JP2020040927A - スケーリング(sc)用及び/又はルートプレーニング(rp)用歯石除去促進剤 - Google Patents

スケーリング(sc)用及び/又はルートプレーニング(rp)用歯石除去促進剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 スケーラー(探針)を用いた歯石除去作業において、短時間の処理で歯石除去の容易化が図られて、作業負担の軽減が実感できるようになる歯牙清浄化用組成物であって、且つ、高価或いは特殊な試薬を使用する必要のない歯牙清浄化用組成物を提供する。【解決手段】 有効塩素濃度が100(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下であり、pHが3.0以上6.5以下である弱酸性次亜塩素酸水溶液を含んでなることを特徴とする歯牙清浄化用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、歯石や歯垢(プラーク)の除去剤又は除去促進剤として有効な歯牙清浄化用組成物に関する。
歯垢(プラーク)や歯石が歯周病の原因となることは良く知られており、歯周病予防の観点から、日ごろから口腔内を、これらが発生しないような清浄な状態に保っておくことが望ましい。しかし、プラークは粘着性が強く、ブラッシングが不十分な場合には、歯面に残存し、特に歯と歯肉の境目(歯肉溝)などの清掃が行き届かない部位では、歯垢の蓄積が起こり、石灰化して歯石を形成するに至る。このため、口腔ケアの一環として定期的な歯石除去が推奨されている。
歯石は、有機成分として菌体、タンパク質、糖質などを含み、歯周病を進行させる毒素を出し続けるものであるが、その大部分はヒドロキシアパタイト(Ca10(PO(OH))等の無機塩類で構成され、硬く強固に歯面に固着しているため、その除去は容易ではない。通常、歯石除去方法としては、スケーラーと呼ばれる歯科用器具を用いて物理的に除去する方法が採用されているが、上記した理由により処置に労力や時間がかかり、処置者である歯科衛生士や歯科医師ばかりでなく被処置者(患者)にとっても負担がかかる作業となっている。
このような状況に鑑み、歯石除去を容易化するための歯石除去促進剤が提案されている。例えば特許文献1には、「カルシウムイオン、正リン酸イオン、フッ化物イオン及び酸性領域で緩衝能を有する物質をそれぞれ含有し、pHが3〜6.5であると共に、ハイドロキシアパタイト、第4リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム及び第2リン酸カルシウムのいずれか1つ以上に対して不飽和であり、かつフルオロアパタイトとフッ化カルシウムとの両者に対して過飽和であることを特徴とする歯石軟化・溶解用組成物」が開示されている。そして、37℃に保った当該組成物に歯石の付着したヒト歯牙を一晩浸漬すると、歯科用スケーラーの擦過による評価で、歯石の軟化・溶解作用状態は良好になるとされている。
また、特許文献2には、「金属イオン及び/又は電解質を含む水を電気分解して得られるアルカリ水を含む歯石及び/又はウ蝕部の除去剤」が開示されている。そして、特許文献2には、バナジウムを微量含む富士山地下水に塩化ナトリウムを溶かした水溶液を電気分解して得たアルカリ水に歯石を37℃で30分間浸漬したところ、歯石の浮遊物が認められ(例1参照)、更に、同様にして得たアルカリ水にフィチン酸及び塩化ナトリウムを夫々の濃度が12.5%及び10%となるように溶解した溶液を歯ブラシにしみこませて歯石を1分間磨いたところ、約20%の重量減少が認められたことが記載されている(例9参照)。
また、特許文献3には、「乳酸を有効成分とする歯石溶解剤」が開示されており、例として、歯石2.0mgを乳酸10%水溶液(0.1N水酸化ナトリム水溶液によりpHを3.1に調製したもの)1mlに14分間浸漬することにより1.0mgの重量減少か認められたことが記載されている。
さらに、非特許文献1には、スケーリング及びルートプレーニング(SRP)を容易化(または促進)する溶液として次亜塩素酸塩並びにロイシン、グルタミン酸及びリシンからなる3種のアミノ酸を有効成分とし、更に塩化ナトリウム、カルボキシルメチルセルロース、二酸化チタン、水並びに水酸化ナトリウムを含むpH11の溶液が市販されていること、及びこれについてのin vitroなパイロットスタディーによる評価結果、すなわち、処置時間や処置に要するストーク数について顕著な削減効果は見られなかったという評価結果が記載されている。
特開平9−143043号公報 特許第4588348号公報 特開2007−126409号公報
M. Becker et al., International Journal of Dental Hygiene 16, 2018, 151−156.
このように、所謂、歯石除去促進剤と呼ばれるものは幾つか知られているが、そのほとんどは、歯石又は歯石が付着した歯牙等を歯石除去促進剤に長時間浸漬して使用されるものであり、義歯等の口腔内から取り出して処置できるものに対しては有効と考えられるが、歯科医院等における短時間での処置に対する有用性については疑問が残る。この点については、前記非特許文献1に示されるように、市販の歯石除去促進剤(提供者による試験では効果が認められているものと思われる)であってもSRPの処置時間の短縮や処置に要するストローク数の削減といった観点では効果が認められない場合があるという事実からも首肯できる。
なお、前記特許文献2には、前記したように、フィチン酸及び塩化ナトリウムを多量に溶解させて使用した場合には、1分程度のブラッシングで一定の効果が認められることが記載されているが、歯石を完全に除去するまでには至っておらず、またフィチン酸は比較的高価な物質であることから、コスト面でも改善の余地はあるものと思われる。
そこで、本発明は、スケーラー(探針)を用いた歯石除去作業において、短時間の処理で歯石除去の容易化を図ることができ、作業負担の軽減が実感できるようになる歯牙清浄化用組成物であって、且つ、高価或いは特殊な試薬を使用する必要のない歯牙清浄化用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った。その結果、次亜塩素酸を分子状の形態で含む、所謂、弱酸性次亜塩素酸水溶液を用いることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、第一の本発明は、有効塩素濃度が100(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下であり、pHが3.0以上6.5以下である弱酸性次亜塩素酸水溶液を含んでなることを特徴とする歯牙清浄化用組成物である。
上記本発明の歯牙清浄化用組成物は、前記弱酸性次亜塩素酸水溶液を含む、液状、ゲル状、又はペースト状の組成物からなることが好ましく、ゲル状、又はペースト状である場合には、粘度調整材を更に含んでなり、「垂れ値」が5mm以下であることが更に好ましい。ここで、「垂れ値」とは、歯牙清浄化用組成物0.1gを水平に置かれたスライドガラス上の直径が約5mmの円状の領域内に盛り、30秒間静置した後にスライドガラスを垂直に立て、30秒保持して歯牙清浄化用組成物を流動させたときにおける、スライドを立てる直前の静置状態における前記組成物とスライドガラスとの接触部のスライドを立てた直後に最下端となる位置と、30秒流動後の接触部の最下端部との距離(mm)を意味する。
第二の本発明は、前記第一の本発明の歯牙清浄化用組成物からなることを特徴とする歯牙清浄化剤である。
第三の本発明は、前記第一の本発明の歯牙清浄化用組成物からなることを特徴とするスケーリング(SC)用及び/又はルートプレーニング(RP)用歯石除去促進剤である。
本発明の歯牙清浄化用組成物は、後述する実施例に示されるように、歯石が固着した歯牙に対し、30秒程度という極めて短い時間接触させるだけで、スケーラーによる歯石除去を容易にするという効果を有する。したがって、歯科医院におけるSRP等において患者、歯科医師、歯科衛生士等の負担を軽減することが可能となる。しかも、その主成分は、汎用的に入手可能な弱酸性次亜塩素酸水溶液であり、調製の手間がかからず、コスト的にもメリットが大きい。さらに、殺菌効果の高い分子状の次亜塩素酸を含んでいるため、殺菌や除菌効果も得られる。このため、一般家庭内における日常的に行う口腔ケア用の歯牙清浄化剤としても有用である。
このような優れた効果が得られる原因について、本発明者等は次のように推定している。すなわち、分子状の次亜塩素酸は、電気的に中性な分子であるため浸透性が高く、しかも強い酸化力を有するため、歯石に含まれる有機成分、特に歯面付近に存在する歯石と歯面の接着に関わる有機成分を分解すると考えられる。また、歯面や歯石表面等との接触により次亜塩素酸一部分解して発生した塩酸が作用して歯石の無機成分を脆化させると考えられる。そして、このような有機成分の分解と無機成分の脆化が同時に起こることにより、歯石が簡便に除去できるようになったものと推定している。
なお、分子状の次亜塩素酸がこのような特異な効果を有することは、前記非特許文献1に示されるように、類似する次亜塩素酸塩等を有効成分(当該有効成分は、分子状の次亜塩素酸では無く化学式OClで表される次亜塩素酸イオンに由来するクロラミンであるとされている。)とする市販の歯石除去促進剤では、顕著な効果が認められなかったという事実から、予測困難なことであるといえる。
本発明の歯牙清浄化用組成物は、有効塩素濃度が100(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下であり、pHが3.0以上6.5以下である弱酸性次亜塩素酸水溶液を含んでなることを特徴とする。
ここで、歯牙清浄化用組成物とは、天然及び/又は人工の歯牙(天然歯牙、歯科用コンポジットレジンや歯科用補綴物で修復された歯牙、総義歯及び部分義歯を含む。)を清浄化するために使用される、薬品を配合した組成物を意味し、歯石除去促進剤、義歯洗浄剤、歯磨剤、所謂マウスウォッシュ等を含む概念である。なお、本発明の歯牙清浄化用組成物を歯科用補綴物に対して適用する場合には、腐食の問題を起こし難い材質のもの、具体的には樹脂、コンポジットレジン、ジルコニアなどのセラミックス、及びこれらの複合材料から成るものに対して使用することが好ましい。
また、次亜塩素酸水溶液とは、分子状の次亜塩素酸が溶解した水溶液を意味する。次亜塩素酸は化学式HClOで表される化合物であり、水溶液中においては、そのpHによって存在形態が変化する。具体的には、pHが3〜6程度の弱酸性領域では殆どが分子型の次亜塩素酸(HClO)として存在し、pH9以上の塩基性領域では解離した次亜塩素酸イオン(OCl)としての存在が優勢となり、また強酸性領域(たとえばpH3未満)ではpHの低下に伴い塩素分子(Cl)の発生が優勢となる。本発明の歯科用清浄化剤用組成物では、分子型の次亜塩素酸(HClO)の形で溶解したpHが3.0以上6.5以下の弱酸性次亜塩素酸水溶液を使用する。
なお、これら存在形態の中で分子型次亜塩素酸(HClO)が極めて高い殺菌効果を有し、その殺菌効果はイオン型次亜塩素酸(OCl)の約80倍であるとも言われている。このような高い殺菌効果を有する分子型次亜塩素酸を多く含む弱酸性次亜塩素酸水溶液は、人体に対する安全性も比較的高いことから、医療、歯科、農業、食品加工等、様々分野における除菌剤又は殺菌剤として使用されている。そして、近年では、介護施設、教育施設、商業施設等の公共施設や、一般家庭における除菌や殺菌の用途に使用されるようになり、その消費量は年々増加している。
本発明の歯牙清浄化用組成物で使用する弱酸性次亜塩素酸水溶液のpHは、3.0以上6.5以下であればよいが、水溶液中の分子型の次亜塩素酸は、pHにより自己分解速度が変化することが知られており、約pH6.7で自己分解速度が最も速くなり、pHが低くなるにつれ速度が低下し、pHが5.5以下では殆ど変化しないことが知られている。したがって、pHを6.0以下、特に5.5以下とすることで、安定な弱酸性次亜塩素酸水とすることができる。このような理由から、水溶液のpHは3.0以上6.0以下、特に4.0以上5.5以下であることが好ましい。
本発明の歯牙清浄化用組成物で使用する前記弱酸性次亜塩素酸水溶液における有効塩素濃度は、100(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下、好ましくは300(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下、である。ここで有効塩素濃度とは、水溶液中に溶解した塩素分子、酸化力がある塩素化合物(たとえば分子型次亜塩素酸)及び酸化力がある塩素原子含有イオン(たとえばイオン型次亜塩素酸)の総塩素換算濃度を意味し、より具体的には、各成分の質量基準濃度を質量基準の塩素濃度に換算した後に、それらを総和して得られる濃度を意味する。pHが3.0以上6.5以下の弱酸性次亜塩素酸金属塩水溶液においては、次亜塩素酸はほぼ全量が分子型で存在するので、有効塩素濃度は実質的に分子型次亜塩素酸に由来する有効塩素濃度を意味することになる。
本発明では、有効塩素濃度としては、ヨウ素試薬による吸光光度法(以下ヨウ素法と称する)により測定される濃度を採用する。ヨウ素法は分子型次亜塩素酸とヨウ化物イオンの酸化還元反応を利用した分析法で、下記式で表現される反応を利用したものである。
KI→K+I
2I+HOCl+H→I+HO+Cl
+I→I
ヨウ素法では、測定対象物に適量酸を加えてpH6.5から3.0の酸性にした後に、ヨウ化カリウムを添加することで、分子型次亜塩素酸1分子に対して褐色を呈する三ヨウ化物イオンが1分子得られる。三ヨウ化物イオンと試料中の分子型次亜塩素酸の量は理論的に同量なので、吸光光度法で求められた三ヨウ化物分子の濃度が有効塩素濃度となる。
ヨウ素法による有効塩素濃度の測定は、市販の有効塩素濃度測定装置、たとえば有効塩素濃度測定キットAQ−202型(柴田科学株式会社)を使用して行うことができる。有効塩素濃度測定キットAQ−202型で測定できる有効塩素濃度の範囲は0〜300ppmであるため、使用する弱酸性次亜塩素酸水溶液の有効塩素濃度が上記範囲より高い場合は、イオン交換水で適宜希釈して測定した後、測定値を希釈倍率で補正して希釈前の有効塩素濃度を決定すればよい。なお、ヨウ素法による有効塩素濃度の測定の精度を下げる要因として上記の2番目の式で生成したヨウ素分子の揮発がある。測定精度を高めるため、測定時はヨウ化カリウム添加から吸光光度法による三ヨウ化物分子の測定までを素早く行うことが好ましい。
弱酸性次亜塩素酸水溶液は、たとえば、所期の濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液等の次亜塩素酸金属塩の水溶液を弱酸性イオン交換樹脂で処理することにより、容易に得ることができる。高濃度の次亜塩素酸水溶液を得て水で希釈して所期の濃度に調製するようにしてもよい。
本発明の歯牙清浄化用組成物で使用する弱酸性次亜塩素酸水溶液における有効塩素濃度は、100(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下、好ましくは300(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下であればよく、その使用形態によって適宜濃度を調整して使用すればよい。すなわち、歯石除去性は有効塩素濃度が高ければ高いほど良いが、濃度が高い場合には臭気も無視できなくなる。したがって、義歯など、取り外して口腔外で使用する場合には、有効塩素濃度が高いもの、具体的には300(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下、特に500(質量ppm)以上1200(質量ppm)以下のものを使用することが好ましい。これに対し、天然歯牙や修復歯牙に対して使用する場合には、ヒトの口腔内で施用する必要があり、その場合には、臭気及び誤飲に対する安全性等の観点から100(質量ppm)以上1000(質量ppm)以下、特に300(質量ppm)以上800(質量ppm)以下とすることが好ましい。
本発明の歯牙清浄化用組成物は、前記弱酸性次亜塩素酸水溶液を含むものであれば、その形態は特に限定されず、液状、ゲル状、又はペースト状の何れの形態であってもよい。液状の場合には、前記弱酸性次亜塩素酸水溶液をそのまま使用してもよいし、必要に応じて水溶性又は均一に分散可能な各種添加剤を、本発明の効果を阻害しない範囲で、添加して使用しても良い。各種添加材としては、水溶性溶媒、pH調整剤、着色剤、芳香剤、甘味料などを挙げることができる。例えばpH調整剤としては、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムなどの水溶性の塩基又は塩酸、硝酸、リン酸などの無機酸が好適に使用できる。
また、ゲル状又はペースト状にする場合には、上記液状組成物に粘度調整材を配合すればよい。粘度調整材としては、例えば有機粒子や無機粒子を使用することが可能であるが、保存安定性と操作性の観点から、平均一次粒子径が5nm以上100nm以下の無機粉体を使用することが好ましい。当該無機粉体を歯牙清浄化用組成物の質量基準で3〜20質量%、特に6〜15質量%添加することにより、歯石除去促進性と操作性に優れたゲル形態とすることができる。ここで、当該無機粉体の平均一次粒子径(d)とは、具体的には、無機粉体の比表面積と密度より下記の式によって算出した値を意味する。
d=6/(S×D)
(尚、dは平均一次粒子径(μm)、Sは比表面積(m/g)、Dは無機粉体の密度(g/cm3)を示す。比表面積はBET式の比表面積計、密度はHeガスピクノメータ法を用いて測定する。)
上記無機粉体の材質としては、水に対して不溶性の石英、シリカ、チタニア等が好適に用いられる。なお、金属塩は水中でイオン化して分子状次亜塩素酸の分解を促進することがあるので、その使用には注意を要する。添加したときの保存安定性が高く、比表面積が50〜500m/gと大きいことに起因して増粘効果も高いことから、ヒュームドシリカ(微細シリカの一種であり、四塩化ケイ素を酸水素炎中で燃焼させるという乾式法によって製造されるため、純度99%以上の高純度なものを得ることが容易であるという特長を有する。)が特に好適に使用できる。
前記添加材や粘度調整材の添加方法は特に限定されず、前記弱酸性次亜塩素酸水溶液に各成分を適宜添加し、撹拌装置等を用いて撹拌又は混練して予め使用形態と同じ形態に調整してもよいし、たとえば記成分と粉末成分を別々に調製し、使用時に医師等の処置者が適宜混合して使用するようにしてもよい。
なお、本発明の歯牙清浄化用組成物(分包する場合は前記弱酸性次亜塩素酸水溶液を含む成分)を容器に入れて保管する場合には、次亜塩素酸の分解反応を抑制して保存安定性を向上する観点から、樹脂製またはガラス製の容器中で保管することが好ましい。好ましい樹脂としては、耐酸化性に優れるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラートを挙げることができる。
本発明の歯牙清浄化用組成物は、天然歯牙、歯科用コンポジットレジンや歯科用補綴物で修復された歯牙、総義歯及び部分義歯等の歯牙の表面と一定時間以上接触させることにより、歯石や歯垢を取れ易い状態にする歯牙清浄化剤として機能し、当該表面を清浄化するという効果を発現する。このとき、歯牙表面に本発明の歯牙清浄化用組成物を接触させる方法は、一定時間(たとえば30秒程度)の接触を確保できる方法であれば特に限定されない。たとえば、義歯など取り外して口腔外で接触(処理又は処置)を行うことができる場合には、(a)液状の本発明の歯牙清浄化用組成物に義歯等の被処理物を浸漬する方法、(b)清浄なガーゼや脱脂綿などに液状の本発明の歯牙清浄化用組成物を滲み込ませ、これで被処理物の表面と密着するようにして覆う方法、(c)被処理物の表面にゲル状又はペースト状の本発明の歯牙清浄化用組成物を盛る或いは貼着する又はハップする方法などが採用できる。また、取り外しできない歯牙に対して口腔内で施用する場合には、上記(b)及び(c)の方の他、(d)被処理物の表面に液状の本発明の歯牙清浄化用組成物を供給し続ける(所謂かけ流し)方法(この場合、バキューム装置などの排出装置を使用し、絶えず余剰の組成物を除去するようにすることが好ましい。)、(e)液状の本発明の歯牙清浄化用組成物を口に含んで漱ぐ方法、(f)歯磨きペーストと同様に、歯ブラシにつけて磨く方法などを採用することができる。
これらの方法の中でも、(c)の方法は、(a)、(d)及び(e)の方法と比べて使用する弱酸性次亜塩素酸水溶液の量が少なく、また確実な接触を行うことができ、且つ操作も簡便で被処置者(患者など)に対する負担も小さい。また、シリンジを用いて歯周ポケットに注入することで歯周ポケット内部の歯石にも作用させることが容易となる。このような理由から方法(c)は優れた方法であるといえる。
上記方法(c)を採用するに当たっては、狭い隙間に浸透して形態を保持できるようにするために、ゲル状又はペースト状の本発明の歯牙清浄化用組成物は、前記粘度調整材の種類や量を調整して適度な築盛性を有するようにすることが好ましい。具体的には、歯牙清浄化用組成物0.1gを水平に置かれたスライドガラス上の直径が5mmの円状の領域内に盛り、30秒間静置した後にスライドガラスを垂直に立て、30秒保持して歯牙清浄化用組成物を流動させたときにおける、静置状態における接触部の最下端と、30秒流動後の接触部の最下端部と、の距離(mm)で定義される「垂れ値」を5mm以下、特に0.5mm以上4.0mm以下とすることが好ましい。
以下、本発明を具体的に説明するために、実施例および比較例を挙げて説明するが、本発明はこれらにより何等制限されるものではない。
実施例1
〔弱酸性次亜塩素酸水溶液の調製〕
12質量%NaClO水溶液(ネオラックススーパー:供給元 島田商店)をイオン電導率が3(mS/m)以下のイオン交換水で希釈してClOが11400ppmとなるよう調整して、原料水溶液を調製した。次に、弱酸性イオン交換樹脂(アンバーライトIRC−76(オルガノ株式会社製))を100mL計りとり、1200mLの原料水溶液を添加し、23℃で30分間、フッ素樹脂製撹拌羽を用いて弱酸性イオン交換樹脂が均一に分散するように撹拌して混合を行った。撹拌中、混合液のpHをモニターし、pHが低下して5.5に到達した時点で撹拌を停止し、撹拌時間を混合時間とした。なお、pHは、pHメーターF−55型(株式会社堀場製作所)を用いて測定した。
撹拌終了後、樹脂が沈降するまで静置させ、デカンテーションにより上澄み液である次亜塩素酸水溶液を、樹脂が入りこまないように#200の濾布を通してポリエチレン容器に回収した。回収後、pHを安定させるため、室温にて4時間放置して、pH4.5とした。
得られた弱酸性次亜塩素酸水溶液の有効塩素濃度を、有効塩素濃度測定キットAQ−202型(柴田科学株式会社)を用いて測定したところ、11400質量ppmであった。
〔液状歯牙清浄化用組成物の調製〕
前記次亜塩素酸水溶液をイオン交換水で希釈し、pH5.8、有効塩素濃度306質量ppmの液状歯牙清浄化用組成物を調製した。
得られた歯牙清浄化用組成物を歯牙清浄化剤(歯石除去促進剤)L1として用い、次のようにして歯石除去試験を行った。
〔歯石除去試験〕
すなわち、歯石の付いた抜去人歯を水洗した後、キムワイプにより水を拭って、液形態の歯石除去促進剤に30秒間浸漬した。浸漬後の歯石付き抜去人歯は取りだした後にキムワイプで拭って水気を取った。歯石の付着部分を探針(スケーラー)で一往復スケーリングして、歯石の除去しやすさを評価した。ゲル形態の歯石除去促進剤の場合は、歯石の付いた抜去人歯を水洗した後、キムワイプにより水を拭って、歯石付着部分へ歯石除去促進剤を塗布して30秒間静置した。歯石除去促進剤をキムワイプで拭って除去した後、歯石の付着部分を探針で一往復スケーリングして、歯石の除去しやすさを、下記評価基準に基づき評価した。
◎:特に優れた除去性。1回のスケーリングで付着した歯石が塊で除去される。
○:優れた除去性。1回のスケーリングで付着した歯石が除去される。
△:複数回の浸漬を歯石除去に必要とする。
×=10回以上の浸漬とスケーリングを行っても歯石が取れない。
5回試験を行ったところ、評価結果は5回とも「○」であった。
実施例2〜6
弱酸性次亜塩素酸水溶液の希釈倍率を変える他は実施例1と同様にして、表1に示す有効塩素濃度及びpHを有する液体状の歯石除去促進剤を調製し、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2020040927
比較例1
イオン交換水を用い、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
比較例2
12%次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)水溶液(ネオラックススーパー:供給元 島田商店)をイオン交換水で、約150倍(質量基準)希釈して有効塩素濃度(実質的にClO濃度)840質量ppm、pH9.4のNaClO水溶液を歯石除去促進剤として用い、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
実施例7
実施例4と同様にして、有効塩素濃度840質量ppmの次亜塩素酸水溶液とし、これに無機粉体としてQS−102(株式会社トクヤマ製:平均一次粒子径14nm、BET比表面積200m/g、密度2.2g/cmのヒュームドシリカ。)を3質量%添加し、撹拌機で1時間混和して、ゲル形態の歯石除去促進剤とした。
得られたゲル形態の歯石除去促進剤について、次のようにしてシリンジからの押出し易さ、築盛性(垂れ値)、稠度(ゲル形態の変形のし易さ)、及び歯石除去性を評価した。
〔シリンジからの押し出し易さ評価〕
歯石除去促進剤をテルモシリンジSS−01ESに1mL充填して、トクヤマディスペンシングチップ(株式会社トクヤマデンタル製)を取り付けたのち、全量押し出した。その際、全量を抵抗なく押し出せた場合を良好(○)とし、シリンジに抵抗を感じた場合を不良(×)とした。
〔築盛性の評価〕
歯石除去促進剤0.1gを水平に静置されたスライドガラス上に、静置状態における接触部が直径約5mmの円形(約20mm)となるようにして盛り、30秒間静置した後に当該スライドガラスを垂直に立てて30秒保持して歯牙清浄化用組成物を流動させた。静置状態における接触部の最下端と30秒流動後の接触部の最下端部との距離(mm)を「垂れ値」とし、「垂れ値」が5mm以下であるときを築盛性良好(○)とし、5mmを越えるときを築盛性不良(×)とした。
〔稠度評価〕
0.1gの歯石除去促進剤を縦横5cmの正方形状のポリプロピレンシート上へ秤量し、もう一枚の同一サイズのポリプロピレンシートで加重しないように覆った。次に、歯石除去促進剤を覆ったポリプロピレンシートの重量と併せて、50gとなるように、縦横6cmの水平な面をもつ板状の重りを載せた。10秒間加重した後、重りを上げて加重を解除した。ポリプロピレンシート間で略円形状に広がった歯石除去促進剤の長径をX(mm)、長径に対し直交した歯石除去促進剤の直径Y(mm)を測定し、XとYの平均値(mm)を稠度とした。稠度が25mmを超えると歯石除去促進剤は緩いゲル形態で変形しやすく垂れやすい性状となり、稠度が15mm以下になると、固いゲル形態でシリンジからの押し出し感が重くなる。
〔歯石除去性の評価〕
歯石の付いた抜去人歯を水洗した後、キムワイプにより水を拭って、歯石付着部分へ歯石除去促進剤を塗布して30秒間静置した。歯石除去促進剤をキムワイプで拭って除去した後、歯石の付着部分を探針で一往復スケーリングして、歯石の除去しやすさを評価した。歯石除去性の評価基準は、実施例1で説明したものと同様である。
Figure 2020040927
分子状の次亜塩素酸を含む実施例の歯石除去促進剤では液状、ゲル状の何れについても30秒間の歯牙(歯石)との接触(処理)で良好な歯石除去性が得られている。これに対し、蒸留水を用いた比較例1では歯石除去性は全く改善されず、また、次亜塩素酸イオンを用いた比較例2の評価は、△であり、実施例よりも劣っている。
すなわち、第一の本発明は、表面に歯石が付着した天然又は人工の歯牙からなる被処理物から前記歯石の除去を行うスケーリング(SC)処理及び/又はルートプレーニング(RP)処理において、これら処理前の前記被処理物の表面に施用して前記歯石除去の容易化を図る、スケーリング(SC)用及び/又はルートプレーニング(RP)用歯石除去促進剤であって、有効塩素濃度が100(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下であり、pHが3.0以上6.5以下である弱酸性次亜塩素酸水溶液と、平均一次粒子径が5nm以上100nm以下である、水に不溶な無機粉体からなる粘度調整材と、を含むペースト状又はゲル状の組成物からなる、ことを特徴とするスケーリング(SC)用及び/又はルートプレーニング(RP)用歯石除去促進剤である。

上記本発明の歯石除去促進剤における前記歯牙清浄化用組成物は、垂れ値」が5mm以下であることが更に好ましい。ここで、「垂れ値」とは、歯牙清浄化用組成物0.1gを水平に置かれたスライドガラス上の直径が約5mmの円状の領域内に盛り、30秒間静置した後にスライドガラスを垂直に立て、30秒保持して歯牙清浄化用組成物を流動させたときにおける、スライドを立てる直前の静置状態における前記組成物とスライドガラスとの接触部のスライドを立てた直後に最下端となる位置と、30秒流動後の接触部の最下端部との距離(mm)を意味する。

Claims (5)

  1. 有効塩素濃度が100(質量ppm)以上2000(質量ppm)以下であり、pHが3.0以上6.5以下である弱酸性次亜塩素酸水溶液を含んでなることを特徴とする歯牙清浄化用組成物。
  2. 前記弱酸性次亜塩素酸水溶液を含む、液状、ゲル状、又はペースト状の組成物からなる請求項1に記載の歯牙清浄化用組成物。
  3. 粘度調整材を更に含むゲル状又はペースト状の組成物からなる請求項2に記載の歯牙清浄化用組成物であって、当該歯牙清浄化用組成物0.1gを水平に置かれたスライドガラス上の直径が5(mm)の円状の領域内に盛り、30秒間静置した後にスライドガラスを垂直に立て、30秒保持して歯牙清浄化用組成物を流動させたときにおける、静置状態における接触部の最下端と、30秒流動後の接触部の最下端部と、の距離(mm)で定義される「垂れ値」が5(mm)以下であることを特徴とする、前記歯牙清浄化用組成物。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の歯牙清浄化用組成物からなることを特徴とする歯牙清浄化剤。
  5. 請求項1乃至3の何れかに記載の歯牙清浄化用組成物からなることを特徴とするスケーリング(SC)用及び/又はルートプレーニング(RP)用歯石除去促進剤。
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