JP2020027497A - 情報処理装置 - Google Patents

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廣瀬 明
Akira Hirose
明 廣瀬
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Abstract

【課題】装置の指示方法をユーザ毎にアドバイスすること。【解決手段】利用状況取得部201は、ユーザによる画像形成装置10の利用状況情報を取得する。利用傾向判断部202は、取得されたユーザの利用状況情報に基づいて、そのユーザによる画像形成装置10の利用傾向を判断する。アドバイス情報生成部203は、取得されたユーザの利用状況情報が示す指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成する。アドバイス情報生成部203は、本実施例では、利用傾向判断部202により判断されたユーザの利用傾向に基づいて、そのユーザに対するアドバイス情報を生成する。アドバイス情報出力部205は、生成されたアドバイス情報を、アドバイスの提示対象であるユーザに関連する宛先に出力する。【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理装置に関する。
特許文献1には、車両の状態を表す車両情報から運転者の運転特性を診断し、運転特性の評価値を向上させるためのアドバイスを生成する技術が開示されている。
特許5359665号公報
一方、例えば画像読取機能及び画像形成機能等を備える装置でも、様々な操作方法があるため、それを使いこなせるユーザもいれば使いこなせないユーザもいる。
そこで、本発明は、装置の指示方法をユーザ毎にアドバイスすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る情報処理装置は、装置に動作を行わせるためにユーザが行った指示を示す履歴を取得する取得部と、取得された前記履歴が示す指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成する生成部と、生成された前記アドバイス情報を前記ユーザに関連する宛先に出力する出力部とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る情報処理装置は、請求項1に記載の態様において、前記生成部は、取得された前記履歴が示す指示よりも操作手順、前記装置の処理の負荷又は前記装置が消費する消費物の量のいずれかの要素が少なくなる指示方法を示す情報を前記アドバイス情報として生成することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る情報処理装置は、請求項2に記載の態様において、前記生成部は、予め定められた指示が行われた回数又は頻度が多いほど、当該指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法であって前記要素をより少なくする指示方法を示す情報を前記アドバイス情報として生成することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る情報処理装置は、請求項2又は3に記載の態様において、前記出力部は、予め定められた指示が行われた回数又は頻度が多いほど、当該指示により行われた動作を行わせるための前記アドバイス情報を出力する回数又は頻度を多くすることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る情報処理装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の態様において、前記生成部は、前記別の指示方法を利用するために必要な機能を前記装置が有していない場合には当該機能に関する情報を前記アドバイス情報として生成することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る情報処理装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の態様において、前記生成部は、取得された前記履歴が示す指示により行われた動作について他のユーザが行った指示を含む指示方法を示す情報を前記アドバイス情報として生成することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る情報処理装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の態様において、前記取得部は、特定のグループに属するユーザの前記履歴を取得し、前記生成部は、前記グループに属する1以上のユーザの指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成し、前記出力部は、前記グループの代表者に対応付けられた宛先に前記アドバイス情報を出力することを特徴とする。
本発明の請求項8に係る情報処理装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の態様において、前記生成部は、出力された前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合によって異なるアドバイス情報を生成することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る情報処理装置は、請求項8に記載の態様において、前記生成部は、出力された前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した場合に、当該指示方法をユーザが実践するまでに要した期間によって異なるアドバイス情報を生成することを特徴とする。
本発明の請求項10に係る情報処理装置は、請求項1から9のいずれか1項に記載の態様において、前記出力部は、出力した前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合によって異なる宛先に前記アドバイス情報を出力することを特徴とする。
本発明の請求項11に係る情報処理装置は、請求項1から10のいずれか1項に記載の態様において、前記出力部は、出力した前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合によって異なる時期に前記アドバイス情報を出力することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、装置の指示方法をユーザ毎にアドバイスすることができる。
請求項2に係る発明によれば、アドバイス情報が出力されない場合に比べて、コストに繋がる要素を少なくすることができる。
請求項3に係る発明によれば、アドバイス情報を動的に変化させない場合に比べて、作業の改善効果を高めることができる。
請求項4に係る発明によれば、アドバイス情報の出力の仕方を動的に変化させない場合に比べて、作業の改善件数を増やすことができる。
請求項5に係る発明によれば、本発明のアドバイス情報が生成されない場合に比べて、ユーザに提示されたアドバイス情報に従った指示方法を利用できないという事態が起こりにくいようにすることができる。
請求項6に係る発明によれば、他のユーザの指示方法を参考にすることができる。
請求項7に係る発明によれば、代表者以外に提示される場合に比べて、アドバイス情報がグループ全体で共有されやすいようにすることができる。
請求項8に係る発明によれば、指示方法が実践された割合を考慮しない場合に比べて、アドバイス情報が活用され易いようにすることができる。
請求項9に係る発明によれば、所要期間を考慮しない場合に比べて、アドバイス情報によるユーザのノウハウ蓄積の効率化を図ることができる。
請求項10に係る発明によれば、出力先を一律にする場合に比べて、アドバイス情報の活用度を底上げすることができる。
請求項11に係る発明によれば、出力時期を一律にする場合に比べて、アドバイス情報の活用度を底上げすることができる。
実施例に係る情報処理システムの全体構成を表す図 画像形成装置のハードウェア構成を表す図 サーバ装置のハードウェア構成を表す図 管理者端末のハードウェア構成を表す図 ユーザ支援システムが実現する機能構成を表す図 要求受付画像の例を表す図 取得された利用状況情報の一例を表す図 傾向テーブルの一例を表す図 アドバイステーブルの一例を表す図 提示されたアドバイス情報の例を表す図 要求受付画像の別の一例を表す図 提示処理における各装置の動作手順の一例を表す図 変形例のアドバイス情報の例を表す図 タイミングテーブルの一例を表す図 変形例のサーバ装置が実現する機能構成を表す図 変形例のサーバ装置が実現する機能構成を表す図 変形例のサーバ装置が実現する機能構成を表す図 変形例のアドバイステーブルの一例を表す図 変形例のアドバイステーブルの一例を表す図 出力先テーブルの一例を表す図 変形例のタイミングテーブルの一例を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係るユーザ支援システム1の全体構成を表す。ユーザ支援システム1は、ユーザによる装置の効率的な使用を支援するシステムである。ここでいう効率的な使用とは、例えば支援がない状態に比べてユーザの手間を減らしたり、装置による消費又は消耗を減らしたりする使用のことをいう。ユーザ支援システム1は、ネットワーク2と、画像形成装置10と、サーバ装置20と、管理者端末30とを備える。
ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含む通信システムであり、自システムにアクセスする装置等(装置、端末及びシステム)同士のデータのやり取りを中継する。ネットワーク2には、ユーザ支援システム1が備える装置等がそれぞれ有線通信でアクセスしている。なお、ネットワーク2とのアクセスは有線通信及び無線通信のどちらでもよい。
画像形成装置10は、ユーザ認証機能、スキャン機能、プリント機能、コピー機能及びファクシミリ機能等を有し、ユーザが自装置を操作して行う指示に基づいて動作する。ユーザからの指示には、認証用の情報(ユーザID(Identification)及びパスワード等)の入力指示、動作させる機能の選択指示、動作の際に参照される設定の選択指示、入力指示及び決定指示、動作の開始指示及び中断指示などがある。
これらの指示のうち、特に設定に関する指示については、例えばコピー機能であれば用紙の設定、色の設定、読み取りの設定及び出力形式の設定等の多岐に渡る指示が可能となっている。そのため、使い慣れたユーザであれば自分にとって最適な指示が可能であるが、不慣れなユーザであれば自分にとって最適な指示をすることが難しい。また、最適な指示の仕方は理解していてもその指示を行うまでの操作手順が多くかかる場合もある。
画像形成装置10は、そのような場合の操作手順を少なくするために、登録された複数の操作手順を一度の操作で実行したり登録された設定を読み出したりする操作短縮機能を有している。ただし、この操作短縮機能を使いこなすことも、不慣れなユーザにとっては難しい。サーバ装置20は、そのような画像形成装置10において、効率の良い動作指示を行うためのアドバイスをユーザに対して提示する。
サーバ装置20は、例えばアドバイスをテキスト又は音声で表すアドバイス情報を画像形成装置10に出力させることでユーザにアドバイスを提示する。アドバイスを行う対象には、画像形成装置10を利用する利用者はもちろん、画像形成装置10を管理する管理者も含まれる。管理者端末30は、その管理者によって使用される端末であり、サーバ装置20から提供されるアドバイス情報を管理者に提示する。
図2は画像形成装置10のハードウェア構成を表す。画像形成装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、通信部14と、HDD(Hard Disk Drive)15と、UI部16と、画像読取部17と、画像形成部18という各装置を備えるコンピュータである。
CPU11は、RAM12をワークエリアとして用いてROM13やHDD15に記憶されているプログラムを実行することで各部の動作を制御する。通信部14は、アンテナ及び通信回路等を有し、ネットワーク2を介した通信を行う。通信部14は、ファクシミリ通信を行う機能も有している。HDD15は、CPU11が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。
UI部16は、表示手段であるディスプレイと、ディスプレイの表面に設けられたタッチパネルとを有するタッチスクリーンを備え、画像を表示すると共に、ユーザからの操作を受け付ける。また、UI部16は、タッチスクリーン以外にも、キーボード等の操作子を備え、それらの操作子への操作を受け付ける。画像読取部17は、原稿から画像を読み取るスキャナである。画像形成部18は、シートに画像を形成するプリンタである。
図3はサーバ装置20のハードウェア構成を表す。サーバ装置20は、CPU21と、RAM22と、ROM23と、通信部24と、HDD25という各装置を備えるコンピュータである。これらの装置は、図2に表す同名の装置と性能又は仕様等の違いはあるが同種の装置である(ただし通信部24にファクシミリ通信機能は必須ではない)。サーバ装置20は本発明の「情報処理装置」の一例である。
図4は管理者端末30のハードウェア構成を表す。管理者端末30は、CPU31と、RAM32と、ROM33と、通信部34と、HDD35と、UI部36という各装置を備えるコンピュータである。これらの装置は、図2に表す同名の装置と性能又は仕様等の違いはあるが同種の装置である(ただし通信部34にファクシミリ通信機能は必須ではない)。
ユーザ支援システム1が備える各装置には本システムで提供されるプログラムが記憶されており、各装置のCPUがプログラムを実行して各部を制御することで以下に述べる機能群が実現される。
図5はユーザ支援システム1が実現する機能構成を表す。画像形成装置10は、操作受付部101と、設定記憶部102と、動作実行部103と、操作履歴記憶部104と、実行履歴記憶部105と、アドバイス情報要求部106と利用状況出力部107と、アドバイス情報提示部108とを備える。サーバ装置20は、利用状況取得部201と、利用傾向判断部202と、アドバイス情報生成部203と、アドバイス材料記憶部204と、アドバイス情報出力部205とを備える。管理者端末30は、アドバイス情報要求部301と、アドバイス情報提示部302とを備える。
画像形成装置10の操作受付部101は、自装置に対するユーザの操作を受け付ける。ユーザの操作には、上述した各指示(選択指示、入力指示、決定指示、開始指示及び中断指示等)を行う指示操作の他、画面を遷移させる操作、タブメニューを選択する操作及び入力した情報を削除する操作等の動作指示には直接関係のない操作も含まれる。
設定記憶部102は、自装置を動作させる際に参照される設定を記憶する。設定には、例えば、スキャン機能であれば読み取った画像データの格納先の設定が含まれ、ファクシミリ機能であれば送り先のファックス番号の設定が含まれる。また、プリント機能及びコピー機能であれば用紙のサイズ、枚数、カラーの有無、ソートの有無等が含まれる。これらの設定は、操作受付部101が受け付けた操作により選択、変更及び決定がされる。
動作実行部103は、操作受付部101により受け付けられた操作及び設定記憶部102に記憶されている設定に基づいて自装置が有する機能に関する動作を実行させる。機能に関する動作とは、例えば、ユーザ認証機能であれば図示せぬ認証サーバへの認証用情報の送信及び認証結果の受信等であり、スキャン機能であれば画像読取部17による原稿の読み取り、画像データの生成及び格納等である。
また、機能に関する動作とは、ファクシミリ機能であれば同じく原稿の読み取り、画像データの生成及びファクシミリ通信での送信等であり、プリント機能であれば画像形成部18による画像の形成等であり、コピー機能であれば画像読取部17による原稿の読み取り、画像データの生成及び画像形成部18による画像の形成等である。動作実行部103は、操作受付部101により動作を開始させる開始操作が受け付けられると、設定記憶部102からその動作に関する設定を読み出し、読み出した設定に基づいて動作を実行する。
また、動作実行部103は、ユーザが認証されると、そのユーザを識別する情報であるユーザIDを記憶しつつ、そのユーザIDを操作受付部101に供給する。操作受付部101は、受け付けた操作の操作ID(各操作について割り当てられている)を操作時刻と共に操作履歴記憶部104に供給する。また、操作受付部101は、動作実行部103からユーザIDが供給された後は、そのユーザIDも操作ID及び操作時刻と共に供給する。
操作履歴記憶部104は、操作受付部101により受け付けられた操作の履歴を記憶する。操作履歴記憶部104は、操作受付部101から共に供給された操作ID及び操作時刻を対応付けて記憶し、ユーザIDも共に供給され始めた後は、操作ID及び操作時刻に加えてユーザIDも対応付けて記憶する。
実行履歴記憶部105は、動作実行部103が実行した動作の履歴を記憶する。動作実行部103は、動作を実行すると、その動作を識別する動作IDと、動作の際に読み出した設定及び動作時刻とを共に実行履歴記憶部105に供給する。また、実行履歴記憶部105は、ユーザIDを記憶した後は、そのユーザIDも動作ID、設定及び動作時刻と共に供給する。実行履歴記憶部105は、共に供給された動作ID、設定及び動作時刻を対応付けて記憶し、ユーザIDも共に供給され始めた後は、動作ID、設定及び動作時刻に加えてユーザIDも対応付けて記憶する。
アドバイス情報要求部106は、画像形成装置10を利用するユーザに対するアドバイスを示すアドバイス情報をサーバ装置20に要求する。アドバイス情報要求部106は、ユーザ認証が行われた後の画面においてアドバイス情報の要求を受け付ける要求受付画像を表示する。
図6は要求受付画像の例を表す。
アドバイス情報要求部106は、図6(a)では、コピー画面(コピー機能を利用するための画面)で「カラー」タブを開いた状態において、「アドバイスがあります!」というセリフを表す要求受付画像C1を表示している。ここでユーザが「見る」ボタンを押す操作を行うと、アドバイス情報要求部106は、利用機能が「コピー」で対象動作が「色の設定」なので、コピー機能を利用する際の色の設定方法についてアドバイス情報を要求するアドバイス要求データを生成し、現在認証されているユーザのユーザIDを付加してサーバ装置20に送信する。
この「コピー機能を利用する際の色の設定方法」は、要求するアドバイスの領域を示す情報(アドバイス領域情報)である。アドバイス情報要求部106は、このアドバイス領域を例えば複数あるアドバイス領域の中からランダムで選択したり、定められた順番に沿って選択したりする。アドバイス情報要求部106は、こうして選択したアドバイス領域に関連する画面が表示されたときに、合わせて要求受付画像を表示する。なお、要求受付画像の表示タイミング(つまりアドバイスをもらうタイミング)はこれに限らない。
図6(b)では、アドバイス情報要求部106が、コピーが開始されてコピー中であることを示す画面が表示されているときに「色の設定に関するアドバイスがあります!」というセリフを表す要求受付画像C2を表示している(アドバイス領域はランダム又は順番に決められている)。この場合も、ユーザが「見る」ボタンを押す操作を行うと、アドバイス情報要求部106は、図6(a)と同様にアドバイス要求データをサーバ装置20に送信する。
なお、要求受付画像の表示タイミング(つまりアドバイスをもらうタイミング)をユーザが選択してもよい。図6(c)では、アドバイス情報要求部106が、要求受付画像の表示タイミングの選択画面を表示している。この選択画面では、ユーザは、要求受付画像の表示タイミングを選択し、決定ボタンを押す操作を行う。
図6(c)の例では、対象操作が「機能選択」と決定されているので、アドバイス情報要求部106は、ユーザが機能を選択する操作を行ったときに要求受付画像を表示する。その要求受付画像で「見る」ボタンが押されると、アドバイス情報要求部106は、生成したアドバイス要求データに、現在認証されているユーザのユーザIDと選択された機能を識別する情報(選択機能識別情報)とを付加してサーバ装置20に送信する。この場合は、「選択機能識別情報」がアドバイス領域情報として用いられることになる。
また、ユーザが明示的にアドバイスを要求してもよい。図6(d)では、アドバイス情報要求部106は、アドバイス対象を選択する要求受付画像C3(アドバイスボタン等の操作により表示可能)を表示している。この場合、ユーザは、利用する機能とアドバイスの対象としたい動作とを選択し、要求ボタンを押す操作を行う。図6(d)の例では、利用機能が「コピー」で対象動作が「色の設定」が選択されているので、アドバイス情報要求部106は、図6(a)の例と同様にアドバイス要求データを生成してユーザIDを付加してサーバ装置20に送信する。
サーバ装置20は、アドバイス要求データを受信すると利用状況取得部201に供給する。利用状況取得部201は、ユーザによる画像形成装置10の利用状況を示す情報(以下「利用状況情報」という)を取得する。利用状況取得部201は、供給されたアドバイス要求データが示すユーザIDと、そのユーザIDのユーザについての画像形成装置10の利用状況情報の要求とを示す情報要求データを生成して画像形成装置10に送信する。画像形成装置10は、情報要求データを受信すると利用状況出力部107に供給する。
利用状況出力部107は、ユーザによる画像形成装置10の利用状況情報を出力する。利用状況出力部107は、供給された情報要求データが示すユーザIDに対応付けて記憶されている操作履歴を操作履歴記憶部104に要求し、そのユーザIDに対応付けて記憶されている実行履歴を実行履歴記憶部105に要求する。
操作履歴記憶部104は要求されたユーザIDに対応付けて記憶している操作履歴を利用状況出力部107に供給し、実行履歴記憶部105は要求されたユーザIDに対応付けて記憶している実行履歴を利用状況出力部107に供給する。利用状況出力部107は、供給された操作履歴及び実行履歴をユーザの利用状況情報として画像形成装置10に対して出力する。利用状況取得部201は、そうして出力されてきたユーザの利用状況情報を取得する。
図7は取得された利用状況情報の一例を表す。図7の例では、「U001」というユーザIDのユーザについての利用状況情報が表されている。各操作IDには、それぞれ操作時刻が対応付けられている。一方、動作IDは、1つの操作IDと対応付けられているものもあれば、複数の操作IDと対応付けられているものもある。これは、1回の操作で動作が実行される場合(例えばコピーボタンを押す操作だけでコピー動作が実行される場合)と、複数回の操作で動作が実行される場合(例えば用紙枚数及びサイズの変更操作を行ってからコピーボタンを押した場合)とを表している。
利用状況情報には、操作履歴(操作ID及び操作時刻)が含まれている。この操作履歴は、画像形成装置10に動作を行わせるためにユーザが行った指示を示している。この操作履歴を取得する利用状況取得部201は本発明の「取得部」の一例である。利用状況取得部201は、取得した利用状況情報をアドバイス要求データと共に利用傾向判断部202に供給する。
利用傾向判断部202は、利用状況取得部201により取得されたユーザの利用状況情報に基づいて、そのユーザによる画像形成装置10の利用傾向を判断する。利用傾向とは、例えば、同じ動作を繰り返し行わせる傾向(反復作業傾向)、操作手順が平均より多い傾向(多手順傾向)又は少ない傾向(少手順傾向)、設定を基準値から変更する傾向(カスタマイズ傾向)又はしない傾向(非カスタマイズ傾向)などである。
利用傾向判断部202は、動作IDと、その動作IDが示す動作に関連する操作の操作IDとの組み合わせを記憶しており、動作IDに対応付けられた動作時刻の前の一定期間に含まれる操作時刻に対応付けられ且つその動作IDと組になっている操作IDを特定する。利用傾向判断部202は、こうして特定した操作IDが示す操作を、組になっている動作IDが示す動作を行わせるためにユーザが行った指示操作と判断する。
利用傾向判断部202は、図7の例であれば、例えば「B001」という動作IDの動作を行わせるために「A001」、「A002」、「A003」という操作IDの指示操作が行われたと判断する。なお、この判断は、利用傾向判断部202が行ってもよいが、利用状況取得部201又は利用状況出力部107が予め行っておいてもよい。利用傾向判断部202は、利用傾向を判断する判断条件と利用傾向とを対応付けた傾向テーブルを用いてこの判断を行う。
図8は傾向テーブルの一例を表す。図8の例では、例えば「反復作業傾向」に「同じ動作IDの個数が閾値Th1以上」という判断条件が対応付けられている。また、「多手順傾向」に「動作ID当たりの操作ID平均個数が閾値Th2以上」という判断条件が対応付けられ、「少手順傾向」に「動作ID当たりの操作ID平均個数が閾値Th3未満」という判断条件が対応付けられている。
また、「カスタマイズ傾向」に「設定の操作ID平均個数が閾値Th4以上」という判断条件が対応付けられ、「非カスタマイズ傾向」に「設定の操作ID平均個数が閾値Th5未満」という判断条件が対応付けられている。利用傾向判断部202は、取得されたユーザの利用状況情報において満たされる判断条件に対応付けられた利用傾向をそのユーザの利用傾向として判断する(複数の利用傾向を判断する場合もある)。利用傾向判断部202は、判断した利用傾向をアドバイス要求データと共にアドバイス情報生成部203に供給する。
アドバイス情報生成部203は、利用状況取得部201により取得されたユーザの利用状況情報が示す指示(操作IDが示す操作による指示)により行われた動作(動作IDが示す動作)を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成する。アドバイス情報生成部203は本発明の「生成部」の一例である。アドバイス情報生成部203は、本実施例では、利用傾向判断部202により判断されたユーザの利用傾向に基づいて、そのユーザに対するアドバイス情報を生成する。
また、アドバイス情報生成部203は、アドバイス材料記憶部204に記憶されている情報を用いてアドバイス情報を生成する。アドバイス材料記憶部204は、アドバイス情報の基になる材料を記憶する。アドバイス材料記憶部204は、例えば、画像形成装置10において一般的によく実行される動作の指示操作を上述した操作短縮機能により一度の操作で実行させるための操作手順の登録方法を説明するテキスト又は動画等をアドバイス材料として記憶している。
また、アドバイス材料記憶部204は、あまり実行されない動作であっても、その動作を行わせることで画像形成装置10の消費電力が少なくなったりトナーの消費量が少なくなったりする動作を指示するための操作手順の登録方法を説明するテキスト又は動画等をアドバイス材料として記憶している。アドバイス情報生成部203は、ユーザの利用傾向とアドバイス材料とを対応付けたアドバイステーブルを用いてアドバイス情報を生成する。
図9はアドバイステーブルの一例を表す。図9の例では、例えば「反復作業傾向」及び「多手順傾向」に「操作短縮機能の操作手順の登録方法」というアドバイス材料が対応付けられている。また、「少手順傾向」及び「非カスタマイズ傾向」に「詳細な設定方法」というアドバイス材料が対応付けられ、「カスタマイズ傾向」に「設定の登録及び呼び出し方法」というアドバイス材料が対応付けられている。
図9に表す各アドバイス材料は、1つの材料でもよいが、ここでは同じ種類の複数の材料を表している。例えば「操作短縮機能の操作手順の登録方法」は、よく利用されるいくつかの動作の指示操作の登録方法を表す複数の材料を表している。また、「詳細な設定方法」であれば、例えば前述した消費電力及びトナーの消費量が少なくなるいくつかの動作を指示する操作手順を表す複数の材料を表している。
アドバイス情報生成部203は、利用傾向判断部202から利用傾向及びアドバイス要求データが供給されると、供給された利用傾向にアドバイステーブルで対応付けられたアドバイス材料を読み出す。アドバイス情報生成部203は、読み出したアドバイス材料から、供給されたアドバイス要求データが示すアドバイス領域情報に関連する材料を抽出する。
アドバイス情報生成部203は、例えば「操作短縮機能の操作手順の登録方法」を読み出し、上述した「コピー機能を利用する際の色の設定方法」がアドバイス領域情報である場合は、その色の設定方法に関係する指示操作の登録方法を表すアドバイス材料を抽出する。また、アドバイス情報生成部203は、「詳細な設定方法」を読み出し、上述した「選択機能識別情報」がアドバイス領域情報である場合は、その選択機能識別情報が示す機能(例えばファクシミリ機能等)に関係する詳細な設定方法を表すアドバイス材料を抽出する。
アドバイス情報生成部203は、こうして抽出したアドバイス材料に、例えばアドバイスの提示対象であるユーザ向けのメッセージを加えた情報をアドバイス情報として生成する。アドバイス情報生成部203は、生成したアドバイス情報をアドバイス情報出力部205に供給する。アドバイス情報出力部205は、アドバイス情報生成部203により生成されたアドバイス情報を、アドバイスの提示対象であるユーザに関連する宛先に出力する。アドバイス情報出力部205は本発明の「出力部」の一例である。
ユーザに関連する宛先とは、例えば予め登録されたユーザの電子メールアドレス等であるが、上記のとおりユーザが操作する画像形成装置10からアドバイス要求データが送信されてきた場合は、その送信元である画像形成装置10がその宛先となる。アドバイス情報出力部205は、供給されたアドバイス情報を画像形成装置10に対して出力する。画像形成装置10は、出力されてきたアドバイス情報をアドバイス情報提示部108に供給する。
アドバイス情報提示部108は、供給されたアドバイス情報、すなわちアドバイス情報出力部205から出力されてきたアドバイス情報をユーザに提示する。
図10は提示されたアドバイス情報の例を表す。アドバイス情報提示部108は、図10(a)では、動画で表されたアドバイス情報を提示しており、図10(b)では、テキストで表されたアドバイス情報を提示している。
アドバイス情報提示部108は、これらのアドバイス情報を、図10に表すように画面全体に表示してもよいし、図6(a)に表す吹き出し画像の中に表示してもよい。また、アドバイス情報には音声が含まれていてもよく、その場合、アドバイス情報提示部108は、音声を出力することでアドバイス情報を提示する。図10の例では、「操作手順の登録方法」についてのアドバイス情報が表示されている。ユーザは、このアドバイス情報を見ることで、操作手順を登録する方法を知ることになる。
図10の例では、アドバイス情報生成部203は、利用状況取得部201により取得されたユーザの利用状況情報が示す指示(画像形成装置10に動作を行わせるためにユーザが行った指示)よりも操作手順が少なくなる指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成している。これにより、ユーザがアドバイス情報に従って指示を行うことで、アドバイス情報が提示されない場合に比べて、ユーザの手間が少なくなる。
これ以外にも、アドバイス情報生成部203は、例えば画像形成装置10の処理の負荷が少なくなる指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成してもよい。処理の負荷が少なくなる指示方法には、例えば、ファクシミリ機能において自動再送信が設定されている場合に、その設定を解除する指示方法(自動で再送信が行われなくなり画像形成装置10の送信処理の負荷が軽減される)が含まれる。
また、画像形成装置10が各機能の自動アップデート機能を有している場合に、その設定を解除又はアップデート間隔を広げる指示方法が含まれる。これにより、ユーザがアドバイス情報に従って指示を行うことで、アドバイス情報が提示されない場合に比べて、画像形成装置10の処理の負荷が少なくなる。
また、他にも、アドバイス情報生成部203は、画像形成装置10が消費する消費物の量が少なくなる指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成してもよい。消費物の量とは、例えば消費電力量、用紙の量及びトナー量等である。この場合の指示方法には、スリープ状態への遷移時間を変更する指示方法、両面印刷の設定をするための指示方法及び画像の濃度を変更するための指示方法等が含まれる。
ユーザ支援システム1が備える各装置は、上記の構成に基づいて、認証サービス又は非認証サービスについて課金する課金処理を行う。以下図10から図14を参照して課金処理の動作手順について説明する。まず、図10では、画像形成装置10によって認証サービスの提供と課金情報の出力が行われる出力処理における各装置の動作手順を説明する。これにより、ユーザがアドバイス情報に従って指示を行うことで、アドバイス情報が提示されない場合に比べて、各消費物の消費が少なくなる。
以上で述べた操作手順、処理の負荷及び消費物は、いずれもコスト(人件費(処理の遅延によるものを含む)及びランニングコスト等)に繋がる要素である。つまり、本実施例では、上記のいずれのアドバイス情報が提示される場合も、ユーザがそれらのアドバイス情報に従って指示を行うことで、アドバイス情報が提示されない場合に比べて、それらのコストに繋がる要素が少なくなる。
アドバイス情報の提示は、管理者端末30に対しても行われる。管理者端末30のアドバイス情報要求部301は、アドバイス情報要求部106と同様に、画像形成装置10を利用するユーザに対するアドバイスを示すアドバイス情報をサーバ装置20に要求する。アドバイス情報要求部301は、管理者端末30にアドバイス情報要求部106と同様に要求受付画像を表示する。
図11は要求受付画像の別の一例を表す。アドバイス情報要求部301は、図11(a)では、利用状況サマリーとして色毎のトナー残量及び用紙枚数の月毎の変化を表した管理者画面に、「コピー指示の省力化」及び「用紙枚数の削減」(アドバイス領域情報に相当)に関するアドバイスの要求受付画像C4を表示している。ユーザが要求受付画像C4を押す操作を行うと、アドバイス情報要求部301は、図11(b)に表すように、より具体的なアドバイス領域を表す要求受付画像C5を表示する。
例えば要求受付画像C5−1は、頻出する設定の読み出し操作の登録方法のアドバイスの要求を受け付けるための画像である。ここでいう頻出する設定とは、特定のユーザについてだけでなく、画像形成装置10を使用する全てのユーザについて頻出する設定のことをいうものとする。要求受付画像C5−2は、スタンプ(ロゴマーク及び機密マーク等)を印刷する設定操作の登録方法のアドバイスの要求を受け付けるための画像である。これらはいずれも「コピー指示の省力化」をアドバイス領域とする要求である。
また、要求受付画像C5−3は、初期設定の変更方法のアドバイスの要求を受け付けるための画像である。これは「用紙枚数の削減」をアドバイス領域とする要求である。要求受付画像C5を押す操作が行われると、アドバイス情報要求部301は、アドバイス情報要求部106と同様にアドバイス要求データを生成し、管理人のユーザID(予め自装置に記憶されているものとする)を付加してサーバ装置20に送信する。
サーバ装置20の利用状況取得部201は、アドバイス要求データが管理人のユーザIDを示す場合、例えば全てのユーザについての画像形成装置10の利用状況を要求する情報要求データを画像形成装置10に送信する。その結果、利用状況取得部201は、全てのユーザについての画像形成装置10の利用状況情報を取得する。この場合の全てのユーザは、画像形成装置10を利用するユーザのグループという特定のグループに属するユーザである。利用状況取得部201は、そのグループに属するユーザによる画像形成装置10の利用状況情報を取得する。
利用傾向判断部202は、取得された全てのユーザの利用状況情報に基づいて、それらのユーザによる画像形成装置10の利用傾向を判断する。利用傾向の判断方法は、ユーザが一人の場合に比べて利用状況情報が多く存在するだけなので、ユーザが一人の場合と同様に行われる。利用傾向判断部202は、判断した利用傾向をアドバイス要求データと共にアドバイス情報生成部203に供給する。
なお、特定のグループは、上記グループ(画像形成装置10を利用するユーザのグループ)に限らない。例えば会社の特定の部門に所属するユーザのグループ及び特定の施設で働くユーザのグループ等であってもよい。要するに、画像形成装置10のように所属するユーザが共通して使用する装置が存在するグループであればよい。なお、必ずしもそのグループに属するユーザの全員がその装置を使用していなくてもよく、一部のユーザがその装置を使用していてもよい。
アドバイス情報生成部203は、上記グループに属する1以上のユーザの指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成する。アドバイス情報生成部203は、本実施例では、利用傾向判断部202による判断結果に基づいて、取得された全てのユーザの利用状況情報が示す指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成する。このアドバイス情報の生成も、ユーザが一人の場合と同様に行われる。
アドバイス情報出力部205は、アドバイス情報生成部203により生成されたアドバイス情報を、前述したグループの代表者に対応付けられた宛先に出力する。グループの代表者は、例えば上記の管理者(画像形成装置10を管理する者)である。その場合、アドバイス情報出力部205は、アドバイス要求データの送信元であった管理者端末30に対してアドバイス情報を出力する。
管理者端末30は、出力されてきたアドバイス情報をアドバイス情報提示部302に供給する。アドバイス情報提示部302は、供給されたアドバイス情報、すなわちアドバイス情報出力部205から出力されてきたアドバイス情報をユーザに提示する。アドバイス情報提示部302は、図10の説明で述べたように、動画、テキスト又は音声で表されたアドバイス情報を提示する。
管理者のようなグループの代表者は、他のメンバーに比べて、グループ全体への情報伝達の役割を担いやすい。その代表者にアドバイス情報を提示することで、他のメンバーに提示される場合に比べて、提示されたアドバイス情報がグループ全体で共有されやすくなる。
ユーザ支援システム1が備える各装置は、上記の構成に基づいてアドバイス情報を提示する提示処理を行う。
図12は提示処理における各装置の動作手順の一例を表す。図12に表す動作手順は、例えば選択されたアドバイス領域に関連する画面が表示されることを契機に開始される。まず、画像形成装置10(アドバイス情報要求部106)は、その画面の表示に合わせて図6に表すような要求受付画像を表示する(ステップS11)。
ユーザが要求受付画像を操作すると、画像形成装置10(アドバイス情報要求部106)は、アドバイス情報を要求するアドバイス要求データを生成し(ステップS12)、現在認証されているユーザのユーザIDを付加して(ステップS13)、サーバ装置20に出力する(ステップS14)。サーバ装置20(利用状況取得部201)は、出力されてきたアドバイス要求データを受け取ると、それが示すユーザIDのユーザについての画像形成装置10の利用状況を要求する情報要求データを画像形成装置10に送信する(ステップS21)。
画像形成装置10(利用状況出力部107)は、要求されたユーザIDに対応付けて記憶している操作履歴及び実行履歴を読み出し(ステップS22)、利用状況情報としてサーバ装置20に対して出力する(ステップS23)。サーバ装置20(利用状況取得部201)は、出力されてきた利用状況情報を取得する(ステップS24)。次に、サーバ装置20(利用傾向判断部202)は、取得されたユーザの利用状況情報に基づいて、ユーザによる画像形成装置10の利用傾向を判断する(ステップS31)。
続いて、サーバ装置20(アドバイス情報生成部203)は、判断されたユーザの利用傾向に基づいて、そのユーザに対するアドバイス情報を生成する(ステップS32)。そして、サーバ装置20(アドバイス情報出力部205)は、生成されたアドバイス情報を、アドバイスの提示対象であるユーザに関連する宛先(この例では画像形成装置10)に出力する(ステップS33)。画像形成装置10(アドバイス情報提示部108)は、出力されてきたアドバイス情報をユーザに提示する(ステップS34)。
本実施例では、上記のとおりユーザ毎の利用状況情報に基づいてアドバイス情報が生成され、そのユーザに関連する宛先に生成されたアドバイス情報が出力される。これにより、提示されるアドバイス情報は、提示されるユーザの利用状況に合った指示方法を表すことになる。このように、本実施例によれば、装置の指示方法がユーザ毎にアドバイスされることになる。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]アドバイス情報の動的変化
ユーザに提示するアドバイス情報を動的に変化させてもよい。例えば、アドバイス情報生成部203は、実施例では、操作手順、処理の負荷又は消費物の量のいずれかの要素(いずれも多いほどコスト増に繋がる要素であり、以下「コスト要素」という)が少なくなる指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成したが、それらのコスト要素を少なくする度合いを変化させたアドバイス情報を生成してもよい。
具体的には、アドバイス情報生成部203は、予め定められた特定の指示が行われた回数又は頻度が多いほど、その指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法であってコスト要素をより少なくする指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成する。特定の指示としては何が定められてもよく、例えばコピー機能を利用する際の色の設定指示又はファクシミリ機能を利用する際の送信先の入力指示等が定められる。
アドバイス情報生成部203は、例えば特定の指示の指示回数とアドバイス材料とを対応付けたアドバイステーブルを用いてアドバイス情報の生成を行う。
図13は本変形例のアドバイス情報の例を表す。図13では、「N1未満」、「N1以上N2未満」及び「N2以上」(N1、N2は自然数でN1<N2)という特定の指示の指示回数と、それらの指示回数のときに用いられるアドバイス材料とが対応付けられている。この場合の特定の指示とは例えばスキャン機能に関する指示である。
各アドバイス材料は、いずれも操作短縮機能により一度の操作で実行される指示の種類で表されている。例えば、図13(a)では、指示回数が「N1未満」の場合は「スキャン選択+宛先一覧表示」という指示の種類がアドバイス材料として対応付けられている。これは、例えばメニュー画面でスキャン機能を選択する指示と、スキャンデータの送信先として登録されている宛先一覧を表示させる指示とを一度の操作で実行させるための操作手順の登録方法を説明するアドバイス材料を意味する。
同様に、指示回数が「N1以上N2未満」の場合は「スキャン選択+宛先選択」という指示の種類が、指示回数が「N2以上」の場合は「スキャン選択+宛先選択+スキャン開始」という指示の種類が、アドバイス材料として対応付けられている。この場合、指示回数が「N1未満」の場合に提示されるアドバイス情報に従い登録を行うと、メニュー画面から一度の操作でスキャンデータの宛先一覧を表示させられる。
同様に、指示回数が「N1以上N2未満」の場合のアドバイス情報ならメニュー画面から一度の操作でスキャンデータの宛先を選択させられ、指示回数が「N2以上」の場合のアドバイス情報ならメニュー画面から一度の操作でスキャンデータの宛先を選択したうえでスキャンを開始させられる。このように、図13(a)の例では、アドバイス情報生成部203は、スキャン機能に関する指示が行われた回数が多いほど、その指示により行われたスキャン動作を行わせるためであり且つ作業手順をより少なくする指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成する。
図13(b)では、コピー機能に関する指示回数とアドバイス材料が対応付けられている。例えば指示回数が「N1未満」の場合は「コピー選択+用紙選択」が、指示回数が「N1以上N2未満」の場合は「コピー選択+用紙選択+Nアップ選択」(Nアップ:用紙の1面に印刷する画像数の指定)が、指示回数が「N2以上」の場合は「コピー選択+用紙選択+Nアップ選択+両面選択」が、アドバイス材料として対応付けられている。
この場合、指示回数が「N1未満」の場合に提示されるアドバイス情報に従い登録を行うと、メニュー画面から一度の操作でコピーの用紙が選択された状態の画面が表示可能となる。同様に、指示回数が「N1以上N2未満」の場合はメニュー画面から一度の操作で用紙及びNアップが選択された状態の画面が、指示回数が「N2以上」の場合はメニュー画面から一度の操作で用紙、Nアップ及び両面印刷が選択された状態の画面が表示可能となる。
このように、図13(b)の例では、アドバイス情報生成部203は、コピー機能に関する指示が行われた回数が多いほど、その指示により行われたコピー動作を行わせるためであり且つ消費物の量(具体的には用紙枚数)をより少なくする指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成する。
図13(c)では、スキャン機能に関する指示回数とアドバイス材料が対応付けられている。例えば指示回数が「N1未満」の場合は「スキャン選択+カラー読み取り+スキャン開始」が、指示回数が「N1以上N2未満」の場合は「スキャン選択+白黒読み取り+スキャン開始」が、指示回数が「N2以上」の場合は「スキャン選択+白黒読み取り+圧縮+スキャン開始」が、アドバイス材料として対応付けられている。
この場合、指示回数が「N1未満」の場合に提示されるアドバイス情報に従い登録を行うと、メニュー画面から一度の操作でカラー読み取りでのスキャンが開始される。同様に、指示回数が「N1以上N2未満」の場合はメニュー画面から一度の操作で白黒読み取りでのスキャンが開始され、指示回数が「N2以上」の場合はメニュー画面から一度の操作で白黒読み取り且つ画像を圧縮するスキャンが開始される。
このように、図13(c)の例では、アドバイス情報生成部203は、スキャン機能に関する指示が行われた回数が多いほど、その指示により行われたスキャン動作を行わせるためであり且つ処理の負荷(この例では、スキャンされた画像データの格納先の装置に送信する際の通信処理の負荷)をより少なくする指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成する。
なお、上記例では指示回数が用いられたが、指示の頻度(過去の単位期間における支持の回数)が用いられてもよい。指示の回数又は頻度が多いほど、上記のアドバイス情報に従った場合の作業の改善効果(手間の削減、消費物の削減及び処理の遅延の抑制等)が高くなる。従って、本変形例によれば、上記のとおりアドバイス情報を動的に変化させることで、この変化をさせない場合に比べて、作業の改善効果が高くなる。
[2−2]アドバイス回数の動的変化
ユーザにアドバイス情報を提示する回数又は頻度を動的に変化させてもよい。例えば、アドバイス情報出力部205は、予め定められた特定の指示が行われた回数が多いほど、その指示により行われた動作を行わせるためのアドバイス情報を出力する回数を多くしてもよい。
アドバイス情報出力部205は、例えば特定の指示の指示回数と指示タイミングとを対応付けたタイミングテーブルを用いてアドバイス情報の出力を行う。
図14はタイミングテーブルの一例を表す。図14では、「N1未満」、「N1以上N2未満」及び「N2以上」(N1、N2は自然数でN1<N2)という特定の指示の指示回数と、それらの指示回数のときに用いられる指示タイミングとが対応付けられている。この場合の特定の指示とは例えばスキャン機能に関する指示である。
図14の例では、例えば指示回数が「N1未満」の場合は「スキャン選択時」が、指示回数が「N1以上N2未満」の場合は「スキャン選択時+設定変更時」が、指示回数が「N2以上」の場合は「スキャン選択時+設定変更時+スキャン処理中」が、提示タイミングとして対応付けられている。この場合、指示回数が「N1未満」の場合は1回だけアドバイス情報が出力されるが、指示回数が「N1以上N2未満」の場合は2回、指示回数が「N2以上」の場合は3回アドバイス情報が出力される。
このように、図14の例では、アドバイス情報出力部205は、スキャン機能に関する指示が行われた回数が多いほど、その指示により行われたスキャン動作を行わせるためのアドバイス情報を出力する回数を多くする。なお、上記例では指示回数が用いられたが、指示の頻度が用いられてもよい。本変形例では、指示の回数又は頻度が多いほど、アドバイス情報の出力回数又は頻度が多くなる。これにより、アドバイス情報の出力の仕方を変化させない場合に比べて、アドバイス情報に従う場合が増えて、作業の改善件数が増加する。
[2−3]機能追加のアドバイス
画像形成装置においては、上記の各例で述べた機能を全て有しているとは限らない。例えば操作短縮機能を有していない画像形成装置もあるが、その場合、図13で述べたアドバイス情報が示す指示方法を利用することができない。そのような場合に、画像形成装置に追加すべき機能についてアドバイスがされてもよい。
図15は本変形例のサーバ装置20aが実現する機能構成を表す。サーバ装置20aは、図5に表す各部に加えて機能検査部206を備える。機能検査部206は、画像形成装置10が有する機能を検査する。機能検査部206は、画像形成装置10に対して所有する機能の一覧を要求する要求データを送信する。画像形成装置10は、この要求データを受け取ると、自装置の機能一覧を生成してサーバ装置20aに送信する。
機能検査部206は、受け取った機能一覧を検査結果としてアドバイス情報生成部203に供給する。アドバイス情報生成部203は、例えば図13に表すアドバイステーブルを用いてアドバイス情報を生成する際に、生成しようとするアドバイス情報が示す別の指示方法を利用するために必要な機能を画像形成装置10が有しているか否かを判断する。
アドバイス情報生成部203は、必要な機能を画像形成装置10が有していると判断した場合には、そのままアドバイス情報(図13に表すアドバイステーブルを用いたアドバイス情報)を生成する。アドバイス情報生成部203は、必要な機能を画像形成装置10が有していないと判断した場合には、例えば、図13に表すアドバイステーブルを用いたアドバイス情報の代わりに又は加えて、その必要な機能に関する情報をアドバイス情報として生成する。
アドバイス情報生成部203は、図13のアドバイステーブルを用いる場合であれば、操作短縮機能の有無を判断し、有していないと判断した場合には、操作短縮機能に関する情報をアドバイス情報として生成する。必要な機能に関する情報とは、例えばその必要な機能の画像形成装置10への導入方法又は必要な機能を実現するプラグインソフトウェアの提供先のURL(Uniform Resource Locator)等を示す情報である。
また、必要な機能を実現するためにハードウェアオプションが必要であれば、そのオプションの販売店情報等が含まれていてもよい。本変形例では、必要な機能に関する情報がアドバイス情報として生成されるので、このアドバイス情報が生成されない場合に比べて、ユーザに提示されたアドバイス情報に従った指示方法を利用できないという事態が起こりにくくなる。
[2−4]他のユーザの指示方法
実施例では、予め用意されているアドバイス材料を用いてアドバイス情報が生成されたが、これに限らず、例えば、他のユーザが用いた指示方法が利用されてもよい。
図16は本変形例のサーバ装置20bが実現する機能構成を表す。サーバ装置20bは、図5に表す各部に加えてアドバイス材料生成部207を備える。
本変形例では、利用状況取得部201が、ユーザによる画像形成装置10の利用状況情報をアドバイス材料生成部207に供給する。アドバイス材料生成部207は、利用状況情報が示すユーザの指示方法の履歴を用いてアドバイス材料を生成する。アドバイス材料生成部207は、例えば、利用状況情報に含まれる共通動作を実行した実行履歴と、それらの共通動作を実行させたユーザの操作履歴とを抽出する。
アドバイス材料生成部207は、抽出した操作履歴が示す操作のうち、実行履歴が示す共通動作の動作時刻との時間差が決められた範囲内(例えば30分以内)の操作時刻の操作履歴を特定する。特定された操作履歴は、共通動作を行わせるために各ユーザが行った操作の履歴である。アドバイス材料生成部207は、特定した操作履歴のうち、操作手順が最も少ないものを示す情報(例えばその操作手順に含まれる操作内容をテキスト等で順番に表した情報)を、最も効率が良い操作手順を示すアドバイス材料として生成する。
アドバイス材料生成部207は、生成したアドバイス材料をアドバイス材料記憶部204に共有して記憶させる。アドバイス情報生成部203は、こうしてアドバイス材料記憶部204に記憶された情報を用いてアドバイス情報を生成する。これにより、アドバイス情報生成部203は、利用状況取得部201により取得されたユーザの利用状況情報が示す指示により行われた動作について他のユーザが行った指示を含む指示方法を示す情報をアドバイス情報として生成することになる。
本変形例では、上記のとおり生成されたアドバイス情報が提示されることで、ユーザが他のユーザの指示方法を参考にすることになる。また、他のユーザの指示方法の中でも例えば上記のとおり最も効率が良い操作手順の指示方法を示すアドバイス情報を提示することで、このアドバイス情報を提示しない場合に比べて、ユーザ全体の作業効率が向上することになる。
[2−5]アドバイスの活用傾向
ユーザによって、アドバイスを積極的に活用するユーザとあまり活用しないユーザとがいる。そういったアドバイスの活用傾向によって、提示するアドバイス情報を変化させてもよい。
図17は本変形例のサーバ装置20cが実現する機能構成を表す。サーバ装置20cは、図5に表す各部に加えて活用傾向判断部208を備える。
本変形例では、利用状況取得部201が、ユーザによる画像形成装置10の利用状況情報を活用傾向判断部208に供給する。また、アドバイス情報出力部205が、出力したアドバイス情報を、出力した時刻(アドバイス情報の提示時刻)及び出力先のユーザの識別情報(ユーザID)と共に供給する。活用傾向判断部208は、アドバイス情報が提示されたユーザによるそのアドバイス情報の活用傾向を判断する。
活用傾向判断部208は、例えば、アドバイス情報の提示時刻よりも後に行われた操作の操作履歴が示す指示方法とそのアドバイス情報が示す指示方法とを比較して、それらが同じとなっている割合をユーザ毎に算出する。ここでいう割合は、アドバイス情報が示す指示方法を実践した割合、言い換えるとアドバイス情報を活用した割合である。指示方法を実践するとは、その指示方法による指示を行うための操作を実際に行うことをいう。算出された割合(以下「活用割合」という)が大きいほど、提示されたアドバイス情報を活用する傾向が高いことを表している。
活用傾向判断部208は、算出した活用割合を活用傾向の判断結果としてアドバイス情報生成部203に供給する。アドバイス情報生成部203は、アドバイス情報出力部205により出力されたアドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合(活用割合)によって異なるアドバイス情報を生成する。アドバイス情報生成部203は、活用割合とアドバイス材料とを対応付けたアドバイステーブルを用いてアドバイス情報を生成する。
図18は本変形例のアドバイステーブルの一例を表す。図18(a)の例では、「R1%未満」、「R1%以上R2%未満」及び「R2%以上」という活用割合に「簡単な設定方法」、「通常の設定方法」及び「高度な設定方法」というアドバイス材料が対応付けられている(0<R1<R2<100)。このアドバイステーブルを用いた場合、アドバイス情報生成部203は、活用割合が小さいユーザには簡単な設定方法を示すアドバイス情報を生成し、活用割合が大きいユーザには高度な設定方法を示すアドバイス情報を生成する。
これにより、アドバイス情報が難し過ぎるために活用割合が小さいユーザには簡単なアドバイス情報が提示されるので、そのようなユーザの活用割合が向上する。また、反対にアドバイス情報が簡単過ぎるために活用割合が小さいユーザには高度なアドバイス情報が提示されるので、そのようなユーザの活用割合も向上する。このように、本変形例によれば、活用割合が考慮されないでアドバイス情報が生成される場合に比べて、アドバイス情報が活用され易くなる。
図18(b)の例では、「R1%未満」、「R1%以上R2%未満」及び「R2%以上」という活用割合に「高度な設定方法」、「通常の設定方法」及び「通常の設定方法」というアドバイス材料が対応付けられている。このアドバイステーブルを用いた場合、アドバイス情報生成部203は、活用割合が小さいユーザには高度な設定方法を示すアドバイス情報を生成し、活用割合が普通又は大きいユーザには通常の設定方法を示すアドバイス情報を生成する。
これにより、アドバイス情報が簡単過ぎるために活用割合が小さいユーザには高度なアドバイス情報が提示されるので、そのようなユーザの活用割合が向上する。なお、アドバイス情報生成部203は、活用割合が小さいユーザがアドバイス情報を活用しない理由がどちら(難し過ぎる又は簡単過ぎる)であってもよいようにアドバイス情報を生成してもよい。
アドバイス情報生成部203は、例えば最初は図18(a)に表すアドバイステーブルを用いてアドバイス情報を生成する。アドバイス情報生成部203は、このアドバイス情報が提示されるユーザの活用割合がその後に低下した場合は、今度は図18(b)に表すアドバイステーブルを用いてアドバイス情報を生成する。この場合、アドバイス情報を活用しない理由が上記のどちらのユーザであっても活用割合が向上する。
[2−6]アドバイス活用までの所要期間
アドバイスを活用するユーザの中でも、アドバイス情報を提示されてからすぐに活用するユーザとしばらくしてから活用するユーザとがいる。そういったアドバイス活用までの所要期間によって、提示するアドバイス情報を変化させてもよい。本変形例では図17に表すサーバ装置20cが用いられる。
本変形例の活用傾向判断部208は、アドバイス情報の活用傾向と共に、活用までの所要期間を判断する。具体的には、活用傾向判断部208は、アドバイス情報の提示時刻から、そのアドバイス情報が示す指示方法を実践する操作が行われた操作時刻までに経過した時間を所要期間として算出する。活用傾向判断部208は、算出した活用割合及び所要期間をアドバイス情報生成部203に供給する。
アドバイス情報生成部203は、アドバイス情報出力部205により出力されたアドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した場合に、その指示方法をユーザが実践するまでに要した期間(上記の所要期間)によって異なるアドバイス情報を生成する。アドバイス情報生成部203は、所領期間とアドバイス材料とを対応付けたアドバイステーブルを用いてアドバイス情報を生成する。
図19は本変形例のアドバイステーブルの一例を表す。図19の例では、「T1未満」、「T1以上T2未満」及び「T2以上」という所要期間に「前回と全て異なる材料」、「前回と半分異なる材料」及び「前回と全て共通の材料」というアドバイス材料が対応付けられている。このアドバイステーブルを用いた場合、アドバイス情報生成部203は、所要期間が長いユーザには前回と共通のアドバイス情報を生成し、所要期間が短いユーザには前回とは内容が完全に異なるアドバイス情報を生成する。また、アドバイス情報生成部203は、所要期間が中くらいのユーザには前回と一部が共通で一部が異なるアドバイス情報を生成する。
これにより、所要期間が短いユーザには次々と新しいアドバイス情報が提示され、画像形成装置10のノウハウ(知識及び技術等)が蓄えられる。一方、所要期間が長いユーザは、提示されたアドバイス情報をすぐに実践しないため提示されたが忘れてしまったアドバイス情報が存在する可能性も高くなる。このようなユーザには前回と共通のアドバイス情報を提示することで、ノウハウの定着が図られる。いずれの場合も、所要期間を考慮しないでアドバイス情報が生成される場合に比べて、アドバイス情報によるユーザのノウハウ蓄積の効率化が図られる。
[2−7]アドバイス情報の出力先
アドバイス情報出力部205は、アドバイス情報の出力先を変化させてもよい。アドバイス情報出力部205は、例えば、出力したアドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合(上記の活用割合)によって異なる宛先にアドバイス情報を出力してもよい。
アドバイス情報出力部205は、例えば活用割合と出力先とを対応付けた出力先テーブルを用いてアドバイス情報の出力を行う。
図20は出力先テーブルの一例を表す。図20では、「R2%以上」、「R1%以上R2%未満」及び「R1%未満」という活用割合に、「画像形成装置」、「画像形成装置、本人の電子メールアドレス」及び「画像形成装置、本人の電子メールアドレス、上司の電子メールアドレス」という出力先が対応付けられている。
この出力先テーブルを用いた場合、アドバイス情報出力部205は、活用割合が大きいほど多くの出力先にアドバイス情報を出力する。出力先が多いほどユーザがアドバイス情報を目にする機会が増加するので、アドバイス情報が活用され易くなる。また、図20の例では、活用割合が低いユーザには上司にもアドバイス情報を提示することで、上司からアドバイス情報の活用を喚起してもらうことでアドバイス情報が活用され易くなる。
一方で、活用割合が多いユーザ(放っておいてもアドバイス情報を活用してくれるユーザ)にいくつも同じアドバイス情報を提示すると、却ってアドバイス情報に対する拒否反応を持たれてしまい活用割合を下げることになりかねない。本変形例では活用割合が多いユーザには出力先を少なくすることで、そのような活用割合の低下が防がれる。このように、本変形例によれば、出力先を一律にする場合に比べて、アドバイス情報の活用度が底上げされる(元々活用割合が大きいユーザの活用割合を維持し、活用割合が小さいユーザの活用割合を大きくする)。
なお、アドバイス情報出力部205は、活用割合に限らず、例えば図13の例で述べた指示回数(特定の指示が行われた回数)、指示頻度(特定の指示が行われた頻度)又は図19の例で述べた所要期間(アドバイス情報が提示されてから活用されるまでの所要期間)によって異なる宛先にアドバイス情報を出力してもよい。
例えば指示回数が多いほど宛先を増やすことで、指示回数が多い動作に関するアドバイス情報をユーザに提示する機会が増えて、作業の改善件数が効率的に増加する。また、所要期間が長いほど宛先を増やすことで、例えば提示されたアドバイス情報をすぐに活用しない(所要期間が長い)ためアドバイスを忘れやすいユーザでも、アドバイス情報を目にする機会が増えてノウハウの定着が図られる。
[2−8]アドバイス情報の出力時期
アドバイス情報出力部205は、アドバイス情報の出力時期を変化させてもよい。アドバイス情報出力部205は、例えば、上記の活用割合(出力したアドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合)によって異なる時期にアドバイス情報を出力してもよい。
アドバイス情報出力部205は、例えば活用割合と提示タイミングとを対応付けたタイミングテーブルを用いてアドバイス情報の出力を行う。
図21は本変形例のタイミングテーブルの一例を表す。図21では、「R2%以上」、「R1%以上R2%未満」及び「R1%未満」という活用割合に、「スキャン選択時」、「スキャン選択時+設定変更時」及び「スキャン選択時+設定変更時+スキャン処理中」という提示タイミングが対応付けられている。
このタイミングテーブルを用いた場合、アドバイス情報出力部205は、活用割合が大きいほど多くのタイミングでアドバイス情報を出力する。提示タイミングが多いほどユーザがアドバイス情報を目にする機会が増加するので、特に活用割合が小さいユーザへの提示タイミングを増やすことでそのようなユーザのアドバイス情報が活用され易くなる。
一方、活用割合が小さいユーザへの提示タイミングは少なくすることで、成就移した拒否反応による活用割合の低下が防がれる。このように、本変形例によれば、出力時期を一律にする場合に比べて、アドバイス情報の活用度が底上げされる。なお、アドバイス情報出力部205は、活用割合に限らず、例えば図13の例で述べた指示回数、指示頻度又は図19の例で述べた所要期間によって異なる時期にアドバイス情報を出力してもよい。
例えば指示回数が多いほど出力時期を増やすことで、指示回数が多い動作に関するアドバイス情報をユーザに提示する機会が増えて、作業の改善件数が効率的に増加する。また、所要期間が長いほど出力時期を増やすことで、例えば提示されたアドバイス情報をすぐに活用しない(所要期間が長い)ためアドバイスを忘れやすいユーザでも、アドバイス情報を目にする機会が増えてノウハウの定着が図られる。
[2−9]各部を実現する装置
図5に表す各機能を実現する装置は、図中に表された装置に限らない。例えば画像形成装置10が備える機能(操作履歴記憶部104及び実行履歴記憶部105等)をサーバ装置20が実現してもよい。また、サーバ装置20が備える機能を画像形成装置10が実現してもよい。例えばサーバ装置20が備える機能を全て画像形成装置10が実現すれば、サーバ装置がなくてもよい。
また、図中に表されていない装置(例えばユーザが利用するタブレット端末等)が上記機能を実現してもよい。また、1台の装置が備える各機能を2台以上の装置がそれぞれ分担して実現してもよいし、1つの機能が複数の装置により分散して実現されてもよい。要するに、情報処理システム全体としてこれらの機能が実現されていれば、情報処理システムが何台の装置を備えていてもよいし、どのような形態で実現されてもよい。
[2−10]アドバイスの対象装置
ユーザ支援システムが効率的な使用を支援する対象となる装置は、実施例では画像形成装置であったが、これに限らない。例えば、画像読取装置及び画像処理装置等の画像形成を行わない装置であってもよい。また、通信装置、表示装置及び音声出力装置等であってもよいし、医療用機器、建築用機器及び工場の生産用機器等であってもよい。要するに、ユーザの指示に従い動作する装置であれば、どのような装置がユーザ支援システムによる支援対象であってもよい。
[2−11]発明のカテゴリ
本発明は、画像形成装置、サーバ装置及び管理者端末等の各情報処理装置の他、それらの装置を備える情報処理システムとしても捉えられる。また、本発明は、各装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、各装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
1…ユーザ支援システム、2…ネットワーク、10…画像形成装置、20…サーバ装置、30…管理者端末、101…操作受付部、102…設定記憶部、103…動作実行部、104…操作履歴記憶部、105…実行履歴記憶部、106…アドバイス情報要求部、107…利用状況出力部、108…アドバイス情報提示部、201…利用状況取得部、202…利用傾向判断部、203…アドバイス情報生成部、204…アドバイス材料記憶部、205…アドバイス情報出力部、206…機能検査部、207…アドバイス材料生成部、208…活用傾向判断部、301…アドバイス情報要求部、302…アドバイス情報提示部。

Claims (11)

  1. 装置に動作を行わせるためにユーザが行った指示を示す履歴を取得する取得部と、
    取得された前記履歴が示す指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成する生成部と、
    生成された前記アドバイス情報を前記ユーザに関連する宛先に出力する出力部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記生成部は、取得された前記履歴が示す指示よりも操作手順、前記装置の処理の負荷又は前記装置が消費する消費物の量のいずれかの要素が少なくなる指示方法を示す情報を前記アドバイス情報として生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記生成部は、予め定められた指示が行われた回数又は頻度が多いほど、当該指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法であって前記要素をより少なくする指示方法を示す情報を前記アドバイス情報として生成する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記出力部は、予め定められた指示が行われた回数又は頻度が多いほど、当該指示により行われた動作を行わせるための前記アドバイス情報を出力する回数又は頻度を多くする
    請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記生成部は、前記別の指示方法を利用するために必要な機能を前記装置が有していない場合には当該機能に関する情報を前記アドバイス情報として生成する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記生成部は、取得された前記履歴が示す指示により行われた動作について他のユーザが行った指示を含む指示方法を示す情報を前記アドバイス情報として生成する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得部は、特定のグループに属するユーザの前記履歴を取得し、
    前記生成部は、前記グループに属する1以上のユーザの指示により行われた動作を行わせるための別の指示方法を示すアドバイス情報を生成し、
    前記出力部は、前記グループの代表者に対応付けられた宛先に前記アドバイス情報を出力する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記生成部は、出力された前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合によって異なるアドバイス情報を生成する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記生成部は、出力された前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した場合に、当該指示方法をユーザが実践するまでに要した期間によって異なるアドバイス情報を生成する
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記出力部は、出力した前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合によって異なる宛先に前記アドバイス情報を出力する
    請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記出力部は、出力した前記アドバイス情報が示す指示方法をユーザが実践した割合によって異なる時期に前記アドバイス情報を出力する
    請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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JP2021140477A (ja) * 2020-03-05 2021-09-16 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム
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