JP2020024107A - 充電率算出装置及び車両 - Google Patents

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陵太 山垣
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Abstract

【課題】高い精度でSOCを算出することができる充電率算出装置及び車両を提供する。【解決手段】充電率算出装置10は、二次電池12と、二次電池12の電庄値を検出する電圧検出部22と、二次電池12の電流値を検出する電流検出部16と、電流値を積算してSOCIを算出する制御部18と、を備え、制御部18は、既定の補正条件が成立した場合にSOCIとは異なる算出手法で補正用SOCCを算出し、前回の補正実施時からの経過時間が長い程、補正用SOCCをSOCに大きく反映させてSOCの補正をする。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の充電率算出技術に関する。
複数の単電池により構成されるバッテリの充電率(SOC: State Of Charge)は、バッテリに流入する又は流出する電流値を積算する電流積算法を用いて推定される。この電流積算法によるSOCの算出手法では、電流センサの測定誤差や量子化誤差を含んだ電流値を積算していくため、時間経過に伴い積算誤差が増加し、充電率の推定精度が低下する。
そこで、特許文献1に示されるように、別手法で推定した推定充電率を重み付けをして加算することで、推定したSOCを補正することがある。
特開2017−62149号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、SOCを補正する際に補正手法自体の誤差により、かえってSOCの推定精度が低下する場合があるという課題があった。
例えば、電流積算法とは別手法で推定されたSOCも誤差を含むため、電流積算法による積算誤差が小さいうちに補正をするとかえってSOCの推定精度が低下する。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、高い精度でSOCを算出することができる充電率算出装置及び車両を提供することを目的とする。
本発明に係る充電率算出装置は、二次電池と、前記二次電池の電庄値を検出する電圧検出部と、前記二次電池の電流値を検出する電流検出部と、前記電流値を積算して充電率を算出する制御部と、を備え、前記制御部は、既定の補正条件が成立した場合に前記充電率とは異なる算出手法で補正用充電率を算出し、前回の補正実施時からの経過時間が長い程、前記補正用充電率を前記充電率に大きく反映させて前記充電率の補正をする。
本発明により、高い精度でSOCを算出することができる充電率算出装置及び車両が提供される。
第1実施形態に係る充電率算出装置を示すブロック図。 バッテリが動的状態にある場合において無負荷電圧の推定方法を説明する図。 前回補正時からの経過時間とSOC演算誤差との関係を示す図。 (A)は静的補正係数の補正マップを示す図、(B)は動的補正係数の補正マップを示す図。 実施形態に係る充電率算出装置による1回分のSOCの算出方法を説明するフローチャート。 実施形態に係る充電率算出装置によるSOCの算出を繰り返した場合のSOC演算値を示す図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る充電率算出装置10を示すブロック図である。
1.構成
充電率算出装置10は、図1に示すように、走行モータ11とバッテリ(二次電池)12とをインバータ制御部13を介して接続する回路14に接続される。
充電率算出装置10は、回路14内に設けられる電流検出部16及び電圧検出部17と、これら電流検出部16及び電圧検出部17の検出値を受け付ける制御部18と、を備える。
電流検出部16は、バッテリ12に直列接続されて、バッテリ12に流入又は流出する電流を検出する。
バッテリ12は、例えば図1に示されるように複数の単電池12a〜12nが直列に接続されて構成される。電圧検出部17(17a〜17n)は、例えば各単電池12a〜12nにそれぞれ並列接続されて、各単電池12a〜12nの電圧を検出する。電流検出部16及び電圧検出部17で検出された電流値及び電圧値は、いずれも制御部18にデータとして送られる。
制御部18は、処理回路、RAM及びROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、この記憶媒体に記憶されたプログラムに従って充電率算出装置10の動作を制御する。制御部18の処理回路は、専用のハードウェアで構成してもよいし、プロセッサによるソフトウェア処理で各種機能を実現するように構成してもよい。
ここで、プロセッサとは、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)を含む。また、専用のハードウェアとは、特定用途向け集積回路(ASIC: Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA: Field Programmable Gate Array)等の回路を含む。上記プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD: Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD: Complex Programmable Logic Device)などが挙げられる。
ここでは一例として、制御部18の処理回路がプロセッサである場合について説明する。この場合、制御部18は、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、SOCを算出し補正する処理を実行する。
なお、この場合、制御部18の処理回路は、単一のプロセッサによって構成されてもよいし、複数の独立したプロセッサの組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。また、記憶媒体は、例えば、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどである。
制御部18は、これら処理回路、記憶媒体又はこれらの組み合わせにより、SOC積算推定部21、補正用SOC推定部22、補正部23、補正判定部24、補正係数保持部25、及び補正タイマー26の機能を実現する。
SOC積算推定部21は、電流積算法、すなわち電流検出部16で検出する電流値を積算することで充電率を算出する。つまり、電流積算法を用いて算出される充電率SOCは、次式(1)のように、前回算出されたSOCに、前回算出時から充放電によって変化した充電率が加算されて算出される。
Figure 2020024107
ここで、i(t)は、前回算出時刻t-1から時刻tまでにおいてバッテリ12に流入又は流出する電流量であって、電流検出部16で検出される電流値である。
補正用SOC推定部22は、SOC積算推定部21とは異なる算出手法、例えば電圧検出部17で検出される電圧値からSOCの推定値を算出する。補正用SOC推定部22は、例えば、バッテリ12が静的状態にある場合と動的状態にある場合とで異なる算出方法で充電率SOCを算出する。
以下、補正用に算出されたSOCをSOCと区別して、補正用SOCと表す。また、バッテリ12が静的状態にあるときに算出された補正用SOCを静的SOC、バッテリ12が動的状態にあるときに算出された補正用SOCを動的SOCと表す。SOCは、SOCと同様に式中の記号としても用いる。
バッテリ12が静的状態にある場合には、電圧検出部17(17a〜17n)で検出される電圧は無負荷電圧Vであると考えられる。この無負荷電圧Vがバッテリ12のSOCと所定の関数関係になるため、無負荷電圧Vから静的SOCが算出される。
静的SOCに含まれる誤差は零とみなせることもできる程度に極めて少ない。ただし、静的状態は、充放電のない状態が一定時間以上継続した限定的な状態である。なお、各単電池12a〜12nが直列に接続されている場合、電圧検出部17(17a〜17n)で検出される電圧値の総和がバッテリ12全体の無負荷電圧Vになるため、この総和から静的SOCを算出してもよい。
一方、バッテリ12が動的状態にある場合には、バッテリ12が充放電され、電流が回路14を流れているため、電圧検出部17が検出する電圧値は、通常、無負荷電圧Vではない。従って、バッテリ12に負荷がある動的状態にある場合には、電流検出部16及び電圧検出部17で検出された電流値及び電圧値から、一旦無負荷電圧Vを推定する必要がある。
以下、「無負荷電圧Vを算出する」とは、無負荷電圧Vを検出により取得する場合と、推定により取得する場合と、の両方を含みうるものとする。
ここで、図2は、バッテリ12が動的状態にある場合において無負荷電圧Vの推定方法を説明する図である。
図2のグラフの横軸は電流検出部16で検出される充放電電流であり、縦軸は電圧検出部17の1つ(例えば、第1電圧検出部17a)で検出される電圧である。充放電電流量とこの充放電電流が流れているときの電圧との関係は、図2に示されるように、およそ線形な関係になっている。従って、無負荷電圧Vは、充放電中に取得された複数のサンプリングデータの回帰直線と、充放電電流値が零の縦軸との交点、すなわち切片として算出することができる。
このように推定された無負荷電圧Vを用いて、バッテリ12が動的状態になっているときの動的SOCを推定する。
なお、補正用SOCは、電流積算法以外の手法によって算出されたSOCであれば、必ずしも静的SOCまたは動的SOCである必要はない。つまり、補正用SOCは、無負荷電圧Vの算出を介して導出されるものでなくてもよく、種々の既知のSOCの算出方法によって算出されたSOCを用いることができる。
補正判定部24は、静的補正条件の成否及び動的補正条件の成否を判定する。
上述のように、バッテリ12が静的状態にある場合には静的補正条件が成立し、静的SOCを用いて(第1補正)、バッテリ12が動的状態にある場合には動的補正条件が成立し、動的SOCを用いて(第2補正)、SOCの補正がなされる。バッテリ12が静的状態にも動的状態にもなっているといえないときには、静的補正条件及び動的補正条件が成立せず、SOCの補正はされない。
静的状態及び動的状態の判定は、バッテリ12の静動状態を特徴づける物理量についての条件の成否で判断される。例えば、電流検出部16が検出する電流値が零の状態を一定時間以上維持していることの成否や、電圧検出部17(17a〜17n)が検出する電圧値の変動幅が既定の閾値内に収まっていることの成否などが静的補正条件になる。
電圧の検出値の変動幅は、回路14が開回路状態になって電流が流れなくなってから所定時間が経過して、電圧が安定した状態になっている場合に所定の閾値内に収まる。このようなバッテリ12の静的状態は、例えば、車両が停車しており、かつバッテリ12の充放電をしていないときや、イグニッション電源(IG)がOFFのときに実現する。
一方、バッテリ12は、例えば、車両が走行中である場合や、バッテリ12の充電中に動的状態になる。動的補正条件は、例えば、回路14に所定の閾値以上の電流が流れバッテリ電圧が閾値以上の振動幅を有することや、同時点で検出された電流及び電圧の組が一定数以上サンプリングされていること等が挙げられる。
つまり、補正判定部24は、バッテリ12が動的状態にあって、かつ無負荷電圧Vが推定可能な状態にある場合に動的補正条件が成立すると判定する。
補正部23は、式(1)で算出されたSOCを、補正用SOC推定部22で算出した動的SOC又は静的SOCを用いて補正する。
ここで、図3は、前回補正時からの経過時間とSOC演算誤差との関係を示す図である。
前述したように、電流積算法では電流検出部16の測定誤差や量子化誤差が電流の積算値に含まれる。よって、積算値に含まれる誤差は、図3に示されるように、前回補正時からの経過時間に比例して増加する。つまり、前回補正時からの経過時間が短いときは、電流積算法に含まれる誤差は小さいため、他の算出手法で取得したSOCを用いて補正をすると、かえって誤差が大きくなることがある。
そこで、例えば各補正をした場合に含まれる可能性のある最大誤差Err,Errに対して、この最大誤差Err,Errを超える誤差が含まれるような時間が前回補正時から経過した場合に補正をする。
ところで、静的SOCがバッテリ電圧を単純に各単電池12a〜12nの電圧の総和としているのに対して、動的SOCは、各単電池12a〜12nの無負荷電圧Vの推定を介して算出される。このとき、動的SOCには、電流の計測誤差や電流と電圧との計測時の同期ずれ等によって、静的SOCよりも大きな誤差が含まれる。従って、動的SOCを用いて補正した場合には、静的SOCを用いて補正した場合と比較して補正した場合に含まれる可能性のある最大誤差が大きく設定される。
そのため、動的SOCを用いて補正する場合の最大誤差Errを、図3に示されるように、静的SOCを用いて補正する場合の最大誤差Errよりも大きな値に設定する。この結果、前回補正時から補正が実施されるまでの時間は、動的SOCを用いて補正する場合の方が長くなる。
補正後のSOCは、無負荷電圧Vを経由して求めたSOCの演算値SOCとSOCとの加重平均として次式(2)で表すことができる。ただし、補正係数Kは0から1の値であり、SOCのSOCへの反映度合いを表す。
補正後のSOC = SOC × K + SOC ×(1−K) (2)
ところで、上述のように、動的SOCは静的SOCよりも大きい誤差を含むため、動的SOCを用いて補正をすると、静的SOCで補正した場合と比較して補正後のSOCの算出精度が低くなる。
そこで、補正係数Kを決定する補正マップは、静的補正係数Kと動的補正係数Kとで使い分けられるのが好ましい。つまり、補正係数Kは、補正用SOCが静的SOCであるか動的SOCであるかによって、静的補正係数Kと動的補正係数Kとで区別されて補正係数保持部25に保持される
ここで、図4(A)は静的補正係数Kの補正マップを示す図であり、図4(B)は動的補正係数Kの補正マップを示す図である。
図4(A)は、前回補正時からの経過時間と静的補正係数Kとの関係を示しており、図4(B)は前回補正時からの経過時間と動的補正係数Kとの関係を示している。
図4(A),(B)中の時間t及び時間tは、図3の静的誤差Err又は動的誤差Errによって規定される時間t又は時間tに対応している。
図4(A)及び図4(B)に示されるように、静的補正係数K及び動的補正係数Kは、ともに図3で示した所定の時間t又は時間tまでは、零の値を有する。つまり、所定の時間t,tまでは、式(2)による補正をしても、実質的には補正をしていないのと同一の、電流積算法によるSOCが得られる。
このように所定の時間t,tまでは実質的に補正を実施しないことで、前回補正時からの経過時間が短く、電流積算法によるSOCに含まれる誤差が小さいときにまで補正をしてしまい、SOCの算出精度がかえって低下すること防止する。
なお、補正係数Kを零にすることに代えて、所定時間t,tの経過を補正判定部24における式(2)の補正の実施条件にしてもよい。この場合、補正係数Kのグラフは、時間t,tの長さだけ原点側にシフトしたものになる。
また、静的補正係数K及び動的補正係数Kは、ともに所定の時間t,tを起点に増加するように設定される。例えば、SOCの補正実施条件を満たさないような充放電が長時間継続すると、式(2)の補正が長時間実施されない。よって、補正条件成立時には、図3に示したように、SOCの真値に対するSOC演算値の誤差が既に大きくなっている。そこで、前回補正時からの経過時間が長い場合は、この経過時間に合わせて補正量を大きくすることで、一度の補正で真値に大きく近づけことができる。
また、静的補正係数K及び動的補正係数Kには、上限値Th(0<Th<1)が設けられる。
通常、補正されたSOCは、インバータ制御部13を介した走行モータ11の制御の際に駆動トルク又は回生トルク等の駆動力の算出の基礎として用いられる。一度の補正の前後で補正後のSOCが大きく変化することで充放電許容電力が大きく変化すると、この駆動力も急変して車両制御に影響を及ぼす。
そこで、静的補正係数K及び動的補正係数Kに上限値Thを設けてSOCへの反映率を所定以下に制限することで、走行モータ11のトルクの急変を防止する。つまり、補正係数Kを上限値Th以下にすることで、1回の補正によるSOCの変化量を制限することで、ドライバビリティを向上させることができる。
なお、補正されたSOCは、インバータ制御部13の他に、車内の表示部(図示せず)などにも出力されて運転者等によって電池残量として視認される。
このように、補正係数Kの大きさを前回補正時からの経過時間で変化させることによっても、短時間で精度の高いSOCを算出することができる。
2.動作
次に、実施形態に係る充電率算出装置10による1回分のSOCの算出方法を図5のフローチャートを用いて説明する(図1および図2を適宜参照)。なお、以下、各ステップを「S11」等のように適宜略記する。
まず、ステップS11において、補正タイマー26のカウントをインクルメントする。
そして、ステップS12において、SOC積算推定部21が式(1)を用いてSOCを算出する。
次に、ステップS13において、補正判定部24が静的補正条件の成否を判定する。例えば、回路14に電流が一定時間流れずに電圧検出部17(17a〜17n)で検出される電圧の変動幅が閾値内に収まっている場合には、静的補正条件が成立する。静的補正条件が成立する場合(S13でYESの場合)、回路14が開回路状態であると推測することができる。
そこで、ステップS14において、補正用SOC推定部22が、電圧検出部17で検出される静的電圧から、SOCの真値の推定値として静的SOCを算出する。
また、ステップS15において、補正部23が、前回のSOC補正条件成立時からの時間に応じた静的補正係数Kを補正係数保持部25から取得する。つまり、補正部23が、図4(A)に示される経過時間と静的補正係数Kとの相関から補正に用いる静的補正係数Kを決定する。
次に、ステップS16において、算出した補正用SOC及びSOCと静的補正係数Kとを用いて式(2)に基づき、SOCを算出する。
そして、ステップS17において、補正タイマー26のカウントをリセットして、次回のSOC補正時に備える。
一方、静的補正条件が成立しなかった場合(S13でNOの場合)、補正判定部24は、次に動的補正条件の成否を判定する(S18)。
上述のように、補正判定部24は、バッテリ12が動的状態にあり、無負荷電圧Vを推定可能なときに動的補正条件が成立すると判定する。
動的補正条件が成立する場合(S18でYESの場合)、動的状態のバッテリ電圧から、無負荷電圧Vの推定を介して、SOCの真値として動的SOCを算出する(S19)。
そして、ステップS15において、補正部23が補正係数保持部25にアクセスして、前回のSOC補正条件成立時からの時間に応じた動的補正係数Kを取得する。
次に、動的補正係数K及び式(2)を用いて、SOC演算値を補正し、補正タイマー26のカウントをリセットする(S16,S17)。
そして、ステップS20において、制御部18が、動的SOC又は静的SOCにより補正されたSOC値を、例えばインバータ制御部13に出力してSOCの算出及び補正の1回分の動作を終了する(S20,END)。
一方、動的補正条件が成立しなかった場合(S18がNOの場合)、なんら補正をせずに電流積算法によるSOCをSOC値として出力し、1回分の動作を終了する(S20,END)。
ここで、図6は、実施形態に係る充電率算出装置10によるSOCの算出(S11〜S20)を繰り返した場合のSOC演算値を示す図である。
図6では、3回補正条件が成立し、上記のSOCの算出及び補正が3回実施されたことでSOCが真値に近づいていく様子を表している。
なお、図6では補正により誤差が消滅することでロジックとして真値に近づくことを表している。
式(1)では、前回補正後のSOCに、その後流入又は流出した電流が積算されるため、上述の動作(S11〜S20)を繰り返すことにより、SOCは階段状に真値に近づく。
また、図6において、1回目の補正をしてから2回目の補正をするまでの経過時間は、2回目の補正から3回目の補正までの経過期間よりも長い。よって、2回目の補正量は、3回目の補正量よりも大きくなっている。このように、補正量を前回補正時からの経過時間に応じて変化させることで、少ない補正回数、すなわち短時間でSOCを真値に近づけることができる。
つまり、制御部18は、このような(2)による補正により、SOCを短期間で段階的に真値に近づけることができる。
なお、1回目の補正時の補正係数Kは、これより前に補正がないため、例えばイグニッション電源(IG)がONになった時点からの経過時間に基づいて決定される。
3.効果
以上の構成及び動作に基づき、実施形態に係る充電率算出装置10は、下記(1)〜(4)の効果を発揮する。
(1)電流積算法では前回補正時からの経過時間が短い場合には推定誤差が少ないことを考慮して、前回補正時から所定時間t,tは補正をしないことでSOCの算出精度を向上させた。
(2)前回補正時からの時間経過に伴わせて補正係数Kを増加させ、SOC演算値におけるSOCの影響度合いを時間経過とともに小さくすることで、少ない補正回数で早期に真値に近づけることを可能にした。
(3)補正係数Kに上限値Thを設けて、1回分の補正でSOCが過度に変化しないようにすることで、走行モータ11のトルクの急変を抑制して、ドライバビリティを向上させることができる。
(4)バッテリ12の静動状態によって補正用SOCの精度が異なることを考慮して補正係数Kを使い分けることで、静動状態それぞれの状態に適合した補正量で補正することを可能にした。
とくに、前回補正時から次の補正実施までの時間を静動状態で異なるものにすることで、静動状態それぞれに最適なタイミングで補正を実施することを可能にした。
以上より、実施形態に係る充電率算出装置10によれば、高い精度でSOCを算出することができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…充電率算出装置、11…走行モータ、12(12a〜12n)…バッテリ(単電池)、13…インバータ制御部、14…回路、16…電流検出部、17(17a〜17n)…電圧検出部、18…制御部、21…SOC積算推定部、22…補正用SOC推定部、23…補正部、24…補正判定部、25…補正係数保持部、26…補正タイマー、Err…動的誤差(閾値)、Err…静的誤差(閾値)、K(K,K)…補正係数(動的補正係数,静的補正係数)、Th…上限値、V…無負荷電圧。

Claims (5)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池の電庄値を検出する電圧検出部と、
    前記二次電池の電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流値を積算して充電率を算出する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    既定の補正条件が成立した場合に前記充電率とは異なる算出手法で補正用充電率を算出し、
    前回の補正実施時からの経過時間が長い程、前記補正用充電率を前記充電率に大きく反映させて前記充電率の補正をすることを特徴とする充電率算出装置。
  2. 前記補正用充電率は、前記二次電池が無負荷な状態にあるときの無負荷電圧に基づいて算出される請求項1に記載の充電率算出装置。
  3. 前記制御部は、前記前回の補正実施時から所定時間が経過した場合にのみ前記補正を前記充電率に反映させる請求項1又は請求項2に記載の充電率算出装置。
  4. 前記補正は、
    前記無負荷電圧の検出値に基づいて算出された前記補正用充電率についてなされる第1補正と、
    同時に検出された電流と電圧とを一組とする複数組のデータから推定される無負荷電圧に基づき算出された前記補正用充電率についてなされる第2補正と、のいずれかであり、
    前記第2補正は、前記第1補正よりも前記所定時間が長い請求項3に記載の充電率算出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の充電率算出装置と、
    走行モータと、
    前記二次電池から前記走行モータに電力を供給するインバータ制御部と、を備え、
    前記充電率算出装置は、
    前記充電率への前記補正の反映率を所定値以下に制限して前記充電率を算出し、
    前記充電率に基づいて前記走行モータの駆動力を算出し、
    前記駆動力に基づいて前記インバータ制御部を介して前記走行モータを駆動することを特徴とする車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023157278A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 日本電気株式会社 バッテリ状態推定装置、バッテリ状態推定システム、バッテリ状態推定方法、及び記録媒体

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WO2023157278A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 日本電気株式会社 バッテリ状態推定装置、バッテリ状態推定システム、バッテリ状態推定方法、及び記録媒体

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