JP2020041226A - 選針装置 - Google Patents

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富士登 松下
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【課題】より短い期間の入力でより速く動作させることができ、フィンガの上下方向の間隔をより狭くし、フィンガの摩耗をより少なくする。【解決手段】フィンガは、フィンガの端部であって、保持手段側の端部である保持端の位置が保持手段の位置より編成針またはジャック側に突出した第1の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、保持端が保持手段と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持し、保持端の位置が保持手段の位置より編成針またはジャック側から遠ざかる向きに引き込まれた第2の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位する。【選択図】図1

Description

本発明は選針装置に関し、特に、編み機の選針装置に関する。
近年、編み機に、記憶装置に記憶された柄編成手順を編成針の上下動に伝達するための選針装置が用いられている。繊維産業における低コストおよび高速化の要求に対応する必要から、摺動型あるいは揺動型のフィンガを有する編み機用選針装置が開発されてきた。また、編み機用選針装置の駆動装置として、応答速度が速く消費電力が小さい圧電素子を用いた圧電駆動装置が使われるようになってきた。
このような編み機では、回転するシリンダの外周に設けられている複数の縦溝に、揺動および上下動可能なジャック(選針ジャック)が装着されている。ジャックの側面には、シリンダの縦溝に装着されている場合、シリンダから突出するバットが形成されている。選針装置には、シリンダの回転によるジャックのバットの移動方向に沿った傾斜面が形成されているフィンガが設けられている。選針装置では、フィンガがソレノイドまたは圧電駆動装置により変位することで、ジャックのバットの位置を変位させて、ジャックを揺動または上下動させることで、ジャックとそれぞれの縦溝でジャックに接している編成針が上下動させられて、選針が行われる。
従来、回転するシリンダにジャックが埋め込まれており、ジャックはシリンダの溝にそって上下し、ソレノイドは一般的な有極ソレノイドで、コイルに流れる電流の向きにより、作用板をシリンダに近接させたり、遠ざけるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、プレートが、圧電素子によって上下に湾曲運動し、これに追従するフィンガが上下動するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平1−61542号公報(図9) 国際公開第2005/106088号パンフレット(図1および図2)
しかしながら、フィンガを上下動させる選針装置においては、フィンガとフィンガとの上下方向の間隔(ピッチ)は、フィンガの厚さにフィンガの上下動の変位を加えなければならず、広くなってしまう。
また、従来の機構により、フィンガのバットの移動方向と平行に配置されている傾斜面により選針が行われる選針装置においては、選針をする場合および選針をしない場合のいずれも、ジャックのバットがフィンガの傾斜面を通過してしまうまで、フィンガの位置を保持しなければならず、選針装置に駆動する信号を供給する駆動装置(制御装置)は、所定の期間、信号の出力を維持しなければならないので、駆動装置(制御装置)に、所定の期間、信号の出力を維持する機能を設ける必要があった。
フィンガを上下動させる選針装置においては、摺動面の面積を増やすことにより、耐摩耗性を高めることができるが、フィンガを厚くしなければならず、フィンガとフィンガとの上下方向の間隔(ピッチ)が、広くなってしまう。また、フィンガを厚くすると、質量が増加してしまうので、フィンガの移動速度が低下してしまい、選針の速度が低下してしまう。さらに、フィンガの慣性により弾んでしまい、その結果、実質的な選針の速度が低下し、高速な選針を妨げることとなる。編成針を直接変位させる場合も同様である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より短い期間の入力でより速く動作させることができ、フィンガの上下方向の間隔(ピッチ)をより狭くし、フィンガの摩耗をより少なくするものである。
本発明の一側面の選針装置は、相対的に移動している編成針またはジャックが押し込まれるか否かで選針される編み機の選針装置であって、編成針またはジャックの移動方向である第1の方向の直線と編成針またはジャックが押し込まれる方向である第2の方向の直線とで定まる平面上に、平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されている円柱状の第1のピンと、第1のピンが配置されている平面上の位置であって、編成針またはジャックにより近い位置に、第1のピンと平行するように配置されている円柱状の第2のピンと、第1の方向に変位可能に第1のピンによって位置が規制され、第2の方向に変位可能に第1のピンおよび第2のピンによって位置が規制されているフィンガと、第2の方向にフィンガを変位させる駆動力を発生させる駆動手段と、第1のピンの位置に対して、第2の方向のうち、編成針またはジャック側により近い位置であって、第1の方向のうち、編成針またはジャックの移動する先の側の位置に配置されている、フィンガに当接してフィンガの位置を保持する保持手段とを備え、フィンガは、フィンガの端部であって、保持手段側の端部である保持端の位置が保持手段の位置より編成針またはジャック側に突出した第1の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、保持端が保持手段と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持し、保持端の位置が保持手段の位置より編成針またはジャック側から遠ざかる向きに引き込まれた第2の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位する。
フィンガが、第1の方向に変位可能に第1のピンによって位置が規制され、第2の方向に変位可能に第1のピンおよび第2のピンによって位置が規制され、第1のピンの位置に対して、第2の方向のうち、編成針またはジャック側により近い位置であって、第1の方向のうち、編成針またはジャックの移動する先の側の位置に配置されている保持手段が、フィンガに当接してフィンガの位置を保持するので、駆動手段が、編成針またはジャックが押し込まれる方向である第2の方向のうち、編成針またはジャック側に突出した方向にフィンガを変位させると、フィンガは、フィンガの端部であって、保持手段側の端部である保持端が保持手段より編成針またはジャック側に突出した第1の位置で、編成針またはジャックに当接されたとき、保持端が保持手段と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持するので、編成針またはジャックが押し込まれる。また、駆動手段が、編成針またはジャックが押し込まれる方向である第2の方向のうち、編成針またはジャック側から遠ざかる方向にフィンガを変位させると、フィンガは、保持端が保持手段より編成針またはジャック側から遠ざかる向きに引き込まれた第2の位置で、編成針またはジャックに当接されたとき、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位させられ、編成針またはジャックは押し込まれない。フィンガが、編成針またはジャックの相対的な移動の慣性による力によって第1の方向または第2の方向に変位させられるので、より速く動作できるようになる。また、編成針またはジャックがフィンガに当接し、フィンガの保持端が保持手段と当接している間は、駆動手段による駆動を停止しても、フィンガが編成針またはジャック側に突出した位置を保持するので、駆動手段を動作させるための入力の期間をより短くすることができる。さらに、フィンガが、編成針またはジャックの相対的な移動の慣性による力によって第1の方向または第2の方向に変位させられるので、フィンガを厚くする必要がなく、フィンガの上下方向の間隔(ピッチ)を、より狭くすることができる。編成針またはジャックを押し込む場合、編成針またはジャックの相対的な移動の慣性力をフィンガ、第1のピン、第2のピンおよび保持手段で受けることができるので、力が分散され、フィンガの摩耗がより少なくなる。このように、より短い期間の入力でより速く動作させることができ、フィンガの上下方向の間隔(ピッチ)をより狭くし、フィンガの摩耗をより少なくすることができる。
第1のピンおよび第2のピンを、第2の方向の直線上に配置し、フィンガを、T字状に形成し、第2の方向の直線方向に延びるT字状の形状の下側を第1のピンおよび第2のピンで規制し、フィンガには、編成針またはジャックが第1の位置で当接した場合、編成針またはジャックの当接によって第1の方向に変位して、第1の方向に広がるT字状の形状の上側の左右の端部のいずれかである保持端が保持手段と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持させることができる。このようにすることで、より簡単に、第1のピンおよび第2のピンを配置し、より単純な形状にフィンガを形成することができる。フィンガをより軽く形成することができるので、より短い期間の入力でより速く動作させることができる。
第1のピンおよび第2のピンを、第1の方向の直線に対して斜交する直線上に配置し、フィンガにおいては、フィンガの左右の端部側であって、第2のピンから離れた側の端部側である保持端を爪状に形成し、フィンガには、編成針またはジャックが第1の位置で当接した場合、爪状の保持端が保持手段と係合するように当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持させ、編成針またはジャックが第2の位置で当接した場合、第1のピンおよび第2のピンに規制されて変位することで、爪状の保持端と保持手段との係合が外れて、編成針またはジャックの当接によって、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位させることができる。このようにすることで、編成針またはジャックを押し込む場合、爪状の保持端が保持手段と係合するように当接するので、より確実に編成針またはジャックを押し込むことができる。
以上のように、本発明によれば、より短い期間の入力でより速く動作させることができ、フィンガの上下方向の間隔(ピッチ)をより狭くし、フィンガの摩耗をより少なくすることができる。
選針装置1の構成の例を説明する図である。 編成針またはジャックを押し込む場合の選針装置1を説明する図である。 編成針またはジャックを押し込む場合の選針装置1を説明する図である。 編成針またはジャックを押し込まない場合の選針装置1を説明する図である。 選針装置301の構成の例を説明する図である。 保持端371、受け端391およびガイド面392を拡大して示す拡大図である。 編成針またはジャックを押し込む場合の選針装置301を説明する図である。 編成針またはジャックを押し込まない場合の選針装置301を説明する図である。 編成針またはジャックを押し込まない場合の選針装置301を説明する図である。 編成針またはジャックを押し込まない場合の選針装置301を説明する図である。 編成針またはジャックを押し込まない場合の選針装置301を説明する図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の選針装置は、相対的に移動している編成針またはジャックが押し込まれるか否かで選針される編み機の選針装置であって、編成針またはジャックの移動方向である第1の方向の直線と編成針またはジャックが押し込まれる方向である第2の方向の直線とで定まる平面上に、平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されている円柱状の第1のピン(例えば、図1のピン12)と、第1のピンが配置されている平面上の位置であって、編成針またはジャックにより近い位置に、第1のピンと平行するように配置されている円柱状の第2のピン(例えば、図1のピン13)と、第1の方向に変位可能に第1のピンによって位置が規制され、第2の方向に変位可能に第1のピンおよび第2のピンによって位置が規制されているフィンガ(例えば、図1のフィンガ11)と、第2の方向にフィンガを変位させる駆動力を発生させる駆動手段(例えば、図1の図1の磁石14およびソレノイド15)と、第1のピンの位置に対して、第2の方向のうち、編成針またはジャック側により近い位置であって、第1の方向のうち、編成針またはジャックの移動する先の側の位置に配置されている、フィンガに当接してフィンガの位置を保持する保持手段(例えば、図1のフレーム16の保持部91−2)とを備え、フィンガは、フィンガの端部であって、保持手段側の端部である保持端(例えば、図1のフィンガ11の保持端73−2)の位置が保持手段の位置より編成針またはジャック側に突出した第1の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、保持端が保持手段と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持し、保持端の位置が保持手段の位置より編成針またはジャック側から遠ざかる向きに引き込まれた第2の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位する。
以下、図1乃至図11を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
まず、図1乃至図4を参照して、第1の実施の形態の選針装置1を説明する。選針装置1は、緯編機、例えば、横編み機または靴下編み機などである編み機に装着される。以下、丸編機に装着される選針装置1を例に説明する。選針装置1は、柄に応じた動作を編成針にさせるため、編成針の動作を選択する。選針装置1は、後述する編成針またはジャックを押し込むか、押し込まないかにより選針する。すなわち、選針装置1が装着される編み機は、編成針またはジャックが押し込まれるか否かで選針される。図1は、選針装置1の構成の例を説明する図である。図2および図3は、編成針またはジャックを押し込む場合の選針装置1を説明する図である。図4は、編成針またはジャックを押し込まない場合の選針装置1を説明する図である。
また、以下、選針装置1に対して前後の方向をY軸で図示し、上下の方向をZ軸で図示し、左右の方向をX軸で図示する。また、以下、X軸方向のうち、図1中の左側を単に左側と称し、X軸方向のうち、図1中の右側を単に右側と称する。さらに、以下、Y軸方向のうち、図1中の上側を単に前側と称し、Y軸方向のうち、図1中の下側を単に後側と称する。さらにまた、以下、Z軸方向のうち、図1中の手前側を単に上側と称し、Z軸方向のうち、図1中の奥側を単に下側と称する。図2乃至図4において同様である。
Z軸方向に所定の数の選針装置1が重ねられて、重ねられた選針装置1が編み機に装着される。例えば、6つの選針装置1がZ軸方向に重ねられて、留め具で重ねられた状態に固定されるか、ケースに重ねられた状態で格納されるなどして、編み機に装着される。
選針装置1が装着される編み機には、回転する円筒状のシリンダが配置されている。シリンダは、選針装置1に対して、Y軸方向のうちの前側に配置されている。シリンダの側面には、編成針およびジャックが上下方向に変位可能に配置されている。ここで、ジャックは、編成針の下側などに配置され、編成針に選択の動作を伝達する部材である。ジャックには、シリンダの側面から突出するバット201が設けられている。
選針装置1は、選針する場合、編成針またはジャックをシリンダの側面側に押圧するか、または押圧しない。すなわち、選針装置1は、選針する場合、編成針またはジャックを押し込むか、または押し込まない。選針装置1は、編成針を直接押し込むようにすることができるが、以下、選針装置1がジャックのバット201をシリンダの側面側に押圧することで、編成針がジャックに押し上げられるものとして説明する。実際には、バット201は、円筒状のシリンダの側面に配置され、シリンダの回転と共に変位するので、円周上を変位し、選針装置1に対して円弧状に変位するが、近似的に、バット201が、X軸方向に左側から右側にまたは右側から左側に直線状に変位するものとする。
図1乃至図4において、点線Aは、非押込レベルを示し、点線Bは、押込レベルを示す。バット201の後側の端部が非押込レベルと押込レベルの間を通る場合、ジャックおよび編成針は、押し上げられることがない。バット201の後側の端部が押込レベルより前側に押されると、ジャックおよび編成針は、押し上げられる。
このように、編み機において、編成針またはジャックが押し込まれるかまたは押し込まれない。選針装置1は、編み機に装着され、回転している円筒状のシリンダの側面に配置されている編成針を選針するとき、編成針またはジャックをシリンダの回転軸(シリンダの側面)に向かって押し込むかまたは押し込まない。
選針装置1は、フィンガ11、ピン12、ピン13、磁石14、ソレノイド15およびフレーム16を含み構成されている。フィンガ11は、一方の端部の変位した位置によって、編成針の動作を選択する。フィンガ11の位置は、ピン12およびピン13により規制されている。フィンガ11は、高速度工具鋼またはダイス鋼などの鋼材により形成されている。フィンガ11の前側の端部は、フィンガ11が変位することにより、前側に突出するか、または後側に引っ込む。フィンガ11の前側の端部は、前側に突出したとき、移動してくるバット201をシリンダの回転軸(シリンダの側面)に向かって押し込み、後側に引っ込んだとき、バット201をそのまま通過させる。すなわち、フィンガ11の前側の端部は、前側に突出したとき、移動してくる編成針またはジャックをシリンダの回転軸(シリンダの側面)に向かって押し込み、後側に引っ込んだとき、編成針またはジャックをそのまま通過させる。フィンガ11の前側の端部は、前側に突出したとき、移動してくる編成針またはジャックを前側に向かって押し込み、後側に引っ込んだとき、編成針またはジャックをそのまま通過させると言うこともできる。
ピン12は、円柱状に形成されている。円柱状のピン12の中心軸は、シリンダの回転軸と平行とされている。ピン12は、フレーム16に固定され、フィンガ11の位置を規制する。ピン13は、円柱状に形成されている。円柱状のピン13の中心軸は、シリンダの回転軸と平行とされている。ピン13は、フレーム16に固定され、フィンガ11の位置を規制する。ピン12およびピン13は、選針装置1の左右方向の中央に配置されている。ピン13は、ピン12の前側に配置されている。すなわち、ピン12およびピン13は、Y軸方向の直線上に配置されている。
磁石14は、フィンガ11に固定されている。ソレノイド15は、電流が流されると、フィンガ11に固定されている磁石14の磁界と反発する磁界または吸着(吸引)する磁界を生じさせて、磁石14との間で反発力または吸着力(吸引力)を生じさせ、これにより、フィンガ11を駆動する。フレーム16は、ピン12およびピン13を介してフィンガ11を支え、ピン12、ピン13およびソレノイド15を支える。
より詳細に説明すると、円柱状に形成されているピン12は、Z軸方向に高さ方向が沿うように配置されている。バット201の移動方向は、X軸方向であり、バット201が押し込まれる方向は、Y軸方向なので、ピン12は、X軸とY軸とで定められる平面上に、平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されていると言える。すなわち、ピン12は、編成針またはジャックの移動方向の直線であるX軸と編成針またはジャックが押し込まれる方向の直線であるY軸とで定まる平面上に、平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されている。言い換えると、ピン12は、円柱状に形成されているピン12の底面がX軸とY軸とで定められる平面上に位置するように配置されている。
円柱状に形成されているピン13は、Z軸方向に高さ方向が沿うように配置されている。ピン13は、円柱状に形成されているピン13の底面がX軸とY軸とで定められる平面上に位置するように配置されているとも言える。ピン13は、ピン12が配置されている平面上に、ピン12と平行するように配置されている。ピン13は、ピン12に対して、バット201により近い位置に配置されている。すなわち、ピン13は、ピン12に対して、編成針またはジャックにより近い位置に配置されている。
詳細は後述するが、フィンガ11は、X軸方向に変位可能にピン12によって位置が規制されている。また、フィンガ11は、Y軸方向に変位可能にピン12およびピン13によって位置が規制されている。
磁石14およびソレノイド15は、Y軸方向に変位させる駆動力を発生させる。
フレーム16は、フィンガ11、ピン12、ピン13、磁石14およびソレノイド15に対して、右側および左側のそれぞれを、Y軸方向(前後方向)に直線状に延びて、フィンガ11、ピン12、ピン13、磁石14およびソレノイド15をそれぞれ所定の間隔で挟むように形成されている。フレーム16は、フィンガ11がX軸方向(左右方向)に変位していない場合、フィンガ11がY軸方向(前後方向)に変位するのを妨げない。フレーム16の端部のうち、フィンガ11側の端部には、X軸方向に変位したフィンガ11と当接してフィンガ11の位置を保持する保持部(後述する保持部91−1および91−2)が形成されている。
フィンガ11は、前側に突出した位置にある場合、バット201に当接されたとき、バット201の当接によってX軸方向に変位して、フレーム16の保持部と当接することで、前側に突出した位置を保持する。フィンガ11は、フレーム16の保持部より後側に引き込まれた位置にある場合、バット201に当接しないで、バット201を押し込まない位置まで後側に変位する。または、フィンガ11は、フレーム16の保持部より後側に引き込まれた位置にある場合、バット201に当接されたとき、バット201の当接によって、バット201を押し込まない位置まで後側に変位する。
次に、フィンガ11、ソレノイド15およびフレーム16の構成の詳細について説明する。
フィンガ11は、T字状に形成されている。フィンガ11の部分のうち、前後方向に延びる部分、すなわち、T字状の形状の下側に相当する部分がピン12およびピン13で規制されている。フィンガ11は、前側に突出した位置にある場合、バット201に当接されたとき、左右方向に広がる部分の端部である保持端、すなわち、T字状の形状の上側に相当する部分の左右の端部のいずれかである保持端がフレーム16の保持部と当接することで、前側に突出した位置を保持する。
フィンガ11は、支持部31、当接部32および被駆動部33を含み構成される。支持部31は、前後方向に延びる部分、すなわち、T字状の形状の下側に相当する部分として形成されている。当接部32は、前側の左右方向に広がる部分、すなわち、T字状の形状の上側に相当する部分として形成されている。被駆動部33は、T字状の形状の下側に相当する部分の端部側に形成されている。
支持部31は、フィンガ11の前後の概ね中央部に、前後方向に延びる概ね四角の平板状に形成されている。支持部31には、長孔51および長孔52が形成されている。長孔51は、半径の等しい二つの半円を同じ長さの外接線でつないだ形である長円状に形成されている孔である。長孔51の左右方向の長さである幅は、ピン12の径に対応した幅に形成されている。長孔51の長軸は、フィンガ11の前後に延びる中心軸であって、左右の中心を通る中心軸に沿っている。
長孔52は、後側が左右に膨らんだ長円状に形成されている孔である。すなわち、拡幅部61は、長孔52の後側に形成され、ピン13の径に対してより大きい径の円形状とされ、左右に膨らんでいる。狭幅部62は、長孔52の前側に形成され、ピン13の径に対応した幅に形成されている。拡幅部61の左右方向の長さである幅は、狭幅部62の左右方向の長さである幅より広い。長孔52の長軸は、フィンガ11の前後に延びる中心軸であって、左右の中心を通る中心軸に沿っている。このように、長孔51および長孔52は、フィンガ11の前後に延びる中心軸であって、左右の中心を通る中心軸である直線上に配置されている。
フィンガ11の支持部31の長孔51には、ピン12が通されている。長孔51は、ピン12が長孔51の中を移動して、ピン12に対する長孔51の位置を規制することで、フィンガ11の位置を規制するように形成されている。また、フィンガ11の支持部31の長孔52には、ピン13が通されている。長孔52は、ピン13が長孔52の中を移動して、ピン13に対する長孔52の位置を規制することで、フィンガ11の位置を規制するように形成されている。
ピン12およびピン13がフレーム16に固定されているので、長孔51の中をピン12が移動できる範囲および長孔52の中をピン13が移動できる範囲で、フィンガ11は、ピン12およびピン13に対して、位置を変えることができる。
フィンガ11は、ピン12によって左右方向に変位可能に位置が規制され、ピン12およびピン13によって前後方向に変位可能に位置が規制されている。
当接部32は、フィンガ11の前側の端部側に、左右方向に広がる平板状に形成されている。当接部32は、編成針またはジャックを押し込む場合、バット201に当接する。当接部32には、滑り面71、当接面72−1および72−2並びに保持端73−1および73−2が形成されている。滑り面71は、フィンガ11の前側の端部に、下向きに見てX軸に沿うように直線状の面に形成されている。滑り面71がX軸に沿うように直線状の面に形成されているので、バット201が右側から左側に移動する場合またはバット201が左側から右側に移動する場合いずれでも、バット201は、滑り面71に沿って移動することができる。
当接面72−1は、当接部32において、左右方向に広がる平板状に形成されている前側の端部側のうち、左側の端部側に、下向きに見て、左側から右側に向かうに従って、後側から前側となるように、X軸に対して斜交する面に形成されている。当接面72−1が、前側の端部側のうち、左側の端部側に、左側から右側に向かうに従って、後側から前側となるように、X軸に対して斜交する面に形成されているので、バット201が左側から右側に移動する場合、バット201が当接面72−1に当接したとき、バット201の当接により、フィンガ11が右側に変位して、バット201は、当接面72−1に沿って移動する。
当接面72−2は、当接部32において、左右方向に広がる平板状に形成されている前側の端部側のうち、右側の端部側に、下向きに見て、右側から左側に向かうに従って、後側から前側となるように、X軸に対して斜交する面に形成されている。当接面72−2が、前側の端部側のうち、右側の端部側に、右側から左側に向かうに従って、後側から前側となるように、X軸に対して斜交する面に形成されているので、バット201が右側から左側に移動する場合、バット201が当接面72−2に当接したとき、バット201の当接により、フィンガ11が左側に変位して、バット201は、当接面72−2に沿って移動する。
保持端73−1は、当接部32において、左右方向に広がる平板状に形成されている前側の左右の端部のうち、左側の端部に形成されている。保持端73−1は、フレーム16の保持部と面で当接するように、フレーム16の保持部の面の形状に対応した形状の面に形成されている。保持端73−2は、当接部32において、左右方向に広がる平板状に形成されている前側の左右の端部のうち、右側の端部に形成されている。保持端73−2は、フレーム16の保持部と面で当接するように、フレーム16の保持部の面の形状に対応した形状の面に形成されている。
被駆動部33は、フィンガ11の下側の端部に形成され、磁石14を保持して、磁石14およびソレノイド15による駆動力を受ける。例えば、被駆動部33は、先端の爪が磁石14の溝に嵌ることで、磁石14を挟持する。
ソレノイド15は、界磁コイル81および磁心82からなる。ソレノイド15は、フレーム16に固定されている。磁心82は、棒状の透磁率の高いケイ素鋼やフェライトなどからなる。界磁コイル81は、磁心82の外側に巻かれたコイルであり、電流が流された場合、電流の流れる向きにより、磁石14と反発する磁界または磁石14と吸着(吸引)する磁界のいずれかを生じさせる。
フレーム16には、保持部91−1および91−2が形成されている。保持部91−1は、フレーム16の前側の端部側のうち、左側の端部側に設けられている。保持部91−1には、当接面101−1が形成されている。当接面101−1は、保持端73−1の面の形状に対応した形状の面に形成されている。例えば、フィンガ11が左側に変位して、保持端73−1と当接面101−1とが当接した場合、保持端73−1の面の全体が当接面101−1に接するように当接面101−1および保持端73−1が形成される。
保持部91−2は、フレーム16の前側の端部側のうち、右側の端部側に設けられている。保持部91−2には、当接面101−2が形成されている。当接面101−2は、保持端73−2の面の形状に対応した形状の面に形成されている。例えば、フィンガ11が右側に変位して、保持端73−2と当接面101−2とが当接した場合、保持端73−2の面の全体が当接面101−2に接するように当接面101−2および保持端73−2が形成される。
次に、選針装置1による選針について説明する。まず、編成針またはジャックを押し込む場合について説明する。図2に示されるように、バット201が右側から左側に移動する場合、編成針またはジャックを押し込むとき、選針装置1は、フィンガ11の当接部32の保持端73−1および73−2がフレーム16の保持部91−1および91−2のそれぞれの当接面101−1および101−2より前に位置するように、フィンガ11を前側に移動させる。すなわち、ソレノイド15に電流が流され、磁石14と反発する磁界を生じさせ、磁界によって磁石14が反発されるので、フィンガ11は、長孔51の中でピン12が移動できる範囲および長孔52の中でピン13が移動できる範囲で、前側に移動させられる。
バット201の後端が非押込レベルより前であって、押込レベルより後ろの位置となるように、バット201が右側から左側に移動してくるので、バット201の後端が当接面72−2に当接して、バット201がフィンガ11を左向きに押し、長孔52の拡幅部61が左右に膨らんでいるので、ピン13がフィンガ11の変位を妨げず、フィンガ11は左側に変位する。フィンガ11の当接部32の保持端73−1がフレーム16の保持部91−1の当接面101−1より前に位置するので、保持端73−1が保持部91−1の当接面101−1と当接する。フィンガ11の位置は、保持端73−1と保持部91−1の当接面101−1との当接により、保持される。
バット201は、当接面72−2に沿って、前側に移動させられ、滑り面71に到達する。滑り面71の前側の位置は、押込レベルで保持されるので、バット201は、押込レベルまで押し込まれることになる。
選針装置1は、バット201が左側から右側に移動する場合でも同様にバット201を押し込むことができる。
図3に示されるように、バット201が左側から右側に移動する場合、編成針またはジャックを押し込むとき、図2で説明した場合と同様に、選針装置1は、フィンガ11の当接部32の保持端73−1および73−2がフレーム16の保持部91−1および91−2のそれぞれの当接面101−1および101−2より前に位置するように、フィンガ11を前側に移動させる。
バット201の後端が非押込レベルより前であって、押込レベルより後ろの位置となるように、バット201が左側から右側に移動してくるので、バット201の後端が当接面72−1に当接して、バット201がフィンガ11を右向きに押し、長孔52の拡幅部61が左右に膨らんでいるので、ピン13がフィンガ11の変位を妨げず、フィンガ11は右側に変位する。フィンガ11の当接部32の保持端73−2がフレーム16の保持部91−2の当接面101−2より前に位置するので、保持端73−2が保持部91−2の当接面101−2と当接する。フィンガ11の位置は、保持端73−2と保持部91−2の当接面101−2との当接により、保持される。
バット201は、当接面72−1に沿って、前側に移動させられ、滑り面71に到達する。滑り面71の前側の位置は、押込レベルで保持されるので、バット201は、押込レベルまで押し込まれることになる。
次に、編成針またはジャックを押し込まない場合について説明する。図4に示されるように、編成針またはジャックを押し込まない場合、選針装置1は、フィンガ11の当接部32の保持端73−1および73−2がフレーム16の保持部91−1および91−2のそれぞれの当接面101−1および101−2より後に位置するように、フィンガ11を後側に移動させる。すなわち、ソレノイド15に電流が流され、磁石14と吸着(吸引)する磁界を生じさせ、磁界によって磁石14がソレノイド15側(後側)に引き込まれるので、フィンガ11は、長孔51の中でピン12が移動できる範囲および長孔52の中でピン13が移動できる範囲で、後側に移動させられる。
長孔52の狭幅部62がピン13の径に対応した幅に形成され、長孔51の幅が、ピン12の径に対応した幅に形成され、長孔51および長孔52は、フィンガ11の前後に延びる中心軸であって、左右の中心を通る中心軸である直線上に配置されているので、フィンガ11が後側に移動する場合、フィンガ11は、左右方向に変位せず、フレーム16に接触しない。
この場合、フレーム16が、フィンガ11、ピン12、ピン13、磁石14およびソレノイド15を所定の間隔で挟むように形成され、フィンガ11がX軸方向(左右方向)に変位していない場合、フィンガ11がY軸方向(前後方向)に変位するのを妨げないので、フィンガ11は、滑り面71が非押込レベルに到達するまで、後側に移動させられる。
バット201が左側から右側に移動しても、バット201の後端が非押込レベルより前であって、押込レベルより後ろの位置を維持したままとなるので、バット201は押し込まれない。
バット201が右側から左側に移動しても、同様に、バット201は押し込まれない。
なお、選針装置1が、フィンガ11を非押込レベルに変位させている場合、編み機のシリンダを逆回転させることができる。
このように、ピン12は、円柱状に形成され、編成針またはジャックの移動方向である第1の方向の直線と編成針またはジャックが押し込まれる方向である第2の方向の直線とで定まる平面上に、平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されている。ピン13は、円柱状に形成され、ピン12が配置されている平面上の位置であって、編成針またはジャックにより近い位置に、ピン12と平行するように配置されている。フィンガ11は、第1の方向に変位可能にピン12によって位置が規制され、第2の方向に変位可能にピン12およびピン13によって位置が規制されている。磁石14およびソレノイド15は、第2の方向にフィンガ11を変位させる駆動力を発生させる。保持部91−1は、ピン12の位置に対して、第2の方向のうち、編成針またはジャック側により近い位置であって、第1の方向のうち、編成針またはジャックの移動する先の側の位置に配置されている、第1の方向に変位するフィンガ11に当接してフィンガ11の位置を保持する。
フィンガ11は、フィンガ11の端部であって、保持部91−1側の端部である保持端73−1の位置が保持部91−1の位置より編成針またはジャック側に突出した第1の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、保持端73−1が保持部91−1と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持する。また、フィンガ11は、保持端73−1の位置が保持部91−1の位置より編成針またはジャック側から遠ざかる向きに引き込まれた第2の位置にある場合、編成針またはジャックに当接されたとき、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位する。
フィンガ11が、第1の方向に変位可能にピン12によって位置が規制され、第2の方向に変位可能にピン12およびピン13によって位置が規制され、ピン12の位置に対して、第2の方向のうち、編成針またはジャック側により近い位置であって、第1の方向のうち、編成針またはジャックの移動する先の側の位置に配置されている保持部91−1が、フィンガ11に当接してフィンガ11の位置を保持するので、磁石14およびソレノイド15が、編成針またはジャックが押し込まれる方向である第2の方向のうち、編成針またはジャック側に突出した方向にフィンガ11を変位させると、フィンガ11は、フィンガ11の端部であって、保持部91−1側の端部である保持端73−1が保持部91−1より編成針またはジャック側に突出した第1の位置で、編成針またはジャックに当接されたとき、保持端73−1が保持部91−1と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持するので、編成針またはジャックが押し込まれる。また、磁石14およびソレノイド15が、編成針またはジャックが押し込まれる方向である第2の方向のうち、編成針またはジャック側から遠ざかる方向にフィンガ11を変位させると、フィンガ11は、保持端73−1が保持部91−1より編成針またはジャック側から遠ざかる向きに引き込まれた第2の位置で、編成針またはジャックに当接されると、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位させられ、編成針またはジャックは押し込まれない。フィンガ11が、編成針またはジャックの相対的な移動の慣性による力によって第1の方向に変位させられるので、より速く動作できるようになる。また、編成針またはジャックがフィンガ11に当接し、フィンガ11の保持端73−1が保持部91−1と当接している間は、磁石14およびソレノイド15による駆動を停止しても、フィンガ11が編成針またはジャック側に突出した位置を保持するので、磁石14およびソレノイド15を動作させるための入力の期間をより短くすることができる。さらに、フィンガ11が、編成針またはジャックの相対的な移動の慣性による力によって第1の方向に変位させられるので、フィンガ11を厚くする必要がなく、フィンガ11の上下方向の間隔(ピッチ)を、より狭くすることができる。編成針またはジャックを押し込む場合、編成針またはジャックの相対的な移動の慣性力をフィンガ11、ピン12、ピン13および保持部91−1で受けることができるので、力が分散され、フィンガ11の摩耗がより少なくなる。このように、より短い期間の入力でより速く動作させることができ、フィンガ11の上下方向の間隔(ピッチ)をより狭くし、フィンガ11の摩耗をより少なくすることができる。
ピン12およびピン13は、第2の方向の直線上に配置される。フィンガ11は、T字状に形成され、第2の方向の直線方向に延びるT字状の形状の下側をピン12およびピン13で規制される。フィンガ11は、編成針またはジャックが第1の位置で当接した場合、編成針またはジャックの当接によって第1の方向に広がるT字状の形状の上側の左右の端部のいずれかである保持端73−1が保持部91−1と当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持する。
このようにすることで、より簡単に、ピン12およびピン13を配置し、より単純な形状にフィンガ11を形成することができる。フィンガ11をより軽く形成することができるので、より短い期間の入力でより速く動作させることができる。
次に、図5乃至図11を参照して、第2の実施の形態の選針装置301を説明する。選針装置301は、緯編機、例えば、横編み機または靴下編み機などである編み機に装着される。以下、丸編機に装着される選針装置301を例に説明する。選針装置301は、柄に応じた動作を編成針にさせるため、編成針の動作を選択する。選針装置301は、編成針またはジャックを押し込むか、押し込まないかにより選針する。図5および図6は、選針装置301の構成の例を説明する図である。図7は、編成針またはジャックを押し込む場合の選針装置301を説明する図である。図8乃至図11は、編成針またはジャックを押し込まない場合の選針装置301を説明する図である。
なお、図5乃至図11において、図1と同様の部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
また、以下、選針装置301に対して前後の方向をY軸で図示し、上下の方向をZ軸で図示し、左右の方向をX軸で図示する。また、以下、X軸方向のうち、図5中の左側を単に左側と称し、X軸方向のうち、図5中の右側を単に右側と称する。さらに、以下、Y軸方向のうち、図5中の上側を単に前側と称し、Y軸方向のうち、図5中の下側を単に後側と称する。さらにまた、以下、Z軸方向のうち、図5中の手前側を単に上側と称し、Z軸方向のうち、図5中の奥側を単に下側と称する。図7乃至図11において同様である。
Z軸方向に所定の数の選針装置301が重ねられて、重ねられた選針装置301が編み機に装着される。例えば、6つの選針装置301がZ軸方向に重ねられて、留め具で重ねられた状態に固定されるか、ケースに重ねられた状態で格納されるなどして、編み機に装着される。
選針装置301が装着される編み機には、回転する円筒状のシリンダが配置されている。シリンダは、選針装置301に対して、Y軸方向のうちの前側に配置されている。選針装置301が装着される編み機は、選針装置1が装着される編み機と同様なので、その説明は省略する。
選針装置301は、選針する場合、編成針またはジャックをシリンダの側面側に押圧するか、または押圧しない。すなわち、選針装置301は、選針する場合、編成針またはジャックを押し込むか、または押し込まない。選針装置301は、編成針を直接押し込むようにすることができるが、以下、選針装置301がジャックのバット201をシリンダの側面側に押圧することで、編成針がジャックに押し上げられるものとして説明する。実際には、バット201は、円筒状のシリンダの側面に配置され、シリンダの回転と共に変位するので、円周上を変位し、選針装置301に対して円弧状に変位するが、近似的に、バット201が、X軸方向に左側から右側にまたは右側から左側に直線状に変位するものとする。
図5および図7乃至図11において、点線Aは、非押込レベルを示し、点線Bは、押込レベルを示す。バット201の後側の端部が非押込レベルと押込レベルの間を通る場合、ジャックおよび編成針は、押し上げられることがない。バット201の後側の端部が押込レベルより前側に押されると、ジャックおよび編成針は、押し上げられる。
選針装置301は、編み機に装着され、回転している円筒状のシリンダの側面に配置されている編成針を選針するとき、編成針またはジャックをシリンダの回転軸(シリンダの側面)に向かって押し込むかまたは押し込まない。
選針装置301は、フィンガ311、ピン312、ピン313、磁石314、ソレノイド15およびフレーム315を含み構成されている。フィンガ311は、一方の端部の変位した位置によって、編成針の動作を選択する。フィンガ311の位置は、ピン312およびピン313により規制されている。フィンガ311は、高速度工具鋼またはダイス鋼などの鋼材により形成されている。フィンガ311の前側の端部は、フィンガ311が変位することにより、前側に突出するか、または後側に引っ込む。フィンガ311の前側の端部は、前側に突出したとき、移動してくるバット201をシリンダの回転軸(シリンダの側面)に向かって押し込み、後側に引っ込んだとき、バット201をそのまま通過させる。すなわち、フィンガ311の前側の端部は、前側に突出したとき、移動してくる編成針またはジャックをシリンダの回転軸(シリンダの側面)に向かって押し込み、後側に引っ込んだとき、編成針またはジャックをそのまま通過させる。フィンガ311の前側の端部は、前側に突出したとき、移動してくる編成針またはジャックを前側に向かって押し込み、後側に引っ込んだとき、編成針またはジャックをそのまま通過させると言うこともできる。
ピン312は、円柱状に形成されている。円柱状のピン312の中心軸は、シリンダの回転軸と平行とされている。ピン312は、フレーム315に固定され、フィンガ311の位置を規制する。ピン313は、円柱状に形成されている。円柱状のピン313の中心軸は、シリンダの回転軸と平行とされている。ピン313は、フレーム315に固定され、フィンガ311の位置を規制する。ピン312およびピン313は、Y軸方向の直線に対して斜交する直線上に配置されている。ピン312は、選針装置301の左右方向の中央に配置されている。ピン313は、ピン312に対して、左前側に配置されている。
磁石314は、フィンガ311に固定されている。ソレノイド15は、電流が流されると、フィンガ311に固定されている磁石314の磁界と反発する磁界または吸着(吸引)する磁界を生じさせて、磁石314との間で反発力または吸着力(吸引力)を生じさせ、これにより、フィンガ311を駆動する。フレーム315は、ピン312およびピン313を介してフィンガ311を支え、ピン312、ピン313およびソレノイド15を支える。
より詳細に説明すると、円柱状に形成されているピン312は、Z軸方向に高さ方向が沿うように配置されている。バット201の移動方向は、X軸方向であり、バット201が押し込まれる方向は、Y軸方向なので、ピン312は、X軸とY軸とで定められる平面上に、平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されていると言える。すなわち、ピン312は、編成針またはジャックの移動方向の直線であるX軸と編成針またはジャックが押し込まれる方向の直線であるY軸とで定まる平面上に、平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されている。言い換えると、ピン312は、円柱状に形成されているピン312の底面がX軸とY軸とで定められる平面上に位置するように配置されている。
円柱状に形成されているピン313は、Z軸方向に高さ方向が沿うように配置されている。ピン313は、円柱状に形成されているピン313の底面がX軸とY軸とで定められる平面上に位置するように配置されているとも言える。ピン313は、ピン312が配置されている平面上に、ピン312と平行するように配置されている。ピン313は、ピン312に対して、バット201により近い位置に配置されている。すなわち、ピン313は、ピン312に対して、編成針またはジャックにより近い位置に配置されている。
詳細は後述するが、フィンガ311は、X軸方向に変位可能にピン312によって位置が規制されている。また、フィンガ311は、Y軸方向に変位可能にピン312およびピン313によって位置が規制されている。
磁石314およびソレノイド15は、Y軸方向に変位させる駆動力を発生させる。
フレーム315は、フィンガ311、ピン312、ピン313、磁石314およびソレノイド15に対して、右側および左側のそれぞれを、Y軸方向(前後方向)に直線状に延びて、フィンガ311、ピン312、ピン313、磁石314およびソレノイド15をそれぞれ所定の間隔で挟むように形成されている。フレーム315は、磁石314およびソレノイド15によってフィンガ311がY軸方向(前後方向)に変位させられる場合、フィンガ311がY軸方向(前後方向)に変位するのを妨げない。フレーム315は、バット201がフィンガ311に当接した場合、フィンガ311がY軸方向(前後方向)に変位するのを妨げる。フレーム315の端部のうち、フィンガ311側の端部であって、右側の端部には、磁石314およびソレノイド15によって前側の位置に変位させられ、バット201に当接されたフィンガ311と係合するように当接してフィンガ311の位置を保持する保持部(後述する保持部381)が形成されている。
フィンガ311は、前側に突出した位置にある場合、バット201に当接されたとき、フレーム315の保持部と当接することで、前側に突出した位置を保持する。フィンガ311は、フレーム315の保持部より後側に引き込まれた位置にある場合、バット201に当接されたとき、バット201の当接によって、バット201を押し込まない位置まで後側に変位する。
次に、フィンガ311およびフレーム315の構成の詳細について説明する。
フィンガ311は、横線の部分が右上を向いた概ねF字状に形成されている。フィンガ311の部分のうち、F字状の形状の中央に相当する部分から下側に相当する部分がピン312およびピン313で規制されている。フィンガ311は、前側に突出した位置にある場合、F字状の形状の上から2番目に右方向に突出する部分の端部である保持端がフレーム315の保持部と係合するように当接することで、前側に突出した位置を保持する。
フィンガ311は、支持部331、当接部332、被駆動部333および係止部334を含み構成される。支持部331は、フィンガ311の部分のうち、F字状の形状の中央に相当する部分から下側に相当する部分として形成されている。当接部332は、前側の左右方向に広がる部分、すなわち、F字状の形状の上側に相当する部分として形成されている。被駆動部333は、F字状の形状の下側に相当する部分の端部側に形成されている。係止部334は、F字状の形状の上から2番目に右方向に突出する部分に形成されている。
支持部331は、フィンガ311の前後の概ね中央部に、前側が左右に広がり、前後方向に延びる概ね三角の平板状に形成されている。支持部331には、カム孔351およびカム面352が形成されている。カム孔351は、前後に長い長円状であって、後側から前側に向かうに従って中央から右側に曲がっている長円状に形成されている孔である。カム面352は、フィンガ311の左側面側に、反時計方向に90度傾けた概ねU字状に形成されている。カム面352は、カム孔351に対して、左前側に配置されている。
フィンガ311の支持部331のカム孔351には、ピン312が通されている。カム孔351は、ピン312がカム孔351の中を移動して、ピン312に対するカム孔351の位置を規制することで、フィンガ311の位置を規制するように形成されている。また、フィンガ311の支持部331のカム面352には、フィンガ311が所定の位置にある場合、ピン313の側面が当たる。カム面352は、ピン313がカム面352に沿って移動して、ピン313に対するカム面352の位置を規制することで、フィンガ311の位置を規制するように形成されている。
ピン312およびピン313がフレーム315に固定されているので、カム孔351の中をピン312が移動できる範囲およびカム面352からピン313が離れるかまたはカム面352に沿ってピン313が移動できる範囲で、フィンガ311は、ピン312およびピン313に対して、位置を変えることができる。
フィンガ311は、ピン312によって左右方向に変位可能に位置が規制され、ピン312およびピン313によって前後方向に変位可能に位置が規制されている。
当接部332は、フィンガ311の前側の端部側に、左下側から右上側に延びる概ね四角の平板状に形成されている。当接部332は、編成針またはジャックを押し込む場合、バット201に当接する。当接部332には、滑り面361、当接面362および凹部363が形成されている。滑り面361は、フィンガ311の前側の端部に、下向きに見てX軸に沿うように直線状の面に形成されている。滑り面361がX軸に沿うように直線状の面に形成されているので、バット201が左側から右側に移動する場合、バット201は、滑り面361に沿って移動する。
当接面362は、左下側から右上側に延びる概ね四角の平板状の前側の端部側のうち、左側の端部側に、下向きに見て、左側から右側に向かうに従って、後側から前側となるように、X軸に対して斜交する面に形成されている。当接面362が、前側の端部側のうち、左側の端部側に、左側から右側に向かうに従って、後側から前側となるように、X軸に対して斜交する面に形成されているので、バット201が左側から右側に移動する場合、バット201が当接面362に当接したとき、バット201は、当接面362に沿って移動する。
凹部363は、左下側から右上側に延びる概ね四角の平板状の前側の端部側のうち、右側の端部側に、下向きに見て、時計方向に概ね45度傾けたU字状の切り欠きとして形成されている。フィンガ311がバット201を押し込まない位置まで後側に変位した場合、凹部363により、フレーム315の保持部との当接を逃げることができる。
被駆動部333は、フィンガ311の下側の端部に形成され、磁石314を保持して、磁石314およびソレノイド15による駆動力を受ける。例えば、被駆動部333は、先端の爪が磁石314の溝に嵌ることで、磁石314を挟持する。
係止部334は、フィンガ311の中央部の右側に、凹部363を挟んで、当接部332と平行する、左下側から右上側に延びる概ね四角の平板状に形成されている。係止部334は、編成針またはジャックを押し込む場合、フレーム315の保持部と係合するように当接して、フィンガ311の位置を保持する。係止部334の右側の端部には、保持端371が形成されている。
保持端371は、フレーム315の保持部の前側の面に引っ掛かるように、右向きに突出した爪状に形成されている。すなわち、保持端371は、フレーム315の保持部の前側の面に係止して、フィンガ311の位置を保持するように形成されている。
フレーム315の前側の端部側のうち、右側の端部側には、保持部381が形成されている。保持部381は、保持端371が保持部381より前に位置するように、フィンガ311が前側に変位させられた場合、保持端371の係止を受け止めて、保持端371が保持部381より後に位置するように、フィンガ311が後側に変位させられる場合、保持端371の係止を外して、保持端371の後側への変位を導くように形成されている。
保持部381には、受け端391およびガイド面392が形成されている。図6は、係止部334の保持端371並びに保持部381の受け端391およびガイド面392を拡大して示す拡大図である。受け端391は、保持部381の前側の端部に、左側に突出するように形成されている。受け端391の前側は、左右方向に平らに形成されている。また、受け端391の左側は、前側から下側に向かうに従って、左側から右側となるように、曲面状に形成されている。受け端391は、保持端371が保持部381より前に位置するように、フィンガ311が前側に変位させられた場合、保持端371を受け止めて、フィンガ311の位置を保持する。
ガイド面392は、受け端391の下側に受け端391に連なり形成されている、左向きの曲面であって、右側にへこんでいる凹状の曲面である。ガイド面392は、保持端371が保持部381より後に位置するように、フィンガ311が後側に変位させられる場合、保持端371が当接しつつ保持端371を前側から後側に滑らせて、保持端371の後側への変位を導くように形成されている。
次に、選針装置301による選針について説明する。まず、編成針またはジャックを押し込む場合について説明する。図7に示されるように、バット201が左側から右側に移動する場合、編成針またはジャックを押し込むとき、選針装置301は、フィンガ311の係止部334の保持端371がフレーム315の保持部381の受け端391より前に位置するように、フィンガ311を前側に移動させる。すなわち、ソレノイド15に電流が流され、磁石314と反発する磁界を生じさせ、磁界によって磁石314が反発されるので、フィンガ311は、カム孔351の中でピン312が移動できる範囲およびカム面352に接してピン313が移動できる範囲で、前側に移動させられる。
この場合、図6に示されるように、係止部334の保持端371は、保持部381の受け端391に係合するように当接し、フィンガ311の位置が、保持される。
バット201の後端が非押込レベルより前であって、押込レベルより後ろの位置となるように、バット201が左側から右側に移動してくるので、バット201の後端が当接面362に当接して、バット201がフィンガ311を右向きに押し、フィンガ311の係止部334の保持端371が、保持部381の受け端391に押し付けられて、保持端371と受け端391との係合によりフィンガ311の位置が保持される。
バット201は、当接面362に沿って、前側に移動させられ、滑り面361に到達する。滑り面361の前側の位置は、押込レベルで保持されるので、バット201は、押込レベルまで押し込まれることになる。
次に、編成針またはジャックを押し込まない場合について説明する。図8に示されるように、編成針またはジャックを押し込まない場合、選針装置301は、フィンガ311の係止部334の保持端371がフレーム315の保持部381の受け端391より後に位置するように、フィンガ311を後側に移動させる。すなわち、ソレノイド15に電流が流され、磁石314と吸着(吸引)する磁界を生じさせ、磁界によって磁石314がソレノイド15側(後側)に引き込まれるので、フィンガ311は、カム孔351におけるピン312の位置が移動できる範囲およびカム面352におけるピン313の位置が移動できる範囲で、後側に移動させられる。
この場合、長円状のカム孔351が、後側から前側に向かうに従って中央から右側に曲がっているので、図8に示されるように、フィンガ311が後側に移動するに従って、係止部334の保持端371が左側に変位するので、保持端371が受け端391を回り込むように、保持端371が受け端391から外れる。
バット201の後端が非押込レベルより前であって、押込レベルより後ろの位置となるように、バット201が左側から右側に移動してくるので、バット201の後端が当接面362に当接して、バット201がフィンガ311の当接面362を右下向きに押し、係止部334の保持端371が左向きの曲面であるガイド面392に当接して、フィンガ311の左右方向の位置が保持されたまま、図9に示されるように、フィンガ311は、後側に移動させられる。このとき、凹部363が、フィンガ311の右前側に、U字状の切り欠きとして形成されているので、フィンガ311の後側への移動を妨げない。
バット201が左側から右側に移動しながら当接面362を右下向きに押すので、図10に示されるように、さらに、ピン313の側面がカム面352に当たるまで、フィンガ311は、後側に移動させられる。
図11に示されるように、バット201がさらに右側に移動すると、当接部332から離れて、バット201の後端が非押込レベルより前であって、押込レベルより後ろの位置を保ったまま、バット201は右側に移動していく。
このように、バット201が左側から右側に移動しても、バット201の後端が非押込レベルより前であって、押込レベルより後ろの位置を維持したままとなるので、バット201は押し込まれない。
このように、ピン312およびピン313を、編成針またはジャックの移動方向である第1の方向の直線に対して斜交する直線上に配置し、フィンガ311においては、フィンガ311の左右の端部側であって、ピン313から離れた側の端部側である保持端371を爪状に形成し、フィンガ311には、編成針またはジャックが第1の位置で当接した場合、爪状の保持端371が保持部381と係合するように当接することで、編成針またはジャック側に突出した位置を保持し、編成針またはジャックが第2の位置で当接した場合、ピン312およびピン313に規制されて変位することで、爪状の保持端371と保持部381との係合が外れて、編成針またはジャックの当接によって、編成針またはジャックを押し込まない向きの第2の方向に変位するようにすることができる。このようにすることで、編成針またはジャックを押し込む場合、爪状の保持端371が保持部381と係合するように当接するので、より確実に編成針またはジャックを押し込むことができる。
なお、フィンガ11の当接部32に、バット201の後側の端部が当たった後であって、バット201が当接部32から離れる前に、ソレノイド15に電流を流すことが停止される。また、フィンガ311の当接部332に、バット201の後側の端部が当たった後であって、バット201が当接部332から離れる前に、ソレノイド15に電流を流すことが停止される。このタイミングで、磁石14とソレノイド15とによる駆動力の発生を停止させても、バット201の回転力により、上述の選針の動作が実行される。
なお、駆動手段の一例として、磁石14およびソレノイド15が、フィンガ11またはフィンガ311を変位させる駆動力を発生させると説明したが、これに限らず、圧電素子を利用したアクチュエータ、磁歪素子を利用したアクチュエータ、可動磁極が変位するソレノイドアクチュエータ、リニアモーター、または空圧若しくは油圧によるピストンなど各種のアクチュエータを採用することができる。
また、選針装置1は、編成針またはジャックに対して選針装置1が動く横編み機に適用することができる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 選針装置, 11 フィンガ, 12および13 ピン, 14 磁石, 15 ソレノイド, 16 フレーム, 31 支持部, 32 当接部, 33 被駆動部, 51および52 長孔, 61 拡幅部, 62 拡幅部, 71 滑り面, 72−1および72−2 当接面, 73−1および73−2 保持端, 81 界磁コイル, 82 磁心, 91−1および91−2 保持部, 101−1および101−2 当接面, 301 選針装置, 311 フィンガ, 312および313 ピン, 314 磁石, 315 フレーム, 331 支持部, 332 当接部, 333 被駆動部, 334 係止部, 351 カム孔, 352 カム面, 361 滑り面, 362 当接面, 363 凹部, 371 保持端, 381 保持部381 受け端, 392 ガイド面

Claims (3)

  1. 相対的に移動している編成針またはジャックが押し込まれるか否かで選針される編み機の選針装置において、
    前記編成針または前記ジャックの移動方向である第1の方向の直線と前記編成針または前記ジャックが押し込まれる方向である第2の方向の直線とで定まる平面上に、前記平面に直交する向きに高さ方向が沿うように配置されている円柱状の第1のピンと、
    前記第1のピンが配置されている前記平面上の位置であって、前記編成針または前記ジャックにより近い位置に、前記第1のピンと平行するように配置されている円柱状の第2のピンと、
    前記第1の方向に変位可能に前記第1のピンによって位置が規制され、前記第2の方向に変位可能に前記第1のピンおよび前記第2のピンによって位置が規制されているフィンガと、
    前記第2の方向に前記フィンガを変位させる駆動力を発生させる駆動手段と、
    前記第1のピンの位置に対して、前記第2の方向のうち、前記編成針または前記ジャック側により近い位置であって、前記第1の方向のうち、前記編成針または前記ジャックの移動する先の側の位置に配置されている、前記フィンガに当接して前記フィンガの位置を保持する保持手段と
    を備え、
    前記フィンガは、前記フィンガの端部であって、前記保持手段側の端部である保持端の位置が前記保持手段の位置より前記編成針または前記ジャック側に突出した第1の位置にある場合、前記編成針または前記ジャックに当接されたとき、前記保持端が前記保持手段と当接することで、前記編成針または前記ジャック側に突出した位置を保持し、前記保持端の位置が前記保持手段の位置より前記編成針または前記ジャック側から遠ざかる向きに引き込まれた第2の位置にある場合、前記編成針または前記ジャックに当接されたとき、前記編成針または前記ジャックを押し込まない向きの前記第2の方向に変位する
    選針装置。
  2. 請求項1に記載の選針装置において、
    前記第1のピンおよび前記第2のピンは、前記第2の方向の直線上に配置され、
    前記フィンガは、T字状に形成され、前記第2の方向の直線方向に延びるT字状の形状の下側を前記第1のピンおよび前記第2のピンで規制され、
    前記フィンガは、前記編成針または前記ジャックが前記第1の位置で当接した場合、前記編成針または前記ジャックの当接によって前記第1の方向に変位して、前記第1の方向に広がるT字状の形状の上側の左右の端部のいずれかである前記保持端が前記保持手段と当接することで、前記編成針または前記ジャック側に突出した位置を保持する
    選針装置。
  3. 請求項1に記載の選針装置において、
    前記第1のピンおよび前記第2のピンは、前記第1の方向の直線に対して斜交する直線上に配置され、
    前記フィンガにおいては、前記フィンガの左右の端部側であって、前記第2のピンから離れた側の端部側である前記保持端が爪状に形成され、
    前記フィンガは、前記編成針または前記ジャックが前記第1の位置で当接した場合、爪状の前記保持端が前記保持手段と係合するように当接することで、前記編成針または前記ジャック側に突出した位置を保持し、前記編成針または前記ジャックが前記第2の位置で当接した場合、前記第1のピンおよび前記第2のピンに規制されて変位することで、爪状の前記保持端と前記保持手段との係合が外れて、前記編成針または前記ジャックの当接によって、前記編成針または前記ジャックを押し込まない向きの前記第2の方向に変位する
    選針装置。

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