適用してもよい。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…インバータ装置(電気機器)、3…モータ(電気機器)、4…電気ケーブル、4a…端子、8…筐体、9…端子台、14…壁部、15…ケーブル挿通孔、17…端子固定ねじ(ボルト)、19…コネクタ、20…コネクタ本体、20a…筒状部分、20b…フランジ、20ba…ボルト取付孔、22…ボルト、30…凹み部(被係合部)、31…突起(係合部)、32…突起(被係合部)、33…凹み部(係合部)、Mk…マーキング

Claims (7)

  1. 複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分の円周方向の一部から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
    前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタにおける前記フランジの前記電気ケーブル回りの突出角度が互いに異なる電気ケーブルの接続構造。
  2. 請求項1に記載の電気ケーブルの接続構造において、前記電気ケーブルおよび前記コネクタ本体のいずれか一方または両方に、前記電気ケーブルの誤配線を防止するマーキングが設けられた電気ケーブルの接続構造。
  3. 複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
    前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタにおける前記フランジは、前記ボルトが挿通される前記ボルト取付孔の位置または大きさが互いに異なる電気ケーブルの接続構造。
  4. 複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
    前記複数本の電気ケーブルの前記各コネクタの前記筒状部分およびこの筒状部分が挿通される前記ケーブル挿通孔の大きさが、前記コネクタ毎に互いに異なる電気ケーブルの接続構造。
  5. 複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
    前記複数のコネクタにおけるいずれかまたは全ての前記フランジは、前記壁部に固定された状態で前記壁部における被係合部に係合する係合部を有し、前記被係合部および前記係合部の有無または位置が、バッテリの正、負の電気ケーブルまたはモータの相毎に異なる電気ケーブルの接続構造。
  6. 複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
    前記端子台の各端子と、前記複数本の電気ケーブルの各端子とを接続するボルトの径が、前記コネクタ毎に異なる電気ケーブルの接続構造。
  7. 複数本の電気ケーブルに、端部に接続された端子と、端部付近の外周に設けられたコネクタ本体とを有するコネクタが設けられ、電気機器の筐体に設けられた端子台の各端子に前記電気ケーブルの端子が接続され、前記コネクタ本体が前記電気ケーブルを覆う筒状部分とこの筒状部分から外径側に突出しボルト取付孔を有するフランジを有し、前記筐体の壁部に設けられたケーブル挿通孔に前記コネクタ本体の前記筒状部分が挿通され、前記フランジがボルトにより前記壁部に固定される電気ケーブルの接続構造であって、
    前記筐体の壁部から前記端子台の各端子における固定部までの距離が、前記コネクタ毎に異なる電気ケーブルの接続構造。
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