JP2020040335A - ペットボトル製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱ペットボトルを含めたどのような種類のペットボトルであっても効率良く製造できると共に、全体の大きさが大型化することなく限られたスペースに設置可能なペットボトル製造装置を提供する。【解決手段】ペットボトルとしてブロー成形されるプリフォームを所定の間隔で順々に搬送する搬送ライン200と、プリフォームを搬送ラインに投入するプリフォーム投入部300と、製造されたペットボトルを取り出すペットボトル取り出し部700と、ブロー成形部600と、プリフォームをブロー成形部でブロー成形するために必要な加熱を搬送ラインの所定の区間に亘って行うプリフォーム加熱部400と、プリフォーム加熱部によってプリフォームが加熱される過程において、プリフォームに風を当てるプリフォーム風当て部500を有したペットボトル製造装置1である。【選択図】図1

Description

本発明は、プリフォームを射出成形機で成形してから取り出しブロー成形機で再加熱してペットボトルを製造するペットボトル製造装置に関する。
プリフォームを射出成形機で成形してから取り出しブロー成形機で再加熱してペットボトルを製造するペットボトル製造装置は従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
係る特許文献1に記載のブロー成形装置は、その段落(0024)に記載されたように、複数の円盤状のパレットを、パレット水平循環路を介してプリフォームを倒立状態にしながらそれぞれ循環させるパレット水平循環路を有している。そして、このパレット水平循環路には、プリフォームを各パレットに投入するプリフォーム供給部と、パレットに担持させたプリフォームを加熱する加熱部と、パレットに担持され加熱部で加熱されたプリフォームをブロー成形するブロー成形部と、ブロー成形部でブロー成形されることでできた製品をパレットから回収する製品回収部が備わっている。
特開2004−284016号公報
係る特許文献1に記載のプリフォームの材質は、ポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートからなるとされている。ここで、例えばペットボトルの材質となるポリエチレンテレフタレート(PET)からなるプリフォームをブロー成形する場合、ブロー成形前の加熱装置によるプリフォームの加熱過程において急激又は一定温度を超える高温で加熱を行うと、白化現象(結晶化現象)が生じ、その後のブロー成形においてその部分がうまく膨らまず、不良品のペットボトルができあがってしまう。
特に、通常のペットボトルに比べてはるかに大きいウォーターサーバー用ペットガロンボトルを製造するためにプリフォームをブロー成形する場合、通常のペットボトルを作る場合のプリフォームよりもかなり肉厚の厚いプリフォームを使用するので、その分加熱量が大きくなる。
そのため、生産効率を上げるために急激に加熱すると、上述した問題が発生する一方、白化現象の発生を抑えるために徐々に加熱していくと加熱工程にかなりの時間を要し生産効率が落ちてしまう。白化現象の発生を抑えつつ加熱する為には、ゆっくり時間をかけ加熱し、プリフォームの外側から内側まで熱を浸透させる必要があるため、加熱部は全長が長くなり、結果としてペットボトル製造装置自体の大きさが大型化してしまう。また、ボトル製造時間も余分にかかることになってしまう。
また、略一定の直径を有する一般的なペットボトルとは異なる例えば人気のあるアニメのキャラクターや観光名所としての有名な建造物を三次元的に模したような異形形状のペットボトルを製造するためにプリフォームをブロー成形する場合においても、同様の問題が生じる。
具体的には、異形形状のペットボトルをつくる場合、通常のペットボトルを作る場合のプリフォームよりも肉厚のプリフォームを使う場合が多い。異形形状のペットボトルは縦横複雑に伸びることが多いので、簡易的形状のものより肉厚のものになり、また異形形状の場合は見た目が重視されることも多く、他のペットボトルより高級感を出すためにも通常より肉厚のプリフォームがよく使われる。そのため、この肉厚の厚い部分を十分に加熱するために通常のプリフォームよりも加熱量をその肉厚に応じてかなり増加させる必要がある。
このような通常のペットボトルを製造するためのプリフォームに比べて肉厚の厚いプリフォームを加熱する際に急激に加熱したのでは、上述した白化現象(結晶化現象)がすぐに生じてしまうため、肉厚の厚い部分においても通常のプリフォームの加熱具合と同等の加熱具合をもってして加熱していく必要がある。
その結果、パレットに担持された状態で搬送ラインを移動しながら加熱する加熱部の全長を長くして徐々に加熱していく必要がある。これは、即ち搬送ラインにおける加熱部の占める長さがその分かなり長くなることを意味する。そのため、ペットボトル製造装置自体もかなり大型化してしまう。
装置の大きさに関して言えば、限られたスペースにペットボトル製造装置を設置するため、大型機よりも省スペース設計の装置が望まれる場合が多い。また、生産量を上げるために装置台数を増やすことはよくあるが、スペースが限られているため、少ない台数のペットボトル製造装置しか設置することができない。
一方、上述したプリフォームの加熱時間や、プリフォームからペットボトルにブロー成形するために一定の時間が必要とされるため、ペットボトル製造装置の設置台数が少なくなるということは、ペットボトル生産量が低下することを意味し、その結果短期間で大量のペットボトルを製造して納品しなければならないような事態に対応することができない可能性も生じる。
短期間で大量のペットボトルを製造して納品しなければならないと言ういわゆる大量生産が求められる場合、当然のことながら時間当たりの生産本数を増やす必要がある。そのため、金型個数が多く生産スピードも速い量産機用の機種が用いられることが多いが、一般的な量産機の場合、生産スピードを上げるために加熱部の全長を長くし、機械が大型化してしまう。
また、一般的に生産スピードを上げる場合、加熱温度を通常より上げる方法ではプリフォームが白化(結晶化)してしまい、ブローしてペットボトル形状まで膨らますことができない。そのため、加熱温度は通常と大幅な変化は持たせず、プリフォームの加熱部通過速度を上げ、かつ外側から内側への熱の浸透を得るために加熱部の全長を長く伸ばした装置とならざるを得ず、機械の大型化につながることが問題となっている。
更には、ペットボトルの一形態である耐熱ペットボトルに関する問題も生じている。ここで耐熱ペットボトルとは、高温の液体の充填にも耐えることができるペットボトルのことである。耐熱ペットボトルと一般の常温ボトルの違いは、高温の充填物を入れても変形しないところにある。
耐熱ペットボトルの製造工程は、一般の常温ボトルとほぼ同様だが、プリフォームの加熱温度を白化(結晶化)寸前まで上げる必要がある。また、ブロー成形部でのブロー金型にも違いがあり、常温ボトル用ブロー金型が冷却されるのに対し、耐熱ボトル用ブロー金型は温調機等で金型を加熱する必要がある。
ペットボトル素材のプリフォーム(ポリエチレンテレフタレート)のような結晶化樹脂は、熱を加えると柔らかくなり延伸させることができるが、ある一定の温度を超えると白化(結晶化)し延伸できなくなる。
耐熱ボトルを製造する際は上述の特性を活かし、プリフォームが完全に白化する前にブローしてボトルを成形する必要がある。これは完全に白化する前にブローするのは、完全に白化すると空気を入れても延伸せずペットボトル製品にできないからである。
また、耐熱温度を上げるためには、プリフォームの加熱温度及びブロー成形時の金型温度が高ければ高いほど良い。出来上がった耐熱ペットボトルが白化(結晶化)に近づけば樹脂自体が固くなるので、高温の液体を入れても変形しにくくなるからである。このような理由で、耐熱ペットボトルは、通常常温において使用するペットボトルよりも外見上白味がかっている。
しかしながら、プリフォームの外側から内側まで高温の熱を浸透させるのは難しく、従来は外側の熱が内側に伝わる前に外側の白化が進み、ブロー成形でペットボトル形状まで膨らますことができなかったり、若しくはプリフォーム外側の白化を避けるために白化寸前までプリフォームを加熱できないという理由で、耐熱温度が低いボトルしか成形できなかったりという問題が発生していた。
このような問題があるため、従来においては、耐熱ボトル製造の際は、常温ボトル製造とは異なる工程を踏むような複雑な製造工程を踏まなければならず、この工程を簡略化させることが求められていた。
本発明の目的は、どのような種類のペットボトルであっても加熱部を必要最短にすることにより余分な時間をかけずに良質なペットボトルを効率良く安定して製造できると共に、全体の大きさが大型化することなく限られた設置スペースであってもより省スペース設計のペットボトル製造装置を提供することにある。これに加えて、ペットボトルが耐熱ペットボトルの場合、複雑な工程を踏まずに製造できるようにするペットボトル製造装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に係るペットボトル製造装置は、
ブロー成形によりペットボトルを製造するペットボトル製造装置において、
前記ペットボトル製造装置は、
ペットボトルとしてブロー成形されるプリフォームを所定の間隔で順々に搬送する搬送ラインと、
前記搬送ラインの上流側に設けられ前記プリフォームを前記搬送ラインに投入するプリフォーム投入部と、
前記搬送ラインの下流側に設けられ、前記ペットボトル製造装置によって製造されたペットボトルを取り出すペットボトル取り出し部と、
前記ペットボトル取り出し部よりも前記搬送ラインの上流側に設けられたブロー成形部と、
前記搬送ラインにおいて前記プリフォーム投入部と前記ブロー成形部との間に設けられ、前記プリフォームを当該ブロー成形部でブロー成形するために必要な加熱を前記プリフォームに対して前記搬送ラインの所定の区間に亘って行うプリフォーム加熱部と、
前記プリフォーム加熱部から前記ブロー成形部に至るまでの所定箇所において当該プリフォームに風を当てるプリフォーム風当て部と、
前記プリフォームを前記搬送ラインの一定区間に亘って加熱している間及び風を当てている間、当該プリフォームをその軸芯周りに回転させる回転装置と、を有することを特徴としている。
また、本発明の請求項2に係るペットボトル製造装置は、請求項1に記載のペットボトル製造装置において、
前記プリフォーム風当て部は、前記プリフォーム加熱部によって前記プリフォームが加熱される過程の少なくとも一部において当該プリフォームに風を当てるように設けられていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3に係るペットボトル製造装置は、請求項2に記載のペットボトル製造装置において、
前記プリフォーム風当て部には、前記プリフォームの所定の部分に集中して風を当てる風当てスリットガイドが備わることを特徴としている。
また、本発明の請求項4に係るペットボトル製造装置は、請求項1に記載のペットボトル製造装置において、
前記プリフォーム風当て部は、前記プリフォーム加熱部でプリフォームを加熱してからブロー成形部に入るまでの間の所定位置に設けられていることを特徴としている
また、本発明の請求項5に係るペットボトル製造装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のペットボトル製造装置において、
ウォーターサーバー用ペットガロンボトルにブロー成形可能なプリフォームを前記プリフォーム投入部に投入可能なことを特徴としている。
また、本発明の請求項6に係るペットボトル製造装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のペットボトル製造装置において、
略一定の直径を有するペットボトルとは異なる異形形状の特別な形態を有するペットボトルにブロー成形可能なプリフォームを前記プリフォーム投入部に投入可能なことを特徴としている。
また、本発明の請求項7に係るペットボトル製造装置は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載のペットボトル製造装置において、
前記ペットボトル製造装置によるペットボトルの大量生産を可能とするために、前記ブロー成形部が一度に複数本のペットボトルをブロー成形可能な構造となっていることを特徴としている。
また、本発明の請求項8に係るペットボトル製造装置は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載のペットボトル製造装置において、
前記ペットボトル製造装置が耐熱性ペットボトルを製造可能であることを特徴としている。
また、本発明の請求項9に係るペットボトル製造装置は、請求項1乃至請求項8の何れかに記載のペットボトル製造装置において、
前記ポリエチレンテレフタレートでできたプリフォームに代えて、加熱過程において結晶化現象が生じる場合のあるプリフォームを前記プリフォーム投入部に投入可能なことを特徴としている。
本発明によると、どのような種類のペットボトルであっても加熱部を必要最短にすることにより余分な時間をかけずに良質なペットボトルを効率良く安定して製造できると共に、全体の大きさが大型化することなく限られた設置スペースであってもより省スペース設計のペットボトル製造装置を提供することができる。これに加えて、ペットボトルが耐熱ペットボトルの場合、複雑な工程を踏まずに製造できるようにするペットボトル製造装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るペットボトル製造装置の構成を概略的に示す平面図である。 図1に示すペットボトル製造装置の加熱部及び風当て部の間を通過するプリフォームとマンドルを搬送ラインの上流側から見た概略図である。 図2におけるプリフォームへの加熱部からの加熱状態及び風当て部からの風当て状態を示す説明図である。 図3に示したプリフォームへの加熱部からの加熱状態及び風当て部からの風当て状態を図2に対応して示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るペットボトル製造装置の構成を概略的に示す平面図である。
続いて、本発明の第1の実施形態に係るペットボトル製造装置1の構成について説明する。なお、このペットボトル製造装置1は、射出成形機で成形してから取り出したプリフォームをブロー成形機で再加熱してペットボトルを製造するタイプの製造装置である。
以下、本発明の第1の実施形態に係る(以下適宜単に「本実施形態」又は「実施形態」とする)ペットボトル製造装置1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るペットボトル製造装置1の構成を概略的に示す平面図である。また、図2は、図1に示すペットボトル製造装置1の加熱部及び風当て部の間を通過するプリフォーム20とマンドル100を搬送ライン200の上流側から見た概略図である。また、図3は、図2におけるプリフォーム20への加熱部からの加熱状態及び風当て部からの風当て状態を示す説明図である。また、図4は、図3に示したプリフォーム20への加熱部からの加熱状態及び風当て部からの風当て状態を図2に対応して示す説明図である。なお、図1において発明の理解の容易化と図示の簡略化のためにマンドル100の数を少なめに描いたが、実際にはペットボトル製造装置1の大きさによって異なるが図示する数よりも多くの数のマンドル100が互いに所定の間隔で搬送ライン200によって搬送されている。
本実施形態に係るペットボトル製造装置1(以下単に「ペットボトル製造装置1」とする)は、ブロー成形によりペットボトル30を製造するペットボトル製造装置であって、設置状態で上面が水平となる基台11と、基台11の上面に設置されマンドル100に乗せられたプリフォーム20を所定間隔で順次搬送していく搬送ライン200と、搬送ライン200のマンドル100にプリフォーム20を順次投入するプリフォーム投入部300と、プリフォーム投入部300に投入され搬送ライン200によって送られてくるプリフォーム20を順次加熱するプリフォーム加熱部400と、プリフォーム加熱部400に対向配置されたプリフォーム風当て部500と、プリフォーム加熱部400において加熱され搬送ライン200によって送られてくるプリフォーム20を順次ブロー成形するブロー成形部600と、ブロー成形部600によってブロー成形されプリフォーム20から製品として製造され搬送ライン200によって送られてくるペットボトル30を順次取り出すペットボトル取り出し部700を有している。
なお、プリフォーム加熱部400とプリフォーム風当て部500が配置された部分には加熱空気排気部800が備わっている。また、プリフォーム加熱部400とブロー成形部600との間の搬送ライン200の近傍にはトランジット風当て部900が設けられている。
以下の説明において、プリフォーム投入部300とこれに対応する搬送ライン200の一部をプリフォーム投入ステーション、プリフォーム加熱部400及びプリフォーム風当て部500とこれに挟まれた搬送ライン200の一部をプリフォーム加熱・風当てステーション、プリフォーム20をブロー成形するブロー成形部600とこれに対応する搬送ライン200の一部をプリフォームブロー成形ステーション、トランジット風当て部900とこれに対応する搬送ライン200の一部をトランジットステーションと適宜呼ぶものとする。
搬送ライン200は、図1に示すように、平面視トラック形状を有し、プリフォーム20及びペットボトル30をそれぞれ倒立状態で保持しながら移動するマンドル100が所定の間隔で配置され、所定の移動速度で図中反時計回りに移動するようになっている。なお、本実施形態における搬送ラインの形状やマンドルの移動方向については、本発明のあくまで一例を示したものに過ぎず、図1の搬送ラインは一例に過ぎない。即ち、搬送ラインが平面視トラック形状以外の形状の場合も当然考えられ、同じくマンドルの移動方向が図中時計回り場合もあることは言うまでもない。
なお、搬送ライン200は、プリフォーム投入部300からブロー成形部600までがプリフォーム搬送ライン区間210(図中マンドル100を示す二重丸の内側の円のみハッチングが施されている区間)、ブロー成形部600からペットボトル取り出し部700までがペットボトル搬送ライン区間220(図中マンドル100を示す二重丸の全体にハッチングが施されている区間)、ペットボトル取り出し部700からプリフォーム投入部300までが空マンドル搬送ライン区間230(図中マンドル100を示す二重丸の全体にハッチングが施されていない区間)の3区間から構成されている。
そして、プリフォーム加熱部400とプリフォーム風当て部500との間で規定される搬送ライン200及びトランジット風当て部近傍の搬送ライン200の下側には回転装置250が備わっている。
回転装置250は、プリフォーム加熱・風当てステーションにおいてプリフォーム20を搬送ライン200の一定区間に亘って加熱している間、及びトランジットステーションの双方においてマンドル100を回転させることでプリフォーム20をその軸芯周りに回転させるようなっている。
マンドル100は、図2に示すように、ハウジング110と、ハウジング110に着脱可能に固定された口部装着部120からなる。
口部装着部120は、プリフォーム20の口部21に挿入されて両者がしっかりと嵌まり合い、プリフォーム20及びブロー成形後のペットボトル30を垂直に倒立させた状態を保ちながらマンドル100上で保持するようになっている。
なお、マンドル100の下側には加熱・風当てステーション及びトランジットステーションに設けられた回転装置と連動してマンドル100自体を回転させる回転連結部130が備わっている。
プリフォーム投入部300は、搬送ライン上の空マンドル100がプリフォーム投入ステーションに達した時に空マンドル100の口部装着部120にプリフォーム20の口部21を嵌め込んで、プリフォーム20をマンドル100に倒立状態にしたまま次なる加熱・風当てステーションに多数のプリフォーム20を順次供給する役目を果たしている。なお、プリフォーム投入部300には、専用の投入装置や直交座標型のロボット等、様々な公知の装置が用いられている。
プリフォーム加熱部400は、搬送ライン200の一定区間を占める加熱・風当てステーションの搬送ライン200に対して一方の側に設けられている。プリフォーム加熱部400は、図1においては搬送ライン200の手前側に亘って水平方向に延在する一定長さのヒーター411,412,413,414,415,416(410)を図2に実線で示すように垂直方向に所定の間隔で複数本(本実施形態では発明の理解及び図示の容易化のために少なめの本数である6本)配置した構成を有している。なお、最下段のヒーター411の配置高さは、マンドル100に乗せられ加熱・風当てステーションを通過するプリフォーム20の口部21を除いたその近傍をブロー成形により膨らませる加熱量を加えるのに適した高さとなっている。なお、実際にはヒーターの数はペットボトル製造装置の機種により異なっており、通常例えば10本以上等、本実施形態よりも多い本数のヒーターが所定の間隔で配置され、高さの異なるプリフォームの加熱に対応できるようになっている。
また、各ヒーター410の裏側には加熱部内風当て部420が備わっている。加熱部内風当て部420は、ファンやブロアから構成され、各ヒーター410において加熱された空気がヒーター内に篭ることなく(留まることなく)、加熱・風当てステーション内のプリフォーム20を効率的に加熱する役目を果たしている(図4の右から左に向かう細い波線の矢印参照)。
プリフォーム加熱部400が各プリフォーム20を加熱する加熱量は、ヒーター調整により高めに設定できる。プリフォーム風当て部500を作動させないとプリフォーム20の少なくとも一部が白化(結晶化)するが、プリフォーム風当て部500を作動させると、高温加熱でもこのような白化(結晶化)が生じない加熱量にすることができる。即ち、プリフォーム風当て部500を有さない従来のペットボトル製造装置に比べて加熱・風当てステーション内の搬送ライン200において各プリフォーム20あたりの加熱量をその分多くすることができる。
プリフォーム風当て部500は、搬送ライン200の一定区間を占める加熱・風当てステーションの搬送ライン200に対してプリフォーム加熱部400の他方の側に設けられている。そして、プリフォーム風当て部500は、ここでは詳細には図示しないが、ファン、ブロア、コンプレッサー等の送風機510と、送風機510によって送風された空気の流れをプリフォーム全体に局所的に当たるようにするための風当てスリットガイド520を有している。
風当てスリットガイド520は、図3に示すように、複数枚の仕切り板521〜527を互いに所定の間隔で同一方向に向かうように配置されている。そして、送風機510から送風された空気が風当てスリットガイド520をなすそれぞれの仕切り板521〜527の間を通って整流され、各スリットガイドからプリフォーム全体に局所的に吹き付けられるようになっている(図3における風当てスリットガイド520間に示す白抜きの矢印及び図4における風当てスリットガイド520に示す左側から右側に向かう白抜きの矢印参照)。
なお、本実施形態では発明の理解及び図示の容易化のために風当てスリット同士の間隔が広く風当てスリットの枚数も少なめとなっているが、実際にはこのような形態に限定されるものではなく、プリフォームへの風当ての効果を勘案してより多くの風当てスリットガイドを設けている。
即ち、風当てスリットガイド520を介して各プリフォーム20に向かって吹き出した空気が、ヒーターによって加熱され、搬送ライン200上を軸芯周りに回転しながら移動していくプリフォーム20の全体に吹きかかるようになっている。これによって、各ヒーター410によって熱せられたプリフォーム20の表面の急激な温度上昇に基づく白化現象(結晶化現象)の発生を抑える役目をし、また、プリフォーム内外面の温度差を縮めることによりボトル成形に最適なプリフォーム状態にすることが出来る。
プリフォーム風当て部500による各プリフォーム20への風当て量は、プリフォーム風当て部500を作動させないとプリフォーム加熱部400からの高温加熱によりプリフォーム20の少なくとも一部が白化(結晶化)するが、プリフォーム風当て部500を作動させると、高温加熱でもこのような白化(結晶化)が生じないように風当て量を調整できる。
なお、プリフォーム風当て部500は、本実施形態においては自動インバータ制御を行っていない。この理由は、自動インバータ制御を行うと、プリフォーム加熱部400内の温度によって自動的にモーターが制御され風量が変わってしまい、加熱されるプリフォーム20の表面温度もまちまちになってしまうためである。そのため、本実施形態においては、プリフォーム20に当てる風の強弱調整については手動でもできるようにして、同じロットのプリフォーム20を加熱しながら風を当てる際に必ず同じ風量となるように条件を揃えている。しかしながら、本発明の作用を十分に発揮し得る範囲内であれば、この実施形態以外の制御方法で加熱中のプリフォーム20に風当てを行っても良い。
加熱空気排気部800は、プリフォーム加熱部400とプリフォーム風当て部500との間の空間の上方に設置されている。加熱空気排気部800は、加熱・風当てステーションにおいて生じるプリフォーム20を加熱した後の空気を全体的に吸い込んで外部に排出する役目を果たしている(図4において加熱空気排気部800に向かう湾曲した上向きの矢印参照)。
なお、本実施形態においては、上述したようにプリフォーム20の口部21(ブロー成形後のペットボトル30の飲み口部)が下向きであるため、加熱空気排気部800は、プリフォーム加熱部400とプリフォーム風当て部500との間の空間の上方に設置されている。しかしながら、ペットボトル製造装置1の構造に応じてプリフォーム20の口部21(ブロー成形後のペットボトル30の飲み口部)が上向きの形態となる場合、加熱された空気がプリフォーム20の口部21に当たらないように加熱後の空気を下側に排出するように加熱空気排気部800を加熱・風当てステーションに設置する場合がある。
トランジット風当て部900は、加熱・風当てステーションからブロー成形ステーションに入るまでの待機位置、即ち1つ先のマンドル100に取り付けられたプリフォーム20がブロー成形部600でブロー成形されている間、マンドル100ごと留まっている位置としてのトランジットステーションに設けられ、加熱・風当てステーションから加熱されて出てきてブロー成形部600の金型611,612(610)に入る直前のプリフォーム20に更に風を当てる役目を果たしている。なお、トランジット風当て部900は、プリフォーム風当て部500と同様にファンやブロア、コンプレッサー等の適当な風当て装置が用いられている。
トランジットステーションでもプリフォーム20の中に熱が浸透し、白化現象(結晶化現象)が進むことが懸念されるため、ブロー成形される直前のプリフォーム20の結晶化状態に応じてトランジット風当て部900における風当てを行うか行わないかを決定する。即ち、トランジットステーションでプリフォーム20が白化(結晶化)することがないのが明らかな場合においては、このトランジット風当て部900を作動させる必要は無い。
なお、図1においてはプリフォーム加熱部400及びプリフォーム風当て部500とブロー成形部600との間の搬送ライン200の近傍の一部であってプリフォーム20がブロー成形前に一時待機する位置にトランジット風当て部900が設けられているが、搬送ライン200に沿ってその近傍に全体的に設けられていても良い。
ブロー成形部600は、搬送ライン200を跨ぐように備わっている。そして、ブロー成形前のプリフォーム20が搬送ライン200の上流側からマンドル100に取り付けられて移動してくる際には、図1に示すように金型610の半部611,612同士が互いに離間して開放状態となってペットボトル成形ステーションにマンドル100及びこれに嵌め込まれたプリフォーム20が規定通り位置決めされて停止するようになっている。そして、これらの停止後に金型610の半部611,612同士が互いに当接して閉塞状態となり、ブロー成形用金型610を構成する。そして、この状態でブロー成形を行いプリフォーム20からペットボトル30に成形した後、再び金型610の半部611,612同士が互いに離間して開放状態となり、ブロー成形後のペットボトル30をマンドル100ごとペットボトル取り出し部700に向かって移動させるようになっている。
ペットボトル取り出し部700は、プリフォーム投入部300とは逆にブロー成形部600においてペットボトル30として成形されマンドル100に取り付けたまま搬送ライン200を移動してくるペットボトル30をペットボトル取り出しステーションにおいて製品として取り出す役目を果たしている。なお、ペットボトル取り出し部700には、プリフォーム投入部300と同様に、専用の取り出し装置や直交座標型のロボット等、様々な公知の装置が用いられている。
基台11には上述した本実施形態に係るペットボトル製造装置1の各構成要素を所定の動作タイミングで互いに同期させながら動かすための制御装置(図面では図示せず)が備わると共に、ペットボトル製造装置1の操作者が装置の操作を行ったり装置の作動状況を確認したりするための入力装置及び表示装置(図面では図示せず)が備わっている。
続いて、本実施形態に係るペットボトル製造装置1を用いたペットボトル30の製造方法について説明する。最初にプリフォーム投入部300においてプリフォーム20が各マンドル100の口部装着部120に順次1本ずつ差し込まれる。そして、プリフォーム搬送ライン区間に沿って加熱・風当てステーションに向けて搬送される。加熱・風当てステーションに近づいた段階で各マンドル100は回転装置250によって回転する。これに伴い、各口部装着部120に嵌まり込んだプリフォーム20も各口部装着部120と共にその軸芯周りに回転する。
そして、プリフォーム20は回転しながら加熱・風当てステーションのプリフォーム加熱部400とプリフォーム風当て部500の間を通過していく。加熱・風当てステーション通過中は、プリフォーム風当て部からの局所的な風当てが無いとプリフォーム20の少なくとも表面が白化してしまう(結晶化してしまう)程度の、通常より大きな加熱量が各ヒーター410によって加えられる。
即ち、このような加熱量がプリフォーム加熱部400から加えられる一方、プリフォーム風当て部500からの局所的な風当てによってプリフォーム20の白化現象(結晶化現象)が阻止されながら加熱・風当てステーションをプリフォーム20が順々に通過していく。
このように、加熱・風当てステーション内におけるプリフォーム20を加熱した後の空気は加熱空気排気部800を介して常に排出され、加熱・風当てステーションを通過するプリフォーム20に上述したプリフォーム20の白化現象(結晶化現象)の発生をギリギリに抑えるプリフォーム加熱部400の加熱量及び風当て量がプリフォーム20に常にバランス良く供給される。なお、加熱後の空気はプリフォーム20の口部21と反対側に排出されるので、プリフォーム20の加熱すべき部分だけ加熱することができる。
本発明の特徴的部分である加熱・風当てステーションを構成するプリフォーム加熱部400の長さは、従来のペットボトル製造装置よりも短くなっているので、これを通過するプリフォーム20は短時間で白化現象(結晶化現象)が生じることなくブロー成形可能な程度まで効率良く加熱される。
加熱・風当てステーションで加熱されたプリフォーム20はトランジットステーションでその前に搬送されるプリフォーム20がブロー成形ステーションでブロー成形されるまでマンドル100の口部装着部120に取り付けられたまま待機する。この際においても、回転装置250によってマンドル100が回転することでプリフォーム20も口部装着部120と共に回転し続ける。そして、トランジットステーションに設けられたトランジット風当て部900によってプリフォーム20の軸芯周りに全周に亘って風が吹き付けられ白化現象(結晶化現象)がトランジットステーションで生じるのを防止する。
先行するプリフォーム20のブロー成形が終わった後、ブロー成形ステーションのブロー成形用金型610が開放され、続く加熱されたプリフォーム20が口部装着部120に取り付けられたままマンドル100ごとブロー成形ステーションまで移動して停止する。そして、ブロー成形用金型610が閉塞し、プリフォーム20がペットボトル30の大きさまでブロー成形される。
ブロー成形されたペットボトル30は、その飲み口部が口部装着部120に嵌まったままマンドル100ごと搬送ライン200のペットボトル搬送ライン区間をペットボトル取り出しステーションまで移動する。そして、ペットボトル取り出しステーションでマンドル100が停止した状態でペットボトル取り出し部700によりマンドル100の口部装着部120からペットボトル30が製品として順次取り出されていく。
口部装着部120からペットボトル30が取り出された空マンドル100は、搬送ライン200の空マンドル搬送ライン区間を通って再びプリフォーム投入ステーションまで移動し、上述した一連の工程を再び繰り返す。
このようにして、ペットボトル製造装置の生産効率及び小型化のネックとなっていた加熱ステーションを本発明においては従来とは異なる加熱・風当てステーションに変えることで、その生産効率をかなり高めると共にペットボトル製造装置自体の小型化を達成する。
続いて、上述した実施形態を一例とする本発明に係るペットボトル製造装置において、従来とは異なり特別にプリフォーム風当て部やトランジット風当て部を設けてプリフォームに積極的に風を当てる理由についてより詳しく説明する。
ポリエチレンテレフタレート(PET)でできたプリフォームに熱をかけることの問題点として、加熱工程において一定の温度を超えた温度で急速に加熱するとその表面が結晶化(白化)してしまい、その後のブロー成形工程でそれ以上伸びなくなってしまう。即ち、ブロー成形工程でその結晶化した部分が伸びなくなったプリフォームは、規定の形状を有さない不良品のペットボトルとしてブロー成形されてしまう。そのため、加熱工程におけるヒーターの温度の上げ方にも限界が生じ、搬送ラインに沿ってある程度長い加熱ステーションを設ける必要がある。
特に、肉厚の厚いプリフォームの場合、マンドルを回転させてプリフォーム自体の厚み方向の表面から内側面までのかなりの厚みの部分をヒーターで充分加熱する必要がある。そのため、内側面まで充分加熱するようにプリフォームの表面部分からヒーターにより高温で加熱すると、プリフォームの表面と内側面で温度差が出ることになる。つまり、表面から内側までの温度変化の勾配が大きくなる。
プリフォームの内側面を所定の温度に達するまで加熱した状態においては、プリフォームの表面からのみ加熱している関係上、厚み方向の温度勾配がどうしても生じてプリフォームの表面の温度が高温となり、表面だけ白化(結晶化)してしまう場合がある。
プリフォームの一部でも白化(結晶化)して規定通り膨張しないと、所望のペットボトルの形状とならず不良品となってそのまま廃棄するか再度フレークに裁断してリサイクルせざるを得ないため、製品の歩留まりが低下してしまう。
そのため従来は、肉厚の厚いプリフォームを加熱する場合や、生産速度を上げる場合、加熱ステーションの長さを搬送ラインに沿ってかなり長くする必要がある。その結果、ペットボトル製造装置自体の大型化を招き、また生産速度を上げるために加熱ステーションの長さを長くするにも限りがあるためペットボトルの生産効率が制限されてしまう。
しかしながら、本発明によると、加熱・風当てステーションにおいてヒーターによってプリフォームが加熱されると同時にそのプリフォームにプリフォーム風当て部の風当てスリットガイドから局所的に風を当てることによって、たとえ肉厚の厚いプリフォームであっても内外面の温度差を縮め、内側面の所定温度に、白化(結晶化)することなく到達する状態を、余分な時間をかけず、つくり出すことができる。
更には、加熱・風当てステーションを出たプリフォームがブロー成形用の金型に入るまでの間で規定されるトランジット(待機)区間においても風を当てるようになっているので、その効果を高めることができる。
即ち、本発明においては、上述したようなプリフォーム風当て部によって、加熱・風当てステーション及びトランジットステーションにおいて風当て部分をつくり、プリフォームの表面を強制的に冷やすことで、加熱装置のヒーター温度を高めてもプリフォームの表面に白化現象(結晶化現象)が生じるのを防止することができることを発明者が着目した事に技術的に大きな意義がある。
また、この風当て中、プリフォームは回転装置で常に回転しているので、プリフォームの外周面にヒーターの熱が均一に加わると共に、風当て部のガイドスリットから吹き出した風が均一に当たる。
その結果、ヒーターの熱を、表面からプリフォームに当て、プリフォームの内側に浸透していく過程において従来のようにプリフォームの表面が高温になり白化(結晶化)が生じてしまうのを防ぐことができる。
また、プリフォームの表面に風を当てることにより、プリフォームを従来よりも高温で加熱しても表面の白化(結晶化)を抑えながら従来に比べてプリフォームの内側にすばやく熱を伝えることができるので、表面と内面の温度差が小さくなる。その結果、プリフォームの表面に白化(結晶化)を生じさせることなく表面から内側面に至るまで全体的に温度変化の勾配の緩い高温の加熱状態とすることができる。
そのため、このようにたとえ肉厚の厚いプリフォームであっても全体的に高温で安定したプリフォームに加熱することができその後ブロー成形も容易になる。
また、本発明特有の風当て技術により、従来技術のようにプリフォームの表面が高温になり白化(結晶化)が生じてしまうのを防ぐため、ゆっくり白化しない程度の温度でプリフォームを加熱し、熱を浸透させるという対策を取る必要がないので、ヒーターを高温にでき、加熱時間を短縮することが可能となる。その結果ヒーターゾーンを短くできるので加熱装置の消費電力を低減させることができる。
そして、本発明によるとペットボトル製造装置の省スペース化を図ることで大きなメリットが生じる。つまり、従来のペットボトル製造装置によると、特に肉厚の厚いプリフォーム等をペットボトルにする場合、ヒーター時間が長くなければならないので、これに伴い長い加熱ステーションが必要となっていたが、本発明の場合、プリフォームの加熱過程において加熱時間を短縮できるので、加熱・風当てステーションを短くできる。
また、本発明に係るペットボトル製造装置によると、プリフォームの肉厚が厚くても安定したブロー成形を行い、歩留まりの良好なペットボトルの製造が可能となる。その結果、様々なタイプのペットボトルを製造するためのプリフォームをこのペットボトル製造装置に投入することができるようになる。具体的には、ウォーターサーバー用ペットガロンボトルにブロー成形可能な肉厚の厚いプリフォームが一例として挙げられる。また、略一定の直径を有する一般的なペットボトルとは異なる異形形状のペットボトル、即ち例えば人気のあるアニメのキャラクターや観光名所としての有名な建造物を三次元的に模したような異形形状のペットボトルにブロー成形可能な肉厚の厚いプリフォームに対してもこのペットボトル製造装置を利用可能である。
これに加えて、本発明に係るペットボトル製造装置の場合、限られたスペースにペットボトル製造装置を設置する要望がある場合、大型機よりも省スペース設計の装置とすることができる。
即ち、一般的な量産機の場合のように生産スピードを上げる為に加熱部の全長を必要以上に長くする必要がなく、その結果、機械が大型化することがない。具体的には、従来の一般的な製造装置の場合、生産スピードを上げるために加熱温度を通常より上げる方法ではプリフォームが白化(結晶化)してしまい、ブローしてペットボトル形状まで膨らますことが難しかった。これを防止すべく加熱温度は通常と大幅な変化は持たせず、プリフォームの加熱部通過速度を上げ、かつ外側から内側への熱の浸透を得るために加熱部の全長を長く伸ばした装置とならざるを得ず、機械の大型化につながっていた。しかし、本発明の場合、風当て装置により高温でのプリフォーム加熱が可能となり、ヒーターゾーンが短縮されたことにより省スペース設計に対応した特性を生かしつつ、つまりは大量のプリフォームを従来よりも短時間で加熱し、大量生産用の型数の多い金型に入れ、ブロー成形することができるので、従来より短時間で大量のペットボトルを製造することができる。
更には、本発明に係るペットボトル製造装置によると、耐熱性ペットボトルを製造するのにも適している。具体的には、解決すべき課題で詳細に説明したペットボトルの一形態である耐熱ペットボトルに関する問題も解決することができる。即ち、本発明によると従来とは異なり、プリフォームの外側から内側まで高温の熱を浸透させることができるので、従来のように外側の熱が内側に伝わる前に外側の白化が進みブロー成形でペットボトル形状まで膨らますことができなかったり、プリフォーム外側の白化を避けるために白化寸前までプリフォームを加熱できないという理由で、耐熱温度が低いボトルしか成形できなかったりという問題を解決することができる。その結果、本発明の場合、耐熱ボトル製造の際に従来問題となっていた常温ボトル製造とは異なる工程を踏むような複雑な製造工程を踏まなくてすみ、この工程を簡略化させることができる。
続いて、上述した本発明に係るペットボトル製造装置の適用対象の広さについて補足説明する。まず、ウォーターサーバー等大容量ボトルにも応用が利く点について説明する。ウォーターサーバー(3ガロン・5ガロン等)ボトルは、プリフォームをかなり引き伸ばして製造する。
ガロンボトルのように大容量ボトルを膨らます場合、コーナー部分をつくるには、プリフォームを高温で熱して成形するため、コーナー部分のひけ(くしゃくしゃになる現象)若しくは、白化(結晶化)することが多く、従来では理想的な成形条件を出すのは極めて難しかったが、本発明に係る風当て技術を使えば、そのような問題を一気に解消することができる。
また、延伸倍率が高いペットボトル(プリフォームを多く伸ばす必要のあるペットボトル)にも応用が利く。複雑な形状ボトルを製造する時に使う肉厚プリフォームは、内部まで熱が浸透するのに時間がかかるため、風当て技術を使いプリフォーム内部までの浸透時間を短縮し、表面と内面の温度が一定の高温プリフォームにすることによって安定した品質のペットボトル成形が可能となる。
なお、本発明の範囲は上述した実施形態に限るものではない。即ち、上述した実施形態におけるプリフォームの材質に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレートでできたプリフォームに代えて、加熱過程において結晶化現象が生じる場合のある例えばポリプロピレン(PP)でできたプリフォームを本発明に係るペットボトル製造装置のプリフォーム投入部に投入することも可能である。
また、本発明の範囲は、上述した実施形態における各構成要素に関して挙げた形状や個数に限定されるものではない。例えば、搬送ライン全体がペットボトル製造装置の上側に設置され、プリフォームやペットボトルを取り付けるマンドルを搬送ラインに下向きに所定間隔で設けることで、プリフォームやペットボトルを吊り下げながら搬送ラインに沿ってこれらを移動させる形態のペットボトル製造装置についても適用可能である。なお、この場合は、加熱・風当てステーションの加熱空気排気部がプリフォームの口部と反対側に位置する構造となる場合もある。
また、プリフォーム風当て部において必ずしも風当てガイドスリットを設ける必要はないが、風当てガイドスリットを設けることでプリフォームに向けて効率的に風を当てることができるので好ましい。
また、図1においては、プリフォーム風当て部500は、マンドルの搬送方向に沿ってプリフォーム加熱部400のヒーター410と同程度の長さで設けたが、必ずしもこれと同等にすることなくプリフォーム風当て部500の長さはその作用が充分に発揮できれば多少短くする等適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、加熱・風当てステーションにおいてプリフォーム風当て部が設けられていれば、加熱・風当てステーションとブロー成形ステーションとの間にトランジット風当て部を必ずしも設ける必要は無い。しかしながら、これらの間の搬送ラインの近傍の一部又は全部にトランジット風当て部を設けることによって、本発明の上述した作用をより効果的に発揮することができる。
また、本発明に係るペットボトル製造装置によってペットボトルの大量生産をより一層可能とするために、ブロー成形部が一度に複数本のペットボトルをブロー成形可能な構造となっていても良い。具体的には、例えばブロー成形部に複数の金型が直列に並んで設置され、それぞれの金型において同時にプリフォームをブロー成形してペットボトルとするような構造が考えられる。プリフォーム加熱部の部分が従来の大量生産機よりも短くなっているため、従来と比べ省スペース設計の製造装置においても大量生産に対応できる。
なお、本発明に係るペットボトル製造装置によると、上述したポリエチレンテレフタレートでできたプリフォームに代えて、加熱過程において結晶化現象が生じる場合のあるプリフォームをプリフォーム投入部に投入できる。具体的には、例えばポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂でできたプリフォームをプリフォーム投入部に投入することで、ポリプロピレンでできた飲料用容器や食品用容器として利用可能なペットボトルを小型のペットボトル製造装置によって大量生産することが可能となる。
最後に、本発明の作用を発揮することの出来る第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るペットボトル製造装置の構成を概略的に示す平面図である。第2の実施形態に係るペットボトル製造装置は、基本的に第1の実施形態に係るペットボトル製造装置と等価的な構成を有しているため、両者の異なる構成である第2の実施形態の特徴的部分についてのみ説明し、その他の構成については図面に同等の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、図5において発明の理解の容易化と図示の簡略化のためにマンドル100の数を少なめに描いたが、実際にはよりペットボトル製造装置2の大きさによって異なるが図示する数よりも多くの数のマンドル100が互いに短い間隔で搬送ライン200によって搬送されている。
第1の実施形態に係るペットボトル製造装置1においては、プリフォーム風当て部500は、プリフォーム加熱部400によってプリフォーム20が加熱される過程においてプリフォーム20に風を当てるように設けられていた。そして、トランジット風当て部900がその補助的な風当て装置としてプリフォーム20を加熱してからブロー成形部の600に入るまでの間のトランジットゾーンの所定位置に設けられていた。そして、このトランジット風当て部900は、あくまで補助的な風当ての役目をするものであり、プリフォーム加熱部400に対向する位置にメインのプリフォーム風当て部500が設けられていれば、補助的なトランジット風当て部900については必ずしも必要としない旨を説明した。
一方、第2の実施形態に係るペットボトル製造装置2の場合、図5に示すように、プリフォーム加熱部400には第1の実施形態のプリフォーム風当て部500の代わりに加熱促進用反射板550が設けられ、第1の実施形態における補助的役目を果たしていたトランジット風当て部900が設けられた位置には、トランジットゾーン風当て部950が本実施形態におけるメインの風当て部として設けられている。
加熱促進用反射板550は、加熱用のヒーター410と搬送ライン200を介して反対側に設けられ、ヒーター410の熱を反射することでプリフォーム20に効率良く熱を加えるための役目を果たしている。なお、プリフォーム加熱部400の加熱促進用反射板550については第2の実施形態においてとりあえず設けたものであり、本発明を実施する上ではプリフォーム20の加熱状況に応じて必ずしも必要としない。
第2の実施形態におけるプリフォーム加熱部400の構造については、プリフォーム風当て部500の代わりに加熱促進用反射板550が設けられた以外、第1の実施形態と同様であるので、共通する各構成要素の説明を省略する。
トランジットゾーン風当て部950は、第1の実施形態のトランジット風当て部900と基本的構成を共通とするが、プリフォーム加熱部400を通り過ぎる間は白化(結晶化)現象が生じずこのトランジットゾーンにおいて急に白化(結晶化)現象が生じる場合の対策を低コストで確実にとることができる。なお、図5においては、説明の都合上及び発明の理解の容易化のためにトランジットゾーン風当て部950を1つだけ描いているが、機種によっては数個のプリフォーム20に風が当たる構造となる場合があるので、実際には図5のようなマンドル100の配置形態に限定されるものではない。
このようにプリフォーム加熱部400にプリフォーム風当て部500を設けることなく、プリフォーム加熱部400でプリフォーム20を加熱してからブロー成形部600に入るまでの間の所定位置にトランジットゾーン風当て部950が設けられていても本発明特有の作用効果を十分に発揮し得る。この点について以下に説明する。
第2の実施形態特有の構成であるトランジットゾーンだけの風当て部がなぜ有効なのかに付いての所見は以下の通りである。
(1)プリフォームの加熱ゾーンの加熱中においては白化(結晶化)が生じないがトランジットゾーンで白化(結晶化)してしまう場合があるためである。具体的には、プリフォーム加熱部を出てすぐに白化(結晶化)してしまうことがよくあるためである。
(2)プリフォーム加熱部でプリフォームが熱せられ、加熱部後半になればなるほど熱がプリフォームにこもるため、加熱部後半及び加熱部を出てすぐの場所で高温になり、白化(結晶化)してしまう現象が発明者によって確認されている。そのため、そのような現象を防ぐためにトランジットゾーンのみで風を当てることによる白化(結晶化)を防止することが現状において非常に有効な手段として考えられるからである。
(3)プリフォームをペットボトルに成形する際に設計通りの理想的な成形を行うためには、プリフォームの内外面の温度には差がない(一定である)ことが望ましい。即ちプリフォームの外周面から内周面に達するまでの温度勾配(温度の下がり方の傾き)が全くないか実際にこれに影響を与える諸要因を勘案したとしても小さければ小さいほど好ましい。
そのため、プリフォーム加熱部にプリフォーム風当て部を設けない場合、プリフォーム加熱部でプリフォームを熱するとプリフォームの外側から内側に向かって熱が一方向に伝わることに起因して、プリフォーム加熱部を出た時点では外側と内側の温度が一定でなくなる場合がある。これは、プリフォームの肉厚が厚ければ厚いほど顕著になる傾向にある。
そのため、このようにプリフォーム外側の温度が内側の温度よりも高くなっている状態を、プリフォームがプリフォーム加熱部を出た加熱過程の直後におけるトランジットゾーンにおいて外側から風をあてて内外面の温度を近づけることで、第1の実施形態においてプリフォーム加熱部でプリフォーム風当て部によりプリフォームに風を当てた場合と同等の理由で、本発明の作用を十分に発揮することができる。即ち、プリフォーム加熱部やその後のトランジットゾーンにおいて風当て部を有さない従来のペットボトル製造装置のように白化(結晶化)が生じたり、内外面の温度差が一定でないためにボトル成形不良が生じてしまったりするのを防止することができる。
以上のような理由により、第1の実施形態のようにプリフォーム加熱部400にプリフォーム風当て部500を設けず、その代わりにトランジットゾーンにトランジットゾーン風当て部950を設けても本発明の効果を発揮することが十分に可能となる。
トランジットゾーン風当て部の具体的構成としては、図5に代表的に示したトランジットゾーン風当て部950の設置位置であっても良く、その設置位置の開始場所を実際にはプリフォーム加熱部400の出口側に設け、この開始場所から搬送ライン200に沿ってブロー成形部600に向けて上述したプリフォームの白化(結晶化)を防ぐのに十分な長さのトランジットゾーン風当て部950を設ける形態にしても良い。この場合の長さは、トランジットゾーン風当て部950によって当てる風の量や風速などを勘案してシミュレーションや実地検証などを経て決定するのが良い。
本発明にかかる第2の実施形態に係るペットボトル製造装置によると、既存のペットボトル製造装置、即ちプリフォーム加熱装置にプリフォーム風当て部が設けられていない製造装置にトランジットゾーン風当て部を後付けすることが可能となる。これによって、従来型のプリフォーム加熱装置のヒーターの温度を高めると共に、マンドルの加熱装置内における搬送ライン状の移動速度を上げることで、全てのプリフォームが従来よりも短時間に加熱工程を通過させることができるようになる。
即ち、このような状態においては従来ではプリフォーム加熱装置を出た直後にプリフォームの白化(結晶化)現象が生じてしまう恐れがあったりプリフォームの外側と内側との熱分布の温度勾配が好ましくない程度まで生じたりしてその後のブロー成形部におけるブロー成形に悪影響を与えていたが、既存のペットボトル製造装置に本発明に係る第2の実施形態のようにトランジットゾーン風当て部を後付けすることで、プリフォームがプリフォーム加熱装置を出た後のトランジットゾーンにおいてトランジットゾーン風当て部によってプリフォームに風を当てることができるようになり、従来のような白化(結晶化)に基づく深刻な問題の発生を回避することができる。
このように、本発明の第2の実施形態によると、既存のペットボトル製造装置にプリフォーム風当て部を後付けすることで、さらなる効果として、その製造装置のプリフォーム加熱装置における加熱過程の時間を短縮化することができる。これによって、決まった時間内により多くのペットボトルを効率よく製造することができるようになるという特別なメリットを共有することができる。
1,2 ペットボトル製造装置
11 基台
20 プリフォーム
21 口部
30 ペットボトル
100 マンドル
110 ハウジング
120 口部装着部
130 回転連結部
200 搬送ライン
210 プリフォーム搬送ライン区間
220 ペットボトル搬送ライン区間
230 空マンドル搬送ライン区間
250 回転装置
300 プリフォーム投入部
400 プリフォーム加熱部
411,412,413,414,415,416(410) ヒーター
420 加熱部内風当て部
500 プリフォーム風当て部
510 送風機
520 風当てスリットガイド
521〜527 仕切り板
550 加熱促進用反射板
600 ブロー成形部
610 (ブロー成形用)金型
611,612 半部(金型)
700 ペットボトル取り出し部
800 加熱空気排気部
900 トランジット風当て部
950 トランジットゾーン風当て部

Claims (9)

  1. ブロー成形によりペットボトルを製造するペットボトル製造装置において、
    前記ペットボトル製造装置は、
    ペットボトルとしてブロー成形されるプリフォームを所定の間隔で順々に搬送する搬送ラインと、
    前記搬送ラインの上流側に設けられ前記プリフォームを前記搬送ラインに投入するプリフォーム投入部と、
    前記搬送ラインの下流側に設けられ、前記ペットボトル製造装置によって製造されたペットボトルを取り出すペットボトル取り出し部と、
    前記ペットボトル取り出し部よりも前記搬送ラインの上流側に設けられたブロー成形部と、
    前記搬送ラインにおいて前記プリフォーム投入部と前記ブロー成形部との間に設けられ、前記プリフォームを当該ブロー成形部でブロー成形するために必要な加熱を前記プリフォームに対して前記搬送ラインの所定の区間に亘って行うプリフォーム加熱部と、
    前記プリフォーム加熱部から前記ブロー成形部に至るまでの所定箇所において当該プリフォームに風を当てるプリフォーム風当て部と、
    前記プリフォームを前記搬送ラインの一定区間に亘って加熱している間及び風を当てている間、当該プリフォームをその軸芯周りに回転させる回転装置と、を有することを特徴とするペットボトル製造装置。
  2. 前記プリフォーム風当て部は、前記プリフォーム加熱部によって前記プリフォームが加熱される過程の少なくとも一部において当該プリフォームに風を当てるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペットボトル製造装置。
  3. 前記プリフォーム風当て部には、前記プリフォームの所定の部分に集中して風を当てる風当てスリットガイドが備わることを特徴とする請求項2に記載のペットボトル製造装置。
  4. 前記プリフォーム風当て部は、前記プリフォーム加熱部でプリフォームを加熱してからブロー成形部に入るまでの間の所定位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペットボトル製造装置。
  5. ウォーターサーバー用ペットガロンボトルにブロー成形可能なプリフォームを前記プリフォーム投入部に投入可能なことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のペットボトル製造装置。
  6. 略一定の直径を有するペットボトルとは異なる異形形状の特別な形態を有するペットボトルにブロー成形可能なプリフォームを前記プリフォーム投入部に投入可能なことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のペットボトル製造装置。
  7. 前記ペットボトル製造装置によるペットボトルの大量生産を可能とするために、前記ブロー成形部が一度に複数本のペットボトルをブロー成形可能な構造となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のペットボトル製造装置。
  8. 前記ペットボトル製造装置が耐熱性ペットボトルを製造可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載のペットボトル製造装置。
  9. 前記ポリエチレンテレフタレートでできたプリフォームに代えて、加熱過程において結晶化現象が生じる場合のあるプリフォームを前記プリフォーム投入部に投入可能なことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のペットボトル製造装置。
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