JP2020043530A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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藤井 英夫
Hideo Fujii
英夫 藤井
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Abstract

【課題】出力対象に対して設定された処理の実行を指示する指示手段を、出力対象に関係付けて登録可能とする情報処理装置及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置は、出力対象を一時的に記憶する記憶部3と、記憶部3が記憶する出力対象のうち選択された出力対象に対して設定された処理を実行する実行手段24と、設定された処理の実行を指示する指示手段を作成する作成手段21と、出力対象に関連付けて指示手段を登録する登録手段22とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
近年、どのような機能でも登録した設定内容の呼び出しを実現するようにした画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の画像処理装置は、表示画面に表示されるボタン情報に、設定内容(例えば、倍率:80%、両面:両面から両面)を関連付けて記憶する記憶手段と、ボタン情報が選択された際に、ボタン情報に関連する設定内容を記憶手段から取得する取得手段と、取得された設定内容に基づいて画像処理を実行する実行手段とを備える。
特開2005−190022号公報
本発明の課題は、出力対象に対して設定された処理の実行を指示する指示手段を、出力対象に関係付けて登録可能とする情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
[1]出力対象を一時的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶する前記出力対象のうち選択された出力対象に対して設定された処理を実行する実行手段と、
前記設定された処理の実行を指示する指示手段を作成する作成手段と、
前記出力対象に関連付けて前記指示手段を登録する登録手段と、を備えた情報処理装置。
[2]前記登録手段は、前記指示手段を登録した後、前記記憶手段から前記選択された出力対象を削除する、前記[1]に記載の情報処理装置。
[3]前記登録手段は、前記出力対象の文書の種別に関係付けて前記指示手段を登録する、前記[1]又は[2]に記載の情報処理装置。
[4]前記登録手段は、前記文書の種別をファイル名から取得する、前記[3]に記載の情報処理装置。
[5]前記登録手段は、前記文書の種別を前記文書の1ページ目のタイトルから取得する、前記[3]に記載の情報処理装置。
[6]前記登録手段は、前記指示手段を出力対象の属性情報に関連付けて登録するか、前記出力対象自体に関連付けて登録するかを選択可能とする、前記[1]から[5]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
[7]前記出力対象自体に関連付けて登録することが選択された場合、前記登録手段は、前記出力対象を削除しない、前記[6]に記載の情報処理装置。
[8]前記出力対象自体に関連付けて登録することが選択された場合、前記登録手段は、前記出力対象から秘匿情報を削除して前記出力対象自体を登録する、前記[6]に記載の情報処理装置。
[9]前記登録手段は、前記実行手段により前記処理が実行された後、前記出力対象を表示用のリストから削除する、前記[2]から[8]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
[10]前記登録手段は、ユーザが前記指示手段を作成する権限を有していない場合、前記指示手段を登録せずに前記実行手段による前記処理の実行後に前記出力対象を削除する、前記[2]から[9]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
[11]出力対象を一時的に記憶する記憶手段を有するコンピュータを、
前記記憶手段が記憶する前記出力対象のうち選択された出力対象に対して設定された処理を実行する実行手段と、
前記設定された処理の実行を指示する指示手段を作成する作成手段と、
前記出力対象に関連付けて前記指示手段を登録する登録手段、として機能させるためのプログラム。
請求項1、11に係る発明によれば、出力対象に対して設定された処理の実行を指示する指示手段を、出力対象に関係付けて登録可能とすることができる。
請求項2に係る発明によれば、出力対象が秘匿情報を含む場合、秘匿情報が漏洩するのを抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、文書の種別が同一の出力対象に対して設定作業を省くことができる。
請求項4に係る発明によれば、文書のファイル名が同一の出力対象に対して設定作業を省くことができる。
請求項5に係る発明によれば、文書のファイル名から文書の種別を取得できない場合、文書の1ページ目のタイトルから文書の種別を取得することができる。
請求項6、7に係る発明によれば、指示手段を出力対象自体と関連付けた場合、出力対象を繰り返し出力することができる。
請求項8に係る発明によれば、秘匿情報が漏洩するのを抑制することができる。
請求項9に係る発明によれば、一度出力された出力対象が表示用のリストから誤って選択されるのを抑制することができる。
請求項10に係る発明によれば、指示手段を作成する権限を有していない者によって指示手段が作成されるのを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、ユーザ情報の一例を示す図である。 図3は、定型処理パラメータ情報の一例を示す図である。 図4は、定型処理アイコン情報の一例を示す図である。 図5は、セキュリティプリント用の文書情報の一例を示す図である。 図6は、セキュリティプリント用の文書一覧画面の一例を示す図である。 図7は、画像形成装置の登録時の動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、図7のステップS4の詳細フローの一例を示すフローチャートである。 図9は、画像形成装置の登録後の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。なお、情報処理装置の一例として、以下、画像形成装置について説明する。
[実施の形態の要約]
本実施の形態に係る情報処理装置は、出力対象を一時的に記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶する出力対象のうち選択された出力対象に対して設定された処理を実行する実行手段と、設定された処理の実行を指示する指示手段を作成する作成手段と、出力対象に関連付けて指示手段を登録する登録手段とを備える。
「出力対象」とは、表示部、外部装置等に出力される対象や、用紙等の記録媒体に印刷して出力される対象をいう。出力対象は、主には文書であるが、写真等の画像を含んでもよく、図面、写真等の図形情報でもよい。「設定された処理」とは、設定内容(設定項目及び設定値)が設定された処理をいう。指示手段は、設定内容で特定される処理の実行を指示する。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。この画像形成装置1は、例えば、コピー機能、スキャン機能、プリント機能、メール送受信機能、ファックス機能等の複数の機能を有する複合機である。画像形成装置1は、制御部2と、記憶部3と、操作表示部4と、画像読取部5と、画像出力部6と、通信部7とを備える。なお、情報処理装置として、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置でもよい。記憶部3は、記憶手段の一例である。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース等から構成されている。CPUは、プログラム30に従って動作することにより、受付手段20、作成手段21、登録手段22、表示制御手段23、実行手段24等として機能する。各手段20〜24の詳細については後述する。
記憶部3は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等から構成され、プログラム30、ユーザ情報31(図2参照)、定型処理パラメータ情報32(図3参照)、定型処理アイコン情報33(図4参照)、セキュリティプリント用の文書情報34(図5参照)等の各種の情報を記憶する。セキュリティプリント用の文書情報34は、記憶部3に設けられた親展ボックス35に記憶される。
「親展ボックス」とは、セキュリティプリント用の出力対象、主に文書ファイル(以下、単に文書ともいう。)が記憶部3に一時的に記憶される領域である。「セキュリティプリント」とは、出力状態を放置したくない出力対象、主に文書を画像形成装置1の記憶部3に一時的に記憶し、例えば、ユーザのログインが許可された場合や、親展ボックス35へのアクセスが許可された場合等に、記憶部3に一時的に記憶した文書の印刷出力を認める処理である。ログインは、ユーザにより入力されたユーザIDとパスワードが登録済みのものと一致した場合に許可される。親展ボックス35へのアクセスは、ユーザにより入力されたパスコードが親展ボックス35に設定されたパスコードに一致する場合に許可される。なお、パスコードは、フォルダやファイルに設定されるものでもよい。親展ボックス35には、スキャンにより得られた文書の画像、ファックスにより受信した文書の画像、ユーザ端末装置からネットワーク及び通信部7を介して送信された文書、文書管理サーバ装置からダウンロードされた文書等が記憶される。
操作表示部4は、例えば、液晶ディスプレイ等のディスプレイにタッチパネルが重合配置された構成を有し、表示画面に設定画面等の情報を表示するとともに、ユーザからタッチパネルへの操作を受け付ける。
画像読取部5は、例えばスキャナと、自動原稿送り装置とを備え、原稿台上に配置された原稿、又は自動原稿送り装置から送られた原稿から画像を読み取る。
画像出力部6は、例えば電子写真方式、インクジェット方式等により用紙等の記録媒体に画像を形成して出力する。画像出力部6は、画像読取部5によって読み取られた画像、親展ボックス35に一時的に記憶された文書、又はユーザ端末装置からネットワークを介して送信され、通信部7により受信された印刷ジョブに含まれる文書を記録媒体に形成して出力する。
通信部7は、ネットワークを介してユーザが使用するユーザ端末装置等の外部装置との間で情報を電子メール、ファックス等により送受信する。ネットワークは、例えば、有線通信及び無線通信等によりデータの送受信を行うLAN(ローカルネットワーク)、インターネット、公衆回線網等の通信網である。
図2は、ユーザ情報31の一例を示す図である。ユーザ情報31は、ユーザID、パスワード、パスコード、定型処理作成権限等の項目を含む。ユーザ情報31は、受付手段20により記録される。ユーザIDには、ユーザを識別するユーザIDが記録される。パスワードには、ログインの際に必要なパスワードが記録される。パスコードには、親展ボックス35にアクセスする際に必要なパスコードが記録される。定型処理作成権限には、後述する定型処理を作成する権限の有無が記録される。なお、本明細書では登録は記録と同じ意味で用いる。
図3は、定型処理パラメータ情報32の一例を示す図である。定型処理パラメータ情報32は、定型処理パラメータID、カラー/白黒、Nup、両面/片面等の項目を含む。定型処理パラメータ情報32は、登録手段22により記録される。定型処理パラメータIDには、定型処理パラメータを識別するIDが記録される。カラー/白黒、Nup、両面/片面等は、印刷処理に関するパラメータであり、設定値が記録される。カラー/白黒には、カラーか白黒かの選択枝が記録される。Nupには、用紙の同一面に形成する画像の数(N)が記録される。両面/片面には、用紙に印刷する面として両面か片面かの選択枝が記録される。「定型処理パラメータ」とは、標準の設定内容に対して変更され、繰り返し行われる定型処理として設定値が設定されるものをいう。「標準の設定内容」とは、工場出荷時等に予め標準のものとして定められた設定内容をいう。
図4は、定型処理アイコン情報33の一例を示す図である。定型処理アイコン情報33は、定型処理パラメータID、アイコンID、アイコン画像、文書の種別等の項目を含む。定型処理アイコン情報33は、登録手段22により記録される。定型処理パラメータIDは、図3に示す定型処理パラメータIDと同じ意味である。アイコンIDには、定型処理の実行を指示するアイコン(以下「定型処理アイコン」ともいう。)を識別するIDが記録される。アイコン画像には、定型処理アイコンの画像データが記録される。「アイコン」は、表示画面上に、処理機能を絵、絵文字、記号、文字等として表示して、アプリケーションを実行するものをいう。文書の種別には、文書の種類を表す種別が記録される。アイコンは、指示手段の一例である。
図5は、セキュリティプリント用の文書情報34の一例を示す図である。セキュリティプリント用の文書情報34は、受信時刻、ユーザID、文書の種別、ファイル名、文書作成日時、文書等の項目を含む。セキュリティプリント用の文書情報34は、登録手段22により記録される。受信時刻には、親展ボックス35が文書を受け付けた時刻(受信時刻)が記録される。ユーザIDには、文書を作成したユーザのユーザIDが記録される。文書の種別は、図4と同じ意味である。ファイル名には、文書のファイル名が記録される。文書作成日時には、文書が作成された日時が記録される。文書には、文書の実体が記録される。
次に、制御部2の各手段20〜24について説明する。
受付手段20は、操作表示部4に表示された画面に対して操作されたボタン、選択枝、入力されたユーザID、パスワード、パスコード、値等の情報を受け付ける。
作成手段21は、定型処理アイコンを作成するとともに、定型処理アイコンIDを生成し、定型処理アイコンID及びアイコンの画像データを定型処理アイコン情報33に記録する。
登録手段22は、定型処理を文書の種別に関連付けて登録する。登録手段22は、定型処理を登録した後、記憶部3から当該文書を削除する。定型処理の登録には、設定内容の登録とアイコンの登録がある。登録手段22は、文書の種別をファイル名から取得してもよく、文書の種別を文書の1ページ目のタイトルから取得してもよい。タイトルの位置は、構造解析により認識することができる。文書の種別とは、文書を分類するための情報であり、例えば、請求書、注文書、日報等が該当する。なお、定型処理をファイル名に関連付けて登録してもよい。「ファイル名」は、ファイル(文書と同義)を特定するための文字列であり、文書の種別と同程度か狭い概念であり、例えば、○○請求書、××注文書等が該当する。文書の種別及びファイル名は、文書の属性情報の一例である。
登録手段22は、定型処理を文書の属性情報に関連付けて登録するか、文書自体に関連付けて登録するかを選択可能となっていてもよい。例えば、対応する選択ボタンを操作表示部4に表示することにより実現することができる。一方を選択した場合、どれが選択中かを明示してもよい。文書自体に関連付けて登録することが選択された場合、登録手段22は、次のように処理する。すなわち、登録手段22は、定型処理を文書自体に関連付けて登録した後、文書を記憶部3から削除しないで保持する。また、登録手段22は、文書が秘匿情報を含む場合、文書から秘匿情報を削除して文書自体を登録する。さらに、登録手段22は、実行手段24により処理が実行された後、文書をセキュリティプリント用の文書一覧画面40から削除するが、親展ボックス35からは削除しないで保持する。ここで「秘匿情報」とは、秘匿性を有する情報をいい、サイン、氏名、住所等の個人情報も含まれる。
登録手段22は、ユーザが定型処理を作成する権限を有していない場合、定型処理を登録せずに実行手段24による処理の実行後に文書を削除する。
表示制御手段23は、セキュリティプリント用の文書一覧画面40(図6参照)を操作表示部4に表示するよう制御する。セキュリティプリント用の文書一覧画面40は、表示用のリストの一例である。
実行手段24は、ユーザにより選択されたアイコンに関係付けられたパラメータ及び設定値に従い、画像出力部6を制御して実行する。
(画像形成装置の動作)
次に、画像形成装置1の動作の一例を説明する。
(1)登録時
最初に、定型処理を登録するフローを図7及び図8のフローチャートに従って説明する。
ユーザは、操作表示部4を操作してユーザID及びパスワードを入力してログインする。受付手段20は、入力されたユーザID及びパスワードがユーザ情報31に登録済みのものと一致する場合、表示制御手段23は、メニュー画面を操作表示部4に表示する。メニュー画面に対するユーザの選択を受け付ける。ここでは、メニュー画面からセキュリティプリントが選択されたとする(S1)。
受付手段20は、親展ボックス35にアクセスするのにパスコードが必要か否かを判断する(S2)。受付手段20は、ユーザ情報31にパスコードが登録されているためにパスコードが必要と判断した場合(S2:Yes)、パスコードを要求し、ユーザからパスコードを受け付ける(S3)。受付手段20は、受け付けたパスコードがユーザ情報31に登録されているパスコードと一致する(OK)か否かを判断する(S4)。一致する場合(S4:Yes)、表示制御手段23は、当該ユーザに関するセキュリティプリント用の文書一覧画面を操作表示部4に表示する(S5)。
図6は、セキュリティプリント用の文書一覧画面40の一例を示す図である。セキュリティプリント用の文書一覧画面40は、表示制御手段23により文書の出力要求をしたユーザのユーザID(図6ではU001)について作成され、操作表示部4に表示される。この文書一覧画面40は、ファイル名、印刷部数を示す部数、受信時刻等の項目を有し、複数の対象41a、41b、41c、・・・が表示され、「印刷」ボタン42が表示されている。受信時刻は、図5と同じ意味である。
ユーザは、文書一覧画面40から印刷出力する対象、例えば対象41aを選択し(S6)、印刷処理に関する設定内容を設定し(S7)、必要であれば、部数を変更した後、「印刷」ボタン42を操作して印刷の実行を指示する(S8)。
実行手段24は、セキュリティプリント用の文書情報34から対象41aの文書を読み出し、当該文書を設定された設定内容で印刷出力するよう画像出力部6を制御する。実行手段24は、印刷出力が完了したか否かを判断する(S9)。
登録手段22は、印刷出力が完了すると(S9:Yes)、セキュリティプリント用の文書一覧画面40から印刷出力に係る対象、ここでは対象41aを削除する(S10)。
作成手段21は、当該ユーザが定型処理を作成する権限を有しているか否かをユーザ情報31を参照して判断する(S11)。
当該権限を有していると判断した場合(S11:Yes)、受付手段20がログアウトを受け付けたか否かを判断する(S12)。
受付手段20がログアウトを受け付けていない場合(S12:No)、登録手段22は、印刷出力した文書から属性情報、例えば文書の種別を抽出する(S13)。
作成手段21は、定型処理アイコンを作成し、登録手段22は、セキュリティプリントの定型処理を登録する(S14)。このステップS14の詳細については後述する。
ユーザにより文書の実体の削除が指示されたか否かを判断する(S15)。文書の実体の削除が指示された場合(S15:Yes)、文書を親展ボックス35から削除する(S16)。
上記ステップS11において、当該ユーザが定型処理を作成する権限を有していない場合(S11:No)、又は上記ステップS12において、受付手段20がログアウトを受け付けし(S12:Yes)、ログアウトした場合(S17)、文書の実体を記憶部3から削除する(S16)。すなわち、セキュリティプリント用の文書情報34から文書の実体を削除する。
ここで、上記ステップS14の詳細フローを図8のフローチャートに従って説明する。ユーザが対象文書にパスコードの設定が必要か否かを判断する(S141)。パスコードの設定が必要な場合(S141:Yes)、受付手段20は、パスコードを受け付け(S142)。パスコードを文書に保存して設定する(S143)。パスコードを対象文書にパスコードの設定が不要な場合(S141:No)、又は文書にパスコードを設定した後(S143)、登録手段22は、次に説明するように、定型処理を文書の属性情報に関係付けて登録する(S144)。
すなわち、作成手段21は、定型処理アイコンを作成するとともに、定型処理アイコンIDを生成し、定型処理アイコンID及びアイコンの画像データを定型処理アイコン情報33に記録する。登録手段22は、設定内容を定型処理パラメータIDに関連付けて定型処理パラメータ情報32に登録し、定型処理パラメーID、定型処理アイコンID及び文書の種別を定型処理アイコン情報33に記録する。
(2)登録後
次に、定型処理が登録された後のフローを図9のフローチャートに従って説明する。
ユーザは、操作表示部4を操作してユーザID及びパスワードを入力してログインする。受付手段20は、入力されたユーザID及びパスワードがユーザ情報31に登録済みのものと一致する場合、表示制御手段23は、メニュー画面を操作表示部4に表示する。メニュー画面に対するユーザの選択を受け付ける。ここでは、メニュー画面からセキュリティプリントが選択されたとする(S21)。
受付手段20は、親展ボックス35にアクセスするのにパスコードが必要か否かを判断する(S22)。ユーザ情報31にパスコードが登録されているためにパスコードが必要と判断した場合(S22:Yes)、受付手段20は、パスコードを要求し、ユーザからパスコードを受け付ける(S23)。受付手段20は、受け付けたパスコードがユーザ情報31に登録されているパスコードと一致する(OK)か否かを判断する(S24)。一致する場合(S24:Yes)、表示制御手段23は、当該ユーザに関するセキュリティプリント用の文書一覧画面40を操作表示部4に表示する(S25)。
ユーザは、文書一覧画面40から印刷出力する対象、例えば対象41aを選択する(S26)。
受付手段20は、文書にパスコードが設定されているか否かを判断する(S27)。パスコードが設定されている場合(S27:Yes)、受付手段20は、パスコードを受け付け(S28)、受け付けたパスコードが設定されているパスコードに一致するか否かを判断する(S29)。一致する場合(S29:Yes)、又は文書にパスコードが設定されていない場合(S27:No)、ユーザは、「印刷」ボタン42を操作して印刷の実行を指示する(S30)。
実行手段24は、図5に示すセキュリティプリント用の文書情報34から対象41aの文書及び文書の種別(ここでは領収書)を読み出し、文書の種別(領収書)に関連付けられた定型処理パラメータID(P001)を図4に示す定型処理アイコン情報33から読み出し、さらに、定型処理パラメータID(P001)に関係付けられた設定内容(白黒、2up、両面、・・・)を定型処理アイコン情報33から読み出し、読み出した定型処理の設定内容で当該文書を印刷出力するよう画像出力部6を制御する。実行手段24は、印刷出力が完了したか否かを判断する(S31)。
登録手段22は、印刷出力が完了すると(S31:Yes)、セキュリティプリント用の文書一覧画面40から印刷出力に係る対象、ここでは対象41aを削除し(S32)、文書を親展ボックス35から削除する(S33)。
(変形例1)
上記ステップS30において、「印刷」ボタン42の代わりに、文書の種別に関係付けられている定型処理アイコンを操作表示部4に表示し、定型処理アイコンが操作された場合に、印刷処理を実行してもよい。定型処理アイコンには、操作されると処理を即実行する即時実行型と、操作された後に確認画面を表示し、確認された後に処理を実行する実行前確認型とがある。本実施の形態では、いずれのタイプでもよい。また、設定内容を変更するか否かの確認画面を表示してもよい。設定内容が登録された後でも、設定内容を変更して印刷することができる。
(変形例2)
定型処理として、処理(例えば、コピー、スキャン等)を実行するアプリケーションに紐付けてパラメータの設定値が登録されるジョブメモリや、各種のパラメータの設定値を組み合わせたプリセットデータで設定内容を定めてもよい。ジョブメモリやプリセットデータを選択して処理の実行を指示する指示手段の一例として、番号等の識別情報を用いてもよい。
(変形例3)
図7に示す上記ステップS2において、親展ボックス35にアクセスするのにパスコードが必要か否かを判断したが、入力されたユーザID及びパスワードによりユーザ認証が成立した場合、パスコードの入力を不要にしてもよい。
(変形例4)
上記ステップS15において、文書の実体を削除しないことが選択されても、セキュリティプリントが複数回連続して実行された場合、直近の文書のみを保持してもよい。選択された文書を全て記憶する場合と比較してリソースを有効活用することができる。
(変形例5)
上記実施の形態では、セキュリティプリント用の文書を親展ボックス35に記憶したが、記憶部3の他の領域に記憶してもよい。例えば、文書にパスコードを設定して他の領域に記憶することにより、文書に含まれている秘匿情報の漏洩を抑制することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形、実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、情報処理装置として画像形成装置について説明したが、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、多機能携帯電話機(スマートフォン)等の情報処理装置でもよい。
制御部2は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路によって構成してもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、上記実施の形態で用いたプログラムをクラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することができる。
1…画像形成装置、2…制御部、3…記憶部、4…操作表示部、5…画像読取部、
6…画像出力部、7…通信部、20…受付手段、21…作成手段、22…登録手段、
23…表示制御手段、24…実行手段、30…プログラム、31…ユーザ情報、
32…定型処理パラメータ情報、33…定型処理アイコン情報、
34…セキュリティプリント用の文書情報、35…親展ボックス、
40…セキュリティプリント用の文書一覧画面、
41a、41b、41c…出力対象、42…「印刷」ボタン

Claims (11)

  1. 出力対象を一時的に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記出力対象のうち選択された出力対象に対して設定された処理を実行する実行手段と、
    前記設定された処理の実行を指示する指示手段を作成する作成手段と、
    前記出力対象に関連付けて前記指示手段を登録する登録手段と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記登録手段は、前記指示手段を登録した後、前記記憶手段から前記選択された出力対象を削除する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記登録手段は、前記出力対象の文書の種別に関係付けて前記指示手段を登録する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記登録手段は、前記文書の種別をファイル名から取得する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記登録手段は、前記文書の種別を前記文書の1ページ目のタイトルから取得する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記登録手段は、前記指示手段を出力対象の属性情報に関連付けて登録するか、前記出力対象自体に関連付けて登録するかを選択可能とする、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記出力対象自体に関連付けて登録することが選択された場合、前記登録手段は、前記出力対象を削除しない、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記出力対象自体に関連付けて登録することが選択された場合、前記登録手段は、前記出力対象から秘匿情報を削除して前記出力対象自体を登録する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記登録手段は、前記実行手段により前記処理が実行された後、前記出力対象を表示用のリストから削除する、
    請求項2から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記登録手段は、ユーザが前記指示手段を作成する権限を有していない場合、前記指示手段を登録せずに前記実行手段による前記処理の実行後に前記出力対象を削除する、
    請求項2から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 出力対象を一時的に記憶する記憶手段を有するコンピュータを、
    前記記憶手段が記憶する前記出力対象のうち選択された出力対象に対して設定された処理を実行する実行手段と、
    前記設定された処理の実行を指示する指示手段を作成する作成手段と、
    前記出力対象に関連付けて前記指示手段を登録する登録手段、
    として機能させるためのプログラム。
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