JP2020039051A - 超音波音圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波音圧計において、短時間で音圧が大きい水深を見つけ出せるようにする。【解決手段】液槽59にためられた液体Lに伝播する超音波振動の音圧を測定する超音波音圧計であって、棒10と、棒10の長手方向の側面10aに長手方向に並べて配設される検知部15と、を備え、検知部15は、棒10の側面10a側に配設される振動絶縁体116と、振動絶縁体116に配設される圧電素子112とを備え、超音波振動を受けた圧電素子112が発する電圧により音圧を測定可能とする超音波音圧計1Aである。【選択図】図3

Description

本発明は、液槽にためられた液体に伝播する超音波振動の音圧を測定する超音波音圧計に関する。
従来、下面側に超音波振動板を備えた超音波洗浄槽に洗浄物を液没させ超音波洗浄する洗浄ユニット(例えば、特許文献1参照)では、超音波振動板から発振し液体(水)に伝播した超音波振動で洗浄物を洗浄している。
水に伝播した超音波振動は、超音波洗浄槽内の水の深さ方向で超音波振動の強いところ(音圧が高いところ)と超音波振動の弱いところ(音圧が小さいところ)とが存在し、超音波振動の強いところでは洗浄効果が高くなる。そのため、効率よく洗浄を行うために、深さ方向における音圧の違いを測定したいという要望がある。
また、液槽の深さ方向で音圧の違いを測定する目的として、レーザ照射により面状に剥離層を形成したインゴットを液槽内に浸漬させ、剥離層に超音波振動を付与してインゴットから剥離させウェーハを取得する方法(例えば、特許文献2参照)を実施する際にも利用したいという目的もある。
そして、従来は、例えば、深さ方向における音圧の違いを測定するため、細孔を複数形成したアルミ箔を深さ方向に延在するように液槽に沈め、超音波振動によって細孔を破壊させる。そして、細孔の破壊された位置で超音波振動が強い水深を見つけている。
また、超音波振動を測定する測定器として、例えばヤマト科学株式会社製の超音波音圧計(商品名:ウルトラソニックメーター)がある。ウルトラソニックメーターは、棒状のセンサープローブの末端に圧電素子を備えていて、センサープローブに伝達された超音波振動を圧電素子が受振して、圧電素子が発生した電圧により音圧を測定している。
特開H09−094544号公報 特開2018−093106号公報
しかし、上記の超音波音圧計では、センサープローブを伝わってきた超音波振動を測定しているので深さ方向の超音波振動の強さが測定しにくく、超音波振動が最も大きくなる水深を短時間で見つけることが難しいという問題があった。
よって、超音波音圧計においては、短時間で音圧が大きい水深を見つけ出せるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、液槽にためられた液体に伝播する超音波振動の音圧を測定する超音波音圧計であって、棒と、該棒の長手方向の側面に長手方向に並べて配設される検知部と、を備え、該検知部は、該側面側に配設される振動絶縁体と、該振動絶縁体により支持される圧電素子とを備え、超音波振動を受けた該圧電素子が発する電圧により音圧を測定可能とする超音波音圧計である。
また、上記課題を解決するための本発明は、液槽にためられた液体に伝播する超音波振動の音圧を測定する超音波音圧計であって、棒と、該棒の先端に配設される検知部と、を備え、該検知部は、振動絶縁体と、該振動絶縁体により支持される圧電素子とを備え、超音波振動を受けた該圧電素子が発する電圧により音圧を測定可能とする超音波音圧計である。
本発明に係る超音波音圧計において、前記検知部は、前記圧電素子に密接させる受振プレートを含み、前記棒の側面又は先端面に該圧電素子を収容する部屋を備え、該棒の側面又は先端面に前記振動絶縁体で該受振プレートを支持させ、該部屋に該受振プレートを介して該振動絶縁体により支持される該圧電素子を非接触で収容させ、該受振プレートが受けた超音波振動が該圧電素子に伝達され、超音波振動を受けた該圧電素子が発する電圧により音圧を測定可能とすると好ましい。
本発明に係る超音波音圧計は、棒と、棒の長手方向の側面に長手方向に並べて配設される検知部と、を備え、検知部は、側面側に配設される振動絶縁体と、振動絶縁体により支持される圧電素子とを備えているため、例えば超音波音圧計を水の深さ方向に徐々に上下動させつつ超音波振動が最も大きくなる水深を見つけ出す必要がなく、短時間で音圧が大きい水深を見つけ出せる。
本発明に係る超音波音圧計は、棒と、棒の先端に配設される検知部と、を備え、検知部は、振動絶縁体と、振動絶縁体により支持される圧電素子とを備えているため、短時間で音圧が大きい水深を見つけ出せる。
また、本発明に係る超音波音圧計において、検知部は、圧電素子に密接させる受振プレートを含み、棒の側面又は先端面に圧電素子を収容する部屋を備え、棒の側面又は先端面に振動絶縁体で受振プレートを支持させ、部屋に受振プレートを介して振動絶縁体により支持される圧電素子を非接触で収容させ、受振プレートが受けた超音波振動が圧電素子に伝達されるものとすることで、受振プレートによって圧電素子に伝達される超音波振動が増幅されるため、超音波音圧計によってより正確に超音波振動が最も大きくなる水深を見つけ出すことが可能となる。
実施形態1の超音波音圧計を示す断面図である。 実施形態2の超音波音圧計を示す断面図である。 実施形態2の超音波音圧計によって液槽内の水の深さ方向で超音波振動の最も強いところを見つけ出している状態を説明する断面図である。 実施形態3の超音波音圧計によって液槽内の水の深さ方向で超音波振動の最も強いところを見つけ出している状態を説明する断面図である。
(実施形態1)
図1に示す超音波音圧計1は、例えばSUS等の金属又は硬質プラスチック等からなりZ軸方向に所定の長さで延在する棒10を備えている。棒10の形状は円柱状であっても角柱状であってもよい。
棒10の長手方向(Z軸方向)の側面10aには、超音波洗浄装置5の液槽59(図3参照)内にためられた液体L(水)に伝播する超音波振動の音圧を測定可能な検知部11が、該長手方向に並べて複数(例えば、図1においては11個)配設されている。
検知部11は、棒10の側面10a側に配設される振動絶縁体111と、振動絶縁体111により支持される圧電素子112と、圧電素子112に密接する受振プレート113とを備えている。なお、検知部11は、受振プレート113を備えない構成であってもよい。
例えば板状に形成された振動絶縁体111は、振動を吸収する素材(ゴムや、ウレタン等)で構成されており、棒10の側面10aに図示しない接着部材等で固定されている。そして、振動絶縁体111上に圧電素子112が図示しない接着部材で固定され、さらに圧電素子112上に受振プレート113が図示しない接着部材で固定されている。なお、一般的に、超音波音圧計による音圧の測定は、圧電素子の一方の面を密閉し、他方の面に音圧を与えることにより実現される。本発明に係る超音波音圧計1においても、圧電素子112の一方の面(−X方向側の面)は、振動絶縁体111によって密閉されて、棒10から超音波振動が伝わらないようになっており、圧電素子112の他方の面(+X方向側の面)は、受振プレート113を介して超音波振動が伝わる構成となっている。
例えば板状に形成された圧電素子112は、クォーツ又はセラミックス等で構成されており、棒10内部及び振動絶縁体111を通された配線12に電気的に接続されている。なお、図1においては破線で示す配線12は、一本の配線12から分岐して各圧電素子112にそれぞれ接続するように示しているが、実際は各圧電素子112に対してそれぞれ別の独立した計11本の配線12が電気的に個別に接続されている。そして、各圧電素子112にそれぞれ個別に接続された各配線12は、超音波振動が最も大きくなる水深を判断する判断手段19に個別に接続されている。
例えば板状に形成され圧電素子112に密接する受振プレート113は、所定の金属(例えば、銅やニッケル)で構成され、受けた超音波振動を増幅させて圧電素子112に伝える増幅器としての役割を果たす。
(実施形態2)
図2に示す超音波音圧計1Aは、図1に示す実施形態1の超音波音圧計1の別形態であり、超音波音圧計1と同様に、複数本(例えば、11本)の配線12が通された棒10、検知部15を構成する圧電素子112、及び受振プレート113を備えている。図2においては、例えば、計11個の検知部15が、棒10の側面10aに長手方向(Z軸方向)に並べて配設されている。
棒10の側面10aは、側面10aから内部側に向かって段階的に切り欠かれており、例えば環状に形成された振動絶縁体116が嵌合する第1の部屋114と、第1の部屋114よりも棒10の内部側に位置し圧電素子112が伸縮できる余裕のある大きさの第2の部屋115とが、棒10の長手方向に沿って複数形成されている。
第1の部屋114に嵌合する環状の振動絶縁体116は図示しない接着部材等で棒10に固定されており、その内側の開口には、例えば板状に形成された受振プレート113がはめ込まれる形で接着固定されている。即ち、棒10の側面10aに振動絶縁体116で受振プレート113が支持されている。
第2の部屋115に収納された圧電素子112は、受振プレート113に接着固定されており、受振プレート113を介して振動絶縁体116に支持されている。各圧電素子112にはそれぞれ独立した配線12が電気的に接続されている。また、各配線12は、超音波振動が最も大きくなる水深を判断する判断手段19に個別に繋がっている。
なお、一般的に、超音波音圧計による音圧の測定は、圧電素子の一方の面を密閉し、他方の面に音圧を与えることにより実現される。本発明に係る超音波音圧計1Aにおいても、圧電素子112の一方の面(−X方向側の面)は、棒10とは非接触となっているため棒10から超音波振動が伝わらないようになっており、圧電素子112の他方の面(+X方向側の面)は、受振プレート113を介して超音波振動が伝わる構成となっている。
図3に示す超音波洗浄装置5の液槽59は、側壁51と、側壁51の下部に一体的に連接する底板50とから構成され、液体Lとして水がためられている。液槽59の底板50の下面には、超音波振動板53が配設されている。なお、超音波振動板53は、液槽59内に配設されていてもよい。超音波振動板53には、図示しない端子が接続されており、この端子及び配線54を介して交流電圧を印加して高周波電力を超音波振動板53に供給する電源55が接続されている。
液槽59内には、液槽59内に液体L(水)を供給する液体供給手段57が配設されている。液体供給手段57は、例えば、液槽59内に液体Lを供給する供給パイプ571を備えており、供給パイプ571は、ポンプ等からなる液体供給源570に開閉弁572を介して連通している。
以下に、図3に示すように、実施形態2の超音波音圧計1Aによって液槽59内の液体Lの深さ方向で超音波振動の最も強い深さ(音圧が大きい深さ)を見つけ出す場合の、超音波音圧計1Aの使用方法について説明する。
超音波音圧計1Aが液槽59の液体L内に上方から差し入れられて、例えば、検知部15が液槽59の底板50の少し上方から液面までZ軸方向に複数並べられた状態になる。
また、電源55から超音波振動板53に対して、所定の出力で高周波電力が供給されて、超音波振動板53が高周波電力を主に上下方向の機械振動に変換することで所定の振動周波数の超音波を発振する。そして、発振された超音波が液槽59の底板50を介して液体Lに伝播する。
液体Lに伝播した超音波振動は、+Z方向(垂直方向)へ液面に向かって進み、液面に達した後、液面で全反射して底板50側に戻ってくる。これにより液面へむかう超音波(入射波)と液面から反射して底板50側に戻ってくる超音波(反射波)とが重なりあって、液体L中に音圧の強い深さと弱い深さが生じる。なお、超音波の周波数に応じて、液体L中で最も音圧の高い深さは、振動面である底板50からZ軸方向において一定間隔で存在する。
液体L中において、液体Lから各受振プレート113は超音波振動を受けて、超音波振動がさらに各圧電素子112に伝達される。そして、各圧電素子112は音圧に比例した電気出力を取り出し電圧に変換し、各々配線12を通して該電圧信号を判断手段19に送る。各圧電素子112から個別に送られてくる電圧信号を監視している判断手段19が、最も大きな電圧信号を送ってきた圧電素子112の棒10における高さ位置Z1を特定することで、液体L中のZ軸方向において最も音圧が大きくなる深さが測定される。なお、液体L中のZ軸方向において最も音圧が大きくなる深さは、1つに限定されるものではなく、複数となる場合もある。
なお、検知部15は受振プレート113を備えているため、受振プレート113と各圧電素子112との共振によって、各圧電素子112に伝達される超音波振動が増幅される。そのため、例えば、超音波振動板53から発せられる超音波が小さい場合であっても、超音波音圧計1Aは、より正確に超音波振動が最も大きくなる深さを見つけ出すことが可能となる。
なお、超音波音圧計1Aの代わりに図1に示す超音波音圧計1を用いて、液槽59内の水の深さ方向で超音波振動の最も強いところ(音圧が大きいところ)を見つけ出す場合も、使用方法は同様である。
本発明に係る超音波音圧計1Aは、棒10と、棒10の長手方向の側面10aに長手方向に並べて配設される検知部15と、を備え、検知部15は、側面10a側に配設される振動絶縁体116と、振動絶縁体116により支持される圧電素子112とを備えているため、例えば超音波音圧計1Aを液体Lの深さ方向に徐々に上下動させつつ超音波振動が最も大きくなる水深を見つけ出す必要がなく、短時間で音圧が大きい深さを見つけ出せる。
また、本発明に係る超音波音圧計1Aにおいて、検知部15は、圧電素子112に密接させる受振プレート113を含み、棒10の側面10aに圧電素子112を収容する第2の部屋115を備え、棒10の側面10aに振動絶縁体116で受振プレート113を支持させ、第2の部屋115に受振プレート113を介して振動絶縁体116により支持される圧電素子112を非接触で収容させ、受振プレート113が受けた超音波振動が圧電素子112に伝達されるものとすることで、受振プレート113によって圧電素子112に伝達される超音波振動が増幅されるため、より正確に超音波振動が最も大きくなる水深を見つけ出すことが可能となる。
(実施形態3)
図4に示す実施形態3の超音波音圧計2は、例えばSUS等の金属又は硬質プラスチック等からなりZ軸方向に所定の長さで延在する棒20を備えている。棒20の形状は円柱状であっても角柱状であってもよい。棒20の先端(下端)には、超音波洗浄装置5の液槽59内にためられた液体L(水)に伝播する超音波振動の音圧を測定可能な検知部21が配設されている。検知部21は、例えば、振動絶縁体211と、振動絶縁体211により支持される圧電素子212と、圧電素子212を密接させる受振プレート213とを備えている。なお、検知部21は、受振プレート213を備えていなくてもよい。
棒20の先端面(下端面)は上方に向かって段階的に切り欠かれており、例えば環状に形成された振動絶縁体211が嵌合する第1の部屋201と、第1の部屋201よりも棒20内部のより上方に位置し圧電素子212が伸縮できる余裕のある大きさの第2の部屋202とが形成されている。
第1の部屋201に嵌合する環状の振動絶縁体211は図示しない接着部材等で棒20に固定されており、その内側の開口には、例えば板状に形成された受振プレート213がはめ込まれる形で接着固定されている。
第2の部屋202に収納された圧電素子212は、受振プレート213に接着固定されており、受振プレート213を介して振動絶縁体211に支持されている。圧電素子212には破線で示す配線22が電気的に接続されている。また、配線22は、圧電素子212から送られる電圧信号に基づいて超音波振動が最も大きくなる水深を判断する判断手段19に繋がっている。
なお、超音波音圧計2は、検知部21ではなく、図1に示す検知部11を棒20の先端面に受振プレート113を下側に向けて配設したものであってもよい。
超音波音圧計2は、例えば、電動シリンダー又はモータ及びボールネジ等からなる機構を備える超音波音圧計昇降手段27によってZ軸方向に昇降可能となっている。
以下に、図4に示すように、実施形態3の超音波音圧計2によって液槽59内の液体Lの深さ方向で超音波振動の最も強い深さ(音圧が大きい深さ)を見つけ出す場合の、超音波音圧計2の使用方法について説明する。
液槽59内は液体Lが所定の水位になるまでためられた状態になっている。そして、電源55から超音波振動板53に対して、高周波電力が供給されて、超音波振動板53が所定の振動周波数の超音波を発振し、発振された超音波が液槽59の底板50を介して液体Lに伝播する。そして、液面へ向かう超音波(入射波)と液面から反射して底板50側に戻ってくる超音波(反射波)とが重なりあって、液体L中に音圧の強い深さと弱い深さとが生じる。
例えば、超音波音圧計2が超音波音圧計昇降手段27により−Z方向へと送られ、検知部21が液槽59内の液体Lの液面の高さに位置づけられる。この状態から、超音波音圧計昇降手段27が超音波音圧計2をさらに−Z方向に下降させて、検知部21を液体L内に沈めていく。また、超音波音圧計昇降手段27により検知部21の液面からの下降量が計測される。
液体L中において、液体Lから受振プレート213は超音波振動を受けて、超音波振動がさらに圧電素子212に伝達される。そして、下降する圧電素子212は音圧に比例した電気出力を取り出し電圧に変換し、配線22を通して該電圧信号を判断手段19に順次送る。圧電素子212から送られてくる電圧信号を監視している判断手段19は、圧電素子212から送られてくる電圧信号が最大になったならば、圧電素子212が受振した超音波の音圧が最も大きくなった旨の情報を発報する。
該発報がなされると、検知部21の液面からの下降量をカウントしている超音波音圧計昇降手段27は、圧電素子212が受振した超音波の音圧が最も大きくなった時点における液体L中の検知部21の液面からの深さZ2を把握する。
上記のように本発明に係る超音波音圧計2は、棒20と、棒20の先端に配設される検知部21と、を備え、検知部21は、振動絶縁体211と、振動絶縁体211により支持される圧電素子212とを備えているため、短時間で音圧が大きい水深を見つけ出せる。
また、本発明に係る超音波音圧計2において、検知部21は、圧電素子212に密接させる受振プレート213を含み、棒20の先端面に圧電素子212を収容する第2の部屋202を備え、棒20の先端面に振動絶縁体211で受振プレート213を支持させ、第2の部屋202に受振プレート213を介して振動絶縁体211により支持される圧電素子212を非接触で収容させ、受振プレート213が受けた超音波振動が圧電素子212に伝達されるものとすることで、受振プレート213によって圧電素子212に伝達される超音波振動が増幅されるため、より正確に超音波振動が最も大きくなる水深を見つけ出すことが可能となる。
なお、超音波音圧計2の使用方法は上記例に限定されるものではない。例えば、液体Lをためる前の液槽59に超音波音圧計昇降手段27によって超音波音圧計2が所望の深さまで差し入れられる。そして、超音波音圧計昇降手段27によって検知部21が位置づけられた液槽59内における深さが把握された状態になる。
この状態で、液体供給手段57の開閉弁572が開状態になり、液体供給源570から供給パイプ571に対して液体L(水)が供給され、液槽59内に液体Lがためられていく。また、電源55から超音波振動板53に対して所定出力で高周波電力が供給され、超音波振動板53が所定の振動周波数の超音波を発振し、超音波が液槽59内の液体Lに伝播する。
液体L中において、超音波振動が受振プレート213を介して圧電素子212に伝達される。そして、圧電素子212は音圧に比例した電圧信号を判断手段19に送る。判断手段19は、所望の深さに予め位置づけられた圧電素子212から送られてくる電圧信号の監視を開始する。
液体供給源570から供給パイプ571に対して液体Lが供給され、液槽59内に液体Lがためられていき液面が上昇していく。そして、判断手段19は、所望の深さに位置し液体Lに浸漬した圧電素子212から送られてくる電圧信号が最大になったならば、圧電素子212が受振した超音波の音圧が最も大きくなった旨の情報を発報する。
そして、液体供給手段57の開閉弁572が閉じられる。これによって、液体L中のZ軸方向において最も音圧が大きくなる深さと予め設定した所望の深さとが合致した状態になる。
なお、例えば、一度液槽59内に液体Lを満たしてから液体Lの供給を止めた後、図4に示す排液バルブ591を開けて液槽59の排液口590から排液をしつつ、液体L供給時に取得した測定データも使用する等して予め所望の深さに位置づけられた検知部21によって最大の音圧になる水深を測定し、液体L中のZ軸方向において最も音圧が大きくなる深さと予め設定した所望の深さとを合致させるものとしてもよい。
なお、本発明に係る超音波音圧計は上記実施形態1の超音波音圧計1、実施形態2の超音波音圧計1A、又は実施形態3の超音波音圧計2に限定されるものではなく、また、超音波音圧計1、超音波音圧計1A、又は超音波音圧計2が使用される装置も超音波洗浄装置5に限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
1:超音波音圧計 10:棒 10a:棒の側面 11:検知部 111:振動絶縁体
112:圧電素子 113:受振プレート
1A:超音波音圧計 10:棒 10a:棒の側面 114:第1の部屋 115:第2の部屋 15:検知部 112:圧電素子 116:振動絶縁体 113:受振プレート
12:配線 19:判断手段
5:超音波洗浄装置 59:液槽 50:底板 51:側壁 53:超音波振動板 54:配線 55:電源 57:液体供給手段
2:超音波音圧計 20:棒 21:検知部 22:配線 27:超音波音圧計昇降手段

Claims (3)

  1. 液槽にためられた液体に伝播する超音波振動の音圧を測定する超音波音圧計であって、
    棒と、該棒の長手方向の側面に長手方向に並べて配設される検知部と、を備え、
    該検知部は、該側面側に配設される振動絶縁体と、該振動絶縁体により支持される圧電素子とを備え、
    超音波振動を受けた該圧電素子が発する電圧により音圧を測定可能とする超音波音圧計。
  2. 液槽にためられた液体に伝播する超音波振動の音圧を測定する超音波音圧計であって、
    棒と、該棒の先端に配設される検知部と、を備え、
    該検知部は、振動絶縁体と、該振動絶縁体により支持される圧電素子とを備え、
    超音波振動を受けた該圧電素子が発する電圧により音圧を測定可能とする超音波音圧計。
  3. 前記検知部は、前記圧電素子に密接させる受振プレートを含み、
    前記棒の側面又は先端面に該圧電素子を収容する部屋を備え、
    該棒の側面又は先端面に前記振動絶縁体で該受振プレートを支持させ、該部屋に該受振プレートを介して該振動絶縁体により支持される該圧電素子を非接触で収容させ、該受振プレートが受けた超音波振動が該圧電素子に伝達され、超音波振動を受けた該圧電素子が発する電圧により音圧を測定可能とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の超音波音圧計。
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