JP2020052496A - 自動販売機システム - Google Patents
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Abstract
【課題】書き換え用プログラムの配信による管理サーバやネットワークへの負荷の集中に起因して、書き換え用プログラムが配信されないことを抑制することが可能な自動販売機システムを提供する。【解決手段】この自動販売機システム100は、複数の自動販売機10と、ネットワークを介して、自動販売機10の制御プログラムP1を書き換えるための書き換え用プログラムP2を複数の自動販売機10に配信する管理サーバ20と、を備える。また、自動販売機システム100は、管理サーバ20から複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成されている。【選択図】図1
Description
この発明は、自動販売機システムに関し、特に、管理サーバから書き換え用プログラムが配信される自動販売機システムに関する。
従来、管理サーバから書き換え用プログラムが配信される自動販売機システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、自動販売機と、ネットワークを介して自動販売機と接続された管理端末(管理サーバ)とを備える自動販売機システムが開示されている。この自動販売機システムでは、管理端末から自動販売機の制御プログラムを書き換えるための書き換え用プログラムが配信される。自動販売機は、書き換え用プログラムを受信すると、受信した書き換え用のプログラムにより制御プログラムの書き換えを行う。
上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1に記載されるような従来の自動販売機システムでは、通常、管理サーバから、管理サーバとネットワークを介して接続された複数の自動販売機(たとえば、数百台の自動販売機)に対して、書き換え用プログラムが一斉に配信されている。この場合、書き換え用プログラムの配信による管理サーバやネットワークへの負荷の集中に起因して、管理サーバやネットワークが書き換え用プログラムの配信に関する処理を行いきれなくなることがあるため、書き換え用プログラムが配信されないことがあるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、書き換え用プログラムの配信による管理サーバやネットワークへの負荷の集中に起因して、書き換え用プログラムが配信されないことを抑制することが可能な自動販売機システムを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による自動販売機システムは、複数の自動販売機と、ネットワークを介して、自動販売機の制御プログラムを書き換えるための書き換え用プログラムを複数の自動販売機に配信する管理サーバと、を備え、管理サーバから複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うように構成されている。
この発明の一の局面による自動販売機システムでは、上記のように構成することにより、管理サーバから自動販売機への書き換え用プログラムの配信を一斉に行う場合に比べて、管理サーバやネットワークへの一時的な負荷の集中を抑制することができる。その結果、管理サーバやネットワークが書き換え用プログラムの配信に関する処理を行いきれなくなることを抑制することができるので、書き換え用プログラムの配信による管理サーバやネットワークへの負荷の集中に起因して、書き換え用プログラムが配信されないことを抑制することができる。
上記一の局面による自動販売機システムにおいて、好ましくは、管理サーバまたは自動販売機において設定された異なる時間または設定された時間間隔に基づいて、管理サーバから複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うように構成されている。このように構成すれば、管理サーバまたは自動販売機において設定された異なる時間または設定された時間間隔に基づくだけで、管理サーバから複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うことができるので、複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うための処理を簡単に行うことができる。
この場合、好ましくは、複数の自動販売機は、複数のグループを含み、管理サーバは、自動販売機のグループ毎に、時間をずらして書き換え用プログラムを配信するように構成されている。このように構成すれば、自動販売機毎に1台ずつ時間をずらして書き換え用プログラムを配信する場合に比べて、複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信をより効率的に行うことができる。その結果、複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信をより効率的に行いつつ、複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うことができる。
この場合、好ましくは、管理サーバは、設定された時間間隔毎に、自動販売機のグループに書き換え用プログラムを配信するように構成されている。このように構成すれば、自動販売機のグループへの書き換え用プログラムの配信を設定された時間間隔毎に行うだけで、書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うことができるので、複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うための処理を簡単に行うことができる。
上記一の局面による自動販売機システムにおいて、好ましくは、管理サーバは、1つの自動販売機のグループまたは1つの自動販売機への書き換え用プログラムの配信が完了する毎に、次の自動販売機のグループまたは次の自動販売機に書き換え用プログラムを配信するように構成されている。このように構成すれば、1つの自動販売機のグループまたは1つの自動販売機への書き換え用プログラムの配信が完了しなければ、次の自動販売機のグループまたは次の自動販売機に書き換え用プログラムが配信されないので、書き換え用プログラムの配信を確実に時間をずらして行うことができる。
上記管理サーバまたは自動販売機において設定された異なる時間または設定された時間間隔に基づいて書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行う構成において、好ましくは、複数の自動販売機には、異なる書き換え時間が設定されており、自動販売機は、設定された書き換え時間において、書き換え用プログラムの配信要求を管理サーバに送信するように構成されている。このように構成すれば、自動販売機からの書き換え用プログラムの配信要求に応じて、管理サーバから異なる書き換え時間において書き換え用プログラムを配信することができるので、書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うことができる。この場合、管理サーバは書き換え用プログラムを配信する時間などを管理する必要がないので、書き換え用プログラムの配信を行うための管理サーバの処理を軽減することができる。これらの結果、書き換え用プログラムの配信を行うための管理サーバの処理を軽減しつつ、複数の自動販売機への書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うことができる。
この場合、好ましくは、自動販売機は、設定された書き換え時間に基づいて、定期的に、書き換え用プログラムの配信要求を管理サーバに送信するように構成されている。このように構成すれば、配信すべき書き換え用プログラムがあるか否かを定期的に管理サーバに確認することができるので、配信すべき書き換え用プログラムがある場合、管理サーバから書き換え用プログラムの配信要求を送信した自動販売機に書き換え用プログラムを迅速に配信することができる。その結果、自動販売機からの書き換え用プログラムの配信要求に応じて管理サーバから書き換え用プログラムが配信される場合にも、自動販売機への書き換え用プログラムの適用が遅れることを抑制することができる。
上記複数の自動販売機に異なる書き換え時間が設定されている構成において、好ましくは、管理サーバは、書き換え時間を設定するための設定情報を、複数の自動販売機に配信するように構成されており、自動販売機は、設定情報に基づいて、書き換え時間を設定するように構成されている。このように構成すれば、管理サーバから設定情報を配信するだけで、複数の自動販売機に異なる書き換え時間を設定することができるので、複数の自動販売機に異なる書き換え時間を簡単かつ確実に設定することができる。
上記複数の自動販売機に異なる書き換え時間が設定されている構成において、好ましくは、自動販売機は、作業者により書き換え時間を設定可能に構成されている。このように構成すれば、自動販売機の設置場所における利用者の自動販売機の利用状況に詳しい作業者(ルートマン)に、書き換え時間を設定させることができるので、自動販売機の設置場所において利用者が多い時間を避けた時間を書き換え時間として設定することができる。なお、ルートマンとは、自動販売機の設置先に向かい、売上金の回収や商品の交換、商品の補充などの作業を行う者であり、設置先の自動販売機の利用状況に詳しい者である。
本発明によれば、上記のように、書き換え用プログラムの配信による管理サーバやネットワークへの負荷の集中に起因して、書き換え用プログラムが配信されないことを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4を参照して、第1実施形態による自動販売機システム100の構成について説明する。
図1〜図4を参照して、第1実施形態による自動販売機システム100の構成について説明する。
(自動販売機システムの構成)
図1に示すように、自動販売機システム100は、自動販売機10と、管理サーバ20とを備えている。自動販売機10は、飲料(缶飲料、ビン飲料、ペットボトル飲料、カップ飲料など)などの商品C(図2参照)を無人で販売する装置である。管理サーバ20は、自動販売機10を管理する装置である。自動販売機10と管理サーバ20とは、ネットワークNを介して、互いに通信可能に接続されている。ネットワークNは、たとえば、インターネットである。
図1に示すように、自動販売機システム100は、自動販売機10と、管理サーバ20とを備えている。自動販売機10は、飲料(缶飲料、ビン飲料、ペットボトル飲料、カップ飲料など)などの商品C(図2参照)を無人で販売する装置である。管理サーバ20は、自動販売機10を管理する装置である。自動販売機10と管理サーバ20とは、ネットワークNを介して、互いに通信可能に接続されている。ネットワークNは、たとえば、インターネットである。
管理サーバ20は、ネットワークNを介して、多数(たとえば、数百台)の自動販売機10と接続されている。管理サーバ20は、ネットワークNを介して、自動販売機10の制御プログラムP1を書き換えるための書き換え用プログラムP2を自動販売機10に配信する。書き換え用プログラムP2は、たとえば省エネルギー化を図るために自動販売機10の動作を変更する場合や、制御プログラムP1のバグを修正する場合などに配信される。自動販売機10は、配信された書き換え用プログラムP2により制御プログラムP1の書き換えを行う。その後、自動販売機10は、書き換えられた制御プログラムP1に基づいて動作する。
図2に示すように、自動販売機10は、商品選択ボタン11と、商品収納部12と、金銭処理部13と、商品搬送部14とを備えている。商品選択ボタン11は、自動販売機10の利用者が商品Cを選択するためのボタンである。商品選択ボタン11は、たとえば、自動販売機10の前面部に複数設けられている。商品収納部12は、自動販売機10が販売する商品Cを収納する収納庫である。商品収納部12には、たとえば、複数種類の商品Cが収納されている。金銭処理部13は、利用者が商品Cを購入する際に投入する紙幣や硬貨などの金銭を処理する。商品搬送部14は、商品選択ボタン11により選択された商品Cを商品収納部12から商品取出し口(図示せず)に搬送する。
また、自動販売機10は、操作部15と、記憶部16と、通信部17と、制御部18とを備えている。操作部15は、自動販売機10の設定操作を行うために、自動販売機10の内部に設けられている。操作部15は、たとえば、十字キーや数値キーを有しており、作業者(ルートマン)により操作される。記憶部16は、たとえばフラッシュメモリを含む記憶媒体であり、自動販売機10の動作を制御するための制御プログラムP1を記憶する。通信部17は、通信用のインターフェースであり、自動販売機10と管理サーバ20とを通信可能に接続する。制御部18は、CPUなどのプロセッサ、メモリなどを含んでおり、自動販売機10の動作を制御する。
図3に示すように、管理サーバ20は、記憶部21と、通信部22と、制御部23とを備えている。記憶部21は、たとえばフラッシュメモリを含む記憶媒体であり、自動販売機10に送信する管理情報や自動販売機10から受信した管理情報を記憶する。通信部22は、通信用のインターフェースであり、管理サーバ20と自動販売機10とを通信可能に接続する。制御部23は、CPUなどのプロセッサ、メモリなどを含んでおり、管理サーバ20の動作を制御する。
(書換え用プログラムの配信に関する構成)
ここで、第1実施形態では、図4(A)〜(C)に示すように、自動販売機システム100は、管理サーバ20から配信対象の複数(たとえば、数百台)の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成されている。配信対象の複数の自動販売機10は、複数のグループ30を含んでいる。つまり、配信対象の複数の自動販売機10には、複数のグループ30が設定されている。管理サーバ20は、自動販売機10のグループ30を設定可能に構成されている。具体的には、管理サーバ20は、グループ30自体、および、グループ30内に含まれる自動販売機10を設定可能に構成されている。このような設定は、たとえば、自動販売機システム100の管理者により行われる。なお、グループ30内における自動販売機10の台数は、何台であってもよく、グループ30毎に異なる台数であってもよいし、グループ30毎に同じ台数であってもよい。
ここで、第1実施形態では、図4(A)〜(C)に示すように、自動販売機システム100は、管理サーバ20から配信対象の複数(たとえば、数百台)の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成されている。配信対象の複数の自動販売機10は、複数のグループ30を含んでいる。つまり、配信対象の複数の自動販売機10には、複数のグループ30が設定されている。管理サーバ20は、自動販売機10のグループ30を設定可能に構成されている。具体的には、管理サーバ20は、グループ30自体、および、グループ30内に含まれる自動販売機10を設定可能に構成されている。このような設定は、たとえば、自動販売機システム100の管理者により行われる。なお、グループ30内における自動販売機10の台数は、何台であってもよく、グループ30毎に異なる台数であってもよいし、グループ30毎に同じ台数であってもよい。
第1実施形態では、管理サーバ20の制御部23は、設定された自動販売機10のグループ30毎に、時間をずらして書き換え用プログラムP2を配信する制御を行うように構成されている。具体的には、管理サーバ20の制御部23は、予め設定された時間間隔(たとえば、5分)毎に、自動販売機10のグループ30に書き換え用プログラムP2を配信する制御を行うように構成されている。これにより、自動販売機システム100は、管理サーバ20において設定された時間間隔に基づいて、管理サーバ20から配信対象の複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成されている。なお、時間間隔は、予め実験などにより決められた値であり、グループ30への書き換え用プログラムP2の配信を完了するのに十分な値である。また、図4(B)は、図4(A)の状態から設定された時間間隔の経過後(5分後)の状態を示している。また、図4(C)は、図4(B)の状態から設定された時間間隔の経過後(5分後)の状態を示している。
また、この際、管理サーバ20の制御部23は、自動販売機10のグループ30毎に予め決められた優先順位に従って、自動販売機10のグループ30の各々に対して、1グループずつ時間をずらして書き換え用プログラムP2を配信する制御を行うように構成されている。また、書き換え用プログラムP2を受信した自動販売機10の制御部18は、受信した書き換え用プログラムP2により制御プログラムP1を書き換える制御を行うように構成されている。これにより、自動販売機システム100では、設定された時間間隔毎に、1グループずつ書き換え用プログラムP2による制御プログラムP1の書き換えが行われる。
図4(A)〜(C)に示す例では、まず、管理サーバ20から優先順位が1番のグループ30に、書き換え用プログラムP2が配信される。そして、書き換え用プログラムP2が受信されると、優先順位が1番のグループ30において、書き換え用プログラムP2による制御プログラムP1の書き換えが行われる。
そして、優先順位が1番のグループ30に書き換え用プログラムP2が配信されてから設定された時間間隔の経過後(5分後)、管理サーバ20から優先順位が2番のグループ30に、書き換え用プログラムP2が配信される。そして、書き換え用プログラムP2が受信されると、優先順位が2番のグループ30において、書き換え用プログラムP2による制御プログラムP1の書き換えが行われる。
そして、優先順位が2番のグループ30に書き換え用プログラムP2が配信されてから設定された時間間隔の経過後(5分後)、管理サーバ20から優先順位が3番のグループ30に、書き換え用プログラムP2が配信される。そして、書き換え用プログラムP2が受信されると、優先順位が3番のグループ30において、書き換え用プログラムP2による制御プログラムP1の書き換えが行われる。以後、配信対象の全部のグループ30への書き換え用プログラムP2の配信が完了するまで、同様の動作が行われる。なお、図4(A)〜(C)では、3番目のグループ30以降のグループ30への動作の図示を省略している。このように、グループ30の各々について、1グループずつ時間をずらして書き換え用プログラムP2の配信が行われるとともに、1グループずつ時間をずらして書き換え用プログラムP2による制御プログラムP1の書き換えが行われる。
次に、図5を参照して、第1実施形態による管理サーバ20の書き換え用プログラム配信処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの各処理は、管理サーバ20の制御部23により行われる。
図5に示すように、まず、ステップS1において、優先順位が最も高いグループ30が配信対象のグループ30として設定される。
そして、ステップS2において、配信対象のグループ30として設定されたグループ30に書き換え用プログラムP2が配信される。
そして、ステップS3において、全部のグループ30への書き換え用プログラムP2の配信が完了したか否かが判断される。全部のグループ30への書き換え用プログラムP2の配信が完了していないと判断された場合、ステップS4に進む。
そして、ステップS4において、設定された時間間隔が経過したか否かが判断される。設定された時間間隔が経過していないと判断された場合、ステップS4の処理が繰り返される。また、設定された時間間隔が経過したと判断された場合、ステップS5に進む。
そして、ステップS5において、優先順位が次に高いグループ30が配信対象のグループ30として設定される。その後、ステップS3において全部のグループ30への書き換え用プログラムP2の配信が完了したと判断されるまで、ステップS2〜S5の処理が繰り返される。
そして、ステップS3において、全部のグループ30への書き換え用プログラムP2の配信が完了したと判断された場合、書き換え用プログラム配信処理が終了される。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、自動販売機システム100を、管理サーバ20から複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成する。これにより、管理サーバ20から自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を一斉に行う場合に比べて、管理サーバ20やネットワークNへの一時的な負荷の集中を抑制することができる。その結果、管理サーバ20やネットワークNが書き換え用プログラムP2の配信に関する処理を行いきれなくなることを抑制することができるので、書き換え用プログラムP2の配信による管理サーバ20やネットワークNへの負荷の集中に起因して、書き換え用プログラムP2が配信されないことを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、自動販売機システム100を、管理サーバ20において設定された時間間隔に基づいて、管理サーバ20から複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成する。これにより、管理サーバ20において設定された時間間隔に基づくだけで、管理サーバ20から複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うことができるので、複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うための処理を簡単に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の自動販売機10を、複数のグループ30を含むように構成する。また、管理サーバ20を、自動販売機10のグループ30毎に、時間をずらして書き換え用プログラムP2を配信するように構成する。これにより、自動販売機10毎に1台ずつ時間をずらして書き換え用プログラムP2を配信する場合に比べて、複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信をより効率的に行うことができる。その結果、複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信をより効率的に行いつつ、複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、管理サーバ20を、設定された時間間隔毎に、自動販売機10のグループ30に書き換え用プログラムP2を配信するように構成する。これにより、自動販売機10のグループ30への書き換え用プログラムP2の配信を設定された時間間隔毎に行うだけで、書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うことができるので、複数の自動販売機10への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うための処理を簡単に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、図1〜図3、図6および図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、自動販売機側の制御により書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行う例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
次に、図1〜図3、図6および図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、自動販売機側の制御により書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行う例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(自動販売機システムの構成)
本発明の第2実施形態による自動販売機システム200は、図1〜図3に示すように、自動販売機110と、管理サーバ120とを備える点で、上記第1実施形態による自動販売機システム100と相違する。また、自動販売機110は、制御部118を備える点で、上記第1実施形態による自動販売機10と相違し、管理サーバ120は、制御部123を備える点で、上記第1実施形態による管理サーバ20と相違する。
本発明の第2実施形態による自動販売機システム200は、図1〜図3に示すように、自動販売機110と、管理サーバ120とを備える点で、上記第1実施形態による自動販売機システム100と相違する。また、自動販売機110は、制御部118を備える点で、上記第1実施形態による自動販売機10と相違し、管理サーバ120は、制御部123を備える点で、上記第1実施形態による管理サーバ20と相違する。
第2実施形態においても、図6(A)〜(C)に示すように、自動販売機システム200は、管理サーバ120から配信対象の複数(たとえば、数百台)の自動販売機110への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成されている。
第2実施形態では、配信対象の複数の自動販売機110には、異なる書き換え時間が設定されている。また、自動販売機110の制御部118は、設定された書き換え時間において、書き換え用プログラムP2の配信要求を管理サーバ120に送信する制御を行うように構成されている。これにより、自動販売機システム200は、自動販売機110において設定された異なる時間に基づいて、管理サーバ120から配信対象の複数の自動販売機110への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成されている。
書き換え時間は、曜日(月曜日など)または日にち(10日など)と、時刻(AM2時など)とにより設定される。このため、自動販売機110の制御部118は、設定された書き換え時間に基づいて、定期的に、書き換え用プログラムP2の配信要求を管理サーバ120に送信する制御を行うように構成されている。たとえば、自動販売機110の制御部118は、週に一度または月に一度の頻度において、書き換え用プログラムP2の配信要求を管理サーバ120に送信する制御を行う。
管理サーバ120の制御部123は、自動販売機110から書き換え用プログラムP2の配信要求を受信した場合、受信した自動販売機110からの書き換え用プログラムP2の配信要求に応じて、配信要求を送信した自動販売機110に書き換え用プログラムP2を配信する制御を行うように構成されている。なお、管理サーバ120の制御部123は、配信すべき書き換え用プログラムP2がない場合、自動販売機110から書き換え用プログラムP2の配信要求を受信したとしても、配信要求を送信した自動販売機110に書き換え用プログラムP2を配信しない制御を行うように構成されている。
また、第2実施形態では、管理サーバ120の制御部123は、書き換え時間を設定するための設定情報を、書き換え用プログラムP2の配信対象の複数の自動販売機110に配信する制御を行うように構成されている。この際、管理サーバ120の制御部123は、設定された自動販売機110のグループ130毎に互いに異なる書き換え時間を設定するための設定情報を配信する制御を行うように構成されている。このため、同じグループ130内の自動販売機110同士では、同じ書き換え時間が設定されるとともに、互いに異なるグループ130の自動販売機110同士では、互いに異なる書き換え時間が設定される。この結果、第2実施形態においても、管理サーバ120は、自動販売機110のグループ130毎に、時間をずらして書き換え用プログラムP2を配信するように構成されている。
なお、設定情報の配信の際には、書き換え用プログラムP2の配信対象の複数の自動販売機110に設定情報が一斉に配信されてもよいし、上記第1実施形態と同様に、自動販売機110のグループ130毎に、時間をずらして設定情報が配信されてもよい。
設定情報は、書き換え時間そのものを示す情報である。自動販売機110は、管理サーバ120から受信した設定情報に基づいて、書き換え時間を設定するように構成されている。具体的には、自動販売機110は、設定情報に示された書き換え時間を書き換え時間として設定するように構成されている。
図6(A)〜(C)に示す例では、まず、管理サーバ120から書き換え時間の設定情報が、書き換え用プログラムP2の配信対象の複数の自動販売機110に配信される。この際、グループ130毎に互いに異なる書き換え時間が設定されるように、グループ130毎に互いに異なる設定情報が配信される。そして、書き換え用プログラムP2が受信されると、グループ130の各々において、受信された設定情報に基づいて、書き換え時間が設定される。
そして、設定された書き換え時間になると、設定された書き換え時間になったグループ130(図6では、1番目のグループ130)の自動販売機110の各々から管理サーバ120に書き換え用プログラムP2の配信要求が送信される。そして、書き換え用プログラムP2の配信要求に応じて、管理サーバ120から、書き換え用プログラムP2の配信要求を送信したグループ130の自動販売機110の各々に対して、書き換え用プログラムP2が配信される。なお、配信すべき書き換え用プログラムP2がない場合には、書き換え用プログラムP2の配信が行われない。また、図6(A)〜(C)では、図示の都合上、1番目のグループ130の動作のみを示しているが、他のグループ130においても同様の動作が行われる。このように、グループ130の各々について、1グループずつ時間をずらして書き換え用プログラムP2の配信が行われるとともに、1グループずつ時間をずらして書き換え用プログラムP2による制御プログラムP1の書き換えが行われる。
次に、図7を参照して、第2実施形態による自動販売機110および管理サーバ120の書き換え用プログラム配信処理をシーケンス図に基づいて説明する。シーケンス図の各処理は、自動販売機110の制御部118または管理サーバ120の制御部123により行われる。
図7に示すように、まず、ステップS11において、管理サーバ120から自動販売機110に書き換え時間の設定情報が配信される。
そして、ステップS12において、受信した設定情報に基づいて、自動販売機110において書き換え時間が設定される。
そして、ステップS13において、時間が設定された書き換え時間であるか否かが判断される。時間が設定された書き換え時間でないと判断された場合、ステップS13の処理が繰り返される。また、時間が設定された書き換え時間であると判断された場合、ステップS14に進む。
そして、ステップS14において、自動販売機110から管理サーバ120に書き換え用プログラムP2の配信要求が送信される。
そして、ステップS15において、管理サーバ120から自動販売機110に書き換え用プログラムP2が配信される。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、自動販売機システム200を、管理サーバ120から複数の自動販売機110への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成する。これにより、上記第1実施形態と同様に、書き換え用プログラムP2の配信による管理サーバ20やネットワークNへの負荷の集中に起因して、書き換え用プログラムP2が配信されないことを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、自動販売機システム200を、自動販売機110において設定された異なる時間に基づいて、管理サーバ120から複数の自動販売機110への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うように構成する。これにより、自動販売機110において設定された異なる時間に基づくだけで、管理サーバ120から複数の自動販売機110への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うことができるので、複数の自動販売機110への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うための処理を簡単に行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、複数の自動販売機110に、異なる書き換え時間を設定する。また、自動販売機110を、設定された書き換え時間において、書き換え用プログラムP2の配信要求を管理サーバ120に送信するように構成する。これにより、自動販売機110からの書き換え用プログラムP2の配信要求に応じて、管理サーバ120から異なる書き換え時間において書き換え用プログラムP2を配信することができるので、書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うことができる。この場合、管理サーバ120は書き換え用プログラムP2を配信する時間などを管理する必要がないので、書き換え用プログラムP2の配信を行うための管理サーバ120の処理を軽減することができる。これらの結果、書き換え用プログラムP2の配信を行うための管理サーバ120の処理を軽減しつつ、複数の自動販売機110への書き換え用プログラムP2の配信を時間をずらして行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、自動販売機110を、設定された書き換え時間に基づいて、定期的に、書き換え用プログラムP2の配信要求を管理サーバ120に送信するように構成する。これにより、配信すべき書き換え用プログラムP2があるか否かを定期的に管理サーバ120に確認することができるので、配信すべき書き換え用プログラムP2がある場合、管理サーバ120から書き換え用プログラムP2の配信要求を送信した自動販売機110に書き換え用プログラムP2を迅速に配信することができる。その結果、自動販売機110からの書き換え用プログラムP2の配信要求に応じて管理サーバ120から書き換え用プログラムP2が配信される場合にも、自動販売機110への書き換え用プログラムP2の適用が遅れることを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、管理サーバ120を、書き換え時間を設定するための設定情報を、複数の自動販売機110に配信するように構成する。また、自動販売機110を、設定情報に基づいて、書き換え時間を設定するように構成する。これにより、管理サーバ120から設定情報を配信するだけで、複数の自動販売機110に異なる書き換え時間を設定することができるので、複数の自動販売機110に異なる書き換え時間を簡単かつ確実に設定することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、本発明では、上記第1および第2実施形態に記載された構成のうち、互いに適用可能な構成同士を組み合わせてもよい。たとえば、上記第1実施形態に記載された書き換え用プログラムの配信制御と、上記第2実施形態に記載された書き換え用プログラムの配信制御とを組み合わせてもよい。
また、上記第1実施形態では、管理サーバが、自動販売機のグループ毎に、1グループずつ時間をずらして書き換え用プログラムを配信するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、管理サーバが、自動販売機毎に、1台ずつ時間をずらして書き換え用プログラムを配信するように構成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、管理サーバが、設定された時間間隔毎に、自動販売機のグループに書き換え用プログラムを配信するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、管理サーバが、1つの自動販売機のグループまたは1台の自動販売機への書き換え用プログラムの配信が完了する毎に、次の自動販売機のグループまたは次の自動販売機に書き換え用プログラムを配信するように構成されていてもよい。これにより、1つの自動販売機のグループまたは1つの自動販売機への書き換え用プログラムの配信が完了しなければ、次の自動販売機のグループまたは次の自動販売機に書き換え用プログラムが配信されないので、書き換え用プログラムの配信を確実に時間をずらして行うことができる。また、管理サーバが、自動販売機のグループまたは自動販売機毎に決められた時間に、書き換え用プログラムを配信するように構成されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、自動販売機が、管理サーバから受信した設定情報に基づいて、書き換え時間を設定するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、自動販売機が、作業者により書き換え時間を設定可能に構成されていてもよい。これにより、自動販売機の設置場所における利用者の自動販売機の利用状況に詳しい作業者(ルートマン)に、書き換え時間を設定させることができるので、自動販売機の設置場所において利用者が多い時間を避けた時間を書き換え時間として設定することができる。なお、この場合、操作部15(図2参照)を用いて、作業者により1台ずつ個別に書き換え時間が設定される。
また、自動販売機が、乱数または自動販売機の固有の番号(機番、IPアドレスなど)に基づいて、書き換え時間を決定して設定するように構成されていてもよい。この場合、乱数または自動販売機の固有の番号から書き換え時間を決定するための情報(テーブルなど)に基づいて、書き換え時間を決定すればよい。また、管理サーバが、乱数または自動販売機の固有の番号から書き換え時間を決定するための情報を、設定情報として配信するように構成されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、管理サーバが、自動販売機のグループ毎に1グループずつ互いに異なる書き換え時間を設定するための設定情報を配信するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、管理サーバが、自動販売機毎に1台ずつ互いに異なる書き換え時間を設定するための設定情報を配信するように構成されていてもよい。
また、上記第1および上記第2実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
10、110 自動販売機
20、120 管理サーバ
30、130 グループ
100、200 自動販売機システム
N ネットワーク
P1 制御プログラム
P2 書き換え用プログラム
20、120 管理サーバ
30、130 グループ
100、200 自動販売機システム
N ネットワーク
P1 制御プログラム
P2 書き換え用プログラム
Claims (9)
- 複数の自動販売機と、
ネットワークを介して、自動販売機の制御プログラムを書き換えるための書き換え用プログラムを前記複数の自動販売機に配信する管理サーバと、を備え、
前記管理サーバから前記複数の自動販売機への前記書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うように構成されている、自動販売機システム。 - 前記管理サーバまたは前記自動販売機において設定された異なる時間または設定された時間間隔に基づいて、前記管理サーバから前記複数の自動販売機への前記書き換え用プログラムの配信を時間をずらして行うように構成されている、請求項1に記載の自動販売機システム。
- 前記複数の自動販売機は、複数のグループを含み、
前記管理サーバは、前記自動販売機のグループ毎に、時間をずらして前記書き換え用プログラムを配信するように構成されている、請求項2に記載の自動販売機システム。 - 前記管理サーバは、設定された時間間隔毎に、前記自動販売機のグループに前記書き換え用プログラムを配信するように構成されている、請求項3に記載の自動販売機システム。
- 前記管理サーバは、1つの前記自動販売機のグループまたは1つの前記自動販売機への前記書き換え用プログラムの配信が完了する毎に、次の前記自動販売機のグループまたは次の前記自動販売機に前記書き換え用プログラムを配信するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動販売機システム。
- 前記複数の自動販売機には、異なる書き換え時間が設定されており、
前記自動販売機は、設定された前記書き換え時間において、前記書き換え用プログラムの配信要求を前記管理サーバに送信するように構成されている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の自動販売機システム。 - 前記自動販売機は、設定された前記書き換え時間に基づいて、定期的に、前記書き換え用プログラムの配信要求を前記管理サーバに送信するように構成されている、請求項6に記載の自動販売機システム。
- 前記管理サーバは、前記書き換え時間を設定するための設定情報を、前記複数の自動販売機に配信するように構成されており、
前記自動販売機は、前記設定情報に基づいて、前記書き換え時間を設定するように構成されている、請求項6または7に記載の自動販売機システム。 - 前記自動販売機は、作業者により前記書き換え時間を設定可能に構成されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載の自動販売機システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2018
- 2018-09-25 JP JP2018178450A patent/JP2020052496A/ja not_active Withdrawn
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