JP2020052970A - 電子機器、サブアセンブリ、および電子機器の製造方法 - Google Patents

電子機器、サブアセンブリ、および電子機器の製造方法 Download PDF

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Masashi Yamashita
正史 山下
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Abstract

【課題】製造に要する手間が減りやすい新規な構成の電子機器、サブアセンブリ、および電子機器の製造方法を得る。【解決手段】電子機器1は、ベース筐体2(第一筐体)の一部を構成し電子機器ユニット4および基板5(電気部品)を覆う天壁2b(第一壁部)を有したトップカバー24(第一カバー)と、天壁2bの内面2b1(第一面)に設けられたシールド部61と、内面2b1にシールド部61とずれて設けられたアンテナ70と、シールド部61の内面61a(第二面)に沿って設けられアンテナ70と基板15(第一基板)とを接続するケーブル80と、が一体化されたサブアセンブリ50を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器、サブアセンブリ、および電子機器の製造方法に関する。
従来、筐体に収容された基板と、無線通信用のアンテナと、アンテナと基板とを接続するケーブルと、を備えた電子機器が、知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−162983号公報
この種の電子機器では、例えば、製造に要する手間が減りやすい新規な構成が得られれば、有益である。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、製造に要する手間が減りやすい新規な構成の電子機器、サブアセンブリ、および電子機器の製造方法を得ることである。
本発明の第1態様にかかる電子機器は、例えば、電気部品と、前記電気部品を収容する第一筐体の一部を構成するケースと、前記第一筐体の一部を構成し前記電気部品を覆う第一壁部を有した第一カバーと、前記第一壁部の第一面に設けられたシールド部と、前記第一面に前記シールド部とずれて設けられたアンテナと、前記シールド部の第二面に沿って設けられ前記アンテナと第一基板とを接続するケーブルと、が一体化されたサブアセンブリと、を備える。このような構成によれば、サブアセンブリをケースに組み付けることができるため、例えば、第一カバー、シールド部、アンテナ、およびケーブルを個別にケースに組み付ける場合と比べて、電子機器の製造(組立作業)に要する手間を低減することができる。
また、前記サブアセンブリは、前記シールド部と、前記シールド部から突出し前記ケーブルを前記第二面に沿って保持するフック部と、を有し、前記第一カバーに着脱可能に固定されたシールド部材を有する。このような構成によれば、例えば、シールド部材を第一カバーから分離して取り外すことができるとともに、ケーブルをフック部から分離して取り外すことができる。よって、例えば、シールド部が第一カバーに蒸着によって固定された場合や、ケーブルがシールド部の第二面に接着剤やテープ等によって固定された場合と比べて、サブアセンブリの各部品のメンテナンス作業等を、より容易に、あるいはより円滑に行うことができる。
また、前記ケースおよび前記サブアセンブリを有した前記第一筐体と、前記第一基板およびディスプレイユニットが収容された第二筐体と、を備える。このような構成によれば、例えば、サブアセンブリのアンテナをディスプレイユニットとは別の第一筐体側に設けることができるため、アンテナのレイアウトの自由度が高まりやすい場合がある。
また、本発明の第2態様にかかるサブアセンブリは、電気部品を収容する第一筐体の一部を構成し、前記電気部品を覆う第一壁部を有した第一カバーと、前記第一壁部の第一面に設けられたシールド部と、前記第一面に前記シールド部とずれて設けられたアンテナと、前記シールド部の第二面に沿って設けられ、前記アンテナと第一基板とを接続するケーブルと、が一体化される。このような構成によれば、例えば、前記第1態様にかかる電子機器と略同様の作用効果を得ることができる。
また、本発明の第3態様にかかる電子機器の製造方法は、電気部品を収容する第一筐体の一部を構成し前記電気部品を覆う第一壁部を有した第一カバーと、前記第一壁部の第一面に設けられたシールド部と、前記第一面に前記シールド部とずれて設けられたアンテナと、前記シールド部の第二面に沿って設けられ前記アンテナと第一基板とを接続するケーブルと、を一体化してサブアセンブリを組立てる工程と、前記サブアセンブリと前記第一筐体の一部を構成するケースとを一体化する工程と、を有する。このような構成によれば、例えば、前記第1態様にかかる電子機器と略同様の作用効果を得ることができる。
本発明の上記態様によれば、製造に要する手間が減りやすい新規な構成の電子機器、サブアセンブリ、および電子機器の製造方法を得ることができる。
図1は、実施形態の電子機器の正面側からの例示的な斜視図である。 図2は、実施形態の電子機器の背面側からの例示的な斜視図である。 図3は、実施形態の電子機器のベース筐体の背面側からの例示的な分解斜視図である。 図4は、実施形態の電子機器のサブアセンブリの下方からの例示的な斜視図である。 図5は、図4の一部の拡大図である。 図6は、第1変形例の電子機器の背面側からの例示的な分解斜視図である。 図7は、第1変形例の電子機器のアンテナの例示的な斜視図である。 図8は、図7のVIII−VIII断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
[実施形態]
図1は、電子機器1の正面側からの斜視図であり、図2は、電子機器1の背面側からの斜視図である。なお、以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、電子機器1の奥行方向(前後方向)に沿い、Y方向は、電子機器1の幅方向(左右方向、長手方向)に沿い、Z方向は、電子機器1の高さ方向(上下方向)に沿う。また、以下の説明では、X方向は前方、X方向の反対方向は後方とも称され、Y方向は左方、Y方向の反対方向は右方とも称され、Z方向は上方、Z方向の反対方向は下方とも称される。
図1,2に示されるように、電子機器1は、例えば、オールインワン(AIO)タイプのデスクトップ型のパーソナルコンピュータとして構成されており、ベース筐体2と、ディスプレイ筐体3と、を備えている。ディスプレイ筐体3には、ディスプレイユニット6や基板15等が収容され、ベース筐体2には、電子機器ユニット4や、基板5(図3参照)、スピーカ装置9、アンテナ70(図4参照)等が収容されている。ベース筐体2は、第一筐体の一例であり、ディスプレイ筐体3は、第二筐体の一例である。
なお、電子機器1は、この例には限定されず、例えば、クラムシェル型(ノートブック型)のパーソナルコンピュータや、映像表示装置、テレビジョン受像機、ゲーム機、映像表示制御装置、情報記憶装置等、アンテナ70を有した種々の電子機器1として構成することができる。
図1,2に示されるように、ディスプレイ筐体3は、ベース筐体2の天壁2bに支持されている。ディスプレイ筐体3は、例えば、ディスプレイユニット6の表示画面6aが露出する前壁3aと、表示画面6aとは反対側に位置された後壁3bと、を有する。ディスプレイユニット6は、表示画面6aが前方(X方向)から視認可能な状態に、ディスプレイ筐体3に支持されている。
基板15は、例えば、ディスプレイユニット6の後方に並んで位置されている。基板15には、CPU(central processing unit)や、後述するアンテナ70のケーブル80が接続される通信チップ16(図6参照)等の複数の電子部品が実装されている。基板15内の配線とこれら複数の電子部品とによって、電子機器1の制御回路の少なくとも一部が構成されている。ディスプレイ筐体3とベース筐体2とは、ケーブル80等の複数の配線部材を介して、互いに電気的に接続されている。基板15は、第一基板の一例であり、メイン基板や、マザーボード等とも称される。
図1,2に示されるように、ベース筐体2は、例えば、底壁2aや、天壁2b、前壁2c、左壁2d、後壁2e、右壁2f、斜壁2g等の複数の壁部を有している。底壁2aおよび天壁2bは、いずれも、Z方向と直交する方向(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。底壁2aには、ベース筐体2を不図示の机や、台、棚等の載置部から離間した状態に支持する複数の支持部2vが設けられている。天壁2bには、フラットケーブル40等が収容されるとともに、ベース筐体2とディスプレイ筐体3とを機械的に接続可能な接続部2w(図2参照)が設けられている。
左壁2dおよび右壁2fは、いずれも、Y方向と直交する方向(XZ平面)に沿って延びており、Y方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。また、前壁2cおよび後壁2eは、いずれも、X方向と直交する方向(YZ平面)に沿って延びており、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。前壁2cには、電子機器ユニット4が着脱可能に収容される収容部2rの開方端2r1が設けられている。なお、前壁2cには、電源ボタン等の操作部や、USB(universal serial bus)コネクタ、各種の表示ランプ等も設けられている。
斜壁2gは、左壁2dと後壁2eとの間、および右壁2fと後壁2eとの間のそれぞれに設けられている。本実施形態では、後壁2eのY方向に沿った長さは、前壁2cのY方向に沿った長さ、すなわち左壁2dと右壁2fとの間隔よりも短く設定されている。そして、斜壁2gのうち一方により左壁2dの後端と後壁2eの左端とが接続され、他方により右壁2fの後端と後壁2eの右端とが接続されている。これにより、ベース筐体2内の無駄なスペースが排除され、小型化が図られている。前壁2c、後壁2e、左壁2d、右壁2f、および斜壁2gは、側壁や周壁等とも称される。
図3は、ベース筐体2の背面側からの分解斜視図である。図3に示されるように、電子機器ユニット4は、例えば、ODD(optical disk drive)装置7と、ODD装置7をベース筐体2に固定するブラケット8と、を有している。ODD装置7は、ユニット本体の一例である。ODD装置7は、補助記憶装置や、外部記憶装置等とも称される。なお、ユニット本体は、この例には限定されず、例えば、HDD(hard disk drive)装置や、ファン装置、電源装置等であってもよい。
基板5は、電子機器ユニット4の左方(Y方向)に並んで位置され、スピーカ装置9は、基板5および電子機器ユニット4の下方に並んで位置されている。電子機器ユニット4、基板5、およびスピーカ装置9は、後述するサブアセンブリ50のトップカバー24によって上方から覆われている。また、基板5には、複数の電子部品が実装されている。基板5は、サブ基板等とも称される。電子機器ユニット4、基板5、およびスピーカ装置9は、電気部品の一例である。
また、ベース筐体2は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には、ベース筐体2は、例えば、ケース21や、フロントカバー22、リヤカバー23、トップカバー24(サブアセンブリ50)、トレイ25、接続カバー26(図2参照)等を有している。接続カバー26は、少なくとも接続部2wの一部を有している。接続カバー26は、上述したケーブル80等の配線部材を後方から覆っている。
図3に示されるように、ケース21は、少なくとも、底壁2aと、左壁2dと、右壁2fと、斜壁2gと、後壁2eの一部である内側部分(不図示)と、を有している。本実施形態では、斜壁2gと後壁2eの内側部分との間には、前方(X方向)に凹み、後方に開放された凹部(段差)が設けられている。
リヤカバー23は、少なくとも後壁2eの一部である外側部分2e2を有している。外側部分2e2のX方向に沿った厚さは、上述した凹部(段差)のX方向に沿った深さと略同じである。リヤカバー23は、凹部(段差)を塞いだ状態で、ケース21と一体化されている。
また、フロントカバー22は、少なくとも前壁2cを有し、トップカバー24は、少なくとも、天壁2bと、接続部2wの一部と、を有している。ケース21、フロントカバー22、リヤカバー23、トップカバー24、および接続カバー26(図2参照)は、例えば、結合具や、溶接、接着剤等によって互いに結合されている。
また、図3に示されるように、トレイ25は、例えば、底壁25aや、左壁25b、右壁25c、中壁25d等の複数の壁部を有している。底壁25aは、ベース筐体2の底壁2aと天壁2bとの間に位置され、前壁2cと後壁2eとの間に亘っている。底壁25aは、底壁2aおよび天壁2bと平行である。底壁25aは、ベース筐体2内をZ方向に複数の収容部2r(空間)に仕切っている。
本実施形態では、底壁25aよりも下方の収容部2rには、スピーカ装置9の一部であるベース部(不図示)等が収容され、底壁25aよりも上方の収容部2rには、スピーカ装置9の一部である突出部9bや、基板5、電子機器ユニット4等が収容されている。底壁25aは、仕切壁や、隔壁、棚壁等とも称される。
左壁25bは、底壁25aの左端から上方に突出している。左壁25bは、ベース筐体2の左壁2dと平行である。左壁25bは、左壁2dと中壁25dとの間に位置され、底壁25aと天壁2bとの間に亘っている。左壁25bは、ベース筐体2内を上述した基板5側の収容部2rと基板5とは反対側の収容部2rとにY方向に仕切っている。
右壁25cは、底壁25aの右端から上方に突出している。右壁25cは、ベース筐体2の右壁2fと平行である。右壁25cは、右壁2fと中壁25dとの間に位置され、底壁25aと天壁2bとの間に亘っている。右壁25cは、ベース筐体2内を上述した電子機器ユニット4側の収容部2rと電子機器ユニット4とは反対側の収容部2rとにY方向に仕切っている。
中壁25dは、底壁25aのY方向の略中央部から上方に突出している。中壁25dは、左壁25bおよび右壁25cと平行である。中壁25dは、左壁25bと、右壁25cとの間に位置され、底壁25aと天壁2bとの間に亘っている。中壁25dは、ベース筐体2内を上述した基板5側の収容部2rと電子機器ユニット4側の収容部2rとにY方向に仕切っている。左壁25b、右壁25c、および中壁25dは、仕切壁や、隔壁等とも称される。
次に、サブアセンブリ50についてより詳しく説明する。図4は、サブアセンブリ50の下方からの例示的な斜視図であり、図5は、図4の一部の拡大図である。図4,5に示されるように、サブアセンブリ50は、例えば、トップカバー24と、シールド部材60と、アンテナ70と、ケーブル80と、を有している。トップカバー24は、第一カバーの一例である。トップカバー24は、例えば、合成樹脂材料等の電磁波透過性の材料によって構成されている。
シールド部材60は、例えば、トップカバー24における天壁2bの内面2b1に設けられている。内面2b1は、天壁2bの下方を向いた面であり、上述した電子機器ユニット4(図3参照)や、基板5、スピーカ装置9等の電気部品と面している。天壁2bは、第一壁部の一例であり、内面2b1は、第一面の一例である。シールド部材60は、電磁シールド部材や、金属部材等とも称される。シールド部材60は、ベース筐体3内に収容される電気部品の電磁波とベース筐体3外の電磁波とが干渉するのを抑制している。
また、図4,5に示されるように、シールド部材60は、例えば、シールド部61と、フック部62と、を有している。シールド部61は、天壁2bの内面2b1に沿って延びた略長方形状の板状に構成されている。本実施形態では、内面2b1は、Y方向の両端部2b2を除く略全域がシールド部61によって覆われている。シールド部61は、例えば、ねじや、ボルト、ナット等の結合具によって天壁2bと結合されている。
フック部62は、シールド部61の内面61aに設けられている。フック部62は、内面61aから下方に突出し、かつ内面61aとは離れた位置でX方向またはX方向の反対方向に屈曲している。本実施形態では、シールド部61には、Y方向に互いに間隔をあけて複数の開口部が設けられ、当該開口部の縁部のそれぞれに複数のフック部62が互いに間隔をあけて設けられている。フック部62は、アンテナ70のケーブル80を内面61a(Y方向)に沿って保持することができる。内面61aは、第二面の一例である。
また、シールド部材60は、例えば、ベース部品65と、補強部品66と、を有している。補強部品66は、ベース部品65のY方向の略中央部に設けられ、ベース部品65の下方に重ねられている。補強部品66は、接続部2w(図3参照)とZ方向に並んでいる。補強部品66は、例えば、結合具によってベース部品65とともに天壁2bと結合されている。
図4に示されるように、アンテナ70は、内面2b1のY方向の両端部2b2に設けられている。言い換えると、サブアセンブリ50は、シールド部61の左方(Y方向)にずれて設けられたアンテナ70と、シールド部61の右方にずれて設けられたアンテナ70と、を有している。アンテナ70は、ねじ等の結合具によって天壁2bと結合されるとともに、シールド部61の端部と電気的に接続(グランド接続)されている。
また、アンテナ70は、それぞれケーブル80を介して、通信チップ16(図6参照)と電気的に接続されている。通信チップ16は、アンテナ70を駆動制御する処理部であり、基板15を介してCPU等と接続されている。アンテナ70は、ダイバーシティアンテナの一例である。本実施形態によれば、複数のアンテナ70で受信した同一の無線信号について、電波状況の優れたアンテナ70の信号を優先的に用いたり、受信した信号を合成してノイズを除去したりすることによって、通信の質や信頼性の向上を図ることができる。
また、一対のケーブル80は、それぞれシールド部61の内面61a(Y方向)に沿って配索されている。ケーブル80の一端部80aは、アンテナ70と接続され、他端部80bは、上述した通信チップ16と接続されている。ケーブル80の他端部80bは、内面61aからシールド部材60および天壁2bの中央部に設けられた貫通孔68を貫通して天壁2bの外側に引き出されている。
次に、電子機器1の製造方法の一例について説明する。まず、図4に示されるように、トップカバー24、シールド部材60、アンテナ70、およびケーブル80を一体化してサブアセンブリ50を組立てる(S1)。S1には、例えば、トップカバー24とシールド部材60とを結合具によって固定する工程や、トップカバー24とアンテナ70とを固定する工程、ケーブル80をフック部62の内側に引っ掛け内面61aに沿って配索する工程、ケーブル80の一端部80aをアンテナ70と接続する工程等が含まれうる。
次に、図3に示されるように、サブアセンブリ50とケース21とを一体化してベース筐体2を組立てる(S2)。S2には、例えば、ケース21に電子機器ユニット4や、基板5、スピーカ装置9等の電気部品を収容する工程や、ケース21とサブアセンブリ50とをスナップフィット等によって固定する工程、ケース21とフロントカバー22、およびリヤカバー23とのそれぞれを結合具等によって固定する工程等が含まれうる。
そして、図2に示されるように、ベース筐体2とディスプレイ筐体3とを一体化して電子機器1を組立てる(S3)。S3には、例えば、ケーブル80等の複数の配線部材によって、ディスプレイ筐体3とベース筐体2とを電気的に接続する工程や、ディスプレイ筐体3とベース筐体2の接続部2wとをねじ等の結合具によって固定する工程、接続カバー26とサブアセンブリ50とを結合具等によって固定する工程等が含まれうる。
以上のように、本実施形態では、電子機器1は、ベース筐体2(第一筐体)の一部を構成し電子機器ユニット4および基板5(電気部品)を覆う天壁2b(第一壁部)を有したトップカバー24(第一カバー)と、天壁2bの内面2b1(第一面)に設けられたシールド部61と、内面2b1にシールド部61とずれて設けられたアンテナ70と、シールド部61の内面61a(第二面)に沿って設けられアンテナ70と基板15(第一基板)とを接続するケーブル80と、が一体化されたサブアセンブリ50を備える。このような構成によれば、サブアセンブリ50をケース21に組み付けることができるため、例えば、トップカバー24、シールド部61、アンテナ70、およびケーブル80を個別にケース21に組み付ける場合と比べて、電子機器1の製造(組立作業)に要する手間を低減することができる。
また、本実施形態では、サブアセンブリ50は、シールド部61と、シールド部61から突出しケーブル80を内面61aに沿って保持するフック部62と、を有し、トップカバー24に着脱可能に固定されたシールド部材60を有する。このような構成によれば、例えば、シールド部材60をトップカバー24から分離して取り外すことができるとともに、ケーブル80をフック部62から分離して取り外すことができる。よって、例えば、シールド部61がトップカバー24に蒸着によって固定された場合や、ケーブル80がシールド部61の内面61aに接着剤やテープ等によって固定された場合と比べて、サブアセンブリ50の各部品のメンテナンス作業等を、より容易に、あるいはより円滑に行うことができる。
また、本実施形態では、電子機器1は、ケース21およびサブアセンブリ50を有したベース筐体2(第一筐体)と、基板15およびディスプレイユニット6が収容されたディスプレイ筐体3(第二筐体)と、を備える。このような構成によれば、例えば、サブアセンブリ50のアンテナ70をディスプレイユニット6とは別のベース筐体2側に設けることができるため、アンテナ70のレイアウトの自由度が高まりやすい場合がある。
[第1変形例]
図6は、第1変形例の電子機器1Aの背面側からの分解斜視図である。図7は、第1変形例のアンテナ70Aの斜視図である。図8は、図7のVIII−VIII断面図である。電子機器1Aは、上記実施形態の電子機器1と同様の構成を備えている。よって、電子機器1は、当該同様の構成に基づく上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
ただし、本変形例では、図7,8に示されるように、アンテナ70Aおよびシールド部材60Aがディスプレイ筐体3の後壁3bの内面3b1に設けられている点が、上記実施形態と相違している。本変形例では、ディスプレイ筐体3は、第一筐体の一例であり、後壁3bは、第一壁部の一例であり、内面3b1は、第一面の一例である。
ディスプレイ筐体3は、例えば、ケース31(図6参照)や、背面カバー32(図7,8参照)等の複数の部品(分割体)が組み合わされて構成されている。ケース31は、少なくとも前壁3aを有し、背面カバー32は、少なくとも後壁3bを有している。背面カバー32は、基板15や、通信チップ16等を後方から覆っている。本変形例では、背面カバー32は、第一カバーの一例であり、基板15および通信チップ16は、電気部品の一例である。
また、本変形例では、サブアセンブリ50Aは、背面カバー32と、シールド部材60Aと、アンテナ70Aと、ケーブル80と、を有している。アンテナ70Aは、例えば、内面3b1のY方向の両端部3b2に設けられている。ケーブル80は、シールド部61の内面61a(Y方向)に沿って配索され、フック部62(図5参照)や、テープ等によって内面61aに保持されている。
また、アンテナ70Aは、ベース部70aと、突出部70bと、を有している。ベース部70aは、内面3b1にシールド部61とずれて設けられている。突出部70bは、ベース部70aからY方向の中央部側に突出し、シールド部61の前方(X方向)に重ねられている。突出部70bは、例えば、アルミテープ75(図8参照)等によって、シールド部61に固定(グランド接続)されている。ベース部70aは、エレメント部等とも称され、突出部70bは、グランド部等とも称される。
このように、本変形例では、電子機器1Aは、ディスプレイ筐体3(第一筐体)の一部を構成し基板15および通信チップ16(電気部品)を覆う後壁3b(第一壁部)を有した背面カバー32(第一カバー)と、後壁3bの内面3b1(第一面)に設けられたシールド部61と、内面3b1にシールド部61とずれて設けられたアンテナ70Aと、シールド部61の内面61a(第二面)に沿って設けられアンテナ70Aと基板15とを接続するケーブル80と、が一体化されたサブアセンブリ50Aを備える。よって、本変形例によっても、例えば、背面カバー32、シールド部61、アンテナ70A、およびケーブル80を個別にケース31に組み付ける場合と比べて、電子機器1Aの製造(組立作業)に要する手間を低減することができる。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、シールド部およびアンテナは、ベース筐体の天壁の内面や、ディスプレイ筐体の後壁の内面には限定されず、天壁の外面や、後壁の外面等に設けられてもよい。
1,1A…電子機器、2…ベース筐体(第一筐体)、2b…天壁(第一壁部)、2b1…内面(第一面)、2r…収容部、3…ディスプレイ筐体(第二筐体)、4…電子機器ユニット(電気部品)、5…基板(電気部品)、9…スピーカ装置(電気部品)、15…基板(第一基板)、21…ケース、24…トップカバー(第一カバー)、50,50A…サブアセンブリ、60,60A…シールド部材、61…シールド部、61a…内面(第二面)、62…フック部、70,70A…アンテナ、80…ケーブル。

Claims (5)

  1. 電気部品と、
    前記電気部品を収容する第一筐体の一部を構成するケースと、
    前記第一筐体の一部を構成し前記電気部品を覆う第一壁部を有した第一カバーと、前記第一壁部の第一面に設けられたシールド部と、前記第一面に前記シールド部とずれて設けられたアンテナと、前記シールド部の第二面に沿って設けられ前記アンテナと第一基板とを接続するケーブルと、が一体化されたサブアセンブリと、
    を備えた、電子機器。
  2. 前記サブアセンブリは、前記シールド部と、前記シールド部から突出し前記ケーブルを前記第二面に沿って保持するフック部と、を有し、前記第一カバーに着脱可能に固定されたシールド部材を有した、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記ケースおよび前記サブアセンブリを有した前記第一筐体と、
    前記第一基板およびディスプレイユニットが収容された第二筐体と、
    を備えた、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 電気部品を収容する第一筐体の一部を構成し、前記電気部品を覆う第一壁部を有した第一カバーと、
    前記第一壁部の第一面に設けられたシールド部と、
    前記第一面に前記シールド部とずれて設けられたアンテナと、
    前記シールド部の第二面に沿って設けられ、前記アンテナと第一基板とを接続するケーブルと、
    が一体化された、サブアセンブリ。
  5. 電気部品を収容する第一筐体の一部を構成し前記電気部品を覆う第一壁部を有した第一カバーと、前記第一壁部の第一面に設けられたシールド部と、前記第一面に前記シールド部とずれて設けられたアンテナと、前記シールド部の第二面に沿って設けられ前記アンテナと第一基板とを接続するケーブルと、を一体化してサブアセンブリを組立てる工程と、
    前記サブアセンブリと前記第一筐体の一部を構成するケースとを一体化する工程と、
    を有した、電子機器の製造方法。
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