JP2020040455A - 高電圧直流き電システム、電力変換装置及び高電圧直流き電方法 - Google Patents

高電圧直流き電システム、電力変換装置及び高電圧直流き電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回生ブレーキにより得られた回生電力を遠方で走行する電気車へ効率よく供給し、かつ直流き電線と高圧直流き電線との間を流れる循環電流の発生を抑制し、回生電力を有効活用することにより、エネルギー利用の効率を向上させる高電圧直流き電システムを提供する。【解決手段】本発明の高電圧直流き電システムは、直流き電電圧が供給され、当該直流き電電圧により電気車に対して直流電力を供給する直流き電線と、直流き電線と並行に配設され、直流き電線の直流き電電圧以上の直流き電高電圧の高電圧直流き電線と、直流き電線と前記高電圧直流き電線との間に間隔を置いて介挿され、直流き電線及び高電圧直流き電線間において電力を融通する電力変換装置とを備え、電力変換装置が、直流き電線の直流き電電圧の変化に対応して、高電圧直流き電線の直流き電高電圧を増減する制御を行なう。【選択図】図1

Description

本発明は、高電圧直流き電システム、電力変換装置及び高電圧直流き電方法に関する。
走行する電気車に必要な電力を供給するき電方式としては、交流き電方式と直流き電方式(例えば、特許文献1参照)とがある。
直流き電方式は、交流き電方式と比較して相対的に低電圧のシステムであり、特に電気車においては車載の変圧器や整流器が不要、かつ絶縁が容易であることから、交流き電方式に比較して短距離で高密度の路線に適している。
一方、高密度の路線で低電圧により必要な電力を供給するように運用するため、大電流のシステムとなる。このため、直流き電線やレールの電気抵抗によるジュール損(直流き電損失)が大きく、直流き電線における電圧降下が大きくなる。
この電圧降下によって、負荷電流が極めて大きい高密度運転の路線においては、電気車の走行する位置が変電所から離れていると、直流き電線の直流き電電圧が大幅に低下してしまう場合がある。この直流き電線の直流き電電圧の低下により、電気車の走行に支障を与えないように、電気車に対して必要な電圧により電力を供給するため、交流き電方式に比較して、変電所などの地上設備が多くの地点に必要となる。
電圧降下やジュール損の軽減には、現状の直流き電電圧を高圧化する、例えば1500V以下である直流き電電圧を3000V以上に高圧化(高電圧直流き電化)することが有効である。
しかし、直流き電電圧の高圧化に際し、電気車及び電気車に電力を供給する地上設備の各々を高圧化に対応させるためのコスト発生、あるいは現状の直流き電電圧から高圧化した直流き電電圧の切替が必要となり、簡単には高圧化を行なうことができない。
このため、直流き電線及びレール間における直流き電電圧を変えず、直流き電線に加えて高電圧直流き電線を設けて、電力変換装置により、高電圧直流き電線と直流き電線とにおける電圧の変換を行い、上述した直流き電電圧の高圧化を、電気車を従来の直流き電電圧のままの高電圧直流き電方式で実現する構成もある(例えば、非特許文献1参照)。
特開2016−88289号公報
"New three-wire supply systems for DC electric railways",Philippe Ladoux,Jean Marc Blaquiere,Herve Caron,Diego Iannuzzi,Marino Coppola,IET Electrical Systems in Transportation,Volume: 5, Issue: 3,2015
しかしながら、上述した高電圧直流き電方式には、一般的な直流き電方式と同様に、回生ブレーキで生じる回生電力が遠方を走行する電気車に十分に活用されない問題がある。
さらに、高電圧直流き電方式は、上述した問題に加えて、高電圧直流き電線を設けたことにより、直流き電線と高電圧直流き電線との間を流れる循環電流が発生し、電力変換装置における損失が発生し、回生電力を有効に活用することができない問題がある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、回生ブレーキにより得られた回生電力を遠方で走行する電気車へ効率よく供給し、かつ直流き電線と高電圧直流き電線との間を流れる循環電流の発生を抑制し、回生電力を有効活用することにより、エネルギー利用の効率を向上させる高電圧直流き電システム、電力変換装置及び高電圧直流き電方法を提供する。
本発明の高電圧直流き電システムは、直流き電電圧が供給され、当該直流き電電圧により電気車に対して直流電力を供給する直流き電線と、前記直流き電線と並行に配設され、前記直流き電線の直流き電電圧以上の直流き電高電圧の高電圧直流き電線と、前記直流き電線と前記高電圧直流き電線との間に間隔を置いて介挿され、前記直流き電線及び前記高電圧直流き電線間において電力を融通する電力変換装置とを備え、前記電力変換装置が、前記直流き電線の直流き電電圧の変化に対応して、前記高電圧直流き電線の直流き電高電圧を増減する制御を行なうことを特徴とする。
本発明の高電圧直流き電システムは、前記電力変換装置が、前記直流き電電圧と前記直流き電高電圧とが所定の比率となるように、当該直流き電電圧に応じて前記直流き電高電圧を調整することを特徴とする。
本発明の高電圧直流き電システムは、前記電力変換装置が、前記直流き電電圧が標準値である場合、当該直流き電電圧と前記直流き電高電圧とが前記所定の比率となるよう調整を行ない、前記直流き電電圧が当該直流き電電圧の標準値に対して増減した場合、前記直流き電高電圧を前記所定の比率の場合より大きく、または小さく増減させる調整を行なうことを特徴とする 。
本発明の高電圧直流き電システムは、前記電力変換装置が、前記直流き電電圧を前記直流き電線に供給する変電所に配置されることを特徴とする。
本発明の高電圧直流き電システムは、前記電力変換装置が、前記変電所と、当該変電所と隣り合う異なる他の変電所との中間に配置されることを特徴とする。
本発明の電力変換装置は、直流き電電圧が供給され、当該直流き電電圧により電気車に対して直流電力を供給する直流き電線と、前記直流き電線と並行に配設され、前記直流き電線の直流き電電圧以上の直流き電高電圧の高電圧直流き電線とを備える高電圧直流き電システムに用いられる電力変換装置であり、前記直流き電線と前記高電圧直流き電線との間に介挿され、前記直流き電線及び前記高電圧直流き電線間において電力を融通する際、前記直流き電線の直流き電電圧の変化に対応して、前記高電圧直流き電線の直流き電高電圧を増減する制御を行なうことを特徴とする。
本発明の高電圧直流き電方法は、電力変換装置が、直流き電電圧が供給され、当該直流き電電圧により電気車に対して直流電力を供給する直流き電線と、前記直流き電線と並行に配設され、前記直流き電線の直流き電電圧以上の直流き電高電圧の高電圧直流き電線との間に間隔を置いて介挿されており、
前記電力変換装置が、前記直流き電線及び前記高電圧直流き電線間において電力を融通する際、前記直流き電線の直流き電電圧の変化に対応して、前記高電圧直流き電線の直流き電高電圧を増減する制御を行なうことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、回生ブレーキにより得られた回生電力を遠方で走行する電気車へ効率よく供給し、かつ直流き電線と高電圧直流き電線との間を流れる循環電流の発生を抑制し、回生電力を有効活用することにより、エネルギー利用の効率を向上させる高電圧直流き電システム、電力変換装置及び高電圧直流き電方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態による高電圧直流き電システムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態における高電圧直流き電システムによる回生電力の伝搬メカニズムを説明する概念図である。 本実施形態における高電圧直流き電システムによる直流電力の伝搬メカニズムを説明する概念図である。 従来の直流き電システムにおける回生電力の電気車への供給処理のシミュレーションの結果を説明する概念図である。 第1の実施形態による高電圧直流き電システムにおける回生電力の電気車への供給処理のシミュレーションの結果を説明する概念図である。 本実施形態における電力変換装置の制御による直流き電電圧VTと直流き電高電圧VFとの対応関係を示す図である。 第2の実施形態による高電圧直流き電システムにおける回生電力の電気車への供給処理のシミュレーションの結果を説明する概念図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態による高電圧直流き電システムを図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による高電圧直流き電システムの構成例を示すブロック図である。
高電圧直流き電システムにおける電車線は、高電圧直流き電線F、直流き電線T及びレールRに代表される電力送電線で構成されている。
直流き電線Tは、レールR上を走行する電気車101及び電気車102などに対して、駆動するための直流電力を供給する。
高電圧直流き電線Fは、直流き電線Tと並行に配設され、直流き電線Tの直流き電電圧VT以上の電圧である直流き電高電圧VFで直流電力を伝搬させる電線である。
電力変換装置11_1、11_2及び11_3の各々は、直流−直流電力変換装置であり、直流き電線Tと高電圧直流き電線Fとの間で電力の融通を行なう。以下、電力変換装置11_1、11_2及び11_3の各々を総称する際、電力変換装置11と示す。
ここで、電力変換装置11は、直流き電線Tから高電圧直流き電線Fに対して直流電力を供給(融通)する際、直流き電電圧VTを直流き電高電圧VFに昇圧して供給する。
一方、電力変換装置11は、高電圧直流き電線Fから直流き電線Tに対して直流電力を供給する際、直流き電高電圧VFを直流き電電圧VTに降圧して供給する。
本実施形態においては、変電所201_1及び201_2の各々が、直流き電線Tに対して直流電力(例えば、標準値として直流電圧1500V)を供給している。以下、変電所を総称する場合、変電所201と示す。ここで、変電所201は、自身の備える整流器により、発電所から供給される交流電力を、上記直流き電電圧VTの直流電力に変換して、直流き電線Tに対して出力する。
電力変換装置11は、高電圧直流き電線Fに対して、直流き電線Tの直流電力を、直流き電電圧VT以上の直流き電高電圧VF(例えば、直流き電電圧VTが標準値1500Vの場合、標準値として直流電圧6000V)に昇圧して供給する。すなわち、電力変換装置11は、直流き電高電圧VFと直流き電電圧VTとの比が、所定の比率n:1となるように、図1を一例とした場合に所定の比率として4:1となるように、直流き電線T及び高電圧直流き電線Fの間で直流電力を融通する処理を行なう。
これにより、電力変換装置11は、高電圧直流き電線Fから直流き電線Tに対し、また直流き電線Tから高電圧直流き電線Fに対し、直流き電線Tにおける直流き電電圧VTの変化に対応し、直流き電高電圧VF及び直流き電電圧VTの各々を、n:1の比率となるように電圧を増減する制御を行なう。
また、電力変換装置11の各々は、例えば、変電所毎に併設され、あるいは隣り合う変電所の中間において所定の距離を置いて複数配置されている。
一般的に、直流き電方式は、運用する電気車が交流き電方式に比較して低コストであり、通勤路線などの短距離・高密度輸送を主とする路線に適している。
しかしながら、直流き電方式は、交流き電方式と比較して負荷電流が大きくなり、直流き電線T及びレールRの抵抗によるジュール損(いわゆる直流き電損失)や、直流き電線Tにおける直流き電電圧VTの電圧降下が大きくなる問題がある。
このため、本実施形態に用いられる高電圧直流き電線Fは、直流き電線Tと並列に配設され、直流き電電圧VTを高電圧化した直流き電高電圧VFにより、直流電力を伝搬させることにより、上述したジュール損や電圧降下を改善するために設けられている。
また、図1において、電気車101が回生ブレーキによる回生電力を生成し、生成した回生電力を直流き電線Tに逆潮流した場合、一般的な直流き電方式であると、直流き電線Tを伝搬して、他の力行している電気車102に対して回生電力が供給される。
このため、電気車102が電気車101の近傍を走行していれば、電気車101の生成した回生電力が有効に利用される。
しかしながら、一般的な直流き電方式の場合、電気車101の許容電圧(耐圧)の制限によって、回生電力の出力電圧は所定の電圧までに制限される。一方、電気車102が走行するために必要な直流き電電圧VTにも下限値が存在するため、電気車101の地点から電気車102の地点の直流き電電圧VTの差は一定以上に大きくできない。しかしながら、回生電流が直流き電線Tを流れると、直流き電線Tの抵抗によって、回生電流の大きさに比例した電圧降下が発生するため、電気車101が電気車102と離れている場合、回生電流の大きさは大きく制限される。このため、直流き電電圧VTが電圧降下している直流き電線Tを力行している電気車102に対して回生電力が十分に供給されず、電気車101が回生ブレーキを用いることで、回生電力として生成できるはずの電気エネルギーのほとんどが、電気車101における機械ブレーキの熱として消費されてしまう。すなわち、本来生成できるはずの回生電力の一部しか有効に利用することができないことが省エネルギーの観点から問題とされている。
そのため、本実施形態においては、電力変換装置11_3が、回生電力により電圧が上昇した直流き電線Tの直流き電電圧VTを直流き電高電圧VFに昇圧して、回生電力の一部を高電圧直流き電線Fに対して供給し、この回生電力を高電圧直流き電線Fを伝搬させる。そして、電力変換装置11_2が、高電圧直流き電線Fを伝搬した回生電力を、直流き電電圧VTに降圧して電気車102に対して供給する。
このため、本実施形態の高電圧直流き電システムにおいては、電気車101が発生した回生電力が、直流き電線T及び高電圧直流き電線Fの各々を伝搬して電気車102に供給される。
この結果、電気車102が電気車101と離れている場合においても、上述した高電圧直流き電線Fを介して回生電力を伝搬させることにより、直流き電損による回生電力が消費されることを抑制し、省エネルギーの観点から回生電力を有効に利用することができる。
図2は、本実施形態における高電圧直流き電システムによる回生電力の伝搬メカニズムを説明する概念図である。
図2においては、電気車101が回生ブレーキをかけ、電気車102が力行している場合を示している。
電気車101が回生ブレーキを掛けたことにより、地点P1_1の電圧が上昇して、直流き電電圧VT1となるため、電力変換装置11_1が直流き電電圧VT1のn倍の電圧となるように、直流き電電圧VTの直流き電電圧VT1を昇圧して、直流き電線Tから高電圧直流き電線Fに対して電力を供給する。これにより、地点P1_2が直流き電高電圧VF1となる。
電気車102が変電所201_2近傍にいるため、電気車102が消費する直流電力により、地点P2_1の直流き電電圧VT2が低下する。
このため、電力変換装置11_2は、直流き電電圧VT2の低下に対応させ、自身が接続されている地点P2_2における直流き電高電圧VF2の電圧を降圧し、直流き電高電圧VF2と直流き電電圧VT2との比率を、n:1に保つように、直流き電高電圧VF2の調整を行なう。
また、地点P2_1における直流き電電圧VT2が低下するため、この地点P2_1に隣接する地点P3_1の直流き電電圧VT3も、地点P3_1と地点P2_1との間の直流き電線Tの抵抗に対応して低下する。
このため、電力変換装置11_3は、直流き電電圧VT3の低下に対応させ、自身が接続されている地点P3_2における直流き電高電圧VF3の電圧を降圧し、直流き電高電圧VF2と直流き電電圧VT2との比率を、n:1に保つように、直流き電高電圧VF2の調整を行なう。
この結果、直流き電電圧VT1、VT3及びVT2の各々の関係は、VT2<VT3<VT1となる。これにより、電気車101が生成した回生電力の一部が直流き電線Tを伝搬して、電気車102に対して供給される。
また、直流き電高電圧VF1、VF3及びVF2の各々の関係も、VF2<VF3<VF1となる。これにより、電気車101が生成した回生電力の残りが高電圧直流き電線Fを伝搬して、電気車102に対して供給される。
上述したように、電力変換装置11_1、11_3及び11_2の各々が、直流き電電圧VT1、VT3、VT2のそれぞれのn倍となるように、直流き電高電圧VF1、VF3、VF2に直流電力を供給する。
このため、隣接する地点P1_1、P3_1及びP2_1の各々の直流き電電圧がVT2<VT3<VT1の関係となり、同様に、隣接する地点P1_2、P3_2及びP2_2の各々の直流き電高電圧がVF2<VF3<VF1となるため、循環電流が流れることなく、直流電流が電気車101から電気車102に流れて、電気車101の生成した回線電力が電気車102に対して有効に供給される。
特に、地点P1_2から地点P3_2を介して地点P2_2へは、高電圧直流き電線Fを介して、直流電力を供給するため、電流が小さくなり、電圧降下や直流き電損失が小さいため、直流き電線Tにおける伝搬に比較して、電気車101からより多くの直流電力を電気車102に対して供給することができる。
地点P2_2において、電力変換装置11_2は、地点P2_2における直流き電高電圧VF2が、地点P2_1における直流き電電圧VT2のn倍の電圧となるように、直流き電高電圧VF2を降圧して、高電圧直流き電線Fから直流き電線Tに対して直流電力を供給する。
同様に、地点P2_1における直流き電電圧VT2が低下するため、この地点P2_1に隣接する地点P4_1の直流き電電圧VT4も、地点P4_1と地点P2_1との間の直流き電線Tの抵抗に対応して低下する。
このため、電力変換装置11_4は、直流き電電圧VT4の低下に対応させ、自身が接続されている地点P4_2における直流き電高電圧VF4の電圧を降圧し、直流き電高電圧VF4と直流き電電圧VT4との比率を、n:1に保つように、直流き電高電圧VF4の調整を行なう。
この結果、直流き電電圧VT5、VT4及びVT2の各々の関係は、VT2<VT4<VT5となる。これにより、変電所201_3が出力する直流電力の一部が直流き電線Tを伝搬して、電気車102に対して供給される。
また、直流き電高電圧VF5、VF4及びVF2の各々の関係も、VF2<VF4<VF5となる。これにより、変電所201_3が出力する直流電力の残りが高電圧直流き電線Fを伝搬して、電気車102に対して供給される。
上述したように、電力変換装置11_5、11_4及び11_2の各々が、直流き電電圧VT5、VT4、VT2のそれぞれのn倍となるように、直流き電高電圧VF5、VF4、VF2に直流電力を供給する。
このため、隣接する地点P5_1、P4_1及びP2_1の各々の直流き電電圧がVT2<VT4<VT5の関係(電圧の勾配)となり、同様に、隣接する地点P5_2、P4_2及びP2_2の各々の直流き電高電圧がVF2<VF4<VF5の関係(電圧の勾配)となるため、循環電流が流れることなく、直流電流が電気車101から電気車102に流れて、変電所201_3が出力する直流電力が電気車102に対して有効に供給される。
また、図2においては、電気車102が変電所201_2近傍に位置しているため、変電所201_2からも電力が供給されている。
一般的な直流き電方式の場合、変電所201_2が電気車102に直流電力を供給してしまうため、直流き電電圧VT3が回生電力の伝搬を抑制することになる。
しかしながら、本実施形態の場合、直流き電線Tのみでなく、高電圧直流き電線Fによっても、回生ブレーキを掛けた電気車101の発生した回生電力を、力行している電気車102に対して伝搬する。
このため、本実施形態によれば、変電所201_2の直流き電電圧VT3により、回生電力の伝搬が制限されることを抑制し、電気車101の発生した回生電力を電気車102に対して有効に利用させることができる。
上述したように、本実施形態においては、電力変換装置11が直流き電線Tの直流き電電圧VTに応じて、高電圧直流き電線Fの直流き電高電圧VFを調整して、直流き電高電圧VFが、直流き電電圧VTのn倍の電圧とする(1:nの比率とする)制御を行なう。
すなわち、電力変換装置11は、直流き電電圧VTと直流き電高電圧VFとの比率において、直流き電電圧VTが直流き電高電圧VFに対して1/nより高い電圧の場合、直流き電線Tから高電圧直流き電線Fに対して直流電力を供給する。
そして、電力変換装置11は、直流き電高電圧VFと直流き電電圧VTとの比率をn:1とする制御を行う。
一方、電力変換装置11は、直流き電電圧VTと直流き電高電圧VFとの比率において、直流き電電圧VTが直流き電高電圧VFに対して1/nより低い電圧の場合、高電圧直流き電線Fから直流き電線Tに対して直流電力を供給する。
すなわち、電力変換装置11は、直流き電高電圧VFと直流き電電圧VTとの比率をn:1とする制御を行う。
図3は、本実施形態における高電圧直流き電システムによる直流電力の伝搬メカニズムを説明する概念図である。
図3における直流き電線T、高電圧直流き電線F、変電所201_1、201_2、201_3及び電力変換装置11の各々の構成は同様であるが、電気車102の近傍には、他の電気車が走行してない。
したがって、図2の場合のように、他の電気車(例えば、電気車101)からの回生電力が、電気車102に対して供給されることはない。
この場合、図2において説明した変電所201_3からの電気車102への直流電力の供給と同様に、変電所201_1及び変電所201_3の各々から、電気車102に対する直流電力の供給が行われる。
すなわち、地点P1_1及びP1_2の間、地点P2_1及びP2_2の間、地点3_1及びP3_2の間、地点P4_1及びP4_2の間、地点54_1及びP5_2の間の各々において、電力変換装置11_1、11_2,11_3、11_4、11_5それぞれが、直流き電高電圧VFと直流き電電圧VTとの比率をn:1とする制御を行う。
この結果、地点P_1及び地点P2_1の各々の直流き電電圧VTの変化が、地点P_1及、P2_1それぞれの直流き電電圧VTに反映され、地点P1_2から地点P2_2における直流き電電圧VT(P1_2)>直流き電電圧VT(P2_2)の電圧の勾配が形成され、変電所201_1及び変電所201_3の各々から、この勾配に対応して電気車102に電流が流れることにより直流電力の供給が行われる(図2においても、電圧の勾配による電流の供給のアルゴリズムについては同様である)。
図4は、従来の直流き電システムにおける回生電力の電気車への供給処理のシミュレーションの結果を説明する概念図である。図4においては、直流き電システムが直流き電線T及びレールRの各々で構成されている。このシミュレーションにおいて、レールRの抵抗は0.017Ω/km(50kgNレール)であり、直流き電線Tの抵抗は0.024Ω/km(Al(アルミニウム):510mm×2、シンプルカテナリ電車線:トロリ線Cu(銅)110mmを含む)である。変電所における整流器の等価内部抵抗は0.045Ω(容量3000kW、電圧変動率6%)である。
図4(a)においては、10kmの距離間隔で変電所201_1、201_2及び201_3の各々が配置されている。電気車102は、変電所201_1から、変電所201_2寄りに2kmの位置を力行している。
そして、電気車101は、変電所201_3から、変電所201_2寄りに2kmの位置において回生ブレーキを掛けている。
ここで、電気車101は回生ブレーキを掛けることにより、3000Aの回生電力を生成する能力がある。また、電気車102は、力行により、3000Aの負荷電流を消費している。
このとき、シミュレーションの結果として、電気車102が消費する負荷電流である3000Aの内訳は、2178Aが変電所201_1から供給され、156Aが変電所201_2から供給されている。このため、電気車101が発生することが可能な回生電流3000Aのうち、667Aのみが電気車102へ供給される。隣接する変電所201_1と、電気車102及び電気車101の各々の間にある変電所201_2とからそれぞれ供給される直流電流により、電気車101が本来発生することが可能な回生電流に対して、実際に供給される電流が大きく制限され、回生電力が有効に利用されないことがわかる。本来、回生電力に変換されるはずであった電気車101の運動エネルギーは、回生ブレーキではなく、機械ブレーキの熱の形で消費されることで、電気車101の機械ブレーキに所定のブレーキ力が発生する。
図4(b)においては、5kmの距離間隔で変電所201_1、201_4、201_2、201_5及び201_3の各々が配置されている。電気車102は、変電所201_1から、変電所201_4寄りに2kmの位置を力行している。
そして、電気車101は、変電所201_3から、変電所201_5寄りに2kmの位置において回生ブレーキを掛けている。
ここで、電気車101は回生ブレーキを掛けることにより、図4(a)の場合と同様に、3000Aの回生電流を生成する能力がある。また、電気車102は、力行により、3000Aの負荷電流を消費している。
このとき、シミュレーションの結果として、電気車102が消費する負荷電流である3000Aの内訳は、1634Aが変電所201_1から供給され、880Aが変電所201_4から供給されている。
ここで、電気車101が発生する回生電流3000Aのうち、486Aのみが電気車102へ供給される。
これにより、隣接する変電所201_1と、電気車102及び電気車101の各々の間にある変電所201_4とからそれぞれ供給される直流電力により、図4(a)の場合と同様に、電気車101が発生する回生電力が有効に利用されないことがわかる。
図5は、本実施形態による高電圧直流き電システムにおける回生電力の電気車への供給処理のシミュレーションの結果を説明する概念図である。図5においては、直流き電システムが直流き電線T及びレールRの各々で構成されている。
この図5のシミュレーションにおいて、レールRの抵抗は0.017Ω/km(50kgNレール)であり、直流き電線Tの抵抗は0.024Ω/km(Al(アルミニウム):510mm×2、シンプルカテナリ電車線:トロリ線Cu(銅)110mmを含む)である。変電所における整流器の等価内部抵抗は0.045Ω(容量3000kW、電圧変動率6%)である。また、高電圧直流き電線Fの抵抗は、0.097Ω/km(Al:300mm)である。
図5においては、10kmの距離間隔で変電所201_1、201_2及び201_3の各々が配置されている。また、5kmの距離間隔で電力変換装置11_1、11_3、11_2、11_4及び11_5の各々が配置されている。このうち、電力変換装置11_1、11_2及び11_5の各々は、変電所201_1、201_2、301_3それぞれの近傍に設けられている。
電気車102は、図4の場合と同様に、変電所201_1から、変電所201_2寄りに2kmの位置を力行している。
そして、電気車101は、変電所201_3から、変電所201_2寄りに2kmの位置において回生ブレーキを掛けている。
ここで、電気車101は回生ブレーキを掛けることにより、3000Aの回生電流を生成する能力がある。また、電気車102は、力行により、3000Aの負荷電流を消費している。
このとき、シミュレーションの結果として、電気車102が消費する負荷電流である3000Aの内訳は、1410Aが変電所201_1から供給され、1687Aが電気車101の発生する回線電力から供給されている。ここで、電気車102は、力行のための直流電力が変電所201_2からは供給されていない。
このため、電気車101が発生することが可能な回生電流3000Aのうち、1687Aが電気車102へ供給されるため、回生可能な電流の56%以上が有効に利用されていることがわかる。
また、本実施形態においては、上述したように、電気車102に供給される回生電力が、直流き電線Tのみでなく、高電圧直流き電線Fによっても伝搬される。
このため、本実施形態によれば、直流き電線Tのみで回生電力を力行する電気車102に対して伝搬する構成に比較して、変電所201_1及び201_2の各々が出力する直流電力の直流き電電圧VTが電気車101の発生する回生電力の電気車102への伝搬に与える制限を低減させる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態による高電圧直流き電システムを図面を参照して説明する。第2の実施形態の構成は、図1の本発明の第1の実施形態による高電圧直流き電システムの構成と同様である。以下、第1の実施形態と異なる動作のみを説明する。
第2の実施形態において第1の実施形態と異なる点は、電力変換装置11の直流き電電圧VT及び直流き電高電圧VFの各々の比率の制御が異なる。
図6は、本実施形態における電力変換装置の制御による直流き電電圧VTと直流き電高電圧VFとの対応関係を示す図である。横軸が直流き電電圧VTを示し、縦軸が直流き電高電圧VFを示している。
本実施形態においては、電力変換装置11が、直流き電高電圧VF及び直流き電電圧VTの各々が、以下に示す(1)式の関係となるように制御を行う。
VF=n・A・VT+n・V0・(1−A) …(1)
上記(1)式において、nは第1の実施形態において説明した、直流き電高電圧VF及び直流き電電圧VTの各々の比率(n:1)を示している。Aは、例えば実験やシミュレーションなどにより求めた所定の係数であり、A≧1である。V0は、直流き電電圧VTの標準値(例えば、直流き電線Tが1500Vで設定されていれば、1500V)である。
上記(1)式を用いることにより、直流き電線Tにおける直流き電電圧VTの変化を増幅した(より大きくした)電圧である直流き電高電圧VFとして、高電圧直流き電線Fに対して伝搬させることができ、より高電圧直流き電線Fにおける直流き電高電圧VFの変化の伝搬の効率を向上させることができる。
図6において、実線L1は、上記(1)式によるA>1の場合における直流き電電圧VTに対応した直流き電高電圧VFの変化を示している。一方、破線L2は、(1)式においてAが「1」の場合、すなわち、第1の実施形態における、VF:VT=n:1の関係(VF=n・VT)を示している。A=1(破線L2)の場合について、第1の実施形態において説明したため、以下、A>1(実線L1)の場合について説明する。
実線L1は、直流き電電圧VTが標準値V0(例えば、1500V)であり、直流き電高電圧VFがn・V0(例えば、6000V)である座標点を通り、傾きがn・Aである線である。
図6における実線L1と破線L2とを比較すると分かるように、第1の実施形態における比率n:1に比較して、直流き電電圧VTの変化に対する直流き電高電圧VFの変化の比率がn・A:1となり、実線L1の変化率が破線L2より大きくなっている。
すなわち、本実施形態における電力変換装置11は、直流き電電圧VTが標準値V0の場合に、直流き電高電圧VFと直流き電電圧VTとの比率をn:1とし、直流き電高電圧VFをn・VT(すなわち、n・V0)とする。
一方、電力変換装置11は、直流き電電圧VTが標準値V0でない(VT≠V0)場合に、(1)式に直流き電電圧VTを代入して直流き電高電圧VFを算出することで直流き電高電圧VFを求める。これにより、(VT≠V0)場合、直流き電高電圧VFは、直流き電電圧VTとの比率が、{n・(A+V0・(1−A)/VT)}:1となるように、電力変換装置11により制御される。
上述した本実施形態によれば、直流き電高電圧VFと直流き電電圧VTとの対応関係を示す直線が直流き電電圧VTの標準値V0を通る(1)式に基づき、直流き電電圧VTに対応して直流き電高電圧VFを制御するため、第1の実施形態に比較して、直流き電電圧VTの変化に対して、直流き電高電圧VFをより大きく変化させることができる。
これにより、本実施形態によれば、回生電力が発生した地点における直流き電高電圧VFの変化の感度が大きくなることで、高電圧直流き電線Fにおいて回線電力が発生した電気車と力行している電気車との間の直流き電高電圧VFの勾配を大きくすることができ、第1の実施形態に比較して、より多くの回生電力を高電圧直流き電線Fに振り分けられるようになる。
一方、本実施形態においては、電気車の運行状況及び高電圧直流き電線Fにおける直流き電高電圧VFに対応させて、0≦A<1として係数Aを設定することも行なえ、回生電力が発生した地点における直流き電高電圧VFの変化の感度を小さくさせることができる。これにより、本実施形態によれば、高電圧直流き電線Fにおいて、回線電力が発生した電気車と力行している電気車との間の直流き電高電圧VFの勾配を小さくすることができ、第1の実施形態に比較して、より少ない回生電力を高電圧直流き電線Fに振り分ける制御も行なうことが可能である。
また、第1の実施形態においては、直流き電線と高電圧直流き電線の電流配分はそれぞれの抵抗の比とnの値に支配されている。しかしながら、これらの変数は絶縁設計やき電線類を支持する支持物の耐重量設計の制限により自由に決定することができない。
本実施形態によれば、上記絶縁設計やき電線類を支持する支持物の耐重量設計の制約に制限されることなく、直流き電線と高電圧直流き電線との各々に対しての電流配分を任意に調整することができる。
図7は、本実施形態による高電圧直流き電システムにおける回生電力の電気車への供給処理のシミュレーションの結果を説明する概念図である。図7においては、高電圧直流き電システムが高電圧直流き電線F、直流き電線T及びレールRの各々で構成されている。このシミュレーションにおいて、レールRの抵抗は0.017Ω/km(50kgNレール)であり、直流き電線Tの抵抗は0.024Ω/km(Al(アルミニウム):510mm×2)である。変電所における整流器の等価内部抵抗は0.045Ω(容量3000kW、電圧変動率6%)である。また、高電圧直流き電線Fの抵抗は、0.097Ω/km(Al:300mm×2)である。
図7においては、10kmの距離間隔で変電所201_1、201_2及び201_3の各々が配置されている。また、5kmの距離間隔で電力変換装置11_1、11_3、11_2、11_4及び11_5の各々が配置されている。このうち、電力変換装置11_1、11_2及び11_5の各々は、変電所201_1、201_2、301_3それぞれの近傍に設けられている。
電気車102は、図4の場合と同様に、変電所201_1から、変電所201_2寄りに2kmの位置を力行している。
そして、電気車101は、変電所201_3から、変電所201_2寄りに2kmの位置において回生ブレーキを掛けている。
ここで、電気車101は回生ブレーキを掛けることにより、3000Aの回生電流を生成する能力がある。また、電気車102は、力行により、3000Aの負荷電流を消費している。
このとき、シミュレーションの結果として、電気車102が消費する負荷電流である3000Aの内訳は、1117Aが変電所201_1から供給され、30Aが変電所201_2から供給され、2092Aが電気車101の発生する回線電流から供給されている。
このため、電気車101が発生する回生電流3000Aのうち、2092Aが電気車102へ供給されるため、回生可能な電流の約70%以上が有効に利用されていることがわかる。また、本実施形態においては、電気車102に供給される回生電力が高電圧直流き電線Fにより伝搬されるため、直流き電線Tのみで回生電力を伝搬する構成に比較して、変電所201_1が電気車101の発生する回生電力の伝搬に与える制限を、第1の実施形態に比較してより低減させている。
11,11_1,11_2,11_3…電力変換装置
101,102…電気車
201_1,201_2,2−1_3…変電所
F…高電圧直流き電線
R…レール
T…直流き電線

Claims (7)

  1. 直流き電電圧が供給され、当該直流き電電圧により電気車に対して直流電力を供給する直流き電線と、
    前記直流き電線と並行に配設され、前記直流き電線の直流き電電圧以上の直流き電高電圧の高電圧直流き電線と、
    前記直流き電線と前記高電圧直流き電線との間に間隔を置いて介挿され、前記直流き電線及び前記高電圧直流き電線間において電力を融通する電力変換装置と
    を備え、
    前記電力変換装置が、前記直流き電線の直流き電電圧の変化に対応して、前記高電圧直流き電線の直流き電高電圧を増減する制御を行なう
    ことを特徴とする高電圧直流き電システム。
  2. 前記電力変換装置が、
    前記直流き電電圧と前記直流き電高電圧とが所定の比率となるように、当該直流き電電圧に応じて前記直流き電高電圧を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の高電圧直流き電システム。
  3. 前記電力変換装置が、
    前記直流き電電圧が標準値である場合、当該直流き電電圧と前記直流き電高電圧とが前記所定の比率となるよう調整を行ない、前記直流き電電圧が当該直流き電電圧の標準値に対して増減した場合、前記直流き電高電圧を前記所定の比率の場合より大きく、または小さく増減させる調整を行なう
    ことを特徴とする請求項2に記載の高電圧直流き電システム。
  4. 前記電力変換装置が、
    前記直流き電電圧を前記直流き電線に供給する変電所に配置される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高電圧直流き電システム。
  5. 前記電力変換装置が、
    前記変電所と、当該変電所と隣り合う異なる他の変電所との中間に配置される
    ことを特徴とする請求項4に記載の高電圧直流き電システム。
  6. 直流き電電圧が供給され、当該直流き電電圧により電気車に対して直流電力を供給する直流き電線と、前記直流き電線と並行に配設され、前記直流き電線の直流き電電圧以上の直流き電高電圧の高電圧直流き電線とを備える高電圧直流き電システムに用いられる電力変換装置であり、
    前記直流き電線と前記高電圧直流き電線との間に介挿され、前記直流き電線及び前記高電圧直流き電線間において電力を融通する際、前記直流き電線の直流き電電圧の変化に対応して、前記高電圧直流き電線の直流き電高電圧を増減する制御を行なう
    ことを特徴とする電力変換装置。
  7. 電力変換装置が、直流き電電圧が供給され、当該直流き電電圧により電気車に対して直流電力を供給する直流き電線と、前記直流き電線と並行に配設され、前記直流き電線の直流き電電圧以上の直流き電高電圧の高電圧直流き電線との間に間隔を置いて介挿されており、
    前記電力変換装置が、前記直流き電線及び前記高電圧直流き電線間において電力を融通する際、前記直流き電線の直流き電電圧の変化に対応して、前記高電圧直流き電線の直流き電高電圧を増減する制御を行なう
    ことを特徴とする高電圧直流き電方法。
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