JP2020041545A - 弁構造および吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境の変化に影響され難く正常に作動する弁構造および吸引装置を提供する。【解決手段】吸引装置1は、異物を吸引する吸引部2と異物が収容される収容部13との間に弁構造24を有している。弁構造24は、中間部25に形成されたエア流路部に弁部材43が取り付けられ、エア流路部の上方に形成された第一エア流路部に弁開閉制御部材39が取り付けられている。弁部材43は、吸引部2で吸気されたエアによって開き、第一分流部9においてエアから分流された第一分流エアの圧力によって、弁開閉制御部材39を介して閉じる。【選択図】図1

Description

本発明は、エアの流路を開閉するための弁構造および吸引装置に関するものである。
従来、エアを利用したハンディタイプの掃除機として、例えば下記特許文献1に記載された清掃工具がある。この清掃工具は、利用者が把持するグリップ部と、エアの力によって吸引された異物が通る筒部と、この筒部に接続されて異物が収容される収納箱と、筒部と収納箱との間に取り付けられた逆止弁とを有している。逆止弁は、吸引時において開き、停止時においては、例えば、弾性変形するゴムやバネの復元力によって自動的に閉じる。
特開2004−321988号公報
しかし、ゴムやバネは、温度による性能の変化や、経年によるクリープが起きるため、この場合、逆止弁が正常に作動しなくなる。その結果、不使用時において逆止弁が開いた状態であると、清掃工具の向きによっては異物が逆流する場合がある。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、環境の変化に影響され難く、正常に作動する弁構造および吸引装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る弁構造は、異物を吸引する吸引部と、この吸引部の下流側に接続されて異物が収容される収容部との間に備えられた弁構造であって、軸部を軸として開閉する弁部材が、前記吸引部で吸気されたエアによって開き、エアから分流された第一分流エアによって閉じる、ことを特徴とする。
本発明に係る弁構造は、前記弁部材が、前記吸引部側の面に、前記第一分流エアの圧力が加えられる分流エア面部と、エアの圧力が加えられるエア面部とを有し、前記分流エア面部と前記エア面部との間に前記軸部が配置された、ことを特徴とする。
本発明に係る弁構造は、前記軸部に、エアから分流された第二分流エアの圧力が加えられる、ことを特徴とする。
本発明に係る弁構造は、前記吸引部と前記収容部との間に備えられて前記弁部材が取り付けられた中間部を有し、前記中間部が、エアが通ると共に前記エア面部と対面したエア流路部と、前記第一分流エアが通ると共に前記分流エア面部と対面した第一分流エア流路部と、エアから分流された第二分流エアが通ると共に前記軸部の両端と対面した第二分流エア流路部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る弁構造は、前記第一分流エアによって稼働すると共に前記弁部材に接触する弁開閉制御部材を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る弁構造は、前記弁開閉制御部材が、閉じた状態の前記弁部材を基準として、開いた状態の前記弁部材が鋭角となる位置で停止させる、ことを特徴とする。
本発明に係る吸引装置は、上記した弁構造と、前記弁構造の上流側に接続された吸引本体部と、前記吸引本体部の上流側に接続された吸引ノズル部と、前記吸引本体部に備えられた把持部と、前記弁構造の下流側に接続された収容容器部と、前記収容容器部を支持するフレーム部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る弁構造は、軸部を軸として開閉する弁部材が、吸引部で吸気されたエアによって開き、エアから分流された第一分流エアによって閉じる構成である。すなわち、エアによって弁部材が開閉することから、弁部材を開閉するための部材を要さず、部材の経年劣化や消耗がない。したがって、環境の変化に影響され難く、正常に作動する。
本発明に係る弁構造は、弁部材が、吸引部側の面に、第一分流エアの圧力が加えられる分流エア面部と、エアの圧力が加えられるエア面部とを有し、分流エア面部とエア面部との間に軸部が配置されている。すなわち、弁部材の片面である吸引部側の面は、軸部を境に、分流エア面部とエア面部とに区分される。異物を吸引する際のエアが停止し、分流エア面部にのみ第一分流エアの圧力が加わると、弁部材が軸部を軸として回転して閉じる。一方で、エアの圧力がエア面部に加わると、エアの圧力が第一分流エアの圧力よりも高いことから、弁部材が軸部を軸として回転する。よって、弁部材が開く。このように、エアによって弁部材が開閉することから、弁部材を開閉するための部材を要さず、部材の経年劣化や消耗がない。したがって、環境の変化に影響され難く正常に作動する。
本発明に係る弁構造は、軸部に、エアから分流された第二分流エアの圧力が加えられる構成である。この構成により、軸部の近傍において、異物が第二分流エアによって吹き飛ばされる。すなわち、第二分流エアによって軸部が清掃される。したがって、異物が軸部に詰まることがなく、弁部材が円滑に開閉する。
本発明に係る弁構造は、吸引部と収容部との間に備えられて弁部材が取り付けられた中間部を有し、この中間部が、エアが通ると共にエア面部と対面したエア流路部と、第一分流エアが通ると共に分流エア面部と対面した第一分流エア流路部と、エアから分流された第二分流エアが通ると共に軸部の両端と対面した第二分流エア流路部とを有する。この中間部によって、弁部材、各流路部の配置、各エアの流路が確定する。したがって、簡便な構成となる。また、各部材が中間部に集約されているため、修理や交換が容易である。
本発明に係る弁構造は、第一分流エアによって稼働すると共に弁部材に接触する弁開閉制御部材を有している。すなわち、第一分流エアの圧力が、弁開閉制御部材を介して弁部材に加えられる。したがって、第一分流エアの圧力が、弁開閉制御部材を介して伝達し、確実に弁部材を閉じることができる。仮に、弁開閉制御部材が多少経年劣化した場合であっても、第一分流エアの圧力によって、弁開閉制御部材の動作が補われ、正常に作動する。
本発明に係る弁構造は、弁開閉制御部材が、閉じた状態の弁部材を基準として、開いた状態の弁部材が鋭角となる位置で停止させる構成である。この構成により、弁部材が開いた状態において、エアの圧力に関わらず、弁部材が流路に対して傾いた状態で配置される。この構成により、異物が吸引されて弁構造を通過する際、異物は弁部材に衝突して勢いが減殺される。例えば、異物が鋭利な形状や金属の切り屑である場合、吸引の威力によって収容部を貫通する可能性が考えられるが、弁部材に衝突することで、収容部が損傷することを防ぐことができる。
本発明に係る吸引装置は、上記した弁構造と、この弁構造の上流側に接続された吸引本体部と、吸引本体部の上流側に接続された吸引ノズル部と、吸引本体部に備えられた把持部と、弁構造の下流側に接続された収容容器部と、収容容器部を支持するフレーム部とを有している。したがって、上記した弁構造と同様の効果を生じさせることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る弁構造を有する吸引装置が示された部分断面側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る弁構造を有する吸引装置が示された部分断面上面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る弁構造を有する吸引装置の収容部の一部が示され、(a)は前面図、(b)は部分断面側面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る弁構造を有する中間部が示され、(a)は部分断面側面図、(b)は後面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る弁構造を有する吸引装置の収容部の変形例が示され、(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は側面図、(d)は後面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る弁構造および吸引装置を図面に基づいて説明する。図1および図2は、弁構造24が備えられた吸引装置1が示されている。図3は、吸引装置1の収容部13の一部が示されている。以下の説明では、吸引される異物の流路において、上流側を前方とし、下流側を後方とする。また、重力の方向を下方として、反対側を上方とする。また、上方から視して前後方向と交差する方向を左右側方とする。(図1および図2参照。)。
吸引装置1は、清掃などに用いられ、例えば、切り屑や埃などの様々な異物を吸引して収容する。図1および図2に示されているとおり、吸引装置1は、異物を吸引する吸引部2と、この吸引部2の下流側に接続されて異物が収容される収容部13と、吸引部2と収容部13との間に接続された弁構造24とを有している。
吸引部2は、弁構造24の上流側に接続された吸引本体部3と、この吸引本体部3の下部から下方に向けて伸びた把持部6と、吸引本体部3の前方に接続された吸引ノズル部12とを有している。
吸引本体部3は、円筒状であり、エアを第二分流エアに分流する第二分流部4を有している。第二分流部4は、吸引本体部3の上端部に接続され、二方向の分岐部のそれぞれに第二分流接続管5が接続されている。把持部6は、エアの供給または停止を選択するための操作部7を有している。操作部7は、ボタンであり、把持部6の前部に配置されている。把持部6は、下端部に被接続部8を有している。被接続部8は、エアの供給源である供給部(図示省略。)が接続管11を介して接続される。供給部は、例えばエアコンプレッサーなどである。被接続部8の上流側は、エアを第一分流エアに分流する第一分流部9が接続され、この第一分流部9の分岐部に第一分流接続管10が接続されている。吸引ノズル部12は、長手の円筒であり、前端が斜めにカットされている。すなわち、吸引ノズル部12の前部は、下方から上方に渡って、前方に向けて傾斜している。
圧縮されたエアが供給部から供給されると、エアは、第一分流部9において第一分流エアが分流されると共に、把持部6を通って吸引本体部3に流れる。吸引本体部3は、吸引ノズル部12から吸気する方向(図1および図2において後方)にエアの流れを転換する。また、エアは、第二分流部4において第二分流エアが分流される。
弁構造24は、吸引部2と収容部13との間に備えられた中間部25と、この中間部25に取り付けられた弁部材43とを有している。中間部25は、吸引本体部3の後端に接続された吸引接続部26と、収容部13が接続された収容接続部27とが連接されている。吸引接続部26は、吸引本体部3の外径が収まる大きさに形成され、収容接続部27は、吸引接続部26よりも上下および側方に向けて大きく形成されている。なお、中間部25の外形は任意である。
収容部13は、弁構造24における中間部25の後方に接続された収容容器部19と、この収容容器部19を支持するフレーム部14とを有している。フレーム部14は、側面から視してほぼU字状であり、平板状の上面部15と平板状の下面部16とが上下において互いに対面し、上下各面部15,16の後端に平板状の後面部17が連接されている。上下各面部15,16の内側であって、前部近傍に、位置決め突起18が形成されている。図3に示されているとおり、収容容器部19は、例えば紙製の袋であり、袋の開口部に平板状の基板部20を有している。基板部20は収容孔21が形成されている。収容孔21は、例えば半長円形状であり、直線状の孔直線縁22と、この孔直線縁22の両端に連接されたほぼ半円状の孔湾曲縁23とから形成されている。
図1および図2に示されているとおり、収容部13におけるフレーム部14は、上面部15の前部側が弁構造24における中間部25の上面に固定され、下面部16の前部側が中間部25の下面に固定されている。各上下面部15,16の位置決め突起18と中間部25との間に隙間が形成され、この隙間に、収容部13における収容容器部19の基板部20が挟まっている。
次に、弁構造24を図面に基づいて詳説する。図4は、弁構造24の外観および断面が示されている。
図4に示されているとおり、中間部25は、ほぼ中心において前後に向けて貫通した円形の孔によって、内側にエア流路部28が形成されている。エア流路部28の上方であって中間部25における収容接続部27の上部は、内側に空間部29が形成されている。空間部29は、側方の幅がエア流路部28と同じであり、前方が閉塞し、後方が開放されている。エア流路部28と空間部29とが後部においてつながっていることで、収容接続部27の後端に弁部材収容口30が形成されている。弁部材収容口30は、例えば半長円形状であり、直線状の口第一直線縁31と、この口第一直線縁31の両端に対して直角に連接された口第二直線縁32と、この口第二直線縁32に連接されたほぼ半円状の口湾曲縁33とから形成されている。エア流路部28と空間部29との間は、壁部34が形成されている。壁部34は、後方に向けて突出してエア流路部28と空間部29を隔てている。壁部34の後端と弁部材収容口30との間は、隙間が開けられて空間排気路35が形成されている。空間排気路35の近傍に、一対の軸孔36が形成されている。軸孔36は、空間部29の左右側方であって、収容接続部27の左右側部に形成されている。
収容接続部27の上部は、前後に向けて貫通した三つの孔によって、単一の第一分流エア流路部37と、二つの第二分流エア流路部38とが形成され、各流路部37,38が空間部29につながっている。第一分流エア流路部37は、左右側方の幅に対してほぼ中央に配置されている。第二分流エア流路部38は、第一分流エア流路部37よりも下方であって、空間部29の左右側方の幅よりも内側に配置され、かつ、上下方向において軸孔36とほぼ同じ位置に揃えられている。
第一分流エア流路部37は、弁開閉制御部材39が配置されている。弁開閉制御部材39は、例えばピストンシリンダーであり、シリンダー40に対してピストン41がコイルバネ(図示省略)によって移動する。シリンダー40は、中間部25の外側に配置され、第一分流接続管10が接続されている。ピストン41は、空間部29において後方に向けて突出している。第二分流エア流路部38は、中間部25の外側から接手部材42が接続され、この接手部材42に第二分流接続管5が接続されている。
弁部材43は、平板状であり、中間部25の弁部材収容口30と同じ半長円形状である。弁部材43は、吸引部2側の面である前面に軸部44を有している。弁部材43の前面は、軸部44を境界として、分流エア面部45とエア面部46とに区分される。換言すれば、軸部44は、分流エア面部45とエア面部46との間に配置されている。軸部44は、弁部材43の中央よりも上方に配置されているため、分流エア面部45はエア面部46よりも面積が小さい。
弁部材43は、中間部25の弁部材収容口30に配置され、軸部44が中間部25の軸孔36に通されている。軸孔36の左右側方は封止されている。弁部材43の軸部44の両端と中間部25の第二分流エア流路部38とは対面している。弁部材43が閉じた状態において、この弁部材43の分流エア面部45と中間部25の第一エア流路部37(および弁開閉制御部材39)とが対面し、弁部材43のエア面部46と中間部25のエア流路部28とが対面している。
図1に示されているとおり、収容部13における収容容器部19の収容孔21は、弁構造24における中間部25の弁部材収容口30につながっている。収容孔21の孔湾曲縁23は、弁部材収容口30の口湾曲縁33に揃えられ、収容孔21の孔直線縁22は、弁部材収容口30の口第一直線縁31よりも下方に配置されている。すなわち、孔直線縁22と口第一直線縁31とは、弁部材収容口30の口第二直線縁32に相当する分だけ、段違いに配置されている。
以上のとおり、弁構造24および吸引装置1が構成されている。次に、弁構造24および吸引装置1の動作を図1および図4に基づいて説明する。
供給部が稼働すると、圧縮されたエアが吸引装置1に供給される。図1において、エアは、第一分流部9において分流すると共に、把持部6を通って吸引本体部3に送られる。操作部7が操作されていない場合、エアは把持部6で止められている。一方、第一分流部9で分流した第一分流エアは、第一分流接続管10を流れ、図4において、弁開閉制御部材39を介して中間部25の第一分流エア流路部37に送られる。中間部25の空間部29では、第一分流エアの圧力によって弁開閉制御部材39のピストン41が押され、このピストン41が弁部材43の分流エア面部45を押す。すなわち、弁部材43は、分流エア面部45に、弁開閉制御部材39を介して第一分流エアの圧力が加えられたことで、軸部44を軸として(図4において右回りに)回転し、エア面部46が、第一分流エアの圧力の方向と反対向きに押される。よって、弁部材43が閉じて中間部25のエア流路部28が塞がる。
図1において、操作部7が押された場合、エアは吸引本体部3において吸引ノズル部12から吸気する方向(図1において後方)に転換される。図4において、中間部25のエア流路部28を通って吸気されたエアの圧力が弁部材43のエア面部46に加わると、エアの圧力が第一分流エアの圧力よりも高いことから、弁開閉制御部材39のピストン41を前方に押しながら弁部材43が軸部44を軸として(図4において左回りに)回転する。よって、弁部材43が開く。弁部材43は、分流エア面部45がピストン41に当たることで、閉じた状態を基準として鋭角となる位置で停止している(換言すれば、閉じた状態の弁部材43と、開いた状態の弁部材43とのなす角が鋭角である。)。図1に示されているとおり、弁部材43の後面は、収容部13における基板部20の孔直線縁22に当たっている。エアがエア流路部28を通って収容部13に流れるため、異物は、吸引ノズル部12から吸引されて収容部13の収容容器部19に収容される。その際、異物は弁部材43に衝突して減速し、緩衝する。
図1において、エアは、吸引本体部3に送られると同時に、第二分流部4において分流する。この第二分流部4で分流した第二分流エアは、図4において、第二分流接続管5を流れて中間部25の第二分流エア流路部38に送られる。第二分流エアの圧力が弁部材43の軸部44に加えられると、軸部44の近傍の異物が吹き飛ばされる。軸部44の近傍の異物は空間排気路35を通って、図1において、収容部13の収容容器部19に収容される。
以上のとおり、弁構造24および吸引装置1が動作する。次に、弁構造24および吸引装置1の効果を説明する。
弁構造24および吸引装置1は、吸引部2と収容部13との間に備えられた中間部25を有している。中間部25は、ほぼ中心において前後に向けて貫通した円形の孔によって、内側にエア流路部28が形成され、収容接続部27の上部は、前後に向けて貫通した三つの孔によって、単一の第一分流エア流路部37と、二つの第二分流エア流路部38とが形成されている(図4参照)。すなわち、この中間部25によって、弁部材43、各流路部28,37,38の配置、各エアの流路が確定する。したがって、簡便な構成となる。また、各部が中間部25に集約されているため、修理や交換が容易である。
弁構造24および吸引装置1は、第一分流エア流路部37に、ピストンシリンダーである弁開閉制御部材39が配置されている(図4参照。)。この構成により、第一分流エアの圧力が、弁開閉制御部材39のピストン41を押し、弁部材43に加えられる。したがって、第一分流エアの圧力が、弁開閉制御部材39を介して伝達し、確実に弁部材43を閉じることができる。仮に、弁開閉制御部材39が多少経年劣化した場合であっても、第一分流エアの圧力によって、弁開閉制御部材39の動作が補われるため、正常に作動する。
弁構造24および吸引装置1の弁部材43は、吸引部2側の面である前面に軸部44を有し、この軸部44を境界として、分流エア面部45とエア面部46とに区分される。弁部材43が閉じた状態において、この弁部材43の分流エア面部45と中間部25の第一エア流路部37(および弁開閉制御部材39)とが対面し、弁部材43のエア面部46と中間部25のエア流路部28とが対面している(図4参照。)。この状態で、操作部7が操作されておらず、圧縮されたエアが把持部6で止められている場合、第一分流部9で分流した第一分流エアの圧力によって弁開閉制御部材39のピストン41が押され、このピストン41が分流エア面部45を押す。すなわち、弁部材43は、分流エア面部45に、弁開閉制御部材39を介して第一分流エアの圧力が加えられたことで、軸部44を軸として回転し、エア面部46が、第一分流エアの圧力の方向と反対向きに押される。よって、弁部材43が閉じて中間部25のエア流路部28が塞がる。一方で、操作部7が押されて吸気された場合、第一分流エアよりも高い圧力がエア面部46に加わると、弁開閉制御部材39のピストン41を前方に押しながら弁部材43が軸部44を軸として回転する。よって、弁部材43が開く。このように、エアによって弁部材43が開閉することから、環境の変化に影響され難く正常に作動する。
弁構造24および吸引装置1は、弁部材43が開いた状態において、分流エア面部45がピストン41に当たることで、閉じた状態を基準として鋭角となる位置で停止している。この構成により、弁部材43が開いた状態において、エアの圧力に関わらず、弁部材43がエア流路部28に対して傾いた状態で配置される。異物が吸引されて弁構造24を通過する際、異物は弁部材43に衝突して勢いが減殺されるため、高速で吸引された異物によって収容部13の収容容器部19が損傷することを防ぐことができる。
弁構造24および吸引装置1の中間部25は、エア流路部28と第二分流エア流路部38との間に壁部34が形成されている。この構成により、エアによって異物が吸引される際、壁部34に遮られることで異物が軸部44などに付着し辛い。したがって、弁部材43を円滑に開閉することができる。
弁構造24および吸引装置1は、中間部25に形成された第二分流エア流路部38が、上下方向において軸孔36とほぼ同じ位置に揃えられている。弁部材43の軸部44の両端と中間部25の第二分流エア流路部38とが対面している(図4参照。)。この構成により、軸部44の近傍において、異物が第二分流エアによって吹き飛ばされる。すなわち、エアによって異物が吸引される際、仮に、異物が弁部材43の軸部44に向かった場合であっても、第二分流エアによって吹き飛ばされることで、軸部44に付着することがない。したがって、異物が軸部44に詰まることがなく、弁部材43が円滑に開閉する。また、仮に、異物が軸部44に付着した場合であっても、第二分流エアによって吹き飛ばされることで、軸部44が清掃される。さらに、壁部34の後端と弁部材収容口30との間は、隙間が開けられて空間排気路35が形成されているため、異物が円滑に排除される。
弁構造24および吸引装置1は、第二分流エア流路部38が、第一分流エア流路部37(弁開閉制御部材39)よりも下方に配置されている。この構成により、異物は、第二分流エアによって吹き飛ばされることで、第二分流エアよりも上方にある第一分流エア流路部37(弁開閉制御部材39)に付着することがない。したがって、弁開閉制御部材39および弁部材43が正常に作動する。
吸引装置1は、収容部13の収容容器部19における収容孔21が、例えば半長円形状であり、直線状の孔直線縁22と、この孔直線縁22の両端に連接されたほぼ半円状の孔湾曲縁23とから形成されている(図3参照。)。孔湾曲縁23は、中間部25における弁部材収容口30の口湾曲縁33に揃えられ、孔直線縁22は、弁部材収容口30の口第一直線縁31よりも下方に配置されている。弁部材43が開いた状態において、弁部材43の後面が孔直線縁22に当たっている(図1拡大部分参照。)。したがって、収容孔21が、弁部材収容口30につなげられ、中間部25と収容容器部19との連結箇所に隙間がない。したがって、吸気による異物の吸引が適切に実行される。また、収容容器部19は、例えば、一般的な掃除機に用いられる市販のフィルターでもよく、この場合、フィルターの孔は、収容孔21のように加工されて孔直線縁22が形成される。したがって、容易に収容容器部19を作成することができる。
次に、収容部の変形例を図面に基づいて説明する。図5は、吸引装置1の収容部におけるフレーム部14の変形例が示されている。
図5に示されているとおり、フレーム部114は、前方が開放された直方体であり、平板状の上面部115と平板状の下面部116とが上下において互いに対面し、平板状の右側面部147と平板状の左側面部148とが左右において互いに対面し、各面部115,116,147,148の後端に平板状の後面部117が連接されている。各面部115,116,147,148は、複数の通気孔149が形成されている。各面部115,116,147,148の内側であって、前部近傍に、位置決め突起118が形成されている。フレーム部114は、左右側面部147,148の前部側が弁構造24における中間部25の左右側面に固定される。収容部の収容容器部19における基板部20は、各面部115,116,147,148の位置決め突起118と中間部25との間に挟まる。
変形例のフレーム部114では、収容容器部19が各面部115,116,147,148に囲われることから、収容容器部19が確実に支持される。また、収容容器部19が露出しないため、外観の見栄えが優れている。また、収容容器部19を、フレーム部114の前方から収容し、収容容器部19の基板部20を各面部115,116,147,148の位置決め突起118に当てた状態で、フレーム部114を中間部25に取り付けることで、収容容器部19が取り付けられる。したがって、収容容器部19の取付作業が簡単である。
他の実施形態として、第一分流エア流路部37に弁開閉制御部材39がなく、第一分流エアの圧力で弁部材43を直接押す構成であってもよい。この場合、気密性を担保するために、壁部34が弁部材収容口30に至って形成され、空間排気路35がない構成となる。この構成により、エアによって弁部材43が開閉することから、弁部材43を開閉するための部材を要さず、部材の経年劣化や消耗がない。したがって、環境の変化に影響され難く正常に作動する。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 吸引装置
2 吸引部
3 吸引本体部
4 第二分流部
5 第二分流接続管
6 把持部
7 操作部
8 被接続部
9 第一分流部
10 第一分流接続管
11 接続管
12 吸引ノズル部
13 収容部
14,114 フレーム部
15,115 上面部
16,116 下面部
17,117 後面部
18,118 位置決め突起
19 収容容器部
20 基板部
21 収容孔
22 孔直線縁
23 孔湾曲縁
24 弁構造
25 中間部
26 吸引接続部
27 収容接続部
28 エア流路部
29 空間部
30 弁部材収容口
31 口第一直線縁
32 口第二直線縁
33 口湾曲縁
34 壁部
35 空間排気路
36 軸孔
37 第一分流エア流路部
38 第二分流エア流路部
39 弁開閉制御部材
40 シリンダー
41 ピストン
42 接手部材
43 弁部材
44 軸部
45 分流エア面部
46 エア面部
147 右側面部
148 左側面部
149 通気孔

Claims (7)

  1. 異物を吸引する吸引部と、この吸引部の下流側に接続されて異物が収容される収容部との間に備えられた弁構造であって、
    軸部を軸として開閉する弁部材が、前記吸引部で吸気されたエアによって開き、エアから分流された第一分流エアによって閉じる、
    ことを特徴とする弁構造。
  2. 前記弁部材が、前記吸引部側の面に、
    前記第一分流エアの圧力が加えられる分流エア面部と、エアの圧力が加えられるエア面部とを有し、
    前記分流エア面部と前記エア面部との間に前記軸部が配置された、
    ことを特徴とする請求項1に記載された弁構造。
  3. 前記軸部に、エアから分流された第二分流エアの圧力が加えられる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された弁構造。
  4. 前記吸引部と前記収容部との間に備えられて前記弁部材が取り付けられた中間部を有し、
    前記中間部が、
    エアが通ると共に前記エア面部と対面したエア流路部と、
    前記第一分流エアが通ると共に前記分流エア面部と対面した第一分流エア流路部と、
    エアから分流された第二分流エアが通ると共に前記軸部の両端と対面した第二分流エア流路部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載された弁構造。
  5. 前記第一分流エアによって稼働すると共に前記弁部材に接触する弁開閉制御部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された弁構造。
  6. 前記弁開閉制御部材が、
    閉じた状態の前記弁部材を基準として、開いた状態の前記弁部材が鋭角となる位置で停止させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載された弁構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された弁構造と、
    前記弁構造の上流側に接続された吸引本体部と、
    前記吸引本体部の上流側に接続された吸引ノズル部と、
    前記吸引本体部に備えられた把持部と、
    前記弁構造の下流側に接続された収容容器部と、
    前記収容容器部を支持するフレーム部と、を有する、
    ことを特徴とする吸引装置。
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