JP2020031046A - コネクタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラグコネクタに不用意な力が作用してもプラグコネクタがベースコネクタから抜出さないコネクタ構造を提供する【解決手段】プラグハウジング10は側壁15前寄りに外方向に膨出する第1係止部150、後寄りに外方向に膨出する第2係止部154を備え、ベースハウジング70は側壁75前寄りに窪地状の第1被係止部750、後寄りに窪地状の第2被係止部752を備え、プラグコネクタ1は嵌合開始位置から水平姿勢のままベースコネクタ7に対して垂直降下し、第1係止部150は第1被係止部750を移動し、第2係止部154は第2被係止部752を移動し最降下位置にまで達する。最降下位置から水平姿勢のまま前方へ移動して嵌合終了位置に至る。嵌合終了位置で第1係止面151は第1抑止面に対峙し、第2係止面157は第2抑止面に対峙し、これにより上方向の抜出しが抑止される。【選択図】 図1

Description

本発明は、ハウジングの側面に形成された嵌合面で互いに嵌合接続されるプラグコネクタと、ベースコネクタとのコネクタ構造に関する。
この分野の技術として特許文献1記載の技術が知られている。この技術によれば、プラグコネクタ(ケーブルコネクタ)の電線に不用意な力が作用しても、そして、その力が上向き方向の成分を伴っていても、プラグコネクタを意図的に抜出させない限り外れないコネクタ構造の提供を目的とするものである。
文献1記載のプラグコネクタは、突部前縁と突部後縁が形成されたロック突部を側壁面に有し、ベースコネクタ(リセプタクルコネクタ)は前後方向でロック突部に対応する位置で溝部前縁と溝部後縁が形成されたロック溝部を側壁面に有し、ロック溝部には溝部前縁から溝内方へ突出する突出部が設けられている。ロック突部が嵌合方向でロック溝部内に進入してプラグコネクタの前端側が持ち上がった上向き傾斜姿勢から嵌合終了の姿勢となったコネクタ嵌合状態では、プラグコネクタが後端側を持ち上げられて抜出方向に移動されようとしたとき、ロック突部が抜出方向で突出部と当接してプラグコネクタの抜出が阻止されるようになっている。
特開2013−157329号公報
このように、文献1記載の技術はプラグコネクタの姿勢の変化に応じてロック突部の位置が変化し突部上辺が突出部の下辺に係ることにより、プラグコネクタの抜出方向の移動が阻止されるというものである。ここでロック突部の位置の変化はロック突部側を中心とするプラグコネクタの回転によって生じるものであって、このときの回転は、段落0033、0034、及び図3に示されるように、ロック突部21を中心として突部後縁21Bの最後方位置をロック溝部57の溝部後縁57Bの垂直部57B−2に当接させながら生じるものである。すなわち回転動作をしながらロック突部は溝部後縁から離れて前方向へスライド移動するようなことはなく、常に突部後縁を溝部後縁に押し当てた状態で回転するものである。したがって、回転によって生じるロック突部の変位距離は極めて少なくなるのであって、ロック突部と突出部との十分な係止量を確保することは困難であると思われる。
また、コンタクトの極数がたとえば10〜20極程度に増えてコネクタが幅方向に延びた場合には、上述したようにロック突部の変位距離が極めて少ないので、嵌合時プラグコネクタの中央部に反嵌合側に撓みが生じこの範囲のコンタクトが浮いた状態いわゆる半嵌合状態のままでロック突部の係止が完了するおそれがある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、プラグコネクタに不用意な力が作用してもプラグコネクタがベースコネクタから抜出されないコネクタ構造を提供することを課題とする。
本発明のコネクタ構造は、(1)前方に相手コンタクトに接続する接触部、後方に電線
に接続する接続部を有する前後方向に延びるプラグコンタクトと、前記プラグコンタクトを左右方向に複数列配置するプラグハウジングとを備えたプラグコネクタと、前方に回路基板に接続する接続部、後方に前記プラグコンタクトに接続する接触部を有するベースコンタクトと、前記ベースコンタクトを左右方向に複数列配置するベースハウジングとを備えた、前記プラグコネクタが上方から下方に移動して嵌合するベースコネクタとからなるコネクタ構造であって、
前記プラグハウジングは側壁前寄りに外方向に膨出する第1係止部、後寄りに外方向に膨出する第2係止部を備え、前記第1係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第1係止面を備え、前記第2係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第2係止面を備え、前記ベースハウジングは側壁前寄りに前記第1係止部に対応する第1被係止部、後寄りに前記第2係止部に対応する第2被係止部を備え、前記第1被係止部は前記側壁内側の窪地状の第1被係止空間と前記第1被係止空間の後方上部に位置する第1抑止部とを備え、前記第2被係止部は前記側壁内側の窪地状の第2被係止空間と前記第2被係止空間の後方上部に位置する第2抑止部とを備え、
嵌合開始位置から前記プラグコネクタは水平姿勢で前記ベースコネクタに対して垂直に降下し、前記第1係止部は前記第1被係止空間を移動し、前記第2係止部は前記第2被係止空間を移動し、前記プラグコネクタは最降下位置付近から水平姿勢のまま後方へ移動して嵌合終了位置に至り、前記嵌合終了位置で前記第1係止面は前記第1抑止部の下面の第1抑止面で上方向の抜出しが抑止され、前記第2係止面は前記第2抑止部の下面の第2抑止面で上方向の抜出しが抑止されるところに特徴を有するコネクタ構造。
この発明によれば、(1)プラグコネクタはベースコネクタに対して水平姿勢で垂直降下し最降下位置で水平姿勢のまま前方へ移動し嵌合終了位置に至る。嵌合終了位置で第1係止部は第1抑止部に下方に潜り込み、第2係止部は第2抑止部の下方に潜り込む。
このように、プラグコネクタの嵌合動作は最降下位置から後方への移動を伴うので、第1係止部と第1抑止部とは深く上下方向に重なり合い、第2係止部と第2抑止部とは同じく上下方向に深く重なり合うことができる。これにより、係止面と抑止面との間で抜出し阻止のために十分な係止量が確保されることとなるので、プラグコネクタに不用意な力が作用してもプラグコネクタがベースコネクタから抜出されないコネクタ構造が得られる。
好ましくは本発明のコネクタ構造は、(2)前記ベースコンタクトの前記接触部は板片を有し、前記プラグコンタクトの前記接触部は前記板片を挟持可能な一対の板片を有し、前記プラグコネクタが前記ベースコネクタに対して前記嵌合開始位置から前記最降下位置にある間、前記プラグコンタクトの前記接触部は前記ベースコンタクトの前記接触部に干渉することなく移動可能で、前記最降下位置から前記嵌合終了位置までの移動過程で前記プラグコンタクトの前記一対の板片は前記ベースコンタクトの前記板片に接続するところに特徴を有する(1)記載のものである。
この発明によれば、プラグコネクタの嵌合開始位置から最降下位置までの間ではプラグコンタクトとベースコンタクトとは干渉しないので、プラグ側及びベース側のハウジング相互の嵌合面のクリアランスを調整することでプラグコネクタは嵌合開始位置から自重で水平姿勢のまま最降下位置に達することができる。これにより、コンタクトの極数が増えてプラグハウジングがピッチ方向に長くなった場合でもプラグハウジングの中央部が反嵌合側に撓みこの範囲のコンタクトが浮いたいわゆる半嵌合状態のままでロック突部が係止することが抑止されるコネクタ構造が得られる。
好ましくは本発明のコネクタ構造は、(3)前記プラグコネクタは前記側壁前方の下方寄りに内外方向に撓み可能な係止レバーを備え、前記係止レバーには係止凸部が備わり、前記ベースコネクタは前記第1被係止空間の前方下方寄りに前記係止凸部に対応する被係止凸部を備え、嵌合過程で前記プラグコネクタが前記最降下位置から前記嵌合終了位置ま
で移動する間に前記係止凸部が前記被係止凸部を乗り越えるところに特徴を有する(1)又は(2)記載のものである。
この発明によれば、プラグコネクタが嵌合終了位置の手前で、係止レバーの係止凸部が第1被係止空間の被係止凸部と干渉しさらに進んだ位置で乗り越える。これにより前後方向の抜出しが抑止されるコネクタが得られる。また乗り越え時には作業者に力の変化によるクリック間を与えることができる。
係止レバーは前後方向に延びる一方を自由端とする片持ち梁状のレバーであってよく、この自由端に係止凸部が備わる構造であってよい。
好ましくは、本発明のコネクタ構造は、(4)前記プラグハウジングの左右方向の中央部の後方に中央係止部が備わり、前記ベースハウジングの左右方向の中央部の後方に中央被係止部が備わり、前記プラグコネクタの前記ベースコネクタに対する前記嵌合開始位置から前記最降下位置への垂直移動過程では、前記中央係止部と前記中央被係止部とは干渉せずに移動し、前記最降下位置から前記嵌合終了位置への水平移動過程では、前記中央係止部と前記中央被係止部とが係止状態になり、前記プラグコネクタの上方向への抜出しが抑止されるところに特徴を有する請求項1から3のうち一項記載のものである。
この発明によれば、幅方向(左右方向)の中央部にプラグハウジングとベースハウジングとの係止機構が備わるので、プラグハウジングの中央部の反りが抑制され、上方向の抜出しが抑制されたコネクタ構造が得られる。
好ましくは、本発明のコネクタ構造は、(5)前記プラグハウジングの左右方向の中央部の前方に中央穴部が備わり、前記ベースハウジングの前壁の左右方向の中央部には後方に延びるロックレバーが備わり、前記ロックレバーの先端上面には中央突部が備わり、前記プラグコネクタの前記ベースコネクタに対する前記嵌合終了位置で、前記中央穴部と前記中央突部とが係止し、前記プラグコネクタの前方への抜出しが抑止されるところに特徴を有する請求項1から4のうち一項記載のものである。
この発明によれば、幅方向(左右方向)の中央部にプラグハウジングと、ベースハウジングとのロック機構が備わるので、プラグハウジングの前方への抜出しが抑制されたコネクタ構造が得られる。
本発明のコネクタ構造は、(6)前方に相手コンタクトに接続する接触部、後方に電線に接続する接続部を有する前後方向に延びるプラグコンタクトと、前記プラグコンタクトを左右方向に複数列配置するプラグハウジングとを備えたプラグコネクタと、前方に回路基板に接続する接続部、後方に前記プラグコンタクトに接続する接触部を有するベースコンタクトと、前記ベースコンタクトを左右方向に複数列配置するベースハウジングとを備えた、前記プラグコネクタが上方から下方に移動して嵌合するベースコネクタとからなるコネクタ構造であって、
前記プラグハウジングは側壁前寄りに外方向に膨出する第1係止部、後寄りに外方向に膨出する第2係止部を備え、前記第1係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第1係止面を備え、前記第2係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第2係止面を備え、前記ベースハウジングは側壁前寄りに前記第1係止部に対応する窪地状の第1溝部、後寄りに前記第2係止部に対応する窪地状の第2溝部を備え、前記第1溝部は上下方向に延びる前面及び後面を有し、前記前面上部から後方に延びる第1抑止部を備え、前記第2溝部は上下方向に延びる前面及び後面を有し、前記前面上部から後方に延びる第2抑止部を備え、
嵌合開始位置から前記プラグコネクタは水平姿勢で前記ベースコネクタに対して垂直に降下し、前記第1係止部は前記第1溝部を移動し、前記第2係止部は前記第2溝部を移動
し、前記プラグコネクタは最降下位置付近から水平姿勢のまま前方へ移動して嵌合終了位置になり、前記嵌合終了位置で前記第1係止面は前記第1抑止部の下面で上方向の抜出しが抑止され、前記第2係止面は前記第2抑止部の下面で上方向の抜出しが抑止されるところに特徴を有するものである。
この発明によれば、プラグコネクタはベースコネクタに対して水平姿勢で垂直降下し最降下位置で水平姿勢のまま前方へ移動し嵌合終了位置に至る。嵌合終了位置で第1係止部は第1抑止部の下方に潜り込み、第2係止部は第2抑止部の下方に潜り込む。
このように、プラグコネクタの嵌合動作は最降下位置から前方への移動を伴うので、第1係止部と第1抑止部とは深く上下方向に重なり合い、第2係止部と第2抑止部とは同じく上下方向に深く重なり合うことができる。これにより、係止面と抑止面との間で抜出し阻止のために十分な係止量が確保されるので、プラグコネクタに不用意な力が作用してもプラグコネクタがベースコネクタから抜出されないコネクタ構造が得られる。
好ましくは本発明のコネクタ構造は、(7)前記第1係止部の下面には下方に向かう係止部突起が有り、対応する前記第1溝部の底面には上方に向かう溝部突起が有り、前記プラグコネクタが前記最降下位置から前記嵌合終了位置に移動する過程で前記係止部突起が前記溝部突起を乗り越える乗り越え位置があるところに特徴を有する(6)記載のものである。
この発明によれば、プラグコネクタが嵌合終了位置の手前で、第1係止部の係止部突起が第1溝部の溝部突起と干渉し、さらに進んで乗り越えるので、この間に作業者は力の強弱変化によるクリック感を感得することができる。
好ましくは本発明のコネクタ構造は、(8)上記(6)記載の第2係止部は上下方向に延びる縦部と前記縦部の前面下部から前方へ突出する突出部とを備え、前記縦部は後面に上下方向に延びるガイド面を備え、前記嵌合開始位置から前記最降下位置まで前記ガイド面は前記第2被係止部の後面に接する姿勢で移動するところに特徴を有する(6)記載のものである。
この発明によれば、第2係止部のガイド面が第2溝部の後面に接した姿勢でプラグコネクタは最降下位置まで案内されるので、プラグコネクタを水平姿勢のままで垂直移動させることができるコネクタ構造が得られる。
好ましくは本発明のコネクタ構造は、(9)前記プラグハウジングの前壁上端から前方に延びる取出し部が備わるところに特徴を有する(1)から(8)のうち一項記載のものである。
この発明によれば、プラグハウジングの前壁に取出し部が備わるので、プラグコネクタの抜出操作が容易におこなえるコネクタ構造が得られる。
好ましくは、本発明のコネクタ構造は、(10)前記取出し部の左右方向の中央部に切り欠きにより形成されたロックレバーが備わり、前記ロックレバーの下面側には係止部が備わり、前記嵌合終了位置で前記係止部の位置に対応する前記ベースハウジングの前壁の左右方向の中央部の位置に前記係止部と係止する被係止部が備わり、前記プラグコネクタの前方への抜出しが抑止されるところに特徴を有する請求項9記載のものである。
この発明によれば、取出し部の中央部にロックレバーによるロック機構が備わるので、操作が確実でプラグハウジングの前方への抜出しが抑制されたコネクタ構造が得られる。
図1は本発明の実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は離間した状態のコネクタ構造、(2)はプラグコネクタの裏面である。 図2は図1のII−II断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置である。 図3は図1のIII−III断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置である。 図4は本発明に係るコンタクトの外観斜視図で、(1)はプラグコンタクト、(2)はベースコンタクトである。 図5は図1のV−V断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は最降下位置、(2)は乗り越え位置、(3)は嵌合終了位置である。 図6は第2実施形態の側壁の断面図で、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置である。 図7は第2実施形態のコンタクトの嵌合状態を示す断面図で、(1)は最降下位置、(2)は嵌合終了位置である。 図8は第2実施形態に係るコンタクトの外観斜視図で、(1)はプラグコンタクト、(2)はベースコンタクトである。 図9は第3実施形態の嵌合開始位置にあるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの側壁の断面図である。 図10は第4実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は離間した状態のコネクタ構造、(2)はプラグコネクタの裏面である。 図11は図10のXI−XI断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図であって、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置である。 図12は図10のXII−XII断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は最降下位置、(2)は乗り越え位置、(3)は嵌合終了位置である。 図13は第5実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は嵌合状態のコネクタ構造、(2)はプラグハウジングの裏面、(3)はベースコネクタの表面である。 図14は図13のXIV−XIV断面線における断面図であって、(1)は最降下位置、(2)は嵌合終了位置である。 図15は第6実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は嵌合状態のコネクタ構造、(2)はプラグハウジングの裏面、(3)はベースコネクタの表面である。 図16は図15のXVI−XVI断面線における断面図であって、(1)は最降下位置、(2)は嵌合終了位置である。
本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で実施することができる。図1は本発明の実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は離間した状態のコネクタ構造、(2)はプラグコネクタの裏面である。図2は図1のII−II断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置
である。図3は図1のIII−III断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置である。図4は本発明に係るコンタクトの外観斜視図で、(1)はプラグコンタクト、(2)はベースコンタクトである。図5は図1のV−V断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は最降下位置、(2)は乗り越え位置、(3)は嵌合終了位置である。
なお、説明中の指示方向は原則対象図面に示す方向定義にしたがう。
<コネクタ構造>
本実施形態に係るコネクタ構造は、図1に示されるように、低背型の箱状で電線に接続するプラグコネクタ1と回路基板に接続するベースコネクタ7とからなる。コネクタ構造の嵌合面は側壁面及び前壁面にあり、プラグコネクタ1はベースコネクタ7の上方から水平姿勢で嵌合される。プラグコネクタ1は、電線Wを後面から後方へ延出するとともに側壁に嵌合面を有するので低背化に適したコネクタ構造が得られる。
プラグコネクタ1は、図1に示されるように、非導電性のプラグハウジング10と導電性のプラグコンタクト20とからなる。プラグハウジング10は合成樹脂の射出成形品である。プラグコンタクト20は銅合金の圧延切り出し材を塑性加工したもので電気特性や耐久性を向上させるために表面がめっき処理されている。
プラグハウジング10は、図1〜図3に示されるように、低背型の箱状で後壁14には電線Wが延出する開口部140が備わる。開口部140は左右方向に沿って等間隔に備わり内部のコンタクト収容室141に繋がる。左右側壁15、15及びこれに直交する前壁13には外周面に嵌合面が形成される。プラグハウジング10の上下面は、上壁11及び底壁12で覆われている。前壁13上端には、前方に張出す取出し部13aが形成され、上壁11には平坦面が形成されている。
プラグハウジング10の側壁15面には、図1、図2に示されるように、前寄り下部に外方向に膨出する第1係止部150が備わり、これより離間した後寄りに外方向に膨出する第2係止部154が備わる。第1係止部150は前後方向にやや長い平面視矩形状で上面には平坦な第1係止面151が備わり、下面には中央部に下方向に突出した係止部突起150aが備わる。第2係止部154は平面視逆L字状で上下方向に延びる縦長の縦部155と縦部155の前面下部から前方向に突出する突出部156が備わる。縦部155の後面には垂直に延びる平坦なガイド面155aが形成され、突出部156の上面には水平方向に延びる平坦な第2係止面157が形成されている。
プラグコンタクト20は、図3、図4に示されるように、電線Wに接続する接続部21、相手方コンタクトに接続する接触部23、及び両者を繋ぐ連結部22が天面を共通にして軸方向に配置されている。プラグコンタクト20がプラグハウジング10のコンタクト収容室141に収容されたとき、コンタクト収容室141の上壁面とこの天面とが重なり合うように接する。接触部23は一対の板片からなる挟持片24を備え、挟持片24は相手方コンタクトを前方から後方へ誘うように前端部がラッパ状に開口している。挟持片24の上方には天面が前端部近くまで延びているが、相手方コンタクトの接触部の進入を許容するための空間は確保されている。
プラグコンタクト20の接続部21は、図3、図4に示されるように、電線Wの導体部とかしめ加工によって接続される。連結部22は下方向に延びる係止部25を備える。プラグコンタクト20がコンタクト収容室141に収容されたとき、係止部25がコンタクト収容室141の被係止部12aと係止して所定位置に固定される。
プラグコンタクト20は、図1に示されるように、プラグハウジング10のコンタクト収容室141に収容されたとき、底壁12の前半分に形成された開口部12bから接触部23が露出する。接触部23の下方に形成された一対の板片からなる挟持片24は開口部を通して相手コンタクトと接続する。
ベースコネクタ7は、図1、図3に示されるように、非導電性のベースハウジング70と導電性のベースコンタクト80とからなる。ベースハウジング70は合成樹脂の射出成形品である。ベースコンタクト80は銅合金の圧延切り出し材を塑性加工したもので電気特性や耐久性を向上させるために表面が錫などでめっき処理されている。
ベースハウジング70は、図1、図2に示されるように、箱状のプラグハウジング10を上方から収容可能な底壁72を有する額縁状で、プラグハウジング10の左側壁15、右側壁15及び前壁13に形成された嵌合面に対応するようにベースハウジング70の左側壁75内面、右側壁75内面及びこれに連なる前壁73内面に嵌合面が形成されている。底壁72は後方半分に開口部72aが形成されている。前壁73は側壁75と同じ程度の厚みを有し内部にはプラグコンタクト20を圧入保持するための圧入孔が形成されている。後壁74上面にはプラグコネクタ1後面から延出される電線Wを受ける湾曲状の座面が左右方向に形成されている。
ベースハウジング70の左側壁75内面、右側壁75内面には、図1、図2に示されるように、前寄りに窪地状の第1溝部750が備わり、これより離間した後寄りに窪地状の第2溝部752が備わる。第1溝部750には前面750a及び後面750bが備わり、前面750a上部からは溝部内方に突出する第1抑止部751が備わる。第1溝部750の底面750cには前寄りに上方向に突出した突起750dが備わる。第2溝部752には前面752a及び後面752bが備わり、前面上部からは溝部内方に突出する第2抑止部753が備わる。このように第1溝部750及び第2溝部752ともに平面視逆L字状である。
ベースコンタクト80は、図3、図4に示されるように、板状の本体部82の一端には相手コンタクトに接続する接触部83、他端には回路基板に接続する接続部81が連なる。接触部83は単体の板片で嵌合時には先端部からプラグコンタクト20の一対の板片からなる挟持片24の間に進入嵌合する。接続部81は階段状に後方下方に延び下面で図示しない回路基板に接続される。
ベースコンタクト80は、図1、図3に示されるように、ベースハウジング70の前壁73に形成された圧入孔に圧入保持され、等間隔で幅方向(左右方向)に沿って配置される。ベースハウジング70に保持されたベースコンタクト80は接触部83が収容室71aに露出する。圧入保持された接触部83は衝立状に幅方向(左右方向)に等間隔に並ぶ。
圧入保持されたベースコンタクト80の接続部81は、図3に示されるように、前壁73下端より前方に延出し下面で図示しない回路基板に接続する。前壁73より延出する接続部81は等間隔で幅方向(左右方向)に並ぶ。
<嵌合過程>
プラグコネクタ1は、図2、図3に示されるように、ベースコネクタ7の上方から挿入される。プラグコネクタ1はベースコネクタ7の略真上に水平姿勢で保持され、水平姿勢のまま垂直に降下され最降下位置に達する。プラグコネクタ1は最降下位置から水平姿勢のまま前方向に移動され嵌合終了位置に至る。嵌合終了位置にあるプラグコネクタ1とベースコネクタ7とは、側壁にある前後2箇所の係止部で係止され嵌合状態が固く保持され
る。
嵌合開始位置にあるプラグコネクタ1は、図2に示されるように、水平姿勢でベースコネクタ7の略真上にある。プラグハウジング10の側壁15に形成された第1係止部150の前後幅寸法B1は、ベースハウジング70の側壁75に形成された第1溝部750間口の前後幅寸法A1よりも小さい。また第2係止部154の最大幅寸法B2は、第2溝部752間口の前後幅寸法A2よりも小さい。第1係止部150、第2係止部154ともに前面及び後面は略垂直面であり、また第1溝部750、第2溝部752ともに前面750a、752a及び後面750b、752bは略垂直面である。第1溝部750、第2溝部752ともに間口は相手係止部を誘導するようにテーパー面が付けられている。さらに第2係止部154の縦部155に形成されたガイド面155aは垂直方向に略プラグハウジング10の厚み相当分平坦に延びている。
嵌合開始位置にあるプラグコネクタ1は、図2に示されるように、第1係止部150、第2係止部154ともに各々第1溝部750、第2溝部752よりも幅寸法が小さいので水平姿勢のままで進入が許容される。進入が許容されたプラグコネクタ1は、第2係止部154のガイド面155aが第2溝部752の後面752bに接する状態で水平姿勢を保ち、このままの状態で垂直降下され最降下位置に至る。最降下位置にあるプラグコネクタ1は底壁12下面がベースコネクタ7の底壁72上面に接する状態で静止する。
嵌合開始位置から最降下位置に至る嵌合過程でプラグコンタクト20は、図3に示されるように、ベースコンタクト80に対して常に離間している。これにより、プラグコンタクト20の接触部23はベースコンタクト80の接触部83に対してこの間干渉することなく移動する。したがって嵌合開始位置から最降下位置に至る嵌合過程でコンタクト同士の干渉によってプラグコネクタ1が上向き傾斜姿勢を強いられることはなく、常に水平姿勢を保つことができる。さらにプラグハウジング10とベースハウジング70との嵌合面同士のクリアランスを調整することでプラグコネクタ1は自重で嵌合開始位置から最降下位置まで移動するようにもできる。
最降下位置にあるプラグコネクタ1とベースコネクタ7とは、図2、図3に示されるように、第1係止部150は第1溝部750の第1抑止部751の下方空間に進入が許容される位置にあり、第2係止部154は突出部156が第2溝部752の第2抑止部753の下方空間に進入が許容される位置にある。プラグコネクタ1の前方への水平移動は水平姿勢のまま底壁12下面をベースハウジング70の底壁72上面に摺動させて行われる。
最降下位置にあるプラグコネクタ1は、図2、図3に示されるように、ベースコネクタ7に対して水平姿勢のまま前方へ移動され嵌合終了位置に至る。この水平方向の移動により第1係止部150は第1溝部750の第1抑止部751の下方空間に進入開始し、第2係止部154の突出部156は第2溝部752の第2抑止部753の下方空間に進入開始する。最降下位置から嵌合終了位置に至る移動途中で第1係止部150の下面に形成された係止部突起150aは第1溝部750の底面750cに形成された突起750dを乗り越える乗り越え位置を通過する。乗り越え位置付近では突起部同士が干渉するのでこれまでよりは若干強い力を要することとなる。乗り越え位置付近を通過し終えたところで一気に嵌合終了位置に至り、この間に作業者にはクリック感が感得される。
最降下位置にあるプラグコンタクト20は、図3、図5に示されるように、ベースコンタクト80に対して同軸線上にあり接続開始前の状態である。プラグコンタクト20の接触部23はベースコンタクト80の接触部83の若干後方位置にある。プラグコンタクト20の接触部23に備わる一対の板片からなる挟持片24はラッパ状に開く間口をベースコンタクト80の接触部83に向けている。挟持片24とベースコンタクト80の接触部
83とは同軸線上(前後方向)に沿って嵌合接続する。
プラグコネクタ1が乗り越え位置を通過する前後位置でプラグコンタクト20の一対の板片からなる挟持片24とベースコンタクト80の接触部83とは接続を開始する。プラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する前方への移動によって嵌合終了位置に至る。
嵌合終了位置にあるプラグコネクタ1は、図2、図3、図5に示されるように、ベースコネクタ7に対して第1係止部150が第1溝部750の第1抑止部751の下方空間の奥部に達し、第2係止部154の突出部156が第2溝部752の第2抑止部753の下方空間の奥部に達する。このように前後方向の係止量が十分多く確保されるので、不用意な力が作用してもプラグコネクタ1がベースコネクタ7から抜出されないコネクタ構造が得られる。このときプラグコンタクト20の接触部23の一対の板片からなる挟持片24はベースコンタクト80の接触部83を深部で挟持している。
嵌合終了位置にある第1係止部150は、図2に示されるように、前後方向寸法の半分程度が第1抑止部751に重なり合い、上方向の抜出しが抑制されている。また第2係止部154の突出部156は前後方向寸法の略全体が第2抑止部753に重なり合い、上方向の抜出しが抑制されている。嵌合終了位置にあるプラグコネクタ1に抜出し方向の力、特に上向き成分を含む力が作用した場合、第1係止部150上面に形成された平坦な第1係止面151は、十分な係止量をもって第1抑止部751の平坦な第一抑止面に当接する。また第2係止部154の突出部156の上面に形成された平坦な第2係止面157は、同じく十分な係止量をもって第2抑止部753の平坦な第2抑止面に当接する。このようにしてプラグコネクタ1は側壁15に備わる前後2箇所の係止部がベースコネクタ7の側壁75に備わる前後2箇所の溝部の抑止部でともに十分な係止量を持って何れも面で保持されるので不用意な力が作用しても抜出しが抑止されたコネクタ構造が得られる。
<取り出し過程>
嵌合状態にあるプラグコネクタ1のベースコネクタ7からの取り出しは嵌合手順の逆手順によっておこなわれる。嵌合終了位置にあるプラグコネクタ1の前壁13上端に備わる取出し部13aの先端を後方へ向けて押し出すと、図2、図3、図5に示されるように、プラグコネクタ1はベースコネクタ7に対して嵌合姿勢(水平姿勢)のまま後方への移動を開始する。後方への移動途中に乗り越え位置を通過し最終的には押し切り位置となる最降下位置に至る。最降下位置にあるプラグコネクタ1は、第1係止部150、第2係止部154ともにベースコネクタ7の第1抑止部751、第2抑止部753による各々上方向への抜出し抑止が解除される。これにより、プラグコネクタ1をベースコネクタ7に対して垂直方向に持上げることにより容易に取り出し操作がおこなえる。プラグコンタクト20とベースコンタクト80との接続状態は、嵌合終了位置からの後方への移動過程で解かれ、接触部23の挟持片24はベースコンタクト80の接触部83から外れる。
<効果>
プラグコネクタ1をベースコネクタ7に対して垂直降下させたときプラグコンタクト20とベースコンタクト80とは干渉しないので、10〜20極程度の多極化が可能な低背型のコネクタ構造が得られる。
プラグコネクタ1をベースコネクタ7に対して垂直降下させたときプラグコンタクト20とベースコンタクト80とは干渉しないので、プラグコネクタ1が自重で垂直降下可能なコネクタ構造が得られる。
プラグコネクタ1の垂直降下の最降下位置からの前方への水平移動によってベースコネクタ7に対する前後2箇所の係止機構は作用するので、係止量の十分ある保持力の大きなコネクタ構造が得られる。
プラグコネクタ1の前方への水平移動の途中で乗り越え位置を通過するタイミングと、プラグコンタクト20の接触部23とベースコンタクト80の接触部83との接触タイミングを調整することで、嵌合フィーリングのよいコネクタ構造が得られる。
側壁の前寄り及び後寄りの離れた2箇所に係止部と溝部とからなる係止機構が備わるので嵌合開始時のプラグコネクタ1の傾斜姿勢が抑制されたコネクタ構造が得られる。
側壁前寄りの係止機構は後方から延出する電線が回路基板の下方に引き回されたときコンタクト同士の接続外れを抑止でき、側壁後寄りの係止機構は後方から延出する電線が上向きに引き回されたときコンタクト同士の接続外れを抑止できるコネクタ構造が得られる。
<他の実施形態>
本発明の技術的範囲は本実施形態に限定的に解釈されるものではなく発明の要旨を逸脱しない範囲で各構成要素を適宜変更が可能である。特に材料、材質、形状、大きさ、配置個数、設置箇所などは本実施形態に限定的に解釈されるものではない。図6は第2実施形態の側壁の断面図で、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置である。図7は第2実施形態のコンタクトの嵌合状態を示す断面図で、(1)は最降下位置、(2)は嵌合終了位置である。図8は第2実施形態に係るコンタクトの外観斜視図で、(1)はプラグコンタクト、(2)はベースコンタクトである。図9は第3実施形態の嵌合開始位置にあるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの側壁の断面図である。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るプラグコネクタ1は、図6、図7に示されるように、ベースコネクタ7に対して最降下位置から後方へ移動し嵌合終了位置に達するものである。第2係止部154は縦部155の後面下部から後方へ突出する突出部156´を備える。第2溝部752はこれに対応するように第2抑止部753´が後面上部から第2溝部内方に突出している。また第1溝部750の溝部突起750´d、第1抑止部751´の位置も必要な変更がなされている。
プラグコネクタ1の後方への移動によって嵌合終了位置に達するのに対応してプラグコンタクト20、ベースコンタクト80は、図8に示されるように、形状に必要な変更が加えられている。プラグコンタクト20の接触部23´は後方に開口部が位置するように挟持片24´が形成されている。
ベースコンタクト80は、図7、図8に示されるように、接触部83´の上辺にコ字状の切り欠きが形成され、プラグコンタクト20の挟持片24´と前方から後方へ嵌合するように構成されている。
このように実施形態を変更した場合でも概ね上述した効果が得られる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係るコネクタ構造は、図9に示されるように、プラグコネクタ1には第1溝部750´´、第2溝部752´´が形成され、ベースコネクタ7にはこれに対応する位置に第1係止部150´´、第2係止部154´´が形成されている。プラグコネクタ1は水平姿勢のまま垂直降下され最降下位置に達し、ここより前方への水平移動によって嵌合終了位置に至る。図示しないプラグコンタクトとベースコンタクトは上述した第1実施形態(本実施形態)のプラグコンタクト、ベースコンタクト80を使用してよい。
このように変更した場合でも概ね上述した効果が得られる。
<第4実施形態>
第4実施形態に係るコネクタ構造を図に従って説明する。図10は第4実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は離間した状態のコネ
クタ構造、(2)はプラグコネクタの裏面である。図11は図10のXI−XI断面におけるプラグコネクタとこれに対応する位置のベースコネクタの断面図であって、(1)は嵌合開始位置、(2)は最降下位置、(3)は嵌合終了位置である。図12は図10のXII−XII断面におけるプラグコネクタと、これに対応する位置のベースコネクタの断面図で、(1)は最降下位置、(2)は乗り越え位置、(3)は嵌合終了位置である。
第4実施形態に係るプラグコネクタ1は、図10、図11に示されるように、ベースコネクタ7に対して垂直方向に降下され最降下位置に達し、この最降下位置から後方へ移動して嵌合終了位置に至る。
プラグハウジング10は、図10に示されるように、側壁15外面の前後方向中央部に矩形状に膨出した第1係止部150´を備え、第1係止部150´より後方に矩形状に膨出した第2係止部154´を備え、前方には係止レバー17を備える。
第1係止部150´は、図10に示されるように、平面視矩形状の張り出しで下面は略プラグハウジング10の底面にまで達し、上面はプラグハウジング10の上面よりも一段低い位置にまで延びている。第1係止部150´の上面は平坦な第1係止面151´を備えている。
第2係止部154´は、図10に示されるように、第1係止部150´から離間して側壁15の後方下端に備わる。第2係止部154´は平面視矩形状の張り出しで下面は略プラグハウジング10の底面にまで達し、上面は側壁15高さの中間位置辺りにまで延びている。また後面はプラグハウジング10の後壁14後面よりもやや前方位置にまで延びている。第2係止部154´の上面は平坦な第2係止面157´を備えている。
係止レバー17は、図10に示されるように、前後方向に延びる片持ち状の梁で後端が自由端、前端が固定端である。係止レバー17は側壁15下方に備わり側壁15面に対して内外方向に弾性的に変位しうる。係止レバー17の先端には外方向に突状の係止凸部18が備わる。
ベースハウジング70は、図10に示されるように、側壁15内側の中央から後方にかけて窪地状の第1被係止部7500を備え、第1被係止部7500より後方位置に窪地状の第2被係止部7520を備える。
第1被係止部7500は、図10に示されるように、窪地状の第1被係止空間7500aと第1抑止部751´とを備える。第1被係止空間7500aは側壁75下面にまで達しベースハウジング70の底壁72で閉じられている。第1被係止空間7500aは、嵌合過程でプラグハウジング10の第1係止部150´が移動する空間である。第1被係止空間7500aは、第1係止部150´が嵌合過程でスムーズに移動できるように第1被係止空間7500aを区画する壁面とこれに対峙する第1係止部150´の周面との間には適切なクリアランスが設けられている。第1被係止空間7500aの下方中央部には内向きに張出した被係止凸部750d´が備わる。
第1抑止部751´は、図10に示されるように、第1被係止空間7500aの後方上部の位置に備わる。第1抑止部751´は平面視台形状の上下方向にあまり厚みのない張り出しである。第1抑止部751´は、プラグコネクタ1が嵌合終了位置にあるとき第1係止部150´に対して上方向の抜出し抑止の作用をする。
第1抑止部751´の上面はベースハウジング70の側壁75上面と同じ高さの位置にあり、下面は嵌合終了位置にあるプラグハウジング10の第1係止部150´の第1係止面151´と対峙する位置にある。第一抑止部751´の下面には平坦な第1抑止面751´aが備わる。
被係止凸部750d´は、図10に示されるように、平面視台形状の突起である。プラ
グコネクタ1とベースコネクタ7との嵌合過程で係止レバー17の係止凸部18は、被係止凸部750d´を乗り越えて乗り越え位置より先に進み嵌合終了位置に至る。嵌合終了位置における係止凸部18と被係止凸部750d´との係止状態によりプラグコネクタ1の前方向への抜出しが抑止される。
第2被係止部7520は、図10に示されるように、窪地状の第2被係止空間7520aと第2抑止部753´とを備える。第2被係止空間7520aはベースハウジング70の側壁75下面にまで達しベースハウジング70の底壁72後方の開口部に連なる。第2被係止部7520は、嵌合過程でプラグハウジング10の第2係止部154´が移動しうる空間である。第2被係止空間7520aの上端の開口部は、第2係止部154´が通過できる大きさであり大きくテーパー面が備わる。プラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する水平姿勢で第2被係止空間7520aの前後間口寸法は、第2係止部154´の前後寸法よりも大きい。
第2抑止部753´は、図10に示されるように、第2被係止空間7520aの後方上部の位置に備わる。第2抑止部753´は平面視矩形状の張り出しで第1抑止部751´に比べて上下方向に厚みを有している。第2抑止部753´の下面はベースハウジング70の側壁75の上下方向中央よりもやや下寄りの位置にある。第2抑止部753´の下面後部には下方に延びる押し当て部753´bが備わる。第2抑止部753´は、プラグコネクタ1とベースコネクタ7とが嵌合終了位置にあるときプラグコネクタ1の上方向の抜出しを抑止する。
第2抑止部753´の上面はベースハウジング70の側壁75の上面と同じ位置にあり、下面は嵌合終了位置にあるプラグハウジング10の第2係止部154´の第2係止面157´と対峙する位置にある。第2抑止部753´の下面には第2係止部154´と対峙する前部に平坦な第2抑止面753´aが備わり、後部には押し当て部753´bが備わる。押し当て部753´bは側壁75下面にまで延びている。
<嵌合過程>
プラグコネクタ1は、図11に示されるように、ベースコネクタ7に対して水平姿勢で嵌合開始位置にある。
ステップ1、図11の(1)に示されるように、プラグハウジング10の第1係止部150´、第2係止部154´は、其々ベースハウジング70の第1被係止空間7500a、第2被係止空間7520aの間口に向かって垂直方向に降下される。第1被係止空間7500aの前後間口寸法A1は、第1係止部150´及び係止レバー17を一体的に含む前後寸法B1に比べて大きく、第2被係止空間7520aの前後間口寸法A2は、第2係止部154´の前後寸法B2に比べて大きい。これにより、プラグコネクタ1は、ベースコネクタ7に対して水平姿勢のまま底面同士が接するまで降下しうる。そして最降下位置に達する。
プラグコネクタ1がベースコネクタ7に対して最降下位置に達する嵌合過程では、図12の(1)及び(2)に示されるように、プラグコンタクト20とベースコンタクト80とはまだ接触を開始していない。すなわちこの間コンタクト同士を嵌合させるための力は要しない。これにより、プラグハウジング10とベースハウジング70との嵌合面のクリアランス設計によっては自重でプラグコネクタ1は最降下位置にまで達しうる。ここでプラグコンタクト20と、ベースコンタクト80は第2実施形態で使用した図8で示されるものを適用してよい。
ステップ2、図11の(2)に示されるように、最降下位置にあるプラグコネクタ1は、ベースコネクタ7に対して後方に移動されて嵌合終了位置に至る。嵌合終了位置で第1
係止部150´は第1抑止部751´の下方に入り、第2係止部154´は第2抑止部753´の下方に入る。これにより、第1係止面151´は第1抑止面751´aと対峙し、第2係止面157´は第2抑止面753´aと対峙する。これにより、プラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する上方向の抜出しが抑止されることとなる。
また水平移動の過程で係止レバー17の係止凸部18は、図12に示されるように、第1被係止空間7500aの被係止凸部750d´を乗り越えて乗り越え位置から先に進むので係止凸部18と被係止凸部750d´とは前後方向の係止状態に至りプラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する前方抜出しが抑止される。一方プラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する後方抜出しはプラグハウジング1の第2係止部154´の後面がベースハウジング70の第2被係止部7520の押し当て部753´bの前面との当接によって抑止されている。
プラグコネクタ1がベースコネクタ7に対して最降下位置から嵌合終了位置にまで移動する嵌合過程で、図12の(2)及び(3)に示されるように、プラグコンタクト20の接触部23´とベースコンタクト80の接触部83´とは接続を開始し嵌合過程で正規接続状態に至る。
ステップ3、図11の(3)に示されるように、プラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する嵌合終了位置で第1係止部150´の第1係止面151´は第1抑止部751´の第1抑止面751´aと対峙し、第2係止部154´の第2係止面157´は第2抑止部753´の第2抑止面753´aと対峙する。これにより、前後2箇所でプラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する上方向の抜出しが抑止されることとなる。また、係止レバー17の係止凸部18は第1被係止空間7500aの被係止凸部750d´と係止状態になる。これにより、プラグコネクタ1の前方への抜出しが抑止されることとなる。後方への抜け出し抑止はプラグハウジング10の第2係止部154´と第2被係止部7520の押し当て部753´bとの対峙による。
このようにして、嵌合終了位置にあるプラグコネクタ1はベースコネクタ7に対して前方向の抜出し及び上方向の抜出しが各係止機構により抑止されている。
<取り出し過程>
嵌合終了状態にあるプラグコネクタ1のベースコネクタ7からの取り出しは嵌合手順の逆手順によっておこなわれる。嵌合終了位置にあるプラグコネクタ1の前壁13上端に備わる取出し部13aの先端を前方へ向けて引き出すと、図10、図11に示されるように、プラグコネクタ1はベースコネクタ7に対して水平姿勢のまま前方への移動を開始する。前方への移動途中に係止凸部18が被係止凸部750d´を乗り越える乗り越え位置があり、この乗り越え位置を通過したところに取り出し位置(最降下位置)がある。取り出し位置(最降下位置)にあるプラグコネクタ1は、前後2箇所の係止が解かれて上方向への抜出し抑止が解除された状態にある。これにより、プラグコネクタ1をベースコネクタ7に対して垂直方向に持上げることにより容易に取り出し操作が進められる。プラグコンタクト20とベースコンタクト80との接続状態は、嵌合終了位置から前方への移動過程で解かれる。これにより、接触部23´の挟持片24´、24´はベースコンタクト80の接触部83´から外れこれにより電気的に接続状態が断たれる。
このように変更した場合でも概ね上述した効果が得られる。
<第5実施形態>
第5実施形態に係るコネクタ構造を図に従って説明する。図13は、第5実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は嵌合状態のコネクタ構造、(2)はプラグハウジングの裏面、(3)はベースコネクタの表面である。図14は、図13のXIV−XIV断面線における断面図であって、(1)は最降下位置、(
2)は嵌合終了位置である。
<中央係止部>
プラグハウジング10の後方寄りの中央部には、図13に示されるように、後端に開口部を有する穴状90aの中央係止部90が備わる。
ベースハウジング70の左右側壁75、75に繋がる底壁72の前方中央部には、図13に示されるように、中央被係止部本体95が備わる。中央被係止部本体95の前面上端寄りに突状の中央被係止部96が備わる。
最降下位置から嵌合終了位置までの水平移動の途中で、プラグハウジング10の穴状の中央係止部90にベースハウジング70の突状の中央被係止部96が係り始める。そして嵌合終了位置で中央係止部90と、中央被係止部96とは係止完了状態に至る。
中央係止部90と、中央被係止部96とが嵌合終了位置で係止完了状態に至ることにより、プラグコネクタ1のベースコネクタ7に対する上方向の抜出しが抑止されることとなる。
また、左右方向の中央部に係止機構が備わるので、プラグコネクタの中央部が上方へ反りかえる姿勢を抑制することができる。これにより、電気的機械的な確実な嵌合状態が担保されたコネクタ構造が得られる。
<ロックレバー1>
取出し部13aの中央部には、図13に示されるように、切り欠きにより形成されたロックレバー97が備わる。ロックレバー97は前端が上下方向に変位可能な片持ち梁である。ロックレバー97の基端部は取出し部の後端近傍にある。
ロックレバー97の下面には、図13に示されるように、前端には台座状の操作部97aが備わり、中央部には突起部97bが備わる。突起部97bの後面にはテーパー面が形成されている。操作部97aは、取出し部13a下面より下方に張出し台座状相当の厚みを備えている。
ベースハウジング70の前壁73の中央部には、図13に示されるように、前壁73の前面部分を一部残して形成された窪み状の被係止部98が備わる。
ロックレバー97の突起部97bは、図14に示されるように、最降下位置から嵌合終了位置までの移動過程で、前壁73の被係止部98に係り始める。さらに進んで乗り越え、そして係止完了位置に至る。係止完了位置で、突起部97bの前面は被係止部98の後面に対峙し、この位置で確実な係止状態に至る。これにより、プラグコネクタ1の前方向の抜出しが抑止されたコネクタ構造が得られる。
プラグコネクタ1の取出しは、ロックレバー97の操作部97aの下面を持ち上げるようにしておこなう。所定量の変位でロックレバー97は解除状態になり、プラグコネクタ1の前方への移動が可能になる。この状態でプラグコネクタ1全体を前方に抜出して最降下位置まで移動させる。この状態でプラグコネクタ1を上方に持ち上げてベースコネクタ7から取り外す。
ロックレバー97を解除する際、たとえば人差指で操作部97aの下面に触れてロックレバー97全体を上方へ持ち上げると、所定量変位したところで操作部97aより左右にはみだしている指先の両端部分は、周辺の取出し部13aの下面に当たるようになる。このときロックレバー97は解除位置にあるので、ロックレバー97の過度の移動が抑制され、ロックレバー97の曲がりや、折損が抑制されることとなる。
このように実施形態を変更した場合でも概ね上述した効果が得られる。
<第6実施形態>
第6実施形態に係るコネクタ構造を図に従って説明する。図15は、第6実施形態に係るプラグコネクタとベースコネクタとの外観斜視図であって、(1)は嵌合状態のコネクタ構造、(2)はプラグハウジングの裏面、(3)はベースコネクタの表面である。図16は、図15のXVI−XVI断面線における断面図であって、(1)は最降下位置、(2)は嵌合終了位置である。
<ロックレバー2>
プラグハウジング10の上壁11には、図15、図16に示されるように、左右中央部の前寄り位置に中央穴部99が備わる。
中央穴部99の後方には後方穴部99cが備わる。
中央穴部99は、前後に延びる長穴で前方域99bと、後方域99aとを有している。前方域99bの前方壁面下端にはテーパー面が形成されている。後方域の後方壁面は平坦面である。
後方穴部99cは、平面視略正方形である。後方穴部99cの前方壁面下端にはテーパー面が形成されている。後方穴部99cの後方壁面は平坦面である。
ベースハウジング70の前壁73には、後面から後方に延びるロックレバー100が備わる。ロックレバー100は、上下方向に移動可能な片持ち梁である。
ロックレバー100の上面には、図15、図16に示されるように、先端に中央突部100aが備わり、やや前方寄りに操作部100bが備わる。中央突部100aの後面上端にはテーパー面が形成されており、前面には略全域にテーパー面が形成されている。
操作部100bの前面は、略全域に亘ってテーパー面が形成されている、後面は平坦である。
<嵌合操作>
プラグコネクタ1が嵌合開始位置から最降下位置まで降下したとき、図16の(1)に示されるように、ロックレバー100の操作部100bはプラグハウジング10の上壁に形成された中央穴部99の後方域99aに嵌るとともに、中央突部100aは後方穴部99cに嵌る。この状態でロックレバー100に撓みは生じていない。
プラグコネクタ1が最降下位置から後方へ移動して嵌合終了位置に至る移動過程で、まずロックレバー100の中央突部100a前面のテーパー面が後方穴部99c前方壁面に形成されたテーパー面上をすべるように移動する。この過程でロックレバー100は下方向に撓むので、プラグコネクタ1は後方への移動が可能状態になる。
この状態で、プラグコネクタ1をさらに後方へ押し進めると、図16の(2)に示されるように、嵌合終了位置に至る。嵌合終了位置で、ロックレバー100の撓みは解かれて全体が元の位置に戻りロック状態になる。この状態でロックレバー100の中央突部100aは中央穴部99の後方域99aに嵌り、操作部100bは中央穴部99の前方域99bに嵌る。ロック状態で、中央突部100aの後面は中央穴部99の後方壁面に接するように対峙する(係止状態)。これにより、プラグコネクタ1の前方への移動は抑制される。
ロック状態で、ロックレバー100の操作部100bの先端は、中央穴部99から張出している。
ロックレバー100の解除は、操作部100bを指先で押し下げておこなう。ロックレバー100の下方への所定量の変位で、中央穴部99と中央突部100aとは解除可能状態になる。この状態で、プラグハウジング10を前方の最降下位置にまで移動し、そのまま真上に持ち上げてプラグコネクタ1をベースコネクタ7から取り外す。
指先でロックレバー100を押し下げる際、操作部100bからはみだした指先部分は、解除位置で上壁11上面に当接する。これにより、ロックレバー100の過度の変形が抑制されるのでロックレバーの変形や損傷が抑制されたコネクタ構造が得られる。
このように実施形態を変更した場合でも概ね上述した効果が得られる。
1 プラグコネクタ
10 プラグハウジング
11 上壁
12 底壁
12a 被係止部
13 前壁
13a 取出し部
14 後壁
140 開口部
141 コンタクト収容室
15 側壁
150 第1係止部
150a 係止部突起
151 第1係止面
154 第2係止部
155 縦部
155a ガイド面
156 突出部
157 第2係止面
20 プラグコンタクト
21 接続部
22 連結部
23 接触部
24 挟持片
25 係止部
7 ベースコネクタ
70 ベースハウジング
71 上面開口部
71a 収容室
72 底壁
73 前壁
74 後壁
75 側壁
7500 第一被係止部
750 第1溝部
7500a 第1被係止空間
750a 前面
750b 後面
750c 底面
750d 溝部突起
751 第1抑止部
7520 第2被係止部
752 第2溝部
7520a 第2被係止空間
752a 前面
752b 後面
753 第2抑止部
80 ベースコンタクト
81 接続部
82 本体部
83 接触部
90 中央係止部
90a 穴部
95 中央被係止部本体
96 中央被係止部
97 ロックレバー
97a 操作部
97b 突起部
98 被係止部
99 中央穴部
99a 後方域
99b 前方域
99c 後方穴部
100 ロックレバー
100a 中央凸部
100b 操作部
W 電線

Claims (10)

  1. 前方に相手コンタクトに接続する接触部、後方に電線に接続する接続部を有する前後方向に延びるプラグコンタクトと、前記プラグコンタクトを左右方向に複数列配置するプラグハウジングとを備えたプラグコネクタと、前方に回路基板に接続する接続部、後方に前記プラグコンタクトに接続する接触部を有するベースコンタクトと、前記ベースコンタクトを左右方向に複数列配置するベースハウジングとを備えた、前記プラグコネクタが上方から下方に移動して嵌合するベースコネクタとからなるコネクタ構造であって、
    前記プラグハウジングは側壁前寄りに外方向に膨出する第1係止部、後寄りに外方向に膨出する第2係止部を備え、
    前記第1係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第1係止面を備え、
    前記第2係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第2係止面を備え、
    前記ベースハウジングは側壁前寄りに前記第1係止部に対応する第1被係止部、後寄りに前記第2係止部に対応する第2被係止部を備え、
    前記第1被係止部は前記側壁内側の窪地状の第1被係止空間と前記第1被係止空間の後方上部に位置する第1抑止部とを備え、
    前記第2被係止部は前記側壁内側の窪地状の第2被係止空間と前記第2被係止空間の後方上部に位置する第2抑止部とを備え、
    嵌合開始位置から前記プラグコネクタは水平姿勢で前記ベースコネクタに対して垂直に降下し、前記第1係止部は前記第1被係止空間を移動し、前記第2係止部は前記第2被係止空間を移動し、前記プラグコネクタは最降下位置付近から水平姿勢のまま後方へ移動して嵌合終了位置になり、前記嵌合終了位置で前記第1係止面は前記第1抑止部の下面で上方向の抜出しが抑止され、前記第2係止面は前記第2抑止部の下面で上方向の抜出しが抑止されるところに特徴を有するコネクタ構造。
  2. 前記ベースコンタクトの前記接触部は板片を有し、前記プラグコンタクトの前記接触部は前記板片を挟持可能な一対の板片を有し、
    前記プラグコネクタが前記ベースコネクタに対して前記嵌合開始位置から前記最降下位置にある間、前記プラグコンタクトの前記接触部は前記ベースコンタクトの前記接触部に干渉することなく移動可能で、前記最降下位置から前記嵌合終了位置に移動過程で前記プラグコンタクトの前記一対の板片は前記ベースコンタクトの前記板片に接続するところに特徴を有する請求項1記載のコネクタ構造。
  3. 前記プラグコネクタは前記側壁前方の下方寄りに内外方向に撓み可能な係止レバーを備え、前記係止レバーには係止凸部が備わり、前記ベースコネクタは前記第1被係止空間の前方下方寄りに前記係止凸部に対応する被係止凸部を備え、嵌合過程で前記プラグコネクタが前記最降下位置から前記嵌合終了位置まで移動する間に前記係止凸部が前記被係止凸部を乗り越えるところに特徴を有する請求項1又は2記載のコネクタ構造。
  4. 前記プラグハウジングの左右方向の中央部の後方に中央係止部が備わり、前記ベースハウジングの左右方向の中央部の後方に中央被係止部が備わり、前記プラグコネクタの前記ベースコネクタに対する前記嵌合開始位置から前記最降下位置への垂直移動過程では、前記中央係止部と前記中央被係止部とは干渉せずに移動し、前記最降下位置から前記嵌合終了位置への水平移動過程では、前記中央係止部と前記中央被係止部とが係止状態になり、前記プラグコネクタの上方向への抜出しが抑制されるところに特徴を有する請求項1から3のうち一項記載のコネクタ構造。
  5. 前記プラグハウジングの左右方向の中央部の前方に中央穴部が備わり、前記ベースハウジングの前壁の左右方向の中央部には後方に延びるロックレバーが備わり、前記ロックレバーの先端上面には中央突部が備わり、前記プラグコネクタの前記ベースコネクタに対す
    る前記嵌合終了位置で、前記中央穴部と前記中央突部とが係止し、前記プラグコネクタの前方への抜出しが抑止されるところに特徴を有する請求項1から4のうち一項記載のコネクタ構造。
  6. 前方に相手コンタクトに接続する接触部、後方に電線に接続する接続部を有する前後方向に延びるプラグコンタクトと、前記プラグコンタクトを左右方向に複数列配置するプラグハウジングとを備えたプラグコネクタと、前方に回路基板に接続する接続部、後方に前記プラグコンタクトに接続する接触部を有するベースコンタクトと、前記ベースコンタクトを左右方向に複数列配置するベースハウジングとを備えた、前記プラグコネクタが上方から下方に移動して嵌合するベースコネクタとからなるコネクタ構造であって、
    前記プラグハウジングは側壁前寄りに外方向に膨出する第1係止部、後寄りに外方向に膨出する第2係止部を備え、
    前記第1係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第1係止面を備え、
    前記第2係止部は上面の少なくとも一部に前後方向に延びる第2係止面を備え、
    前記ベースハウジングは側壁前寄りに前記第1係止部に対応する窪地状の第1溝部、後寄りに前記第2係止部に対応する窪地状の第2溝部を備え、
    前記第1溝部は上下方向に延びる前面及び後面を有し、前記前面上部から後方に延びる第1抑止部を備え、
    前記第2溝部は上下方向に延びる前面及び後面を有し、前記前面上部から後方に延びる第2抑止部を備え、
    嵌合開始位置から前記プラグコネクタは水平姿勢で前記ベースコネクタに対して垂直に降下し、前記第1係止部は前記第1溝部を移動し、前記第2係止部は前記第2溝部を移動し、前記プラグコネクタは最降下位置付近から水平姿勢のまま前方へ移動して嵌合終了位置になり、前記嵌合終了位置で前記第1係止面は前記第1抑止部の下面で上方向の抜出しが抑止され、前記第2係止面は前記第2抑止部の下面で上方向の抜出しが抑止されるところに特徴を有するコネクタ構造。
  7. 請求項4記載の第1係止部の下面には下方に向かう係止部突起が有り、対応する前記第1被係止部の底面には上方に向かう溝部突起が有り、前記プラグコネクタが前記最降下位置から前記嵌合終了位置に移動する過程で前記係止部突起が前記溝部突起を乗り越える乗り越え位置があるところに特徴を有する請求項6記載のコネクタ構造。
  8. 請求項6記載の第2係止部は上下方向に延びる縦部と前記縦部の前面下部から前方へ突出する突出部とを備え、前記縦部は後面に上下方向に延びるガイド面を備え、
    前記嵌合開始位置から前記最降下位置まで前記ガイド面は前記第2被係止部の後面に接する姿勢で移動するところに特徴を有する請求項6記載のコネクタ構造。
  9. 前記プラグハウジングの前壁上端から前方に延びる取出し部が備わるところに特徴を有する請求項1から8のうち一項記載のコネクタ構造。
  10. 前記取出し部の左右方向の中央部に切り欠きによるロックレバーが備わり、前記ロックレバーの下面側には係止部が備わり、前記嵌合終了位置で前記係止部の位置に対応する前記ベースハウジングの前壁の左右方向の中央部の位置に前記係止部と係止する被係止部が備わり、前記プラグコネクタの前方への抜出しが抑制されるところに特徴を有する請求項9記載のコネクタ構造。
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