JP2020033104A - 粘着性物の収容袋及びその製造方法 - Google Patents

粘着性物の収容袋及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020033104A
JP2020033104A JP2019145385A JP2019145385A JP2020033104A JP 2020033104 A JP2020033104 A JP 2020033104A JP 2019145385 A JP2019145385 A JP 2019145385A JP 2019145385 A JP2019145385 A JP 2019145385A JP 2020033104 A JP2020033104 A JP 2020033104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
portions
edge
storage bag
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019145385A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 康人
Yasuto Suzuki
康人 鈴木
好典 藤村
Yoshinori Fujimura
好典 藤村
純一 清水
Junichi Shimizu
純一 清水
純弥 飯田
Junya Iida
純弥 飯田
衛 岡本
Mamoru Okamoto
衛 岡本
正幸 田村
Masayuki Tamura
正幸 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Synthetic Co Ltd
Fujimori Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Synthetic Co Ltd
Fujimori Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Synthetic Co Ltd, Fujimori Sangyo Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Synthetic Co Ltd
Publication of JP2020033104A publication Critical patent/JP2020033104A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Package Closures (AREA)

Abstract

【課題】溶着部にピンホールやエッジ切れが形成されたり破袋したりするのを抑制でき、粘着性物の収容に適した収容袋を提供する。【解決手段】収容袋10の対向する一対のフィルム部11の間に粘着性物9のための収容室10gを画成する。収容袋10の縁部10b,10d,10eには溶着パターン13を形成する。溶着パターン13は縁長方向へ間隔を置いて並べられた溶着部14を含む。各溶着部14においてフィルム部11どうしが溶着されている。隣接する溶着部14どうし間の部分15においてはフィルム部11どうしが接合されていない。【選択図】図1

Description

本発明は、一対のフィルム部の縁部を溶着(シール)してなる収容袋に関し、特に粘着性物を収容するのに適した収容袋及びその製造方法に関する。
この種の収容袋は、互いに対向する一対のフィルム部を含む。これらフィルム部における折り目及び開口を除く縁部は、溶着によって接合一体化されている。溶着手段としては、ヒートシールが一般的である。
一方、収容対象が接着剤などの粘着性物である場合、フィルム部の対向面(袋の内面)にシリコーン等の離型層が塗工されることが多いが、離型層があるとヒートシールしにくい。そこで、フィルム部におけるヒートシールすべき縁部には離型層を塗工しないようにしている。しかし、離型層の塗工部と非塗工部とを区分けするのは煩雑であり、ヒートシールやカッティングの際の位置合わせも大変である。
特許文献1には、縁部を超音波溶着によってシールした袋が開示されている。超音波溶着によれば、離型層の塗工部分であっても溶着可能である。
実開昭59−115747号公報
発明者の知見によれば、フィルム部の縁部に沿って連続的に超音波で線溶着した場合、溶着時の加圧力が大きいとピンホール(貫通孔)やエッジ切れ(端部破断)が形成されやすい。加圧力が小さいと溶着強度が足らず収容物の内圧で簡単に破袋してしまう。このため、加圧力を微調節する必要があり、溶着作業が容易でない。
一方で、粘着性物を収容する場合、シール部が必ずしも連続していなくても、漏れを起こしにくい。
本発明は、かかる事情に基づき、溶着部にピンホールやエッジ切れその他の破断が起きにくく破袋しにくく、粘着性物の収容に適した収容袋を提供することを目的とする。
発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究開発を行った。その結果、連続的な線溶着に代えて間欠的に超音波溶着を行った場合、加圧力を高くしてもピンホールやエッジ切れが起きにくいとの、更なる知見を得た。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものであり、粘着性物を収容する収容袋であって、
互いの間に収容室を画成するように対向する一対のフィルム部と、
前記フィルム部の縁部に形成された溶着パターンと、を備え、
前記溶着パターンは、前記縁部に沿う縁長方向及び前記縁長方向と直交する縁幅方向のうち少なくとも縁長方向へ間隔を置いて並べられた複数の溶着部を含み、
各溶着部においては、前記一対のフィルム部どうしが溶着され、
隣接する溶着部どうし間においては、前記一対のフィルム部どうしが接合されていないことを特徴とする。
これによって確実に製袋できる。前記溶着パターンは、好ましくは超音波溶着によって形成される。溶着部ごとに間欠的ないしは不連続的に超音波溶着することによって、加圧力をある程度高くしてもピンホールやエッジ切れその他の破断が起きるのを防止又は抑制できる。かつ加圧力を高くすることによって溶着強度が高まり、破袋を防止できる。収容対象の粘着性物は粘性を有しているために、隣接する溶着部どうし間が非接合部となっていても、該非接合部から粘着性物が漏れるのを防止できる。たとえ、ピンホールやエッジ切れが形成されたとしても、収容対象の粘着性物は粘性を有しているために、前記ピンホールやエッジ切れ部分から粘着性物が漏れるのを防止できる。
粘着性物は、水より粘度が高い。粘着性物は、少なくとも袋への充填時に粘着性を有していればよく、充填後は硬化や乾燥等で粘着性を失うものであってもよい。
前記溶着パターンが、前記複数の溶着部として複数の細長溶着部を含み、
これら細長溶着部が、それぞれ前記縁幅方向へ延びる細長形状であり、互いに前記縁長方向に間隔を置いて並べられていることが好ましい。
前記溶着パターンが、前記複数の溶着部として複数の斜め溶着部を含み、
これら斜め溶着部が、それぞれ前記縁長方向及び縁幅方向に対して斜めに延びる細長形状であり、互いに前記縁長方向に間隔を置いて並べられていることが好ましい。
これによって、隣接する溶着部どうし間の非接合部が細長くなる。このため、収容した粘着性物の漏れを確実に防止できる。
前記フィルム部の互いに直交する2つの縁部にそれぞれ前記斜め溶着部を含む溶着パターンが形成され、
前記2つの縁部の斜め溶着部どうしの傾斜方向が互いに一致していることが好ましい。
これによって、前記2つの縁部が交わるコーナー部において、これら2つの縁部の斜め溶着部どうしが交差するのを回避できる。これによって、溶着部どうしの交差による破断を防止できる。
前記隣接する溶着部どうしの配置ピッチは、好ましくは0.1mm〜3mmである。
前記配置ピッチひいては前記非接合部の幅は、収容した粘着性物が非接合部から漏れない程度の大きさとなるよう、粘着性物の粘度を考慮して設定することが好ましい。
前記一対のフィルム部における互いの対向面に離型層が形成されていることが好ましい。
これによって、粘着性物とフィルム部とを必要に応じて剥離できる。離型層が有っても収容袋の縁部を超音波溶着によって確実にシールできる。
離型層は無くてもよい。
本発明方法は、前記収容袋の製造方法であって、
前記溶着パターンに対応する凹凸パターンが形成された受け部と、超音波振動されるホーンとを有する超音波溶着機に、前記一対のフィルム部を重ね合わせた状態で導入する工程と、
前記受け部と前記ホーンとの間に前記一対のフィルム部を挟み付けて前記ホーンを超音波振動させる工程と、
前記ホーンと前記一対のフィルム部とを前記縁長方向に相対移動させる工程と
を備えたことを特徴とする。
これによって、受け部の凹凸パターンに合わせた溶着パターンを超音波溶着によって形成できる。
前記受け部の凹凸パターンが、平目ローレット又は斜めローレットであることが好ましい。
前記平目ローレットを有する超音波溶着機によれば、前記細長溶着部を含む溶着パターンを形成できる。
前記斜めローレットを有する超音波溶着機によれば、前記斜め溶着部を含む溶着パターンを形成できる。
本発明によれば、フィルム部の縁部を超音波溶着によって溶着する場合でも、ピンホールやエッジ切れが形成されたり破袋したりするのを抑制でき、しかも粘着性物の漏れを防止できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る収容袋の正面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、前記収容袋の断面図である。 図3は、図2の円部IIIa及びIIIbの拡大断面図である。 図4は、図1の円部IVの拡大断面図である。 図5は、図4のV−V線に沿う断面図である。 図6は、前記収容袋の製造工程を解説的に示す斜視図である。 図7は、図6のVII−VII線に沿う、超音波溶着機の解説正面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る収容袋の正面図である。 図9は、図8の円部IXの拡大正面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る収容袋の正面図である。 図11は、図10の円部XIの拡大正面図である。 図12は、図10の円部XIIの拡大正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1及び図2は、第1実施形態に係る収容袋10を示したものである。
収容袋10の収容対象は、水より高粘度の粘着性物9である。粘着性物9は、少なくとも袋10への充填時に粘着性を有している。本実施形態における粘着性物9は、ホットメルト接着剤である。ホットメルト接着剤は、充填時には加熱溶融されて粘着性及び流動性を有し、その後、冷却されることで硬化される。
収容袋10は1枚の樹脂フィルム19によって構成されている。樹脂フィルム19の材質は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂でもよく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(登録商標)、その他の樹脂であってもよい。樹脂フィルム19は、前記ホットメルト接着剤の充填時の加熱温度で溶けない程度の耐熱性を有していることが好ましい。耐熱性の観点からは、6ナイロン(登録商標)、66ナイロン(登録商標)などが好適である。
樹脂フィルム19が、複数の樹脂層を積層したラミネートフィルムであってもよい。ラミネートフィルムにはアルミなどの金属バリア層が含まれていてもよい。
図3に示すように、樹脂フィルム19の内面19a(フィルム部11の対向面)の全域には、離型層16が形成されている。離型層16は、例えばシリコーン樹脂にて構成されている。離型層16の厚さは、好ましくは1μm以下である。
図1及び図2に示すように、樹脂フィルム19が2つ折りにされることで、一対のフィルム部11が構成されている。これらフィルム部11が折り目10fを介して一体に連なっている。折り目10fは、収容袋10の底縁部に配置されている。なお、折り目10fの配置部位は、底縁部に限られない。収容袋10の左右何れかの縁部10b,10dが折り目となっていてもよい。収容袋10の上側の縁部10eが折り目となっていてもよい。
一対のフィルム部11が互いに対向して、互いの間に収容室10gが画成されている。収容室10gにホットメルト接着剤9(粘着性物)が収容される。
なお、図において、樹脂フィルム19の厚みは誇張されている。
図1に示すように、収容袋10における折り目10f以外の3つの縁部10b,10d,10eには、それぞれ溶着パターン13が形成されている。各溶着パターン13の長手方向は、対応する縁部10b,10d,10eの縁長方向に沿って形成されている。溶着パターン13は、多数の溶着部14によって構成されている。
図4に示すように、各溶着部14は、対応する縁部10b,10d,10eの縁幅方向(縁長方向と直交する方向)へ延びる細長形状になっている。以下、溶着部14を適宜「細長溶着部14」と称す。各溶着パターン13の細長溶着部14どうしが、対応する縁部10b,10d,10eの縁長方向へ間隔を置いて、好ましくは等間隔で一列に並べられている。
隣接する細長溶着部14どうしの配置ピッチP14は、好ましくはP14=0.1mm〜3mm程度であり、より好ましくはP14=0.5〜2mm程度である。
溶着パターン13の幅W13(各細長溶着部14の長さ)は、好ましくはW13=1mm〜10mm程度である。
図5に示すように、各溶着部14においては、一対のフィルム部11どうしが超音波溶着されて接合一体化されている。隣接する溶着部14どうし間の部分15においては、一対のフィルム部11どうしが接合されていない。したがって、フィルム部11どうしは、間欠的ないしは不連続的に溶着されている。
各非接合部15の長さは、溶着パターン13の幅W13と実質的に等しい。
各非接合部15の幅W15は、好ましくは溶着部14どうしの配置ピッチP14の4分の1〜4分の3程度である。
粘着性物収容袋10は、次のようにして製造される。
図6に示すように、樹脂フィルム19の原反である連続樹脂フィルム19Xを用意する。連続樹脂フィルム19Xの内面19aの全域には、予め離型層16(図6の網掛け模様)を塗工しておく。離型層16を塗工する部分と塗工しない部分とに区分けする必要はない。したがって、パターン塗工機が不要であり、離型層16を容易に塗工でき、生産性を向上できる。
前記連続樹脂フィルム19Xをロール21から繰り出し、送り方向MDへ送る。該連続樹脂フィルム19Xを幅方向の中央部において2つ折りにする。これによって、一対のフィルム部11,11となるべき部分どうしが重ね合わされる。その状態で連続樹脂フィルム19Xが側方の縁部10b,10d用の超音波溶着機30に導入される。
図6及び図7に示すように、超音波溶着機30は、ホーン31と、受け部32を有している。これらホーン31と受け部32とが、連続樹脂フィルム19Xの搬送ラインを挟んで対峙している。ホーン31は、超音波振動駆動部33によって超音波振動される。受け部32は、円形の回転盤34と、箱形の軸受け部35を有している。軸受け部35に回転盤34が中心軸まわりにフリー回転可能に支持されている。
回転盤34の外周部には、平目ローレット36が形成されている。平目ローレット36は、溶着パターン13に対応する凹凸パターンである。平目ローレット36の凸部36aのピッチは、溶着パターン13の溶着部14のピッチP14と一致している。平目ローレット36の幅すなわち凸部36aの長さ(図7において紙面直交方向の寸法)は、溶着パターン13の幅W13と一致している。
前記超音波溶着機30によって、側方の縁部10bの溶着パターン13を形成する。詳しくは、受け部32の回転盤34とホーン31との間に、二つ折りの連続樹脂フィルム19Xにおける前記縁部10bとなるべき部分を挟み付けて加圧力を付与するとともに、ホーン31を超音波振動させる。併行して、ホーン31及び受け部32を、連続樹脂フィルム19Xに対して側方の縁部10bの縁長方向(図6において上下方向)へ相対移動させる。移動に伴って回転盤34が転動される。
なお、図6及び図7においては、作図の都合上、ホーン31及び受け部32をフィルム部11から離して図示する。
これによって、1つの縁部10bの溶着パターン13が形成される。平目ローレット36の各凸部36aによって、細長溶着部14が形成される。平目ローレット36の凹部36bによって非接合部15が形成される。溶着部14ごとに間欠的ないしは不連続的に超音波溶着することによって、加圧力をある程度高くしても縁部10bにピンホールやエッジ切れが形成されるのを防止又は抑制できる。加圧力を高くすることによって縁部10bの各溶着部14の溶着強度を高めることができる。溶着手段として超音波溶着を採用することによって、離型層16があっても縁部10bを確実に溶着できる。
次に、連続樹脂フィルム19Xを、収容袋10の左右の縁部10b,10dどうし間の間隔分のストロークだけ送り方向MDへ送る。これによって、超音波溶着機30が、もう1つの縁部10dとなるべき部分と対向する位置に配置される。
続いて、超音波溶着機30によって、縁部10dの溶着パターン13を先程と同様にして形成する。当該縁部10dにおいても、溶着部14ごとに間欠的ないしは不連続的に超音波溶着することによって、加圧力をある程度高くしても縁部10dにピンホールやエッジ切れが形成されるのを防止又は抑制できる。加圧力を高くすることによって縁部10dの各溶着部14の溶着強度が高まる。溶着手段として超音波溶着を採用することによって、離型層16があっても縁部10dを確実に溶着できる。
これによって、連続樹脂フィルム19Xの一部分に、上側の縁部10eが未シール状態かつ内容物が入っていない空の収容袋10Xが形成される。
超音波溶着機30よりも送り方向MDの下流側には、袋開口部41と、充填ノズル42が設けられている。袋開口部41は、一対の吸盤43と、図示しない吸盤駆動部を含む。
吸盤43が、収容袋10Xの両フィルム部11をそれぞれ吸着した後、互いに引き離される。これによって、収容袋10Xの上側の縁部10eが開口される。該開口された縁部10eの上方に充填ノズル42が臨む。
続いて、ホットメルト接着剤9(粘着性物)を加熱溶融状態で充填ノズル42から吐出して、収容袋10X内の収容室10gに充填する。
その後、吸盤43の吸着を解除する。
袋開口部41及び充填ノズル42よりも送り方向MDの下流側には、上側の縁部10e用の超音波溶着機50が設けられている。超音波溶着機50は、超音波溶着機30に対して、向きが90度異なっている点を除き、超音波溶着機30と同じ構造になっている。
すなわち、超音波溶着機50は、ホーン51と、受け部52と、超音波振動駆動部53を備えている。受け部52は、回転盤54と、軸受け部55を有している。回転盤54の外周部には、平目ローレット56が形成されている。
前記超音波溶着機50の受け部52の回転盤54とホーン51との間に、収容袋10Xの縁部10eを挟み付けて加圧力を付与するとともに、ホーン51を超音波振動させる。併行して、ホーン51及び受け部52を、収容袋10Xに対して縁部10eの縁長方向(送り方向MDと同方向)へ相対移動させる。連続樹脂フィルム19Xを1ストローク送ることで、ホーン51及び受け部52と収容袋10Xとの前記相対移動がなされるようにしてもよい。移動に伴って回転盤54が転動される。
これによって、縁部10eに溶着パターン13が形成される。平目ローレット56の各凸部によって、縁部10eの細長溶着部14が形成される。平目ローレット56の凹部によって縁部10eの非接合部15が形成される。溶着部14ごとに間欠的ないしは不連続的に超音波溶着することによって、加圧力をある程度高くしても縁部10eにピンホールやエッジ切れが形成されるのを防止または抑制できる。加圧力を高くすることによって縁部10eの各溶着部14の溶着強度が高まる。溶着手段として超音波溶着を採用することによって、離型層16があっても縁部10eを確実に溶着できる。
このようにして、収容袋10Xの4つの縁が閉塞され、その内部にホットメルト接着剤9が封入される。
超音波溶着機50よりも送り方向MDの下流側には、カッター61が設けられている。
該カッター61によって、内容物(ホットメルト接着剤9)入りの収容袋10を連続樹脂フィルム19Xから切り出す。
図4の二点鎖線に示すように、収容袋10内のホットメルト接着剤9(粘着性物)は、
非接合部15における一対のフィルム部11どうし間の間隙15cに入り込もうとする。一方、ホットメルト接着剤9は高粘性であり、しかも間隙15cは狭隘で細長いために、大きな流通抵抗が働く。これによって、ホットメルト接着剤9が間隙15cを通り抜けて外部へ漏れ出るのが阻止される。逆に言うと、溶着パターン13の溶着部14の配置及び形状は、収容対象の粘着性物の粘度を考慮して、該粘着性物が漏れ出ないように設定されることが好ましい。
また、前記超音波溶着時に、たとえ、ピンホールやエッジ切れが形成されたとしても、収容対象の粘着性物の粘性抵抗のために、前記ピンホールやエッジ切れ部分から粘着性物が漏れるのを防止できる。
さらに、各縁部10b,10d,10eの溶着部14における溶着強度を高くできるから、内圧や外部荷重がかかっても破袋しにくくすることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を簡略化する。
<第2実施形態>
図8及び図9は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態の粘着性物収容袋10Bにおいては、溶着パターン13Bの各溶着部17が、小さい円形ないしはスポット状になっている。スポット状溶着部17は、各縁部10b,10d,10eにおける縁長方向だけでなく縁幅方向にも間隔を置いて並べられている。
詳しくは、スポット状溶着部17は、斜め格子状に配置されている。なお、溶着部17が、正格子状に配置されていてもよい。
溶着パターン13Bは、超音波溶着によって形成される。第1実施形態と同様に、超音波溶着の加圧力をある程度高くしてもピンホールやエッジ切れが形成されるのを防止又は抑制でき、加圧力を高くすることによって各溶着部17の溶着強度が高まり、破袋を防止又は抑制できる。
溶着部17どうし間は非接合部15Bとなっていても、内容物のホットメルト接着剤9が粘性を有しているために、非接合部15Bからホットメルト接着剤9が漏れるのを防止できる。
<第3実施形態>
図10〜図12は、本発明の第3実施形態を示したものである。図10に示すように、第3実施形態の粘着性物収容袋10Cにおいては、3つの縁部10b,10d,10eにそれぞれ溶着パターン13Cが形成されている。溶着パターン13Cは、多数(複数)の斜め溶着部18(溶着部)を含む。図10及び図11に示すように、各斜め溶着部18は、対応する縁部10b,10d,10eにおける縁長方向及び縁幅方向に対して斜めに延びる細長形状である。斜め溶着部18の傾斜角度は、縁長方向に対して好ましくは45°程度である。各縁部10b,10d,10eにおける複数の斜め溶着部18どうしが、縁長方向に間隔を置いて、好ましくは等間隔で平行に並べられている。
隣接する斜め溶着部18どうし間の非接合部15Cは、斜めの細長状になる。これによって、収容した粘着性物の漏れを確実に防止できる。
図示は省略するが、斜め溶着部18からなる溶着パターン13Cは、前記平目ローレット36,56に代えて斜めローレットを有する超音波溶着機を用いることで形成される。
図10に示すように、3つの縁部10b,10d,10eの斜め溶着部18どうしの傾斜方向は、互いに一致している。図10においては、すべての斜め溶着部18が左肩上がりに傾斜されている。
図12において、縦縁部10bの溶着パターン13Cの斜め溶着部18を無模様で示し、横縁部10eの溶着パターン13Cの斜め溶着部18を点模様にして示す。図10及び図12に示すように、直交する2つの縁部10b,10e(又は10d,10e)が交わるコーナー部10hにおいては、これら2つの縁部10b,10e(又は10d,10e)の溶着パターン13Cの斜め溶着部18どうしが互い違いに、かつ平行に配置されている。縦縁部10b(又は10d)の溶着パターン13Cの隣接する2つの斜め溶着部18の間に、横縁部10eの溶着パターン13Cの斜め溶着部18が配置されている。また、横縁部10eの溶着パターン13Cの隣接する2つの斜め溶着部18の間に、縦縁部10b(又は10d)の溶着パターン13Cの斜め溶着部18が配置されている。
これら直交する2つの縁部10b,10e(又は10d,10e)の溶着パターン13Cの斜め溶着部18どうしの間に、狭い非接合部15gが形成されている。
粘着性物収容袋10Cによれば、コーナー部10hにおいて2つの縁部10b,10e(又は10d,10e)の溶着部どうしが交差するのを回避できる。これによって、溶着部どうしの交差による破断を防止できる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、収容対象の粘着性物は、ホットメルト接着剤に限らず、粘性溶剤、粘性食品などであってもよい。
離型層16を省略してもよい。
溶着パターンは、実施形態のパターンに限られない。不規則なパターンであってもよい。細長溶着部14,18の間隔が不均一でもよい。
第3実施形態(図10〜図12)において、2つの縁部10b,10e(又は10d,10e)の溶着パターン13Cの斜め溶着部18どうしがくっ付いていてもよく、多少重なっていてもよい。これら2つの縁部10b,10e(又は10d,10e)の溶着パターン13Cの斜め溶着部18が、多少非平行であってもよい。
収容袋の製造方法及び製造装置は、実施形態のものに限らず、適宜改変できる。
1つの超音波溶着機を、側方の縁部10b,10dの溶着用と上側の縁部10eの溶着用とに共用してもよい。
超音波溶着機30を2台並設して、2つの縁部10b,10dを同時に溶着してもよい。
超音波溶着機の受け部が、凹凸パターン付きのステージ状になっていてもよい。ステージ状の受け部がフィルム部に対して位置固定され、ホーンが、ステージ状の受け部及びフィルム部に対して相対移動されてもよい。
本発明は、例えばホットメルト接着剤の包装体に適用できる。
9 ホットメルト接着剤(粘着性物)
10,10B,10C 粘着性物収容袋
10b,10d 側方の縁部
10e 上側の縁部
10f 折り目
10g 収容室
10h コーナー部
11 フィルム部
13,13B,13C 溶着パターン
14 細長溶着部(溶着部)
15,15B,15C 非接合部
15g 非接合部
16 離型層
17 スポット状溶着部(溶着部)
18 斜め溶着部(溶着部)
19 樹脂フィルム
19a 内面
21 ロール
30 超音波溶着機
31 ホーン
32 受け部
33 超音波振動駆動部
34 回転盤(受け部)
35 軸受け部
36 平目ローレット(凹凸パターン)
36a 凸部
36b 凹部
41 袋開口部
42 充填ノズル
43 吸盤
50 超音波溶着機
51 ホーン
52 受け部
53 超音波振動駆動部
54 回転盤
55 軸受け部
56 平目ローレット
61 カッター

Claims (8)

  1. 粘着性物を収容する収容袋であって、
    互いの間に収容室を画成するように対向する一対のフィルム部と、
    前記フィルム部の縁部に形成された溶着パターンと、を備え、
    前記溶着パターンは、前記縁部に沿う縁長方向及び前記縁長方向と直交する縁幅方向のうち少なくとも縁長方向へ間隔を置いて並べられた複数の溶着部を含み、
    各溶着部においては、前記一対のフィルム部どうしが溶着され、
    隣接する溶着部どうし間においては、前記一対のフィルム部どうしが接合されていないことを特徴とする粘着性物収容袋。
  2. 前記溶着パターンが、前記複数の溶着部として複数の細長溶着部を含み、
    これら細長溶着部が、それぞれ前記縁幅方向へ延びる細長形状であり、互いに前記縁長方向に間隔を置いて並べられていることを特徴とする請求項1に記載の粘着性物収容袋。
  3. 前記溶着パターンが、前記複数の溶着部として複数の斜め溶着部を含み、
    これら斜め溶着部が、それぞれ前記縁長方向及び縁幅方向に対して斜めに延びる細長形状であり、互いに前記縁長方向に間隔を置いて並べられていることを特徴とする請求項1に記載の収容袋。
  4. 前記フィルム部の互いに直交する2つの縁部にそれぞれ前記斜め溶着部を含む溶着パターンが形成され、
    前記2つの縁部の斜め溶着部どうしの傾斜方向が互いに一致していることを特徴とする請求項3に記載の収容袋。
  5. 前記隣接する溶着部どうしの配置ピッチが、0.1mm〜3mmであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の粘着性物収容袋。
  6. 前記一対のフィルム部における互いの対向面に離型層が形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の粘着性物収容袋。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の粘着性物収容袋の製造方法であって、
    前記溶着パターンに対応する凹凸パターンが形成された受け部と、ホーンとを有する超音波溶着機に、前記一対のフィルム部を重ね合わせた状態で導入する工程と、
    前記受け部と前記ホーンとの間に前記一対のフィルム部を挟み付けて前記ホーンを超音波振動させる工程と、
    前記ホーンと前記一対のフィルム部とを前記縁長方向に相対移動させる工程と
    を備えたことを特徴とする粘着性物収容袋の製造方法。
  8. 前記受け部の凹凸パターンが、平目ローレット又は斜めローレットであることを特徴とする請求項7に記載の粘着性物収容袋の製造方法。
JP2019145385A 2018-08-23 2019-08-07 粘着性物の収容袋及びその製造方法 Pending JP2020033104A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018156587 2018-08-23
JP2018156587 2018-08-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020033104A true JP2020033104A (ja) 2020-03-05

Family

ID=69666856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019145385A Pending JP2020033104A (ja) 2018-08-23 2019-08-07 粘着性物の収容袋及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020033104A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101563072B1 (ko) 밀봉 포장체 그리고 그 제조 방법 및 제조 장치
JP6537979B2 (ja) ガゼット袋、ガゼット袋の製造方法、及び積層体の接合方法
WO2017057244A1 (ja) アンビル及び超音波シール装置
JP6161362B2 (ja) スパウト付きパウチ容器の製造方法、および、スパウト付きパウチ容器
JP6121774B2 (ja) スパウト付きパウチ容器の製造方法、および、スパウト付きパウチ容器
JP6889994B2 (ja) 注出口付き包装袋
JP2020033104A (ja) 粘着性物の収容袋及びその製造方法
JP5460927B2 (ja) 複合フィルム並びに複合フィルムを製造する方法並びに少なくとも1つの複合フィルムから成るフィルム結合体を製造する方法並びに複合フィルムを製造する装置
JP6688666B2 (ja) ガゼット袋、及びガゼット袋の製造方法
JP2021037994A (ja) 収容袋
US11407182B1 (en) Depth control of seal line penetration for rotary ultrasonic horn/anvil welding without mechanical stop
JP2016198919A (ja) 長尺部材の接合方法およびその装置、並びにジッパーテープ付袋体の製造方法
JP2021045897A (ja) 二重袋及びその製造方法
JP6516359B2 (ja) 包装体の製造方法、及び製造装置
JP2021037995A (ja) 収容袋及びその製造方法
JP2003212248A (ja) チャックテープ付き袋およびその製造方法
JP6902836B2 (ja) 注出口付き包装袋及びその製造方法
JP2006513940A (ja) 包装容器および包装材ブランク
JP3935380B2 (ja) 超音波封止された積層物品とその製造方法、及びこれに用いる超音波溶接機
JP2019156432A (ja) 内容物封入袋及びその製造方法
JP2007168872A (ja) 包装容器及びその製造方法
JP5588886B2 (ja) 積層フィルムの融着構造、袋体、および袋体の製造方法
JP6337654B2 (ja) 包装袋
JP2018039569A (ja) スパウト付きガゼット袋形成用のガゼット袋体の製造方法
JP2003128020A (ja) 熱収縮性フィルムのシール方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190827