JP2020024040A - マグネットフィルタまたは管体の取り付け補助具 - Google Patents

マグネットフィルタまたは管体の取り付け補助具 Download PDF

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Abstract

【課題】マグネットフィルタのような重量のある物を管体に直交する向きに取り付ける際に、作業者単独でも容易に安全かつ確実に取り付けられ、且つ取り付け後も引き続き接続部同士が接した状態を保持して補強することのできる取り付け補助具を提供する。【解決手段】内部を流体が通過する管体1に対して直交する向きに取り付けられるマグネットフィルタ400を、前記管体1の接続部19と前記マグネットフィルタ400の接続部409とを向かい合わせた状態で接続手段により接続するための取り付け補助具100であって、掛止部材300と、被掛止部材200とからなり、前記管体1に前記マグネットフィルタ400を取り付ける際に、前記掛止部材300を被掛止部材200に掛け止めることで前記マグネットフィルタ400が所定の取り付け姿勢に保持された状態で接続手段である接続部材により前記管体1および前記マグネットフィルタ400を接続する。【選択図】図1

Description

本発明は、マグネットフィルタまたは管体の取り付けを容易にする取り付け補助具に関するものである。
従来から、水道管、ガス管を初めとして各種の流動体の搬送手段として管体が用いられており、これらの管体の端部を接続したり、分岐部を構成する場合は、互いに設けた接続部を接続部材を用いて互いに接続する、継手による接続手段を用いることが一般的である。
図9は従来から知られている例えば互いに交差させた一方の管体1および他方の管体2の接続部11および21を雄ねじ部31と雌ねじ部32とからなる接続部材3を用いて接続する状態を示すものであり、この場合には図8(b)に示すように、例えば一方の管体2を手4で掴んで管体2の接続部21に付設された接続部材3の雌ねじ部32を管体1の接続部11に形成されている雄ねじ部31に接続してスパナなどの工具(図示せず)を用いて螺締させる必要がある。
その際に、一方の手4で接続する管体2を掴んで他方の手(図示せず)で接続部材3を締結することになるため作業者単独での作業は作業性に難がある。特に、管体2の口径が大きい場合や重量のある場合は接続が完了するまで、あるいは接続の解除が完了するまでの間把持するために多大な労力を要するほか利き腕側に接続する管体2を掴持して接続部材3を締結する場合なども同様になるため、通常は2名以上での作業が必要となりがちであった。
図10は互いに交差させた一方の管体1および他方の管体2の端部にそれぞれ形成したヘルール接続部19および29をクランプバンドである接続部材9を用いて接続する状態を示すものであり、例えば管体2を手で掴んで管体2のヘルール接続部29と管体1のヘルール接続部19とを密接させた状態で保持しつつ、接続部材9を巻き回し、固定ねじ91を締めることで接続部材9によって管体2のヘルール接続部29と管体1のヘルール接続部19とを密接させた状態で締結する必要がある。
この様に従来の継手を用いる管体の接続手段によると、着脱作業が困難、あるいは複数の人手が必要となるだけでなく、管体1と管体2とはねじ接続式の接続部材3やヘルール接続式のクランプバンドである接続部材9により接続されているだけであるので、常に管体1または2の荷重が接続部材3,9部分に掛かることから、長年の使用により接続部材3,9に負担が掛かり、その部分から接続が緩み、外れるというおそれがあり、特に、水平方向の管体2自身が重量を有する場合には注意を要する。更に、地中に設置される水道管やガス管などでは地震などの地盤の変動や、配管部分の変位などによっても、接続部分が外れたり、あるいは折れ曲がったり、または、亀裂や断裂、接続部の緩みなどが生じることもある。
特に、管体1に交差させて磁力により金属異物を回収・除去するためのマグネットフィルタを配置する場合、このマグネットフィルタは主に希土類の磁性体を金属製のケースに内装してなるものであるため、大重量となり、鉛直方向に配置された管体のある程度高さのある接続部に対して、マグネットフィルタを管体に対して直交させて取り付ける作業が困難であったことから、水平方向に配置された管体の接続部に対して垂直に立設させるように取り付ける場合が多かった。
しかも、マグネットフィルタは、主に飲食料品の製造設備で用いられ、製品に金属異物が含まれないように回収・除去するものであるが、流体の種類を切り替える度に、マグネットフィルタを取り外してマグネットバーに付着した金属異物を除去した後に再度取り付ける脱着作業が必要となる。
この脱着作業は、一日あたり数回行うことも多く、その度に複数名の作業者による作業を必要としたり、その際にマグネットフィルタが重量物であるため、万一落下事故があると製造設備やマグネットフィルタ自体の破損につながるだけでなく、作業者が怪我をするおそれもあった。
複数の作業者によって安全面に配慮しながら脱着作業をすることは非常に手間やコストがかかるものであったため、作業者単独で容易に安全かつ確実に脱着作業を行えるような発明が急務で求められていた。
これに対して、例えば、特開2015−75170号公報に提示されているように互いの管体を支持しながら接続する手段が知られている。この方法は図11に示すように、一方の管2aの受口に他方の管3aの挿口を挿入する管継手接続装置1aであって、受口近傍で管2aに当接する受口側当接片12aを備えた受口側支持部10aと、挿口近傍で管3aに当接する挿口側当接片22aと、回動軸心P周りに回動することにより挿口側当接片22aを押圧して管3aを挟持する回動機構23aと、を備えた挿口側支持部20aと、管3aの軸心と平行し、受口側支持部10aに固定される一端と、挿口側支持部20aが摺動可能に接続された他端を備える案内軸30aと、回動機構23aを回動操作して押圧された挿口側当接片により管を挟持し、受口側支持部を介して回動機構と接続され、挟持状態で挿口を受口側に引き込む牽引操作部40aと、を備えている構成とすることにより容易に管の接続作業を行なうことができるものである。
しかしながら、この管継手接続装置は互いに接続する管体を所定の接続位置に保持させながら接続するので接続作業を容易にすることはできるが、接続後には取り外してしまうものであり、その接続装置の回収・保管などが必要であるとともに、その後の接続部の補強については何ら考慮されていない。
一方、図12に示したように、特開平9−53783号公報には地中に埋設する配管接続用分岐管で地震などの地盤の変動や、配管部分の変位などによっても、接続部分が外れたり、あるいは折れ曲がったり、または、亀裂や断裂、接続部の緩みなどが生じないようにした、接続部分の信頼性が高い管接続用エルボが提供されているが、接続作業については何ら考慮されておらず、また構造も複雑であるという問題がある。
また、図13に示した韓国登録実用新案第20−0443541号公報(特許文献3)および図14に示した実開平3−75387号公報(特許文献4)のような管継手接続装置が知られているが、これら発明は軸線を一致させた管体同士を接続するためのものであって、流体が通過する一方の管体に交差して他方の管体やマグネットフィルタを取り付ける際には適さなかった。
したがって、複雑な機構を必要とすることなく、従来の継手を用いる接続手段において、特にマグネットフィルタのような重量のある物を、流体が通過する管体に対して直交する向きに取り付ける際に、作業者単独でも安全かつ確実に脱着を可能とするとともに、取り付け後も引き続き接続部同士が接した状態を保持することが可能であり、万一接続手段が破損したとしても取り付け状態が解除されることのない取り付け補助具が求められていた。
特開2015−75170号公報 特開平9−53783号公報 韓国登録実用新案第20−0443541号公報 実開平3−75387号公報
本発明は、マグネットフィルタのような重量のある物を管体に直交する向きに取り付ける際に、作業者単独でも容易に安全かつ確実に取り付けられ、且つ取り付け後も引き続き接続部同士が接した状態を保持して補強することのできる取り付け補助具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明であるマグネットフィルタの取り付け補助具は、内部を流体が通過する管体に対して直交する向きに取り付けられるマグネットフィルタを、前記管体の接続部と前記マグネットフィルタの接続部とを向かい合わせた状態で接続手段により接続するための取り付け補助具であって、基端が前記マグネットフィルタにおける外面の所定位置に取り付けられ、先端に係止部を有する掛止部材と、前記管体における外面の所定位置に取り付けられた被掛止部材とからなり、前記管体に前記マグネットフィルタを取り付ける際に、前記掛止部材を被掛止部材に掛け止めることで前記マグネットフィルタが所定の取り付け姿勢に保持されることを特徴とする。
また、本発明において、前記マグネットフィルタは飲食料品製造設備における金属異物の回収・除去のために用いられるものであって、前記管体は鉛直方向に配置され、その内部を飲食料品である流体が通過するものであることを特徴とする場合、従来の取り付け方法においては、鉛直方向に配置された管体のある程度高さのある接続部に対して重量物であるマグネットフィルタを垂直に取り付ける作業が困難であったことから、水平方向に配置した管体の接続部に対して垂直に立設させるように取り付ける場合が多かったが、これに対し本発明は、鉛直方向に配置された管体内を充満させながら下から上へと流れる飲食料品である流体に対してマグネットフィルタを確実に接触させることができるため、金属異物の回収・除去の効率を著しく向上させることができる。
更に、前記掛止部材は、取付部と、腕部と、係止部と、からなり、前記取付部は前記マグネットフィルタに取り付けるための固定板と、前記腕部を揺動可能に軸支する軸受と、を有し、前記腕部は前記軸受に軸支される軸体と、前記軸体を軸として揺動する一対の鉤状の側板と、を有し、前記係止部は前記両側板の先端において前記両側板間に架設された杆体により形成されており、前記被掛止部材は、前記杆体を係止する掛止凹部により形成されていることを特徴とする場合、マグネットフィルタに備えた掛止部材の係止部である杆体と管体に備えた被掛止部材の掛止凹部とが係止されることで、マグネットフィルタは所定の取り付け姿勢を保持することが可能であって、且つ前記腕部が揺動可能であることから細かい位置調整も容易であり、更に前記側板が鉤状になっていることから掛止部材および被掛止部材の内側スペースが広く確保でき、接続手段により前記管体と前記マグネットフィルタを接続する際に作業の邪魔になる恐れがない。
また、もう一つの本発明である管体の取り付け補助具は、内部を流体が通過する一方の管体に対して直交する向きに取り付けられる他方の管体を、前記一方の管体の接続部と前記他方の管体の接続部とを向かい合わせた状態で接続手段により接続するための取り付け補助具であって、基端が前記他方の管体における外面の所定位置に取り付けられ、先端に係止部を有する掛止部材と、前記一方の管体における外面の所定位置に取り付けられた被掛止部材とからなり、前記一方の管体に前記他方の管体を取り付ける際に、前記掛止部材を被掛止部材に掛け止めることで前記他方の管体が所定の取り付け姿勢に保持されることを特徴とする。
更に、前記掛止部材は、取付部と、腕部と、係止部と、からなり、前記取付部は前記他方の管体に取り付ける固定板と、前記固定板から突設されて前記腕部を揺動可能に軸支する軸受と、を有し、前記腕部は前記軸受に軸支される軸体と、前記軸体を軸として揺動する一対の鉤状の側板と、を有し、前記係止部は前記一対の側板の先端において前記一対の側板間に架設された杆体により形成されており、前記被掛止部材は、前記杆体を係止する掛止凹部により形成されていることを特徴とする場合、前記他方の管体に備えた掛止部材の係止部である杆体と前記一方の管体に備えた被掛止部材の掛止凹部とが係止されることで、前記他方の管体は所定の取り付け姿勢を保持することが可能であって、且つ前記腕部が揺動可能であることから細かい位置調整も容易であり、更に前記側板が鉤状になっていることから掛止部材および被掛止部材の内側スペースが広く確保でき、接続手段により前記一方の管体と前記他方の管体を接続する際に作業の邪魔になる恐れがない。
本発明によれば、マグネットフィルタ側の掛止部材および管体側の被掛止部材を係止させるという簡単な作業で、接続作業または接続解除作業が完了するまでの間、マグネットフィルタを所定の取り付け姿勢に保持し続けることができるので、重量物であるマグネットフィルタを接続手段により管体に取り付ける際に作業者単独でも安全かつ確実に取り付けることを可能とするとともに、万一接続手段が破損したとしても取り付け状態が解除されることなく、且つ掛止部材および被掛止部材が係止し続けることによって、接続手段による接続を解除した後もマグネットフィルタが落下することがないため、作業者単独でも安全かつ確実に取り外しもできる優れたマグネットフィルタの取り付け補助具を提供することができる。
また、もう一つの本発明によれば、管体を交差させて配置する際に作業者単独でも安全かつ確実に取り付けることを可能とするとともに、取り付け後も引き続き掛止部材および被掛止部材が係止し続けることによって、接続部同士が接した状態を保持することが可能であり、万一接続手段が破損したとしても取り付け状態が解除されない優れた管体の取り付け補助具を提供することができる。
上記本願の各発明における共通点として、前記掛止部材と前記被掛止部材の係止は揺動可能な腕部の先端の杆体を掛止凹部で保持することにより係止するものであることから、一方の管体に接続するマグネットフィルタまたは他方の管体の俯仰角の微調整が非常に容易である利点を有する。
本発明の好ましい実施の形態を示す斜視図。 図1に示した実施の形態の使用方法を示す側面図であり、(a)は初期状態、(b)は係止前、(c)は係止後、(c)は接続後を示す。 本実施の形態におけるマグネットフィルタのマグネットバーの向きを示す図であり、(a)は正しい向きにおけるマグネットバーの配置図、(b)は90度回転した誤った向きにおけるマグネットバーの配置図。 図1に示した取り付け補助具を一方の管体と他方の管体に取り付けた状態を示す斜視図。 本発明の異なる実施の形態における接続前の状態を示す側面図。 図5に示した実施の形態の要部を示す斜視図。 図5に示した実施の形態の使用方法を示す側面図であり、(a)は接続する前、(b)は接続時、(c)は接続後を示す。 本発明の更に異なる実施の形態の要部を示す斜視図。 従来例を示す側面図であり、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続時を示す。 従来例を示す側面図。 従来例を示す側面図。 従来例を示す縦断面図。 従来例を示す斜視図。 従来例を示す平面図。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明であるマグネットフィルタの取り付け補助具100の好ましい実施の形態を示す図であり、前記取り付け補助具100は、飲食料品製造設備における金属異物の回収・除去のために用いられるマグネットフィルタ400の取り付けを補助するものであって、飲食料品である流体が流れる管体1に形成された被掛止部材200と、前記マグネットフィルタ400に形成された掛止部材300と、からなる。
更に詳細に説明すると、前記掛止部材300は、取付部310と、腕部320と、係止部330と、からなり、前記被掛止部材200は、前記係止部330を係止する掛止凹部210からなる。
前記取付部310は、マグネットフィルタ400を所定の取付向きにした際に上を向く外面401における所定位置に例えば溶接や接着により取り付けられた固定板311と、前記固定板311から立設されて前記腕部320を揺動可能に軸支する軸受312とを有する。
前記腕部320は、前記軸受312に軸支される軸体321と、前記軸体321を軸として揺動する一対の鉤状の側板322a、322bとを有する。
前記係止部330は、前記腕部320の先端において前記両側板322a、322b間に架設された杆体331により形成されている。
前記被掛止部材200は、前記管体1のヘルール接続部19の上方の外面12における所定位置に例えば溶接や接着により取り付けられて前記杆体331を係止する掛止凹部210からなる。
以上の構成を有する本実施の形態のマグネットフィルタの取り付け補助具100を使用するには、まず、図2(a)に示すように、管体1の近くにマグネットフィルタ400を持ち上げ、管体1に設けられたヘルール接続部19とマグネットフィルタ400のヘルール接続部409とを近接させる。
次に、図2(b)に示すように、マグネットフィルタ400に取り付けられた掛止部材300の先端の係止部330を、管体1に取り付けられた被掛止部材200の掛止凹部210に係止させる。
そうすると、図2(c)に示すように、水平方向に手で把持されていたマグネットフィルタ400は、取り付け補助具100の掛止部材300の係止部330と被掛止部材200の掛止凹部210が係止していることで接続部同士が接した所定の取り付け姿勢で保持されつつ、マグネットフィルタ400の荷重が取り付け補助具100により支持され、作業者が把持していた手を離してもマグネットフィルタ400は所定の取り付け姿勢を保つので、作業者は両手を自由に使用して続いての作業をすることができる。
更に、前記掛止部材300と前記被掛止部材200の係止は揺動可能な腕部320の先端の杆体331を掛止凹部210で保持することにより係止するものであることから、マグネットフィルタ400の俯仰角の微調整が非常に容易である利点を有する。
最後に、図2(d)に示すように、管体1に設けられたヘルール接続部19とマグネットフィルタ400のヘルール接続部409とを密接させた状態で、クランプバンド型の接続部材9を巻き回し、固定ねじ91を締めることで接続部材9によって管体1のヘルール接続部19とマグネットフィルタ400のヘルール接続部409とを密接させた状態で締結する。
このとき、前記側板322a、322bが鉤状になっていることから前記掛止部材300および前記被掛止部材200の内側スペースが広く確保でき、接続部材9により前記管体1と前記マグネットフィルタ400を接続して固定ねじ91を締める際に作業の邪魔になる恐れがない。
尚、管体1からマグネットフィルタ400を取り外す際は反対の手順で取り外すものであるが、取り付け補助具100の掛止部材300の係止部330と被掛止部材200の掛止凹部210が係止しており、マグネットフィルタ400が落下することがないため、マグネットフィルタ400を支えておく必要がなく接続部材9を取り外すことができる。
従って、マグネットフィルタ400の落下による破損や怪我の心配をすることなく、作業者は安心して接続部材9を取り外すことができる(図2(c)の状態となる)。
続いて、マグネットフィルタ400を持ち上げて管体1から取り外す。このとき、前記掛止部材300と前記被掛止部材200の係止は揺動可能な腕部320の先端の杆体331を掛止凹部210で保持することにより係止するものであることから、マグネットフィルタ400を持ち上げるだけで掛止凹部210内部から杆体331が離脱して係止が解除されるので、非常に取り外し作業が容易である。
本実施の形態における管体1は、金属異物が管体内周面の下方に沿って通過することでマグネットフィルタによる回収・除去がされずにすり抜けてしまうリスクを避けるために、水平方向に配置したものではなく、鉛直方向に配置され、その内部を下から上(図3における黒矢印方向)へと飲食料品である流体が通過するものである。
本実施の形態において用いるマグネットフィルタ400は、装着する向きが定められており、所定の向きに装着しない場合は効力が低下する。これは、図3に示すように7本のマグネットバー402の配置が正しい向き(図3(a)参照)と、90度回転した向き(図3(b)参照)で変化することにより、前記管体1内の流体の流れへの影響が異なるためである。
すなわち、図3(a)に示した正しい向きにマグネットフィルタ400を取り付けた場合、上方のマグネットバー402a,402bおよび下方のマグネットバー402c,402dが流体の流れを阻害するように配置されることで最も効率良く流体中の金属異物を回収・除去することができるが、それ以外の例えば図3(b)に示した90度回転した誤った向きにマグネットフィルタ400を取り付けた場合、前記マグネットバー402a,402bおよび前記マグネットバー402c,402dによって流体の流れが阻害されることなく下から上(図3における黒矢印方向)へと素通りしてしまうため、流体中の金属異物を回収・除去しづらくなってしまう。
しかしながら、管体1およびマグネットフィルタ400のヘルール接続部19,409はともに円形であってどのような向きであっても取り付けることが可能であるため、マグネットフィルタ400の向きは作業者が注意する必要があった。
これに対し、本発明であるマグネットフィルタの取り付け補助部材100は、掛止部材300と被掛止部材200を係止させた際にマグネットフィルタ400が正しい向きになるように構成されているため、作業者の不注意による取り付けミスを確実に回避することができるものである。
尚、本実施の形態における接続手段は、ヘルール接続部19,409およびクランプバンド型の接続部材9を使用して管体1とマグネットフィルタ400を接続する接続手段について説明したが、例えば、ねじ接続式の接続部とユニオン継手による接続手段その他従来周知の接続手段を用いることが可能である。
また、本実施の形態に示した掛止部材および被掛止部材は一例であり、これに限るものでなく、基端部が前記マグネットフィルタの外面に揺動可能に取り付けられているとともに先端部に係止部を有する掛止部材と、その被掛止部材とからなればよく、掛止部材と被掛止部材を逆に配置してもよい。
更に、図4に示すように、前記マグネットフィルタ400の代わりに、他方の管体2を用いて、一方の管体1に他方の管体2を接続するための取り付け補助具としてもよい。
前記図4に示した取り付け補助具100は、管体2の取り付けを補助するものであって、管体1の外面22に形成された被掛止部材200と、前記マグネットフィルタ400に形成された掛止部材300と、からなるものであって、図1に示した取り付け補助具と同様の構成であるため詳細な説明は省略する。
図5乃至図7は本発明の異なる実施の形態として、前記図9に示した従来例とほぼ同様に、互いに交差させた管体1および2の接続部11および21を例えば従来周知のユニオン継手のような構造の接続部材3により接続する際の好ましい実施の形態を示すものであり、管体1および管体2の基本的部分については接続部材3を含めて前記図9に示した従来例とほぼ同様であるが、一方の管体2の外面22の所定位置に取り付けられた掛止部材5ともう一方の管体1の外面12に取り付けられた被掛止部材6とからなる管接続用接続部材の補助具7が配置されている点が異なる。
更に、詳細に説明すると、前記管接続用接続部材の補助具7を構成する掛止部材5は、本実施の形態では、一方の管体2の前記接続するもう一方の管体1に対向する外面22における所定位置において例えば溶接や接着剤などにより強固に固着された中心軸線に対して垂直方向に延設される軸体51を有する取付基台52と、基端53,53が前記掛止部材5の軸体51に互いに所定間隔で対向して回動可能に取り付けられている側面が例えば直角に屈曲した鉤形である一対の側板54,54と、前記側板54,54の先端55,55間に直角に架設された杆状の掛止部56とから構成される。
また、もう一方の管体1に取り付けられる前記被掛止部材6は、前記接続する一方の管体2の前記もう一方の管体1に対向する外面22における所定位置において例えば溶接や接着剤などにより強固に固着された中心軸線に対して垂直方向に延設される前記掛止部56が掛止される掛止凹部61を有する基台62から構成される。
以上の構成を有する本実施の形態を使用するには、まず、図7(a)に示すように、水平方向に把持した管体2の接続部材3の雌ねじ部31を管体1の接続部材3の雄ねじ部32に近づけ、次いで図7(b)に示すように、管体2に取り付けられた掛止部材5の先端に取り付けた掛止部材5の掛止部56を管体1に取り付けられた被掛止部材6の掛止凹部61に掛止させて前記互いの接続部材3の雄ねじ部32と雌ねじ部31とを所定の接続位置に配置させる。
このとき、本実施の形態では、前記水平方向に手4で把持されていた管体2は管接続用接続部材の補助具7の掛止部材5の掛止部56と被掛止部材6の掛止凹部61への掛止により保持されることになり、管体2の荷重が管接続用接続部材の補助具7により保持されるので前記把持していた手4を離しても管体2は管体1に支持されるので、そのまま離した手4で接続部材3を工具により締結する操作をすることにより(図示せず)、接続部材3を固定して接続作業をきわめて簡単に行うことができるものである。
尚、本実施の形態では前記被掛止部材6の掛止凹部61は前記掛止部材5の掛止部56を掛止した際に管体1の軸線方向に直角方向に移動可能に幅広く形成されているので、接続時に掛止操作が容易であるとともに接続部材3の締結に応じて移動して所定位置に固定されることになり、接続作業がきわめて容易且つ確実である。
また、本実施の形態によると、管体2は従来の接続部材3部分で管体1に接続されているものと異なり、管接続用接続部材の補助具7により荷重自体が管体2に保持されているので安定した状態で接続状態を維持することができる。
従って、管体2が例えば磁気浄水器などの重量物の配管であっても作業が容易でその後の保持も安定した状態で使用できるものであり、また、地中に埋設する水道やガスの分岐管などの場合では接続作業が容易で且つ地震や交通の揺動などにも接続部材3部分が外れることもなく、また、接続部材3が外れたとしても管体2と管体1とは管接続用接続部材の補助具7により互いに掛止状態に保持されているので被害が少なく復旧箇所も直ぐに確認できるなどの利点を有している。
尚、本実施の形態は、通常の屋内での水道配管について実施した場合を示したが、地中での大径の重量がある管体同士を接続する場合には例えば図8に示すように、一対の側板54,54の先端55,55間に直角に架設された杆状の掛止部56とから構成される掛止部材5ならびに被掛止部材6を鉄や軽合金などの剛性の大きな素材により一体的に成形したものを用いることで大径の管体(図示せず)を含めて多用途の管体接続に用いることができるものである。
また、本実施の形態に示した掛止部材5および被掛止部材6は一例であり、これに限るものでなく、基端部が前記接続する一方の管の外面にその軸線方向に回動可能に取り付けられているとともに先端部に掛止部を有する側面が鉤形の掛止部材と、その被掛止部材とからなればよい。
本実施の形態は、接続時に従来は把持しておく必要があった一方の管体2(各種の管継手を要する機器を含む)を把持しなくても空いた手で接続部材3を締結して固定することができるばかりか接続した後は接続した管体同士が互いに連結された状態で接続部材3部分だけに荷重が掛からないので接続後の保持にもきわめて有効である。
以上のように、本発明によれば、マグネットフィルタ側の掛止部材および管体側の被掛止部材を係止させるという簡単な作業で、接続作業または接続解除作業が完了するまでの間、マグネットフィルタを所定の取り付け姿勢に保持し続けることができるので、重量物であるマグネットフィルタを接続手段により管体に取り付ける際に作業者単独でも安全かつ確実に取り付けることを可能とするとともに、万一接続手段が破損したとしても取り付け状態が解除されることなく、且つ掛止部材および被掛止部材が係止し続けることによって、接続手段による接続を解除した後もマグネットフィルタが落下することがないため、作業者単独でも安全かつ確実に取り外しもできる優れたマグネットフィルタの取り付け補助具を提供することができる。
1 管体、2 管体、3 接続部材、4 手、5 掛止部材、6 被掛止部材、7 管接続用接続部材の補助具、8 垂直取付部材、9 接続部材、11 接続部、12 外面、19 ヘルール接続部、21 接続部、22 外面、29 ヘルール接続部、31 雌ねじ部、32 雄ねじ部、51 軸体、52 取付基台、53 基端、54 側板、55 先端、56 掛止部、61 掛止凹部、62 基台、81 取付部、91 固定ねじ、100 取り付け補助具、200 被掛止部材、210 掛止凹部、300 掛止部材、310 取付部、311 固定板、312 軸受、320 腕部、321 軸体、322a,322b 側板、330 係止部、331 杆体、400 マグネットフィルタ、401 外面、402,402a,402b,402c,402d マグネットバー、409 ヘルール接続部

Claims (5)

  1. 内部を流体が通過する管体に対して直交する向きに取り付けられるマグネットフィルタを、前記管体の接続部と前記マグネットフィルタの接続部とを向かい合わせた状態で接続手段により接続するための取り付け補助具であって、
    基端が前記マグネットフィルタにおける外面の所定位置に取り付けられ、先端に係止部を有する掛止部材と、
    前記管体における外面の所定位置に取り付けられた被掛止部材とからなり、
    前記管体に前記マグネットフィルタを取り付ける際に、前記掛止部材を被掛止部材に掛け止めることで前記マグネットフィルタが所定の取り付け姿勢に保持されることを特徴とするマグネットフィルタの取り付け補助具。
  2. 前記マグネットフィルタは飲食料品製造設備における金属異物の回収・除去のために用いられるものであって、
    前記管体は鉛直方向に配置され、その内部を飲食料品である流体が通過するものであることを特徴とする請求項1記載のマグネットフィルタの取り付け補助具。
  3. 前記掛止部材は、取付部と、腕部と、係止部と、からなり、
    前記取付部は前記マグネットフィルタに取り付ける固定板と、前記固定板から突設されて前記腕部を揺動可能に軸支する軸受と、を有し、
    前記腕部は前記軸受に軸支される軸体と、前記軸体を軸として揺動する一対の鉤状の側板と、を有し、
    前記係止部は前記一対の側板の先端において前記一対の側板間に架設された杆体により形成されており、
    前記被掛止部材は、前記杆体を係止する掛止凹部により形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のマグネットフィルタの取り付け補助具。
  4. 内部を流体が通過する一方の管体に対して直交する向きに取り付けられる他方の管体を、前記一方の管体の接続部と前記他方の管体の接続部とを向かい合わせた状態で接続手段により接続するための取り付け補助具であって、
    基端が前記他方の管体における外面の所定位置に取り付けられ、先端に係止部を有する掛止部材と、
    前記一方の管体における外面の所定位置に取り付けられた被掛止部材とからなり、
    前記一方の管体に前記他方の管体を取り付ける際に、前記掛止部材を被掛止部材に掛け止めることで前記他方の管体が所定の取り付け姿勢に保持されることを特徴とする管体の取り付け補助具。
  5. 前記掛止部材は、取付部と、腕部と、係止部と、からなり、
    前記取付部は前記他方の管体に取り付ける固定板と、前記固定板から突設されて前記腕部を揺動可能に軸支する軸受と、を有し、
    前記腕部は前記軸受に軸支される軸体と、前記軸体を軸として揺動する一対の鉤状の側板と、を有し、
    前記係止部は前記一対の側板の先端において前記一対の側板間に架設された杆体により形成されており、
    前記被掛止部材は、前記杆体を係止する掛止凹部により形成されていることを特徴とする請求項4記載の管体の取り付け補助具。
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