JP2020051329A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温環境下での内燃機関の始動によりスカッフや焼き付き等の不具合が発生することを防止する。【解決手段】内燃機関を始動するに際し、潤滑油ポンプにより圧送され内燃機関の各所を潤滑する潤滑油の温度が所定以下の低温である場合には、始動のために内燃機関の回転軸を電動機により回転駆動するモータリングにおいて内燃機関の回転速度を所定の上限速度以下に制限し、かつ内燃機関の潤滑に支障がなくなると考えられる期間が経過するまで、気筒に燃料を供給せずにそのモータリングを続行する内燃機関の制御装置を構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、車両等に搭載される内燃機関を制御する制御装置に関する。
近時、内燃機関及び電動機の二つの動力源を備えるハイブリッド車両が一定の普及を見ている。シリーズ方式のハイブリッド車両(例えば、下記特許文献を参照)は、内燃機関により発電用モータジェネレータを駆動して発電を行い、発電した電力を蓄電装置(バッテリ及び/またはキャパシタ)に蓄えるとともに走行用モータジェネレータに供給する。そして、走行用モータジェネレータによって車両の車軸ひいては駆動輪を回転させて走行する。
ハイブリッド車両では、内燃機関が燃料を燃焼させて回転駆動力を発生させなくとも、走行用モータジェネレータが出力する回転駆動力により車両を走行させることが可能である。故に、車両の運用中であっても、内燃機関の運転を停止している状態が継続することがある。
シリーズ方式のハイブリッド車両にあって、発電用モータジェネレータは、停止した内燃機関を始動する際に内燃機関をモータリング(または、クランキング)する役割を兼ねる。モータリング時には、蓄電装置から必要な電力の供給を受ける。
走行用モータジェネレータもまた、回生制動により発電を行い、発電した電力を蓄電装置に蓄えることができる。蓄電装置の容量一杯まで既に電荷が蓄えられている場合には、回生制動により得られる電力を敢えて発電用モータジェネレータに供給し、これを電動機として作動させて内燃機関を回転駆動することで、余剰の電力を消費する。
蓄電装置が現在蓄えている電荷の量が所定量を下回っている場合、または走行用モータジェネレータに要求される出力駆動力が極大である場合には、内燃機関を始動するとともに内燃機関に燃料を供給してこれを燃焼させ、内燃機関の出力する回転駆動力を以て発電用モータジェネレータを駆動し、発電を実施して蓄電装置を充電し、または走行モータジェネレータに供給する電力を増強する。
運転者の意思に合致したレスポンスを実現するべく、内燃機関の始動は可及的速やかに完遂することが望ましい。内燃機関のモータリングは、当該内燃機関が燃料を燃焼させて自立的に回転できるようになるまで続行する。ハイブリッド車両に搭載されるモータジェネレータは、従来型の車両における内燃機関をモータリングするスタータモータ(または、セルモータ)と比較して出力が高く、内燃機関の回転をより早く加速することが可能である。
特開2016−064735号公報
内燃機関はその内部に多くの摺動部や回転部を包有しており、それら各部に潤滑油を供給して摩擦抵抗を減少させることが求められる。いわゆるウェットサンプ方式の内燃機関では、その最下部にオイルパンを配置し、オイルパンに貯留された潤滑油を潤滑油ポンプにより吸引、吐出して内燃機関の各部に向けて圧送する。内燃機関の各部の潤滑を終えた潤滑油は、重力により流下して再びオイルパンへと帰還する。
低温環境下では、潤滑油も冷却されてその粘性が高まる。潤滑油が極低温となっている状態で内燃機関を始動する場合には、潤滑油ポンプが吐出する潤滑油圧の上昇が遅くなる。内燃機関の各所に必要最小限の潤滑が供給される前に内燃機関が高回転化してしまうと、スカッフ(ピストンまたはピストンリングにより気筒のシリンダボアの内壁に傷が付く)や焼き付きその他の不具合が生じるおそれがある。
本発明は、低温環境下での内燃機関の始動によりスカッフや焼き付き等の不具合が発生することを防止しようとするものである。
本発明では、内燃機関を始動するに際し、潤滑油ポンプにより圧送され内燃機関の各所を潤滑する潤滑油の温度が所定以下の低温である場合には、始動のために内燃機関の回転軸を電動機により回転駆動するモータリングにおいて内燃機関の回転速度を所定の上限速度以下に制限し、かつ内燃機関の潤滑に支障がなくなると考えられる期間が経過するまで、気筒に燃料を供給せずにそのモータリングを続行する内燃機関の制御装置を構成した。
本発明によれば、低温環境下での内燃機関の始動によりスカッフや焼き付き等の不具合が発生することを防止できる。
本発明の一実施形態におけるシリーズ方式のハイブリッド車両及び制御装置の概要を示す図。 同実施形態の内燃機関の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の内燃機関の制御装置が実施する制御の内容を示すタイミング図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態におけるハイブリッド車両の主要システムの概略構成を示している。このハイブリッド車両は、内燃機関1と、内燃機関1により駆動されて発電を行う発電用モータジェネレータ2と、発電用モータジェネレータ2が発電した電力を蓄える蓄電装置3と、発電用モータジェネレータ2及び/または蓄電装置3から電力の供給を受けて車両の車軸ひいては駆動輪62を駆動する走行用モータジェネレータ4とを備えている。
本実施形態のハイブリッド車両は、内燃機関1を発電にのみ使用するシリーズハイブリッド方式の電気自動車であり、車両の駆動輪62には専ら走行用モータジェネレータ4から走行のための駆動力を供給する。内燃機関1と駆動輪62との間は機械的に切り離されており、元来両者の間で回転駆動力の伝達がなされない。従って、イグニッションスイッチ(パワースイッチ、またはイグニッションキー)がONに操作されている車両の運用中、換言すれば運転者がアクセルペダルを踏むことで車両が走行可能な状態にあっても、蓄電装置3が充分な電荷を蓄えている状況下では、燃料の燃焼を伴う内燃機関1の運転を実施しない。
内燃機関1は、例えば複数の気筒を包有する4ストロークエンジンである。内燃機関1の回転軸であるクランクシャフトは、発電用モータジェネレータ2の回転軸と歯車機構を介して機械的に接続している。そして、内燃機関1が出力する回転駆動力を発電用モータジェネレータ2に入力することで、発電用モータジェネレータ2が発電する。発電した電力は、蓄電装置3に充電し、及び/または、走行用モータジェネレータ4に供給する。また、発電用モータジェネレータ2は、自らが回転駆動力を発生させて内燃機関1のクランクシャフトを回転駆動する電動機としても機能する。例えば、発電用モータジェネレータ2は、停止している内燃機関1を始動するためのモータリング(クランキング)を実行することがある。
走行用モータジェネレータ4は、車両の走行のための駆動力を発生させ、その駆動力を減速機61を介して駆動輪62に入力する。また、走行用モータジェネレータ4は、駆動輪62に連れ回されて回転することで発電し、車両の運動エネルギを電気エネルギとして回収する。この回生制動により発電した電力は、蓄電装置3に充電する。
但し、既に蓄電装置3の容量一杯まで電荷が蓄えられており、それ以上の充電が困難である場合には、発電した電力を敢えて発電用モータジェネレータ2に供給し、発電用モータジェネレータ2を電動機として稼働させて内燃機関1を回転駆動する。これにより、車両の制動性能を維持しながら、余剰の電力を消尽する。また、このとき、内燃機関1の回転が保たれることから、内燃機関1の気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カットを実行することができる。
発電機インバータ21は、発電用モータジェネレータ2が発電する交流電力を直流電力に変換する。そして、その直流電力を蓄電装置3または駆動機インバータ41に入力する。並びに、発電機インバータ21は、発電用モータジェネレータ2を電動機として作動させる際に、蓄電装置3及び/または駆動機インバータ41から供給される直流電力を交流電力に変換した上で発電用モータジェネレータ2に入力する。
駆動機インバータ41は、蓄電装置3及び/または発電機インバータ21から供給される直流電力を交流電力に変換した上で走行用モータジェネレータ4に入力する。並びに、駆動機インバータ41は、車両の回生制動を行うときに走行用モータジェネレータ4が発電する交流電力を直流電力に変換した上で蓄電装置3または発電機インバータ21に入力する。
発電機インバータ21及び駆動機インバータ41は、PCU(Power Control Unit)の一部をなす。
蓄電装置3は、バッテリ及び/またはキャパシタ等である。蓄電装置3は、発電用モータジェネレータ2及び走行用モータジェネレータ4の各々が発電する電力を充電して蓄える。並びに、蓄電装置3は、発電用モータジェネレータ2及び走行用モータジェネレータ4の各々を電動機として作動させるための電力を放電し、それらモータジェネレータ2、4に必要な電力を供給する。
内燃機関1、発電用モータジェネレータ2、蓄電装置3、インバータ21、41及び走行用モータジェネレータ4の制御を司る制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。ECU0は、複数基のECU、即ち内燃機関1を制御するエンジンコントローラ01、発電用モータジェネレータ2及び発電機インバータ21を制御する発電機コントローラ02、蓄電装置3を制御するバッテリコントローラ03、走行用モータジェネレータ4及び駆動機インバータ41を制御する駆動機コントローラ04等が、CAN(Controller Area Network)等の電気通信回線を介して相互に通信可能に接続されてなるものである。
ECU0は、センサを介してセンシングしている運転者によるアクセルペダルの踏込量や、現在の車両の車速、路面の勾配、蓄電装置3の蓄電量、発電用モータジェネレータ2の発電電力等に応じて、走行用モータジェネレータ4が出力する回転駆動力、内燃機関1が出力する回転駆動力、及び発電用モータジェネレータ2が発電する電力の大きさを増減制御する。蓄電装置3が現在充分な電荷を蓄えており、走行用モータジェネレータ4に要求される出力駆動力が極大でない場合には、内燃機関1への燃料の供給を遮断して内燃機関1を運転しない。
翻って、蓄電装置3が現在蓄えている電荷の量が所定量を下回っている場合、または走行用モータジェネレータ4に要求される出力駆動力が極大である場合には、内燃機関1を始動するとともに内燃機関1に燃料を供給してこれを燃焼させ、内燃機関1の出力する回転駆動力を以て発電量モータジェネレータ2を駆動し、発電を実施して蓄電装置3を充電し、または走行モータジェネレータ4に供給する電力を増強する。
内燃機関1の気筒に燃料を供給して内燃機関1を運転しておらず、走行用モータジェネレータ4により駆動輪62を駆動して車両を走行させている最中に、内燃機関1を始動しようとするとき、発電用モータジェネレータ2が内燃機関1の始動のためのモータリングを行う。
内燃機関1の始動のためのモータリングは、内燃機関1が燃料を燃焼させて自立的に回転できるようになるまで続行する。通常は、センシングしている内燃機関1のクランクシャフトの回転速度が始動に必要な最低限度の閾値以上に高まり、かつモータリングの開始から内燃機関1のクランクシャフトが所定回数以上または所定角度以上回転した時点で、モータリングを終了する。クランクシャフトが所定回数以上または所定角度以上回転した、という条件は、内燃機関1の各気筒の現在の行程またはピストンの位置を知得する気筒判別が完了した、と置き換えてもよい。各気筒の行程に合わせて適切なタイミングで燃料を噴射し、また適切なタイミングで燃料を着火燃焼させるためには、各気筒の現在の行程を知る必要がある。気筒判別は、クランクシャフトが所定角度(例えば、10°CA)回転する都度パルス信号を発するクランク角センサと、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトが所定角度(カムシャフトの一回転を気筒数で割った角度。三気筒エンジンであれば、120°(240°CA))回転する都度パルス信号を発するカム角センサとを用いて行う。気筒判別の手法は周知であるので、ここではその説明を割愛するが、クランク角信号及びカム角信号を参照した気筒判別を完了するためには、停止していた内燃機関1のクランクシャフトが二回転程度回転する必要がある。モータリングの開始から終了までの所要時間の長さは、蓄電装置3が故障していなければコンマ数秒以下に短縮することが可能である。
内燃機関1の始動が完了し、内燃機関1のモータリングを終了して以降は、発電用モータジェネレータ2への電力供給を0まで低下させる。
内燃機関1はその内部に多くの摺動部や回転部を包有しており、それら各部に潤滑油を供給して摩擦抵抗を減少させることが求められる。ウェットサンプ方式の内燃機関1では、その最下部にオイルパンを配置し、オイルパンに貯留された潤滑油を潤滑油ポンプにより吸引、吐出して内燃機関1の各部に向けて圧送する。内燃機関1の各部の潤滑を終えた潤滑油は、重力により流下して再びオイルパンへと帰還する。
機械式の(非電動式の)潤滑油ポンプの回転軸は、巻掛伝動機構等を介して内燃機関1のクランクシャフトと接続しており、クランクシャフトに従動して回転する。つまり、機械式の潤滑油ポンプは、内燃機関が出力する回転駆動力の一部の供給を受けて稼働する。
低温環境下では、潤滑油も冷却されてその粘性が高まる。潤滑油が極低温となっている状態で内燃機関1を始動する場合には、潤滑油ポンプが吐出する潤滑油圧の上昇が遅くなる。内燃機関1の各所に必要最小限の潤滑が供給される前に内燃機関1が高回転化してしまうと、内燃機関1においてスカッフや焼き付きその他の不具合が生じるおそれがある。
そこで、図2に示すように、本実施形態のECU0は、内燃機関1を始動するに際して、内燃機関1の潤滑油の温度が所定以下の低温である場合(ステップS1)、内燃機関1のクランクシャフトを発電用モータジェネレータ2により回転駆動するモータリングにおいて内燃機関1の回転速度を所定の上限速度以下に制限し(ステップS2)、かつ内燃機関1の潤滑に支障がなくなると考えられる期間が経過するまで(ステップS3)、気筒に燃料を供給せずにそのモータリングを続行する。
ステップS1では、潤滑油温センサを介してセンシングしている潤滑油温を所定の閾値と比較し、潤滑油温が当該閾値以下であるならば、ステップS2へと遷移する。閾値は、例えば約−10℃ないし約−20℃の間の値とする。ステップS1にて、潤滑油温に代えて、冷却水温センサを介してセンシングしている内燃機関1の冷却水温を閾値と比較してもよい。あるいは、内燃機関1及びモータジェネレータ2、4の運転を停止して所定以上の長時間駐車した後の冷間始動にあっては、潤滑油温に代えて、気温センサを介してセンシングしている外気温を閾値と比較してもよい。
ステップS2では、気筒に燃料を供給することなく、発電用モータジェネレータ2により内燃機関1のクランクシャフトを回転させ続け、かつその回転速度を所定の上限速度近傍に維持し、またはそれ以下の速度に抑制する。上限速度は、例えば、エンジン回転数に換算して、内燃機関1の共振点である約600rpmから内燃機関1の始動完了直後のアイドル回転数の極大値である約1600rpmまでの範囲内の値に設定する。本実施形態では、上限速度として、1000rpmを想定している。
ステップS3では、例えば、下記の何れかの条件が成立したことを以て、内燃機関1の各所に必要最小限の潤滑油が供給され、その潤滑に支障がなくなったと判断する。
(i)始動のためのモータリングを開始してからある程度以上の時間(例えば、約15秒)が経過した
(ii)始動のためのモータリングを開始してから経過した時間の長さが、潤滑油温及び/または冷却水温に応じて設定する閾値を上回った。閾値は、潤滑油温が低いほど大きな値とし、及び/または、冷却水温が低いほど大きな値とする
(iii)潤滑油圧センサを介してセンシングしている潤滑油圧が所定の閾値以上に高まった
(iv)内燃機関1に付帯する、潤滑油圧を用いて操作する可変バルブタイミング(Variable Valve Timing)機構を適正に操作できるようになった。VVT機構は、例えば、気筒の吸気バルブまたは排気バルブを駆動するカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を潤滑油圧によって変化させるベーン式の周知のものである。VVT機構を適正に操作できることは、クランク角センサの出力信号及びカム角センサの出力信号を参照することで確認できる
上記の何れかの条件が成立した、即ちモータリングを開始してから内燃機関1の潤滑に支障がなくなると考えられる期間が経過したと判断したECU0は、その後、内燃機関1のクランクシャフトの回転速度に対する制限を解除し、気筒への燃料の供給及び着火燃焼を開始する(ステップS4)。これにより、モータリングを終了して内燃機関1の始動を完遂できる。
内燃機関1の始動の際、潤滑油温が閾値よりも高いならば、既述の通り、モータリング期間が短い通常の始動制御を行う(ステップS5)ことは言うまでもない。
図3に、本実施形態のECU0による内燃機関1の始動制御の模様を示している。図3の上段は始動時の潤滑油温が閾値よりも高い状況下での通常の制御、下段は始動時の潤滑油温が閾値以下の低温である状況下での制御である。実線は内燃機関1の回転速度を表しており、破線は内燃機関1の潤滑油圧を表している。t0は内燃機関1の始動のためのモータリングを開始した時点、t1は通常の制御においてモータリングを終了する時点、t2は潤滑油温が低温である状況下の制御においてモータリングを終了する時点である。また、t3は通常の制御において内燃機関1が高回転化する時点、t4は潤滑油温が低温である状況下の制御において内燃機関1が高回転化する時点である。
電動機として作動する発電用モータジェネレータ2の高出力により、通常の制御では、時点t0から時点t1までのモータリング期間が短く、内燃機関1が高回転化する時点t3も早く訪れる。だが、内燃機関1の潤滑油の粘性が低く、潤滑油ポンプが吐出する潤滑油圧の上昇も早いため、時点t3の頃には既に潤滑油圧が内燃機関1の各部の潤滑のために最低限必要な油圧Pを超えており、問題は起こらない。
潤滑油温が低温である状況下の制御では、時点t0から時点t2までのモータリング期間が通常の制御よりも長く、しかもその間は気筒への燃料供給を行わずにモータリングを続行する。また、このときの内燃機関1の回転速度はその上限速度である1000rpm近傍に維持される。この回転速度は、従来型のスタータモータによる内燃機関のモータリングの回転数よりも高く、通常の制御におけるモータリングの終了時点t1での回転速度(約500rpm)よりも高い。これは、機械式の潤滑油ポンプにより粘性の高い潤滑油を内燃機関1の各所に送り込むのに適した回転速度である。潤滑油ポンプが吐出する潤滑油圧の上昇は通常よりも遅いが、モータリングを延長した分、内燃機関1が高回転化する時点t4も遅くなる。そして、時点t4の頃には既に潤滑油圧が内燃機関1の各部の潤滑のために最低限必要な油圧Pを超えており、問題は起こらない。
内燃機関1の保護のため、ステップS1ないしS4の制御は、現在蓄電装置3に蓄えている電荷の量が少なかったとしても(例えば、SOC(State Of Charge)が30%以下であったとしても)実行する。
本実施形態では、停止した内燃機関1を始動するに際し、潤滑油ポンプにより圧送され内燃機関1の各所を潤滑する潤滑油の温度が所定以下の低温である場合には、始動のために内燃機関1の回転軸を電動機2により回転駆動するモータリングにおいて内燃機関1の回転速度を所定の上限速度以下に制限し、かつ内燃機関1の潤滑に支障がなくなると考えられる期間が経過するまで、気筒1に燃料を供給せずにそのモータリングを続行する内燃機関1の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、低温環境下での内燃機関の始動によりスカッフや焼き付き等の不具合が発生することを防止できる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、クランクシャフトに従動する機械式の潤滑油ポンプを装備した内燃機関1を想定していたが、内燃機関1とは独立して稼働し得る電動式の潤滑油ポンプを装備するものにあっても、その潤滑油ポンプの出力が顕著に高くなければ同様の問題を生じ得るので、本発明を適用してよい。
車両の態様は、ハイブリッド車両に限定されない。
その他、各部の具体的な構成や処理の内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の冷間始動時の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…内燃機関
2…電動機(発電用モータジェネレータ)
3…蓄電装置

Claims (1)

  1. 内燃機関を始動するに際し、潤滑油ポンプにより圧送され内燃機関の各所を潤滑する潤滑油の温度が所定以下の低温である場合には、始動のために内燃機関の回転軸を電動機により回転駆動するモータリングにおいて内燃機関の回転速度を所定の上限速度以下に制限し、かつ内燃機関の潤滑に支障がなくなると考えられる期間が経過するまで、気筒に燃料を供給せずにそのモータリングを続行する内燃機関の制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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