JP2020036469A - 回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セグメント導体の屈曲部の曲げ半径を小さく抑えることができる回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法を提供する。【解決手段】成形装置は、複数のセグメント導体3のそれぞれがステータコアのスロットから突出する突出部32を有するステータを対象とする。成形装置は、円筒状に形成され、複数の突出部32を保持する保持装置5と、保持装置5をステータコアに対して相対移動させる駆動部と、を備える。保持装置5は、複数の突出部32が挿入される複数の溝部51と、溝部51に挿入された突出部32を把持する把持部52と、を有する。把持部52は、溝部51に対する突出部32の軸方向Lの相対移動を規制するように突出部32を把持する把持状態と、突出部32の把持を解除する解除状態と、に状態変化可能に構成される。駆動部は、保持装置5をステータに対して、軸方向Lのステータコア側に相対移動させつつ周方向Cに相対回転させる。【選択図】図6
Description
本発明は、ステータコアのスロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体を備え、複数のセグメント導体のそれぞれが、スロットからステータコアの軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法に関する。
一般的に、上記のようなステータコイルは、複数のセグメント導体の突出部を周方向に捩じるように曲げ加工を行った後に、異なるスロットに配置された同相のセグメント導体の突出部の先端部同士を接合して構成される。複数のセグメント導体の突出部に対する曲げ加工は、例えば、下記の特許文献1に開示された成形装置によって行われる。
特許文献1の成形装置は、突出部(リード部分Sga)が挿入される溝部(溝部112)が周方向に複数配置された円筒状の保持装置(コイル捻り治具110)を備えている。そして、複数の溝部(溝部112)のそれぞれに突出部(リード部分Sga)が挿入された状態で、保持装置(コイル捻り治具110)が軸方向のステータコア(固定子コア20)側に移動しつつ周方向に回転することで、複数の突出部(リード部分Sga)に曲げ加工が施される。なお、背景技術の説明において括弧内に示す部材名および符号は、特許文献1のものである。
ところで、特許文献1の成形装置では、突出部(リード部分Sga)の曲げ加工中、突出部(リード部分Sga)の先端部が保持装置(コイル捻り治具110)に対して軸方向に移動し易い。そのため、突出部(リード部分Sga)における曲げ荷重が付与される位置が変化し、突出部(リード部分Sga)における屈曲部の曲げ半径が大きくなり易い。屈曲部の曲げ半径が大きくなると、成形後の突出部(リード部分Sga)の軸方向の長さが大きくなり、延いては回転電機の軸方向における大型化を招くおそれがあった。
そこで、セグメント導体の屈曲部の曲げ半径を小さく抑えることができる回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法の実現が望まれる。
上記に鑑みた、回転電機用ステータコイルの成形装置の特徴構成は、
軸方向に開口するスロットが周方向に複数配置された円筒状のステータコアと、前記スロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体と、を備え、複数の前記セグメント導体のそれぞれが、前記スロットから前記ステータコアの前記軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形装置であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部を保持する保持装置と、
前記保持装置を前記ステータコアに対して相対移動させる駆動部と、を備え、
前記保持装置は、複数の前記突出部のそれぞれが挿入される複数の溝部と、前記溝部に挿入された前記突出部を把持する把持部と、を有し、
前記溝部は、前記軸方向に延在すると共に、前記保持装置の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁に開口するように形成され、
前記把持部は、前記溝部に対する前記突出部の前記軸方向の相対移動を規制するように前記突出部を把持する把持状態と、前記突出部の把持を解除する解除状態と、に状態変化可能に構成され、
前記駆動部は、前記保持装置を前記ステータに対して、前記軸方向の前記ステータコア側に相対移動させつつ前記周方向に相対回転させることができるように構成されている点にある。
軸方向に開口するスロットが周方向に複数配置された円筒状のステータコアと、前記スロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体と、を備え、複数の前記セグメント導体のそれぞれが、前記スロットから前記ステータコアの前記軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形装置であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部を保持する保持装置と、
前記保持装置を前記ステータコアに対して相対移動させる駆動部と、を備え、
前記保持装置は、複数の前記突出部のそれぞれが挿入される複数の溝部と、前記溝部に挿入された前記突出部を把持する把持部と、を有し、
前記溝部は、前記軸方向に延在すると共に、前記保持装置の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁に開口するように形成され、
前記把持部は、前記溝部に対する前記突出部の前記軸方向の相対移動を規制するように前記突出部を把持する把持状態と、前記突出部の把持を解除する解除状態と、に状態変化可能に構成され、
前記駆動部は、前記保持装置を前記ステータに対して、前記軸方向の前記ステータコア側に相対移動させつつ前記周方向に相対回転させることができるように構成されている点にある。
この特徴構成によれば、把持部が把持状態と解除状態とに状態変化可能に構成されていると共に、駆動部は、保持装置をステータに対して、軸方向のステータコア側に相対移動させつつ周方向に相対回転させることができるように構成されている。そのため、把持部を把持状態とし、保持装置をステータに対して、軸方向のステータコア側に相対移動させつつ周方向に相対回転させることで、溝部に対する突出部の軸方向の相対移動を規制した状態で複数の突出部の曲げ加工を行うことができる。これにより、曲げ加工中、突出部における曲げ荷重が付与される位置が一定に維持され易くなる。その結果、セグメント導体の屈曲部の曲げ半径を小さく抑えることができる。
上記に鑑みた、回転電機用ステータコイルの成形方法の特徴構成は、
軸方向に開口するスロットが周方向に複数配置された円筒状のステータコアと、前記スロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体と、を備え、複数の前記セグメント導体のそれぞれが、前記スロットから前記ステータコアの前記軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形方法であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部を保持する保持装置を準備する準備工程と、
前記軸方向に延在すると共に、前記保持装置の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁に開口するように形成された複数の溝部のそれぞれに、前記突出部を挿入する挿入工程と、
前記溝部に前記突出部が挿入された状態で、前記溝部に対する前記突出部の前記軸方向の相対移動を規制するように前記突出部を把持する把持工程と、
複数の前記突出部を把持した状態で、前記保持装置を前記ステータに対して、前記軸方向の前記ステータコア側に相対移動させつつ前記周方向に相対回転させて、複数の前記突出部の曲げ加工を行う曲げ工程と、
前記曲げ工程後に、前記突出部の把持を解除する解除工程と、を備えている点にある。
軸方向に開口するスロットが周方向に複数配置された円筒状のステータコアと、前記スロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体と、を備え、複数の前記セグメント導体のそれぞれが、前記スロットから前記ステータコアの前記軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形方法であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部を保持する保持装置を準備する準備工程と、
前記軸方向に延在すると共に、前記保持装置の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁に開口するように形成された複数の溝部のそれぞれに、前記突出部を挿入する挿入工程と、
前記溝部に前記突出部が挿入された状態で、前記溝部に対する前記突出部の前記軸方向の相対移動を規制するように前記突出部を把持する把持工程と、
複数の前記突出部を把持した状態で、前記保持装置を前記ステータに対して、前記軸方向の前記ステータコア側に相対移動させつつ前記周方向に相対回転させて、複数の前記突出部の曲げ加工を行う曲げ工程と、
前記曲げ工程後に、前記突出部の把持を解除する解除工程と、を備えている点にある。
この特徴構成によれば、溝部に対する突出部の軸方向の相対移動を規制した状態で、保持装置をステータに対して、軸方向のステータコア側に相対移動させつつ周方向に相対回転させて、複数の突出部の曲げ加工を行う。これにより、曲げ加工中、突出部における曲げ荷重が付与される位置が一定に維持され易くなる。その結果、セグメント導体の屈曲部の曲げ半径を小さく抑えることができる。
1.第1の実施形態
以下では、第1の実施形態に係る成形装置100について図面を参照して説明する。成形装置100は、回転電機用のステータ10を加工の対象としている。なお、本願において「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
以下では、第1の実施形態に係る成形装置100について図面を参照して説明する。成形装置100は、回転電機用のステータ10を加工の対象としている。なお、本願において「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
まず、ステータ10について説明する。図1に示すように、ステータ10は、軸方向Lに開口するスロット11が周方向Cに複数配置された円筒状のステータコア1と、スロット11に挿入されてステータコイル2を構成する複数のセグメント導体3と、を備えている。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、「軸方向L」、「径方向R」、及び「周方向C」は、ステータコア1の軸心を基準として定義している。そして、径方向Rにおいて、ステータコア1の軸心側を「径方向内側R1」とし、ステータコア1の軸心側とは反対側を「径方向外側R2」とする。また、軸方向Lにおいて、ステータコア1に対して後述する成形装置100の保持装置5が配置される側を「軸方向第1側L1」とし、その反対側を「軸方向第2側L2」とする。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、「軸方向L」、「径方向R」、及び「周方向C」は、ステータコア1の軸心を基準として定義している。そして、径方向Rにおいて、ステータコア1の軸心側を「径方向内側R1」とし、ステータコア1の軸心側とは反対側を「径方向外側R2」とする。また、軸方向Lにおいて、ステータコア1に対して後述する成形装置100の保持装置5が配置される側を「軸方向第1側L1」とし、その反対側を「軸方向第2側L2」とする。
なお、図示は省略するが、本実施形態では、ステータ10(ステータコア1)の径方向内側R1には、ロータが配置される。このロータは、ステータ10から発生する回転磁界により、ステータ10に対して回転する。つまり、本実施形態に係るステータ10は、インナロータ型の回転電機用のステータである。なお、例えば、ロータが永久磁石を備え、回転電機が永久磁石同期機として構成されても良いし、ロータが導体を備え、回転電機が誘導機として構成されても良い。
ステータコア1は、磁性材料を用いて形成されている。ステータコア1は、例えば、円環板状の磁性体(例えば、電磁鋼板等)を軸方向Lに複数積層して形成され、或いは、粉状の磁性体を加圧成形してなる圧粉材によって形成されている。ステータコア1は、複数のスロット11を有している。
スロット11は、ステータコア1を軸方向Lに貫通するように形成されている。本実施形態では、スロット11は、軸方向Lに平行に延在すると共に、その周方向Cの中央部を結ぶ仮想線(すなわち、幅方向中心線)が径方向Rに平行に延在するように形成されている。スロット11は、周方向Cに複数分散配置されている。本実施形態では、複数のスロット11が、周方向Cに沿って一定の間隔を空けて配置されている。周方向Cに隣接する2つのスロット11の間には、ティース12が形成されている。また、スロット11は、径方向Rに開口する径方向開口部11aを有している。本実施形態では、径方向開口部11aは、径方向内側R1に向けて開口している。
セグメント導体3は、銅、アルミニウム等を用いて構成されている。また、セグメント導体3は、樹脂等(例えば、ポリイミド等)の電気的絶縁性を有する材料からなる被膜によって覆われている。セグメント導体3としては、延在方向に直交する断面形状が矩形状や円形状等の導体を用いることができる。セグメント導体3として、延在方向に直交する断面形状が矩形状の導体を用いる場合には、当該断面の角部にC面取りやR面取り等の面取り形状が形成されると良い。本実施形態では、セグメント導体3として、延在方向に直交する断面形状が、R面取りを施された矩形状の導体(平角線)を用いている。
セグメント導体3は、スロット11に収容されるスロット収容部31と、スロット11からステータコア1の軸方向第1側L1に突出する突出部32と、を有している。
スロット収容部31は、軸方向Lに沿って延在した状態でスロット11内に配置される。本実施形態では、スロット収容部31は、軸方向Lに平行に延在した状態でスロット11内に配置されている。各スロット11内には、スロット収容部31が径方向Rにn個配置される。ここで、nは2以上の整数であり、回転電機に要求されるトルクや許容される逆起電力の大きさ等に応じて設定される。図示の例では、各スロット11内には、6個のスロット収容部31が径方向Rに並んで配置されている。また、各スロット11内には、スロット収容部31が周方向Cに少なくとも1個配置される。図示の例では、各スロット11内には、スロット収容部31が周方向Cに1個配置されている。つまり、図示の例では、各スロット11内に、6個のスロット収容部31が径方向Rに積み重なるように、1列に整列配置されている。
突出部32は、スロット収容部31に連続して形成されている。そのため、突出部32は、スロット収容部31と同様に、スロット11ごとに、径方向Rにn個配置されると共に、周方向Cに少なくとも1個配置される。図示の例では、スロット11ごとに、突出部32が径方向Rに6個配置されていると共に、周方向Cに1個配置されている。このように、径方向Rに複数配置された突出部32が、周方向Cに複数分散配置されて突出部群を構成している。
図2に示すように、突出部32は、上記の被膜によって覆われた被覆部321と、被膜が剥離された被膜剥離部322と、を有している。被膜剥離部322は、突出部32の先端部(スロット収容部31側とは反対側の端部)に形成されている。同相の一対のセグメント導体3における被膜剥離部322が径方向Rに重なった状態で互いに溶接等によって接合されることで、ステータコイル2が構成される。
このような構成を実現するために、突出部32は、S字状に成形されている。具体的には、成形後の突出部32が第1屈曲部32aと第2屈曲部32bと周方向延在部32cとを有するように、軸方向Lに沿って直線状に延在している成形前の突出部32に対して、成形装置100を用いて曲げ加工が行われる。
第1屈曲部32aは、突出部32の延在方向の中央部に対して先端部側に位置している。第2屈曲部32bは、突出部32の延在方向の中央部に対して基端部(スロット収容部31側の端部)側に位置している。周方向延在部32cは、第1屈曲部32aと第2屈曲部32bとの間に位置している。周方向延在部32cは、第2屈曲部32bから第1屈曲部32aに向かうに従ってステータコア1から離れるように、周方向Cに沿って延在している。周方向Cに隣接する周方向延在部32cは、互いに軸方向Lに間隔を空けて配置されている。なお、図示の例では、径方向R視で対称の位置関係となる周方向延在部32cを有する2種類の突出部32が存在し、これらの異なる種類であって同相の突出部32における一対の被膜剥離部322同士が接合されている。
次に、成形工程S100について説明する。図3に示すように、成形工程S100は、準備工程S1と、挿入工程S2と、把持工程S3と、曲げ工程S4と、解除工程S5と、を備えている。
準備工程S1は、複数の突出部32を保持する保持装置5を準備する工程である。本実施形態の準備工程S1では、成形装置100を準備する。
ここで、成形装置100について説明する。図4に示すように、成形装置100は、円筒状に形成された保持装置5と、保持装置5をステータコア1に対して相対移動させる駆動部8と、を備えている。
保持装置5は、径方向Rに並んだ複数の突出部32のうちの1個を保持すると共に、全ての突出部32のうち、同じ径方向Rの位置で周方向Cに並ぶ複数の突出部32を保持する。保持装置5の径方向Rの寸法は、保持対象の突出部32の径方向Rの位置に応じて設定される。そのため、径方向Rの寸法の異なる保持装置5が、径方向Rに並んだ突出部32の数(ここでは6個)と同数準備される。
保持装置5は、複数の突出部32のそれぞれが挿入される複数の溝部51を有している。溝部51は、軸方向Lに延在すると共に、保持装置5の軸方向第2側L2の端縁5aに開口するように形成されている。本実施形態では、溝部51は、周方向Cに一定の間隔を空けて複数配置されている。また、本実施形態では、端縁5aは、周方向Cの全域で一定の高さ(軸方向Lの位置)に形成されている。
本実施形態では、保持装置5は、第1保持部6と、第2保持部7と、を有している。第1保持部6は、円筒状に形成されている。第2保持部7は、第1保持部6よりも小径の円筒状に形成されている。第2保持部7は、第1保持部6に対して径方向内側R1に重ねて配置されている。本実施形態では、第1保持部6及び第2保持部7の厚み(径方向Rの長さ)は、それぞれ周方向Cの全域で一定に設定されている。更に、本実施形態では、第1保持部6及び第2保持部7の厚みは、互いに同一に設定されている。また、本実施形態では、第1保持部6及び第2保持部7の厚みの合計は、被膜剥離部322の厚みと同一に設定されている。
第1保持部6は、複数の溝部51を構成する複数の第1溝部61を有している。第2保持部7は、複数の溝部51を構成し、複数の第1溝部61のそれぞれに対応する位置に配置された複数の第2溝部71を有している。
図5に示すように、第1溝部61は、軸方向Lに延在すると共に、第1保持部6の軸方向第2側L2の端縁である第1端縁6a、及び第1保持部6の内周面である第1内周面6bに開口している。本実施形態では、第1溝部61は、第1保持部6の外周面である第1外周面6cにも開口している。つまり、第1溝部61は、第1保持部6を径方向Rに貫通するように形成されている。第1溝部61の周方向Cの長さは、被膜剥離部322の周方向Cの長さよりも大きく設定されている。本実施形態では、第1溝部61は、径方向R視で矩形状に形成されている。
第2溝部71は、第1溝部61と同数設けられている。第2溝部71は、軸方向Lに延在すると共に、第2保持部7の軸方向第2側L2の端縁である第2端縁7a、及び第2保持部7の外周面である第2外周面7bに開口している。本実施形態では、第2溝部71は、第2保持部7の内周面である第2内周面7cにも開口している。つまり、第2溝部71は、第2保持部7を径方向Rに貫通するように形成されている。第2溝部71の周方向Cの長さは、被膜剥離部322の周方向Cの長さよりも大きく設定されている。本実施形態では、第2溝部71は、第1溝部61と同一の形状及び寸法で形成されている。
駆動部8は、保持装置5をステータ10に対して、軸方向第2側L2に相対移動させつつ周方向Cに相対回転させることができるように構成されている。また、本実施形態では、駆動部8は、第1保持部6及び第2保持部7を互いに独立して周方向Cに回転可能であると共に、第1保持部6及び第2保持部7を一体的に回転可能である。
準備工程S1の後は、挿入工程S2を行う。図5に示すように、挿入工程S2は、複数の溝部51のそれぞれに、突出部32を挿入する工程である。挿入工程S2において複数の溝部51のそれぞれに挿入する突出部32は、径方向R視で、スロット収容部31に連続して軸方向Lに沿って直線状に延在した状態となっている。本実施形態の挿入工程S2では、複数の第1溝部61のそれぞれと、複数の第2溝部71のそれぞれとが径方向R視で重複する状態で、これらの第1溝部61及び第2溝部71が構成する複数の溝部51のそれぞれに、被膜剥離部322を挿入する。ここで、2つの部材(ここでは、溝等の無体物をも含む概念)の配置に関して、「特定方向視で重複する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線と直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを指す。
挿入工程S2の後は、把持工程S3を行う。図6に示すように、把持工程S3は、溝部51に突出部32が挿入された状態で、溝部51に対する突出部32の軸方向Lの相対移動を規制するように突出部32を把持する工程である。本実施形態の把持工程S3では、駆動部8によって第1保持部6及び第2保持部7を互いに周方向Cにおける反対側に回動させることにより、被膜剥離部322を把持する。具体的には、第1溝部61における軸方向Lに延在する一対の側面のうち、第1保持部6及び第2保持部7の回動に伴って被膜剥離部322に接近する側面である第1対向面62と、第2溝部71における軸方向Lに延在する一対の側面のうち、第1保持部6及び第2保持部7の回動に伴って被膜剥離部322に接近する側面である第2対向面72とによって、被膜剥離部322を周方向Cの両側から把持する。このように、本実施形態では、第1保持部6と第2保持部7との周方向Cに互いに対向する面である第1対向面62及び第2対向面72が、溝部51に挿入された突出部32を把持する把持部52として機能する。なお、第1対向面62及び第2対向面72が被膜剥離部322を把持する力は、溝部51に対する突出部32の軸方向Lの相対移動を規制できる程度に設定されている。
把持部52は、溝部51に対する突出部32の軸方向Lの相対移動を規制するように突出部32を把持する把持状態(図6に示された状態)と、突出部32の把持を解除する解除状態(図5に示された状態)と、に状態変化可能に構成されている。本実施形態では、上記のように、駆動部8が第1保持部6及び第2保持部7を互いに周方向Cにおける反対側に回動させることにより、把持部52の把持状態と前記解除状態とを切り替えている。なお、このような構成に限定されず、第1保持部6及び第2保持部7の一方を他方に対して周方向Cに相対回転させることにより、把持状態と前記解除状態とを切り替える構成であれば良い。例えば、第1保持部6及び第2保持部7の一方を固定し、他方を回動させる構成であっても良い。
把持工程S3の後は、曲げ工程S4を行う。図7に示すように、曲げ工程S4は、把持部52を把持状態とし、保持装置5をステータ10に対して、軸方向第2側L2に相対移動させつつ周方向Cに相対回転させて、複数の突出部32の曲げ加工を行う工程である。本実施形態の曲げ工程S4では、第1対向面62と第2対向面72とが被膜剥離部322を把持した状態で、駆動部8によって第1保持部6及び第2保持部7を軸方向第2側L2に移動させつつ、第1保持部6及び第2保持部7を一体的にステータ10に対して周方向Cに回転させる。なお、このような構成に限定されず、例えば、ステータコア1を軸方向第1側L1に移動させつつ、ステータコア1を保持装置5に対して周方向Cに回転させても良いし、ステータコア1及び保持装置5の双方を動作させても良い。
このように、曲げ工程S4では、溝部51に対する突出部32の軸方向Lの相対移動を規制した状態で突出部32の曲げ加工を行うため、曲げ加工中、突出部32における曲げ荷重が付与される位置が一定に維持され易くなる。その結果、図8に示すように、溝部51に対する突出部32の軸方向Lの相対移動を規制しない状態で曲げ加工が行われた突出部32(図8における2点鎖線で示された突出部32)と比較して、第1屈曲部32a及び第2屈曲部32bのそれぞれの曲げ半径を小さくすることができる。したがって、突出部32の軸方向Lの長さを小さく抑えることができる。
曲げ工程S4の後は、解除工程S5を行う。解除工程S5は、突出部32の把持を解除する工程である。解除工程S5では、把持部52を解除状態として、曲げ加工が施された突出部32を溝部51から取り出す。
以上のような工程S1〜S5を、全ての突出部32に曲げ加工が施されるまで繰り返す。本例では、スロット11ごとに、突出部32が径方向Rに6個配置されているため、径方向Rの寸法が互いに異なる6種類の成形装置100を用いて、上記の工程を6回繰り返す。なお、本例では、径方向Rに隣接する突出部32における周方向延在部32cの延在方向は径方向R視で対称となっている(図2参照)。したがって、曲げ工程S4において保持装置5とステータ10との周方向Cの相対回転の向きは、径方向Rに隣接する突出部32の関係では互いに逆方向となる。
2.第2の実施形態
以下では、第2の実施形態に係る成形装置100について図面を参照して説明する。本実施形態では、保持装置5の構成が上記第1の実施形態のものとは異なっている。具体的には、本実施形態では、保持装置5が第1保持部6及び第2保持部7を有していない。そのため、本実施形態では、把持部52として機能する第1対向面62及び第2対向面72が保持装置5に形成されていない。よって、本実施形態では、把持部52の構成が上記第1の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
以下では、第2の実施形態に係る成形装置100について図面を参照して説明する。本実施形態では、保持装置5の構成が上記第1の実施形態のものとは異なっている。具体的には、本実施形態では、保持装置5が第1保持部6及び第2保持部7を有していない。そのため、本実施形態では、把持部52として機能する第1対向面62及び第2対向面72が保持装置5に形成されていない。よって、本実施形態では、把持部52の構成が上記第1の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
図9に示すように、本実施形態では、把持部52は、保持装置5の内部に設けられており、溝部51に対して周方向Cの一方側に配置されている。なお、本実施形態では、周方向Cにおいて、溝部51に対して把持部52が配置された側を「周方向第1側C1」とし、その反対側を「周方向第2側C2」として説明する。
本実施形態では、把持部52は、溝部51に挿入された突出部32を押圧する押圧部53と、押圧部53を周方向Cに移動させて把持状態と解除状態とを切り替える切替部54と、を有している。
押圧部53は、溝部51の周方向第1側C1の側面に開口する収容室531の内面を、周方向Cに沿って摺動可能に構成されている。収容室531には押圧部53を周方向第2側C2に付勢する圧縮コイルばね等の複数の付勢部材532が設けられている。押圧部53は、溝部51に挿入された突出部32を押圧するための押圧面53aを有している。押圧面53aは、押圧部53の周方向第2側C2の側面に形成され、軸方向Lに沿って延在している。図9に示すように、押圧面53aは、切替部54が押圧部53を周方向第1側C1に押圧していない状態、つまり、付勢部材532に荷重が付与されていない状態(以下、「自然状態」と記す)では、溝部51の周方向第2側C2の側面である保持面51aとの距離が、被膜剥離部322の周方向Cの長さよりも小さくなる位置に形成されている。そのため、自然状態では、溝部51に突出部32を挿入することは困難になっている。
切替部54は、軸方向Lに沿って延在する棒状に形成されている。切替部54は、軸方向Lに沿って保持装置5の内部に形成されて溝部51に連通する連通孔54a内を移動可能に構成されている。切替部54は、軸方向延在部541と、突起部542と、を有している。軸方向延在部541は、軸方向Lに沿って延在している。本実施形態では、軸方向延在部541は、周方向Cの長さが軸方向Lの全域で一定に設定されている。突起部542は、軸方向延在部541に対して周方向第1側C1に突出するように形成されている。突起部542は、切替部54の先端部(押圧部53側の端部)に配置されている。本実施形態では、突起部542は球面状に形成されている。
押圧部53は、切替部54の突起部542が当接する第1当接面53b及び第2当接面53cを有している。第1当接面53b及び第2当接面53cは、押圧部53の周方向第2側C2の側面に形成されている。
第1当接面53bは、軸方向Lに沿って延在している。第1当接面53bは、押圧面53aよりも切替部54側に配置されている。第1当接面53bは、自然状態において、軸方向L視で突起部542と重複する位置に配置されている。また、第1当接面53bは、自然状態で、軸方向延在部541の周方向第1側C1の端面と周方向Cの位置が一致する、或いは、軸方向延在部541の周方向第1側C1の端面よりも周方向第2側C2に配置されている。本実施形態では、第1当接面53bの周方向Cの位置は、自然状態で、軸方向延在部541の周方向第1側C1の端面の周方向Cの位置と一致している。
第2当接面53cは、切替部54の突起部542の表面形状に沿った形状を有している。本実施形態では、第2当接面53cは球面状に形成されている。第2当接面53cは、周方向Cにおける第1当接面53bが形成された位置から周方向第1側C1に窪むように形成されている。第2当接面53cは、軸方向Lにおける押圧面53aと第1当接面53bとの間に配置されている。第2当接面53cは、自然状態で、突起部542の表面と周方向Cの位置が一致する、或いは、突起部542の表面に対して周方向第2側C2に配置されている。本実施形態では、第2当接面53cの周方向Cの位置は、自然状態で、突起部542の表面の周方向Cの位置と一致している。
以上のような第2の実施形態に係る成形装置100を用いた成形工程S100について説明する。本実施形態に係る成形工程S100も、準備工程S1と、挿入工程S2と、把持工程S3と、曲げ工程S4と、解除工程S5と、を備えている(図3参照)。
図10に示すように、本実施形態の挿入工程S2では、切替部54を軸方向第2側L2に移動させることで、切替部54の突起部542が押圧部53に接触し、切替部54の移動に応じて、押圧部53が突起部542の表面形状に沿って周方向第1側C1に移動する。切替部54を更に移動させ、突起部542の周方向第1側C1の端面が第1当接面53bに当接すると、押圧部53が最も周方向第1側C1に移動した状態となる。このとき、押圧面53aと溝部51の保持面51aとの距離が、被膜剥離部322の周方向Cの長さよりも大きくなるように設定されている。そして、突起部542の周方向第1側C1の端面が第1当接面53bに当接した状態で、複数の溝部51のそれぞれに、被膜剥離部322を挿入する。
図11に示すように、本実施形態の把持工程S3では、切替部54を軸方向第2側L2に更に移動させることで、突起部542の周方向第1側C1の端面が第1当接面53bに当接しない状態となり、切替部54の移動に応じて、押圧部53が周方向第2側C2に移動する。切替部54を更に移動させ、突起部542の表面全体が第2当接面53cに当接すると、押圧面53aと溝部51の保持面51aとの距離が、被膜剥離部322の周方向Cの長さよりも小さくなる。これにより、溝部51に挿入された被膜剥離部322が、押圧面53aと溝部51の保持面51aとによって挟持される。つまり、把持部52が把持状態となる。なお、上述したように、本実施形態では、自然状態で、第1当接面53bの周方向Cの位置が、軸方向延在部541の周方向第1側C1の端面の周方向Cの位置と一致すると共に、第2当接面53cの周方向Cの位置が、突起部542の表面の周方向Cの位置と一致している。そのため、本実施形態では、突起部542の表面全体が第2当接面53cに当接した場合、押圧面53aと溝部51の保持面51aとの距離は、自然状態の場合と同じ大きさとなる。
本実施形態の曲げ工程S4では、押圧面53aと溝部51の保持面51aとによって被膜剥離部322が挟持された状態で、駆動部8によって保持装置5を軸方向第2側L2に移動させつつ、保持装置5をステータ10に対して周方向Cに回転させる。
図12に示すように、本実施形態の解除工程S5では、切替部54を軸方向第1側L1に移動させることで、突起部542の表面全体が第2当接面53cに当接せず、突起部542の表面の一部が第2当接面53cに当接した状態となり、切替部54の移動に応じて、押圧部53が周方向第2側C2に移動する。切替部54を更に移動させ、突起部542の周方向第1側C1の端面が第1当接面53bに当接すると、押圧部53が最も周方向第1側C1に移動した状態となる。これにより、押圧面53aと溝部51の保持面51aとの距離が、被膜剥離部322の周方向Cの長さよりも大きくなる。つまり、突起部542の周方向第1側C1の端面が第1当接面53bに当接することで、把持部52が解除状態となる。
3.その他の実施形態
(1)上記第1の実施形態では、第1保持部6及び第2保持部7の厚み(径方向Rの長さ)がそれぞれ周方向Cの全域で一定に設定された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図13に示すように、第1対向面62の厚みが被膜剥離部322の厚みと同一となるように、第1保持部6における第1対向面62が形成された部分を径方向内側R1に突出させると共に、第2対向面72の厚みが被膜剥離部322の厚みと同一となるように、第2保持部7における第2対向面72が形成された部分を径方向外側R2に突出させた構成としても良い。これにより、被膜剥離部322に対する対向面62,72の接触面積を大きく確保できると共に、被膜剥離部322にねじり荷重が作用することを回避して、より安定的に被膜剥離部322を把持することができる。
(1)上記第1の実施形態では、第1保持部6及び第2保持部7の厚み(径方向Rの長さ)がそれぞれ周方向Cの全域で一定に設定された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図13に示すように、第1対向面62の厚みが被膜剥離部322の厚みと同一となるように、第1保持部6における第1対向面62が形成された部分を径方向内側R1に突出させると共に、第2対向面72の厚みが被膜剥離部322の厚みと同一となるように、第2保持部7における第2対向面72が形成された部分を径方向外側R2に突出させた構成としても良い。これにより、被膜剥離部322に対する対向面62,72の接触面積を大きく確保できると共に、被膜剥離部322にねじり荷重が作用することを回避して、より安定的に被膜剥離部322を把持することができる。
(2)上記の実施形態では、保持装置5の端縁5aが周方向Cの全域で一定の高さ(軸方向Lの位置)に形成された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図14に示すように、端縁5aに複数の第1ガイド部55が設けられていても良い。第1ガイド部55は、周方向C視で突出部32の被覆部321と重複するように、溝部51の軸方向第2側L2の開口部よりも、軸方向第2側L2に突出している。そして、第1ガイド部55における、軸方向第2側L2の先端部であって被覆部321と周方向Cに対向する部分に、第1面取部55aが形成されている。これにより、突出部32の曲げ加工中、第1ガイド部55の第1面取部55aに主に被覆部321が接触する。その結果、突出部32が第1面取部55aに沿って規定の位置で曲げられることになる。したがって、第1屈曲部32aが被覆部321の適正位置に形成される。なお、図14に示す例のように、上記第1の実施形態に係る成形装置100の保持装置5に第1ガイド部55を設ける場合は、第1保持部6及び第2保持部7の少なくとも一方に設ければ良い。
また、図15に示すように、ステータコア1の軸方向第1側L1の端面に、軸方向第1側L1に突出する複数の第2ガイド部13が設けられていても良い。第2ガイド部13は、径方向Rに並んだ複数の突出部32のそれぞれに対応した位置に複数配置されていても良いし、径方向Rに沿って連続して形成されていても良い。また、第2ガイド部13における、軸方向第1側L1の先端部であって突出部32と周方向Cに対向する部分に、第2面取部13aが形成されている。これにより、突出部32の曲げ加工中、突出部32が第2ガイド部13の第2面取部13aに接触する。その結果、突出部32が第2面取部13aに沿って規定の位置で曲げられることになる。したがって、第2屈曲部32bが被覆部321の適正位置に形成される。
また、図15に示すように、ステータコア1の軸方向第1側L1の端面に、軸方向第1側L1に突出する複数の第2ガイド部13が設けられていても良い。第2ガイド部13は、径方向Rに並んだ複数の突出部32のそれぞれに対応した位置に複数配置されていても良いし、径方向Rに沿って連続して形成されていても良い。また、第2ガイド部13における、軸方向第1側L1の先端部であって突出部32と周方向Cに対向する部分に、第2面取部13aが形成されている。これにより、突出部32の曲げ加工中、突出部32が第2ガイド部13の第2面取部13aに接触する。その結果、突出部32が第2面取部13aに沿って規定の位置で曲げられることになる。したがって、第2屈曲部32bが被覆部321の適正位置に形成される。
(3)上記の実施形態では、把持部52が被膜剥離部322を把持する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、把持部52が被覆部321を把持する構成としても良いし、把持部52が被覆部321及び被膜剥離部322を把持する構成としても良い。
(4)上記第1の実施形態では、第1溝部61が第1保持部6を径方向Rに貫通するように形成されると共に、第2溝部71が第2保持部7を径方向Rに貫通するように形成された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1溝部61が第1保持部6の第1外周面6cに開口していない構成、及び、第2溝部71が第2保持部7の第2内周面7cに開口していない構成の少なくとも一方の構成としても良い。
(5)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
4.上記実施形態の概要
以下では、上記において説明した回転電機用ステータコイル(2)の成形装置(100)及び成形方法(S100)の概要について説明する。
以下では、上記において説明した回転電機用ステータコイル(2)の成形装置(100)及び成形方法(S100)の概要について説明する。
回転電機用ステータコイル(2)の成形装置(100)は、
軸方向(L)に開口するスロット(11)が周方向(C)に複数配置された円筒状のステータコア(1)と、前記スロット(11)に挿入されてステータコイル(2)を構成する複数のセグメント導体(3)と、を備え、複数の前記セグメント導体(3)のそれぞれが、前記スロット(11)から前記ステータコア(1)の前記軸方向(L)の一方側(L1)に突出する突出部(32)を有するステータ(10)を対象とする、回転電機用ステータコイル(2)の成形装置(100)であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部(32)を保持する保持装置(5)と、
前記保持装置(5)を前記ステータコア(1)に対して相対移動させる駆動部(8)と、を備え、
前記保持装置(5)は、複数の前記突出部(32)のそれぞれが挿入される複数の溝部(51)と、前記溝部(51)に挿入された前記突出部(32)を把持する把持部(52)と、を有し、
前記溝部(51)は、前記軸方向(L)に延在すると共に、前記保持装置(5)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(5a)に開口するように形成され、
前記把持部(52)は、前記溝部(51)に対する前記突出部(32)の前記軸方向(L)の相対移動を規制するように前記突出部(32)を把持する把持状態と、前記突出部(32)の把持を解除する解除状態と、に状態変化可能に構成され、
前記駆動部(8)は、前記保持装置(5)を前記ステータ(10)に対して、前記軸方向(L)の前記ステータコア(1)側(L2)に相対移動させつつ前記周方向(C)に相対回転させることができるように構成されている。
軸方向(L)に開口するスロット(11)が周方向(C)に複数配置された円筒状のステータコア(1)と、前記スロット(11)に挿入されてステータコイル(2)を構成する複数のセグメント導体(3)と、を備え、複数の前記セグメント導体(3)のそれぞれが、前記スロット(11)から前記ステータコア(1)の前記軸方向(L)の一方側(L1)に突出する突出部(32)を有するステータ(10)を対象とする、回転電機用ステータコイル(2)の成形装置(100)であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部(32)を保持する保持装置(5)と、
前記保持装置(5)を前記ステータコア(1)に対して相対移動させる駆動部(8)と、を備え、
前記保持装置(5)は、複数の前記突出部(32)のそれぞれが挿入される複数の溝部(51)と、前記溝部(51)に挿入された前記突出部(32)を把持する把持部(52)と、を有し、
前記溝部(51)は、前記軸方向(L)に延在すると共に、前記保持装置(5)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(5a)に開口するように形成され、
前記把持部(52)は、前記溝部(51)に対する前記突出部(32)の前記軸方向(L)の相対移動を規制するように前記突出部(32)を把持する把持状態と、前記突出部(32)の把持を解除する解除状態と、に状態変化可能に構成され、
前記駆動部(8)は、前記保持装置(5)を前記ステータ(10)に対して、前記軸方向(L)の前記ステータコア(1)側(L2)に相対移動させつつ前記周方向(C)に相対回転させることができるように構成されている。
この構成によれば、把持部(52)が把持状態と解除状態とに状態変化可能に構成されていると共に、駆動部(8)は、保持装置(5)をステータ(10)に対して、軸方向(L)のステータコア(1)側(L2)に相対移動させつつ周方向(C)に相対回転させることができるように構成されている。そのため、把持部(52)を把持状態とし、保持装置(5)をステータ(10)に対して、軸方向(L)のステータコア(1)側(L2)に相対移動させつつ周方向(C)に相対回転させることで、溝部(51)に対する突出部(32)の軸方向(L)の相対移動を規制した状態で複数の突出部(32)の曲げ加工を行うことができる。これにより、曲げ加工中、突出部(32)における曲げ荷重が付与される位置が一定に維持され易くなる。その結果、セグメント導体(3)の屈曲部(32a,32b)の曲げ半径を小さく抑えることができる。
ここで、前記保持装置(5)は、円筒状に形成された第1保持部(6)と、円筒状に形成され、前記第1保持部(6)に対して径方向(R)の内側(R1)に重ねて配置された第2保持部(7)と、を有し、
前記第1保持部(6)は、複数の前記溝部(51)を構成する複数の第1溝部(61)を有し、
前記第2保持部(7)は、複数の前記溝部(51)を構成し、複数の前記第1溝部(61)のそれぞれに対応する位置に配置された複数の第2溝部(71)を有し、
複数の前記第1溝部(61)は、前記軸方向(L)に延在すると共に、前記第1保持部(6)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(6a)、及び前記第1保持部(6)の内周面(6b)に開口し、
複数の前記第2溝部(71)は、前記軸方向(L)に延在すると共に、前記第2保持部(7)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(7a)、及び前記第2保持部(7)の外周面(7b)に開口し、
複数の前記第1溝部(61)のそれぞれと、複数の前記第2溝部(71)のそれぞれとが前記径方向(R)視で重複する状態で、複数の前記溝部(51)に複数の前記突出部(32)が挿入され、
前記駆動部(8)は、前記第1保持部(6)及び前記第2保持部(7)の一方を他方に対して前記周方向(C)に相対回転させることにより、前記第1保持部(6)と前記第2保持部(7)との前記周方向(C)に互いに対向する面(62,72)を前記把持部(52)として機能させて、前記把持状態と前記解除状態とを切り替えると好適である。
前記第1保持部(6)は、複数の前記溝部(51)を構成する複数の第1溝部(61)を有し、
前記第2保持部(7)は、複数の前記溝部(51)を構成し、複数の前記第1溝部(61)のそれぞれに対応する位置に配置された複数の第2溝部(71)を有し、
複数の前記第1溝部(61)は、前記軸方向(L)に延在すると共に、前記第1保持部(6)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(6a)、及び前記第1保持部(6)の内周面(6b)に開口し、
複数の前記第2溝部(71)は、前記軸方向(L)に延在すると共に、前記第2保持部(7)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(7a)、及び前記第2保持部(7)の外周面(7b)に開口し、
複数の前記第1溝部(61)のそれぞれと、複数の前記第2溝部(71)のそれぞれとが前記径方向(R)視で重複する状態で、複数の前記溝部(51)に複数の前記突出部(32)が挿入され、
前記駆動部(8)は、前記第1保持部(6)及び前記第2保持部(7)の一方を他方に対して前記周方向(C)に相対回転させることにより、前記第1保持部(6)と前記第2保持部(7)との前記周方向(C)に互いに対向する面(62,72)を前記把持部(52)として機能させて、前記把持状態と前記解除状態とを切り替えると好適である。
この構成によれば、把持状態では、第1保持部(6)と第2保持部(7)との周方向(C)に互いに対向する面(62,72)が突出部(32)を挟持し、解除状態では、第1保持部(6)と第2保持部(7)との周方向(C)に互いに対向する面(62,72)が離間する。こうして、第1保持部(6)と第2保持部(7)との周方向(C)に互いに対向する面(62,72)を把持部(52)として機能させることができる。このように、第1保持部(6)及び第2保持部(7)の一方を他方に対して周方向(C)に相対回転させるだけで、把持状態と解除状態とを切り替えることができる。したがって、把持部(52)を簡易な構成とすることができる。
また、前記セグメント導体(3)は、被膜によって覆われ、
前記突出部(32)は、前記被膜が剥離された被膜剥離部(322)を有し、
前記把持部(52)は、前記把持状態では前記被膜剥離部(322)を把持すると好適である。
前記突出部(32)は、前記被膜が剥離された被膜剥離部(322)を有し、
前記把持部(52)は、前記把持状態では前記被膜剥離部(322)を把持すると好適である。
この構成によれば、把持部(52)がセグメント導体(3)の被膜に接触することを回避することができる。したがって、把持部(52)によるセグメント導体(3)の被膜の損傷を回避することができる。
また、把持部(52)が被膜剥離部(322)を把持する構成において、
前記突出部(32)は、前記被膜によって覆われた被覆部(321)を有し、
前記保持装置(5)はガイド部(55)を有し、
前記ガイド部(55)は、前記周方向(C)視で前記被覆部(321)と重複するように、前記溝部(51)における前記ステータコア(1)側(L2)の開口部よりも、前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)に突出しており、
前記ガイド部(55)における、前記ステータコア(1)側(L2)の先端部であって前記被覆部(321)と前記周方向(C)に対向する部分に、面取部(55a)が形成されていると好適である。
前記突出部(32)は、前記被膜によって覆われた被覆部(321)を有し、
前記保持装置(5)はガイド部(55)を有し、
前記ガイド部(55)は、前記周方向(C)視で前記被覆部(321)と重複するように、前記溝部(51)における前記ステータコア(1)側(L2)の開口部よりも、前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)に突出しており、
前記ガイド部(55)における、前記ステータコア(1)側(L2)の先端部であって前記被覆部(321)と前記周方向(C)に対向する部分に、面取部(55a)が形成されていると好適である。
この構成によれば、ガイド部(55)は、周方向(C)視で被覆部(321)と重複するように、溝部(51)におけるステータコア(1)側(L2)の開口部よりも、軸方向(L)におけるステータコア(1)側(L2)に突出している。そのため、突出部(32)の曲げ加工の結果、屈曲部(32a)が主に被覆部(321)に形成されるようにすることができる。これにより、成形後の突出部(32)の形状を、隣接する異相のセグメント導体(3)との絶縁性を確保しやすい適切な形状とすることができる。
また、本構成によれば、ガイド部(55)における、ステータコア(1)側(L2)の先端部であって被覆部(321)と周方向(C)に対向する部分に、面取部(55a)が形成されている。これにより、突出部(32)の曲げ加工の際、突出部(32)を面取部(55a)に沿って比較的緩やかに曲げることができるため、セグメント導体(3)の被膜が損傷する可能性を低減できる。
また、本構成によれば、ガイド部(55)における、ステータコア(1)側(L2)の先端部であって被覆部(321)と周方向(C)に対向する部分に、面取部(55a)が形成されている。これにより、突出部(32)の曲げ加工の際、突出部(32)を面取部(55a)に沿って比較的緩やかに曲げることができるため、セグメント導体(3)の被膜が損傷する可能性を低減できる。
回転電機用ステータコイル(2)の成形方法(S100)は、
軸方向(L)に開口するスロット(11)が周方向(C)に複数配置された円筒状のステータコア(1)と、前記スロット(11)に挿入されてステータコイル(2)を構成する複数のセグメント導体(3)と、を備え、複数の前記セグメント導体(3)のそれぞれが、前記スロット(11)から前記ステータコア(1)の前記軸方向(L)の一方側(L1)に突出する突出部(32)を有するステータ(10)を対象とする、回転電機用ステータコイル(2)の成形方法(S100)であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部(32)を保持する保持装置(5)を準備する準備工程(S1)と、
前記軸方向(L)に延在すると共に、前記保持装置(5)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(5a)に開口するように形成された複数の溝部(51)のそれぞれに、前記突出部(32)を挿入する挿入工程(S2)と、
前記溝部(51)に前記突出部(32)が挿入された状態で、前記溝部(51)に対する前記突出部(32)の前記軸方向(L)の相対移動を規制するように前記突出部(32)を把持する把持工程(S3)と、
複数の前記突出部(32)を把持した状態で、前記保持装置(5)を前記ステータ(10)に対して、前記軸方向(L)の前記ステータコア(1)側(L2)に相対移動させつつ前記周方向(C)に相対回転させて、複数の前記突出部(32)の曲げ加工を行う曲げ工程(S4)と、
前記曲げ工程(S4)後に、前記突出部(32)の把持を解除する解除工程(S5)と、を備えている。
軸方向(L)に開口するスロット(11)が周方向(C)に複数配置された円筒状のステータコア(1)と、前記スロット(11)に挿入されてステータコイル(2)を構成する複数のセグメント導体(3)と、を備え、複数の前記セグメント導体(3)のそれぞれが、前記スロット(11)から前記ステータコア(1)の前記軸方向(L)の一方側(L1)に突出する突出部(32)を有するステータ(10)を対象とする、回転電機用ステータコイル(2)の成形方法(S100)であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部(32)を保持する保持装置(5)を準備する準備工程(S1)と、
前記軸方向(L)に延在すると共に、前記保持装置(5)の前記軸方向(L)における前記ステータコア(1)側(L2)の端縁(5a)に開口するように形成された複数の溝部(51)のそれぞれに、前記突出部(32)を挿入する挿入工程(S2)と、
前記溝部(51)に前記突出部(32)が挿入された状態で、前記溝部(51)に対する前記突出部(32)の前記軸方向(L)の相対移動を規制するように前記突出部(32)を把持する把持工程(S3)と、
複数の前記突出部(32)を把持した状態で、前記保持装置(5)を前記ステータ(10)に対して、前記軸方向(L)の前記ステータコア(1)側(L2)に相対移動させつつ前記周方向(C)に相対回転させて、複数の前記突出部(32)の曲げ加工を行う曲げ工程(S4)と、
前記曲げ工程(S4)後に、前記突出部(32)の把持を解除する解除工程(S5)と、を備えている。
この構成によれば、溝部(51)に対する突出部(32)の軸方向(L)の相対移動を規制した状態で、保持装置(5)をステータ(10)に対して、軸方向(L)のステータコア(1)側(L2)に相対移動させつつ周方向(C)に相対回転させて、複数の突出部(32)の曲げ加工を行う。これにより、曲げ加工中、突出部(32)における曲げ荷重が付与される位置が一定に維持され易くなる。その結果、セグメント導体(3)の屈曲部(32a,32b)の曲げ半径を小さく抑えることができる。
本開示に係る技術は、ステータコアのスロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体を備え、複数のセグメント導体のそれぞれが、スロットからステータコアの軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法に利用することができる。
100 :成形装置
10 :ステータ
1 :ステータコア
11 :スロット
2 :ステータコイル
3 :セグメント導体
32 :突出部
5 :保持装置
5a :端縁
51 :溝部
52 :把持部
8 :駆動部
L :軸方向
R :径方向
C :周方向
10 :ステータ
1 :ステータコア
11 :スロット
2 :ステータコイル
3 :セグメント導体
32 :突出部
5 :保持装置
5a :端縁
51 :溝部
52 :把持部
8 :駆動部
L :軸方向
R :径方向
C :周方向
Claims (5)
- 軸方向に開口するスロットが周方向に複数配置された円筒状のステータコアと、前記スロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体と、を備え、複数の前記セグメント導体のそれぞれが、前記スロットから前記ステータコアの前記軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形装置であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部を保持する保持装置と、
前記保持装置を前記ステータコアに対して相対移動させる駆動部と、を備え、
前記保持装置は、複数の前記突出部のそれぞれが挿入される複数の溝部と、前記溝部に挿入された前記突出部を把持する把持部と、を有し、
前記溝部は、前記軸方向に延在すると共に、前記保持装置の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁に開口するように形成され、
前記把持部は、前記溝部に対する前記突出部の前記軸方向の相対移動を規制するように前記突出部を把持する把持状態と、前記突出部の把持を解除する解除状態と、に状態変化可能に構成され、
前記駆動部は、前記保持装置を前記ステータに対して、前記軸方向の前記ステータコア側に相対移動させつつ前記周方向に相対回転させることができるように構成されている、回転電機用ステータコイルの成形装置。 - 前記保持装置は、円筒状に形成された第1保持部と、円筒状に形成され、前記第1保持部に対して径方向の内側に重ねて配置された第2保持部と、を有し、
前記第1保持部は、複数の前記溝部を構成する複数の第1溝部を有し、
前記第2保持部は、複数の前記溝部を構成し、複数の前記第1溝部のそれぞれに対応する位置に配置された複数の第2溝部を有し、
複数の前記第1溝部は、前記軸方向に延在すると共に、前記第1保持部の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁、及び前記第1保持部の内周面に開口し、
複数の前記第2溝部は、前記軸方向に延在すると共に、前記第2保持部の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁、及び前記第2保持部の外周面に開口し、
複数の前記第1溝部のそれぞれと、複数の前記第2溝部のそれぞれとが前記径方向視で重複する状態で、複数の前記溝部に複数の前記突出部が挿入され、
前記駆動部は、前記第1保持部及び前記第2保持部の一方を他方に対して前記周方向に相対回転させることにより、前記第1保持部と前記第2保持部との前記周方向に互いに対向する面を前記把持部として機能させて、前記把持状態と前記解除状態とを切り替える、請求項1に記載の回転電機用ステータコイルの成形装置。 - 前記セグメント導体は、被膜によって覆われ、
前記突出部は、前記被膜が剥離された被膜剥離部を有し、
前記把持部は、前記把持状態では前記被膜剥離部を把持する、請求項1又は2に記載の回転電機用ステータコイルの成形装置。 - 前記突出部は、前記被膜によって覆われた被覆部を有し、
前記保持装置はガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記周方向視で前記被覆部と重複するように、前記溝部における前記ステータコア側の開口部よりも、前記軸方向における前記ステータコア側に突出しており、
前記ガイド部における、前記ステータコア側の先端部であって前記被覆部と前記周方向に対向する部分に、面取部が形成されている、請求項3に記載の回転電機用ステータコイルの成形装置。 - 軸方向に開口するスロットが周方向に複数配置された円筒状のステータコアと、前記スロットに挿入されてステータコイルを構成する複数のセグメント導体と、を備え、複数の前記セグメント導体のそれぞれが、前記スロットから前記ステータコアの前記軸方向の一方側に突出する突出部を有するステータを対象とする、回転電機用ステータコイルの成形方法であって、
円筒状に形成され、複数の前記突出部を保持する保持装置を準備する準備工程と、
前記軸方向に延在すると共に、前記保持装置の前記軸方向における前記ステータコア側の端縁に開口するように形成された複数の溝部のそれぞれに、前記突出部を挿入する挿入工程と、
前記溝部に前記突出部が挿入された状態で、前記溝部に対する前記突出部の前記軸方向の相対移動を規制するように前記突出部を把持する把持工程と、
複数の前記突出部を把持した状態で、前記保持装置を前記ステータに対して、前記軸方向の前記ステータコア側に相対移動させつつ前記周方向に相対回転させて、複数の前記突出部の曲げ加工を行う曲げ工程と、
前記曲げ工程後に、前記突出部の把持を解除する解除工程と、を備えた、回転電機用ステータコイルの成形方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018161794A JP2020036469A (ja) | 2018-08-30 | 2018-08-30 | 回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018161794A JP2020036469A (ja) | 2018-08-30 | 2018-08-30 | 回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法 |
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JP2020036469A true JP2020036469A (ja) | 2020-03-05 |
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Family Applications (1)
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JP2018161794A Pending JP2020036469A (ja) | 2018-08-30 | 2018-08-30 | 回転電機用ステータコイルの成形装置及び成形方法 |
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Country | Link |
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2018
- 2018-08-30 JP JP2018161794A patent/JP2020036469A/ja active Pending
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