JP2020051264A - 電子制御スロットル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ギアカバーとスロットルボディの接続信頼性を向上させることである。【解決手段】本発明に係る電子制御スロットルは、ギアの収納空間を形成するスロットルボディと、前記スロットルボディと接続されるギアカバーと、前記ギアカバーに設けられた溝部に収納されかつ当該ギアカバーと前記スロットルボディと接触するシール部材と、を備え、当該溝部の開口から底面に向かう方向を深さ方向と定義し、当該深さ方向と直角方向に向かう幅方向と定義し、前記溝部は、前記幅方向に向かって突出して前記シール部材と接触する突起部を複数有する。【選択図】図4
Description
本発明は車載用エンジンの吸入空気量を電気的に制御する電子制御スロットル装置に関するものである。あるいは、燃料電池の水素濃度を制御するための負圧制御スロットルバルブとして用いられる電子制御スロットル装置にも適用できる。
車載用の電子制御スロットル装置としては、吸気通路を形成するボディに回転可能に取り付けられたスロットルシャフトに固定されたスロットルバルブを駆動用モータにより開閉するバタフライ弁式がよく知られているが、その弁開度を検出するためのスロットルセンサを備え、かつモータからの駆動力を伝達する減速ギアを保護するギアカバーがアルミ製のボディと篏合して、一体の電子制御スロットル装置として機能している例は多く知られている。
ここで、ギアカバー内のスロットルセンサを含む構成部品を、塵埃、水分、腐食性のガスなどの有害な物質から保護するため、多くの場合ギアカバーにはシール部材を挿入する溝が設けられ、この溝に弾性のシール部材を挿入した状態で、ボディと篏合させることで、ギアカバー内を密閉し保護することができる。
ここで、溝に挿入されるシール部材には、組付け時の脱落等を防止するため、シール部材用装着溝内に弾性的に当接する抜止部が設けられている。
特許文献1に示されるような従来技術では、シール部材の抜止方法としては、抜止形状を弾性のシール部材に設けていたが、弾性部材(多くの場合ゴム)のため、その寸法精度は高くなく、それゆえシール部材に設けられた抜止形状が、シール部材を挿入するギアカバーに設けた溝幅に対し、小さい、あるいは溝幅より少ししか大きくなく、シール部材の弾性力によるシール部材とギアカバー溝間の摩擦による保持力が十分でなかった場合、シール部材をギアカバー溝部に挿入した後に、溝開口部を下に向けると、シール部材の自重により、シール部材がギアカバー溝から脱落してしまい、作業性に問題を生じる場合があった。
また、シール形状が複雑な為、型によるシール部材の形成が必要で、組み合わされるギアカバーのシール部材用の溝形状に合わせてシール部材を作る必要があった。
本発明の課題は、ギアカバーとスロットルボディの接続信頼性を向上させることである。
上記課題を解決する為に、本発明に係る電子制御スロットルは、ギアの収納空間を形成するスロットルボディと、前記スロットルボディと接続されるギアカバーと、前記ギアカバーに設けられた溝部に収納されかつ当該ギアカバーと前記スロットルボディと接触するシール部材と、を備え、当該溝部の開口から底面に向かう方向を深さ方向と定義し、当該深さ方向と直角方向に向かう幅方向と定義し、前記溝部は、前記幅方向に向かって突出して前記シール部材と接触する突起部を複数有する。
本発明により、ギアカバーとスロットルボディの接続信頼性を向上させることができる。
以下に本発明の電子制御スロットル装置の実施形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本実施形態に係る電子制御スロットル装置の断面図である。図2は、本実施形態に係る電子制御スロットル装置の分解斜視図である。図3は、本実施形態に係るギアカバー1の平面図である。
図1は、本実施形態に係る電子制御スロットル装置の断面図である。図2は、本実施形態に係る電子制御スロットル装置の分解斜視図である。図3は、本実施形態に係るギアカバー1の平面図である。
図1および図2に示すように、ボディ3は、円筒形の吸気通路を備えている。スロットルシャフト4は、吸気通路を貫通して配置される。またスロットルシャフト4は、ニードルベアリング6Aにより一方の端部、ボールベアリング6Bによりもう一方の端部を支持されている。ニードルベアリング6A及びボールベアリング6Bは、ボディ3に圧入されている。かくして、スロットルシャフト4はボディ3に対し回転可能に支持されている。
スロットルバルブ5は、ボディ3の吸気通路内に配置され、金属製の円盤で構成され、2本のねじによりスロットルシャフト4に固定されている。かくしてスロットルバルブ5は、吸気通路内においてスロットルシャフト4の回転に伴って開閉可能に配置される。かくして、スロットルシャフト4が回転するとスロットルバルブ5が回転し、結果的に吸気通路の開口面積が変化してエンジンへの吸入空気流量が制御される。
図1に示すように、モータ15は、その回転軸がスロットルシャフト4と並行に配置される。またモータ15は、モータギア14、中間ギア13及びスロットルギア10によって2段の減速機構を構成し、これによりモータ15で発生したトルクをスロットルギア10と締結されたスロットルシャフト4に伝達している。
ローター11は、スロットルシャフト4の先端に圧入される。ローター11と対向する位置には、ギアカバー1に固定されたスロットルセンサ2が配置され、スロットルセンサ2がローター11の回転角度、すなわち、スロットルバルブ5の回転角度を検出することにより、スロットルバルブ5の開度情報をエンジンコントロールユニットに伝送する事が可能となる。
図3に示されるように、ギアカバー1は、ボディ3側のフランジ面3A(図2参照)に接触するフランジ面1Aを有する。モータ15、モータギア14、中間ギア13、スロットルギア10、ローター11、スロットルセンサ2を外部から保護するように、ボディ3のフランジ面3Aとギアカバー1のフランジ面1Aが当接し、クリップ17によってボディ3側及びギアカバー1側から押し付けられる。
フランジ面1Aには、全周にシール部材16を挿入する溝が設けられる。この溝に挿入されたシール部材16が樹脂製のギアカバー1とボディ3との間で圧縮される事により、ボディ3とギアカバー1との間の気密を確保する。
図1に示すように、ボディ3は、ボディギア収納部以外の開口部として、スロットルシャフト4が通る貫通穴を形成する。ニードルベアリング6Aは、この貫通穴を塞ぐように配置され、その両端にゴム製のシールリングを備える。これにより、スロットルシャフト4の外周に全周に渡って接触しているため、ギア収納部から吸気通路への気密も確保される。
その他、ギア収納室にはスロットルバルブ5を一定の位置に閉じる、又は開く為のリターンスプリング7及び、デフォルトスプリング9、前記2本のスプリング及びスロットルギア10、ボディ3と組み合わさり、モータ15の無通電時にスロットルバルブ5の角度を一定の角度に保持するデフォルトレバー8、中間ギア13を回転可能に支持する中間ギアシャフト12などが外部からの気密を確保された状態で収納される。
ここで本実施形態では、図3のギアカバー平面図に示すように、ギアカバー1のフランジ部1Aから内側に突出したシール部材抜止形状1Bの突起が設けてある。
これにより、ギアカバー1の溝部に挿入されるシール部材16には突起などを設けずシンプルな形状とすることができ、なおかつギアカバー1の溝開口部を下にした際も、シール部材抜け止形状1Bにおける保持力により、溝からシール部材が抜けるのを防止できる。更に、突起によりシール部材16は波状になり、シール部材16の中折れ防止になる。
(実施例2)
図4は、実施例2に係るギアカバー1の平面図である。実施例2に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1に対して、その配置を変更している。
図4は、実施例2に係るギアカバー1の平面図である。実施例2に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1に対して、その配置を変更している。
シール部材抜止形状1Bは、ギアカバー1の溝幅の両側で対向する位置に配置される。これにより、シール部材16の幅方向を両側から圧縮力や保持力を高めることができ、シール部材16の抜止効果が向上する。
(実施例3)
図5は、実施例3に係るギアカバー1の平面図である。実施例3に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1及び2に対して、その配置を変更している。
図5は、実施例3に係るギアカバー1の平面図である。実施例3に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1及び2に対して、その配置を変更している。
シール部材抜止形状1Bは、ギアカバー1の溝幅の対向する面から交互にわずかに位置をずらして設けられる。具体的には、溝を形成する一方の壁に2つのシール部材抜止形状1Bを近傍に設け、溝を形成する他方の壁に1つのシール部材抜止形状1Bを設ける。他方の壁に形成された1つのシール部材抜止形状1Bは、一方の壁に2つのシール部材抜止形状1Bの間の空間と対向する。
これにより、シール部材16がギアカバー溝の周方向への移動に対しても、シール部材抜止形状1Bによりおさえられ、ギアカバー溝内でのシール部材16のたるみの発生を防止できる。これによりシール部材16の抜止効果が向上する。
(実施例4)
図6は、実施例4に係るギアカバー1の平面図である。実施例4に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1ないし3に対して、その配置を変更している。
図6は、実施例4に係るギアカバー1の平面図である。実施例4に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1ないし3に対して、その配置を変更している。
ギアカバー1の溝内に挿入されたシール部材16は、直線部では全長にわたって張力が働くため、ギアカバー1の溝開口部を下に向けた場合でも、ギアカバー1の溝の直線部分からたるみにくい。一方、ギアカバー1の溝のR部では、Rの幅中央付近ではシール部材16に働く張力は弱くなるため、直線部分よりも、ギアカバー1の開口部を下に向けた場合にたるみやすくなる。
そのため、図6に示されるように、R部の両端の位置にシール部材抜止形状1Bを配置する。具体的には、R部近傍における2つのシール部材抜止形状1Bの間隔は、直線部における2つのシール部材抜止形状1Bの間隔よりも小さい。
これにより、ギアカバー1の溝開口部を下向きにしたときに、ギアカバー溝内のシール部材16に両端から張力が働くようにし、この張力とシール部材16の弾性力により、ギアカバー溝からのたるみ、あるいは抜けを防止できる。
(実施例5)
図7は、実施例5に係るギアカバー1の平面図である。実施例5に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1ないし4に対して、その配置を変更している。
図7は、実施例5に係るギアカバー1の平面図である。実施例5に係るシール部材抜止形状1Bは、実施例1ないし4に対して、その配置を変更している。
ギアカバー1の溝内に挿入されたシール部材16は、直線部では全長にわたって張力が働くため、ギアカバー1の溝開口部を下に向けた場合でも、ギアカバー1の溝の直線部分からたるみにくい。一方、ギアカバー1の溝のR部では、Rの幅中央付近ではシール部材16に働く張力は弱くなるため、直線部分よりも、ギアカバー1の開口部を下に向けた場合にたるみやすくなる。
そのため、本実施例5では、R部の中央の一番シール部材がたるみやすい位置にシール部材抜止形状1Bを配置する。これによりギアカバー1のシール溝開口部を下に向けた時でも、R部におけるシール部材16のたるみ、あるいは抜けを防止できる。
(実施例6)
図8は、実施例6に係るギアカバー1の溝部の拡大斜視図である。本実施例6では、実施例1乃至5における、シール部材抜止形状1Bのギアカバー1の溝深さ方向についての形状の例を示している。
図8は、実施例6に係るギアカバー1の溝部の拡大斜視図である。本実施例6では、実施例1乃至5における、シール部材抜止形状1Bのギアカバー1の溝深さ方向についての形状の例を示している。
シール部材抜止形状1Bは、ギアカバー溝の深さ方向全体にわたって突出しており、ギアカバー1の溝の底部からギアカバー1のフランジ面1Aまで同一形状で形成されている。
このように、ギアカバー1の溝深さ全体にわたってシール部材抜止形状1Bが形成されていることにより、ギアカバー1の溝に挿入されるシール部材16との摩擦力を大きくする事ができ、それにより、ギアカバー1の溝開口部を下にした際でもシール部材16が溝から抜ける、あるいはたるむ事を防止できる。
また、シール部材抜止形状1Bを全深さにわたって同一形状とすることで、ギアカバー1のモールド型のつくりやすさと、ギアカバー1のモールド時にギアカバー溝部を形成する側の型の抜けやすさも確保できる。 シール部材抜止形状1Bに、任意の高さのテーパーを付けることで、挿入作業性を良くすることも可能である。
1…ギアカバー、1A…フランジ面、1B…シール部材抜止形状、2…スロットルセンサ、3…ボディ、3A…フランジ面、4…スロットルシャフト、5…スロットルバルブ、6A…ニードルベアリング、6B…ボールベアリング、7…リターンスプリング、8…デフォルトレバー、9…デフォルトスプリング、10…スロットルギア、11…ローター、12…中間ギアシャフト、13…中間ギア、14…モータギア、15…モータ、16…シール部材、17…クリップ
Claims (6)
- ギアの収納空間を形成するスロットルボディと、
前記スロットルボディと接続されるギアカバーと、
前記ギアカバーに設けられた溝部に収納されかつ当該ギアカバーと前記スロットルボディと接触するシール部材と、を備え、
当該溝部の開口から底面に向かう方向を深さ方向と定義し、当該深さ方向と直角方向に向かう幅方向と定義し、
前記溝部は、前記幅方向に向かって突出して前記シール部材と接触する突起部を複数有する電子制御スロットル装置。 - 請求項1に記載の電子制御スロットル装置であって、
前記突起部は、前記幅方向において対向する位置に配置される電子制御スロットル装置。 - 請求項1に記載の電子制御スロットル装置であって、
前記突起部は、他の突起部よりも近い位置に配置された3つの第1と第2と第3の突起部を有し、
前記第1突起部と前記第2突起部は、前記溝部を構成する一方の壁に並べて設けられ、
前記第3突起部は、前記溝部を構成する他方の壁であって、前記第1突起部と前記第2突起部の間の空間と対向する位置に設けられる電子制御スロットル装置。 - 請求項1ないし3に記載のいずれかの電子制御スロットル装置であって、
前記突起部は、前記溝部の曲線部と直線部が繋がる部分に設けられる電子制御スロットル装置。
電子制御スロットル装置。 - 請求項1ないし4に記載のいずれかの電子制御スロットル装置であって、
前記突起部は、前記溝部の曲線部の中央の位置に設けられる電子制御スロットル装置。 - 請求項1ないし5に記載のいずれかの電子制御スロットル装置であって、
前記突起部は、前記溝部の前記底面から開口まで形成される電子制御スロットル装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018178262A JP2020051264A (ja) | 2018-09-25 | 2018-09-25 | 電子制御スロットル装置 |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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