JP2020050482A - エレベーター操作システム、エレベーター操作方法及びプログラム - Google Patents

エレベーター操作システム、エレベーター操作方法及びプログラム Download PDF

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義記 安藤
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Abstract

【課題】安全、かつ、効率的にエレベーターのメンテナンスを行うことができるエレベーター操作システムを提供する。【解決手段】エレベーター操作システム1は、携帯端末200と通信可能な通信部20と、携帯端末200から通信部20を介して入力されたコマンドが、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断するコマンド判定部41と、メンテナンス者により物理的に操作される入力部30と、入力部30への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成し、メンテナンス者が現地にいることの認証を行う操作管理部42と、を備え、操作管理部42は、認証が成功したときには上記影響を与えるコマンドによるエレベーター100の制御を許可し、認証が失敗したときには当該制御を許可せず、また、認証の結果によらず上記影響を与えないコマンドによるエレベーター100の制御を許可する。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターを操作するためのエレベーター操作システム、エレベーター操作方法及びプログラムに関する。
ユーザからの問い合わせ又は故障発生時等にエレベーターの状況を遠隔から把握するために、遠隔メンテナンス機能が求められている。これに対して、メンテナンス者ごとに識別情報が予め定められ、正しい識別情報を入力したメンテナンス者がエレベーターの遠隔メンテナンスを行えるようにする技術が開示されている(例えば特許文献1)。これにより、エレベーターの遠隔メンテナンスが可能となる。
特許第4874713号公報
しかしながら、上記従来の特許文献に開示された技術では、メンテナンス対象のエレベーターについてのメンテナンス者は必ずしも固定の者ではなく都度変化し得るため、メンテナンスを担当する可能性のある全てのメンテナンス者の識別情報を予め登録しておく必要がある。このため、識別情報が登録されたメンテナンス者であれば誰でも、メンテナンスが必要なとき以外であっても常に当該エレベーターを遠隔から操作することが可能となる。例えば、遠隔からのエレベーターのメンテナンスに使用するコマンドには、実際にエレベーターを移動動作(例えば昇降又はドアの開閉等)させるものもあり、現地の状況がわからない遠隔から当該コマンドが実行されると危険な場合がある。
一方で、安全のために遠隔からのエレベーターの操作を禁止すれば、効率的にメンテナンスを行いにくくなる。
そこで、本発明は、安全、かつ、効率的にエレベーターのメンテナンスを行うことができるエレベーター操作システム等を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るエレベーター操作システムは、エレベーターを操作するためのエレベーター操作システムであって、携帯端末と公衆回線を介して通信可能な通信部と、前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記エレベーターのメンテナンスに関するコマンドが、前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断するコマンド判定部と、前記エレベーターに設けられ、メンテナンス者により物理的に操作される入力部と、前記入力部への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成し、前記携帯端末から前記通信部を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とを照合することによる認証を行う操作管理部と、を備え、前記操作管理部は、前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであると前記コマンド判定部にて判断された場合に、前記認証が成功したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可し、前記認証が失敗したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可せず、前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドでないと前記コマンド判定部にて判断された場合には、前記認証の結果によらず当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可する。
本発明の一形態に係るエレベーター操作方法は、エレベーターを操作するためのエレベーター操作方法であって、前記エレベーターに設けられメンテナンス者により物理的に操作される入力部への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成し、携帯端末から、前記携帯端末と公衆回線を介して通信可能な通信部を介して入力された前記エレベーターのメンテナンスに関するコマンドが、前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断し、前記携帯端末から前記通信部を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とを照合することによる認証を行い、前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであると判断した場合に、前記認証が成功したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可し、前記認証が失敗したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可せず、前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドでないと判断した場合には、前記認証の結果によらず当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可する。
本発明の一形態に係るプログラムは、上記のエレベーター操作方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明の一態様に係るエレベーター操作システム等によれば、安全、かつ、効率的にエレベーターのメンテナンスを行うことができる。
図1は、実施の形態1に係るエレベーター操作システムの一例を示す構成図である。 図2は、実施の形態1に係るエレベーター操作システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態1に係るエレベーター操作システムの認証の結果に基づく処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態2に係るエレベーター操作システムの一例を示す構成図である。 図5は、実施の形態2に係るエレベーター操作システムの一時アクセス処理の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置および接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1について図1から図3を用いて説明する。
[エレベーター操作システムの構成]
まず、実施の形態1に係るエレベーター操作システム1の全体構成について図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係るエレベーター操作システム1の一例を示す構成図である。なお、図1には、エレベーター操作システム1の構成要素ではない携帯端末200も示されている。
エレベーター操作システム1は、現地に設置されたエレベーター100を操作するためのシステムであり、エレベーター操作装置10及びエレベーター100を備える。なお、エレベーター操作システム1には、エレベーター100が含まれていなくてもよい。この場合、エレベーター操作システム1は、エレベーター操作装置10のみから構成されていてもよく、つまり、エレベーター操作装置10であってもよい。
携帯端末200は、メンテナンス者がエレベーター100のメンテナンスを行う際に用いる端末であり、スマートフォン、タブレット又はエレベーター100のメンテナンス用のリモートコントローラ等である。携帯端末200は、ネットワークN(公衆回線)を介してエレベーター操作システム1(エレベーター操作装置10)と通信可能となっている。ネットワークNは、例えば、WAN(Wide Area Network)である。ネットワークNにおける通信には、無線通信、或いは、有線通信のいかなる通信プロトコルを適用してもよい。
エレベーター100は、現地に設置された、具体的には、施設5に設けられたエレベーターである。施設5は例えば戸建てであり、エレベーター100は例えば家庭用エレベーターである。なお、施設5は、戸建てに限らず、アパート等の集合住宅、ビル又は工場等であってもよく、エレベーター100は、これらの施設に設けられたエレベーターであってもよい。
エレベーター操作装置10は、エレベーター100を操作するための装置であり、例えば施設5に設けられる。例えば、エレベーター操作装置10は、エレベーター100と一体に設けられる。具体的には、エレベーター操作装置10は、エレベーター100の壁等に埋め込まれ、後述するが、エレベーター操作装置10が備える入力部30及び認証情報出力部50がエレベーター100内の壁面に露出している。
エレベーター操作装置10は、通信部20、入力部30、コマンド判定部41、操作管理部42、認証情報出力部50、エレベーター通信部60及びメモリ70を備える。
エレベーター操作装置10は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ70、通信インタフェースとして通信部20及びエレベーター通信部60、並びに、ユーザインタフェースとして入力部30及び認証情報出力部50を含むコンピュータである。
通信インタフェースは、通信回路、有線通信が行われる場合にはコネクタ、又は、無線通信が行われる場合にはアンテナ等により実現される。
ユーザインタフェースは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ、ボタン又はタッチパネル等の入出力装置を含む。
メモリ70は、ROM、RAM等であり、プロセッサにより実行される制御プログラム(コンピュータプログラム)を記憶することができる。なお、エレベーター操作装置10は、1つのメモリを有していてもよく、また、複数のメモリを有していてもよく、ここでは、1つ又は複数のメモリをメモリ70として示している。また、メモリ70には、操作管理部42により生成された認証情報(詳細は後述する)が記憶される。
プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、プロセッサが有する機能構成要素であるコマンド判定部41、操作管理部42が実現される。また、プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、各インタフェース(通信部20、入力部30、認証情報出力部50及びエレベーター通信部60)を制御する処理が行われる。
通信部20は、携帯端末200と公衆回線(ネットワークN)を介して通信可能な通信インタフェースである。携帯端末200は、通信部20を介して遠隔からエレベーター100のメンテナンスを行うことができる。ただし、詳細は後述するが、遠隔から行うことが可能なメンテナンスの内容には制限がある。
入力部30は、エレベーター100に設けられ、メンテナンス者に物理的に操作されるインタフェースである。入力部30がメンテナンス者に物理的に操作されるとは、エレベーター100が設けられた現地までメンテナンス者が出向いて、入力部30を直接操作することを意味する。入力部30は、例えば、エレベーター100内の壁面に露出するように設けられたボタンである。入力部30は、エレベーター100の移動動作(例えば昇降又はドアの開閉等)に関するメンテナンスが行われるときに操作される。
エレベーター操作装置10が備えるプロセッサの機能構成要素であるコマンド判定部41及び操作管理部42については、後述する図2及び図3で説明する。
認証情報出力部50は、操作管理部42により生成された認証情報を出力するためのインタフェースである。認証情報出力部50は、例えば、操作管理部42により生成された認証情報を表示する認証情報表示部であり、具体的には、エレベーター100内の壁面に露出するように設けられたディスプレイである。例えば、認証情報出力部50は、認証情報をバーコードで表示する。携帯端末200は、カメラを有し、当該カメラによって当該バーコードが読み取られることで、携帯端末200は、認証情報を取得できる。なお、認証情報出力部50は、認証情報としてパスワード(例えば複数文字の羅列からなるもの)を表示してもよく、メンテナンス者が当該パスワードを視認して当該パスワードを携帯端末200に手動で入力することで携帯端末200は、認証情報を取得してもよい。また、認証情報出力部50は、認証情報を表示する認証情報表示部に限らない。例えば、認証情報出力部50は、通信インタフェース等であってもよく、認証情報を無線又は有線により携帯端末200に出力してもよい。
エレベーター通信部60は、エレベーター100と通信可能な通信インタフェースである。エレベーター操作装置10は、エレベーター通信部60を介してエレベーター100の制御及び管理を行うことができる。例えば、エレベーター操作装置10は、エレベーター通信部60を介してエレベーター100の移動動作を行ったり、エレベーター100が有する情報(動作ログ、現在の状態又は異常情報等)を取得したりすることができる。
[エレベーター操作システムの動作]
次に、エレベーター操作システム1の動作について、図2及び図3を用いて説明する。
図2は、実施の形態1に係るエレベーター操作システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、操作管理部42は、エレベーター100に設けられメンテナンス者により物理的に操作される入力部30への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成する(ステップS11)。入力部30への操作に基づく信号は、例えば、入力部30が操作されることで操作管理部42へ通知される信号であって、操作管理部42に認証情報を生成させるための信号である。なお、入力部30への操作に基づく信号は、携帯端末200からの近距離無線(例えばBluetooth(登録商標)等)による信号を含んでいてもよい。具体的には、入力部30は、携帯端末200からの近距離無線による信号を受け付けるためのトリガーとなるボタン等であってもよく、入力部30が操作されることで、エレベーター操作装置10が有する近距離無線用の近距離無線通信部(図示せず)が携帯端末200からの近距離無線による信号を受け付け可能となってもよい。この場合、携帯端末200からの近距離無線による信号として、操作管理部42に認証情報を生成させるための信号を当該近距離無線通信部が受信することで、認証情報が生成される。そして、例えば、認証情報出力部50(例えば通信インタフェース)によって当該認証情報が携帯端末200により無線により出力(送信)される。
上述したように、入力部30がメンテナンス者に物理的に操作されるとは、エレベーター100が設けられた現地までメンテナンス者が出向いて入力部30が直接操作されることを意味する。したがって、エレベーター100が設けられた現地までメンテナンス者が出向いて入力部30を直接操作しなければ認証情報を生成することができない。
操作管理部42は、生成した認証情報をメモリ70に記憶する。なお、操作管理部42は、認証情報を生成した後、所定の時間経過後に当該認証情報を無効とする。具体的には、操作管理部42は、認証情報を生成した後当該認証情報をメモリ70に記憶し、所定の時間経過後にメモリ70に記憶した当該認証情報を消去することで、当該認証情報を無効とする。所定の時間は、例えば6時間等であるが、特に限定されず適宜決定される。なお、所定の時間経過前であっても、エレベーター操作装置10がメンテナンス者からメンテナンスの完了を示す情報を受信した場合、生成された認証情報が無効とされてもよい。また、操作管理部42は、以前生成した認証情報を無効とした後、新たに認証情報を生成する場合、以前生成した認証情報とは異なる新たな認証情報を生成する。例えば、操作管理部42は、ランダムな認証情報を生成する。
次に、コマンド判定部41は、携帯端末200から通信部20を介して入力されたエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドが、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断する(ステップS12)。エレベーター100のメンテナンスに関するコマンドは、エレベーター100の昇降又はドアの開閉のための駆動源(モーター等)を制御するコマンド、エレベーター100が有する情報(動作ログ、現在の状態又は異常情報等)を携帯端末200へ送信させるコマンド等を含む。例えば、携帯端末200には、エレベーター100のメンテナンス用のソフトウェア(プログラム又はアプリ等)が記憶されており、当該ソフトウェアを用いることで、メンテナンス者は、エレベーター100のメンテナンスに関するコマンドを携帯端末200に入力することができる。通信部20は、携帯端末200と公衆回線を介して通信可能となっているため、エレベーター操作装置10は、携帯端末200から通信部20を介してエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドが入力される。
エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドは、例えば、エレベーターの昇降又はドアの開閉のための駆動源を制御するコマンドを含む。例えば、エレベーター100が有する情報(動作ログ、現在の状態又は異常情報等)を携帯端末200へ送信させるコマンドは、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドではない。エレベーター100のメンテナンスに関するコマンドのそれぞれには、例えば、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを示す情報が対応付けられている。例えば、エレベーターの昇降又はドアの開閉のための駆動源を制御するコマンドにはエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであることを示す情報が対応付けられ、エレベーター100が有する情報を携帯端末200へ送信させるコマンドにはエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドでないことを示す情報が対応付けられる。コマンド判定部41は、各コマンドに対応付けられたエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを示す情報を確認することで、上記判断を行うことができる。
携帯端末200から通信部20を介して入力されたエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドがエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるとコマンド判定部41にて判断された場合には(ステップS12でYes)、操作管理部42は以下のステップS13の処理を行う。
操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とを照合することによる認証を行い、当該認証の結果に基づきエレベーター100の制御を実施する(ステップS13)。具体的には、操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して入力されたコマンドがエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるとコマンド判定部41にて判断された場合に、認証が成功したときには当該コマンドによるエレベーターの制御を許可し、認証が失敗したときには当該コマンドによるエレベーターの制御を許可しない。
例えば、携帯端末200が認証情報を、メンテナンス者によって入力されたり、バーコードを読み取ったりすることで取得している場合、携帯端末200からエレベーター操作装置10に送信されるコマンドに当該認証情報が含められることで、操作管理部42は携帯端末200から通信部20を介して認証情報を取得する。操作管理部42は、携帯端末200から取得した認証情報と生成した認証情報(具体的にはメモリ70に記憶した認証情報)とを照合することで、メンテナンス者が現地にいることの認証を行うことができる。上述したように、エレベーター100が設けられた現地までメンテナンス者が出向いて入力部30を直接操作しなければ、認証情報を生成することができず、つまりは、メンテナンス者が携帯する携帯端末200が当該認証情報を取得できず、ひいては上記照合ができないためである。このように、認証情報は、メンテナンス者が現地に行かなければ生成されない情報であるため、当該認証はメンテナンス者が現地にいることの認証といえる。ステップS13での処理の詳細について図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態1に係るエレベーター操作システム1の認証の結果に基づく処理の一例を示すフローチャートである。
操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とが一致するか否かを判断する(ステップS21)。例えば、認証情報出力部50は、操作管理部42により生成された認証情報をバーコードで表示し、操作管理部42は、カメラによってバーコードを読み取った携帯端末200から通信部20を介して当該認証情報を取得してもよい。また、例えば、認証情報出力部50は、操作管理部42により生成された認証情報としてパスワードを表示してもよく、メンテナンス者が当該パスワードを視認して当該パスワードを携帯端末200に手動で入力することで、携帯端末200は認証情報を取得してもよい。そして、操作管理部42は、取得した認証情報を送信する携帯端末200から通信部20を介して当該認証情報を取得してもよい。
このようにして、携帯端末200が操作管理部42により生成された認証情報を、現地にいるメンテナンス者によって入力されたり、現地でバーコードを読み取ったりすることで取得しており、操作管理部42が当該認証情報を携帯端末200から取得する場合、操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とが一致すると判断する。
一方で、メンテナンス者が現地に出向いておらず入力部30がメンテナンス者によって操作されていない場合、認証情報が生成されず、つまりは、メンテナンス者が携帯する携帯端末200は認証情報を取得できない。このような場合には、操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とが一致しないと判断する。また、例えば、操作管理部42が認証情報を生成してから所定の時間が経過している場合には、上述したように当該認証情報は無効となるため、このような場合にも、操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とが一致しないと判断する。
操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とが一致すると判断した場合(ステップS21でYes)、認証が成功した(メンテナンス者が現地にいる)と判断し、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドによるエレベーター100の制御を許可する(ステップS22)。当該コマンドは、現地で安全を確認しながらメンテナンスを行うメンテナンス者の携帯端末200から送信されたコマンドであることから、当該コマンドによって、エレベーター100の制御(昇降又はドアの開閉等)が行われても安全を確保することができている。
操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とが一致しないと判断した場合(ステップS21でNo)、認証が失敗した(メンテナンス者が現地にいない)と判断し、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドによるエレベーター100の制御を許可しない(ステップS23)。当該コマンドは、現地にいないメンテナンス者の携帯端末200から送信されたコマンドである可能性があることから、当該コマンドによって、エレベーター100の制御(昇降又はドアの開閉等)が行われると安全を確保できないおそれがある。なお、認証情報が生成されてから所定の時間経過後、当該認証情報が無効とされるのは、所定の時間経過後にはメンテナンス者によるメンテナンスが完了し、現地にメンテナンス者がいない可能性があることから、当該認証情報が有効なままにされると安全を確保できないおそれがあるためである。そして、操作管理部42は、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドによるエレベーター100の制御を許可しない旨を携帯端末200に通知する。これにより、メンテナンス者は、入力したコマンドが実行されていないことを知ることができる。
また、図2に示されるように、携帯端末200から通信部20を介して入力されたエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドがエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドでないとコマンド判定部41にて判断された場合には(ステップS12でNo)、操作管理部42は、認証の結果によらず当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可する(ステップS14)。例えば、エレベーター100が有する情報(動作ログ、現在の状態又は異常情報等)を携帯端末200へ送信させるコマンドは、エレベーター100のメンテナンスを行うために現地に出向く前に把握することが好ましい。このような情報に基づいて、予めどのようなメンテナンスをする必要があるかがわかり、例えば、メンテナンスのための適切な道具を準備できるためである。また、エレベーター100が有する情報を携帯端末200へ送信させるコマンドは、エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドではないため、このようなコマンドによりエレベーター100が制御されても危険な状態とはならない。したがって、認証の結果によらず、例えば、メンテナンス者が現地にいない場合であっても、このようなコマンドによるエレベーター100の制御を許可することができる。
なお、操作管理部42は、エレベーターにメンテナンス用の機器が直接接続された場合、携帯端末200から入力されたコマンドに基づくエレベーター100の移動動作についての制御を禁止してもよい。例えば現地に複数のメンテナンス者がおり、あるメンテナンス者が、他のメンテナンス者が携帯する携帯端末200とは異なるメンテナンス用の機器をエレベーター100に直接接続して(接触させて)メンテナンスを行っている最中に、誤って携帯端末200からエレベーター100の移動動作についての制御が行われるのを抑制できるためである。
[効果等]
以上説明したように、エレベーター操作システム1は、エレベーターを操作するためのシステムである。エレベーター操作システム1は、携帯端末200と公衆回線を介して通信可能な通信部20と、携帯端末200から通信部20を介して入力されたエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドが、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断するコマンド判定部41と、エレベーター100に設けられ、メンテナンス者により物理的に操作される入力部30と、入力部30への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成し、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とを照合することによる認証を行う操作管理部42と、を備える。操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して入力されたコマンドがエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるとコマンド判定部41にて判断された場合に、認証が成功したときには当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可し、認証が失敗したときには当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可しない。また、操作管理部42は、携帯端末200から通信部20を介して入力されたコマンドがエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドでないとコマンド判定部41にて判断された場合には、認証の結果によらず当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可する。
エレベーター100に設けられた入力部30がメンテナンス者に物理的に操作されるとは、エレベーター100が設けられた現地までメンテナンス者が出向いて、入力部30を直接操作することを意味する。つまり、認証情報は、メンテナンス者が現地にいなければ生成されない。よって、認証が成功した場合(つまり、メンテナンス者が現地にいると想定される場合)には、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドによるエレベーター100の制御を許可することができる。当該コマンドは、現地で安全を確認しながらメンテナンスを行うメンテナンス者の携帯端末200から入力されたコマンドであることから、当該コマンドによって、エレベーター100の制御(例えば昇降又はドアの開閉等)が行われても安全を確保することができているためである。また、認証が失敗した場合(つまり、メンテナンス者が現地にいないと想定される場合)には、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドによるエレベーター100の制御を許可しない。当該コマンドは、現地にいないメンテナンス者の携帯端末200から入力されたコマンドである可能性があることから、当該コマンドによって、エレベーター100の制御(例えば昇降又はドアの開閉等)が行われると安全を確保できないおそれがあるためである。したがって、当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可しないことで、安全を確保することができる。
また、エレベーター100の移動動作に影響を与えないコマンドが携帯端末200から入力された場合には、認証の結果によらず当該コマンドによるエレベーター100の制御が許可される。例えば、エレベーター100の移動動作に影響を与えないコマンドは、エレベーター100が有する情報(動作ログ、現在の状態又は異常情報等)を携帯端末200へ送信させるコマンドである。このようなコマンドは、エレベーター100のメンテナンスを行うために現地に出向く前に把握することが好ましい。このような情報に基づいて、予めどのようなメンテナンスをする必要があるかがわかり、例えば、メンテナンスのための適切な道具を準備できるためである。また、エレベーター100が有する情報を携帯端末200へ送信させるコマンドは、エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドではないため、このようなコマンドによりエレベーター100が制御されても危険な状態とはならない。したがって、認証の結果によらず、例えば、メンテナンス者が現地にいない場合であっても、このようなコマンドによるエレベーター100の制御が許可されるため、効率的にメンテナンスを行うことができる。
このように、エレベーター操作システム1によれば、安全、かつ、効率的にエレベーター100のメンテナンスを行うことができる。
また、操作管理部42は、エレベーター100にメンテナンス用の機器が直接接続された場合、携帯端末200から入力されたコマンドに基づくエレベーター100の移動動作についての制御を禁止してもよい。
例えば現地に複数のメンテナンス者がおり、あるメンテナンス者が、他のメンテナンス者が携帯する携帯端末200とは異なるメンテナンス用の機器をエレベーター100に直接接続してメンテナンスを行っている最中に、誤って携帯端末200からエレベーター100の移動動作についての制御が行われるのを抑制できる。つまり、より安全を確保できる。
また、入力部30への操作に基づく信号は、携帯端末200からの近距離無線による信号を含んでいてもよい。
これによれば、メンテナンス者が、現地において携帯端末200を用いて近距離無線による信号を送信するだけで、容易に認証情報を生成させることができる。また、生成された認証情報が当該近距離無線を用いて携帯端末200に送信されることで、認証情報をLCD等に表示して、メンテナンス者が手動で携帯端末200に入力したり、バーコード等をカメラで読み取ったりすることなく、携帯端末200は容易に認証情報を取得することができる。つまり、認証情報の生成及び携帯端末200から通信部20を介した認証情報の送信を自動、かつ、一括して行うことが可能となる。
また、エレベーター操作システム1は、さらに、操作管理部42により生成された認証情報を表示する認証情報表示部(認証情報出力部50)を備えていてもよい。
これによれば、メンテナンス者は、表示された認証情報を視認して携帯端末200に入力することができる。
また、認証情報表示部(認証情報出力部50)は、操作管理部42により生成された認証情報をバーコードで表示し、操作管理部42は、カメラによってバーコードを読み取った携帯端末200から通信部20を介して当該認証情報を取得してもよい。
このように、携帯端末200は、バーコードを用いて認証情報を取得してもよい。
また、エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドは、エレベーター100の昇降又はドアの開閉のための駆動源を制御するコマンドを含んでいてもよい。
これによれば、エレベーター100の昇降又はドアの開閉のための駆動源を制御するコマンドは、現地にメンテナンス者がいないときに行われると危険な場合があるため、本発明により、現地にメンテナンス者がいるときのみにこのようなコマンドを行うことができるようにすることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について図4及び図5を用いて説明する。
[エレベーター操作システムの構成]
まず、実施の形態2に係るエレベーター操作システム2の全体構成について図4を用いて説明する。
図4は、実施の形態2に係るエレベーター操作システム2の一例を示す構成図である。なお、図4には、エレベーター操作システム2の構成要素ではない携帯端末200及び管理者端末400も示されている。
実施の形態2に係るエレベーター操作システム2は、さらにサーバ装置300を備える点が、実施の形態1に係るエレベーター操作システム1と異なる。その他の点については、実施の形態1に係るエレベーター操作システム1と同じであるため、説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
管理者端末400は、メンテナンス管理者(メンテナンス者を管理する者)がメンテナンス者を管理する際に用いる端末であり、スマートフォン、タブレット又はメンテナンス者の管理用のリモートコントローラ等である。管理者端末400は、ネットワークN(公衆回線)を介してエレベーター操作システム2(サーバ装置300)と通信可能となっている。
サーバ装置300は、メンテナンス者の携帯端末200とエレベーター操作装置10との通信を管理する、例えばクラウドサーバである。サーバ装置300は、ネットワークNを介してエレベーター操作装置10、携帯端末200及び管理者端末400と接続される。
サーバ装置300は、通信部320、一時アクセス情報発行部311、端末要求処理部312及びメモリ330を備える。
サーバ装置300は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ330、通信インタフェースとして通信部320を含むコンピュータである。
通信インタフェースは、通信回路、有線通信が行われる場合にはコネクタ、又は、無線通信が行われる場合にはアンテナ等により実現される。
メモリ330は、ROM、RAM等であり、プロセッサにより実行される制御プログラム(コンピュータプログラム)を記憶することができる。なお、サーバ装置300は、1つのメモリを有していてもよく、また、複数のメモリを有していてもよく、ここでは、1つ又は複数のメモリをメモリ330として示している。また、メモリ330には、一時アクセス情報発行部311により発行された一時アクセス情報(詳細は後述する)が記憶される。
プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、プロセッサが有する機能構成要素である一時アクセス情報発行部311及び端末要求処理部312が実現される。また、プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより通信部320を制御する処理が行われる。
通信部320は、エレベーター操作装置10、携帯端末200及び管理者端末400と公衆回線(ネットワークN)を介して通信可能な通信インタフェースである。管理者端末400は、通信部320を介してメンテナンス者の携帯端末200とエレベーター操作装置10との通信を管理することができる。
一時アクセス情報発行部311は、携帯端末200と通信部20(エレベーター操作装置10)とを一時的に通信可能とするための一時アクセス情報を発行する処理部である。
端末要求処理部312は、携帯端末200からのエレベーター操作装置10へのアクセス要求を処理する処理部である。
一時アクセス情報発行部311及び端末要求処理部312の詳細については、図5を用いて説明する。なお、図5では、一時アクセス情報発行部311及び端末要求処理部312での処理を含む、エレベーター操作システム2の一時アクセス処理について説明する。
[エレベーター操作システムの一時アクセス処理]
図5は、実施の形態2に係るエレベーター操作システム2の一時アクセス処理の一例を示すフローチャートである。
まず、一時アクセス情報発行部311は、一時アクセス情報の発行要求を取得する(ステップS31)。具体的には、一時アクセス情報発行部311は、通信部320を介して管理者端末400から当該発行要求を取得する。例えば、メンテナンス管理者は、施設5に設けられたエレベーター100の故障発生時、又は、定期メンテナンス時に、エレベーター100のメンテナンスをメンテナンス者に行わせるために、管理者端末400を用いて当該発行要求を行う。詳細は後述するが、メンテナンス者は、当該発行要求によって発行された一時アクセス情報がなければメンテナンスを行うことができないためである。
次に、一時アクセス情報発行部311は、一時アクセス情報を発行する(ステップS32)。一時アクセス情報は、例えば、携帯端末200が公衆回線を介してエレベーター操作装置10にアクセスするためのパスワード、URL(Uniform Resource Locator)又はこれらの組み合わせ等である。
一時アクセス情報発行部311は、発行した一時アクセス情報を管理者端末400へ送信し、かつ、メモリ330へ記憶する。なお、一時アクセス情報発行部311は、一時アクセス情報を発行した後、所定の時間経過後に当該一時アクセス情報を無効とする。具体的には、一時アクセス情報発行部311は、一時アクセス情報を生成した後当該一時アクセス情報をメモリ330に記憶し、所定の時間経過後にメモリ330に記憶した当該一時アクセス情報を消去することで、当該一時アクセス情報を無効とする。所定の時間は、例えば6時間等であるが、特に限定されず適宜決定される。なお、所定の時間経過前であっても、サーバ装置300がメンテナンス者からメンテナンスの完了を示す情報を受信した場合、生成された一時アクセス情報が無効とされてもよい。また、一時アクセス情報発行部311は、以前生成した一時アクセス情報を無効とした後、新たに一時アクセス情報を生成する場合、以前生成した一時アクセス情報とは異なる新たな一時アクセス情報を生成する。例えば、一時アクセス情報発行部311は、ランダムな一時アクセス情報を生成する。
このように、一時アクセス情報は一時的なものであり、携帯端末200と通信部20との通信に一時アクセス情報が用いられることで、携帯端末200と通信部20とを一時的に通信可能とすることができる。
また、メンテナンス管理者は、管理者端末400へ送信された一時アクセス情報を確認し、当該一時アクセス情報をエレベーター100のメンテナンスを行わせるメンテナンス者の携帯端末200に通知する。当該通知は、例えば、携帯端末200へのメール送信等により行われるが特に限定されない。
携帯端末200(メンテナンス者)は、エレベーター100のメンテナンスに関するコマンドをエレベーター操作装置10に送信するために、サーバ装置300に対してエレベーター操作装置10へのアクセス要求を行う。具体的には、携帯端末200は、通知された一時アクセス情報を用いて当該アクセス要求を行う。これにより、サーバ装置300の端末要求処理部312は、通信部320を介して、携帯端末200からエレベーター操作装置10へのアクセス要求を取得する(ステップS34)。
端末要求処理部312は、携帯端末200から取得する一時アクセス情報と、メモリ330に記憶された一時アクセス情報とが一致するか否かを判断する(ステップS35)。例えば、一時アクセス情報発行部311が一時アクセス情報を発行してから所定の時間内に、端末要求処理部312が携帯端末200から当該一時アクセス情報を取得した場合、携帯端末200から取得する一時アクセス情報と、メモリ330に記憶された一時アクセス情報とが一致すると判断する。
一方で、メンテナンス者がメンテナンス管理者から一時アクセス情報を通知されていない場合、端末要求処理部312は、携帯端末200から一時アクセス情報を取得できない。また、例えば、一時アクセス情報発行部311が一時アクセス情報を発行してから所定の時間が経過している場合には、上述したように当該一時アクセス情報は無効となる。このような場合には、端末要求処理部312は、携帯端末200から取得する一時アクセス情報と、メモリ330に記憶された一時アクセス情報とが一致しないと判断する。
端末要求処理部312は、携帯端末200から取得する一時アクセス情報と、メモリ330に記憶された一時アクセス情報とが一致すると判断した場合(ステップS35でYes)、携帯端末200のエレベーター操作装置10へのアクセスを許可する(ステップS36)。具体的には、端末要求処理部312は、例えばエレベーター操作装置10へのアクセス用のウェブページを携帯端末200に表示させ、当該ウェブページを介して、携帯端末200からのエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドを受け付けが可能となる。
一方で、端末要求処理部312は、携帯端末200から取得する一時アクセス情報と、メモリ330に記憶された一時アクセス情報とが一致しないと判断した場合(ステップS35でNo)、携帯端末200のエレベーター操作装置10へのアクセスを禁止する(ステップS37)。具体的には、端末要求処理部312は、例えばエレベーター操作装置10へのアクセス用のウェブページを携帯端末200に表示させない。これにより、当該ウェブページを介した、携帯端末200からのエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドを受け付けが禁止される。
このように、通信部20は、携帯端末200が一時アクセス情報発行部311により発行された一時アクセス情報を用いることで、携帯端末200と公衆回線を介して通信可能となる。なお、通信部20は、一時アクセス情報発行部311により一時アクセス情報が発行された後、上述したように所定の時間経過した場合、携帯端末200が当該一時アクセス情報を用いても携帯端末200と通信不可能となる。
[効果等]
エレベーター操作システム2は、携帯端末200と通信部20とを一時的に通信可能とするための一時アクセス情報を発行する一時アクセス情報発行部311を備え、通信部20は、携帯端末200が一時アクセス情報発行部311により発行された一時アクセス情報を用いることで、携帯端末200と公衆回線を介して通信可能となってもよい。
従来、識別情報が登録されたメンテナンス者であれば誰でも、メンテナンスが必要なとき以外であっても常に当該エレベーター100を遠隔から操作することが可能となっていた。したがって、例えばエレベーター100の動作ログ等からどのような時間帯にエレベーター100が使用される傾向にあるのかがわかり、エレベーター100のユーザのプライバシーの保護が十分ではなかった。これに対して、本態様では、携帯端末200は、一時アクセス情報を用いなければ通信部20と通信できない。このため、携帯端末200は、一時アクセス情報を用いなければ、例えば、エレベーター100の移動動作に影響を与えないコマンドとして、エレベーター100が有する情報を携帯端末200へ送信させるコマンドを通信部20に送信できず、動作ログ等を取得できない。また、一時アクセス情報は、例えば、発行されてから特定の期間(例えば6時間等)のみ有効なものであるため、エレベーター100のメンテナンスが完了した後には、携帯端末200は、当該一時アクセス情報を用いても通信部20と通信不可となる。このように、一時アクセス情報によって、メンテナンス者はエレベーター100を遠隔から操作することを一時的にしかすることができないため、エレベーター100のユーザのプライバシーの保護が可能となる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係るエレベーター操作システム1、2について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドは、エレベーター100の昇降又はドアの開閉のための駆動源を制御するコマンドを含んでいたが、メンテナンス者が現地で安全又は状況を確認しながら実行すべきコマンドであればこれ以外のコマンドが含まれていてもよい。例えば、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドは、エレベーター100の移動速度若しくは停止位置等のエレベーター100の移動動作に関連する設定パラメータ値を調整するコマンド、又は、異常検知による自動停止後にエレベーター100の運転を復旧させるためのコマンド等を含んでいてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、携帯端末200は、認証情報出力部50が出力した認証情報そのものを、エレベーター100のメンテナンスに関するコマンドと共にエレベーター操作装置10に送信したが、携帯端末200は、認証情報そのものをエレベーター操作装置10へ送信しなくてもよい。例えば、携帯端末200は、認証情報を用いて算出される値をエレベーター操作装置10へ送信してもよい。具体的には、HTTP Digest認証のように、まず、携帯端末200は、メンテナンスに関するコマンドの送信のためにエレベーター操作装置10の通信部20に接続したときに、エレベーター操作装置10からノンスを受け取る。そして、携帯端末200は、ノンスと認証情報から算出される値とを当該コマンドと共にエレベーター操作装置10へ送信し、エレベーター操作装置10は、自身が送信したノンスと生成した認証情報とを用いて携帯端末200から受信した当該コマンドの認証を実施する。これにより、認証情報そのものがWANに流れることはなくなり、認証情報の有効期間内に第三者によるエレベーター操作装置10への不正アクセスが実行されるリスクを下げることが可能になる。
また、例えば、実施の形態1では、エレベーター100の移動操作に影響を与えないコマンドについては認証なしで実行可能となるが、当該コマンドの実行のために別の認証が必要となってもよい。例えば、エレベーター操作装置10には、認証情報出力部50が出力する認証情報に加えて、当該認証情報とは異なる第2の認証情報が予め設定されていてもよい。そして、携帯端末200は、当該認証情報だけでなく第2の認証情報もメンテナンスに関するコマンドに付加して送信し、少なくとも第2の認証情報を用いた認証に成功した場合に、エレベーター100の移動操作に影響を与えないコマンドを実行可能としてもよい。これにより、第三者によるエレベーター操作装置10への不正アクセスが実行されるリスクを下げることが可能になる。
また、例えば、上記実施の形態では、コマンド判定部41及び操作管理部42は、エレベーター100と一体に設けられたエレベーター操作装置10に備えられたが、これに限らない。例えば、コマンド判定部41及び操作管理部42は、エレベーター操作システム1、2が備える、ネットワークNに接続されたサーバ装置等に備えられていてもよい。つまり、コマンド判定部41及び操作管理部42は、エレベーター100が設けられた施設5外における装置に備えられていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、操作管理部42は、エレベーター100にメンテナンス用の機器が直接接続された場合、携帯端末200から入力されたコマンドに基づくエレベーター100の移動動作についての制御を禁止したが、禁止しなくてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、エレベーター操作システム1、2は、認証情報出力部50としてディスプレイ等の認証情報表示部を備えたが、備えなくてもよい。特に、入力部30への操作に基づく信号が、携帯端末200からの近距離無線による信号を含み、エレベーター操作装置10と携帯端末200とが近距離無線通信が可能な場合には、認証情報が表示されるディスプレイ等はなくてもよい。
また、本発明は、エレベーター操作システム1、2として実現できるだけでなく、エレベーター操作システム1、2を構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含むエレベーター操作方法として実現できる。
具体的には、図2及び図3に示されるように、エレベーター操作方法は、エレベーター100を操作するためのエレベーター操作方法であって、エレベーター100に設けられメンテナンス者により物理的に操作される入力部30への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成し(ステップS11)、携帯端末200から、携帯端末200と公衆回線を介して通信可能な通信部20を介して入力されたエレベーター100のメンテナンスに関するコマンドが、エレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断し(ステップS12)、携帯端末200から通信部20を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とを照合することによる認証を行い(ステップS21)、携帯端末200から通信部20を介して入力されたコマンドがエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドであると判断した場合に(ステップS12でYes)、認証が成功したときには(ステップS21でYes)当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可し(ステップS22)、認証が失敗したときには(ステップS21でNo)当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可せず(ステップS23)、携帯端末200から通信部20を介して入力されたコマンドがエレベーター100の移動動作に影響を与えるコマンドでないと判断した場合には(ステップS12でNo)、認証の結果によらず当該コマンドによるエレベーター100の制御を許可する(ステップS14)。
例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本発明は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD−ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本発明が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリ及び入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリ又は入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリ又は入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、上記実施の形態のエレベーター操作システム1、2に含まれる各構成要素は、専用又は汎用の回路として実現されてもよい。
また、上記実施の形態のエレベーター操作システム1、2に含まれる各構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路又は汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続及び設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、エレベーター操作システム1、2に含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、2 エレベーター操作システム
20、320 通信部
30 入力部
41 コマンド判定部
42 操作管理部
50 認証情報出力部
100 エレベーター
200 携帯端末
311 一時アクセス情報発行部

Claims (9)

  1. エレベーターを操作するためのエレベーター操作システムであって、
    携帯端末と公衆回線を介して通信可能な通信部と、
    前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記エレベーターのメンテナンスに関するコマンドが、前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断するコマンド判定部と、
    前記エレベーターに設けられ、メンテナンス者により物理的に操作される入力部と、
    前記入力部への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成し、前記携帯端末から前記通信部を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とを照合することによる認証を行う操作管理部と、を備え、
    前記操作管理部は、
    前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであると前記コマンド判定部にて判断された場合に、前記認証が成功したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可し、前記認証が失敗したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可せず、
    前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドでないと前記コマンド判定部にて判断された場合には、前記認証の結果によらず当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可する
    エレベーター操作システム。
  2. 前記エレベーター操作システムは、さらに、前記携帯端末と前記通信部とを一時的に通信可能とするための一時アクセス情報を発行する一時アクセス情報発行部を備え、
    前記通信部は、前記携帯端末が前記一時アクセス情報発行部により発行された前記一時アクセス情報を用いることで、前記携帯端末と公衆回線を介して通信可能となる
    請求項1に記載のエレベーター操作システム。
  3. 前記操作管理部は、前記エレベーターにメンテナンス用の機器が直接接続された場合、前記携帯端末から入力された前記コマンドに基づく前記エレベーターの移動動作についての制御を禁止する
    請求項1又は2に記載のエレベーター操作システム。
  4. 前記入力部への操作に基づく信号は、前記携帯端末からの近距離無線による信号を含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベーター操作システム。
  5. 前記エレベーター操作システムは、さらに、前記操作管理部により生成された認証情報を表示する認証情報表示部を備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレベーター操作システム。
  6. 前記認証情報表示部は、前記操作管理部により生成された認証情報をバーコードで表示し、
    前記操作管理部は、カメラによって前記バーコードを読み取った前記携帯端末から前記通信部を介して当該認証情報を取得する
    請求項5に記載のエレベーター操作システム。
  7. 前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドは、前記エレベーターの昇降又はドアの開閉のための駆動源を制御するコマンドを含む
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のエレベーター操作システム。
  8. エレベーターを操作するためのエレベーター操作方法であって、
    前記エレベーターに設けられメンテナンス者により物理的に操作される入力部への操作に基づく信号に基づき認証情報を生成し、
    携帯端末から、前記携帯端末と公衆回線を介して通信可能な通信部を介して入力された前記エレベーターのメンテナンスに関するコマンドが、前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであるか否かを判断し、
    前記携帯端末から前記通信部を介して取得する認証情報と、生成した認証情報とを照合することによる認証を行い、
    前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドであると判断した場合に、前記認証が成功したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可し、前記認証が失敗したときには当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可せず、
    前記携帯端末から前記通信部を介して入力された前記コマンドが前記エレベーターの移動動作に影響を与えるコマンドでないと判断した場合には、前記認証の結果によらず当該コマンドによる前記エレベーターの制御を許可する
    エレベーター操作方法。
  9. 請求項8に記載のエレベーター操作方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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