JP2020052268A - 画像形成ユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明に係るプリンタ100の全体構成を示す断面図である。このプリンタ100は、モノクロの直接転写方式のプリンタである。
プリンタ100は、機枠体のほぼ中央部に装置本体に対して着脱可能な画像形成ユニットとしてのプロセスカートリッジ110を配置している。プロセスカートリッジ110内部の潜像担持体であるドラム形状の感光体130の上方に位置する装置本体内には感光体130に潜像を形成するための光書込装置120を配置している。感光体130の下方に位置する装置本体内には転写装置150を設置している。
上記プロセスカートリッジ110は、帯電ローラ115、ドラム状の感光体130、現像装置140、クリーニング装置190を備える。
の静電潜像が形成される。
帯電ローラ115は、装置本体に設けられた帯電バイアス電源から−900[V]の帯電バイアスVcが印加される。また、装置本体1の現像バイアス電源3から現像ローラ141、規制ブレード144、供給ローラ142にバイアスが印加される。装置本体1の帯電バイアス電源2と現像バイアス電源3とは、抵抗R1,R2,R3を介して電気的に接続されているが、これら抵抗R1,R2,R3は、高抵抗であり、抵抗R1間、抵抗R2間、抵抗R3の間は、絶縁であると考えて問題ないものである。
一方、降伏電圧の小さい第二ツェナーダイオード5を用いることで、現像ローラ141と供給ローラ142との間の電位差を小さくでき、現像ローラ141へのトナー供給量を抑制することができる。
また、上記に限らず、現像バイアス電源から出力されたバイアス(電圧)を変更できるものであればよい。
プロセスカートリッジ110の機械特性にはバラツキがあり、プロセスカートリッジ毎に、最適な帯電バイアスVc,現像バイアスVb,規制バイアスVbl,供給バイアスVspが異なることがある。帯電バイアスVcについては、帯電バイアス電源2を調整することで、帯電ローラ115にプロセスカートリッジの機械特性に応じた最適な帯電バイアスVcを印加することが可能である。
図5に示すように、従来においては、第一ツェナーダイオード4および第二ツェナーダイオード5が装置本体側にあり、規制ブレード144及び供給ローラ142は、装置本体側のツェナーダイオードを介してバイアスが印加されていた。かかる構成においては、装置本体側で規制バイアスVbl,供給バイアスVspが調整され、本体側で調整されたバイアスが、規制ブレード、供給ローラ142に印加される構成であった。
図6は、プロセスカートリッジの機械特性のひとつである現像ローラ141の表面粗さRa[μm]と、供給バイアスVsp[−V]と、現像領域へのトナー搬送量M/A[mg/cm2]の関係を示す図である。
狙いのトナー搬送量は、図6のAに示すように、0.4[mg/cm2]±αである。
トナー搬送量が、この狙いのトナー搬送量よりも多いと、地汚れ、画像ムラが発生する。低いと画像かすれ、画像濃度の低下などが発生し、画像品質が悪化する。
表面粗さRaの測定結果に対応する降伏電圧のツェナーダイオードが組み込まれた回路基板を、ネジ止め等によりプロセスカートリッジの所定の位置に組み付ける。
図7に示すように、当接圧Fが高いと規制ブレード144と現像ローラ141との規制ニップNで供給された現像ローラ上のトナー層が規制されやすくなるので、トナー搬送量M/Aが低くなる。製造誤差や、規制ブレード144の組み付け誤差などにより規制ブレード144の現像ローラへの当接圧は、30〜54[N/m]の範囲にばらつく。よって、プロセスカートリッジの機械特性としての規制ブレード144の当接圧に応じて、供給バイアスを調整しないと、トナー搬送量が狙いのトナー搬送量(0.4±α[mg/cm2])とはならず、地汚れ、画像ムラ、画像濃度の低下などの画像品質の低下を引き起こしてしまう。
図8は、静電クリーニング装置10の一例を示す図である。
静電クリーニング装置10は、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられており、被清掃部材である像担持ベルト8のトナーのうち正規帯電極性である負極性トナーをクリーニングするための第一クリーニング部10aと、像担持ベルト8上のトナーのうち正規帯電極性と逆極性である正極性トナーをクリーニングする第二クリーニング部10bとを有している。
第一クリーニングブラシローラ11、第一回収ローラ12には、それぞれ装置本体1に設けられた第一電源20aから正極性の電圧が印加されている。第一電源20aからの電圧が、電圧変更素子としての抵抗R11により第一クリーニング電圧に調整され、第一クリーニングブラシローラ11に印加される。また、第一電源20aからの電圧が、電圧変更素子としての抵抗R12により、第一クリーニングブラシローラ11への電圧値よりも値の大きな正極性の第一回収電圧に変更され印加される。
(態様1)
現像バイアス電源3などの画像形成装置本体の共通の電源から電圧が印加される複数の電圧被印加部材(本実施形態では、現像ローラ141、供給ローラ142、規制ブレード144)を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ110などの画像形成ユニットにおいて、電源から出力された電圧の値を変更するツェナーダイオードなどの電圧変更素子を備え、複数の電圧被印加部材のうち少なくともひとつ(本実施形態では、供給ローラ142および規制ブレード144)は、電圧変更素子を介して、電源の電圧が印加される。
画像形成ユニットの機械特性に応じて、各電圧被印加部材に印加する最適な電圧が異なる。
画像形成装置本体側に設けた電圧変更素子で電源から出力された電圧の値を変更して、画像形成ユニットの各電圧被印加部材に電圧を印加する場合、画像形成ユニットが交換されると、画像形成装置側で変更した電圧が、交換された画像形成ユニットの機械特性に対応せず、交換された画像形成ユニットが備える電圧被印加部材に最適な電圧が印加されず、画像品質が悪くなるおそれがある。
これに対し、態様1では、画像形成ユニット側に電圧変更素子を設けることで、この画像形成ユニットの機械特性に応じた電圧変更素子を画像形成ユニットに組み付けることができる。その結果、この電圧変更素子を介して電源の電圧が印加される電圧被印加部材の印加電圧を、この画像形成ユニットの機械特性に応じた最適な電圧にすることができ、画像形成ユニットの機械特性のバラツキによる画像品質が悪化するのを抑制することができる。
態様1において、電圧変更素子が電圧降下素子である。
これによれば、実施形態で説明したように、現像バイアス電源3などの装置本体の電源から出力された電圧を、負極性側に大きくできる。
態様2において、電圧降下素子がツェナーダイオードである。
これによれば、実施形態で説明したように、トランジスタや、フォトカプラを用いる場合に比べて、外気温度や素子の経時劣化に対して安定した電圧をえることができるという利点がある。
態様1乃至3いずれかにおいて、複数の電圧被印加部材が、現像ローラ141などの現像剤担持体、現像剤担持体に担持されたトナーなどの現像剤を規制する規制ブレード144などの規制部材および現像剤担持体に現像剤を供給する供給ローラ142などの供給部材である。
これによれば、実施形態で説明したように、現像ローラ141などの現像剤担持体、規制ブレード144などの規制部材および供給ローラ142などの供給部材に、共通電源で電圧を印加することができ、装置のコストダウンを図ることができ、現像剤担持体に印加する現像バイアス、規制部材に印加する規制バイアス、供給部材に印加する供給バイアスを、画像形成ユニットの特性に応じた最適なバイアスを印加することができる。
態様1乃至4いずれか一項において、当該画像形成ユニットの機械特性のバラツキに応じた電圧変更素子を備える。
これによれば、電圧変更素子を介して電圧が印加され電圧被印加部材に印加される電圧を、画像形成ユニットの機械特性に応じた最適な値にすることができる。
態様5において、電圧変更素子を介して、前記電源の電圧が印加される電圧被印加部材が、現像ローラ141などの現像剤担持体に現像剤を供給する供給ローラ142などの供給部材であり、機械特性が、現像剤担持体の表面粗さである。
これによれば、実施形態で説明したように、前記現像剤担持体の表面粗さRaに応じた最適な電圧を供給ローラ142などの供給部材に印加することができ、現像領域に搬送する現像剤搬送量を狙いの搬送量にでき、画像品質の低下を抑制することができる。
態様5または6において、電圧変更素子を介して、電源の電圧が印加される電圧被印加部材が、現像ローラ141などの現像剤担持体に現像剤を供給する供給ローラなどの供給部材であり、機械特性が、規制部材の現像剤担持体に対する当接圧である。
これによれば、実施形態で説明したように、規制ブレード144などの規制部材の現像剤担持体に対する当接圧に応じた最適な電圧を供給ローラ142などの供給部材に印加することができ、現像領域に搬送する現像剤搬送量を狙いの搬送量にでき、画像品質の低下を抑制することができる。
装置本体に対して着脱可能な画像形成ユニットを備えた画像形成装置において、
前記着脱ユニットとして、態様1乃至7いずれか一項に記載の画像形成ユニットを用いた。
これによれば、良好な画像品質を維持することができる。
2 :帯電バイアス電源
3 :現像バイアス電源
4 :第一ツェナーダイオード
5 :第二ツェナーダイオード
8 :像担持ベルト
10 :静電クリーニング装置
10a :第一クリーニング部
10b :第二クリーニング部
11 :第一クリーニングブラシローラ
12 :第一回収ローラ
13 :第一掻き取りブレード
14 :第二クリーニングブラシローラ
15 :第二回収ローラ
16 :第二掻き取りブレード
17 :排出スクリュー
20a :第一電源
20b :第二電源
100 :プリンタ
110 :プロセスカートリッジ
115 :帯電ローラ
130 :感光体
140 :現像装置
141 :現像ローラ
142 :供給ローラ
144 :規制ブレード
F :当接圧
N :規制ニップ
R11 :抵抗
R12 :抵抗
R13 :抵抗
R14 :抵抗
Vb :現像バイアス
Vbl :規制バイアス
Vc :帯電バイアス
Vsp :供給バイアス
Vz1 :降伏電圧
Vz2 :降伏電圧
Claims (8)
- 画像形成装置本体の共通の電源から電圧が印加される複数の電圧被印加部材を備え、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な画像形成ユニットにおいて、
前記電源から出力された電圧の値を変更する電圧変更素子を備え、複数の電圧被印加部材のうち少なくともひとつは、前記電圧変更素子を介して、前記電源の電圧が印加されることを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項1に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記電圧変更素子が電圧降下素子であることを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項2に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記電圧降下素子がツェナーダイオードであることを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成ユニットにおいて、
複数の電圧被印加部材が、現像剤担持体、前記現像剤担持体に担持された現像剤を規制する規制部材および前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材であることを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成ユニットにおいて、
当該画像形成ユニットの機械特性のバラツキに応じた電圧変更素子を備えることを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項5に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記電圧変更素子を介して、前記電源の電圧が印加される電圧被印加部材が、現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材であり、
前記機械特性が、前記現像剤担持体の表面粗さであることを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項5または6に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記電圧変更素子を介して、前記電源の電圧が印加される電圧被印加部材が、現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材であり、
前記機械特性が、前記現像剤担持体に担持された現像剤を規制する規制部材の前記現像剤担持体に対する当接圧であることを特徴とする画像形成ユニット。 - 装置本体に対して着脱可能な画像形成ユニットを備えた画像形成装置において、
前記画像形成ユニットとして、請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像形成ユニットを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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