JP2020027358A - デバイス制御プログラムと、前記デバイス制御プログラムをインストールするインストーラプログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

デバイス制御プログラムと、前記デバイス制御プログラムをインストールするインストーラプログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】V4プリンタドライバのアーキテクチャでFAXドライバを構成する上で、アプリケーションの作りによらず、宛先情報が流出しないようにする。【解決手段】アプリケーションで生成された描画データに基づく送信データを生成するドライバプログラムと、ドライバプログラムに関連付けられた拡張アプリケーションプログラムとを含むデバイス制御プログラムであって、受信側機器の宛先情報入力画面から入力された宛先情報を、メモリに保存し、ドライバプログラムに送信する印刷設定ファイルに格納する。ドライバプログラムは、アプリケーションで生成された描画データと、拡張アプリケーションプログラムから送信された宛先情報が格納された印刷設定ファイルとに基づいて、送信するデータと、宛先情報を含むジョブを生成して送信させる。拡張アプリケーションプログラムは、アプリケーションからアクセス可能な印刷設定ファイルに、宛先情報を含めない。【選択図】図2

Description

本発明は、デバイス制御プログラムと、前記デバイス制御プログラムをインストールするインストーラプログラム、及び記憶媒体に関する。
一般的に、コンピュータからFAXデバイスに対してFAX送信を指示するためのソフトウェアとしてFAXドライバというソフトウェアが知られている。コンピュータには基本ソフトウェアであるオペレーティングシステム(OS)がインストールされており、FAXドライバはOSが規定するプリンタドライバの仕様に従って設計される。一般的なプリンタドライバとFAXドライバの違いは、FAXドライバには、FAX送信の宛先情報(通常はFAX番号)の入力が必須となる点が挙げられる。ユーザはFAX送信したいデータを一般のアプリケーションで作成し、そのアプリケーションで印刷操作を行ってFAXドライバを指定する。これによりFAXの宛先入力画面が表示され、ユーザは、その宛先入力画面を介して宛先情報を入力して印刷指示を行う。これによりFAXドライバは、その入力された宛先に送信する送信データを作成してFAX送信を行うようにFAXデバイスを制御する。
OSとしてMicrosoft(登録商標)のWindows(登録商標)8より前のバージョンを利用する場合は、V3プリンタドライバと呼ばれるアーキテクチャが使用される。またWindows8以降のバージョンを利用する場合は、V4プリンタドライバと呼ばれるアーキテクチャも使用できる。このV4プリンタドライバは、V3プリンタドライバに比べてセキュリティ性が重視されているため、プリンタドライバそのもののカスタマイズ性は低下している。その例としてV4プリンタドライバは、印刷指示がなされた後に任意のユーザインタフェース(UI)を起動することができない。このようなカスタマイズ性の低下を補うため、デバイスを提供するベンダは、プリンタドライバの機能を補助するための専用のアプリケーションを提供することができる。このアプリケーションはWindows Store Device App(WSDA)と呼ばれる。デバイスを提供するベンダは、このWSDAを提供することにより、印刷設定画面などのカスタマイズを行い、任意のUIを表示することができる(特許文献1)。
V4プリンタドライバのアーキテクチャに対応するFAXドライバでは、このWSDAを使用することにより、ユーザが宛先情報を入力することができる。またV4プリンタドライバでは、ジョブごとの印刷設定項目を、PrintTicketと呼ばれるXML形式のフォーマットで扱うことが規定されている。そして、FAXドライバで入力された宛先情報も、このPrintTicket形式の中に埋め込まれる形で、WSDAからV4プリンタドライバへ伝達される。
特開2017−33052号公報
しかしながら、ジョブごとの印刷設定ファイルを用いてPrintTicketに宛先情報を格納すると、印刷設定に含まれる宛先情報が印刷元のアプリケーションに伝わってしまう虞がある。この場合、印刷元のアプリケーションの作りによっては、そのアプリケーションのユーザデータに宛先情報が埋め込まれて宛先情報が流出してしまう可能性がある。従って、V4プリンタドライバのアーキテクチャでFAXドライバを構成する際、アプリケーションの作りによらず、個人情報となりうる宛先情報が流出しないようにしなければならない。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、入力された宛先情報が、アプリケーションに伝わらないようにする技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係るデバイス制御プログラムは以下のような構成を備える。即ち、
アプリケーションで生成された描画データに基づく送信データを生成するドライバプログラムと、前記ドライバプログラムに関連付けられた拡張アプリケーションプログラムとを含むデバイス制御プログラムであって、
前記拡張アプリケーションプログラムは、コンピュータに、
前記ドライバプログラムを用いた出力処理を行うユーザの指示に従って、受信側機器の宛先情報をユーザに入力させる入力画面を表示する表示工程と、
前記入力画面を介して入力された前記宛先情報をメモリに保存する保存工程と、
前記メモリに保存された前記宛先情報を前記ドライバプログラムに送信する印刷設定ファイルに格納する格納工程と、を実行させ、
前記ドライバプログラムは、前記コンピュータに、
前記アプリケーションで生成された描画データと前記拡張アプリケーションプログラムから送信された前記宛先情報が格納された前記印刷設定ファイルとに基づいて、前記受信側機器に送信する送信データと、前記受信側機器の宛先情報を含むジョブを生成して送信する送信工程を実行させ、
前記拡張アプリケーションプログラムは、前記アプリケーションからアクセス可能な印刷設定ファイルには、前記入力画面を介して設定された宛先情報を、含めないよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、入力された宛先情報がアプリケーションに伝わることがなくなるため、アプリケーションの作りによらず、宛先情報がアプリケーションデータと共に流出するのを防ぐことができる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態1に係るFAXシステムの構成図。 実施形態1に係るコンピュータの機能構成と、印刷に関わるデータフローを説明する図。 実施形態1に係る印刷拡張アプリで表示される印刷設定UIの一例を示す図。 実施形態1に係る印刷拡張アプリの印刷時UIの一例を示す図。 実施形態1に係る印刷設定のPrintTicketの一例を示す図。 実施形態1に係る宛先情報のPrintTicketの一例を示す図。 実施形態1に係る印刷拡張アプリのバックグラウンドタスクによる処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る印刷拡張アプリの印刷時UIによる処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係るFAXドライバによる処理を説明するフローチャート。 実施形態2に係る印刷実行時のOSによる処理を説明するフローチャート。 実施形態2に係るFAXドライバのインストーラによる処理を説明するフローチャート。 実施形態2に係るFAXドライバによる処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでするものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。尚、以下に説明する実施形態では、本発明に係るデバイス制御プログラムの一例を印刷拡張アプリ(拡張アプリケーションプログラム)200を例に説明し、また通信装置の一例をコンピュータ100を例に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るFAXシステムの構成図である。
このシステムは、コンピュータ100、送信側のFAX装置121、及び、受信側機器であるFAX装置122とを含んでいる。コンピュータ100とFAX装置121との間はネットワークで接続されている。図1はネットワーク接続について記載した例となっているが、USB接続など他の接続形態でも構わない。またネットワーク接続に関してもTCP/IP接続やWSD接続やIPP接続など、どのような接続形態でも構わない。送信側のFAX装置121と受信側のFAX装置122との間はFAX回線によって接続されている。FAX回線にはG3回線やG4回線などの種類があるが、互いにFAXを送受信できる関係であればどのような回線でも構わない。
コンピュータ100は、CPU111とメモリ112を有する制御部101が、コンピ100全体を制御している。表示部102はディスプレイなどの表示装置、操作部103はポインティングデバイスやキーボードなどの入力装置を示す。また記憶部104には、OS(オペレーティングシステム)107、各種アプリ(アプリケーション)105、及びFAXドライバ(ドライバプログラム)106などのソフトウェアが保存されている。それらのプログラムは必要に応じてメモリ112にロードされ、CPU111によって実行される。OS107は、コンピュータ100の基本動作を司るソフトウェアである。ネットワーク通信部120は、ネットワークに接続して外部装置とのデータの入出力を行う。後述のフローチャートで示す実施形態に係る処理は、CPU111が、記憶部104に記憶されたソフトウェアを制御部101のメモリ112に展開し、その展開したプログラムをCPU111が実行することによって実現される。尚、CPUは、Central Processing Unitの略である。
図2は、実施形態1に係るコンピュータ100の機能構成と、印刷に関わるデータフローを説明する図である。ここでは、コンピュータ100で動作する印刷元アプリ105からFAXドライバ106を経由してFAX装置121にFAX送信を行わせるまでのデータフローが図示されている。
印刷元アプリ105は、コンピュータ100にインストールされている任意のアプリケーションである。印刷元アプリ105は、印刷機能を持っていることを前提としており、任意のユーザデータを任意のプリンタキューに対して出力する機能を有している。プリンタキューとは、インストールされているプリンタドライバの個々のインスタンスのことである。一般的に一つのプリンタキューは、一つの物理デバイスと一対一で対応している。実施形態1では、印刷元アプリ105は、UWP(Universal Windows Platform)アプリケーションと呼ばれる形式のアプリケーションである例で説明する。
ユーザが、印刷元アプリ105から出力処理を指示すると、OS107の機能である不図示のMPD(Modern Print Dialog)により所定の画面が表示される。このMPDにより提供される画面は、印刷結果を画面上で確認できる印刷プレビュー機能と、基本的な印刷設定をユーザが選択可能な機能とを有する。ユーザは、このOS107のMPDにより、印刷プレビューを見ながら、基本的な印刷設定を変更することができる。更にMPDにおいて、ユーザは使用するドライバを選択することもできる。実施形態1では、ユーザがFAXドライバ106を選択した場合で説明する。
FAXドライバ106はプリンタドライバの一種であり、基本的な機能はプリンタドライバと同等である。プリンタドライバは、接続された印刷装置に対して印刷データの印刷を指示するのに対して、FAXドライバ106は、接続されたFAX装置121に対して、印刷データを他のFAX装置122へFAX送信するように指示する。FAX装置121は、FAXドライバ106からのFAX送信指示に応答して、指定された宛先にFAX送信を行う。この際、FAX装置121からは印刷物は出力されない。FAXドライバ106は、必ず宛先情報をFAX装置121に伝える点が、プリンタドライバとの相違点である。実施形態1に係るFAXドライバ106は、OS107としてMicrosoftのWindows8以降のOSを搭載したコンピュータ100におけるV4プリンタドライバと呼ばれるアーキテクチャであることを前提とする。
印刷拡張アプリ200は、FAXドライバ106に予め関連付けてインストールされている特殊なアプリケーションであり、Windows Store Device Application(以降、WSDA)と呼ばれている。前述のOS107の機能であるMPDでは、ユーザは基本的な印刷設定しか変更できないが、印刷拡張アプリ200を使用することで、より詳細な印刷設定を行うことができる。なお、印刷アプリ200は、FAXドライバ106と関連付けられてはいるが、独立したアプリケーションプログラムである。従って、印刷アプリ200と、FAXドライバ106のプログラムがCPU111によって実行される際には別のプロセスとして起動することになる。
具体的には、MPDのUI(ユーザインタフェース)の「その他の設定」ボタンが押下されると、OS107によって印刷拡張アプリ200の持つ印刷設定UI201が表示される。印刷拡張アプリ200は、一般的にプリンタを提供するベンダが提供するプリンタドライバの機能を拡張するためのアプリケーションである。印刷拡張アプリ200の印刷設定UI201は、MPDから印刷設定を示す情報を受け取り、ユーザ操作に応じてその設定情報を変更し、MPDに返却する。ここで、印刷設定を示す情報は、OS107が定義する書式に基づきXML形式で記述されたものであり、PrintTicketと呼ばれるデータ内に含まれる。印刷拡張アプリ200の印刷設定UI201は、PrintTicketを参照及び変更することができるが、描画データ(紙面上に画像を印刷する基になる画像データやテキスト情報等)を参照する事はできない。また、印刷拡張アプリ200の印刷設定UI201は、MPDが提供する印刷設定画面上でユーザが「その他の設定」ボタンを押下した時にのみ起動されるものであって、印刷設定時に必ず起動されるわけではない。
印刷拡張アプリ200の印刷設定UI201で詳細印刷設定が指定された後に、OS107のMPDが提供する設定画面で「印刷」ボタンが押下されると、MPDによる印刷要求が発行される。このMPD上でユーザにより印刷が指示されると、MPDからの要求を受け、印刷元アプリ105は、印刷に必要な印刷データを生成する。この印刷データはXML Paper Specification(以降、XPS)という書式で記述されたXPS文書に格納される。このXPS文書には、印刷データと、前述のPrintTicketとの両方が格納されているが、実施形態1では、印刷元アプリ105により生成された描画データを印刷データと呼び、PrintTicketとは分けて表現する。
印刷元アプリ105が生成したPrintTicketと印刷データは、OS107によって、再度、印刷拡張アプリ200に渡される。実際には、OS107は、印刷拡張アプリ200に渡すか渡さないかの判断を行うが、この判断の詳細は、図10を参照して後述する。PrintTicketと印刷データは、印刷拡張アプリ200のバックグラウンドタスク203に渡される。バックグラウンドタスク203が受信したPrintTicketは、印刷時UI202に渡される。実際には、印刷時UI202を起動するかどうかをバックグラウンドタスク203が判断するが、この判断の詳細は別途図7を参照して後述する。
印刷拡張アプリ200が有するバックグラウンドタスク203と印刷時UI202は、合わせてPrint Workflow Appと呼ばれている。Print Workflow Appは、印刷拡張アプリ200の持つ機能の名称であり、一般的には、印刷実行後の印刷設定や、印刷データの編集が可能である。印刷時UI202によってMPD上の印刷指示がなされた後に任意のUIを表示することができ、バックグラウンドタスク203は、そのUIで指定された設定に基づいてPrintTicket及び印刷データを編集できる。実施形態1に係る印刷時UI202は、FAXの宛先情報が入力可能である。入力された宛先情報はバックグラウンドタスク203によってPrintTicketに埋め込まれる。バックグラウンドタスク203が編集したPrintTikcetと、印刷元アプリ105によって生成された印刷データは、OS107によってスプールファイルとしてFAXドライバ106に渡される。
FAXドライバ106は、PrintTicketと印刷データを取得すると、それをFAX装置121が解釈できるコマンドに変換する。具体的には、印刷データをラスタライズし、グレースケール変換や中間調処理を行い、FAX装置121が解釈できるMMR形式に圧縮する。更にFAXドライバ106は、PrintTicketの宛先情報もFAX装置121が解釈できる形式に変換し、MMR形式の印刷データに付与してPDLデータとしてFAX装置121に送信する。FAX装置121は、受信したPDLデータを解釈し、MMR形式の印刷データを、指定された宛先に対してFAX送信する。
図2では、それぞれのデータの流れに対して、宛先情報を含まないデータの流れと、宛先情報を含むデータの流れとを区別して示している。印刷元アプリ105に対して入出力されるデータは、全て宛先情報を含まない。宛先情報を含むデータは、MPDの「印刷」ボタンが押下された後、印刷時UI202が起動された後のデータのみである。このようなデータの流れを作ることで、印刷元アプリ105に宛先情報が渡らないようにすることができる。
続いて、図3と図4を参照して、印刷拡張アプリ200が有するUIについて説明する。
図3は、実施形態1に係る印刷拡張アプリ200で表示される印刷設定UI201の一例を示す図である。
実施形態1に係る印刷設定UI201は、原稿サイズ、印刷の向き、解像度の指定が可能である。右下のOKボタン301が押下されると、前述のMPDの印刷設定画面に戻る。尚、MPDに比べて詳細な設定を行えるのが、実施形態1に係る印刷拡張アプリ200の印刷設定UI201の特徴である。よって、図3に示す画面よりも、より多くの多彩な印刷設定(カバーシートの設定やレイアウト指定など)を行えるようにしても構わない。但し、実施形態1に係る印刷設定UI201では、FAX送信先である宛先情報の入力は受け付けない。
一般的に、印刷拡張アプリ200の印刷設定UI201で編集したPrintTicketは、印刷元アプリ105に渡ってしまう可能性がある。印刷元アプリ105に渡ってしまったPrintTicketは、次回の印刷時に再利用されることがあり、FAX送信の場合には、誤送信が生じる虞がある。また、宛先情報が印刷設定と共に印刷元アプリ105のユーザデータに格納されてしまう虞もある。宛先情報は個人情報となり得るため、一般的な印刷設定と異なり、ユーザデータに格納されることは避けるべきである。よって実施形態1では、印刷設定UI201で宛先情報の入力を行わせないことで、アプリケーションからアクセス可能な印刷設定ファイルに宛先情報が格納されることを防ぐことができるという効果がある。
図4は、実施形態1に係る印刷拡張アプリ200の印刷時UI202の一例を示す図である。
前述の印刷設定UI201で宛先情報を入力できない代わりに、印刷時UI202において宛先情報を入力できるようにしている。ユーザは、印刷時UI202の「追加(+マーク)」ボタン401を押下することで、FAX送信を行いたい任意の宛先情報を入力することができる。ここで宛先情報は複数入力することができ、同じ印刷データを複数の宛先に同報で送信することができる。複数の宛先にFAX送信することを同報送信と呼ぶ。
また実施形態1では、図示していないが、アドレス帳機能を搭載することで、予めアドレス帳に登録された宛先を簡単に宛先情報として追加することも可能である。印刷時UI202では他に、「編集(鉛筆マーク)」ボタン402を押下することで、入力済みの宛先情報を編集することができる。また「削除(ゴミ箱マーク)」ボタン403を押下することで、入力済みの宛先情報を削除することもできる。印刷時UI202で入力された宛先情報は、別途、バックグラウンドタスク203によってPrintTicketに反映される。尚、印刷時UI202は、よりシンプルに、例えば、宛先となるFAX番号を直接入力するだけのUIであってもよい。このUIを介してユーザが宛先を入力した後、右下の「送信」ボタン404を押すとFAX装置121からFAX送信が行われる。一方、ユーザが「キャンセル」ボタン405を押すと、このFAXジョブはキャンセルされる。また、印刷時UI202は、更に、印刷設定UI201では入力できない、その他の宛先情報を入力することもできる。具体的には、Fax送信におけるジョブの終了通知を受信する連絡先メールアドレスなどを印刷時UI202から設定することができる。
次に、図5と図6を参照して、印刷拡張アプリ200が編集するPrintTicketについて説明する。
図5は、実施形態1に係る印刷設定ファイルのPrintTicketの一例を示す図である。ここでは、図3に示す印刷設定UI201で指定された印刷設定を基に、印刷拡張アプリ200が生成したPrintTicketの例を示している。
印刷設定UI201における原稿サイズ(図3では「A4」)に該当するのがFeatureとして登録されている「PageMediaSize」501である。同様に、印刷設定UI201における印刷の向き(図3では「縦」)と解像度(図3では「ファイン」)に該当するのが、Featureとして登録されている「PageOrientation」502と、「PageResolution」503である。このように、印刷設定UI201で指定された印刷設定は、それぞれPrintTicketに登録されて伝達される。尚、FAXの送信先を示す宛先情報は、図5のPrintTicketに含まれていない点が、この実施形態1の特徴である。
図6は、実施形態1に係る宛先情報のPrintTicketの一例を示す図である。これは図4に示す印刷時UI202で入力された宛先情報を基に、印刷拡張アプリ200が生成したPrintTicketの一例を示している。
図4の印刷時UI202で入力された宛先情報(電話番号)は、Property情報の「FaxNumber」601としてPrintTicketに格納される。宛先情報が含まれるPrintTicketは、印刷拡張アプリ200の印刷時UI202を表示した後のデータフローにのみ存在する点が、実施形態1の特徴である。
次に、図7〜図9のフローチャートを参照して、実施形態1に係る印刷拡張アプリ200のPrint Workflow App及びFAXドライバ106の処理について説明する。Print Workflow Appは前述したように、バックグラウンドタスク203と印刷時UI202とを有しているため、それぞれ別のフローチャートで説明する。尚、実施形態1の処理フローは、すべて記憶部104に保存されたソフトウェアがメモリ112に展開され、CPU111によって実行されることにより実現される。よって、以下のフローチャートの説明では、各処理ステップの処理の主体をCPU111として説明する。
図7は、実施形態1に係る印刷拡張アプリ200のバックグラウンドタスク203による処理を説明するフローチャートである。
このバックグラウンドタスク203は、MPDの「印刷」ボタンが押下されることにより起動される。バックグラウンドタスク203が起動すると、まずS701でCPU111は、今回の印刷処理における印刷設定情報であるPrintTicketを取得する。次にS702に進みCPU111は、その取得したPrintTicketの妥当性を検証する。これはまれに印刷元アプリ105から不正なPrintTicketが届いたり、PrintTicketが空だったりすることがあるためである。ここで妥当でないと判定すると、そのまま処理を終了する。
S702でCPU111は、PrintTicketが妥当であると判定するとS703に進みCPU111は、そのPrintTicketのPropertyに宛先情報が入っているかどうかを判定する。通常、この段階で宛先情報が入っていることはないが、何らかの理由により宛先情報が入っているときはS704に進みCPU111は、その宛先情報を削除してS705に進む。一方、宛先情報が入っていないときもS705に進む。
S705でCPU111は、OS107に対して、印刷時UI202を起動するように伝える。尚、S703で宛先情報がPrintTicketに入っているときは、OS107に対して印刷時UI202を起動しないように伝えるようにしてもよい。
実施形態1では、MPDの「印刷」ボタンの押下後に、必ず印刷時UI202を表示することでFAXの誤送信を防ぐことを目的としているために、無条件にS705で印刷時UI202を起動するようにOS107に伝えている。そしてS706に進みCPU111は、印刷時UI202がクローズされるのを待ってS707に進む。S707でCPU111は、宛先情報が所定のメモリに保存されているかどうかを判定する。後述するが、印刷時UI202を介してユーザが入力した宛先情報は、全て、この所定のメモリに保存されている。このメモリは、印刷ジョブごとに確保されるため、他のジョブと競合することなく、ユーザが入力した宛先情報は、バックグラウンドタスク203により参照することができる。S707でCPU111は、そのメモリに宛先情報が保存されていると判定するとS708に進み、CPU111は、その宛先情報をPrintTicketのProperty情報として格納して、この処理を終了する。このS708の処理が終了した後のPrintTicketは、OS107によってスプールファイルとしてFAXドライバ106に渡される。
図8は、実施形態1に係る印刷拡張アプリ200の印刷時UI202による処理を説明するフローチャートである。この処理は、図7のS705で、バックグラウンドタスク203によって印刷時UI202を起動するように伝えられると、OS107が印刷時UI202を起動することにより開始される。
まずS801で起動された印刷時UI202を実行するCPU111は、例えば図4に示すUIを表示して、ユーザにFAXの送信先である宛先情報の入力を促す。次にS802でCPU111は、ユーザが「送信」ボタン404を押下したかどうか判定し、「送信」ボタン404が押下されたと判定したときはS803に進む。S803でCPU111は、そのUIで宛先情報が入力されているかどうかを判定し、宛先情報が入力されていないときは、その旨をユーザに通知してS802に進み、再度、「送信」ボタン404が押下されるのを待つ。
S803でCPU1111は、宛先情報が入力されていると判定した場合はS804に進み、そのUIで入力された宛先情報をすべて、前述の所定のメモリに保存する。前述したように、このメモリは、印刷ジョブごとに確保されるため、他のジョブと競合することなくユーザが入力した宛先情報を格納することができる。そしてS805に進みCPU111は、そのUIをクローズして、この処理を終了する。
一方、S802で「送信」ボタン404が押下されていないときはS806に進みCPU111は、「キャンセル」ボタン405が押下されたかどうか判定し、「キャンセル」ボタン405が押下されたと判定したときはSS805に進む。S805でCPU111は、そのUIで宛先情報が入力されているかどうかに拘わらず、そのUIをクローズして、この処理を終了する。またS806でCPU111は、「キャンセル」ボタン405が押下されていないと判定したときはS802に進み、再度、「送信」ボタン404が押下されるのを待つ。
図9は、実施形態1に係るFAXドライバ106による処理を説明するフローチャートである。このFAXドライバ106は、バックグラウンドタスク203が終了した後にOS107によって起動される。
FAXドライバ106が起動されるとまずS901でCPU111は、PrintTicketと印刷データをスプールファイルから取得する。次にS902に進みCPU111は、PrintTicketのProperty情報として宛先情報が存在するかどうか判定する。ここで宛先情報が存在すると判定したときはS903に進みCPU111は、PrintTicket、印刷データをFAX装置121が解釈できるFAXコマンドに変換して、この処理を終了する。尚、このFAXコマンドは、FAX装置121が解釈できる形式であればどのようなものでも構わない。一方、S902でCPU111は、PrintTicketに宛先情報が存在しないと判定したときは、何らかの理由でMPDの「印刷」ボタン押下後に印刷時UI202が起動しなかった可能性があるためS904に進み、そのジョブをキャンセルして、この処理を終了する。
実施形態1に係るFAXドライバ106は、印刷データをラスタライズしてグレースケースに変換し、中間調処理を施してからMMR圧縮を行う。更に、宛先情報をFAX装置121が解釈できる形式に変換し、MMRデータと結合してFAXコマンドを生成する。こうしてFAXドライバ106が生成したFAXコマンドは、OS107によって接続先のFAX装置121に送られる。
FAXドライバ106からFAXコマンドを受信したFAX装置121は、指定された宛先(ここでは受信側のFAX装置122の宛先)に対してFAX回線を通じてFAXを送信する。
実施形態1に係るFAX送信に際しては、必ず印刷時UI202を表示するため、ユーザが意図しない宛先に誤ってFAXを送信するのを防止できる。尚、FAXコマンドに変換された後、宛先情報を含むPrintTicketは、FAXドライバ106によって破棄される。
以上説明したように実施形態1によれば、印刷元アプリ105に送信宛先を示す宛先情報が伝わらないため、個人情報となり得る送信宛先の宛先情報が、アプリケーションデータと共に流出するのを防止できる。更に、印刷元アプリ105にジョブ終了通知の送信先である連絡先メールアドレスを示す宛先情報も伝わらないため、個人情報となりうるメールアドレスがアプリケーションデータと共に流出することを防止できる。また、印刷元アプリ105に送信宛先を示す宛先情報が伝わらないため、アプリケーションデータに基づくFAX送信する指示を再度受け付ける場合に、前回設定した宛先に誤送信が行われることを防止できる。
[実施形態2]
前述の実施形態1では、説明を簡略化するために、OS107が印刷時に必ずPrint Workflow Appを起動するものとして説明した。これに対して実施形態2では、実施形態1の処理に加え、OS107のPrint Workflow Appに関する実行ポリシーを考慮した処理を行う例で説明する。実施形態2の説明に入る前に、MPDで「印刷」ボタンが押下された後のOS107の処理について図10を参照して、もう少し詳細に説明する。尚、実施形態2に係るFAXシステム、コンピュータ100の構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図10は、実施形態2に係る印刷実行時のOS107による処理を説明するフローチャートである。
MPDで「印刷」ボタンが押下されるとS1001でCPU111は、まずMPDで指定されたプリンタキューのプリンタ名と、今回の印刷におけるPrintTicketと印刷データを取得する。次にS1002に進みCPU111は、そのプリンタ名に該当するプリンタキューにおけるWorkflowポリシーを取得する。このWorkflowポリシーは、インストールされたプリンタドライバのプリンタキューごとに設定されている属性情報であり、OS107が管理している。Workflowポリシーは「ON」「OFF」「Optional」の3つのうちのいずれかの値を持つ。S1003でCPU111は、S1002で取得したWorkflowポリシーが「ON」でも「Optional」でもない場合はS1006に進み、Print Workflow Appを起動することなく、PrintTicketと印刷データをプリンタドライバに渡して、この処理を終了する。尚、ここでは一般的なOS107の挙動としてプリンタドライバと表現しているが、実施形態2では、FAXドライバ106のことを指している。
一方、S1003で、Workflowポリシーが「ON」または「Optional」である場合はS1004に進みCPU111は、指定されたプリンタキューに対してPrint Workflow Appが関連づいているかどうかを判定する。前述したように、実施形態2においてPrint Workflow Appは、印刷拡張アプリ200の一機能であるため、実際には指定されたプリンタキューに対して印刷拡張アプリ200が関連づいているかどうかを判定する。ここで関連づいていると判定したときはS1005に進みCPU111は、関連づいているPrint Workflow Appを起動し、PrintTicketと印刷データを、そのPrint Workflow Appに渡す。その後、Print Workflow Appのバックグラウンドタスク203が終了するとS1006に進みCPU111は、バックグラウンドタスク203によって編集されたPrintTicketと印刷データを、該当するプリンタドライバに渡して、この処理を終了する。
一方、S1004でPrint Workflow Appが関連づいていないと判定したときはS1007に進みCPU111は、先ほど取得したWorkflowポリシーが「ON」だったかどうか判定する。ここで「ON」であると判定したときはS1008に進みCPU111は、そのジョブをキャンセルして、この処理を終了する。またS1007でCPU111は、Workflowポリシーが「ON」でなかったとき、即ち、Workflowポリシーが「Optional」であった場合はS1006に進み、ジョブをキャンセルすることなくPrintTicketと印刷データをプリンタドライバに渡して、この処理を終了する。
以上の動きをまとめると以下のようになる。Workflowポリシーが「ON」の場合、プリンタドライバが起動されるときは必ずPrint Workflow Appを経由されていることをOS107が保証する。またWorkflowポリシーが「OFF」の場合、プリンタが起動されるときは、必ずPrint Workflow Appを経由されていないことをOS107が保証する。更に、Workflowポリシーが「Optional」の場合、プリンタドライバが起動されるときは、Print Workflow Appが関連づいている時のみPrint Workflow Appを経由されていることをOS107が保証する。尚、プリンタドライバがインストールされた直後のデフォルトは「Optional」である。このようにしてOS107は、インストールされた全てのプリンタキューに対して、それぞれPrint Workflow Appを起動するかどうかをWorkflowポリシーに基づいて制御することができる。
実施形態2に係るFAXドライバ106は、ユーザが意図しない宛先にFAXが送信されることを防ぐために、MPDの「印刷」ボタンが押された後に必ず印刷時UI202を起動させる必要がある。この場合、Workflowポリシーは「ON」であることが望ましい。「Optional」でも、Print Workflow Appが関連づいていれば必ず印刷時UI202は起動するが、関連づいていない場合にもFAXドライバ106にジョブが渡ってしまう。Workflowポリシーが「ON」であれば、Print Workflow Appが関連づいていない場合、OS107が、そのジョブをキャンセルする。OS107や印刷元アプリ105に対して明示的にキャンセルであることが伝わるため、その後の処理をOS107や印刷元アプリ105に委ねることができる。
次に、Print Workflow Appが関連づいていない場合に、FAXドライバ106がキャンセルする場合とOS107がキャンセルする場合との違いについて説明する。
FAXドライバ106は、実行時にUIを出すことが禁止されているため、FAXドライバ106は印刷ジョブをキャンセルする場合にユーザにそれを伝えるのが難しい。そのため場合によっては、印刷ジョブがキャンセルされたことにユーザが気付かない可能性もある。一方、OS107がジョブをキャンセルする場合は、OS107が印刷元アプリ105にキャンセルを伝える仕組みがあるため、印刷元アプリ105の画面上で印刷がキャンセルされたことを明示的に伝えることができる。このため、同じジョブキャンセルでも、Workflowポリシーが「Optional」の時のキャンセルよりも、Workflowポリシーが「ON」の時のキャンセルの方が望ましい。
実施形態2では、Workflowポリシーを「ON」にするために、FAXドライバ106のインストーラプログラムを用いる方法と、FAXドライバ106自身を用いる方法の2通りの方法について図11と図12を参照して説明する。実施の際にはどちらも実施しても構わないし、どちらか一方だけ実施しても構わない。尚、図11と図12に示すフローチャートで示す処理は、すべて記憶部104に保存されたソフトウェアがメモリ112に展開され、その展開されたプログラムがCPU111によって実行されることにより実現される。
図11は、実施形態2に係るFAXドライバ106のインストーラプログラムによる処理を説明するフローチャートである。
ユーザは、実施形態2に係るFAXドライバ106を、OS107の機能によりインストールすることも可能だが、FAXドライバ106をインストールするための専用のインストーラプログラムを用いてインストールすることもできる。
FAXドライバ106のインストーラプログラムがユーザによって明示的に起動されると、そのインストーラプログラムを実行するCPU111はS1101で、インストーラプログラムのUIを表示する。そしてS1102に進みCPU111は、インストールするFAXドライバ106のプリンタ名や接続されているポートの情報など、インストールに必要な情報のユーザ入力を受け付ける。尚、インストーラプログラムのUIについて既存のプリンタドライバのインストーラプログラムと特に変わるところがないため、その説明を割愛する。
そしてCPU111は、インストールに必要な情報が揃ったらS1103に進み、OS107のAPIを使用して、ドライバのインストールを行う。これにより指定されたプリンタ名のプリンタキューがOS107によって作成される。ここまでは既存のプリンタドライバのインストーラプログラムの動作と変わらない。次にS1104に進みCPU111は、作成されたプリンタキューのWorkflowポリシーを「ON」にセットして、このインストーラプログラムの処理を終了する。インストール直後のWorkflowポリシーのデフォルトは「Optional」であるため、このS1104で、Workflowポリシーが「ON」に変更されることになる。
このように、FAXドライバ106のインストーラプログラムが、このフローチャートで示す処理を実行することにより、ユーザは最初にFAXドライバ106を使う時からWorkflowポリシーを「ON」の状態で使用することができる。
図12は、実施形態2に係るFAXドライバ106による処理を説明するフローチャートである。
前述の実施形態1では、図9を参照して、FAXドライバ106がPrintTicketと印刷データからFAX装置121が解釈できるFAXコマンドに変換するところまでを説明した。実施形態2ではこれに加えて、Workflowポリシーを「ON」にセットする処理を追加する。それを示したのが図12である。
FAXドライバ106が起動されるとまずS1201でCPU111は、PrintTicketと印刷データを取得する。次にS1202に進みCPU111は、自身のWorkflowポリシーの値をOS107から取得する。そしてS1203に進みCPU111は、Workflowポリシーが「ON」かどうか判定し、「ON」であるときはS1204に進みS1204〜S1206で、前述の図9のS902〜S904と同じ処理を行う。
一方、S1203でCPU111は、Workflowポリシーが「ON」でない、即ち、「OFF」や「Optional」であると判定したときはS1207に進む。S1207でCPU111は、OS107のAPIを用いて、自身のWorkflowポリシーを「ON」にセットする。そしてS1208に進みCPU111は、今回のジョブをキャンセルして、この処理を終了する。
このような処理を加えることで、次回以降、FAXドライバ106が印刷ジョブを発行する場合、Workflowポリシーを常に「ON」であるように制御することができる。
尚、図11の処理を実行するインストーラプログラムを用いてFAXドライバ106をインストールした場合は、Workflowポリシーは常に「ON」である。但し、インストーラプログラムを用いずにFAXドライバ106がインストールされた場合や、共有プリンタにおけるクライアント環境等の場合は、Workflowポリシーが「Optional」のままインストールされていることもある。このような場合でも図12の処理を実行するFAXドライバ106により、Workflowポリシーを「ON」にセットすることで、より確実にWorkflowポリシーが「ON」であることを保証することができる。
更に、Workflowポリシーが「ON」であることを確実にするために、印刷設定UI201の起動時に、Workflowポリシーを「ON」にする処理を行ってもよい。
以上、本発明の実施形態1,2について説明した。上述の実施形態1,2では、拡張ユーザインタフェースとしてWSDAのPrint Workflow Appを使用する例で説明したが、他の拡張ソフトウェアを用いても実現が可能である。
また実施形態1,2では説明を割愛したが、V4プリンタドライバのアーキテクチャの印刷設定UIには、Printer Extensionと呼ばれるアプリケーションも存在する。実施形態1,2において、印刷設定UI201として説明した部分の処理は、Printer Extensionにおいても同等の処理が可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…コンピュータ、102…表示部、103…操作部、105…アプリ、106…FAXドライバ、107…OS、105…印刷元アプリ、111…CPU、112…メモリ、121,122…FAX装置、200…印刷拡張アプリ、201…印刷設定UI、202…印刷時UI

Claims (14)

  1. アプリケーションで生成された描画データに基づく送信データを生成するドライバプログラムと、前記ドライバプログラムに関連付けられた拡張アプリケーションプログラムとを含むデバイス制御プログラムであって、
    前記拡張アプリケーションプログラムは、コンピュータに、
    前記ドライバプログラムを用いた出力処理を行うユーザの指示に従って、受信側機器の宛先情報をユーザに入力させる入力画面を表示する表示工程と、
    前記入力画面を介して入力された前記宛先情報をメモリに保存する保存工程と、
    前記メモリに保存された前記宛先情報を前記ドライバプログラムに送信する印刷設定ファイルに格納する格納工程と、を実行させ、
    前記ドライバプログラムは、前記コンピュータに、
    前記アプリケーションで生成された描画データと前記拡張アプリケーションプログラムから送信された前記宛先情報が格納された前記印刷設定ファイルとに基づいて、前記受信側機器に送信する送信データと、前記受信側機器の宛先情報を含むジョブを生成して送信する送信工程を実行させ、
    前記拡張アプリケーションプログラムは、前記アプリケーションからアクセス可能な印刷設定ファイルには、前記入力画面を介して設定された宛先情報を含めないよう制御することを特徴とするデバイス制御プログラム。
  2. 前記ユーザの指示は、OS(オペレーティングシステム)により提供される所定の画面を介してなされるものであり、当該所定の画面では、更に、前記ユーザが所定の印刷設定を変更することが可能であることを特徴とする請求項1に記載のデバイス制御プログラム。
  3. 前記所定の画面は、前記OSによって提供されるMPD(Modern Print Dialog)であることを特徴とする請求項2に記載のデバイス制御プログラム。
  4. 前記拡張アプリケーションプログラムは、前記MPDを介して印刷が指示されたことに従って前記OSにより起動されることを特徴とする請求項3に記載のデバイス制御プログラム。
  5. 前記格納工程では、前記印刷設定ファイルを示すPrintTicketのPropertyに前記宛先情報を格納することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラム。
  6. 前記拡張アプリケーションプログラムは、前記コンピュータに、前記ユーザの指示が行われたことに従って受信したPrintTicketのPropertyに既に宛先情報が保存されている場合、当該保存されている宛先情報を削除する削除工程を実行させることを特徴とする請求項5に記載のデバイス制御プログラム。
  7. 前記ドライバプログラムは、前記印刷設定ファイルに前記宛先情報が格納されていな場合、前記ジョブの実行をキャンセルすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラム。
  8. 前記拡張アプリケーションプログラムは、Print Workflow Appで実現されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラム。
  9. 前記OSは、前記ドライバプログラムのプリンタキューごとに設定されている属性情報が、前記拡張アプリケーションプログラムが提供する表示工程を起動する設定である場合であって、前記ドライバプログラムを用いた出力処理を行うユーザの指示に従って、前記拡張アプリケーションプログラムを起動することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラム。
  10. 前記ドライバプログラムは、前記属性情報が前記起動する設定でない場合、前記ジョブをキャンセルし、前記属性情報を、前記起動する設定にすることを特徴とする請求項9に記載のデバイス制御プログラム。
  11. 前記デバイス制御プログラムは、Windows Store Device Application(WSDA)であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラム。
  12. 前記拡張アプリケーションプログラムと、前記ドライバプログラムは前記コンピュータによって起動される場合に、別のプロセスとして起動されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラム。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラムをインストールするためのインストーラプログラムであって、
    前記インストーラプログラムは、前記ドライバプログラムをインストールする際に、コンピュータに、
    生成したプリンタキューと、ユーザインタフェースとを対応づける第1の設定工程と、
    前記生成したプリンタキューの属性情報として、前記ユーザインタフェースを起動する設定を設定する第2の設定工程と、
    を実行させることを特徴とするインストーラプログラム。
  14. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のデバイス制御プログラムを記憶した、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
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