JP2020050454A - 搬送ベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム機構を介してトップシール装置に連係されるコンベアユニットの支持部材への着脱を容易に行うことができる搬送ベルト装置を提供する。【解決手段】トップシール装置に近接して配置される搬送ベルト装置であり、搬送面を構成するエンドレスベルト35を備えるコンベアユニット11と、そのコンベアユニットを着脱自在に支持する支持部材を備える。トップシール装置の左右両側に奥側から手前に向けて突出するカムフォロアを設け、コンベアユニットの左右両側に設けたカム板40は、カムフォロアに対して前側から着脱可能とする。コンベアユニットに設けた連結プレートの切り込み部43を、支持部材に設けたガイドロッド20に装着し、搬送方向に対して直交する方向にガイドされながら往復移動可能とし、コンベアユニットにカム板を取り付けた状態のまま、カム板をカムフォロアに対して着脱可能な構成とした。【選択図】図5

Description

本発明は、搬送ベルト装置に関するもので、例えば包装機のボックスモーションタイプのトップシール装置に近接して配置され、トップシール装置側の先端位置が移動する機構を備えた搬送ベルト装置に関する。
例えば横ピロー包装機は、原反ロールに巻き取られた帯状の包装フィルムを連続して製袋器に供給し、その製袋器を通過させる際に筒状に製袋する。そして、製袋器の下流側に配置されたセンターシール装置は、製袋器を通して筒状に製袋されて重ね合わされたフィルム重合端をシールする。このシールにより筒状フィルムが形成される。また、この製袋器の上流側には製品搬送供給装置を配置し、その製品搬送供給装置から所定間隔毎に搬送される製品が、製袋器内に供給される。これにより、製品が製袋器内を通過すると、筒状の包装フィルム内に所定間隔毎に収納されることになり、その製品は筒状に製袋された包装フィルムとともに搬送される。
筒状に製袋された包装フィルムの先頭部分は、ピロー包装機の搬出側に配置されたトップシール装置内を通過し、そのトップシール装置の下流側に突出する。そして、トップシール装置は、その先頭部分に収納された製品と、後続の製品との間のフィルム部位を、包装フィルムの進行方向に対して直交する方向、つまり、横断する方向にシールすると共にカットする。これにより、包装フィルムの先頭部分は後続から分離され、包装体が製造される。包装体は、トップシール装置の下流側に配置される搬出コンベアにより搬送される。
上記のトップシール装置の一形態として、筒状フィルムを挟んで上下に配置される一対のトップシーラ(カッター刃が内蔵されている)と、そのトップシーラのシール面を対向させた状態を保持しながらそのトップシーラを所定の軌跡で移動させる駆動機構とを備えたものがある。そして、上下のトップシーラは、筒状フィルムの所定位置を上下から挟み込んだ状態で一定量だけ筒状フィルムとともに前進移動する。これにより、筒状フィルムの挟まれた部位が熱シールされるとともに、カットされる。この種のエンドシール装置のタイプは、ボックスモーションタイプとも称されている。係るボックスモーションタイプのトップシール装置(エンドシール装置とも称される)としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
そして、ボックスモーションタイプのトップシール装置は、トップシーラが前後方向にも移動することから、渡り機構を構成する搬送ベルト装置も、搬送ベルトのトップシーラ側の先端部位が、トップシーラの前後方向の移動に追従して前後進移動する機構を備えている。これにより、トップシーラと、搬送ベルトとの間が大きく開いてしまうのが抑制される。
係る前後進移動する機構は、例えば特許文献1に開示されるように、搬送ベルトの一端を支持する支持ローラとトップシーラとの間を、カム板とそのカム板のカム溝に挿入するカムフォロア(特許文献1では「ローラ」)とにより連携し、トップシーラの前後方向の移動にカム板とカムフォロアは上下方向の相対位置を変えることなく一体となって前後進移動することで、支持ローラとトップシーラとの相対位置関係すなわち離反距離を維持しながら前後進移動する。また、トップシーラの昇降に追従してカムフォロアがカム溝内を相対的に上下方向に移動することで、支持ローラをトップシール装置に対して相対的に前後進移動させ、例えば上下一対のトップシーラが離反した状態では、上流側と下流側に配置されるそれぞれの支持ローラが互いに接近し、一対のトップシーラが接近してきた状態では両支持ローラが互いに離反して両者間に空間を形成し、一対のトップシーラのシール面同士が接触可能となるようにしている。さらに、そのカム板(カム溝)とカムフォロアの連携機構は、支持ローラ(搬送ベルト)の左右両側に配置する。そして、各カムフォロアは、それぞれカム板の外側からカム溝内に挿入するようにしている。
特許第5038845号公報 特許第6043199号公報
ボックスモーションタイプのトップシール装置に近接して配置される搬送ベルト装置は、上述したように、トップシーラの動きに合わせて搬送ベルトのトップシール装置側の位置を移動させるため、複雑なスライド機構をとり、しかも、カム板とカムフォロアにより、トップシーラ側と搬送ベルト(支持ローラ)側を連結した構成を採っている。そのため、例えば搬送ベルトの損傷等に伴うベルト交換作業や、トップシール装置並びに搬送ベルト装置の清掃・メンテナンスを行う場合、例えば、カム板等を取り外して分解し、トップシール装置側と搬送ベルト装置側の連係を解除し、さらに、複雑なスライド機構で掛け渡された搬送ベルトを取り外す作業があり、非常に煩雑となる。
また、このよう分解して取り外した場合、次に搬送ベルト装置を取り付けた際に、トップシール装置との相対位置関係が所望の状態にできなかったり、仮に所望の状態できたとしてもその設定が煩雑であったりする。
また、搬送ベルトを掛け回す係る複雑なスライド機構から当該搬送ベルトを取り外す従来技術としては、例えば特許文献2に開示されたシャトルコンベアがある。この特許文献2の構成を採ると、搬送ベルトを適宜位置に配置したローラに掛け回して構成されるユニットから搬送ベルトを容易に取り外す構成の一つの解決策となる。しかし、カム板とカムフォロアを用いて連結されたトップシール装置と搬送ベルト装置から、搬送ベルト装置を取り外すことについては上述した課題が残る。
さらに特許文献1に開示された装置では、搬送ベルトの両側に配置されるカムフォロアが、互いに逆向きでカム板のカム溝に挿入されていることもあり、カム板とカムフォロアで連携された状態では搬送ベルト装置をトップシール装置に対して相対的に移動し、離反させることはできない。そのため、例えばネジ止めされているカム板を装置から取り外し、連携状態を解除する必要があり、煩雑さが増す。
上述した課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、本発明は、必ずしも記載した課題の全てを解決できる必要はなく、少なくとも一つの課題が解決できれば良い。またこの課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。
上述した課題を解決するために、本発明の搬送ベルト装置は、(1)包装フィルムを搬送方向に対して直交する方向にシール・カットするトップシール装置の上流側及びまたは下流側に配置される搬送ベルト装置であって、搬送面を構成するエンドレスベルトを備えるコンベアユニットと、前記コンベアユニットを着脱自在に支持する支持部材と、を備え、前記コンベアユニットは、前記トップシール装置のトップシーラとカム機構を介して連係され、前記トップシーラの動きに合わせて前記トップシール装置側の先端位置が移動する移動機構を備え、前記カム機構は、前記トップシーラ側に設けたカムフォロアと、前記コンベアユニット側に設けたカム板を備え、前記コンベアユニットを前記支持部材に着脱する際、前記コンベアユニットに前記カム板を取り付けた状態のまま、前記カム板を前記カムフォロアに対して着脱可能な構成とした。
本発明によれば、コンベアユニットに、トップシール装置と連係するカム機構を構成するカム板が設けられており、コンベアユニットにカム板を取り付けた状態のまま、カム板をカムフォロアに対して着脱可能な構成としているため、例えば、支持部材の上にセットされ、カム機構を介してトップシール装置ともつながっている状態から、カム板を取り付けた状態のままコンベアユニットを所定の方向に移動し、カム板からカムフォロアを離脱させ、カム機構によるコンベアユニットとトップシール装置との連係を解除することができる。よって、固定したカム板をコンベアユニットから取り外すなどの処理をすることなく、コンベアユニットを支持部材から取り外すことができる。また、逆の手順により、支持部材にコンベアユニットを装着し、カム板とカムフォロアを接続させてコンベアユニットに、トップシール装置と連係することができる。
(2)前記支持部材は、前記搬送方向に対して直交する方向に延びるガイド部材を備え、前記コンベアユニットは、前記ガイド部材に沿って前記搬送方向に対して直交する方向に往復移動する連結部材を備え、前記コンベアユニットに前記カム板を取り付けた状態のまま、前記連結部材が、前記ガイド部材に沿って往復移動し、前記ガイド部材に対して着脱可能な構成にするとよい。このようにすると、コンベアユニットをガイド部材に沿って安定した姿勢で移動させ、カム板とカムフォロアの着脱を簡単かつ正確に行える。
(3)前記連結部材は、運転時に位置する第一位置と、その第一位置と異なる第二位置との間で前記往復移動を可能とし、前記第一位置では前記連結部材と前記ガイド部材は離脱できず、前記第二位置では前記連結部材と前記ガイド部材は離脱できるように構成するとよい。このようにすると、コンベアユニットをガイド部材に沿って搬送方向に対して直交方向に移動し、第二位置で簡単にガイド部材から取り外すことができる。また、連結部材が第一位置に位置した状態では、連結部材はガイド部材から離脱しないので、運転時は安定して支持される。
(4)前記連結部材が前記第一位置に位置した状態で、前記連結部材が前記搬送方向に対して直交する方向に移動できないようにする固定する固定手段を備えるとよい。このようにすると、固定手段により連結部材が第一位置に保持されるので、運転中にコンベアユニットをより安定して支持できる。固定手段は、実施形態では、ロック機構に対応する。
(5)前記ガイド部材は、平行に配置された複数のガイドロッドを備え、前記連結部材は、前記搬送方向に対して直交する方向に沿って配置される複数の連結プレートを備え、前記連結プレートには、周縁に開口し、前記複数のガイドロッドにそれぞれ符合する切り込み部を有するとよい。このようにすると、簡単な構成で連結プレートをガイドロッドに着脱したり、ガイドロッドに沿って移動したりすることが行える。周縁は、実施形態では、下端縁であるが、上下方向に延びる側縁でもよい。但し、下端縁とするほうが、着脱の操作が容易に行えるので好ましい。
(6)前記カム機構は、前記搬送方向の左右両側に備え、その左右両側に配置される前記カム機構を構成するそれぞれのカムフォロアは、前記カム板に対して同一方向から着脱するように構成するとよい。このようにすると、コンベアユニットは、搬送方向の左右両側に設けたカム機構により、トップシール装置としっかりと連係し、安定した姿勢で運転動作し、着脱も容易に行える。
(7)前記コンベアユニットの前記トップシーラ側の先端部を、前記トップシーラの移動と非同期に前後方向に移動可能にするガイド手段を備えるとよい。このようにすると、例えば、上下のトップシーラが離反した所定の位置で一時停止させ、その状態でガイド手段により、トップシーラの移動と非同期にコンベアユニットの先端部側をトップシーラから離反する方向に移動させることで、トップシーラのシール面の周囲に清掃時における充分なスペースが確保でき、安全に容易にトップシーラのシール面の清掃が行える。そして、清掃時間の短縮により、機械停止させている時間が短くなり、生産性が向上する。清掃終了後は、上記と逆に、コンベアユニットの先端部側をトップシーラに接近する方向に移動させ、通常の運転動作位置に復帰させる。そしてコンベアユニットをトップシーラの移動に同期して移動させ、所望の搬送処理を行う。ガイド手段は、実施形態では、第一スライダ38と第一ガイドレール39や、第二スライダ68と第二ガイドレール69等に対応する。
本発明によれば、カム板をコンベアユニットから取り外すことなく、カム板とカムフォロアを分離でき、コンベアユニットを支持部材から取り外すことができ、カム板をコンベアユニットから取り外すことなく、コンベアユニットを支持部材に装着するとともにカム板とカムフォロアを接続することができ、コンベアユニットの支持部材への着脱を容易に行うことができる。
本発明に係る搬送ベルト装置の好適な一実施形態を示す正面図である。 その支持部材の図示を省略した斜視図である。 トップシール装置とそれに接続される支持部材を示す斜視図である。 (a)は第一コンベアユニット11と第一支持部材13を示す正面図であり、(b)はその側面図である。 (a)は第一コンベアユニット11と第一支持部材13を示す斜視図であり、(b),(c)は固定手段たるロック機構を示す図である。 第一コンベアユニット11と第一支持部材13の着脱工程を説明する図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
本実施形態の搬送ベルト装置10は、包装機本体のトップシール装置1の上流側に配置される第一コンベアユニット11と、トップシール装置1の下流側に配置される第二コンベアユニット12と、第一コンベアユニット11を着脱自在に支持する第一支持部材13と、第二コンベアユニット12を着脱自在に支持する第二支持部材14とを備え、第一コンベアユニット11と第二コンベアユニット12は、それぞれカム機構からなる連係部材15を介してトップシール装置1に接続される。
図3に示すように、トップシール装置1は、図示省略する被包装物を内包した状態で水平方向に搬送される筒状フィルムの搬送ラインを挟んで上下に対向配置されるトップシーラ2a,2bを備える。この上下一対のトップシーラ2a,2bは、それぞれ上側シーラ取付台3aの下面並びに下側シーラ取付台3bの上面に取り付けられる。そして、上側シーラ取付台3aと、下側シーラ取付台3bの左右両端は、トップシール装置1の周囲に配置する機枠4の両側面に連結した側壁5に取り付けた駆動機構6に連係される。トップシーラ2a,2bは、この駆動機構6の駆動を受けて、互いのシール面を対向させた状態を保持しながらそれぞれを所定の軌跡で公転移動する。
下側シーラ取付台3bには、フィルム搬送方向に対して直交する方向の左右両端近傍に、それぞれ第一取付板16と第二取付板17を取り付ける。第一取付板16は、フィルム搬送方向の右側であって包装機本体の手前側に位置し、第二取付板17は、フィルム搬送方向の左側であって包装機本体の奥側に位置する。そして、第一取付板16,第二取付板17は、ともに細長な帯板状で、フィルム搬送方向に沿って上流側と下流側のそれぞれに向かって延びるように配置する。そして、第一取付板16の前面16a、すなわち、フィルム搬送方向の右側で包装機本体の手前側の面の上流側先端に第一カムフォロア18aを取り付け、その前面16aの下流側先端に第二カムフォロア18bを取り付ける。また同様に、第二取付板17の前面17a、すなわち、フィルム搬送方向の右側で包装機本体の手前側の面の上流側先端に第一カムフォロア18aを取り付け、その前面17aの下流側先端に第二カムフォロア18bを取り付ける。このように、本実施形態では、搬送ベルト装置10とトップシール装置1を連係する連係部材15を構成するカムフォロア18a,18bを、トップシール装置1の左右両側に配置し、さらに、いずれも第一取付板16,第二取付板17の前面16a,17aに取り付け、全てのカムフォロア18a,18bが、奥側から手前側に向けて突出する構成にしている。
トップシール装置1の上流側に配置される第一支持部材13は、機枠4の上流側の下方に連結され、トップシール装置1側に固定される。第一支持部材13は、フィルム搬送方向に対して直交する方向に延びる2本の第一ガイドロッド20と、その2本の第一ガイドロッド20の両端を支持する一対の支持板21を備える。一対の支持板21は、機枠4に対してボルト等を用いて固定される。支持板21に装着された2本の第一ガイドロッド20は、所定の間隔をおいて平行に配置され、同一高さに位置する。
第一ガイドロッド20の両端は、支持板21を貫通してその外側に突出するように配置する。そして、2本の第一ガイドロッド20の同じ側の先端同士は、連結板23にて連結される。また2本の第一ガイドロッド20は、ネジ等により支持板21に対し回転不能に固定される。
第一ガイドロッド20の装置の手前側の支持板21から突出している先端部分には、側周面の一部をカットした平面部位20aを設ける。この平面部位20aは、上記の第一ガイドロッド20を支持板21に固定した状態で、フィルム搬送方向に沿った前後に、垂直方向に延びるとともにフィルム搬送方向に対して直交するように形成する。これにより、前後の平面部位20aは、所定の間隔を置いて平行に位置する。また、平面部位20aの形成位置は、支持板21から少し離した位置にしており、平面部位20aと支持板21との間には平面部位20a未形成の円柱状の第一ガイドロッド20の本体部分が位置する。
同様に、第一ガイドロッド20の装置の奥側の支持板21の内側であってその支持板21の近傍位置にも、側周面の一部をカットした平面部位20aを設ける。この平面部位20aは、上記の第一ガイドロッド20を支持板21に固定した状態で、フィルム搬送方向に沿った前後に、垂直方向に延びるとともにフィルム搬送方向に対して直交するように形成する。これにより、前後の平面部位20aは、所定の間隔を置いて平行に位置する。さらにこの平面部位20aの形成位置は、支持板21から少し離した位置にしており、平面部位20aと支持板21との間には平面部位20a未形成の円柱状の第一ガイドロッド20の本体部分が位置する。
さらに、図1,図3,図4等に示すように、第一ガイドロッド20の平面部位20aを設けた部分の下方には、2本の第一ガイドロッド20を渡るように第一連結プレート42の移動を規制する段差が設けられたプレート29を配置する。そのプレート29は、下方に突出する2つのノブネジ28を正逆回転することに伴い昇降可能に構成する。係る昇降可能な構成は、例えば、ノブネジ28のねじ部を第一ガイドロッド20等に連携させるとともに、ねじ部をプレート29に設けた貫通孔に貫通させる。その状態でノブネジ28を正逆回転させると、ノブネジ28自体が昇降し、それに追従してプレート29も昇降する。そして、ノブネジ28を所定方向に回すとプレート29が上昇し、支持板21に近接させた第一連結プレート42の手前側に、当該段差が位置し、第一連結プレート42の手前側への移動を抑止する。またその状態からノブネジ28を逆側に回転するとプレート29が下降し第一連結プレート42の移動が可能となる。これらプレート29とノブネジ28等により固定手段たるロック機構が構成される。
ロック機構の別の構成としては、例えば、図5,図6等に示すように、第一ガイドロッド20の平面部位20aを設けた部分の下方には、2本の第一ガイドロッド20を渡るようにベース部材25を配置する。このベース部材25の上面の中央部位には、凹溝25aが形成され、その凹溝25a内に矩形状のストッパー部材26が挿入配置される。このストッパー部材26の厚さは、凹溝25aの深さと同じか薄く設定し、ストッパー部材26が凹溝25a内に完全に収納された状態では、ストッパー部材26の上面はベース部材25の上面より上方に突出しない。また、ストッパー部材26の短辺の長さは、凹溝25aの横幅よりも短い設定にし、ストッパー部材26を凹溝25a内に装着した際に、ストッパー部材26の奥側と支持板21との間に所定の空間が確保されるようにする。これらストッパー部材26並びにそれを昇降する機構により固定手段たるロック機構が構成される。
一方、図示省略するが、凹溝25aの底面中央には、ベース部材25の下面に貫通する貫通孔が形成され、その貫通孔内にベース部材25の下面側から操作ハンドル27に取り付けたネジ軸27aを挿入し、そのネジ軸27aの先端を凹溝25aに位置させ、ストッパー部材26と連結する。そして、操作ハンドル27を正逆回転させると、ストッパー部材26が凹溝25aに対して相対的に昇降し、ストッパー部材26の上面がベース部材25の上面から非突出の待機位置と、ベース部材25の上面から上方に突出する動作位置をとる。
第一コンベアユニット11は、搬送路の左右に配置される一対の第一固定フレーム31と、その一対の第一固定フレーム31の下流側にそれぞれ配置される左右一対の第一移動フレーム32と、左右一対の第一固定フレーム31間の上流端側に回転可能な状態で軸受け支持される駆動ローラ33と、左右一対の第一固定フレーム31間並びに第一移動フレーム32間の適宜位置に回転可能な状態で軸受け支持されるフリーローラ34と、それら駆動ローラ33並びにフリーローラ34に適宜の順に掛け渡すエンドレスベルト35等を備える。駆動ローラ33の奥側の先端にはギヤ36が装着され、図示省略の駆動モータの出力軸に連係する動力伝達機構のギヤに噛み合い、当該駆動ローラ33は、駆動モータの駆動力を受けて回転する。
また、第一移動フレーム32は、搬送方向に沿って前後方向に移動可能に配置されている。さらに、第一移動フレーム32の外面には、第一スライダ38を固定し、その第一スライダ38を、下流側先端が第一カム板40に連結され搬送方向に沿って水平方向に延びる第一ガイドレール39に移動可能に装着する。第一スライダ38の固定部材38aを緩めると、第一スライダ38はフリー状態となって第一ガイドレール39に沿って搬送方向と平行な方向に往復移動し、固定部材38aを締めると第一スライダ38は固定され移動不能となる。
また第一カム板40には、上下方向に延びる所定パターンのカム溝40aを備える。カム溝40aは、上方区間が垂直方向に延び、下方区間は徐々に上流側すなわちトップシール装置1から離れる方向に延びるようなパターンとする。この左右一対の第一カム板40に設けたカム溝40a内にそれぞれ第一取付板16と第二取付板17の上流側先端に取り付けた第一カムフォロア18aを挿入し、カム機構を構成する。
係るカム機構により、例えば下側のトップシーラ2bが高さを一定の状態で前後進移動すると、カム機構を介して連係される第一移動フレーム32のトップシール装置1側の先端位置がトップシーラ2bと同期して両者の位置関係を維持しながら前後進移動する。そして下側のトップシーラ2bの昇降移動に伴い、第一移動フレーム32のトップシール装置1側の先端位置はトップシーラ2bに対して接近離反移動する。すなわち、下側のトップシーラ2bが上昇し、第一カムフォロア18aがカム溝40aの上方区間に位置すると、第一移動フレーム32のトップシール装置1側の先端位置は、トップシール装置1に対して後退し、下側のトップシーラ2bから離反した位置となり、下側のトップシーラ2bが下降し、第一カムフォロア18aがカム溝40aの下方区間に位置すると、第一移動フレーム32のトップシール装置1側の先端位置は、トップシール装置1に対して前進し、下側のトップシーラ2bの上方に重なる位置となる。
また、上述したように第一スライダ38を第一ガイドレール39に沿って往復移動すると、それに追従して、第一コンベアユニット11は、カム機構を介してトップシール装置1に連係された状態のまま、トップシーラ2bの動きと関係なく非同期で下流側の先端位置をトップシール装置1に対して接近離反させることができる。
さらに第一固定フレーム31には、下方に突出するように第一連結プレート42を連結する。第一連結プレート42は、平板からなり、その下端の所定位置に切り込み部43を2個形成する。この切り込み部43は円形の孔部43aとその孔部43aと第一連結プレート42の下端縁とを繋ぐ開口部43bとを備える。孔部43aの内径は、第一ガイドロッド20の外径と等しいか若干大きい設定にする。開口部43bは、その開口幅tが、第一ガイドロッド20に設けた一対の平面部位20a間の間隔wと等しいか若干長くしている。さらに、2個の孔部43aの相対位置関係は、2本の第一ガイドロッド20の相対位置関係と等しくしている。
このようにすることで、例えば図4に示すように、2個の切り込み部43の開口部43bを、それぞれ第一ガイドロッド20の平面部位20aを設けた区間に対向配置すると、開口部43bを通って第一ガイドロッド20(平面部位20aの形成区間)は孔部43a内に出入り可能となる。さらに、第一ガイドロッド20の平面部位20aの未形成領域に孔部43aが位置する状態では、開口部43bの開口幅tは、第一ガイドロッド20の外径よりも狭く、第一ガイドロッド20から第一連結プレート42ひいては第一コンベアユニット11は離脱しない。
さらに、上述したように、ストッパー部材26の奥側と支持板21との間に所定の空間が確保されるが、係る空間の奥行きすなわちストッパー部材26と支持板21との間の間隔は、第一連結プレート42の厚さと等しくしている。これにより、第一ガイドロッド20を孔部43a内に挿入し、第一連結プレート42を支持板21側に近接した状態では、第一連結プレート42の手前側で、ストッパー部材26が昇降移動可能となる。そして、操作ハンドル27を操作してストッパー部材26を上昇移動させると、第一連結プレート42は、ストッパー部材26と支持板21で挟まれた状態になり、移動が阻止される。
上述した構成を採ることで、第一コンベアユニット11は、第一カム板40を取り付けた状態のまま第一支持部材13に対して着脱することができ、しかも、装着した際には、所望の位置に精度良く配置・固定することができる。具体的には、以下のようにして着脱を行う。
例えば図6(a)に示すように、第一コンベアユニット11が第一支持部材13上にセットされた正規の運転状態から第一コンベアユニット11を取り外す場合、まず、操作ハンドル27を操作し、ストッパー部材26を下降移動し、ストッパー部材26の上面をベース部材25の上面以下に位置させる。これにより、ストッパー部材26によるロックが解除され、第一連結プレート42が、第一ガイドロッド20に沿って移動可能な状態になる。すなわち、ロックが解除された状態では、左右の第一連結プレート42は、それぞれ奥側に支持板21が存在し、手前側のストッパー部材26がなくなるため、装置の手前側に移動可能となる。
次いで、第一連結プレート42を第一ガイドロッド20に沿って手前側に移動させ、第一連結プレート42を第一ガイドロッド20の平面部位20aに位置させる(図6(b)参照)。
そして本実施形態では、第一カムフォロア18aを第一取付板16の前面16aと第二取付板17の前面17aにそれぞれ取り付け、第一取付板16と第二取付板17の何れに対しても手前側に突出するようにしたため、両第一カムフォロア18aに対する搬送方向の左右両側に配置した一対の第一カム板40の離脱方向は、ともに同一方向で装置の手前側となる。よって、第一コンベアユニット11は、上記のように第一連結プレート42を手前側に移動することで、一対の第一カム板40を取り付けた状態のままカム溝40aから第一カムフォロア18aを離脱させることができ、カム機構の連係解除も同時に行える。また、この移動に伴い、駆動ローラ33の一端に連結されたギヤ36も、図示省略の動力伝達機構のギヤとの噛み合いが解除される。
また、本実施形態では、2本の第一ガイドロッド20の手前側にそれらを連結する連結板23を配置しているので、第一コンベアユニット11を手前側に移動した際のストッパーとして機能し、第一コンベアユニット11がそのまま手前側に脱落してしまうのを防止する。
次いで、第一コンベアユニット11を上方に持ち上げると、切り込み部43の孔部43a内に位置する第一ガイドロッド20は、平面部位20aが開口部43b内を通過し、切り込み部43から離脱する(図6(c),図4参照)。よって、第一コンベアユニット11は、第一支持部材13上から取り外すことができる。
そして、上記と逆の手順を行うことで、第一コンベアユニット11を第一支持部材13上の所定位置にセットする。この第一コンベアユニット11を第一支持部材13上の所定位置にセットする際、第一コンベアユニット11のカム溝40aと第一カムフォロア18aとの搬送方向位置を合わせた状態で、第一コンベアユニット11を奥側に向けて、フィルム搬送方向に対して直交する方向に移動して、カム溝40aに第一カムフォロア18aを係合させる。このとき、第一コンベアユニット11は、2本の第一ガイドロッド20に沿ってフィルム搬送方向に対して直交する方向に安定した姿勢で移動し、第一連結プレート42を支持板21に突き当てた状態に位置させると、トップシール装置1に対する第一コンベアユニット11のエンドレスベルト35のベルト面を所望の相対位置関係になる。つまり、当該ベルト面を水平で、搬送方向に対して平行になる。そして、操作ハンドル27を操作してストッパー部材26を上昇移動させると、第一コンベアユニット11を上記の所望の相対位置関係の状態でロックされる。
さらに本実施形態では、2本の第一ガイドロッド20の手前側にそれらを連結する連結板23を配置しているので、その連結板23は第一連結プレート42を第一ガイドロッド20の平面部位20aに位置させるための位置決め手段として機能する。
このように第一コンベアユニット11の第一支持部材13に対する着脱を行うに際し、操作ハンドル27の正逆回転を行うことで第一連結プレート42ひいては第一コンベアユニット11の第一支持部材13へのロック/アンロック(解除)を行うことができ、ロックを解除したアンロック状態では、第一カム板40等を取り外すことなく、そのまま第一コンベアユニット11をフィルム搬送方向に対して直交する方向に移動させることができるので、第一コンベアユニット11の第一支持部材13からの取り外しや装着が簡単に行える。しかも、第一コンベアユニット11を第一支持部材13に装着する場合、2本の第一ガイドロッド20に、左右一対の第一連結プレート42にそれぞれ設けた2個の孔部43aを装着することで、特別な調整等を行うことなく第一コンベアユニット11の姿勢・向きを、トップシール装置1に対して適切な相対位置にすることができる。そして、操作ハンドル27を回転操作するだけで、上記の適切な相対位置に設置した第一コンベアユニット11をロックし、例えばネジ止め不良などに伴う固定不良が生じることなく運転中のガタツキなど生じないようにすることができる。
トップシール装置1の下流側に配置した第二コンベアユニット12と第二支持部材14の構成は、上述した第一コンベアユニット11と第一支持部材13の構成と同様の構成を取る。すなわち、第二支持部材14は、機枠4の下流側の下方に連結され、トップシール装置1側に固定される。第二支持部材14は、フィルム搬送方向に対して直交する方向に延びる2本の第二ガイドロッド50と、その2本の第二ガイドロッド50の両端を支持する一対の支持板51を備える。一対の支持板51は、機枠4に対してボルト等を用いて固定される。支持板51に装着された2本の第二ガイドロッド50は、所定の間隔をおいて平行に配置され、同一高さに位置する。
第二ガイドロッド50の両端は、支持板51を貫通してその外側に突出し、同じ側の先端同士は、連結板53にて連結される。また2本の第二ガイドロッド50は、ネジ等により支持板51に対し回転不能に固定される。
第二ガイドロッド50の装置の手前側の支持板51から突出している先端部分並びに奥側の支持板51の内側であってその支持板51の近傍位置には、側周面の一部をカットした平面部位50aを設ける。この平面部位50aは、第一ガイドロッド20に形成した平面部位20aと同様に、搬送方向の前後に所定の間隔を置いて平行に形成する。そして、この第二ガイドロッド50の手前側の先端側には、第二コンベアユニット12上にセットされた第二コンベアユニット12をロック/アンロックする所定のロック機構を備える。
第二コンベアユニット12は、搬送路の左右に配置される一対の第二固定フレーム61と、その一対の第二固定フレーム61の上流側にそれぞれ配置される左右一対の第二移動フレーム62と、左右一対の第二固定フレーム61間の上流端側に回転可能な状態で軸受け支持される駆動ローラ63と、左右一対の第二固定フレーム61間並びに第二移動フレーム62間の適宜位置に回転可能な状態で軸受け支持されるフリーローラ64と、それら駆動ローラ63並びにフリーローラ64に適宜の順に掛け渡すエンドレスベルト65等を備える。駆動ローラ63の奥側の先端にはギヤが装着され、図示省略の駆動モータの出力軸に連係する動力伝達機構のギヤに噛み合い、当該駆動ローラ63は、駆動モータの駆動力を受けて回転する。
また、第二移動フレーム62は、搬送方向に沿って前後方向に移動可能に配置されている。さらに、第二移動フレーム62の外面には、第二スライダ68を固定し、その第二スライダ68を、上流側先端が第二カム板70に連結され搬送方向に沿って水平方向に延びる第二ガイドレール69に移動可能に装着する。第二スライダ68の固定部材68aを緩めると、第二スライダ68はフリー状態となって第二ガイドレール69に沿って搬送方向と平行な方向に往復移動し、固定部材68aを締めると第二スライダ68は固定され移動不能となる。
また第二カム板70には、上下方向に延びる所定パターンのカム溝70aを備える。カム溝70aは、上方区間が垂直方向に延び、下方区間は徐々に下流側すなわちトップシール装置1から離れる方向に延びるようなパターンとする。この左右一対の第二カム板70に設けたカム溝70a内にそれぞれ第一取付板16と第二取付板17の下流側先端に取り付けた第二カムフォロア18bを挿入し、カム機構を構成する。
係るカム機構により、例えば下側のトップシーラ2bが高さを一定の状態で前後進移動すると、カム機構を介して連係される第二移動フレーム62のトップシール装置1側の先端位置がトップシーラ2bと同期して両者の位置関係を維持しながら前後進移動し、下側のトップシーラ2bの昇降移動に伴い、第二移動フレーム62のトップシール装置1側の先端位置はトップシーラ2bに対して接近離反移動する。
また、上述したように第二スライダ68を第二ガイドレール69に沿って往復移動すると、それに追従して、第二コンベアユニット12は、カム機構を介してトップシール装置1に連係された状態のまま、トップシーラ2bの動きと関係なく非同期で上流側の先端位置をトップシール装置1に対して接近離反させることができる。
さらに第二固定フレーム61には、下方に突出するように第二連結プレート72を連結する。第二連結プレート72は、平板からなり、その下端の所定位置に切り込み部73を2個形成する。この切り込み部73は円形の孔部73aとその孔部73aと第二連結プレート72の下端縁とを繋ぐ開口部73bとを備える。孔部73aの内径は、第二ガイドロッド50の外径と等しいか若干大きい設定にする。開口部73bは、その開口幅tが、第二ガイドロッド50に設けた一対の平面部位50a間の間隔wと等しいか若干長くしている。さらに、2個の孔部73aの相対位置関係は、2本の第二ガイドロッド50の相対位置関係と等しくしている。
具体的な図示は省略するが、この第二コンベアユニット12を第二支持部材14に対して着脱するには、上述した第一コンベアユニット11の第一支持部材13に対する着脱と同様に行う。すなわち、例えば第二コンベアユニット12が第二支持部材14にセットされた状態から第二コンベアユニット12を取り外す場合、所定のロック機構を操作して、第二連結プレート72ひいては第二コンベアユニット12の第二支持部材14へのロック状態を解除してアンロック状態にする。このアンロック状態で、第二カム板70等を取り外すことなく、そのまま第二コンベアユニット12をフィルム搬送方向に対して直交する方向に移動させ、切り込み部73の開口部73bを、第二ガイドロッド50の平面部位50aに位置させる。その状態で、第二コンベアユニット12を上方に持ち上げると、そのまま第二連結プレート72の切り込み部73は第二ガイドロッド50から離脱し、第二コンベアユニット12は第二支持部材14から分離される。
一方、第二コンベアユニット12を第二支持部材14に装着する場合、左右の第二連結プレート72に設けた2個の切り込み部73の開口部73bを、2本の第二ガイドロッド50の各平面部位50aの上方に位置合わせをした状態で、第二コンベアユニット12を下降移動する。すると、切り込み部73の孔部73a内に第二ガイドロッド50が挿入される。このとき、第二ガイドロッド50が挿入される孔部73aは、左右の第二連結プレート72にそれぞれ2カ所に設けられており、仮想の長方形の4つの頂点に位置している。よって、上記のように第二ガイドロッド50に第二連結プレート72を装着すると第二コンベアユニット12は、所望の姿勢で第二支持部材14上に支持されることになる。所望の姿勢・向きは、例えば、搬送路を構成するエンドレスベルト65の上面側のベルト面が、水平で、トップシール装置1を通過して搬出されるフィルムの搬送方向と平行な姿勢である。そして、第二コンベアユニット12を第二ガイドロッド50に沿って装置の奥側に向けて、フィルム搬送方向に対して直交する方向に移動する。この移動時、第二コンベアユニット12は、平行に配置された2本の第二ガイドロッド50により安定して、姿勢・向きを維持しながら移動する。そして、左右の第二連結プレート72を、それぞれの奥側に位置する支持板51に接触させる。この状態で、ロック機構(例えば、ノブネジ58とプレート59)を操作し、ロック状態にし、第二連結プレート72の第二ガイドロッド50に沿った移動を抑止する。
このようにして第二コンベアユニット12の第二支持部材14からの取り外しや装着が簡単に行える。しかも、第二コンベアユニット12を第二支持部材14に装着する場合、上述したように2本の第二ガイドロッド50に、左右一対の第二連結プレート72にそれぞれ設けた2個の孔部73aを装着することで、特別な調整等を行うことなく第二コンベアユニット12の姿勢・向きを、トップシール装置1に対して適切な相対位置にすることができる。そして、上記の適切な相対位置に設置した第二コンベアユニット12をロック機構によりロックし、例えばネジ止め不良などに伴う固定不良が生じることなく運転中のガタツキなど生じないようにすることができる。
また、上述した実施形態の搬送ベルト装置は、第一コンベアユニット11や第二コンベアユニット12をそれぞれ第一支持部材13や第二支持部材14から取り外すことなく、以下の手順等により日々の清掃等を行うこともできる。例えば、固定手段たる固定部材38a,68aを操作して第一スライダ38や第二スライダ68が移動可能な状態にする。一方、例えば、上下のトップシーラ2a,2bが離反した所定の位置で一時停止させ、その状態で第一スライダ38や第二スライダ68をトップシール装置1から離反する方向に移動する。これにより、第一コンベアユニット11や第二コンベアユニット12は、その先端位置をトップシーラ2a,2bから離反する方向に移動し、トップシーラ2a,2bのシール面の周囲に清掃時における充分なスペースを確保する。よって、作業員は、安全に容易にトップシーラのシール面の清掃が行える。清掃終了後は、上記と逆に、第一コンベアユニット11,第二コンベアユニット12の先端部側をトップシーラ2a,2bに接近する方向に移動させ、通常の運転動作位置に復帰させ、固定部材38a,68aを操作して第一スライダ38や第二スライダ68を第一ガイドレール39や第二ガイドレール69に対して固定する。よって、それ以後、第一コンベアユニット11,第二コンベアユニット12は、トップシーラ2bの移動に同期して前後進移動し、所望の搬送処理を行う。
第二コンベアユニット12と第二支持部材14を固定するロック機構は、第一コンベアユニット11と第一支持部材13を固定するロック機構と同じでも良いし、異ならせてもよい。
上述した実施形態では、カム機構を搬送方向の左右両側に設けたが、片方に設けても良い。但し、両側に設けた方が、コンベアユニットとトップシール装置とをしっかりと連係できるので好ましい。
以上、本発明の様々な側面を実施形態を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や製法に限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。
1 :トップシール装置
2a :トップシーラ
2b :トップシーラ
10 :搬送ベルト装置
11 :第一コンベアユニット
12 :第二コンベアユニット
13 :第一支持部材
14 :第二支持部材
15 :連係部材(カム機構)
16 :第一取付板
17 :第二取付板
18a :第一カムフォロア
18b :第二カムフォロア
20 :第一ガイドロッド
20a :平面部位
25 :ベース部材
25a :凹溝
26 :ストッパー部材
27 :操作ハンドル
38 :第一スライダ
38a :固定部材
39 :第一ガイドレール
40 :第一カム板
40a :カム溝
42 :第一連結プレート
43 :切り込み部
50 :第二ガイドロッド
50a :平面部位
65 :エンドレスベルト
68 :第二スライダ
68a :固定部材
69 :第二ガイドレール
70 :第二カム板
70a :カム溝
72 :第二連結プレート
73 :切り込み部

Claims (7)

  1. 包装フィルムを搬送方向に対して直交する方向にシール・カットするトップシール装置の上流側及びまたは下流側に配置される搬送ベルト装置であって、
    搬送面を構成するエンドレスベルトを備えるコンベアユニットと、
    前記コンベアユニットを着脱自在に支持する支持部材と、を備え、
    前記コンベアユニットは、前記トップシール装置のトップシーラとカム機構を介して連係され、前記トップシーラの動きに合わせて前記トップシール装置側の先端位置が移動する移動機構を備え、
    前記カム機構は、前記トップシーラ側に設けたカムフォロアと、前記コンベアユニット側に設けたカム板を備え、
    前記コンベアユニットを前記支持部材に着脱する際、前記コンベアユニットに前記カム板を取り付けた状態のまま、前記カム板を前記カムフォロアに対して着脱可能な構成としたことを特徴とする搬送ベルト装置。
  2. 前記支持部材は、前記搬送方向に対して直交する方向に延びるガイド部材を備え、
    前記コンベアユニットは、前記ガイド部材に沿って前記搬送方向に対して直交する方向に往復移動する連結部材を備え、
    前記コンベアユニットに前記カム板を取り付けた状態のまま、前記連結部材が、前記ガイド部材に沿って往復移動し、前記ガイド部材に対して着脱可能な構成にしたことを特徴とする請求項1に記載の搬送ベルト装置。
  3. 前記連結部材は、運転時に位置する第一位置と、その第一位置と異なる第二位置との間で前記往復移動を可能とし、
    前記第一位置では前記連結部材と前記ガイド部材は離脱できず、前記第二位置では前記連結部材と前記ガイド部材は離脱できるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の搬送ベルト装置。
  4. 前記連結部材が前記第一位置に位置した状態で、前記連結部材が前記搬送方向に対して直交する方向に移動できないようにする固定する固定手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の搬送ベルト装置。
  5. 前記ガイド部材は、平行に配置された複数のガイドロッドを備え、
    前記連結部材は、前記搬送方向に対して直交する方向に沿って配置される複数の連結プレートを備え、
    前記連結プレートには、周縁に開口し、前記複数のガイドロッドにそれぞれ符合する切り込み部を有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の搬送ベルト装置。
  6. 前記カム機構は、前記搬送方向の左右両側に備え、
    その左右両側に配置される前記カム機構を構成するそれぞれの前記カムフォロアは、前記カム板に対して同一方向から着脱するように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の搬送ベルト装置。
  7. 前記コンベアユニットの前記トップシーラ側の先端部を、前記トップシーラの移動と非同期に前後方向に移動可能にするガイド手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送ベルト装置。
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