JP2020023114A - インクジェット記録装置およびその制御方法 - Google Patents

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芹澤 孝一
Koichi Serizawa
孝一 芹澤
卓也 常見
Takuya Tsunemi
卓也 常見
梅澤 雅彦
Masahiko Umezawa
雅彦 梅澤
聡 北井
Satoshi Kitai
聡 北井
友貴 小林
Tomoki Kobayashi
友貴 小林
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Abstract

【課題】画像形成に用いられる2値データの展開パターンのデータ量を抑制し、回路規模を抑制する。【解決手段】千鳥配列にて構成された複数のノズル列を有する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、画像データを受信する受信手段と、前記複数のノズル列のうち所定の数のノズル列ごとに吐出を行うノズルのパターンが規定された展開テーブルを保持する保持手段と、前記画像データと前記展開テーブルを用いて、前記複数のノズル列において吐出を行うノズルを示す2値データを生成する生成手段とを有し、前記保持手段は、前記複数のノズル列の数よりも少ない数の展開テーブルを保持し、前記生成手段は、前記展開テーブルを用いて得られた2値データの値を変換することで、前記複数のノズル列すべてに対する2値データを生成する。【選択図】 図16

Description

本発明は、インクジェット記録装置およびその制御方法に関する。
従来、複数の吐出口を有する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置がある。このような記録ヘッドにおいて、複数の吐出口からなるノズル列を複数組み合わせ、いずれかのノズル列からインクを吐出させることで1つの画素を形成させる場合がある。
このような構成において、文字の印刷時に奇数列または偶数列のノズル列を優先的に使用して吐出させることで、直線を揃えたドット配置になるように印刷を行う場合を考える。このような場合、奇数列を優先してノズル列を使用する場合と、偶数列を優先してノズル列を使用する場合の2値データの展開パターンをそれぞれ保持する必要がある(例えば、特許文献1)。
特開2011−177904号公報
しかしながら、上記のような構成では、記録ヘッドの大型化に伴い記録ヘッドのノズル列数が増えると各列のノズルに合わせて2値データの展開パターンのデータ量も増大し、保持するための回路規模も増大する。その結果、デバイスのコストアップの要因となる。
そこで本発明では、画像形成に用いられる2値データの展開パターンのデータ量を抑制し、回路規模を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、千鳥配列にて構成された複数のノズル列を有する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、画像データを受信する受信手段と、前記複数のノズル列のうち所定の数のノズル列ごとに吐出を行うノズルのパターンが規定された展開テーブルを保持する保持手段と、前記画像データと前記展開テーブルを用いて、前記複数のノズル列において吐出を行うノズルを示す2値データを生成する生成手段とを有し、前記保持手段は、前記複数のノズル列の数よりも少ない数の展開テーブルを保持し、前記生成手段は、前記展開テーブルを用いて得られた2値データの値を変換することで、前記複数のノズル列すべてに対する2値データを生成する。
本発明により、 画像形成に用いられる2値データの展開パターンのデータ量を抑制し、回路規模の抑制が可能となる。
記録システムの概要図。 記録ユニットの斜視図。 記録システムの制御系のブロック図。 記録システムの制御系のブロック図。 記録ヘッドのノズル列の構成を説明するための図。 画像処理の流れを説明するための図。 メインコントローラの構成例を示す図。 メインコントローラの構成例を示す図。 画像処理の流れを説明するための図。 記録制御部の構成例を示す図。 使用するノズル列の違いによる画像形成に係るドットの差異を説明するための図。 本実施形態に係る展開処理のフローチャート。 本実施形態に係る展開処理のフローチャート。 展開テーブルの読み出し位置を説明するための図。 展開テーブルの例を示す図。 奇数列優先配置の例を示す図。 偶数列優先配置の例を示す図。 本実施形態に係る変換処理を説明するための図。
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。各図において、矢印XおよびYは水平方向を示し、互いに直交する。矢印Zは上下方向を示す。
<記録システム>
図1は、本発明の一実施形態に係る記録システム1を概略的に示した正面図である。記録システム1は、転写体2を介して記録媒体Pにインク像を転写することで記録物P’を製造する、枚葉式のインクジェット記録装置である。記録システム1は、記録装置1Aと、搬送装置1Bとを含む。本実施形態では、X方向、Y方向、Z方向が、それぞれ、記録システム1の幅方向(全長方向)、奥行き方向、高さ方向を示している。記録媒体PはX方向に搬送される。
なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
インクの成分については、特に限定はないが、本実施形態では、色材である顔料、水、樹脂を含む水性顔料インクを用いる場合を想定する。
<記録装置>
記録装置1Aは、記録ユニット3、転写ユニット4および周辺ユニット5A〜5D、および、供給ユニット6を含む。
<記録ユニット>
記録ユニット3は、複数の記録ヘッド30と、キャリッジ31とを含む。図1と図2を参照する。図2は記録ユニット3の斜視図である。記録ヘッド30は、転写体2に液体インクを吐出し、転写体2上に記録画像のインク像を形成する。
本実施形態の場合、各記録ヘッド30は、Y方向に延設されたフルラインヘッドであり、使用可能な最大サイズの記録媒体の画像記録領域の幅分をカバーする範囲にノズルが配列されている。記録ヘッド30は、その下面に、ノズルが開口したインク吐出面を有しており、インク吐出面は、微小隙間(例えば数mm)を介して転写体2の表面と対向している。本実施形態の場合、転写体2は円軌道上を循環的に移動する構成であるため、複数の記録ヘッド30は、放射状に配置されている。
各ノズルには吐出素子が設けられている。吐出素子は、例えば、ノズル内に圧力を発生させてノズル内のインクを吐出させる素子であり、公知のインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの技術が適用可能である。吐出素子としては、例えば電気−熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成することでインクを吐出する素子、電気−機械変換体によってインクを吐出する素子、静電気を利用してインクを吐出する素子等が挙げられる。高速で高密度の記録の観点からは電気−熱変換体を利用した吐出素子を用いることができる。
本実施形態の場合、記録ヘッド30は、9つ設けられている。各記録ヘッド30は、互いに異なる種類のインクを吐出する。異なる種類のインクとは、例えば、色材が異なるインクであり、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインク等のインクである。1つの記録ヘッド30は1種類のインクを吐出するが、1つの記録ヘッド30が複数種類のインクを吐出する構成であってもよい。このように複数の記録ヘッド30を設けた場合、そのうちの一部が色材を含まないインク(例えばクリアインク)を吐出してもよい。
キャリッジ31は、複数の記録ヘッド30を支持する。各記録ヘッド30は、インク吐出面側の端部がキャリッジ31に固定されている。これにより、インク吐出面と転写体2との表面の隙間をより精密に維持することができる。キャリッジ31は、案内部材RLの案内によって、記録ヘッド30を搭載しつつ変位可能に構成されている。本実施形態の場合、案内部材RLは、Y方向に延設されたレール部材であり、X方向に離間して一対設けられている。キャリッジ31のX方向の各側部にはスライド部32が設けられている。スライド部32は案内部材RLと係合し、案内部材RLに沿ってY方向にスライドする。
本実施形態では、記録ユニット3が複数の記録ヘッド30を有するが、一つの記録ヘッド30を有してもよい。記録ヘッド30はフルラインヘッドでなくてもよく、記録ヘッド30を着脱自在に搭載するキャリッジをY方向に移動させながら記録ヘッド30からインクを吐出してインク像を形成するシリアル方式であってもよい。
<転写ユニット>
図1を参照して転写ユニット4について説明する。転写ユニット4は、転写ドラム(転写胴)41と圧胴42とを含む。これらの胴は、Y方向の回転軸周りに回転する回転体であり、円筒形状の外周面を有している。図1において、転写ドラム41および圧胴42の各図形内に示した矢印は、これらの回転方向を示しており、転写ドラム41は時計回りに、圧胴42は反時計回りに回転する。
転写ドラム41は、その外周面に転写体2を支持する支持体である。転写体2は、転写ドラム41の外周面上に、周方向に連続的にあるいは間欠的に設けられる。連続的に設けられる場合、転写体2は無端の帯状に形成される。間欠的に設けられる場合、転写体2は、有端の帯状に複数のセグメントに分けて形成され、各セグメントは転写ドラム41の外周面に等ピッチで円弧状に配置することができる。
転写ドラム41の回転により、転写体2は円軌道上を循環的に移動する。転写ドラム41の回転位相により、転写体2の位置は、吐出前処理領域R1、吐出領域R2、吐出後処理領域R3およびR4、転写領域R5、転写後処理領域R6に区別することができる。転写体2はこれらの領域を循環的に通過する。
吐出前処理領域R1は、記録ユニット3によるインクの吐出前に転写体2に対する前処理を行う領域であり、周辺ユニット5Aによる処理が行われる領域である。本実施形態の場合、反応液が付与される。吐出領域R2は記録ユニット3が転写体2にインクを吐出してインク像を形成する形成領域である。吐出後処理領域R3およびR4はインクの吐出後にインク像に対する処理を行う処理領域であり、吐出後処理領域R3は周辺ユニット5Bによる処理が行われる領域であり、吐出後処理領域R4は周辺ユニット5Cによる処理が行われる領域である。転写領域R5は転写ユニット4により転写体2上のインク像が記録媒体Pに転写される領域である。転写後処理領域R6は、転写後に転写体2に対する後処理を行う領域であり、周辺ユニット5Dによる処理が行われる領域である。
本実施形態の場合、吐出領域R2は、一定の区間を有する領域である。他の領域R1、R3〜R6は、吐出領域R2に比べるとその区間は狭い。時計の文字盤に喩えると、本実施形態の場合、吐出前処理領域R1は概ね10時の位置であり、吐出領域R2は概ね11時から1時の範囲であり、吐出後処理領域R3は概ね2時の位置であり、吐出後処理領域R4は概ね4時の位置である。転写領域R5は概ね6時の位置であり、転写後処理領域R6は概ね8時の領域である。
転写体2は、単層から構成してもよいが、複数層の積層体としてもよい。複数層で構成する場合、例えば、表面層、弾性層、圧縮層の三層を含んでもよい。表面層はインク像が形成される画像形成面を有する最外層である。圧縮層を設けることで、圧縮層が変形を吸収し、局所的な圧力変動に対してその変動を分散し、高速記録時においても転写性を維持することができる。弾性層は表面層と圧縮層との間の層である。
表面層の材料としては、樹脂、セラミック等各種材料を適宜用いることができるが、耐久性等の点で圧縮弾性率の高い材料を用いることができる。具体的には、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、フッ素含有樹脂、加水分解性有機ケイ素化合物を縮合して得られる縮合物等が挙げられる。表面層には、反応液の濡れ性、画像の転写性等を向上させるために、表面処理を施して用いてもよい。表面処理としては、フレーム処理、コロナ処理、プラズマ処理、研磨処理、粗化処理、活性エネルギー線照射処理、オゾン処理、界面活性剤処理、シランカップリング処理などが挙げられる。これらを複数組み合わせてもよい。また、表面層に任意の表面形状を設けることもできる。
圧縮層の材料としては、例えばアクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。このようなゴム材料の成形時には、所定量の加硫剤、加硫促進剤等を配合し、さらに発泡剤、中空微粒子或いは食塩等の充填剤を必要に応じて配合し、多孔質のゴム材料としてもよい。これにより、様々な圧力変動に対して気泡部分が体積変化を伴って圧縮されるため、圧縮方向以外への変形が小さく、より安定した転写性、耐久性を得ることができる。多孔質のゴム材料としては、各気孔が互いに連続した連続気孔構造のものと、各気孔がそれぞれ独立した独立気孔構造のものがあるが、いずれの構造であってもよく、これらの構造を併用してもよい。
弾性層の部材としては、樹脂、セラミック等、各種材料を適宜用いることができる。加工特性等の点で、各種エラストマー材料、ゴム材料を用いることができる。具体的には、例えばフルオロシリコーンゴム、フェニルシリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。また、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、スチレンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン/プロピレン/ブタジエンのコポリマー、ニトリルブタジエンゴム等が挙げられる。特に、シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フェニルシリコーンゴムは、圧縮永久ひずみが小さいため、寸法安定性、耐久性の面で有利である。また、温度による弾性率の変化が小さく、転写性の点でも有利である。
表面層と弾性層の間、弾性層と圧縮層の間には、これらを固定するために各種接着剤や両面テープを用いることもできる。また、転写体2は、転写ドラム41に装着する際の横伸びの抑制や、コシを保つために圧縮弾性率が高い補強層を含んでもよい。また、織布を補強層としてもよい。転写体2は前記材質による各層を任意に組み合わせて作製することができる。
圧胴42は、その外周面が転写体2に圧接される。圧胴42の外周面には、記録媒体Pの先端部を保持するグリップ機構が少なくとも一つ設けられている。グリップ機構は圧胴42の周方向に離間して複数設けてもよい。記録媒体Pは圧胴42の外周面に密接して搬送されつつ、圧胴42と転写体2とのニップ部を通過するときに、転写体2上のインク像が転写される。転写ドラム41と圧胴42とを駆動するモータ等の駆動源は、これらに共通とし、歯車機構等の伝達機構により、駆動力を分配することができる。
上記実施形態では、転写体2を転写ドラム41の外周面に設けたが、転写体2を無端の帯状に形成し、循環的に走行させる方式等、他の方式であってもよい。
<周辺ユニット>
周辺ユニット5A〜5Dは転写ドラム41の周囲に配置されている。本実施形態の場合、周辺ユニット5A〜5Dは、順に、付与ユニット、吸収ユニット、加熱ユニット、清掃ユニットである。
付与ユニット5Aは、記録ユニット3によるインクの吐出前に、転写体2上に反応液を付与する機構である。反応液は、インクを高粘度化する成分を含有する液体である。ここで、インクの高粘度化とは、インクを構成している色材や樹脂等がインクを高粘度化する成分と接触することによって化学的に反応し、あるいは物理的に吸着し、これによってインクの粘度の上昇が認められることである。このインクの高粘度化には、インク全体の粘度上昇が認められる場合のみならず、色材や樹脂等のインクを構成する成分の一部が凝集することにより局所的に粘度の上昇が生じる場合も含まれる。
インクを高粘度化する成分は、金属イオン、高分子凝集剤など、特に制限はないが、インクのpH変化を引き起こして、インク中の色材を凝集させる物質を用いることができ、有機酸を用いることができる。反応液の付与機構としては、例えば、ローラ、記録ヘッド、ダイコーティング装置(ダイコータ)、ブレードコーティング装置(ブレードコータ)などが挙げられる。転写体2に対するインクの吐出前に反応液を転写体2に付与しておくと、転写体2に達したインクを直ちに定着させることができる。これにより、隣接するインク同士が混ざり合うブリーディングを抑制することができる。
吸収ユニット5Bは、転写前に、転写体2上のインク像から液体成分を吸収する機構である。インク像の液体成分を減少させることで、記録媒体Pに記録される画像のにじみ等を抑制することができる。液体成分の減少を異なる視点で説明すれば、転写体2上のインク像を構成するインクを濃縮すると表現することもできる。インクを濃縮するとは、インクに含まれる液体成分が減少することによって、インクに含まれる色材や樹脂といった固形分の液体成分に対する含有割合が増加することを意味する。
吸収ユニット5Bは、例えば、インク像に接触してインク像の液体成分の量を減少させる液吸収部材を含む。液吸収部材はローラの外周面に形成されてもよいし、液吸収部材が無端のシート状に形成され、循環的に走行されるものでもよい。インク像の保護の点で、液吸収部材の移動速度を転写体2の周速度と同じにして液吸収部材を転写体2と同期して移動させてもよい。
液吸収部材は、インク像に接触する多孔質体を含んでもよい。液吸収部材へのインク固形分付着を抑制するため、インク像に接触する面の多孔質体の孔径は、10μm以下であってもよい。ここで、孔径とは平均直径のことを示し、公知の手段、例えば水銀圧入法や、窒素吸着法、SEM画像観察等で測定可能である。なお、液体成分は、一定の形を有さず、流動性があり、ほぼ一定の体積を有するものであれば、特に限定されるものではない。例えば、インクや反応液に含まれる水や有機溶媒等が液体成分として挙げられる 。
加熱ユニット5Cは、転写前に、転写体2上のインク像を加熱する機構である。インク像を加熱することで、インク像中の樹脂が溶融し、記録媒体Pへの転写性を向上する。加熱温度は、樹脂の最低造膜温度(MFT)以上とすることができる。MFTは一般的に知られている手法、例えばJIS K 6828−2:2003や、ISO2115:1996に準拠した各装置で測定することが可能である。転写性及び画像の堅牢性の観点から、MFTよりも10℃以上高い温度で加熱してもよく、更に、20℃以上高い温度で加熱してもよい。加熱ユニット5Cは、例えば、赤外線等の各種ランプ、温風ファン等、公知の加熱デバイスを用いることができる。加熱効率の点で、赤外線ヒータを用いることができる。
清掃ユニット5Dは、転写後に転写体2上を清掃する機構である。清掃ユニット5Dは、転写体2上に残留したインクや、転写体2上のごみ等を除去する。清掃ユニット5Dは、例えば、多孔質部材を転写体2に接触させる方式、ブラシで転写体2の表面を擦る方式、ブレードで転写体2の表面をかきとる方式等の公知の方式を適宜用いることができる。また、清掃に用いる清掃部材は、ローラ形状、ウェブ形状等、公知の形状を用いることができる。
以上の通り、本実施形態では、付与ユニット5A、吸収ユニット5B、加熱ユニット5C、清掃ユニット5Dを周辺ユニットとして備えるが、これらの一部のユニットに転写体2の冷却機能を付与するか、あるいは、冷却ユニットを追加してもよい。本実施形態では、加熱ユニット5Cの熱により転写体2の温度が上昇する場合がある。記録ユニット3により転写体2にインクを吐出した後、インク像がインクの主溶剤である水の沸点を超えると、吸収ユニット5Bによる液体成分の吸収性能が低下する場合がある。吐出されたインクが水の沸点未満に維持されるように転写体2を冷却することで、液体成分の吸収性能を維持することができる。
冷却ユニットは、転写体2に送風する送風機構や、転写体2に部材(例えばローラ)を接触させ、この部材を空冷または水冷で冷却する機構であってもよい。また、清掃ユニット5Dの清掃部材を冷却する機構であってもよい。冷却タイミングは、転写後、反応液の付与前までの期間であってもよい。
<供給ユニット>
供給ユニット6は、記録ユニット3の各記録ヘッド30にインクを供給する機構である。供給ユニット6は記録システム1の後部側に設けられていてもよい。供給ユニット6は、インクの種類毎に、インクを貯留する貯留部TKを備える。貯留部TKは、メインタンクとサブタンクとによって構成されてもよい。各貯留部TKと各記録ヘッド30とは流路6aで連通し、貯留部TKから記録ヘッド30へインクが供給される。流路6aは、貯留部TKと記録ヘッド30との間でインクを循環させる流路であってもよく、供給ユニット6はインクを循環させるポンプ等を備えてもよい。流路6aの途中または貯留部TKには、インク中の気泡を脱気する脱気機構を設けてもよい。流路6aの途中または貯留部TKには、インクの液圧と大気圧との調整を行うバルブを設けてもよい。貯留部TK内のインク液面が、記録ヘッド30のインク吐出面よりも低い位置となるように、貯留部TKと記録ヘッド30のZ方向の高さが設計されてもよい。
<搬送装置>
搬送装置1Bは、記録媒体Pを転写ユニット4へ給送し、インク像が転写された記録物P’を転写ユニット4から排出する装置である。搬送装置1Bは、給送ユニット7、複数の搬送胴8、8a、二つのスプロケット8b、チェーン8cおよび回収ユニット8dを含む。図1において、搬送装置1Bの各構成の図形の内側の矢印はその構成の回転方向を示し、外側の矢印は記録媒体Pまたは記録物P’の搬送経路を示している。記録媒体Pは給送ユニット7から転写ユニット4へ搬送され、記録物P’は転写ユニット4から回収ユニット8dへ搬送される。給送ユニット7側を搬送方向で上流側と呼び、回収ユニット8d側を下流側と呼ぶ場合がある。
給送ユニット7は、複数の記録媒体Pが積載される積載部を含むと共に、積載部から一枚ずつ記録媒体Pを、最上流の搬送胴8に給送する給送機構を含む。各搬送胴8、8aはY方向の回転軸周りに回転する回転体であり、円筒形状の外周面を有している。各搬送胴8、8aの外周面には、記録媒体P(または記録物P’)の先端部を保持するグリップ機構が少なくとも一つ設けられている。各グリップ機構は、隣接する搬送胴間で記録媒体Pを受け渡されるように、その把持動作および解除動作が制御される。
二つの搬送胴8aは、記録媒体Pの反転用の搬送胴である。記録媒体Pを両面記録する場合、表面への転写後に、圧胴42から下流側に隣接する搬送胴8へ記録媒体Pを渡さずに、搬送胴8aに渡す。記録媒体Pは、二つの搬送胴8aを経由して表裏が反転され、圧胴42の上流側の搬送胴8を経由して再び圧胴42へ渡される。これにより、記録媒体Pの裏面が転写ドラム41に面することになり、裏面にインク像が転写される。
チェーン8cは、二つのスプロケット8b間に巻き回されている。二つのスプロケット8bの一方は駆動スプロケットであり他方は従動スプロケットである。駆動スプロケットの回転によりチェーン8cが循環的に走行する。チェーン8cには、その長手方向に離間して複数のグリップ機構が設けられている。グリップ機構は、記録物P’の端部を把持する。下流端に位置する搬送胴8からチェーン8cのグリップ機構に記録物P’が渡され、グリップ機構に把持された記録物P’はチェーン8cの走行により回収ユニット8dへ搬送され、把持が解除される。これにより記録物P’が回収ユニット8d内に積載される。
記録媒体Pの搬送機構は、ローラ対によって記録媒体Pを挟持して搬送する方式等、他の方式であってもよい。ローラ対によって記録媒体Pを搬送する方式等においては、記録媒体Pとしてロールシートを用いてもよく、転写後にロールシートをカットして記録物P’を製造してもよい。
<後処理ユニット>
搬送装置1Bには、後処理ユニット10A、10Bが設けられている。後処理ユニット10A、10Bは転写ユニット4よりも下流側に配置され、記録物P’に対して後処理を行う機構である。後処理ユニット10Aは、記録物P’の表面に対する処理を行い、後処理ユニット10Bは、記録物P’の裏面に対する処理を行う。処理の内容としては、例えば、記録物P’の画像記録面に、画像の保護や艶出し等を目的としたコーティングを挙げることができる。コーティングの内容としては、例えば、液体の塗布、シートの溶着、ラミネート等を挙げることができる。
<検査ユニット>
搬送装置1Bには、検査ユニット9A、9Bが設けられている。検査ユニット9A、9Bは転写ユニット4よりも下流側に配置され、記録物P’の検査を行う機構である。
本実施形態の場合、検査ユニット9Aは、記録物P’に記録された画像を撮影する撮影装置であり、例えば、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を含む。検査ユニット9Aは、連続的に行われる記録動作中に、記録画像を撮影する。検査ユニット9Aが撮影した画像に基づいて、記録画像の色味などの経時変化を確認し、画像データあるいは記録データの補正の可否を判断することができる。本実施形態の場合、検査ユニット9Aは、圧胴42の外周面に撮像範囲が設定されており、転写直後の記録画像を部分的に撮影可能に配置されている。検査ユニット9Aにより全ての記録画像の検査を行ってもよいし、所定数毎に検査を行ってもよい。
本実施形態の場合、検査ユニット9Bも、記録物P’に記録された画像を撮影する撮影装置であり、例えば、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を含む。検査ユニット9Bは、テスト記録動作において記録画像を撮影する。検査ユニット9Bは、記録画像の全体を撮影し、検査ユニット9Bが撮影した画像に基づいて、記録データに関する各種の補正の基本設定を行うことができる。本実施形態の場合、チェーン8cで搬送される記録物P’を撮影する位置に配置されている。検査ユニット9Bにより記録画像を撮影する場合、チェーン8cの走行を一時的に停止して、その全体を撮影する。検査ユニット9Bは、記録物P’上を走査するスキャナであってもよい。
<制御ユニット>
次に、記録システム1の制御ユニットについて説明する。図3および図4は記録システム1の制御ユニット13のブロック図である。制御ユニット13は、上位装置(DFE)HC2に通信可能に接続され、また、上位装置HC2はホスト装置HC1に通信可能に接続される。
ホスト装置HC1では、記録画像の元になる原稿データが生成、あるいは保存される。ここでの原稿データは、例えば、文書ファイルや画像ファイル等の電子ファイルの形式で生成される。この原稿データは、上位装置HC2へ送信され、上位装置HC2では、受信した原稿データを制御ユニット13で利用可能なデータ形式(例えば、RGBで画像を表現するRGBデータ)に変換する。変換後のデータは、画像データとして上位装置HC2から制御ユニット13へ送信され、制御ユニット13は受信した画像データに基づき、記録動作を開始する。
本実施形態の場合、制御ユニット13は、メインコントローラ13Aと、エンジンコントローラ13Bとに大別される。メインコントローラ13Aは、処理部131、記憶部132、操作部133、画像処理部134、通信I/F(インタフェース)135、バッファ136および通信I/F137を含む。
処理部131は、CPU等のプロセッサであり、記憶部132に記憶されたプログラムを実行し、メインコントローラ13A全体の制御を行う。記憶部132は、RAM、ROM、ハードディスク、SSD等の記憶デバイスであり、CPU131が実行するプログラムや、データを格納し、また、CPU131にワークエリアを提供する。操作部133は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、ユーザの指示を受け付ける。
画像処理部134は、例えば画像処理プロセッサを有する電子回路である。バッファ136は、例えば、RAM、ハードディスクやSSDである。通信I/F135は上位装置HC2との通信を行い、通信I/F137はエンジンコントローラ13Bとの通信を行う。図3において破線矢印は、画像データの処理の流れを例示している。上位装置HC2から通信I/F135を介して受信された画像データは、バッファ136に蓄積される。画像処理部134はバッファ136から画像データを読み出し、読み出した画像データに所定の画像処理を施して、再びバッファ136に格納する。バッファ136に格納された画像処理後の画像データは、プリントエンジンが用いる記録データとして、通信I/F137からエンジンコントローラ13Bへ送信される。
図4に示すように、エンジンコントローラ13Bは、制御部14、15A〜15Eを含み、記録システム1が備えるセンサ群およびアクチュエータ群16の検知結果の取得および駆動制御を行う。これらの各制御部は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェースを含む。なお、制御部の区分けは一例であり、一部の制御を更に細分化した複数の制御部で実行してもよいし、逆に、複数の制御部を統合して、それらの制御内容を一つの制御部で行うように構成してもよい。
エンジン制御部14は、エンジンコントローラ13Bの全体の制御を行う。記録制御部15Aは、メインコントローラ13Aから受信した記録データをラスタデータ等、記録ヘッド30の駆動に適したデータ形式に変換する。記録制御部15Aは、各記録ヘッド30の吐出制御を行う。
転写制御部15Bは、付与ユニット5Aの制御、吸収ユニット5Bの制御、加熱ユニット5Cの制御、および清掃ユニット5Dの制御を行う。
信頼性制御部15Cは、供給ユニット6の制御、回復ユニット12の制御、および記録ユニット3を吐出位置POS1と回復位置POS3との間で移動させる駆動機構の制御を行う。
搬送制御部15Dは、転写ユニット4の駆動制御や、搬送装置1Bの制御を行う。検査制御部15Eは、検査ユニット9Bの制御、および検査ユニット9Aの制御を行う。
センサ群およびアクチュエータ群16のうち、センサ群には、可動部の位置や速度を検知するセンサ、温度を検知するセンサ、撮像素子等が含まれる。アクチュエータ群にはモータ、電磁ソレノイド、電磁バルブ等が含まれる。
<ノズル列の構成>
図5は、本実施形態に係る記録ヘッド30を吐出面側から見た場合のノズル列の構成を示す図である。図2に示した複数の記録ヘッド30はそれぞれ、同様の構成を有するものとする。本実施形態に係る記録ヘッド30は、X方向に沿って、24列のノズル列から構成され、また、X方向に直交するY方向に沿って、複数のノズル(吐出口501)が構成される。ここでのX方向、Y方向は図1の方向に一致するものとし、X方向を転写ドラム41の回転方向とし、Y方向を記録ヘッド30の幅方向として説明する。本実施形態において、
図5に示すように、各ノズル列において、Y方向において、600dpi(dot per inch)にて吐出口が配置される。また、Y方向において、隣り合うノズル列間は、600dpiの半ピッチ分ズレてノズルが配置されている。言い換えると、吐出口501は、千鳥配列の構成となっている。なお、X方向における列間の距離は、特に限定されるものでは無いが、2400dpiの画像形成が可能なピッチにてノズル列が配置される。本実施形態では、X方向における所定の数のノズル列を1群とする。ここでは所定の数として4列を1群としている。したがって、列1、列5、列9、列13、列21が、Y方向において同じ位置の画像形成を行う。他のノズル列間の関係も同様である。
<変換処理>
図6は、原稿データを印刷データへ変換する流れを示す図である。本実施形態において、ホスト装置HC1から送信された原稿データを印刷データへ変換する場合、上位装置HC2、メインコントローラ13A、およびエンジンコントローラ13Bがそれぞれ処理を行って、印刷データへ変換する。
まず、上位装置HC2は、原稿データに対するラスタライズを行い、画像データへ変換する。ここでは、例えばベクター形式の原稿データが、RGB形式の画像データへ変換される。また、ここで変換される画像データは、例えば、600dpiや1200dpiの解像度を有する。
次に、メインコントローラ13Aは、上位装置HC2から出力された画像データに対して色変換処理、色分解処理、及び量子化処理を行い、記録データに変換する。ここでの記録データは、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)にて表現される。そのほか、記録ヘッド30が対応するインクの種類に応じて、Lc(ライトシアン)、Lm(ライトマゼンタ)、Gy(グレー)などが追加されてもよい。ここで変換される記録データは、例えば、600dpiや1200dpiの解像度を有する。
そして、エンジンコントローラ13Bは、メインコントローラ13Aから出力された記録データに対してインデックス展開を行い、印刷データに変換する。そして、印刷データに基づき、記録ヘッド30からインクの吐出が行われ、画像形成がなされる。ここでの記録データは、1200dpiの解像度を有する。
<メインコントローラの構成>
図7Aおよび図7Bは、本実施形態に係るメインコントローラ13Aの構成例を示す。図7Aは、上位装置HC2から入力される画像データの解像度が低く(例えば、600dpi)、記録ヘッド30が対応するインクの種類が少ない(例えば、C、M、Y、Kの4色)を想定した場合の構成例を示す。図7Aにおいて1つの画像処理部134が設けられる。画像処理部134は、バッファ136内の受信バッファ702から取得した画像データを処理し、バッファ136内の記録バッファ703へと出力する。そして、分割処理部701は、記録バッファ703に格納されたデータをそれぞれ、エンジンコントローラ13Bが備える複数の記録制御部15Aへ分割し、出力する。ここでの分割とは、記録ヘッド30それぞれに対応したC、M、Y、Kの色の信号を出力する。記録制御部15Aそれぞれは、分割処理部701から受信した信号と、印刷タイミング生成部711からの信号に基づいて、記録ヘッド30によるインクの吐出を制御する。印刷タイミング生成部711は、エンコーダセンサ712からの信号に基づいて、印刷を行うタイミングを示す信号を生成し、記録制御部15Aへ出力する。
図7Bは、上位装置HC2から入力される画像データの解像度が高く(例えば、1200dpi)、記録ヘッド30が対応するインクの種類が多い(例えば、C、M、Y、K、Lc、Lm、Gyの7色)を想定した場合の構成例を示す。図7Bにおいて、複数の画像処理部134が設けられ、これら複数の画像処理部134がそれぞれ、受信バッファ702から取得した画像データを処理し、記録バッファ703へと出力する。そして、分割処理部701は、記録バッファ703に格納されたデータをそれぞれ、エンジンコントローラ13Bが備える複数の記録制御部15Aへ分割し、出力する。ここでの分割とは、記録ヘッド30それぞれに対応したC、M、Y、K、Lc、Lm、Gyの色の信号を出力する。ここでは、C、M、Y、Kの4色の信号を処理する分割処理部と、Lc、Lm、Gyの3色の信号を処理する分割処理部の2つを設ける例を示している。記録制御部15Aそれぞれは、分割処理部701から受信した信号と、印刷タイミング生成部711からの信号に基づいて、記録ヘッド30によるインクの吐出を制御する。
<画像処理例>
図8は、図7Bに示す複数の画像処理部134の構成において、画像処理を行う場合の概念を示す図である。ここでは説明を簡略化するために、C、M、Y、Kの4色を用いて説明を行う。また、画像の解像度は、1200dpiとする。
まず、受信バッファ702に、RGB形式の画像データ(1200dpi)が保持されているものとする。そして、画像処理部134の数に応じて、1の画像を複数の領域に分割する。ここでの分割においては、所定方向のサイズを画像処理部134の数に等分するものとして説明する。分割された画像はそれぞれ、対応する画像処理部134に割り当てられ、処理される。複数の画像処理部134はそれぞれ、上述した色変換処理、色分解処理、量子化処理を行い、C、M、Y、Kそれぞれの色に対応した画像データ(1200dpi)へ変換する。これらのデータは記録バッファ703へ出力され、今度は色を単位として複数の領域に分割して処理されたデータがマージされる。分割処理部701により、色ごとに、対応する記録制御部15Aへ出力される。
このような構成により、画像処理の負荷分散が可能となる。したがって、例えば、ハーフトーン処理など、入力データの解像度に比例して処理負荷が大きくなる処理に対し、複数の画像処理部134にて並列に処理を行うことで、処理速度を向上させることができる。
<記録制御部>
図9は、記録制御部15Aの構成例を示す図である。上述したように、本実施形態に係る記録制御部15Aは、記録ヘッド30に対応して設けられており、ここでは、複数の記録制御部15Aのうちの1つを例に挙げて説明する。記録制御部15Aは、画像データ受信部901、位置制御生成部902、CPU903、展開テーブル保持部905、展開処理部904、及び転送部906を含んで構成される。画像データ受信部901は、メインコントローラ13Aから、多値データを受信して、処理ごとに展開処理部904に対して多値データを送信する。本実施形態では、多値データとして、1画素の1色あたり16段階(4bit)にて表現されるデータを例に挙げて説明する。位置制御生成部902は、印刷タイミング生成部711から画像形成を行うタイミングを示す信号を受信する。そして、位置制御生成部902は、受信した信号に基づき、展開処理を行う位置を示す位置情報を生成(算出)し、展開処理部904へ送信する。ここでの位置情報は、画像において、展開処理を行う位置(座標)を示す情報である。
CPU903は、位置制御生成部902、および展開処理部904に対して初期設定を行う。ここでは初期設定は、例えば、各種変数の初期化やワーク領域の確保などが挙げられる。また、CPU903は、展開テーブル保持部905に対して、展開テーブル(吐出パターン)の書き込みを行う。ここでの書き込みは、例えば、HDD等から展開テーブルのデータを読み出し、SRAMに保持させる。展開テーブルの詳細については後述する。展開処理部904は、画像データ受信部901から受信した多値データと、位置制御生成部902から受信した位置情報とに基づいて、展開テーブル保持部905から展開テーブルを読み出し、ドット配置データを生成する。ここでのドット配置データは、2値で構成され、記録ヘッド30が有する吐出口それぞれにおいてインクを吐出するか(ドットを形成するか)否かを示すデータである。そして、展開処理部904は、生成したドット配置データを転送部906へ送信する。転送部906は、展開処理部904から受信した2値データであるドット配置データに従って、記録ヘッド30に対して吐出信号を送信する。
<使用列の違いによる紙面上のドットの配置>
図10は、図5にて示した記録ヘッド30の構成において、画像形成の際に使用する列の違いにより紙面上に形成されるドットの配置の差異を説明するための図である。ここでは、1画素を形成するために、16個のドット(4×4のドット)にて表現される。また、ある1つの色を例に挙げて説明する。図10(a)は、記録ヘッド30に設けられた複数のノズル列のうち、0列目、2列目、4列目、6列目のノズル列を使用して画像形成を行った場合の例を示す図である。この場合、各ノズル列は1200dpiの1ピッチ分ズレているため、画像領域において、ドットが敷き詰められた状態で画像の形成を行うことができる。これは、偶数列目のみに限らず、奇数列目のノズル列のみを使用して画像形成を行った場合も同様の結果となる。
図10(b)は、0列目〜7列目のノズル列全てを使用して画像形成を行った場合の例を示す図である。この場合、各ノズル列は2400dpiの1ピッチ分ズレているため、画像領域において、ドットが重複する領域と、ドットが形成されない領域とが生じる。
<展開処理>
図11Aは、図10(a)に示すように、奇数列(もしくは、偶数列)のみのノズル列を使用した場合の展開処理を示す図である。ここでは、複数の記録ヘッド30に対応した複数の記録制御部15Aのうちの1つの処理を例に挙げて説明する。なお、本処理を行う前に、CPU903により、位置制御生成部902および展開処理部904の初期設定が行われているものとする。
また、画像を形成する際に複数のノズル列のうち偶数列を優先して使用する(以下、「偶数列優先」)か、奇数列を優先して使用する(以下、「奇数列優先」)かの設定が予めなされているものとする。このようないずれかの列を優先して使用する場合とは、例えば、細線などを形成する場合において、直線を揃えたドット配置になるようにするためである。
S1101にて、CPU903は、変換処理を行うタイミングか否かを判定する。変換処理を行うタイミングは、例えば、メインコントローラ13Aからの信号に基づいて判定される。変換処理を行うタイミングであると判定した場合(S1101にてYES)S1102へ進み、変換処理を行うタイミングでないと判定した場合(S1101にてNO)当該タイミングとなるまで待機する。
S1102にて、画像データ受信部901は、メインコントローラ13Aから多値データである画像データを受信する。ここで受信する画像データは、記録制御部15Aが対応する記録ヘッド30が画像形成を行うインクの色に対応した画像データである。
S1103にて、位置制御生成部902は、画像のXY値(座標)に基づいて、展開テーブルの読み出し位置を算出する。ここでの展開テーブルの読み出し位置の算出方法については、後述する。
S1104にて、展開処理部904は、展開テーブル保持部905から展開テーブルを読み出す。ここでの展開テーブルの詳細については、後述する。
S1105にて、展開処理部904は、奇数列優先の設定がなされているか否かを判定する。奇数列優先である場合は(S1105にてYES)S1106へ進み、奇数列優先でない場合(すなわち、偶数列優先)は(S1105にてNO)S1107へ進む。
S1106にて、展開処理部904は、展開テーブルを用いて、奇数列優先にてドット配置データ(2値データ)を生成する。そして、S1108へ進む。ここでのドット配置データの生成方法については、後述する。
S1107にて、展開処理部904は、展開テーブルを用いて、偶数列優先にてドット配置データ(2値データ)を生成する。そして、S1108へ進む。ここでのドット配置データの生成方法については、後述する。
S1108にて、展開処理部904は、生成したドット配置データを転送部906へ送信する。
S1109にて、CPU903は、変換処理が終了したか否かを判定する。終了していないと判定した場合は(S1109にてNO)S1101へ戻り、終了したと判定した場合は(S1109にてYES)本処理フローを終了する。
図11Bは、図10(b)に示すように、複数のノズル列のうちの全てのノズル列を使用した場合の展開処理を示す図である。ここでは、複数の記録ヘッド30に対応した複数の記録制御部15Aのうちの1つの処理を例に挙げて説明する。なお、本処理を行う前に、CPU903により、位置制御生成部902および展開処理部904の初期設定が行われているものとする。このようなすべての列を使用する場合とは、例えば、風景などの自然画を形成する場合などが挙げられる。
S1111にて、CPU903は、変換処理を行うタイミングか否かを判定する。変換処理を行うタイミングは、例えば、メインコントローラ13Aからの信号に基づいて判定される。変換処理を行うタイミングであると判定した場合(S1111にてYES)S1112へ進み、変換処理を行うタイミングでないと判定した場合(S1111にてNO)当該タイミングとなるまで待機する。
S1112にて、画像データ受信部901は、メインコントローラ13Aから多値データである画像データを受信する。ここで受信する画像データは、記録制御部15Aが対応する記録ヘッド30が画像形成を行うインクの色に対応した画像データである。
S1113にて、位置制御生成部902は、画像のXY値に基づいて、展開テーブルの読み出し位置を算出する。ここでの展開テーブルの読み出し位置の算出方法については、後述する。
S1114にて、展開処理部904は、展開テーブル保持部905から展開テーブルを読み出す。ここでの展開テーブルの詳細については、後述する。
S1115にて、展開処理部904は、全ノズル列を使用したドット配置データ(2値データ)を生成する。
S1116にて、展開処理部904は、生成したドット配置データを転送部906へ送信する。
S1117にて、CPU903は、変換処理が終了したか否かを判定する。終了していないと判定した場合は(S1117にてNO)S1111へ戻り、終了したと判定した場合は(S1117にてYES)本処理フローを終了する。
<展開テーブル>
図12は、位置制御生成部902により算出される展開テーブルの読み出し位置を説明するための図である。本例において、画像の左上を原点とし、上下方向をX方向とし、左右方向をY方向とする。ここでのX方向、Y方向は、図1等に示した方向に一致しているものとする。1つの画像は、X方向において8つのブロックにて構成され、Y方向において6つのブロックにて構成されるものとする。Y方向における6つのブロックは、記録ヘッド30の幅方向にて画像形成が可能な範囲に含まれるものとする。また、画像は1200dpiの画像を用いるものとする。また、1つのブロックにおいて、X方向にて24画素、Y方向に24画素にて形成されているものとする。したがって、1つのブロックには、576個の画素が含まれている。
ブロック内の各画素の位置に数字が割り当てられているものとする。位置制御生成部902は、ブロックの位置、および、ブロック内の画素位置から、展開テーブルの読み出し位置を算出する。
図13は、本実施形態に係る展開テーブル保持部905に保持される展開テーブルの構成例を示す。本実施形態に係る展開テーブルは、多値データ(16段階)に対応した16個の展開テーブル(展開テーブル0〜展開テーブル15)にて構成される。更に、本実施形態では、16つの展開テーブルが、画像用と文字用のそれぞれに設けられる。したがって、1色あたり計32個の展開テーブルが設けられる。これらの展開テーブルが、SRAMに保持される。
1つの展開テーブルは、縦横それぞれ24画素から構成され、1200dpiにて構成される。また、1画素当たり、12bitの2値データで構成される。つまり、1つの展開テーブルは12×24×24=6912[bit]となり、1色あたりの展開テーブル全体としては6912×16×2=221,184[bit]となる。ここで「0x」は16進数の値であることを示している。
図12にて示したブロックにて示された各画素の位置に対して、その画素の値に応じて、展開テーブルが読み出される。図13では、画素の値が「0x555」の場合と、「0x151」の場合における、各展開テーブルにて規定された吐出パターンの例を示している。「0」は非吐出を示し、「1」は吐出を示す。
<優先配置>
本実施形態に係る奇数列優先配置および偶数列優先配置の処理について、図を用いて説明する。上述したように、ノズル列を全て使う場合と、奇数列もしくは偶数列のいずれかを用いる場合とで画像の形成状態が異なる。本実施形態では、ノズル列のうち、偶数列と奇数列のいずれかを優先して用いる制御について更に詳細に説明する。
図14は、奇数列優先配置の場合を説明するための図である。図14(a)において、ある画素のデータが「0x555」の場合と、図14(b)において、「0x151」の場合を示している。ここでの値はそれぞれ、図13にて示した画素の位置に対応しているものとする。上述したように、1つの展開テーブルの1画素は12bitにて構成されている。本実施形態では、複数のノズル列を、1つの展開テーブルを用いて展開制御を行う。つまり、1つの展開テーブルにて破線にて示された列群(列1、列2、列5、列6、列9、列10、列13、列14、列17、列18、列21、列22)を制御する。言い換えると、Y方向における2列分のノズルが、1つの展開テーブルにて制御される。「0」は非展開(非吐出)の列を示し、「1」は展開(吐出)の列を示す。図14(a)の「0x555」の場合、列1、列5、列9、列13、列17、列21が展開されることとなる。
同様に、図14(b)の場合、破線にて示された列群(列3、列4、列7、列8、列11、列12、列15、列16、列19、列20、列23、列24)を制御する。そして、図14(b)の「0x151」の場合、列3、列11、列15、列19が展開されることとなる。
図15は、偶数列優先配置の場合を説明するための図である。図15(a)において、ある画素のデータが「0x555」の場合と、図15(b)において、「0x151」の場合を示している。ここでの値は、図13にて示した位置に対応しているものとする。上述したように、1つの展開テーブルは12bitにて構成されている。本実施形態では、複数の列をまとめて、1つの展開テーブルにて表現する。つまり、破線にて示された列群(列1、列2、列5、列6、列9、列10、列13、列14、列17、列18、列21、列22)を制御する。そして、図15(a)の「0x555」の場合、列2、列6、列10、列14、列18、列22が展開されることとなる。
同様に、図15(b)の場合、破線にて示された列群(列3、列4、列7、列8、列11、列12、列15、列16、列19、列20、列23、列24)を制御する。そして、図15(b)の「0x151」の場合、列4、列12、列16、列20が展開されることとなる。
<展開テーブルの容量>
上記のように、奇数列優先配置に対応する展開テーブルと、偶数列優先配置に対応する展開テーブルとをそれぞれ保有する場合を考える。その場合、展開テーブルを保持するのに要する記憶領域(SRAM)の容量は倍になってしまい、その分の記憶領域を設ける必要がある。そこで、本実施形態では、展開テーブルの容量を抑えるために、奇数列優先配置(もしくは、偶数列優先配置)に対応する展開テーブルのみを保持し、もう一方の制御を行う場合には、保持している展開テーブルの値を変換する処理を行う。
図16は、本実施形態に係る変換処理を説明するための図である。ここでは、奇数列優先配置の展開テーブルを保持している前提で、偶数列優先配置に変換する例について説明する。また、図14と同じように、画素のデータが「0x555」の場合と、「0x151」の場合を用いて説明する。
図16(a)はデータが「0x555」の場合を示している。奇数列優先配置の場合、「0x555」は、列1、列5、列9、列13、列17、列21が展開されることとなる。これに対し、偶数列優先配置となるように変換処理を行うことで、列2、列6、列14、列18、列22が展開されるように変換する。
同様に、奇数列優先配置の場合、「0x151」は、列3、列11、列15、列19が展開されることとなる。これに対し、偶数列優先配置となるように変換処理を行うことで、列4、列12、列16、列20が展開されるように変換する。このような処理が、図11Aに示したS1106またはS1107にて行われることにより、ドット配置データ(2値データ)を生成する。
ここでの変換方法としては、例えば、変換用のテーブルを別途保持しておき、図11AのS1105の判定結果に基づいて、当該テーブルの適用を行うか否かを切り替えるようにしてもよい。この場合は、展開テーブルを偶数列優先配置用と、奇数列優先配置用のそれぞれを保持するよりも展開テーブルの量を大幅に削減することができる。
もしくは、図11AのS1105の判定結果に基づいて、図16に示す12bitの列に対する反転処理を実行するように制御してもよい。この場合は、変換用のテーブルも不要となり、展開テーブルの量を削減することができる。
上記の例では、1つの記録ヘッド30を例に挙げて説明したが、複数のインクに対応して複数の記録ヘッドを備える場合には、それぞれの記録ヘッドに対して展開テーブルの削減が可能となる。そのため、本実施形態における展開テーブルの削減効果は更に高いものとなる。
なお、上記の例では、解像度として1200dpiや600dpiを例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。記録ヘッドの構成や記録システムの構成に応じて、他の解像度のデータ等に適用してもよい。
なお、自然画などの画像を記録する場合において、図11Bにて示したような処理に用いられる展開テーブルは、上記の図11Aの処理にて用いられる展開テーブルとは別に設けてよい。この場合には、すべてのノズル列が画像形成に用いられることとなる。
また、上記の例では、Y方向における2つのノズル列を組として、偶数列優先もしくは奇数列優先のいずれかの展開テーブルを保持し、展開テーブルの値を変換する例を説明した。しかし、この構成に限定するものではなく、例えば、記録する解像度によっては、3以上のノズル列を組としてもよい。この場合において、例えば、3つのノズル列を組とする場合、第1の列、第2の列、第3の列としていずれかの展開テーブルを保持し、優先設定に応じて展開テーブルの値を変換するような構成であってもよい。これにより、全ての展開テーブルを保持するよりも、3分の1程度のデータ量に削減することが可能となる。
以上、本実施形態により、展開テーブルを保持する記憶領域の容量を削減することができ、回路規模を抑制することができる。
<その他の実施形態>
本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
13A…メインコントローラ、13B…エンジンコントローラ、15A…記録制御部、134…画像処理部、30…記録ヘッド、701…分割処理部、711…印刷タイミング生成部、901…画像データ受信部、902…位置制御生成部、903…CPU、904…展開処理部、905…展開テーブル保持部、906…転送部

Claims (5)

  1. 千鳥配列にて構成された複数のノズル列を有する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、
    画像データを受信する受信手段と、
    前記複数のノズル列のうち所定の数のノズル列ごとに吐出を行うノズルのパターンが規定された展開テーブルを保持する保持手段と、
    前記画像データと前記展開テーブルを用いて、前記複数のノズル列において吐出を行うノズルを示す2値データを生成する生成手段と
    を有し、
    前記保持手段は、前記複数のノズル列の数よりも少ない数の展開テーブルを保持し、
    前記生成手段は、前記展開テーブルを用いて得られた2値データの値を変換することで、前記複数のノズル列すべてに対する2値データを生成することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記保持手段は、前記複数のノズル列のうちの偶数列を優先して吐出を行うノズルのパターンが規定された展開テーブルを保持し、
    前記生成手段は、
    前記画像データを用いて画像形成を行う際に偶数列のノズル列を優先して吐出を行う場合、前記展開テーブルを用いて前記複数のノズル列における吐出を行うノズルを示す2値データを生成し、
    前記画像データを用いて画像形成を行う際に奇数列のノズル列を優先して吐出を行う場合、前記展開テーブルを用いて前記複数のノズル列における吐出を行うノズルを示す2値データを生成し、更に、当該2値データの値を反転させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記保持手段は、前記複数のノズル列のうちの奇数列を優先して吐出を行うノズルのパターンが規定された展開テーブルを保持し、
    前記生成手段は、
    前記画像データを用いて画像形成を行う際に奇数列のノズル列を優先して吐出を行う場合、前記展開テーブルを用いて前記複数のノズル列における吐出を行うノズルを示す2値データを生成し、
    前記画像データを用いて画像形成を行う際に偶数列のノズル列を優先して吐出を行う場合、前記展開テーブルを用いて前記複数のノズル列における吐出を行うノズルを示す2値データを生成し、更に、当該2値データの値を反転させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記生成手段にて生成した2値データを前記記録ヘッドへ転送する転送手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 千鳥配列にて構成された複数のノズル列を有する記録ヘッドと、前記複数のノズル列のうち所定の数のノズル列ごとに吐出を行うノズルのパターンが規定された展開テーブルを保持する保持手段を備えるインクジェット記録装置の制御方法であって、
    画像データを受信する受信工程と、
    前記画像データと前記展開テーブルを用いて、前記複数のノズル列において吐出を行うノズルを示す2値データを生成する生成工程と
    を有し、
    前記保持手段は、前記複数のノズル列の数よりも少ない数の展開テーブルを保持し、
    前記生成工程において、前記展開テーブルを用いて得られた2値データの値を変換することで、前記複数のノズル列すべてに対する2値データを生成することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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