JP2020045477A - 粘着剤および粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着力、湿熱白化性、耐アウトガス性に優れ、さらに耐屈曲性、良好なポットライフを併せ持つ粘着剤および粘着シートを提供すること。【解決手段】少なくともアルキル基の炭素数1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)30〜60質量部、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)15〜60質量部およびアルキル基の炭素数4〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a3)10〜50質量部を含む混合物のアクリル系共重合体(A)ならびに硬化剤(B)を含む粘着剤であって、下記の要件を満たすことを特徴とする粘着剤。(a2)は、少なくとも2種以上含む。(a1)、(a2)および(a3)の質量部の合計量は、100質量部である。(a1)および(a2)の質量部の合計量≧(a3)の質量部である。【選択図】なし

Description

本発明は、粘着剤および粘着シートに関する。
近年のエレクトロニクスの飛躍的な進歩により、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、リアプロジェクションディスプレイ(RPJ)、ELディスプレイ、発光ダイオ−ドディスプレイなどの様々なフラットパネルディスプレイ(FPD)が、表示装置として広く使用されている。このような表示装置には通常、外部光源からの反射を防ぐための反射防止フィルムや、表示装置表面の傷付き防止の為の保護フィルム(プロテクトフィルム)など、用途に応じて様々なフィルムが使用されている。例えば、LCDに使用する液晶セル用部材には、偏光フィルムや位相差フィルムが使用されている。
また、FPDは、表示装置として利用に加えてタッチパネルのような入力装置として利用されている。タッチパネルには、一般的に保護フィルム、反射防止フィルムおよび透明電極フィルムなどが使用されている。これらのフィルムは、粘着剤(感圧式接着剤ともいう)を使用して貼り付けるのが一般的である。
タッチパネルの用途に使用する粘着剤には、粘着性、透明性に加え、高温かつ高湿の環境で使用した場合に、粘着剤層に気泡が発生しないこと(耐発泡性)、貼り付けた各フィルムから浮きや剥がれが生じないこと(耐剥がれ性)、粘着剤層自体が白く変色しないこと(非白化性)が求められる。
また、タッチパネルは、LCDを元に構成しているため、偏光板を貼り合せて使用することが一般的である。この偏光板は、粘着剤を使用して液晶セルに貼り付ける。偏光板用の粘着剤には、高温かつ高湿環境のような過酷な環境で使用した場合でも、偏光板が液晶セルから剥がれや、浮きが生じない性能と、液晶セルの光が漏れない性能(光漏れ耐性)を両立する必要がある。この光漏れは、LCDが高温かつ高湿の環境で使用した場合、偏光板が収縮または膨張することで寸法が変化する際に生じる応力を、粘着剤層で緩和できず偏光板に由来する残留応力が残るために起こる。
さらに、タッチパネルは、スマートホンなどの携帯情報端末に使用しているため、落下を考慮した耐衝撃性が重要である。そこで、タッチパネルの基材としては、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、またはシクロオレフィン(COP)等の透明性が高いプラスチックフィルムを使用している。しかし、透明性が高いプラスチックは、素材が硬く柔軟性が低いため、多量の可塑剤を配合することで所望の柔軟性、加工性および成型性を得ている。ところが、この可塑剤が原因になって、タッチパネルを高温環境で使用すると当該プラスチックフィルムと粘着剤層との間にガスが発生する(アウトガスともいう)問題があった。
上記基材に隣接する粘着剤層を得るための粘着剤はいくつか知られているが、例えば、特許文献1に記載されている粘着剤では、ポリイソシアネート化合物とキレート化合物を併用したことで、形成される粘着剤層の架橋密度が高く耐屈曲性に問題があった。またキレート化合物の金属によりポリイソシアネート化合物と水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル共重合体の反応が顕著に促進され、ポットライフが短いという塗工工程上の問題もあった。
WO2015/140911号公報
本発明が解決しようとする課題は、粘着力、湿熱白化性、耐アウトガス性に優れ、さらに耐屈曲性、良好なポットライフを併せ持つ粘着剤、粘着シートを提供することである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の実施態様は、少なくともアルキル基の炭素数1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)30〜60質量部、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)15〜60質量部およびアルキル基の炭素数4〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a3)10〜50質量部を含む混合物のアクリル系共重合体(A)
ならびに硬化剤(B)を含む粘着剤であって、下記の要件を満たすことを特徴とする粘着
剤である。
(a2)は、少なくとも2種以上含む。
(a1)、(a2)および(a3)の質量部の合計量は、100質量部である。
(a1)および(a2)の質量部の合計量≧(a3)の質量部である。
また、本発明の実施態様は、アクリル系共重合体(A)の分子量分散度が、5.5〜15である、上記粘着剤である。
また、本発明の実施態様は、硬化剤(B)が、イソシアネート硬化剤(B−1)を含む上記粘着剤である。
また、本発明の実施態様は、イソシアネート硬化剤(B−1)が、イソシアナト基を3個以上有するイソシアネート化合物とアルコールとの反応生成物であって、イソシアナト基を少なくとも二つ以上有するイソシアネート硬化剤を含み、イソシアネート硬化剤(B−1)の配合量が、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して、0.01〜0.4質量部である上記粘着剤である。
また、本発明の実施態様は、硬化剤(B)が、金属キレート硬化剤(B−2)を含み、金属キレート硬化剤(B−2)の配合量が、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して、0.1〜5質量部である上記粘着剤である。
また、本発明の実施態様は、基材および上記粘着剤の硬化物である粘着剤層を備えた粘着シートである。
また、本発明の実施態様は、剥離性シートおよび上記粘着剤の硬化物である粘着剤層を備えた粘着シートである。
本発明により、粘着力、耐湿熱白化性、耐アウトガス性に優れ、さらに耐屈曲性、良好なポットライフを併せ持つ粘着剤、粘着シートを提供することができるようになった。
以下、本発明の詳細を説明する。なお、本明細書では、「(メタ)アクリル」、「(メ
タ)アクリロイル」、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」、「(メタ)アクリロイルオキシ」と表記した場合には、特に説明がない限り、それぞれ、「アクリルまたはメタクリル」、「アクリロイルまたはメタクリロイル」、「アクリル酸またはメタクリル酸」、「アクリレートまたはメタクリレート」、「アクリロイルオキシまたはメタクリロイルオキシ」を表すものとする。また、「部」および「%」は、特に断りのない限り、それぞれ「質量部」および「質量%」を表す。
<アクリル系共重合体(A)>
本発明に用いられるアクリル系共重合体(A)は、少なくともアルキル基の炭素数1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)およびアルキル基の炭素数4〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a3)を含む混合物の共重合体であり、(a1)、(a2)および(a3)の部の合計量が100部である際、(a1)30〜60部、(a2)15〜60部および(a3)10〜50部を含み、(a1)および(a2)の部の合計量≧(a3)の部であり、(a2)は、少なくとも2種以上含むことを特徴とする。
<アルキル基の炭素数1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)>
アルキル基の炭素数1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)は、そのホモポリマーのガラス転移温度(Tg)の下限が−40℃以上が好ましく、−30℃以上がより好ましく、−25℃以上がさらに好ましい。上限は100℃以下が好ましく、70℃以下がより好ましく、50℃以下がさらに好ましい。ホモポリマーのガラス転移温度(Tg)が前記範囲内にあることで、粘着力および耐アウトガス性がより向上する。尚、ここでいうTgは、「ポリマーハンドブック 第4版(Polymer Handbook,Fourth Edition)」、J.Brandrup,E.H.Immergut,and E.A.Grulke著(1999)に記載の数値である。
アルキル基の炭素数1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)は、後述する(a2)、(a3)およびその他(メタ)アクリル酸エステルを含むエチレン性不飽和単量体を合わせた(以下、全単量体とする)全量100質量部中、30〜60質量部使用することができる。使用量の下限は35質量部がより好ましく、40質量部がさらに好ましい。上限は55質量部がより好ましく、50質量部がさらに好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)を30〜60質量部使用することで耐アウトガス性が向上し、さらに粘着性が向上できる。具体的には、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピルである。中でもアクリル酸メチルが、耐アウトガス性の点で好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)>
アクリル系共重合体(A)の合成には、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)以外に2種以上の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)が用いられる。(a2)は、全単量体100質量部に対して、2種類の合計で15〜60質量部使用する。
<水酸基含有アルキル鎖の炭素数が3以下または二級水酸基構造の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2−1)>
水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)の一方は、水酸基含有アルキル鎖の炭素数が3以下または二級水酸基構造の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2−1)である。(a2−1)の全単量体100質量部に対する使用量の下限は、10質量部がより好ましく、20質量部がさらに好ましい。上限は59.8質量部が好ましく、50質量部がさらに好ましい。これにより水との親和性が向上し、耐湿熱白化性が向上する。更に金属、ガラス、プラスチックなどの極性が高い被着体に対しての粘着性も向上するため
である。具体的には、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、が挙げられる。
<水酸基含有アルキル鎖の炭素数が4以上かつ一級水酸基構造の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2−2)>
他方の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)は、水酸基含有アルキル鎖の炭素数が4以上かつ一級水酸基構造の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2−2)である。(a2−2)の全単量体100質量部に対する使用量の下限は、0.2質量部以上が好ましく、1質量部がより好ましい。上限は5質量部が好ましく、3質量部が更に好ましい。これによりアクリル系共重合体(A)と硬化剤(B)との反応を調整し、架橋度を適切に調整することができる。具体的には、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル等が挙げられる。
<アルキル基の炭素数4〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a3)>
アクリル系共重合体(A)の合成には、アルキル基の炭素数が4〜8の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを用いる。全単量体100質量部に対する(a3)の使用量の下限は、15質量部が好ましく、25質量部がより好ましい。上限は45質量部が好ましく、40質量部がより好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)さらにはシクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸環状アルキルエステルなどが挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a3)のうち、特に、(メタ)アクリル酸ブチルは、適度な粘着性を得るため、および重合平均分子量を調節しやすいためより好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<その他の(メタ)アクリル酸エステルを含むエチレン性不飽和単量体>
アクリル系共重合体(A)は、共重合体を構成する単量体として、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外のその他エチレン性不飽和単量体を含んでも良い。具体的には、アクリルアミド等の窒素含有(メタ)アクリル酸エステル、メトキシエチルアクリレート等のアルコキシ系(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル等のビニル系モノマーが挙げられる。
アクリル系共重合体(A)は、上述した全単量体をラジカル重合開始剤を用いてラジカル重合を行うことができる。ラジカル重合は、溶液重合する場合は、例えば、酢酸エチル、トルエン、キシレン、アニソール、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどの溶剤の存在下で重合させるのが好ましい。ラジカル重合温度は60〜120℃の範囲が好ましく、重合時間は3〜10時間が好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、公知のものを使用でき、重合温度条件下でラジカルを発生しうる化合物であれば特に制限はない。例えば、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシエステル類、ケトンパーオキサイド類、パーオキシケタール類、ジアシルパーオキサイド類、有機過酸化物、アゾ化合物等が挙げられる。
アゾ化合物としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(略称:AIBN)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)などの2,2’−アゾビスブチロニトリル類、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などの2,2’−アゾビスバレロニト
リル類、2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)などの2,2’−アゾビスプロピオニトリル類、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)などの1,1’−アゾビス−1−アルカンニトリル類などが使用できる。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いられる。
ラジカル重合開始剤は、エチレン性不飽和単量体100部に対し、0.001〜5部使用することが好ましく、0.01〜2部がより好ましい。
連鎖移動剤としては、公知のものを使用でき、分子量や分子量分散度(Mw/Mn)を調節できる化合物であれば特に制限はない。例えば、オクチルメルカプタン,n−ドデシルメルカプタン,t−ドデシルメルカプタン,n−ヘキサデシルメルカプタン,n−テトラデシルメルカプタン、メルカプトエタノール、チオグリセロール、チオグリコール酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸オクチル、2−メルカプトエタンスルホン酸、ブチルチオグリコレートなどのメルカプタン;ジメチルキサントゲンジスルフィド,ジエチルキサントゲンジスルフィド,ジイソプロピルキサンチゲンジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド,テトラエチルチウラムジスルフィド,テトラブチルチウラムジスルフィドなどのジスルフィド;四塩化炭素,塩化メチレン、ブロモホルム、ブロモトリクロロエタン、四臭化炭素,臭化エチレンなどのハロゲン化炭化水素;イソプロパノール、グリセリン等の、第2級アルコール;亜リン酸、次亜リン酸、及びその塩(次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム等)や、亜硫酸、亜硫酸水素、亜二チオン酸、メタ重亜硫酸、およびそれらの塩(亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜二チオン酸ナトリウム、亜二チオン酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム等)等の、低級酸化物およびその塩;およびアリルアルコール、2−エチルヘキシルチオグリコレート、α−メチルスチレンダイマー、ターピノーレン、α−ピネン、γ−ピネン、ジペンテン、アニソールなどを挙げることができる。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いられる。
連鎖移動剤の使用量としては、エチレン性不飽和単量体100部に対し、0.5〜5部が好ましい。
本発明においてアクリル系共重合体(A)は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等で合成できる。これらの重合方法の中でも透明性や粘着性の観点から溶液重合が好ましい。
アクリル系共重合体(A)の重量平均分子量は、20万以上が好ましく、40万以上がより好ましく、60万以上がさらに好ましい。100万以下が好ましく、95万以下がより好ましく、90万以下がさらに好ましい。重量平均分子量を前記範囲内にすることで粘着性および耐アウトガスがより向上する。
アクリル系共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比率を表す分子量分散度(Mw/Mn)は、5.5以上が好ましく、6以上がより好ましく、6.5以上がさらに好ましい。15以下が好ましく、12以下がより好ましく、10以下がさらに好ましい。この分子量分散度が5.5〜15にすることで粘着性および耐アウトガス性がより向上する。なお、重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算の値である。
アクリル系共重合体(A)は、2種以上使用しても良い。
アクリル系共重合体(A)は、(a1)および(a2)の質量部の合計量≧(a3)の質量部を満たすことが必要である。これにより、耐アウトガス性と耐湿熱白化性の両立が
可能となる。
<硬化剤(B)>
硬化剤(B)は、イソシアネート硬化剤(B−1)または金属キレート硬化剤(B−2)を含むことが好ましい。
<イソシアネート硬化剤(B−1)>
イソシアネート硬化剤(B−1)は、2個以上のイソシアネート基を有する、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、および脂環族ポリイソシアネート等のイソシアネート系硬化剤が好ましい。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、2,4,6−トリイソシアネートトルエン、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、ジアニシジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート等を挙げることができる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(別名:HMDI)、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げることができる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、ω,ω’−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,3−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等を挙げることができる。
脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(別名:IPDI、イソホロンジイソシアネート)、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等を挙げることができる。
また、上記ポリイソシアネートのビュレット体、ヌレート体、及びアダクト体などを挙げることができる。
ビュレット体とは、上記イソシアネートモノマーが自己縮合してなる、ビュレット結合を有する自己縮合物をいい、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートのビュレット体(スミジュールN−75、住化コベストロウレタン社製;デュラネート 24A−90CX、旭化成社製;NP−1200 三井化学社製)などが挙げられる。
ヌレート体とは、上記イソシアネートモノマーの3量体をいい、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートの3量体(スミジュールN−3300、住化コベストロウレタン社製;コロネートHX、東ソー社製;デュラネートTPA100、旭化成社製;D−172
三井化学社製)、イソホロンジイソシアネートの3量体(VESTANAT T−1890、エボニック デグサジャパン社製;デスモジュールZ−4370、住化コベストロウレタン社製)、トリレンジイソシアネートの3量体(コロネート 2031、東ソー社製)などが挙げられる。
アダクト体とは、上記イソシアネートモノマーと低分子活性水素含有化合物とを反応させてなる、イソシアナト基を2個以上有するイソシアネート化合物(2官能以上のイソシアネート化合物)をいい、例えば、イソシアナト基を3個有するイソシアネート化合物(3官能のイソシアネート化合物)としては、トリメチロールプロパンとヘキサメチレンジイソシアネートとを反応させた化合物(コロネートHL、東ソー社製;スミジュールHT、住化コベストロウレタン社製;タケネートD−160N、三井化学社製)、トリメチロールプロパンとトリレンジイソシアネートとを反応させた化合物(コロネートL、東ソー社製;スミジュールL−75、住化コベストロウレタン社製)、トリメチロールプロパンとキシリレンジイソシアネートとを反応させた化合物(タケネートD−110N、三井化学社製)、トリメチロールプロパンとイソホロンジイソシアネートとを反応させた化合物(タケネートD−140N、三井化学社製)、2官能のイソシアネート化合物としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートとモノアルコールから製造されたアロハネート化合物(デュラネートD−201、旭化成社製;コロネート2770、東ソー社製;D−
178NL 三井化学社製)などが挙げられる。
ここで、低分子活性水素含有化合物としては、脂肪族あるいは脂環族ジオール類、3官能ポリオール類、4官能以上のポリオール類、芳香族ジオール類、脂肪族ポリアミン類、芳香族ポリアミン類、ポリチオール類を上げることができる。具体的には、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(TMP)、1,1,1−トリメチロールプロパン
、エチレンジチオール等があげられる。
イソシアネート硬化剤(B−1)の中でも、十分な架橋構造を形成するという理由で、2官能以上のイソシアネート化合物が好ましい。さらに基材密着性及び耐アウトガス性などを考慮すると、アダクト体が好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体などの3官能イソシアネート化合物、及び1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートとモノアルコールから製造されたアロハネート化合物が好ましい。これらのイソシアネート硬化剤(B−1)は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<末端封止型イソシアネート硬化剤>
イソシアネート硬化剤(B−1)としては、イソシアナト基を3個以上有するイソシアネート化合物(3官能以上のイソシアネート化合物)とアルコールとの反応生成物であって、イソシアナト基を少なくとも二つ以上有するイソシアネート硬化剤(本明細書では「末端封止型イソシアネート硬化剤」と称することがある)を好適に使用することができる。末端封止型イソシアネート硬化剤は、アルキル基と連結したウレタン結合を有するものであることが好ましい。ここで、3官能以上のイソシアネート化合物と反応し得るアルコールとしては、単官能アルコール(モノオール)であることが好ましく、また脂肪族アルコールであることが好ましい。脂肪族アルコールは、直鎖または分岐の脂肪族アルコールであることが好ましく、また炭素数8〜22の脂肪族アルコールであることが好ましい。
例えば、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノリルアルコール、ドコシルアルコール、フェノール
、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等が挙げられる。
イソシアネート硬化剤(B−1)の使用量は、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して0.01質量部以上が好ましく、0.1質量部以上がより好ましく、0.2質量部以上がさらに好ましい。0.4質量部以下が好ましく、0.35質量部以下がより好ましく、0.3質量部以下がさらに好ましい。上記範囲内とすることで耐アウトガス性が向上する。
<金属キレート硬化剤(B−2)>
硬化剤としては、金属キレート硬化剤(B−2)を用いるのも好ましい。金属キレート硬化剤としては、チタンアセチルアセトネート、チタンテトラアセチルアセトネート、チタンエチルアセトアセテート、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート等が挙げられる。粘着力、耐アウトガス性を考慮すると、ジルコニウムテトラアセチルアセトネートがより好ましい。
金属キレート硬化剤(B−2)の使用量は、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.5質量部以上がより好ましく、1質量部以上がさらに好ましい。5質量部以下が好ましく、3質量部以下がより好ましく、2質量部以下がさらに好ましい。上記範囲内とすることで耐アウトガス性が向上する。
本発明における他の硬化剤としては、発明の効果を損なわない範囲において多官能エポキシ化合物を併用することもできる。多官能エポキシ化合物を併用することで、粘着剤層の耐熱性をより向上させることができる。多官能エポキシ化合物は、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、N,N,N’N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン等が挙げられる。
本発明において多官能エポキシ化合物は、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して0.01〜0.5質量部用いることが好ましい。
本発明は、さらにシランカップリング剤(C)を含むことができる。本発明においてシランカップリング剤(C)を使用すると、粘着剤層と被着体との粘着力を向上できる。
<シランカップリング剤(C)>
シランカップリング剤(C)としては、具体的には、例えば、γ−(メタ)アクリロキシメチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリブトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシランなどの(メタ)アクリロキシ基を有するアルコキシシラン化合物;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシランなどのビニル基を有するアルコキシシラン化合物;γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシランなどのアミノアルキル基を有するアルコキシシラン化合物;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、β−メルカプトメチルフェニルエチルトリメトキシシラン、メルカプトメチルトリメトキシシラン、6−メルカプトヘキシルトリメトキシシラン、10−メルカプトデシルトリメトキシシランなどのメルカプト基を有するアルコキシシラン化合物;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ジエチル
ジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシランなどのアルキル基を有するアルコキシシラン化合物;フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポキシシラン、フェニルトリブトキシシランなどのフェニル基を有するアルコキシシラン化合物;テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラプロポキシシランなどの置官基を有さないアルコキシシラン化合物;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシジル基を有するアルコキシシラン化合物;その他、アルコキシシラン化合物として、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルシラザン、ジフェニルジメトキシシラン、1,3,5−トリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。
シランカップリング剤(C)は、粘着剤層中においては、アルコキシ基が加水分解したシランカップリング剤のけい素が結合した形態で存在することが好ましい。この形態をとることで、粘着剤層中に侵入した水と親和しやすくなり耐湿熱白化性が向上する。そして、シランカップリング剤(C)は、粘着剤層中を比較的自由に移動し、水と親和することがより好ましい。そのため、耐湿熱白化性をより向上させるためシランカップリング剤(C)は、アルコキシ基以外の反応性官能基を有さない、または、アクリル系共重合体(A)が有する官能基と反応しにくい官能基を有するものがより好ましい。例えば、アルコキシ基以外に脂環エポキシ基を有するものがより好ましい。なお、前記記載はシランカップリング剤(C)が、脂環エポキシ基以外の反応性官能基を有することを妨げるものではない。
脂環エポキシ基を有するシランカップリング剤としては、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシランなどが挙げられる。また、アルコキシ基以外の反応性基を有さないシランカップリング剤とは、上記、アルキル基を有するアルコキシシラン化合物、フェニル基を有するアルコキシシラン化合物、及び置官基を有さないアルコキシシラン化合物である。さらに好ましくは、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリエトキシシランである。なお、シランカップリング剤(C)は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤(C)の使用量は、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して、0.001質量部以上が好ましく、0.01質量部以上がより好ましく、0.05質量部以上がさらに好ましい。1質量部以下が好ましく、0.5質量部以下がより好ましく、0.2質量部以下がさらに好ましい。シランカップリング剤(C)は、前記範囲で使用すること粘着力をより向上できる。
本発明の粘着剤は、アクリル系共重合体(A)、硬化剤(B)に加えて、必要に応じて、他の樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂を併用することもできる。また、用途に応じて、カップリング剤、粘着付与剤、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等の充填剤、着色剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤、光安定剤、耐候安定剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、リン酸エステル等の添加剤を配合しても良い。
本発明の粘着シートは、少なくとも、上記の粘着剤を組成物から形成した粘着剤層を含むことが好ましい。粘着シートは、粘着剤を剥離ライナー上に塗工することで得ることができる。または、粘着剤を基材上に直接塗工することによっても得ることができる。粘着シートは、粘着剤を剥離ライナー上に塗工し、粘着剤層を形成し、さらに剥離ライナーを貼り合わせることで、基材のない粘着シート、いわゆるキャスト粘着シートとして使用することができる。なお、基材は、粘着剤層と十分密着し容易に剥離しないものである。一方、剥離ライナーは、剥離処理がされるなど粘着剤層と容易に剥離できるものである。本発明において粘着テープ、粘着シートおよび粘着フィルムは同義語である。
粘着剤の塗工には、適当な液状媒体を添加して粘度を調整することもできる。具体的には、例えば、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶剤;ジエチルエーテル、メトキシトルエン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、またはその他の炭化水素系溶剤等が挙げられる。ただし、水やアルコールは、アクリル系共重合体(A)とイソシアネート硬化剤(B−1)との反応阻害を引き起こす可能性があるため、慎重に使用する必要がある。
塗工方法は、特に制限は無く、マイヤーバー、アプリケーター、刷毛、スプレー、ローラー、グラビアコーター、ダイコーター、リップコーター、コンマコーター、ナイフコーター、リバースコ−ター、スピンコーター等種々の塗工方法が挙げられる。乾燥方法には特に制限はなく、熱風乾燥、赤外線や減圧法を利用したものが挙げられる。乾燥条件としては、通常60〜180℃程度の熱風や蒸気加熱でよい。
本発明において基材は、特に制限されないが、例えばプラスチックフィルムや、反射防止(AR)フィルム、偏光板、位相差板などの各種光学フィルムが挙げられる。前記プラスチックフィルムとしては、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリウレタンフィルム、ナイロンフィルム、ポリオレフィンフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、シクロオレフィンフィルム等が挙げられる。基材の厚さは特に制限されないが、10〜2000μmが好ましい。
粘着剤層の厚みは、2〜1000μmが好ましく、5〜500μmがさらに好ましい。なお、粘着剤層は単層でも、2層以上の積層いずれの形態でもよい。
本発明の粘着シートの被着体(貼り付ける相手)は、特に制限されないが、透明導電膜を有するアクリル板、ポリカーボネート板、シクロオレフィンフィルム、ガラス、またはポリエチレンテレフタレートなどが好ましい。
本発明の粘着シートは、光学部材の貼合わせに使用することが好ましい。光学部材がシート状の場合は光学フィルムともいうが、具体的には、具体的には、偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光フィルム、反射防止フィルム、輝度向上フィルム等を挙げることができる。
また、本発明の粘着シートは、液晶セル部材に使用できるため液晶パネル、プラズマディスプレイパネル(PDP)などのディスプレイに用いることができる。また本発明の粘着シートは、これらのディスプレイをタッチパネルとして製造する際に使用することがより好ましい。特にタッチパネルの支持体である樹脂版(ポリカーボネート板、PMMA板等)基材との貼り合せに使用することが好ましい。樹脂版基材からのアウトガスを抑制することができ、高温または高温高湿環境下に放置されても、浮きや剥がれを生じることなく、高い透明性を維持することができる。
本発明の粘着剤は、上記のように光学部材用粘着剤として好適であるほか、一般ラベル・シール、塗料、弾性壁材、塗膜防水材、床材、粘着性付与剤、接着剤、積層構造体用接着剤、シーリング剤、成形材料、表面改質用コーティング剤、バインダー(磁気記録媒体、インキバインダー、鋳物バインダー、焼成レンガバインダー、グラフト材、マイクロカプセル、グラスファイバーサイジング等)、ウレタンフォーム(硬質、半硬質、軟質)、ウレタンRIM、UV・EB硬化樹脂、ハイソリッド塗料、熱硬化型エラストマー、マイクロセルラー、繊維加工剤、可塑剤、吸音材料、制振材料、界面活性剤、ゲルコート剤、人工大理石用樹脂、人工大理石用耐衝撃性付与剤、インキ用樹脂、フィルム(ラミネート接着剤、保護フィルム等)、合わせガラス用樹脂、反応性希釈剤、各種成形材料、弾性繊維、人工皮革、合成皮革等の原料として、又、各種樹脂添加剤およびその原料等としても非常に有用に使用できる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。例中、特に断りのない限り、「部」とは「質量部」を、「%」とは「質量%」をそれぞれ示すものとする。また、溶剤以外は不揮発分換算値である。
<合成例1>
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、表1の各単量体の合計量の50部、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.2部、溶剤として酢酸エチル60部を反応槽に仕込み、残りの単量体の全量、および酢酸エチル60部、アゾビスイソブチロニトリルを0.2部添加して混合した溶液を滴下管から約2時間かけて滴下し、窒素雰囲気下約80℃にて6時間重合させた。反応終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、不揮発分30%、粘度4000mPa・sのアクリル系共重合体溶液を得た。ここで、得られたアクリル系共重合体を(A−1)とする。又、得られたアクリル系共重合体の重量平均分子量(Mw)および分子量分散度(Mw/Mn)を表1に示す。
なお、略号は以下の通りである。
MA:アクリル酸メチル
EA:アクリル酸エチル
PMA:メタクリル酸イソプロピル
2−HEA:アクリル酸2−ヒドロキシエチル
4−HBA:アクリル酸4−ヒドロキシブチル
BA:アクリル酸ブチル
2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル
<合成例2、5〜10>
表1の配合に変更した以外は、合成例1と同様の方法でアクリル系共重合体(A−2、A−5〜10)をそれぞれ合成した。又、得られたアクリル系共重合体の重量平均分子量および分子量分散度を表1に示す。
<合成例3>
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、表1の各単量体の合計量の50部、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.2部、溶剤として酢酸エチル60部を反応槽に仕込み、残りの単量体の全量、および酢酸エチル酢酸エチル60部、アゾビスイソブチロニトリルを0.2部添加して混合した溶液を滴下管から約2時間かけて滴下した。滴下終了1時間後、メチルエチルケトン20部とα−ピネ
ン1部と2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5
部の混合液を約1時間かけて滴下し、窒素雰囲気下約80℃にて6時間重合させた。反応
終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、不揮発分30%、粘度4000mPa・sの共重合体溶液を得た。ここで、得られたアクリル系共重合体を(A−3)とする。又、得られたアクリル系共重合体の重量平均分子量および分子量分散度を表1に示す。
<合成例4>
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、表1の各単量体の合計量の50部、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.2部、溶剤として酢酸エチル60%を反応槽に仕込み、残りの単量体の全量、および酢酸エチル酢酸エチル60部、アゾビスイソブチロニトリルを0.2部添加して混合した溶液を滴下管から約2時間かけて滴下した。滴下終了1時間後、メチルエチルケトン20部とα−ピネ
ン1部の混合液を約1時間かけて滴下し、窒素雰囲気下約80℃にて6時間重合させた。
反応終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、不揮発分30%、粘度4000mPa・sの共重合体溶液を得た。ここで、得られたアクリル系共重合体を(A−4)とする。
<合成例11>
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、表1の各単量体の合計量の50部、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.2部、溶剤として酢酸エチル60部を反応槽に仕込み、残りの単量体の全量、および酢酸エチル酢酸エチル60部、アゾビスイソブチロニトリルを0.2部添加して混合した溶液を滴下管から約2時間かけて滴下した。滴下終了1時間後、メチルエチルケトン25部とα−ピネ
ン1部と2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5部の混合液を約1時間かけて滴下し、窒素雰囲気下約80℃にて10時間重合させた。反
応終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、不揮発分30%、粘度4000mPa・sの共重合体溶液を得た。ここで、得られたアクリル系共重合体を(A−11)とする。
<比較合成例1>
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.05部、溶剤として酢酸エチル100部を反応槽に仕込み、還流温度で、2−ヒドロキシエチルアクリレート30部、ブチルアクリレート70部の混合液を滴下管から約2時間かけて滴下した。重合途中に酢酸エチル10部に、アゾビスイソブチロニトリル0.05部を溶解させた溶液を滴下30分後に追加し、窒素雰囲気下にて3.5時間重合させた。反応終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、不揮発分35%、粘度5500mPa・sのアクリル系共重合体溶液を得た。
<比較合成例2>
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、アクリル酸ブチル60部、メタクリル酸メチル20部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル20部、酢酸エチル100部、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル1部からなる混合物の半量を反応槽に仕込み、残りの混合物全量を滴下管から約2時間かけて滴下し、窒素雰囲気下約80℃にて6時間重合させた。反応終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、不揮発分35%、粘度5000mPa・sのアクリル系共重合体溶液を得た。
<比較合成例3>
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、アクリル酸ブチル60部、アクリル酸メチル20部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル20部、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.8部、溶剤として酢酸エチル100部からなる混合物の半量を反応槽に仕込み、残りの混合物全量を滴下管から約2時間かけて滴下し、窒素雰囲気下約80℃にて5時間重合させた。反応終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、不揮発分40%、粘度4000mPa・sのアクリル系共重合体溶液を得た。
<重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)の測定>
重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。装置は、株式会社島津製作所製GPC装置:LC−GPCシステム「Prominence」を用いた。また、カラムには、東ソー社製:TSKgel α−Mを用い、2本を直列に連結した。溶離液として、テトラヒドロフラン(THF)を用い、40℃で測定した。MnとMwの決定は、標準物質としてMnおよびMwが既知のポリスチレンを標準物質とした換算で行った。又、MwをMnで除した分子量分散度Mw/Mnを求めた。
実施例では以下の材料を使用した。
<硬化剤(B)>
HMDI−B:(「NP−1200」、三井化学社製、ヘキサメチレンジイソシアネートのビュレット体)
HMDI−N:(「D−172N」、三井化学社製、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体)
HMDI−TMP:(「D−160N」、三井化学社製、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン変性体)
TDI−TMP:(「コロネートL」、東ソー社製、トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート体)
TDI−TMP−2HD:(トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネートと2−ヘキシルデカノールの反応生成物、下記製造例1参照)
ジルコニウムテトラアセチルアセトネート:(「オルガチックス ZC−700」、松本ファインケミカル社製)
アルミニウムトリアセチルアセトネート:(「M−5A」、綜研化学社製)
<製造例1>
TDI−TMP−2HDの製造
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた4口フラスコに、TDI−TMPアダクト(「デスモジュールL75」、住化コベストロウレタン社製)100部、2−ヘキシルデカノール16.7部、希釈溶剤として酢酸エチル116.7部を添加し、60℃で5時間反応させ、不揮発分50%のTDI−TMP−2HDを得た。
<シランカップリング剤(C)>
KBM−303:(3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、信越化学工業社製)
KBM−403:(3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、信越化学工業社製)
<実施例1>
合成例1で得られたアクリル系共重合体100部に対して、TDI−TMP−2HDを0.2部、及びKBM−303を0.1部配合し、粘着剤を得た。得られた粘着剤を、コ
ンマコーターを使用して、剥離性シートとして厚さ38μmの剥離ライナー(SP−PET38:三井化学東セロ社製)上に乾燥後の厚みが100μmになるように塗工し、120℃で3分間乾燥させた後、粘着剤層に剥離性シートとして厚さ75μmの剥離ライナー(商品名P−2010:リンテック社製)を貼り合せ、この状態で23℃にて7日間エージングさせ、粘着シートを得た。
<実施例2〜23、比較例1〜3>
表2に示すように、アクリル系共重合体、硬化剤およびシランカップリング剤の種類ならびに配合量を変更した以外は、実施例1と同様にして、それぞれ粘着剤および粘着シー
トを得た。表2中、特に断りのない限り、数値は部を表し、空欄は配合していないことを表す。
粘着力、耐湿熱白化性、耐アウトガス性、耐屈曲性の評価を行った。結果を表2に示す。
<粘着力>
得られた粘着シートの38μm剥離ライナーを剥がし、粘着剤層を基材であるPETフィルム(東洋紡績(株)製、A−4300、厚さ188μm)に貼り合わせ、幅25mm×長さ100mmのサイズに切り取り試験用粘着シートを作製した。この試験用粘着シートのもう一方の75μm剥離ライナーを剥がし、23℃−50%RH雰囲気で、粘着剤層を厚さ50μmのPETフィルム(ルミラーT−60:東レ社製)に貼り付け、さらにJIS Z−0237に準じてロールで圧着した。圧着してから24時間経過後、引張試験機(テンシロン:オリエンテック社製)にて剥離強度(剥離角度180°、剥離速度300mm/分;単位N/25mm幅)を測定した。評価基準は以下の通りである。
◎:剥離強度が15N/25mm以上。優良、
○:剥離強度が10N/25mm以上、15N/25mm未満。良好、
△:剥離強度が5N/25mm以上、10N/25mm未満。実用可、
×:剥離強度が5N/25mm未満。実用不可。
<耐湿熱白化性>
得られた粘着シートの38μm剥離ライナーを剥がし、粘着剤層をPETフィルム(東洋紡績(株)製、A−4300、厚さ188μm)に貼り合わせ、幅25mm×長さ80mmのサイズに切り取り試験用粘着シートを作製した。次いで、23℃−50%RHの雰囲気にてガラス板(幅30mm×長さ100mmの)上に、試験用粘着シートのもう一方の75μm剥離ライナーを剥がし、ラミネーターを用いて貼着した。これを85℃−85%RHの環境下で500時間放置後、更に23℃−50%RHにて6時間冷却した後、HAZEを測定した。なお、HAZEは日本電色工業(株)製TurbidimeterNDH5000Wを用いて測定した。評価基準は以下の通りである。
◎:HAZEが1.5未満。優良、
○:HAZEが1.5以上3.0未満。良好、
△:HAZEが3.0以上6.0未満。実用可、
×:HAZEが6.0以上。実用不可。
<耐アウトガス性>
得られた粘着シートの38μm剥離ライナーを剥がし、粘着剤層をPETフィルム(東洋紡績(株)製、A−4300、厚さ188μm)に貼り合わせ、幅40mm×長さ50mmのサイズに切り取り試験用粘着シートを作製した。次いで、試験用粘着シートのもう一方の75μm剥離ライナーを剥がし、厚さ0.5mmのポリカーボネート(PC)板(商品名ユーピロンNF2000:三菱ガス株式会社製)に貼り合わせた。それを50℃の雰囲気下で0.5MPaの圧力をかけて20分間保持することでPETフィルム/粘着剤層/PC板の順に積層した試験片を作製した。この試験片を80℃のオーブン中で24時間放置した。そして23℃の雰囲気に24時間放置したのち、粘着剤層とPC板との界面の状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。
◎:界面および粘着剤層の状態に変化がない。優良、
○:界面に気泡または粘着剤層の浮きが僅かにある(気泡であれば1個以上5個未満、浮きであれば浮いた面積が全体の5%未満)。良好、
△:界面に気泡または粘着剤層の浮きが僅かにある(気泡であれば5個以上20個未満、浮きであれば浮いた面積が全体の5%以上10%未満)。実用可、
×:界面に気泡または粘着剤層の浮きが多数ある(気泡であれば20個以上、浮きであれば浮いた面積が全体の10%以上)。実用不可。
<耐屈曲性>
23℃−50%RHの雰囲気下で、得られた粘着シートから厚さ38μm剥離ライナーを粘着剤層から剥がし、露出した粘着剤層をPETフィルム(東洋紡績(株)製、A−4300、厚さ188μm)に張り合わせた後、厚さ75μm剥離ライナーを剥がし、偏光板(トリアセチルセルロースフィルム/ポリビニルアルコールフィルム/ポリメチルメタクリレートフィルム)にラミネートした。次いでラミネート物をオートクレーブに投入し、50℃の雰囲気下で0.5MPaの圧力をかけて20分間保持した。次に、ラミネート物を取り出し23℃−50%RHで30分間静置した後、幅25mm・長さ100mmの大きさに切り出し測定試料を作製した。前記測定試料を繰り返し曲げ試験機(卓上小型耐久試験器:ユアサシステム機器社製)を用い、25℃の環境下で10万回曲げを行い、折り曲げ部の浮き・剥がれ具合を評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:浮き・剥がれなし。優良。
○:浮き・剥がれが2mm未満。良好。
△:浮き・剥がれが2mm以上3mm未満。実用可。
×:浮き・剥がれが3mm以上。実用不可。
<ポットライフ>
25℃雰囲気で硬化剤を配合した直後の粘着剤の粘度をB型粘度計(ローター:No.3、回転数:12rpm、測定時間:1分間 単位:mPa・s)で測定した。同粘着剤を25℃雰囲気で12時間放置し、前記同様に粘度を測定した。粘着剤を放置した前後の粘度の変化率を計算した。評価基準は以下の通りである。
○:粘度変化30%未満。(良好)
△:粘度変化30%以上100%未満。(実用可)
×:粘度変化100%以上。(実用不可)
表2に示すように、比較例は、粘着力、耐湿熱白化性、耐アウトガス性、耐屈曲性、ポットライフすべてを満足することはできなかった。一方、実施例は、優れた粘着力、耐湿熱白化性、耐アウトガス性、耐屈曲性、ポットライフで優れた結果であった。
本発明の粘着剤および粘着シートは、優れた粘着性、耐湿熱白化性、耐アウトガス性、耐屈曲性、ポットライフを発揮し、ディスプレイやタッチパネルなどの、固定する用途の光学部材の接着用途に好適に用いることができる。

Claims (7)

  1. 少なくともアルキル基の炭素数1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)30〜60質量部、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(a2)15〜60質量部およびアルキル基の炭素数4〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a3)10〜50質量部を含む混合物のアクリル系共重合体(A)ならびに硬化剤(B)を含む粘着剤であって、下記の要件を満たすことを特徴とする粘着剤。
    (a2)は、少なくとも2種含む。
    (a1)、(a2)および(a3)の質量部の合計量は、100質量部である。
    (a1)および(a2)の質量部の合計量≧(a3)の質量部である。
  2. アクリル系共重合体(A)の分子量分散度が、5.5〜15である、請求項1記載の粘着剤。
  3. 硬化剤(B)が、イソシアネート硬化剤(B−1)を含む、請求項1または2記載の粘着剤。
  4. イソシアネート硬化剤(B−1)が、イソシアナト基を3個以上有するイソシアネート化合物とアルコールとの反応生成物であって、イソシアナト基を少なくとも二つ有するイソシアネート硬化剤を含み、イソシアネート硬化剤(B−1)の配合量が、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して、0.01〜0.4質量部である、請求項3記載の粘着剤。
  5. 硬化剤(B)が、金属キレート硬化剤(B−2)を含み、金属キレート硬化剤(B−2)の配合量が、アクリル系共重合体(A)100質量部に対して、0.1〜5質量部である、請求項1〜4いずれか記載の粘着剤。
  6. 基材および請求項1〜5いずれか記載の粘着剤の硬化物である粘着剤層を備えた、粘着シート。
  7. 剥離性シートおよび請求項1〜5いずれか記載の粘着剤の硬化物である粘着剤層を備えた、粘着シート。
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