JP2020043291A - 相対回転部の電気伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】断線や使用温度、環境上の問題が生じず、かつ磁束漏れが防止できて、大型化することなく効率良く電力や信号の伝送が行える相対回転部の電気伝送装置を提供する。【解決手段】この相対回転部の電気伝送装置は、互いに同一の軸心O上で相対回転可能な一対の磁性素子1A,1Bを備える。これら一対の磁性素子1A,1Bは、それぞれコイル3A,3Bとコア2A,2Bとでなり、コイル3A,3Bが互いに磁気結合され、電力および電気信号のいずれか一方または両方を伝送する。一対の磁性素子1A,1Bのコア2A,2Bは、磁路のギャップGよりも外周に、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部2Aa,2Baをそれぞれ有する。【選択図】図1

Description

この発明は、ロボット、アシストスーツ、その他、関節等の相対回転部を有する機械装置において、前記相対回転部に配置され、電力または信号を非接触で伝送する相対回転部の電気伝送装置に関する。
電力および信号伝達経路に関節部や回転部を含む場合、ケーブルをたわませることで可動域を確保し電力および信号を伝達している。このケーブルは関節部や回転部が可動することで繰り返し曲げ伸ばしされる。銅やアルミなどでなるケーブルの導電部に繰返し応力が発生することで、ケーブルが断線する。また、ケーブルを用いる場合、可動域に制限が発生する。一方、この可動部にスリップリングを用いることでこれらを解消できるが、スリップリングの欠点として電気接点における摩耗粉の発生が挙げられる。導電性のある液体金属を用いたロータリーコネクタがこの代替品として挙げられるが、摺動面での摩耗は避けられない。
このような課題を解消する相対回転部の電気伝送装置として、図9に示すように、互いに同一の軸心上で相対回転可能な一対の磁性素子101A,101Bを備え、これら一対の磁性素子101A,101Bは、それぞれコイル103とコア102とでなり、かつ前記コイル103が互いに径方向の内外に位置して磁気結合され、この磁気結合によって電力および電気信号のいずれか一方または両方を伝送する構成が提案されている(特許文献1)。
特開2018−078185号公報 特開2017−204554号公報 特開平11−354348号公報 特開2015−6266号公報 特開2017−118072号公報
上記のように、ケーブルを撓ませることで可動域を確保するものは、繰り返し曲げ伸ばしを行うことで断線の恐れがあり、特にパワースーツ等では人間が着用することから、安全性に欠ける。スリップリングは摩耗粉の発生があり、液体金属を用いたロータリーコネクタは、使用温度の制限、環境汚染の懸念、価格の面で問題がある。
前記磁気結合による電気伝送装置は、上記の各問題がないが、回転させるために設けたギャップから.磁束漏れが生じることが懸念される。磁束漏れが生じると、電力や電気信号の伝送の効率が悪く、電力や電気信号の必要な伝送を確保するためには、コアの体格を大きくする必要がある。
この発明は、上記課題を解消するものであり、その目的は、断線や使用温度、環境上の問題が生じず、かつ磁束漏れが防止できて、大型化することなく効率良く電力や信号の伝送が行える相対回転部の電気伝送装置を提供することである。
互いに同一の軸心上で相対回転可能な一対の磁性素子を備え、これら一対の磁性素子は、それぞれコイルとコアとでなり、かつ前記コイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶかまたは径方向の内外に位置して磁気結合され、この磁気結合によって電力および電気信号のいずれか一方または両方を伝送する相対回転部の電気伝送装置であって、
前記一対の磁性素子の前記コアは、前記一対の磁性素子間の磁路のギャップよりも外周に、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部をそれぞれ有する。
この構成によると、磁路のギャップよりも外周に位置して、前記コアに、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部を有するため、磁束漏れが抑制される。このため、大型化することなく効率良く電力や信号の伝送が行える。また、磁気結合による伝送であるため、接触式の伝送手段と異なり、断線や使用温度、環境上の問題が生じない。
この発明において、前記磁性素子の前記コアは、前記一対の磁性素子間の磁路のギャップよりも内周に、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部をそれぞれ有するようにしてもよい。
ギャップの外周側だけでなく、内周側においても、前記コアに2重となる円筒部を設けることで、磁束漏れがより一層確実に抑制される。
この発明において、前記一対の磁性素子を、前記コイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶようにした場合は、コイルを互いに径方向の内外に配置する場合に比べて、前記コアに2重となる円筒部を設ける構成が取りやすい。
このようなコイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶ配置である場合に、前記一対の磁性素子における一方の磁性素子の前記コアは、外周および内周に前記円筒部を有し、かつ両円筒部の一端間を塞ぐ端板部を有する内外周円筒部付き形状であり、他方の磁性素子の前記コアは、外周の円筒部およびこの円筒部の一端に続く端板部を有する断面L字状であって、前記一方の磁性素子の前記コアと軸方向に対向し、前記一対の磁性素子における前記外周の円筒部同士が互いに二重となるようにしてもよい。
このように一方のコアを内外周円筒部付き形状、他方のコアを断面L字状とする場合、前記ギャップの外周側に前記コアの2重となる円筒部を得ながら、前記他方のコアが断面L字状であるため、コア全体の構成が簡素となる。
この発明において、前記のようにコイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶ配置である構成の場合に、前記一対の磁性素子の前記コアは、いずれも、外周および内周に円筒部を有し、かつ両円筒部の一端間を塞ぐ端板部を有する内外周円筒部付き形状であって、これら内外周円筒部付き形状の一対のコアが、互いに向きあって内外の前記円筒部が共に互いに二重となるようにしてもよい。
このように両方の磁性素子のコアをいずれも、内周および外周に円筒部を有する内外周円筒部付き形状とすることで、ギャップの内外両側に2重となる円筒部を有す構成を簡素に得ることができる。
なお、この内外周円筒部付き形状の一対のコアを設けた構成とする場合に、一方の内外周円筒部付き形状のコアにおける外周側の円筒部と内周側の円筒部との間に他方の内外周円筒部付き形状のコアが嵌まり合う構成としても、また一方の内外周円筒部付き形状のコアにおける外周側の円筒部および内周側の円筒部の外径側に他方の内外周円筒部付き形状のコアの外周および内周の円筒部が配置された構成としてもよい。
この発明において、前記のようにコイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶ配置である構成の場合に、いずれか一方または両方の前記磁性素子における前記コアの前記端板部に、前記コイルがコイルホビンと共に嵌まる位置決め溝を有するようにしてもよい。
前記位置決め溝が設けられていると、コイルの位置ずれが生じず、コイルの位置ずれに伴う伝送率の低下が防止される。
この発明の相対回転部の電気伝送装置は、互いに同一の軸心上で相対回転可能な一対の磁性素子を備え、これら一対の磁性素子は、それぞれコイルとコアとでなり、かつ前記コイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶかまたは径方向の内外に位置して磁気結合され、この磁気結合によって電力および電気信号のいずれか一方または両方を伝送する相対回転部の電気伝送装置であって、前記一対の磁性素子の前記コアは、前記一対の磁性素子間の磁路のギャップよりも外周に、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部をそれぞれ有するため、断線や使用温度、環境上の問題が生じず、かつ磁束漏れが防止できて、大型化することなく効率良く電力や信号の伝送が行える。
この発明の第1の実施形態に係る相対回転部の電気伝送装置の断面である。 この発明の他の実施形態に係る相対回転部の電気伝送装置の断面である。 この発明のさらに他の実施形態に係る相対回転部の電気伝送装置の断面である。 この発明のさらに他の実施形態に係る相対回転部の電気伝送装置の断面である。 この発明のさらに他の実施形態に係る相対回転部の電気伝送装置の断面である。 この発明のさらに他の実施形態に係る相対回転部の電気伝送装置の断面である。 図1〜図6に示す各実施形態の電気伝送装置の電気回路図である。 同電気伝送装置を用いたパワーアシストスーツの一例の説明図である。 従来例の断面図である。
この発明の第一の実施形態を図1と共に説明する。図1は、この相対回転部の電気伝送装置を軸方向に沿って断面した断面図である。この相対回転部の電気伝送装置は、トランスの一種であって、互いに同一の軸心O上で相対回転可能な一対の磁性素子1A,1Bを備える。これら一対の磁性素子1A,1Bは、それぞれコイル3A,3Bとコア2A,2Bとでなり、かつ前記コイル3A,3BがギャップGを介し互いに前記軸心Oの軸方向に並んで磁気結合され、この磁気結合によって電力および電気信号のいずれか一方または両方を伝送する。
一対の磁性素子1A,1Bのうち、一方の磁性素子1Aは、軸体4の外周に固定され、他方の磁性素子1Bは軸体4の外周に回転自在に位置している。この実施形態の場合、他方の磁性素子1Bは、この電気伝送装置自身としては、軸体4に対して特に支持する軸受等の手段を設けていないが、この電気伝送装置を設置した機器(図示せず)により、他方の磁性素子1Bが軸体4に対して回転自在に設置されることで、両磁性素子1A,1Bが同心位置に保たれる。
前記各コイル3A,3Bは、外向き溝形断面形状のリング状のボビン5内に、丸線または平角線からなる被覆導線を巻回したものであっても、また平角の導線を一重に巻回したボビン成しのものであってもよい。
一対の磁性素子1A,1Bのコア2A,2Bは、磁性素子1A,1B間の磁路のギャップGよりも外周に、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部2Aa,2Baをそれぞれ有する。
具体的には、一対の磁性素子1A,1Bにおける一方の磁性素子1Aのコア2Aは、外周および内周に円筒部2Aa,2Abを有し、かつ両円筒部1Aa,1Abの一端間を塞ぐ平板状の端板部2Acを有する内外周円筒部付き形状である。他方の磁性素子1Bの前記コアBは、外周の円筒部2Baおよびこの円筒部2Baの一端に続く平板状の端板部2Bcを有する断面L字状であって、一方の磁性素子1Aのコア2Aと軸方向に対向し、これら一対の磁性素子1A,1Bにおける前記外周の円筒部2Aa,2Ba同士が互いに二重となる。この二重となる円筒部2Aa,2Baの範囲は、この例では、コア2Aの軸方向の全体である。
内外周円筒部付き形状のコア2A側のコイル3Aは、ボビン5の内外周がコア2Aの円筒部2Aa,2Abに間に嵌合することで、コア2Aに対して位置決めされている。各コイル3A,3Bは、そのボビン5,5がコア2A,2Bに接着剤等により接着されている。
各コアコア2A,2Bの材質は、強磁性体であり、圧粉成形磁性体、射出成形磁性体、または積層鋼板等で構成される。前記圧縮成形磁性体は、具体的には、例えば鉄粉、窒化鉄粉等の純鉄系軟磁性材料、Fe−Si−Al合金(センダスト)粉末、スーパーセンダスト粉末、Ni−Fe合金(パーマロイ)粉末、Co−Fe合金粉末、Fe−Si−B系合金粉末等の鉄基合金系軟磁性材料、フェライト系磁性材料、アモルファス系磁性材料、微細結晶材料などの磁性材料を原料とできる。
この構成によると、磁路のギャップGよりも外周に位置して、一対のコア2A,2Bに、互いに2重となる円筒部2Aa,2Baを設けたため、両コイル3A,3B間を通る磁束の磁束漏れが抑制される。円筒部2A,2Bの2重とする範囲は、後述の実施形態のように軸方向の一部としてもよいが、この実施形態ではコア2A,2Bの軸方向の全体に渡って2重としているため、より確実に磁束漏れが抑制される。
このため、大型化することなく効率良く電力や信号の伝送が行える。また、磁気結合による伝送であるため、接触式の伝送手段と異なり、断線や使用温度、環境上の問題が生じない。
上記のように磁束漏れが抑制されるため、この相対回転部の電気伝送装置の近くに鉄やアルミなどが配置された場合でも、磁束が吸収されにくく、効率の低下を抑制することができる。
また、この実施形態の電気伝送装置は、一対の磁性素子1A,1Bを、コイル3A,3Bが互いに軸心Oの軸方向に並ぶようにしたため、コイル3A,3Bを互いに径方向の内外に配置する場合に比べて、コア2A,2Bに2重となる円筒部2Aa,2Baを設ける構成が取りやすい。
さらに、一方のコア2Aを内外周円筒部付き形状、他方のコア2Bを断面L字状としたため、ギャップGの外周側にコア2A,2Bの2重となる円筒部2Aa,2Baを得ながら、他方のコア2Bが断面L字状であるため、コア2A,2B全体の構成が簡素となる。
図2ないし図6は、それぞれこの発明の他の実施形態を示す。これらの実施形態において、特に説明する事項の他は、第1の実施形態と同様である。
図2の実施形態は、断面L形のコア2Bにおける端板部2Bcに環状の位置決め溝6を設け、この位置決め溝6にコイル3Bのボビン5を嵌合させることで、コイル3Bをコア2Bと同心に位置決めしている。前記位置決め溝6内で、ボビン5は、コア2Bに接着剤等で接着されている。
この実施形態のように位置決め溝6が設けられていると、コイル3Bの位置ずれが生じず、コイル3Bの位置ずれに伴う伝送率の低下が防止される。
図3の実施形態は、対向する両側のコア2A,2Bをいずれも内外周円筒部付き形状とし、ギャップGの内周側においても両側のコア2A,2Bの円筒部2Ab,2Bbが互いに二重にとされている。
具体的には、一方のコア2Aが、一方の磁性素子1Aのコア2Aは、外周および内周に円筒部2Aa,2Abを有し、かつ両円筒部2Aa,2Abの一端間を塞ぐ平板状の端板部2Acを有する内外周円筒部付き形状であり、他方の磁性素子1Bも、コア2Bは、外周および内周に円筒部2Ba,2Bbを有し、かつ両円筒部2Ba,2Bbの一端間を塞ぐ平板状の端板部2Bcを有する内外周円筒部付き形状である。また、片方のコア2Bにおける外周側の円筒部2Baと内周側の円筒部2Bbとの間に、もう片方の内外周円筒部付き形状のコア2Aが嵌まり合っている。この内側に嵌まったコア2Aに対してコイル3Aは、そのコア5が内外の円筒部2Aa,2Ab間に嵌合して位置決めされているが、外側に位置するコア2Bに対しては、このコア2Bの端板部2Bcに設けられた位置決め溝6内にコイル3Bのボビン5が嵌合して位置決めされている。
このようにギャップGの外周側だけでなく、内周側においても、コア2A,2Bに2重となる円筒部2Ab,2Bbを設けることで、磁束漏れがより一層確実に抑制される。
図4の実施形態は、図3の実施形態と同様に、対向する両側のコア2A,2Bをいずれも内外周円筒部付き形状とし、ギャップGの内周側においても両側のコア2A,2Bの円筒部2Aa,2Ab,2Ba,2Bbが互いに二重にとされているが、重なり部分の軸方向長さをコア2A,2Bの全長よりも短く、例えば1/2〜1/3程度としている。具体的には、コア2Bの外周側の円筒部2Baおよび内周側の円筒部2Bbを、上記のように短くしている。
円筒部2Aa,2Ab,2Ba,2Bbの2重となる長さを上記のように短くしても、磁束漏れの効果が得られ、また短くすることで、コア2Bの材料が少なくて済み、低コスト化が図れる。
図5の実施形態は、図3の実施形態と同様に、対向する両側のコア2A,2Bをいずれも内外周円筒部付き形状とし、ギャップGの内周側においても両側のコア2A,2Bの円筒部2Aa,2Ab,2Ba,2Bbが互いに二重とされているが、片方のコア2Bが、もう片方のコア2Aの外周が側に配置されている。すなわち、一方のコア2Aの外周側の円筒部2Aaの外周に他方のコア2Bの外周側の円筒部2aが位置し、かつ一方のコア2Aの内周側の円筒部2Abの外周に他方のコア2Bの外周側の円筒部2Bbが位置している。両側のコイル3A,3Bとも、そのボビン5,5が、コア2A,2Bの端板部2Ac,2Bcにそれぞれ設けられた環状の位置決め溝6内に軸方向の一部が嵌合して位置決めされている。
この構成の場合も、磁束漏れが防止される。
図6の実施形態は、図5の実施形態、つまり対向する両側のコア2A,2Bがいずれも内外周円筒部付き形状とされ、ギャップGの内外周側共に、コア2A,2Bの円筒部2Aa,2Ab,2Ba,2Bbが互いに二重とされ、かつ片方のコア2Bが、もう片方のコア2Aの外周が側に配置された構成において、軸受21を有する構成としている。
軸受21は、深みぞ玉軸受等の転がり軸受であって、外側のコア2Bを設置したハウジング22の内周に外周面が設置され、内周面に軸体4が嵌合することで、ハウジング22に対して軸体4が回転自在に支持されている。
このように電気伝送装置を軸受4付き とした場合に、この電気伝送装置を設置する機器に別途に軸受を設けることが不要となる。
なお、この軸受21、ハウジング22を設ける構成は、前記いずれの実施形態においても適用できる。
また、前記各実施形態は、いずれも一対のコイル3A,3Bが軸方向に並ぶ構成であるが、一対のコイル3A,3Bは径方向の内外に位置していてもよい。
図7は、これらの実施形態に係る電気伝送装置を電力の給電に用いた電気回路の一例を示す。図1ないし図6のいずれの実施形態においても同様である。一対の磁性素子1A,1Bのうちのいずれか一方、例えば磁性素子1Aのコイル3Aが一次側であり、交流電源7に接続されている。他方の磁性素子1Bのコイル3Bは、二次側、つまり受電側であり、モータ等の負荷8に接続されている。受電側のコイル3Bと並列にコンデンサ9が接続され、この受電側のコイル3Bで生じる漏れ磁束による漏れインダクタンスと、コンデンサ9とで共振回路10を構成する。なお、交流電源7に代えて、または交流電源7から出力される交流電圧に重畳させるように電気信号源(図示せず)を設け、負荷8に代えて、または負荷8と共に復調回路(図示せず)を設けることで、電気信号を伝送することができる。
図8は、上記実施形態に係る相対回転部の電気伝送装置を装備する機械装置がパワーアシストスーツ20である例を示す。いずれの実施形態も適用できる。
このパワーアシストスーツ20は、人体の胴体に着せる胴体部20aと、この胴体部20aから延びる腕部20bとを有する。腕部20bは、一対の相対屈曲部品である上腕部20baと下腕部20bbとを有し、両部20ba,20bbの間の相対屈曲部である肘の関節部20acは、軸心O回りに回転自在な1自由度の関節部とされている。胴体部20aに電源7があり、下腕部20baの先端に、手首または手の駆動を行う電動モータ等の負荷8がある。この電源7から負荷8に接続する配線(図示せず)が、前記肘となる関節部20acにおいて、前記いずれかの実施形態の電気伝送装置Aで接続されている。
パワーアシストスーツ20では、電力や電気信号の伝送の信頼性と、関節部における電気伝送装置の小型化とが強く要望される。そのため、この実施形態の相対回転部の電気伝送装置の持つ信頼性と小型化の効果が、より効果的に発揮される。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A,1B:磁性素子
2A,2B…コア
2Aa,2Ab,2Ba,2Bb…円筒部
2Ac,2Bc…端板部
3A,3B…コイル
4…軸体
5…ボビン
6…位置決め溝
21…軸受
22…ハウジング
A…電気伝送装置
O…軸心

Claims (6)

  1. 互いに同一の軸心上で相対回転可能な一対の磁性素子を備え、これら一対の磁性素子は、それぞれコイルとコアとでなり、かつ前記コイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶかまたは径方向の内外に位置して磁気結合され、この磁気結合によって電力および電気信号のいずれか一方または両方を伝送する相対回転部の電気伝送装置であって、
    前記一対の磁性素子の前記コアは、前記一対の磁性素子間の磁路のギャップよりも外周に、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部をそれぞれ有する相対回転部の電気伝送装置。
  2. 請求項1に記載の相対回転部の電気伝送装置において、前記磁性素子の前記コアは、前記一対の磁性素子間の磁路のギャップよりも内周に、軸方向の一部または全部が互いに2重となる円筒部をそれぞれ有する相対回転部の電気伝送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の相対回転部の電気伝送装置において、前記一対の磁性素子は、前記コイルが互いに前記軸心の軸方向に並ぶ相対回転部の電気伝送装置。
  4. 請求項3に記載の相対回転部の電気伝送装置において、前記一対の磁性素子における一方の磁性素子の前記コアは、外周および内周に前記円筒部を有し、かつ両円筒部の一端間を塞ぐ端板部を有する内外周円筒部付き形状であり、他方の磁性素子の前記コアは、外周の円筒部およびこの円筒部の一端に続く端板部を有する断面L字状であって、前記一方の磁性素子の前記コアと軸方向に対向し、前記一対の磁性素子における前記外周の円筒部同士が互いに二重となる相対回転部の電気伝送装置。
  5. 請求項3に記載の相対回転部の電気伝送装置において、前記一対の磁性素子の前記コアは、いずれも、外周および内周に円筒部を有し、かつ両円筒部の一端間を塞ぐ端板部を有する内外周円筒部付き形状であって、これら内外周円筒部付き形状の一対のコアが、互いに向きあって内外の前記円筒部が共に互いに二重となる相対回転部の電気伝送装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の相対回転部の電気伝送装置であって、いずれか一方または両方の前記磁性素子における前記コアの前記端板部に、前記コイルがコイルホビンと共に嵌まる位置決め溝を有する相対回転部の電気伝送装置。
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