JP2020050623A - 皮膚用化粧料組成物 - Google Patents
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(1)表面が陽性荷電で覆われたゲル粒子を含んでなる皮膚用化粧料組成物であって、該ゲル粒子が、カチオン性重合開始剤および炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーに由来する構造単位を含んでなる共重合体である、皮膚用化粧料組成物。
(2)前記共重合体が架橋剤に由来する構造単位を含むものである、(1)に記載の皮膚用化粧料組成物。
(3)前記カチオン性重合開始剤が、一般式(I):
Yは、単結合またはCR85を表し、
Zは、単結合またはCR86を表し、
R72、R73、R75、R76、R77、R78、R85およびR86は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、フェニルおよびヒドロキシからなる群から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルおよびフェニルは、さらにC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、フェニルおよびヒドロキシからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R72およびR73は、さらに、それぞれ独立して、アダマンチル、またはSi(OCH3)2(CH3)で置換されたC1−6アルキルを表してもよく、
あるいは、R75およびR76、またはR77およびR78は、一緒になって−(CH2)3−5−を形成してもよく、
R81、R82、R83、およびR84は、C1−4アルキル、C1−4アルキルカルボニル、およびC1−3アルコキシからなる群から選択される置換基であり、ここで前記C1−4アルキルは一つのC1−3アルコキシ基で置換されていてもよく、および
R71およびR74は、それぞれ独立して、C1−3アルキル基であり、
Xf −はカウンターアニオンである]
の化学構造を有する化合物である、(1)または(2)に記載の皮膚用化粧料組成物。
(4)前記カチオン性重合開始剤が、2,2’−アゾビス−(2−(1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−3−イウム−2−イル))プロパン トリフレート(ADIP)である、(1)〜(3)のいずれかに記載の皮膚用化粧料組成物。
(5)前記炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーが、ビニル系化合物モノマーである、(1)〜(4)のいずれかに記載の皮膚用化粧料組成物。
(6)前記炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーが、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、アクリル酸類、アクリル酸類のエステル類、メタクリル酸類、メタクリル酸類のエステル類、スチレン類、および酢酸ビニルモノマーからなる群より選択される1または2以上の化合物である、(1)〜(5)のいずれかに記載の皮膚用化粧料組成物。
(7)前記炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーが、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)および/またはメタクリル酸メチル(MMA)である、(1)〜(6)のいずれかに記載の皮膚用化粧料組成物。
(8)前記架橋剤が、N,N’−メチレンビスアクリルアミド(MBAM)および/またはジビニルベンゼンである、(2)〜(7)のいずれかに記載の皮膚用化粧料組成物。
(9)皮膚表面からの水分損失を低減または防止するための、(1)〜(8)のいずれかに記載の皮膚用化粧料組成物。
本発明の皮膚用化粧料組成物は、表面が陽性荷電で覆われたゲル粒子を含んでなり、このゲル粒子は、カチオン性重合開始剤に由来する構造単位および炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーに由来する構造単位を含んでなる共重合体である。この特徴により、本発明の皮膚用化粧料組成物は、皮膚表面からの水分損失を減少、または防止する効果を奏する。
本発明の皮膚用化粧料組成物に含まれるゲル粒子は、表面が陽性荷電で覆われた任意の形状のゲル粒子:
上記のゲル粒子は、例えば、2つの末端のうち少なくとも一方の末端のユニットまたはその近辺のユニットが陽性荷電を有するポリマーを作製することにより製造することができる。一つの好ましい実施態様によれば、本発明で用いられるゲル粒子は、カチオン性重合開始剤と、炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーとを用いるラジカル重合反応を行うことにより製造される。さらに、本発明の好ましい実施態様によれば、ゲル粒子は、カチオン性重合開始剤と、炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーに加えて、架橋剤を用いる重合反応によって製造される。
本発明に用いられるカチオン性重合開始剤は、(a)常温で安定であり、(b)水溶性であり、(c)ラジカル重合反応を惹起させるラジカル産生能があり、(d)ラジカル重合反応後の重合体の末端においても幅広いpHの範囲で、少なくとも中性付近で、正電荷を有するものである。
Yは、単結合またはCR85を表し、
Zは、単結合またはCR86を表し、
R72、R73、R75、R76、R77、R78、R85およびR86は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、フェニルおよびヒドロキシからなる群から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルおよびフェニルは、さらにC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、フェニルおよびヒドロキシからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R72およびR73は、さらに、それぞれ独立して、アダマンチル、またはSi(OCH3)2(CH3)で置換されたC1−6アルキルを表してもよく、
あるいは、R75およびR76、またはR77およびR78は、一緒になって−(CH2)3−5−を形成してもよく、
R81、R82、R83、およびR84は、C1−4アルキル、C1−4アルキルカルボニル、およびC1−3アルコキシからなる群から選択される置換基であり、ここで前記C1−4アルキルは一つのC1−3アルコキシ基で置換されていてもよく、および
R71およびR74は、それぞれ独立して、C1−3アルキル基であり、
Xf −はカウンターアニオンである]
の化学構造を有する。
本発明において、ラジカル重合反応の原料となるモノマーとしては、炭素−炭素二重結合を有する化合物であれば、いずれのものも使用することができる。また、その中で、所望の成分、化合物を充填し、または化学結合するにあたり適当なものを、当業者であれば適宜選択することができる。また、その中で、生体適合性や分解容易性等の観点から適当なものを、当業者であれば適宜選択することができる。さらに、その中で、ラジカル重合反応の効率、経済性、安全性等の観点から適当なものを、当業者であれば適宜選択することができる。
behavior with external light.”Chemical Communications 48.67 (2012): 8380−8382.)のような光開裂性モノマーが挙げられる。
本発明において、ラジカル重合反応の原料として架橋剤を用いる場合には、架橋剤としては、分子中に2以上のビニル基を含むモノマーであって、架橋剤として通常使用されているものであれば特に限定されない。当該架橋剤の具体的な例としては、N,N'−メチレンビスアクリルアミド、N,N'−エチレンビスアクリルアミド、N,N'−メチレンビスメタクリルアミド、N,N'−エチレンビスメタクリルアミド、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。
本発明で用いられるゲル粒子は、高分子合成の技術分野における通常の知識に基づいて合成することができ、例えば、ラジカル重合などによる重合体として得ることができる。
本発明の皮膚用化粧料組成物には、必要に応じて、上記以外の成分を、本発明の効果を実質上損なわない範囲内で配合することができる。このような成分としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ひまし油等の液体油脂;固体油脂;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン等のロウ;ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン等の炭化水素油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アミノ変性若しくはポリエーテル変性シリコーン油等のシリコーン油;グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ソルビトール、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等の保湿剤;カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン化ローカストビーンガムなどのカチオン性多糖類、ポリクオタニウム−7などの合成系カチオン性高分子、ポリクオタニウム−39などの両性高分子等の水溶性高分子;トリクロロカルバニリド、イオウ、ジンクピリチオン、イソプロピルメチルフェノール等の抗フケ用薬剤;植物系増粘剤、微生物系増粘剤、動物系増粘剤、セルロース系増粘剤、デンプン系増粘剤、アルギン酸系増粘剤、ビニル系高分子、高分子量ポリエチレングリコール等の増粘剤;粘度調整剤;乳濁剤;金属イオン封鎖剤;紫外線吸収剤;酸化防止剤;メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、1,2−オクタンジオール、メチルイソチアゾリノン等の防腐剤;マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、フォトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、鉄含有合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の粉末成分;赤色106号、だいだい色205号、黄色4号、緑色3号、青色1号等の色素;低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、各種抽出液、血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、角質溶解剤、殺菌剤、酸化防止剤、酸化防止助剤、消炎剤、皮膚栄養剤、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤、pH調整剤、香料等が挙げられ、これらを必要に応じて適宜配合し、目的とする剤型に応じて常法により製造することができる。
ゼータ電位は、Zetasizer Nano ZS (Malvern)を用いて測定を行った。ゲル粒子径は動的光散乱法(DLS)に基づき測定し、ELS−8000(大塚電子)またはZetasizer Nano ZS (Malvern)を用いて行った。
(1)カチオン性NIPAMゲルMH028の合成
226.33mgのNIPAM(100mM)、3.08mgのN,N’−メチレンビスアクリルアミド(MBAM)(1mM)、7.7mgのDBThD−AA(アクリルアミド基−蛍光色素)(1mM)、および12.16mgのセチルトリメチルアンモニウムクロライド(1.9mM)を、19mLの超純水に溶解した。70℃で撹拌しながら、窒素ガスで30分間、溶存酸素を追い出した。1mLの超純水に溶解した339.79mgのカチオン性重合開始剤ADIP(28mM)および6.74 mgのテトラメチルエチレンジアミン(TEMED)(2.9mM)を滴下することで反応を開始した。70℃、1hr、170rpmで反応を行った。得られた反応液に対して、外液を超純水とした透析を1週間行った後、凍結乾燥を行った。収率11%の黄色粉末を得た。
226.42mgのNIPAM(100mM)、3.13mgのMBAM(1mM)、5.65mgのDBThD−AA(1mM)、および72.57mgのSDS(12.6mM)を、45mLの超純水に溶解した。70℃で撹拌しながら、窒素ガスで30分間、溶存酸素を追い出した。5mLの超純水に溶解した127.89mgの過硫酸アンモニウム(28mM)、および6.74mgのTEMED(2.9mM)を滴下することで反応を開始した。70℃、1hr、170rpmで反応を行った。得られた反応液に対して、外液を水とした透析を8日間行った後、凍結乾燥を行った。収率51%の黄色粉末を得た。
合成したサンプルを超純水に0.1%濃度で溶解し、45℃でゼータ電位を測定した(マルバーン社、Zetasizer Nano ZS)ところ、表1のようになり、それぞれカチオン性表面およびアニオン性表面を有するゲルが出来ていることがわかった。
ブタ皮膚(チャールスリバー)を半解凍し、脂肪部を切削した。得られた皮膚を1cm角のシートにそろえた。皮膚の表面の黒色が上になるように、穴の開いた96wellプレートを皮膚で上下から挟み込み、上から重しを乗せた。金属バットにリン酸緩衝液生理食塩水(PBS:137mM NaCl,2.7mM KCl,81mM Na2HPO4,14.7mM KH2PO4)を入れ、そこに皮膚で挟んだ96wellプレートを、PBSが皮膚上面に到達しない程度に浸し、皮膚表面から0.1(w/v)%濃度になるように調製した各種ゲル水溶液を100μLずつ乗せた。蒸発しない様ラップをかぶせ、25℃で2時間反応させた後、100μLのPBSで2回洗浄し、実体蛍光顕微鏡(励起470nm(LED)、蛍光560nm以上(SC56フィルタ))でゲル由来の蛍光を観察した。サンプルをのせた部分を全て写真撮影し、画像解析ソフトImageJによって、サンプル塗布部分のすべてを囲み、明るさを数値化し、その平均値を算出した。
(1)カチオン性メタクリル酸メチル(MMA)ゲル(TT060)の合成
窒素ガスで30分間バブリングすることにより溶存酸素を追い出した超純水500mL(ミリポア社製の超純水製造装置により製造)を準備した。450rpm攪拌下で窒素バブリングを行いつつ、60℃まで加温した。その後、2880mg(64mM)のメタクリル酸メチル(MMA)と1mLの超純水に溶解した559.5mg(2.05mM)のカチオン性重合開始剤2,2’−アゾビス−(2−(1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−3−イウム−2−イル))プロパン トリフレート(ADIP)を滴下して反応を開始した。60℃で6時間、450rpmでプロペラ攪拌させながら反応させた。反応液は超純水を外液とする2日間の透析により精製して、固形分含量0.56(w/v)%の共重合体化合物TT060を得た。
窒素ガスで30分間バブリングすることにより溶存酸素を追い出した超純水500mL(ミリポア社製の超純水製造装置により製造)を準備した。480mLの超純水に、5658mg(100mM)のN−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)と325mg(5mM)のジビニルベンゼン(DVB)を加えて、300rpm、70℃で30分間攪拌した。その後、20mLの超純水に溶かした8493mg(28mM)のカチオン性重合開始剤2,2’−アゾビス−(2−(1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−3−イウム−2−イル))プロパン トリフレート(ADIP)を加え、1時間反応させた。反応後、溶液を氷冷し、凝集物をろ紙で除いたのち、飽和量以上の塩化ナトリウムを加え、塩析した。析出物をガラスフィルターでろ取し、超純水に溶かして水溶液とした。その溶液を3.5kDaの透析膜により透析した。透析3日後のサンプルを数mL採取し、20400×gで20分間の遠心分離の後、平均粒子径および平均ゼータ電位の測定を45℃で行った。
実施例2−1で製造した1.0(w/v)%TT060と超純水で1.0(w/v)%に調製したAK030をテストサンプルとして使用した。「化粧品・医薬部外品 製造販売ガイドブック2011−12」第4章のヒトパッチ試験(p.176)に準拠して試験を実施した。被験者は20名であり、20歳以上59歳以下の日本人男女で、24時間閉塞ヒトパッチテストにより評価された。上腕部内側を処置領域として使用した。試験検体をパッチテストユニット(「アレジーズパッチテストチャンバー」(株式会社スマートプラクティスジャパン製)に適量塗布し、これらを、閉塞されたパッチを形成するために適切な処置部位に適用した。
AK046(カチオン性ポリメタクリル酸メチル(PMMA)ゲル)水溶液を0.3(w/v)%の濃度に調製した。比較対照として、保湿剤としての使用実績がある0.1(w/v)%ヒアルロン酸を用いた。試験は、試験実施施設の評価室(室温20±2℃、相対湿度50±10%)にて実施した。経表皮水分蒸散量(TEWL(g/m2/h))は、サイクロン水分蒸散計AS‐CT1(日本アッシュ株式会社)により3回以上測定し、その中から安定した3回の測定の平均値を用いた。5名の被験者(平均年齢は33.8±7.7)の前腕内側を、指定の洗浄料にて洗浄後20分間馴化させた後に、TEWLの初期値を測定した。その後、2(w/v)%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液パッチを2時間試験部位に貼付することにより、疑似荒れ肌を作製し、TEWLを測定した。5名の被験者は、SDS水溶液パッチ貼付・除去直後におけるTEWL測定値の平均値が初期値から上昇することを確認した被験者である。その後、前腕内側の各試験区に10μLずつ試験品を塗布し、塗布から1時間後および2時間後の塗布部位におけるTEWL値を測定した。
Claims (9)
- 表面が陽性荷電で覆われたゲル粒子を含んでなる皮膚用化粧料組成物であって、該ゲル粒子が、カチオン性重合開始剤および炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーに由来する構造単位を含んでなる共重合体である、皮膚用化粧料組成物。
- 前記共重合体が架橋剤に由来する構造単位を含むものである、請求項1に記載の皮膚用化粧料組成物。
- 前記カチオン性重合開始剤が、一般式(I):
Yは、単結合またはCR85を表し、
Zは、単結合またはCR86を表し、
R72、R73、R75、R76、R77、R78、R85およびR86は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、フェニルおよびヒドロキシからなる群から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルおよびフェニルは、さらにC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニル、フェニルおよびヒドロキシからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、
R72およびR73は、さらに、それぞれ独立して、アダマンチル、またはSi(OCH3)2(CH3)で置換されたC1−6アルキルを表してもよく、
あるいは、R75およびR76、またはR77およびR78は、一緒になって−(CH2)3−5−を形成してもよく、
R81、R82、R83、およびR84は、C1−4アルキル、C1−4アルキルカルボニル、およびC1−3アルコキシからなる群から選択される置換基であり、ここで前記C1−4アルキルは一つのC1−3アルコキシ基で置換されていてもよく、および
R71およびR74は、それぞれ独立して、C1−3アルキル基であり、
Xf −はカウンターアニオンである]
の化学構造を有する化合物である、請求項1または2に記載の皮膚用化粧料組成物。 - 前記カチオン性重合開始剤が、2,2’−アゾビス−(2−(1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−3−イウム−2−イル))プロパン トリフレート(ADIP)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料組成物。
- 前記炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーが、ビニル系化合物モノマーである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料組成物。
- 前記炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーが、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、アクリル酸類、アクリル酸類のエステル類、メタクリル酸類、メタクリル酸類のエステル類、スチレン類、および酢酸ビニルモノマーからなる群より選択される1または2以上の化合物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料組成物。
- 前記炭素−炭素二重結合を含んでなるモノマーが、N−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)および/またはメタクリル酸メチル(MMA)である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料組成物。
- 前記架橋剤が、N,N’−メチレンビスアクリルアミド(MBAM)および/またはジビニルベンゼンである、請求項2〜7のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料組成物。
- 皮膚表面からの水分損失を低減または防止するための、請求項1〜8のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料組成物。
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