JP2020037829A - 軒樋支持具 - Google Patents

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Masashi Kitamura
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Abstract

【課題】軒樋支持具の前後方向の位置調整を簡易にでき、かつ、軒樋支持具の前後方向の移動の阻止を容易に行え、また、一度前後方向の位置を調整した後でも、再び前後方向の位置調整を容易に行える部材点数が少ない簡易な構成の軒樋支持具を提供する【解決手段】建築構造物に固定される取付杆20と、取付杆20に対して前後方向に位置調節可能に連結される樋支持具本体10とを有する軒樋支持具1において、取付杆20は、前後方向に複数の係合凹部21が形成され、樋支持具本体10は、係合凹部21に係合して吊り下げられる係合部11が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、建築構造物に固定される取付杆と、取付杆に対して前後方向に位置調節可能に連結される樋支持具本体とを有する軒樋支持具に関する。
従来より、軒樋を支持する軒樋支持具において、建築構造物の軒先からの出具合を調整するものが知られている(たとえば、特許文献1)。このような軒樋支持具では、軒樋支持具が前後方向の所望の位置に調整された後、軒樋支持具を構成している部材同士が、蝶ネジやボルト等の固着具を用いて締結、固定される。これにより、軒樋支持具の部材の前後方向の移動が阻止される。
特開2003−138707号公報
このような軒樋支持具では、軒樋支持具の部材同士を固定するのに固着具を用いる必要がある。しかし、1つの軒樋を軒先に固定するためには、複数の軒樋支持具を用いる必要があるため、すべての軒樋支持具の前後位置を固着具で固定するのに時間と労力がかかる。
また、軒樋支持具を構成している部材同士を蝶ネジやボルト等の固着具を用いて固定した後、軒樋支持具の軒先からの出具合を再び調整したい場合がある。その場合は、一度締結した固着具を緩める必要がある。しかし、一度締結した固着具の固定を緩め、軒樋支持具の前後方向の位置を再び調整した後、固着具を用いて再び締結し固定することは、労力と時間がかかる。また、レバー操作で部材間をロック・アンロックして前後調整できるものはあるが、部材点数が多くなるので、コストがかかってしまう。
本発明は、このような事情を鑑みて提案されたもので、その目的は、軒樋支持具の前後方向の位置調整を簡易にでき、かつ、軒樋支持具の前後方向の移動の阻止を容易に行え、また、一度前後方向の位置を調整した後でも、再び前後方向の位置調整を容易に行える部材点数が少ない簡易な構成の軒樋支持具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る軒樋支持具は、建築構造物に固定される取付杆と、該取付杆に対して前後方向に位置調節可能に連結される樋支持具本体とを有する軒樋支持具において、前記取付杆は、前後方向に複数の係合凹部が形成され、前記樋支持具本体は、前記係合凹部に係合して吊り下げられる係合部が設けられていることを特徴とする。
また、前記取付杆は、中空の柱体であり、前後方向に長いスライド溝が前記係合凹部の開口に隣接して形成されてもよい。
さらに、前記取付杆は、前方向の先端部が前記スライド溝に連通するように開口してもよい。
そして、前記係合部は、先端部に抜け止め部が形成されてもよい。
そしてまた、前記抜け止め部の幅寸法若しくは上下寸法の少なくとも一方は、中空の前記取付杆の内周面間の幅寸法若しくは上下寸法と、略同じ長さに形成されてもよい。
さらにまた、前記係合部は、ループ形状であってもよい。
本発明は、上述のような構成とすることで、軒樋支持具の前後方向の位置調整を簡易にでき、かつ、軒樋支持具の前後方向の移動の阻止を容易に行え、また、一度前後方向の位置を調整した後でも、再び前後方向の位置調整を容易に行える部材点数が少ない簡易な構成の軒樋支持具にできる。
また、請求項2に記載の軒樋支持具によれば、上述した構成となっているので、樋支持具本体の係合部がスライド溝と係合凹部間を自在に移動することができ、樋支持具本体の前後方向の移動が阻止された状態を容易に切り替えることができる。
さらに、請求項3に記載の軒樋支持具によれば、上述した構成となっているので、取付杆の前方から、取付杆に樋支持具本体を挿入させることができる。
そして、請求項4に記載の軒樋支持具によれば、上述した構成となっているので、係合部が取付杆から脱落するのを防ぐことができる。
さらにまた、請求項5に記載の軒樋支持具によれば、上述した構成となっているので、抜け止め部が、取付杆の内周面に摺接またはわずかに隙間を空けるように近接するように、取付杆内で回動可能となる。また、樋支持具本体を係合部を介して、ぐらつきが少なく安定した状態で取付杆に吊り下げることができる。
そしてまた、請求項6に記載の軒樋支持具によれば、上述した構成となっているので、係合部は2箇所の係合凹部に係合するので、安定した状態で吊り下げられる。
本発明の一実施形態に係る軒樋支持具の斜視図である。 (a)〜(c)は、取付杆に樋支持具本体を連結させる手順の一例を示した説明図、(d)は、取付杆の内周面間の幅寸法と、係合部の抜け止め部の幅寸法とを比較した説明図、(e)は、係合部の抜け止め部の変形例を示した斜視図である。 (a)は、他の実施形態に係る軒樋支持具を示した斜視図、(b)〜(d)は、それぞれ係合部の抜け止め部の変形例を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ取付杆の変形例を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ取付杆の変形例を示す斜視図、(c)、(d)は、それぞれ係合部の変形例を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る軒樋支持具について、添付図面にもとづいて説明する。まず、基本構成について説明する。なお、軒先に軒樋支持具を取り付けた状態を基準にして、前後方向(長手方向)、幅方向(建築構造物に対する見付の方向と一致する方向)、上下方向等を説明する。また、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
図1の軒樋支持具1は、軒先等に固定される取付杆20と、取付杆20に対して前後方向に位置調節可能に連結される樋支持具本体10とを有する軒樋支持具1において、取付杆20は、前後方向に複数の係合凹部21が形成され、樋支持具本体10は、係合凹部21に係合して吊り下げられる係合部11が設けられている。これにより、樋支持具本体10の前後方向の所望の位置の係合凹部21に係合部11を吊り下げることで、樋支持具本体10の前後方向の移動の阻止を容易に行うことができ、また、一度前後方向の位置を決定した後でも、係合凹部21から係合部11を容易にはずせるので、再び前後方向の位置調整を容易に行うことができる。
次に、図1の軒樋支持具1について、各部材ごとに説明する。
樋支持具本体10は、板状材を加工して形成されており、前部に軒樋4の耳部4aが保持される前耳保持部12、後部に軒樋4の耳部4bが保持される後耳保持部13を有した形状とされ、それらの間の板状本体部14の上部には、係合部11が設けられている。係合部11は、線状材を折曲して形成された2つの係合本体部11a,11aと、2つの係合本体部11a,11aの上側の先端部に設けられた抜け止め部11bとにより構成されている。より具体的には、係合本体部11aは、板状本体部14の上面から上方向に起立する支持部11aaと、支持部11aaの上側の端部11abから幅方向外側(取付杆20に対して幅方向に離反する方向)に上がり傾斜して折曲される傾斜部11acと、傾斜部11acの外側の端部11adから幅方向内側(取付杆20に対して幅方向に接近する方向)に折曲される連結部11aeとにより構成されている。そして、連結部11aeの内側の端部11afに、円柱状の抜け止め部11bの側周面が連結されることによって、係合部11は構成される。なお、係合本体部11aと抜け止め部11bとは、溶接やカシメ止め、ネジ止め等の公知の方法で連結、固定されている。また、係合本体部11aと板状本体部14とも、同様に公知の方法で連結、固定されている。
抜け止め部11bは、円柱状に形成されており、その幅寸法r1は、後述する取付杆20の取付杆20の内周面20a間の幅寸法r2と略同じ長さである(図2(d)参照)。これにより、抜け止め部11bは、取付杆20の内周面20aと摺接またはわずかに隙間を空けて近接するので、取付杆20内で抜け止め部11bが回動可能となる。また、樋支持具本体10が取付杆20に連結、固定された状態でも、ぐらつきが少なく安定して、樋支持具本体10が係合部11を介して取付杆20に吊り下げられる。なお、抜け止め部11bの幅寸法r1と、取付杆20の内周面20a間の幅寸法r2の寸法関係は、図示したものに限定されることはない。
取付杆20は、板状材の取付基盤30から略垂直に、中空の円筒体が前方向に延びて形成されている。取付杆20の上側には、取付杆20の先端の開口23と連通して前後方向に長いスライド溝22が形成されている。そして、スライド溝22から幅方向外側に隣接して複数の係合凹部21が前後方向等間隔に形成されている。なお、係合凹部21は、樋支持具本体10の係合部11の係合本体部11aが折曲された方向(傾斜部11acの外側の端部11adのある方向)と同じ方向に形成され、これにより、各係合凹部21には隣接して突起24が形成される。また、各係合凹部21は、係合部11が有する2つの係合本体部11a,11aと略同じ間隔をあけて形成されている。そして、スライド溝22が最後方の係合凹部21の開口まで形成されることにより、スライド溝22の後部にストッパー部20bが形成される。ストッパー部20bは、係合部11が、ストッパー部20bを越えて後方に移動するのを阻止することが可能である。
係合部11の係合本体部11aは、取付杆20の係合凹部21に係合された場合に、樋支持具本体10が取付杆20に接触しないような形状に折曲されて形成されている。また、係合凹部21は、隣接する突起24との協働により係合部11が取付杆20の側方側に引っかかるように形成されている。そして、取付杆20の係合凹部21に係合部11を係合させた場合、取付杆20の略真下に樋支持具本体10が配されるように、係合部11の係合本体部11aの傾斜部11acは折曲されて形成されている。
次に、取付杆20に樋支持具本体10を連結させる方法について説明する。図2(a)に示すように、樋支持具本体10は、係合本体部11aの連結部11aeが、開口23と連通しているスライド溝22に挿通するように回動されている。その状態を維持したまま、前方向から、係合部11を取付杆20の開口23及びスライド溝22に挿通させる。その後、樋支持具本体10を前後方向の所望の位置に調整し、図2(b)に示すように、係合凹部21側に回動させる。これにより、樋支持具本体10は、図2(c)に示すような前後方向の移動が阻止された状態で、係合部11の抜け止め部11bが取付杆20内に収容される。また、係合部11の抜け止め部11bが、取付杆20の内周面20aに引っかかることで、樋支持具本体10は、係合部11を介して、取付杆20に吊り下げられた状態となる。なお、前後方向の移動が阻止された状態の樋支持具本体10の前後の位置を再び調整したい場合には、樋支持具本体10を吊り下げるときとは逆の方向に回動させればよい。これにより、樋支持具本体10は、前後方向の位置調整が再び可能な状態になる。また、樋支持具本体10、取付杆20は、製造現場等であらかじめ組み付けておいてもよい。そのようにすれば、施工現場での作業員の作業を減らすことができる。さらに、樋支持具本体10、取付杆20は、製造現場等であらかじめ組み付けた後、取付杆20の開口23をふさいでもよい。そのようにすれば、樋支持具本体10の前後方向の位置調整中に、誤って取付杆20から外れてしまうことを防止できる。
本実施形態の樋支持具本体10、取付杆20はステンレス等の金属材で形成されているが、これに限定されることは無く、樹脂材で形成されてもよい。本実施形態の係合部11の係合本体部11aと抜け止め部11bとは、別体として形成されたあとに固着されているが、鋳造や射出成型等で一体に形成されてもよい。また、樋支持具本体10と係合部11とが、同様に一体に形成されてもよい。さらに、本実施形態の抜け止め部11bは円柱状に形成されているが、中空の円筒形に形成されてもよい。そして、図2(e)に示すように、1本の線状材を折曲して、2つの係合本体部11a,11aと、連結部11ae,11aeの内側の端部11af,11afから、円を描くように折曲して抜け止め部11bを形成し、係合部11をループ形状に形成してもよい。この抜け止め部11bの幅寸法r1は、上述した図1の円柱状の抜け止め部11bの幅寸法r1と略同じなので、取付杆20内で内周面20aに摺接またはわずかに隙間を空けて近接するように回動可能となる。
本実施形態の取付杆20は、中空の円筒体で形成されているが、中空の角柱で形成されてもよい。また、抜け止め部11bが回動可能に取付杆20の内周面20aに摺接またはわずかに隙間を空けて近接するのであれば、内周面20aも同様に正面視して角形に形成されてもよい。本実施形態の取付杆20は、取付基盤30から略垂直に、中空の円筒体が前方向に延びて形成されているが、若干下がり傾斜に前方向に延びて形成されてもよい。このようにすれば、取付杆20内に入った雨水等が傾斜に従って開口23から排水されやすくなる。なお、取付杆20を傾斜させて取り付ける場合には、取付杆20に連結させた状態の樋支持具本体10が略水平となるように、係合部11や係合凹部21の形状を形成してもよい。取付杆20が取付基盤30から略垂直に伸びて形成されている場合でも、取付杆20内に入った雨水等が排水されやすくなるように、取付杆20の下方の内周面20aに、開口23に向けて下がり傾斜した溝を設けてもよい。また、取付杆20の底面に排水のための貫通孔が形成されてもよい。さらに、取付杆20の下方の内周面20aに、貫通孔に向けて下がり傾斜した溝を設けてもよい。そのようにすれば、雨水等が貫通孔から排水されやすくなる。
本実施形態では、取付杆20の係合凹部21に係合部11を係合させた場合、取付杆20の略真下に樋支持具本体10が配されるように、係合部11の係合本体部11aが折曲されて形成されているが、これに限定されることはない。たとえば、係合本体部11aは、板状本体部14から上方向に起立し支持部11aaを形成し、幅方向に上がり傾斜した傾斜部11acを形成せずに、支持部11aaの上側の端部11abから幅方向内側に折曲して形成されてもよい。樋支持具本体10が、係合部11を介して取付杆20に吊り下げ、支持されれば係合本体部11aの形状はこれらに限定されることはない。
次に、他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と共通する部分の説明は省略する。
図3(a)の係合部11は、1つの線状材を折曲して形成することにより、2つの係合本体部11a,11aと、2つの係合本体部11a,11aの連結部11ae,11aeの内側の端部11af,11af間をつなぐ直線状の抜け止め部11bとが形成されている。係合本体部11aの形状は上述した図1の係合本体部11aと同様に折曲されて形成されており、1つの線状材を折曲して形成することにより、図3(a)の係合部11はループ形状となる。
本実施形態の樋支持具本体10は、図1の樋支持具本体10と同様に、取付杆20の前面から開口23、スライド溝22に抜け止め部11bを挿通させることができる。本実施形態の樋支持具本体10は、取付杆20の係合凹部21,21間の突起24の部分の内周面20aに抜け止め部11bが引っかかるようにして、係合部11を介して取付杆20に吊り下げられている。また、本実施形態の取付杆20には、開口23が形成されているが、開口23が形成されていない取付杆20や、開口23が形成されていても、スライド溝22と連通されていない取付杆20であってもよい。その場合は、取付杆20の上方からスライド溝22に、樋支持具本体10の係合部11の抜け止め部11bを挿通させればよい。
次に、図3(a)の係合部11の変形例である図3(b)〜図3(d)の係合部11について説明する。図3(b)は、係合部11が、中心部に孔が開設されているループ形状の板状材から形成されている。板状本体部14に固着される底部11cから上方向に折曲されて起立した支持部11aaが形成され、図3(a)の係合部11と同様にして、傾斜部11ac、連結部11ae、そして抜け止め部11bが形成される。本実施形態の係合部11は、底部11cがリベット5により板状本体部14に固着されているが、固着方法はこれに限定されることはない。
図3(c)の樋支持具本体10の係合部11は線状材からなっており、単一の係合本体部11aが形成され、図3(a)(b)と同様にして支持部11aa、傾斜部11ac、連結部11aeが形成される。そして、連結部11aeの内側の端部11afから、前方向と後ろ方向の両方向に延びる棒状の抜け止め部11bが形成されている。係合本体部11aは、図1、図3(a)の係合部11の係合本体部11aと略同形状に折曲形成されているが、これに限定されることはない。
図3(d)の樋支持具本体10の係合部11は線状材からなっており、単一の係合本体部11aが形成され、係合本体部11aの連結部11aeの内側の端部11afから、球状の抜け止め部11bが形成されている。球状の抜け止め部11bは、取付杆20の開口23に挿入され、かつ、係合凹部21、スライド溝22から抜け出ないような大きさで形成されている。係合本体部11aは、図1、図3(a)のものと略同形状に折曲形成されているが、これに限定されることはない。
図3(a)〜(d)の係合部11は、図3(a)の取付杆20に対して用いることに限定されることは無く、後述する実施形態の取付杆20に対して用いてもよい。また、図3(c)の抜け止め部11bは前方向と後方向の両方向に延びて形成されているが、一方の方向のみに延びて形成されてもよい。さらに、図3(d)の球状の抜け止め部11bは、取付杆20の内周面20aに摺接またはわずかに隙間を空けて近接するように、抜け止め部11bの幅寸法(径)r1が、取付杆20の内周面20a間の幅寸法r2と略同じ長さに形成されてもよい。また、図3(b)、(c)の係合部11は、樋支持具本体10に一つ設けられているが、隣り合う係合凹部21,21に吊り下げられるように複数の係合部11が設けられてもよい。係合部11は、係合凹部21に係合し、係合部11の一部(抜け止め部11b等)が内周面20a等に引っかかる構成であればよい。また、係合本体部11aの連結部11aeの取付杆20の突起24の外周面に近接する部位に、前後方向に突出する凸部を設けてもよい。このようにすれば、係合本体部11aの連結部11aeの凸部と抜け止め部11bとの協働により、取付杆20の突起24を挟み込むようにして係合されるので、樋支持具本体10は、ぐらつきが少なく安定して、取付杆20に吊り下げれられる。
図4(a)の取付杆20は、中空の円筒体からなっており、複数の係合凹部21は、側面視してL字状となるように、スライド溝22から幅方向外側に溝が形成され、後方向に向かって溝が延びて形成されている。係合部11は、スライド溝22から係合凹部21のL字状に沿って係合されることにより、樋支持具本体10に軒樋4を取り付ける際の下方向からの外力によって係合凹部21から係合部11の連結部11aeが外れにくくなる。
図4(b)の取付杆20は、中空の角柱からなっており、開口23から連通してスライド溝22が一方の側面に形成されている。スライド溝22から下方向に向けて開口した複数の係合凹部21が前後方向に等間隔に形成されている。図4(b)の実施形態では、係合部11が、係合凹部21に係合された状態で、下方から上方向への外力が加えられても、スライド溝22の上部が係合部11の上方向の移動を阻止するので、係合部11が取付杆20から外れにくくなる。また、図4(b)中に二点鎖線で示した抜け止め部11bは、図1の実施形態と同様の円柱状の抜け止め部11bを示している。このような抜け止め部11bであっても、抜け止め部11bの幅寸法r1が、取付杆20の内周面20a間の幅寸法r2と略同じ長さなので、取付杆20内で抜け止め部11bを回動させて、係合状態のロック・アンロック状態を切り替えることができる。また、中空の角柱の取付杆20に係合部11を介して樋支持具本体10を、ぐらつきが少なく安定した状態で吊り下げることができる。
図4(a)が円筒体、図4(b)が角柱から形成されているが、これに限定されることはない。また、図4(a)は係合凹部21の形状の変形例であり、図4(b)はスライド溝22が取付杆20の上方に形成されることに限定されないことを示す例である。
次に図5(a)、(b)の実施形態の取付杆20について説明する。図5(a)、(b)の取付杆20は、前述した実施形態の取付杆20とは異なり、中空ではなく中実の角柱から形成されている。
図5(a)の取付杆20は、幅寸法が上下寸法より短い角柱から形成されている。取付杆20の先端部中心付近からスライド溝22が後ろ方向に向けて形成されており、スライド溝22から下方向に向けて開口した複数の係合凹部21が前後方向に等間隔に形成されている。これにより、係合凹部21と上方向にスライド溝22を介して対面している上端部25が形成される。図5(a)の実施形態では、係合凹部21に係合部11が係合された状態において、樋支持具本体10が下方から上方向への外力が加えられて浮き上がっても、上端部25により、係合部11が取付杆20から脱落しにくくなる。
図5(b)の取付杆20は、幅寸法が上下寸法より短い角柱から形成されており、ストッパー部20bが設けられるように、後方から前方へ段落ちして形成されている。ストッパー部20bは、後述する図5(d)のような係合部11が、ストッパー部20bを越えて後方に移動しないために設けられている。係合凹部21は、取付杆20の上部から下方に向けて開口するように前後方向に複数形成されている。つまり、本実施形態の取付杆20は、図5(a)の取付杆20から上端部25が取り除かれたような形状となっている。また、本実施形態の取付杆20にはスライド溝22が形成されていないので、樋支持具本体10を連結させる場合、上方から、係合凹部21に係合部11を連結させる。
図5(a)、(b)の取付杆20は、係合本体部11aの寸法等を調整した図1〜図3と同様の抜け止め部11bを有した係合部11を使用することができる。また、次に説明する図5(c)、(d)のような係合部11でもよい。
図5(c)の係合部11は、線状材からなり、係合部11の全体の形状が逆J字状となっている。具体的には、係合本体部11aは、樋支持具本体10の板状本体部14から上方向に起立した支持部11aaと、上側の端部11abから幅方向内側に延びた連結部11aeからなる。そして、抜け止め部11bは、係合本体部11aの連結部11aeの内側の端部11afから下方向に延びて形成される。このような係合部11であれば、図5(a)、(b)のような取付杆20の係合凹部21に吊り下げられると、係合本体部11aの支持部11aaと抜け止め部11bが取付杆20の左右を挟み込むようになる。そのため、樋支持具本体10は、取付杆20の略真下に配されていない状態であっても、安定して取付杆20に吊り下げられる。また、係合本体部11aの支持部11aaと、抜け止め部11bが幅方向内側に若干湾曲するように形成してもよい。そのようにすれば、係合部11は取付杆20を挟持し、より安定して取付杆20に吊り下げられる。なお、図5(c)の抜け止め部11bは、係合本体部11aより短く図示されているが、これに限定されることはない。また、図1のような中空の円筒形の取付杆20に用いる場合には、抜け止め部11bが、取付杆20の内周面20aに沿うような湾曲形状に形成されるとよい。
図5(d)の係合部11は、線状材からなる係合本体部11aと抜け止め部11bからなっており、係合本体部11aの支持部11aaの上側の端部11abからループ形状に折曲されて形成されている。より具体的には、係合本体部11aは、板状本体部14の上面から上方向に起立する支持部11aaと、支持部11aaの上側の端部11abから幅方向外側に折曲される短辺部11agと、短辺部11agの外側の端部11ahから上方向に折曲される長辺部11aiと、長辺部11aiの上側の端部11adから幅方向内側に折曲される連結部11aeとにより構成される。そして、連結部11aeのもう一方の幅方向外側の端部11afの下方にL字状の抜け止め部11bが形成される。抜け止め部11bは、係合本体部11aの連結部11aeの端部11afから下方向に延びて形成される長辺部11baと、長辺部11baの下側の端部11bbから幅方向内側に折曲される短辺部11bcとにより構成される。係合本体部11aの短辺部11ag、長辺部11ai、連結部11ae、抜け止め部11bの長辺部11ba、短辺部11bcに囲まれた空間部110は、前方から図5(c)、(d)の取付杆20の前面20cを通り抜けることができる大きさに形成されている。樋支持具本体10の前後方向の所望の位置に調整した後、係合凹部21に係合本体部11aの連結部11aeを係合させる。係合部11が取付杆20の四周を囲んでいるので、樋支持具本体10は、安定して取付杆20に吊り下げられる。また、樋支持具本体10に軒樋4を取り付ける際に、下方から上方向への外力が加えられても、取付杆20の底面に係合本体部11aの短辺部11agと、抜け止め部11bの短辺部11bcとが接触するので、それ以上の樋支持具本体10の上方向の移動を阻止する。そして、図5(b)の最後方の係合凹部21には、その係合凹部21より後方に図5(d)のような係合部11が移動しないように、ストッパー部20bが設けられている。
上述した各実施形態では、樋支持具本体10は、同一の形状で形成されているが、これに限定されることはない。前耳保持部12、後耳保持部13の形状もこれに限定されることはない。また、係合部11や取付杆20の形状も上述したものに限定されることはない。
1 軒樋支持具
10 樋支持具本体
11 係合部
11b 抜け止め部
20 取付杆
21 係合凹部
30 取付基盤
4 軒樋

Claims (6)

  1. 建築構造物に固定される取付杆と、該取付杆に対して前後方向に位置調節可能に連結される樋支持具本体とを有する軒樋支持具において、
    前記取付杆は、前後方向に複数の係合凹部が形成され、
    前記樋支持具本体は、前記係合凹部に係合して吊り下げられる係合部が設けられていることを特徴とする軒樋支持具。
  2. 請求項1において、
    前記取付杆は、中空の柱体であり、前後方向に長いスライド溝が前記係合凹部の開口に隣接して形成されていることを特徴とする軒樋支持具。
  3. 請求項2において、
    前記取付杆は、前方向の先端部が前記スライド溝に連通するように開口していることを特徴とする軒樋支持具。
  4. 請求項1乃至3において、
    前記係合部は、先端部に抜け止め部が形成されていることを特徴とする軒樋支持具。
  5. 請求項4において、
    前記抜け止め部の幅寸法若しくは上下寸法の少なくとも一方は、中空の前記取付杆の内周面間の幅寸法若しくは上下寸法と、略同じ長さに形成されていることを特徴とする軒樋支持具。
  6. 請求項1乃至5において、
    前記係合部は、ループ形状であることを特徴とする軒樋支持具。

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