JP2020044772A - 造形装置 - Google Patents

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修弘 勝田
Sanehiro Katsuta
修弘 勝田
三鍋 治郎
Jiro Mitsunabe
治郎 三鍋
中山 大輔
Daisuke Nakayama
大輔 中山
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Abstract

【課題】排出部の被排出面に対する位置が、造形中の被排出面と接触することなく決められている場合と比して、造形材の排出方向における排出部と被排出面との相対位置精度の低下を抑制することができる造形装置を得る。【解決手段】排出部に取り付けられた接触部が、造形材が排出部から排出される排出方向で、被排出面と、又は被排出面に形成された層を構成する造形材と接触する。【選択図】図1

Description

本発明は、造形装置に関する。
特許文献1には、3Dプリンタ、強化フィラメント、及びそれらの使用方法に関する種々の実施形態が記載されている。
特表2016−531020号公報
従来、連続繊維の束に樹脂を含侵させた線状の造形材を被排出部の被排出面に排出し、この造形材を複数重ねることで造形物を造形する溶解積層方式(FDM方式(Fused Deposition Modeling))の造形装置(3Dプリンタ)がある。
この造形装置では、造形装置の排出部から造形材が被排出部の被排出面に排出される。ここで、排出部は、被排出面と離間している。さらに、造形材が排出部から排出される排出方向において、排出部の被排出面に対する位置は、造形中の被排出面と接触することなく決められている。このため、造形材の排出方向における排出部と被排出面との相対位置がばらついてしまうことがある。
本発明の課題は、排出部の被排出面に対する位置が、造形中の被排出面と接触することなく決められている場合と比して、造形材の排出方向における排出部と被排出面との相対位置精度の低下を抑制することである。
本発明の第1態様に係る造形装置は、被排出面が形成された被排出部と、前記被排出部に対して相対移動し、連続繊維の束に樹脂を含侵させた線状の造形材を前記被排出面に排出し、造形材が硬化してなる層を複数重ねることで造形物を造形する排出部と、前記排出部に取り付けられ、前記造形材が前記排出部から排出される排出方向で、前記被排出面と、又は前記被排出面に形成された層を構成する造形材と接触する接触部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2態様に係る造形装置は、第1態様に記載の造形装置において、前記接触部は、前記排出部の前記被排出部に対する相対移動に伴って回転することを特徴とする。
本発明の第3態様に係る造形装置は、第2態様に記載の造形装置において、前記接触部は、球状であり、前記排出部には、造形材を排出する円形状の排出口が形成され、前記接触部の外径は、前記排出口の外径と比して大きいことを特徴とする。
本発明の第4態様に係る造形装置は、第1〜3態様の何れか1態様に記載の造形装置において、前記排出部から排出された造形材と接触する他の接触部と、弾性変形して前記他の接触部を前記被排出面側に付勢する弾性部とを有する押付部を備え、前記押付部は、前記排出部に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の第5態様に係る造形装置は、第4態様に記載の造形装置において、前記他の接触部は、前記排出部の前記被排出部に対する相対移動に伴って回転することを特徴とする。
本発明の第6態様に係る造形装置は、第5態様に記載の造形装置において、前記他の接触部は、球状であり、前記排出部には、造形材を排出する円形状の排出口が形成され、前記他の接触部の外径は、前記排出口の外径と比して大きいことを特徴とする。
本発明の第7態様に係る造形装置は、第4〜6態様の何れか1態様に記載の造形装置において、前記他の接触部を加熱する加熱部を備えることを特徴とする。
本発明の第8態様に係る造形装置は、第4〜6態様の何れか1態様に記載の造形装置において、前記排出部には、造形材を排出する円形状の排出口が形成され、前記排出方向から見て、前記接触部、前記排出口、及び前記他の接触部は、直線上に配置されていることを特徴とする。
本発明の第9態様に係る造形装置は、第1〜8態様の何れか1態様に記載の造形装置において、複数の前記接触部を備えることを特徴とする。
本発明の第10態様に係る造形装置は、第9態様に記載の造形装置において、前記排出部には、造形材を排出する排出口が形成され、前記排出部は、複数の前記接触部が移動方向の下流側となるように移動し、前記排出方向から見て、複数の前記接触部、及び前記排出口は、直線上に配置されていることを特徴とする。
本発明の第1態様の造形装置によれば、排出部の被排出面に対する位置が、造形中の被排出面と接触することなく決められている場合と比して、造形材の排出方向における排出部と被排出面との相対位置精度の低下を抑制することができる。
本発明の第2態様の造形装置によれば、接触部が被排出面に対して滑る場合と比して、接触部と被排出面との間で生じる摩擦力を低減させることができる。
本発明の第3態様の造形装置によれば、接触部の外径が、排出口の外径に対して小さい場合と比して、造形材が部分的に凹むのを抑制することができる。
本発明の第4態様の造形装置によれば、排出部から排出された造形材を排出するだけで積層するもの場合と比して、造形材において繊維同士を接着させる接着力を強くすることができる。
本発明の第5態様の造形装置によれば、他の接触部が造形材に対して滑る場合と比して、他の接触部と造形材との間で生じる摩擦力を低減させることができる。
本発明の第6態様の造形装置によれば、他の接触部の外径が、排出口の外径に対して小さい場合と比して、造形材が部分的に凹むのを抑制することができる。
本発明の第7態様の造形装置によれば、造形材が常温を押付部によって被排出面側に押し付けられる場合と比して、造形材において繊維同士を接着させる接着力を強くすることができる。
本発明の第8態様の造形装置によれば、排出方向から見て、接触部、排出口、及び他の接触部が多角形状に配置されている場合と比して、排出部から被排出面へ排出される造形材の排出位置がばらつくのを抑制することができる。
本発明の第9態様の造形装置によれば、接触部を1個だけ備える場合と比して、造形材の排出方向における排出部と被排出面との相対位置精度の低下を抑制することができる。
本発明の第10態様の造形装置によれば、排出方向から見て、複数の接触部、及び排出口が多角形状に配置されている場合と比して、排出部から被排出面へ排出される造形材の排出位置がばらつくのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る造形装置に備えられた排出ユニットを示した側面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る造形装置を用いて造形物を製造する工程を示した工程図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る造形装置を用いて造形物を製造する工程を示した工程図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る造形装置を用いて造形物を製造する工程を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る造形装置を用いて造形物を製造する工程を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る造形装置に備えられた排出ユニットを示した斜視図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る造形装置に用いられる繊維束、及び造形材を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る造形装置に備えられた制御部の制御系を示した制御ブロック図である。 本発明の第1実施形態の造形装置によって造形された造形物と、比較形態の造形装置によって造形された造形物との評価結果をグラフで示した図面である。 本発明の第1実施形態に係る造形装置を示した概略構成図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る造形装置に備えられた排出ユニットを示した側面図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る造形装置を示した概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る造形装置に備えられた排出ユニットを示した側面図である。 本発明の第2実施形態に係る造形装置に備えられた排出ユニットを示した斜視図である。 (A)(B)本発明の第2実施形態に係る造形装置を用いて造形物を製造する工程を示した工程図である。 本発明の第3実施形態に係る造形装置に備えられた排出ユニットを示した斜視図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る造形装置の一例について図1〜図12に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(造形装置10)
造形装置10は、溶解積層方式(FDM方式(Fused Deposition Modeling))の三次元造形装置(3Dプリンタ)であって、複数の層の層データに従って、層を複数重ねることで、造形物を造形する装置である。
造形装置10は、図10に示されるように、造形ユニット12と、造形ユニット12の下方に配置されている台部14と、台部14を移動させる移動ユニット18と、各部を制御する制御部16とを備えている。
〔造形ユニット12〕
造形ユニット12は、図10に示されるように、連続繊維(フィラメント)の束(以下「繊維束110」)が巻かれたリール20と、巻き掛けロール22と、繊維束110に樹脂を含浸させて線状の造形材100とする含浸部24とを備えている。また、造形ユニット12は、造形材100を搬送する搬送部40と、造形材100を台部14に排出する排出部52を備えた排出ユニット50とを備えている。
−リール20、巻き掛けロール22−
リール20は、図示せぬ装置本体に対して回転可能に支持されており、リール20には、前述したように、繊維束110が巻かれている。繊維束110とは、複数の連続繊維が撚り合わされずに束ねられたものである。本実施形態では、連続繊維には、一例として、直径0.005〔mm〕の炭素繊維が用いられており、この連続繊維が1000本以上束ねられている。そして、束ねられた状態で、図7(A)に示されるように、繊維束110の断面は、直径(図中D1)0.4〔mm〕の円形状とされている。なお、図7(A)については、繊維の本数を少なくして断面が示されている。
巻き掛けロール22は、図10に示されるように、リール20に対して装置幅方向に離間して配置されており、装置本体に対して回転可能に支持されている。そして、巻き掛けロール22には、リール20から巻き出された繊維束110が巻き掛けられている。
この構成において、リール20から巻き出された繊維束110の巻き出し方向(以下「巻出方向」)において、巻き掛けロール22に対して上流側の部分の繊維束110は、装置幅方向に延びている。また、巻出方向において、巻き掛けロール22に対して下流側の部分の繊維束110は、装置上下向に延びている。
−含浸部24−
含浸部24は、図10に示されるように、巻出方向において、巻き掛けロール22の下流側に配置されている。また、含浸部24は、繊維束110が通過する通過部26と、通過部26へ樹脂を送り出す樹脂送出部28とを有している。そして、通過部26は、樹脂送出部28と比して下方に配置されている。
樹脂送出部28の本体部28aの内部には、樹脂が収容されており、本体部28aの周面には、収容された樹脂を加熱して溶融するヒータ28bが取り付けられている。さらに、本体部28aの内部には、加熱された樹脂を通過部26に送り出すスクリュー28cが配置されている。本実施形態では、一例として、樹脂送出部28の内部には、樹脂としてポリプロピレン樹脂が収容されており、ヒータ28bは、収容されたポリプロピレン樹脂を200〔℃〕以上250〔℃〕以下に加熱することで溶融している。
通過部26の本体部26aは、リール20から巻き出された繊維束110が通過するように配置されている。また、本体部26aは、上下方向に延びており、断面円筒状とされている。本体部26aには、リール20から巻き出された繊維束110を受け入れる受入口26bと、内部を通過する繊維束110を周方向から囲むように樹脂が滞留している滞留部26cと、樹脂が繊維束110に含侵した造形材100を排出する排出ヘッド26dとを有している。そして、受入口26b、滞留部26c、及び排出ヘッド26dは上方から下方へ向けてこの順番で並んでいる。
さらに、通過部26は、本体部26aの周面に取り付けられ、滞留部26cに滞留している樹脂を加熱して溶融するヒータ26eを有している。本実施形態では、一例として、ヒータ26eは、滞留部26cに滞留しているポリプロピレン樹脂を200〔℃〕以上250〔℃〕以下に加熱して溶融している。但し、樹脂に関しては、これに限られない。
この構成において、樹脂送出部28は、加熱された樹脂を通過部26の滞留部26cに送り出す。また、通過部26は、受入口26bから受け入れて滞留部26cを通過する繊維束110に樹脂を含浸させる。さらに、通過部26は、樹脂が繊維束110に含侵した線状の造形材100を排出ヘッド26dから排出する。また、排出ヘッド26dから排出された状態で、図7(B)に示されるように、夫々の繊維間の隙間には、樹脂が含浸されており、造形材100の断面は、直径0.4〔mm〕の円状とされている。なお、図7(B)については、繊維の本数を少なくして断面が示されている。
このように、繊維束110に樹脂を含浸させることで、夫々の繊維同士が樹脂によって接着される。つまり、含浸部24は、夫々の繊維同士を接着させる接着手段として機能している。
また、繊維束110に樹脂を含浸させて夫々の繊維間に樹脂が充填されることで、繊維束110の断面形状が保持される。つまり、含浸部24は、繊維束110の断面形状を保持する断面保持手段として機能している。
−搬送部40−
搬送部40は、図10に示されるように、巻出方向において、含浸部24の下流側に配置されている。また、搬送部40は、一対の搬送ロール42、44を有している。
搬送ロール42は、軸方向を装置奥行方向に向けた円筒状で金属製の円筒部42aを有している。また、搬送ロール44は、造形材100を挟んで搬送ロール42の反対側に配置されており、軸方向を装置奥行方向に向けた円筒状で金属製の円筒部44aを有している。そして、搬送ロール42、44は、図示せぬ駆動手段から駆動力が伝達されて、周方向に回転するようになっている。
なお、本実施形態では、一例として、回転する搬送ロール42、44は、造形材100を30〔mm/sec〕の速さで、挟持搬送するようになっている。但し、この速度に限定されない。
−排出ユニット50−
排出ユニット50は、図10に示されるように、巻出方向において、搬送部40の下流側に配置されている。また、排出ユニット50は、台部14の上面14aに造形材100を排出する排出部52を備えている。なお、排出ユニット50については、詳細を後述する。
〔台部14、移動ユニット18〕
台部14は、図10に示されるように、造形ユニット12の下方に配置され、造形ユニット12側の上方を向くと共に水平面である上面14aを有している。台部14は、被排出部の一例であって、上面14aは、被排出面の一例である。
移動ユニット18は、造形ユニット12に対して、台部14を装置幅方向及び装置奥行方向に移動させるようになっている。さらに、移動ユニット18は、造形ユニット12に対して、台部14を上下方へ移動させるようになっている。
〔制御部16〕
制御部16は、造形物の三次元データから作成された複数の層データに従って、図8に示されるように、ヒータ28b、スクリュー28c、ヒータ26e、搬送ロール42、44、移動ユニット18、及びヒータ88を制御する。なお、制御部16が各部を制御する構成については、後述する作用共に説明する。
〔その他〕
造形装置10は、排出部52から排出された造形材100の先端が、上面14aに接触したことを検知するセンサ58(図8)を有している。センサ58は、フォトセンサであって、上面14aと造形材100の先端とに光を照射して接触の有無を検知するようになっている。
(造形装置10の作用)
造形装置10を用いて造形物を造形する造形方法について説明する。
造形装置10を用いて造形物を造形する造形方法では、制御部16が各部を制御する。そして、造形物の三次元データから作成された複数の層データに従って、移動ユニット18は、台部14を装置奥行方向へ移動させつつ、台部14を装置幅方向へ往復移動させる。さらに、排出部52は、線状の造形材100を加熱しつつ、一筆書きで造形材100を上面14aに排出する。そして、排出された造形材100が上面14aで固化する。上面14aに造形材100が並べられることで形成された層が一層形成されると、移動ユニット18は、台部14を下方へ移動させ、前述した工程を繰り返し、層を複数重ねることで、造形物が造形される。
具体的に、回転する一対の搬送ロール42、44が、リール20から繊維束110を巻き出し、繊維束110を搬送する。そして、樹脂送出部28では、回転するスクリュー28cが、ヒータ28bによって加熱された樹脂を通過部26の滞留部26cに送り出す。また、通過部26は、受入口26bから受け入れて滞留部26cを通過する繊維束110に樹脂を含浸させる。さらに、通過部26は、樹脂が繊維束110に含侵した線状の造形材100を排出ヘッド26dから排出する。
さらに、排出部52は、線状の造形材100を加熱しつつ上面14aに排出する。そして、センサ58が、排出部52から排出された造形材100の先端が、上面14aに接触したことを検知すると、台部14が装置幅方向へ往復移動する。上面14aに造形材100の層が一層形成されると、移動ユニット18は、台部14を下方へ移動させ、前述した工程を繰り返し、層を複数重ねることで、造形物が造形される。
(要部構成)
次に、排出ユニット50について説明する。排出ユニット50は、図10に示されるように、巻出方向において、搬送部40の下流側に配置されている。
また、排出ユニット50は、造形材100を台部14の上面14aに排出する排出部52と、台部14の上面14aと接触する接触部材64を有する支持部60とを備えている。さらに、排出ユニット50は、排出部52から排出された造形材100を台部14の上面14a側へ押し付ける押付部74を有する作用部70と、ヒータ88と、各部を支持するフレーム80とを備えている。
〔排出部52、フレーム80、ヒータ88〕
排出部52は、金属製で、図1に示されるように、上下方向に延びる円柱状の円柱部52aと、円柱部52aの下端に一体的に連結され、台部14に向かって縮径する縮径部52bとを有している。さらに、排出部52には、排出部52を巻出方向に貫通する貫通孔54が形成されている。この貫通孔54は、上下方向に延びている線CL1を中心線(以下「中心線CL1」)として、搬送部40側で漏斗状の部分と、台部14側で円柱状の部分とから形成されている。そして、この貫通孔54の上端が、排出部52に造形材100を受け入れる受入口54aとされ、この貫通孔54の下端が、排出部52から造形材100を排出する円形状の排出口54bとされている。本実施形態では、排出口54bの外径は、0.4〔mm〕とされている。
フレーム80は、板面が上下方向を向いた金属板で、上方から見ると装置幅方向に延びる矩形状とされている。そして、フレーム80は、円柱部52aの上端部分と接触し、排出部52を支持している。具体的には、フレーム80において装置幅方向の中央側、かつ、装置奥行方向の中央側の部分には、表裏を貫通する円形状の貫通孔80aが形成されており、円柱部52aの上端部分が、貫通孔80aに嵌め込まれることで、フレーム80は、排出部52を支持している。
ヒータ88は、板状のヒーターであって、フレーム80の上面80bにおいて、装置幅方向一方側(図中右側)の部分に取り付けられている。ヒータ88は、加熱部の一例である。
この構成において、ヒータ88は、フレーム80及び排出部52を介して排出部52から排出される造形材100を200〔℃〕以上250〔℃〕以下に加熱する。そして、排出部52は、排出口54bからヒータ88によって加熱された造形材100を台部14の上面14aに向けて排出する。ここで、造形材100が排出部52の排出口54bから排出される排出方向は、貫通孔54の中心線CL1が延びている方向であって、本実施形態では、上下方向とされている。さらに、ヒータ88は、押付部74を200〔℃〕以上250〔℃〕以下に加熱する。
〔支持部60〕
支持部60は、図1、図6に示されるように、排出部52に対して装置幅方向の他方側(図中左側)に配置されており、上下方向に延びている本体部62と、本体部62の下端部分に取り付けられている接触部材64と有している。接触部材64は、接触部の一例である。
−本体部62−
本体部62は、金属製で、上下方向に延びている円柱状とされている。本体部62の上端が、図示せぬ溶接等の取付手段でフレーム80の下面80cに取り付けられている。さらに、本体部62の下端部分には、接触部材64を支持する凹状の凹部62aが形成されている。
−接触部材64−
接触部材64は、金属製で、球状とされており、接触部材64の外径は、一例として、10〔mm〕とされている。そして、接触部材64が本体部62の凹部62aに支持された状態で、接触部材64は、本体部62に対して各方向に回転可能とされており、接触部材64の一部は、本体部62の下端から下方へ突出している。このように、一部が下方から突出した状態で、接触部材64が本体部62の凹部62aに支持されている。
さらに、接触部材64は、造形材100が排出部52から排出される排出方向(上下方向)で、台部14の上面14aと接触している。また、接触部材64が台部14の上面14aに接触した状態で、排出口54bと台部14の上面14aとの間には、予め決められた隙が設けられるようになっている。本実施形態では、隙は、一例として、0.5〔mm〕とされている。なお、各図は、隙が容易に分かるように隙を、造形材100の外径に対して大きくして示しめしている。
〔作用部70〕
作用部70は、図1、図6に示されるように、装置幅方向において、排出部52を挟んで支持部60の反対側に配置されている。作用部70は、上下方向に延びている本体部72と、排出部52から排出された造形材100を台部14側へ押し付ける押付部74と備えている。
−本体部72−
本体部72は、金属製で、上下方向に延び円柱状とされている。そして、本体部72の上端が、図示せぬ溶接等の取付手段でフレーム80の下面80cに取り付けられている。さらに、本体部72には、押付部74の一部を収容する収容部72aが形成されている。
−押付部74−
押付部74は、排出部52から排出された造形材100と接触する接触部材76と、弾性変形して台部14の上面14a側に接触部材76を付勢する弾性部材78とを有している。接触部材76は、他の接触部材の一例であって、弾性部材78は、弾性部の一例である。
接触部材76は、金属製で、球状とされており、接触部材76の外径は、一例として、10〔mm〕とされている。そして、接触部材76が本体部72の収容部72aに収容された状態で、接触部材76の一部は、本体部72の下端から下方へ突出している。このように、一部が下方から突出した状態で、接触部材76が本体部72の収容部72aに収容されている。弾性部材78は、上下方向に圧縮する圧縮コイルスプリングであって、圧縮状態で本体部72の収容部72aに収容されている。さらに、弾性部材78の下端が接触部材76と接触して、接触部材76を上面14a側に付勢している。また、この状態で、接触部材76は、本体部72に対して各方向に回転可能とされている。
そして、接触部材64、排出口54b、及び接触部材76は、上方から見て、装置幅方向に、直線上に並んでいる。
この構成において、排出ユニット50は、上下方向に微小なガタを有している。そこで、支持部60の接触部材64が台部14の上面14aに接触することで、このガタ分で、排出ユニット50が上下方向に移動して、支持部60の接触部材64の上面14aに対する接触状態が維持される。また、この状態で、作用部70の接触部材76が、台部14の上面14aに接触している。さらに、接触部材76は、排出部52から排出された造形材100によって持ち上げられ、排出部52から排出された造形材100を上面14aと間で挟みこむ。また、押付部74は、弾性部材78の弾性力により、造形材100を上面14a側に押し付ける(図3(A)参照)。
(要部構成の作用)
次に、要部構成の作用について、比較形態に係る造形装置510と比較しつつ説明する。先ず、造形装置510の構成について、造形装置10と異なる部分を主に説明する。
〔造形装置510の構成〕
造形装置510は、造形装置10に対して、図11、図12に示されるように、排出ユニット550のみ異なる。具体的には、造形装置510の排出ユニット550は、支持部60、作用部70、フレーム80、及びヒータ88を備えていない。排出ユニット550は、排出部52と、排出部52を加熱する図示せぬヒータとを備えている。
〔造形装置10、510の作用〕
造形装置510は、支持部60を備えていない。このため、造形装置510では、排出部52の上面14aに対する位置が、造形中の上面14aと接触することなく決められる。そして、この状態で、排出部52から造形材100が台部14の上面14aに排出される。
このため、上下方向における排出部52と上面14aとの相対位置がばらついてしまい、上面14aに排出された造形材100と上面14aとの密着力のばらついてしまう。
これに対して、造形装置510は、支持部60を備えている。このため、造形装置10で造形物を造形する造形するために、排出部52から造形材100を排出する前の状態では、図1に示されるように、支持部60の接触部材64、及び作用部70の接触部材76が、台部14の上面14aに接触している。そして、この状態で、排出部52の排出口54bと台部14の上面14aとの間には、予め決められた隙が設けられている。
そして、排出部52から造形材100を排出して造形物を造形するために、造形装置10では、ヒータ88が発熱して各部を加熱する。さらに、図2(A)(B)に示されるように、排出部52からヒータ88によって加熱されて排出された造形材100の先端が、上面14aに接触したことをセンサ58(図8参照)が検知すると、台部14が装置幅方向へ移動する。そして、造形装置10は、一層目を形成する。具体的には、移動ユニット18(図10参照)は、排出部52に対して作用部70側へ台部14を移動させる。換言すれば、排出部52は、接触部材64が排出部52の移動方向の下流側となるように移動する。この移動に伴って、台部14の上面14aと接触している接触部材64及び接触部材76は、接触が維持された状態で回転する。
このように、造形装置10では、排出部52の上面14aに対する位置は、造形中の上面14aと接触部材64が接触することで決められることで、台部14の上面14aと排出部52の排出口54bとの隙のばらつきが抑制される。つまり、接触部材64は、隙ばらつき抑制手段として機能している。換言すれば、上下方向(造形材100の排出方向)における排出部52の排出口54bと台部14の上面14aとの相対位置精度の低下が抑制されている。つまり、接触部材64は、位置精度低下抑制手段として機能している。
また、接触部材64によって、台部14の上面14aと排出部52の排出口54bとの隙のばらつきが抑制されることで、上面14aに排出された造形材100と上面14aとの密着力のばらつきが抑制される。つまり、接触部材64は、密着力ばらつき抑制手段として機能している。
さらに、台部14の上面14aと接触している接触部材64が回転することで、接触部材64と上面14aとの間で生じる摩擦力が低減する。つまり、回転する接触部材64は、摩擦力低減手段として機能している。
さらに、図2(B)、図3(A)に示されるように、接触部材76は、台部14の上面14aに排出された造形材100と接触し、上面14aに排出された造形材100は、接触部材76と上面14aとの間に挟まれる。具体的には、ヒータ88によって加熱された接触部材76は、弾性部材78が圧縮することで、造形材100によって持ち上げられる。そして、弾性部材78が接触部材76を台部14の上面14a側へ付勢することで、押付部74は、上面14aに排出された造形材100を上面14a側に押し付ける。この状態で、台部14は、排出部52に対して移動する。この移動に伴って、造形材100と接触している接触部材76は、接触が維持された状態で回転する。
このように、押付部74は、上面14aに排出された造形材100を上面14a側に押し付けることで、上面14a側に押し付けられた造形材100の断面を小さくする。換言すれば、押付部74は、造形材100を構成する繊維が凝集して、造形材100の密度を高くする。つまり、押付部74は、造形材100の密度を高くする密度上昇手段として機能している。
また、押付部74によって、造形材100の密度が高くなることで、夫々の繊維に樹脂が圧着される。これにより、繊維同士を接着させる接着力が強くなる。つまり、押付部74は、造形材100の接着力を強くする接着力向上手段として機能している。
さらに、造形材100によって一層目が上面14aに形成されると、移動ユニット18は、図3(A)(B)に示されるように、台部14の装置幅方向の移動を停止し、台部14を下方へ移動させる。具体的には、移動ユニット18は、一層の厚さ分(本実施形態0.4〔mm〕)だけ、台部14を下方へ移動させる。この台部14の下方への移動により、台部14の上面14aと接触部材64とは、上下方向で離間する。なお、この状態で、作用部70の接触部材76については、この台部14の下方への移動により、弾性部材78が延びることで上面14aに排出された造形材100との接触が維持されている。
さらに、台部14が下方へ移動すると、図3(B)、図4(A)に示されるように、移動ユニット18は、台部14を回転させる。具体的には、移動ユニット18は、排出部52における貫通孔54の中心線CL1を回転中心として、台部14を180〔度〕回転させる。これにより、一層目を構成する造形材100が、台部14の上面と支持部60の接触部材64との間に挟まれ、接触部材64が、一層目を構成する造形材100と接触する。この状態で、作用部70の接触部材76については、台部14の上面14aとの接触が維持されず、接触部材76と台部14の上面14aとは、上下方向で離間する。具体的には、接触部材76と台部14の上面14aとの間には、一層分の隙が生じる。
さらに、台部14が回転すると、図4(A)(B)に示されるように、台部14が装置幅方向へ移動する。そして、造形装置10は、二層目を形成する。具体的には、移動ユニット18は、排出部52に対して作用部70側へ台部14を移動させる。この移動に伴って、一層目を構成する造形材100と接触している接触部材64は、接触が維持されて回転する。
さらに、図4(B)、図5に示されるように、接触部材76は、一層目を構成する造形材100に重ねるように、排出部52から排出された造形材100と接触し、排出された造形材100は、接触部材76と一層目を構成する造形材100との間に挟まれる。具体的には、ヒータ88によって加熱された接触部材76は、弾性部材78が圧縮することで、造形材100によって持ち上げられる。そして、弾性部材78が接触部材76を台部14の上面14a側へ付勢することで、押付部74は、排出された造形材100を上面14a側に押し付ける。この状態で、台部14は、排出部52に対して移動する。この移動に伴って、排出された造形材100と接触している接触部材76は、接触が維持された状態で回転する。
前述した工程を繰り返し、造形材100の層を複数重ねることで、造形物が造形される。
(評価)
次に、造形装置10を用いて造形されたテストピースと、造形装置510を用いて造形されたテストピースとを用いて曲げ弾性率を夫々評価した。曲げ弾性率については、引張り試験機を使用して、JIS−K7171、及びIS0178に準じた方法で評価した(測定した)。図9には評価結果がグラフで示されている。グラフの縦軸は、曲げ弾性率の大小とされている。このグラフから分かるように、造形装置10を用いて造形されたテストピース(造形物)の曲げ弾性率が、造形装置510を用いて造形されたテストピース(造形物)の曲げ弾性率と比して高くなっている。
つまり、造形装置10を用いて造形された造形物は、造形装置510を用いて造形された造形物と比して、外力に対する変形量が小さい。換言すれば、造形装置10を用いて造形された造形物は、造形装置510を用いて造形された造形物と比して、変形に対する抵抗力が大きい。つまり、造形装置10を用いて造形された造形物は、造形装置510を用いて造形された造形物と比して、強度が強い。
(まとめ)
以上説明したように、造形装置10では、造形装置510と比して、造形材100の排出方向における排出部52と上面14aとの相対位置精度の低下が抑制される。
また、造形装置10では、上面14a又は層を構成する造形材100と接触している接触部材64は、排出部52に対する台部14の移動に伴って回転する。このため、接触部材が上面14aに対して滑る場合と比して、接触部材64と上面14aとの間で生じる摩擦力、又は接触部材64と層を構成する造形材100との間で生じる摩擦力が低減する。
また、造形装置10では、接触部材64は球状で外径が10〔mm〕とされ、排出口54bの外径は、0.4〔mm〕とされている。換言すれば、排出口54bから排出される造形材100は円柱状で、外径が0.4〔mm〕とされている。つまり、接触部材64の外径は、排出部52から排出される造形材100の外径と比して大きくされている。このため、接触部材の外径が、排出口54bの外径に対して小さい場合と比して、接触部材が層を構成する造形材100と接触するときに、層を構成する造形材100が部分的に凹むのが抑制される。
なお、造形材100が部分的に凹むのを抑制する観点から接触部材64の外径は大きい程好ましい。また、支持部60の軽量化の観点から接触部材の外径は小さい程好ましい。以上より、接触部材64の外径をR1とし、造形材100の外径をR2とすると、外径R1は、外径R2の1000〔%〕以上4000〔%〕以下が好ましく、1500〔%〕以上3500〔%〕以下がさらに好ましく、2000〔%〕以上3000〔%〕以下が特に好ましい。
また、造形装置10では、押付部74は、上面14aに排出された造形材100を上面14a側に押し付けている。このため、造形装置510と比して、造形材100において繊維同士を接着させる接着力が強くなる。
また、造形装置10では、造形材100と接触している接触部材76は、排出部52に対する台部14の移動に伴って回転する。このため、接触部材が造形材に対して滑る場合と比して、接触部材76と造形材100との間で生じる摩擦力が低減する。
また、造形装置10では、接触部材76は球状で外径が10〔mm〕とされ、排出口54bの外径は、0.4〔mm〕とされている。換言すれば、排出口54bから排出される造形材100は円柱状で、外径が0.4〔mm〕とされている。つまり、接触部材76の外径は、排出部52から排出される造形材100の外径と比して大きくされている。このため、接触部材の外径が、排出口54bの外径に対して小さい場合と比して、接触部材76が造形材100と接触するときに、造形材100が部分的に凹むのが抑制される。
なお、造形材100が部分的に凹むのを抑制する観点から接触部材76の外径は大きい程よい。また、作用部70の軽量化の観点から接触部材の外径は小さい程よい。以上より、接触部材76の外径をR1とし、造形材100の外径をR2とすると、外径R1は、外径R2の1000〔%〕以上4000〔%〕以下が好ましく、1500〔%〕以上3500〔%〕以下がさらに好ましく、2000〔%〕以上3000〔%〕以下が特に好ましい。
また、造形装置10では、ヒータ88が接触部材76を加熱する。そこで、押付部74は、上面14aに排出された造形材100を加熱しながら上面14a側に押し付ける。このため、造形材が常温の状態で上面14a側に押し付けられる場合と比して、造形材100の密度が高くなることで、造形材100において繊維同士を接着させる接着力が強くなる。
また、造形装置10では、上下方向(造形材の排出方向)から見て、接触部材64、排出口54b、及び接触部材76は、装置幅方向に延びる直線上に配置されている。上下方向から見て、接触部材64、排出部52、及び接触部材76が多角形状に配置されている場合と比して、台部14の移動方向から見て、排出ユニット50が傾いた場合でも、排出部52の排出口54bから上面14aへ排出される造形材100の排出位置がばらつくのが抑制される。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る造形装置の一例について図13〜図15に従って説明する。なお、第2実施形態については、第1実施形態に対して異なる部分を主に説明する。
(構成)
第2実施形態に係る造形装置210は、第1実施形態の造形装置10に対して排出ユニット250のみ異なる。造形装置210の排出ユニット250のフレーム280は、図13、図14に示されるように、第1実施形態のフレーム80に対して装置幅方向の他方側に延びている。また、排出ユニット250は、支持部60を2個備えている。
具体的には、2個の支持部60は、排出部52に対して装置幅方向の他方側(図中左側)に配置されており、装置幅方向に並んでいる。そして、2個の接触部材64、排出口54b、及び接触部材76は、上方から見て、装置幅方向に延びる直線上に並んでいる。以下の説明では便宜上、排出部52に近接した側の支持部60を第一支持部60aと称し、排出部52に対して離間した側の支持部60を第二支持部60bと称する。
この構成において、造形装置210で造形物を造形する造形するために、排出部52から造形材100を排出する前の状態では、図13に示されるように、第一支持部60aの接触部材64、第二支持部60bの接触部材64、及び作用部70の接触部材76が、台部14の上面14aに接触している。そして、この状態で、排出部52の排出口54bと台部14の上面14aとの間には、予め決められた隙が設けられている。
ここで、装置奥行方向から見て、装置幅方向で離間している第一支持部60aの接触部材64と、第二支持部60bの接触部材64との2点が台部14の上面14aに接触することで、台部14に対する排出ユニット250の相対位置が決められている。
そして、図15(A)に示されるように、第一支持部60aの接触部材64及び第二支持部60bの接触部材64が上面14aに接触している状態で、排出部52に対して台部14が移動し、排出部52が台部14の上面14aに造形材100を排出する。また、図15(B)に示されるように、第一支持部60aの接触部材64及び第二支持部60bの接触部材64が一層目を構成する造形材100に接触している状態で、排出部52に対して台部14が移動し、排出部52が一層目を構成する造形材100に重ねるように造形材100を排出する。
以上説明したように、造形装置210では、第一支持部60aの接触部材64及び第二支持部60bの接触部材64の2点で上面14a又は層を構成する造形材100に接触するため、1点で接触する場合と比して、上下方向における排出部52と台部14との相対位置精度の低下が抑制される。
また、造形装置210では、2個の接触部材64、及び排出口54bは、上方から見て、装置幅方向に延びる直線上に並んでいる。このため、上下方向から見て、2個の接触部材64、及び排出口54bが多角形状に配置されている場合と比して、台部14の移動方向から見て、排出ユニット250が傾いた場合でも、排出部52の排出口54bから上面14aへ排出される造形材100の排出位置がばらつくのが抑制される。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る造形装置の一例について図16に従って説明する。なお、第3実施形態については、第1実施形態に対して異なる部分を主に説明する。
(構成)
第3実施形態に係る造形装置310は、第1実施形態の造形装置10に対して排出ユニット350のみ異なる。造形装置310の排出ユニット350のフレーム380は、第1実施形態のフレーム80に対して装置奥行方向の両側に延びている。また、排出ユニット350は、支持部60を3個備えている。
具体的には、1個の支持部60は、図16に示されるように、排出部52に対して装置幅方向の他方側に配置されている。そして、他の2個の支持部60は、装置奥行方向から排出部52を挟むように配置されている。
このように、装置奥行方向から排出部52を挟むように2個の支持部60が配置されることで、台部14の移動方向(装置奥行方向)から見て、排出ユニット350が台部14に対して傾くのが抑制される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、台部14が移動することで、台部14と排出部52とが相対移動したが、排出部が移動してもよく、台部と排出部の両方が移動してもよい。
また、上記実施形態では、支持部60、作用部70は、フレーム80、280、380を介して排出部52に取り付けられたが、支持部、作用部が、排出部に直接取り付けられてもよい。
また、上記第1実施形態では、上向から見て、接触部材64、排出口54b、及び接触部材76が直線上に配置されたが、直線上に配置されていなくてもよい。しかし、この場合には、直線上に配置されることで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、排出部52と台部14との相対移動に伴って、球状の接触部材64が回転したが、接触部材が回転しなくてもよい。この場合には、上面14a等との摩擦力を低減させるために、接触部材の表面にフッ素コート等を形成してもよい。
また、上記実施形態では、排出ユニット50、250、350は、排出部52から排出された造形材100を台部14側へ押し付ける押付部74を備えたが、押付部74を備えなくてもよい。しかし、この場合には、押付部を備えることで奏する作用は奏しない。
10 造形装置
14 台部(被排出部の一例)
14a 上面(被排出面の一例)
52 排出部
54b 排出口
64 接触部材(接触部の一例)
74 押付部
76 接触部材(他の接触部の一例)
78 弾性部材(弾性部の一例)
88 ヒータ(加熱部の一例)
100 造形材
110 繊維束
210 造形装置
310 造形装置

Claims (10)

  1. 被排出面が形成された被排出部と、
    前記被排出部に対して相対移動し、連続繊維の束に樹脂を含侵させた線状の造形材を前記被排出面に排出し、造形材が硬化してなる層を複数重ねることで造形物を造形する排出部と、
    前記排出部に取り付けられ、前記造形材が前記排出部から排出される排出方向で、前記被排出面と、又は前記被排出面に形成された層を構成する造形材と接触する接触部と、
    を備える造形装置。
  2. 前記接触部は、前記排出部の前記被排出部に対する相対移動に伴って回転する請求項1に記載の造形装置。
  3. 前記接触部は、球状であり、
    前記排出部には、造形材を排出する円形状の排出口が形成され、
    前記接触部の外径は、前記排出口の外径と比して大きい請求項2に記載の造形装置。
  4. 前記排出部から排出された造形材と接触する他の接触部と、弾性変形して前記他の接触部を前記被排出面側に付勢する弾性部とを有する押付部を備え、前記押付部は、前記排出部に取り付けられている請求項1〜3の何れか1項に記載の造形装置。
  5. 前記他の接触部は、前記排出部の前記被排出部に対する相対移動に伴って回転する請求項4に記載の造形装置。
  6. 前記他の接触部は、球状であり、
    前記排出部には、造形材を排出する円形状の排出口が形成され、
    前記他の接触部の外径は、前記排出口の外径と比して大きい請求項5に記載の造形装置。
  7. 前記他の接触部を加熱する加熱部を備える請求項4〜6の何れか1項に記載の造形装置。
  8. 前記排出部には、造形材を排出する円形状の排出口が形成され、
    前記排出方向から見て、前記接触部、前記排出口、及び前記他の接触部は、直線上に配置されている請求項4〜7の何れか1項に記載の造形装置。
  9. 複数の前記接触部を備える請求項1〜8の何れか1項に記載の造形装置。
  10. 前記排出部には、造形材を排出する排出口が形成され、
    前記排出部は、複数の前記接触部が移動方向の下流側となるように移動し、
    前記排出方向から見て、複数の前記接触部、及び前記排出口は、直線上に配置されている請求項9に記載の造形装置。
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