JP2020052083A - 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレ補正を行いながら適切な発光制御を行うことが可能な制御装置を提供する。【解決手段】制御装置(1)は、撮像素子を移動させてブレ補正を行うブレ補正部(14)と、露光の際にブレ補正部を動作させた状態で照射装置を制御する制御部(5)とを有し、制御部は、撮像素子を遮光状態から開放状態へ変化させる先幕の位置および撮像素子を開放状態から遮光状態へ変化させる後幕の位置の少なくとも一方と撮像素子の位置とに基づいて、照射装置の発光タイミングを制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、ブレ補正を行いながら発光制御を行う制御装置に関する。
近年、多くの撮像装置にはブレ補正機構が搭載されている。ブレ補正機構を有する撮像装置において、照射装置としてストロボ等の閃光装置を用いる場合にはストロボ同調時間が遅くなる。また、無線通信で撮像装置とストロボ等の照射装置とを無線接続して同調撮影を行うワイヤレスストロボシステムにおいて、ブレ補正機構を作動させながら同調撮影を行うことは困難である。
特許文献1には、ブレ補正装置と照射装置とを有する撮像装置が開示されている。特許文献2には、ブレ補正のために撮像素子が移動した場合、配光を合わせるために照射装置を移動させる撮像装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された撮像装置は、照射装置を作動させる場合にはブレ補正を行わないため、ブレ補正の効果を得ることができない。特許文献2には、照射装置の発光タイミングの制御に関して記載されていない。このため、特許文献1および特許文献2に開示された撮像装置では、ブレ補正を行いながら適切な発光制御を行うことができない。
そこで本発明は、ブレ補正を行いながら適切な発光制御を行うことが可能な制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、撮像素子を移動させてブレ補正を行うブレ補正部と、露光の際に前記ブレ補正部を動作させた状態で照射装置を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記撮像素子を遮光状態から開放状態へ変化させる先幕の位置および前記撮像素子を前記開放状態から前記遮光状態へ変化させる後幕の位置の少なくとも一方と前記撮像素子の位置とに基づいて、前記照射装置の発光タイミングを制御する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、ブレ補正を行いながら適切な発光制御を行うことが可能な制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図15(a)〜(d)を参照して、比較例としての撮像装置において、ストロボ同調時間が長くなるという問題について説明する。図15(a)、(c)において、横軸は時間、縦軸はシャッタ機構および撮像素子の縦方向の位置をそれぞれ示す。図15(a)、(c)において、シャッタ機構の先幕および後幕は下から上に走行する。図15(b)、(d)において、横軸は時間、縦軸は照射装置(ストロボ装置)の発光量をそれぞれ示す。
図15(a)、(b)はブレ補正装置を備えていない撮像装置のストロボ同調時間の説明図である。以降、シャッタ幕走行開始側のシャッタ開口を開口下端、シャッタ幕走行完了側のシャッタ開口を開口上端と呼ぶ。
先幕は、t1でシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を開放する。また先幕は、t2でシャッタ開口上端に達し、シャッタ開口を完全に開放する。照射装置は、t2で発光を開始し、Δ後のt3で発光が終了する。t2〜t3の間、先幕および後幕はシャッタ開口を開放しており、開口全体にストロボ装置の光を照射することができる。
後幕は、t3でシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を遮蔽する。また後幕は、t5でシャッタ開口上端に達し、シャッタ開口を完全に遮蔽する。この際、先幕が光軸を通過してから後幕が光軸を通過するまでの時間t4が露光時間であり、ストロボ同調時間と呼ばれる。またt4は、先幕がシャッタ開口下端からシャッタ開口上端に達する時間t0(t1からt2の時間)にストロボ発光時間Δを加えた時間と等しくなり、t4=t0+Δを満たす。
図15(c)、(d)は、ブレ補正装置を備えた撮像装置のストロボ同調時間の説明図である。ブレ補正装置は、撮像素子が縦方向に移動し、その移動領域でシャッタ開口が撮像素子をけらないように構成されている。このため、シャッタ機構の開口は、ブレ補正装置を備えていない場合に比べて大きい。
先幕は、t1’でシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を開放する。また先幕は、t2’でシャッタ開口上端に達し、シャッタ開口を完全に開放する。照射装置は、t2’で発光を開始し、Δ後のt3’で発光が終了する。t2’〜t3’の間、先幕および後幕はシャッタ開口を開放しており、開口全体にストロボ装置の光を照射することができる。
後幕は、t3’でシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を遮蔽する。また後幕は、t5’でシャッタ開口上端に達し、シャッタ開口を完全に遮蔽する。この際、先幕が光軸を通過してから後幕が光軸を通過するまでの時間t4’がブレ補正装置を備えた撮像装置のストロボ同調時間である。またt4’は、先幕がシャッタ開口下端からシャッタ開口上端に達する時間t0’(t1’からt2’の時間)にストロボ発光時間Δを加えた時間と等しく、t4’=t0’+Δを満足する。
前述のように、シャッタ開口の大きさ(開口下端から開口上端の距離)は、ブレ補正機構を備えた撮像装置のほうが大きい。このため、t0’>t0となる。その結果、t4’>t4となり、ストロボ同調時間が長くなってしまう。
また、ブレ補正機構を有する撮像装置において、照射装置としてストロボのFP発光(ハイスピードシンクロ)またはLED等の長時間発光装置を用いる場合、発光時間が長くなると言う問題がある。この問題について、図16(a)〜(d)を参照して説明する。
図16(a)、(c)において、横軸は時間、縦軸はシャッタ機構および撮像素子の縦方向の位置をそれぞれ示す。図16(a)、(c)において、シャッタ機構の先幕および後幕は下から上に走行する。図16(b)、(d)において、横軸は時間、縦軸は照射装置の発光量をそれぞれ示す。
図16(a)、(b)はブレ補正装置を備えていない撮像装置の照射時間の説明図である。先幕は、t6でシャッタ開口下端を通過し、照射装置は発光を開始する。後幕は、t6からシャッタ秒時Tv後のt7でシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を遮蔽する。また後幕は、t8でシャッタ開口上端に達しシャッタ開口を完全に遮蔽し、照射装置は発光を停止する。t6からt8の時間は、先幕がシャッタ開口下端からシャッタ開口上端を通過する時間t10にシャッタ秒時Tvを加えた時間で照射装置の照射時間t9となり、t9=t10+Tvを満足する。
図16(c)、(d)は、ブレ補正装置を備えた撮像装置の照射時間の説明図である。ブレ補正装置は、撮像素子が縦方向に移動し、その移動領域でシャッタ開口が撮像素子をけらないように構成されている。このため、シャッタ機構の開口は、ブレ補正装置を備えていない場合に比べて大きい。
先幕は、t6’でシャッタ開口下端を通過し、照射装置は発光を開始する。後幕は、t6’からシャッタ秒時Tv後t7’でシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を遮蔽する。また後幕は、t8’でシャッタ開口上端に達しシャッタ開口を完全に遮蔽し、照射装置は発光を停止する。t6’とt8’との間の期間は、先幕がシャッタ開口下端からシャッタ開口上端を通過する時間t10’とシャッタ秒時を加えた時間で照射装置の照射時間t9’になり、t9’=t10’+Tvを満足する。
前述のように、シャッタ開口の大きさ(開口下端から開口上端の距離)は、ブレ補正機構を備えた場合の方が大きい。このため、t10’>t10となる。その結果、t9’>t9となり、照射時間が長くなってしまう。以下、前述の課題を解決するための構成に関して、各実施形態において具体的に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図2乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態における撮像装置について説明する。図2(a)は撮像装置(カメラシステム)100の中央断面図、図2(b)は撮像装置100の電気的構成を示すブロック図である。図2(a)および図2(b)において、同一の構成に対しては同一の符号を付している。
まず、図2乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態における撮像装置について説明する。図2(a)は撮像装置(カメラシステム)100の中央断面図、図2(b)は撮像装置100の電気的構成を示すブロック図である。図2(a)および図2(b)において、同一の構成に対しては同一の符号を付している。
撮像装置100は、カメラ本体(撮像装置本体)1と、カメラ本体1に着脱可能なレンズ装置(交換レンズ)2とを備えて構成される。ただし本発明は、これに限定されるものではなく、カメラ本体とレンズ装置とが一体的に構成された撮像装置にも適用可能である。
レンズ装置2は、複数のレンズを有する撮像光学系3、撮像光学系3の一部のレンズを駆動するレンズ駆動手段13、および、レンズ駆動手段13を制御するレンズシステム制御回路12を有する。撮像光学系3の一部のレンズは、撮像光学系3の光軸4の方向に沿って移動可能である。
カメラ本体1は、撮像素子6を有する。撮像素子6は、CMOSセンサやCCDセンサであり、撮像光学系3を介して形成された光学像(被写体像)を光電変換して画像データを出力する。またカメラ本体1は、カメラシステム制御回路(制御部)5、画像処理部7、メモリ手段8、表示手段9、操作検出部10、手ブレ補正部(ブレ補正部)14、手ブレ検出部(ブレ検出部)15、シャッタ機構(シャッタ装置)16、および照射装置501を有する。表示手段9は、背面表示装置9aおよびEVF(電子ビューファインダ)9bを含む。カメラ本体1とレンズ装置2は、電気接点11を介して接続される。
撮像装置100は、撮像手段、画像処理手段、記録再生手段(記録手段を含む記録および再生を司る手段)、および、制御手段を有する。撮像手段は、撮像光学系3、撮像素子6、および、シャッタ機構16を含む。画像処理手段は、画像処理部7を含む。記録再生手段は、メモリ手段8および表示手段9を含む。制御手段は、カメラシステム制御回路5、操作検出部10、レンズシステム制御回路12、レンズ駆動手段13、手ブレ補正部14、および、手ブレ検出部15を含む。レンズ駆動手段13は、撮像光学系3の焦点レンズ、ブレ補正レンズ、および、絞り等を駆動する。手ブレ検出部15は、振動ジャイロ等を有し、光軸4の周りの回転を含む撮像装置100の回転ブレを検出する。手ブレ補正部14は、撮像素子6を光軸4に直交する平面内で移動させるとともに光軸4の周りに回転させることが可能な機構である。なお、手ブレ補正部14の詳細な構造については後述する。
撮像手段は、被写体からの光を、撮像光学系3を介して撮像素子6の撮像面に結像する光学処理系である。撮像手段は、撮像素子6からピント評価量および適切な露光量を示す信号を取得し、この信号に基づいて適切に撮像光学系3を調整することで、適切な光量の被写体光を撮像素子6に露光するとともに、撮像素子6の近傍で被写体像が結像する。シャッタ機構16は、後述の先幕41および後幕47を走行させることにより、撮像素子6の撮像面に被写体像が届くか否かを制御する。
次に、図4を参照して、シャッタ機構16について説明する。図4は、シャッタ機構16の説明図である。図4(a)において、16−1はシャッタ機構16に設けられた開口である。開口16−1の幅および高さは、撮像素子6(撮像範囲6a)がX方向(横方向)およびY方向(縦方向)の最大並進運動および光軸周りに最大回転運動を行った場合(図4(a)中の点線)の移動範囲よりも大きく設定されている。このように撮像素子6は、X方向およびY方向の最大並進運動および光軸周りに最大回転運動を行った場合でも、シャッタ機構16の開口16−1により撮像素子6に入射する光線をけらないように構成されている。
図4(b)において、41は露光の際に開口16−1を遮蔽状態から開放状態(矢印43の方向)に走行する先幕、47は露光の際に開口16−2を開放状態から遮蔽状態(矢印48の方向)に走行する後幕である。露光の際の先幕41の後端41−1と後幕47の先端47−1との距離49をスリット幅と呼ぶ。
カメラシステム制御回路5は、露光の際に先幕41および後幕47の走行開始タイミングを制御する。またカメラシステム制御回路5は、先幕41および後幕47の走行開始タイミングから所定時間後のそれぞれの位置を予め求めた走行カーブに基づいて予測する、先幕予測手段および先幕予測手段を構成する。
照射装置501は、キセノン管に高電圧を印加させて発光するストロボまたはLED等の発光装置を有し、被写体を照射する。カメラシステム制御回路5は、撮像装置100に内蔵された照射装置501の発光タイミングを制御する照射装置制御手段を構成する。
画像処理部7は、A/D変換器、ホワイトバランス調整回路、ガンマ補正回路、および、補間演算回路等を有し、記録用の画像を生成する。また画像処理部7は、色補間処理手段を有し、ベイヤ配列の信号から色補間(デモザイキング)処理を施してカラー画像を生成する。また画像処理部7は、予め定められた方法を用いて、画像、動画、音声等の圧縮を行う。メモリ手段8は、記憶部を有する。カメラシステム制御回路5は、メモリ手段8の記憶部に画像を記憶させることができる。またカメラシステム制御回路5は、ユーザに提示する像を表示手段9に表示する。
カメラシステム制御回路5は、撮像の際のタイミング信号等を生成して出力する。またカメラシステム制御回路5は、ユーザの操作に従って、撮像系、画像処理系、および、記録再生系をそれぞれ制御する。カメラシステム制御回路5は、例えば、操作検出部10により検出されたレリーズボタン(不図示)の押下に従って、撮像素子6の駆動、画像処理部7の動作や圧縮処理等を制御する。またカメラシステム制御回路5は、表示手段9により情報表示を行う情報表示装置の各セグメントの状態を制御する。背面表示装置9aは、タッチパネルを有し、操作検出部10に接続されている。
次に、制御系の光学系の調整動作について説明する。カメラシステム制御回路5には、画像処理部7が接続されている。カメラシステム制御回路5は、撮像素子6からの信号に基づいて、適切な焦点位置および絞り値(Fナンバー)を求める。このようにカメラシステム制御回路5は、撮像素子6からの信号に基づいて測光動作および測距動作(焦点検出動作)を行い、露出条件(Fナンバーやシャッタ速度等)を決定する露出制御部を構成する。
カメラシステム制御回路5は、電気接点11を介してレンズシステム制御回路12に指令信号を出力する。レンズシステム制御回路12は、カメラシステム制御回路5からの指令信号に基づいて、レンズ駆動手段13を適切に制御する。またレンズシステム制御回路12は、手ブレ補正を行うモードにおいて、撮像素子6から得られた信号に基づいてレンズ駆動手段13を介してブレ補正レンズを適切に制御する。前述のように、カメラシステム制御回路5は、ユーザ操作に応じた操作検出部10により検出された信号に基づいて、撮像装置100の各部の動作を制御することにより、静止画および動画の撮影が可能である。カメラシステム制御回路5は、手ブレ検出部15からの信号に基づいて手ブレ補正部14を制御する。カメラシステム制御回路5は、手ブレ検出部15から目標値の生成および手ブレ補正部14の駆動制御を行う手ブレ制御部を構成する。またカメラシステム制御回路5は、手ブレ制御中の撮像素子6の位置を予測する撮像素子予測手段を構成する。
次に、図3を参照して、手ブレ補正部14について説明する。図3は、手ブレ補正部14(手ブレ補正を行う機構)の分解斜視図である。なお図3には、手ブレ補正部14のうち手ブレ補正を行う機構のみを示し、制御を行うための電気的な制御機構については示していない。また図3において、縦方向の一点鎖線は光軸4と平行な方向である。また図3において、移動しない部材(固定部)には100番台の番号、移動する部材(可動部)には200番台の番号、固定部と可動部とで挟持されるボールには300番台の番号をそれぞれ付している。
図3において、101は上部ヨーク、102a、102b、102cはビス、103a、103b、103c、103d、103e、103fは上部磁石、104a、104bは補助スペーサ、105a、105b、105cはメインスペーサである。106a、106b、106cは固定部転動板、107a、107b、107c、107d、107e、107fは下部磁石、108は下部ヨーク、109a、109b、109cはビス、110はベース板である。201はFPC(フレキシブルプリント基板)、202a、202b、202cは位置検出素子の取り付け位置、203は可動PCB、204a、204b、204cは可動部転動板、205a、205b、205cはコイル、206は可動枠である。301a、301b、301cはボールである。
上部ヨーク101、上部磁石103a、103b、103c、103d、103e、103f、下部磁石107a、107b、107c、107d、107e、107f、および、下部ヨーク108は、磁気回路を形成し、いわゆる閉磁路をなしている。上部磁石103a、103b、103c、103d、103e、103fは、上部ヨーク101に吸着した状態で接着固定されている。同様に、下部磁石107a、107b、107c、107d、107e、107fは、下部ヨーク108に吸着した状態で接着固定されている。上部磁石103a、103b、103c、103d、103e、103f、および、下部磁石107a、107b、107c、107d、107e、107fはそれぞれ、光軸方向(図3の上下方向)に着磁されている。隣接する磁石(上部磁石103aと上部磁石103bの位置関係にある磁石)は、互いに異なる向きに着磁されている。一方、対抗する磁石(上部磁石103aと下部磁石107aの位置関係にある磁石)は、互いに同じ向きに着磁されている。このような構成により、上部ヨーク101と下部ヨーク108との間において光軸方向に強い磁束密度が生じる。
上部ヨーク101と下部ヨーク108との間には強い吸引力が生じる。このため上部ヨーク101と下部ヨーク108は、メインスペーサ105a、105b、105cおよび補助スペーサ104a、104bにより、所定の間隔を保つように構成されている。ここで、所定の間隔とは、上部磁石103a〜103fと下部磁石107a〜107fとの間にコイル205a〜205cおよびFPC201を配置するとともに所定の空隙を確保することが可能な間隔である。
メインスペーサ105a、105b、105cにはネジ穴が設けられており、ビス102a、102b、102cにより、上部ヨーク101がメインスペーサ105a、105b、105cに固定される。メインスペーサ105a、105b、105cの胴部にはゴムが設置されており、可動部の機械的端部(いわゆるストッパー)を形成している。
ベース板110には、下部磁石107a、107b、107c、107d、107e、107fを避けるように穴が設けられており、この穴から磁石の面が突出するように構成される。すなわち、ビス109a、109b、109cによりベース板110と下部ヨーク108とが固定され、ベース板110よりも厚み方向の寸法が大きい下部磁石107a〜107fがベース板110から突出するように固定される。
可動枠(可動PCB)203は、マグネシウムダイキャストまたはアルミダイキャストで形成されており、軽量で剛性が高い。可動枠203に対して各要素が固定されて可動部が構成される。FPC201には、位置検出素子の取り付け位置202a、202b、202cにおいて、図3から見えない側の面に位置検出素子が取り付けられている。位置検出素子としては、前述の磁気回路を利用して位置検出を行うことが可能なホール素子等が用いられる。ホール素子は、小型であり、コイル205a、205b、205cの巻き線の内側に入れ子になるように配置される。
可動枠203には、撮像素子6、コイル205a、205b、205cおよびホール素子が接続されている。可動枠203上のコネクタを介して、外部との電気的なやり取りを行うことができる。ベース板110には固定部転動板106a、106b、106cが接着固定され、可動枠203には可動部転動板204a、204b,204cが接着固定されており、これらはボール301a、301b、301cの転動面を形成する。転動板を別途設けることにより、表面粗さや硬さ等を好ましい状態に設計することが容易となる。
前述の構成でコイルに電流を流すことで、フレミング左手の法則に従った力が発生し、可動部を駆動することができる。また、前述の位置検出素子であるホール素子の信号を用いることにより、フィードバック制御を行うことができる。ホール素子信号の値を制御することにより、光軸に直交する平面内で並進運動するとともに光軸周りに回転することができる。なお、制御方法に関しては多くの提案がなされているため、ここでは詳述しない。
(第1の実施形態)
次に、図1、図5、および、図6を参照して、第1の実施形態における撮影動作について説明する。本実施形態は、照射装置501としてストロボ等の閃光装置を用いる。
次に、図1、図5、および、図6を参照して、第1の実施形態における撮影動作について説明する。本実施形態は、照射装置501としてストロボ等の閃光装置を用いる。
図1は、本実施形態における撮像装置100の動作シーケンスである。図1において、横軸は全てのグラフで共通の時間を示し、縦軸は上から順にシフト変位、ユーザ操作、防振制御、測光・測距、予測、シャッタ幕走行、および、照射装置の発光をそれぞれ示している。ここで、シフト変位のグラフの縦軸は、シフト方向のブレ量を示している。
ユーザ操作のグラフにおいて、ON、S1、S2はそれぞれ、ユーザにより電源が投入される、S1操作がなされる、および、S2操作がなされることに対応している。S1操作は、操作部のうちシャッタを切るためのレリーズボタンを半押しする操作である。S2操作は、レリーズボタンを全押し(最後まで押し切る)操作である。ONの状態のまま維持しているのは電源ONの状態が維持されていることを示し、S1の状態のまま維持しているのは、レリーズボタンを半押しのまま維持していることを示している。
防振制御のグラフにおいて、OFFは防振制御を行わないことを示し、ONはシフト方向の防振制御を行うことを示している。図1の例では、S1操作後に防振制御が開始される。測光・測距のグラフにおいて、OFFは測光・測距を行わないことを示し、ONは測光・測距を行うことを示している。すなわち図1の例では、電源ON後に測光・測距を行ってライブビュー表示を行い、S1操作後に再度測光・測距を行い、露光時の条件(露光条件)を決定する。以降、撮像素子6の撮像面と平行な平面内で並進運動または光軸回りに回転した撮像素子6のシャッタ幕走行開始側の撮像素子端を撮像素子下端、シャッタ幕走行完了側の撮像素子端を撮像素子上端と呼ぶ。
予測のグラフにおいて、ONは先幕予測手段が先幕41の位置を予測し、撮像素子予測手段が撮像素子上端の位置を予測することを示している。シャッタ幕走行のグラフにおいて、ONはシャッタ幕走行がなされていることを示し、OFFはシャッタ幕走行がなされていないことを示している。照射装置の発光のグラフにおいて、ONは照射装置501が発光していることを示している。
図1において、31は電源ONのタイミング、32はS1操作のタイミング、33は測光・測距完了のタイミング、34はS2操作のタイミング、35は先幕走行開始のタイミング、36は後幕走行開始のタイミングをそれぞれ示している。撮像装置100は、タイミング31において電源がONされると、撮像素子6で取得した画像を背面表示装置9aまたはEVF9bに提示する、いわゆるライブビュー動作を行う。
続いてタイミング32において、ユーザによりS1操作が指示されると、カメラシステム制御回路5は、測光・測距動作を行う。その後タイミング33において、カメラシステム制御回路5は、ピント合わせを行うとともに露光の状態を決定する。すなわちカメラシステム制御回路5は、撮像装置100の露光条件である絞り値、シャッタ速度、および、ISO感度(画像の増幅率)等を決定する。
続いてタイミング34において、ユーザによりS2操作が指示されると、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段および撮像素子予測手段)は、先幕41の位置および撮像素子上端位置を予測する。そして、一定のタイムラグの後のタイミング35において、先幕41が走行を開始する。続いてタイミング36において、後幕47が走行を開始する。先幕走行と後幕走行との間の期間において、カメラシステム制御回路5(照射装置制御手段)は、先幕予測手段により予測された先幕41の位置と撮像素子予測手段により予測された撮像素子上端位置とに基づいて、照射装置501の発光タイミングを決定する。照射装置501は、決定された発光タイミングで発光する。なお、この処理の詳細については後述する。その後、ライブビューの状態に戻る。
図5は、本実施形態における撮像装置100の動作を示すフローチャートである。図5の各ステップは、主に、カメラシステム制御回路5により、または、カメラシステム制御回路5の指令に基づいて撮像装置100の各部により実行される。以下、図5と図1とを対比させながら、本実施形態の動作に関して、順を追って説明する。
まずステップS100において、カメラシステム制御回路5は、ユーザ操作によるカメラ本体1の電源ONに応じて、動作を開始する。図5のステップS100は、図1のタイミング31に対応する。続いてステップS101において、カメラシステム制御回路5は、ユーザによる撮影設定120を読み込む。すなわちカメラシステム制御回路5は、撮影設定として、絞り優先/シャッタ優先等の各種設定値を読み込む。なお、図5のステップS101は、図1には示されていない。
続いてステップS102において、カメラシステム制御回路5は、カメラ本体1の電源がOFFであるか否かを判定する。電源がOFFの場合、ステップS103に移行し、カメラシステム制御回路5は動作を終了する。一方、電源がOFFでない場合、ステップS104に進む。なお、図5のステップS102は、図1には示されていない。また、本来はユーザ操作に対応するステップS100、S102、S106、S109等は割り込み処理であるが、図5ではフローとして説明する。
ステップS104において、カメラシステム制御回路5は、測光・測距を行う。ステップS104は、図1中のタイミング31の後に測光・測距のグラフにおいてOFFからONに遷移することに対応する。これにより、ライブビュー画像を取り込む際の露光条件等が決定される。続いてステップS105において、カメラシステム制御回路5は、ライブビュー表示を行う。これにより、背面表示装置9aまたはEVF9bに画像が表示される。ステップS105は、図1中のタイミング31からタイミング32の間の期間に対応する。
続いてステップS106において、カメラシステム制御回路5は、S1操作がなされたか否かを判定する。S1操作がなされていない場合、ステップS102に戻る。一方、S1操作がなされた場合、ステップS107に進む。ステップS106は、図1中のタイミング31からタイミング32の間の期間における分岐であり、タイミング31からタイミング32の間の期間においてステップS102に戻り、タイミング32においてステップS107に進む。
ステップS107において、カメラシステム制御回路5は、防振制御を開始する。ステップS107は、図1中のタイミング32の後に防振制御のグラフがOFFからONに遷移することに対応する。続いてステップS108において、カメラシステム制御回路5は、測光・測距を行う。ステップS108は、図1中のタイミング32の後に測光・測距のグラフがOFFからONに遷移することに対応する。カメラシステム制御回路5は、撮像素子6からの信号に基づいて、絞り値やシャッタ速度(Tv値)を決定する。このステップの動作は、カメラシステム制御回路5が露出制御部として機能する具体的な動作である。
続いてステップS109において、カメラシステム制御回路5は、S2操作がなされたか否かを判定する。ステップS109にてS2操作がなされない場合、ステップS110に進む。一方、S2操作がなされた場合、ステップS111に進む。ステップS109は、図1中のタイミング33からタイミング34の間の期間における分岐であり、タイミング33からタイミング34の間の期間においてステップS110に進み、タイミング34においてステップS111に進む。
ステップS110において、カメラシステム制御回路5は、S1操作が継続しているか(維持されているか)否かを判定する。S1操作が継続している場合、ステップS109に戻る。一方、S1操作が継続していない場合、ステップS102に戻る。ステップS110は、図1中ではS1操作を維持したままS2操作に進む。このため、この分岐では、タイミング33からタイミング34の間の期間においてステップS109に戻る方向に進む(YES判定が維持されている)。
ステップS111において、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段、撮像素子予測手段)は、先幕41の位置および撮像素子上端の位置を予測し、先幕41の位置と撮像素子上端の位置とが等しくなるために要する時間T1を算出する。ステップS111の後、ステップS112およびステップS115に進む。
ステップS112において、カメラシステム制御回路5は、タイマーTを開始する。続いてステップS113において、カメラシステム制御回路5は、タイマーTが時間T1に等しい(T=T1)か否かを判定する。T=T1でない場合、ステップS113を繰り返す。一方、T=T1の場合、先幕41の位置と撮像素子上端の位置とが互いに等しくなっているため、ステップS114に進む。ステップS114において、カメラシステム制御回路5の指令に基づいて、照射装置501が発光する。
ステップS115において、カメラシステム制御回路5は、露光を行う。一定のタイムラグの後、先幕41が走行し、また先幕41の走行開始から所定時間後に後幕47が走行し、撮像素子6で被写体像を取得する。ステップS115は、図1中のタイミング35、36の間の期間において露光を行って被写体像を取得することに対応する。なお図5および図1には示されていないが、ユーザがレリーズボタンから手を離してS1操作を停止してから一定時間が経過すると、防振制御がOFFとなる。
次に、図6を参照して、本実施形態における撮影シーケンスを説明する。図6は、本実施形態における撮影シーケンスであり、図1中のタイミング34〜36、すなわち図5中のステップS109〜S115に相当する。図6(a)はユーザ操作、図6(b)は予測、図6(c)はシャッタ幕走行、図6(d)は照射装置501の発光量をそれぞれ示している。図6(a)〜(d)の横軸は、全てのグラフに関して共通の時間を示している。
図6(a)、(b)に示されるように、タイミング34においてユーザがS2操作を行うことにより、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段および撮像素子予測手段)は、先幕41の位置および撮像素子6の上端位置を予測する。そしてカメラシステム制御回路5は、先幕41の位置と撮像素子6の上端位置とが等しくなるのに要する時間T1を算出する。
図6(c)に示されるように、タイミング34から所定時間後のタイミング35において、先幕41はシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を開放し始める。タイミング35から時間T2経過後、先幕41は撮像素子6の下端位置を通過する。また、タイミング35から時間T1経過後、先幕41は撮像素子6の上端位置に到達する。図6(d)に示されるように、タイミング35から時間T1経過後、カメラシステム制御回路5は照射装置501を発光させる。そして、時間T1から時間Δ経過後の時間T5において、照射装置501の発光は終了する。
一方、タイミング36において、後幕47はシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を遮蔽し始める。タイミング35とタイミング36との間の時間T3はストロボ同調時間であり、先幕41が撮像素子6の下端位置から上端位置まで移動するのに要する時間T4に照射装置501の発光時間Δを加えた時間T3=T4+Δである。時間T5において、後幕47は撮像素子6の下端位置に到達し、撮像素子6を遮蔽始める。
以上のように、照射装置501が発光時間Δ(=T5−T1)の間、撮像素子6は先幕41および後幕47に遮蔽されていないため、撮像素子6の全体に照射装置501の光を照射することができる。ストロボ同調時間(時間T3)は、先幕41が光軸4を通過してから後幕47が光軸4を通過するまでの時間であり、タイミング35〜36の時間T3と等しくなる。
本実施形態によれば、図16(c)のt4’と比較して、撮像素子6の大きさ<シャッタ開口の大きさとなり、T4<t0’およびT3<t4’を満足する。このため、手ブレ補正部14を作動させてもストロボ同調時間が長くなることを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、図7乃至図9を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、照射装置501としてストロボを用いたFP発光(ハイスピードシンクロ)またはLED等を用いた長時間発光を行う。
次に、図7乃至図9を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、照射装置501としてストロボを用いたFP発光(ハイスピードシンクロ)またはLED等を用いた長時間発光を行う。
図7は、本実施形態における撮像装置100の動作シーケンスである。図7において、横軸は全てのグラフで共通の時間を示し、縦軸は上から順にシフト変位、ユーザ操作、防振制御、測光・測距、予測、シャッタ幕走行、および、照射装置の発光をそれぞれ示している。ここで、シフト変位のグラフの縦軸は、シフト方向のブレ量を示している。なお図7において、シフト変位、ユーザ操作、防振制御、測光・測距、すなわちタイミング31からタイミング33までの動作は、図1と同一であるため、それらの説明を省略する。
図7中の予測のグラフにおいて、ONはカメラシステム制御回路5(先幕予測手段、後幕予測手段、撮像素子予測手段)が先幕41の位置、後幕47の位置、並びに、撮像素子6の上端位置および下端位置を予測することを示している。タイミング44においてユーザによりS2操作が指示されると、カメラシステム制御回路5は、先幕41の位置、後幕47の位置、並びに、撮像素子6の上端位置および下端位置を予測する。タイミング44から一定のタイムラグの後のタイミング45において先幕41が走行を開始し、その後、タイミング46において後幕47が走行を開始する。すなわち、タイミング45とタイミング46との間の間隔が露光時間に相当する。
先幕走行と後幕走行の間に、カメラシステム制御回路5(照射装置制御手段)は、先幕予測手段が予測する先幕41の位置と撮像素子予測手段が予測する撮像素子6の下端位置とに基づいて、照射装置501の発光開始タイミングを決定する。また照射装置制御手段は、後幕予測手段が予測する後幕47の位置と撮像素子予測手段が予測する撮像素子6の上端位置とに基づいて、照射装置501の発光停止タイミングを決定する。照射装置501は、照射装置制御手段により決定された発光開始タイミングおよび発光停止タイミングに従って発光する。なお、このシーケンスの詳細については後述する。その後、ライブビューの状態に戻る。
図8は、本実施形態における撮像装置100の動作を示すフローチャートである。図8の各ステップは、主に、カメラシステム制御回路5により、または、カメラシステム制御回路5の指令に基づいて撮像装置100の各部により実行される。以下、図8と図7とを対比させながら、本実施形態の動作に関して、順を追って説明する。なお図8において、ステップS200〜S210は、図5のステップS100〜S110とそれぞれ同一であるため、それらの説明を省略する。
ステップS211において、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段、後幕予測手段、撮像素子予測手段)は、先幕41の位置、後幕47の位置、並びに、撮像素子6の上端位置および下端位置をそれぞれ予測する。そしてカメラシステム制御回路5は、先幕41の位置と撮像素子6の下端位置とが等しくなるために要する時間T21、および、後幕47の位置と撮像素子6の上端位置とが等しくなるために要する時間T22を算出する。ステップS211の後、ステップS212およびステップS217に進む。
ステップS212において、カメラシステム制御回路5は、タイマーTを開始する。続いてステップS213において、カメラシステム制御回路5は、タイマーTが時間T21に等しい(T=T21)か否かを判定する。T=T21でない場合、ステップS213を繰り返す。一方、T=T21の場合、先幕41の位置と撮像素子下端の位置とが互いに等しくなっているため、ステップS214に進む。
ステップS214において、カメラシステム制御回路5の指令に基づいて、照射装置501は発光を開始する。続いてステップS215において、カメラシステム制御回路5は、タイマーTが時間T22に等しい(T=T22)か否かを判定する。T=T22でない場合、ステップS215を繰り返す。一方、T=T22の場合、後幕47の位置と撮像素子上端の位置とが互いに等しくなっているため、ステップS216に進む。ステップS216において、カメラシステム制御回路5の指令に基づいて、照射装置501は発光を停止する。
ステップS217において、カメラシステム制御回路5は、露光を行う。一定のタイムラグの後、先幕41が走行し、また先幕41の走行開始から所定時間後に後幕47が走行し、撮像素子6で被写体像を取得する。ステップS217は、図7中のタイミング45、46の間の期間において露光を行って被写体像を取得することに対応する。
次に、図9を参照して、本実施形態における撮影シーケンスを説明する。図9は、本実施形態における撮影シーケンスであり、図7中のタイミング44〜46、すなわち図8中のステップS209〜S217に相当する。図9(a)はユーザ操作、図9(b)は予測、図9(c)はシャッタ幕走行、図9(d)は照射装置501の発光量をそれぞれ示している。図9(a)〜(d)の横軸は、全てのグラフに関して共通の時間を示している。
図9(a)、(b)に示されるように、時間T0(タイミング44)においてユーザはS2操作を行う。S2操作に応じて、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段、後幕予測手段、撮像素子予測手段)は、先幕41の位置、後幕47の位置、並びに、撮像素子6の上端位置および下端位置を予測する。そしてカメラシステム制御回路5は、先幕41の位置と撮像素子6の下端位置とが等しくなるのに要する時間T21、および、後幕47の位置と撮像素子6の上端位置とが等しくなるのに要する時間T22を算出する。
時間T0から所定時間後の時間T6(タイミング45)において、先幕41はシャッタ開口下端を通過し、シャッタ委開口を開放し始める。そして、時間T6からシャッタ秒時Tv後の時間T7(タイミング46)において、後幕47はシャッタ開口下端を通過し、シャッタ開口を遮蔽し始める。
時間T0から時間T21経過後、先幕41は撮像素子6の下端位置を通過し、撮像素子6を開放し始める。そして、時間T21から時間T10経過後、先幕41は撮像素子6の上端位置に到達し、撮像素子6の全てを開放する。時間T0から時間T11経過後、後幕47は撮像素子6の下端位置に到達し、撮像素子6を遮蔽し始める。また、時間T0から時間T22経過後、後幕47は撮像素子6の上端位置に到達し、撮像素子6の全てを遮蔽する。時間T0から時間T21経過後、カメラシステム制御回路5は、照射装置501を発光させる。また、時間T0から時間T22経過後、カメラシステム制御回路5は、照射装置501の発光を停止させる。照射装置501が発光している時間T9は、T9=T22−T21=T10+Tvである。すなわち、先幕41が撮像素子6の通過に要する時間T10とシャッタ秒時Tvとの和になる。
本実施形態によれば、図16(d)のt9’と比較して、撮像素子6の大きさ<シャッタ開口の大きさ(開口下端から開口上端までの距離)となる。その結果、T10<t10’およびT0<t9’を満足する。このため、照射時間が長くなることを防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施形態における撮像装置について説明する。図10(a)は撮像装置(カメラシステム)100aの中央断面図、図10(b)は撮像装置100aの電気的構成を示すブロック図である。図10(a)および図10(b)において、同一の構成に対しては同一の符号を付している。
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施形態における撮像装置について説明する。図10(a)は撮像装置(カメラシステム)100aの中央断面図、図10(b)は撮像装置100aの電気的構成を示すブロック図である。図10(a)および図10(b)において、同一の構成に対しては同一の符号を付している。
本実施形態の撮像装置100aは、カメラ本体(撮像装置本体)1aと、カメラ本体1aに着脱可能なレンズ装置(交換レンズ)2とを備えて構成される。また撮像装置100aは、無線通信可能な照射装置(ストロボ)401とともにストロボ制御カメラシステムを構成する。すなわち撮像装置100aは、無線通信可能な照射装置401と無線通信が可能である点、および、カメラ本体1に代えて、無線アンテナ405および無線通信回路(無線通信部)406を備えたカメラ本体1aを有する点で、撮像装置100と異なる。その他の基本構成は第1の実施形態と同様であるため、それらの説明を省略する。
カメラ本体1aは、少なくとも被写体像を遮るための幕(メカ後幕)を備えており、露光の完了はシャッタ機構16によってなされる。また本実施形態では、撮像素子6がシャッタ機構16の後幕走行に先行して、ラインごとに電荷をリセットすることにより露光開始のタイミングを制御するモード(電子先幕)を備えている。電子先幕のモードでは、前述した撮像素子6の電荷リセット(電子先幕)とシャッタ機構16の後幕を同期させて動作させることで露出制御を行う。なお電子先幕に関しては、公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
照射装置401は、無線通信回路419および無線アンテナ407を介して、カメラシステム制御回路5により生成された無線通信パケットをやりとりする。これにより、照射装置401のストロボシステム制御回路417(図12参照)と信号の伝達がなされる。
次に、図11を参照して、本実施形態におけるストロボ制御カメラシステムについて説明する。図11は、ストロボ制御カメラシステム400の模式図である。ストロボ制御カメラシステム400は、撮像装置100aと照射装置(ストロボ、閃光装置)401とを備えて構成されるワイヤレスストロボシステムである。
カメラ本体1aは、前述のように、無線通信回路406および無線アンテナ405を内蔵している。照射装置401は、ストロボ装置の一例である外付けストロボであり、カメラ本体1aと同様に、無線通信回路419および無線アンテナ407(図12参照)を内蔵している。カメラ本体1aと照射装置401とは、既知の無線通信規格であるIEEE802.15.4等の方法によって無線通信を行う。
402は被写体、403はスクリーン、404は撮像装置100aを固定する三脚であり、写真スタジオでのストロボ撮影を想定している。本実施形態では、カメラ本体aがマスター機器となり、照射装置401がスレーブ機器となって、カメラ本体1aのシャッタと照射装置401の発光とが同期したストロボ同調撮影を行う。
次に、図12を参照して、照射装置401の構成を説明する。図12(a)は、照射装置401の横断面図、図12(b)は照射装置401の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態の照射装置401は、カメラ本体1aからのデータに従って発光制御を行う。無線アンテナ407は、カメラ本体1aと電波を用いたデータの送受信を行う。
Xe管(キセノン管)408は、発光手段であり、電流エネルギーを発光エネルギーに変換する。反射笠409およびフレネルレンズ410はそれぞれ、発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役目を担う。角度調節機構411は、発光部の角度を変更する。クリップオンコネクタ412は、照射装置401をカメラ本体1aや三脚404等に機械的に固定する。
光伝達手段413はグラスファイバー等である。受光素子414は、Xe管408が発光した光をモニタするフォトダイオード等の受光手段である。Xe管408が発光した光は、光伝達手段413を介して受光素子414に導かれ、受光素子414は、照射装置401のプリ発光および本発光の光量を直接測光する。受光素子415は、Xe管408の発光した光をモニタするフォトダイオード等の受光素子である。受光素子415の出力により、Xe管408の発光電流が制限されフラット発光の制御を行うことができる。ライトガイド416a、416bは、反射笠409と一体的に構成されており、受光素子415、414にXe管408の光を反射して導く。
ストロボシステム制御回路417は、照射装置401の全体の動作を制御する。表示手段418は、例えば液晶ディスプレイであり、照射装置401の動作状態を表示する。無線通信回路419は、無線アンテナ407を介して、カメラ本体1aとの無線通信を行う。操作検出部420は、電源制御メインスイッチ、バックライト点灯スイッチ、および、発光モード切り替えスイッチ等への外部操作に応動する。照射角制御手段421は、カメラ本体1aに装着されたレンズ装置2の焦点距離に応じてXe管408および反射笠409を移動し、発光の照射角を設定する。
なお、本実施形態の撮像装置100aの基本的な撮像動作は、第1の実施形態および第2の実施形態の撮像装置100と同様であるため、その説明を省略する。
次に、図13および図14を参照して、撮像装置100aと照射装置401とを用いて無線通信を行うワイヤレスストロボシステムを用いて、閃光発光を使った撮影(ストロボ撮影)を行う方法について説明する。
無線通信を用いてストロボ撮影を行う場合、前述のように、カメラ本体1aと照射装置401とを直接接続する有線でのストロボ撮影とは異なり、カメラ本体1aと照射装置401との間の発光タイミング連絡のため、撮影の際には所定の通信時間が必要となる。このため、前述した有線でのストロボ撮影のように、幕走行の直前に撮像素子6の位置とシャッタ幕の位置とを予測して発光タイミングを決定すると、無線通信が間に合わず、シャッタ幕とストロボ発光を同調させた撮影を行うことができない。そこで本実施形態では、無線通信に必要な時間だけ前倒しして発光タイミングの決定を行い、カメラ本体1aから照射装置401へと発光タイミングの連絡を開始した後、撮像素子6が発光タイミングにおいて予測した位置に到達するようにブレ補正装置を制御する。これにより、ブレ補正装置を利用したワイヤレスストロボシステムでの同調撮影が可能となる。以下、その詳細を説明する。
図13は、本実施形態における撮像装置100aの動作シーケンスである。図13において、横軸は全てのグラフで共通の時間を示し、縦軸は上から順に撮像素子6のシフト変位、ユーザ操作、防振制御、測光・測距、予測、シャッタ幕走行、および、照射装置の発光をそれぞれ示している。ここで、シフト変位のグラフの縦軸は、シフト方向のブレ量を示している。なお本実施形態において、タイミング31からタイミング33までは図1と同一であるため、それらの説明を省略する。予測のグラフにおいて、ONは、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段、撮像素子位置予測手段)が先幕41の後端41aの位置および撮像素子6の撮像範囲6aの上端位置を予測することを示している。
図13において、74はS2操作のタイミング、75は発光タイミング決定のタイミング、76は先幕走行開始のタイミング、77は後幕走行開始のタイミングをそれぞれ示している。タイミング74においてユーザによってS2操作が指示されると、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段、撮像素子位置予測手段)は、先幕41の後端41aの位置および撮像素子6の上端位置を予測する。
タイミング77において、予測に基づいて発光タイミングが決定されると、照射装置401に対してその情報を伝える無線通信が開始される。無線通信を開始したタイミングから発光タイミングまでは、撮像素子6が発光タイミングにおいて予測した位置に到達するようにブレ補正装置を制御するため、制御制限区間となる。このとき、防振制御において、幕走行方向に対して直行する方向、すなわち、図4(b)における左右方向の撮像素子6のシフトは同調撮影に影響が無いため、その方向には防振制御のための撮像素子6のシフトが可能である。
また、閃光発光を用いた同調撮影においては、発光してから必要露光時間が経つ前に後幕47が閉じ始めてしまう後幕ケラレよりも、先幕41が開き切る前に発光してしまう先幕ケラレのほうが、異常な撮影画像となってしまう。これは、後幕ケラレではストロボ光が当たる主被写体全体が暗くなるのに対し、先幕ケラレでは主被写体の発光直後のストロボ光が当たらなかった部分と当たった部分とでその境界にくっきりと明暗の差がつくためである。そこで、ブレ補正の性能を優先し後幕ケラレは許容可能な場合や、必要露光時間に対して余裕があるシャッタ秒時が長い場合、予測した撮像素子6の位置に対して幕走行方向と逆方向、すなわち図4(b)中の下方向へのシフトを許容するように制御してもよい。
同様の理由で、撮像素子6の位置の予測ができない場合、先幕ケラレを回避することを優先し、最も遅い発光タイミング、すなわち図4(a)において撮像範囲6aが上方向の端にあるときの発光タイミングで発光させるように制御してもよい。なお、これは有線のストロボ撮影においても同様である。
一定のタイムラグがあった後、タイミング75で先幕41が走行し、タイミング76で後幕47が走行する。このとき照射装置401は、カメラシステム制御回路5(照射装置制御手段)の指令に従い、決定された発光タイミングに基づいて、先幕走行と後幕走行との間で発光する。その後、ライブビューの状態に戻る。
なお、図13において、有線のストロボ撮影に対して、先幕41および後幕47の走行タイミングを後ろに遅らせるように説明しているが、これは説明の簡略化のためであり、S2操作から幕走行までの時間が無線通信時間に対して十分であれば、その必要は無い。また、無線通信時間を確保する手段として、図13に示されるように幕走行のタイミングを遅らせるのではなく、撮像素子6の位置の予測の時間を短くするようにすることも可能である。なお本実施形態の露光動作は、図6を参照して説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図14は、本実施形態における撮像装置100aの動作を示すフローチャートである。図14の各ステップは、主に、カメラシステム制御回路5により、または、カメラシステム制御回路5の指令に基づいて撮像装置100aの各部により実行される。以下、図14と図13とを対比させながら、本実施形態の動作に関して、順を追って説明する。なお図14において、ステップS300〜S310は、図5のステップS100〜S110とそれぞれ同一であるため、それらの説明を省略する。
ステップS311において、カメラシステム制御回路5(先幕予測手段、撮像素子予測手段)は、先幕41の後端41aの位置および撮像素子6の上端位置を予測する。そしてカメラシステム制御回路5は、先幕41の後端41aの位置と撮像素子6の上端位置とが等しくなるために要する時間T1、すなわち、先幕41が幕走行終盤において駆動し続けている撮像素子6の撮像範囲6aから退避するタイミングを算出する。続いてステップS312において、カメラシステム制御回路5は、タイマーTを開始し、ステップS313およびステップS316に進む。
ステップS313において、カメラシステム制御回路5は、無線通信回路406および無線アンテナ405を介して、発光タイミングの連絡のために照射装置401との無線通信を開始する。続いてステップS314において、カメラシステム制御回路5は、タイマーTが時間T1に等しい(T=T1)か否かを判定する。T=T1でない場合、ステップS314を繰り返す。一方、T=T1の場合、先幕41の後端41aの位置と撮像素子6の上端位置とが互いに等しくなっているため、ステップS315に進む。ステップS315において、カメラシステム制御回路5の指令に基づいて、照射装置401が発光する。
ステップS316において、カメラシステム制御回路5は、露光を行う。一定のタイムラグの後、先幕41と後幕47とが順に走行し、撮像素子6で被写体像を取得する。ステップS316は、図13中のタイミング75、76の間の期間において露光を行って被写体像を取得することに対応する。なお図14および図13には示されていないが、ユーザがレリーズボタンから手を離してS1操作を停止してから一定時間が経過すると、防振制御がOFFとなる。
このように各実施形態において、制御装置(カメラ本体1、1a)は、ブレ補正部(手ブレ補正部14)および制御部(カメラシステム制御回路5)を有する。ブレ補正部は、撮像素子6を移動させてブレ補正を行う。制御部は、露光の際にブレ補正部を動作させた状態で照射装置(照射装置401、501)を制御する。また制御部は、撮像素子を遮光状態から開放状態へ変化させる先幕の位置および撮像素子を開放状態から遮光状態へ変化させる後幕の位置の少なくとも一方と撮像素子の位置とに基づいて、照射装置の発光タイミングを制御する。
好ましくは、制御部は、撮像素子6を遮光状態から開放状態へ変化させる先幕41の位置および撮像素子6を開放状態から遮光状態へ変化させる後幕47の位置の少なくとも一方と、撮像素子6の位置とを予測する。そして制御部は、予測した先幕の位置および後幕の位置の少なくとも一方と撮像素子の位置とに基づいて、照射装置の発光タイミングを制御する。
好ましくは、制御部は、露光の際の先幕の位置および後幕の位置の少なくとも一方と撮像素子の位置とに基づいて、同調撮影(ストロボ同調撮影)の際の照射装置の発光タイミングを制御する。また好ましくは、先幕および後幕は、露光の際に同一の方向(例えば下側から上側)へ走行するシャッタ幕である。より好ましくは、制御部は、先幕の位置とシャッタ幕走行開始側の撮像素子の端の位置とを予測し、先幕の位置とシャッタ幕走行開始側の撮像素子の端の位置とに基づいて、照射装置の発光タイミングを制御する。より好ましくは、制御部は、シャッタ幕走行開始側の撮像素子の端からシャッタ幕走行完了側の撮像素子の端までの距離を先幕が移動する時間と、照射装置の発光時間とに基づいて、照射装置の同調時間(最高同調時間)を制御する。より好ましくは、制御部は、シャッタ幕走行開始側の撮像素子の端からシャッタ幕走行完了側の撮像素子の端までの距離を先幕が移動する時間をT4、照射装置の発光時間をΔとするとき、同調時間がT4+Δとなるように制御する。
好ましくは、制御部は、先幕の位置と後幕の位置と撮像素子の位置とを予測し、予測した先幕の位置と後幕の位置と撮像素子の位置とに基づいて、照射装置の発光タイミングを制御する。より好ましくは、制御部は、先幕の位置とシャッタ幕走行開始側の撮像素子の端の位置とに基づいて、照射装置の発光を開始するタイミングを決定する。また制御部は、後幕の位置とシャッタ幕走行完了側の撮像素子の端の位置とに基づいて、照射装置の発光を停止するタイミングを決定する。
好ましくは、制御装置は、照射装置401と無線通信を行う無線通信部(無線通信回路406)を有する。制御部は、照射装置との無線通信の開始後、ブレ補正部による撮像素子の移動を制限する。より好ましくは、制御部は、無線通信の開始後、撮像素子のシャッタ幕走行方向への移動を制限する。より好ましくは、制御部は、露光の際の撮像素子の位置を予測し、無線通信の開始後、予測した撮像素子の位置よりもシャッタ幕走行方向に移動させるように撮像素子の移動を制限する。
好ましくは、制御部は、撮像素子の位置の予測信頼度が所定の信頼度よりも低い場合、撮像素子がシャッタ幕走行完了側の端の位置にあるものとして、照射装置の発光タイミングを決定する。また好ましくは、制御部は、シャッタスピードが所定の時間よりも長い場合、撮像素子がシャッタ幕走行完了側の端の位置にあるものとして、照射装置の発光タイミングを決定する。
また各実施形態において、撮像装置(カメラ本体1、1a)は、撮像素子6と、撮像素子を遮光状態から開放状態へ変化させる先幕41と、撮像素子を開放状態から遮光状態へ変化させる後幕47とを有するシャッタ装置(シャッタ機構16)とを有する。また撮像装置は、ブレを検出するブレ検出部(手ブレ検出部15)を有する。また撮像装置は、撮像素子の撮像面に結像した被写体像のブレを軽減するように、ブレに応じて撮像素子を撮像面と平行な方向に移動(撮像面と平行な平面内で並進運動または光軸回りに回転させる)させるブレ補正部(手ブレ補正部14)を有する。また撮像装置は、被写体を照射する照射装置(401、501)を制御する制御部(カメラシステム制御回路5)を有する。制御部は、先幕の位置および後幕の位置の少なくとも一方と撮像素子の位置とを予測し、予測した先幕の位置および後幕の位置の少なくとも一方と撮像素子の位置とに基づいて、照射装置の発光タイミングを制御する。好ましくは、照射装置はキセノン管を有する閃光発光装置であって、撮像装置には照射装置が着脱可能または内蔵されている。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施形態によれば、ブレ補正を行いながらストロボ同調時間または長時間発光装置の照射時間が長くなることを抑制することができる。このため各実施形態によれば、ブレ補正を行いながら適切な発光制御を行うことが可能な制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能であり、各実施形態は組み合わせ可能である。
1 カメラ本体(制御装置)
5 カメラシステム制御回路(制御部)
14 手ブレ補正部(ブレ補正部)
5 カメラシステム制御回路(制御部)
14 手ブレ補正部(ブレ補正部)
Claims (19)
- 撮像素子を移動させてブレ補正を行うブレ補正部と、
露光の際に前記ブレ補正部を動作させた状態で照射装置を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記撮像素子を遮光状態から開放状態へ変化させる先幕の位置および前記撮像素子を前記開放状態から前記遮光状態へ変化させる後幕の位置の少なくとも一方と前記撮像素子の位置とに基づいて、前記照射装置の発光タイミングを制御することを特徴とする制御装置。 - 前記制御部は、露光の際の前記先幕の位置および前記後幕の位置の少なくとも一方と前記撮像素子の位置を予測し、予測した前記先幕の位置および前記後幕の位置の少なくとも一方と前記撮像素子の位置とに基づいて、前記照射装置の発光タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記先幕の位置および前記後幕の位置の少なくとも一方と前記撮像素子の位置とに基づいて、同調撮影の際の前記照射装置の発光タイミングを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
- 前記先幕および前記後幕は、前記露光の際に同一の方向に走行するシャッタ幕であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記制御部は、
前記先幕の位置とシャッタ幕走行開始側の前記撮像素子の端の位置とを予測し、
前記先幕の位置と前記シャッタ幕走行開始側の前記撮像素子の端の位置とに基づいて、前記照射装置の発光タイミングを制御することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記シャッタ幕走行開始側の前記撮像素子の端からシャッタ幕走行完了側の前記撮像素子の端までの距離を前記先幕が移動する時間と、前記照射装置の発光時間と、に基づいて、前記照射装置の同調時間を制御することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記シャッタ幕走行開始側の前記撮像素子の端から前記シャッタ幕走行完了側の前記撮像素子の端までの距離を前記先幕が移動する時間をT4、前記照射装置の発光時間をΔとするとき、前記同調時間がT4+Δとなるように制御することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
- 前記制御部は、露光の際の前記先幕の位置と前記後幕の位置と前記撮像素子の位置とを予測し、
予測した前記先幕の位置と前記後幕の位置と前記撮像素子の位置とに基づいて、前記照射装置の発光タイミングを制御することを特徴とする請求項6または7に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記先幕の位置と前記シャッタ幕走行開始側の前記撮像素子の端の位置とに基づいて、前記照射装置の発光を開始するタイミングを決定し、
前記後幕の位置と前記シャッタ幕走行完了側の前記撮像素子の端の位置とに基づいて、前記照射装置の発光を停止するタイミングを決定することを特徴とする請求項8に記載の制御装置。 - 前記照射装置と無線通信を行う無線通信部を更に有し、
前記制御部は、前記照射装置との無線通信の開始後、前記ブレ補正部による前記撮像素子の移動を制限することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記無線通信の開始後、前記撮像素子のシャッタ幕走行方向への移動を制限することを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
- 前記制御部は、露光の際の前記撮像素子の位置を予測し、前記無線通信の開始後、予測した前記撮像素子の位置よりも前記シャッタ幕走行方向に移動させるように前記撮像素子の移動を制限することを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記撮像素子の位置の予測信頼度が所定の信頼度よりも低い場合、前記撮像素子がシャッタ幕走行完了側の端の位置にあるものとして、前記照射装置の発光タイミングを決定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、シャッタスピードが所定の時間よりも長い場合、前記撮像素子がシャッタ幕走行完了側の端の位置にあるものとして、前記照射装置の発光タイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の制御装置。
- 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の制御装置と、
前記撮像素子と、
前記先幕と前記後幕を有するシャッタ装置と、を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記照射装置は、キセノン管を有する閃光発光装置であって、
前記照射装置が着脱可能または内蔵されていることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。 - 撮像素子を移動させてブレ補正を行うステップと、
前記ブレ補正を行いながら照射装置を制御して露光を行うステップと、を有し、
前記露光を行うステップは、
前記撮像素子を遮光状態から開放状態へ変化させる先幕の位置および前記撮像素子を前記開放状態から前記遮光状態へ変化させる後幕の位置の少なくとも一方と前記撮像素子の位置とに基づいて、前記照射装置の発光タイミングを制御するステップと、を有することを特徴とする制御方法。 - 請求項17に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項18に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018178217A JP2020052083A (ja) | 2018-09-25 | 2018-09-25 | 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018178217A JP2020052083A (ja) | 2018-09-25 | 2018-09-25 | 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
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JP2020052083A true JP2020052083A (ja) | 2020-04-02 |
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ID=69996890
Family Applications (1)
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JP2018178217A Pending JP2020052083A (ja) | 2018-09-25 | 2018-09-25 | 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
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JP (1) | JP2020052083A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111491112A (zh) * | 2020-04-20 | 2020-08-04 | 威海德盛电子有限公司 | 智能补光方法及装置、电子设备 |
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2018
- 2018-09-25 JP JP2018178217A patent/JP2020052083A/ja active Pending
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