JP2020045910A - 分割転がり軸受 - Google Patents
分割転がり軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020045910A JP2020045910A JP2018172220A JP2018172220A JP2020045910A JP 2020045910 A JP2020045910 A JP 2020045910A JP 2018172220 A JP2018172220 A JP 2018172220A JP 2018172220 A JP2018172220 A JP 2018172220A JP 2020045910 A JP2020045910 A JP 2020045910A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- seal member
- split
- seal groove
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
【課題】シール性を確保しつつ、分割軌道輪にシール部材を容易に設けることが可能な分割転がり軸受を提供する。【解決手段】周方向に分割された分割軌道輪11a、11bを周方向に連結することによって構成される軌道輪11と、軌道輪11の軸方向両端部の周方向全周に亘って形成されたシール溝11cに設けられ、軸受内部空間をシールする環状のシール部材13と、を備えた分割転がり軸受10において、シール部材13が、シール溝11c内に嵌め込まれる基部13aと、基部13aに連設され摺動部と摺接するリップ部13bと、を有し、その周方向の少なくとも一部に、環を切断する切断部13cが形成されており、シール溝11cの軸方向の溝幅が、その開口部よりも内部で広くなっており、基部13aの周方向断面形状が、シール溝11cの周方向断面形状に沿う形状をなしていることを特徴とする分割転がり軸受10を構成する。【選択図】図1
Description
この発明は、軌道輪が周方向に分割された分割転がり軸受に関する。
連続鋳造機や圧延機等の鉄鋼設備において重量と幅寸法の大きい鋼材を長手方向に搬送するローラは、軸方向と直交する方向に大きな荷重がかかるため、軸方向の両端部だけでなく中央部も軸受で支持して、軸方向中央部でのたわみを抑えるようにしている。また、船舶用スクリューや建設機械のパイルドライバ等の回転軸は、その一端に回転駆動部が設けられる一方で、他端にスクリューやハンマ等の工具が設けられているため、軸方向中央部でその回転軸を支持している。これらの場合、その軸方向中央部に設けられる軸受は、軸方向端部からの組み付けが困難なため、軌道輪等の部品が周方向に複数に分割された分割軸受が用いられる。
この分割軸受として、例えば、下記特許文献1に示すものがある。この分割軸受は、周方向に2分割構造とした内輪を有し、この内輪に形成された周溝にゴム製のオイルシールが設けられる構成となっている。このオイルシールは、周方向の一箇所で切断されており、その端面を突き合わせることにより環状の形態をなしている。また、オイルシールには、その一部を切断したことに伴う剛性の低下を防ぐため、補強部材としての一対の芯金が、周方向に沿って設けられている。この芯金の前記端面側の端部には、金属製のピンが溶接されている。
オイルシールは、径方向外側から内輪に形成された周溝に嵌め込まれる。この嵌め込みとともに、ピンが内輪に形成された穴に嵌め込まれる。このようにすることで、軸受の動作中にオイルシールの突合せ端部間が径方向に開くのを防止して、オイルシールによるシール性を確保している。
上記のように金属製のピンを採用する代わりに、下記特許文献2に示す分割軸受のように、オイルシールのシールゴムと一体に突起部を形成し、この突起部が、内輪に形成した孔に嵌め込まれる構成とすることもできる。また、オイルシール側にフックを形成し、そのフックを軌道輪側に形成した引っ掛け穴に引っ掛ける構成とすることもできる。あるいは、ピンや突起部を形成せずに、オイルシールと軌道輪を接着剤で直接固定することも考えられる。
特許文献1、2に係る分割軸受においては、オイルシールに補強部材としての芯金を用いているが、これにより、オイルシールの製造コストが増大する問題がある。また、オイルシールの周方向のずれに起因するシール性の低下を防ぐために、オイルシール及び軌道輪にピン(突起部)や穴を形成する必要があるため、部品の加工コストが増大するとともに、穴にピン(突起部)を嵌め込む手間を要する問題がある。
そこで、この発明は、シール性を確保しつつ、分割軌道輪にシール部材を容易に設けることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明においては、周方向に分割された分割軌道輪を周方向に連結することによって構成される軌道輪と、前記軌道輪の軸方向両端部の周方向全周に亘って形成されたシール溝に設けられ、軸受内部空間をシールする環状のシール部材と、を備えた分割転がり軸受において、前記シール部材が、前記シール溝内に嵌め込まれる基部と、前記基部に連設され摺動部と摺接するリップ部と、を有し、その周方向の少なくとも一部に、環を切断する切断部が形成されており、前記シール溝の軸方向の溝幅が、その開口部よりも内部で広くなっており、前記基部の周方向断面形状が、前記シール溝の周方向断面形状に沿う形状をなしていることを特徴とする分割転がり軸受を構成した。
このように、シール溝の軸方向の溝幅を、その開口部よりも内部で広くしたことにより、シール溝からシール部材が径方向に分離しにくくすることができる。また、シール部材の基部の周方向断面形状が、シール溝の周方向断面形状に沿う形状としたことにより、この基部がシール溝内で変形するのが阻止され、見掛け上の剛性が向上する。このため、芯金等の補強部材を用いることなくその剛性を確保することができ、高いシール性を確保することができる。また、シール部材に突起を設ける必要がないため、分割軌道輪にシール部材を容易に設けることができる。この構成においては、シール部材は分割軌道輪の合わせ面側から抜き挿しされる。
前記構成においては、前記シール溝の周方向長さよりも、前記シール部材の応力無負荷状態における周方向長さの方を長くするのが好ましい。このようにすると、分割軌道輪の合わせ面を突合せた際に、シール部材の端面同士が圧着され、この合わせ面におけるシール性の低下を防止することができる。
前記各構成においては、前記分割軌道輪の合わせ面に対し、前記シール部材の前記切断部の周方向位置をずらした状態で、前記シール部材が前記シール溝に設けられているのが好ましい。このようにすると、シール部材の合わせ面が、分割軌道輪のシール溝内に位置することとなって、シール部材の合わせ面に不具合があったときのシール性の低下を防止することができる。
前記各構成においては、前記基部の側面に、前記シール溝の内面に当接する突起部が形成されている構成とすることができる。このようにすると、シール溝の内面とシール部材(突起部)との間の緊迫力(当接力)を向上することができ、シール部材がシール溝内で周方向にずれるのを防止して、シール部材の合わせ面に隙間が生じてシール性が低下するのを確実に防止することができる。
前記各構成においては、前記シール部材が、天然ゴムを主成分とする合成ゴム、又は、熱可塑性樹脂からなる構成とすることができる。これらの素材は所定の弾性を有しているため、シール部材とシール溝との間を密着させて高いシール性を確保することができる。
この発明においては、シール部材が、分割軌道輪に形成されたシール溝内に嵌め込まれる基部と、前記基部に連設され摺動部と摺接するリップ部と、を有し、その周方向の少なくとも一部に、環を切断する切断部が形成されており、前記シール溝の軸方向の溝幅が、その開口部よりも内部で広くなっており、前記基部の周方向断面形状が、前記シール溝の周方向断面形状に沿う形状をなしていることを特徴とする分割転がり軸受を構成した。このようにすると、分割軌道輪の合わせ面側から、シール部材を容易に抜き挿しすることができる。また、シール溝からシール部材が径方向に分離しにくくすることができるとともに、基部がシール溝内で変形するのを阻止して、見掛け上の剛性を向上させることができる。このため、このシール部材による高いシール性を確保することができる。
この発明に係る分割転がり軸受10の一実施形態を図1〜図5を用いて説明する。この分割転がり軸受10は、主に、連続鋳造機や圧延機等の鉄鋼設備のローラ、船舶用スクリューや建設機械のパイルドライバ等の回転軸のように、軸方向からの組み付けが困難な構成に用いられる。
この分割転がり軸受10は、周方向に二分割された分割軌道輪11a、11bとしての分割内輪(以下、分割軌道輪11a、11bと同じ符号を付する。)を周方向に連結することによって構成される軌道輪11としての内輪(以下、軌道輪11と同じ符号を付する。)と、内輪11の軸方向両端部の周方向全周に亘って形成されたシール溝11cに設けられ、軸受の内部空間(転動体12が設けられ、グリース等の潤滑剤が充填された空間)をシールする環状のシール部材13と、を主要な構成要素としている。
なお、以下の説明では、分割転がり軸受10の回転軸と平行な方向を軸方向、前記回転軸に対し直交する方向を径方向、前記回転軸を中心とする円弧に沿う方向を周方向という。また、図1においては、図面の上側を上部、下側を下部のように上下を定める。
シール部材13は、シール溝11c内に嵌め込まれる基部13aと、基部13aに連設され摺動部(後述するラビリンスリング14)と摺接するリップ部13bとを有している(図5参照)。そして、その周方向の2か所に環を切断する切断部13cが形成されており、周方向にほぼ同一の長さの半円状の分割体を構成している(図3参照)。基部13aは、その周方向断面が円形状をなしている。リップ部13bは、その周方向断面がY字形をなしている(図5参照)。
この実施例では、リップ部13bが周方向に対称形状とされているが、この形状はこれに限定されず、非対称形状としたり、リップ部13b先端の分岐数(この実施形態では分岐数は2)を増減したりすることもできる。
シール溝11cは、軸方向の溝幅が、その開口部よりも内部で広くなっている(図5中のw1、w2参照)。また、シール部材13の基部13aの周方向断面形状は、シール溝11cの周方向断面形状に沿う形状をなしている。すなわち、シール部材13の基部13aは、シール溝11cの内面に隙間なく密接した状態となっている(図5参照)。これにより、シール溝11cからシール部材13が径方向に分離しにくくする(シール部材13を外れにくくする)ことができる。また、基部13aがシール溝11c内で変形できないため、見掛け上の剛性が向上し、高いシール性を確保することができる。
このシール部材13は、その装着や交換の際に、分割内輪11a、11bの合わせ面側から抜き挿しされる。そして、その挿し込み状態において、各分割体の端部同士が合わせ面によって突き合わされる(図3参照)。
なお、上記のように、基部13aとシール溝11cの内面の間は密接した状態とするのが好ましいが、シール溝11c内において基部13aのがたつきや周方向へのずれが生じない限りにおいて、若干の隙間は許容される。
シール部材13の素材として、この実施形態においては、天然ゴムを主成分とする合成ゴムを採用しているが、ポリアミド系(PA6、PA16)や、ポリエステルエラストマー(商品名「ハイトレル」(デュポン社製))等の比較的高い変形能を有する熱可塑性樹脂を採用することもできる。特に、ポリアミド系の熱可塑性樹脂は、吸水させることによって体積膨張する特性を有しているため、シール溝11cにシール部材13を設けた後で、このシール部材13に吸水及び体積膨張させることにより、シール部材13(基部13a)とシール溝11cとの間の高い密着性を確保することができる。
分割内輪11a、11bは、回転軸1を挟み込んだ状態で、その周方向端部が上部と下部の2か所の合わせ面で突き合わされる。そして、各分割内輪11a、11bの周方向端部に形成されたボルト孔にボルト15をねじ込むことによって一体化される(図1参照)。各分割内輪11a、11bの外周面には、凹状の軌道面11dが形成されている(図1参照)。この軌道面11dには、転動体12としての複数の円筒ころ(以下、転動体12と同じ符号を付する。)が設けられている(図2参照)。各分割内輪11a、11bの軸方向両最端部には、周方向全周に亘ってシールリング溝11eが形成されている。このシールリング溝11eには、環状のシールリング16が嵌め込まれている。このシールリング16は、周方向1ヵ所が割れたリング形状である。
内輪11の上側には、上部ハウジング17が設けられる(図2参照)。さらに、この上部ハウジング17の内周面には、周方向全周に亘ってラビリンス溝17aが形成されている。このラビリンス溝17aには、環状のラビリンスリング14が嵌め込まれている(図4参照)。このラビリンスリング14は、周方向に二分割された分割リングから構成されている。
ラビリンスリング14は、上部ハウジング17から軸方向外向きに延設されており、その先端が、回転軸1に形成された周溝1aの中に、この周溝1aの内面と非接触状態で挿し込まれている(図4参照)。これにより、ラビリンスリング14と周溝1aの内面との間にラビリンスが形成され、この分割転がり軸受10の外部から軸受内部空間への水等の侵入が阻止される。
ラビリンスリング14の内周面には、シール部材13のリップ部13bとシールリング16の外周端部が摺接している(図4参照)。すなわち、ラビリンスリング14は、リップ部13b及びシールリング16に対する摺動部として機能する。これにより、軸受内部空間から軸受外部への潤滑剤の漏洩と、軸受内部空間への水や異物の侵入を確実に防止することができる。
内輪11の下側には、外輪18を介して下部ハウジング19が設けられる。この外輪18は、約半周の周方向長さを有するハーフリングである(図2参照)。外輪18の内周面は、円筒ころ12を案内する軌道面18aとなっている(図1、図2参照)。外輪18の外周面は、凸状曲面となっている。そして、この外周面が、下部ハウジング19の内周面に形成された凹状曲面によって保持されている。
上部ハウジング17と同様に、下部ハウジング19の内周面には、周方向全体に亘ってラビリンス溝19aが形成されている。このラビリンス溝19aには、環状のラビリンスリング14が嵌め込まれ、このラビリンスリング14の内周面に、シール部材13のリップ部13bとシールリング16の外周端部が摺接している。上部ハウジング17と下部ハウジング19は、両ハウジング17、19に形成されたボルト孔にボルト20をねじ込むことによって一体化される。
上記においては、シール部材13の基部13aの周方向断面を円形状とした例(第一例)について示したが、図6〜図10に示すように、その形状を適宜変更することができる。図6(第二例)は、基部13aのリップ部13bとの連設側を平坦としたもの、図7(第三例)は、基部13aのリップ部13bとの連設側の反対側を平坦としたもの、図8(第四例)は、基部13aを三角形状としたもの、図9(第五例)、図10(第六例)は、円形状とした基部13aの側面に、周方向に延びる突起部13dを形成したもの(図9は先端が円い突起、図10は先端が尖った突起)である。
図6〜図8に示した基部13aのいずれも、基部13aの周方向断面形状が、シール溝11cの周方向断面形状に沿う形状をなしており、この基部13aが、シール溝11cの内面に隙間なく密接した状態となっている点で、第一例に係るシール部材13と共通する。これにより、シール溝11cからシール部材13が径方向に分離するのを防止するとともに、シール部材13の見掛け上の剛性を向上し、高いシール性を確保することができる。
また、図9、図10に示すように、基部13aに突起部13dを形成することにより、シール溝11cの内面とシール部材13(突起部13d)との間の緊迫力(当接力)を向上することができ、シール部材13がシール溝11c内で周方向にずれるのを防止することができる。これにより、シール部材13の合わせ面に隙間が生じてシール性が低下するのを確実に防止することができる。
上記の実施形態においては、図11に示すように、シール溝11cの周方向長さよりも、シール部材13の応力無負荷状態における周方向長さ(シール部材13の端面同士を突き合わせていない状態における自由長)の方を若干長くしている。このようにすると、図12に示すように、分割内輪11a、11bの合わせ面を突合せた際に、シール部材13の端面同士が圧着され(図12中の矢印参照)、この合わせ面(切断部13c)におけるシール性の低下を防止することができる。
シール溝11cの周方向長さより長い周方向長さを有するシール部材13は、例えば、次のようにして製造することができる(図13参照)。まず、外周面にシール溝11cの基部13aに対応する溝を形成した、分割内輪11a、11bと同じ外径を有する半円状の内側型枠21a、21bと、シール部材13のリップ部13bに対応する溝を形成した外側型枠22を用意する。
端面同士を周方向に対向させた内側型枠21a、21bの間にスペーサ23を介在しつつ、この内側型枠21a、21bの外径側に外側型枠22を配置し、シール部材13の形状に対応する密閉空間を形成する。そして、この密閉空間に合成ゴムの素材を注入し、両型枠21a、21b、22に熱と圧力を加える加硫成形法によって成形する。このスペーサ23の幅(内側型枠21a、21bの周方向に対応する幅)は、シール溝11cの周方向長さに対し、シール部材13の周方向幅をどの程度長くするかに基づいて決定される。
注入した合成ゴムの素材が硬化したら、図14に示すように、スペーサ23の介在位置においてシール部材13を切断した上で、スペーサ23を取り除く。さらに、内側型枠21a、21b及び外側型枠22に形成された溝から、硬化したシール部材13をその周方向に沿って引き抜く。
なお、ここでは、シール部材13の素材として合成ゴムを採用した場合について説明したが、その素材として、熱可塑性樹脂を用いたときも、シール部材13を同様の工程で成形することができる。
この製造手順においては、分割内輪11a、11bと同じ外径を有する内側型枠21a、21bを用いた場合について説明したが、この内側型枠21a、21bの代わりに、分割内輪11a、11b自体を型枠として用いることもできる。このようにすると、分割内輪11a、11bに形成されたシール溝11cに合成ゴムの素材が直接流れ込み、このシール溝11cの内面の面粗さに基づいて、硬化したシール部材13に対してアンカー効果が作用する。これにより、このシール溝11cとシール部材13との間の密着性を一層向上することができる。
なお、このシール部材13は、その経時劣化に伴って定期的に交換する必要があるため、その交換に支障がない程度に前記面粗さ(すなわちアンカー効果の大きさ)等を予め規定しておくのが好ましい。
また、上記の実施形態においては、分割内輪11a、11bの合わせ面と、シール部材13、13の合わせ面とが、周方向に一致している態様について示したが、図15、図16に示すように、分割内輪11a、11bの合わせ面に対し、シール部材13、13の合わせ面(切断部13c)の周方向位置をずらして、両合わせ面が周方向に一致しない態様とすることもできる。このようにすると、シール部材13の合わせ面が、分割内輪11a、11bのシール溝11c内に位置することとなって、シール部材13の合わせ面に不具合があったとき(例えば、合わせ面に面荒れがあるとき)のシール性の低下を防止することができる。
上記の実施形態に示す分割転がり軸受10はあくまでも例示に過ぎず、シール性を確保しつつ、分割軌道輪11a、11bにシール部材13を容易に設ける、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、各部材の形状、数、配置、素材等を適宜変更することが許容される。
例えば、上記においては、内輪11を二分割した例について説明したが、分割数は二分割に限られず、さらに多分割とした構成にも適用することができる。また、軌道輪11の近傍部に配置された軸、ハウジング等にシール部材を固定する構成とすることもできる。
11 軌道輪(内輪)
11a、11b 分割軌道輪(分割内輪)
11c シール溝
13 シール部材
13a 基部
13b リップ部
13c 切断部
13d 突起部
11a、11b 分割軌道輪(分割内輪)
11c シール溝
13 シール部材
13a 基部
13b リップ部
13c 切断部
13d 突起部
Claims (5)
- 周方向に分割された分割軌道輪(11a、11b)を周方向に連結することによって構成される軌道輪(11)と、
前記軌道輪(11)の軸方向両端部の周方向全周に亘って形成されたシール溝(11c)に設けられ、軸受内部空間をシールする環状のシール部材(13)と、
を備えた分割転がり軸受において、
前記シール部材(13)が、前記シール溝(11c)内に嵌め込まれる基部(13a)と、前記基部(13a)に連設され摺動部と摺接するリップ部(13b)と、を有し、その周方向の少なくとも一部に、環を切断する切断部(13c)が形成されており、
前記シール溝(11c)の軸方向の溝幅が、その開口部よりも内部で広くなっており、
前記基部(13a)の周方向断面形状が、前記シール溝(11c)の周方向断面形状に沿う形状をなしていることを特徴とする分割転がり軸受。 - 前記シール溝(11c)の周方向長さよりも、前記シール部材(13)の応力無負荷状態における周方向長さの方が長いことを特徴とする請求項1に記載の分割転がり軸受。
- 前記分割軌道輪(11a、11b)の合わせ面に対し、前記シール部材(13)の前記切断部(13c)の周方向位置をずらした状態で、前記シール部材(13)が前記シール溝(11c)に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分割転がり軸受。
- 前記基部(13a)の側面に、前記シール溝(11c)の内面に当接する突起部(13d)が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の分割転がり軸受。
- 前記シール部材(13)が、天然ゴムを主成分とする合成ゴム、又は、熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の分割転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018172220A JP2020045910A (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 分割転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018172220A JP2020045910A (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 分割転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020045910A true JP2020045910A (ja) | 2020-03-26 |
Family
ID=69900922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018172220A Pending JP2020045910A (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 分割転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020045910A (ja) |
-
2018
- 2018-09-14 JP JP2018172220A patent/JP2020045910A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5539471B2 (ja) | ころ軸受シール | |
JP3200253U (ja) | 密封装置付き転がり軸受 | |
WO2014192724A1 (ja) | 転がり軸受 | |
JP6608151B2 (ja) | 軸受用保持器および軸受 | |
JP2014231856A (ja) | 転がり軸受 | |
WO2014013754A1 (ja) | アンギュラ玉軸受及び組合せ軸受 | |
JP2013174303A (ja) | 電食防止用絶縁転がり軸受 | |
JP2007057038A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP4811168B2 (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2020045910A (ja) | 分割転がり軸受 | |
JP2010261545A (ja) | シール付き軸受 | |
JP2014126195A (ja) | アンギュラ玉軸受 | |
US10858195B1 (en) | Conveyor pulley apparatus and methods | |
JP2017180739A (ja) | シール付軸受 | |
JP2007285477A (ja) | シールチェーン | |
JP4506262B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの密封手段転がり軸受ユニット | |
WO2018159809A1 (ja) | オイルシール及びシール付軸受 | |
KR20190071191A (ko) | 구름 베어링용 카트리지 씰 | |
JP5202128B2 (ja) | 密封型転がり軸受 | |
WO2022186094A1 (ja) | 転がり軸受および転がり軸受用保持器 | |
JP2015227728A (ja) | ラジアルころ軸受用保持器 | |
JP2007211830A (ja) | センターベアリングサポート | |
JP2007057044A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP2017057964A (ja) | シール付き転がり軸受 | |
JP2019219032A (ja) | 分割型転がり軸受装置及びその軸端部シール用リング |