JP2020028943A - ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐久性を有するホルダが求められていた。【解決手段】一態様のホルダは、中心軸に沿って第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、第1端の側に位置する第1部材と、第2端の側に位置する第2部材と、を有している。第1部材は、第1端面と、第2端面と、第1端面及び第2端面の間に位置する第1上面と、第1端の側に位置して、第1端面及び第1上面において開口しているポケットと、を有している。第2部材は、第2端面に対向している第3端面と、第3端面の隣に位置する第2上面と、を有している。中心軸に直交する仮想平面を基準面とした場合に、第3端面は、第1端に向かって突出した凸部と、凸部よりも第2上面の近くに位置しており、基準面に対して傾斜している傾斜面と、を有している。第2端面は、凸部が挿入された凹部と、凹部よりも第1上面の近くに位置しており、傾斜面に当接している第1領域と、を有している。【選択図】図1

Description

本態様は、ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法に関し、より具体的には、2つの部材を有するホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法に関する。
被削材を切削加工する際に用いられる切削工具のホルダとして、例えば特許文献1に記載のホルダが知られている。特許文献1に記載の切削工具におけるホルダは、第1構成要素及び第2構成要素の2つの部材からなるホルダである。
特表2016−516600号公報
ホルダが複数の部材によって構成されている場合に、これらの部材の間での結合の安定性を向上することが求められている。
本開示におけるホルダは、中心軸に沿って第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、前記第1端の側に位置する第1部材と、該第1部材よりも前記第2端の側に位置する第2部材と、を有している。前記第1部材は、前記第1端の側に位置する第1端面と、前記第2端の側に位置する第2端面と、前記第1端面及び前記第2端面の間に位置する第1上面と、前記第1端の側に位置して、前記第1端面及び前記第1上面において開口しているポケットと、を有している。前記第2部材は、前記第1端の側に位置して、前記第2端面に対向している第3端面と、該第3端面の隣に位置する第2上面と、を有している。前記中心軸に直交する仮想平面を基準面とした場合に、前記第3端面は、前記第1端に向かって突出した凸部と、該凸部よりも前記第2上面の近くに位置しており、前記基準面に対して傾斜している傾斜面と、を有している。前記第2端面は、前記凸部が挿入された凹部と、該凹部よりも前記第1上面の近くに位置しており、前記傾斜面に当接している第1領域と、を有している。
本開示のホルダは、高い保持安定性を有する。
実施形態のホルダを示す斜視図である。 図1に示すホルダにおける第1上面及び第2上面を正面から見た平面図である。 図1に示すホルダを第1部材及び第2部材に分解した斜視図である。 図1に示すホルダを別の方向から見た斜視図である。 図4に示すホルダを第1部材及び第2部材に分解した斜視図である。 図2に示すホルダをA6方向から見た側面図である。 図6における領域B7を示す拡大図である。 図5における第1部材をA8方向から見た側面図である。 図2に示すホルダをA9方向から見た側面図である。 図2におけるx−x断面を示す断面図である。 図5における第2部材をA11方向から見た側面図である。 図11における領域B12を示す拡大図である。 図11に示すホルダをA13方向から見た正面図である。 実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図14に示す切削工具における第1上面及び第2上面を正面から見た平面図である。 図14に示す切削工具の一部を分解した斜視図である。 図16に示す切削工具の一部に第1ねじを挿入した側面図である。 図15におけるxviii−xviii断面を示す断面図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。
<ホルダ>
以下、実施形態のホルダ1について、それぞれ図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本開示のホルダ1は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
本開示のホルダ1は、図1に示すように、中心軸Xに沿って第1端1aから第2端1bにかけて延びた棒形状である。以降、第1端1aを先端1a、第2端1bを後端1bと記載する場合がある。ホルダ1は、先端1aの側に位置する第1部材3と、第1部材3よりも後端1bの側に位置する第2部材5と、を有している。
図1及び図4に示すように、第1部材3は、先端1aの側に位置する第1端面7と、後端1bの側に位置する第2端面9と、第1端面7及び第2端面9の間に位置する第1上面11と、を有している。また、第1部材3は、先端1aの側に位置して、第1端面7及び第1上面11において開口しているポケット13を有している。
図3及び図5に示すように、第2部材5は、先端1aの側に位置して、第2端面9に対向している第3端面15と、第3端面15の隣に位置する第2上面17と、を有している。
図3に示すように、第3端面15は、先端1aに向かって突出した凸部19を有している。また、図12に示すように、第3端面15は、中心軸Xに直交する仮想平面を基準面Sとした場合に、凸部19よりも第2上面17の近くに位置しており、基準面Sに対して傾斜している傾斜面21を有している。
図4及び図5に示すように、第2端面9は、凸部19が挿入された凹部23を有している。また、図5〜図7に示すように、第2端面9は、凹部23よりも第1上面11の近くに位置しており、傾斜面21に当接している第1領域25を有している。
第1部材3及び第2部材5が上記の構成を有しているため、本開示におけるホルダ1は、高い保持安定性を有する。例えば、切削加工時にホルダ1に対して上方から下方に向かって力が加わっているとき、傾斜面21の少なくとも一部分と第1領域25の少なくとも一部分とが接触し易い。そのため、この接触している部分において第1部材3と第2部材5とが安定的に保持され易い。
また、第3端面15は、凸部19よりも第2上面17の近くに傾斜面21を有しているため、凸部19よりも切削領域に近い側である傾斜面21において第1領域25を保持し易い。そのため、凸部19に対して負荷が生じにくい。したがって、本開示におけるホルダ1は、高い耐久性を有する。
図3に示すホルダ1において、傾斜面21は、少なくとも一部が平らな面形状であってもよい。傾斜面21が上記の構成を有する場合には、第1部材3と第2部材5とがより安定的に保持され易い。
図5〜図8に示すように、第2端面9は、第1領域25よりも第1上面11の近くに位置しており、基準面Sに対して平行な第2領域27を有していてもよい。上記の構成を有しているため、切削加工時に先端1aから後端1bに向かう方向に力が加わった場合に、第1部材3及び第2部材5が安定的に保持され易い。
また、第2端面9は、第1領域25よりも第1上面11から離れて位置しており、基準面に対して平行な第3領域29をさらに有していてもよい。上記の構成を有しているため、切削加工時に先端1aから後端1bに向かう方向に力が加わった場合に、第1部材3及び第2部材5が安定的に保持され易い。
また、凹部23の開口部37は、第3領域29に位置していてもよい。さらに、第2領域27よりも第3領域29の面積が大きくてもよい。
第2端面9が上記の構成を有しているため、凸部19は、高い耐久性を有する。第2領域27よりも第3領域29のほうが大きい面積を有するため、凹部23の開口部37が第2領域27に位置している場合と比べて、凹部23の開口部37の面積を大きくし易い。そのため、凹部23に挿入された凸部19の径を大きくしやすい。したがって、本開示における凸部19は高い耐久性を有する。なお、第3領域29の面積は、凹部23の開口部37の面積を含んだ面積のことをいう。
図6及び図7に示すように、第2領域27は、第3領域29よりも後端1bの側に位置していてもよい。言い換えれば、第3領域29は、第2領域27よりも先端1aの側に位置していてもよい。
図6及び図7に示すように、第1領域25における第2領域27の側の端部は、第1領域25における第3領域29の側の端部よりも後端1bの側に位置していてもよい。例えば、第1領域25は、第2領域27の側の端部から第3領域29の側の端部に向かうにしたがって先端1aに近づくように傾斜していてもよい。
図7に示すように、側面視において、第1領域25は、第2領域27に接続しており、基準面Sに対して傾斜した第1部55を有していてもよい。また、第1領域25は、第1部55に接続しており、中心軸Xに沿った平坦な第2部57を有していてもよい。また、第1領域25は、第2部57に接続しており、基準面Sに対して傾斜した第3部59を有していてもよい。第3部59は、第3領域29に接続していてもよい。
図7に示すように、第1領域25は、基準面Sに対して傾斜した平らな面形状を有していてもよい。例えば、第1部55が平らな面形状であってもよい。第1部55が平らな面形状である場合には、第1領域25が傾斜面21に対して面接触し易い。そのため、切削加工時において、基準面Sに沿った方向であって、かつ、第1上面11又は第2上面17から離れる方向に力が加わった場合に、第1部材3及び第2部材5が強く拘束される。したがって、本開示におけるホルダ1は、第1部材3及び第2部材5が安定的に保持され易いという効果を有する。
図7に示すように、第1領域25は、凸形状を有していてもよい。言い換えれば、第1部55が凸形状であってもよい。第1領域25が凸形状である場合には、第1領域25が傾斜面21に対して線接触し易い。そのため、第1部材3と第2部材5とが安定的に保持されやすい。
図7に示すように、第1領域25は、凸曲面形状を有していてもよい。言い換えれば、第1部55が凸曲面形状であってもよい。第1領域25が凸曲面形状である場合には、第1領域25における傾斜面21に対して線接触する部分の強度が高い。したがって、第1領域25は高い耐久性を有するため、第1部材3及び第2部材5を繰り返し着脱した場合においても、本開示におけるホルダ1は、高い保持安定性を有する。
図3に示すように、第3端面15は、凸部19を有する第4領域31を有していてもよい。また、第3端面15は、第4領域31よりも第2上面17の近くに位置している第5領域33を有していてもよい。第5領域33は、傾斜面21よりも第2上面17の側に位置していてもよい。つまり、第3端面15は、第2上面17に近い側から順に、第5領域33、傾斜面21、第4領域31を有していてもよい。
図6及び図7に示すように、第4領域31は、第5領域33よりも後端1bから離れて位置していてもよい。言い換えれば、第5領域33は、第4領域31よりも後端1bの近くに位置していてもよい。
図6及び図7に示すように、傾斜面21における第5領域33の側の端部は、傾斜面21における第4領域31の側の端部よりも後端1bの側に位置していてもよい。例えば、傾斜面21は、第4領域31の側の端部から第5領域33の側の端部に向かうにしたがって後端1bに近づくように傾斜していてもよい。
上記の構成を有しているため、切削加工時において、基準面Sに沿った方向であって、かつ、第1上面11又は第2上面17から離れる方向に力が加わった場合に、傾斜面21が第1領域25を安定的に受け止め易い。したがって、本開示におけるホルダ1は、高い保持安定性を有する。
図10に示すように、第1部材3は、凹部23から、第1上面11から離れる方向に向かって延びており、外表面において開口している第1ねじ穴41をさらに有していてもよい。なお、外表面とは、第1部材3の外側に位置する表面のことをいう。
外表面から第1ねじ穴41に第1ねじ43を通し、第1ねじ43を凸部19に当接してもよい。第1ねじ43が凸部19に当接するため、第1部材3及び第2部材5が安定的に保持され易い。したがって、本開示におけるホルダ1は、高い保持安定性を有する。
図8に示すように、第1部材3は、第1上面11の反対側に位置する第1下面35をさらに有していてもよい。また、凹部23の開口部37は、第3領域29及び第1下面35の境界よりも第3領域29及び第1領域25の境界の近くに位置していてもよい。
具体的には、図8に示すように、第3領域29及び第1領域25の境界から開口部37までの距離をW1、第3領域29及び第1下面35の境界から開口部37までの距離をW2とすると、W2はW1よりも大きくてもよい。
第1部材3が上記の構成を有する場合には、凹部23から第1下面35に向かって第1
ねじ穴41が延びている場合において、第1ねじ穴41の長さを長くしやすい。そのため、第1ねじ43と第1ねじ穴41との拘束力が高くなりやすい。
図11及び図12に示すように、凸部19は、棒形状であって、且つ、後端1bの側に向かうにしたがって外径が小さくなっている第1部分39を有していてもよい。
凸部19が上記の構成を有する場合には、第1ねじ43が第1部分39に当接する際に、第1部分39から第1ねじ43に対して、先端1aの側から後端1bの側に向かう方向に力が加わり易い。なぜならば、第1ねじ43を第1ねじ穴41に締め付けていくに従い、第1ねじ43は第1部分39に沿って先端1aから後端1bに向かって移動する。この動きに伴って、第1部材3が第2部材5に押し付けられ易くなる。そのため、第1部材3及び第2部材5が安定的に保持され易い。したがって、本開示におけるホルダ1は、高い保持安定性を有する。
図11及び図12に示すように、凸部19は、第1部分39よりも先端1aの側に位置する第2部分45を有していてもよい。また、凸部19は、第1部分39よりも後端1bの側に位置しており、後端1bの側に向かうにしたがって外径が大きくなっている第3部分47を有していてもよい。また、凸部19は、第3部分47よりも後端1bの側に位置する第4部分49を有していてもよい。ここで、第2部分45の外径が第4部分49の外径と同じであってもよい。
凸部19が上記の構成を有する場合には、凸部19及び凹部23の接触面積が大きくなり易い。そのため、第1部材3及び第2部材5が安定的に保持され易い。これは、第2部分の外径及び第4部分の外径が同じである場合には、第2部分及び第4部分の両方が凹部に接触し易いからである。したがって、本開示におけるホルダ1は、高い保持安定性を有する。
図10に示すように、第1端面7の側から平面透視した場合において、第1ねじ穴41の中心軸の仮想延長線及び第1上面11のなす角は45度以下であってもよい。
上記の構成を有する場合、切削時の送り分力に対する保持安定性が向上する。
また、第1ねじ穴41の中心軸の仮想延長線及び第1上面11のなす角は、45度より大きく90度以下であってもよい。
上記の構成を有する場合、基準面Sに沿ったほう億に加わる主分力に対する保持安定性が向上する。
なお、第1ねじ穴41の中心軸の仮想延長線及び第1上面11のなす角は、およそ70度であってもよい。
図4及び図10に示すように、第1部材3は、第1上面11の反対側に位置する第1下面35と、第1上面11及び第1下面35の間に位置する第1側面51を有していてもよい。また、第1部材3は、第1下面35及び第1側面51の間に位置して、第1下面35及び第1側面51に接続された第1接続面53をさらに有していてもよい。このとき、第1ねじ41は、第1下面35及び第1接続面53において開口していてもよい。
上記の構成を有する場合、作業者が第1ねじ43を第1ねじ穴41に挿入する際、第1ねじ穴41の位置を見つけ易い。
図10に示すように、第1端面7の側から平面透視した場合において、第1ねじ穴41の中心軸の仮想延長線は、凸部19の中心Pと交わっていてもよい。
第1ねじ穴41及び凸部19が上記の構成を有する場合には、第1ねじ43と凸部19とが位置ずれが生じにくい。そのため、第1部材3及び第2部材5が安定的に保持され易い。したがって、本開示におけるホルダ1は、高い保持安定性を有する。
第1部材3及び第2部材5の大きさは特に限定されない。例えば、先端1aから第2端面9までの長さは10〜100mm程度であってもよい。また、第1上面11から第1下面35までの長さは、5〜50mm程度であってもよい。また、第4領域31から後端1bまでの長さは50〜200mm程度であってもよい。また、第2上面17から第2上面17の反対側の面までの長さは、5〜50mm程度であってもよい。
ホルダ1の材質としては、例えば、鋼、鋳鉄、超硬合金などを用いることができる。ホルダ1の靭性を高める観点からは、これらの材質の中で鋼が用いられてもよい。
第2部材5は第1部材3よりも硬度が高くてもよい。例えば、第1部材3が鋼であって、第2部材5が超硬合金である場合には、切削加工時のびびりが生じにくい。
また、第2部材5の硬度が第1部材3の硬度が高いため、第2部材5は第1部材3と比較して摩耗しにくい。したがって、第2部材5は高い耐摩耗性を有する。
<切削工具>
次に、本開示の実施形態の切削工具について図面を用いて説明する。
本開示の切削工具101は、図14及び図15に示すように、先端1aから後端1bにかけて延びた棒形状である。切削工具101は、ホルダ1と、ホルダ1におけるポケット13に位置する切削インサート103とを備えている。切削インサート103は、貫通穴105を有している。
図14及び図15に示す一例における切削工具101は、切削インサート103をポケット13に固定する際に用いることが可能な第2ねじ109を備えている。ポケット13は、図18に示すように第1上面11の側から第1下面35の側に向かって延びた第2ねじ穴111を有していてもよい。第2ねじ109を切削インサート103における貫通穴105及びポケット13における第2ねじ穴111に挿入することによって、切削インサート103をポケット13に固定することが可能である。
切削インサート103としては、例えば、超硬合金及びサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC−Co、WC−TiC−Co及びWC−TiC−TaC−Coが挙げられる。WC−Coは、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成される。WC−TiC−Coは、WC−Coに炭化チタン(TiC)を添加したものである。WC−TiC−TaC−Coは、WC−TiC−Coに炭化タンタル(TaC)を添加したものである。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)及び窒化チタン(TiN)などのようなチタン化合物を主成分として含有する部材が挙げられる。
切削インサート103の表面は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)
、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)及びアルミナ(Al)などが挙げられる。
<切削加工物の製造方法>
次に、本開示の実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材を切削加工することによって作製される。本開示における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)被削材201を回転させる工程と、
(2)回転している被削材201に切削工具101を接触させる工程と、
(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図19に示すように、被削材201を軸O1の周りで回転方向Yの方向に回転させるとともに、被削材201に切削工具101を相対的に近づける。次に、図20に示すように、切削工具101における切刃107を回転している被削材201に接触させて、被削材201を切削する。そして、図21に示すように、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。
実施形態においては、軸O1を固定するとともに被削材201を回転させた状態で切削工具101をX1方向に移動させることによって被削材201に近づけている。また、図20においては、回転している被削材201にインサートにおける切刃107を接触させることによって被削材201を切削している。また、図21においては、被削材201を回転させた状態で切削工具101をX2方向に移動させることによって遠ざけている。
なお、実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を動かすことによって、切削工具101を被削材201に接触させる、或いは、切削工具101を被削材201から離しているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近づけてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材201を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所にインサートにおける切刃107を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質としては、例えば、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、又は非鉄金属などが挙げられる。
以上、本開示に係る実施形態について例示したが、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることはいうまでもない。
1・・・・ホルダ
1a・・・第1端(先端)
1b・・・第2端(後端)
3・・・・第1部材
5・・・・第2部材
7・・・・第1端面
9・・・・第2端面
11・・・第1上面
13・・・ポケット
15・・・第3端面
17・・・第2上面
19・・・凸部
21・・・傾斜面
23・・・凹部
25・・・第1領域
27・・・第2領域
29・・・第3領域
31・・・第4領域
33・・・第5領域
35・・・第1下面
37・・・開口部
39・・・第1部分
41・・・第1ねじ穴
43・・・第1ねじ
45・・・第2部分
47・・・第3部分
49・・・第4部分
51・・・第1側面
53・・・第1接続面
55・・・第1部
57・・・第2部
59・・・第3部
101・・切削工具
103・・切削インサート
105・・貫通穴
107・・切刃
109・・第2ねじ
111・・第2ねじ穴

Claims (14)

  1. 中心軸に沿って第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、前記第1端の側に位置する第1部材と、該第1部材よりも前記第2端の側に位置する第2部材と、を有し、
    前記第1部材は、
    前記第1端の側に位置する第1端面と、
    前記第2端の側に位置する第2端面と、
    前記第1端面及び前記第2端面の間に位置する第1上面と、
    前記第1端の側に位置して、前記第1端面及び前記第1上面において開口しているポケットと、を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1端の側に位置して、前記第2端面に対向している第3端面と、
    該第3端面の隣に位置する第2上面と、を有し、
    前記中心軸に直交する仮想平面を基準面とした場合に、
    前記第3端面は、
    前記第1端に向かって突出した凸部と、
    該凸部よりも前記第2上面の近くに位置しており、前記基準面に対して傾斜している傾斜面と、を有し、
    前記第2端面は、
    前記凸部が挿入された凹部と、
    該凹部よりも前記第1上面の近くに位置しており、前記傾斜面に当接している第1領域と、を有している、ホルダ。
  2. 前記傾斜面は、少なくとも一部が平らな面形状である、請求項1に記載のホルダ。
  3. 前記第2端面は、
    前記第1領域よりも前記第1上面の近くに位置しており、前記基準面に対して平行な第2領域と、
    前記第1領域よりも前記第1上面から離れて位置しており、前記基準面に対して平行な第3領域と、をさらに有しており、
    前記凹部の開口部は、前記第3領域に位置しており、
    前記第2領域よりも前記第3領域の面積が大きい、請求項1又は2に記載のホルダ。
  4. 前記第1部材は、前記第1上面の反対側に位置する第1下面をさらに有し、
    前記凹部の前記開口部は、前記第3領域及び前記第1下面の境界よりも前記第3領域及び前記第1領域の境界の近くに位置している、請求項3に記載のホルダ。
  5. 前記第1領域は、前記基準面に対して傾斜した平らな面形状を有している、請求項1〜4のいずれか1つに記載のホルダ。
  6. 前記第1領域は、凸曲面形状を有している、請求項1〜4のいずれか1つに記載のホルダ。
  7. 前記凸部は、棒形状であって、且つ、前記第2端の側に向かうにしたがって外径が小さくなっている第1部分を有している、請求項1〜6のいずれか1つに記載のホルダ。
  8. 前記凸部は、
    前記第1部分よりも前記第1端の側に位置する第2部分と、
    前記第1部分よりも前記第2端の側に位置しており、前記第2端の側に向かうにしたがって外径が大きくなっている第3部分と、
    該第3部分よりも前記第2端の側に位置する第4部分と、を有し、
    前記第2部分の外径が前記第4部分の外径と同じである、請求項7に記載のホルダ。
  9. 前記第1部材は、前記凹部から、前記第1上面から離れる方向に向かって延びており、外表面において開口しているねじ穴をさらに有している、請求項1〜8のいずれか1つに記載のホルダ。
  10. 前記第1端面の側から平面透視した場合において、
    前記ねじ穴の中心軸の仮想延長線及び前記第1上面のなす角は45度以下である、請求項9に記載のホルダ。
  11. 前記第1部材は、
    前記第1上面の反対側に位置する第1下面と、
    前記第1上面及び前記第1下面の間に位置する第1側面と、
    前記第1下面及び前記第1側面の間に位置して、前記第1下面及び前記第1側面に接続された第1接続面と、をさらに有しており、
    前記ねじ穴は、前記第1下面及び前記第1接続面において開口している、請求項9又は10に記載のホルダ。
  12. 前記第1端面の側から平面透視した場合において、
    前記ねじ穴の中心軸の仮想延長線は、前記凸部の中心と交わっている、請求項9〜11のいずれか1つに記載のホルダ。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載のホルダと、
    前記ポケットに位置する切削インサートと、を有する切削工具。
  14. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項13に記載の切削工具を接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程と、を備えた切削加工物の製造方法。
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