JP2020034045A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を低減すると共に、小型化を可能にして、車両への搭載性を向上させるディスクブレーキを提供する。【解決手段】本ディスクブレーキ1は、電動モータ32からの回転が伝達される遊星歯車減速機構89と、該遊星歯車減速機構89からの回転を推力に変換するねじ機構90によって推進されるピストン53と、を有しており、ねじ機構90は、遊星歯車減速機構89のキャリア117からの回転が伝達されるスピンドル150を有し、遊星歯車減速機構89のサンギヤ106は、スピンドル150により回転自在に支持される。これにより、本ディスクブレーキ1において、部品点数を低減させることができる。しかも、本ディスクブレーキ1では、スピンドル150の軸方向の大きさを小型化でき、その重量を減少させることができ、車両への搭載性を向上させることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の制動に用いられるディスクブレーキに関する。
従来のディスクブレーキとして、特許文献1には、電動モータからの回転が伝達される遊星歯車減速機構と、該遊星歯車減速機構からの回転を直線運動に変換する回転直動変換機構と、該回転直動変換機構によって推進されるピストンと、を有するディスクブレーキであって、遊星歯車減速機構のサンギヤが、遊星歯車減速機構を収容するギヤハウジングのカバー部材に近接して設けた支持プレートに圧入固定されるシャフトにより回転自在に支持されていることが開示されている。
特開2016−125544号公報
上述したように、特許文献1に係るディスクブレーキでは、遊星歯車減速機構のサンギヤが、支持プレートから延びるシャフトにより回転自在に支持されているので、このディスクブレーキでは、シャフトの軸方向の大きさが大型化して、その重量も増加する虞がある。しかも、このディスクブレーキでは、支持プレートが備えられているために、部品点数が多く、コストアップに繋がる。
そして、本発明は、部品点数を低減すると共に、小型化を可能にして、車両への搭載性を向上させるディスクブレーキを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、電動モータからの回転が伝達される伝達機構と、該伝達機構からの回転を推力に変換する回転直動変換機構と、該回転直動変換機構によって推進されるピストンと、を有するディスクブレーキにおいて、
前記伝達機構は、太陽歯車と遊星歯車とキャリアとを有し、前記電動モータからの回転が前記太陽歯車から前記遊星歯車を介して前記キャリアに伝達される遊星歯車減速機構を含み、前記回転直動変換機構は、前記キャリアからの回転が伝達される回転軸部材を有し、前記太陽歯車は、前記回転軸部材により回転自在に支持されることを特徴とする。
本発明のディスクブレーキによれば、部品点数を低減することができ、しかも、ディスクブレーキの小型化を可能にすることができ、車両への搭載性を向上させることができる。
本実施形態に係るディスクブレーキの斜視図。 本実施形態に係るディスクブレーキの斜視図。 本実施形態に係るディスクブレーキにおいてアウタ側からの正面図。 本実施形態に係るディスクブレーキの断面図。 本実施形態に係るディスクブレーキのモータギヤアッシ周辺の拡大断面図。 本実施形態に係るディスクブレーキのシリンダ部内の拡大断面図。
以下、本実施形態を図1乃至図6に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係るディスクブレーキ1は、通常走行時、電動モータ32の駆動によって制動力を発生させる電動ブレーキ装置である。なお、以下の説明において、車両内側をインナ側と称し、車両外側をアウタ側と称する。図1〜図3に示すように、本ディスクブレーキ1には、車両の回転部に取り付けられたディスクロータD(図4参照)を挟んで軸方向両側に配置された一対のインナブレーキパッド2(図2参照)及びアウタブレーキパッド3(図3参照)と、キャリパ4とが設けられている。本ディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型として構成されている。なお、一対のインナブレーキパッド2及びアウタブレーキパッド3と、キャリパ4とは、車両のナックル等の非回転部に固定されたブラケット5にディスクロータDの軸方向へ移動可能に支持されている。
図1〜図3に示すように、ブラケット5は、スライドピン10、10がそれぞれ挿通される一対のピン挿嵌部12、12と、一対のピン挿嵌部12、12に一体的に接続され、インナ及びアウタブレーキパッド2、3をそれぞれ独立して支持するインナ側及びアウタ側支持部14、15と、を備えている。一対のピン挿嵌部12、12は、ディスクロータDの回転方向に沿って間隔を置いて配置され、共にディスクロータDの軸方向に沿ってそれぞれ延びている。各ピン挿嵌部12は、有底円筒状に形成される。各ピン挿嵌部12の内部にスライドピン10が挿通される。各ピン挿嵌部12は、その開口側がインナ側を指向して、その底部側がアウタ側に指向する。各ピン挿嵌部12のインナ側端部には、円筒状のピン穴ボス部16が形成される。各ピン挿嵌部12のインナ側にインナ側支持部14が一体的に接続される。各ピン挿嵌部12の、インナ側支持部14からディスクロータDの軸方向に沿ってアウタ側に間隔を置いてアウタ側支持部15が接続される。
インナ側支持部14は、各ピン挿嵌部12、12から略直交する方向にそれぞれ延びる一対のインナ側腕部20、20と、該一対のインナ側腕部20、20の端部を連結するインナ側ビーム部21と、から構成される。インナブレーキパッド2は、一対のインナ側腕部20、20の内側にディスクロータDの軸方向に沿って移動自在に支持される。インナ側ビーム部21のディスクロータDの回転方向両端には、ディスクロータDの軸方向に沿って貫通する貫通孔23、23がそれぞれ形成される。ブラケット5は、インナ側支持部14(インナ側ビーム部21)に設けた各貫通孔23、23を介して車両の非回転部分に取り付けられる。アウタ側支持部15は、各ピン挿嵌部12、12から略直交する方向に延びる一対のアウタ側腕部25、25と、該一対のアウタ側腕部25、25の端部を連結するアウタ側ビーム部26と、から構成される。アウタブレーキパッド3は、一対のアウタ側腕部25、25の内側にディスクロータDの軸方向に沿って移動自在に支持される。
キャリパ4は、キャリパ4の主体であるキャリパ本体30と、キャリパ本体30のシリンダ部34内のピストン53に推力を付与する駆動機構31と、を備えている。キャリパ本体30は、インナブレーキパッド2に対向する基端側に配置され、該インナブレーキパッド2に対向して開口する円筒状のシリンダ部34と、シリンダ部34からディスクロータDを跨いでアウタ側へ延び、アウタブレーキパッド3に対向する先端側に配置される一対の爪部35、35と、シリンダ部34から外方に延びる一対のキャリパ腕部36、36と、が備えられている。各キャリパ腕部36、36には、スライドピン10、10が取付ボルト38によりそれぞれ固定される。そして、各スライドピン10、10が各ピン挿嵌部12、12内に摺動自在に挿通されることで、キャリパ本体30を、ブラケット5に対して、軸方向に沿って摺動自在に支持している。キャリパ本体30の各キャリパ腕部36、36と、ブラケット5の各ピン挿嵌部12、12との間には、スライドピン10、10を覆う伸縮自在な蛇腹部を有するゴム製のピンブーツ40、40が設けられている。
なお、以下の説明において、説明の便宜上、インナ側(カバー部材78側)を一端側として、アウタ側(ディスクロータD側)を他端側として適宜説明する。
図4及び図6に示すように、キャリパ本体30のシリンダ部34には、インナブレーキパッド2側が開口される大径開口部43を有し、その反対側が挿通孔47を有する底壁46により閉じられた有底のシリンダボア50が形成されている。該シリンダボア50内の底壁46側には、大径開口部43と連設され、該大径開口部43よりも小径となる小径開口部44が形成される。このシリンダ部34のシリンダボア50(大径開口部43)内にピストン53がシリンダ部34に対して相対回転不能に、且つ軸方向に移動可能に収容されている。
ピストン53は、インナブレーキパッド2を押圧するものであって、底部54と円筒部55とからなる有底のカップ状に形成される。該ピストン53は、その底部54がインナブレーキパッド2に対向するようにシリンダ部34のシリンダボア50内に収容されている。ピストン53の底部54の、インナブレーキパッド2に対向する他端面の外周側に凹部58が複数設けられている。これら凹部58には、インナブレーキパッド2の背面に形成されている凸部(図示略)が係合される。この係合によってピストン53は、シリンダボア50、ひいてはキャリパ本体30に対して相対回転不能になる。なお、シリンダボア50には、その大径開口部43の他端側内周面にシール部材57が配置されている。そして、ピストン53は、このシール部材57に接触した状態で軸方向に移動可能にシリンダボア50の大径開口部43に収容されている。ピストン53の底部54側の外周面と、シリンダボア50の大径開口部43の他端側内周面との間にはダストブーツ56が介装されている。これらシール部材57及びダストブーツ56により、シリンダボア50内への異物の侵入を防ぐようにしている。
図4及び図5に示すように、キャリパ本体30のシリンダ部34の底壁46側には、ギヤハウジング60が配置されている。このギヤハウジング60の内部にモータギヤアッシ63及び制御基板64が収容される。ギヤハウジング60の底壁部の他端側の面には、シリンダ部34(シリンダボア50)の底壁46が支持される支持凹部67が形成される。シリンダ部34(シリンダボア50)の底壁46は、シール部材68により気密的にギヤハウジング60支持凹部67に支持されている。支持凹部67の底壁には、後述するスピンドル150を含むキャリア117の小径円筒部153が挿通される第1開口部71が形成される。またギヤハウジング60の底壁部には、電動モータ32の本体部が挿通されて固定される第2開口部72が形成される。
ギヤハウジング60の底壁部には、支持凹部67と略同じ位置から一端側に向かって円筒状拘束部74が突設される。円筒状拘束部74は周方向に沿って不連続な部位がある。ギヤハウジング60の、電動モータ32に近接する側壁部に、制御基板64と電気的に接続されるコネクタ76、76が支持される。ギヤハウジング60の一端側開口は、カバー部材78により閉塞されており、当該カバー部材78は、シール部材79を介して気密的にギヤハウジング60に取り付けられている。カバー部材78には、後述するスピンドル150の一端と対向する位置に貫通孔82が形成される。該貫通孔82は、キャップ83にてシール部材84を介して気密的に閉塞されている。なお、図1に示すように、カバー部材78を含むギヤハウジング60は、キャリパ本体30のシリンダ部34に複数の取付ボルト86により連結されている。
図4及び図5に示すように、駆動機構31は、電動モータ32と、電動モータ32からの回転トルクを増力する伝達機構である、モータギヤアッシ63としての平歯多段減速機構88及び遊星歯車減速機構89と、平歯多段減速機構88及び遊星歯車減速機構89からの回転が伝達されてピストン53に推力を付与する、回転直動変換機構としてのねじ機構90と、が備えられている。電動モータ32はシリンダ部34と略平行に配置されている。電動モータ32は、その本体部がギヤハウジング60の第2開口部72に挿通されて固定されている。電動モータ32の回転軸33は、ギヤハウジング60内に延びている。
図5を参照して、平歯多段減速機構88は、ピニオンギヤ92、第1減速歯車93及び第2減速歯車94を有している。第1減速歯車93及び第2減速歯車94は、金属、あるいは、繊維強化樹脂等の樹脂である。ピニオンギヤ92は、筒状に形成されて、電動モータ32の回転軸33が圧入固定される孔部98と、外周に形成される歯車99と、を有している。第1減速歯車93は、ピニオンギヤ92の歯車99に噛合する大径の大歯車101と、大歯車101から同心状に一端側に向かって軸方向に延びる小径の小歯車102と、を備えている。第1減速歯車93は、ギヤハウジング60に回転自在に支持される。
第1減速歯車93の小歯車102は、第2減速歯車94と噛合している。第2減速歯車94は、第1減速歯車93の小歯車102に噛合する大径の大歯車105と、大歯車105から同心状に他端側に向かって軸方向に延びる小径のサンギヤ106と、を備えている。サンギヤ106は、後述する遊星歯車減速機構89の一部として構成される。第2減速歯車94には、その径方向中心に孔部110が形成される。該孔部110に、後述するスピンドル150の支持ロッド部155が挿通される。これにより、第2減速歯車94は、スピンドル150の支持ロッド部155により、ギヤハウジング60に対して回転自在に支持される。第2減速歯車94の大歯車105で、一端側に位置する環状の円環状壁部108には、遊星歯車減速機構89側に突出する環状のストッパ部112が形成されている。
遊星歯車減速機構89は、第2減速歯車94のサンギヤ106と、複数個(本実施形態では4個)のプラネタリギヤ115と、インターナルギヤ116と、キャリア117と、を有する。各プラネタリギヤ115は、第2減速歯車94のサンギヤ106に噛合する歯車120と、キャリア117から立設されるピン148が回転自在に挿通される孔部121と、を有している。各プラネタリギヤ115は、サンギヤ106の周りに周方向に沿って等間隔に配置される。
キャリア117は、その径方向略中央に多角形孔部124が軸方向に貫通するように形成される。多角形孔部124は、その内周面が例えば六角形状に形成される。キャリア117は、大径円環板状部125と、大径円環板状部125から同心状に他端側に突設される小径円筒状部126と、から構成される。キャリア117の小径円筒状部126は、ギヤハウジング60の第1開口部71に挿通される。キャリア117の大径円環板状部125の外周側には、周方向に沿って間隔を置いて、各プラネタリギヤ115と対応するように複数のピン用孔部127が形成されている。キャリア117の各ピン用孔部127にピン129がそれぞれ圧入固定されている。各ピン129が、各プラネタリギヤ115の孔部121に回転自在にそれぞれ挿通されている。
そして、キャリア117の多角形孔部124と、後述するねじ機構90のスピンドル150の多角形ロッド部154とが嵌合することで、キャリア117とスピンドル150との間で互いに回転トルクを伝達できるようになっている。また、キャリア117の小径円筒状部126に、ウエーブワッシャ131及びワッシャ132が挿通される。該ワッシャ132はシリンダ部34の底壁46の一端面に当接される。ウエーブワッシャ131の付勢力により、シリンダ部34とキャリア117とが離間する方向に付勢されている。
インターナルギヤ116は、第2減速歯車94の大歯車105の内側に配置される。インターナルギヤ116は、各プラネタリギヤ115の歯車120がそれぞれ噛合する内歯135と、該内歯135の一端から連続して径方向に延び、各プラネタリギヤ115の軸方向の移動を規制する環状壁部136と、内歯135から他端側に向かって延びる円筒状壁部137と、を備えている。インターナルギヤ116の円筒状壁部137の内周面が、ギヤハウジング60に設けた円筒状拘束部74の外周面に当接しており、インターナルギヤ116の径方向に沿う移動が規制される。インターナルギヤ116は、その円筒状壁部137の他端がギヤハウジング60の内面に当接して、その環状壁部136の一端面に、第2減速歯車94の円環状壁部108に設けた環状のストッパ部112が当接されているために、軸方向へ移動が規制されるようにギヤハウジング60に支持される。さらにインターナルギヤ116は、ギヤハウジング60に対して相対回転不能に支持される。
各プラネタリギヤ115の他端面と、キャリア117(大径円環板状部125)の一端面との間には円環状プレート139が配置される。該円環状プレート139が、インターナルギヤ116の内歯135の端面と、ギヤハウジング60の円筒状拘束部74の一端面との間に挟持されることで、各プラネタリギヤ115の軸方向への移動が規制される。円環状プレート139の内部に複数のピン129が挿通される。なお、本実施形態では、ピストン53を推進する回転力を得るために、電動モータ32による駆動力を増強する減速機構としての平歯多段減速機構88及び遊星歯車減速機構89を採用したが、遊星歯車減速機構89だけで構成しても良い。また、サイクロイド減速機構や波動減速機等、他の公知技術による減速機を遊星歯車減速機構89と組み合せても良い。
電動モータ32の回転軸33は、ピニオンギヤ92から一端側に突出している。電動モータ32の回転軸33の一端には、ラチェットギヤ142が圧入固定されている。該ラチェットギヤ142にレバー部材(図示略)が係合することで、ピストン53によるインナブレーキパッド2への推力を保持するようにしている。ラチェットギヤ142の一端側に回転角検出手段145が配置されている。回転角検出手段145は、電動モータ32の回転軸33の回転角度を検出するものであり、磁石部材147と、磁気検出ICチップ148と、を備えている。ラチェットギヤ142に設けた孔部に支持ロッド146が圧入固定される。当該支持ロッド146に、カップ状の支持部材149内に配置されたリング状の磁石部材147が支持される。当該磁石部材147の一端側に対向するように磁気検出ICチップ148が配置されている。磁気検出ICチップ148は、磁石部材147から発生する磁界の変化を検出するものである。当該磁気検出ICチップ148は、制御基板64の他端面に取り付けられている。そして、回転する磁石部材147からの磁束の変化を磁気検出ICチップ148により検出することで、制御基板64により、電動モータ32の回転軸33の回転角度を演算して検出している。
図6を参照して、ねじ機構90は、平歯多段減速機構88及び遊星歯車減速機構89からの回転運動、すなわち電動モータ32の回転運動を直線運動(以下、便宜上直動という)に変換し、ピストン53に推力を付与するものである。ねじ機構90は、平歯多段減速機構88及び遊星歯車減速機構89からの回転運動が伝達される、回転軸部材であるスピンドル150と、該スピンドル150の雄ねじ部156にねじ係合されるナット部材151と、から構成される。
図1及び図6に示すように、スピンドル150は、シリンダ部34の底壁46に設けた挿通孔47に回転自在に支持される、被支持部である主ロッド部153と、該主ロッド部153の一端から一端側に向かって一体的に延び、キャリア117の径方向略中央に設けた多角形孔部124に係合する、係合部である多角形ロッド部154と、該多角形ロッド部154の一端から一端側に向かって一体的に延び、第2減速機構126の孔部110に挿通され、サンギヤ106を回転自在に支持する、支持部である支持ロッド部155と、主ロッド部153から他端側に一体的に設けられ、ナット部材151とねじ係合する雄ねじ部156と、を有している。
スピンドル150の、主ロッド部153と雄ねじ部156との間には、スラストベアリング160の一構成となる、円環状の他端側玉受け部162が径方向外方に向かって一体的に突設される。この他端側玉受け部162の一端面には、周方向に延びるボール溝162Aが形成される。スラストベアリング160として、他端側玉受け部162から一端側に間隔を置いて円環状の一端側玉受け部161が配置される。この一端側玉受け部161の他端面には、周方向に延びるボール溝161Aが形成される。そして、スラストベアリング160として、一端側玉受け部161のボール溝161Aと、他端側玉受け部162のボール溝162Aとの間に複数のボール163が介装されている。また、シリンダボア50内でシリンダ部34の底壁46と、スラストベアリング160との間に推力センサ165が配置されている。
推力センサ165の一端側外周面は、シリンダボア50の小径開口部44の内周面に当接している。推力センサ165は、円筒状のロードセルで構成される。推力センサ165は、ピストン53からインナ及びアウタブレーキパッド2、3への推力に対する反力を検出するものである。この推力センサ165内にスピンドル150の主ロッド部153が挿通されている。
多角形ロッド部154は、主ロッド部153より小径に形成される。支持ロッド部155は多角形ロッド部154より小径に形成される。雄ねじ部156は主ロッド部153より小径に形成される。スピンドル150の雄ねじ部156の他端は、ピストン53の底壁54に近接している。スピンドル150の雄ねじ部156にナット部材151がねじ係合されている。ナット部材151は、断面T字状に形成される。ナット部材151は、その外周面がシリンダ部34のシリンダボア50の内壁面に近接する円環板状部168と、円環板状部168の径方向中央から他端側に一体的に延びる円筒状部169と、を備えている。ナット部材151の円環板状部168の外周部の他端面がピストン53の一端面に当接可能になる。ナット部材151は、シリンダ部34のシリンダボア50内に、該シリンダ部34に対して軸方向に移動自在で、且つ相対回転不能に支持されている。
そして、遊星歯車減速機構89のキャリア117の回転に伴ってスピンドル150が回転すると、スピンドル150の雄ねじ部156とナット部材151との間のねじ係合部により、ナット部材151が他端側に向かって前進することで、該ピストン53が前進し、該ピストン53によってインナブレーキパッド2をディスクロータDに押し付けることができる。
図4に示す制御基板64からの指令により電動モータ32の駆動が制御される。該制御基板64は、ギヤハウジング60内に配置される。制御基板64は、回転角検出手段145の磁気検出ICチップ148と電気的に接続されている。制御基板64は、推力センサ165と電気的に接続されている。また、制御基板64には、図示しないブレーキペダルのストロークを検知するストロークセンサ等の運転者の要求を検出する検出センサや、運転者が要求することなく、ブレーキが必要な様々な状況を検出する種々の検出センサが電気的に接続される。そして、通常走行における制動時には、当該制御基板64により、運転者の要求に対応した検出センサやブレーキが必要な様々な状況を検出する種々の検出センサ等からの検出信号、回転角検出手段145の磁気検出ICチップ148からの検出信号及び推力センサ165からの検出信号等に基づき、電動モータ32の駆動を制御する。
次に、本実施形態に係るディスクブレーキ1において、通常走行における制動及び制動解除の作用について説明する。
通常走行における制動時には、制御基板64からの指令により、電動モータ32が駆動されて、その正方向、すなわち制動方向の回転が、平歯多段減速機構88を介して遊星歯車減速機構89のサンギヤ106に伝達される。該遊星歯車減速機構89のサンギヤ106の回転により、各プラネタリギヤ115が自身の回転軸線を中心に自転しながら、サンギヤ106の回転軸線を中心に公転することで、キャリア117が回転する。すなわち、電動モータ32からの回転が、平歯多段減速機構88及び遊星歯車減速機構89を経由することで所定の減速比で減速、増力されてキャリア117に伝達される。そして、キャリア117からの回転が、ねじ機構90のスピンドル150に伝達される。
続いて、キャリア117の回転に伴ってスピンドル150が回転すると、ナット部材151はシリンダ部34に対して相対回転不能に支持されているので、スピンドル150の雄ねじ部156とナット部材151との間のねじ係合部により、ナット部材151が前進してピストン53を前進させる。このピストン53が前進することで、インナブレーキパッド2をディスクロータDに押し付ける。そして、ピストン53によるインナブレーキパッド2への押圧力に対する反力により、キャリパ本体30がブラケット5に対してインナ側に移動して、各爪部35、35によってアウタブレーキパッド3をディスクロータDに押し付ける。なお、ピストン53によるインナブレーキパッド2への押圧力に対する反力は、推力センサ165により検知される。この結果、ディスクロータDが一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3により挟みつけられて摩擦力が発生し、ひいては、車両の制動力が発生することになる。
一方、制動解除時には、制御基板64からの指令により、電動モータ32の回転軸33が逆方向、すなわち制動解除方向に回転すると共に、その逆方向の回転が平歯多段減速機構88及び遊星歯車減速機構89を介してスピンドル150に伝達される。その結果、スピンドル150の逆方向への回転により、ナット部材151が後退して初期状態に戻り、ディスクロータDへの一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3による制動力が解除される。
以上説明したように、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、ねじ機構90は、遊星歯車減速機構89のキャリア117の多角形孔部124に係合する多角形ロッド部154を有するスピンドル150を備えており、該スピンドル150の支持ロッド部155が、第2減速歯車94のサンギヤ106の孔部110に挿通されて、サンギヤ106をスピンドル150の支持ロッド155により回転自在に支持している。これにより、従来必要としていた、サンギヤ106を回転自在に支持するシャフトが接続される支持プレートを必要としないので、本ディスクブレーキ1において、部品点数を低減でき、コストアップを抑制することができる。しかも、本ディスクブレーキ1において、スピンドル150の軸方向の大きさを小型化することができ、その重量を減少させることができ、ひいては車両への搭載性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、スピンドル150は、シリンダ部34の底壁46に設けた挿通孔47に回転自在に支持される主ロッド部(被支持部)153と、該主ロッド部153の一端から一端側に向かって一体的に延び、キャリア117の径方向略中央に設けた多角形孔部124に係合する多角形ロッド部(係合部)154と、該多角形ロッド部154の一端から一端側に向かって一体的に延び、第2減速機構126(サンギヤ106)の孔部110に挿通され、サンギヤ106を回転自在に支持する支持ロッド部(支持部)155と、主ロッド部153から他端側に一体的に設けられ、ナット部材151とねじ係合する雄ねじ部156と、を有している。これにより、スピンドル150を多機能型の部品として構成しているので、部品点数を低減することができ、ひいては本ディスクブレーキ1の小型化を可能にすることができ、その重量を低減することができる。
そこで、本実施形態を、通常走行における制動時には、キャリパ本体31のシリンダボア50内に供給されるブレーキ液圧にて、ピストン53を前進させて、ディスクロータDを一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3により挟みつけて制動力が発生させ、駐車時等の駐車ブレーキ時には、駆動機構31、すなわち電動モータ32からの駆動力を平歯多段減速機構88、遊星歯車減速機構89及びねじ機構90を介してピストン53に伝達することで該ピストン53を前進させて、ディスクロータDを一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3により挟みつけて制動力が発生させる、ディスクブレーキに採用してもよい。
1 ディスクブレーキ,2 インナブレーキパッド,3 アウタブレーキパッド,4 キャリパ,30 キャリパ本体,31 駆動機構,32 電動モータ,34 シリンダ部,53 ピストン,88 平歯多段減速機構(伝達機構),89 遊星歯車減速機構(伝達機構),90 ねじ機構(回転直動変換機構),94 第2減速機構,106 サンギヤ(太陽歯車),110 孔部,115 プラネタリギヤ(遊星歯車),116 インターナルギヤ(内歯車),117 キャリア,150 スピンドル(回転軸部材),153 主ロッド部(被支持部),154 多角形ロッド部(係合部),155 支持ロッド部(支持部),156 雄ねじ部,D ディスクロータ

Claims (3)

  1. 電動モータからの回転が伝達される伝達機構と、
    該伝達機構からの回転を推力に変換する回転直動変換機構と、
    該回転直動変換機構によって推進されるピストンと、
    を有するディスクブレーキにおいて、
    前記伝達機構は、太陽歯車と遊星歯車とキャリアとを有し、前記電動モータからの回転が前記太陽歯車から前記遊星歯車を介して前記キャリアに伝達される遊星歯車減速機構を含み、
    前記回転直動変換機構は、前記キャリアからの回転が伝達される回転軸部材を有し、
    前記太陽歯車は、前記回転軸部材により回転自在に支持されることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記回転軸部材は、前記ピストンが収容されるシリンダ部に相対回転自在に支持される被支持部と、該被支持部から一体的に延び、前記太陽歯車を回転自在に支持する支持部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記回転軸部材は、前記被支持部と前記支持部との間に、前記キャリアに係合され該キャリアとの間で相互に回転トルクを伝達する係合部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ。
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