JP2020047050A - 表示制御方法、表示制御プログラムおよび表示制御装置 - Google Patents

表示制御方法、表示制御プログラムおよび表示制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】情報処理装置上に表示されるひとまとまりの情報を直観的に把握可能に表示制御する。【解決手段】コンピュータに、スクロールバーの長さに対応付けられる広がりを有する表示対象データのうち、前記スクロールバー上の二つのつまみの位置によって決定される範囲のデータを、二つのつまみに対応付けられる二つの端部を有する表示領域内に、二つのつまみの間の距離に応じて縮尺可変に表示させる。【選択図】図1

Description

本発明は、表示制御方法、表示制御プログラムおよび表示制御装置に関する。
情報処理装置上で処理される情報が多様化し情報処理装置の画面上に表示される情報量が増大するに伴い、画面上に情報を効率的に表示するための様々な手法が提案されている。
たとえば、画面上で選択された条件明細項目を選択エリアに表示し選択エリア内に表示できなくなるとスクロールバーを生成する情報比較装置が提案されている(特許文献1)。また、画面に水平および垂直スクロールバーを表示し、スクロールバー内のスライダの端部(つまみ部)がスクロールバーの端に移動すると、端を超えて移動させる制御を可能とした制御方式が提案されている(特許文献2)。また、画面に含まれるオブジェクト領域を、ウィンドウのサイズ変更によってレイアウトを崩すことなく表示する画面制御方法が提案されている(特許文献3)。
特開平08−179916号公報 特開平09−330205号公報 特開2015−011522号公報
一つの側面では、情報処理装置上に表示されるひとまとまりの情報を直観的に把握可能に表示制御することができる表示制御方法、表示制御プログラムおよび表示制御装置を提供することを目的とする。
第1の案では、コンピュータに、スクロールバーの長さに対応付けられる広がりを有する表示対象データのうち、スクロールバー上の二つのつまみの位置によって決定される範囲のデータを、二つのつまみに対応付けられる二つの端部を有する表示領域内に、二つのつまみの間の距離に応じて縮尺可変に表示させる。
本発明の1実施形態によれば、情報処理装置上に表示されるひとまとまりの情報を直観的に把握可能に表示制御することができる。
図1は、第1の実施形態にかかるスクロールバーについて説明するための図である。 図2は、第1の実施形態にかかる表示制御装置の構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態にかかる表示制御装置が記憶する操作ログの構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態にかかる表示制御装置が記憶する設定の構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態にかかる表示制御装置において表示される画面例1を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態にかかる表示制御装置において表示される画面例2を説明するための図である。 図7は、第1の実施形態にかかる表示制御装置において表示される画面例3を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態にかかる表示制御装置における表示制御処理の大まかな流れの一例を示す図である。 図9は、第2の実施形態にかかる表示制御システムの構成の一例を示す図である。 図10は、第2の実施形態にかかる表示制御システムにおける処理の流れの一例を説明するための図である。 図11は、第2の実施形態にかかるクライアントにおいて表示される画面例1を説明するための図である。 図12は、第2の実施形態にかかるクライアントにおいて表示される画面例2を説明するための図である。 図13は、第2の実施形態にかかるクライアントにおいて表示される画面例3を説明するための図である。 図14は、実施形態にかかる表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示する表示制御方法、表示制御プログラムおよび表示制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第1の実施形態にかかるスクロールバー]
図1は、第1の実施形態にかかるスクロールバーSBについて説明するための図である。
本実施形態にかかるスクロールバーSBは、表示制御装置10(図2参照)の表示画面上に表示されるグラフィックユーザインタフェース(GUI)ツールである。本実施形態にかかるスクロールバーSBは、本体BDと、本体BD上に表示される少なくとも二つのつまみT1,T2を有する。
スクロールバーSBの長さは、表示対象データOBの広がりに対応付けられる。
ここで、表示対象データの広がりとは、一軸方向に当該表示対象データを表現した場合の表示対象データの一軸上の範囲全体である。たとえば、表示対象データの広がりとは、表示対象データを平面上に表現した場合の、表示対象データの一軸方向の全長である。またたとえば、表示対象データが時間軸上に表現できる場合は、表示対象データの広がりとは、時間軸上の当該表示対象データの長さである。またたとえば、表示対象データが、数値とタイムスタンプとの対応であって当該数値とタイムスタンプに基づき表示対象データをグラフに表現できる場合、表示対象データの広がりとは、平面的に表現された当該グラフの一軸方向の長さである。表示対象データを所定軸上のデータとして表現できる場合、当該軸上の範囲全体を表示対象データの広がりと呼ぶ。
たとえば図1中、スクロールバーSBの一端E1は、二次元的に表現される表示対象データOBの一端S1に対応付けられる。また、スクロールバーSBの他端E2は、表示対象データOBの他端S2に対応付けられる。このようにして、スクロールバーSBの長さは、表示対象データの広がりと対応付けられる。
スクロールバーSB上に表示される第1のつまみT1と第2のつまみT2はスクロールバーSB上を移動可能である。第1のつまみT1は第2のつまみT2の左側に表示される。第2のつまみT2は第1のつまみT1の右側に表示される。以下の説明では、第1のつまみT1と第2のつまみT2とが左右入れ替わることはないものとして説明する。ただし、第1のつまみT1と第2のつまみT2とが左右入れ替わった場合に、以下に説明する制御態様とは異なる制御態様を実行できるようにしてもよい。
スクロールバーSB上の第1のつまみT1の位置は、表示領域DR内に表示される表示対象データOBの表示端S3の位置に対応する。スクロールバーSB上の第2のつまみT2の位置は、表示領域DR内に表示される表示対象データOBの他表示端S4の位置に対応する。
たとえば図1中、スクロールバーSBの全長に対するスクロールバーSBの一端E1から第1のつまみT1までの距離の比は、表示対象データOBの全長(横方向長さ)に対する、一端S1から表示端S3までの長さの比と略等しい。また、スクロールバーSBの全長に対する、スクロールバーSBの他端E2から第2のつまみT2までの距離の比は、表示対象データOBの全長(横方向長さ)に対する、他端S2から他表示端S4までの長さの比と略等しい。このように、第1のつまみT1および第2のつまみT2の位置は、表示領域DR内に表示される、表示対象データの2つの端部または端辺の位置と対応する。
また、スクロールバーSB上の第1のつまみT1と第2のつまみT2との間の距離は、表示領域DR内に表示される表示対象データOBの縮尺に対応する。たとえば、スクロールバーSBの全長が「10」、第1のつまみT1と第2のつまみT2との距離が「2」であるとする。この場合に表示対象データOBの広がり(たとえば時間長さ)が「10」、表示領域DR内には「縮尺1/1」での表示対象データOB全体「10」を表示できるものとする。すると、第1のつまみT1と第2のつまみT2との距離が「2」である場合、表示領域DR内には、「縮尺5/1」で表示対象データOBの「2」分(すなわち表示対象データ全体の5分の1の部分)が表示される。
第1の実施形態にかかる表示制御装置10は、スクロールバーSBの長さに対応付けられる広がりを有する表示対象データOBのうち、スクロールバーSB上の二つのつまみT1,T2の位置によって決定される範囲のデータを表示する。また、第1の実施形態にかかる表示制御装置10は、表示対象データOBを、二つのつまみT1,T2に対応付けられる二つの端辺または端部を有する表示領域DR内に、二つのつまみT1,T2の間の距離に応じて縮尺可変に表示する。
[表示制御装置10の構成の一例]
図2は、第1の実施形態にかかる表示制御装置10の構成の一例を示す図である。
第1の実施形態にかかる表示制御装置10は、上述したスクロールバーSBを用いて、表示部上に表示される情報の表示態様を制御する。表示制御装置10はたとえば、モニタ画面(表示部の一例)に、表示対象データOBを表示するための表示領域DRと、当該表示領域DRにおける表示態様を制御するためのスクロールバーSBと、を表示する。表示制御装置10はまた、スクロールバーSB上に二つのつまみT1,T2を表示する。表示制御装置10は、二つのつまみT1,T2に対する操作に応じて表示領域DR内に表示される情報の範囲および縮尺を制御する。たとえば、表示制御装置10は、スクロールバーSB上における二つのつまみT1,T2の位置、移動距離、移動方向、二つのつまみT1,T2の間の距離等に応じて、表示される情報の範囲および縮尺を変更する。
第1の実施形態においては、表示制御装置10の表示制御の対象とするデータの例として、情報処理装置の操作ログを用いて説明する。また、説明の便宜のため、表示制御装置10は、自装置の操作ログを記録し表示する情報処理装置であるものとする。また、当該情報処理装置は、ユーザがログオンすることで操作され、操作が終了するとユーザがログオフするか、情報処理装置が自動的にシャットダウンするものとする。
図2に示す表示制御装置10は、記憶部110と、制御部120と、出力部130と、入力部140と、通信部150と、を備える。
記憶部110は、表示制御装置10における処理に使用される情報および処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部110はたとえば、半導体メモリ素子や記憶装置である。半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
制御部120は、表示制御装置10の動作および機能を制御する。制御部120としてたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部120に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。制御部120の構成および機能については後述する。
出力部130は、表示制御装置10から情報を出力する機能部である。出力部130はたとえば、スクリーン、スピーカ、プリンタおよびそれらの周辺回路等を含む。本実施形態では、出力部130は、情報を表示するモニタ(表示部)を含む。
入力部140は、表示制御装置10への外部からの情報の入力を実現する機能部である。入力部140はたとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクロフォンおよびそれらの周辺回路等を含む。
通信部150は、ネットワーク50を介した他の装置等との通信を実現する機能部である。通信部150はたとえば、ルータ、スイッチ、モデム、ポート等を含む。
[記憶部110に記憶される情報の構成の一例]
記憶部110は、操作ログ記憶部111および設定記憶部112を有する。
操作ログ記憶部111は、表示制御装置10の操作ログを記憶する。操作ログとは、たとえば、表示制御装置10において利用されたアプリケーション名、当該アプリケーションが起動された日時、当該アプリケーションが終了された日時、当該アプリケーションを利用して作成されたデータの名前等の情報を含む。また、操作ログは、当該アプリケーションが利用された時点で、表示制御装置10にログオンしていたユーザを一意に識別するための情報等を含む。操作ログは、表示制御装置10において予め設定された時間(たとえば2分、5分など)ごとに定期的に取得され、操作ログ記憶部111に記憶される。
図3は、第1の実施形態にかかる表示制御装置10が記憶する操作ログの構成の一例を示す図である。図3の例では、操作ログは、「ユーザID」、「操作ログ、操作内容、タイムスタンプ」を含む。「ユーザID」は、表示制御装置10のユーザを一意に特定する識別子(Identifier)である。「操作ログ」は、表示制御装置10上の操作のログである。「操作内容」は、操作ログとして取得される情報のうち、ユーザによる操作の内容を示す情報である。「操作内容」はたとえば、ユーザが表示制御装置10上で使用したアプリケーション名と、当該アプリケーションを使用して作成した情報に付与したタイトルである。「タイムスタンプ」は、対応して記憶される「操作内容」のログが取得された日時である。
たとえば、図3の例では、「ユーザID、U180001」に対応付けて、「操作ログ、操作内容、word:働き方改革プレゼン」が記憶される。また、「操作ログ、タイムスタンプ、20180401: 09:00:00」が記憶される。これは、ユーザID「U180001」で特定されるユーザは、表示制御装置10上で、アプリケーション「Word」を使用して、「働き改革プレゼン」というタイトルのデータの処理を行ったことを示す。また、当該ユーザは2018年4月1日の9時の時点で上記処理を実行していたことを示す。なお、図3の例では、操作ログの取得間隔を5分としているが、コンピュータの性能や利用者の指示に応じて、操作ログの取得間隔を数秒とすることも可能である。
設定記憶部112は、表示制御装置10における表示制御処理のための設定を記憶する。設定は、たとえば、表示制御装置10が表示する情報の表示態様に関する情報である。設定は、たとえばデフォルト設定の情報を含む。なお設定は、ユーザ入力により適宜追加や変更が可能である。
図4は、第1の実施形態にかかる表示制御装置10が記憶する設定の構成の一例を示す図である。図4の例では、設定は、「設定ID」、「横軸」、「縦軸」、「対象時点」、「デフォルトフラグ」を含む。「設定ID」は、各設定を一意に識別するための識別子である。「横軸」は、表示するグラフの横軸に対応する時間の長さを示す。また、横軸に対応する時間のうち初期表示で表示する範囲(以下、初期表示範囲とも呼ぶ。)を示す。「縦軸」は、表示するグラフの縦軸に対応する時間の長さを示す。「対象時点」は、表示するデータを抽出するための基準点を示す。ここで、基準点とは、表示制御装置10が表示するデータを抽出するとき、必ず含める時点を示す。基準点はたとえば、時刻、日付けなどである。「デフォルトフラグ」は、デフォルト設定として選択されている設定を示す。
たとえば、図4の例では、「設定ID、S001」に対応付けて、「横軸、1日(7:00-22:00)」、「縦軸、1時間」、「対象、現時点」、「デフォルトフラグ、ON」が記憶されている。これは、設定ID「S001」で特定される設定においては、横軸を1日とし、縦軸を1時間とする棒グラフで操作ログの情報が表示されることを示す。また、初期表示では、7時から22時までの情報が表示されることを示す。また、表示する情報を抽出するときは、横軸として指定されている期間中に現時点が含まれるように、表示する情報を抽出することを示す。また、設定ID「S001」の設定がデフォルトとして選択されていることを示す。
たとえば、設定ID「S001」の設定がデフォルト設定されており、現時点が2018年8月1日の18時であるとする。この場合、表示制御装置10は、初期画面として、2018年8月1日の7時から22時までの操作ログを、縦軸を1時間、横軸を1日として表した棒グラフで表示する。この場合、「現時点」は18時であるので、18時以後の操作ログは未取得であることが識別できるように表示される。たとえば、18時以後は棒グラフが空白で表示される。
またたとえば、設定ID「S002」の設定がデフォルト設定されており、現時点が2018年8月1日、水曜日の18時であるとする。この場合、表示制御装置10は、初期画面として、2018年7月29日、日曜日から2018年8月4日、土曜日までの1週間の操作ログを、縦軸を1日、横軸を1週間として表した棒グラフで表示する。この場合、「現時点」は水曜日18時であるため、水曜日18時以降の操作ログは棒グラフ上では空白で表示される。
なお、ここでは、ユーザの操作ログを縦向きの棒グラフで時系列に表示する場合を例として説明するが、表示の態様はこれに限定されない。たとえば、ユーザの操作ログを横向きの棒グラフで時系列に表示してもよい。また、操作ログの内容をまとめた1日、1週間ごとのサマリを表示してもよい。たとえば、アプリケーションごとの利用時間の累計を、1時間ずつ表示してもよい。たとえば、9時から10時までのWordの使用時間、11時から12時までのWordの使用時間等を1時間の時間帯ごとに集計して表示するようにしてもよい。また、「対象時点」として設定する時点は、表示するデータの基準点ではなく、始点と終点としてもよい。
[制御部120の構成および機能の一例]
図2に戻り、表示制御装置10の制御部120は、抽出部121、初期表示部122、操作検知部123、変更部124を有する。
抽出部121は、設定記憶部112に記憶される情報に基づき、操作ログ記憶部111を参照して、表示対象とする情報(表示対象データ)を抽出する。たとえば、設定ID「S001」がデフォルト設定であり、現時点が2018年4月6日の16時である場合、抽出部121は、操作ログ記憶部111から2018年4月6日の1日分の操作ログを抽出する。たとえば、抽出部121は、操作ログ記憶部111からタイムスタンプに「20180406」が冒頭に含まれる操作ログを抽出する。
初期表示部122は、抽出部121が抽出した情報を設定記憶部112に記憶されるデフォルト設定に基づき、表示部(出力部130)に表示する。たとえば、設定ID「S001」がデフォルト設定の場合、抽出部121が抽出した1日分の操作ログのうち、7時から22時の操作ログを表示部に表示する。
図5は、第1の実施形態にかかる表示制御装置10において表示される画面例1を説明するための図である。初期表示部122は、抽出部121が抽出した情報(1日分の操作ログ)を、図5に示す棒グラフに表示する。図5の例では、画面上方にスクロールバーSBが表示される。スクロールバーSB上には二つのつまみT1,T2が表示される。画面中央には、操作ログが表示される表示領域DRが設けられる。棒グラフの横軸は7時から22時まで、1時間ごとに区分けされている。また、棒グラフの縦軸は1時間の時間帯に対応する。一つのバーごとに、操作ログは、上から下に向かって古い情報から新しい情報が並ぶように時系列に配置されている。図5の例では、「処理A」で表示される部分は、ユーザがアプリケーション「excel」を使用していた期間である。また、「処理B」で表示される部分は、ユーザがアプリケーション「word」を使用していた時間である。また、バーが表示されていない部分(点線で囲んだ部分)は、当該期間のタイムスタンプに対応付けられる操作内容が取得されていない期間である。表示制御装置10のユーザは、図5の棒グラフを見ることで、自分が1日の間どのような作業をしていたのか全体像を視覚的かつ直観的に把握することができる。
ここで、図5のスクロールバーSBの長さは、抽出部121が抽出する表示対象データ全体の長さに対応する。たとえば、設定ID「S001」がデフォルト設定の場合、抽出部121は、1日分すなわち0時から24時までの操作ログを抽出する。この場合、スクロールバーSBの長さは24時間に対応付けられる。また、スクロールバーSB上に表示される二つのつまみである第1および第2のつまみT1,T2の位置は、表示領域DR内に表示される情報の始点と終点(図5の場合7時と22時)に対応する。図5の場合、第1のつまみT1は、スクロールバーSBの左端から約7/24の位置に、第2のつまみT2は、スクロールバーSBの右端から約2/24の位置に表示される。
操作検知部123は、表示部におけるユーザの操作を検知する。操作検知部123はたとえば、表示部に表示されるスクロールバーSB上の第1および第2のつまみT1,T2を移動させるユーザの操作を検知する。
図6は、第1の実施形態にかかる表示制御装置10において表示される画面例2を説明するための図である。まず、図5の画面例1上でユーザが第1のつまみT1を右方向に移動させ、かつ、第2のつまみT2を左方向に移動させたとする。その結果、スクロールバーSB上の第1のつまみT1の位置はスクロールバーSBの左端から約9/24の位置に、第2のつまみT2の位置はスクロールバーSBの右端から6/24の位置に移動したとする。操作検知部123は、スクロールバーSB上での第1および第2のつまみT1,T2の移動を検知する。たとえば、操作検知部123は、第1および第2のつまみT1,T2の移動方向、移動距離、および移動後の位置を検知する。操作検知部123は、検知したつまみT1,T2の移動を変更部124に通知する。
変更部124は、操作検知部123が検知した第1および第2のつまみT1,T2の移動に応じて、表示領域DRに表示される情報の範囲および縮尺を変更する。たとえば、操作検知部123が図5に示す位置から図6に示す位置に第1および第2のつまみT1,T2が移動したことを検知したとする。この場合、変更部124は、移動後の第1および第2のつまみT1,T2の位置に応じて表示領域DRに表示される棒グラフの範囲を9時から18時までに変更する。このとき、変更部124は、画面を遷移させることなく、図5の表示領域DRに表示されていた棒グラフを横方向に伸長させるように表示領域DR内の表示内容を変更する。変更部124による表示領域DR内の表示変更と、操作検知部123が検知する第1および第2のつまみT1,T2の移動と、は同期するように実行される。このため、ユーザには、第1および第2のつまみT1,T2に対する自分の操作により、表示領域DRに表示される情報が横軸方向に伸長したように見える。
さらに、図6に示す画面において、ユーザが第1のつまみT1はそのままとして、第2のつまみT2を左方向に移動させた結果、図7に示すように第1のつまみT1と第2のつまみT2とが接した状態となったとする。図7は、第1の実施形態にかかる表示制御装置10において表示される画面例3を説明するための図である。図7に示す状態では、第1のつまみT1と第2のつまみT2とは隙間なく接触して表示されている。また、第1のつまみT1と第2のつまみT2とが接する部分の位置は、スクロールバーSBの左端から約9/24の位置である。この場合、変更部124は、図6の表示領域DR内に表示される情報を徐々に伸長させて、最終的に9時から10時の時間帯に対応する情報を表示領域DR全体に表示する。すなわち、変更部124は、図6の状態から表示領域DR内の棒グラフが徐々に右方向に伸長して右側から表示領域DR外に消えていくように表示を変えていく。変更部124は、最後に伸びきった9時から10時のバーのみが表示される(図7)状態まで、徐々に表示を変化させる。
このように、第1の実施形態の表示制御装置10は、ユーザによる第1および第2のつまみT1,T2の操作に応じて、表示領域DR内に表示される表示対象データの範囲および縮尺を変化させて表示対象データを表示する。
また、第1の実施形態の表示制御装置10は、二つのつまみT1,T2の位置をそれぞれ表示される情報の範囲を画する位置(時点)と対応づける。このため、二つのつまみT1,T2の一方の位置のみが変更された場合には、表示される情報の始点と終点のうち位置が変更されていないつまみに対応する時点は変更されない。このため、第1の実施形態によれば、表示される情報を単に拡大縮小する場合とは異なり、表示される情報の範囲をユーザが直観的に把握できる態様で表示制御を実現できる。
[表示制御処理の大まかな流れの一例]
図8は、第1の実施形態にかかる表示制御装置10における表示制御処理の大まかな流れの一例を示す図である。
まず、抽出部121は、設定記憶部112に記憶される設定に基づき操作ログ記憶部111から所定の時間期間に対応する情報を抽出する(ステップS51)。たとえば、抽出部121は、デフォルトフラグが付された設定を検索する。そして、抽出部121は、設定ID「S001」にデフォルトフラグが付されていると判定する。そして、抽出部121は、設定ID「S001」の設定により指定される、「現時点」を含む1日分の操作ログを抽出する。
次に、初期表示部122は、抽出部121が抽出した情報に基づき画面を表示する(ステップS52)。初期表示部122は、表示部上に、表示対象データたとえば抽出部121が抽出した1日分の操作ログを表示するための表示領域DRを表示する。また、初期表示部122は、表示領域DRに対応するスクロールバーSBを表示する。スクロールバーSBの全長は、抽出部121が抽出した表示対象データの広がりに対応する。また、初期表示部122は、スクロールバーSB上に第1のつまみT1および第2のつまみT2を表示する。
また、初期表示部122は、設定記憶部112に記憶されるデフォルト設定に基づき、表示領域DR内に抽出部121が抽出した表示対象データの表示を行う。たとえば、初期表示部122は、設定において初期表示範囲が設定されているか否かを判定する。初期表示範囲が設定されていない場合は、初期表示部122は設定に基づき、抽出部121が抽出した操作ログを表示領域DR全体に表示する。他方、初期表示範囲が設定されている場合、初期表示部122は、抽出部121が抽出した操作ログのうち、初期表示範囲に該当する範囲の操作ログを、表示領域DR全体に表示する。また、初期表示部122は、初期表示範囲が設定されている場合、当該範囲に対応する位置に第1および第2のつまみT1,T2を表示する。
操作検知部123は、ユーザの操作を検知したか否かを判定する(ステップS53)。ユーザの操作を検知していないと判定した場合(ステップS53、No)、操作検知部123はステップS53の判定を繰り返す。他方、ユーザの操作を検知したと判定した場合(ステップS53、Yes)、操作検知部123は、当該操作が第1のつまみT1および第2のつまみT2の少なくとも一方の移動であるか否かを判定する(ステップS54)。第1のつまみT1および第2のつまみT2の少なくとも一方の移動であると判定した場合(ステップS54、Yes)、操作検知部123は、第1のつまみT1および第2のつまみT2の少なくとも一方の移動が検知されたことを変更部124に通知する。変更部124は、操作検知部123の通知に応じて、第1のつまみT1および第2のつまみT2の移動方向および移動距離に応じて、表示領域DRに表示される表示対象データの範囲および縮尺を変更する(ステップS55)。そして、処理はステップS53に戻る。他方、第1および第2のつまみT1,T2の移動ではないと判定した場合(ステップS54、No)、処理はステップS56に進む。
ステップS56において、操作検知部123は、処理を終了する指示を否かを判定する(ステップS56)。操作検知部123が処理を終了する指示ではないと判定した場合(ステップS56、No)、処理はステップS53に戻る。他方、処理を終了する指示であると判定した場合(ステップS56、Yes)、操作検知部123は処理を終了し画面を閉じる。これで表示制御処理が終了する。
[変形例]
上記第1の実施形態においては、第1のつまみT1と第2のつまみT2とが接する状態になった場合、当該接する位置に対応する時間帯の情報を表示領域DR全体に表示するものとした。これに限らず、第1のつまみT1と第2のつまみT2とが所定の位置関係にあるときは、操作ログの平均値または累計値を表示するように表示制御装置10を構成してもよい。たとえば、第1のつまみT1と第2のつまみT2が接する状態になった場合は、抽出した操作ログ全体のサマリを表示したり、平均値や累計値を表示したりするように、表示制御装置10を構成してもよい。
[第1の実施形態の効果]
上記第1の実施形態にかかる表示制御方法は、表示制御装置(コンピュータの一例)に、スクロールバーの長さに対応付けられる広がりを有する表示対象データのうち、スクロールバー上の二つのつまみの位置によって決定される範囲のデータを、表示させる。また、表示制御方法は、表示制御装置に、当該データを、二つのつまみに対応付けられる二つの端部を有する表示領域内に、二つのつまみの間の距離に応じて縮尺可変に表示させる。このため、第1の実施形態にかかる表示制御装置は、第1のつまみおよび第2のつまみのいずれかに対する操作に応じて、データの表示態様を柔軟に変更できる。また、表示制御装置は、第1および第2のつまみの操作に応じて、表示するデータの範囲と縮尺とを連動させて変更できる。このため、表示制御装置は、表示するデータの範囲と表示サイズとの制御を一体的に実行することができる。また、第1のつまみおよび第2のつまみの位置の変更と、表示されるデータの範囲および縮尺の変更とが対応するため、ユーザは自分の操作と表示態様の変化とを関連付けて、表示される情報の範囲を直観的に把握できる。
また、第1の実施形態にかかる表示制御方法において、表示対象データは所定の時間期間に対応するデータであり、スクロールバーは当該所定の時間期間に対応する全長を有する。このため、ユーザは、スクロールバーの長さから表示対象データの全体を把握しつつ第1および第2のつまみを操作して表示領域内に表示されるデータの範囲を変更できる。
また、第1の実施形態にかかる表示制御方法は、コンピュータに、スクロールバーの一端から第1のつまみまでの距離と、当該第1のつまみから第2のつまみまでの距離と、当該第2つまみからスクロールバーの他端までの距離との比が、所定の時間期間の始めから表示される範囲の始点までの時間と、当該始点から表示される範囲の終点までの時間と、当該終点から所定の時間期間の終わりまでの時間との比に略等しくなるよう、表示対象データのうち表示領域に表示されるデータの範囲および縮尺を変更させる。このように、第1の実施形態によれば、スクロールバー上の二つのつまみの位置および距離と、表示されるデータの始点、終点および範囲とが対応する。また、二つのつまみの距離が狭まるほど、表示されるデータの縮尺は大きくなっていく。このように、第1の実施形態にかかる表示制御装置は、スクロールバー上の二つのつまみの位置および距離に応じて、表示されるデータの範囲および縮尺を一元的に制御することができる。このため、第1の実施形態にかかる表示制御方法によれば、ユーザは、表示されるデータを直観的に把握することができる。
また、第1の実施形態にかかる表示制御方法において、表示対象データは、所定の時間期間中の情報処理装置の操作ログである。そして、表示制御方法は、コンピュータに、スクロールバーの長さに対応付けられる所定の時間期間と等しい第1の期間を横軸とし、当該第1の期間よりも短い第2の期間を縦軸とする棒グラフ状に表わされる操作ログのうち、第1のつまみと第2のつまみの位置および第1のつまみと第2のつまみとの距離に対応する範囲および縮尺の操作ログを表示領域内に表示させる。また、表示制御方法は、コンピュータに、第1のつまみおよび第2のつまみの位置を変更する操作に応じて、表示領域内に表示される棒グラフの範囲および横軸方向の縮尺を変更させる。このため、第1の実施形態によれば、ユーザは、所定の時間期間分の操作ログを全体として把握しつつ、細部を容易に確認することができる。
また、第1の実施形態にかかる表示制御方法において、表示対象データは、複数部分に分割可能である。そして、表示制御方法は、コンピュータに、第1のつまみと第2のつまみとが接した状態にあるとき、当該接する部分のスクロールバー上の位置に応じて、複数部分のうちの一つを表示領域全体に表示させる。このため、第1の実施形態によれば、ユーザが全体を直観的に把握可能であるとともに、細部を詳細に確認することができる表示制御を実現できる。
また、第1の実施形態にかかる表示制御方法は、第1のつまみおよび第2のつまみが所定の位置関係にあるとき、表示対象データの平均値または累計値をコンピュータに表示させる。また、表示制御方法は、第1のつまみと第2のつまみとが接した状態にあるとき、表示対象データの平均値または累計値をコンピュータに表示させる。このため、第1の実施形態にかかる表示制御方法は、第1のつまみと第2のつまみの位置関係に応じて、特殊な態様でデータを表示させることができる。このため、第1の実施形態によれば、簡便な操作により多様なデータ表示を実現することができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、表示制御装置10は、自装置上の操作ログの表示態様を制御するものとして説明した。これに限らず、表示制御装置10は、複数の情報処理装置の操作ログを統合的に管理し閲覧する装置として構成してもよい。
図9は、第2の実施形態にかかる表示制御システム1000の構成の一例を示す図である。第2の実施形態にかかる表示制御システム1000は、労働者であるユーザの労務管理のためのシステムである。
図9に示すように、表示制御システム1000は、クライアント10A〜10n、サーバ20およびログDB30を含む。クライアント10A〜10nは、サーバ20およびログDB30と、ネットワーク40を介して通信可能に接続される。なお、図9には5個のクライアント10A〜10nを図示するが、ネットワーク40を介してサーバ20およびログDB30と通信可能に接続されるクライアントの数は任意に設定できる。
クライアント10A〜10nは、第1の実施形態にかかる表示制御装置10に相当する情報処理装置である。クライアント10A〜10nはたとえば、労働者であるユーザが勤務に使用する情報処理装置である。また、クライアント10A〜10nはたとえば、労働者を管理する管理者であるユーザが労務管理に使用する情報処理装置である。クライアント10A〜10nとして使用される情報処理装置の種類は特に限定されない。クライアント10A〜10nはたとえば、パーソナルコンピュータ(PC)、ポータブルコンピュータ等であってよい。クライアント10A〜10nには、実施形態にかかる表示制御プログラムをインストールして各機能部を機能させることができる。なお、クライアント10A〜10nの構成および機能は図2の表示制御装置10と略同一であるため図示を省略する。ただし、クライアント10A〜10nは、表示対象データをサーバ20から取得するため抽出部121は有せず、代わりにリクエストを送信してサーバ20から表示対象データを受信する機能部を有する。
サーバ20は、表示制御システム1000により表示制御されるクライアント10A〜10nを使用するユーザの労務管理のための情報処理装置である。サーバ20は、クライアント10A〜10nから、ユーザの労務に関する情報を取得する。労務に関する情報とはたとえば、クライアント10A〜10nの操作ログである。ユーザはクライアント10A〜10nを使用して労働するため、操作ログはユーザの労働状況を反映する情報である。操作ログはクライアント10A〜10nにおいて蓄積される。サーバ20はクライアント10A〜10nに蓄積された操作ログを、たとえば、2分、5分等の所定時間ごとにポーリングによって取得する。サーバ20は、取得した操作ログをログDB30に格納する。なお、操作ログは、ログDB30が直接クライアント10A〜10nから取得するように表示制御システム1000を構成してもよい。
サーバ20はまた、クライアント10A〜10nからの表示リクエストに応じて、操作ログをログDB30から読み出してクライアント10A〜10nに送信する。サーバ20は、操作ログを送信するとき、各クライアントに設定される権限情報(後述)を参照する。
ログDB30は、表示制御システム1000の管理下にあるユーザのクライアント10A〜10nの操作に関する情報を記憶する記憶装置である。ログDB30は、各ユーザを一意に識別する情報に対応付けて操作ログを記憶する。ログDB30に記憶される操作ログは、図3に示す操作ログと同様である。ただし、ログDB30には複数ユーザの操作ログが記憶される点が異なる。
ネットワーク40は、クライアント10A〜10n、サーバ20およびログDB30を相互に通信可能に接続する。ネットワーク40はたとえば、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワークまたはそれらの組み合わせであってよい。また、ネットワーク40は、有線ネットワーク、無線ネットワークまたはその組み合わせであってよい。
[第2の実施形態における処理の流れの一例]
図10は、第2の実施形態にかかる表示制御システム1000における処理の流れの一例を説明するための図である。第2の実施形態にかかる表示制御処理においては、まず、クライアント10Aがサーバ20に表示リクエストを送信する(ステップS91)。
サーバ20は、表示リクエストを受信する(ステップS92)。サーバ20は、表示リクエストに含まれるユーザIDを抽出し、当該ユーザIDに対応付けて記憶される権限情報を読み出す。権限情報は、ユーザIDに対応付けて、各ユーザの閲覧可能範囲を規定する。たとえば、ユーザが管理者の場合、被管理者の操作ログを閲覧できる。他方、被管理者は管理者の操作ログを閲覧できない。サーバ20は読み出した権限情報に応じて、表示リクエストに対応する操作ログをログDB30から抽出する(ステップS93)。そして、サーバ20は、抽出した操作ログを表示リクエストを送信したクライアント10Aに送信する(ステップS94)。クライアント10Aは、操作ログを受信する(ステップS95)。そして、クライアント10Aは、図8のステップS52乃至S56と同様の処理を実行することで、表示制御を実行する(ステップS96)。これで第2の実施形態における表示制御処理が終了する。
[表示画面の変形例]
ところで、上記第1の実施形態においては、表示部において操作ログを棒グラフで表示した。しかし、操作ログの表示態様は、適宜変形することができる。図5乃至図7に示したように、実際に処理が行われた時間に対応付けて処理内容を識別可能に棒グラフ状に表現してもよいし、時間帯ごとに処理時間の合計を表示してもよい。以下に表示態様の変形例を説明する。
図11乃至図13は、第2の実施形態にかかるクライアントにおいて表示される画面例1乃至3を説明するための図である。
図11の例では、図5の例と同様に、1時間ごとに1本のバーで操作ログの情報が表示される。ただし、図11の例では、実際に操作が行われた時刻に対応づけず、1時間ごとに処理時間の合計が表示される。なお、スクロールバーSB上の二つのつまみT1,T2と、表示領域DR内に表示される情報の範囲が対応づけられている点は、図5と同様である。
図12の例は、図6の例と同様、二つのつまみT1,T2が接した状態となった場合の表示例である。ここでも、図6と同様、16時から17時までの処理時間の合計が表示されている。
図13の例は、スクロールバーSB上の二つのつまみT1,T2を、スクロールバーSBの両端に移動させた場合の表示画面である。図13の例では、一日を朝5時から翌朝の5時まででカウントし、24時間分の操作ログを表示している。このように労働管理の形態に応じて、「一日」の始点および終点を設定することができる。
なお、図11乃至図13の画面例のように、棒グラフ上に操作ログの詳細を示す文字情報を重ねて表示するようにしてもよい。たとえば、図3の操作ログ中、「操作内容」に該当する情報を、棒グラフ上に表示してもよい。また、読みやすさの観点から、表示範囲を伸縮させた場合でも文字の大きさは変更しないように設定してもよい。また、表示データを縮小すると表示される文字が重なりあう場合には、重なり合わないように調整するオプションを設けてもよい。
[その他の変形例]
なお、表示可能な情報の範囲、たとえば、1日として表示する時間枠を何時から何時までとするか等は、適宜設定可能である。たとえば、ユーザが情報処理装置にアクセス可能な時間帯が予め設定されている場合等は、1日として表示する時間枠も当該設定にあわせて設定できる。
また、表示可能な情報の範囲、たとえば、どのユーザの情報を表示制御装置において表示可能かについては、適宜設定できるものとする。たとえば、管理者が使用する表示制御装置においては当該管理者の管理下にあるユーザ全ての履歴やスケジュールを閲覧できる。この場合、管理者が、表示制御装置10上で閲覧対象とするユーザを選択できるように表示制御装置10を構成してもよい。他方、被管理者が使用する表示制御装置10においては、当該被管理者自身の情報しか閲覧できないように設定できる。また、各ユーザのログイン情報に応じて閲覧可能範囲を制限できるように設定することも可能である。
なお、上記第2の実施形態は、労働者であるユーザの労務管理のためのシステムとして説明した。しかし、これに限られず、実施形態にかかる表示制御方法、表示制御プログラムおよび表示制御装置は、様々な情報の表示制御に適用することができる。情報処理装置等の画面に表示する情報であって、全体を把握しつつ、細部をチェックすることが有用である情報であれば、いかなる情報の表示制御にも本実施形態を適用することができる。たとえば、医療データや顕微鏡画像など、細部だけを観察していると全体との関連性に基づく有意な判断が難しくなる情報等に、本実施形態を適用することができる。
また、上記第1、第2の実施形態では、スクロールバーSB上のつまみT1,T2の移動に応じて、表示領域DR内に表示されるデータを横方向にのみ伸縮させるものとした。これに限らず、たとえばスクロールバーをもう一つ設けて表示領域DR内に表示されるデータを縦方向に伸縮、変更させることができるように表示制御装置を構成してもよい。また、一つのスクロールバーが、表示されるデータの2軸方向の伸縮、変更を同時に制御するように構成してもよい。また、2以上のスクロールバーを設けて、表示されるデータの3軸以上の方向の伸縮、変更に対応させてもよい。また、一つのスクロールバーが、表示データの3軸以上の方向の伸縮、変更を制御するように構成してもよい。
また、上記第2の実施形態のように、表示対象データを一軸方向(たとえば横方向)に複数の有意な部分に分割できる場合、スクロールバーSB上のつまみT1,T2の位置と表示対象データの端部とを厳密に対応づけなくてもよい。たとえば、図1の例では、つまみの位置に応じて表示対象データの棒が途中で切れた状態で表示を行っているが、図5乃至図7の例では、棒が途中で切れた状態で表示されないように表示制御している。このように、表示対象データが有意な位置から表示されるように、つまみの位置と表示対象データとの対応付けを行うことができる。
[第3の実施形態]
これまで開示の装置に関する実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施形態を説明する。
[クラウドコンピューティングによる実装]
開示の表示制御プログラムは、クラウドシステムを構成するサーバに実装し、クラウドシステムを介して、様々な場所に存在するユーザについて管理者が容易に当該ユーザの労働状況すなわち情報処理装置の操作状態を管理するために使用することができる。このようにすれば、広範な地域に散らばる会社施設での勤務者の勤務状態を一括して管理することができ、効率的な労働管理を実現することができる。
[分散および統合]
図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。たとえば、上記実施形態において、表示制御装置10(クライアント10A〜10n)の機能として説明した機能は、サーバ20において実行し、たとえば仮想デスクトップ等により表示制御装置10(クライアント10A〜10n)に画面を表示するものとしてもよい。また、サーバ20、ログDB30各々の機能は適宜分散、統合することができる。
[表示制御プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをサーバ等のコンピュータからタブレット端末やノート型コンピュータ等のコンピュータに配布し、サーバとコンピュータとが処理を協働して実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図14を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図14は、実施形態にかかる表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図14に示すように、コンピュータ1000は、操作部1100と、ディスプレイ1200と、通信部1300とを有する。さらに、このコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1400と、ROM(Read Only Memory)1500と、RAM(Random Access Memory)1600と、HDD(Hard Disk Drive)1700とを有する。これら1100〜1700の各部はバス1800を介して接続される。
HDD1700には、図14に示すように、上記の実施形態で示した各部と同様の機能を発揮するモジュールを実装することができる表示制御プログラム1700aが予め記憶される。この表示制御プログラム1700aについては、図2に示した各々の各構成要素と同様、適宜統合または分離してもよい。すなわち、HDD1700に記憶される各データは、常に全てのデータがHDD1700に記憶される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD1700に記憶されればよい。
そして、CPU1400が、表示制御プログラム1700aの各モジュールをHDD1700から読み出してRAM1600に展開する。これによって、図14に示すように、表示制御プログラム1700aは、表示制御プロセス1600aとして機能する。この表示制御プロセス1600aは、HDD1700から読み出した各種データを適宜RAM1600上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、表示制御プロセス1600aは、図2に示した各処理部にて実行される処理を含む。また、CPU1400上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU1400上で動作する必要はなく、必要な処理部のみが仮想的に実現されればよい。
なお、上記の表示制御プログラム1700aについては、必ずしも最初からHDD1700やROM1500に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。または、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ1000がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておいてもよい。そして、コンピュータ1000がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
10 表示制御装置
110 記憶部
111 操作ログ記憶部
112 設定記憶部
120 制御部
121 抽出部
122 初期表示部
123 操作検知部
124 変更部
130 出力部(表示部)
140 入力部
150 通信部
10A〜10n クライアント
20 サーバ
30 ログデータベース
40 ネットワーク
1000 表示制御システム
SB スクロールバー
BD 本体
T1 第1のつまみ
T2 第2のつまみ
DR 表示領域
OB 表示対象データ

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    スクロールバーの長さに対応付けられる広がりを有する表示対象データのうち、前記スクロールバー上の二つのつまみの位置によって決定される範囲のデータを、二つのつまみに対応付けられる二つの端部を有する表示領域内に、二つのつまみの間の距離に応じて縮尺可変に表示させる
    ことを含む処理を実行させる表示制御方法。
  2. 前記表示対象データは、所定の時間期間に対応するデータであり、
    前記スクロールバーは、前記所定の時間期間に対応する全長を有する、請求項1に記載の表示制御方法。
  3. 前記コンピュータに、
    前記スクロールバーの一端から前記二つのつまみのうち第1のつまみまでの距離と、当該第1のつまみから前記二つのつまみのうち第2のつまみまでの距離と、当該第2のつまみから前記スクロールバーの他端までの距離との比が、前記所定の時間期間の始めから前記表示される範囲の始点までの時間と、当該始点から前記表示される範囲の終点までの時間と、当該終点から前記所定の時間期間の終わりまでの時間との比に略等しくなるよう、前記表示対象データのうち前記表示領域に表示されるデータの範囲および縮尺を変更させる、請求項2に記載の表示制御方法。
  4. 前記表示対象データは、所定の時間期間中の情報処理装置の操作ログであり、
    前記コンピュータに、
    前記スクロールバーの長さに対応付けられる前記所定の時間期間と等しい第1の期間を横軸とし、当該第1の期間よりも短い第2の期間を縦軸とする棒グラフ状に表わされる前記操作ログのうち、前記二つのつまみのうち第1のつまみと第2のつまみの位置および前記第1のつまみと前記第2のつまみとの距離に対応する範囲および縮尺の操作ログを前記表示領域内に表示させ、
    前記コンピュータに、
    前記第1のつまみおよび前記第2のつまみの位置を変更する操作に応じて、前記表示領域内に表示される棒グラフの範囲および横軸方向の縮尺を変更させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  5. 前記表示対象データは、複数部分に分割可能であり、
    前記コンピュータに、
    前記二つのつまみのうち第1のつまみと第2のつまみとが接した状態にあるとき、接する部分の前記スクロールバー上の位置に応じて、前記複数部分のうちの一つを前記表示領域全体に表示させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  6. 前記コンピュータに、
    前記二つのつまみのうち第1のつまみおよび第2のつまみが所定の位置関係にあるとき、前記表示対象データの平均値または累計値を表示させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御方法。
  7. 前記コンピュータに、
    前記第1のつまみと前記第2のつまみとが接した状態にあるとき、前記表示対象データの平均値または累計値を表示させる、請求項6に記載の表示制御方法。
  8. スクロールバーの長さに対応付けられる広がりを有する表示対象データのうち、前記スクロールバー上の二つのつまみの位置によって決定される範囲のデータを、二つのつまみに対応付けられる二つの端部を有する表示領域内に、二つのつまみの間の距離に応じて縮尺可変に表示させる、
    手順を含む処理を、コンピュータに実行させる表示制御プログラム。
  9. スクロールバーの長さに対応付けられる広がりを有する表示対象データのうち、前記スクロールバー上の二つのつまみの位置によって決定される範囲のデータを、二つのつまみに対応付けられる二つの端部を有する表示領域内に、二つのつまみの間の距離に応じて縮尺可変に表示させる表示制御装置。
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