JP2020041865A - 原子炉プラント、原子炉プラントの運転方法 - Google Patents

原子炉プラント、原子炉プラントの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原子炉プラントにおける出力を、原子炉停止、再起動を含み、より短時間で変動させることを可能とする。【解決手段】原子炉プラント1は、炉心22を備える原子炉2と、炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ水Wが循環可能な複数の系統として、蒸気循環系統9とバイパス系統100と、を備え、蒸気循環系統9とバイパス系統100とには同一の熱媒体として水Wが循環可能である。【選択図】図1

Description

この発明は、原子炉プラント、原子炉プラントの運転方法に関する。
原子力発電施設では、原子炉における核分裂によって生じる熱エネルギーを利用し、蒸気発生器で蒸気を発生させる。発生した蒸気でタービンを駆動し、発電機での発電を行う。特許文献1には、原子炉における核分裂によって生じる熱エネルギーを、冷却材により冷却する構成が開示されている。
ところで、電力会社等においては、原子力発電施設での発電に加えて、太陽光、水力、風力、地熱等の再生可能エネルギーを用いた発電施設での発電を行っている。例えば、太陽光発電においては、太陽光の照射量に応じて、発電量が変動する。このため、太陽光の照射により昼間は発電量が多く、太陽光の照射のない夜間は発電しないし、昼間であっても太陽が雲により陰れば発電量が減少する。また、風力発電においては、風量に応じて変動する。このように、再生可能エネルギーを用いた発電施設では、時間帯、天候、季節等により、発電量の変動が生じ、また、この変動を精度よく予測することは難しい。
このため、原子力発電施設と、再生可能エネルギー発電施設とを組み合わせて電力供給を行う場合、再生可能エネルギー発電施設における発電量の変動に応じ、原子力発電施設での発電量を速やかに変動(炉停止、再起動含む)させることが望まれる。さらに、再生可能エネルギーは、日照時間や風速に代表される地域性が大きいことから、地域ごとの電力需要の変動に対応するには、大型の原子力発電施設(〜100万kWe)を少数立地させるよりも、小型〜中型の原子力発電施設(出力5〜20万kWe程度)を多数立地させることが、エネルギー需給構造の観点から望ましい場合がある。
例えば、発電量が少ない小型〜中型の原子力発電施設において、核分裂によって生じる熱エネルギーを利用して発生させた蒸気によってタービンを駆動し、発電を行っている状態から、地域ごとの再生可能エネルギーの発電量が電力需要を上回った際に、タービンの運転を停止して発電量をゼロとすることで、発電量を変動させる場合が考えられる。
原子炉における核分裂では、キセノン(Xe)が生成される。キセノンは、中性子を捕獲して吸収する性質を有する。このキセノンが中性子を捕獲して吸収する確率は、キセノンに入射する中性子のエネルギー(速度)に依存する。すなわち、キセノンに入射する中性子のエネルギーが低いほど、中性子が捕獲される確率(中性子捕獲断面積)が高まる。そのため、一般に、中性子のエネルギーが低い原子炉においては、キセノンは核分裂の連鎖反応へ大きな影響を及ぼし、キセノンの存在により捕獲される中性子の数が増える。その結果、中性子のエネルギーが低い原子炉においては、中性子を利用した核分裂反応の持続と、これによる発電が難しくなる。
原子炉の一種である熱中性子炉(軽水炉)では、冷却材と中性子の減速材を兼ねる軽水により、中性子は低いエネルギー状態で運用される。原子炉停止時には、核分裂により発生する中性子をキセノンが吸収しないため、キセノンは炉内に蓄積する。キセノンの半減期は10時間程度であるため、原子炉停止後、キセノンが崩壊して濃度が減少し、その中性子吸収による核分裂反応への影響が無視できるようになるまで時間がかかる。したがって、熱中性子炉は、運転を停止させた後、再起動して発電を再開するには、例えば1日以上を要する。太陽光発電等における発電量の変動は、数時間単位といった短時間で生じる。このため、熱中性子炉では、短時間での発電量の変動に追従して、発電量を変動させる運転を行うことが困難になっている。また、速やかな再起動を行うためには、原子炉を停止せず低出力を維持し、一定量の中性子を維持してキセノンの蓄積を抑制する必要がある。
原子炉の他の一種として、高速中性子を利用する高速炉がある(例えば、特許文献2参照)。高速炉では、原子炉における核分裂によって生じる熱エネルギーを取り出す冷却材として、ナトリウムを用いる。ナトリウムは、軽水と比較して中性子の減速効果がほぼないため、高速炉においては、中性子のエネルギーが高い状態で運用可能となり、キセノンが中性子を捕獲する確率は熱中性子炉の1/10程度と極めて低くなる。そのため、キセノンの蓄積による核分裂反応への影響が熱中性子炉と比較して極めて低く、短時間での原子炉停止と再起動を含む発電量変動(高負荷変動)を行いやすい。
特許第4022026号公報 特開2014−174138号公報
しかしながら、高速炉において発電量を変動させるために、一時的に原子炉の出力を停止させると、蒸気蒸発器を流通する水の温度が低下してしまう。水の温度が低下すると、発電量を上昇させるためにタービンを再起動させ発電を再開するために必要な蒸気の発生までに時間が掛かってしまうという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、原子炉プラントにおける出力を、原子炉停止後の再起動を含み、より短時間で変動させることが可能な原子炉プラント、原子炉プラントの運転方法を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明の第一態様によれば、原子炉プラントは、炉心を備える原子炉と、前記炉心における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ熱媒体が循環可能な複数の系統と、を備え、前記複数の系統のうち、少なくとも2つの系統には同一の熱媒体が循環可能である。
このように構成することで、複数の系統のうちの少なくとも2つの系統において、熱媒体によって運ばれる、核分裂反応により発生する熱エネルギーを有効利用することができる。そのため、2つの系統の何れか一方の系統で熱エネルギーの利用が低下した場合に、他方の系統を循環する熱媒体の温度低下を、核分裂反応により発生する熱エネルギーを利用して抑えることができる。したがって、原子炉プラントにおける出力を、原子炉停止後の再起動を含み、より短時間で変動させることが可能となる。
この発明の第二態様によれば、第一態様に係る原子炉プラントは、前記少なくとも2つの系統のうち、少なくとも一つの系統は、前記熱エネルギーを発電に利用するようにしてもよい。
このように構成することで、核分裂反応により発生する熱エネルギーを有効利用して、発電を行うことができる。
この発明の第三態様によれば、第二態様に係る原子炉プラントは、前記熱エネルギーを発電に利用する系統を、非発電状態に切り替え可能であるようにしてもよい。
このように構成することで、核分裂反応により発生する熱エネルギーを利用して発電を行う系統において、原子炉の起動状態等に応じて、発電を行わない非発電状態とすることができる。
この発明の第四態様によれば、第三態様に係る原子炉プラントは、前記複数の系統のうち、少なくとも一つの系統は、前記熱媒体が水である熱交換器を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、核分裂反応により発生する熱エネルギーにより、熱交換器で熱媒体としての水を加熱できる。
この発明の第五態様によれば、第四態様に係る原子炉プラントは、前記少なくとも2つの系統のうち、少なくとも一つの系統は、前記熱交換器を通った前記水を、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスして前記熱交換器に循環させるようにしてもよい。
熱交換器で加熱された水を、発電に利用する系統をバイパスして熱交換器に循環させることによって、循環する水の温度低下を抑えることができる。これにより、原子炉プラントにおける発電量を、より短時間で応答性良く変動(炉停止後の再起動含む)させることが可能となる。
この発明の第六態様によれば、第五態様に係る原子炉プラントは、前記原子炉が起動している場合、前記熱エネルギーを発電に利用する系統に前記水を流通させ、前記原子炉が停止している場合、前記水を、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に流通させる流通経路切換部を、前記熱エネルギーを発電に利用する系統内に、さらに備えるようにしてもよい。
原子炉を停止させた場合、流通経路切換部によって、発電に利用する系統をバイパスする系統に熱交換器で加熱された水を流通させることで、熱交換器に供給される水の温度低下を抑えることができる。原子炉を再起動させるときには、原子炉の停止中に温度低下が抑えられた水により、再起動を短時間で行うことができる。
この発明の第七態様によれば、第五又は第六態様に係る原子炉プラントは、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に、外部から給水可能な外部給水部をさらに備えるようにしてもよい。
外部給水部により、発電に利用する系統をバイパスする系統に、外部から給水することで、熱交換器に供給される水の温度を調整することができる。これにより、熱交換器を経た水の温度が過度に高くなるのを抑えることができる。
この発明の第八態様によれば、第七態様に係る外部給水部は、給水流量の調整機能を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、原子炉の起動状態等に応じて、発電に利用する系統をバイパスする系統に給水する水の流量を調整することができる。
この発明の第九態様によれば、第五から第八態様の何れか一つの態様に係る原子炉プラントは、前記原子炉の起動状態に応じて、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統における前記水の循環を制御する制御部をさらに備えるようにしてもよい。
このように構成することで、制御部により、原子炉の起動状態に応じて、発電に利用する系統をバイパスする系統における水の循環の有無を制御することができる。
この発明の第十態様によれば、第四から第九態様の何れか一つの態様に係る原子炉は、高速炉であるようにしてもよい。
このように構成することで、原子炉プラントにおける発電量を、より短時間で応答性良く変動(炉停止後の再起動含む)させることが可能となる。
この発明の第十一態様によれば、原子炉プラントの運転方法は、第五から第十態様の何れか一つの態様に係る原子炉プラントの運転方法であって、前記原子炉が起動している状態で、前記熱エネルギーを発電に利用する系統に前記水を流通させるステップと、前記原子炉が停止された状態で、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に前記水を流通させるステップと、前記原子炉を再起動するステップと、を含む。
このように構成することで、熱交換器で加熱された水を、発電に利用する系統をバイパスして熱交換器に循環させることによって、循環する水の温度低下を抑えることができる。これにより、原子炉プラントにおける発電量を、より短時間で応答性良く変動(炉停止後の再起動含む)させることが可能となる。
この発明の第十二態様によれば、第十一態様に係る前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に前記水を流通させるステップでは、前記水の温度を、予め定めた範囲内となるよう調整するようにしてもよい。
このように構成することで、原子炉を停止させた状態で、熱交換器で加熱された水を適切な範囲内から外れるのを抑えることができる。
上記原子炉プラント、原子炉プラントの運転方法によれば、原子炉プラントにおける出力を、原子炉停止、再起動を含み、より短時間で変動させることが可能となる。
この発明の一実施形態における原子炉プラントの概略構成を示す模式図である。 上記原子炉プラントの熱エネルギーを発電に利用している状態における蒸気及び水の流れを示す模式図である。 上記原子炉プラントの非発電状態における蒸気及び水の流れを示す模式図である。 上記原子炉プラントの運転方法の一実施形態における制御の流れの一部を示すフローチャートである。 上記原子炉プラントの非発電状態のうち原子炉停止直後における蒸気及び水の流れを示す模式図である。 この発明の一実施形態の変形例における原子炉プラントの概略構成を示す模式図である。
以下、この発明の一実施形態における原子炉プラント、原子炉プラントの運転方法を図面に基づき説明する。
図1は、この実施形態における原子炉プラントの概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、この実施形態の原子炉プラント1は、原子炉2と、中間熱交換器3と、蒸気発生器(熱交換器)4と、タービン5と、復水器6と、蒸気循環系統(熱エネルギーを発電に利用する系統)9と、バイパス系統(熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統)100と、流通経路切換部110と、制御部120と、蒸気バイパス系統130と、を主に備える。
原子炉2は、原子炉容器21と、炉心22と、を備える。原子炉容器21は、中空で、その内部に炉心22を収容する。炉心22は、その内部で、高速中性子を利用した核分裂反応を生じる。すなわち、この実施形態で例示する原子炉2は、高速炉である。
原子炉容器21と中間熱交換器3の熱交換器本体31とは、配管71、72により接続されている。原子炉2と中間熱交換器3との間には、一次冷却系統7により、一次冷却材L1であるナトリウムが循環される。一次冷却系統7は、この一次冷却材L1を、原子炉容器21と、配管71と、熱交換器本体31と、配管72とを通して循環させる。すなわち、一次冷却系統7は、一次冷却材L1を、原子炉容器21の内部から配管71を通して熱交換器本体31の内部に供給している。この一次冷却系統7は、更に、一次冷却材L1を、熱交換器本体31の内部から配管72を通して原子炉容器21に供給している。
原子炉容器21では、一次冷却材L1と炉心22との熱交換が行われる。言い換えれば、一次冷却材L1は、原子炉容器21内で、炉心22における核分裂反応で生じる熱エネルギーにより加熱される。一方で、炉心22は、一次冷却材L1との熱交換により冷却される。
中間熱交換器3は、熱交換器本体31と、伝熱管32と、を備える。熱交換器本体31は、中空容器である。熱交換器本体31内には、前述の一次冷却系統7により、原子炉2で加熱された一次冷却材L1が供給される。伝熱管32は、熱交換器本体31内に配置されている。
伝熱管32は、接続管81、配管82によって蒸気発生器4の蒸気発生器本体41に接続されている。伝熱管32と蒸気発生器本体41との間には、二次冷却系統8により、二次冷却材L2であるナトリウムが循環される。二次冷却系統8は、この二次冷却材L2を、伝熱管32と、接続管81と、蒸気発生器本体41と、配管82とを通して循環させている。すなわち、二次冷却系統8は、二次冷却材L2を、伝熱管32から接続管81を通して蒸気発生器本体41内に供給している。この二次冷却系統8は、更に、二次冷却材L2を、蒸気発生器本体41内から配管82を通して伝熱管32に供給している。なお、二次冷却系統8には、二次冷却材L2を冷却可能な、空気冷却器等を設けてもよい。
中間熱交換器3では、熱交換器本体31内の一次冷却材L1と、伝熱管32内の二次冷却材L2との熱交換が行われる。この一次冷却材L1と二次冷却材L2との熱交換により、一次冷却材L1は冷却されて原子炉容器21内に戻る。また、二次冷却材L2は、一次冷却材L1との熱交換により加熱されて、蒸気発生器4に供給される。
蒸気発生器4は、蒸気発生器本体41と、伝熱管42と、を備える。蒸気発生器本体41は、中空容器である。蒸気発生器本体41内には、前述の二次冷却系統8により、中間熱交換器3で加熱された二次冷却材L2が供給される。伝熱管42は、蒸気発生器本体41内に配置されている。
蒸気循環系統9は、蒸気発生器4とタービン5との間で、水(熱媒体)Wを循環させる。蒸気循環系統9は、水Wを、伝熱管42と、供給管91と、タービン5と、戻り管92とを通して循環させている。
戻り管92には、給水ポンプ93が設けられている。この給水ポンプ93は、戻り管92を通して、水Wを蒸気発生器4の伝熱管42に送り込んでいる。
蒸気発生器4は、蒸気発生器本体41内に供給される二次冷却材L2と、伝熱管42内の水Wとを熱交換させる。これら二次冷却材L2と水Wとの熱交換により、二次冷却材L2は冷却されて、配管82を通して中間熱交換器3に供給される。また、伝熱管42内の水Wは、二次冷却材L2との熱交換により加熱される。ここで、伝熱管42内の水Wは、所定温度(例えば350℃)以上に加熱されると、蒸気Wsになる。
タービン5は、蒸気発生器4で発生させた蒸気Wsによって、主軸(図示無し)が回転駆動される蒸気タービンである。このタービン5の主軸(図示無し)には、発電機51が接続されている。発電機51は、タービン5の主軸(図示無し)の回転エネルギーを電気エネルギーに変換(発電)する。この発電機51で発電された電力は、例えば、原子炉プラント1を備えた発電所の外部等に供給される。
このようにして、蒸気循環系統9は、炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを、発電に利用する。
タービン5を経た蒸気Wsは、戻り管92に吐出される。戻り管92の途中には、復水器6が設けられている。復水器6は、タービン5から吐出された蒸気Wsを冷却して復水(凝縮)させる。復水器6により凝縮された水Wは、戻り管92を通して、蒸気発生器4に戻される。
蒸気発生器4の入口には、温度センサ95が設けられている。この実施形態における温度センサ95は、戻り管92に設けられている。この温度センサ95は、蒸気発生器4の入口において、戻り管92内の水Wの温度を検出している。
同様に、蒸気発生器4の出口には、温度センサ96が設けられている。この実施形態における温度センサ96は、供給管91に設けられている。この温度センサ96は、蒸気発生器4の出口において、供給管91内の水W(蒸気Ws)の温度を検出している。
バイパス系統100は、原子炉2を停止させた場合に、蒸気発生器4で加熱された水Wを、蒸気循環系統9をバイパスして蒸気発生器4に戻して循環させる。バイパス系統100は、バイパス管101と、再循環ポンプ102と、を備えている。
バイパス管101は、タービン5よりも上流側(蒸気発生器4に近い側)の供給管91と、給水ポンプ93よりも下流側(蒸気発生器4に近い側)の戻り管92とを連通させている。具体的には、バイパス管101の上流端は、タービン5よりも上流側の供給管91に分岐接続され、バイパス管101の下流端は、給水ポンプ93よりも下流側の戻り管92に合流接続されている。
蒸気バイパス系統130は、蒸気発生器4で発生させた蒸気を、蒸気循環系統9のタービン5をバイパスして復水器6に供給する。蒸気バイパス系統130は、蒸気バイパス管131を備えている。蒸気バイパス管131は、タービン5よりも上流側の供給管91と、タービン5と復水器6との間の戻り管92と、を連通させている。具体的には、蒸気バイパス管131の上流端は、バイパス管101と供給管91との接続部C1と、タービン5との間の供給管91に分岐接続されている。更に、蒸気バイパス管131の下流端は、タービン5と復水器6との間の戻り管92に合流接続されている。
このように、原子炉プラント1は、炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ水Wが循環可能な複数の系統として、蒸気循環系統9と、バイパス系統100と、蒸気バイパス系統130と、を備える。蒸気循環系統9とバイパス系統100と蒸気バイパス系統130とには同一の熱媒体として水Wが循環可能である。
ここで、バイパス系統100は、気水分離器103を備えている。気水分離器103は、バイパス管101の途中に設けられている。気水分離器103は、供給管91とバイパス管101との接続部C1に近い位置に配置されている。また、気水分離器103は、蒸気戻し管103aを介して供給管91に接続されている。
気水分離器103は、蒸気発生器4から供給管91及びバイパス管101(具体的には、バイパス管101のうち、気水分離器103の上流側に配置されたバイパス管101a)を通して送り込まれる水W(気相と液相とを含む)を、蒸気Ws(気相)と水W(液相)とに分離する。この気水分離器103は、分離された液相の水Wを、バイパス管101のうち、気水分離器103よりも下流側に配置されたバイパス管101bに送り込むことが可能になっている。
なお、この実施形態では、蒸気戻し管103aと供給管91との接続部C2と、タービン5との間の供給管91に、蒸気排出部104が接続されている。この蒸気排出部104は、蒸気Wsを大気中等に放出可能に構成されている。この実施形態で例示する蒸気排出部104は、開閉弁107を備えている。この開閉弁107が開放されることで、蒸気Wsが放出される。
再循環ポンプ102よりも上流のバイパス管101(換言すれば、バイパス管101b)と、復水器6とは、分岐管105によって接続されている。
さらに、再循環ポンプ102よりも上流側、かつ分岐管105よりも下流側のバイパス管101には、給水管(外部給水部)106が接続されている。この給水管106は、バイパス系統100に外部から熱媒体としての水Wを供給可能(給水可能)とされている。
さらに、給水管106と、復水器6よりも下流側、かつ給水ポンプ93よりも上流側の戻り管92とは、分岐管108よって接続されている。この分岐管108は、外部から蒸気循環系統9に水Wを供給可能とされている。なお、分岐管108には、水Wの供給量を調整するための制御弁118が設けられている。この実施形態における制御弁118は、後述する制御部120により制御される。
蒸気循環系統9、バイパス系統100及び蒸気バイパス系統130内には、流通経路切換部110が設けられている。流通経路切換部110は、蒸気発生器4から供給管91に送り出される水W(蒸気Wsを含む)を、タービン5を含む蒸気循環系統9と、タービン5をバイパスするバイパス系統100と、蒸気バイパス系統130との何れかに流通させる。流通経路切換部110は、原子炉2が起動している場合、蒸気循環系統9に水Wを流通させる。流通経路切換部110は、原子炉2が停止している場合、蒸気循環系統9をバイパスするバイパス系統100と蒸気バイパス系統130との少なくとも一方に水Wを流通させる。流通経路切換部110は、第一制御弁111と、第二制御弁112と、第三制御弁113と、第四制御弁114と、第五制御弁115と、第六制御弁116と、第七制御弁141と、第八制御弁142と、第九制御弁143と、第十制御弁144と、を備える。
第一制御弁111は、蒸気バイパス管131と供給管91との接続部C3と、タービン5との間の供給管91に設けられている。第一制御弁111は、蒸気発生器4で発生した蒸気Wsの、タービン5への流通を断続する。
第二制御弁112は、再循環ポンプ102よりも上流側、かつ分岐管105よりも下流側のバイパス管101に設けられている。第二制御弁112は、蒸気発生器4で加熱されて気水分離器103を経た水Wの、再循環ポンプ102及び蒸気発生器4への流通を断続する。
第三制御弁113は、分岐管105に設けられている。第三制御弁113は、蒸気発生器4で発生させた蒸気Wsに含まれる液相(水W)の、復水器6への流通を断続する。
第四制御弁114は、給水管106に設けられている。第四制御弁114は、外部からバイパス管101への給水流量を調整する。すなわち、第四制御弁114により、給水管106は、給水流量の調整機能を備える。
第五制御弁115は、再循環ポンプ102よりも下流側のバイパス管101に設けられている。第五制御弁115は、バイパス系統100を用いる場合に開放され、例えば、蒸気循環系統9を用いる場合など、バイパス系統100を用いない場合に閉塞される。
第六制御弁116は、給水ポンプ93よりも下流側の戻り管92に設けられている。この第六制御弁116は、バイパス系統100を用いる場合、蒸気循環系統9又は蒸気バイパス系統130を用いる場合共に開放状態に維持される。
第七制御弁141は、気水分離器103よりも上流側のバイパス管101aに設けられている。第七制御弁141は、バイパス系統100を用いる場合に開放され、第五制御弁115と同様に、バイパス系統100を用いない場合に閉塞される。
第八制御弁142は、蒸気戻し管103aに設けられている。第八制御弁142は、バイパス系統100を用いる場合に開放され、バイパス系統100を用いない場合に閉塞される。言い換えれば、第七制御弁141と第八制御弁142とは、気水分離器103を用いる場合に開放され、気水分離器103を用いない場合に閉塞される。
第九制御弁143は、接続部C1と接続部C2との間の供給管91に設けられている。第九制御弁143は、バイパス系統100を用いない場合に開放され、バイパス系統100を用いる場合に閉塞される。第九制御弁143は、第七制御弁141及び第八制御弁142が開放されているときに閉塞され、第七制御弁141及び第八制御弁142が閉塞されているときに開放される。
第十制御弁144は、蒸気バイパス管131に設けられている。第十制御弁144は、蒸気バイパス系統130を用いる場合に開放され、蒸気バイパス系統130を用いない場合に閉塞される。
図2は、上記原子炉プラントの熱エネルギーを発電に利用している状態における蒸気及び水の流れを示す模式図である。図3は、上記原子炉プラントの非発電状態における蒸気及び水の流れを示す模式図である。
図2に示すように、熱エネルギーを発電に利用しているときに、第一制御弁111、第六制御弁116、及び第九制御弁143は、開放状態とされ、第二制御弁112、第三制御弁113、第四制御弁114、第五制御弁115、第七制御弁141、第八制御弁142、及び第十制御弁144は、閉塞状態とされる。これにより、蒸気発生器4で発生させた蒸気Wsは、タービン5に供給される。そして、この蒸気Wsによってタービン5が駆動して、タービン5の出力により発電機51が発電を行う。タービン5を経た蒸気Wsは、復水器6で復水され、給水ポンプ93により蒸気発生器4に戻される。なお、供給管91が過圧状態となった場合、開閉弁107が開放して蒸気排出部104から蒸気Wsが外部に排出される。その一方で、蒸気循環系統9を循環する熱媒体としての水Wの絶対量が減少した場合、この水Wの減少量に応じて制御弁118が開放され、外部から蒸気循環系統9に水Wが補給される。
図3に示すように、非発電状態のときには、第一制御弁111、第三制御弁113、及び第九制御弁143が閉塞状態とされ、第二制御弁112、第五制御弁115、第六制御弁116、第七制御弁141、第八制御弁142、及び第十制御弁144が開放状態とされる。これにより、蒸気発生器4で加熱された水Wは、供給管91、接続部C1、及びバイパス管101aを経て気水分離器103に流入する。気水分離器103で分離された液相の水Wは、バイパス管101bを通って、再循環ポンプ102により、蒸気発生器4に送り込まれる。
ここで、蒸気発生器4で加熱された水Wには、蒸気Wsが含まれる場合がある。この蒸気Wsは、気水分離器103で分離され、蒸気戻し管103aを経て接続部C2から供給管91に戻される。供給管91に戻された蒸気Wsは、接続部C3及び蒸気バイパス管131を経て復水器6に供給される。復水器6に供給された蒸気Wsは、復水されて戻り管92を経て、給水ポンプ93により蒸気発生器4に戻される。なお、バイパス系統100を循環する熱媒体としての水Wの絶対量が減少した場合、この水Wの減少量に応じて第四制御弁114と制御弁118との少なくとも一方が開放される。これにより、外部からバイパス系統100に水Wが補給される。
また、図3に示す非発電状態において、蒸気発生器4で加熱した水Wを、バイパス管101を通して循環させる場合、第四制御弁114を開いて、外部から水Wをバイパス系統100に供給すれば、蒸気発生器4に供給される水Wの温度を低下させることができる。
制御部120は、タービン5、給水ポンプ93、流通経路切換部110の動作を制御することで、原子炉プラント1の運転を制御する。制御部120は、原子炉2の起動状態に応じて、蒸気循環系統9をバイパスするバイパス系統100、及び蒸気バイパス系統130における水Wの循環を制御する。
以下、制御部120の制御に基づく、原子炉プラント1の運転方法について説明する。
図4は、上記原子炉プラントの運転方法の第一実施形態における制御の流れの一部を示すフローチャートである。
原子炉2を備える原子炉プラント1は、太陽光、水力、風力、地熱等の再生可能エネルギーを用いた他の発電システム(図示無し)と連係して、発電機51における発電量を変動させる。図4に示すように、本実施形態における原子炉プラント1の運転方法は、原子炉停止判定ステップS1と、原子炉停止ステップS2と、バイパス、タービン停止ステップS3と、原子炉再起動判定ステップS4と、原子炉再起動ステップS5と、を含む。
原子炉停止判定ステップS1において、制御部120は、再生可能エネルギーを用いた他の発電システム(図示無し)における発電量に基づいて、原子炉2を停止させるか否かを判定(決定)する。ここで、他の発電システムにおける発電量は、各種の通信ネットワークを介して、制御部120で取得してもよい。また、複数の発電システムを集中して管理する上位のコントロールシステムで、他の発電システムにおける発電量を取得し、その結果に基づいて、原子炉2を停止させるか否かを判定してもよい。この場合、上記のコントロールシステムによる判定結果が、ネットワークを介して制御部120に通知される。
他の発電システム(図示無し)における発電量が、予め設定した設定値を上回る場合(原子炉停止判定ステップS1の判定結果が「Yes」の場合)、制御部120は、原子炉停止ステップS2に移行する。
ここで、原子炉停止判定ステップS1による判定結果が「No」の場合、制御部120は、蒸気発生器4で発生させた蒸気Wsを蒸気循環系統9のタービン5に流通させた状態を維持する。具体的には、制御部120は、第一制御弁111、第六制御弁116、及び第九制御弁143を開放状態、第二制御弁112、第四制御弁114、第五制御弁115、第六制御弁116、第七制御弁141、第八制御弁142、及び第十制御弁144を閉塞状態とする。これにより、図2に示すように、蒸気発生器4で発生させた蒸気Wsは、供給管91を経てタービン5に供給され、タービン5が駆動され、発電機51により発電される状態となる。
原子炉停止ステップS2では、原子炉2が停止される。そして、バイパス、タービン停止ステップS3に移行する。
図5は、上記原子炉プラントの非発電状態のうち、原子炉を停止させた直後の蒸気及び水の流れを示す模式図である。
原子炉2を停止してから炉心22の温度が低下するまでの間、蒸気発生器4で蒸気が発生する状態が維持される。
そのため、バイパス、タービン停止ステップS3では、まず、制御部120は、蒸気バイパス系統130によりタービン5をバイパスさせてタービン5を停止させつつ、蒸気発生器4による蒸気Wsの発生が実質的に停止するまで、蒸気Wsを復水器6で復水させる。具体的には、図5に示すように、制御部120は、第一制御弁111、第二制御弁112、第三制御弁113、第四制御弁114、第五制御弁115、第七制御弁141、及び第八制御弁142を閉塞状態とし、第六制御弁116、第九制御弁143、及び第十制御弁144を開放状態とする。これにより、蒸気発生器4で発生した蒸気Wsのタービン5への流路が遮断され、タービン5が停止し、発電機51における発電量もゼロとなる。このようにして、蒸気循環系統9は、非発電状態に切り替わる。
バイパス、タービン停止ステップS3では、その後、制御部120は、炉心22の温度が低下して蒸気発生器4による蒸気Wsの発生が実質的に停止すると、図3に示すように、第一制御弁111、第三制御弁113、及び第九制御弁143を閉塞状態とし、第二制御弁112、第四制御弁114、第五制御弁115、第六制御弁116、第七制御弁141、第八制御弁142、及び第十制御弁144を開放状態とする。これにより、蒸気発生器4で加熱された水Wは、供給管91からバイパス管101に流入し、気水分離器103により気水分離される。気水分離器103により分離された水Wは、再循環ポンプ102により、蒸気発生器4に戻される。つまり、水Wは、蒸気発生器4、気水分離器103、及び再循環ポンプ102を循環する。その一方で、気水分離器103で分離された蒸気Wsは、接続部C2から供給管91に戻されて、蒸気バイパス管131を経て復水器6に供給される。復水器6によって復水された水Wは、給水ポンプ93により蒸気発生器4に戻される。ここで、例えば、バイパス系統100を循環する水Wの温度が低下し過ぎた場合、復水器6によって復水された水Wは、蒸気発生器4に戻さなくてもよい。なお、原子炉2を停止した後に蒸気発生器4による蒸気Wsの発生が停止したことは、原子炉2の停止からの経過時間(例えば、12時間程度)や、温度センサ95、96の検出結果(熱媒体の温度)等により判断することができる。
このようにして、蒸気発生器4で加熱された水Wをバイパス管101に流通させ、タービン5をバイパスして蒸気発生器4に戻すことで、蒸気発生器4の入口側での水Wの温度低下が抑えられる。これにより、蒸気発生器4の出口側での水Wの温度低下が抑えられる。蒸気発生器4における水Wの温度低下が抑えられると、原子炉2を再起動する際に、蒸気発生器4において迅速に蒸気Wsを発生させることができる。
バイパス、タービン停止ステップS3において、蒸気発生器4で加熱された水Wをバイパス系統100のバイパス管101を用いて循環(流通)させている状態では、制御部120は、蒸気発生器4で加熱される水Wの温度及び圧力を一定とするため、気水分離器103の液位を制御する。ここで、蒸気温度及び気水分離器103の液位は、上記圧力の変動によって変動する。そのため、必要に応じて、開閉弁107を開放するか、もしくは気水分離器103の液位が規定値以上に上昇しないように余剰水を、分岐管105を通して復水器6に回収する。
また、蒸気発生器4の加熱が過多である場合、蒸気Wsが多く発生し、気水分離器103の液位が低下する。このような場合、制御部120によって第四制御弁114を開放することで、給水管106からバイパス管101内へ注水され、気水分離器103の液位を保つことも可能である。一方で、この注水による注水量が過多になった場合、気水分離器103の液位が上昇する。このような場合、制御部120は、第四制御弁114を閉塞することでバイパス管101内への注水を停止させる。
原子炉再起動判定ステップS4において、制御部120は、再生可能エネルギーを用いた他の発電システム(図示無し)における発電量が、予め設定した設定値を下回ったか否かを、所定時間毎に確認する。他の発電システム(図示無し)における発電量が、予め設定した設定値を下回らない限り、制御部120は、一定時間毎に原子炉再起動判定ステップS4の処理を繰り返す。他の発電システム(図示無し)における発電量が、予め設定した設定値を下回った場合(原子炉再起動判定ステップS4の判定結果が「Yes」の場合)、制御部120は、原子炉再起動ステップS5に移行する。
原子炉再起動ステップS5では、原子炉2が再起動されて、制御部120は、第一制御弁111、第六制御弁116、及び第九制御弁143を開放状態、第二制御弁112、第四制御弁114、第五制御弁115、第七制御弁141、第八制御弁142、及び第十制御弁144を閉塞状態とする。これにより、図2に示すように、蒸気発生器4で発生させた蒸気Wsが、タービン5に供給される。
ここで、原子炉2が停止している間、蒸気発生器4で加熱された水Wは、バイパス管101を通して循環されているため、蒸気発生器4の出口における水Wの温度低下が抑えられている。そのため、原子炉2が停止状態から再起動したときに、蒸気発生器4による蒸気Wsの発生が速やかに再開され、タービン5を短時間で再起動させることができる。したがって、原子炉プラント1における発電量の変動(原子炉停止、再起動含む)を、より短時間で応答性良く実行することが可能となる。
なお、メンテナンス等のために、原子炉プラント1全体の作動を停止する場合には、上記のようなバイパス管101を通して蒸気発生器4に循環させるような制御は行わなくてもよい。
このような原子炉プラント1は、原子炉2の駆動を停止させた場合に、蒸気発生器4で加熱された水Wを、バイパス系統100を通して、タービン5をバイパスして蒸気発生器4に循環させている。これにより、原子炉2の駆動を停止している間、原子炉2で生じる崩壊熱を利用して、蒸気発生器4を通る水Wを加熱し、水Wの温度低下を抑えることができる。したがって、原子炉2の駆動を停止させた状態から原子炉2を再起動するときに、蒸気発生器4で速やかに蒸気Wsを発生させることが可能となる。その結果、原子炉2における発電量の変動(原子炉停止、再起動含む)を、より短時間で応答性良く実行することが可能となる。
上述した実施形態の原子炉プラント1は、炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ水Wが循環可能な複数の系統として、蒸気循環系統9とバイパス系統100と、を備え、蒸気循環系統9とバイパス系統100とには同一の熱媒体として水Wが循環可能である。このように構成することで、蒸気循環系統9とバイパス系統100とにおいて、水Wによって運ばれる、核分裂反応により発生する熱エネルギーを有効利用することができる。そのため、蒸気循環系統9で熱エネルギーの利用が低下した場合に、核分裂反応により発生する熱エネルギーを利用してバイパス系統100を循環する熱媒体の温度低下を抑えることができる。
また、蒸気循環系統9では、核分裂反応により発生する熱エネルギーを有効利用して、発電を行うことができる。
さらに、核分裂反応により発生する熱エネルギーを利用して発電を行う蒸気循環系統9において、原子炉2の起動状態等に応じて、発電を行わない非発電状態とすることができる。
また、蒸気循環系統9は、蒸気発生器4を備える。これにより、蒸気発生器4において、核分裂反応により発生する熱エネルギーと熱交換することで、水Wを加熱することができる。
さらに、蒸気発生器4で加熱された水Wを、蒸気循環系統9をバイパスして蒸気発生器4に循環させることによって、循環する水Wの温度低下を抑えることができる。すなわち、核分裂反応により発生する熱エネルギーを利用して、バイパス系統100を循環する水Wの温度低下を抑えることができる。これにより、原子炉プラント1における発電量を、より短時間で応答性良く変動(炉停止後の再起動含む)させることが可能となる。
また、流通経路切換部110は、原子炉2を停止させた場合、流通経路切換部110を切り換えバイパス系統100に蒸気発生器4で加熱された水Wを流通させることで、蒸気発生器4に供給される水Wの温度低下を抑える。これにより、原子炉2を再起動させるときには、原子炉2の停止中に温度低下が抑えられた水Wにより、蒸気発生器4による蒸気Wsの発生が速やかに再開され、これにより、タービン5が短時間で再起動して発電量が増加し、原子炉プラント1が速やかに再起動する。したがって、原子炉プラント1における発電量の変動(原子炉停止、再起動含む)を、より短時間で応答性良く実行することが可能となる。
上述した実施形態の原子炉プラント1は、給水管106でバイパス系統100に外部から給水することで、蒸気発生器4に供給される水Wの温度や流量を調整することができる。これにより、蒸気発生器4から排出される水Wの温度が過度に高くなるのを抑えることができる。したがって、原子炉2の駆動を停止させた状態における蒸気Wsの生成量を抑えることができる。また、蒸気排出部104から蒸気Wsが外部に排出された分の水Wを、給水管106から補給することができる。
さらに、給水管106が、給水流量の調整機能を備えることで、原子炉2の起動状態等に応じて、蒸気循環系統9をバイパスするバイパス系統100に給水する水Wの絶対量を調整することができる。
また、制御部120により、原子炉2の起動状態に応じて、バイパス系統100における水Wの循環の有無を制御することができる。
また、上述したような原子炉プラント1の運転方法によれば、原子炉プラント1における発電量の変動(炉停止、再起動含む)を、より短時間で応答性良く実行することが可能となる。
(その他の変形例)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ熱媒体として水Wが循環可能な複数の系統として、蒸気循環系統9とバイパス系統100と、を備えるようにしたが、これに限らない。例えば、蒸気循環系統9やバイパス系統100を、それぞれ複数、並列に設けてもよい。
また、蒸気循環系統9において、タービン5を、並列、直列に複数備えることも可能である。
また、上記実施形態では、炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ水Wが循環可能な複数の系統のうち、一つのバイパス系統100は、蒸気発生器4を通った水Wを、蒸気循環系統9をバイパスして蒸気発生器4に循環させるようにしたが、これに限らない。炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ水Wが循環可能な複数の系統のうち、一つの系統は、様々な用途で、水Wの熱エネルギーを有効利用することができる。
例えば、図6に示すように、炉心22における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ水Wが循環可能な複数の系統のうち、一つのバイパス系統100に、水Wの熱エネルギーを利用する熱発電機150等を備えるようにしてもよい。また、このようにバイパス系統100に熱発電機150を備える場合、図6に示すように、熱発電機バイパス路200と、二つの制御弁190A,190Bを設けてもよい。熱発電機バイパス路200は、熱発電機150をバイパスする流路を形成するために熱発電機150の上流側の流路と下流側の流路とを連通させている。制御弁190Aは、熱発電機バイパス路200への水Wの流入量を調節可能とされている。制御弁190Bは、熱発電機150への水Wの流入量を調節可能とされている。このように構成することで、制御弁190A,190Bによって、バイパス系統100を流れる水Wのうち、熱発電機150に流入する水Wの割合を調節することが可能となる。
さらに、上記実施形態では、他の発電システムにおける発電量が、予め設定した設定値を上回る、若しくは、設定値以下となった場合に、原子炉プラント1による発電量を変化させる場合について説明した。しかし、夜間のみ発電させるなど、タイマー等を用いて所定の時間に発電量を変化させるようにしてもよい。
また、上記実施形態の原子炉プラント1では、二次冷却系統8を備えていたが、原子炉プラント1は、二次冷却系統8を備えるものに限られない。
これ以外にも、例えば、原子炉プラント1の各部の構成、原子炉プラント1の運転方法の細部は、本発明の主旨の範囲内で適宜変更可能である。
1 原子炉プラント
2 原子炉
3 中間熱交換器
4 蒸気発生器(熱交換器)
5 タービン
6 復水器
7 一次冷却系統
8 二次冷却系統
9 蒸気循環系統(熱エネルギーを発電に利用する系統)
21 原子炉容器
22 炉心
31 熱交換器本体
32 伝熱管
41 蒸気発生器本体
42 伝熱管
51 発電機
71 配管
72 配管
81 接続管
82 配管
83 流通管
84 空気冷却器
85 制御弁
91 供給管
92 戻り管
93 給水ポンプ
95 温度センサ
96 温度センサ
100 バイパス系統
101 バイパス管
102 再循環ポンプ
103 気水分離器
104 蒸気排出部
105 分岐管
106 給水管(外部給水部)
107 開閉弁
108 分岐管
110 流通経路切換部
111 第一制御弁
112 第二制御弁
113 第三制御弁
114 第四制御弁
115 第五制御弁
116 第六制御弁
118 制御弁
120 制御部
130 蒸気バイパス系統
131 蒸気バイパス管
141 第七制御弁
142 第八制御弁
143 第九制御弁
144 第十制御弁
150 熱発電機
190A,190B 制御弁
200 熱発電機バイパス路
L1 一次冷却材
L2 二次冷却材
S1 原子炉停止判定ステップ
S2 原子炉停止ステップ
S3 バイパス、タービン停止ステップ
S4 原子炉再起動判定ステップ
S5 原子炉再起動ステップ
W 水(熱媒体)
Ws 蒸気

Claims (12)

  1. 炉心を備える原子炉と、
    前記炉心における核分裂反応により発生する熱エネルギーを運ぶ熱媒体が循環可能な複数の系統と、を備え、
    前記複数の系統のうち、少なくとも2つの系統には同一の熱媒体が循環可能である
    原子炉プラント。
  2. 前記少なくとも2つの系統のうち、少なくとも一つの系統は、前記熱エネルギーを発電に利用する
    請求項1に記載の原子炉プラント。
  3. 前記熱エネルギーを発電に利用する系統を、非発電状態に切り替え可能である
    請求項2に記載の原子炉プラント。
  4. 前記複数の系統のうち、少なくとも一つの系統は、前記熱媒体が水である熱交換器を備える
    請求項3に記載の原子炉プラント。
  5. 前記少なくとも2つの系統のうち、少なくとも一つの系統は、前記熱交換器を通った前記水を、前記発電に利用する系統をバイパスして前記熱交換器に循環させる
    請求項4に記載の原子炉プラント。
  6. 前記原子炉が起動している場合、前記熱エネルギーを発電に利用する系統に前記水を流通させ、前記原子炉が停止している場合、前記水を、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に流通させる流通経路切換部を、前記熱エネルギーを発電に利用する系統内に、さらに備える
    請求項5に記載の原子炉プラント。
  7. 前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に、外部から給水可能な外部給水部をさらに備える
    請求項5又は6に記載の原子炉プラント。
  8. 前記外部給水部が、給水流量の調整機能を備える
    請求項7に記載の原子炉プラント。
  9. 前記原子炉の起動状態に応じて、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統における前記水の循環を制御する制御部をさらに備える
    請求項5から8の何れか一項に記載の原子炉プラント。
  10. 前記原子炉は高速炉である
    請求項4から9の何れか一項に記載の原子炉プラント。
  11. 請求項5から10の何れか一項に記載の原子炉プラントの運転方法であって、
    前記原子炉が起動している状態で、前記熱エネルギーを発電に利用する系統に前記水を流通させるステップと、
    前記原子炉が停止された状態で、前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に前記水を流通させるステップと、
    前記原子炉を再起動するステップと、を含む
    原子炉プラントの運転方法。
  12. 前記熱エネルギーを発電に利用する系統をバイパスする系統に前記水を流通させるステップでは、前記水の温度を、予め定めた範囲内となるよう調整する
    請求項11に記載の原子炉プラントの運転方法。
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