JP2020036250A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暗い環境下で発光手段を用いて被写体を撮影、観察を行なう際、十分な視認性を確保しつつ、発光手段の省電力化を可能とした撮像装置を提供する。【解決手段】被写体を撮像する撮像センサ103と、発光ダイオードにより構成されるストロボ112と、被写体像を観察可能な光学ファインダ109と、撮像センサにより撮像された撮影画像及び撮影情報を表示可能なディスプレイ111と、被写体の観察手段を光学ファインダ又は表示手段に切替える第1の観察手段切換え部を有する。第1の観察手段切換え部により表示手段が選択された場合、発光手段を第2の光量で発光し、光学ファインダが選択された場合、第4の光量で発光し、第4の光量は第2の光量よりも大きいことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特にストロボ装置等の発光手段に関する。
夜間など暗い環境下では、特に被写体を追従しながら連続撮影を行なう際、撮影者は被写体を視認しにくくなってしまう。そのような状況下において、被写体の視認性向上のため、発光効率が高く、長時間発光可能とする発光ダイオードを光源とする撮像装置の発光手段が提案されている。連続撮影時のように、発光手段を長時間発光させる場合には、撮影に支障をきたさないように、発光手段の消費電力を抑えることが望ましい。例えば、特許文献1では、消費電力を抑えるために撮影前の被写体観察時と撮影時で光量を変えることが開示されている。
特開2005−128145号公報
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、被写体の観察手段、カメラの動作状態によっては、発光手段の光量が適切にならず、視認性の確保、発光手段の省電力化ができない場合がある。
そこで、本発明の目的は、暗い環境下で発光手段を用いて被写体を観察する際、十分な視認性を確保しつつ、発光手段の省電力化を行なうことを可能とした撮像装置の発光手段を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
被写体を撮像する撮像センサと、発光ダイオードにより構成される発光手段と、被写体像を観察可能な光学ファインダと、前記撮像センサにより撮像された撮影画像及び撮影情報を表示可能な表示手段と、被写体の観察手段を前記光学ファインダ又は前記表示手段に切替える第1の観察手段切換え部を有する撮像装置において、前記第1の観察手段切換え部により前記表示手段が選択された場合、前記発光手段を第2の光量で発光し、前記光学ファインダが選択された場合、第4の光量で発光し、前記第4の光量は前記第2の光量よりも大きいことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、暗い環境下で発光手段を用いて被写体観察をする際、観察手段、カメラ状態により光量を変えることで、適切な視認性の確保と省電力化を図ることができる。
(a)第1の実施形態に係る、第1のモードのカメラ101の断面図、(b)第1の実施形態に係る、第2のモードのカメラ101の断面図 第1の実施形態に係るカメラ101において、観察手段としてディスプレイ111を用いた撮影動作を示すタイムチャート 第1の実施形態に係るカメラ101において、観察手段として光学ファインダ109を用いた撮影動作を示すタイムチャート 第2の実施形態に係る、カメラ101の断面図 第2の実施形態に係るカメラ101において、観察手段として電子ビューファインダ409を用いた撮影動作を示すタイムチャート
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に関わる撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラ)の断面図を示す。図1(a)は第1のモードの状態を示し、図1(b)は第2のモードの状態を示す。第1のモード、第2のモードについては後述する。
図1においてカメラ101の前面には、撮影レンズ102が装着される。撮影レンズ102は交換可能であり、不図示のマウント接点群を介して電気的に接続される。撮影レンズ102には絞り102a、フォーカシングレンズ102bがあり、前記マウント接点群を介して不図示の撮影光学系駆動部により駆動され、カメラ内に取り込む光量と、ピントを調整できるようになっている。106はミラーユニットであり半透過ミラーであるメインミラー106aと、全反射ミラーであるサブミラー106bにて構成される。
ミラーユニット106の駆動は、不図示のステッピングモータ等で構成されるミラー駆動部で行なわれ、撮影レンズ102からの撮影光束の光路を切り替える。ミラーユニット106が撮影光路上に斜設され、撮影光束をファインダ光学系に導く状態を第1のモード(ミラーダウン状態)とする。第1のモードの状態を図1(a)に示す。ミラーユニット106が撮影光束上から退避し、撮像センサ103に光を導く状態を第2のモード(ミラーアップ状態)とする。第2のモードの状態を図1(b)に示す。
ミラーユニット106が第1のモードの時、メインミラー106aは撮影レンズ102を通して入射した光束のうち一部を反射させるとともに、残りを透過させることで、一つの光路を二つの光路に分割する。
メインミラー106aにて反射した光束はファインダ部に入射し、フォーカシングスクリーン110上に結像する。ペンタプリズム108は、ファインダ部に入射した光束を光路変換し、光学ファインダ109、測光センサ104に光束を導く。撮影者はフォーカシングスクリーン110上に結像した像を光学ファインダ109から観察することができる。光学ファインダ109近傍には、不図示の光学ファインダ検知部があり、撮影者が光学ファインダ109を覗いた際に、光学ファインダ検知がONとなる。
メインミラー106aにて透過した光束はサブミラー106bにて反射され、下方に設けられた測距センサ105へと入射する。
測光センサ104は光電変換素子である測光センサにより構成され、照射される光信号から輝度信号を出力する。測光センサ104から出力される輝度信号は、露出演算を行なう処理に用いられる。測光センサ104による測光を第1の測光とする。
測距センサ105は光電変換センサである測距センサにより構成され、複数の測距点を有する。サブミラー106bにて反射された光束から被写体像までの距離を位相差検出方式で検出する。測距センサ105による測距を第1の測距とする。
撮像センサ103は光電変換センサにより構成され、被写体を撮像して画像データを生成する。撮像センサ103により得られる像信号により、測光、測距が可能であり、撮像センサ103による測光を第2の測光、撮像センサ103による測距を第2の測距とする。第2の測距は、コントラスト検出方式、又は像面位相差検出方式を行なう。像面位相差検出方式では、一つの画素に2つのフォトダイオードが構成されており、公知の技術である撮像面位相差検出方式の測距に用いる像信号を生成可能である。上述の構成に限定されず、一部の画素を焦点検出用に転用していても良い。
シャッター107は先幕及び後幕を有するフォーカルプレーンシャッターで構成されており、撮影レンズ102からの撮影光束を遮断している。撮影時には、ミラーユニット106が第2のモードとなり、シャッター107の先幕を走行させて、撮像センサ103に露光を開始し、シャッター秒時後に後幕を走行させる。
ディスプレイ111はTFT等で構成される表示手段であり、撮像センサ103により撮像された撮影画像や撮影情報を表示し、撮影者が確認できるようになっている。
ストロボ112は、カメラ101の天面に配置されたストロボ接続部112aを介して電気的に接続されている。ストロボ112の先端には、発光ダイオードで構成される発光光源112bが配置されている。なお、ストロボ112が請求項記載の発光手段に相当する。
また、カメラ101には不図示の操作部材として、レリーズボタンと観察手段切換えボタンが取り付けられている。
レリーズボタンには、SW1とSW2があり、撮影者によりレリーズボタンが半押しされた状態をSW1ON状態とし、レリーズボタンが全押しされた状態をSW2ON状態とする。
観察手段切換えボタンは、被写体の観察手段として、光学ファインダ109又はディスプレイ111のいずれかに切り替えることができる。観察手段として、光学ファインダ109を使用する場合はミラーユニット106を第1のモードにし、ディスプレイ111を使用する場合はミラーユニット106を第2のモードにする。なお、観察手段切換えボタンが請求項記載の第1の観察手段切換え部に相当する。
カメラ内部には、マイクロコンピュータからなる不図示のシステム制御部が搭載されている。これはカメラの動作制御及び記憶を司るものであり、各要素からの情報の処理や各要素に対する指示及び各情報の記憶を行なう。システム制御部には、撮影光学系駆動部、撮像センサ103、測光センサ104、測距センサ105、ミラー駆動部、光学ファインダ検知部、シャッター107、ディスプレイ111、発光光源112b、操作部材が電気的に接続されている。
続いて、本実施形態のストロボ発光量について、図2、図3のタイムチャートを用いて説明する。
図2は観察手段切換えボタンにより、ディスプレイ111を観察手段として選択された場合(ミラーユニット106は第2のモード)のタイムチャートであり、撮像装置の動作とストロボ発光量の関係について説明する。タイムチャートの横軸には時間を、縦軸にはSW1、SW2のON/OFF状態、撮影状態、第2の測光処理、第2の測距処理、ストロボ112の発光の動作タイミングを示す。撮影状態では撮影時における撮像センサ103の電荷蓄積、蓄積データの読み出しを示し、第2の測光処理では撮像センサ103による測光処理(電荷蓄積、演算)を示し、第2の測距処理では撮像センサ103による測距処理(電荷蓄積、演算)を示す。ストロボ112の発光量はON側に近いほど、光量を大きくする。
T201でSW1がON状態になると、第2の測光処理を開始し撮像センサ103に電荷蓄積し(AE201)、第2の測光演算を行なう(AE202)。第2の測光演算(AE202)終了後、第2の測距処理を開始し撮像センサ103に電荷蓄積を行なう(AF201)。この時、第2の測光演算(AE202)結果より、システム制御部によって被写体の輝度が所定値よりも低いと判断された場合、被写体輝度により第2の測距時に適切な光量となる第1の光量でストロボ112を発光する。前記動作とすることで、暗い環境下でも測距精度を高めることができる(ST201)。
撮像センサ103への電荷蓄積(AF201)が終了した後は、第2の測距演算(AF202)を行ない、第2の測距演算(AF202)結果に基づいて、フォーカシングレンズ102bを駆動し、合焦させる。なお、フォーカシングレンズ102bの駆動は、タイムチャートには不図示である。また、撮影者が被写体を視認するために適切な第2の光量を、被写体の輝度により算出し、ストロボ112を発光する。前記動作とすることで、暗い環境下でも被写体視認性を高めることができる(ST202)。
その後、SW2がON状態になると(T202)、撮像センサ103に露光を開始し電荷蓄積を行なう(EX201)。撮影露光(EX201)時には、例えば絞り値やシャッタースピード等の撮影条件によって撮影時に適正な露出となる第3の光量で、ストロボ112を発光する(ST203)。撮影露光(EX201)処理後、撮影露光データの読み出し(R201)を行なう。撮影露光データの読み出し時(R201)は、ST202と同様に、第2の光量でストロボ112を発光させる(ST204)。前記動作とすることで、暗い環境下でも被写体の視認性を高め、撮影者が被写体を追尾しやすくすることができる。
この時、撮影者によりSW2がON状態を維持されていると、T203から2コマ目が開始する。撮影露光データの読み出し(R201)後、読み出した露光データを用いて第2の測光演算(AE203)を行ない、同時にストロボ112をST201と同様に第1の光量で発光(ST205)し、第2の測距処理を開始し撮像センサ103に電荷蓄積(AF203)を行なう。撮像センサ103への電荷蓄積(AF203)が終了した後は、第2の測距演算(AF204)を行ない、第2の測距演算(AF204)結果に基づいて、フォーカシングレンズ102bを駆動し、合焦させる。また、撮影者が被写体を視認するために適切な第2の光量を、第2の測光演算(AE203)により得られる被写体の輝度により算出し、ストロボ112を発光させる(ST206)。
以降は1コマ目と同様の動作を行なう。SW2がON状態が解除されると、撮影を終了する。
図3は観察手段切換えボタンにより、光学ファインダ109を観察手段として選択された場合のタイムチャートであり、撮像装置の動作とストロボ発光量の関係について説明する。タイムチャートの横軸には時間を、縦軸にはSW1、SW2のON/OFF状態、ファインダ検知のON/OFF状態、撮影状態、第1の測光処理、第1の測距処理、ミラー駆動の状態、ストロボ112の発光の動作タイミングを示す。撮影状態では撮影時における撮像センサ103の電荷蓄積、蓄積データの読み出しを示し、第1の測光処理では測光センサ104による測光処理(電荷蓄積、演算)を示し、第1の測距処理では測距センサ105による測距処理(電荷蓄積、演算)を示す。ストロボ112の発光量はON側に近いほど、光量を大きくする。
まず、T301で光学ファインダ検知がON状態になると、第1の測光処理を開始し測光センサ104に電荷蓄積し(AE301)、測光センサ104での電荷蓄積(AE301)結果を基に第1の測光演算(AE302)が行なわれる。このとき、ミラーユニット106は第1のモードである。第1の測光演算(AE302)結果より、システム制御部によって被写体の輝度が所定値よりも低いと判断された場合、暗い環境下でも撮影者が被写体を視認しやすくするためにストロボ112の発光を行なう(ST301)。ST301は、被写体の輝度と、光学ファインダ109を使用する際の減光量により算出される、第4の光量で発光する。光学ファインダ109から被写体を観察する場合、撮影レンズ102に入射する光束は撮影レンズ102、メインミラー106aの光透過率、フォーカシングスクリーン110での拡散により減光される。そのため、光学ファインダ109から観察できる像は、実際よりも暗くなってしまうため、第4の光量は光学ファインダ109を使用する際の減光量を加味する必要がある。このことより、第4の光量は第2の光量よりも大きくなる。これにより、暗い環境下で光学ファインダ109を使用する際にも、適切に被写体の視認性を確保することが可能になる。装着されている撮影レンズ102の光透過率は、マウント接点群を介し、取得することが可能である。次に、T302でSW1がON状態になると、再度第1の測光処理を開始し、測光センサ104に電荷蓄積し(AE303)、第1の測光演算(AE304)を行なう。測光センサ104への電荷蓄積時(AE303)は、ストロボ112が発光していると適切な測光ができないため、ストロボ112を消灯する。
また、測光センサ104への電荷蓄積(AE303)終了後、第1の測距処理を開始し測距センサ105に電荷蓄積を行なう(AF301)。この時、第1の測光演算(AE302)結果より、システム制御部によって被写体の輝度が所定値よりも低いと判断された場合、被写体輝度により第1の測距時に適切な光量となる第1の光量でストロボ112を発光する。前記動作とすることで、暗い環境下でも測距精度を高めることができる(ST302)。測距センサ105への蓄積(AF301)が終了した後は、第1の測距演算(AF302)を行ない、第1の測距演算(AF302)結果に基づいて、フォーカシングレンズ102bを駆動し、合焦させる。なお、フォーカシングレンズ102bの駆動は、タイムチャートには不図示である。また、撮影者が被写体を視認するために適切な第4の光量を、第1の測光演算(AE304)により得られる被写体の輝度により算出し、ストロボ112を発光させる(ST303)。
その後、SW2がON状態になると(T303)、撮影を開始するためにミラーユニット106をアップ駆動(M301)し、第2のモードになる。ミラーユニット106のアップ駆動中では、光学ファインダ109から像は見えなくなるため、ストロボ112を消灯する。前記動作とすることで、電力消費を抑える。ミラーユニット106が第2のモードになると、撮像センサ103に露光(EX301)を開始する。撮影露光(EX301)時には、例えば絞り値やシャッタースピード等の撮影条件によって撮影時に適正な露出となる第3の光量でストロボ112を発光する(ST304)。撮影露光(EX301)処理後、撮影露光データの読み出し(R301)を行なう。
この時、撮影者によりSW2がON状態を維持されていると、T304から2コマ目が開始し、露光データ読み出し(R301)の処理中に、第1の測光処理(AE305、AE306)、第1の測距処理(AF303、AF304)を行なう。
撮影露光(EX301)処理後、ミラーユニット106をダウン駆動(M302)して第1のモードになる。このとき、ミラーユニット106のダウン駆動中では、光学ファインダ109から像は見えなくなるため、ストロボ112を消灯する。前記動作とすることで、電力消費を抑える。ミラーユニット106が第1のモードになると、T302からT303と同様に第1の測光処理(AE305、AE306)、第1の測距処理(AF303、AF304)、ストロボ発光(ST305、ST306)を行なう。
撮影露光データの読み出し(R301)と第1の測距演算処理(AF304)が終了した後はミラーユニット106をアップ駆動(M303)し、以降は1コマ目と同様の動作を行なう。SW2がON状態が解除されると、撮影を終了する。
また、光学ファインダ検知がON状態からOFF状態になった際、光学ファインダ109内から被写体を見失う等により、撮影者は光学ファインダ109を介さずに被写体を視認しようとする。そのため、ストロボ112の発光量を第4の光量から第2の光量に変更し、光量を下げる。前記動作とすることで、暗い環境下でも十分な視認性を確保しつつ、電力消費を抑えることができる。
図4は、本発明の第2の実施形態に関わるカメラの断面図を示す。
図4においてカメラ101の前面には、撮影レンズ102が装着される。撮影レンズ102は交換可能であり、不図示のマウント接点群を介して電気的に接続される。撮影レンズ102には絞り102a、フォーカシングレンズ102bがあり、前記マウント接点群を介して不図示の撮影光学系駆動部により駆動され、カメラ内に取り込む光量と、ピントを調整できるようになっている。
撮像センサ103は光電変換センサにより構成され、被写体を撮像して画像データを生成する。撮像センサ103により得られる像信号により、測光、測距が可能であり、撮像センサ103による測光を第2の測光、撮像センサ103による測距を第2の測距とする。第2の測距は、コントラスト検出方式、又は像面位相差検出方式を行なう。像面位相差検出方式では、一つの画素に2つのフォトダイオードが構成されており、公知の技術である撮像面位相差検出方式の測距に用いる像信号を生成可能である。上述の構成に限定されず、一部の画素を焦点検出用に転用していても良い。
シャッター107は先幕及び後幕を有するフォーカルプレーンシャッターで構成されており、撮影レンズ102からの撮影光束を遮断している。撮影時には、シャッター107の先幕を走行させて、撮像センサ103に露光を開始し、シャッター秒時後に後幕を走行させる。
ディスプレイ111はTFT等で構成される表示手段であり、撮像センサ103により撮像された撮影画像や撮影情報を表示し、撮影者が確認できるようになっている。
電子ビューファインダ409は撮像センサ103により撮像された撮影画像や撮影情報を表示し、撮影者が確認できるようになっている。また、電子ビューファインダ409近傍には、不図示の電子ビューファインダ検知部があり、撮影者が電子ビューファインダ409を覗いた際に、電子ビューファインダ検知がONとなる。
ストロボ112は、カメラ101の天面に配置されたストロボ接続部112aを介して電気的に接続されている。ストロボ112の先端には、発光ダイオードで構成される発光光源112bが配置されている。
また、カメラ101には不図示の操作部材として、レリーズボタンと観察手段切換えボタンが取り付けられている。
レリーズボタンには、SW1とSW2があり、撮影者によりレリーズボタンが半押しされた状態をSW1ON状態とし、レリーズボタンが全押しされた状態をSW2ON状態と呼ぶことにする。
観察手段切換えボタンは、被写体の観察手段として、電子ビューファインダ409又はディスプレイ111のいずれかに切り替えることができる。なお、観察手段切換えボタンが請求項記載の第2の観察手段切換え部に相当する。
カメラ内部には、マイクロコンピュータからなる不図示のシステム制御部が搭載されている。これはカメラの動作制御及び記憶を司るものであり、各要素からの情報の処理や各要素に対する指示及び各情報の記憶を行なう。システム制御部には、撮影光学系駆動部、撮像センサ103、光学ファインダ検知部、シャッター107、ディスプレイ111、電子ビューファインダ409、電子ビューファインダ検知部、発光光源112b、操作部材が電気的に接続されている。
続いて、本実施形態のストロボ発光量について、図2、図5のタイムチャートを用いて説明する。図5は観察手段切換えボタンにより、電子ビューファインダ409を観察手段として選択された場合のタイムチャートであり、撮像装置の動作とストロボ発光量の関係について説明する。観察手段切換えボタンにより、ディスプレイ111を選択された場合は、第1の実施例の図2と同様のため、省略する。
図5において、タイムチャートの横軸には時間を、縦軸にはSW1、SW2のON/OFF状態、ファインダ検知のON/OFF状態、撮影状態、第2の測光処理、第2の測距処理、ストロボ112発光の動作タイミングを示す。撮影状態では撮影時における撮像センサ103の電荷蓄積、蓄積データの読み出しを示し、第2の測光処理では撮像センサ103による測光処理(電荷蓄積、演算)を示し、第2の測距では撮像センサ103による測距(電荷蓄積、演算)を示す。ストロボ112の発光量はON側に近いほど、光量を大きくする。
まず、T501で電子ビューファインダ検知がON状態になると、第2の測光処理を開始し撮像センサ103に電荷蓄積し(AE501)、第2の測光演算(AE502)が行なわれる。第2の測光演算(AE502)結果より、システム制御部によって被写体の輝度が所定値よりも低いと判断された場合、暗い環境下でも撮影者が被写体を視認しやすくするためにストロボ112の発光を行なう(ST501)。ST501は、第2の測光演算(AE502)により得られる被写体の輝度と、電子ビューファインダ409の液晶での撮影感度の調整量や液晶の輝度より算出される、第5の光量で発光する。電子ビューファインダ409では撮像センサ103から取得した撮影画像のゲインを調整することで、撮影感度の調整をすることが可能である。そのため、電子ビューファインダ409の液晶での撮影感度の調整量や液晶の輝度を上げることで、被写体を明るく観察することが可能になるため、第5の光量は第2の光量よりも小さくすることができる。前記動作とすることで、電子ビューファインダ409使用時における、ストロボ発光の電力を抑えることが可能となる。
次に、T502でSW1がON状態になると、再度撮像センサ103に電荷蓄積し(AE503)、第2の測光演算(AE504)が行なわれる。撮像センサ103への電荷蓄積時(AE503)は、ストロボ112が発光していると適切な測光が行なえないため、ストロボ112を消灯する。
また、撮像センサ103への電荷蓄積(AE503)終了後、第2の測距処理を開始し撮像センサ103への電荷蓄積を行なう(AF501)。この時、第2の測光演算(AE202)結果より、システム制御部によって被写体の輝度が所定値よりも低いと判断された場合、被写体輝度により第2の測距時に適切な光量となる第1の光量でストロボ112を発光する。前記動作とすることで、暗い環境下でも測距精度を高めることができる(ST502)。撮像センサ103への電荷蓄積(AF501)が終了した後は、第2の測距演算(AF502)を行ない、第2の測距演算(AF502)結果に基づいて、フォーカシングレンズ102bを駆動し、合焦させる。なお、フォーカシングレンズ102bの駆動は、タイムチャートには不図示である。また、撮影者が被写体を視認するために適切な第5の光量を、第2の測光演算(AE504)により得られる被写体の輝度により算出し、ストロボ112を発光させる(ST503)。
その後、SW2がON状態になると(T503)、撮像センサ103に露光(EX501)を開始する。撮影露光(EX501)時には、例えば絞り値やシャッタースピード等の撮影条件によって撮影時に適正な露出となる第3の光量でストロボ112を発光する(ST504)。撮影露光(EX501)処理後、撮影露光データの読み出し(R501)を行なう。撮影露光データの読み出し時(R501)は、暗い環境下でも被写体の視認性を高め、撮影者が被写体を追尾しやすくするためにST503と同様に、ストロボ112を発光させる(ST505)。
この時、撮影者によりSW2がON状態を維持されていると、T504から2コマ目が開始する。撮影露光データの読み出し(R501)後、読み出した露光データを用いて測光演算(AE505)を行ない、同時にストロボ112を第1の光量で発光(ST506)し、第2の測距処理を開始し撮像センサ103への電荷蓄積を行なう(AF503)。撮像センサ103への電荷蓄積(AF503)が終了した後は、第2の測距演算(AF504)を行ない、第2の測距演算(AF504)結果に基づいて、フォーカシングレンズ102bを駆動し、合焦させる。また、撮影者が被写体を視認するために適切な第5の光量を、第2の測光演算(AE505)により得られる被写体の輝度により算出し、ストロボ112を発光させる(ST507)。
以降は1コマ目と同様の動作を行なう。SW2がON状態が解除されると、撮影を終了する。
また、電子ビューファインダ検知がON状態からOFF状態になった際、電子ビューファインダ409内から被写体を見失う等により、撮影者は電子ビューファインダ409を介さずに被写体を視認しようとする。そのため、ストロボ112の発光量を第5の光量から第2の光量に変更する。前記動作とすることで、暗い環境下でも十分な視認性を確保することができる。
実施例1、実施例2で説明したように、観察手段とストロボ112の発光量の関係についてまとめる。観察手段としてディスプレイ111を選択された場合には第2の光量を、光学ファインダ109を選択された場合には第4の光量を、電子ビューファインダ409を選択された場合には第5の光量で、被写体観察時にストロボ112を発光させる。それぞれの光量の関係としては、第4の光量は第2の光量よりも大きく、第5の光量は第2の光量よりも小さい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、光学ファインダ109を使用して撮影する際、撮影中は右目で光学ファインダ109を介して被写体を観察して撮影し、ミラーユニット106が駆動中では左目で光学ファインダ109を介さず被写体を観察する場合がある。そのため、ミラーユニット106が駆動中でも、ストロボ112を第2の光量で発光させても良い。前記動作とすることで、暗い環境下でも被写体の視認性を確保することができる。
ストロボ112はカメラ本体101に内蔵されたものでも良い。
第2の実施例において、観察手段である電子ビューファインダ409とディスプレイ111の表示の切換え手段として、電子ビューファインダ検知を使用しても良い。
光学ファインダ検知と電子ビューファインダ検知がOFFの時は、ストロボを消灯させても良い。前記動作とすることで、ストロボ発光の電力消費を抑えることができる。
101 カメラ、102 撮影レンズ、102a 絞り、
102b フォーカシングレンズ、103 撮像センサ、104 測光センサ、
105 測距センサ、106 ミラーユニット、106a メインミラー、
106b サブミラー、107 シャッター、108 ペンタプリズム、
109 光学ファインダ、112 ストロボ、112a ストロボ接続部、
112b 発光光源

Claims (6)

  1. 被写体を撮像する撮像センサと、
    発光ダイオードにより構成される発光手段と、
    被写体像を観察可能な光学ファインダと、
    前記撮像センサにより撮像された撮影画像及び撮影情報を表示可能な表示手段と、
    被写体の観察手段を前記光学ファインダ又は前記表示手段に切替える第1の観察手段切換え部を有する撮像装置において、
    前記第1の観察手段切換え部により、前記表示手段が選択された場合、前記発光手段を第2の光量で発光し、
    前記第1の観察手段切換え部により、前記光学ファインダが選択された場合、前記発光手段を第4の光量で発光し、
    前記第4の光量は前記第2の光量よりも大きいことを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体を撮像する前記撮像センサと、
    発光ダイオードにより構成される前記発光手段と、
    前記撮像センサによって撮像された撮影画像及び撮影情報を表示可能な前記表示手段と、
    前記表示手段とは異なる、前記撮像センサにより撮像された撮影画像及び撮影情報を表示可能な表示手段を用いた電子ビューファインダと、
    被写体の観察手段を前記表示手段又は前記電子ビューファインダに切替える第2の観察手段切換え部を有する撮像装置において、
    前記第2の観察手段切換え部により、前記表示手段が選択された場合、前記発光手段を前記第2の光量で発光し、
    前記第2の観察手段切換え部により、前記電子ビューファインダが選択された場合、前記発光手段を第5の光量で発光し、
    前記第5の光量は前記第2の光量よりを小さいことを特徴とする撮像装置。
  3. 前記撮像センサと前記光学ファインダへの光路を切り替えるミラーユニットと、
    撮影者が前記光学ファインダを覗いているか否か検知する光学ファインダ検知部を有し、
    前記第1の観察手段切換え部により、前記光学ファインダが選択されており、尚且つ前記ミラーユニットが、被写界からの光を前記光学ファインダに導く第1のモードの状態において、
    前記光学ファインダ検知部により、撮影者が前記光学ファインダを覗いていないと判断した場合は、前記発光手段を前記第2の光量で発光し、
    前記光学ファインダ検知部により、撮影者が前記光学ファインダを覗いていると判断した場合は、前記発光手段を前記第4の光量で発光することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の観察手段切換え部により、前記光学ファインダが選択されており、尚且つ前記ミラーユニットが、被写界からの光を前記光学ファインダに導く前記第1のモードの状態且つ、
    前記光学ファインダ検知部により、撮影者が前記光学ファインダを覗いていると判断した場合は、
    前記撮像センサによる撮影時を除く、前記ミラーユニットが被写界からの光を前記撮像センサに導く第2のモードの状態、又は前記ミラーユニットが駆動中の場合よりも、前記発光手段の発光量が大きいことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の観察手段切換え部により、前記光学ファインダが選択されており、尚且つ前記ミラーユニットが、被写界からの光を前記光学ファインダに導く前記第1のモードの状態且つ、
    前記ファインダ検知部により、撮影者が前記光学ファインダを覗いていないと判断した場合は、
    前記発光手段を消灯することを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の撮像装置。
  6. 撮影者が前記電子ビューファインダを覗いているか否か検知する電子ビューファインダ検知部を有し、
    前記第2の観察手段切換え部により、前記電子ビューファインダが選択されている状態において、
    前記電子ビューファインダ検知部により、撮影者が前記電子ビューファインダを覗いていないと判断した場合は、前記発光手段を前記第2の光量で発光し、
    前記電子ビューファインダ検知部により、撮影者が前記電子ビューファインダを覗いていると判断した場合は、前記発光手段を前記第5の光量で発光することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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