JP2020023954A - 廃棄物処理設備からのエネルギー回収方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1及び第2廃棄物処理系統における排ガスのエネルギーを効率良く回収する。【解決手段】エネルギー回収方法は、第1及び第2廃棄物処理系統における排ガスのエネルギーにより第1及び第2ボイラ14A,14Bで生成した高圧蒸気を蒸気タービン24に導入して高圧蒸気のエネルギーを機械エネルギーに変換することと、第1及び第2廃棄物処理系統のうちの一方のみが稼働している単独稼働状態では蒸気タービン24における第1の抽気位置から低圧蒸気を抽気して低圧蒸気溜め23に流入させることと、第1及び第2廃棄物処理系統の双方が同時に稼働している同時稼働状態では蒸気タービン24において第1の抽気位置よりも低圧側の第2の抽気位置から低圧蒸気を抽気して低圧蒸気溜め23に流入させることと、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、ごみ等の廃棄物を燃焼処理する廃棄物処理設備により生成される排ガスの保有するエネルギーを回収する方法及び装置に関する。
一般に、ごみ等の廃棄物を燃焼させることにより処理する廃棄物処理設備は、当該廃棄物を燃焼させるための燃焼炉と、その燃焼により生成された排ガスを処理する排ガス処理装置と、を備え、その処理後のガスが系外に排出される。
前記燃焼炉によって生成される排ガスは高温で大きなエネルギーを保有しているため、当該排ガスの冷却だけでなく当該排ガスの保有する熱エネルギーの有効な回収が望まれる。その回収のための方法として、前記排ガスをボイラに導入して当該排ガスのもつ熱エネルギーによって水を蒸発させることにより高圧蒸気を生成することと、当該高圧蒸気によって蒸気タービンのタービン軸を回すことにより当該高圧蒸気のもつエネルギーを回転エネルギーすなわち機械エネルギーに変換することと、を含むものが知られている。前記蒸気タービンにより生成される機械エネルギーは、例えば発電機によって電気エネルギーに変換される等して回収される。
特許文献1には、互いに独立した第1及び第2廃棄物処理系統においてそれぞれ生成される排ガスのエネルギーを共通の蒸気タービンを用いて回収するための装置が開示されている。当該装置は、前記第1及び第2廃棄物処理系統のそれぞれに設けられる第1ボイラ及び第2ボイラと、前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのそれぞれにおいて生成された高圧蒸気の供給を受けて駆動されることにより当該高圧蒸気のもつエネルギーを機械エネルギーに変換する蒸気タービンと、当該蒸気タービンの中間段から抽出された低圧蒸気を貯留する低圧蒸気溜めと、を備える。
前記低圧蒸気は、前記蒸気タービンの入口と出口との間の部位である中段位置から抽出された蒸気であって、当該蒸気タービンの入口に導入される高圧蒸気よりも低圧でかつ当該蒸気タービンの出口から取り出される湿り蒸気よりは高圧の蒸気である。このように低圧蒸気溜めに貯留された前記低圧蒸気のエネルギーは、前記蒸気タービンにより生成される機械エネルギーとは別に回収される。例えば特許文献1では、当該低圧蒸気のもつエネルギーを利用して休止中の廃棄物処理系統に含まれるバグフィルタの保温が行われる。
特開2015−075325号公報
前記特許文献1に記載される装置では、第1及び第2の廃棄物処理系統が同時に稼働した場合にこれらの処理系統で生成される排ガスのエネルギーを効率よく回収することが困難であるという課題がある。その理由は以下のとおりである。
前記蒸気タービンから抽気される低圧蒸気は、当該低圧蒸気を低圧蒸気溜めに導入するために最低限必要な圧力を有することが要求される。具体的に、当該低圧蒸気が当該蒸気タービンから当該低圧蒸気溜めに流入するためには、当該低圧蒸気の圧力が少なくとも当該低圧蒸気溜め内の圧力よりも一定以上高いことが必要である。
このような観点から、前記蒸気タービンにおいて前記低圧蒸気を抽気する位置は、その抽気された低圧蒸気が前記最低限必要な圧力(以下「要求抽気圧力」と称する。)を有するように、比較的タービン入口に近い位置すなわち高圧側の位置に設定される。しかも、その設定は、前記第1及び第2廃棄物処理系統のうちの一方の処理系統のみが稼働している単独稼働状態、つまり、その稼働している処理系統のボイラのみが高圧蒸気を生成していて前記第1及び第2廃棄物処理系統の双方が同時に稼働している同時稼働状態よりも前記蒸気タービンに導入される高圧蒸気の量が小さい状態、でも抽気が可能となるように、当該単独稼働状態を基準に設定される。
これに対し、前記同時稼働状態において第1及び第2廃棄物処理系統の双方のボイラが同時に高圧蒸気を生成しているときは、前記単独稼働状態に比べて前記蒸気タービンに導入される高圧蒸気の量は単純計算で2倍になる。このように倍増した蒸気量が蒸気タービンに導入される場合において前記のように単独稼働状態を基準に設定された抽気位置から抽気される蒸気の圧力は、前記必要抽気圧力をはるかに上回る圧力となる。このように要求抽気圧力に比べて著しく高い圧力を有する蒸気が蒸気タービンから抽気されることは、本来は当該蒸気タービンによって機械エネルギーとして回収されるべきエネルギーの多くが前記抽気によって前記蒸気タービンから無駄に捨てられることを意味する。
従って、前記従来の装置では、前記第1及び第2廃棄物処理系統が同時に稼働する同時稼働状態では、単独稼働状態に比べて生成される高圧蒸気の量が大幅に増加するにもかかわらず、当該高圧蒸気のもつ大きなエネルギーを有効に回収することができない、という課題がある。
本発明は、このような事情に鑑み、互いに独立した第1廃棄物処理系統及び第2廃棄物処理系統のいずれか一方のみが稼働しているか双方が稼働しているかにかかわらず、それぞれの廃棄物処理系統にて生成される排ガスのエネルギーを効率良く回収することができる方法及び装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第1燃焼炉を含む第1廃棄物処理系統及び廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第2燃焼炉を含む第2廃棄物処理系統のそれぞれにおいて生成される前記排ガスの保有するエネルギーを回収するための方法を、提供する。この方法は、前記第1廃棄物処理系統に第1ボイラを組み込んで当該第1廃棄物処理系統の稼働時に前記第1燃焼炉により生成される排ガスを前記第1ボイラに導入することにより当該排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させることと、前記第2廃棄物処理系統に第2ボイラを組み込んで当該第2廃棄物処理系統の稼働時に前記第2燃焼炉により生成される排ガスを前記第2ボイラに導入することにより当該排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させることと、前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのそれぞれにおいて生成される高圧蒸気を、回転可能なタービン軸と当該タービン軸の軸方向に沿って並ぶ複数のタービン翼であってそれぞれが前記軸方向の前記高圧蒸気の供給を受けることにより前記タービン軸に回転力を与えるものとを含む共通の蒸気タービンに導入することにより、前記高圧蒸気のもつエネルギーを前記タービン軸の回転エネルギーに変換することと、前記第1廃棄物処理系統及び前記第2廃棄物処理系統のうちの一方のみが稼働している単独稼働状態では前記蒸気タービンにおいて設定された第1の抽気位置から低圧蒸気を抽気して低圧蒸気溜めに流入させることと、前記第1廃棄物処理系統及び前記第2廃棄物処理系統の双方が同時に稼働している同時稼働状態では前記蒸気タービンにおいて前記第1の抽気位置と異なる位置に設定された第2の抽気位置から低圧蒸気を抽気することと、を含む。ここにおいて、前記第1の抽気位置は、前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのうち前記単独稼働状態において稼働している処理系統に組込まれたボイラによって生成された高圧蒸気のみが前記蒸気タービンに導入される状態で前記第1の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するために必要な圧力である要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置であり、前記第2の抽気位置は、前記第1の抽気位置よりも低圧側の位置であって、かつ、前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのそれぞれによって生成された高圧蒸気の双方が前記蒸気タービンに導入される状態で前記第2の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置である。
この方法によれば、前記単独稼働状態及び前記同時稼働状態のいずれにおいても、その稼働状態に対応した抽気位置で蒸気タービンから低圧蒸気を抽気することにより、それぞれの廃棄物処理系統にて生成される排ガスのエネルギーを効率良く回収することが可能である。具体的に、前記単独稼働状態において前記第1及び第2ボイラのうちの一方で生成された高圧蒸気のみが前記蒸気タービンに導入されるときには、当該蒸気タービンにおいて設定された第1及び第2の抽気位置のうち相対的に高圧側(タービン入口に近い側)に設定された第1の抽気位置から低圧蒸気を抽気することにより、当該蒸気タービンに導入される高圧蒸気の量が少ないにもかかわらず抽気される前記低圧蒸気の圧力を要求抽気圧力(当該低圧蒸気が低圧蒸気溜めに流入するために必要な圧力)以上の圧力に保つことができる。一方、前記同時稼働状態において前記第1及び第2ボイラの双方で生成された高圧蒸気がともに前記蒸気タービンに導入されるときには、前記第1の抽気位置よりも低圧側(タービン出口に近い側)に設定された第2の抽気位置から低圧蒸気を抽気することにより、その抽気される低圧蒸気が過度に高い圧力(要求抽気圧力よりも著しく高い圧力)を有すること、すなわち、当該高圧蒸気のもつエネルギーが当該蒸気タービンから無駄に排出されること、を有効に抑止して当該エネルギーを高い効率でタービン軸の回転エネルギーとして回収することができる。
前記第2の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されていることが、好ましい。このような第2の抽気位置の設定は、第1廃棄物処理系統及び第2廃棄物処理系統の双方が稼働している状態において、前記第2の抽気位置から低圧蒸気溜めに低圧蒸気を抽気することが可能な範囲内において最も多くの仕事を前記蒸気タービンにさせることを可能にする。
同様に、前記第1の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されていることが、好ましい。このような第1の抽気位置の設定は、第1廃棄物処理系統及び第2廃棄物処理系統のいずれか一方のみが稼働している状態、つまり、第1廃棄物処理系統及び第2廃棄物処理系統の双方が稼働している状態に比べて半分の量の高圧蒸気のみが蒸気タービンに導入される状態、において、前記第1の抽気位置から前記低圧蒸気溜めに低圧蒸気を抽気することが可能な範囲内において最も多くの仕事を前記蒸気タービンにさせることを可能にする。
また本発明は、廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第1燃焼炉を含む第1廃棄物処理系統及び廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第2燃焼炉を含む第2廃棄物処理系統のそれぞれにおいて生成される前記排ガスの保有するエネルギーを回収するための装置を、提供する。この装置は、前記第1廃棄物処理系統に組込まれ、当該第1廃棄物処理系統の稼働時に前記第1燃焼炉により生成される排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させる第1ボイラと、前記第2廃棄物処理系統に組込まれ、当該第2廃棄物処理系統の稼働時に前記第2燃焼炉により生成される排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させる第2ボイラと、前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのそれぞれが生成する高圧蒸気の供給を受けることが可能となるように当該第1ボイラ及び当該第2ボイラの双方に共通して接続される蒸気タービンであって、回転可能なタービン軸と当該タービン軸の軸方向に沿って並ぶ複数のタービン翼であってそれぞれが前記軸方向の前記高圧蒸気の供給を受けることにより前記タービン軸に回転力を与えるものとを含む蒸気タービンと、当該蒸気タービンから抽気される低圧蒸気を貯留する低圧蒸気溜めと、前記蒸気タービンと前記低圧蒸気溜めとの間の抽気流路の切換を行う抽気切換弁と、を備える。当該蒸気タービンは、当該蒸気タービンにおいて設定された第1の抽気位置からの低圧蒸気の抽気を許容するとともに、その抽気された低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するように当該低圧蒸気溜めに接続される第1抽気部と、前記第1抽気部とは異なる第2の抽気位置で前記蒸気タービン内からの低圧蒸気の抽気を許容するとともに、その抽気された低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するように当該低圧蒸気溜めに接続される第2抽気部と、を有し、前記抽気切換弁は、前記蒸気タービンから前記低圧蒸気が抽気される位置を前記第1の抽気位置と前記第2の抽気位置との間で切換えるように作動する。前記第1の抽気位置は、前記蒸気タービンの定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記第1の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するために必要な圧力である要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置であり、前記第2の抽気位置は、前記第1の抽気位置よりも低圧側の位置であって、かつ、前記蒸気タービンの定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記第2の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置である。
この装置によれば、第1及び第2廃棄物処理系統の双方が稼働しているときに第1及び第2ボイラが生成する高圧蒸気の総量が前記蒸気タービンの定格蒸気量以上となるような運転が行われている場合において、前記蒸気タービンからの抽気位置が前記第2の抽気位置になるように前記切換弁を操作することにより、第2の抽気位置から抽気される低圧蒸気について要求抽気圧力以上の圧力を確保しながら、第1の抽気位置から低圧蒸気を抽気する場合に比べてより多くの仕事を蒸気タービンに行わせること、つまり高圧蒸気のもつエネルギーのうちより多くのエネルギーをタービン軸の回転エネルギーとして回収すること、が可能である。一方、第1及び第2廃棄物処理系統のうちのいずれか一方のみが稼働しているときに第1ボイラまたは第2ボイラが生成する高圧蒸気の量が前記蒸気タービンの定格蒸気量の1/2以上となるような運転が行われている場合に、前記蒸気タービンからの抽気位置が前記第1の抽気位置になるように前記切換弁を操作することにより、第1及び第2廃棄物処理系統の双方が稼働している場合に比べて前記蒸気タービンに導入される高圧蒸気の量が少なくても、前記第1の抽気位置から抽気される低圧蒸気の圧力について要求抽気圧力以上の圧力を確保することができる。
この装置においても、前記第2の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されていることが、好ましい。
同様に、前記第1の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されていることが、好ましい。
以上のように、本発明によれば、互いに独立した第1廃棄物処理系統及び第2廃棄物処理系統のいずれか一方のみが稼働しているか双方が稼働しているかにかかわらず、それぞれの廃棄物処理系統にて生成される排ガスのエネルギーを効率良く回収することが可能な方法及び装置が、提供される。
本発明の実施の形態に係る廃棄物処理設備及びこれに付設されるエネルギー回収装置を示すフローシートである。 前記エネルギー回収装置を構成する蒸気タービンの断面図である。 前記エネルギー回収装置のフローシートである。 エネルギー回収装置の比較例を示すフローシートである。
本発明の好ましい実施の形態を、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る廃棄物処理設備及びこれに付設されるエネルギー回収装置20の全体構成を示す。
前記廃棄物処理設備は、第1廃棄物処理系統10Aと、第2廃棄物処理系統10Bと、を有する。当該第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bのそれぞれは、ごみ等の廃棄物を燃焼処理するとともに、当該燃焼により生じた排ガスを処理して排出する。前記第1廃棄物処理系統10Aは、前記廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第1燃焼炉12Aと、前記排ガスの熱エネルギーにより水を沸騰させて高圧蒸気を発生させる第1ボイラ14Aと、この第1ボイラ14Aにより冷却された排ガスの処理、例えば冷却処理や除塵処理、を行う第1排ガス処理部16Aと、前記第1排ガス処理部16Aにより処理された後の排ガスを系外に排出する第1煙突18Aと、を含む。同様に、前記第2廃棄物処理系統10Bは、前記廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第2燃焼炉12Bと、前記排ガスの熱エネルギーにより水を沸騰させて高圧蒸気を発生させる第2ボイラ14Bと、この第2ボイラ14Bにより冷却された排ガスの処理、例えば冷却処理や除塵処理、を行う第2排ガス処理部16Bと、第2排ガス処理部16Bにより処理された後の排ガスを系外に排出する第2煙突18Bと、を含む。ここにおいて、前記第1及び第2ボイラ14A,14Bは、排ガス冷却手段として機能するとともに、前記エネルギー回収装置20の構成要素としても機能する。
前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bは、同時に稼動される場合と、一方のみが稼動されて他方が休止(運転停止)される場合と、がある。前者の場合、つまり同時稼働状態では、前記第1及び第2ボイラ14A,14Bが同時に高圧蒸気を生成する。後者の場合、つまり単独稼働状態では、前記第1及び第2ボイラ14A,14Bのうち、稼働している処理系統に属するボイラのみが高圧蒸気を生成する。従って、前記同時稼働状態において生成される蒸気量は、単純計算で、前記単独稼働状態において生成される蒸気量の2倍となる。
前記エネルギー回収装置20は、前記第1及び第2燃焼炉12A,12Bのそれぞれにおいて生成された排ガスの保有するエネルギーを別のエネルギーに変換して回収するものであり、前記第1及び第2ボイラ14A,14Bの他、高圧蒸気溜め22と、蒸気タービン24と、低圧蒸気溜め23と、復水器26と、復水タンク27と、第1給水ポンプ28Aと、第2給水ポンプ28Bと、脱気器29と、を有する。
前記高圧蒸気溜め22は、前記第1及び第2ボイラ14A,14Bのそれぞれにおいて生成された高圧蒸気をともに受け入れて一時的に貯留し、その貯留した高圧蒸気を共通の蒸気タービン24に供給する。当該蒸気タービン24は、前記高圧蒸気によって駆動されることにより動力を生成するとともに、当該高圧蒸気の圧力を低下させる。つまり、当該高圧蒸気のもつエネルギーを機械エネルギーに変換する。
前記復水器26は、前記蒸気タービン24の出口から排出される低圧湿り蒸気を等圧冷却して凝縮させることにより低圧の飽和水に戻して復水タンク27に貯留させる。前記第1及び第2給水ポンプ28A,28Bは、前記復水タンク27に貯留された水を吸入して前記第1及び第2ボイラ14A,14Bのそれぞれに還元する。前記脱気器29は、前記復水タンク27と前記第1及び第2給水ポンプ28A,28Bとの間に介在し、当該第1及び第2給水ポンプ28A,28Bによって吸引される水の脱気処理を行う。
前記低圧蒸気溜め23は、前記蒸気タービン24から抽気される低圧蒸気を受け入れて一時的に貯留するものである。この低圧蒸気は、前記蒸気タービン24の入口と出口との間の部位である中段位置から抽出された蒸気であって、当該蒸気タービン24の入口に導入される高圧蒸気よりも低圧でかつ前記蒸気タービン24の出口から取り出される湿り蒸気よりは高圧の(好ましくは大気圧以上の)蒸気、つまり前記高圧蒸気よりも凝縮しやすい蒸気である。当該低圧蒸気溜め23に貯留される低圧蒸気のエネルギーは、例えば前記脱気器29における水の加熱や、休止している廃棄物処理系統におけるバグフィルタの保温等に利用されることが可能である。
なお、本発明において前記復水器26等による第1及び第2ボイラ14A,14Bへの水の還元は必須ではない。当該第1及び第2ボイラ14A,14Bに対して他の系から給水が行われてもよい。
図2は、前記蒸気タービン24の内部構造を示す断面図である。当該蒸気タービン24は、タービン軸30と、複数枚(図2では9枚)のタービン翼31,32,33,34,35,36,37,38,39と、当該タービン軸30及び当該複数のタービン翼31〜39を収容する車室40と、前記複数のタービン翼31〜39にそれぞれ対応する複数の隔壁51,52,53,54,55,56,57,58,59と、を有する。
前記タービン軸30は、前記車室40により回転可能に支持される両端部を有する。当該両端部のうちの前端部(高圧側端部、図2では左側端部)は図示されないスラスト軸受によって前記車室40に支持され、反対側の後端部(低圧側端部、図2では右側端部)は、前記車室40に支持されるとともに、図3に示される発電機21に連結される。当該発電機21は、前記タービン軸30の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する。
前記複数のタービン翼(動翼)31〜39は、前記タービン軸30の軸方向に沿って間欠的に並ぶように配列され、当該タービン軸30とともに回転するように当該タービン軸30と一体につながる。当該タービン翼31〜39は、前記軸方向に沿う高圧蒸気の供給を受けることにより前記タービン軸30に回転力を与える形状を有する。すなわち、それぞれのタービン翼31〜39は前記高圧蒸気のエネルギーを前記タービン軸30の回転エネルギーに変換する形状を有する。
前記複数の隔壁(静翼)51〜59は、前記複数のタービン翼31〜39のうち対応するタービン翼の上流側に隣接する位置で前記車室40に固定され、当該複数のタービン翼31〜39にそれぞれ対応する複数の圧力段を形成する。当該複数の隔壁51〜59のそれぞれは、対応するタービン翼に対して効率よく高圧蒸気が供給されるように当該高圧蒸気をガイドする形状を有する。
前記複数の隔壁51〜59のそれぞれと前記タービン軸30の外周面との間には、前記複数の圧力段に互いに独立した圧力が与えられるようにシール部材50がそれぞれ介設される。当該複数の圧力段における圧力(蒸気の圧力)は、蒸気流れ方向の下流側(図2では右側)に進むに従って低下する。つまり、前記蒸気タービン24に導入される高圧蒸気は、前記タービン軸30の回転によってエネルギーを奪われながら膨張するように前記車室40内を前記タービン軸30の軸方向に沿って流れる。
前記車室40は、タービン入口部43と、タービン出口部46と、第1抽気部41と、第2抽気部42と、を有する。
前記タービン入口部43は、前記高圧蒸気溜め22から当該タービン入口部43を通じて前記車室40内に高圧蒸気が導入されること、より詳しくは当該高圧蒸気が第1段のタービン翼31に供給されること、を許容する筒状をなす。具体的に、当該タービン入口部43は、前記車室40の高圧側の端部(図2では左側の端部)に形成され、図1及び図3に示される高圧蒸気供給管60を介して前記高圧蒸気溜めに接続される。また、当該タービン入口部43には蒸気加減弁44が設けられる。
前記蒸気タービン24は、定格蒸気量を有する。当該定格蒸気量は、当該蒸気タービン24を定格稼働させるために前記タービン入口部43を通じて前記蒸気タービン24に供給されるべき蒸気量(単位時間当たりの蒸気供給流量)であり、当該蒸気タービン24に固有の値である。
この実施の形態において、前記蒸気タービン24の定格蒸気量は、前記同時稼働状態において前記第1及び第2燃焼炉12A,12Bのそれぞれに定格発熱量を有する定格ごみが投入されたとき、つまり、第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bが同時に定格稼働しているとき、の前記第1及び第2ボイラ14A,14Bによる単位時間当たりの蒸気発生量である定格蒸気発生量と略同等になるように設定されている。換言すれば、当該蒸気タービン24には、前記同時稼働状態における前記定格蒸気発生量と同等の定格蒸気量を有する蒸気タービン、さらに言えば、前記単独稼働状態における定格蒸気発生量(第1及び第2ボイラ14A,14Bのいずれか一方のみにより生成される蒸気量)の2倍に相当する定格蒸気量を有する蒸気タービン、が選定される。
前記タービン出口部46は、最終段のタービン翼39を通過した蒸気(低圧湿り蒸気)が当該タービン出口部46を通じて車室40から復水器26に排出されることを許容する筒状をなす。具体的に、当該タービン出口部46は、前記車室40の低圧側の端部(図2では右側の端部)に形成され、図1及び図3に示される湿り蒸気排出管66を介して前記復水器26に接続される。
前記第1抽気部41及び前記第2抽気部42は、前記蒸気タービン24の特徴的部位であり、前記のように蒸気タービン24に形成された前記複数の圧力段のうちの所定の圧力段から当該第1及び第2抽気部41,42をそれぞれ通じて前記低圧蒸気溜め23に低圧蒸気が抽気されることを許容するように、前記車室40の内外を連通する部位である。具体的に、前記第1及び第2抽気部41,42は、いずれも、前記タービン入口部43と前記タービン出口部46との間の領域で前記車室40の周壁を貫通する筒状に形成され、図1及び図3に示される第1抽気管61及び第2抽気管62をそれぞれ介して前記低圧蒸気溜め23に個別に接続されている。
前記第1抽気部41は、前記単独稼働状態すなわち前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bのうちの一方のみが稼働している状態であって、前記第1及び第2ボイラ14A,14Bのうちの一方のボイラのみから前記高圧蒸気溜め22を経由して前記蒸気タービン24に高圧蒸気が供給される状態での抽気を行うための部位である。当該第1抽気部41は、予め設定された第1の抽気位置での前記蒸気タービン24からの低圧蒸気の抽気を許容するように、当該第1の抽気位置に設けられている。
この実施の形態において、前記第1の抽気位置は、前記複数の圧力段のうち、前記定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が前記蒸気タービン24に導入されたときに要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されている。ここにおいて、前記要求抽気圧力とは、蒸気タービン24から抽気された低圧蒸気が支障なく良好に低圧蒸気溜め23に流入するために当該低圧蒸気が有しなければならない圧力の下限値であり、前記低圧蒸気溜め23内の圧力よりも一定以上高い圧力である。
図2に示す例では、前記単独稼働状態において前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求張力圧力に最も近い圧力を有する圧力段として、3段目のタービン翼33の上流側の圧力段が選定されている。つまり、この実施の形態において前記第1の抽気位置は前記3段目のタービン翼33とその上流側に隣接する2段目のタービン翼32との間の位置に設定されている。
前記第2抽気部42は、前記同時稼働状態すなわち前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bの双方が同時に稼働している状態であって、前記第1及び第2ボイラ14A,14Bの双方から前記高圧蒸気溜め22を経由して前記蒸気タービン24に同時に高圧蒸気が供給される状態での抽気を行うための部位である。当該第2抽気部42は、前記第1の抽気位置よりも低圧側(下流側、図2では右側)の位置に設定された第2の抽気位置での前記蒸気タービン24からの低圧蒸気の抽気を許容するように、当該第2の抽気位置に設けられている。
この実施の形態において、前記第2の抽気位置は、前記複数の圧力段のうち、前記定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が前記蒸気タービン24に導入されたときに要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されている。図2に示す例では、前記同時稼働状態において前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求張力圧力に最も近い圧力を有する圧力段として、4段目のタービン翼34の上流側の圧力段が選定されている。つまり、この実施の形態において前記第2の抽気位置は前記4段目のタービン翼34とその上流側に隣接する3段目のタービン翼33との間の位置に設定されている。
この実施の形態に係るエネルギー回収装置20は、さらに、図3に示すような第1バイパス管63と、第2バイパス管67と、複数の開閉弁と、制御装置80と、を備える。
前記第1バイパス管63は、前記蒸気タービン24をバイパスして前記高圧蒸気溜め22と前記低圧蒸気溜め23とを直結する。前記第2バイパス管67は、前記蒸気タービン24をバイパスして前記高圧蒸気溜め22と前記復水器26とを直結する。
前記複数の開閉弁は、前記高圧蒸気供給管60の途中に設けられる供給弁70と、前記湿り蒸気排出管66の途中に設けられる排出弁76と、前記第1抽気管61の途中に設けられる第1抽気弁71と、前記第2抽気管62の途中に設けられる第2抽気弁72と、前記第1バイパス管63の途中に設けられる第1バイパス弁73と、前記第2バイパス管67の途中に設けられる第2バイパス弁77と、を含む。当該複数の開閉弁のそれぞれは、対応する配管における流体の流通を許容する開弁状態と当該流通を遮断する閉弁状態とに切換えられる。この実施の形態に係るそれぞれの開閉弁は、指令信号の入力を受けて開閉動作する遠隔操作弁である。当該遠隔操作弁は、前記指令信号に応じて開度が調節される流量制御弁であってもよい。このような流量制御弁への前記指令信号の入力により、例えば前記低圧蒸気だめの圧力が一定になるように当該圧力を制御することが可能である。低圧蒸気の使用量が多いほど低圧蒸気だめの圧力は低下する。前記のような流量制御弁の開度を調節して必要な分だけ低圧蒸気を抽気することにより、できる限り多くの低圧蒸気をタービンに通して効率よくエネルギーを回収することが可能である。
前記制御装置80は、前記廃棄物処理設備及び前記エネルギー回収装置20の運転状態に応じて前記複数の開閉弁のそれぞれに指令信号を入力することにより、その開閉動作を制御する。
前記制御装置80は、前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bの稼働状態についての情報の入力を受け、これに基づいて前記第1抽気弁71及び前記第2抽気弁72の開閉動作を制御する。具体的に、当該制御装置80は、前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bが単独稼働状態にあるときは、前記第1抽気弁71を開弁状態にして前記第2抽気弁72を閉弁状態にすることにより、前記蒸気タービン24から前記第1抽気部41及び前記第1抽気管61を通じて前記第1の抽気位置から前記低圧蒸気溜め23に低圧蒸気が抽気される状態を形成する。当該制御装置80は、逆に、前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bが同時稼働状態にあるときは、前記第2抽気弁72を開弁状態にして前記第1抽気弁71を閉弁状態にすることにより、前記蒸気タービン24から前記第2抽気部42及び前記第2抽気管62を通じて前記第2の抽気位置から前記低圧蒸気溜め23に低圧蒸気が抽気される状態を形成する。
従って、この実施の形態に係る前記第1及び第2抽気弁71,72は、本発明に係る抽気切換弁、すなわち、前記蒸気タービン24から前記低圧蒸気が抽気される位置を前記第1の抽気位置と前記第2の抽気位置との間で切換えるように作動する弁、を構成する。当該抽気切換弁は、あるいは、前記第1及び第2抽気部41,42と前記低圧蒸気溜め23とに接続される三方切換弁であってもよいし、蒸気タービン24の内部に組込まれた弁であってもよい。
前記制御装置80に入力される前記稼働状態についての情報は、例えば、前記蒸気タービン24に供給される高圧蒸気の流量の検出値や、第1及び第2ボイラ14A,14Bのそれぞれから出力される高圧蒸気の流量の検出値であってもよい。あるいは、オペレータによるスイッチ等の操作により入力される指令信号であってもよい。
前記制御装置80は、前記高圧蒸気溜め22内の圧力が許容範囲を超えた場合には、前記第1バイパス弁73を開弁状態にすることにより、当該高圧蒸気溜め22から低圧蒸気溜め23に高圧蒸気を逃がす。また、当該制御装置80は、前記高圧蒸気溜め22から前記高圧蒸気供給管60を通じて前記蒸気タービン24に供給される蒸気の流量である供給流量が当該蒸気タービン24の前記定格蒸気量を超える場合には、前記第2バイパス弁77を開いて当該供給流量の調節を行う。
なお、本発明に係る蒸気タービンの定格蒸気量は、必ずしも第1及び第2廃棄物処理系統において定格運転が行われたときに生成される生成蒸気量の総和と同等でなくてもよい。例えば、当該定格運転時において蒸気タービンにその定格蒸気量よりも少ない高圧蒸気が導入されるように設計が行われてもよい。この場合も、第1及び第2の抽気位置は当該抽気位置から抽気される低圧蒸気が要求抽気圧力を有することができるように(具体的には前記定格蒸気量と実際に蒸気タービンに導入される蒸気量の差分だけ高圧側に)設定されればよい。
また、前記制御装置80は本発明において必須の構成要素ではない。前記第1及び第2抽気弁71,72をはじめとするそれぞれの開閉弁の切換は、オペレータによる手動操作でそれぞれ行われてもよい。あるいは、前記制御装置80は、オペレータによるスイッチ等の手動操作を受けて各開閉弁を開閉させるものでもよい。
以上説明したエネルギー回収装置20によれば、第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bが単独稼働状態及び同時稼働状態のいずれの状態にあっても、当該処理系統10A,10Bにおいて生成される排ガスの保有するエネルギーを効率よく回収することが可能である。具体的には、次の通りである。
前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bが単独稼働状態にあるとき、例えば第2廃棄物処理系統10Bが休止していて第1廃棄物処理系統10Aのみが稼働しているとき、排ガスの熱エネルギーによる高圧蒸気の生成は第1及び第2ボイラ14A,14Bのうちの第1ボイラ14Aにおいてのみ行われる。従って、前記蒸気タービン24には相対的に少量(この実施の形態では定格蒸気量の1/2)の高圧蒸気のみが供給される。この高圧蒸気の供給により前記蒸気タービン24のタービン軸30が回転駆動されることにより当該高圧蒸気のエネルギーがタービン軸30の回転エネルギー(機械エネルギー)に変換される。
一方、この単独稼働状態においては、第1及び第2抽気弁71,72のうちの第1抽気弁71のみが開かれることにより、第1及び第2抽気部41,42のうちの第1抽気部41を通じて第1の抽気位置から低圧蒸気の抽気が行われる。当該第1の抽気位置は、高圧側の抽気位置(この実施の形態では複数の圧力段のうち蒸気タービン24の定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービン24に導入されたときに要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置)であるので、抽気される低圧蒸気の圧力を前記要求抽気圧力以上の圧力に保つことができる。従って、前記蒸気タービン24への高圧蒸気の供給流量が小さいにもかかわらず、前記第1の抽気位置から支障なく良好に低圧蒸気を抽気して低圧蒸気溜め23に導入することができる。
前記第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bが同時稼働状態にあるとき、すなわち、第1及び第2廃棄物処理系統10A,10Bの双方が同時に稼働しているとき、排ガスの熱エネルギーによる高圧蒸気の生成は第1及び第2ボイラ14A,14Bの双方によって同時に行われる。従って、前記蒸気タービン24には相対的に大きな量(この実施の形態では定格蒸気量)の高圧蒸気が供給される。ここでも、前記高圧蒸気の供給により蒸気タービン24のタービン軸30が回転駆動されることにより当該高圧蒸気のエネルギーがタービン軸30の回転エネルギーに変換される。
一方、この同時稼働状態においては、第1及び第2抽気弁71,72のうちの第2抽気弁72のみが開かれることにより、第1及び第2抽気部41,42のうちの第2抽気部42を通じて第2の抽気位置から低圧蒸気の抽気が行われる。当該第2の抽気位置は、前記第1の抽気位置よりも低圧側の位置(この実施の形態では複数の圧力段のうち蒸気タービン24の定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービン24に導入されたときに要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置)であるので、前記単独稼働状態と同様、抽気される低圧蒸気の圧力を前記要求抽気圧力以上の圧力に保つことができるのに加え、前記蒸気タービン24への高圧蒸気の供給流量が大きいにもかかわらず、前記第2の抽気位置から抽気される低圧蒸気の圧力が過度に高い圧力(前記要求抽気圧力よりも著しく高い圧力)になるのを回避し、その分、前記抽気によって蒸気タービン24から無駄に高圧蒸気のエネルギーが捨てられるのを有効に抑止することができる。
換言すれば、同時稼働状態において抽気される低圧蒸気の圧力を単独稼働状態において抽気される低圧蒸気の圧力に近づける(この実施の形態では単独稼働状態における抽気圧力と略同等の圧力まで抑える)ことにより、大きな流量で蒸気タービン24に供給される高圧蒸気のもつエネルギーを高い効率でタービン軸30の回転エネルギー(機械エネルギー)に変換する(この実施の形態では前記タービン軸30の回転に連動する発電機による発電量を増加させる)ことが可能である。
本発明において、前記第1の抽気位置は、必ずしも、前記単独稼働状態において要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置でなくてもよく、それよりも高圧側に設定されてもよい。同様に、前記第2の抽気位置は、必ずしも、前記同時稼働状態において要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置でなくてもよく、それよりも高圧側に設定されてもよい。例えば、図2に示される前記蒸気タービン24において、前記第1の抽気位置が第2段のタービン翼32の上流側の位置に設定され、前記第2の抽気位置が第3のタービン翼33の上流側の位置に設定されてもよい。ただし、前記実施の形態に係る第1及び第2の抽気位置の設定は、前記単独稼働状態及び前記同時稼働状態のそれぞれにおいて、前記第1及び第2の抽気位置から低圧蒸気溜めへの低圧蒸気の抽気が可能な範囲内で最も多くの仕事を前記蒸気タービンにさせることを可能にする。
また、本発明において蒸気タービンにおける圧力段の総数は限定されない。当該総数にかかわらず、単独稼働状態及び同時稼働状態のそれぞれにおいて前記要求抽気圧力に基づいて第1及び第2の抽気位置にそれぞれ相当する圧力段を選定することにより、前記と同様の効果を得ることが可能である。
本発明は、第1及び第2廃棄物処理系統に加えてさらなる廃棄物処理系統、例えば第3廃棄物処理系統、にも蒸気タービンが共用される形態を除外するものではない。このような形態では、第1〜第3廃棄物処理系統が同時に稼働されるときの抽気位置として、前記第2の抽気位置よりもさらに低圧側の位置であって前記要求抽気圧力を確保できる位置に第3の抽気位置が設定されるのが、よい。
前記実施の形態に係る廃棄物処理設備及びエネルギー回収装置20に基づく実施例(図3)と、これに対する比較例(図4)と、についてシミュレーションを行った。具体的には、当該実施例及び比較例について代表的な運転条件を設定し、当該運転条件を前提として抽気状態についてのシミュレーションを行った。前記比較例は、前記実施の形態に係るエネルギー回収装置20において前記第2抽気部42及び第2抽気管62が省略された例であって、同時稼働状態においても単独稼働状態と同じく第1の抽気位置から第1抽気部41及び第1抽気管61を通じて低圧蒸気の抽気が行われる例、である。
(A)前提となる運転条件
設定された運転条件は以下のとおりである。
(a)蒸気タービン24の定格蒸気量:20,000kg/h
(b)蒸気タービン24に供給される高圧蒸気の状態量
(b1)圧力Po:5.80MPa
(b2)温度To:445°C
(b3)比エンタルピho:3,292kJ/kg
(b4)流量(単独稼働状態)Qo1:10,000kg/h
(b5)流量(同時稼働状態)Qo2:20,000kg/h
(c)低圧蒸気溜め23の内圧:0.40MPa(G)
(d)要求抽気圧力:0.60MPa(G)
(B)シミュレーション結果
前記運転条件を前提に行われたシミュレーションの結果は以下のとおりである。
(1)単独稼働状態(実施例及び比較例共通:第1の抽気位置から抽気)
(a)抽気蒸気量Q1:1,350kg/h
(b)抽気蒸気圧力P1:0.60MPa(G)
(c)抽気蒸気温度T1:266°C
(d)抽気蒸気比エンタルピh1:2,989kJ/kg
(e)発電機21で生成される電力W1:1,900W
(2)同時稼働状態(実施例:第2の抽気位置から抽気)
(a)抽気蒸気量Q2:2,700kg/h
(b)抽気蒸気圧力P2:0.60MPa(G)
(c)抽気蒸気温度T2:241°C
(d)抽気蒸気比エンタルピh2:2,934kJ/kg
(e)発電機21で生成される電力W2:4,360W
(3)同時稼働状態(比較例:第1の抽気位置から抽気)
(a)抽気蒸気量Q2′:2,700kg/h
(b)抽気蒸気圧力P2′:1.31MPa(G)
(c)抽気蒸気温度T2′:315°C
(d)抽気蒸気比エンタルピh2′:3,074kJ/kg
(e)発電機21で生成される電力W1:4,220W
前記のシミュレーション結果から明らかなように、同時稼働状態において単独稼働状態と同じく第1の抽気位置から低圧蒸気の抽気を行う比較例では、同時稼働状態での当該低圧蒸気の圧力P2′、温度T2′及び比エンタルピh2′の値がいずれも単独稼働状態での値P1,T1,h1よりも著しく大きく、特に同時稼働状態での抽気蒸気圧力P2′は単独稼働状態での抽気蒸気圧力P1の2倍を超える値となっている。そのため、当該抽気によるエネルギーロスは大きく、結果的に発電機21で回収されるエネルギー(電力)は4,220kWにとどまる。
これに対し、同時稼働状態において前記第1の抽気位置よりも低圧側の第2の抽気位置から低圧蒸気の抽気を行う実施例では、同時稼働状態での当該低圧蒸気の圧力P2、温度T2及び比エンタルピh2の値をいずれも単独稼働状態での値P1,T1,h1と同等またはそれより小さい値に抑えることが可能となっている。そのため、当該抽気によるエネルギーロスは小さく、結果的に発電機21で回収されるエネルギー(電力)は4,360kWまで向上させることが可能である。これは、比較例において回収されるエネルギーを3%も上回るものである。
10A 第1廃棄物処理系統
10B 第2廃棄物処理系統
12A 第1燃焼炉
12B 第2燃焼炉
14A 第1ボイラ
14B 第2ボイラ
20 エネルギー回収装置
24 蒸気タービン
30 タービン軸
31〜39 タービン翼
41 第1抽気部
42 第2抽気部

Claims (6)

  1. 廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第1燃焼炉を含む第1廃棄物処理系統及び廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第2燃焼炉を含む第2廃棄物処理系統のそれぞれにおいて生成される前記排ガスの保有するエネルギーを回収するための方法であって、
    前記第1廃棄物処理系統に第1ボイラを組み込んで当該第1廃棄物処理系統の稼働時に前記第1燃焼炉により生成される排ガスを前記第1ボイラに導入することにより当該排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させることと、
    前記第2廃棄物処理系統に第2ボイラを組み込んで当該第2廃棄物処理系統の稼働時に前記第2燃焼炉により生成される排ガスを前記第2ボイラに導入することにより当該排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させることと、
    前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのそれぞれにおいて生成される高圧蒸気を、回転可能なタービン軸と当該タービン軸の軸方向に沿って並ぶ複数のタービン翼であってそれぞれが前記軸方向の前記高圧蒸気の供給を受けることにより前記タービン軸に回転力を与えるものとを含む共通の蒸気タービンに導入することにより、前記高圧蒸気のもつエネルギーを前記タービン軸の回転エネルギーに変換することと、
    前記第1廃棄物処理系統及び前記第2廃棄物処理系統のうちの一方のみが稼働している単独稼働状態では前記蒸気タービンにおいて設定された第1の抽気位置から低圧蒸気を抽気して低圧蒸気溜めに流入させることと、
    前記第1廃棄物処理系統及び前記第2廃棄物処理系統の双方が同時に稼働している同時稼働状態では前記蒸気タービンにおいて前記第1の抽気位置と異なる位置に設定された第2の抽気位置から低圧蒸気を抽気することと、を含み、
    前記第1の抽気位置は、前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのうち前記単独稼働状態において稼働している処理系統に組込まれたボイラによって生成された高圧蒸気のみが前記蒸気タービンに導入される状態で前記第1の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するために必要な圧力である要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置であり、
    前記第2の抽気位置は、前記第1の抽気位置よりも低圧側の位置であって、かつ、前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのそれぞれによって生成された高圧蒸気の双方が前記蒸気タービンに導入される状態で前記第2の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置である、廃棄物処理設備からのエネルギー回収方法。
  2. 請求項1記載の廃棄物処理設備からのエネルギー回収方法であって、前記第2の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されている、廃棄物処理設備からのエネルギー回収方法。
  3. 請求項1または2記載の廃棄物処理設備からのエネルギー回収方法であって、前記第1の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されている、廃棄物処理設備からのエネルギー回収方法。
  4. 廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第1燃焼炉を含む第1廃棄物処理系統及び廃棄物を燃焼させて排ガスを生成する第2燃焼炉を含む第2廃棄物処理系統のそれぞれにおいて生成される前記排ガスの保有するエネルギーを回収するための装置であって、
    前記第1廃棄物処理系統に組込まれ、当該第1廃棄物処理系統の稼働時に前記第1燃焼炉により生成される排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させる第1ボイラと、
    前記第2廃棄物処理系統に組込まれ、当該第2廃棄物処理系統の稼働時に前記第2燃焼炉により生成される排ガスのもつ熱エネルギーによって水を沸騰させて高圧蒸気を発生させる第2ボイラと、
    前記第1ボイラ及び前記第2ボイラのそれぞれが生成する高圧蒸気の供給を受けることが可能となるように当該第1ボイラ及び当該第2ボイラの双方に共通して接続される蒸気タービンであって、回転可能なタービン軸と当該タービン軸の軸方向に沿って並ぶ複数のタービン翼であってそれぞれが前記軸方向の前記高圧蒸気の供給を受けることにより前記タービン軸に回転力を与えるものとを含む蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンから抽気される低圧蒸気を貯留する低圧蒸気溜めと、
    前記蒸気タービンと前記低圧蒸気溜めとの間の抽気流路の切換を行う抽気切換弁と、を備え、
    前記蒸気タービンは、当該蒸気タービンにおいて設定された第1の抽気位置からの低圧蒸気の抽気を許容するとともに、その抽気された低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するように当該低圧蒸気溜めに接続される第1抽気部と、前記第1抽気部とは異なる第2の抽気位置で前記蒸気タービン内からの低圧蒸気の抽気を許容するとともに、その抽気された低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するように当該低圧蒸気溜めに接続される第2抽気部と、を有し、
    前記抽気切換弁は、前記蒸気タービンから前記低圧蒸気が抽気される位置を前記第1の抽気位置と前記第2の抽気位置との間で切換えるように作動し、
    前記第1の抽気位置は、前記蒸気タービンの定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記第1の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記低圧蒸気溜めに流入するために必要な圧力である要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置であり、
    前記第2の抽気位置は、前記第1の抽気位置よりも低圧側の位置であって、かつ、前記蒸気タービンの定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記第2の抽気位置から抽気される低圧蒸気が前記要求抽気圧力以上の圧力を有することが可能な位置である、廃棄物処理設備からのエネルギー回収装置。
  5. 請求項4記載の廃棄物処理設備からのエネルギー回収装置であって、前記第2の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されている、廃棄物処理設備からのエネルギー回収装置。
  6. 請求項4または5記載の廃棄物処理設備からのエネルギー回収装置であって、前記第1の抽気位置は、前記蒸気タービンにおいて前記複数のタービン翼のそれぞれに対応する複数の圧力段のうち当該蒸気タービンの定格蒸気量の1/2に相当する量の高圧蒸気が当該蒸気タービンに導入されたときに前記要求抽気圧力以上でかつ当該要求抽気圧力に最も近い圧力を有する圧力段から低圧蒸気を抽気する位置に設定されている、廃棄物処理設備からのエネルギー回収装置。
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