JP2020024981A - パワーモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】治具を用いることなく、ハウジングに対する主電極の主端子部及び制御電極の制御端子部材の位置決め精度の向上を図ることができるパワーモジュールを提供する。【解決手段】主電極40は、パワースイッチング素子を載置する載置部と、載置部からハウジングの外部に向けて延出する主端子部46と、を備える。制御電極50は、制御パッドに接続されるボンディングワイヤWと、ボンディングワイヤWに電気的に接続される制御端子部材55と、制御端子部材55が一体化された樹脂製の第1保持部材110と、を備える。第1保持部材110は、ハウジングに嵌合される爪部114,115と、主端子部46を保持する凹部及び突起部と、を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、パワーモジュールに関するものである。
パワーモジュールの構成として、ハウジング内にパワースイッチング素子を設け、パワースイッチング素子で発生する熱をハウジングから放熱するとともに電極をハウジングの外部に延出するようにした構造が知られている(例えば特許文献1)。
ところで、この種のパワーモジュールにおいて、治具を用いることなく、ハウジングに対し主電極及び制御電極を高精度に位置決めしたいという要求が有る。
本発明の目的は、治具を用いることなく、ハウジングに対する主電極の主端子部及び制御電極の制御端子部材の位置決め精度の向上を図ることができるパワーモジュールを提供することにある。
本発明の目的は、治具を用いることなく、ハウジングに対する主電極の主端子部及び制御電極の制御端子部材の位置決め精度の向上を図ることができるパワーモジュールを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、冷却フィンを有するハウジングと、前記ハウジング内に設けられたパワースイッチング素子と、前記パワースイッチング素子の主電極パッドに電気的に接続される主電極と、前記パワースイッチング素子の制御パッドに電気的に接続される制御電極と、を有するパワーモジュールにおいて、前記主電極は、前記パワースイッチング素子を載置する載置部と、前記載置部から前記ハウジングの外部に向けて延出する主端子部と、を備え、前記制御電極は、前記制御パッドに接続されるリード部と、前記リード部に電気的に接続される制御端子部材と、前記制御端子部材が一体化された樹脂製の保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記ハウジングに嵌合される嵌合部と、前記主端子部を保持する保持部と、を有することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、樹脂製の保持部材は嵌合部によりハウジングに嵌合している。保持部材には、リード部に電気的に接続される制御端子部材が一体化されている。保持部材は保持部により主端子部を保持している。よって、治具を用いることなく、ハウジングに対する主電極の主端子部及び制御電極の制御端子部材の位置決め精度の向上を図ることができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載のパワーモジュールにおいて、前記保持部は、両側面に前記主端子部の両側面が嵌合する凹部と、前記凹部の底面に設けられ前記主端子部と嵌合する突起部とにより構成されているとよい。
請求項3に記載のように、請求項2に記載のパワーモジュールにおいて、前記突起部は、前記主端子部を貫通して前記主端子部から突出する先端部に前記ハウジングに嵌合する部材が嵌合するとよい。
本発明によれば、治具を用いることなく、ハウジングに対する主電極の主端子部及び制御電極の制御端子部材の位置決め精度の向上を図ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図10(a)に従って説明する。
なお、図面において、一平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、一平面(X−Y平面)に直交する方向をZ方向で規定している。
なお、図面において、一平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、一平面(X−Y平面)に直交する方向をZ方向で規定している。
図1及び図2に示すように、パワーモジュール10は、ハウジング20と、パワースイッチング素子30,31と、主電極40,41,42,43と、制御電極50,51と、を有する。
ハウジング20は、アルミ等よりなる。ハウジング20は、全体の概略形状としてZ方向に薄い扁平なる四角箱型をなしている。ハウジング20は、第1ハウジング構成部材21と第2ハウジング構成部材22とで構成されている。第1ハウジング構成部材21の本体部21aは上面が開口する箱型をなし、第2ハウジング構成部材22の本体部22aは下面が開口する箱型をなしている。第1ハウジング構成部材21の上に第2ハウジング構成部材22を重ねるようにして配置することによりハウジング20が構成される。第1ハウジング構成部材21の本体部21aの下面には冷却フィン21bが形成されている。第2ハウジング構成部材22の本体部22aの上面には冷却フィン22bが形成されている。このように、ハウジング20は、冷却フィン21b,22bを有する。
第1ハウジング構成部材21の本体部21aにおけるY方向での一端面には内外を連通する開口部21d(図3参照)が形成されている。同様に、第2ハウジング構成部材22の本体部22aにおけるY方向での一端面には内外を連通する開口部22d(図1参照)が形成されている。第1ハウジング構成部材21の開口部21dと第2ハウジング構成部材22の開口部22dとは上下に重なるように配置され、これにより、ハウジング20におけるY方向での一端面には内外を連通する開口部20aが形成されている。ハウジング20の開口部20aが、電極取り出し用の開口部となる。
パワースイッチング素子30,31としてIGBTが用いられ、IGBTに対しダイオードDが並列接続される。パワースイッチング素子30,31としてIGBTを用いた場合には、主電極としてエミッタ電極及びコレクタ電極を有するとともに、制御電極としてゲート電極を有する。
パワースイッチング素子30,31のうちの一方は、上アーム用スイッチング素子を構成し、他方は、下アーム用スイッチング素子を構成している。つまり、インバータ回路での単相(例えばU相)における直列接続される上下のアームがパワースイッチング素子30,31で構成される。
図2に示すように、ハウジング20の内部においてパワースイッチング素子30,31及びダイオードDが配置されている。パワースイッチング素子30及びダイオードDの下面には平板状の主電極40を介して絶縁基板70が配置されている。パワースイッチング素子30及びダイオードDの上面には平板状の主電極42を介して絶縁基板71が配置されている。同様に、パワースイッチング素子31及びダイオードDの下面には平板状の主電極41を介して絶縁基板72が配置されている。パワースイッチング素子31及びダイオードDの上面には平板状の主電極43を介して絶縁基板73が配置されている。パワースイッチング素子30,31及びダイオードDは絶縁基板70,71,72,73によりハウジング20と電気的に絶縁されている。
絶縁基板70はハウジング20の第1ハウジング構成部材21の内壁と接している。絶縁基板72はハウジング20の第1ハウジング構成部材21の内壁と接している。絶縁基板71はハウジング20の第2ハウジング構成部材22の内壁と接している。絶縁基板73はハウジング20の第2ハウジング構成部材22の内壁と接している。
つまり、図3に示すように、ハウジング20の第1ハウジング構成部材21の内部において第1ハウジング構成部材21の上面に絶縁基板70,72が並んで配置されるとともにその上に主電極40,41が配置される。さらに、図4に示すように、主電極40上にパワースイッチング素子30及びダイオードDが配置されるとともに主電極41上にパワースイッチング素子31及びダイオードDが配置される。さらには、図5に示すように、パワースイッチング素子30及びダイオードDの上には主電極42が配置されるとともにパワースイッチング素子31及びダイオードDの上には主電極43が配置される。さらに、図6に示すように、主電極42の上には絶縁基板71が配置されるとともに主電極43の上には絶縁基板73が配置される。その上に、図1及び図2に示すように、ハウジング20の第2ハウジング構成部材22が配置される。
主電極40,41,42,43は、所望の形状に成形した金属板が用いられている。主電極40,41,42,43は、一端部においてパワースイッチング素子30,31の主電極パッド32(図4参照)に電気的に接続されている。主電極パッド32はパワースイッチング素子30,31の上面及び下面に形成されている。また、図5に示すように、主電極43の延設部43aが主電極40と接合され、これによりパワースイッチング素子30とパワースイッチング素子31が直列接続される。
制御電極50,51としてピン(所望の方向に延在する金属棒)を用いて構成されている。制御電極50,51において、ボンディングワイヤW(図10参照)によりパワースイッチング素子30,31の制御パッド33(図10参照)に電気的に接続されている。
図3及び図5に示すように、リードフレームよりなる主電極40,41,42,43は、幅広なる載置部45と、幅狭なる主端子部46と、を備える。
図4等に示すように、主電極40,41,42,43における幅広なる載置部45には、パワースイッチング素子30,31及びダイオードDが載置される。
図4等に示すように、主電極40,41,42,43における幅広なる載置部45には、パワースイッチング素子30,31及びダイオードDが載置される。
図3及び図5に示すように、主電極40,41,42,43における主端子部46は、載置部45からハウジング20の外部に向けて延出している。
図4等に示すように、制御電極50,51は、リード部としてのボンディングワイヤWと、制御端子部材55と、樹脂製の第1保持部材110と、を備える。リード部としてのボンディングワイヤWは、パワースイッチング素子30,31の制御パッド33(図10参照)に接続される。
図4等に示すように、制御電極50,51は、リード部としてのボンディングワイヤWと、制御端子部材55と、樹脂製の第1保持部材110と、を備える。リード部としてのボンディングワイヤWは、パワースイッチング素子30,31の制御パッド33(図10参照)に接続される。
次に、第1保持部材110の関連部品について説明する。
図7に示すように、ハウジング20における電極取り出し用の開口部20a(図1参照)において第1保持部材110及び第2保持部材120が配置されている。第1保持部材110及び第2保持部材120は樹脂成形品である。
図7に示すように、ハウジング20における電極取り出し用の開口部20a(図1参照)において第1保持部材110及び第2保持部材120が配置されている。第1保持部材110及び第2保持部材120は樹脂成形品である。
図8及び図9に示すように、第2保持部材120はX方向に延びる柱状をなしている。第1保持部材110は本体部111がX方向に延びる柱状をなしている。第1保持部材110において本体部111からY方向に延びる端子支持部112及び端子支持部113を有し、端子支持部112,113に制御端子部材55が埋設されている。制御端子部材55はY方向に延びている。制御端子部材55の一端は端子支持部112,113の側面から突出するとともに他端は本体部111の上面から露出しておりボンディングワイヤWと接合される。
第1ハウジング構成部材21の本体部21aにおける開口部21dのX方向での幅L2(図9参照)に比べ第1保持部材110の本体部111のX方向での幅L1(図8参照)は若干小さくなっており、第1ハウジング構成部材21の本体部21aにおける開口部21dに第1保持部材110の本体部111が嵌入される。
第1保持部材110における本体部111のX方向での両方の端面に爪部114,115が形成されている。第2保持部材120のX方向での両方の端面に爪部122,123が形成されている。爪部114,115が第1ハウジング構成部材21の開口部21dの周辺の壁に当接することにより位置決めされる。第2保持部材120についても爪部122,123を用いてハウジング20の第2ハウジング構成部材22に嵌合する。
第1保持部材110における本体部111の上面でのX方向の一端部には凹部(段差部)116が形成されている。凹部116の底面の中央部に、突起部118が突設されている。突起部118は断面円形をなし、上方に延びている。
図11(a)に示すように、凹部116に主電極40の主端子部46が嵌入される。このとき、突起部118が主端子部46に形成した貫通孔46cを通る。よって、凹部116の側面116a,116bに主端子部46の側面46a,46bが接触するとともに突起部118が主端子部46の貫通孔46cを貫通することにより、主端子部46が第1保持部材110に位置決めされる。
同様に、図8に示すように、第1保持部材110における本体部111の上面でのX方向の中央部には凹部(段差部)117が形成されている。凹部117の底面の中央部に、突起部119が突設されている。突起部119は断面円形をなし、上方に延びている。凹部(段差部)117に主電極41の主端子部46が嵌入される。このとき、突起部119が主端子部46を貫通する。よって、凹部117の側面に主端子部46の側面が接触するとともに突起部119が主端子部46を貫通することにより、主端子部46が第1保持部材110に位置決めされる。
図8に示すように、第2保持部材120の下面における突起部118に対応する位置には穴H1が形成されている。突起部118が穴H1に嵌入される。
一方、第2保持部材120の下面でのX方向の一端部には凹部(段差部)124が形成されている。第2保持部材120の下面でのX方向の中央部には凹部(段差部)125が形成されている。凹部124の底面の中央部に、突起部126が突設されている。凹部125の底面の中央部に、突起部127が突設されている。突起部126,127は断面円形をなし、下方に延びている。
一方、第2保持部材120の下面でのX方向の一端部には凹部(段差部)124が形成されている。第2保持部材120の下面でのX方向の中央部には凹部(段差部)125が形成されている。凹部124の底面の中央部に、突起部126が突設されている。凹部125の底面の中央部に、突起部127が突設されている。突起部126,127は断面円形をなし、下方に延びている。
凹部124に主電極43の主端子部46が嵌入されるとともに、凹部125に主電極42の主端子部46が嵌入される。このとき、突起部126,127が主端子部46を貫通する。よって、凹部124,125の側面に主端子部46の側面が接触するとともに突起部126,127が主端子部46を貫通することにより、主端子部46が第2保持部材120に位置決めされる。
第1保持部材110の上面における突起部126に対応する位置には穴H2が形成されている。突起部126が穴H2に嵌入される。
このように、第1保持部材110は、嵌合部としての爪部114,115と、保持部としての凹部116,117及び突起部118,119を有する。
このように、第1保持部材110は、嵌合部としての爪部114,115と、保持部としての凹部116,117及び突起部118,119を有する。
嵌合部としての爪部114,115は、ハウジング20に嵌合されるとともに、保持部としての凹部116,117及び突起部118,119は、主端子部46を保持する。
つまり、保持部は、図11(a)に示すように、両側面116a,116bに主端子部46の両側面46a,46bが嵌合する凹部116と、凹部116の底面に設けられ主端子部46と嵌合する突起部118とにより構成されている。突起部118は、主端子部46を貫通して主端子部46から突出する先端部にハウジングに嵌合する部材としての第2保持部材120が嵌合する。
つまり、保持部は、図11(a)に示すように、両側面116a,116bに主端子部46の両側面46a,46bが嵌合する凹部116と、凹部116の底面に設けられ主端子部46と嵌合する突起部118とにより構成されている。突起部118は、主端子部46を貫通して主端子部46から突出する先端部にハウジングに嵌合する部材としての第2保持部材120が嵌合する。
次に、作用について説明する。
図2において、パワースイッチング素子30,31及びダイオードDで発生する熱は絶縁基板70,71,72,73を通してハウジング20に伝わり、冷却フィン21b,22bから逃がされる。このように、絶縁基板70,71,72,73をハウジング20に直付けした直冷構造とすることにより熱抵抗の低減が図られている。このとき、主電極40,41,42,43及び制御電極50,51は各々独立している。
図2において、パワースイッチング素子30,31及びダイオードDで発生する熱は絶縁基板70,71,72,73を通してハウジング20に伝わり、冷却フィン21b,22bから逃がされる。このように、絶縁基板70,71,72,73をハウジング20に直付けした直冷構造とすることにより熱抵抗の低減が図られている。このとき、主電極40,41,42,43及び制御電極50,51は各々独立している。
主電極40,41,42,43においては、パワースイッチング素子30,31を載置する載置部45から主端子部46がハウジング20の外部に向けて延出している。樹脂製の第1保持部材110においては、ボンディングワイヤWに電気的に接続される制御端子部材55が一体化されている。そして、第1保持部材110の爪部114,115がハウジング20に嵌合されるとともに、凹部116,117及び突起部118,119により主端子部46が保持される。
よって、ハウジング20に対する主端子部46及び制御端子部材55の位置決め精度の向上を図ることができる。
より詳しく説明する。
より詳しく説明する。
特許文献1に開示のモジュールにおける電極構造は、リードフレームタイプであり、トランスファーモールドした後、ハウジング内に配置される。この構造において、電極とハウジングとの間の絶縁は、絶縁シートや絶縁基板及びグリス等を用いて行う必要があるが、絶縁部の熱抵抗が比較的高い。そこで、熱抵抗低減策として、絶縁基板をハウジングに直付けする直冷構造を採用すると、電極のリードフレーム化が困難であるとともに電極(信号線用/主回路用)は各々独立しているため、各部品の位置決め機構が必要である。つまり、直冷構造を採用した場合に、電極の部品数が多くなり、各部品の位置決め治具が別途必要となる。
本実施形態においては、電極自体に位置決め機構を設けることにより、治具を不要としている。具体的には、第1保持部材110及び第2保持部材120を用いて電極の構成部品を保持し、第1保持部材110及び第2保持部材120はハウジング20に位置決めされる構成とすることにより、ハウジング20に位置決めしたい電極の構成部品が所望の位置に組付く構造としている。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)パワーモジュール10の構成として、冷却フィン21b,22bを有するハウジング20と、ハウジング20内に設けられたパワースイッチング素子30と、パワースイッチング素子30の主電極パッド32に電気的に接続される主電極40と、パワースイッチング素子30の制御パッド33に電気的に接続される制御電極50と、を有する。主電極40は、パワースイッチング素子30を載置する載置部45と、載置部45からハウジング20の外部に向けて延出する主端子部46と、を備える。制御電極50は、制御パッド33に接続されるリード部としてのボンディングワイヤWと、ボンディングワイヤWに電気的に接続される制御端子部材55と、制御端子部材55が一体化された樹脂製の保持部材としての第1保持部材110と、を備える。第1保持部材110は、ハウジング20に嵌合される嵌合部としての爪部114,115と、主電極40の主端子部46を保持する保持部としての凹部116及び突起部118と、を有する。
(1)パワーモジュール10の構成として、冷却フィン21b,22bを有するハウジング20と、ハウジング20内に設けられたパワースイッチング素子30と、パワースイッチング素子30の主電極パッド32に電気的に接続される主電極40と、パワースイッチング素子30の制御パッド33に電気的に接続される制御電極50と、を有する。主電極40は、パワースイッチング素子30を載置する載置部45と、載置部45からハウジング20の外部に向けて延出する主端子部46と、を備える。制御電極50は、制御パッド33に接続されるリード部としてのボンディングワイヤWと、ボンディングワイヤWに電気的に接続される制御端子部材55と、制御端子部材55が一体化された樹脂製の保持部材としての第1保持部材110と、を備える。第1保持部材110は、ハウジング20に嵌合される嵌合部としての爪部114,115と、主電極40の主端子部46を保持する保持部としての凹部116及び突起部118と、を有する。
これにより、樹脂製の第1保持部材110は嵌合部としての爪部114,115によりハウジング20に嵌合している。第1保持部材110には、ボンディングワイヤWに電気的に接続される制御端子部材55が一体化されている。第1保持部材110は保持部としての凹部116及び突起部118により主電極40の主端子部46を保持している。よって、治具を用いることなく、ハウジング20に対する主電極40の主端子部46及び制御電極50の制御端子部材55の位置決め精度の向上を図ることができる。
(2)保持部は、両側面116a,116bに主電極40の主端子部46の両側面46a,46bが嵌合する凹部116と、凹部116の底面に設けられ主電極40の主端子部46と嵌合する突起部118とにより構成されている。よって、主電極40の主端子部46を保持することができる。
(3)突起部118は、主電極40の主端子部46を貫通して主電極40の主端子部46から突出する先端部にハウジング20に嵌合する部材としての第2保持部材120が嵌合する。よって、突起部118で第2保持部材120を位置決めできる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○図11(a)に代わり、図11(b)に示すように、凹部116の側壁に設けた半円状の突起(キー)130と主端子部46に設けた半円状の凹部131を嵌合させてよい。他にも、図11(c)に示すように凹部116の側壁に設けた半円状の凹部(窪み)132と主電極に設けた半円状の突起133を嵌合させてもよい。
○図11(a)に代わり、図11(b)に示すように、凹部116の側壁に設けた半円状の突起(キー)130と主端子部46に設けた半円状の凹部131を嵌合させてよい。他にも、図11(c)に示すように凹部116の側壁に設けた半円状の凹部(窪み)132と主電極に設けた半円状の突起133を嵌合させてもよい。
○ 第1保持部材110に制御端子部材55を一体化したが、これに代わり、第1保持部材110に制御端子部材55に加えて主電極の主端子部46も一体化して保持するようにしてもよい。
○ パワースイッチング素子30,31として、パワーMOSFETを用いてもよく、この場合には外付けのダイオードに代わり寄生ダイオードが用いられる。また、パワースイッチング素子30,31としてパワーMOSFETを用いた場合には、主電極としてソース電極及びドレイン電極を有するとともに、制御電極としてゲート電極を有する。
○ ハウジング内に設けるパワースイッチング素子の数は問わない。ハウジング内に設けるパワースイッチング素子は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
10…パワーモジュール、20…ハウジング、21b,22b…冷却フィン、30…パワースイッチング素子、32…主電極パッド、33…制御パッド、40…主電極、45…載置部、46…主端子部、46a,46b…側面、50…制御電極、55…制御端子部材、110…第1保持部材、114,115…爪部、116…凹部、116a,116b…側面、118…突起部、120…第2保持部材、W…ボンディングワイヤ。
Claims (3)
- 冷却フィンを有するハウジングと、
前記ハウジング内に設けられたパワースイッチング素子と、
前記パワースイッチング素子の主電極パッドに電気的に接続される主電極と、
前記パワースイッチング素子の制御パッドに電気的に接続される制御電極と、
を有するパワーモジュールにおいて、
前記主電極は、
前記パワースイッチング素子を載置する載置部と、
前記載置部から前記ハウジングの外部に向けて延出する主端子部と、
を備え、
前記制御電極は、
前記制御パッドに接続されるリード部と、
前記リード部に電気的に接続される制御端子部材と、
前記制御端子部材が一体化された樹脂製の保持部材と、
を備え、
前記保持部材は、
前記ハウジングに嵌合される嵌合部と、
前記主端子部を保持する保持部と、
を有することを特徴とするパワーモジュール。 - 前記保持部は、両側面に前記主端子部の両側面が嵌合する凹部と、前記凹部の底面に設けられ前記主端子部と嵌合する突起部とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパワーモジュール。
- 前記突起部は、前記主端子部を貫通して前記主端子部から突出する先端部に前記ハウジングに嵌合する部材が嵌合することを特徴とする請求項2に記載のパワーモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018147739A JP2020024981A (ja) | 2018-08-06 | 2018-08-06 | パワーモジュール |
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