JP2020044119A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な改良で操作部材の操作力量の調整を容易に行うことができる眼科装置を提供する。【解決手段】ベースに対して水平方向に相対移動自在に支持されている架台と、架台上面に設けられた眼科装置本体と、架台上面において眼科装置本体から水平方向の一方向にシフトした位置に設けられ、架台を水平方向に移動させる移動操作を受け付けて、移動操作の力を架台に伝達することで架台を水平方向に移動させる操作部材と、操作部材に設けられ且つ架台の架台上面とは反対側の架台下面からベースに向けて突出した突出部と、ベース上面に設けられ、突出部が当接する当接面と、架台上面及び架台下面の少なくとも一方において、一方向に平行な平行方向に沿って移動自在に支持されている重りと、重りの一方向の位置を調整する位置調整機構と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、眼科装置本体の水平方向の位置調整を検者による手動操作で行う眼科装置に関する。
眼科では、被検眼の観察、各種眼特性の測定、及びレーザ手術等の処置を各種の眼科装置で行う。眼科装置は、観察、測定、及び処置等の目的に対応した各種光学系を内蔵した眼科装置本体を備えている。そして、眼科装置により被検眼の観察、測定、及び処置等を行う場合には、観察像の画質、眼特性の測定精度(確度)、及び処置の精度の観点から、被検眼に対する眼科装置本体のアライメント(位置調整)が重要となる。このため、眼科装置には、ベースに対して眼科装置本体を移動させることによりアライメント調整を行う構成が設けられている。
例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の眼科装置は、ベースと、ベースに対して水平方向(前後左右方向)に移動自在に支持された架台と、架台の上面に設けられた眼科装置本体と、架台の上面において眼科装置本体よりも検者(術者又は操作者ともいう)側に設けられた操作レバーと、ベースの上面に設けられ且つ操作レバーの球体が当接又は摺接する滑り板(摩擦板)と、を備える。そして、検者が操作レバーに対して架台を水平方向に手動で移動させる移動操作(水平移動操作及び傾倒操作等)を行うことで、この移動操作の力を架台に伝達して架台及び眼科装置本体を水平方向に移動させることができる。
また、特許文献2に記載の眼科装置では、操作レバー及び摩擦板の一方に永久磁石を設けると共に他方に電磁石を設けて、この電磁石に流す電流を制御することで、操作レバーと摩擦板との間に生じる摩擦力の大きさを制御している。
特開2003−235808号公報 特開2016−198306号公報
ところで、特許文献1に記載の眼科装置では、操作レバーの移動操作に要する力量(以下、操作力量)を調整することができない。このため、検者によって操作レバーの操作力量が小さすぎたり、逆に操作レバーの操作力量が大きすぎたりする場合がある。この場合には、操作レバーの操作力量の調整を眼科装置の製造メーカに依頼する必要があり、非常に手間がかかり、ユーザビリティが低いという問題が生じる。
一方、特許文献2に記載の眼科装置では、操作レバー及び摩擦板にそれぞれ設けられた磁石(永久磁石及び電磁石)を用いることで、操作レバーと摩擦板との間に生じる摩擦力の大きさを制御することができるため、操作レバーの操作力量を調整することは可能である。しかしながら、この場合には、操作レバー及び摩擦板の双方に磁石を設け、さらに電磁石に電流を供給する回路を設ける必要があるため、従来の装置に対して大掛かりな改良が必要になり、装置の製造コストが増加するという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な改良で操作部材の操作力量の調整を容易に行うことができる眼科装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための眼科装置は、ベースと、水平方向に対して垂直な方向を上下方向とした場合に、ベースに対して上下方向のうちの上方向側に設けられ、ベースに対して水平方向に相対移動自在に支持されている架台と、架台の上方向側の面である架台上面に設けられた眼科装置本体と、架台上面において眼科装置本体から水平方向の一方向にシフトした位置に設けられ、架台を水平方向に移動させる移動操作を受け付けて、移動操作の力を架台に伝達することで架台を水平方向に移動させる操作部材と、操作部材に設けられ且つ架台の架台上面とは反対側の架台下面からベースに向けて突出した突出部と、ベースに設けられ、突出部が当接する当接面と、架台上面及び架台下面の少なくとも一方において、一方向に平行な平行方向に沿って移動自在に支持されている重りと、重りの一方向の位置を調整する位置調整機構と、を備える。
この眼科装置によれば、上述の平行方向に沿った重りの位置を調整することにより、架台上の構造物により架台に加えられる荷重の重心位置を平行方向に沿って移動させることができるので、操作部材の操作力量を調整することができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、架台が、ベースに対して、平行方向と、平行方向及び上下方向の双方に垂直な方向とにそれぞれ相対移動自在に支持されている。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、突出部の少なくとも当接面と接触する部分が曲面形状に形成されている。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、重りが、架台上面及び架台下面の少なくとも一方に設けられたスライドレールであって且つ平行方向に平行なスライドレールにより支持されている。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、位置調整機構が、重りの位置調整操作を受け付ける操作受付部材と、操作受付部材が受け付けた位置調整操作を、重りを平行方向に移動させる駆動力に変換する変換機構と、を備える。これにより、低消費電力で操作部材の操作力量を調整することができる。
本発明の他の態様に係る眼科装置において、重りの位置調整操作を入力する操作入力部を備え、位置調整機構が、操作入力部に入力された位置調整操作に基づき、重りを平行方向に駆動する駆動機構を備える。
本発明は、簡単な改良で操作部材の操作力量の調整を容易に行うことができる。
眼科装置の側面図である。 操作力量調整機構の側面拡大図である。 操作力量調整機構の上面拡大図である。 回転板に対する回転操作に応じた重りのZ軸方向の位置調整を説明するための説明図である。 操作力量調整機構による操作レバーの操作力量の調整の原理を説明するための説明図である。 荷重の重心位置を示すLa(mm)と、反力b(N)との関係の一例を示したグラフである。 別実施形態1の眼科装置の操作力量調整機構の位置調整機構を説明するための説明図である。 図8は、別実施形態2の眼科装置の操作力量調整機構を説明するための説明図である。
[眼科装置の構成]
図1は、本発明の眼科装置10の側面図である。この眼科装置10は、被検者の被検眼Eの観察、眼特性の測定、及びレーザ手術等の処置のいずれかを行う。このような眼科装置10としては、眼底カメラ、OCT(optical coherence tomography)、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)、眼軸長計、スリットランプ、レフラクトメータ、ケラトメータ、トノメータ、スペキュラマイクロスコープ、これらの複合機、及びレーザ手術装置等が例として挙げられる。
なお、図中のX軸方向は被検者を基準とした左右方向(被検眼Eの眼幅方向)であり、Y軸方向は上下方向であり、Z軸方向は被検眼E(被検者)に近づく前方向と被検眼Eから遠ざかる後方向とに平行な前後方向(作動距離方向ともいう)である。従って、Z軸方向及びX軸方向は水平方向に含まれる。
図1に示すように、眼科装置10は、ベース12(基台ともいう)と、顔受け部14と、架台支持機構16と、架台18と、眼科装置本体20と、操作レバー22と、操作力量調整機構24と、を備える。
ベース12のY軸方向上方向側の上面であるベース上面12aには、Z軸方向の前方側(被検眼E側)から後方側(検者側)に向かって、顔受け部14、架台支持機構16、及び滑り板26が設けられている。
顔受け部14は、ベース12と一体に設けられている。この顔受け部14は、Y軸方向に位置調整可能な顎受け14a及び額当て14bを有しており、被検者の顔を支持する。
架台支持機構16は、ベース12に対して架台18をX軸方向及びZ軸方向に相対移動自在に連結する連結機構である。この架台支持機構16は、Z軸ガイド16aと、Z軸ベース16bと、X軸ガイド16cと、X軸ベース16dと、を備える。
Z軸ガイド16aは、ベース上面12aに複数(単数でも可)設けられており、Z軸方向に延びたレール形状を有する。Z軸ベース16bは、水平(略水平を含む、以下同じ)な平板形状であり、Z軸ガイド16aによりZ軸方向にスライド移動自在に支持されている。
X軸ガイド16cは、Z軸ベース16bの上面に複数(単数でも可)設けられており、X軸方向に延びたレール形状を有する。X軸ベース16dは、水平な平板形状であり、X軸ガイド16cによりX軸方向にスライド移動自在に支持される。これにより、X軸ベース16dは、X軸ガイド16cによりベース12に対してX軸方向に移動自在に支持され、且つZ軸ガイド16a、Z軸ベース16b、及びX軸ガイド16cによりベース12に対してZ軸方向に移動自在に支持される。
X軸ベース16dは、架台18のY軸方向下方向側の下面である架台下面18bに固定されている。これにより、架台18は、架台支持機構16を介してベース12に対しX軸方向及びZ軸方向に相対移動自在に支持される。なお、ベース12に対して架台18をX軸方向及びZ軸方向に相対自在に支持可能であれば、架台支持機構16の構成は特に限定はされず、適宜変更してもよい。
滑り板26(摩擦板ともいう)は、本実施形態では平板形状に形成されている。この滑り板26は、架台下面18bの中で後述の操作レバー22(球体22a)に対向する位置に設けられている。滑り板26の上面は、球体22aが当接(摺接)する水平な滑り面26a(本発明の当接面に相当)である。滑り面26aは、低摩擦係数で且つ耐久性のある材料で形成されている。なお、滑り板26(滑り面26a)の形状及び材料については公知技術であるのでその詳細についての説明は省略する。
架台18のY軸方向上方向側の上面である架台上面18aには、眼科装置本体20が設けられている。また、架台上面18aにおいて眼科装置本体20からZ軸方向後方向(本発明の水平方向の一方向に相当)にシフトした位置には、操作レバー22が設けられている。さらに、架台上面18aにおいて眼科装置本体20からX軸方向にシフトした位置には、操作力量調整機構24が設けられている。
また、架台18には、架台上面18aにおいて操作レバー22が設けられている位置に、操作レバー22を傾倒操作自在及び回転操作自在に保持するレバー保持部28が設けられている。
眼科装置本体20は、被検眼Eの観察、測定、及び処置の少なくともいずれか一つを実行する機能を有している。また、眼科装置本体20の内部には、上述の各種機能に対応した光学系30(撮像素子、各種光源、及び各種駆動部を含む)と、制御装置32とが設けられている。さらに、眼科装置本体20のZ軸方向後方向側の面には、タッチパネル式モニタ34が設けられている。
光学系30については公知技術であるので、ここでは具体的な説明は省略する。
制御装置32は、各種のプロセッサ(Processor)及びメモリ等から構成された演算回路であり、眼科装置10の各部を統括制御する。各種のプロセッサには、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及びプログラマブル論理デバイス等が含まれる。なお、制御装置32の各種機能は、1つのプロセッサにより実現されてもよいし、同種または異種の複数のプロセッサで実現されてもよい。
タッチパネル式モニタ34は、例えば公知のタッチパネル式の液晶表示装置が用いられる。このタッチパネル式モニタ34は、眼科装置本体20のアライメント等に利用される被検眼Eの前眼部の観察像、眼科装置本体20により得られた被検眼Eの眼特性の測定結果、及び測定に係る操作(設定)を行うための入力画面等を表示する。
操作レバー22は、眼科装置本体20をXYZ軸の各軸方向に移動させる移動操作を検者が行うための操作部材である。この操作レバー22は、球体22aと、棒形状(略棒形状を含む)の操作受付部22bと、を有する。
球体22aは、架台18のレバー保持部28によって任意の方向に回転自在に保持されている。この球体22aのY軸方向下方向側の下端部は、架台下面18bよりもベース12に向けて突出しており、既述の滑り板26の滑り面26aに当接している。このため、球体22aの下端部が本発明の突出部として機能する。この球体22aの下端部(すなわち滑り面26aと接触する部分)は、球面の一部を構成する曲面形状(球冠形状)に形成されている。このため、滑り面26a上で球体22aを回転させたり水平方向(ここではXZ軸方向)に移動させたりすることができる。
なお、球体22aのY軸方向下方向側に、別途に球体及び半球体のような曲面を有する突出部を設けて、この突出部を滑り面26aに当接させてもよい(上記特許文献1参照)。
操作受付部22b(把持部又はグリップ部ともいう)は、架台上面18aよりもY軸方向上方向側に配置されている。この操作受付部22bの基端側は球体22aに接続されている。また、操作受付部22bの基端側とは反対側の先端側は、検者により把持される。なお、眼科装置10が被検眼Eの眼特性を測定する装置である場合、操作受付部22bの先端側の頂部には眼特性の測定開始用の操作ボタンが設けられている。
操作レバー22は、レバー保持部28によりその長手軸を中心に回転自在に保持されると共に、少なくとも前後左右の4方向に傾倒自在に保持されている。
操作レバー22は、検者による眼科装置本体20の移動操作として、眼科装置本体20のY軸方向(上下方向)の位置調整を行う回転操作と、眼科装置本体20の水平方向(X軸方向及びZ軸方向)の位置調整を行う水平移動操作及び傾倒操作と、を受け付ける。水平移動操作は、水平方向の押し引き操作であり、例えば被検眼Eの前眼部像を取得可能な位置への眼科装置本体20の移動、及び被検眼Eの左右切替の際の眼科装置本体20の移動などを行う場合のように、手動(非電動)で眼科装置本体20の粗動(高速移動)を行うための操作である。一方、傾倒操作は、例えば狭い範囲での精密なX軸方向及びZ軸方向のアライメントを行う場合のように、手動(非電動)で眼科装置本体20の微動(低速移動)を行うための操作である。
操作レバー22が回転操作されると、不図示のY軸移動機構(電動及び非電動のいずれでも可)により架台18上で眼科装置本体20がY軸方向(上下方向)に移動される。なお、Y軸移動機構については公知技術であるのでその詳細についての説明は省略する。
操作レバー22がX軸方向又はZ軸方向に水平移動操作されると、この水平移動操作の力が架台18に対して直接的に伝達されることで、架台支持機構16を介して架台18及び眼科装置本体20が一体的にベース12に対し水平方向(X軸方向又はZ軸方向)に相対移動される。これにより、操作レバー22に対して入力された水平移動操作に対応する方向に眼科装置本体20を粗動させることができる。また、この場合、球体22aと滑り面26aとが摺接するため、両者の間には摩擦力が発生する。
操作レバー22がX軸方向又はZ軸方向に傾倒操作されると、球体22aと滑り面26aとの間の摩擦力により、球体22aが滑り面26aの上面を空転せずに回転する。これにより、傾倒操作の力が架台18を水平方向(X軸方向又はZ軸方向)に移動させる力に変換され、この変換後の力が架台18に対して伝達される。その結果、架台支持機構16を介して架台18及び眼科装置本体20が一体的にベース12に対し水平方向に相対移動される。これにより、操作レバー22に対して入力された傾倒操作に対応する方向に眼科装置本体20を微動させることができる。
操作レバー22に対する水平移動操作時及び傾倒操作時において球体22aと滑り面26aとの間に生じる摩擦力の大きさを制御することで、水平移動操作時及び傾倒操作時における操作レバー22の操作力量を調整することができる。この摩擦力の大きさ、すなわち操作レバー22の操作力量は、後述の操作力量調整機構24により調整される。
[操作力量調整機構]
図2は、X軸方向側から見た操作力量調整機構24の側面拡大図である。図3は、Y軸方向側から見た操作力量調整機構24の上面拡大図である。図2及び図3と、既述の図1とに示すように、操作力量調整機構24は、架台18上の構造物(眼科装置本体20等)から架台18に対して加えられる荷重の重心の位置をZ軸方向に移動させることで、水平移動操作時及び傾倒操作時における操作レバー22の操作力量の調整を行う。
操作力量調整機構24は、1本のスライドレール40(ガイド、ガイド軸、又はスライド軸ともいう)と、一対のレール固定部42と、重り44と、位置調整機構46と、これら各部を収納する収納ケース48と、を備える。
スライドレール40は、架台上面18aに対して間隔をあけて配置されており、且つZ軸方向に平行な方向に延びた形状を有している。一対のレール固定部42は、架台上面18a上に設けられており、スライドレール40の両端部をそれぞれ保持する。
重り44は、例えばダミーウェイトであり、スライドレール40が挿通されるZ軸方向に平行な挿通穴(不図示)を有している。この重り44は、その挿通穴内に挿通されたスライドレール40によって、架台上面18a上でZ軸方向(本発明の平行方向に相当)に移動自在に支持される。なお、本実施形態では、重り44はZ軸方向に延びた直方体形状(ブロック形状)に形成されているが、その形状は特に限定されるものではない。
位置調整機構46は、検者による重り44の位置調整操作を受けて重り44をZ軸方向に移動させる。この位置調整機構46は、ラック50と、ギア52(歯車)と、支持軸54と、回転板56と、を備える。
ラック50は、重り44のX軸方向側の側面であって且つ眼科装置本体20側とは反対側の側面に取り付けられている。このラック50は、Z軸方向に延びた形状を有しており、重り44側とは反対側のX軸方向の側面に複数の直線歯を有している。
ギア52は、後述のY軸方向(上下方向)に平行な支持軸54を中心として回転自在に設けられており、既述のラック50に噛合している。
支持軸54は、Y軸方向(上下方向)に延びた形状を有している。支持軸54のY軸方向上方向側の上端部はギア52に連結(固定)され、支持軸54のY軸方向下方向側の下端部は架台上面18aに形成された不図示の支持穴(保持穴)に回転自在に支持されている。これにより、支持軸54がその中心軸を中心として回転されると、この支持軸54を中心してギア52も一体に回転される。
回転板56は、本発明の操作受付部材に相当するものであり、水平な円板である。この回転板56は、支持軸54が挿通されるY軸方向(上下方向)に平行な不図示の挿通穴を有している。そして、回転板56は、その挿通穴に支持軸54が挿通された状態で、ギア52と架台上面18aとの間の位置で支持軸54に固定されている。なお、回転板56の形状は、円板形状に限定されるものでなく、例えば多角形状等の任意の形状をとり得る。
回転板56の一部は、収納ケース48に形成された露出穴48aから収納ケース48の外部に露出されている。これにより、検者は、既述の位置調整操作として、回転板56を回転させる回転操作を行うことができる。この回転操作によって、回転板56と一体に支持軸54及びギア52が回転され、さらにギア52を介してラック50がZ軸方向に移動される。その結果、回転板56の回転操作が、ラック50、ギア52、及び支持軸54により、重り44をZ軸方向に移動させる駆動力に変換される。このため、ラック50、ギア52、及び支持軸54は、本発明の変換機構に相当する。
図4は、回転板56に対する回転操作に応じた重り44のZ軸方向の位置調整を説明するための説明図である。図4の符号4Aに示すように、検者により回転板56が一方向に回転されると、回転板56と一体に支持軸54及びギア52が回転されることで、ギア52及びラック50を介して、重り44がスライドレール40に沿ってZ軸方向前方向側に移動される。また、図4の符号4Bに示すように、検者により回転板56が一方向とは反対の逆方向に回転されると、回転板56、支持軸54、ギア52、及びラック50を介して、重り44がスライドレール40に沿ってZ軸方向後方向側に移動される。
このように検者が回転板56の回転操作を行うことで、重り44のZ軸方向の位置を任意に調整することができる。その結果、後述のように、操作レバー22の操作力量の調整を行うことができる。
図5は、操作力量調整機構24による操作レバー22の操作力量の調整の原理を説明するための説明図である。図5に示すように、架台18及びX軸ベース16dは一体化しているので、架台18は、一対のX軸ガイド16cに対応する支点Aと滑り面26aに対応する支点Bとの計2箇所で支持されている。そして、架台18には、架台18上の構造物(眼科装置本体20及び操作力量調整機構24)によりY軸方向下方向側に荷重Wが加えられる。その結果、架台18の各支点A,BにはそれぞれY軸方向上方向側の反力Ra,Rbが加えられる。
支点Aから支点BまでのZ軸方向の長さをLとし、支点Aから荷重Wの重心位置までのZ軸方向の長さをLaとし、さらに荷重Wの重心位置から支点BまでのZ軸方向の長さをLbとすると、支点Aまわりのモーメントの和はゼロとなるため、公知の「W×La−(La+Lb)×Rb=0」の式が成り立つ。その結果、反力Rbは、Rb=(W×La)/Lの式で表される。
図6は、支点Aを基準としたZ軸方向の荷重Wの重心位置を示すLa(mm)と、反力b(N)との関係の一例を示したグラフである。図6及び既述の図5に示すように、重り44のZ軸方向の位置の変化に応じて、荷重Wの重心位置をZ軸方向に移動させること、すなわちLa(mm)を増減させることができる。その結果、La(mm)の増減に比例して反力Rb(N)を増減させることができる。
ここで、操作レバー22に対する水平移動操作時及び傾倒操作時において球体22aと滑り面26aとの間に生じる摩擦力の大きさは、摩擦係数(静止摩擦係数又は動摩擦係数)と、滑り面26aから球体22aに対する垂直抗力[すなわちRb(N)]と、の積で表される。このため、反力Rb(N)を増減させることで、球体22aと滑り面26aとの間の摩擦力の大きさを増減させることできる。その結果、水平移動操作時及び傾倒操作時における操作レバー22の操作力量を調整することができる。
なお、操作レバー22の操作力量の調整に適した重り44の重さ及びZ軸方向の移動範囲は、眼科装置10の機種毎に異なる。このため、予め実験又はシミレーションを行うことで、眼科装置10の機種毎に、重り44の重さ及びZ軸方向の移動範囲(スライドレール40の設置位置及び長さ)が設定されている。
[本実施形態の効果]
以上のように本実施形態では、回転板56に対する回転操作により重り44のZ軸方向の位置を調整して、荷重Wの重心位置をZ軸方向に移動させることにより、操作レバー22の操作力量の調整を容易に行うことができる。さらに、本実施形態では、操作力量調整機構24を架台上面18aに設けるだけでよいので、上記特許文献2に記載の発明のように従来の装置に対して大規模な改良を行うことなく、操作レバー22の操作力量の調整を行うことができる。その結果、簡単な改良で操作レバー22の操作力量の調整を容易に行うことができる。
また、本実施形態の位置調整機構46は、検者による回転板56の回転操作により重り44のZ軸方向の位置が調整可能であるので、この重り44の位置調整に要する電力はゼロである。一方、上記特許文献2の眼科装置では操作レバー22の操作力量の調整を行う場合に電磁石に電流を供給し続ける必要があり、眼科装置の消費電力が増加するという問題が発生するが、本実施形態では電力を消費せずに操作レバー22の操作力量を調整することができる。
[別実施形態1の眼科装置]
図7は、別実施形態1の眼科装置10の操作力量調整機構24の位置調整機構46Aを説明するための説明図である。上記実施形態の位置調整機構46は、検者による回転板56の回転操作により重り44のZ軸方向の位置を調整しているが、別実施形態1の位置調整機構46Aは、電動駆動により重り44のZ軸方向の位置調整を行う。
図7に示すように、別実施形態1の眼科装置10は、位置調整機構46Aが回転板56の代わりに電動駆動機構60を備える点を除けば、上記実施形態の眼科装置10と基本的に同じ構成である。このため、上記実施形態と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
電動駆動機構60は、本発明の駆動機構に相当するものであり、図示は省略するがモータと、モータの回転を支持軸54に伝達して支持軸54及びギア52を一体に回転させる駆動伝達機構と、により構成されている。この電動駆動機構60の駆動は、既述の制御装置32により制御される。制御装置32は、タッチパネル式モニタ34(本発明の操作入力部に相当)に対して入力された位置調整操作に基づき、電動駆動機構60を駆動して、支持軸54を回転させることで、ギア52及びラック50を介して、重り44のZ軸方向の位置調整を行う。これにより、上記実施形態と同様に操作レバー22の操作力量を調整することができる。
このように、別実施形態1においても操作力量調整機構24を架台上面18aに設けると共に電動駆動機構60を制御装置32と接続するだけで操作レバー22の操作力量を調整可能であるため、上記実施形態と同様に、簡単な改良で操作レバー22の操作力量の調整を容易に行うことができる。
なお、タッチパネル式モニタ34に対して位置調整操作を入力する代わりに、制御装置32に接続された操作ボタン等の各種操作入力部に対して位置調整操作を入力してもよい。
[別実施形態2の眼科装置]
図8は、別実施形態2の眼科装置10の操作力量調整機構24を説明するための説明図である。上記実施形態では、操作力量調整機構24を架台上面18aに設けているが、図8に示すように、操作力量調整機構24を架台下面18bに設けてもよい。この場合においても重り44のZ軸方向の位置調整により、荷重Wの重心位置をZ軸方向に移動させて操作レバー22の操作力量を調整することができるため、上記実施形態と同様の効果が得られる。
なお、架台上面18a及び架台下面18bの双方に操作力量調整機構24をそれぞれ設けてもよい。
[その他]
上記各実施形態では、重り44のZ軸方向の位置調整を行う機構として、スライドレール40及び位置調整機構46,46Aを例に挙げて説明したが、非電動又は電動で重り44をZ軸方向に位置調整可能な機構であれば、その構成は特に限定されるものではない。
上記各実施形態では、本発明の操作部材として操作レバー22を例に挙げて説明しているが、滑り面26aと当接(摺接)する操作部材であればその形状は特に限定はされない。
上記実施形態では、滑り面26aを有する滑り板26をベース上面12aに設けているが、ベース上面12a自体を滑り面26a(当接面)として機能させてもよい。
10…眼科装置,
12…ベース,
12a…ベース上面,
16…架台支持機構,
18…架台,
18a…架台上面,
18b…架台下面,
20…眼科装置本体,
22…操作レバー,
22a…球体,
24…操作力量調整機構,
26…滑り板,
26a…滑り面,
40…スライドレール,
44…ダミーウェイト,
46,46A…位置調整機構,
56…回転板,
60…電動駆動機構

Claims (6)

  1. ベースと、
    水平方向に対して垂直な方向を上下方向とした場合に、前記ベースに対して前記上下方向のうちの上方向側に設けられ、前記ベースに対して前記水平方向に相対移動自在に支持されている架台と、
    前記架台の前記上方向側の面である架台上面に設けられた眼科装置本体と、
    前記架台上面において前記眼科装置本体から前記水平方向の一方向にシフトした位置に設けられ、前記架台を前記水平方向に移動させる移動操作を受け付けて、前記移動操作の力を前記架台に伝達することで前記架台を前記水平方向に移動させる操作部材と、
    前記操作部材に設けられ且つ前記架台の前記架台上面とは反対側の架台下面から前記ベースに向けて突出した突出部と、
    前記ベースに設けられ、前記突出部が当接する当接面と、
    前記架台上面及び前記架台下面の少なくとも一方において、前記一方向に平行な平行方向に沿って移動自在に支持されている重りと、
    前記重りの前記一方向の位置を調整する位置調整機構と、
    を備える眼科装置。
  2. 前記架台が、前記ベースに対して、前記平行方向と、前記平行方向及び前記上下方向の双方に垂直な方向とにそれぞれ相対移動自在に支持されている請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記突出部の少なくとも前記当接面と接触する部分が曲面形状に形成されている請求項1又は2に記載の眼科装置。
  4. 前記重りが、前記架台上面及び前記架台下面の少なくとも一方に設けられたスライドレールであって且つ前記平行方向に平行なスライドレールにより支持されている請求項1から3のいずれか1項に記載の眼科装置。
  5. 前記位置調整機構が、前記重りの位置調整操作を受け付ける操作受付部材と、前記操作受付部材が受け付けた前記位置調整操作を、前記重りを前記平行方向に移動させる駆動力に変換する変換機構と、を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科装置。
  6. 前記重りの位置調整操作を入力する操作入力部を備え、
    前記位置調整機構が、前記操作入力部に入力された前記位置調整操作に基づき、前記重りを前記平行方向に駆動する駆動機構を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科装置。
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