JP2020051253A - 圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、実施例の冷凍サイクル装置1で使用される冷媒について説明する。実施例の冷凍サイクル装置1は、「炭素原子間の結合として、単結合以外の炭素間結合を持つ冷媒」、「炭素の10倍を超える原子量のハロゲン族元素と炭素との単結合を持つ冷媒」、「エーテル結合を持つ冷媒」のうち、少なくとも一つを含む低GWP冷媒を20重量%以上含む混合冷媒を作動流体として用いる。炭素原子間に単結合以外の炭素間結合を持つ冷媒は、例えば、炭素原子間の二重結合を有するHFO冷媒や、炭素原子間の三重結合を有するトリフルオロプロピンがある。また、炭素の10倍を超える原子量のハロゲン族元素と炭素との単結合を持つ冷媒としては、トリフルオロヨードメタンがあり、エーテル結合(HFE冷媒とも言う)を持つ冷媒としてはHFE−143m等が挙げられる。これらの冷媒は、冷凍サイクル装置の中での安定性が低い。また、これらの冷媒は、大気中での安定性も低く、GWPが比較的低い傾向がある。その代わり、当該冷媒は、圧力が比較的低い。圧力の低い冷媒は、空気調和装置の作動流体として用いると、冷媒性能の指標の一つである体積能力(単位はkJ/m3)が低くなる。そのため、空気調和装置の作動流体として用いる場合は、他の冷媒性能の高い冷媒(例えば、R32)と混合して用いることが考えられている。本実施例では、炭素原子間に単結合以外の炭素間結合を持つ冷媒の「GWPが低い」という、環境負荷が小さいという特性を十分に発揮するため、炭素原子間の結合として単結合以外の炭素間結合を持つ冷媒を少なくとも20重量%以上含む混合冷媒を作動流体として用いる。
ハロゲン族元素と炭素との単結合を持つ冷媒は、塩素(原子量:35.5)と炭素との結合を有するR12を代表としたクロロフルオロカーボン、臭素(原子量:79.9)と炭素との結合を持つハロン1301、ヨウ素(原子量:126.9)と炭素との結合を持つトリフルオロヨードメタン(CF3I)がある。
塩素を含むR12は、GWPが10900である。臭素を含むハロン1301は、GWPが7140である。ヨウ素を含むトリフルオロヨードメタンは、GWPが1以下である。このことからわかるように、ハロゲン族元素と炭素との単結合を持つ冷媒は、ハロゲン族元素の原子量が大きい程、GWPが低い。なお、上記した各冷媒のGWPは、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律施行規則第一条第三項及びフロン類算定漏えい量等の報告等に関する命令第二条第三号の規定に基づき、国際標準化機構の規格八一七等に基づき、環境大臣及び経済産業大臣が定める種類並びにフロン類の種類ごとに地球の温暖化をもたらす程度の二酸化炭素に係る当該程度に対する比を示す数値として国際的に認められた知見に基づき環境大臣及び経済産業大臣が定める係数(フロン類GWP告示)(平成28年経済産業省・環境省告示第2号)」において定められたものである。トリフルオロヨードメタンのGWPは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、略称:NEDO(New Energy and Industrial Technology Development Organization)[平成30年8月10日検索]のインターネットサイト<URL:http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201207f_tech/index.html>において定められたものである。
(原子量)=−4.0×10−8×(GWP)2−3.0×10−4×(GWP)+10.58
上記式から、GWPをR134a(GWP:1430)よりも低くするためには、炭素(原子量:12)の10倍を超える原子量のハロゲン族元素と炭素との単結合を持つ冷媒であることが必要だとわかる。
説明の便宜上、以下の説明において単に冷媒と称した場合には、上述した混合冷媒を指す。
図1に示すように、実施例の冷凍サイクル装置1は、室外機2と、室外機2に液管8及びガス管9を介して接続された室内機5と、を備えている。液管8は、一端が室外機2の閉鎖弁25に接続され、他端が分岐して室内機5の各液管接続部53にそれぞれ接続されている。ガス管9は、一端が室外機2の閉鎖弁26に接続され、他端が分岐して室内機5の各ガス管接続部54にそれぞれ接続されている。以上により、冷凍サイクル装置1が有する冷媒回路100が構成されている。
図2は、実施例の圧縮機21を示す縦断面図である。圧縮機21は、インバータにより回転数が制御されるモータ11によって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型のロータリ圧縮機である。圧縮機21は、圧縮された冷媒で圧縮機筐体21a内が満たされる内部高圧型の圧縮機である。図2に示すように、圧縮機21は、密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体21a内の下部に配置された圧縮部12と、圧縮機筐体21a内の上部に配置され回転軸15を介して圧縮部12を駆動するモータ11と、圧縮機筐体21aの外周面に固定され密閉された縦置き円筒状のアキュムレータ28と、を備えている。
次に、本実施形態における冷凍サイクル装置1の空調運転時の冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。以下、室内機5が暖房運転を行う場合について説明し、冷房/除霜運転を行う場合については詳細な説明を省略する。また、図1における矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。
次に、実施例の冷凍サイクル装置1の室外機の特徴的な構成について説明する。冷凍サイクル装置1で用いられる混合冷媒は、上述したような低GWP冷媒を20重量%以上含む混合冷媒であり、高温環境下での安定性が低く、高温環境下で分解されたときや、冷媒回路100に残留する水分や酸素と反応することで酸化、分解を起こしたときに、混合冷媒から塩酸、フッ酸等の無機酸(以下、単に酸と称する。)が発生するおそれがある。冷凍サイクル装置1内で酸が発生した場合には、その酸によって冷媒の分解が促進され、また金属部品が腐食するなどにより、冷凍サイクル装置の損傷を招くおそれがある。加えて、混合冷媒の分解によって生じた混合冷媒中のフッ素は、混合冷媒中の酸素や水分との反応によってフッ酸等の酸を発生させるおそれがある。
12 圧縮部
18、18a、18b 第1除去部
19 被処理部材
21 圧縮機
21a 圧縮機筐体
38 第2除去部
100 冷媒回路
Claims (5)
- 炭素原子間の結合として単結合以外の炭素間結合を持つ冷媒、炭素の10倍を超える原子量のハロゲン族元素と炭素との単結合を持つ冷媒、エーテル結合を持つ冷媒、のうち、少なくとも一つを含む低GWP冷媒を20重量%以上含む混合冷媒を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部が内部に設けられた圧縮機筐体と、を備え、
前記圧縮機筐体の内部には、前記圧縮部から吐出される前記混合冷媒中の酸を除去する第1除去部が配置されている、圧縮機。 - 前記第1除去部は、20[重量%]以上、50[重量%]以下のクロムを含む金属発泡体を有する、
請求項1に記載の圧縮機。 - 前記圧縮機筐体内には、前記混合冷媒中のフッ素を吸着する表面処理が施された被処理部材が設けられている、
請求項1または2に記載の圧縮機。 - 前記被処理部材は、前記圧縮部の運転時に温度が80[℃]以上になる位置に配置されている、
請求項3に記載の圧縮機。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の圧縮機と、
前記圧縮機が接続され、前記混合冷媒が充填された冷媒回路を備え、
前記冷媒回路には、前記混合冷媒中の水分または酸素の少なくとも一方を除去する第2除去部が設けられている、冷凍サイクル装置。
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