JP2020041200A - 水素ガス発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で原料水の消費量を低減させることが可能な水素ガス発生装置を提供することを目的とする。【解決手段】電解セル2と、原料水タンク3と、を備えた水素ガス発生装置1において、電解セル2は、原料水タンク3から供給された原料水によって満たされる陽極室21と、陽極室21と共にイオン交換膜20を挟んだ状態で設けられ、かつ原料水が電気分解されることによって内部に水素ガスが生成される陰極室22と、を有し、陰極室22には、生成された水素ガスを通す管7と、陰極室22と原料水タンク3との間に配管され、かつ水素ガスの生成と共に陽極室21から陰極室22へと移行した移行水を通す管24と、が設けられており、移行水を通す管24の途中部分には、当該管24の管路を開閉する第一弁4が設けられ、水素ガスを通す管7の途中部分には、当該管7の管路を開閉する第二弁5が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、水素ガス発生装置に関する。
近年、水素水や水素ガス吸入器などの「水素」商材が、医療機関、治療院、エステサロン、美容院、スポーツジム等の施設で導入されている。2016年には、水素ガスを用いた治療方法が、厚生労働省により先進医療Bとして認められた。
水素ガスを発生、吸引する方法として、水を電気分解し水素ガスを発生、吸引する方法が知られている(例えば特許文献1参照。)。
特開2005−87257号公報
ところで、水を電気分解して水素ガスを発生させる場合、タンクから供給される原料水を電気分解し、イオンのみを対極室(陰極室)に移動させて機能水やガスを生成するが、イオンの移動に伴って対極室側には本来通らないはずの水が少量通って移動(移行)することがある。このような水は移行水と呼ばれ、従来は排水されることが多かった。
ところが、このように移行水を排水してしまうと、電気分解して消費される分以外にも原料水の消費が増えてしまうため、移行水を再利用し、原料水の消費量を低減させたいという要望があった。移行水を再利用するに当たっては、例えばポンプ等の機構を採用して移行水をタンクに戻すことが考えられるが、装置全体の複雑化や重量化、製造コストの高騰を招く場合があり、より簡易に移行水を再利用できる技術の開発が求められている。
本発明の課題は、簡易な構造で原料水の消費量を低減させることが可能な水素ガス発生装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、原料水を電気分解することによって水素ガスを生成する電解セル2と、前記電解セル2に供給される原料水を貯留する原料水タンク3と、を備えた水素ガス発生装置1において、
前記電解セル2は、前記原料水タンク3から供給された前記原料水によって満たされる陽極室21と、前記陽極室21と共にイオン交換膜20を挟んだ状態で設けられ、かつ前記原料水が電気分解されることによって内部に水素ガスが生成される陰極室22と、を有しており、
前記陰極室22には、生成された水素ガスを通す管7と、前記陰極室22と前記原料水タンク3との間に配管され、かつ水素ガスの生成と共に前記陽極室21から前記陰極室22へと移行した移行水を通す管24と、が設けられており、
前記移行水を通す管24の途中部分には、当該管24の管路を開閉する第一弁4が設けられ、前記水素ガスを通す管7の途中部分には、当該管7の管路を開閉する第二弁5が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、移行水を通す管24の途中部分には、当該管24の管路を開閉する第一弁4が設けられ、水素ガスを通す管7の途中部分には、当該管7の管路を開閉する第二弁5が設けられているので、第一弁4が開いている状態とされ、かつ、第二弁5が閉じられた状態とされた場合には、生成された水素ガスによる圧力を利用し、移行水を陰極室22から原料水タンク3へと排水して戻すことができる。さらに、第一弁4が閉じられた状態とされ、第二弁5が開いている状態とされた場合には、移行水の排水を停止して、水素ガスを先端側に通すことができる。これにより、水素ガスの供給を可能としつつ、移行水の再利用を簡易に行うことができ、原料水の消費量を低減させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1,図2に示すように、請求項1に記載の水素ガス発生装置1において、
前記電解セル2のうち最も広い側面S2の面積と、前記原料水タンク3のうち最も広い側面S3の面積とが同等に設定されており、
前記電解セル2と前記原料水タンク3は、筐体10内において並設されて収容されるとともに、前記筐体10内における収容高さ位置が略等しく設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、電解セル2のうち最も広い側面S2の面積と、原料水タンク3のうち最も広い側面S3の面積とが同等に設定されており、電解セル2と原料水タンク3は、筐体10内において並設されて収容されるとともに、筐体10内における収容高さ位置が略等しく設定されているので、電解セル2と原料水タンク3とを筐体10内にコンパクトに収容することができ、水素ガス発生装置1の小型化や軽量化を図ることができる。
すなわち、従来は、電解セルにおける原料水側の極室を空運転させないために、原料水タンクを電解セルよりも一段上に設置する必要があったが、上述のように、電解セル2と原料水タンク3のサイズが同等とされ、筐体10収容時の高さも略等しくして並設できるので、コンパクトな原料水タンク付き電解槽ユニットの実現が可能となっている。
請求項3に記載の発明は、例えば図1,図3に示すように、請求項1又は2に記載の水素ガス発生装置1において、
前記水素ガスを通す管7のうち前記第二弁5よりも先端側には、水素ガスと水分とを分離する気液分離器(飲料容器6)が設けられ、
前記水素ガスを通す管7のうち前記気液分離器6よりも先端側には、水分の流出を防止するフィルター70が設けられ、当該フィルター70の先に水素ガスを放出する開口(吸引口71)が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、水素ガスを通す管7のうち第二弁5よりも先端側には、水素ガスと水分とを分離する気液分離器(飲料容器6)が設けられているので、気液分離器によって、陰極室22から流入する水素ガスに混入した水分を分離することができ、より先端側への水分の流入を極力防ぐことができる。
さらに、水素ガスを通す管7のうち気液分離器6よりも先端側には、水分の流出を防止するフィルター70が設けられ、当該フィルター70の先に水素ガスを放出する開口(吸引口71)が設けられているので、フィルター70によって、例えば蒸気の形で水素ガスに混入していた水分を最終的に取り除くことができ、純度の高い水素ガスを開口から放出することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,図3に示すように、請求項3に記載の水素ガス発生装置において、
前記気液分離器は、飲料が入れられる飲料容器6であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、気液分離器は、飲料が入れられる飲料容器6であることから、飲料容器6に飲料が入っている場合には、電解セル2から飲料容器6に流入した水素ガスが飲料に溶け込み、その結果、水素入り飲料を作ることができる。
本発明によれば、水素ガスの供給を可能としつつ、移行水の再利用を簡易に行うことができ、原料水の消費量を低減させることができる。
水素ガス発生装置の全体構成を説明する図である。 水素ガス発生装置における要部の構成を説明する図である。 水素ガス発生装置における要部の構成を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1において符号1は、水素ガス発生装置を示す。この水素ガス発生装置1は、水を電気分解して水素ガスを発生させ、発生させた水素ガスを、装置末端の吸引口71を通じて吸引者に供給するものであり、図1〜図3に示すように、電解セル2と、原料水タンク3と、第一弁4と、第二弁5と、飲料容器6と、水素ガス用管7(第一管7a、第二管7b、第三管7c)と、制御部8と、を備える。さらに、水素ガス発生装置1は、電解セル2と原料水タンク3とを接続する各管(原料水戻り管23a、原料水入り管23b、移行水用管24)を備える。
また、水素ガス発生装置1のうち電解セル2や原料水タンク3、第一弁4、第二弁5、制御部8及び各管(水素ガス用管7における第三管7cを除く各管)は、水素ガス発生装置1の外郭を構成する筐体10内に収容されている。
電解セル2は、イオン交換膜20と、このイオン交換膜20により区画された陽極室21及び陰極室22と、を有する。
陽極室21には陽極21aが設けられ、陰極室22には陰極22aが設けられ、陽極21aと陰極22aとの間に挟まれた状態でイオン交換膜20が配置されている。
陽極室21には、原料水タンク3から供給された原料水によって満たされており、陰極室22には原料水が入っておらず、通常(水素ガス発生装置1の不使用時や使用前)は、空洞のままの状態(すなわち、空っぽの状態)となっている。
イオン交換膜20は、陽イオン交換膜であり、陽極21aと陰極22aとの間に直流電流を供給することにより陽極室21に供給された原料水を電気分解し、イオンのみを陰極室22に移動させ、機能水や水素ガスを生成することができる。
なお、イオンの移動に伴い、本来通らないはずの水が少量移動して陰極室22に溜まるが、この水は移行水と称される。詳細については後述するが、本実施形態においては、この移行水が、陰極室22から原料水タンク3に戻るように構成されている。
陽極室21には、原料水タンク3に対して原料水を戻すための開口である陽極生成口21bと、原料水タンク3から供給される原料水を通すための開口である陽極給水口21cと、が設けられている。また、陽極室21には、本来は陽極室21内の原料水を排水するために用いられる開口である陽極排水口21dも設けられているが、本実施形態においては使用されない。
陰極室22には、装置末端側(先端側:吸引口71側)に伸びる水素ガス用管7が接続され、当該水素ガス用管7に、生成した水素ガスを通すための陰極生成口22bと、陰極室22内の移行水を排水するための開口である陰極排水口22dと、が設けられている。また、陰極室22には、本来は陰極室22に水を供給するために用いられる開口である陰極給水口22cが設けられているが、本実施形態においては使用されない。
なお、電解セル2は、イオン交換膜20により区画された陽極室21及び陰極室22を有するものとしたが、陽極室21と陰極室22との間に設けられた一つ以上の中間室(図示省略)を更に有するものとしてもよい。
この場合は、イオン交換膜20と、このイオン交換膜20を挟んだ状態の陽極21a及び陰極22aが、陽極室21と中間室との間、中間室と陰極室22との間にそれぞれ設けられた状態になる。また、陽極室21と陰極室22は、不図示のバイパスで接続された状態となる。
このように中間室を有する電解セルを用いることで、中間室を有しない電解セル2に比して、より効率よく電気分解を行うことができるので好ましい。
原料水タンク3は原料水が貯留されるタンクであり、貯留される原料水は、精製水(純水ともいう。)とされている。
この原料水タンク3には、原料水戻り管23aを介して陽極室21における陽極生成口21bと接続されて陽極室21から戻る原料水が通る原料水戻り口3aと、原料水入り管23bを介して陽極室21における陽極給水口21cと接続されて原料水を供給するための供給口3bと、移行水用管24を介して陰極室22における陰極排水口22dと接続されて陰極室22から原料水タンク3に移行水を戻すための移行水戻り口3cと、が設けられている。
また、原料水タンク3には、後述する筐体10の外部に露出可能な筒状の給水部3dが設けられており、原料水タンク3への給水を任意のタイミングで行うことができるようになっている。
原料水タンク3は、後述する筐体10内に収容され、電解セル2と近接して並設されるものであり、筐体10内における収容高さ位置(収容された際の高さ位置)も略等しく設定されている。
また、原料水タンク3と電解セル2のサイズも同等に設定されている。ここでいうサイズとは、電解セル2のうち最も広い側面の面積と、原料水タンク3のうち最も広い側面の面積を指している。より詳細には、図2に示すように、電解セル2の正面側又は背面側の面S2における面積と、原料水タンク3の正面側又は背面側の面S3における面積を指している。
さらに、原料水タンク3は、近接して並設された電解セル2に対し、上述のように各管23a,23b,24によって接続されている。そのため、原料水タンク3は、あくまでも電解セル2に対して着脱可能ではあるものの、電解セル2と原料水タンク3は、筐体10内において、あたかも一体型であるかのように収容された状態となっている。
これに付随し、少なくとも、電解セル2と原料水タンク3とを直接的に接続する原料水戻り管23a及び原料水入り管23bは、他の各管(水素ガス用管7、移行水用管24)よりも可撓性が低く設定されている。つまり、電解セル2と原料水タンク3は、可撓性の低い原料水戻り管23a及び原料水入り管23bによって接続されて相対移動しにくい状態となっており、一体性が高められた状態となっている。
第一弁4は、陰極室22における陰極排水口22dと原料水タンク3における移行水戻り口3cとの間に設けられた移行水用管24の途中部分に設けられた弁であり、本実施形態においては電磁弁が用いられている。すなわち、第一弁4は、移行水を通す移行水用管24における管路の開閉制御が可能である。
第二弁5は、陰極室22における陰極生成口22bに接続された水素ガス用管7(後述する第一管7aを指す。)の途中部分に設けられた弁であり、本実施形態においては電磁弁が用いられている。すなわち、第二弁5においては、水素ガスを通す水素ガス用管7(第一管7a)における管路の開閉制御が可能である。
第一弁4は、第二弁5が開いている状態においては閉じ、第二弁5が閉じている状態においては開くように制御されている。一方、第二弁5は、第一弁4が開いている状態においては閉じ、第一弁4が閉じている状態においては開くように制御されている。
これら第一弁4及び第二弁5の開閉制御は、後述する制御部8によって行われるものとする。
飲料容器6は、電解セル2側から流入する水素ガスに混入した水分を分離する気液分離器として機能して吸引口71への水分の流出を防止するものであり、容器本体60と、蓋部61と、を有する。つまり、飲料容器6は、水素ガス発生装置1において、水分を除去するトラップとして機能している。
容器本体60には、任意の液体を入れておくことができ、電解セル2側から流入した水素ガスを、当該液体に溶け込ませることができる。
蓋部61は、容器本体60における上端開口を閉塞するものであり、電解セル2側から水素ガスを流入させる流入口61aと、吸引口71側に水素ガスを流出させる流出口61bと、を備える。これら流入口61a及び流出口61bは、蓋部61の外周面から突出して形成されている。
水素ガス用管7は、陰極室22から吸引口71までの間に設けられる複数の管7a,7b,7cを有し、かつ、水素ガス用管7の途中部分にそれぞれ設けられた上記の第二弁5及び飲料容器6と後述するフィルター70とを含んで構成されている。すなわち、水素ガス用管7は、水素ガスを陰極室22から吸引口71まで通すための流路(管路)を構成するものであり、第二弁5、飲料容器6、フィルター70は、水素ガスを陰極室22から吸引口71に通すまでの間に水分を除去するトラップとして機能するものである。
水素ガス用管7のうち第一管7aは、一端(基端)が、陰極室22における陰極生成口22bに接続され、他端(先端)が、飲料容器6の流入口61aに接続された管であり、その途中部分に、上記の第二弁5が設けられている。
水素ガス用管7のうち第二管7bは、後述する筐体10内を通過するようにして配管されており、一端(基端)が、飲料容器6の流出口61bに接続され、他端(先端)が、筐体10に設けられた差込口72に接続されている。このような第二管7bは、第一管7aと後述する第三管7cの中継管として機能する。
水素ガス用管7のうち第三管7cは、一端(基端)が、差込口72に差し込まれることで第二管7bと接続され、他端(先端)が、吸引口71に接続された管であり、その途中部分に、フィルター70が設けられている。この第三管7cは、飲料容器6側から流入した水素ガスを放出するためのものであり、後述する筐体10に対して着脱自在に設けられている。
フィルター70は、第三管7c内の蒸気による水分が吸引口71側に流出することを防ぐものであり、吸引口71側に気体のみを通すことができる。つまり、フィルター70は、水素ガス発生装置1において、水分を除去するトラップとして機能している。
なお、本実施形態においては、フィルター70として、中空糸フィルター(中空糸膜)が用いられているが、これに限定されるものではなく、セルロース系フィルターや樹脂系フィルターを始めとする種々の水分除去用フィルターのいずれかを採用してもよい。
吸引口71は、吸引者が水素ガスを吸引するために使用する部材であり、水素ガスを装置外部に放出するための開口(流路)を備える。より具体的に説明すると、本実施形態においては吸引者が口で咥えることが可能なタイプの吸引口71用の部材が用いられている。ただし、吸引口71用の部材は、これに限られるものではなく、吸引者の口元を覆うマスク状の部材でもよいし、単に水素ガスを周囲に放出させるタイプの部材でもよい。
制御部8は、水素ガス発生装置1において行われる各種動作を制御するためのものであり、筐体10内のうち電解セル2や原料水タンク3、第一弁4、第二弁5等を避けて配置されている。
このような制御部8によれば、予め記憶されたプログラムに従って水素ガス発生装置1による水素ガスの生成オン・オフ制御、第一弁4の開閉制御、第二弁5の開閉制御、水素ガスの生成量制御、水素ガス生成のタイマー制御、センサーを用いての原料水タンク3における原料水残量の報知制御等を行うことができる。
筐体10は、上述のように、電解セル2、原料水タンク3、第一弁4、第二弁5、制御部8及び各管(水素ガス用管7における第三管7cを除く各管)が収容されるものであり、第一収容部11と、第二収容部12と、容器載置部13と、コントロールパネル14と、を有する。
第一収容部11は、電解セル2、原料水タンク3、第一弁4、第二弁5が収容されるメインスペースである。
第一収容部11は、当該第一収容部11を正面側(コントロールパネル14のある側)と背面側に区画する区隔壁11aを備え、電解セル2は、当該区隔壁11aによって保持固定された状態となっている。
第一弁4及び第二弁5は、区隔壁11aの正面側に位置し、区隔壁11a又は筐体10の所定部位に保持固定された状態となっており、基本的には、メンテナンス時以外は取り外しされない。
原料水タンク3は、上述のように、第一収容部11内において電解セル2と近接して並設されている。この原料水タンク3は、電解セル2に対して着脱可能に設けられており、内部の洗浄などを行うことができる。このように原料水タンク3が着脱されるため、筐体10は、第一収容部11を開閉する第一カバー部10aを備えている。
さらに、原料水タンク3は、上述のように給水部3dを有しているため、筐体10は、給水部3dの上端開口を開閉する第二カバー部10bを更に備えている。
第二収容部12は、制御部8が収容されるスペースであり、電解セル2や原料水タンク3、第一弁4、第二弁5等を避けて筐体10の底部に設けられている。
なお、制御部8は、コントロールパネル14によって入力された操作入力に基づいて水素ガス発生装置1の各種動作を制御している。電解セル2や第一弁4、第二弁5は、制御部8からの信号に基づいて動作する。
容器載置部13は、図1に示すように、筐体10の正面に、正面に向かって開放されるようにして形成された凹型空間であり、当該容器載置部13の底面に飲料容器6を載置できるようになっている。
なお、筐体10には、飲料容器6の蓋部61における流入口61a及び流出口61bが差し込まれる一対の差込孔部(図示省略)が形成されており、一方の差込孔部には水素ガス用管7における第一管7aが接続され、他方の差込孔部には水素ガス用管7における第二管7bが接続されている。これにより、流入口61a及び流出口61bのそれぞれが一対の差込孔部に適切に差し込まれた際に、流入口61aと第一管7aとが接続されるとともに、流出口61bと第二管7b(間接的には第三管7c)とが接続されるようになっている。
コントロールパネル14は、筐体10の正面上端部に設けられており、水素ガス発生装置1による水素ガスの生成動作をオン・オフ操作するためのスタートボタン14aと、水素ガスの生成量調節や水素ガス生成のタイマーを操作するためのコントロールノブ14bと、を有する。
スタートボタン14aは、水素ガス発生装置1の電源が入っている状態で押下することにより水素ガスの生成が開始(オン)され、再度押下することにより生成が停止(オフ)される。水素ガスの生成がタイマー制御される場合は、生成停止のためにスタートボタン14aを押下する必要はなく、自動的に停止される。
コントロールノブ14bによる操作項目は事前設定によって変更可能であり、適宜、機能を追加したり削減したりしてもよい。
また、図示はしないが、コントロールパネル14には、例えば原料水タンク3における原料水残量の報知を行うための報知部が設けられているものとする。報知部としては、例えばLEDランプ等による発光手段が用いられているが、報知音を発する音声出力手段が用いられてもよいし、文字による報知が可能なディスプレイが用いられてもよい。
筐体10におけるコントロールパネル14の下方には、水素ガス用管7における第二管7bの他端部が接続された差込口72が設けられている。差込口72には、水素ガス用管7における第三管7cの他端部が差し込まれ、当該差込口72を介して第三管7cと第二管7bとを接続できるようになっている。
なお、差込口72は、第三管7cの差し込み時に開いている状態となり、第三管7cが抜かれた時に閉じた状態となる弁を備えており、この弁によって、第三管7cが抜かれた際の水素ガスの漏出を防いでいる。
続いて、以上のように構成された水素ガス発生装置1における水素ガスの生成から吸引者が吸引するまでの基本的な流れについて説明する。
なお、図1〜図3における矢印A1,A2は、水素ガスの流れを示し、矢印Bは、移行水の流れを示し、矢印C1,C2は、原料水の流れを示している。
まず、原料水タンク3に原料水が貯留された状態で、水素ガス発生装置1のスタートボタン14aをオンの状態とすることにより、原料水が原料水タンク3と陽極室21との間で循環し(矢印C1,C2参照。)、電解セル2での水素ガス生成が開始される(矢印A1参照。)。すなわち、陽極室21内に原料水が供給され、陽極21aと陰極22aとの間に直流電流が供給されることで陽極室21に供給された原料水が電気分解され、陰極室22に水素ガスを発生させることができる。
この時、第一弁4は閉じられた状態となっており、第二弁5は開いている状態となっている。すなわち、水素ガスの生成に伴う陰極室22内の圧力が吸引口71側(飲料容器6側)に逃がされ、生成された水素ガスが、吸引口71側に流出する状態となっている。
水素ガスが陰極室22に発生した時には、上述のように陰極室22には移行水も発生する。そして、第一弁4は閉じられた状態となっているため、移行水は陰極室22内に溜まっていくことになる。
なお、移行水は、陰極生成口22bよりも上まで溜まってしまうと吸引口71側に流出してしまうため、それよりも早い段階で排水する必要がある。
水素ガス発生装置1を連続稼働する間のうち、一定の時間間隔で第一弁4を開いている状態とし、第二弁5を閉じられた状態とすることで、生成された水素ガスごと移行水を、移行水用管24を通して原料水タンク3に戻すことができる(矢印B参照。)。すなわち、陰極室22内に溜まった水素ガスの圧力を利用して移行水を原料水タンク3に戻すようにしている。
なお、移行水を原料水タンク3に戻すタイミングは事前検証に基づいて予め設定されており、制御部8による第一弁4及び第二弁5の動作制御にて移行水を適切なタイミングで原料水タンク3に戻すことが可能となっている。
陰極室22内の移行水を原料水タンク3に戻しきったら、再び第一弁4を閉じられた状態とし、第二弁5を開かれている状態として、水素ガスの生成を再開する(矢印A1参照。)。
陰極室22から流出した水素ガスは、水素ガス用管7における第一管7aを通って飲料容器6の容器本体60内へと到達する。この時点で、蒸気の形で水素ガスに混入していた水分が、容器本体60内に残されて、水素ガスのみが吸引口71側に流出し、気液分離が行われる(矢印A1,A2参照。)。
また、容器本体60内に液体が入っている場合には、容器本体60内に到達した水素ガスが当該液体に溶け込み、これにより、水素入り飲料を作ることができるようになっている。液体としては、水やお茶でもよいし、その他の清涼飲料水、酒類、アルコール飲料、ノンアルコール飲料等でもよい。
飲料容器6における流出口61bから流出した水素ガスは水素ガス用管7における第二管7b及び第三管7cを通過し、更にフィルター70を通過して最終的に水分が除かれて、水素ガスのみ(100%又は100%に近い状態)が吸引口71に到達する(矢印A2参照。)。
以上のようにして、吸引者は、吸引口71に到達した高純度の水素ガスを吸引することができるようになっている。
本実施の形態によれば、移行水用管24の途中部分には、当該移行水用管24の管路を開閉する第一弁4が設けられ、水素ガス用管7の途中部分には、当該水素ガス用管7の管路を開閉する第二弁5が設けられているので、第一弁4が開いている状態とされ、かつ、第二弁5が閉じられた状態とされた場合には、生成された水素ガスによる圧力を利用し、移行水を陰極室22から原料水タンク3へと排水して戻すことができる。さらに、第一弁4が閉じられた状態とされ、第二弁5が開いている状態とされた場合には、移行水の排水を停止して、水素ガスを先端側に通すことができる。これにより、水素ガスの供給を可能としつつ、移行水の再利用を簡易に行うことができ、原料水の消費量を低減させることができる。
また、電解セル2のうち最も広い側面S2の面積と、原料水タンク3のうち最も広い側面S3の面積とが同等に設定されており、電解セル2と原料水タンク3は、筐体10内において並設されて収容されるとともに、筐体10内における収容高さ位置が略等しく設定されているので、電解セル2と原料水タンク3とを筐体10内にコンパクトに収容することができ、水素ガス発生装置1の小型化や軽量化を図ることができる。
また、水素ガス用管7のうち第二弁5よりも先端側には、水素ガスと水分とを分離する気液分離器としての飲料容器6が設けられているので、飲料容器6によって、陰極室22から流入する水素ガスに混入した水分を分離することができ、より先端側への水分の流入を極力防ぐことができる。
さらに、水素ガス用管7のうち飲料容器6よりも先端側には、水分の流出を防止するフィルター70が設けられ、当該フィルター70の先に水素ガスを放出する開口を備えた吸引口71用の部材が設けられているので、フィルター70によって、例えば蒸気の形で水素ガスに混入していた水分を最終的に取り除くことができ、純度の高い水素ガスを吸引口71用の部材から放出することができる。
また、気液分離器が、飲料が入れられる飲料容器6であることから、飲料容器6に飲料が入っている場合には、電解セル2から飲料容器6に流入した水素ガスが飲料に溶け込み、その結果、水素入り飲料を作ることができる。
1 水素ガス発生装置
2 電解セル
3 原料水タンク
3a 原料水戻り口
3b 供給口
3c 移行水戻り口
3d 給水部
4 第一弁
5 第二弁
6 飲料容器
60 容器本体
61 蓋部
61a 流入口
61b 流出口
7 水素ガス用管
7a 第一管
7b 第二管
7c 第三管
70 フィルター
71 吸引口
72 差込口
8 制御部
10 筐体
10a 第一カバー部
10b 第二カバー部
11 第一収容部
11a 区隔壁
12 第二収容部
13 容器載置部
13a 底面
14 コントロールパネル
14a スタートボタン
14b コントロールノブ
20 イオン交換膜
21 陽極室
21a 陽極
21b 陽極生成口
21c 陽極給水口
22 陰極室
22a 陰極
22b 陰極生成口
22d 陰極排水口
23a 原料水戻り管
23b 原料水入り管
24 移行水用管
A1 矢印
A2 矢印
B 矢印
C1 矢印
C2 矢印
S2 面
S3 面

Claims (4)

  1. 原料水を電気分解することによって水素ガスを生成する電解セルと、前記電解セルに供給される原料水を貯留する原料水タンクと、を備えた水素ガス発生装置において、
    前記電解セルは、前記原料水タンクから供給された前記原料水によって満たされる陽極室と、前記陽極室と共にイオン交換膜を挟んだ状態で設けられ、かつ前記原料水が電気分解されることによって内部に水素ガスが生成される陰極室と、を有しており、
    前記陰極室には、生成された水素ガスを通す管と、前記陰極室と前記原料水タンクとの間に配管され、かつ水素ガスの生成と共に前記陽極室から前記陰極室へと移行した移行水を通す管と、が設けられており、
    前記移行水を通す管の途中部分には、当該管の管路を開閉する第一弁が設けられ、前記水素ガスを通す管の途中部分には、当該管の管路を開閉する第二弁が設けられていることを特徴とする水素ガス発生装置。
  2. 請求項1に記載の水素ガス発生装置において、
    前記電解セルのうち最も広い側面の面積と、前記原料水タンクのうち最も広い側面の面積とが同等に設定されており、
    前記電解セルと前記原料水タンクは、筐体内において並設されて収容されるとともに、前記筐体内における収容高さ位置が略等しく設定されていることを特徴とする水素ガス発生装置。
  3. 請求項1又は2に記載の水素ガス発生装置において、
    前記水素ガスを通す管のうち前記第二弁よりも先端側には、水素ガスと水分とを分離する気液分離器が設けられ、
    前記水素ガスを通す管のうち前記気液分離器よりも先端側には、水分の流出を防止するフィルターが設けられ、当該フィルターの先に水素ガスを放出する開口が設けられていることを特徴とする水素ガス発生装置。
  4. 請求項3に記載の水素ガス発生装置において、
    前記気液分離器は、飲料が入れられる飲料容器であることを特徴とする水素ガス発生装置。
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