JP2020028089A - 光通信システムの測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を測定できる測定装置を提供する。【解決手段】測定装置は、第1周波数、第2周波数及び第3周波数の光信号を生成して、測定対象の光伝送路に出力する出力手段と、前記光伝送路が出力する、前記第1周波数、前記第2周波数及び前記第3周波数の光信号の四光波混合により前記光伝送路で生じる第4周波数の光信号のパワーを測定する測定手段と、前記第4周波数の光信号のパワーに調整値を乗ずることで、前記光伝送路で生じる非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を判定する判定手段と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、光通信システムの品質測定技術に関し、より詳しくは、光通信システムの汎用光信号対雑音比(G−OSNR)の測定技術に関する。
光通信システムにおいて、光増幅器は光雑音を発生する。したがって、光通信システムの品質を評価するパラメータの1つとして、光信号対雑音比(OSNR)が使用されている。また、光通信システムにおいては、その線形光学特性及び非線形光学特性に基づく光信号の品質劣化が生じる。なお、波長分散に代表される線形光学特性については、現在、電気的に補償する種々の技術が確立されており、光通信システムのパフォーマンスを劣化させる主要因ではなくなっている。一方、自己位相変調等の非線形光学特性に対しては、現在においても効果的な補償技術が確立されておらず、光通信システムのパフォーマンスを劣化させる主要因となっている。
非特許文献1は、非線形光学特性による光信号の品質劣化を非線形干渉雑音として定量化することを開示している。また、非特許文献2は、光雑音及び定量化した非線形干渉雑音を考慮した光通信システムの品質評価パラメータである汎用光信号対雑音比(G−OSNR)を提案している。具体的には、光信号、光雑音及び非線形干渉雑音のパワーを、それぞれ、PCH、PASE及びPNLとすると、G−OSNRは、PCH/(PASE+PNL)で求められる。
P.Poggiolini,et.al.,"The GN−Model of Fiber Non−Linear Propagation and its Applications",JLT−32,no.4,pp.694−721,2014年2月15日 Mateo,et.al.,SubOptic 2016,Paper Th1A.1,2016年
非特許文献1は、GNRF(Gaussian Noise Reference Formula)と呼ばれる計算式を用いて非線形干渉雑音量を求めることを提案している。具体的には、周波数fにおける非線形干渉雑音のパワースペクトル密度GNLI(f)を、以下の式(1)で求めることを提案している。
(1)
なお、上記式(1)の各変数は、対象とする光通信システムの損失、波長分散、分散スロープといった、種々のパラメータであるが、その詳細については非特許文献1に記載されているためここでは省略する。非特許文献1は、光通信システムの種々のパラメータ等に基づき非常に複雑な2重積分の計算を行うことで非線形干渉雑音のパワースペクトル密度GNLI(f)を理論的に求めることを開示している。しかしながら、非特許文献1は、非線形干渉雑音のパワースペクトル密度GNLI(f)を測定する具体的な方法については開示していない。
本発明は、非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を測定できる測定装置を提供するものである。
本発明の一態様によると、測定装置は、第1周波数、第2周波数及び第3周波数の光信号を生成して、測定対象の光伝送路に出力する出力手段と、前記光伝送路が出力する、前記第1周波数、前記第2周波数及び前記第3周波数の光信号の四光波混合により前記光伝送路で生じる第4周波数の光信号のパワーを測定する測定手段と、前記第4周波数の光信号のパワーに調整値を乗ずることで、前記光伝送路で生じる非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を判定する判定手段と、を備えていることを特徴とする
本発明によると、非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を測定することができる。
一実施形態による測定装置の構成図。 一実施形態による測定装置が出力する光信号の周波数の関係を示す図。 一実施形態による係数情報を示す図。 一実施形態による測定装置の構成図。 一実施形態による係数情報を生成するためのモデルを示す図。 一実施形態による測定の態様を示す図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。また、以下の実施形態は例示であり本発明を実施形態の内容に限定するものではない。
本発明者は、GNLI(f)を求める上記式(1)の内、絶対値を求める部分が、3つの周波数f1、f2及びf3=f1+f2+fの非縮退四光波混合により生じる周波数fの光信号のパワーに相当し、よって、当該パワーを測定し、測定したパワーに適切な調整値を乗ずることで、非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を求めることができることを見出し、本発明に至った。なお、3つの周波数f1、f2及びf3=f1+f2+fの非縮退四光波混合により生じる周波数fの光信号のパワーは、理論的には以下の式(2)で求めることができる。
なお、上記式(2)の各パラメータは、式(1)と同様である。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による測定装置の構成図である、測定装置は、3つの光源部11〜13と、多重部2と、光パワー測定部3と、演算部4と、を有し、光通信システム(光伝送路)80の非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を測定する。また、測定した非線形干渉雑音のパワースペクトル密度に基づき非線形干渉雑音量を求め、さらに、G−OSNRを求める様に構成することもできる。
光源部11は、周波数f1の光信号を生成して多重部2に出力し、光源部12は、周波数f2の光信号を生成して多重部2に出力し、光源部13は、周波数f3=f1+f2−f4の光信号を生成して多重部3に出力する。なお、光源部11から13は、偏波状態が時間と共に変化する光信号を生成する様に構成することが望ましい。例えば、光源部11〜13それぞれに、互いにインコヒーレントな光信号を生成する複数の光源を設ける構成とすることができる。この場合、光源部11〜13は、複数の光源が生成する光信号を合波することで、偏波状態が時間と共に変化する光信号を生成することができる。また、光源部11から13には、単一の光源と、単一の光源が生成して出力する光信号の偏波状態を時間と共に変化させる偏波調整器とを設ける構成とすることもできる。多重部2は、周波数f1、f2及びf3の光信号を周波数多重(波長多重)して、測定対象の光通信システム80に出力する。
ここで、光通信システム80においては、周波数f1、f2、f3=f1+f2−f4の3つの光信号による非縮退四光波混合により周波数f4の光信号が生成される。本実施形態では、周波数f1、f2、f3及びf4の4つの光信号を周波数軸上で並べたときに、隣接する2つの光信号の間隔がいずれもΔfとなる様に、周波数f1、f2及びf3を設定する。なお、4つの周波数f1、f2、f3及びf4の大小関係は任意である。図2(A)及び図2(B)は、それぞれ、周波数配置の一例を示している。
図2(A)においては、周波数f4が最も低く、周波数f1が2番目に低く、周波数f2が2番目に高く、周波数f3=f1+f2−f4が最も高い配置となっている。一方、図2(B)においては、周波数f1が最も低く、周波数f3=f1+f2−f4が2番目に低く、周波数f4が2番目に高く、周波数f2が最も高い配置となっている。なお、取り得る周波数配置は、図2に示す以外にも多数ある。
光パワー測定部3は、非縮退四光波混合により生じた周波数f4の光信号のパワーを測定し、演算部4に出力する。演算部4には、例えば、図3に示す様な、周波数と係数との対応関係を示す係数情報が格納されている。演算部4は、係数情報に基づき周波数f4の係数c4を判定して調整値とする。そして、演算部4は、光パワー測定部3が測定した周波数f4の光信号のパワーと調整値とを乗ずることでGNLI(f4)を求める。以下、演算部4に予め格納する係数情報の求め方について説明する。
まず、図5に示す様に、測定対象の光通信システム80と同じスパン数の光通信システムのモデルを定義する。なお、1つのスパンとは、ある光増幅部の直後から次の光増幅部までの区間である。本例において、光通信システム80のスパン数を5とし、よって、図5に示すモデルのスパン数も5としている。なお、図5においては、各スパンの長さ(スパン長)を80kmとしている。
まず、定義したモデルについて、非特許文献1に開示されている式(1)により各周波数fにおけるGNLI(f)を計算により求める。また、式(2)に基づき、定義したモデルにおいて非縮退四光波混合により生じる光信号のパワーも各周波数fについて計算で求める。なお、Δfを大きくすると、非縮退四光波混合により生じる光信号のパワーは、周波数軸上において所定の周期で大きく増減する。したがって、Δfについては、非縮退四光波混合により生じる光信号のパワーの周波数軸上における増減が所定値より小さくなる様に設定する。そして、各周波数fについて、計算により求めたGNLIを非縮退四光波混合により生じる光信号のパワーで除することで、係数情報を作成することができる。
以上、本実施形態では、測定対象の光通信システム80と同じスパン数のモデルに基づき周波数と係数との対応関係を示す係数情報を予め計算して演算部4に格納しておく。そして、演算部4は、光パワー測定部3により測定された、非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーと、係数情報から判定される周波数f4の係数c4に基づく調整値とを乗ずることで、簡易にGNLI(f4)を測定することができる。そして、周波数f4を測定対象の光通信システム80で使用する帯域幅に渡り変化させながらGNLI(f4)を測定することで、非線形干渉雑音量を測定することができる。また、並行して光雑音のパワーと、光信号のパワーを測定することで、G−OSNRを測定することができる。なお、係数情報における係数の値が、周波数に応じてそれ程変化しない場合には、GNLI(f4)に測定対象の光通信システム80で使用する帯域幅を乗ずることで、簡易的に非線形干渉雑音量を測定することができる。このため、例えば、係数情報については、Δfを変化させながら、周波数による係数の変化が最も少なくなるときのΔfを判定し、そのときの周波数と係数との関係を係数情報に設定する構成とすることができる。
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。例えば、第一実施形態において、非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーが弱く、光雑音レベル以下であると、光パワー測定部3は、非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーを測定できない。本実施形態は、非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーを光パワー測定部3により、直接、測定できない場合でも、GNLI(f4)の測定を可能にするものである。
図4は、本実施形態による測定装置の構成図である。なお、図1の構成と同じ構成要素には同じ参照符号を使用してその説明は省略する。本実施形態においては、3つの光源部11〜13が出力する3つの光信号の内の任意の1つの光信号を所定のデータ、例えば、ランダムデータで変調して変調光とし、それ以外の光信号については連続光のままとする。なお、変調方式は任意である。本例では、光源部11が出力する周波数f1の光信号を変調し、よって、光源部11と多重部2の間に変調部5を設けている。
光通信システム80においては、周波数f1、f2、f3=f1+f2−f4の3つの光信号による非縮退四光波混合により周波数f4の光信号が生成されるが、周波数f1が変調光であることより、この周波数f4の光信号も変調光となる。光通信システム80の出力は、まず、光パワー測定部3に接続され、光パワー測定部3は、周波数f1の変調光のパワーP1を測定する。続いて、光通信システム80の出力は、光フィルタ6に接続される。光フィルタ6は、通過帯域を変化させることできる可変フィルタであり、光フィルタ6は、まず、周波数f1の変調光を通過させる様に設定される。したがって、フォトダイオードである光電変換部7は、周波数f1の変調光に基づき第1変調電気信号を出力し、パワー測定部8は、第1変調電気信号のパワーE1を測定する。続いて、光フィルタ6は、周波数f4の変調光を通過させる様に設定される。したがって、光電変換部7は、周波数f4の変調光に基づき第4変調電気信号を出力し、パワー測定部8は、第4変調電気信号のパワーE4を測定する。なお、パワー測定部8が第4変調電気信号のパワーE4を測定できるのは、光雑音はランダムであるため、光電変換部7の出力に表れないからである。パワー測定部8は、測定した2つの変調電気信号のパワーE1及びE4を演算部4に出力する。
ここで、周波数f4の変調光のパワーをP4とすると、周波数f1の変調光のパワーP1とパワーP4との比(P4/P1)は、周波数f1の変調光に基づく第1変調電気信号のパワーE1と、周波数f4の変調光に基づく第4変調電気信号のパワーE4との比(E4/E1)に等しい。よって、演算部4は、非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーP4をP4=P1×E4/E1により求めることができる。その後、第一実施形態と同様に、求めたパワーP4に、係数情報から判定される調整値を乗ずることで、演算部4は、GNLI(f4)を求めることができる。
以上の構成により、光雑音により、非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーを直接測定できない場合においてもGNLI(f4)を求めることができる。
<第三実施形態>
続いて、第三実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態において、係数情報は、測定対象の光通信システム80と同じスパン数のモデルに基づき生成されていた。したがって、様々なスパン数の光通信システムを測定するには、様々なスパン数のモデルに基づき係数情報を生成しておき、測定する光通信システムのスパン数に応じて使用する係数情報を選択する必要があった。本実施形態では、所定のスパン数の1つのモデルに基づき生成された係数情報のみを演算部4に格納しておき、測定対象の光通信システム80のスパン数に応じて係数情報を補正して使用する構成について説明する。
まず、演算部4には、図3に示す、例えば、5スパンのモデルに基づく係数情報と、GNLI(f)を求める上述した式(1)を格納しておく。また、演算部4には、測定対象の光通信システム80のスパン数を設定する。
演算部4は、非縮退四光波混合で生じる周波数f4により、モデルとした5スパンの場合におけるGNLI(f4)と、測定対象の光通信システム80のスパン数でのGNLI(f4)との比をスパン数補正値として、式(1)に基づき計算する。そして、演算部4は、係数情報から判定される係数c4にスパン数補正値を乗ずることで、光通信システム80のスパン数における周波数f4での調整値を求め、これを非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーに乗ずることでGNLI(f4)を求める。
例えば、ある1つのモデルについて係数情報を算出するためには、式(1)に基づき、各周波数fについて、つまり、周波数fを変数として、GNLI(f)を計算する必要があり、その計算量は膨大である。つまり、複数のスパン数のモデルについて、それぞれ、係数情報を作成するには膨大な計算を行わなければならない。
本実施形態では、予め1つの係数情報を作成し、測定対象の周波数f4のスパン補正値のみを、式(1)により求める。つまり、複数の周波数fそれぞれについて式(1)の計算を行うのではなく、所定の周波数f4のみについて、2つのスパン数(その他のパラメータは同一)での比を求める計算のみ行う。このため、スパン補正値を求めるための計算量は多くはない。
以上の構成により、様々なスパン数の光通信システムについて、1つの係数情報により、GNLI(f4)を測定することができる。なお、本実施形態は、第二実施形態に対しても適用できる。
<第四実施形態>
第一実施形態及び第二実施形態では、測定対象の光通信システム80と同じスパン数のモデルに基づき求めた係数情報を使用してGNLI(f4)を測定し、第三実施形態では、係数情報の作成に使用したモデルとは異なるスパン数の光通信システム80を測定する場合の構成について説明した。ここで、図5に示す様に、係数情報の作成に使用するモデルは、計算の簡易化のため、各スパンのパラメータ(スパン長、波長分散、分散スロープ)が同一であるものとしていた。しかしながら、測定対象の光通信システム80とモデルのスパン数が同じであったとしても、測定対象の光通信システム80において、各スパンのスパン長、波長分散及び分散スロープが同じとは限らない。以下では、第一実施形態〜第三実施形態と比較してより精度よくGNLI(f4)を求める構成について説明する。
<スパン長>
本発明者の研究・調査により、光通信システムの各スパンのスパン長のばらつきは、測定結果に影響を与えず、光通信システムの各スパンのスパン長の平均値のみが測定結果に影響を当たることが分かった。したがって、複数のスパン長の平均値に対応する係数情報をそれぞれ作成しておき、測定対象の光通信システム80のスパン長の平均値に最も近い平均値に対応する係数情報を選択して使用することで、精度よくGNLI(f4)を測定することができる。或いは、各スパンの長さが同じモデル(図5では80km)で求めた係数情報に加えて、スパン長の平均値と、係数情報を補正するためのスパン長補正値との関係を示すスパン長補正情報を演算部4に格納しておく構成とすることもできる。この場合、演算部4は、係数情報で判定される係数をスパン長補正情報で判定されるスパン長補正値で補正して調整値を求め、この調整値によりGNLI(f4)を判定する。
<波長分散>
本発明者の研究・調査により、スパン長と同様、各スパンの波長分散(単位距離当たりの値)についても、光通信システム全体の分散とモデルの分散が同じであれば測定結果に影響を与えないことが分かった。したがって、上記、スパン長と同様に、複数の分散に対応する係数情報を演算部4に格納しておき、測定対象の光通信システムの分散に一番近い分散に対応する係数情報を使用することで、より精度よくGNLI(f4)を求めることができる。また、スパン長と同様に、1つの係数情報で求められる係数を、測定対象の光通信システムの分散に基づき補正して使用する構成とすることができる。この場合、分散と係数を補正するための分散補正値との関係を示す分散補正情報を予め作成して演算部4に格納しておく。
<分散スロープ>
本発明者の研究・調査により、分散スロープ(単位距離当たりの値)については、平均値に加えて、各スパンの分散スロープのばらつきが測定結果に影響を与えることが分かった。したがって、測定対象の分散スロープの値及び標準偏差(又は分散)の組み合わせに応じた係数情報を作成しておく構成とすることで、より精度よくGNLI(f4)を求めることができる。或いは、分散スロープの値及び標準偏差(又は分散)と、分散スロープ補正値との関係を示す分散スロープ補正情報を予め求めて演算部4に格納しておく構成とすることもできる。この場合、演算部4は、測定対象の光通信システム80全体の分散スロープと、各スパンの分散スロープの標準偏差(又は分散)とに基づき分散スロープ補正値を求め、求めた分散スロープ補正値で係数を補正して調整値を求めることで、より精度よくGNLI(f4)を判定することができる。
なお、スパン長、波長分散、分散スロープによる係数の補正、又は、スパン長、波長分散、分散スロープに応じた係数情報の使用は組み合わせて使用することができる。
<第五実施形態>
第一実施形態から第四実施形態においては、測定対象の光通信システム80の利得プロファイル(周波数と利得との関係)がフラットであることを想定していた。通常の波長多重光通信システムにおいては、各波長の利得の変動を抑える等化器が使用されており、この想定は、一般的には妥当である。しかしながら、測定対象の光通信システム80の利得プロファイルがフラットではない場合、周波数f4に応じて測定結果は異なる。
ここで、測定対象の光通信システム80で使用する帯域幅に渡り周波数f4を変化させながらGNLIを測定するのであれば、実測値に基づき非線形干渉雑音量を求めるため問題がないが、1つの周波数f4で測定したGNLIに測定対象の光通信システム80で使用する帯域幅を乗ずることで簡易的に非線形干渉雑音量を求める場合、周波数f4の値に応じて測定結果が変動する。
このため、測定対象の光通信システム80の利得プロファイルがフラットではない場合、周波数f4については、利得が、信号帯域幅の利得の平均値、或いは平均値を含む所定範囲内になる周波数に設定することで測定値の誤差を抑えることができる。なお、利得が高い程、GNLIの値が増大し、G−OSNRが劣化するため、最悪値を判定するには、利得の最も高い周波数を周波数f4とすることもできる。
<その他の実施形態>
上記各実施形態の測定装置は、周波数f1、f2及びf3=f1+f2−f4の光信号を生成し、非縮退四光波混合で生じる周波数f4の光信号のパワーを測定する。したがって、この4つの光信号以外の周波数に他の光信号が存在していても測定に影響はない。この様子を図6に示す。図6は、実際の通信で使用している光信号(通信用光信号)の空帯域を利用して測定している状態を示している。この様に、上記各実施形態の測定装置は、通信サービスの提供に使用されていない光通信システムのみならず、通信サービスの提供に使用されている光通信システムの測定も行える。言い換えると、上記各実施形態の測定装置は、アウト・オブ・サービス及びイン・サービスの両方で測定が可能である。
また、本発明による測定装置は、コンピュータを上記測定装置として動作・機能させるプログラムにより実現することができる。これらコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されて、又は、ネットワーク経由で配布が可能なものである。
11〜13:光源部、2:多重部、3:光パワー測定部、4:演算部

Claims (15)

  1. 第1周波数、第2周波数及び第3周波数の光信号を生成して、測定対象の光伝送路に出力する出力手段と、
    前記光伝送路が出力する、前記第1周波数、前記第2周波数及び前記第3周波数の光信号の四光波混合により前記光伝送路で生じる第4周波数の光信号のパワーを測定する測定手段と、
    前記第4周波数の光信号のパワーに調整値を乗ずることで、前記光伝送路で生じる非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を判定する判定手段と、
    を備えていることを特徴とする測定装置。
  2. 第1周波数、第2周波数及び第3周波数の光信号を生成して、測定対象の光伝送路に出力する出力手段であって、前記第1周波数、第2周波数及び第3周波数の内の1つの光信号は変調された変調光であり、その他の周波数の光信号は連続光である、前記出力手段と、
    前記光伝送路が出力する、前記変調光のパワーを測定する第1測定手段と、
    前記光伝送路が出力する、前記変調光と、前記第1周波数、前記第2周波数及び前記第3周波数の光信号の四光波混合により前記光伝送路で生じる第4周波数の光信号と、をそれぞれ光電変換し、前記変調光に対応する第1電気信号と、前記第4周波数の光信号に対応する第2電気信号と、を出力する変換手段と、
    前記変換手段が出力する前記第1電気信号のパワーと、前記第2電気信号のパワーを測定する第2測定手段と、
    前記変調光のパワーに、前記第1電気信号のパワーに対する前記第2電気信号のパワーの比を乗じて、前記第4周波数の光信号のパワーを求め、前記第4周波数の光信号のパワーに調整値を乗ずることで、前記光伝送路で生じる非線形干渉雑音のパワースペクトル密度を判定する判定手段と、
    を備えていることを特徴とする測定装置。
  3. 前記第3周波数は、前記第1周波数と前記第2周波数との和から前記第4周波数を減じた周波数に等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記第1周波数、前記第2周波数、前記第3周波数及び前記第4周波数の内の周波数軸上で隣接する2つの周波数それぞれの間隔は同じであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 前記第4周波数の前記光伝送路における利得は、前記光伝送路の伝送帯域に渡る利得の平均値を含む所定範囲内であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の測定装置。
  6. 前記第4周波数の前記光伝送路における利得は、前記光伝送路の伝送帯域に渡る利得の最大値であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の測定装置。
  7. 前記判定手段は、周波数と調整係数との関係を示す係数情報を保持しており、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数に基づく値であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の測定装置。
  8. 前記判定手段は、前記光伝送路のスパン数に基づきスパン数補正値を求め、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数を、少なくとも前記スパン数補正値を使用して補正した値であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記判定手段は、前記光伝送路のスパン長の平均値に基づきスパン長補正値を求め、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数を、少なくとも前記スパン長補正値を使用して補正した値であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  10. 前記判定手段は、前記光伝送路の波長分散に基づき波長分散補正値を求め、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数を、少なくとも前記波長分散補正値を使用して補正した値であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  11. 前記判定手段は、前記光伝送路の分散スロープ及び前記光伝送路の各スパンの分散スロープの分散又は標準偏差に基づき分散スロープ補正値を求め、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数を、少なくとも前記分散スロープ補正値を使用して補正した値であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  12. 前記判定手段は、複数のスパン長の平均値それぞれに対応する複数の前記係数情報を保持しており、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記光伝送路のスパン長の平均値に基づき複数の前記係数情報から選択された前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数に基づく値であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  13. 前記判定手段は、複数の波長分散それぞれに対応する複数の前記係数情報を保持しており、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記光伝送路の分散に基づき複数の前記係数情報から選択された前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数に基づく値であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  14. 前記判定手段は、分散スロープと、分散スロープの分散又は標準偏差との組み合わせそれぞれに対応する複数の前記係数情報を保持しており、
    前記第4周波数の光信号のパワーに乗じる前記調整値は、前記光伝送路の分散と、前記光伝送路の各スパンの分散スロープの分散又は標準偏差との組み合わせに基づき複数の前記係数情報から選択された前記係数情報が示す前記第4周波数の調整係数に基づく値であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  15. 前記判定手段は、前記光伝送路で生じる非線形干渉雑音のパワースペクトル密度に基づき前記光伝送路の汎用光信号対雑音比をさらに判定することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の測定装置。
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