JP2020028891A - 光学装置及び加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物の目標位置に目標角度で光を入射させるのに有利な光学装置を提供する。【解決手段】光源からの光を対象物に照射する光学装置であって、光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射位置を調整する第1調整部と、光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射角度を調整する第2調整部と、前記第1調整部及び前記第2調整部を通過した前記光を集光する集光光学系と、前記集光光学系と前記対象物との間へのガス供給に応じて、前記第1調整部及び前記第2調整部の少なくとも一方を制御することにより、前記光の前記対象物に対する入射位置及び入射角度の少なくとも一方を調整する制御部と、を有することを特徴とする光学装置を提供する。【選択図】図3
Description
本発明は、光学装置及び加工装置に関する。
レーザ加工装置は、一般的に、入射位置調整機構と、焦点距離調整機構と、入射角度調整機構と、集光光学系とを有している(特許文献1参照)。入射位置調整機構は、加工対象物の所定の入射位置(x、y)にレーザ光が照射されるように、レーザ光の光路を調整する機構である。焦点距離調整機構は、所定の焦点位置(z)にレーザ光の焦点が形成されるように、レーザ光の光路を調整する機構である。入射角度調整機構は、加工対象物に対して所定の入射角度(θx、θy)でレーザ光が照射されるように、レーザ光の光路を調整する機構である。集光光学系は、レーザ光を集光するための光学系である。レーザ加工装置は、このような調整機構や光学系を介して、加工対象物に対して所定の入射位置に所定の入射角度でレーザ光を照射(集光)し、熱や波動的な効果によって加工対象物を加工(例えば、穴あけ)する。レーザ加工装置では、加工対象物の加工促進、加工対象物を加工した際に発生する加工ゴミの除去、レーザ加工装置を構成する光学部材などへの加工ゴミの付着防止を目的として、集光光学系と加工対象物との間にアシストガスを供給している(特許文献2参照)。
しかしながら、アシストガスを供給すると、アシストガスの組成や圧力の影響によって、集光光学系から加工対象物までの雰囲気における屈折率(レーザ加工装置で使用するレーザ光の波長における屈折率)が変化する。これにより、加工対象物に対して所定の入射位置に所定の入射角度でレーザ光を照射することが困難となる。
特許文献2には、アシストガスの種類や圧力を考慮し、焦点距離調整機構の駆動量(焦点位置(z))を設定する技術が開示されているが、アシストガスの種類や圧力からどのように焦点距離調整機構の駆動量を求めるのかが開示されていない。また、アシストガスの種類や圧力を考慮して焦点距離調整機構の駆動量を設定したとしても、入射位置(x、y)や入射角度(θx、θy)を補正することはできない。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、対象物の目標位置に目標角度で光を入射させるのに有利な光学装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての光学装置は、光源からの光を対象物に照射する光学装置であって、光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射位置を調整する第1調整部と、光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射角度を調整する第2調整部と、前記第1調整部及び前記第2調整部を通過した前記光を集光する集光光学系と、前記集光光学系と前記対象物との間へのガス供給に応じて、前記第1調整部及び前記第2調整部の少なくとも一方を制御することにより、前記光の前記対象物に対する入射位置及び入射角度の少なくとも一方を調整する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、対象物の目標位置に目標角度で光を入射させるのに有利な光学装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての加工装置1の構成を示す概略図である。加工装置1は、光源からの光(レーザ光)を用いて対象物(物体)を加工するレーザ加工装置である。加工装置1は、本実施形態では、レーザ光源部2から射出されたレーザ光を対象物上に集光させて集光点(集光位置)8を形成し、かかる集光点8を移動させながら対象物の加工エリア(目標位置)9に対して加工を行う。
加工装置1は、入射角度調整部3と、集光位置調整部4と、入射位置調整部5と、集光光学系6と、制御部7と、ユーザインタフェース10と、記憶部11と、ガス供給部100と、計測部200とを有する。本実施形態では、レーザ光源部2から順に、入射角度調整部3、集光位置調整部4、入射位置調整部5、集光光学系6が配置されているが、これに限定されるものではない。換言すれば、入射角度調整部3、集光位置調整部4、入射位置調整部5及び集光光学系6は、その配置順を任意に設定することが可能である。
レーザ光源部2は、レーザ発振器を含む。また、レーザ光源部2は、レーザは発振器からのレーザ光を所定の光量、光束径及びコリメート光にするための光学系を含んでいてもよい。更に、レーザ光源部2は、加工装置1にレーザ光を導光するために、レーザ光源部2から射出されたレーザ光を引き回す光学系を含んでいてもよい。
入射角度調整部3は、対象物に対して所定の入射角度、即ち、目標角度(θx、θy)でレーザ光が入射するように、レーザ光の光路を調整する。入射角度調整部3は、本実施形態では、光学部材を含み、かかる光学部材を駆動することで対象物に対するレーザ光の入射角度を調整する調整機構(第2調整部)として機能する。具体的には、入射角度調整部3は、光学部材として、図1に示すように、2つの偏向ミラー31及び32を含み、リング状の光路を形成するように配置された複数のミラーで構成されている。入射角度調整部3において、2つの偏向ミラー31及び32を駆動することで対象物に対して目標角度(θx、θy)でレーザ光を入射させることができる。但し、入射角度調整部3は、図1に示す構成に限定されるものではなく、対象物に対して目標角度(θx、θy)でレーザ光を入射させる機能を有していればよい。
集光位置調整部4は、対象物に対して所定のz位置、即ち、目標位置(z)にレーザ光が集光するように、レーザ光の光路を調整する。集光位置調整部4は、本実施形態では、光学部材を含み、かかる光学部材を駆動することで対象物に対するレーザ光の集光位置を調整する調整機構(第3調整部)として機能する。具体的には、集光位置調整部4は、光学部材として、図1に示すように、レンズ42と、レンズ42に対して相対的に駆動可能な駆動レンズ41とを含む。集光位置調整部4において、駆動レンズ41を駆動することで目標位置(z)を集光位置(焦点位置)にすることができる。但し、集光位置調整部4は、図1に示す構成に限定されるものではなく、目標位置(z)を集光位置にする機能を有していればよい。
入射位置調整部5は、対象物に対して所定の入射位置、即ち、目標位置(x、y)にレーザ光が入射するように、レーザ光の光路を調整する。入射位置調整部5は、本実施形態では、光学部材を含み、かかる光学部材を駆動することで対象物に対するレーザ光の入射位置を調整する調整機構(第1調整部)として機能する。具体的には、入射位置調整部5は、光学部材として、図1に示すように、2つの直交した偏向ミラー51及び52を含む。入射位置調整部5において、2つの偏向ミラー51及び52を駆動することで対象物に対して目標位置(x、y)にレーザ光を入射させることができる。但し、入射位置調整部5は、図1に示す構成に限定されるものではなく、対象物に対して目標位置(x、y)にレーザ光を入射させる機能を有していればよい。
集光光学系6は、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5を通過したレーザ光を集光する。具体的には、集光光学系6は、1つ以上のレンズで構成され、入射位置調整部5から射出されたレーザ光を集光する。
制御部7は、CPUやメモリなどを含むコンピュータで構成され、メモリに記憶されたプログラムに従って加工装置1の各部を統括的に制御して加工装置1を動作させる。例えば、制御部7は、加工エリア9に対して所定の加工(例えば、穴あけ)を行うために、加工装置1の各部に加工指令を与える。加工指令は、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5の各調整部に対する駆動指令であって、各調整部の駆動量、駆動速度、駆動順序、駆動待機時間などを含む。
ユーザインタフェース10は、加工装置1(制御部7)とユーザとの間で情報を共有するためのインタフェースである。ユーザインタフェース10は、例えば、スイッチ、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネルなどを含む入力機器と、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどを含む出力機器とを含む。
ガス供給部100は、対象物を加工する際の加工促進、対象物を加工した際に発生する加工ゴミの除去、加工装置1を構成する各調整機構の光学部材などへの加工ゴミの付着防止を目的として、加工装置1の内部にアシストガスを供給する。ここで、加工装置1の内部は、本実施形態では、集光光学系6と対象物との間の空間SPであるが、これに限定されるものではなく、入射位置調整部5と対象物との間の空間や入射角度調整部3と対象物との間の空間なども含む。アシストガスの種類や圧力は、対象物の材質や加工内容などに基づいて決定される。
図2は、ガス供給部100の構成の一例を示す概略図である。ガス供給部100は、ノズルユニット61と、供給管63とを含む。ノズルユニット61は、集光光学系6に近接(密着)して配置され、ガス供給源(不図示)から供給されるアシストガスを集光点8に供給するためのユニットである。また、ノズルユニット61は、対象物を加工した際に発生する加工ゴミが集光光学系6に付着することを防止する機能も有している。
供給管63は、一端がガス供給源に接続され、他端が集光光学系6とノズルユニット61との間に配置されたガス供給口101を構成する。ガス供給口101からノズルユニット61(の内部)にアシストガスが供給され、ノズルユニット61の噴射口62から集光点8に向けてアシストガスが噴射される。
ガス供給部100から供給されるアシストガスは、集光光学系6の構造によっては、ノズルユニット61に供給されるだけではなく、集光光学系6の内部に供給されることもある。また、図2では、集光光学系6とノズルユニット61との間にガス供給口101を設けた例を示したが、かかる構成に限定されず、ガス供給口101を設ける位置は、加工装置1の内部の任意の位置であってもよい。
ガス供給部100から空間SPに供給されるアシストガスに関する情報は、本実施形態では、制御部7で管理(取得)されるが、制御部7とは別に、アシストガスに関する情報を管理するアシストガス制御部を設けてもよい。アシストガスに関する情報は、アシストガスの屈折率、濃度、圧力、組成及び温度のうちの少なくとも1つを含む。
ガス供給部100が集光光学系6と対象物との間の空間SPにアシストガスを供給すると、アシストガスの組成や圧力の影響によって、空間SPの屈折率(加工装置1で使用するレーザ光の波長における屈折率)が変化する。また、上述したように、アシストガスが供給される加工装置1の内部の任意の位置においても、かかる位置を含む空間の屈折率が変化する。
加工装置1では、レーザ光が対象物の目標位置に目標角度で入射するように予め設定された、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のそれぞれの光学部材の基準駆動量が記憶部11に格納されている。本実施形態では、基準駆動量は、ガス供給部100から空間SPにアシストガスが供給されていない状態(基準状態)において、レーザ光が対象物の目標位置に目標角度で入射するために各調整部で必要となる光学部材の駆動量とする。従って、ガス供給部100から空間SPにアシストガスが供給されることで空間SPの屈折率が変化すると、レーザ光を対象物の目標位置に目標角度で入射させることができず、対象物に対して所定の加工を行うことができなくなってしまう。なお、基準駆動量は、上述したものに限定されず、空間SPにアシストガスが供給された状態において、レーザ光が対象物の目標位置に目標角度で入射するために各調整部で必要となる光学部材の駆動量としてもよい。この場合、空間SPに供給されるアシストガスの種類が変更されることで空間SPの屈折率が変化すると、レーザ光を対象物の目標位置に目標角度で入射させることができず、対象物に対して所定の加工を行うことができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、空間SPへのガス供給に応じて、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5を制御することにより、光の対象物に対する入射角度、集光位置及び入射位置を調整する。例えば、光の対象物に対する入射角度、集光位置及び入射位置のそれぞれを目標角度、目標集光位置及び目標位置に近づけるように、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5を制御する。具体的には、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のそれぞれについて、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率に応じて、基準駆動量に対する補正量を求めることで各調整部の光学部材の駆動量を決定する。
また、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率ではなく、アシストガスに関する情報から、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のそれぞれについて、基準駆動量に対する補正量を求めてもよい。例えば、アシストガスを実際の加工時の状態(圧力や流量など)に設定し、かかる状態での対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置の変化量を実測する。次いで、かかる実測結果から、アシストガスに関する情報と補正量との関係を表す式やアシストガスに関する情報と補正量との対応関係を示すテーブルを求めて、例えば、記憶部11に格納する。そして、実際の加工時には、記憶部11に格納したアシストガスに関する情報と補正量との関係を表す式やアシストガスに関する情報と補正量との対応関係を示すテーブルを参照し、基準駆動量に対する補正量を求めて各調整部の光学部材の駆動量を決定してもよい。
<第1実施形態>
図3を参照して、加工装置1において、ガス供給部100が空間SPにアシストガスを供給することに起因する空間SPの屈折率の変化の影響を低減する、即ち、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する処理について説明する。
図3を参照して、加工装置1において、ガス供給部100が空間SPにアシストガスを供給することに起因する空間SPの屈折率の変化の影響を低減する、即ち、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する処理について説明する。
S302において、制御部7は、ガス供給部100から空間SPに供給されるアシストガスに関する情報を取得する。アシストガスに関する情報は、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率を求めるための情報であって、上述したように、アシストガスの屈折率、濃度、圧力、組成及び温度のうちの少なくとも1つを含む。
制御部7は、例えば、ユーザによってユーザインタフェース10に入力されたアシストガスに関する情報を取得する。ユーザは、ユーザインタフェース10にアシストガスに関する情報を直接入力してもよいし、ユーザインタフェース10に表示された複数のアシストガスに関する情報から1つのアシストガスに関する情報を選択してもよい。また、制御部7は、アシストガスの供給を指示する加工指令やアシストガスの種類の変更を指示する加工指令をトリガーとしてガス供給部100から制御部7に送信されるアシストガスに関する情報を取得してもよい。なお、制御部7は、ガス供給部100に対してアシストガスに関する情報を送信するように要求し、かかる要求に応じてガス供給部100から送信されるアシストガスに関する情報を取得してもよい。
また、制御部7は、計測部200で実際に計測されたアシストガスに関する情報を取得してもよい。計測部200は、集光光学系6と対象物との間の空間SPの近傍、例えば、図2に示すように、集光光学系6とノズルユニット61との間に配置され、アシストガスに関する情報を計測する。計測部200は、アシストガスの濃度を計測する濃度計測器、アシストガスの圧力を計測する圧力計測器、アシストガスの組成を計測するガス成分計測器、アシストガスが供給される空間の温度を計測する温度計測器などを含む。制御部7は、計測部200から制御部7に送信されるアシストガスに関する情報を取得してもよいし、ユーザによってユーザインタフェース10に入力された、計測部200で計測されたアシストガスに関する情報を取得してもよい。
S304において、制御部7は、S302で取得したアシストガスに関する情報に基づいて、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率を求める。なお、アシストガスが空間SPを含む複数の空間に供給される場合には、制御部7は、かかる複数の空間のそれぞれの屈折率を求める。
制御部7は、例えば、Gladstone−Dale則に基づいて、以下の式(1)に従って空間SPの屈折率nを求める。
n=1+Rg×ρ ・・・(1)
式(1)において、Rgは、Gladstone−Dale定数を示し、ρは、アシストガスの密度を示す。また、アシストガスの密度ρは、以下の式(2)で求められる。
ρ=P/(T×R)=(P×M)/(T×R0) ・・・(2)
式(2)において、Pは、アシストガスの圧力を示し、Tは、空間SPの温度を示し、Rは、ガス定数を示し、R0は、モル気体定数を示し、Mは、気体分子量を示す。
n=1+Rg×ρ ・・・(1)
式(1)において、Rgは、Gladstone−Dale定数を示し、ρは、アシストガスの密度を示す。また、アシストガスの密度ρは、以下の式(2)で求められる。
ρ=P/(T×R)=(P×M)/(T×R0) ・・・(2)
式(2)において、Pは、アシストガスの圧力を示し、Tは、空間SPの温度を示し、Rは、ガス定数を示し、R0は、モル気体定数を示し、Mは、気体分子量を示す。
なお、式(1)の代わりに、Edlenの実験式やCiddorの経験式を用いて、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率を求めてもよい。また、アシストガスに関する情報と、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率との対応関係を、例えば、記憶部11に予め格納し、記憶部11に格納された対応関係を用いて空間SPの屈折率を求めてもよい。S302において、アシストガスに関する情報としてアシストガスの屈折率を取得している場合には、アシストガスの屈折率を空間SPの屈折率としてもよい。
S306−1において、制御部7は、集光位置調整部4について、S304で求めた空間SPの屈折率に基づいて、基準駆動量に対する補正量を求める。ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が変化すると、集光位置調整部4から射出するレーザ光の射出角が変化するため、集光位置が変化してしまう。かかる集光位置の変化(ずれ)を補正するために、基準駆動量に対する補正量を求める。例えば、計算式を用いて光線トレースなどを行うことで、集光位置調整部4における基準駆動量に対する補正量を求めてもよい。また、記憶部11に格納したアシストガスに関する情報と補正量との関係を表す式やアシストガスに関する情報と補正量との対応関係を示すテーブルを参照して、集光位置調整部4における基準駆動量に対する補正量を求めてもよい。
例えば、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が0.0008だけ変化し、集光位置が+94μmだけ変化した場合を考える。この場合、集光位置調整部4を構成する光学部材の光学設計情報及び空間SPの屈折率を用いて光線トレースを行うことによって、集光位置を−94μmだけ変化させるために必要な基準駆動量に対する補正量を求めると、+200μmが得られる。但し、基準駆動量に対する補正量をより短時間で求めることが要求される場合には、光線トレースを行うのではなく、空間SPの屈折率の変化量と、集光位置調整部4における基準駆動量に対する補正量との対応関係を示すテーブルを参照してもよい。
S306−2において、制御部7は、入射角度調整部3について、S304で求めた空間SPの屈折率に基づいて、基準駆動量に対する補正量を求める。ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が変化すると、入射角度調整部3から射出するレーザ光の射出角が変化するため、対象物に対する入射角度が変化してしまう。かかる入射角度の変化(ずれ)を補正するために、基準駆動量に対する補正量を求める。例えば、計算式を用いて光線トレースなどを行うことで、入射角度調整部3における基準駆動量に対する補正量を求めてもよい。また、記憶部11に格納したアシストガスに関する情報と補正量との関係を表す式やアシストガスに関する情報と補正量との対応関係を示すテーブルを参照して、入射角度調整部3における基準駆動量に対する補正量を求めてもよい。
例えば、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が0.0008だけ変化し、入射角度が−0.02度だけ変化した場合を考える。この場合、入射角度調整部3を構成する光学部材の光学設計情報及び空間SPの屈折率を用いて光線トレースを行うことによって、入射角度を+0.02度だけ変化させるために必要な基準駆動量に対する補正量を求めると、−0.0008度が得られる。但し、基準駆動量に対する補正量をより短時間で求めることが要求される場合には、光線トレースを行うのではなく、空間SPの屈折率の変化量と、入射角度調整部3における基準駆動量に対する補正量との対応関係を示すテーブルを参照してもよい。
S306−3において、制御部7は、入射位置調整部5について、S304で求めた空間SPの屈折率に基づいて、基準駆動量に対する補正量を求める。ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が変化すると、入射位置調整部5から射出するレーザ光の射出角が変化するため、対象物に対する入射位置が変化してしまう。かかる入射位置の変化(ずれ)を補正するために、基準駆動量に対する補正量を求める。例えば、計算式を用いて光線トレースなどを行うことで、入射位置調整部5における基準駆動量に対する補正量を求めてもよい。また、記憶部11に格納したアシストガスに関する情報と補正量との関係を表す式やアシストガスに関する情報と補正量との対応関係を示すテーブルを参照して、入射位置調整部5における基準駆動量に対する補正量を求めてもよい。
例えば、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が0.0008だけ変化し、入射位置がx方向に−17μmだけ変化した場合を考える。この場合、入射位置調整部5を構成する光学部材の光学設計情報及び空間SPの屈折率を用いて光線トレースを行うことによって、入射位置をx方向に+17μmだけ変化させるために必要な基準駆動量に対する補正量を求めると、−0.008度が得られる。但し、基準駆動量に対する補正量をより短時間で求めることが要求される場合には、光線トレースを行うのではなく、空間SPの屈折率の変化量と、入射位置調整部5における基準駆動量に対する補正量との対応関係を示すテーブルを参照してもよい。
S308−1において、制御部7は、集光位置調整部4について、基準駆動量をS306−1で求めた補正量を用いて補正する(レーザ光が目標位置で集光するように集光位置調整部4の光学部材の駆動量を決定する)。
S308−2において、制御部7は、入射角度調整部3について、基準駆動量をS306−2で求めた補正量を用いて補正する(対象物に対してレーザ光が目標角度で入射するように入射角度調整部3の光学部材の駆動量を決定する)。
S308−3において、制御部7は、入射位置調整部5について、基準駆動量をS306−3で求めた補正量を用いて補正する(対象物に対してレーザ光が目標位置に入射するように入射位置調整部5の光学部材の駆動量を決定する)。
本実施形態では、図3に示す処理を行うことで、アシストガスの供給に起因する空間SPの屈折率の変化があっても、レーザ光が対象物の目標位置に目標角度で入射するように、各調整部の光学部材の駆動量を決定することができる。このようにして決定された駆動量に従って、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のそれぞれの光学部材を駆動することで、加工装置1は、レーザ光を対象物の目標位置に目標角度で入射させ、対象物に対して所定の加工を行うことができる。
本実施形態では、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5の全ての調整部について、光学部材の駆動量を決定する(基準駆動量に対する補正量を求める)場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、集光位置調整部4における光学部材の駆動量を決定することに加えて、入射角度調整部3及び入射位置調整部5のうちの少なくとも一方の調整部について、光学部材の駆動量を決定するようにしてもよい。また、集光位置調整部4における光学部材の駆動量は決定せずに、入射角度調整部3及び入射位置調整部5のうちの少なくとも一方の調整部について、光学部材の駆動量を決定するようにしてもよい。
<第2実施形態>
図4を参照して、加工装置1において、ガス供給部100が空間SPにアシストガスを供給することに起因する空間SPの屈折率の変化の影響を低減する、即ち、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する別の処理について説明する。
図4を参照して、加工装置1において、ガス供給部100が空間SPにアシストガスを供給することに起因する空間SPの屈折率の変化の影響を低減する、即ち、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する別の処理について説明する。
本実施形態では、図3に示す処理におけるS304の工程の後にS305の工程が追加されている。なお、S302、S304、S306−1、S306−2、S306−3、S308−1、S308−2及びS308−3の工程については、第1実施形態と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
S305では、対象物に対するレーザ光の目標位置及び目標角度のそれぞれに対する公差から得られる閾値に基づいて、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のうち、光学部材の駆動量を決定する(即ち、補正量を求める)調整部を選択する。かかる公差や閾値は、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5の各調整部に対して、例えば、ユーザインタフェース10を介して、ユーザによって設定されている。ここで、公差とは、例えば、ユーザが許容可能な加工公差(即ち、対象物に入射するレーザ光の目標位置及び目標角度からのずれ)を含む。また、閾値は、例えば、集光光学系6と対象物との間の空間SPの屈折率の変化量を含む。S305では、各調整部における光学部材の基準駆動量を求めた際の空間SPの屈折率と、S304で求めた空間SPの屈折率との差が閾値を超えている調整部を選択する。そして、選択した調整部についてのみ、S306−1乃至S306−3及びS308−1乃至S308−3の工程を行う。
例えば、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が0.0008だけ変化し、集光位置が+94μmだけ変化し、入射角度が−0.02度だけ変化し、入射位置がx方向に−17μmだけ変化した場合を考える。また、ガス供給部100からアシストガスが供給された空間SPの屈折率が0.004だけ変化し、集光位置が+377μmだけ変化し、入射角度が−0.07度だけ変化し、入射位置がx方向に−68μmだけ変化した場合を考える。
ユーザが許容できる公差が、集光位置に関しては94μm、入射角度に関しては0.02度、入射位置に関しては68μmであるとする。ユーザインタフェース10を介して、ユーザが上述した公差を設定すると、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のそれぞれについて、空間SPの屈折率の変化量の閾値として、0.0008、0.0008及び0.004が設定される。従って、空間SPの屈折率の変化量が0.001である場合には、S305において、駆動量を決定する調整部として、入射角度調整部3及び集光位置調整部4の2つの調整部が選択される。また、空間SPの屈折率の変化量が0.005である場合には、S305において、駆動量を決定する調整部として、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5の3つの調整部が選択される。
本実施形態では、図4に示す処理を行うことで、アシストガスの供給に起因する空間SPの屈折率の変化があっても、レーザ光が対象物の目標位置に目標角度で入射するように、各調整部の光学部材の駆動量を決定することができる。また、本実施形態では、空間SPの屈折率の変化量が閾値を超える、即ち、空間SPの屈折率の変化の影響が大きい調整部のみについて、光学部材の駆動量を決定することができる。このようにして決定された駆動量に従って、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のそれぞれの光学部材を駆動することで、加工装置1は、レーザ光を対象物の目標位置に目標角度で入射させ、対象物に対して所定の加工を行うことができる。
本実施形態では、空間SPの屈折率の変化量から光学部材の駆動量を決定する調整部を選択する場合を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、S302で取得したアシストガスに関する情報から光学部材の駆動量を決定する調整部を選択してもよい。この場合、S302の工程の後でS305を行い、光学部材の駆動量を決定する調整部があれば、S304、S306−1乃至S306−3及びS308−1乃至S308−3の工程を行うようにしてもよい。また、閾値は、アシストガスに関する情報に関する閾値であればよい。なお、光学部材の駆動量を決定する調整部がない場合には、S305の工程の後で処理を終了すればよい。
<第3実施形態>
図5を参照して、加工装置1において、ガス供給部100が空間SPにアシストガスを供給することに起因する空間SPの屈折率の変化の影響を低減する、即ち、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する別の処理について説明する。
図5を参照して、加工装置1において、ガス供給部100が空間SPにアシストガスを供給することに起因する空間SPの屈折率の変化の影響を低減する、即ち、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する別の処理について説明する。
本実施形態では、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5から光学部材の駆動量を決定する調整部を選択する工程を、S306−1、S306−2及びS306−3の工程の後に行う。なお、S302、S304、S306−1、S306−2、S306−3、S308−1、S308−2及びS308−3の工程については、第1実施形態と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
S307−1において、制御部7は、集光位置調整部4における光学部材の駆動量を決定するかどうかを判定する。かかる判定は、例えば、第2実施形態で説明したS305と同様に、対象物に対するレーザ光の目標位置及び目標角度のそれぞれに対する公差から得られる閾値を用いて行われる。また、S307−1では、集光位置調整部4における光学部材の基準駆動量に対する補正量に関して予め設定された閾値と、基準駆動量をS306−1で求めた補正量とを比較してもよい。そして、S306−1で求めた補正量が閾値を超えている場合には、集光位置調整部4における光学部材の駆動量を決定すると判定してもよい。
S307−1において、集光位置調整部4における光学部材の駆動量を決定すると判定した場合には、S308−1に移行する。一方、S307−1において、集光位置調整部4における光学部材の駆動量を決定しないと判定した場合には、処理を終了する。
S307−2において、制御部7は、入射角度調整部3における光学部材の駆動量を決定するかどうかを判定する。かかる判定は、例えば、第2実施形態で説明したS305と同様に、対象物に対するレーザ光の目標位置及び目標角度のそれぞれに対する公差から得られる閾値を用いて行われる。また、S307−2では、入射角度調整部3における光学部材の基準駆動量に対する補正量に関して予め設定された閾値と、基準駆動量をS306−2で求めた補正量とを比較してもよい。そして、S306−2で求めた補正量が閾値を超えている場合には、入射角度調整部3における光学部材の駆動量を決定すると判定してもよい。
S307−2において、入射角度調整部3における光学部材の駆動量を決定すると判定した場合には、S308−2に移行する。一方、S307−2において、入射角度調整部3における光学部材の駆動量を決定しないと判定した場合には、処理を終了する。
S307−3において、制御部7は、入射位置調整部5における光学部材の駆動量を決定するかどうかを判定する。かかる判定は、例えば、第2実施形態で説明したS305と同様に、対象物に対するレーザ光の目標位置及び目標角度のそれぞれに対する公差から得られる閾値を用いて行われる。また、S307−3では、入射位置調整部5における光学部材の基準駆動量に対する補正量に関して予め設定された閾値と、基準駆動量をS306−3で求めた補正量とを比較してもよい。そして、S306−3で求めた補正量が閾値を超えている場合には、入射位置調整部5における光学部材の駆動量を決定すると判定してもよい。
S307−3において、入射位置調整部5における光学部材の駆動量を決定すると判定した場合には、S308−3に移行する。一方、S307−3において、入射位置調整部5における光学部材の駆動量を決定しないと判定した場合には、処理を終了する。
本実施形態では、図5に示す処理を行うことで、アシストガスの供給に起因する空間SPの屈折率の変化があっても、レーザ光が対象物の目標位置に目標角度で入射するように、各調整部の光学部材の駆動量を決定することができる。また、本実施形態では、第2実施形態と同様に、空間SPの屈折率の変化の影響が大きい調整部のみについて、光学部材の駆動量を決定することができる。このようにして決定された駆動量に従って、入射角度調整部3、集光位置調整部4及び入射位置調整部5のそれぞれの光学部材を駆動することで、加工装置1は、レーザ光を対象物の目標位置に目標角度で入射させ、対象物に対して所定の加工を行うことができる。
第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態では、S302で取得したアシストガスに関する情報を用いて、S304で空間SPの屈折率を求めているが、これに限定されるものではなく、S304の工程は省略することが可能である。この場合、S302で取得したアシストガスに関する情報を用いて、S306−1乃至S306−3で各調整部における光学部材の基準駆動量に対する補正量を求めればよい。
また、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態では、各調整部における光学部材の基準駆動量に対する補正量を求める場合を例に説明したが、各調整部における光学部材の駆動速度、駆動順序、駆動待機時間などを補正してもよい。
また、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する処理(各調整部における光学部材の基準駆動量に対する補正量を求める処理)は、加工装置1が対象物を加工している間に繰り返し行ってもよい。この場合、計測部200でリアルタイム計測されたアシストガスに関する情報に対応する補正量を順次求めることになる。なお、加工装置1が対象物を加工している間に空間SPの屈折率が変化しないことが補償されている場合には、対象物を加工する前に一度だけ、対象物に対するレーザ光の入射位置、入射角度及び集光位置を補正する処理を行えばよい。
本実施形態における加工装置1は、物品の製造方法に用いることができる。かかる物品の製造方法は、加工装置1を用いて対象物(物体)の加工を行う工程と、当該工程で加工が行われた対象物を処理する工程と、を含む。当該処理は、例えば、上述した加工とは異なる加工、搬送、検査、選別、組立(組付)及び包装のうちの少なくとも1つを含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストのうちの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、光源からの光を用いて対象物を加工する加工装置を例に説明したが、光源からの光を対象物に照射する光学装置にも適用可能である。
1:加工装置 3:入射角度調整部 4:集光位置調整部 5:入射位置調整部 6:集光光学系 7:制御部 100:ガス供給部
Claims (20)
- 光源からの光を対象物に照射する光学装置であって、
光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射位置を調整する第1調整部と、
光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射角度を調整する第2調整部と、
前記第1調整部及び前記第2調整部を通過した前記光を集光する集光光学系と、
前記集光光学系と前記対象物との間へのガス供給に応じて、前記第1調整部及び前記第2調整部の少なくとも一方を制御することにより、前記光の前記対象物に対する入射位置及び入射角度の少なくとも一方を調整する制御部と、
を有することを特徴とする光学装置。 - 前記制御部は、前記光の前記対象物に対する入射位置を目標位置に近づけるように、前記第1調整部を制御することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
- 前記制御部は、前記光の前記対象物に対する入射角度を目標角度に近づけるように、前記第2調整部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
- 前記集光光学系と前記対象物との間にガスを供給する供給部を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の光学装置。
- 光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記光の集光位置を調整する第3調整部を更に有し、
前記制御部は、前記集光光学系と前記対象物との間へのガス供給に応じて、前記第3調整部を制御することにより、前記光の集光位置を調整することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の光学装置。 - 前記制御部は、前記ガス供給が行われた前記集光光学系と前記対象物との間の屈折率に応じて、前記光が前記対象物の目標位置に目標角度で入射するように、前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部を制御することを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
- 前記光が前記対象物の前記目標位置に前記目標角度で入射するように予め設定された、前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部のそれぞれの光学部材の基準駆動量が格納された記憶部を更に有し、
前記制御部は、前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部のそれぞれについて、前記ガス供給が行われた前記集光光学系と前記対象物との間の屈折率に応じて、前記基準駆動量に対する補正量を求めることで前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部のそれぞれの光学部材の駆動量を決定することを特徴とする請求項6に記載の光学装置。 - 前記制御部は、前記目標位置及び前記目標角度のそれぞれに対する公差から得られる閾値に基づいて、前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部のうち前記駆動量を決定する調整部を選択することを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
- 前記公差又は前記閾値をユーザが設定するためのユーザインタフェースを更に有することを特徴とする請求項8に記載の光学装置。
- 前記制御部は、決定した前記駆動量に従って前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部のそれぞれの光学部材を駆動することを特徴とする請求項7乃至9のうちいずれか1項に記載の光学装置。
- 前記制御部は、前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部のそれぞれの光学部材の駆動量に対する補正量に関して予め設定された閾値と、求めた前記補正量とを比較し、前記第1調整部、前記第2調整部及び前記第3調整部のうち求めた前記補正量が前記閾値を超える調整部について、決定した前記駆動量に従って光学部材を駆動することを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
- 前記閾値をユーザが設定するためのユーザインタフェースを更に有することを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
- 前記制御部は、前記集光光学系と前記対象物との間に供給されたガスに関する情報を取得し、前記情報と前記補正量との関係を表す式に基づいて、取得した前記情報に対応する前記補正量を求めることを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
- 前記制御部は、前記集光光学系と前記対象物との間に供給されたガスに関する情報を取得し、前記情報と前記補正量との対応関係を示すテーブルに基づいて、取得した前記情報に対応する前記補正量を求めることを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
- 前記情報をユーザが入力するためのユーザインタフェースを更に有し、
前記制御部は、前記ユーザインタフェースに入力された前記情報を取得することを特徴とする請求項13又は14に記載の光学装置。 - 前記情報を計測する計測部を更に有し、
前記制御部は、前記計測部で計測された前記情報を取得することを特徴とする請求項13又は14に記載の光学装置。 - 前記情報は、前記集光光学系と前記対象物との間に供給されたガスの屈折率、濃度、圧力、組成及び温度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13乃至16のうちいずれか1項に記載の光学装置。
- 光源からの光を対象物に照射する光学装置であって、
光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射位置を調整する調整部と、
前記調整部と前記対象物との間へのガス供給に応じて、前記調整部を制御することにより、前記光の前記対象物に対する入射位置を調整する制御部と、
を有することを特徴とする光学装置。 - 光源からの光を対象物に照射する光学装置であって、
光学部材を含み、当該光学部材を駆動することで前記対象物に対する前記光の入射角度を調整する調整部と、
前記調整部と前記対象物との間へのガス供給に応じて、前記調整部を制御することにより、前記光の前記対象物に対する入射角度を調整する制御部と、
を有することを特徴とする光学装置。 - 光源からの光を用いて対象物を加工する加工装置であって、
前記光源からの光を前記対象物に照射する請求項1乃至19のうちいずれか1項に記載の光学装置を有することを特徴とする加工装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018154692A JP2020028891A (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 光学装置及び加工装置 |
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JP2018154692A JP2020028891A (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 光学装置及び加工装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023208863A1 (de) * | 2022-04-25 | 2023-11-02 | Primes Gmbh Messtechnik Für Die Produktion Mit Laserstrahlung | Vorrichtung und verfahren zur fokuslagen-bestimmung mit berücksichtigung von prozessgas |
-
2018
- 2018-08-21 JP JP2018154692A patent/JP2020028891A/ja active Pending
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WO2023208863A1 (de) * | 2022-04-25 | 2023-11-02 | Primes Gmbh Messtechnik Für Die Produktion Mit Laserstrahlung | Vorrichtung und verfahren zur fokuslagen-bestimmung mit berücksichtigung von prozessgas |
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