JP2020023563A - ビタミンdを使用する化学療法誘発性脱毛症の予防又は軽減 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、「Preventing or Mitigating Chemotherapy Induced Alopecia Using Vitamin D」と題する2013年5月29日に出願の米国特許仮出願第61/828,448号に基づく優先権を主張し、該仮出願のすべての内容は、参照により本明細書に明白に組み込まれる。
a及びbは、それぞれ独立に、単結合又は二重結合であり、
Xは、aが二重結合である場合-CH2であり、又はXは、aが単結合である場合水素若しくはヒドロキシル置換アルキルであり、
R1は、水素、ヒドロキシル、アルコキシル、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R2は、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R3は、bが二重結合である場合存在せず、或いはbが単結合である場合、R3は、水素、ヒドロキシル若しくはアルキルであるか、又はR3及びR1は、それらが結合している炭素原子と一緒に連結されて、5〜7員の炭素環を形成していてもよく、
R4は、bが二重結合である場合存在せず、又はbが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R5は、aが二重結合である場合存在せず、又はR5は、aが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R6は、1〜5つのヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよい、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキル-O-アルキル、アルキル-CO2-アルキルであり、
R7は、1〜3つのヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよい、アルキルであり、
R'及びR''は、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルキル、又はアルコキシルである]
及びその薬学的に許容される塩で表される。
cは、単結合又は二重結合であり、
R1aは、水素、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R2aは、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R3a、R4aは、cが二重結合である場合存在せず、或いはcが単結合である場合、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R3b、R4b、R5a、R6a、R7a及びR8aは、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであるか、R6a、R7a及びR8aのうちのいずれか2つが、連結されて、3〜7員の炭素環を形成していてもよい]
及びその薬学的に許容される塩で表される。
a及びbは、それぞれ独立に、単結合又は二重結合であり、
Xは、aが二重結合である場合-CH2であり、又はXは、aが単結合である場合水素若しくはヒドロキシル置換アルキルであり、
R1は、水素、ヒドロキシル、アルコキシル、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R2は、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R3は、bが二重結合である場合存在せず、或いはbが単結合である場合、R3は水素、ヒドロキシル若しくはアルキルであるか、又はR3及びR1は、それらが結合している炭素原子と一緒に連結されて、5〜7員の炭素環を形成していてもよく、
R4は、bが二重結合である場合存在せず、又はbが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R5は、aが二重結合である場合存在せず、又はR5は、aが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R6は、1〜5つのヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよい、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキル-O-アルキル、アルキル-CO2-アルキルであり、
R7は、1〜3つのヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R'及びR''は、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルキル、又はアルコキシルである]
及びその薬学的に許容される塩で表される。
cは、単結合又は二重結合であり、
R1aは、水素、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ又は-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R2aは、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R3a、R4aは、cが二重結合である場合存在せず、或いはcが単結合である場合、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R3b、R4b、R5a、R6a、R7a及びR8aは、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであるか、R6a、R7a及びR8aのうちのいずれか2つは、連結されて、3〜7員の炭素環を形成していてもよい]
及びその薬学的に許容される塩で表される。
aおよびbは各々独立して単結合または二重結合であり;
Xはaが二重結合である場合に-CH2であり、またはXはaが単結合である場合に水素もしくはヒドロキシル置換アルキルであり;
R1は、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシル、シアノまたは-NR'R"部分で置換されていてもよいアルキル、トリ-アルキルシリル、アルコキシル、ヒドロキシルまたは水素であり; R2は、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、または1〜3個のハロゲン、ヒドロキシル、シアノまたは-NR'R"部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシルもしくはアルケニルであり;
R3はbが二重結合である場合に存在せず、またはbが単結合である場合に、R3は水素、ヒドロキシルもしくはアルキルであるか、またはR3およびR1は、それらが結合している炭素原子と共に連結して5〜7員の炭素環を形成していてもよく;
R4はbが二重結合である場合に存在せず、またはbが単結合である場合に水素、ハロゲンもしくはヒドロキシルであり;
R5はaが二重結合である場合に存在せず、またはR5はaが単結合である場合に水素、ハロゲンもしくはヒドロキシルであり;
R6は、1〜5個のヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロまたは-NR'R"部分で置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキル-O-アルキル、アルキル-CO2-アルキルであり;
R7は、1〜3個のヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロまたは-NR'R"部分で置換されていてもよいアルキルであり;かつ、
R'およびR"は各々、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシルである〕
の化合物または製薬上許容しうるその塩が含まれる。
cは単結合または二重結合であり;
R1aは、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシル、シアノまたは-NR'R"部分で置換されていてもよいアルキル、トリ-アルキルシリルまたは水素であり;
R2aは、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、または1〜3個のハロゲン、ヒドロキシル、シアノまたは-NR'R"部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシルもしくはアルケニルであり;
R3aおよびR4aは、cが二重結合である場合に存在せず、またはcが単結合である場合に各々独立して、1〜3個のヒドロキシルもしくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル、ハロゲン、ヒドロキシルもしくは水素であり
R3b、R4b、R5a、R6a、R7aおよびR8aは各々、独立して、1〜3個のヒドロキシルもしくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル、ハロゲン、ヒドロキシルもしくは水素であるか、またはR6a、R7aおよびR8aのうちのいずれか2つが連結して3〜7員の炭素環を形成していてもよい〕
で表される化合物および製薬上許容しうるその塩である。
処方II:カルシトリオール5、10及び20μg/g
処方IIは、以下の実施例17、4.0 治療/診断薬において説明するプロトコルの通りに調製した。
本実施例は、種々のカルシトリオール製剤の経皮吸収薬物動態を評価するために設計したものである。有限用量技術およびフランツ拡散セルを利用し、in vitroで、ヒト死体皮膚において吸収を測定した。このin vitro ヒト死体皮膚モデルは、局所的に適用した薬物の経皮吸収の研究および薬物動態の測定のための有益な手段であることが証明されている。該モデルでは、典型的なin vivo条件に適合する温度および湿度でヒト死体皮膚が維持される特別設計の拡散セルに取り付けた該皮膚を使用した。有限用量(例えば、4〜7 mg/cm2)の製剤を皮膚の外側の表面に適用し、該皮膚の内側の表面を浸したレセプター溶液における薬物の出現速度をモニタリングすることにより薬物吸収を測定した。その後、全吸収、吸収速度、ならびに皮膚における含有量を規定するデータをこのモデルにおいて正確に測定した。この方法には、in vivo 経皮吸収動態を正確に予測した歴史的前例がある。従って、このヒト皮膚に関するin vitro 有限用量モデルにより、カルシトリオールなどのビタミンD化合物、経皮吸収薬物動態の特性評価が可能となった。
・所与の3点:(T1,A)、(T2,B)および(T3,C)、(B)は欠損、
・ここでT = 時間およびA〜C = 測定されたデータ値
・推定されるB = A - [((A-C)/|T1-T3|)×(|T1-T2|)]
を結ぶ線を基に算出した。
・A:(1 ppm):100 ppmのカルシトリオール濃縮物(ロット番号H、下記参照)0.2 mL(1%(w/v))を200プルーフのエタノール(1μg/mL)19.8 mL(99%(w/v))に溶解させたもの
・B (1 ppm):最初に、100 ppmのカルシトリオール濃縮物(ロット番号H、下記参照)0.2 mL(1%(w/v))を200プルーフのエタノール11.8 mL(59%(w/v))に溶解させて;次にプロピレングリコール8 mL(40%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合したもの(1μg/mL)
・C (1 ppm):最初に、100 ppmのカルシトリオール濃縮物(ロット番号H、下記参照)0.2 mL(1%(w/v))を200プルーフのエタノール11.8 mL(59%(w/v))に溶解させて;次にプロピレングリコール6 mL(30%(w/v))およびエトキシジグリコール2 mL(10%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合したもの(1μg/mL)
・D (3 ppm):最初に、100 ppmのカルシトリオール濃縮物(ロット番号H、下記参照)0.6 mL(3%(w/v))を200プルーフのエタノール11.4 mL(57%(w/v))に溶解させて;次いでプロピレングリコール6 mL(30%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合し;最後にエトキシジグリコール2 mL(10%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合したもの(3μg/mL)・E (1 ppm):最初に、100 ppmのカルシトリオール濃縮物(ロット番号H、下記参照)0.2 mL(1%(w/v))を200プルーフのエタノール(DP-04-099)11.72 mL(58.6%(w/v))に溶解させて;次にプロピレングリコール6 mL(30%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合し;次にトランスクトールP 2 mL(10%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合し;最後に、ホスホリポン90G濃縮物(ロット番号G、下記参照)0.08 mL(0.4%(w/v))を加えて溶液中に分散させてから、透明かつ均一になるまで混合したもの(1μg/mL)
・F (3 ppm):最初に、100 ppmのカルシトリオール濃縮物(ロット番号H、下記参照)0.6 mL(3%(w/v))を200プルーフのエタノール11.32 mL(56.6%(w/v))に溶解させて;次にプロピレングリコール6 mL(30%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合し;次にトランスクトールP 2 mL(10%(w/v))を加え、透明かつ均一になるまで混合し;最後に、ホスホリポン90G濃縮物(ロット番号G、下記参照)0.08 mL(0.4%(w/v))を加えて溶液中に分散させてから、透明かつ均一になるまで混合したもの(31μg/mL)
・G:200プルーフのエタノール50 g(50%(w/v))をホスホリポン90G 50 g(50%(w/v))と混合し、透明かつ均一になるまで混合したもの
・H:カルシトリオール0.01 mg (0.01%(w/v))を200プルーフのエタノール100 mL(99.99%(w/v))に完全に溶解させたもの
を評価した。
D>F>E>C>B>A>>>非投与皮膚。
本実施例および後述する幾つかの実施例により、カルシトリオールの活性化経路内のタンパク質または遺伝子の正体に関する追加情報を提供する。これらの実験により、ビタミンD化合物への表皮細胞の細胞応答に関与する作用機序および主要タンパク質/遺伝子の同定が可能となる。
また、カルシトリオール刺激時のタンパク質変化の評価を、700種を上回る潜在的標的タンパク質における変化をスクリーニングすることが可能な抗体マイクロアレイを利用して行った。
一連のHEKa培養物をカルシトリオールで処理し、細胞ペレットをカルシトリオール3曝露から3、6、および24時間後に回収した。その後、該細胞ペレットを、2-Dゲルおよびウェスタンブロット分析などのプロテオミクス法を利用して分析した。以下に記載した実験では、HEKa細胞を0.1μg/mLのカルシトリオールで処理してから、3-、6-、および24時間で得たサンプルを2-Dゲル電気泳動およびこれに関連する比較分析により調べた(結果は示さず)。
一連のHEKa培養物を種々の濃度のカルシトリオールで処理してから、該HEKa細胞の増殖挙動を所定の増殖期間後に分析した。全ての実験を96ウェルプレートフォーマットで行った。各ウェルは、約100μLの培地中に同量のHEKa細胞を含有していた(通常は2,000〜5,000個の細胞/ウェル)。カルシトリオールをエタノールに溶解させることによりストック溶液を作製した。該ストック溶液を、4.0μg/mL〜約15.5 ng/mLの範囲にわたって増殖培地に1:2で連続希釈した(9種の試験濃度)。各試験濃度のカルシトリオール約100μLを対応する試験ウェルに加え、最終量を約200μL/ウェルとした。試験したカルシトリオール濃度は2.0〜0.008μg/mL(例えば、前記96ウェルプレートのカラム2〜10に対応)の範囲内であった。カラム11を陰性対照(カルシトリオール不含)として使用した。全ての実験を2回ずつ行った。
正常な角化細胞HEKaで観察されるものとは違い、試験した殆どの癌または不死化細胞系(例えば、SkBr-3(Her2が過剰発現される乳腺癌)、SKMEL-28(黒色腫)、PaCa2(膵癌)、NCI-ES-0808、およびNIH-3T3(不死化した繊維芽細胞))に関しては有意な増殖促進または増殖阻害効果は観察されなかった。かかる癌/不死細胞系により呈示された1つの例示的な増殖曲線(膵癌細胞系PaCa2のもの)を図3に示す。PaCa2の増殖は広範囲のカルシトリオール濃度にわたって影響を受けなかったことに注目されたい。
本実施例により、殆ど例外なく、本発明のビタミンD化合物は、殆どのタイプの最先端化学療法薬の細胞毒性効果から正常な角化細胞(例えばHEKa)を保護しうることを証明した。具体的に述べると、17種の抗癌薬を試験することにより、これらの薬物の細胞毒性効果に対するカルシトリオールの影響を評価した。薬物の名称およびそれらの各作用機序を下記表に列挙した。
細胞の生存能力を評価するための上記の細胞ベースのアッセイを本実施例に利用することにより、選択した化学療法薬の作用からのカルシトリオールの潜在的な保護効果を評定した。各細胞系を、0.1μg/mLのカルシトリオールの存在下で細胞2代継代分の期間増殖させた。次に、これらの前処理済み細胞を用いて細胞ベースのアッセイを組み立てた。さらに、無処理細胞を使用して二重の薬物/カルシトリオール濃度での並列実験を確立した。これにより、化学療法薬投与前のカルシトリオール長期曝露の潜在的効果の対照比較(side-by-side comparison)が可能となった。
脱毛症は化学療法の最も悩ましい副作用の1つであり、そのための治療的介入は現時点では存在しない。新生仔ラットは、成長期の毛包パターンがヒトのそれと似ていることから、化学療法誘発性脱毛症(CIA)を研究するための優れたモデルであることが証明されている。
本研究では、複数コースの(multi-course)化学療法により誘発される脱毛症の動物モデルにおいて、局所用カルシトリオール溶液の保護効果を検証した。本研究に使用したラットは、20-メチルコラントレンの胃への点滴注入とその後のラット新生仔への緑色白血病細胞の注射により開発されたラット緑色白血病細胞系であるMIAC51を保有するものであった。MIAC51細胞系はヒト緑色白血病の特徴(白血病、白血病性腹水および緑色種形成)を示す悪性の骨髄性白血病を引き起こす。Jimenezら、Science 238: 1278-1280 (1987)を参照されたい。
ブタは、その皮膚がヒトのものとよく似ているため、皮膚経路の送達を伴う毒性試験において頻繁に用いられる。このため、ブタを本試験で使用することにより、ゲッチンゲン・ミニブタ(登録商標)においてカルシトリオール局所製剤の皮膚耐容性および皮膚浸透を経皮投与後7日間評価した。
0 =脱毛症なし
1+=0〜25%の脱毛症
2+=25〜50%の脱毛症
3+=50〜75%の脱毛症
4+=75〜100%の脱毛症
により決定した。
2.3μg/gのカルシトリオール製剤をビヒクル(40重量%のプロピレングリコールおよび60重量%の無水で200プルーフのエタノール)で希釈することにより最終濃度を2μg/mLとした。1mLのバイアルを小分けし、冷却装置内で4℃に維持した。各実験に際して、2.3μg/gのカルシトリオールおよびビヒクルが入ったバイアルを1つ取り出し、実験手順中は氷上に置いた。使用しなかった調製物は廃棄した。
化学療法の投与
若齢ラット:13日目に、全てのラットに、シクロホスファミド(CTX)(Sigma Aldrich、ロット番号068k1131) 37.5 mg/kgを、1/2 ccインスリン注射器29G 1/2”(B-D)を使用し全量0.1 mLのH2O/マンニトール混合物としてその腹腔内に与えた。
化学療法の投与
若齢ラット:13日目に、全てのラットに、シクロホスファミド(CTX)(Sigma Aldrich、ロット番号068k1131) 37.5 mg/kgを、1/2 ccインスリン注射器29G 1/2”(B-D)を使用し全量0.1 mLのH2O/マンニトール混合物としてその腹腔内に与えた。13、14、および15日目に、ラットに0.1 mLの蒸留水中の塩酸ドキソルビシン(Sigma Aldrich、ロット番号038k1349)(ADM)2.5 mg/kgをI.P.で与えた。
化学療法の投与
若齢ラット:13日目に、全てのラットに、シクロホスファミド(CTX)(Sigma Aldrich、ロット番号068k1131) 30 mg/kgを、1/2 ccインスリン注射器29G 1/2”(B-D)を使用し全量0.1 mLのH2O/マンニトール混合物としてその腹腔内に与えた。13、14、および15日目に、ラットに0.1 mLの蒸留水中の2.0 mg/kgの塩酸ドキソルビシン(Sigma Aldrich、ロット番号038k1349)(ADM)をその腹腔内に与え、さらに13〜19日目に該ラットに50 mg/kgのシタラビンを与えた。
化学療法の投与
若齢ラット:13日目に、全てのラットに、シクロホスファミド(CTX)(Sigma Aldrich、ロット番号068k1131) 37.5 mg/kgを、1/2 ccインスリン注射器29G 1/2”(B-D)を使用し全量0.1 mLのH2O/マンニトール混合物としてその腹腔内に与えた。11〜13日目に、ラットに、0.1 mLのジメチルスルホキシド(Sigma Aldrich、ロット番号078K1428)中の2.5mg/kgのパクリタキセル(タキソール)と特殊な溶媒(標準操作手順を参照されたい)およびHBSS中に希釈した1.5 mg/kgのエトポシド(VP-16)(Sigma Aldrich、ロット番号047K1162)を同時に与えた。
化学療法の投与
若齢ラット:13〜15日目に、全てのラットに、1/2 ccインスリン注射器29G 1/2”(B-D)を使用して0.1 mLの蒸留水中の2.5 mg/kgの塩酸ドキソルビシン(Sigma Aldrich、ロット番号038k1349)(ADM)をその腹腔内に与えた。同時に、ラットに2.5 mg/kgのパクリタキセル(タキソール)(Sigma Aldrich、ロット番号078k1428)および1.5 mg/kgのエトポシド(VP-16)(Sigma Aldrich、ロット番号047k1162)を与えた。
対照、ビヒクル、および試験物質の調製:未使用の対照物質(0.9%注射用塩化ナトリウム、米国薬局方)を試験で使用するために毎週調剤し、冷蔵保存した。ビヒクル(プロピレングリコール(米国薬局方)とエタノール(未変性、無水)(200プルーフ、米国薬局方)との重量比40/60(w/w)混合物)、およびカルシトリオール(米国薬局方、比重0.875)を含有する試験物質は受け取った時の状態で使用し、純度について何の調整も行わなかった。該試験物質は5.07、10.31、および55.34μg/mLの濃度で受け取った。該試験物質はそのまま(希釈せずに)投与した。これらのビヒクルおよび試験物質を試験で使用するために毎週調剤し冷蔵保存した。時には、試験中に必要に応じて追加の試験材料を調剤した。
新生ラットモデル及び化学療法後脱毛症(PCA)モデル
スプラーグドーリーラットは、Charles River Laboratories(Wilmington、マサチューセッツ州)から購入した。C3H/HeJマウスは、Jackson Laboratories(Bar Harbour、メイン州)から購入した。げっ歯類は、NIHガイドラインに従って収容し給餌した。化学療法を含む実験には、シクロホスファミドをMead Johnson(Evansville、インディアナ州)から購入し、エトポシドをBristol-Myers(Evansville、インディアナ州)から入手した。1,25(OH)2D3粉末は、Uskokovic博士(Hoffman-La Roche、Nutley、ニュージャージー州)からの贈呈物であった。C3H/HeJマウスを含む実験には、1,25(OH)2D3をSigma(St.Lous、ミズリー州)から購入した。
1,25(OH)2D3を純エタノールに溶解し、アプリケーターを用いて局所的に適用した。対照動物は、媒体のみで同様に処置した。次いで、動物を3時間隔離し、続いて処置区域を石鹸及び水で洗浄し、乾燥した。CIAの実験では、1,25(OH)2D3の毎日付与を、出生の5日後に開始し10日目に終了した。PCAの実験では、1,25(OH)2D3の毎日付与を、動物が完全脱毛である22日目に開始し35日目に終了した。CIA及びPCAでは、実験群を、頭頸部にわたって局所的に適用される150μLの純エタノール中の0.2μgの1,25(OH)2D3で処置した。双方の例で、対照群はエタノール媒体のみを受け入れた。シクロホスファミド(35mg/kg)は1日間のみ腹膜内に付与した。エトポシド(1.5mg/kg)は3日間腹膜内に付与した。双方の化学療法を11日齢の時点で開始した。脱毛症を、化学療法の初回用量から10日目に記録した。
廃棄される繁殖動物(8ヶ月齢)をAA病変の発症について毎日観察した。10ヶ月齢の時点で、背側区域に脱毛症の局所的病巣を示した6尾の動物からなる群を選択し、それぞれ3尾の動物からなる2つの群に無作為化した。一方の群はエタノール媒体対照を受け入れ、他方の群は脱毛病変に0.2μgの1,25(OH)2D3を15日間受け入れた。動物を全部で30日間観察した。対照又は実験群において、毛髪の再生は観察されなかった。
本明細書中に示した結果は、1,25(OH)2D3が、化学療法誘発性脱毛症に対して防護効果を発揮するが、脱毛症自体を治療することはないことを強く示唆している。CIAにおける1,25(OH)2D3の予防効果の背後にある理論的根拠は、健常な毛包を、引き止め、それによって化学療法に対して抵抗性にすることができることである。しかし、既にアポトーシス性である毛包において、1,25(OH)2D3での治療は、いかなる利益も提供しない。
誘導期
10尾の雄性及び10尾の雌性テンジクネズミからなる1つの群は、6時間の局所パッチ貼付を介して試験物への誘導曝露(十分に耐用性である範囲発見スクリーニングで決定された最高濃度で)を受け入れた。誘導曝露は、皮膚の同じ部位で週に1回、2週間繰り返された。媒体及び陽性対照群は、5尾の雄性及び5尾の雌性テンジクネズミから構成され、それぞれ、処置群と同じ方式で、プロピレングリコール/無水エタノール又はヘキシルシンナムアルデヒド(既知の軽度〜中度皮膚感作剤)にそれぞれ曝露された。誘導期中にパッチを除去してほぼ24時間の時点で、皮膚の反応を評点化し、記録した。最後の誘導曝露の後、チャレンジ曝露の前の2週間、動物を未処置のままにした。
チャレンジ曝露は、最後の局所誘導の2週間後に実施した。試験物を、媒体対照及び試験群に、刺激スクリーニングで非刺激性であると判定された濃度で局所的に適用した。媒体対照群も媒体でチャレンジされた。陽性対照群は、陽性対照物を受け入れた。パッチを除去してほぼ24時間及び48時間の時点で、チャレンジ適用の部位を評点化した。この研究条件下で、5.7μg/gのカルシトリオールは、感作剤であるとは判定されなかった。
この研究は、カルシトリオール局所溶液の潜在的な眼刺激及び/又は侵食作用を評価するために実施した。3尾の雄性ニュージーランド白色Hra:(NZW)SPFウサギからなる1つの処置群に、試験物をそれぞれ0.1mL/動物の用量レベルで、1日目に1回、右眼を介して投与した。左眼は、非処置のままにし、対照とした。
上に示した動物研究、例えば、実施例1、9、10、11、13、14、15及び16は、脱毛症におけるビタミンD化合物の効果、及び本発明の文脈における、CIAの予防又は軽減に対するビタミンD化合物の適用可能性を特徴付けるために実施された。
1.0 概要
これは、乳腺、子宮頸部、子宮内膜、卵巣、卵管、原発性腹膜癌、又は軟部組織及び骨肉腫の転移又は再発がんを有し、タキサンをベースにした(パクリタキセル/ナノ粒子状アルブミン結合型パクリタキセル/ドセタキセル)レジメンによる化学療法を受けている患者における、局所カルシトリオールの最大耐用量(MTD)並びに総合的な安全性及び耐用性を決定するための用量漸増研究である。標準的な3+3用量漸増設計が、3〜6名の患者に各用量レベルで採用される。18歳を超え、医師の裁量により治療休止を伴うタキサンをベースにしたレジメンを受け入れる予定の適格患者は、化学療法の開始の2週間前に、局所溶液をそれぞれのコホートの用量レベルで1日2回適用することを開始し、次いで、1日2回で3ヶ月間、又は化学療法による治療が終了するまで継続する。局所カルシトリオールが、写真評価及び患者の自己評価によって判定した場合に、タキサンでの化学療法で誘発される脱毛症を予防及び/又は縮小するのに有効であることが見出されたら、患者は、化学療法による治療の継続期間中、局所適用を継続することを許容され、局所薬に関連した用量制限毒性(DLT)は観察されないと見なされる。局所カルシトリオールに対する毒性は、治験臨床医、医師又は看護師のどちらかにより、局所治療の最初の28日間は毎週を基準にし、その後4週毎に評価される。薬物動態(PK)研究の目的で、血液サンプルを、局所治療の1日目に次の時点:投与前、1日目の朝の単回適用の2時間(±30分)後、4時間(±30分)後、及び8時間(投与後±1時間)後に採取する。薬物製品の次の適用は、初回適用の10〜14時間後、及びPKサンプルの8時間後に適用される。その後、局所適用の頻度は、毎日2回、朝及び夜である。続いて、PKサンプルは、それぞれ28日間の治療の最終投与の12時間(±2時間)後であって次の28日間の治療サイクルの1日目の初回適用の前に採取される。この予定は、3回の連続28日間の局所治療サイクルの間継続する。(PKは、1、5、9、13週目の時点で抜き取られる。さらに、患者が依然として治験を継続しているなら、PKは54週目の時点でも抜き取られる)。
主要目的:タキサンをベースにした化学療法レジメンを受けている成人がん患者における、局所カルシトリオールの最大耐用量(MTD)、並びに総合的な安全性及び耐用性を決定すること。
副次目的:カルシトリオールの異なる用量レベルでの単回及び多回投与の薬物動態を測定すること、及び化学療法誘発性脱毛症を予防するためのカルシトリオール局所溶液の予備的効力を評価すること。
短い治療継続期間は、頭皮の毛包において退行段階を誘発するのに十分ではなく、その後、それらの毛包を化学療法の細胞毒性に対してより感受性にする可能性がある。これに対処するため、局所カルシトリオールは、CIAに対する防護を提供すると期待される退行段階を誘発するための試みにおいて、化学療法の開始の少なくとも5〜7日前(例えば、好ましくは少なくとも2週間前)に開始して適用される。毎日基準での連続適用は、タキサンを含むレジメンの多回用量の投与中での退行段階の維持及び長期防護を確実にする。
これは、シングルアーム、用量漸増第I相治験である。適格患者は、化学療法の初回投与の2週間前に、カルシトリオール局所製剤を頭皮に1日2回適用することを開始し、適用を化学療法での治療の終了まで1日2回で継続する。用量漸増は、この薬剤に関するMTDを求めるために、局所カルシトリオールに帰せられるグレード3以上の毒性の不在下で、直前の用量群の段階的増分で行われる。用量制限毒性(DLT)(9.2節で定義)は、可能性としては、おそらくは、又は明らかに局所カルシトリオールに関連していることが必要であり、関係している治験責任医師によって決定されるのが最良であるような、タキサンをベースにしたレジメンに関連しない。同様に、化学療法レジメンの適切な用量の修正又は治療中断は、前以て規定されたガイドライン(9.2.2〜9.2.7節で規定)及び最新の管理基準により実施される。局所カルシトリオール製剤のDLTの決定は、最初の28日間の局所薬適用の間になされる。対象は、曝露レベルを決定するために、十分な安全性の監視さらには即時的PK解析を伴って管理される。PK解析は、それぞれ次のコホートが前進する前になされる。薬物動態(PK)研究が目的である場合、血液サンプルは、局所治療の1日目に次の時点:投与前、1日目の朝の単回適用の2時間(±30分)後、4時間(±30分)後、及び8時間(投与後±1時間)後に採取される。薬物製品の次の適用は、初回適用の10〜14時間後、及びPKサンプルの8時間後に適用される。その後、局所適用の頻度は、朝と夜の1日2回である。続いて、PKサンプルは、それぞれ28日間の治療の最終投与の12時間(±2時間)後で、次の28日間の治療サイクルの1日目の初回適用の前に採取される。この予定は、3回の連続28日間の局所治療サイクルの間継続する(PKは、1、5、9、13週目の時点で引き出される。さらに、患者がなお治験を継続しているなら、PKは54週目の時点でも引き出される。
乳腺、子宮頸部、子宮内膜、卵巣、卵管、原発性腹膜癌、又は軟部組織及び骨肉腫の転移又は再発がんと診断され、タキサンをベースにした(パクリタキセル/ナノ粒子状アルブミン結合型パクリタキセル/ドセタキセル)レジメンでの化学療法を受ける予定である患者は、参加適格性についてスクリーニングされる。すべての適格患者は、化学療法の少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13日前(例えば、好ましくは少なくとも2週間前)に、頭皮の4つの四分円のそれぞれ-右前、左前、右後、左後に0.25mLのカルシトリオールを1日2回、ポンプ式定量噴霧器具を用いて適用することを開始し、その後化学療法の終了まで1日2回で継続する。局所カルシトリオールが、写真評価及び患者の自己報告で判定してタキサンをベースにした化学療法で誘発される脱毛症を予防及び/又は縮小するのに有効であることが見出されたら、患者は、彼らの化学療法による治療の継続期間中に1日2回の局所適用を継続することを許容され、局所薬に関連するDLTは観察されないと見なされる。化学療法による治療の前又は間に毛髪を剃ることを選択する患者は、試験から除外される。局所溶液は頭皮に適用される。毛髪及び頭皮は乾燥しているべきであり、又は適用がシャンプー直後であるなら、毛髪及び頭皮は湿っているはずであり、局所溶液を適用する前に毛髪及び頭皮をまずタオルで乾燥することによって、触っても湿っていないことが必要である。各適用後の少なくとも8時間は、毛髪及び頭皮を洗浄もシャンプーもしない。患者は、洗浄又はシャンプーの前にカルシトリオールの2回以下の連続用量を適用できることを助言される。治療は、毛髪周期の退行期を誘発し、退行期は最終適用後に2〜3週間続く。薬物の適用は、多様な化学療法治療の初めから終わりまで、この退行期の防護を確実にする。
治験製品:(米国薬局方、カルシトリオール)局所溶液
化学名:(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1α,3β,25-トリオール
IUPAC名:(1α,3β,5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1,3,25-トリオール
別名:カルシトリオールは、1α,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール、1α,25-ジヒドロキシビタミンD3、1(S),25-ジヒドロキシビタミンD3、1,25-DHCC、1,25-(OH)2D3としても知られる
分子式:C27H44O3
CAS番号:32222-06-3
分子量:416.6
融点:129〜131℃
化学安定性:室温で安定
投与経路:局所
供給方法:LDPEの内張り付の18mm黒色フェノール樹脂製スクリューキャップを備えた33mL琥珀色ガラス瓶(III型ガラス)。別々に包装されたPfeiffer局所噴霧ポンプ(0.25mL)(白色)(使用研究のみに)。
臨床試験製剤:カルシトリオール局所溶液に関して提案された臨床試験製剤は、プロピレングリコール/アルコールの重量比が40/60のプロピレングリコール(米国薬局方)及び200proofの無水未変性アルコール(米国薬局方)からなる媒体中にカルシトリオール(米国薬局方)を含む。ヒトでの治験のための局所溶液用媒体中でのカルシトリオールの濃度は、非臨床毒物学の完了に基づいて決定された。提案された第I相治験は、5、10及び20μg/mLの濃度のカルシトリオールを利用する。
包装:提案された第I相臨床用薬物製品は、黒色フェノール樹脂製スクリューキャップを取り付けた33mL容量のIII型琥珀色ガラス瓶中に包装される予定である。提案された薬物製品は、また、アプリケーターを圧縮するごとに0.25mLを均一に分取する能力のある別個に包装された定用量分取アプリケーターシステムを含む。薬物製品の総投与量は、1.0mLであるか、定量単位での4回の反復適用であるように予定される。薬物製品の全部で1.0mLの適用は、適用間に10〜14時間を置いて朝及び夜の1日2回である。
貯蔵:提案されたIND第I相臨床用のバッチに関して評価される安定性貯蔵条件を次表に記載する:
第I相臨床試験のために提案された安定性貯蔵条件
非臨床動物研究でのNOAEL(無有害作用量)は、10.31μg/mLであった。カルシトリオールの動物とヒトでの用量を比較するために、安全裕度(MOS)を、4週間のミニブタ研究でのNOAEL用量及び来たるべき臨床試験の初回用量を使用して計算した。ミニブタで、10.31μg/mLのNOAELは、3.33μg/kgの用量に相当する(10.31μg/mL×2.1mL(投与容積)×2回/日+13kg[4週目のミニブタの平均体重])。ヒトでは、5μg/mL×1mL×2回/日*60kg)。これらの用量に基づいて、MOSは、初回臨床用量を超える十分な裕度である20である。初回用量が毒性をもたらすなら、患者は研究から除外される。
研究は、乳腺、子宮頸部、子宮内膜、卵巣、卵管、原発性腹膜癌、又は軟部組織及び骨肉腫の局所的に進行した切除不能及び/又は転移がんと診断され、医師の裁量によりタキサンをベースにした(パクリタキセル/ナノ粒子状アルブミン結合型パクリタキセル/ドセタキセル)化学療法レジメンでの治療を受ける予定である患者において実施される。
・少なくとも18歳の成人患者。
・インフォームドコンセントの過程で完全に理解し、参加できる。
・病理学的に確認された、乳腺、子宮頸部、子宮内膜、卵巣、卵管、原発性腹膜癌、又は軟部組織及び骨肉腫の局所的に進行した切除不能及び/又は転移がんの履歴。
・医師の裁量によりタキサンをベースにした(パクリタキセル/ナノ粒子状アルブミン結合型パクリタキセル/ドセタキセル)レジメンを受ける予定である。
・脱毛症又は軽度脱毛症(遠方からでは明白でないが接近した検査のみで明白である個体に関して正常の50%未満の脱毛として定義され、脱毛を覆うために異なる髪型が必要とされる可能性があるが、隠ぺいするためのウィッグもヘアピースも必要としない、NCI CTCAEでグレード1の脱毛症)の証拠を有さない。NCI-CTCAE v.4.0によるグレード1を超えないなら、女性/男性型禿頭症又は加齢関連脱毛は許容される。以前に毛髪を失った対象は、現にグレード0又は1の脱毛症を有しているなら登録できる。
・登録前の14日以内の0又は1のECOGパフォーマンススコア。
・登録前の72時間以内に1500細胞/mm3を超えるベースライン好中球数を有する。
・登録前の72時間以内にULN以下の血清中カルシウムを有する(アルブミンが3.0より低い患者では、補正された血清中カルシウム=血清中カルシウム+[0.8][3.5-血清中アルブミン])。
・局所カルシトリオールの開始から4週間以内にカルシウム低下療法又はカルシウムレベルに影響を及ぼす可能性のある薬物(例えば、カルシトニン、ミトラマイシン、ホスフェート、デノスマブ)を受け入れている患者。試験を開始する前に3ヶ月間以上ビスホスホネート又はカルシウム低下療法で管理され、且つカルシウム代謝の安定性に関する立証された証拠を有する患者は、試験への参加に関して適格と見なされる。
・治験責任医師が判定して、治験登録から1年以内に、薬物又はアルコール乱用の履歴を有する。
・化学療法を開始する前に頭皮の毛髪を剃ることを選択する、又は化学療法での治療中にそうするように計画している患者。
・治験責任医師の見解で、治験薬剤の吸収に影響を及ぼす任意の皮膚科学的状態、例えば、アトピー性皮膚炎など。
・治験を開始する前の30日又はその生物活性の6半減期のどちらか長い方以内に治験薬で治療されていた(患者は、別の試験に同時に登録されてはならず、別の治験薬で同時に治療されてもならない)。
・治験責任医師による判断で、現に又は治験に入ってから30日以内に高カルシウム血症又はビタミンD毒性の、或いは狭心症、心筋梗塞、又は鬱血性心不全、又は精神病の治療のための入院の履歴を有する患者。
・治験責任医師の判断で、カルシトリオールへの重大なアレルギーの履歴を有する。
・対象が治験の要件を理解又はそれに従う能力を妨げるなんらかの状態を有する。
・患者が治験を開始する前に30日間以上ビタミンDサプリメントを摂取しており、且つ治験間中ビタミンDサプリメントの用量が同じままである場合を除いて、治験の間、ビタミンDサプリメントを摂取する患者。
・6ヶ月超にわたって安定的な療法を継続している対象を除く、局所療法の開始から4週間以内にカルシウムレベルに影響を及ぼすことが知られている薬剤(500IUを超えるビタミンA、カルシウムサプリメント、フッ化物、抗てんかん薬)で治療された患者。
・6ヶ月を超えて安定的な用量を服用し且つ療法を継続している対象を除く、チアジド又はフロセミド利尿薬を受け入れている患者。
・高カルシウム血症又は腎臓結石を有する患者。
・最近の30日以内に、過酸化物の適用、持続性染毛、漂白、ストリーキング、パーマ、縮毛矯正剤及び/又は酸化染毛剤による重大な毛髪破損又は毛髪損傷、及び過剰な毛髪処理に由来する関連脱毛を有することを示す患者。
・NCI-CTCAE v.4.0によるグレード2以上の脱毛症、又は重大な脱毛又は毛髪破損。
・頭蓋への過去の放射線。
・妊娠又は授乳。
患者は、適格性の基準に合致するなら、参加する機会を提供される。マイノリティーに対する差別は存在しない。インフォームドコンセントを患者から得る。同意は、同意を得る権限のある治験責任医師が入手する。患者は、この治験への参加に関していかなる報酬も受け取らない。
カルシトリオールの開始の少なくとも5〜9日前(例えば、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも8日、少なくとも9日、又は少なくとも2週間前)に、次のものが要求される:
・併用薬剤を含む完全な医療履歴及び理学的検査。
・個別的総合的化学パネルを含めたCBC、血清中リンレベル、及び尿検査。
・血清中1,25ジヒドロキシビタミンD。
・妊娠検査(本明細書中に概略的に示す妊娠検査は、出産潜在能力のある女性(WCBP)のみに対するものである)。WCBPに関する基準に合致せず、且つ出産潜在能力のない女性に関する基準に合致するすべての女性を除外されたい。出産潜在能力のある女性とは、初経を経験し、且つ「出産潜在能力のない女性」に関する基準に合致しない任意の女性と定義される。出産潜在能力のない女性とは、永久的に不妊化された女性(例えば、卵管閉塞、子宮切除、両側卵管摘除、両側卵巣摘除)、45歳を超え、ホルモン補充療法を利用せず、且つ月経の全休止を少なくとも1年間経験したか、40mIU/mLを超える卵胞刺激ホルモン(FSH)値及び40pg/mL(140pmol/L)未満のエストラジオール値を有する女性、並びに45歳を超え、ホルモン補充療法を利用し、且つ月経の全休止を少なくとも1年間経験したか、ホルモン補充療法を開始する前の40mIU/mLを超えるFSH及び40pg/mL未満のエストラジオールに基づいた閉経の文書化された証拠を有する女性と定義される。
・化学療法前の毛髪及び頭皮の写真記録(治験用ベースライン評価として役立つであろう)。
・患者による毛髪状態の自己評価。
適格患者は、化学療法による治療の開始の少なくとも5〜9日前(例えば、好ましくは、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも8日、少なくとも9日、又は少なくとも2週間前)に頭皮の4つの四分円-右前、左前、右後、左後のそれぞれに、提供されたポンプ式定量噴霧器具を用いて、0.25mLの局所カルシトリオールを1日2回適用するように指示される。その後、適用は、1日2回で、3ヶ月間又は化学療法の終了まで継続される。局所溶液は頭皮に適用される。毛髪及び頭皮は乾燥しているべきであり、又は適用がシャンプーの直後であるなら、毛髪及び頭皮は湿っているはずであり、局所溶液を適用する前に毛髪及び頭皮をまずタオルで乾燥することによって、触っても湿っていないことが必要である。それぞれの適用後の少なくとも8時間は、頭皮を洗浄もシャンプーもしない。患者は、洗浄又はシャンプーの前にカルシトリオールの2回以下の連続用量を適用できることを助言される。すなわち、患者は、残りのカルシトリオール適用のすべてを終えた後に毛髪を洗浄しなければならない。患者は、治験中、初回用量及び薬物動態研究が実施される日(この場合、局所カルシトリオールの適用は治験職員によってなされる)を除き、局所溶液を自己投与する。
すべての患者は、重度の過敏反応を予防するために、化学療法薬の投与に先立って、施設のガイドラインにより前投薬されるべきである。
1.転移性乳がんの治療の場合、推奨されるレジメンは、パクリタキセル/nab-パクリタキセル/ドセタキセルをベースにした、又はカルボプラチンと組み合わせたレジメンである。
1.卵巣がんの治療の場合、推奨されるレジメンは、パクリタキセル/ドセタキセルをベースにした、又はカルボプラチンと組み合わせたレジメンである。
2.子宮内膜がんの治療の場合、推奨されるレジメンは、パクリタキセルをベースにした、又はカルボプラチンと組み合わせたレジメンである。
3.子宮肉腫の治療の場合、推奨されるレジメンは、ドセタキセルをベースにした、又はゲムシタビンと組み合わせたレジメンである。
4.子宮頸部がんの治療の場合、推奨されるレジメンは、パクリタキセルをベースにした、又はシスプラチン/トポテカンと組み合わせたレジメンである。
1.軟部組織又は骨肉腫の治療の場合、推奨されるレジメンは、パクリタキセル/ドセタキセルをベースにした、又はゲムシタビンと組み合わせたレジメンである。
大きさが3〜6名のコホート中の患者は、用量レベル1(5μg/mL)で始まる局所カルシトリオールで治療される。投与量は、臨床毒性が許容できると証拠で示されたなら、漸増される(下記参照)。漸増のために、2つの用量レベル(10及び20μg/mL)が考えられる。用量制限毒性(DLT、8.2節で定義)の決定は、局所治療の最初の28日間中に行われる。患者内での用量漸増は実施されない。DLT(8.2節で定義)は、可能性としては、おそらくは、又は明らかに局所カルシトリオールに関連していることが必要で、関係している治験責任医師によって決定されるのが最良であるような、化学療法のレジメンに関連する必要はない。用量漸増スキーム(表8.1)は、次のように行われる:
1つの28日サイクルの治療を実施し、次の用量レベルに漸増する前に、PKデータの評価が行われる。
コホート中の最初の3名の患者のいずれも用量制限毒性(DLT)を経験しないなら、3名の患者からなる新たなコホートが、次のより高い用量レベルで治療される。
コホート中の3名の患者のうち1人がDLTを経験するなら、3名までのさらなる患者が、同じ用量レベルで治療される。6名の患者のうち1人のみがDLTを経験するなら、漸増を継続する。
コホート中の2名以上の患者がDLTを経験するなら、最大耐用量(MTD)を超えており、さらなる用量漸増は行われない。前の用量レベルがMTDと見なされる。
3名の患者のみがMTDと見なされた用量レベルで治療されるなら、3名までのさらなる患者がその用量レベルに集められる。6名の患者のうち1名以下が、その用量レベルでDLTを経験するなら、その用量レベルはMTDとして確認される。そのコホート中の2名以上の患者がDLTを経験するなら、前の用量レベルを同様の方式で治験する。
薬物動態(PK)研究の目的の場合、血液サンプルを、局所治療の1日目に次の時点:投与前、1日目の朝の単回適用の2時間(±30分)後、4時間(±30分)後、及び8時間(投与後±1時間)後に採取する。薬物製品の2回目の適用は、初回適用の10〜14時間後、及びPKサンプルの8時間後に適用される。その後、局所適用の頻度は、1日2回、朝及び夜である。続いて、PKサンプルは、それぞれ28日間の治療の最終投与の12時間(±2時間)後であって次の28日間の治療サイクルの1日目の初回適用の前に採取される。この予定は、3回の連続28日間の局所治療サイクルの間継続する。(PKは、1、5、9、及び13週目の時点で抜き取られる。さらに、患者がなお治験を継続しているなら、PKは54週目の時点でも抜き取られる)。それぞれの血液採取のほぼ5分前にバイタルサインを入手し、実際の採取時刻を記録する。
UC0-t:台形公式で計算され、濃度-時間の単位で表現される、測定可能な最終濃度までの濃度-時間曲線下面積。
AUC0-inf:定量可能な最終濃度をKelで除算すること及び結果をUC0-tに加えることによって計算され、濃度-時間の単位で表現される、投与時から無限大までの血清中濃度-時間曲線下面積。
Cmax:実験データから内挿なしに直接的に得られ、濃度単位で表現される、実測ピーク薬物濃度。
Tmax:実験データから内挿なしに直接的に得られ、時間単位(時間)で表現される、ピーク薬物濃度に到達するまでの実測時間。
Kel:血清中濃度-時間曲線の対数-直線部分の回帰分析によって求められ、時間-1単位(1/時間)で表現される、見かけの消失速度定数。
T1/2:-In2/Kelとして計算され、時間単位(時間)で表現される、終末半減期。
CL:薬物用量/AUC0-infとして計算され、流量単位(L/時間)で表現される、クリアランス。
Vd:Kelで除算されたCLとして計算され、容積単位(L)で表現される、分布容積。
PKパラメーターに関する記述統計(数、平均、中央値、標準偏差、及び範囲を含む)を、用量レベルによって表にまとめる。推定腎排泄を、用量レベルによって表にまとめる。
毒性は、有害事象共通用語基準(CTCAE v4.0)により等級付けられる。
用量制限毒性は、局所薬適用の28日間の初回治療サイクル中に発生し、可能性としては、おそらくは、明らかにカルシトリオールに関連していることが必要な(化学療法レジメンに関連していない)、治験責任医師によって判定されるのが最良であるような臨床的に重要なグレード3又は4の非血液学的毒性として定義される。過剰な投与量のカルシトリオールは、高カルシウム血症、及び一部の例では高カルシウム尿症を誘発する。患者が高カルシウム血症の症状を呈示するなら、血清中カルシウムを測定し、直ちに治療を中止すべきである。高カルシウム血症は、血清中カルシウム>12.5〜13.5mg/dL、>3.1〜3.4mmol/L、又はカルシウムイオン>1.6〜1.8mmol/Lとして定義され、且つ入院が指示される、CTCAEバージョン4.0のグレード3(又はそれ以上)を使用して定義される。血清中カルシウムの上昇によって判定される無症候性高カルシウム血症を有する患者の場合には、患者のカルシウムイオンレベルが、最初にチェックされる。カルシウムイオンレベルが実際に上昇しているなら、治験薬物を中止する。カルシウムイオンレベルが正常であるなら、患者はそのまま治験を継続し、血清中カルシウムよりもカルシウムイオンを追跡する。この理由のためにカルシトリオールを中止しなければならないなら、血清中カルシウム及びリン酸塩のレベルを、それらのレベルが連続2日間正常であるまで、検査センターでの毎日の採血でチェックする。
患者がその化学療法レジメンに関連する毒性を発症したなら、施設のガイドラインにより用量低減を守る。化学療法レジメンの修正中、カルシトリオールの用量は、治験責任医師によって修正が必須と考えられるまで、安定したままである。
臨床:履歴及び理学的検査が下表に詳記するように実施される。化学療法の開始の少なくとも5〜7日前(例えば、少なくとも2週間前)に局所カルシトリオールの適用を開始した後、患者は、治験責任医師によって、中間の医療履歴、併用薬剤、理学的検査(体重、バイタルサイン(血圧、体温、呼吸数、心拍数)をはじめとする)、及び有害事象に関して、1、2、3、5、7、11、15、27及び54週目の時点で観察される。
局所治療の1日目:PKは、投与前(初回投与の前)、並びに投与の2時間(±30分)後、4時間(±30分)後、及び8時間(±1時間)後に収集される。治験5、9、13及び54週目のカルシトリオールの場合、PKは1日目の投与前に収集される。この収集は、局所カルシトリオールの最終適用の12時間(±2時間)後であるべきである。
++ 2週間目の来診で、患者は、その週の月曜、水曜又は木曜日に皮膚科クリニックの治験皮膚科医により観察される。
+++ すべての患者は、治験薬物の初回適用からほぼ6ヶ月まで自己評価日記を維持管理するように求められる。日記は、カルシトリオールを開始した後の最初の15週間は毎週、並びに19、23及び27週目に記入される。
++++ 一部の患者を3週継続-1週休止のレジメンに配置できることに留意されたい。表示された週は、化学療法を休止する週である。
+++++ ベースライン、及び治療7週目及び15週目を代表する各コホート中の患者に関する写真を、少なくとも3名の患者が15週間の治療を完了した後に、主任治験責任医師(PI)に盲検化して提供する。写真は、治験の27週目及び54週目にも撮影されるが、最終写真評価に二次情報として含められる。ベースライン、及び7週目及び15週目の写真のPIによる臨床評価を、患者の自己評価日記の情報と共に、脱毛症の一次評価のために使用する。
++++++ 患者の自己評価は、治療が15週目を超えて継続されるなら、この週に要求される。
+++++++ 治験の評価は、予定日から±7日以内に実施される。
脱毛症は、なんらかの脱毛と定義される。この治験で、全体的な写真審査は、すべての登録患者間での標準化及び均一性を保証するために、研究看護師によって取得されるCanfield臨床写真撮影評価画像を使用して実施される。次の5つの視野:頭/頭皮の両側の視野、前頭/顔の視野、後頭/頭皮の視野、及び頭頂/頭皮の視野が、それぞれの写真評価で得られる。さらに、クローズアップ写真が同じ時点で撮影される。それらは、中心で分けられ中心部から遠くへ櫛で梳かれた毛髪を含む上方視野及び頭頂視野に由来する頭皮の中心パターンを含む。写真は、照明、カメラアングル、及び参加者の頭部に対する位置に関して標準化される。全体的な写真審査は、1名の皮膚科医の審査委員によって実施され、写真は、毛髪容積のための7点評価尺度(-3=著しく減少、-2=中度に減少、-1=わずかに減少、0=変化なし、+1=わずかに増加、+2=中度に増加、+3=著しく増加)を使用して評価される。審査委員は、ベースライン化学療法の時点、化学療法の1ヶ月後、及び化学療法による治療の3ヶ月後に得られた写真を比較する。写真を評点化する皮膚科医の審査委員は、他のすべてが比較されるベースライン写真を除いて、写真の時間配列に対して盲検化される。
脱毛症は、また、患者の自己報告日記を介して主観的に記録される。すべての患者は、患者が報告する治験薬物の効力を評価するために、治療の間、10点のアナログ尺度に基づいて毛髪の厚さ、毛髪の豊かさ、毛髪の破損、及び毛髪の化粧的品質(整髪の容易さなど)の評価を義務付けるこの自己評価日記を毎週完成するよう求められる。これらの日記は、毎週完成され、カルシトリオール治療中に来診する毎に研究スタッフに戻される。治験は、スクリーニング期間を含めほぼ12ヶ月にわたって行われると予想される。
治療後の理学的検査は、治験責任医師によって実施され、治験治療の完了日の12週間後に行われる。検査には、体重測定、バイタルサイン、血液サンプルの採取(全血球数、総合的化学パネル、血清中リン、及び血清中ビタミンD)、及び有害事象評価が含まれる。
NCI CTCAEバージョン4.0を使用して、すべての毒性を等級付ける。観察される可能性のある一部の副作用を下に挙げる:
一般的な副作用(20〜30%)
・かゆみ
・皮膚の不快感
・皮膚のヒリヒリ感又は灼熱感
・眼の刺激又はヒリヒリ感
それほど一般的ではない副作用(<20%)
・頭皮の乾燥及び剥離
・紅斑
・刺激性皮膚炎
稀ではあるが重篤な副作用(1〜5%)
・高カルシウム血症
・高カルシウム尿症
・腎臓結石
・渇きの増加
・排尿頻度の増加
・脈拍変化
・虚弱
・嗜眠
・骨痛
・腎不全
この試験は、第I相治験であり、したがって、乳腺、子宮頸部、子宮内膜、卵巣、卵管、原発性腹膜癌、又は軟部組織及び骨肉腫の転移又は再発がんを有し、タキサンをベースにした(パクリタキセル/ナノ粒子状アルブミン結合型パクリタキセル/ドセタキセル)レジメンでの化学療法を受けている患者における、カルシトリオール局所溶液に関する主として安全性治験である。この治験は、カルシトリオール局所溶液のMTD及び治療応答を求めることに焦点を当てる。
すべての患者は、DLTが文書で提供されない限り、療法を継続することができる。死亡の場合、死亡原因を文書で提供すべきである。毒性は用量制限的ではないのに、患者を継続治療から除外するなら、その事例を治験審査委員会(IRB)に報告し、それぞれの事例について、患者の毒性をDLTと見なすべきかどうか、又はその患者を利用できないと考え、同じ用量レベルで登録された別の患者と入れ替えるべきかどうかの決定がなされる。
・NCIの有害事象共通用語基準v4.0により等級付けられる、治験薬物による重篤な毒性。・プロトコールによって認められていない治療介入を必要とする状態。
・他の場所で具体的に規定されていなくても、患者又は治験責任医師の見解で許容されない毒性。
・患者によるなんらかの個人的理由による選択。
・規定された治療計画を遵守しない対象。
・治験責任医師の見解で、治験への継続参加が患者の最大利益でないか、さらなる療法が実行できない医学的病気又は精神病、及びその他の任意の状況。
・妊娠。
・局所カルシトリオール適用の最初の3サイクル後の、患者の毛髪の全消失。
これは、CIAを有する患者における局所カルシトリオールの最大耐用量(MTD)を決定するために設計された第I相治験である。局所カルシトリオールの提案された3種の用量は、5μg/mL、10μg/mL、及び20μg/mLである。
1. 最初の3名の患者のいずれもが、所与の用量レベルでDLTを経験しないなら、次の用量レベルを検討する。
2. 最初の3名の患者のうち1名が、所与の用量レベルでDLTを経験するなら、3名のさらなる患者を同じ用量レベルで治療する。漸増は、さらなるDLTが観察されなかった場合にのみ継続される。
3. 2名以上の患者が所与の用量でDLTを経験するなら、前の用量がMTDと証拠で示される。
4. 3名の患者のみをMTDと見なした用量で治療する場合、前の結果を確認するため、さらなる3名の患者を、そのレベルで治療する。用量漸増がMTD決定中の任意の段階で行われる確率は、根底にある現行の用量レベルでのDLT比率の関数である。この確率は、漸増を行うことを許容する次の2つの結果:(1)最初の3名の患者でDLTが観察されない、(2)最初の3名の患者のうち1名でDLTが観察され、続いてさらなる3名の患者において同じ用量レベルでDLTが観察されない、の二項確率の和として計算できる。
NCIの有害事象共通用語基準(CTCAEバージョン4.0)によって測定されるような選択された非血液学的及び血液学的毒性は、頻度及びグレードによって、サイクル及びすべてのサイクルにわたって記載され、すべてのサイクルにわたる最大グレードが、患者ごとの要約手段として使用される。
全体的な写真審査及び患者の自己報告日記は、予備的統計解析に使用される。該解析では、局所カルシトリオールの効力を調べる。これは、局所カルシトリオールの効力をより綿密に調べるさらなる治験のために役立つ。この治験に関して正式な統計的検定は計画されないが、選択された安全性変数に関して95パーセント信頼区間を計算することができる。この第I相試験は、コホートにつきわずか3名で行われ、それは統計的に有意な患者数ではなく、効力の証明に十分な客観的統計データを提供するのに適切な試験設計でもない。
予備的変数を各対象について評価し、記述統計値(数、平均、中央値、標準偏差、及び範囲を含む)を、投与レベルにより対象について計算する。
中間解析は計画にない。
各用量レベルで治療される予定の3〜6名の患者に関する治験の第I相部分。少なくとも3種の用量レベルを想定すると、この試験は、最小で2名、最大で18名の患者を必要とする。この臨床試験は、単一の臨床施設のみで実施される。治療コホートにつきほぼ3〜6名の適格患者の予想集積率で、試験の第I相部分に費やされるのは、1年未満であると予想される。このことは、さらなる患者を集める前に、それぞれ3名の患者のコホートを、1つの療法サイクルでの治療のための時間長である28日間観察することを可能にする。
Diker-Cohen T,Koren R,Liberman UA,Ravid A「ビタミンDは角化細胞を浸透ショック、酸化ストレス及び腫瘍壊死因子で誘発されるアポトーシスから防護する(Vitamin D protects keratinocytes from apoptosis induced by osmotic shock, oxidative stress, and tumor necrosis factor)」Ann NY Acad Sci.2003 Dec;1010:350〜3。(Clinical Trials.gov,Mosby's Drug Consult,13th Edition)。
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本発明の実施形態として例えば以下を挙げることができる。
[実施形態1]
ヒト対象における化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減する方法であって、
(1)がんを有し、且つ化学療法を受ける予定である又は受けているヒト対象を選択するステップ、及び
(2)治療有効量のビタミンD化合物を含む医薬組成物を対象の頭皮に局所的に投与するステップを含み、
ここで、ステップ(2)が、化学療法に先立って及び/又は化学療法と同時に実施され、
それによって、対象における化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減する、方法。
[実施形態2]
ステップ(2)が、化学療法の開始に先立って実施される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態3]
ステップ(2)が、毛包の退行段階が対象の治療区域で誘導されるように化学療法の開始に先立って十分な期間実施される、実施形態1又は2に記載の方法。
[実施形態4]
ステップ(2)が、化学療法の開始の少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13日前に実施される、実施形態3に記載の方法。
[実施形態5]
ステップ(2)が、化学療法の開始の少なくとも2週間前に実施される、実施形態4に記載の方法。
[実施形態6]
医薬組成物が、ビタミンD化合物の約10〜40μgの全1日用量で投与される、実施形態1から5のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態7]
医薬組成物が、ビタミンD化合物の約20μg又は約40μgの全1日用量で投与される、実施形態6に記載の方法。
[実施形態8]
医薬組成物が、約1.0mLの用量で投与される、実施形態1から7のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態9]
約0.25mLが、頭皮の4つの四分円のそれぞれに投与される、実施形態8に記載の方法。
[実施形態10]
医薬組成物が、ビタミンD化合物を約5、10又は20μg/mLの濃度で含む、実施形態1から9のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態11]
ステップ(2)が、1日2回実施される、実施形態1から10のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態12]
1日2回の投与が、約10〜14時間の差で隔てられる、実施形態11に記載の方法。
[実施形態13]
対象が、固形腫瘍を有する、実施形態1から12のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態14]
対象が、進行又は再発がんを有する、実施形態13に記載の方法。
[実施形態15]
対象が、子宮頸部がん、子宮内膜がん、卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜癌、軟部組織肉腫、又は骨肉腫を有する、実施形態13又は14に記載の方法。
[実施形態16]
対象が、乳がんを有する、実施形態13又は14に記載の方法。
[実施形態17]
対象が、次のさらなる基準:
対象が少なくとも18歳のヒトであること;
対象が脱毛症又は軽度脱毛症の証拠を有さないこと;
対象がアポトーシス性ではない毛包を有すること;
対象が、局所投与を開始する前の14日以内に、Eastern Cooperative Oncoloy Group(ECOG)による0又は1のパフォーマンススコアを有すること;
対象が、局所投与を開始する前の72時間以内に、1500細胞/mm 3 を超えるベースライン好中球数を有すること;及び
対象が、局所投与を開始する前の72時間以内に、基準範囲上限(ULN)以下の血清中カルシウムレベルを有すること
の1つ以上に基づいて選択される、実施形態1から16のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態18]
対象が、次のさらなる基準:
対象が、局所投与を開始する前に3ヶ月間以上ビスホスホネート又はカルシウム低下療法で管理され、且つカルシウム代謝の安定性に関して立証された証拠を有する場合を除いて、局所投与を開始してから4週間以内に、カルシウム低下療法もカルシウムレベルに影響を及ぼす可能性がある薬物も受け入れていないこと;
対象が、局所投与を開始してから30日以内に、高カルシウム血症又はビタミンD毒性の履歴を有さないこと;
対象が、局所投与を開始してから30日以内に、狭心症、心筋梗塞、又は鬱血性心不全、又は精神病の治療のための入院の履歴を有さないこと;
対象が、局所投与を開始する前に30日間以上ビタミンDサプリメントを摂取しており、且つ局所投与の間中同じ用量を維持する場合を除いて、局所投与の間、ビタミンDサプリメントを摂取しないこと;
対象が、6ヶ月超にわたって安定的な療法を継続している対象を除いて、局所投与を開始してから4週間以内に、カルシウムレベルに影響を及ぼすことが知られている薬剤で治療されていないこと;
対象が、6ヶ月を超えて安定した用量を服用し且つ療法を継続している対象を除いて、チアジド利尿薬もフロセミド利尿薬も受け入れていないこと;
対象が、高カルシウム血症も腎臓結石も有さないこと;及び
対象が、米国国立癌研究所の有害事象共通用語基準(NCU-CTCAE)v4.0によるグレード2以上の脱毛症も、重大な脱毛も、毛髪破損も有さないこと
の1つ以上に基づいて選択される、実施形態1から16のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態19]
ステップ(2)が、化学療法の開始後に少なくとも3ヶ月間実施される、実施形態1から18のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態20]
ステップ(2)が、化学療法の完了後に少なくとも3ヶ月間実施される、実施形態1から18のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態21]
ステップ(2)が、化学療法の継続期間の間実施される、実施形態1から18のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態22]
医薬組成物が、ビタミンD化合物が真皮送達を実質的に回避しながら上皮に送達されるように製剤化される、実施形態1から21のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態23]
医薬組成物が、無水である、実施形態1から22のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態24]
医薬組成物が、約40%(w/w)のプロピレングリコール及び約60%(w/w)の無水エタノールからなる媒体を含む、実施形態23に記載の方法。
[実施形態25]
医薬組成物が、約30%(w/w)のプロピレングリコール、約10%(w/w)のエトキシジグリコール又はトランスクトール、及び約60%(w/w)の無水純エタノール(米国式で200proof)からなる媒体を含む、実施形態23に記載の方法。
[実施形態26]
ステップ(2)を実施することが、化学療法の効力を実質的に低下させない、実施形態1から25のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態27]
ビタミンD化合物が、カルシトリオールである、実施形態1から26のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態28]
ビタミンD化合物が、式(1):
a及びbは、それぞれ独立に、単結合又は二重結合であり、
Xは、aが二重結合である場合-CH 2 であり、又はXは、aが単結合である場合水素若しくはヒドロキシル置換アルキルであり、
R 1 は、水素、ヒドロキシル、アルコキシル、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R 2 は、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R 3 は、bが二重結合である場合存在せず、或いはbが単結合である場合、R 3 は、水素、ヒドロキシル若しくはアルキルであるか、又はR 3 及びR 1 が、それらが結合している炭素原子と一緒に連結されて、5〜7員の炭素環を形成していてもよく、
R 4 は、bが二重結合である場合存在せず、又はbが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R 5 は、aが二重結合である場合存在せず、又はR 5 は、aが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R 6 は、1〜5つのヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよい、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキル-O-アルキル、アルキル-CO 2 -アルキルであり、
R 7 は、1〜3つのヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R'及びR''は、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルキル、又はアルコキシルである]
及びその薬学的に許容される塩で表される、実施形態1から26のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態29]
ビタミンD化合物が、式(2):
cは、単結合又は二重結合であり、
R 1a は、水素、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R 2a は、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R 3a 、R 4a は、cが二重結合である場合存在せず、或いはcが単結合である場合、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R 3b 、R 4b 、R 5a 、R 6a 、R 7a 及びR 8a は、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであるか、R 6a 、R 7a 及びR 8a のうちのいずれか2つが、連結されて、3〜7員の炭素環を形成していてもよい]
及びその薬学的に許容される塩で表される、実施形態28に記載の方法。
[実施形態30]
ビタミンD化合物が、1,25-ジヒドロキシビタミンD3、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-23-イン-コレカルシフェロール、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-イン-コレカルシフェロール、1α-ヒドロキシビタミンD3、1α,24-ジヒドロキシビタミンD3、又はMC903である、実施形態1から26のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態31]
ビタミンD化合物が、1,25-ジヒドロキシビタミンD3、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-23-イン-コレカルシフェロール、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-イン-コレカルシフェロール、1α-ヒドロキシビタミンD3、1α,24-ジヒドロキシビタミンD3、又はMC903ではない、実施形態1から26のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態32]
医薬組成物が、定量噴霧器具を使用して投与される、実施形態1から31のいずれか一項に記載の方法。
[実施形態33]
局所投与用に適合され且つ実施形態1から32のいずれか一項に従って化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減するための治療有効量のビタミンD化合物を含む医薬組成物。
[実施形態34]
局所投与用に適合され且つ化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減するための治療有効量のビタミンD化合物を含む医薬組成物、及び
実施形態1から32のいずれか一項に従って化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減するための方法を実施するための説明書
を含むキット。
[実施形態35]
ビタミンD化合物を0.1〜400μg/mLの濃度で含む医薬組成物を含む定量噴霧器具。
[実施形態36]
約0.25ml用量を4回または4の倍数回分取するように設計される、実施形態35に記載の定量噴霧器具。
[実施形態37]
約0.25mlの用量を112回分取するように設計される、実施形態36に記載の定量噴霧器具。
Claims (37)
- ヒト対象における化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減する方法であって、
(1)がんを有し、且つ化学療法を受ける予定である又は受けているヒト対象を選択するステップ、及び
(2)治療有効量のビタミンD化合物を含む医薬組成物を対象の頭皮に局所的に投与するステップを含み、
ここで、ステップ(2)が、化学療法に先立って及び/又は化学療法と同時に実施され、
それによって、対象における化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減する、方法。 - ステップ(2)が、化学療法の開始に先立って実施される、請求項1に記載の方法。
- ステップ(2)が、毛包の退行段階が対象の治療区域で誘導されるように化学療法の開始に先立って十分な期間実施される、請求項1又は2に記載の方法。
- ステップ(2)が、化学療法の開始の少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13日前に実施される、請求項3に記載の方法。
- ステップ(2)が、化学療法の開始の少なくとも2週間前に実施される、請求項4に記載の方法。
- 医薬組成物が、ビタミンD化合物の約10〜40μgの全1日用量で投与される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
- 医薬組成物が、ビタミンD化合物の約20μg又は約40μgの全1日用量で投与される、請求項6に記載の方法。
- 医薬組成物が、約1.0mLの用量で投与される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
- 約0.25mLが、頭皮の4つの四分円のそれぞれに投与される、請求項8に記載の方法。
- 医薬組成物が、ビタミンD化合物を約5、10又は20μg/mLの濃度で含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
- ステップ(2)が、1日2回実施される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
- 1日2回の投与が、約10〜14時間の差で隔てられる、請求項11に記載の方法。
- 対象が、固形腫瘍を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
- 対象が、進行又は再発がんを有する、請求項13に記載の方法。
- 対象が、子宮頸部がん、子宮内膜がん、卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜癌、軟部組織肉腫、又は骨肉腫を有する、請求項13又は14に記載の方法。
- 対象が、乳がんを有する、請求項13又は14に記載の方法。
- 対象が、次のさらなる基準:
対象が少なくとも18歳のヒトであること;
対象が脱毛症又は軽度脱毛症の証拠を有さないこと;
対象がアポトーシス性ではない毛包を有すること;
対象が、局所投与を開始する前の14日以内に、Eastern Cooperative Oncoloy Group(ECOG)による0又は1のパフォーマンススコアを有すること;
対象が、局所投与を開始する前の72時間以内に、1500細胞/mm3を超えるベースライン好中球数を有すること;及び
対象が、局所投与を開始する前の72時間以内に、基準範囲上限(ULN)以下の血清中カルシウムレベルを有すること
の1つ以上に基づいて選択される、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。 - 対象が、次のさらなる基準:
対象が、局所投与を開始する前に3ヶ月間以上ビスホスホネート又はカルシウム低下療法で管理され、且つカルシウム代謝の安定性に関して立証された証拠を有する場合を除いて、局所投与を開始してから4週間以内に、カルシウム低下療法もカルシウムレベルに影響を及ぼす可能性がある薬物も受け入れていないこと;
対象が、局所投与を開始してから30日以内に、高カルシウム血症又はビタミンD毒性の履歴を有さないこと;
対象が、局所投与を開始してから30日以内に、狭心症、心筋梗塞、又は鬱血性心不全、又は精神病の治療のための入院の履歴を有さないこと;
対象が、局所投与を開始する前に30日間以上ビタミンDサプリメントを摂取しており、且つ局所投与の間中同じ用量を維持する場合を除いて、局所投与の間、ビタミンDサプリメントを摂取しないこと;
対象が、6ヶ月超にわたって安定的な療法を継続している対象を除いて、局所投与を開始してから4週間以内に、カルシウムレベルに影響を及ぼすことが知られている薬剤で治療されていないこと;
対象が、6ヶ月を超えて安定した用量を服用し且つ療法を継続している対象を除いて、チアジド利尿薬もフロセミド利尿薬も受け入れていないこと;
対象が、高カルシウム血症も腎臓結石も有さないこと;及び
対象が、米国国立癌研究所の有害事象共通用語基準(NCU-CTCAE)v4.0によるグレード2以上の脱毛症も、重大な脱毛も、毛髪破損も有さないこと
の1つ以上に基づいて選択される、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。 - ステップ(2)が、化学療法の開始後に少なくとも3ヶ月間実施される、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
- ステップ(2)が、化学療法の完了後に少なくとも3ヶ月間実施される、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
- ステップ(2)が、化学療法の継続期間の間実施される、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
- 医薬組成物が、ビタミンD化合物が真皮送達を実質的に回避しながら上皮に送達されるように製剤化される、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
- 医薬組成物が、無水である、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
- 医薬組成物が、約40%(w/w)のプロピレングリコール及び約60%(w/w)の無水エタノールからなる媒体を含む、請求項23に記載の方法。
- 医薬組成物が、約30%(w/w)のプロピレングリコール、約10%(w/w)のエトキシジグリコール又はトランスクトール、及び約60%(w/w)の無水純エタノール(米国式で200proof)からなる媒体を含む、請求項23に記載の方法。
- ステップ(2)を実施することが、化学療法の効力を実質的に低下させない、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法。
- ビタミンD化合物が、カルシトリオールである、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。
- ビタミンD化合物が、式(1):
a及びbは、それぞれ独立に、単結合又は二重結合であり、
Xは、aが二重結合である場合-CH2であり、又はXは、aが単結合である場合水素若しくはヒドロキシル置換アルキルであり、
R1は、水素、ヒドロキシル、アルコキシル、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R2は、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R3は、bが二重結合である場合存在せず、或いはbが単結合である場合、R3は、水素、ヒドロキシル若しくはアルキルであるか、又はR3及びR1が、それらが結合している炭素原子と一緒に連結されて、5〜7員の炭素環を形成していてもよく、
R4は、bが二重結合である場合存在せず、又はbが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R5は、aが二重結合である場合存在せず、又はR5は、aが単結合である場合水素、ハロゲン若しくはヒドロキシルであり、
R6は、1〜5つのヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよい、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキル-O-アルキル、アルキル-CO2-アルキルであり、
R7は、1〜3つのヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、又は-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R'及びR''は、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルキル、又はアルコキシルである]
及びその薬学的に許容される塩で表される、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。 - ビタミンD化合物が、式(2):
cは、単結合又は二重結合であり、
R1aは、水素、トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R2aは、水素、ヒドロキシル、-O-トリアルキルシリル、又は1〜3つのハロゲン、ヒドロキシル、シアノ若しくは-NR'R''部分で置換されていてもよいアルキル、アルコキシル若しくはアルケニルであり、
R3a、R4aは、cが二重結合である場合存在せず、或いはcが単結合である場合、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであり、
R3b、R4b、R5a、R6a、R7a及びR8aは、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシル、又は1〜3つのヒドロキシル若しくはハロゲン部分で置換されていてもよいアルキルであるか、R6a、R7a及びR8aのうちのいずれか2つが、連結されて、3〜7員の炭素環を形成していてもよい]
及びその薬学的に許容される塩で表される、請求項28に記載の方法。 - ビタミンD化合物が、1,25-ジヒドロキシビタミンD3、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-23-イン-コレカルシフェロール、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-イン-コレカルシフェロール、1α-ヒドロキシビタミンD3、1α,24-ジヒドロキシビタミンD3、又はMC903である、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。
- ビタミンD化合物が、1,25-ジヒドロキシビタミンD3、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-23-イン-コレカルシフェロール、1,25-ジヒドロキシ-16-エン-イン-コレカルシフェロール、1α-ヒドロキシビタミンD3、1α,24-ジヒドロキシビタミンD3、又はMC903ではない、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。
- 医薬組成物が、定量噴霧器具を使用して投与される、請求項1から31のいずれか一項に記載の方法。
- 局所投与用に適合され且つ請求項1から32のいずれか一項に従って化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減するための治療有効量のビタミンD化合物を含む医薬組成物。
- 局所投与用に適合され且つ化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減するための治療有効量のビタミンD化合物を含む医薬組成物、及び
請求項1から32のいずれか一項に従って化学療法誘発性脱毛症を予防又は軽減するための方法を実施するための説明書
を含むキット。 - ビタミンD化合物を0.1〜400μg/mLの濃度で含む医薬組成物を含む定量噴霧器具。
- 約0.25ml用量を4回または4の倍数回分取するように設計される、請求項35に記載の定量噴霧器具。
- 約0.25mlの用量を112回分取するように設計される、請求項36に記載の定量噴霧器具。
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